電気−機械的ドアラッチスイッチ組立品、および、その組立品の製造方法
スイッチング装置および電気−機械的ラッチシステムは、弾性体のボタンを含む。このボタンは、ボタンに装着された電気的に導電性のスプリングプレートを独立して可動に有する。このボタンは、弾性体の複数のポストを含む。これらポストは、ボタンにスプリングプレートを保持するため、そのボタンの内面から延出されている。リードフレームは、ベースに配置されている。このリードフレームは、車両のコンピュータに連絡するための電気的なトラックを備えている。各スプリングプレートは複数の片持ち梁スプリングを備えている。ボタンが押し下げられた場合、スプリングプレートの片持ち梁スプリングが電気的なトラックに接触して回路を完備する。回路の完備により、車両のコンピュータに信号が送られる。その信号はモータを作動させ、自動車の車両のドアラッチを解放させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、自動車や他の車両の用途のためのドアラッチ、特に、電気−機械的ドアラッチ機構のためのスイッチ組立品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、自動車や他の車両などにおいて、ドア、トランク、ボンネット、リフトゲート、ハッチなどの密封装置(クロージャ)を開閉するために機械的装置が使用されている。このような密封装置を操作するのに必要な労力を減少させるための手段として、電気−機械的ドアラッチ機構を使用することが知られている。例えば、ユーザによって作動されるスイッチは、機械的ラッチの解放を引き起こすように使用され得る。この点について、電気的スイッチは、そのスイッチが作動される場合、機械的ラッチを操作するためのコントローラに入力を与えることで実現可能である。加えて、現代の様式および人間工学的な要求がスイッチの実際的形状に影響を与え得る。例えば、スイッチは、多種多様な環境における多種多様な動作条件に基づいて、ユーザによって容易に操作されるような大きさや形状を有する、美的に感じの良いユーザ作動構成部品(例えば、目立たないボタン)を有することが必要とされ得る。
【0003】
このような用途に使用されるスイッチの技術として、ボタンのトップの内部にインサート成形される複数の電気的に導電性の丸型部材(pills)を有するボタンを該して組み込んでいることが知られている。このスイッチが作動された場合、丸型部材は、回路に完備される。例えば、ボタンが押し下げられた場合、導電性の丸型部材は、スイッチ組立品のベース部に含まれる電気的に導電性のトラックに接触し、2つのアース端子への電気的入力を短絡させる。導電性の丸型部材は、電気的に接触された後、さらにボタンを押し下げることを防止するための機械的ストッパとしても役立つ。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したスイッチの技術に固有の知られた問題は、幾つかの丸型部材が、スイッチへの電気的入力端子をアースするために互いに独立して機能しないことである。したがって、ボタンが十分に押し下げられ得るが、1つまたは複数の丸型部材は、電気的トラックの入力端子および電気的トラックのアース端子の両者に十分に接触させないので、スイッチは作動しない。このような場合、1つまたは複数の丸型部材は、1つの電気的トラックにのみ接触に至らせる。例えば、ボタンの大きさおよび/もしくは形状により、ボタンが押し下げられる力が加えられる際に、その作動力が中心からずれている場合、ボタンが震動、すなわち揺れ動くことは稀ではない。このような場合、複数の丸型部材のうちの1つは、1つの電気的トラックに接触に至らせられる。結果として、スイッチの信頼性は、低下する。このような問題に取り組むために、高価な導電材料は丸型部材を形成するために使用されている。しかし、そのスイッチのコストは、その高価な材料の使用によって増加している。
【0005】
その結果、従来のスイッチの技術よりも低コストのスイッチング装置を提供することや、より信頼性の高い作動機構を提供することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ドアラッチの解放を引き起こすためのスイッチ組立品が開示されている。本発明の好ましい実施の形態のための模範的な用途において、自動車のドアの組立品の外装に装着されるスイッチ組立品は、内面から延出された弾性体の複数のポストを有する弾性体のボタンを備えている。電気的に導電性のスプリングプレートは、複数の突起すなわちポストを受け入れるための複数の開口を備えている。これらポストは、スプリングプレートの開口に調和し、そのスプリングプレートをボタンの内面に向かって係合させる。ベースは、ボタンを支持し、そのベースに配置されたリードフレームを備えている。このリードフレームは、電気的に導電性のトラックを有し、車両のコンピュータに連絡している。ボタンを押し下げると、スプリングプレートの少なくとも一部が電気的に導電性のトラックを係合して回路を完備し、ラッチの解放を開始する。
【0007】
ドアラッチの解放を引き起こすためのスイッチ組立品の組立方法は、複数の弾性体を有する弾性体のボタンを提供することを含む。複数の弾性体は、概して、ボタンの内側から延出された筒状のポストである。電気的に導電性のスプリングプレートは、弾性体の複数のポストを受け入れるためにそのプレートに補完的な複数の開口を含んで提供する。そのスプリングプレートは、ポストがスプリングプレートの開口を通して受け入れられて延出されるように、ボタンの内側の上に配置されている。
【0008】
ポストは、それぞれ長手軸に沿って方向に張力が負荷されている。このため、弾性体のポストは、引き延ばされて径が減少する。これと同時に、スプリングプレートはボタンの内側に向かう。ポストはその後張力の負荷から解放されて緩和され、引き延ばされる前の径に戻る。スプリングプレートはさらに、ボタンの内側に接触させられる。このボタンは、その後、ベースに設置される。
【0009】
本発明の様々な利点は、明細書、特許請求の範囲および図面によって、その技術におけるある熟練者に明らかになり得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1を参照すると、自動車14は、開けられた位置と閉じられた位置との間を可動なドア10を備えた状態が示されている。このドア10は、電気−機械的ラッチ機構15によって閉じられた位置に固定されている。電気−機械的ラッチ機構15は、ユーザによって動かされるスイッチ組立品22と、(例えばコンピュータなどの)コントローラ20と、ソレノイド18(または、代わりのものとしての電気モータ)と、(ソレノイド18を一体的または別体に含み得る)機械的ラッチ16とを含み得る。
【0011】
このドア10を開けるためには、ドア10に固定されたラッチ機構15が最初に解放されなければならない。ラッチ機構15を解放する場合、スイッチ組立品22をユーザの手動によって作動させることによって引き起こされる。スイッチ組立品22は、アースするために低電流スイッチを備えている。コントローラ20は、スイッチ組立品22をモニタし、状態の変化をモニタする。コントローラ20がスイッチ組立品22からアース信号の入力を受けた場合、コントローラ20はソレノイド18を動作させて機械的ラッチ16を解放し、ドア10を開けさせる。
【0012】
自動車のドアの状態は図1に示されているが、ラッチ機構15は、自動車や他の車両におけるボンネット、トランク、リフトゲート、スライドドア、ハッチなどを固定するために使用され得ることが認識され得る。
【0013】
図2および図3を参照すると、本発明の第1の好ましい実施の形態におけるスイッチ組立品22が示されている。このスイッチ組立品22は、概して、カバー部材26と、ベース部材30と、ボタン部材24と、スプリングプレート40と、リードフレーム44とを備えている。
【0014】
これらカバー部材26およびベース部材30は、スイッチ組立品22の外殻を形成するように協働されている。ボタン部材24は、スイッチ組立品22の内部に内蔵され、カバー部材26とベース部材30との間に配置されている。
【0015】
ボタン部材24は、好ましくは単一構造であり、薄く、柔軟な弾性材料により形成されている。このボタン部材24を形成する弾性材料の厚さは、ボタン部材24の望まれる特徴および望まれる操作特性を得るために、以下の説明により明らかにされるように、変化し得る。
