説明

電気機器、画像処理装置

【課題】乳幼児にとってリムーバブルメディアを取り外す事を困難な電気機器を提供する。
【解決手段】電気機器である画像形成装置100の操作パネル200には、凹部210が形成されている。また、画像形成装置100は可動式表示装置220を有している。可動式表示装置220は、リムーバブルメディアを収容するものであり、前記リムーバブルメディアのスロットd〜hと、スロットd〜hを覆う閉状態とスロットd〜hを開放する開状態とが切り替わるように開閉動作を行う可動式カバー222とを有する。また、可動式表示装置220は、可動式カバー222による前記開閉動作を行えないように前記閉状態で凹部210に嵌められる収納状態と、可動式カバー222による前記開閉動作を行えるように凹部210から突出している非収納状態とが切り替わるように動作するようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メモリーカードやUSBメモリ等のリムーバブルメディアを着脱可能な電気機器、画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
メモリーカードやUSBメモリ等のリムーバブルメディア(記憶媒体)を着脱可能な電気機器が従来から知られている。また、最近では、複合機、複写機、スキャナ、プリンタ、ファクシミリ等の画像処理装置においても、リムーバブルメディアを着脱可能になっているものがある。リムーバブルメディアを着脱可能な画像処理装置では、当該リムーバブルメディアが挿入されると、前記記憶媒体から印刷用画像データの入力を行い、また、前記記憶媒体から最新バージョンのファームウェアやオプションソフトのインストールを行うことが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−53819号公報
【特許文献2】特開2005−59295号公報
【特許文献3】特開2006−175613号公報
【特許文献4】特開2005−348300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記のリムーバブルメディアは、小型化が進んでその可搬性が向上する反面、その小ささのために乳幼児が誤って飲み込んでしまい、深刻な事故につながってしまうといった危険も有している。よって、このような危険を回避するために、リムーバブルメディアを着脱可能な電気機器においては、リムーバブルメディアが挿入されているスロットから当該リムーバブルメディアを乳幼児が容易に取り外せないようにすることが必要である。
【0005】
本発明は、リムーバブルメディアを着脱可能な電気機器であって、乳幼児にとってリムーバブルメディアを取り外す事が困難な電気機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電気機器は、前記目的を達成するために、リムーバブルメディアを収容するものであり、前記リムーバブルメディアの挿入口と、前記挿入口を覆う閉状態と前記挿入口を開放する開状態とが切り替わるように開閉動作を行う可動式カバーとを有する収容部材と、前記収容部材を収納するための凹部とを有し、前記収容部材は、前記可動式カバーによる前記開閉動作を行えないように前記閉状態で前記凹部に嵌められる収納状態と、前記可動式カバーによる前記開閉動作を行えるように前記凹部から突出している非収納状態とが切り替わるように動作するようになっていることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の画像処理装置は、前記目的を達成するために、リムーバブルメディアを収容するものであり、前記リムーバブルメディアの挿入口と、前記挿入口を覆う閉状態と前記挿入口を開放する開状態とが切り替わるように開閉動作を行う可動式カバーとを有する収容部材と、前記収容部材を収納するための凹部とを有し、前記収容部材は、前記可動式カバーによる前記開閉動作を行えないように前記閉状態で前記凹部に嵌められる収納状態と、前記可動式カバーによる前記開閉動作を行えるように前記凹部から突出している非収納状態とが切り替わるように動作するようになっていることを特徴とする。
【0008】
本願発明の構成によれば、前記収容部材を前記収納状態にすることにより、前記リムーバブルメディアの挿入口を開閉するための可動式カバーを動かせなくなる。そして、収容部材からリムーバブルメディアを取り外すためには、まず、凹部に嵌められている収容部材を動かして非収納状態にし、つぎに、可動式カバーを動かして前記挿入口を開放する必要があり、乳幼児にとってこのような操作を行う事は容易ではない。よって、本願発明の構成によれば、乳幼児にとってリムーバブルメディアを取り外す事が困難というメリットを有する。
【0009】
本発明の電気機器は、前記構成に加えて、前記非収納状態における収容部材の正面を第1面とし、前記非収納状態における収容部材の裏面を第2面とする場合、前記収容部材は、前記収納状態において前記第1面が前記凹部の底面に対向し、収容部材を通る回転軸を中心に回転することによって前記収納状態と前記非収納状態とが切り替えられるようになっており、前記可動式カバーは、当該可動式カバーを通る回転軸を中心に回転することによって前記閉状態と前記開状態とが切り替えられ、且つ、前記閉状態から前記開状態に移行する時の回転の方向が前記第2面側から前記第1面側に向かう方向になるように前記収容部材に取り付けられていることを特徴とする。この構成によれば、前記収容部材が前記非収納状態であって、前記可動式カバーが極めて僅かに前記収容部材から離れていることにより前記閉状態になっていない状況であっても、前記収容部材を回転させるだけで前記可動式カバーを閉状態にすると共に前記収容部材を凹部に嵌めこむことが可能になる。
