説明

電子装置、コンテンツダウンロード方法、プログラム及び記憶媒体

【課題】 本発明は、電子装置、コンテンツダウンロード方法、プログラム及び記憶媒体に関し、ネットワークを介してコンテンツをダウンロードする際に、ユーザがダウンロードするコンテンツ量をコントロール可能とすることを目的とする。
【解決手段】 ネットワークを介してコンテンツをダウンロード可能な主機能部と、リッチコンテンツに対応可能な付加機能部と、主機能部及び付加機能部の両方を活性状態とする第1のモードと、主機能部を活性状態として付加機能部は非活性状態とする第2のモードとを選択する制御部とを備えるように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子装置、コンテンツダウンロード方法、プログラム及び記憶媒体に係り、特にネットワークを介してコンテンツをダウンロードする機能を備えた電子装置、コンテンツダウンロード方法、コンピュータにコンテンツのダウンロード機能を実現させるプログラム及びそのようなプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、インターネット等のネットワークを介してコンテンツをダウンロードすることが、パーソナルコンピュータ等の電子装置で頻繁に行われている。コンテンツサーバ等からネットワークを介してコンテンツをダウンロードする場合、コンテンツ自体が無料であっても、ネットワークの課金方式によっては使用料が発生する。
【0003】
最近では、携帯型電子装置で、WAN(2G,3G等)及びLAN(無線LAN等)の両方に対応可能なものが実現されている。WANを利用する場合、課金方式は一般的には従量制であり、定額制のものは少ない。他方、無線LANを利用する場合、課金方式は定額制であるか無料であることが多い。このため、このような電子装置でインターネット上のサイトにアクセスする場合、無線LAN経由のアクセスであればダウンロードする情報量にかかわらず使用料は定額が無料であるが、WAN経由のアクセスであるとダウンロードする情報量によっては使用料が高額になる。
【0004】
ホームページのコンテンツは、アニメーション、映像、音声等を含むものが多く、リッチコンテンツ化が進んでいる。例えば、バナー広告であっても、アニメーション化、映像化や動画化が進んでいる。従って、このようなリッチコンテンツ化されたホームページをアクセスすると、ユーザが本来見たいホームページの情報以外の部分の情報量が増大しているために、利用するネットワークの課金方式によっては使用料が高額となる場合もある。
【0005】
他方、特に携帯型電子装置の場合、ダウンロードする情報量が大きい程、電源として用いられる電池の消耗が激しくなる。例えば、静止画をダウンロードする場合と比べると、動画をダウンロードする場合の方が情報量が多いために、CPUでのデータ処理量が増加して電池の消耗が激しくなる。
【0006】
特許文献1には、電池の電圧に応じて送受信モードを動画モードか静止画モードに切り替える表示装置が提案されている。特許文献2には、受信部の動作を受信する符号化データのデータ構造に応じて制限するデータ再生装置が提案されている。
【特許文献1】特開2002−223291号公報
【特許文献2】特開2003−264767号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来、アクセスしたサイトからネットワークを介してダウンロードするコンテンツは、アクセスソースである電子装置に搭載されたブラウザやプラグインコンポーネントの性能に合わせてダウンロードされる。このため、ネットワークの使用料は、ダウンロードされるコンテンツ量により決まり、ユーザがコントロールすることはできないという問題があった。又、電子装置の電源が電池の場合、電池の消耗はダウンロードされるコンテンツ量により決まり、ユーザがコントロールすることはできないという問題もあった。
【0008】
これらの問題は、アクセスしたサイトからネットワークを介してダウンロードするコンテンツは、アクセスソースである電子装置に搭載されたブラウザやプラグインコンポーネントの性能に合わせて自動的にダウンロードされることに起因する。
【0009】
そこで、本発明の目的は、ネットワークを介してコンテンツをダウンロードする際に、ユーザがダウンロードするコンテンツ量をコントロール可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題は、ネットワークを介してコンテンツをダウンロード可能な主機能部と、リッチコンテンツに対応可能な付加機能部と、該主機能部及び該付加機能部の両方を活性状態とする第1のモードと、該主機能部を活性状態として該付加機能部は非活性状態とする第2のモードとを選択する制御部とを備えたことを特徴とする電子装置によって達成できる。