【0016】
ボタン部材24は、概して、主要作動部34と、周縁フランジ部38とを備えている。作動部34は、外面すなわちフェース35と、内面42とを備えている。作動部34およびフランジ部38の中間の位置には、作動部34と、外面35および内面42との周囲の境界を形成するチャンネル36が形成されている。作動部34は、フランジ部38とチャンネル36との両者よりも大きな厚さを備えている。その結果、作動部34は、ボタン部材24の残りの部材よりも相対的に大きな剛性を備えている。
【0017】
特に図3Aを参照すると、チャンネル36は、ボタン部材24の裏面(例えば、ボタンの外面35に対して反対側)に示されている。チャンネル36は、外周壁71、表面72、および、内周壁すなわち陥没壁70によって形成されている。この陥没壁70は、チャンネル36および作動部34の残りの部材よりも相対的に薄い壁厚を備えている。結果として、外面35においてボタン部材24の作動部34に力が加えられた場合、作動部34はその形状をほぼ維持する。その上、陥没壁70は、変形およびバックルまたはつぶれに対して従属する。ボタン部材24をその後に解放すると、陥没壁70は、元の形状に戻り、ボタン部材24は、作動させる前の形状に回復する。
【0018】
図3Aないし図3Dに示すように、ボタン部材24の内面42から延出されているのは、複数の柱状の突起すなわちポスト80である。これら突起80も、弾性材料で形成され、必ずしも、好ましくはボタン部材に一体に形成されている必要はない。概して円筒状であるとして図3Aないし図3Dに示されているが、突起は、正方形、矩形、三角形、多角形などのような適当な幾何学形状の断面形状を備え得ることが理解され得る。これら突起80は、概して、第1の断面すなわち第1の径を有する先端部82と、第2の断面すなわち第2の径を有する基端部84とを備え、基端部の径は、先端部の径よりも大きく形成されている。移行部83もまた、先端部82と基端部84との間に含まれ得る。
【0019】
スプリングプレート40は、ボタン部材24の内面42に装着されている。このスプリングプレート40は、そのプレート40の表面79から外方に延出された複数の片持ち梁スプリング77を備えている。このスプリングプレートおよび、その片持ち梁スプリングは、例えば銀のような金属など、電気的に導電性の材料から形成され、および/もしくは、メッキされている。スプリングプレート40はまた、スプリングプレート40を通して延び、その表面79に交差するように、様々な位置に配置された複数の開口76を備えている。これら開口76は、ボタン部材24の内面42にスプリングプレート40を固定する手段を提供するために、詳細を以下で説明するように、ボタン部材24の内面42から延びる複数の突起80に協働している。
【0020】
ボタン部材24の内面42にスプリングプレート40を組み込むために、各突起80がスプリングプレート40の対応する開口76を通して延出されるように、最初に、スプリングプレート40がボタン部材24の上側に配置される。これら開口76は、突起80の先端部82のみが受け入れられるように、十分なクリアランスを備えた大きさである。このため、スプリングプレート40は、突起80の基端部84の上に置かれ、ボタン部材24の内面42から僅かにオフセットされている。
【0021】
一旦、突起80の先端部82が開口76に受け入れられると、突起80は、それぞれ長手軸に沿って長く延ばされるように張力が負荷される(例えば、図3Bの矢印Aによって示されるように、突起80はボタン部材24から1方向に引っ張られる。)。張力が負荷されている状態で、突起80は、対応して、ネックダウンする。すなわち、突起80のそれぞれの基端部84の直径が減少される。この状態で、図3Bの矢印Bに示されるように、突起80の基端部84は、スプリングプレート40の開口76よりも面積が狭くなり、そのスプリングプレート40は、突起80をさらにネックダウンさせるように移動し得、ボタン部材24の内面42に対向して配置される。これら突起80はその後張力から解放され、図3Cに示すように、基端部84の直径を突起80に張力が加えられる前に戻す。ここで、突起80の基端部84は、ボタン部材24の内面42に対向して近接する位置または直接スプリングプレート40を固定するために、スプリングプレート40の開口76に対して径方向外方への斜部(バイアス)を備えている。
【0022】
その後、突起80の先端部82は、好ましくは除去される(例えば図3D参照)。
【0023】
スプリングプレート40は、様々な他の方法によってボタン部材24に装着され得ることが認識される。例えば、ボタン部材は、代わりになるものとして、先端部および基端部の両方を有する、ボタン部材から延出された突起を備え得る。ここで、先端部は、基端部に対して相対的に大きな直径である。このようにして、先端部は、スプリングプレートの開口の半径よりも大きな直径を備え得、このため、先端部とボタンの内面との間にスプリングプレートが配置される。
【0024】
リードフレーム44は、ベース部材30の内面50にインサート成形または別のやり方で貼られている。このリードフレーム44は、2つの電気的に導電性のトレースすなわちトラック88,90を備え、トラック88は入力端子に相当し、トラック90はアース端子に相当する。トレース90は、アース端子として形成されているが、トレース88がトレース90の代わりにアース端子として形成され得ることが認識される。図3に示すように、トレース88,90は、ベース部材30の内面50を横切って、概して曲がりくねった状態に形成され、それぞれリード51,52に終端されている。リードフレーム44のこれらのリード51,52は、ベース部材30の外壁58に組み込まれた通路56を貫通する。エポキシのようなシーラントが通路56に配置され、シーラントはベース部材30の内側のスペースをシールするように、リード51,52の回りに配置されている。これらリード51,52は、コネクタすなわち結合金具60に終端している。コネクタ60は、スイッチ組立品22がコントローラ20に電気的に接続され得るインターフェースに配設している。
【0025】
図3に示すように、ベース部材30の内壁58は、ベース部材30の周囲から持ち上げられ、かつ、延出されたリッジ64を備えている。開口67を有するファスナインセット66もベース部材30に設けられ、かつ、ベース部材30の回りの位置に配置されている。これら開口67は、カバー部材26にベース部材30を接合するためにファスナ68を受け入れる。
【0026】
スイッチ組立品22が組み立てられる場合、ボタン部材24のフランジ38は、ベース部材30のリッジ64に合わせられている。ファスナ68は、ベース部材30のファスナインセット66の開口67を通して延出され、カバー部材26の下側に配置されたボス(特に図示せず)に受け入れられて固定されている。ベース部材30のリッジ64は、ボタン部材24のフランジ38を係合し、シールを形成する。様々な方法は、スイッチ組立品22のカバー部材26を、ベース部材30に固定されるように使用され得ることは、その技術における熟練者に容易に理解され得る。
【0027】
任意に、ベース30は、図3に示すように、ベース部材30の下側に配置された弾性体のダンパ46を備え得る。このダンパ46は、スイッチ組立品22がドア10に装着された場合、ドア10からスイッチ組立品22に伝達される震動やノイズの潜在力を減少させる。
【0028】
本発明のスイッチ組立品22の操作は、図4および図5を参照するとさらに理解され得る。図4を参照すると、ボタン部材24を動作させると、スプリングプレート40はトレース88およびトレース90の間の回路を閉じさせる。すでに説明したように、スプリングプレート40は、スプリングプレート40の平面から外方に延出された片持ち梁スプリング77を備えている。静止した状態(図4)で片持ち梁スプリング77は、トレース90に連結している。ボタン部材24が押し下げられた場合(図5)、スプリングプレート40の2次的なスプリング75は、トレース88に接触し、トレース88およびトレース90の間の回路を閉じさせる。回路が閉じられると、コネクタ60でスイッチ組立品22に接続されたコントローラ20は、スイッチ組立品22からアース信号の入力を検出する。
【0029】