【0010】
また、本発明の電気機器は、前記構成に加えて、前記凹部は底面とのなす角度が90°〜135°である側壁を有しており、前記可動式カバーは、前記収納状態において前記側壁に対向するように前記収容部材に取り付けられていることを特徴とする。この構成によれば、前記収容部材が前記非収納状態であって、前記可動式カバーが極めて僅かに前記収容部材から離れていることにより前記閉状態になっていない状況であっても、前記収容部材を回転させるだけで前記可動式カバーを閉状態にすると共に前記収容部材を凹部に嵌めこむことが容易になる。
【0011】
また、本発明の電気機器において、前記収容部材の正面には表示パネルが形成されていてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本願発明の構成によれば、乳幼児にとってリムーバブルメディアを取り外す事が困難というメリットを有する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施形態の画像形成装置の内部構成を示す模式図である。
【図2】本実施形態の画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態の画像形成装置の外観を示す斜視図である。
【図4】(a)は、本実施形態の画像形成装置に取り付けられている操作パネルを示した斜視図であって、表示装置が取り出されている非収容状態を示した図である。(b)は、前記の操作パネルを示した斜視図であり、表示装置が凹部に収容されている収容状態を示した図である。
【図5】図4に示した表示装置に取り付けられている可動式カバーおよびスロットを示した模式図である。
【図6】(a)は本実施形態の操作パネルの変形例を示した図であり、(b)は、(あ)の操作パネルであって可動式表示装置が凹部に収容されている状態を示した図である。
【図7】(a)は、凹部の底面と側壁とのなす角度が95°に設計されている操作パネルを示した図であり、(b)は、(a)の操作パネルであって可動式表示装置が凹部に収容されている状態を示した図である。
【図8】(a)は、凹部の底面と側壁とのなす角度が130°に設計されている操作パネルを示した図であり、(b)は、(a)の操作パネルであって可動式表示装置が凹部に収容されている状態を示した図である。
【図9】(a)はSDメモリーカードの表面を示した図であり、(b)はSDメモリーカードの裏面を示した図である。
【図10】(a)はSDHC(登録商標)メモリーカードの表面を示した図であり、(b)はSDHC(登録商標)メモリーカードの裏面を示した図である。
【図11】(a)はコンパクトフラッシュ(登録商標)の表面を示した図であり、(b)はコンパクトフラッシュ(登録商標)の裏面を示した図である。
【図12】(a)はmicroSDメモリーカードの表面を示した図であり、(b)はmicroSDメモリーカードの裏面を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態の画像形成装置の内部構成を示す模式図である。
【0015】
画像形成装置100は、スキャナ機能とプリンタ機能とを備え、外部から伝達された画像データに応じて、所定のシート(記録用紙)に対して多色および単色の画像を形成する複合機である。この画像形成装置100は、図1に示すように、装置本体110と、自動原稿処理装置120とを有している。
【0016】
装置本体110は、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、帯電器5、中間転写ベルトユニット6、定着ユニット7、給紙カセット81、排紙トレイ91等を有している。
【0017】
装置本体110の上部には、原稿台として機能する透明ガラス92を含むスキャナ部90が設けられ、スキャナ部90の上側には自動原稿処理装置120が取り付けられている。自動原稿処理装置120は、透明ガラス92の上に自動で原稿を搬送する。また、原稿処理装置120は矢印M方向に回動自在に設計されている。原稿処理装置120が矢印M方向に回動することによって透明ガラス92が開放され、透明ガラス92の上に原稿を手で載置できるようになっている。
【0018】
画像形成装置100において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。したがって、各色に応じた4種類の潜像が形成されるように、現像器2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4からなる画像形成ステーションが4個設置されている。つまり、画像形成装置100には、ブラック画像用の画像形成ステーションと、シアン画像用の画像形成ステーションと、マゼンタ画像用の画像形成ステーションと、イエロー画像用の画像形成ステーションとが設けられている。
【0019】
なお、本実施形態では、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色で説明するが、特にこれら4色に限定せず、例えばシアンおよびマゼンタと同一の色相で濃度がより薄い特性をもつライトシアン(LC)およびライトマゼンタ(LM)を加えた6色であっても良い。
【0020】