【0011】
上記の課題は、ネットワークを介してコンテンツをダウンロードする電子装置のコンテンツダウンロード方法であって、第1のモード又は第2のモードを選択するステップと、該第1のモードでは、該ネットワークを介してコンテンツをダウンロード可能な主機能部及びリッチコンテンツに対応可能な付加機能部の両方を活性状態とするステップと、該第2のモードでは、該主機能部を活性状態として該付加機能部は非活性状態とするステップとを含むことを特徴とするコンテンツダウンロード方法によっても達成できる。
【0012】
上記の課題は、ネットワークを介してコンテンツをダウンロード可能な主機能及びリッチコンテンツに対応可能な付加機能を備えたコンピュータに、ネットワークを介してコンテンツをダウンロードさせるプログラムであって、該コンピュータに第1のモード又は第2のモードを選択させる手順と、該第1のモードでは、該コンピュータに該主機能及び該付加機能の両方を活性状態とさせる手順と、該第2のモードでは、該コンピュータに該主機能部を活性状態として該付加機能部は非活性状態とさせる手順とを含むことを特徴とするプログラムによっても達成できる。
【0013】
上記の課題は、ネットワークを介してコンテンツをダウンロード可能な主機能及びリッチコンテンツに対応可能な付加機能を備えたコンピュータに、ネットワークを介してコンテンツをダウンロードさせるプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、該プログラムは、該コンピュータに第1のモード又は第2のモードを選択させる手順と、該第1のモードでは、該コンピュータに該主機能及び該付加機能の両方を活性状態とさせる手順と、該第2のモードでは、該コンピュータに該主機能部を活性状態として該付加機能部は非活性状態とさせる手順とを含むことを特徴とする記憶媒体によっても達成できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ネットワークを介してコンテンツをダウンロードする際に、ユーザがダウンロードするコンテンツ量をコントロール可能な電子装置、コンテンツダウンロード方法、プログラム及び記憶媒体を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、本発明になる電子装置、コンテンツダウンロード方法、プログラム及び記憶媒体の各実施例を、図面と共に説明する。
【実施例】
【0016】
図1は、本発明になる電子装置の一実施例の要部を示すブロック図である。電子装置の本実施例は、本発明になるコンテンツダウンロード方法、プログラム及び記憶媒体の一実施例を採用する。電子装置は、パーソナルコンピュータ、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)等の、コンテンツをダウンロードする機能を備えた装置である。又、電子装置がコンテンツをダウンロードするのに経由するネットワークは、有線ネットワーク、無線ネットワーク又はこれらの組み合わせであっても良い。本実施例では、本発明が携帯型の電子装置に適用されているので、電子装置はAC電源又は電池を電源として使用可能であるが、本発明は電池を使用しない電子装置にも適用可能であることは、言うまでもない。
【0017】
図1において、電子装置1は、ブラウザ11、1又は複数の付加機能コンポーネント12、システム状態監視モジュール13、オペレーティングシステム(OS)14、通信ハードウェア15、格納部16、電源回路部17、電源制御スイッチ部18、入力部19及び表示部20からなる。電子装置1は、AC電源又は電池32を電源として使用可能であり、AC電源を用いる場合にはACアダプタ31を使用する。ACアダプタ31は、電子装置1内に設けられていても良い。
【0018】
ブラウザ11は、ネットワークを介してコンテンツをダウンロード可能な主機能部として動作する、コンパイラ機能を備えたインターネットブラウズのための周知のGUI(Graphic User Interface)である。ブラウザ11は、例えばInternet Explorer、Netscape Navigator等で構成可能である。付加機能コンポーネント12は、リッチコンテンツに対応可能な付加機能部として動作する、ブラウザ11と連携して2D(2-Dimensional)や3D(3-Dimensional)の動画表示等の付加機能をブラウザ11に提供したり、アプリケーションの実行をブラウザ11と連携して行う付加機能をブラウザ11に提供するための周知の付加機能コンポーネントである。付加機能コンポーネント12は、例えばMacromedia Flash、Media Player等のプラグインコンポーネントや、Visual Basic、Java(登録商標)等のランタイムコンポーネントで構成可能である。
【0019】