動作の好ましい態様において、ユーザはボタン部材24の作動部34に力を加える。その荷重の下で、ボタン部材24の押し下げられた壁70は変形するが、その作動部34は、その形状を実質的に維持する。押し下げられた壁70が変形すると、2次的なスプリング75をトレース88に接触させて回路を閉じ、コントローラ20にアース信号の入力を生じる。これに応じて、コントローラ20は、機械的ドアラッチ16の解放を開始する。リードフレーム44のスプリング77はトレース88およびトレース90の間の回路が最初に閉じられた後であっても押し付けられ得るので、スイッチ組立品22の構成部材がボタン部材24のさらなる移動を物理的に防止するまで、ユーザがボタン部材24を(不必要に)押し下げ続けることが可能である。このような特徴は、スイッチ組立品22のユーザにフィードバックされる望ましくは触覚によって解決される。
【0030】
図5を参照すると、ユーザは、ボタン部材24の作動部34の中央に対してオフセットされた力を加えているが、スプリングプレート40は、トレース88およびトレース90の間の回路を閉じることができる。ユーザがボタン部材24の作動部34に中心からずれた位置に圧力を加えた場合、ボタン部材24は、揺れ動き、すなわち、震動する傾向にある。しかし、スプリングプレート40の複数の片持ち梁スプリング77および2次的なスプリング75、曲がりくねった性質のトレース88およびトレース90、さらに、作動部34が変形する前に押し下げられた壁70が変形するという事実により、ボタン部材24の作動部34が震動することは、回路を閉じ、コントローラ20にアース信号の入力を生じる、スイッチ組立品22の能力に悪影響を与えない。
【0031】
したがって、作動力が作動部34の中心を外れたボタン部材24に加えられる場合でさえ、ドアラッチ16の解放を引き起こされ得る。
【0032】
図6を参照すると、本発明の第2の実施の形態におけるスイッチ組立品122が示されている。このスイッチ組立品122は、(100を足した)参照符号で同じ部材を示すのに使用されて説明されている。このスイッチ組立品122は、概して、カバー部材126とボタン部材124とベース部材130とスプリングプレート140とを備えている。このスイッチ組立品122は、2つの回路形状を有するリードフレーム144をも組み込んでいる。
【0033】
リードフレーム144は、電気的に導電性の3つのトレースすなわちトラック188,189,190を備えている。これら2つのトレース188,189は、2つの入力端子を備え、他のトレース190はアース端子を備えている。3つのトレース188,189,189は、それぞれリード151,152,153に終端している。図6に示すように、トレース188,189,190は、ベース部材130の内面150上に概して曲がりくねった状態に配置されている。リードフレーム144のリード151,152,153は、ベース部材130の外壁158に組み込まれた通路156を貫通している。これらリード151,152,153は、コントローラ20に連結され得るコネクタ160に終端している。
【0034】
2つの回路のスイッチとして、スイッチ組立品122は、コントローラ20に2つの分離したアース信号出力を供給することができる。このような状態において、両方のアース信号出力は、ドアラッチ16を開けることを開始するように、コントローラ20によって要求され得る。代わりのものとして、コントローラのためのプログラムは、コントローラに異なる動作を開始させる分離した出力を許容し得る。リードフレーム144を有するスプリングプレート140のインターフェースは、リードフレーム44を有するスプリングプレート40のインターフェースに類似している。特に、片持ち梁スプリング177は、静止した位置でアース190に係合している。ボタン134を押し下げることによって、2次的なスプリング175をリード188および/もしくはリード189と接触させ、回路を完備する。
【0035】
図7を参照すると、本発明の第3の実施の形態におけるスイッチ組立品222が示されている。また、このスイッチ組立品222は、(200を足した)参照符号で同じ部材を示すのに使用されて説明されている。スイッチ組立品222は、カバー部材226とボタン部材224とスプリングプレート240とベース部材230とを備えている。スイッチ組立品222は、ベース部材の内面に一体的に形成されたリードフレームの位置にベース部材230から分離されたプリント基板(PCB)294をも組み込んでいる。
【0036】
ベース部材230は、フレーム部293とコネクタ部260とを備えている。フレーム部は、ベース部材230の内面から上方に突出された複数のリブ298を備えている。これらリブ298は、PCB294がベース部材230に貼られた場合、PCB294を支持するのに役立つ。複数の配置ピン297は、入れ替わりに、リブ298から上方に突出する。これらピン297は、PCB294に含まれる開口299に協働し、ベース部材230にPCB294の集合品が配置されている間中、ボディ部材230に相対的にPCB294を適宜に方向を合わせるのに役立つ。
【0037】
リード251,252は、例えば銅合金のような電気的に導電性の材料で形成され、例えばインサート成形により、ベース部材230の内側に一体的に配設されている。これらリード251,252は、ファスナ295を受け入れるのに適した開口302をそれぞれ有するパッドすなわちボス300を組み込んでいる。
【0038】
PCB294は、電気的に導電性のトレース288,290が組み込まれた基板304を備えている。PCB294上のトレース288,290は、入力端子およびアース端子をそれぞれ表す単一回路スイッチを形成する。このPCB294は2つの開口306を有し、各開口306はトレース288,290の端部にそれぞれ1つずつ配置されている。開口306のそれぞれの内部には、ワッシャ296が受け入れられている。ワッシャ296も電気的に導電性の材料で形成され、これらワッシャ296が配置された場合、それらワッシャ296はトレース288,290に接触する。銅合金が好ましい。PCB294は、PCB294内で開口302を貫通した金属製のファスナ295によってベース部材230に固定され、パッド300の開口302内に受け入れられている。このように、電気的に導電性の経路は、リード251,252からトレース288,290に完備されている。
【0039】
スイッチ組立品222の操作は、説明され得る。静止した位置で、片持ち梁スプリング277は、アース端子290に連絡している。ボタン234を押し下げることによって、2次的なスプリング275を入力端子280に接触させ、回路を完備する。
【0040】
上述したコントロール概要は、スイッチ組立品は、その中央で直接ボタンを押圧することなしに作動され得る、という有力な利点を備えている。このため、大きく、人間工学に基づいた、美的に好ましいボタン部材がスイッチ組立品に使用され得る。
【0041】
加えて、他の利点のうち、本発明は、開示されたデザインによってスイッチ組立品の信頼性が高くなるので、低コストの製造方法と、低コストの材料を使用することを履行し得る。例えば、カバー部材、ボタン部材およびベース部材は、プラスチック材によりモールド成形され得る。スプリングプレートもまた、例えば銀メッキのようなメッキが採用され、導電性を提供し、すなわち、高い導電性が提供される。
【0042】
この技術における熟練者は、本発明の大まかな教示が、様々な態様に実施され得ることを上述した記述により理解することができる。例えば、1つの回路のスイッチは、本発明の第1および第3の実施の形態に関連して記述され、2つの回路のスイッチは、第2の実施の形態の一部として記述されているが、各実施の形態は、1、2、またはさらに多くの回路を有するスイッチを適用するために変更され得る。したがって、この発明は、特定の例示に関連して記述されているが、他の変形例は図面、明細書および特許請求の範囲に記載された事項おける検討において熟練者に明白になり得るので、本発明の正確な範囲は上述した記載事項に限定されるべきでない。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施の形態における電気−機械的ドアラッチ機構を概略的に示す自動車の正面図である。
【図2】図2は、図1に示す電気−機械的ドアラッチ機構に使用される第1の好ましい実施の形態におけるスイッチ組立品の斜視図である。
【図3】図3は、図2に示すスイッチ組立品の分解斜視図である。