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための装置である。なお、本実施形態では非接触方式の帯電器5が用いられているが、ローラ型やブラシ型のような接触方式の帯電器が用いられてもよい。
【0021】
露光ユニット1は、レーザ出射部(レーザ光源)と、レーザビームを走査するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーによって走査されたレーザ光を感光体ドラム3に導く光学部材(レンズおよび反射ミラー)とを備えるレーザスキャニングユニット(LSU)である。なお、発光素子をアレイ状に並べたELやLED書込みヘッドを露光ユニットとして設置してもよい。
【0022】
露光ユニット1は、帯電された感光体ドラム3を、入力された画像データに応じて露光することにより、その表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する機能を有する。現像器2は、感光体ドラム3上に形成された静電潜像を現像器2内のトナーによって現像(顕像化)するものである。なお、ブラック画像用の画像形成ステーションの現像器2ではブラックトナーによって現像が行われ、シアン画像用の画像形成ステーションの現像器2ではシアントナーによって現像が行われ、イエロー画像用の画像形成ステーションの現像器2ではイエロートナーによって現像が行われ、マゼンタ画像用の画像形成ステーションの現像器2ではマゼンタトナーによって現像が行われる。
【0023】
感光体ドラム3の上方に配置されている中間転写ベルトユニット6は、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、中間転写ローラ64、及び中間転写ベルトクリーニングユニット65を備えている。中間転写ローラ64は、YMCK用の各色に対応して4本設けられている。
【0024】
中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、及び中間転写ローラ64は、中間転写ベルト61を張架して回転駆動させる。また各中間転写ローラ64には、感光体ドラム3のトナー像を、中間転写ベルト61上に転写するための転写バイアスが印加されている。
【0025】
中間転写ベルト61は、各感光体ドラム3に接触するように設けられている。そして、感光体ドラム3に形成された各色のトナー像が中間転写ベルト61に順次的に重ねて転写されることによって、中間転写ベルト61上にカラーのトナー像(多色トナー像)が形成されるようになっている。中間転写ベルト61は、例えば厚さ100μm〜150μm程度のポリイミドフィルムを用いて無端状に形成されているが、ポリイミドフィルム上に弾性層を設けた構成であっても良い。
【0026】
感光体ドラム3から中間転写ベルト61へのトナー像の転写は、中間転写ベルト61の裏側に接触している中間転写ローラ64によって行われる。中間転写ローラ64には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。中間転写ローラ64は、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルト61に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施形態では転写電極としてローラ形状を使用しているが、それ以外にブラシなども用いることが可能である。
【0027】
上述のように、各感光体ドラム3上で顕像化された各色のトナー像は中間転写ベルト61にて積層される。積層されたトナー像は、中間転写ベルト61の回転によって、転写ローラ10と中間転写ベルト61との接触位置(2次転写位置)に搬送され、この接触位置において転写ローラ10によってシート上に転写される。
【0028】
転写ローラ10は、中間転写ベルト61に対して所定ニップで圧接されると共に、トナーをシートに転写させるための電圧が印加される(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)。さらに、上記所定ニップを定常的に得るために、転写ローラ10もしくは中間転写ベルト駆動ローラ62の何れか一方を硬質材料(金属)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラまたは発泡性樹脂ローラ)とする。
【0029】
また、転写ローラ10によってシート上に転写が行われず中間転写ベルト61上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット65によって除去・回収されるように設定されている。中間転写ベルトクリーニングユニット65には、中間転写ベルト61に接触するクリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられており、中間転写ベルト61のうちクリーニングブレードが接触している箇所は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ63で支持されている。
【0030】
給紙カセット81は、画像形成に使用するシート(記録用紙)を蓄積しておくためのトレイであり、装置本体110において露光ユニット1の下側に設けられている。手差し給紙カセット82にも画像形成に使用するシートを置くことが可能になっている。装置本体110の上方に設けられている排紙トレイ91は、印刷済みのシートをフェイスダウンで集積するためのトレイである。