システム状態監視モジュール13は、本実施例の要部を構成するもので、後述する如く、電子装置1が利用するネットワークの監視及び/又は電子装置1が電源として用いている電池の状態の監視を行う監視部として動作する。OS14は、電子装置1の全体の動作を制御する周知のOSで構成可能である。
【0020】
尚、ブラウザ11、付加機能コンポーネント12、システム状態監視モジュール13及びOS14は、実際には電子装置1を構成するCPU等のプロセッサ(図示せず)により実現され、プロセッサをブラウザ11、付加機能コンポーネント12、システム状態監視モジュール13及びOS14として動作させるためのプログラムは、格納部16に格納されている。尚、システム状態監視モジュール13を実現するプログラムは、独立したプログラムであっても、ブラウザ11を実現するプログラムの一部であっても、付加機能コンポーネント12を実現するプログラムの一部であっても良い。
【0021】
通信ハードウェア15は、WAN、無線LAN(WLAN: Wireless LAN)等のネットワーク(図示せず)を介して通信可能な周知の構成を有する。本実施例では、通信ハードウェア15は、WANを介して通信可能なWANモジュール151と、WLANを介して通信可能なWLANモジュール152とを含む。システム状態監視モジュール13は、通信に使用している通信ハードウェア15内の通信モジュールがWANモジュール151であるかWLANモジュール152であるかに基づいて、利用するネットワークを監視すると共に、後述する課金情報テーブル16Aを参照することにより監視されたネットワークの課金方式を取得する。
【0022】
格納部16は、複数のネットワークと対応する課金方式を予め記録した課金情報テーブル16Aも格納しており、テーブル部を構成する。課金情報テーブル16に記録されているデータは、デフォルト値であっても、ユーザが入力した値であっても良く、又、デフォルト値及び/又はユーザ入力値は、入力部19からの入力に応じて変更可能であっても良い。本実施例では、課金情報テーブル16Aには、WANと対応する課金情報(10円/分)と、WLANと対応する課金情報(0円/分)が格納されているが、3以上のネットワークと対応する課金情報が格納されていても良いことは、言うまでもない。
【0023】
電源制御スイッチ部18は、電源回路部17からの電源電圧を電子装置1内の各部に供給する。電源制御スイッチ部18は、電子装置1がAC電源に接続されている状態では、AC電源に接続されたACアダプタ31及び電源回路部17を介して得られる電源電圧を電子装置1の各部に供給する。他方、電子装置1がAC電源に接続されておらず、電池32で駆動される状態では、電源制御スイッチ部18は、電源回路部17を介して得られる電池32からの電源電圧を電子装置1の各部に供給する。この後者の状態では、システム状態監視モジュール13は、電源制御スイッチ部18を介して得られる電池32からの電圧を監視する。
【0024】
入力部19は、テンキーやカーソル移動キー等からなる周知の構成を有する。ユーザは、入力部19を操作することでデータや指示を電子装置1に入力する。表示部20は、液晶表示装置(LCD)等からなる周知の構成を有し、電子装置1の状態や操作メニューを表示する。
【0025】
尚、電子装置1の基本構成は、図1に示す構成に限定されるものではなく、ブラウザ11、付加機能コンポーネント12及びシステム状態監視モジュール13を実現するCPU等のプロセッサと、プロセッサが実行するプログラムや課金情報テーブル11Aを含むデータを格納する格納部16と、入力部19と、表示部20とを含むものであれば良い。
【0026】
図2は、電子装置1の動作を説明するフローチャートである。図2に示す処理は、コンテンツダウンロード方法の本実施例に対応し、プログラムの本実施例は、図2に示す処理をコンピュータ(図1に示す電子装置1のプロセッサ)に行わせるものである。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の本実施例は、このようなプログラムを格納した格納部16等の記録媒体により構成される。この場合、記録媒体の書類は特に限定されず、可搬型であっても良いので、半導体記憶装置、磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体等により構成可能である。
【0027】
図2において、ステップS1は、入力部19からの入力に基づき、電子装置1のプロセッサの制御下で通信ハードウェア15によりネットワークに接続して、ネットワークを介した通信を開始する。ステップS2は、システム状態監視モジュール13により電子装置1が利用するネットワークの監視及び/又は電子装置1が電源として用いている電池32の状態の監視を行う。システム状態監視モジュール13により電子装置1が利用するネットワークの監視を行う場合には、課金情報テーブル16Aを参照することにより監視されたネットワークの課金方式を取得する。