【図3A】図3Aは、図2に示すスイッチ組立品に用いられる複数の弾性体、複数の円筒型ポスト、1つのスプリングプレートを有するボタンの分解斜視図である。
【図3B】図3Bは、1つのスプリングプレートおよび1つの弾性体のポストの詳細を拡大して示す部分断面図であり、ポストはスプリングプレートの開口を通して延出され、スプリングプレートが設置されるときに引き伸ばされて狭くなるように、長手軸に沿った方向に張力が負荷される。
【図3C】図3Cは、1つのスプリングプレートおよび1つの弾性体のポストの詳細を拡大して示す部分断面図であり、ポストはスプリングプレートの設置後に張力が解放される。
【図3D】図3Dは、1つのスプリングプレートおよび1つの弾性体のポストの詳細を拡大して示す部分断面図であり、スプリングプレートの設置後にポストの先端部は除去されている。
【図4】図4は、図2の4−4線に沿うスイッチ組立品の正面側の断面図である。
【図5】図5は、図4に示す図2のスイッチ組立品の正面側の断面図である。
【図6】図6は、本発明の第2の好ましい実施の形態におけるスイッチ組立品の分解斜視図である。
【図7】図7は、本発明の第3の好ましい実施の形態におけるスイッチ組立品の分解斜視図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、自動車や他の車両の用途のためのドアラッチ、特に、電気−機械的ドアラッチ機構のためのスイッチ組立品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、自動車や他の車両などにおいて、ドア、トランク、ボンネット、リフトゲート、ハッチなどの密封装置(クロージャ)を開閉するために機械的装置が使用されている。このような密封装置を操作するのに必要な労力を減少させるための手段として、電気−機械的ドアラッチ機構を使用することが知られている。例えば、ユーザによって作動されるスイッチは、機械的ラッチの解放を引き起こすように使用され得る。この点について、電気的スイッチは、そのスイッチが作動される場合、機械的ラッチを操作するためのコントローラに入力を与えることで実現可能である。加えて、現代の様式および人間工学的な要求がスイッチの実際的形状に影響を与え得る。例えば、スイッチは、多種多様な環境における多種多様な動作条件に基づいて、ユーザによって容易に操作されるような大きさや形状を有する、美的に感じの良いユーザ作動構成部品(例えば、目立たないボタン)を有することが必要とされ得る。
【0003】
このような用途に使用されるスイッチの技術として、ボタンのトップの内部にインサート成形される複数の電気的に導電性の丸型部材(pills)を有するボタンを該して組み込んでいることが知られている。このスイッチが作動された場合、丸型部材は、回路に完備される。例えば、ボタンが押し下げられた場合、導電性の丸型部材は、スイッチ組立品のベース部に含まれる電気的に導電性のトラックに接触し、2つのアース端子への電気的入力を短絡させる。導電性の丸型部材は、電気的に接触された後、さらにボタンを押し下げることを防止するための機械的ストッパとしても役立つ。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したスイッチの技術に固有の知られた問題は、幾つかの丸型部材が、スイッチへの電気的入力端子をアースするために互いに独立して機能しないことである。したがって、ボタンが十分に押し下げられ得るが、1つまたは複数の丸型部材は、電気的トラックの入力端子および電気的トラックのアース端子の両者に十分に接触させないので、スイッチは作動しない。このような場合、1つまたは複数の丸型部材は、1つの電気的トラックにのみ接触に至らせる。例えば、ボタンの大きさおよび/もしくは形状により、ボタンが押し下げられる力が加えられる際に、その作動力が中心からずれている場合、ボタンが震動、すなわち揺れ動くことは稀ではない。このような場合、複数の丸型部材のうちの1つは、1つの電気的トラックに接触に至らせられる。結果として、スイッチの信頼性は、低下する。このような問題に取り組むために、高価な導電材料は丸型部材を形成するために使用されている。しかし、そのスイッチのコストは、その高価な材料の使用によって増加している。
【0005】
その結果、従来のスイッチの技術よりも低コストのスイッチング装置を提供することや、より信頼性の高い作動機構を提供することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ドアラッチの解放を引き起こすためのスイッチ組立品が開示されている。本発明の好ましい実施の形態のための模範的な用途において、自動車のドアの組立品の外装に装着されるスイッチ組立品は、内面から延出された弾性体の複数のポストを有する弾性体のボタンを備えている。電気的に導電性のスプリングプレートは、複数の突起すなわちポストを受け入れるための複数の開口を備えている。これらポストは、スプリングプレートの開口に調和し、そのスプリングプレートをボタンの内面に向かって係合させる。ベースは、ボタンを支持し、そのベースに配置されたリードフレームを備えている。このリードフレームは、電気的に導電性のトラックを有し、車両のコンピュータに連絡している。ボタンを押し下げると、スプリングプレートの少なくとも一部が電気的に導電性のトラックを係合して回路を完備し、ラッチの解放を開始する。
【0007】
ドアラッチの解放を引き起こすためのスイッチ組立品の組立方法は、複数の弾性体を有する弾性体のボタンを提供することを含む。複数の弾性体は、概して、ボタンの内側から延出された筒状のポストである。電気的に導電性のスプリングプレートは、弾性体の複数のポストを受け入れるためにそのプレートに補完的な複数の開口を含んで提供する。そのスプリングプレートは、ポストがスプリングプレートの開口を通して受け入れられて延出されるように、ボタンの内側の上に配置されている。
【0008】
ポストは、それぞれ長手軸に沿って方向に張力が負荷されている。このため、弾性体のポストは、引き延ばされて径が減少する。これと同時に、スプリングプレートはボタンの内側に向かう。ポストはその後張力の負荷から解放されて緩和され、引き延ばされる前の径に戻る。スプリングプレートはさらに、ボタンの内側に接触させられる。このボタンは、その後、ベースに設置される。
【0009】
本発明の様々な利点は、明細書、特許請求の範囲および図面によって、その技術におけるある熟練者に明らかになり得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1を参照すると、自動車14は、開けられた位置と閉じられた位置との間を可動なドア10を備えた状態が示されている。このドア10は、電気−機械的ラッチ機構15によって閉じられた位置に固定されている。電気−機械的ラッチ機構15は、ユーザによって動かされるスイッチ組立品22と、(例えばコンピュータなどの)コントローラ20と、ソレノイド18(または、代わりのものとしての電気モータ)と、(ソレノイド18を一体的または別体に含み得る)機械的ラッチ16とを含み得る。
【0011】
このドア10を開けるためには、ドア10に固定されたラッチ機構15が最初に解放されなければならない。ラッチ機構15を解放する場合、スイッチ組立品22をユーザの手動によって作動させることによって引き起こされる。スイッチ組立品22は、アースするために低電流スイッチを備えている。コントローラ20は、スイッチ組立品22をモニタし、状態の変化をモニタする。コントローラ20がスイッチ組立品22からアース信号の入力を受けた場合、コントローラ20はソレノイド18を動作させて機械的ラッチ16を解放し、ドア10を開けさせる。
【0012】
自動車のドアの状態は図1に示されているが、ラッチ機構15は、自動車や他の車両におけるボンネット、トランク、リフトゲート、スライドドア、ハッチなどを固定するために使用され得ることが認識され得る。
【0013】
図2および図3を参照すると、本発明の第1の好ましい実施の形態におけるスイッチ組立品22が示されている。このスイッチ組立品22は、概して、カバー部材26と、ベース部材30と、ボタン部材24と、スプリングプレート40と、リードフレーム44とを備えている。
【0014】
これらカバー部材26およびベース部材30は、スイッチ組立品22の外殻を形成するように協働されている。ボタン部材24は、スイッチ組立品22の内部に内蔵され、カバー部材26とベース部材30との間に配置されている。