【0031】
また、装置本体110には、給紙カセット81および手差し給紙カセット82のシートを、転写ローラ10や定着ユニット7を経由させて排紙トレイ91に送るための、略垂直形状のシート搬送路Sが設けられている。給紙カセット81または手差し給紙カセット82から排紙トレイ91までのシート搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ11a,11b、複数の搬送ローラ12a〜12d,レジストローラ13、転写ローラ10、定着ユニット7が配されている。
【0032】
搬送ローラ12a〜12dは、シートの搬送を促進・補助するための小型のローラであり、シート搬送路Sに沿って複数設けられている。ピックアップローラ11aは、給紙カセット81の端部近傍に取り付けられ、給紙カセット81からシートを1枚ずつピックアップしてシート搬送路Sに供給する。ピックアップローラ11bは、手差し給紙カセット82の端部近傍に取り付けられ、手差し給紙カセット82からシートを1枚ずつピックアップしてシート搬送路Sに供給する。また、レジストローラ13は、シート搬送路Sにて搬送されているシートを一旦保持するものである。そして、中間転写ベルト61に形成されているトナー像の先端とシートの先端とが合わさるようなタイミングで、シートを2次転写位置(転写ローラ10と中間転写ベルト61との接触位置)に搬送する機能を有している。
【0033】
定着ユニット7は、ヒートローラ71および加圧ローラ72を備えている。ヒートローラ71および加圧ローラ72は、シートを挟んで回転するようになっている。また、ヒートローラ71は、図示しない温度検出器からの信号に基づいて制御部(不図示)によって所定の定着温度となるように設定されており、加圧ローラ72とともにトナーをシートに熱圧着することにより、シートに転写された多色トナー像を溶融・混合・圧接し、シートに対して熱定着させる機能を有している。また、定着ユニット7には、ヒートローラ71を外部から定着するための外部定着ベルト73が設けられている。
【0034】
つぎに、片面印字時のシート搬送について詳細に説明する。上述のように、画像形成装置100には、予めシートを収納する給紙カセット81、手差し給紙カセット82が設けられている。これら給紙カセット81,82からシートを給紙するために、各々ピックアップローラ11a,11bが配置され、シートを1枚ずつシート搬送路Sに導くようになっている。各給紙カセット81,82から搬送されるシートはシート搬送路Sの搬送ローラ12aによってレジストローラ13まで搬送され、シートの先端と中間転写ベルト61上のトナー像の先端とが合わさるタイミングで2次転写位置(転写ローラ10と中間転写ベルト61との接触位置)に搬送される。2次転写位置において、中間転写ベルト61からシートへトナー像が転写される。その後、シートが定着ユニット7を通過することによってシート上の未定着トナーが熱で溶融・固着される。定着処理の行われた後のシートは、定着ユニット7よりもシート搬送方向の下流側に設置される搬送ローラ12bによって排紙トレイ91上に排出される。
【0035】
両面印字時の場合、上記のように片面印字が終了し定着ユニット7を通過したシートの後端が搬送ローラ12bで把持されたときに、搬送ローラ12bは逆回転することによってシートを搬送ローラ12c,12dの設置位置に導く。シートは、搬送ローラ12c,12dによってレジストローラ13の設置位置に搬送され、シート裏面に印字が行われた後に排紙トレイ91に排出される。
【0036】
つぎに、画像形成装置100のハードウェアについて詳細に説明する。図2は本実施形態の画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。画像形成装置100は、図2に示すように、主制御部501、記憶部502、演算部503、画像処理部504、表示パネル505、入力部506、読取部507、画像形成部508、周辺機器制御部511、ドライブ520が設けられている。
【0037】
入力部506は、後述する操作パネル(図4参照)に設けられる操作用のキーに相当するブロックである。表示パネル505は、画像形成装置100に関する各種情報や印刷画像のプレビューを表示するものである。また、本実施形態の表示パネル505は、タッチパネルが構成されている。
【0038】
ドライブ520は、リムーバブルメディア(記憶媒体)を着脱可能であり、装着しているリムーバブルメディアに対するデータの書き込みおよびリムーバブルメディアからデータを読み出すリーダライタである。なお、リムーバブルメディアとしては、例えば、図9に示すSDメモリーカード,図10に示すSDHC(登録商標)メモリーカード,図11に示すコンパクトフラッシュ(登録商標),図12に示すmicroSDメモリーカードなどの各種メモリーカードを用いることができる。また、図示したメモリーカード以外のリムーバブルメディアも勿論用いることができる。例えば、SDXCメモリーカード、miniSDメモリーカード、microSDメモリーカード、microSDHCメモリーカード、xDピクチャーカード(登録商標)、メモリースティック(登録商標)、マイクロドライブ(登録商標)、スマートメディア(登録商標)などのメモリーカードや、USBメモリなどであってもよい。
【0039】
