説明

電気機器装置

【課題】より簡易な手法で製造可能な電気機器装置を提供することを主目的とする。
【解決手段】冷却器70の表面に基板62をろう付けにより取り付け、リアクトル装置64やコンバータ装置66を固定するための台座72やボス74を冷却器70の裏面にろう付けにより取り付けるよう構成した。これにより、基板62と台座72とボス74とを一括してろう付けで冷却器70に取り付けることができ、基板62を冷却器70にはんだ付けした上でリアクトル装置64やコンバータ装置66をろう付けするものに比して、より簡易な手法で製造可能な電気機器装置を提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気機器装置に関し、詳しくは、動力を入出力可能な電動機と、トランジスタを用いて電動機を駆動するインバータと、リアクトルとトランジスタとを用いて第1の二次電池からの電力を昇圧してインバータに供給する昇圧コンバータと、トランジスタとトランスとを用いて第1の二次電池と第1の二次電池より電圧が低い第2の二次電池との間で直流電圧を変換する直流電圧変換コンバータと、を備える電動機装置に搭載され、インバータのトランジスタおよび/または昇圧コンバータのトランジスタおよび/または直流電圧変換コンバータのトランジスタを有する半導体装置と、半導体装置が載置された絶縁基板と、表面に絶縁基板がろう付けにより取り付けられインバータを冷却可能な冷却装置と、を備える電気機器装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の電気機器装置としては、インバータを取り付けた上側ケースの底の凹部の開口をコンバータを取り付けた下側ケースで封止して、上側ケースの底の凹部の開口と下側ケースとで構成される冷却通路に冷却媒体を流通させる冷却器を用いてインバータおよびコンバータを冷却するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、こうした構成により、別途ヒートシンクなどを設けるものに比して、より簡易な構成でインバータとコンバータとを冷却することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−166866号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の電気機器装置では、冷却器の表面にインバータが取り付けられており冷却器の裏面にコンバータを取り付けているが、こうしたインバータやコンバータの取り付けを行なう際には、より適正な手法を用いることが望ましい。例えば、インバータをはんだ付けにより冷却器に取り付けると共にコンバータをろう付けにより取り付ける手法では、はんだ付けの工程とろう付けの工程とが必要であり、工程数が増えてしまう。
【0005】
本発明の電気機器装置は、より簡易な手法で製造可能な電気機器装置を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電気機器装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の電気機器装置は、
動力を入出力可能な電動機と、トランジスタを用いて前記電動機を駆動するインバータと、リアクトルとトランジスタとを用いて第1の二次電池からの電力を昇圧して前記インバータに供給する昇圧コンバータと、トランジスタとトランスとを用いて前記第1の二次電池と前記第1の二次電池より電圧が低い第2の二次電池との間で直流電圧を変換する直流電圧変換コンバータと、を備える電動機装置に搭載され、前記インバータのトランジスタおよび/または昇圧コンバータのトランジスタおよび/または直流電圧変換コンバータのトランジスタを有する半導体装置と、前記半導体装置が載置された絶縁基板と、表面に前記絶縁基板がろう付けにより取り付けられ前記インバータを冷却可能な冷却装置と、を備える電気機器装置であって、
前記昇圧コンバータのリアクトルおよび/または前記直流電圧変換コンバータのトランスを有する電気機器と、
前記冷却装置の裏面にろう付けにより取り付けられ、前記電気機器を前記裏面に固定する固定部材と、
を備えることを要旨とする。
【0008】
この本発明の電気機器装置では、インバータを冷却可能な冷却装置の表面に絶縁基板がろう付けにより取り付けられ、電気機器を裏面に固定する固定部材が冷却装置の裏面にろう付けにより取り付けられている。これにより、絶縁基板と固定部材とを一括してろう付けで冷却装置に取り付けることができ、より簡易な手法で製造可能な電気機器装置を提供することができる。
【0009】
こうした本発明の電気機器装置において、前記固定部材は、前記冷却装置の裏面に取り付けられ前記電気機器を載置可能な台座であり、前記電気機器は、前記台座にろう付けにより取り付けられてなるものとすることもできるし、前記固定部材は、前記冷却装置の裏面に取り付けられた少なくとも1つのボスであり、前記電気機器は、前記ボスにより前記冷却装置の裏面に取り付けられてなるものとすることもできる。
【0010】
また、本発明の電気機器装置において、前記電気機器として前記昇圧コンバータのリアクトルを有する第1の電気機器と、前記直流電圧変換コンバータを有する第2の電気機器と、前記固定部材として前記第1の電気機器を前記裏面に固定する第1の固定部材と、前記冷却装置の裏面にろう付けにより取り付けられ、前記第2の電気機器を前記裏面に固定する第2の固定部材と、を備えるものとすることもできる。こうすれば、絶縁基板と第1の固定部材と第2の固定部材とを一括してろう付けで冷却装置に取り付けることができ、より簡易な手法で製造可能な電気機器装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施例としての電気機器装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。
【図2】ハイブリッド自動車20が備える電気系の構成の概略を示す構成図である。
【図3】インバータ41,42,昇圧コンバータ46、DCDCコンバータ52を含む電気機器装置の断面の概略を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