【0015】
ボタン部材24は、好ましくは単一構造であり、薄く、柔軟な弾性材料により形成されている。このボタン部材24を形成する弾性材料の厚さは、ボタン部材24の望まれる特徴および望まれる操作特性を得るために、以下の説明により明らかにされるように、変化し得る。
【0016】
ボタン部材24は、概して、主要作動部34と、周縁フランジ部38とを備えている。作動部34は、外面すなわちフェース35と、内面42とを備えている。作動部34およびフランジ部38の中間の位置には、作動部34と、外面35および内面42との周囲の境界を形成するチャンネル36が形成されている。作動部34は、フランジ部38とチャンネル36との両者よりも大きな厚さを備えている。その結果、作動部34は、ボタン部材24の残りの部材よりも相対的に大きな剛性を備えている。
【0017】
特に図3Aを参照すると、チャンネル36は、ボタン部材24の裏面(例えば、ボタンの外面35に対して反対側)に示されている。チャンネル36は、外周壁71、表面72、および、内周壁すなわち陥没壁70によって形成されている。この陥没壁70は、チャンネル36および作動部34の残りの部材よりも相対的に薄い壁厚を備えている。結果として、外面35においてボタン部材24の作動部34に力が加えられた場合、作動部34はその形状をほぼ維持する。その上、陥没壁70は、変形およびバックルまたはつぶれに対して従属する。ボタン部材24をその後に解放すると、陥没壁70は、元の形状に戻り、ボタン部材24は、作動させる前の形状に回復する。
【0018】
図3Aないし図3Dに示すように、ボタン部材24の内面42から延出されているのは、複数の柱状の突起すなわちポスト80である。これら突起80も、弾性材料で形成され、必ずしも、好ましくはボタン部材に一体に形成されている必要はない。概して円筒状であるとして図3Aないし図3Dに示されているが、突起は、正方形、矩形、三角形、多角形などのような適当な幾何学形状の断面形状を備え得ることが理解され得る。これら突起80は、概して、第1の断面すなわち第1の径を有する先端部82と、第2の断面すなわち第2の径を有する基端部84とを備え、基端部の径は、先端部の径よりも大きく形成されている。移行部83もまた、先端部82と基端部84との間に含まれ得る。
【0019】
スプリングプレート40は、ボタン部材24の内面42に装着されている。このスプリングプレート40は、そのプレート40の表面79から外方に延出された複数の片持ち梁スプリング77を備えている。このスプリングプレートおよび、その片持ち梁スプリングは、例えば銀のような金属など、電気的に導電性の材料から形成され、および/もしくは、メッキされている。スプリングプレート40はまた、スプリングプレート40を通して延び、その表面79に交差するように、様々な位置に配置された複数の開口76を備えている。これら開口76は、ボタン部材24の内面42にスプリングプレート40を固定する手段を提供するために、詳細を以下で説明するように、ボタン部材24の内面42から延びる複数の突起80に協働している。
【0020】
ボタン部材24の内面42にスプリングプレート40を組み込むために、各突起80がスプリングプレート40の対応する開口76を通して延出されるように、最初に、スプリングプレート40がボタン部材24の上側に配置される。これら開口76は、突起80の先端部82のみが受け入れられるように、十分なクリアランスを備えた大きさである。このため、スプリングプレート40は、突起80の基端部84の上に置かれ、ボタン部材24の内面42から僅かにオフセットされている。
【0021】
一旦、突起80の先端部82が開口76に受け入れられると、突起80は、それぞれ長手軸に沿って長く延ばされるように張力が負荷される(例えば、図3Bの矢印Aによって示されるように、突起80はボタン部材24から1方向に引っ張られる。)。張力が負荷されている状態で、突起80は、対応して、ネックダウンする。すなわち、突起80のそれぞれの基端部84の直径が減少される。この状態で、図3Bの矢印Bに示されるように、突起80の基端部84は、スプリングプレート40の開口76よりも面積が狭くなり、そのスプリングプレート40は、突起80をさらにネックダウンさせるように移動し得、ボタン部材24の内面42に対向して配置される。これら突起80はその後張力から解放され、図3Cに示すように、基端部84の直径を突起80に張力が加えられる前に戻す。ここで、突起80の基端部84は、ボタン部材24の内面42に対向して近接する位置または直接スプリングプレート40を固定するために、スプリングプレート40の開口76に対して径方向外方への斜部(バイアス)を備えている。
【0022】
その後、突起80の先端部82は、好ましくは除去される(例えば図3D参照)。
【0023】
スプリングプレート40は、様々な他の方法によってボタン部材24に装着され得ることが認識される。例えば、ボタン部材は、代わりになるものとして、先端部および基端部の両方を有する、ボタン部材から延出された突起を備え得る。ここで、先端部は、基端部に対して相対的に大きな直径である。このようにして、先端部は、スプリングプレートの開口の半径よりも大きな直径を備え得、このため、先端部とボタンの内面との間にスプリングプレートが配置される。
【0024】
リードフレーム44は、ベース部材30の内面50にインサート成形または別のやり方で貼られている。このリードフレーム44は、2つの電気的に導電性のトレースすなわちトラック88,90を備え、トラック88は入力端子に相当し、トラック90はアース端子に相当する。トレース90は、アース端子として形成されているが、トレース88がトレース90の代わりにアース端子として形成され得ることが認識される。図3に示すように、トレース88,90は、ベース部材30の内面50を横切って、概して曲がりくねった状態に形成され、それぞれリード51,52に終端されている。リードフレーム44のこれらのリード51,52は、ベース部材30の外壁58に組み込まれた通路56を貫通する。エポキシのようなシーラントが通路56に配置され、シーラントはベース部材30の内側のスペースをシールするように、リード51,52の回りに配置されている。これらリード51,52は、コネクタすなわち結合金具60に終端している。コネクタ60は、スイッチ組立品22がコントローラ20に電気的に接続され得るインターフェースに配設している。
【0025】
図3に示すように、ベース部材30の内壁58は、ベース部材30の周囲から持ち上げられ、かつ、延出されたリッジ64を備えている。開口67を有するファスナインセット66もベース部材30に設けられ、かつ、ベース部材30の回りの位置に配置されている。これら開口67は、カバー部材26にベース部材30を接合するためにファスナ68を受け入れる。
【0026】
スイッチ組立品22が組み立てられる場合、ボタン部材24のフランジ38は、ベース部材30のリッジ64に合わせられている。ファスナ68は、ベース部材30のファスナインセット66の開口67を通して延出され、カバー部材26の下側に配置されたボス(特に図示せず)に受け入れられて固定されている。ベース部材30のリッジ64は、ボタン部材24のフランジ38を係合し、シールを形成する。様々な方法は、スイッチ組立品22のカバー部材26を、ベース部材30に固定されるように使用され得ることは、その技術における熟練者に容易に理解され得る。
【0027】
任意に、ベース30は、図3に示すように、ベース部材30の下側に配置された弾性体のダンパ46を備え得る。このダンパ46は、スイッチ組立品22がドア10に装着された場合、ドア10からスイッチ組立品22に伝達される震動やノイズの潜在力を減少させる。
【0028】
本発明のスイッチ組立品22の操作は、図4および図5を参照するとさらに理解され得る。図4を参照すると、ボタン部材24を動作させると、スプリングプレート40はトレース88およびトレース90の間の回路を閉じさせる。すでに説明したように、スプリングプレート40は、スプリングプレート40の平面から外方に延出された片持ち梁スプリング77を備えている。静止した状態(図4)で片持ち梁スプリング77は、トレース90に連結している。ボタン部材24が押し下げられた場合(図5)、スプリングプレート40の2次的なスプリング75は、トレース88に接触し、トレース88およびトレース90の間の回路を閉じさせる。回路が閉じられると、コネクタ60でスイッチ組立品22に接続されたコントローラ20は、スイッチ組立品22からアース信号の入力を検出する。