そして、本実施形態の画像形成装置100は、ドライブ520に挿入されているリムーバブルメディアから読み出される画像情報に基づいて印刷処理を行うことが可能になっている。また、ファームウェアの更新プログラムを記憶したリムーバブルメディアがドライブ520に挿入されると、当該リムーバブルメディアに記憶されている更新プログラムに基づいて、画像形成装置100にインストールされているファームウェアが更新されるようになっている。さらに、画像形成装置100のオプションソフトを記憶したリムーバブルメディアがドライブ520に挿入されると、当該リムーバブルメディアから画像形成装置100に前記オプションソフトがインストールされるようになっている。
【0040】
読取部507は、スキャナ部90に配置されているイメージセンサであり、原稿の画像を読み取ってアナログの画像信号を生成するものである。画像処理部504は、前記画像信号をデジタルの画像データに変換し、且つ当該画像データに各種画像処理を施す回路である。
【0041】
画像形成部508は、画像処理部504にて処理の施された画像データに基づいてシート上にトナー像を形成するブロックである。なお、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、帯電器5、中間転写ベルトユニット6からなる組が画像形成部508に相当する。
【0042】
記憶部502は、入力部506または表示パネル505から入力される各種コマンドや設定値、画像形成装置100の内部に配置される各種センサの検知結果、ドライブ520においてリムーバブルメディアから読み出される画像情報、外部機器から入力される画像情報またはファームウェア、画像形成装置100に設けられる各装置の動作を制御するための各種設定値およびデータテーブル、各種制御を実行するためのプログラムなどを記憶するためのものである。記憶部502には、この分野で常用されるものを使用でき、たとえば、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスクドライブ(HDD)などが挙げられる。なお、前記外部機器は、画像情報の生成または取得が可能であり、かつ画像形成装置100に電気的に接続可能な電気・電子機器を使用でき、たとえば、デジタルカメラ、ネットワークを介して画像形成装置100に接続されるコンピュータなどが挙げられる。
【0043】
演算部503は、記憶部502に記憶される各種情報および各種制御を実施するためのプログラムを取り出し、演算処理や判定処理を行う。主制御部501は、演算部503における各種判定結果および演算結果に基づいて、画像形成装置100が備える各装置に制御信号を送って制御処理を行う。なお、主制御部501および演算部503は、たとえば、中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)を備えるマイクロコンピュータ、マイクロプロセッサなどによって実現される処理回路である。また、図示はされていないが、画像形成装置100は、内部の各装置に対して電力を供給する主電源が設けられている。周辺機器制御部511は、後処理装置であるフィニッシャーやソーターなどの周辺機器を制御するための制御信号を出力する制御回路である。
【0044】
つぎに、画像形成装置の操作パネルについて図3および図4を用いて説明する。図3は、本実施形態の画像形成装置の外観を示す斜視図である。図4は、本実施形態の画像形成装置に設けられている操作パネルの外観を示す斜視図である。
【0045】
図3および図4に示す操作パネル200は、利用者が画像形成装置100を操作するために必要な情報を入力するためのものであり、スキャナ部90の側部に取り付けられている。操作パネル200は、図4(a)に示すように、第1上面200aと第2上面200bとを有し、第1上面200aと第2上面200bとの間に形成される凹部210を有している。凹部210の底面には、各種操作を行うためのテンキーa,スタートキーb,メニューキーc等が設けられている。これらキーa,b,cは図2の入力部506に相当するものである。
【0046】
また、操作パネル200には略直方体形状の可動式表示装置220が取り付けられている。図4(a)に示すように、可動式表示装置220の正面部220aには表示パネル505が形成されており、可動式表示装置220の側部220bに可動式カバー222が取り付けられている。なお、本実施形態では、可動式表示装置220が図4(a)の非収納状態になっている時に正面をなす部分を正面部220aとし、可動式表示装置220において正面部220aと反対側の面であって、可動式表示装置220が図4(a)の非収納状態になっている時に裏面をなす部分を裏面部220d(図4(b)参照)とする。
【0047】
図4に示すように、可動式表示装置220は、操作パネル200の凹部210に取り付けられている。可動式表示装置220は、当該可動式表示装置220を通る回転軸を中心として回転するようになっている。なお、当該回転軸は、可動式表示装置220の一辺に平行であって凹部210の底面に平行である。そして、可動式表示装置220は、前記回転によって、図4(b)の収納状態(収容状態)から図4(a)の非収納状態(非収容状態)に移行し、前記非収納状態から前記収納状態へ移行するようになっている。
【0048】
図4(b)の収納状態では、可動式表示装置220の正面部220aが凹部210の底面に対向し、可動式表示装置220の側部220bが凹部210の一方の側壁に対向し、可動式表示装置220の側部220cが凹部210の他方の側壁に対向するように、可動式表示装置220が凹部210に嵌め込まれて収容されている。また、この時、可動式表示装置220の裏面部220dは上方に向いていて外部に露出している。つまり、可動式表示装置220のうち、正面部220a,側部220b・220cは隠蔽されており、裏面部220dが外部に露出していることになる。また、図4(b)の収納状態では、凹部210の底面に形成されている各キーa,b,cは、可動式表示装置220によって隠蔽されていることになる。