【0028】
ステップS3は、ブラウザ11を立ち上げ、ステップS4は、ブラウザ11によりアクセスされたインターネット上のアクセスサイトのホームページを読み込む。読み込まれたホームページは、HTML等の言語で記述されており、ステップS5は、その言語の中のJava(登録商標) Script等のスクリプト(Script)を実行することにより、電子装置1に備えられた機能をアクセスサイト側に返信する準備をする。
【0029】
ステップS6は、通信調整モードが設定されているか否かを判定する。通信調整モードが設定されていると、電子装置1が利用するネットワークの課金方式及び/又は電子装置1が電源として用いている電池32の状態に応じて、ブラウザ11以外の付加機能コンポーネント12を非活性状態(インアクティブ)として、ブラウザ11のみが活性状態(アクティブ)とされる。他方、通常モードでは、従来の場合と同様に、電子装置1が利用するネットワークの課金方式及び/又は電子装置1が電源として用いている電池32の状態にかかわらず、ブラウザ11及び全ての付加機能コンポーネント12が活性状態とされる。
【0030】
従って、通常モードが設定されており、ステップS6の判定結果がNOであると、ステップS9は全ての付加機能コンポーネント12を活性状態とする。この場合、ステップS10は、活性状態とされているブラウザ11及び付加機能コンポーネント12を用いてアクセスサイトのホームページのコンテンツを、コンテンツ量を抑制することなくダウンロードして表示部20に表示し、処理は終了する。
【0031】
他方、通信調整モードが設定されており、ステップS6の判定結果がYESであると、ステップS7は、システム状態監視モジュール13の監視結果に基づいて、予め設定されている課金方式より高額な課金方式のネットワークに接続中であるか否かを判定する。ステップS7の判定結果がNOであると、処理はステップS9へ進む。ステップS7の判定結果がYESであると、ステップS8は、ブラウザ11以外の付加機能コンポーネント12を非活性状態とする。この場合、ステップS10は、活性状態とされているブラウザ11のみを用いてアクセスサイトのホームページのコンテンツを、コンテンツ量を抑制することでダウンロードして表示部20に表示し、処理は終了する。
【0032】
これにより、例えば通信調整モードが予め設定されている課金方式より高額な課金方式のネットワークを利用した通信の抑制を指示している場合には、ステップS10は、WLANを介して比較的小コンテンツ量のコンテンツのダウンロードを行う。これにより、ユーザがコンテンツを入手するのに高額なネットワーク使用料を希望しない場合には、無料の課金方式のネットワークを介してコンテンツを入手可能である。又、通信調整モードが電池32の残量が1/2以上の場合にのみ有料の課金方式の(即ち、大コンテンツ量を通信するのに適した)ネットワークを利用した通信を許可している場合には、ステップS10は、電池32の残量が1/2以上であればWANを介して大コンテンツ量のコンテンツのダウンロードを行い、電池32の残量が1/2未満であればWLANを介して比較的小コンテンツ量のコンテンツのダウンロードを行う。これにより、ユーザがコンテンツを入手するのに電池32の著しい消耗を希望しない場合には、無料の課金方式の(即ち、大コンテンツ量を通信するのに適さない)ネットワークを介して比較的小コンテンツ量のコンテンツを入手可能である。更に、通信調整モードが、予め設定されている所定の課金方式より高額な課金方式のネットワークを利用した通信の抑制を指示し、且つ、電池32の残量が1/2以上の場合にのみ有料の課金方式の(即ち、大コンテンツ量を通信するのに適した)ネットワークを利用した通信を許可している場合には、ステップS10は、電池32の残量が1/2以上であれば例えば所定の課金方式より低額の課金方式のネットワークを介してコンテンツのダウンロードを行い、電池32の残量が1/2未満であれば例えば無料の課金方式のネットワークを介してコンテンツのダウンロードを行うか、或いは、コンテンツのダウンロードを行わないようにする。この場合、ネットワーク使用料の節約及び電池32の消耗の低減を実現することができる。
【0033】
図3〜図5は、表示部20に表示される表示画面を説明する図である。図3は、電子装置1の動作モードを通信調整モードに設定する場合に表示部20に表示される通信調整モード設定画面である。入力部19の操作により自動調整又は手動調整が選択可能である。手動調整が選択された場合には、ダウンロードするコンテンツのコンテンツ量の抑制をするのに用いる課金情報及び/又は電池情報をその都度入力する。自動調整が選択された場合には、課金情報及び/又は電池情報によりダウンロードするコンテンツのコンテンツ量の抑制するかを指定する。