【0029】
動作の好ましい態様において、ユーザはボタン部材24の作動部34に力を加える。その荷重の下で、ボタン部材24の押し下げられた壁70は変形するが、その作動部34は、その形状を実質的に維持する。押し下げられた壁70が変形すると、2次的なスプリング75をトレース88に接触させて回路を閉じ、コントローラ20にアース信号の入力を生じる。これに応じて、コントローラ20は、機械的ドアラッチ16の解放を開始する。リードフレーム44のスプリング77はトレース88およびトレース90の間の回路が最初に閉じられた後であっても押し付けられ得るので、スイッチ組立品22の構成部材がボタン部材24のさらなる移動を物理的に防止するまで、ユーザがボタン部材24を(不必要に)押し下げ続けることが可能である。このような特徴は、スイッチ組立品22のユーザにフィードバックされる望ましくは触覚によって解決される。
【0030】
図5を参照すると、ユーザは、ボタン部材24の作動部34の中央に対してオフセットされた力を加えているが、スプリングプレート40は、トレース88およびトレース90の間の回路を閉じることができる。ユーザがボタン部材24の作動部34に中心からずれた位置に圧力を加えた場合、ボタン部材24は、揺れ動き、すなわち、震動する傾向にある。しかし、スプリングプレート40の複数の片持ち梁スプリング77および2次的なスプリング75、曲がりくねった性質のトレース88およびトレース90、さらに、作動部34が変形する前に押し下げられた壁70が変形するという事実により、ボタン部材24の作動部34が震動することは、回路を閉じ、コントローラ20にアース信号の入力を生じる、スイッチ組立品22の能力に悪影響を与えない。
【0031】
したがって、作動力が作動部34の中心を外れたボタン部材24に加えられる場合でさえ、ドアラッチ16の解放を引き起こされ得る。
【0032】
図6を参照すると、本発明の第2の実施の形態におけるスイッチ組立品122が示されている。このスイッチ組立品122は、(100を足した)参照符号で同じ部材を示すのに使用されて説明されている。このスイッチ組立品122は、概して、カバー部材126とボタン部材124とベース部材130とスプリングプレート140とを備えている。このスイッチ組立品122は、2つの回路形状を有するリードフレーム144をも組み込んでいる。
【0033】
リードフレーム144は、電気的に導電性の3つのトレースすなわちトラック188,189,190を備えている。これら2つのトレース188,189は、2つの入力端子を備え、他のトレース190はアース端子を備えている。3つのトレース188,189,189は、それぞれリード151,152,153に終端している。図6に示すように、トレース188,189,190は、ベース部材130の内面150上に概して曲がりくねった状態に配置されている。リードフレーム144のリード151,152,153は、ベース部材130の外壁158に組み込まれた通路156を貫通している。これらリード151,152,153は、コントローラ20に連結され得るコネクタ160に終端している。
【0034】
2つの回路のスイッチとして、スイッチ組立品122は、コントローラ20に2つの分離したアース信号出力を供給することができる。このような状態において、両方のアース信号出力は、ドアラッチ16を開けることを開始するように、コントローラ20によって要求され得る。代わりのものとして、コントローラのためのプログラムは、コントローラに異なる動作を開始させる分離した出力を許容し得る。リードフレーム144を有するスプリングプレート140のインターフェースは、リードフレーム44を有するスプリングプレート40のインターフェースに類似している。特に、片持ち梁スプリング177は、静止した位置でアース190に係合している。ボタン134を押し下げることによって、2次的なスプリング175をリード188および/もしくはリード189と接触させ、回路を完備する。
【0035】
図7を参照すると、本発明の第3の実施の形態におけるスイッチ組立品222が示されている。また、このスイッチ組立品222は、(200を足した)参照符号で同じ部材を示すのに使用されて説明されている。スイッチ組立品222は、カバー部材226とボタン部材224とスプリングプレート240とベース部材230とを備えている。スイッチ組立品222は、ベース部材の内面に一体的に形成されたリードフレームの位置にベース部材230から分離されたプリント基板(PCB)294をも組み込んでいる。
【0036】
ベース部材230は、フレーム部293とコネクタ部260とを備えている。フレーム部は、ベース部材230の内面から上方に突出された複数のリブ298を備えている。これらリブ298は、PCB294がベース部材230に貼られた場合、PCB294を支持するのに役立つ。複数の配置ピン297は、入れ替わりに、リブ298から上方に突出する。これらピン297は、PCB294に含まれる開口299に協働し、ベース部材230にPCB294の集合品が配置されている間中、ボディ部材230に相対的にPCB294を適宜に方向を合わせるのに役立つ。
【0037】
リード251,252は、例えば銅合金のような電気的に導電性の材料で形成され、例えばインサート成形により、ベース部材230の内側に一体的に配設されている。これらリード251,252は、ファスナ295を受け入れるのに適した開口302をそれぞれ有するパッドすなわちボス300を組み込んでいる。
【0038】
PCB294は、電気的に導電性のトレース288,290が組み込まれた基板304を備えている。PCB294上のトレース288,290は、入力端子およびアース端子をそれぞれ表す単一回路スイッチを形成する。このPCB294は2つの開口306を有し、各開口306はトレース288,290の端部にそれぞれ1つずつ配置されている。開口306のそれぞれの内部には、ワッシャ296が受け入れられている。ワッシャ296も電気的に導電性の材料で形成され、これらワッシャ296が配置された場合、それらワッシャ296はトレース288,290に接触する。銅合金が好ましい。PCB294は、PCB294内で開口302を貫通した金属製のファスナ295によってベース部材230に固定され、パッド300の開口302内に受け入れられている。このように、電気的に導電性の経路は、リード251,252からトレース288,290に完備されている。
【0039】
スイッチ組立品222の操作は、説明され得る。静止した位置で、片持ち梁スプリング277は、アース端子290に連絡している。ボタン234を押し下げることによって、2次的なスプリング275を入力端子280に接触させ、回路を完備する。
【0040】
上述したコントロール概要は、スイッチ組立品は、その中央で直接ボタンを押圧することなしに作動され得る、という有力な利点を備えている。このため、大きく、人間工学に基づいた、美的に好ましいボタン部材がスイッチ組立品に使用され得る。
【0041】
加えて、他の利点のうち、本発明は、開示されたデザインによってスイッチ組立品の信頼性が高くなるので、低コストの製造方法と、低コストの材料を使用することを履行し得る。例えば、カバー部材、ボタン部材およびベース部材は、プラスチック材によりモールド成形され得る。スプリングプレートもまた、例えば銀メッキのようなメッキが採用され、導電性を提供し、すなわち、高い導電性が提供される。
【0042】
この技術における熟練者は、本発明の大まかな教示が、様々な態様に実施され得ることを上述した記述により理解することができる。例えば、1つの回路のスイッチは、本発明の第1および第3の実施の形態に関連して記述され、2つの回路のスイッチは、第2の実施の形態の一部として記述されているが、各実施の形態は、1、2、またはさらに多くの回路を有するスイッチを適用するために変更され得る。したがって、この発明は、特定の例示に関連して記述されているが、他の変形例は図面、明細書および特許請求の範囲に記載された事項おける検討において熟練者に明白になり得るので、本発明の正確な範囲は上述した記載事項に限定されるべきでない。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施の形態における電気−機械的ドアラッチ機構を概略的に示す自動車の正面図である。