【0049】
そして、図4(b)の収納状態の可動式表示装置220を、正面部220aから裏面部220dに向けた方向に回転させると、可動式表示装置220が凹部210から離れていき、可動式表示装置220は図4(a)に示す非収納状態になる。図4(a)の非収納状態では、可動式表示装置220の正面部220aと凹部210の底面とが開かれている。そして、正面部220aの表示パネル505、および、凹部210の底面の各キーa,b,cは、外部に露出している状態である。
【0050】
また、図4(a)の非収納状態の可動式表示装置220を、裏面部220dから正面部220aに向けた方向に回転させると、可動式表示装置220は図4(b)に示す収納状態になる。
【0051】
以上の構成において、画像形成装置100の利用者は、操作パネル200の使用を終えると、可動式表示装置220を回転させて非収納状態から収納状態に移行させる。これにより、図4(b)に示すように、可動式表示装置220が凹部210に収容され、表示パネル505およびキーa,b,cは外部から隠蔽され使用できない状態になる。これに対し、画像形成装置100の利用者は、操作パネル200を使用する場合、可動式表示装置220を回転させて収納状態から非収納状態に移行させる。これにより、図4(a)に示すように、可動式表示装置220が凹部210から突出し、表示パネル505およびキーa,b,cは外部に露出して使用可能な状態になる。
【0052】
また、本実施形態の可動式表示装置220は、リムーバブルメディアのドライブ520(図2参照)を内部に有しており、リムーバブルメディアを着脱するようになっている。そして、図4(a)および図5に示すように、可動式表示装置220の側部220bに取り付けられている可動式カバー222を開くと、リムーバブルメディアの挿入口として機能するスロットが形成されている挿入部223が外部に露出し、可動式カバー222を閉じると、スロットが形成されている挿入部223が隠蔽されるようになっている。なお、可動式カバー222が図4(a)に示す鎖線の位置にある状態が開状態(挿入部223が外部に露出している状態)であり、可動式カバー222が図5に示す点線の位置にある状態が閉状態(挿入部223が隠蔽されている状態)である。
【0053】
また、図5に示すように、挿入部223にはスロットd〜hが形成され、スロットd〜hの各々には互いに異なる規格のリムーバブルメディアが挿入されるようになっている。つまり、可動式表示装置220は、5種類のリムーバブルメディアを着脱可能である。
【0054】
つぎに、可動式カバー222について具体的に説明する。可動式カバー222は、図4(a)および図5に示すように、エッジ222aを回転軸として回転するようになっている。エッジ222aは、可動式表示装置220の正面部220a側に取り付けられ、可動式カバー222の長辺をなすものである。可動式カバー222は、エッジ222aが可動式表示装置220の正面部220aに平行且つ可動式表示装置220の上面部220eおよび下面部220fに対して垂直になるように、可動式表示装置220に取り付けられている。
【0055】
そして、可動式カバー222は、回転することによって、閉状態から開状態に移行し、また、開状態から閉状態へ移行するようになっている。具体的に、図5の点線で示される閉状態の可動式カバー222を、可動式表示装置220の裏面部220dから正面部220aに向けた方向に回転させると、可動式カバー222の裏面が挿入部223から離れていき、可動式カバー222は図4(a)の鎖線で示される開状態になる。これに対し、開状態の可動式カバー222を、可動式表示装置220の正面部220aから裏面部220dに向けた方向に回転させると、可動式カバー222の裏面が挿入部223に近づいていき、可動式カバー222は図5の点線で示す閉状態になる。つまり、閉状態とは、図5の点線にて示すように、挿入部223のスロットd〜hが、可動式カバー222に覆われており、外部から完全に隠蔽されている状態である。前記の開状態とは、図4(a)の鎖線で示すように、可動式カバー222と挿入部223とが開いており、挿入部223のスロットd〜hが外部に露出している状態である。
【0056】
以上の構成において、画像形成装置100の利用者は、リムーバブルメディアの着脱を行う場合、非収納状態の可動式表示装置220の可動式カバー222を回転させ、この可動式カバー222を閉状態から開状態へ移行させる。これにより、挿入部223のスロットd〜hが外部に露出され、リムーバブルメディアの着脱が可能になる。そして、画像形成装置100の利用者は、リムーバブルメディアの着脱を終えると、可動式カバー222を回転させて開状態から閉状態に移行させる。これにより、挿入部223のスロットd〜hは、可動式カバー222によって覆われ、完全に隠蔽されることになる。
【0057】
また、図4(b)に示すように、操作パネル200の凹部210は、可動式カバー222が閉状態になっている可動式表示装置220を嵌合可能な形状に設計されており、可動式カバー222を開状態に維持したまま可動式表示装置220を凹部210に嵌めこむ事ができなくなっている。
【0058】