【0034】
図4及び図5は、自動調整が選択されて課金情報及び/又は電池情報によりダウンロードするコンテンツのコンテンツ量の抑制するかが指定された場合に表示部20に表示される詳細設定画面を示す。図4は、課金情報の詳細設定画面を示し、コンテンツのダウンロードに無料のネットワークの利用のみを許可することも、所定の課金料以上の課金方式のネットワークの利用を抑制することも設定可能である。図5は、電池情報の詳細設定画面を示し、電池32の電圧又は残量がデフォルト値以下の場合にダウンロードするコンテンツ量を抑制することも、所定値(例えば、電圧が2V又は残量が1/3)以下の場合にダウンロードするコンテンツ量を抑制することも設定可能である。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、コンテンツをダウンロードする機能を備えたパーソナルコンピュータ、携帯電話、PDA等の各種電子装置に適用可能である。
【0036】
尚、本発明は、以下に付記する発明をも包含するものである。
(付記1) ネットワークを介してコンテンツをダウンロード可能な主機能部と、
リッチコンテンツに対応可能な付加機能部と、
該主機能部及び該付加機能部の両方を活性状態とする第1のモードと、該主機能部を活性状態として該付加機能部は非活性状態とする第2のモードとを選択する制御部とを備えたことを特徴とする、電子装置。
(付記2) 利用するネットワークを監視する監視部を更に備え、
該制御部は、該監視部で監視されたネットワークの課金方式に応じて該第1のモード又は該第2のモードを選択することを特徴とする、付記1記載の電子装置。
(付記3) 複数のネットワークと対応する課金方式を予め格納したテーブル部を更に備え、
該監視部は、該テーブル部を参照することにより監視されたネットワークの課金方式を取得することを特徴とする、付記2記載の電子装置。
(付記4) 該監視部は、電源として用いられている電池の状態も監視し、
該制御部は、該監視部で監視されたネットワークの課金方式及び電池の状態に応じて該第1のモード又は該第2のモードを選択することを特徴とする、付記2又は3記載の電子装置。
(付記5) 電源として用いられている電池の状態を監視する監視部を更に備え、
該制御部は、該監視部で監視された電池の状態に応じて該第1のモード又は該第2のモードを選択することを特徴とする、付記1記載の電子装置。
(付記6) 該主機能部はブラウザからなり、該付加機能部はプラグインコンポーネントからなることを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項記載の電子装置。
(付記7) ネットワークを介してコンテンツをダウンロードする電子装置のコンテンツダウンロード方法であって、
第1のモード又は第2のモードを選択するステップと、
該第1のモードでは、該ネットワークを介してコンテンツをダウンロード可能な主機能部及びリッチコンテンツに対応可能な付加機能部の両方を活性状態とするステップと、
該第2のモードでは、該主機能部を活性状態として該付加機能部は非活性状態とするステップとを含むことを特徴とする、コンテンツダウンロード方法。
(付記8) 利用するネットワークを監視するステップを更に含み、
該選択するステップは、該監視するステップで監視されたネットワークの課金方式に応じて該第1のモード又は該第2のモードを選択することを特徴とする、付記7記載のコンテンツダウンロード方法。
(付記9) 該監視するステップは、複数のネットワークと対応する課金方式を予め格納したテーブル部を参照することにより監視されたネットワークの課金方式を取得することを特徴とする、付記8記載のコンテンツダウンロード方法。
(付記10) 該監視するステップは、該電子装置が電源として用いている電池の状態も監視し、
該選択するステップは、該監視するステップで監視されたネットワークの課金方式及び電池の状態に応じて該第1のモード又は該第2のモードを選択することを特徴とする、付記8又は9記載のコンテンツダウンロード方法。
(付記11) 該電子装置が電源として用いている電池の状態を監視するステップを更に含み、
該選択するステップは、該監視するステップで監視された電池の状態に応じて該第1のモード又は該第2のモードを選択することを特徴とする、付記7記載のコンテンツダウンロード方法。
(付記12) ネットワークを介してコンテンツをダウンロード可能な主機能及びリッチコンテンツに対応可能な付加機能を備えたコンピュータに、ネットワークを介してコンテンツをダウンロードさせるプログラムであって、
該コンピュータに第1のモード又は第2のモードを選択させる手順と、
該第1のモードでは、該コンピュータに該主機能及び該付加機能の両方を活性状態とさせる手順と、
該第2のモードでは、該コンピュータに該主機能部を活性状態として該付加機能部は非活性状態とさせる手順とを含むことを特徴とする、プログラム。