【図2】図2は、図1に示す電気−機械的ドアラッチ機構に使用される第1の好ましい実施の形態におけるスイッチ組立品の斜視図である。
【図3】図3は、図2に示すスイッチ組立品の分解斜視図である。
【図3A】図3Aは、図2に示すスイッチ組立品に用いられる複数の弾性体、複数の円筒型ポスト、1つのスプリングプレートを有するボタンの分解斜視図である。
【図3B】図3Bは、1つのスプリングプレートおよび1つの弾性体のポストの詳細を拡大して示す部分断面図であり、ポストはスプリングプレートの開口を通して延出され、スプリングプレートが設置されるときに引き伸ばされて狭くなるように、長手軸に沿った方向に張力が負荷される。
【図3C】図3Cは、1つのスプリングプレートおよび1つの弾性体のポストの詳細を拡大して示す部分断面図であり、ポストはスプリングプレートの設置後に張力が解放される。
【図3D】図3Dは、1つのスプリングプレートおよび1つの弾性体のポストの詳細を拡大して示す部分断面図であり、スプリングプレートの設置後にポストの先端部は除去されている。
【図4】図4は、図2の4−4線に沿うスイッチ組立品の正面側の断面図である。
【図5】図5は、図4に示す図2のスイッチ組立品の正面側の断面図である。
【図6】図6は、本発明の第2の好ましい実施の形態におけるスイッチ組立品の分解斜視図である。
【図7】図7は、本発明の第3の好ましい実施の形態におけるスイッチ組立品の分解斜視図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラッチ機構の解放を引き起こすためのスイッチ組立品であって、
カバー部材と、
内面を有するベース部材と、
前記カバー部材と前記ベース部材との間に配置され、外面と内面と前記内面から延出された弾性体の複数の突起とを有するボタン部材と、
前記ボタン部材の内面に隣接して配置され、前記ボタン部材の複数の突起が受け入れられる複数の開口を有するとともに、前記ボタン部材の前記突起が前記開口に係合し、前記ボタン部材の前記内面に固定する、電気的に導電性のスプリングプレートと、
前記ベース部材の内面上で、電気的に導電性の複数のトラックを有するリードフレームと
を具備し、
前記ボタンを押し下げると、前記リードフレームの前記電気的に導電性の少なくとも2つのトラックの間で前記スプリングプレートの少なくとも一部が電気回路に近接する、スイッチ組立品。
【請求項2】
前記ボタンは、単一構造である、請求項1に記載のスイッチ組立品。
【請求項3】
前記ボタンは、前記スプリングプレートの周囲に延びた、持ち上げられた内向きのエッジを備えている、請求項1に記載のスイッチ組立品。
【請求項4】
前記ベース部材は、前記リードフレームの周囲に対して延びたリッジをさらに具備し、
前記リッジは、組み立てられた状態で、そのときにシールを形成するように、前記持ち上げられた内向きのエッジに合わせられて嵌め込まれる、請求項3に記載のスイッチ組立品。
【請求項5】
前記リードフレームは、さらに複数のリードを備え、
前記ベース部材は、さらに側壁およびコネクタ部を備え、
前記複数のリードは、それぞれ、前記コネクタ部に前記側壁を通して延出されている、請求項1に記載のスイッチ組立品。
【請求項6】
前記リードフレームの前記複数のリードに対して配置されたシーラントをさらに備えている、請求項5に記載のスイッチ組立品。
【請求項7】
前記ベース部材は、前記ベース部材の外面に配置されたノイズ減衰部材をさらに備えている、請求項1に記載のスイッチ組立品。
【請求項8】
前記リードフレームは、前記ベース部材の前記内面にインサート成形されている、請求項1に記載のスイッチ組立品。
【請求項9】
前記リードフレームは、プリント基板を備えている、請求項1に記載のスイッチ組立品。
【請求項10】
前記プリント基板は、複数のファスナによって前記ベース部材の前記内面に装着されている、請求項9に記載のスイッチ組立品。
【請求項11】
密封部材を作動させる回路を完備するためのスイッチング装置であって、
その内面から延出された少なくとも1つの弾性体のポストを有する弾性体のボタンと、
前記少なくとも1つのポストを貫通した状態で受け入れるための少なくとも1つの開口を有し、前記内面に隣接した状態で保持される電気的に導電性のプレートと、
前記ボタンを支持するベースと、
前記ベースに保持され、アース端子と少なくとも1つの入力端子とが形成されたプリント基板と
を具備し、
前記ボタンの動作により、前記スプリングプレートを前記アース端子と、前記少なくとも1つの入力端子とに接触させるように前記回路を完備し、前記密封部材を作動させる、スイッチング装置。
【請求項12】
前記ボタンは、単一構造である、請求項11に記載のスイッチング装置。
【請求項13】
前記ボタンは、前記スプリングプレートの周囲に延びた、持ち上げられた内向きのエッジを備えている、請求項11に記載のスイッチング装置。
【請求項14】
前記ベースは、前記プリント基板の周囲に延出され、持ち上げられたエッジを備え、
前記持ち上げられたエッジは、組み立てられた状態で、そのときにシールを形成するように、前記持ち上げられた内向きのエッジに合わせられて嵌め込まれる、請求項11に記載のスイッチング装置。
【請求項15】
前記プリント基板は、少なくとも1つのファスナおよび少なくとも1つのワッシャによって前記ベースに保持され、
前記ワッシャは、前記ファスナと前記プリント基板との間に配設されるとともに、前記ベースから延出されたそれぞれ持ち上げられたボスに前記入力端子および前記アース端子の間に電気的な供給を行い、
前記持ち上げられたボスは、前記ベースから延出された外部コネクタに前記ベース上に組み込まれる通路を通して電気的に連絡されている、請求項11に記載のスイッチング装置。
【請求項16】
前記密封部材は、開き戸タイプのドア、リフトゲート、トランク、ボンネット、および引き戸タイプのドアの1つを含む、請求項11に記載のスイッチング装置。
【請求項17】
ドアラッチのためにスイッチング装置の組立方法であって、
内側から延出された弾性体の複数のポストを有する弾性体のボタンを供給ことと、
前記弾性体の複数のポストを受け入れるための補完的な複数の開口を有する電気的に導電性のスプリングプレートを供給することと、
前記ボタンの前記ポストが、前記スプリングプレートの前記開口を通して延出されるように、前記ボタンの前記内側の上に前記スプリングプレートを配置することと、
前記スプリングプレートから離れる方向に前記ポストを引き延ばし、前記ポストの径を減少させて、前記スプリングプレートを前記ボタンの前記内側に向かわせることと、
前記ポストを解放し、前記引き延ばされた径から緩和し、前記スプリングプレートをさらに前記ボタンの内側に接触させることと、
前記ベースに前記ボタンを設置することと
を具備する組立方法。
【請求項18】
前記スプリングプレートから離れて延出された前記ポストのそれぞれの端部を切断して除去することをさらに具備する、請求項17に記載の組立方法。
【請求項19】
前記ベースの内面にリードフレームを固定し、前記リードフレームを前記ボタンの作動によって前記スプリングプレートと協働して合わせられることを具備する、請求項17に記載の組立方法。
【請求項20】
前記リードフレームを固定することは、前記ベースの前記内面に前記リードフレームをインサート成形することを含む、請求項19に記載の組立方法。
【請求項21】
前記リードフレームを固定することは、ファスナを有する前記内面に前記リードフレームを連結することを含む、請求項19に記載の組立方法。
【請求項22】
前記ベースに通路をシールすることを具備し、リードは、前記リードフレームから延出し、前記ベースの外側に延出する、請求項19に記載の組立方法。
【請求項23】
前記通路をシールすることは、前記通路に流動可能なシーラントを射出することを含む、請求項22に記載の組立方法。
【請求項24】
前記ボタンを配置することは、前記ベースに補完的に持ち上げられたリッジを有する前記ボタンの持ち上げられた内周を合わせることを含む、請求項17に記載の組立方法。
【請求項25】
前記ベースとカバープレートとの間に前記ボタンを配置し、ファスナを有する前記ベースに向かって前記カバープレートを引き下ろし、前記ボタンの前記持ち上げられた周囲と前記ベースの前記持ち上げられたリッジとでシールを形成することをさらに具備する、請求項24に記載の組立方法。