それゆえ、非収容状態の可動式表示装置220を回転させて収容状態に移行させる場合、原則として、まず、可動式カバー222を閉状態にして、その次に、可動式表示装置220を回転させて収納状態に移行させることになる(但し、後述するが、可動式カバー222が僅かに開いた状態且つ非収納状態の可動式表示装置220を凹部210に向けて回転させると、可動式カバー222は、凹部210と第2上面200bとの角部、または、凹部210の側壁に押圧されて閉状態になり、その後、可動式表示装置220が凹部210に完全に嵌め込まれるようになっている)。
【0059】
よって、可動式表示装置220が凹部210に嵌め込まれている収納状態においては、可動式カバー222は必ず閉状態になっている。そして、当該収納状態では、可動式カバー222と凹部210とは当接または近接しているため、可動式カバー222は開かないようになっている。
【0060】
つまり、可動式表示装置220が収納状態である時に利用者がリムーバブルメディアの着脱を所望する場合、利用者は、まず可動式表示装置220を回転させて図4(b)の収納状態から図4(a)の非収納状態へ移行させる必要がある。なお、可動式表示装置220が凹部210から突出しているだけではなく、図4(a)に示すように、可動式カバー222を開こうとした場合に可動式カバー222が凹部210に引っ掛からなくなるような位置まで可動式表示装置220を回転させる必要がある(つまり、可動式カバー222の回転軌道が上面200bよりも上方に位置するまで、可動式表示装置220を回転させる)。そして、非収納状態の可動式表示装置220の可動式カバー222を回転させ、可動式カバー222を閉状態から開状態へ移行させる。これにより、挿入部223が外部に露出され、挿入部223に形成されているスロットd〜hに対してリムーバブルメディアの着脱が可能になる。
【0061】
以上示したように、本実施形態の画像形成装置100は、リムーバブルメディアを収容する可動式表示装置(収容部材)220と、可動式表示装置220を収納するための凹部が形成された操作パネル200とを有している。可動式表示装置220は、リムーバブルメディアの挿入口であるスロットd〜hと、スロットd〜hを覆う閉状態とスロットd〜hを開放する開状態とが切り替わるように開閉動作を行う可動式カバー222とを有している。また、可動式表示装置200は、可動式カバー222による前記開閉動作を行えないように前記閉状態で凹部210に嵌められる収納状態と、可動式カバー222による前記開閉動作を行えるように凹部210から突出している非収納状態とが切り替わるように動作するようになっている。
【0062】
このような構成によれば、可動式表示装置220を収納状態にすることにより、スロットd〜hを開閉するための可動式カバー222を動かせなくなる。そして、可動式表示装置220からリムーバブルメディアを取り外すためには、まず凹部210に嵌められている可動式表示装置220を動かして非収納状態にし、つぎに、可動式カバー222を動かしてスロットd〜hを開放する必要があり、乳幼児にとってこのような操作を行う事は容易ではない。よって、本実施形態の画像形成装置100は、乳幼児にとってリムーバブルメディアを取り外す事が困難というメリットを有する。
【0063】
また、図7(a)および図8(a)に示すように、凹部210の底面210aと凹部210の側壁210bとのなす角度をθとする場合、θが90°〜135°になるように操作パネル200が設計されていることが好ましい。なお、図7(a)はθを95°にした場合の図であり、図8(a)はθを135°にした場合の図である。また、側壁210bは可動式表示装置220が収納状態の時に可動式カバー222に対向する壁面である。
【0064】
以上のように、θを90°〜135°にした場合、可動式表示装置220が非収納状態であって可動式カバー222が僅かに開いた状態であっても、可動式表示装置220を凹部210に向けて回転させると、可動式カバー222は、凹部210と第2上面200bとの角部、または、凹部210の側壁210bに押圧されて閉状態になり、その後、可動式表示装置220が凹部210に嵌め込まれる。つまり、可動式カバー222が僅かに開いた状態であっても可動式表示装置220を無理に凹部210に押し込むことで、前記収納状態且つ閉状態に移行させることが可能になる。また、θを135°以下に設計しているので凹部210において無駄なスペースが過剰に生じることもない。
【0065】
なお、図7および図8に示すように、可動式カバー222のうち、可動式表示装置220が収納状態の時に側壁210bに対向する面を側面222eとして、可動式表示装置220が収納状態の時に側面222eと凹部210の底面210aとのなす角度をθとする場合、θがθと同一値になるように操作パネル200が設計されていることが好ましい。これにより、可動式表示装置220を収納状態にした時、凹部210の側壁210bと可動式カバー222の側面222eとを平行にできるため、凹部210と可動式カバー222とを密着させることができ、余分なスペースを抑制できる。
【0066】
また、図4,図7,図8の構成では、可動式カバー222は、当該可動式カバー222を通る回転軸を中心に回転することによって前記閉状態と前記開状態とが切り替えられ、且つ、前記閉状態から前記開状態に移行する時の回転の方向が可動式表示装置220の裏面部(第2面)220dから正面部(第1面)220aに向かう方向になるような形態であった。しかし、このような形態に限定されるものではなく、図6に示すような形態であってもよい。
【0067】