(付記13) 該コンピュータに利用するネットワークを監視させる手順を更に含み、
該選択させる手順は、該コンピュータに、該監視させる手順で監視させたネットワークの課金方式に応じて該第1のモード又は該第2のモードを選択させることを特徴とする、付記12記載のプログラム。
(付記14) 該監視させる手順は、該コンピュータに、複数のネットワークと対応する課金方式を予め格納したテーブル部を参照することにより監視されたネットワークの課金方式を読み出させることを特徴とする、付記13記載のプログラム。
(付記15) 該監視させる手順は、該コンピュータに、電源として用いている電池の状態も監視させ、
該選択する手順は、該コンピュータに、該監視させる手順で監視させたネットワークの課金方式及び電池の状態に応じて該第1のモード又は該第2のモードを選択させることを特徴とする、付記13又は14記載のプログラム。
(付記16) 該コンピュータに、電源として用いている電池の状態を監視させる手順を更に含み、
該選択させる手順は、該コンピュータに、該監視させる手順で監視させた電池の状態に応じて該第1のモード又は該第2のモードを選択させることを特徴とする、付記12記載のプログラム。
(付記17) 該プログラムは、該コンテンツのソースをアクセスした際に、該ソースからダウンロードされることを特徴とする、付記12〜16のいずれか1項記載のプログラム。
【0037】
以上、本発明を実施例により説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明になる電子装置の一実施例の要部を示すブロック図である。
【図2】電子装置の動作を説明するフローチャートである。
【図3】電子装置の動作モードを通信調整モードに設定する場合に表示される通信調整モード設定画面を説明する図である。
【図4】課金情報の詳細設定画面を説明する図である。
【図5】電池情報の詳細設定画面を説明する図である。
【符号の説明】
【0039】
1 電子装置
11 ブラウザ
12 付加機能コンポーネント
13 システム状態監視モジュール
14 OS
15 通信ハードウェア
16 格納部
16A 課金情報テーブル
17 電源回路部
19 入力部
20 表示部
32 電池

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介してコンテンツをダウンロード可能な主機能部と、
リッチコンテンツに対応可能な付加機能部と、
該主機能部及び該付加機能部の両方を活性状態とする第1のモードと、該主機能部を活性状態として該付加機能部は非活性状態とする第2のモードとを選択する制御部とを備えたことを特徴とする、電子装置。
【請求項2】
利用するネットワークを監視する監視部を更に備え、
該制御部は、該監視部で監視されたネットワークの課金方式に応じて該第1のモード又は該第2のモードを選択することを特徴とする、請求項1記載の電子装置。
【請求項3】
該監視部は、電源として用いられている電池の状態も監視し、
該制御部は、該監視部で監視されたネットワークの課金方式及び電池の状態に応じて該第1のモード又は該第2のモードを選択することを特徴とする、請求項2記載の電子装置。
【請求項4】
ネットワークを介してコンテンツをダウンロードする電子装置のコンテンツダウンロード方法であって、
第1のモード又は第2のモードを選択するステップと、
該第1のモードでは、該ネットワークを介してコンテンツをダウンロード可能な主機能部及びリッチコンテンツに対応可能な付加機能部の両方を活性状態とするステップと、
該第2のモードでは、該主機能部を活性状態として該付加機能部は非活性状態とするステップとを含むことを特徴とする、コンテンツダウンロード方法。
【請求項5】
ネットワークを介してコンテンツをダウンロード可能な主機能及びリッチコンテンツに対応可能な付加機能を備えたコンピュータに、ネットワークを介してコンテンツをダウンロードさせるプログラムであって、
該コンピュータに第1のモード又は第2のモードを選択させる手順と、
該第1のモードでは、該コンピュータに該主機能及び該付加機能の両方を活性状態とさせる手順と、
該第2のモードでは、該コンピュータに該主機能部を活性状態として該付加機能部は非活性状態とさせる手順とを含むことを特徴とする、プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2006−178741(P2006−178741A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−371355(P2004−371355)
【出願日】平成16年12月22日(2004.12.22)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】