【請求項1】
ラッチ機構の解放を引き起こすためのスイッチ組立品であって、
カバー部材と、
内面を有するベース部材と、
前記カバー部材と前記ベース部材との間に配置され、外面と内面と前記内面から延出された弾性体の複数の突起とを有するボタン部材と、
前記ボタン部材の内面に隣接して配置され、前記ボタン部材の複数の突起が受け入れられる複数の開口を有するとともに、前記ボタン部材の前記突起が前記開口に係合し、前記ボタン部材の前記内面に固定する、電気的に導電性のスプリングプレートと、
前記ベース部材の内面上で、電気的に導電性の複数のトラックを有するリードフレームと
を具備し、
前記ボタンを押し下げると、前記リードフレームの前記電気的に導電性の少なくとも2つのトラックの間で前記スプリングプレートの少なくとも一部が電気回路に近接する、スイッチ組立品。
【請求項2】
前記ボタンは、単一構造である、請求項1に記載のスイッチ組立品。
【請求項3】
前記ボタンは、前記スプリングプレートの周囲に延びた、持ち上げられた内向きのエッジを備えている、請求項1に記載のスイッチ組立品。
【請求項4】
前記ベース部材は、前記リードフレームの周囲に対して延びたリッジをさらに具備し、
前記リッジは、組み立てられた状態で、そのときにシールを形成するように、前記持ち上げられた内向きのエッジに合わせられて嵌め込まれる、請求項3に記載のスイッチ組立品。
【請求項5】
前記リードフレームは、さらに複数のリードを備え、
前記ベース部材は、さらに側壁およびコネクタ部を備え、
前記複数のリードは、それぞれ、前記コネクタ部に前記側壁を通して延出されている、請求項1に記載のスイッチ組立品。
【請求項6】
前記リードフレームの前記複数のリードに対して配置されたシーラントをさらに備えている、請求項5に記載のスイッチ組立品。
【請求項7】
前記ベース部材は、前記ベース部材の外面に配置されたノイズ減衰部材をさらに備えている、請求項1に記載のスイッチ組立品。
【請求項8】
前記リードフレームは、前記ベース部材の前記内面にインサート成形されている、請求項1に記載のスイッチ組立品。
【請求項9】
前記リードフレームは、プリント基板を備えている、請求項1に記載のスイッチ組立品。
【請求項10】
前記プリント基板は、複数のファスナによって前記ベース部材の前記内面に装着されている、請求項9に記載のスイッチ組立品。
【請求項11】
密封部材を作動させる回路を完備するためのスイッチング装置であって、
その内面から延出された少なくとも1つの弾性体のポストを有する弾性体のボタンと、
前記少なくとも1つのポストを貫通した状態で受け入れるための少なくとも1つの開口を有し、前記内面に隣接した状態で保持される電気的に導電性のプレートと、
前記ボタンを支持するベースと、
前記ベースに保持され、アース端子と少なくとも1つの入力端子とが形成されたプリント基板と
を具備し、
前記ボタンの動作により、前記スプリングプレートを前記アース端子と、前記少なくとも1つの入力端子とに接触させるように前記回路を完備し、前記密封部材を作動させる、スイッチング装置。
【請求項12】
前記ボタンは、単一構造である、請求項11に記載のスイッチング装置。
【請求項13】
前記ボタンは、前記スプリングプレートの周囲に延びた、持ち上げられた内向きのエッジを備えている、請求項11に記載のスイッチング装置。
【請求項14】
前記ベースは、前記プリント基板の周囲に延出され、持ち上げられたエッジを備え、
前記持ち上げられたエッジは、組み立てられた状態で、そのときにシールを形成するように、前記持ち上げられた内向きのエッジに合わせられて嵌め込まれる、請求項11に記載のスイッチング装置。
【請求項15】
前記プリント基板は、少なくとも1つのファスナおよび少なくとも1つのワッシャによって前記ベースに保持され、
前記ワッシャは、前記ファスナと前記プリント基板との間に配設されるとともに、前記ベースから延出されたそれぞれ持ち上げられたボスに前記入力端子および前記アース端子の間に電気的な供給を行い、
前記持ち上げられたボスは、前記ベースから延出された外部コネクタに前記ベース上に組み込まれる通路を通して電気的に連絡されている、請求項11に記載のスイッチング装置。
【請求項16】
前記密封部材は、開き戸タイプのドア、リフトゲート、トランク、ボンネット、および引き戸タイプのドアの1つを含む、請求項11に記載のスイッチング装置。
【請求項17】
ドアラッチのためにスイッチング装置の組立方法であって、
内側から延出された弾性体の複数のポストを有する弾性体のボタンを供給ことと、
前記弾性体の複数のポストを受け入れるための補完的な複数の開口を有する電気的に導電性のスプリングプレートを供給することと、
前記ボタンの前記ポストが、前記スプリングプレートの前記開口を通して延出されるように、前記ボタンの前記内側の上に前記スプリングプレートを配置することと、
前記スプリングプレートから離れる方向に前記ポストを引き延ばし、前記ポストの径を減少させて、前記スプリングプレートを前記ボタンの前記内側に向かわせることと、
前記ポストを解放し、前記引き延ばされた径から緩和し、前記スプリングプレートをさらに前記ボタンの内側に接触させることと、
前記ベースに前記ボタンを設置することと
を具備する組立方法。
【請求項18】
前記スプリングプレートから離れて延出された前記ポストのそれぞれの端部を切断して除去することをさらに具備する、請求項17に記載の組立方法。
【請求項19】
前記ベースの内面にリードフレームを固定し、前記リードフレームを前記ボタンの作動によって前記スプリングプレートと協働して合わせられることを具備する、請求項17に記載の組立方法。
【請求項20】
前記リードフレームを固定することは、前記ベースの前記内面に前記リードフレームをインサート成形することを含む、請求項19に記載の組立方法。
【請求項21】
前記リードフレームを固定することは、ファスナを有する前記内面に前記リードフレームを連結することを含む、請求項19に記載の組立方法。
【請求項22】
前記ベースに通路をシールすることを具備し、リードは、前記リードフレームから延出し、前記ベースの外側に延出する、請求項19に記載の組立方法。
【請求項23】
前記通路をシールすることは、前記通路に流動可能なシーラントを射出することを含む、請求項22に記載の組立方法。
【請求項24】
前記ボタンを配置することは、前記ベースに補完的に持ち上げられたリッジを有する前記ボタンの持ち上げられた内周を合わせることを含む、請求項17に記載の組立方法。
【請求項25】
前記ベースとカバープレートとの間に前記ボタンを配置し、ファスナを有する前記ベースに向かって前記カバープレートを引き下ろし、前記ボタンの前記持ち上げられた周囲と前記ベースの前記持ち上げられたリッジとでシールを形成することをさらに具備する、請求項24に記載の組立方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図2】
【図3】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【公表番号】特表2006−515459(P2006−515459A)
【公表日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−571683(P2004−571683)
【出願日】平成15年6月20日(2003.6.20)
【国際出願番号】PCT/US2003/019529
【国際公開番号】WO2004/100197
【国際公開日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【出願人】(500510010)エマーソン エレクトリック カンパニー (73)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年6月20日(2003.6.20)
【国際出願番号】PCT/US2003/019529
【国際公開番号】WO2004/100197
【国際公開日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【出願人】(500510010)エマーソン エレクトリック カンパニー (73)
【Fターム(参考)】
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