図6の可動式カバー322は、エッジ322aを回転軸として回転するようになっている。エッジ322aは、可動式表示装置220の裏面部220d側(図6(b)参照)に取り付けられ、可動式カバー322の長辺をなすものである。可動式カバー322は、エッジ322aが可動式表示装置220の正面部220aに平行且つ可動式表示装置220の上面部220eおよび下面部220fに対して垂直になるように、可動式表示装置220に取り付けられている。そして、閉状態の可動式カバー222を、可動式表示装置220の正面部220aから裏面部220dに向けた方向に回転させると、可動式カバー322の裏面がスロットから離れていき、可動式カバー322は開状態になる。これに対し、開状態の可動式カバー322を、可動式表示装置220の裏面部220dから正面部220aに向けた方向に回転させると、可動式カバー322の裏面がスロットに近づいていき、可動式カバー322は閉状態になる。
【0068】
但し、上述したように、図4,図7,図8の構成では、可動式カバー222が僅かに開いた状態であっても可動式表示装置220を無理に凹部210に押し込むことで、前記収容状態且つ閉状態に移行させることが可能であったが、図6の構成では、そのような事を行えない。
【0069】
また、本実施形態の操作パネル200は、複写機、複合機、ファクシミリ、プリンタ、スキャナ等の画像処理装置に適用可能であり、図1に示すような画像形成装置100に限定されるものではない。また、本実施形態の操作パネル200は前記した画像処理装置以外の電気機器にも適用可能である。例えば、デジタルカメラ、ビデオカメラ、テレビ、パーソナルコンピュータ、電子看板、インフォーメーションディスプレイ、フォトフレーム、電子辞書等の機器に利用可能であり、冷蔵庫、電子レンジ、エアコン等の操作パネルが必要な民生機器にも利用可能である。
【0070】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明は、リムーバブルメディアを着脱可能な電気機器、特にリムーバブルメディアを着脱可能な画像処理装置に関する。このような画像処理装置としては、複合機、複写機、ファクシミリ、プリンタ、スキャナが挙げられる。
【符号の説明】
【0072】
100 画像形成装置(画像処理装置)
200 操作パネル
210 凹部
210a 底面
210b 側壁
220 可動式表示装置(収容部材)
220a 正面部(第1面)
220d 裏面部(第2面)
222 可動式カバー
322 可動式カバー
d〜h スロット(挿入口)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
リムーバブルメディアを収容するものであり、前記リムーバブルメディアの挿入口と、前記挿入口を覆う閉状態と前記挿入口を開放する開状態とが切り替わるように開閉動作を行う可動式カバーとを有する収容部材と、
前記収容部材を収納するための凹部とを有し、
前記収容部材は、前記可動式カバーによる前記開閉動作を行えないように前記閉状態で前記凹部に嵌められる収納状態と、前記可動式カバーによる前記開閉動作を行えるように前記凹部から突出している非収納状態とが切り替わるように動作するようになっていることを特徴とする電気機器。
【請求項2】
前記非収納状態における収容部材の正面を第1面とし、前記非収納状態における収容部材の裏面を第2面とする場合、
前記収容部材は、前記収納状態において前記第1面が前記凹部の底面に対向し、収容部材を通る回転軸を中心に回転することによって前記収納状態と前記非収納状態とが切り替えられるようになっており、
前記可動式カバーは、当該可動式カバーを通る回転軸を中心に回転することによって前記閉状態と前記開状態とが切り替えられ、且つ、前記閉状態から前記開状態に移行する時の回転の方向が前記第2面側から前記第1面側に向かう方向になるように前記収容部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
【請求項3】
前記凹部は底面とのなす角度が90°〜135°である側壁を有しており、
前記可動式カバーは、前記収納状態において前記側壁に対向するように前記収容部材に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の電気機器。
【請求項4】
前記収容部材の前記第1面には表示パネルが形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の電気機器。
【請求項5】
リムーバブルメディアを収容するものであり、前記リムーバブルメディアの挿入口と、前記挿入口を覆う閉状態と前記挿入口を開放する開状態とが切り替わるように開閉動作を行う可動式カバーとを有する収容部材と、
前記収容部材を収納するための凹部とを有し、
前記収容部材は、前記可動式カバーによる前記開閉動作を行えないように前記閉状態で前記凹部に嵌められる収納状態と、前記可動式カバーによる前記開閉動作を行えるように前記凹部から突出している非収納状態とが切り替わるように動作するようになっていることを特徴とする画像処理装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−175106(P2011−175106A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−39286(P2010−39286)
【出願日】平成22年2月24日(2010.2.24)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】