【実施例】
【0013】
図1は、本発明の一実施例としての電気機器装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図であり、図2は、ハイブリッド自動車20が備える電気系の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図1に示すように、ガソリンや軽油などを燃料とするエンジン22と、エンジン22のクランクシャフト26にキャリアが接続されると共に駆動輪39a,39bにデファレンシャルギヤ38を介して連結された駆動軸32にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ30と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されたモータMG1と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子が駆動軸32に接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2を駆動するインバータ41,42と、例えばリチウムイオン二次電池として構成された高圧バッテリ44と、インバータ41,42が接続された電力ライン(以下、高電圧系電力ラインという)47と高圧バッテリ44が接続された電力ライン(以下、電池電圧系電力ラインという)48とに接続されて電池電圧系電力ライン48の電力を昇圧して高電圧系電力ライン47に供給可能な昇圧コンバータ46と、例えば鉛蓄電池として構成された低圧バッテリ50と、低圧バッテリ50が接続された電池電圧系電力ライン48の電力を降圧して低圧バッテリ50が接続された電力ライン(以下、低電圧系電力ラインという)51に供給するDCDCコンバータ52とを備える。
【0014】
インバータ41は、図2に示すように、6個の絶縁ゲートトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor,以下、「トランジスタ」という)と、6個のトランジスタに逆方向に並列接続された6個のダイオードとにより構成されている。6個のトランジスタと6個のダイオードとは、モータMG1の三相コイルのU相,V相,W相からみて高電圧系電力ライン47の正極母線側と負極母線側とに各々接続されている。
【0015】
インバータ42は、図2に示すように、12個のトランジスタと、各トランジスタに逆方向に並列接続された12個のダイオードとにより構成されている。12個のトランジスタと12個のダイオードとは、モータMG2の三相コイルのU相,V相,W相からみて高電圧系電力ライン47の正極母線側と負極母線側とに各々2つずつ並列接続されている。
【0016】
昇圧コンバータ46は、図2に示すように、4個のトランジスタと、各トランジスタに逆方向に並列接続された4個のダイオードと、リアクトルLとにより構成されている。4個のトランジスタのうち2個は高電圧系電力ライン47の正極母線に対して並列接続されており、残余の2個は高電圧系電力ライン47の負極母線に対して並列接続されており、前者の2個のトランジスタ(上アーム)と後者の2個のトランジスタ(下アーム)との接続点と高圧バッテリ44の正極端子とにはリアクトルLが接続されている。
【0017】
DCDCコンバータ52は、いずれも図示しないスイッチング素子やトランスなどを含み、スイッチング素子をオンオフすることにより電池電圧系電力ライン48からの電力を降圧して低電圧系電力ライン51に出力する。
【0018】
こうしたハイブリッド自動車20では、基本的に、駆動軸32に要求される要求トルクTr*が出力されるようエンジン22における燃料噴射制御やインバータ41,42の各トランジスタのスイッチング制御、昇圧コンバータ46の各トランジスタのスイッチング制御が実行される。なお、トランジスタとしては、IGBTに限定されるものではなく、パワーMOS(Metal-Oxide-Semiconductor)トランジスタなどを用いても構わない。
【0019】
図3はインバータ41,42,昇圧コンバータ46、DCDCコンバータ52を含む電気機器装置の断面の概略を示す断面図である。電気機器装置は、インバータ41の6個のトランジスタや6個のダイオード,インバータ42の12個のトランジスタや12個のダイオード12,昇圧コンバータ46の4個のトランジスタ,DCDCコンバータ52の図示しないトランジスタを有する半導体装置60と、半導体装置60が表面に取り付けられた基板62と、昇圧コンバータ46のリアクトルLを有するリアクトル装置64と、DCDCコンバータ52の図示しないトランスを有するコンバータ装置66と、基板62の裏面がろう付けにより表面に取り付けられ内部に図示しない電動ポンプによって圧送される冷却水が流通する冷却水路68が形成された冷却器70と、冷却器70の裏面にろう付きにより取り付けられリアクトル装置64を固定可能な形状の台座72と、冷却器70の裏面にろう付きにより取り付けられコンバータ装置66を取り付け可能なボス74と、から構成されている。コンバータ装置66には、ボス74と嵌合する凹部が形成されている。ここで、「ろう付け」とは、接合する部材(母材、実施例では冷却器70,基板62,台座72,ボス74)よりも融点の低い合金(ろう)を溶かして母材料自体を溶融させず複数の複数の部材を接合させる手法であるものとする。
【0020】
基板62は、図3に示すように、アルミニウム(Al)からなるアルミ層62aと窒化アルミニウム(AlN)からなる絶縁層62bとAlからなるアルミ層62cとが順に積層された積層基板として構成されている。アルミ層62a,62c、絶縁層62bは、基板62を介して半導体装置60の冷却を比較的良好に行なう熱伝導性能を有すると共に半導体装置60と冷却器70とを十分に絶縁可能な絶縁性能を有する厚さにそれぞれ形成されている。こうした構成により、半導体装置60と冷却器70との絶縁を保持しながら、冷却器70により基板62を介して半導体装置60を良好に冷却することができる。
【0021】
こうして構成された電気機器装置では、冷却器70の表面に基板62をろう付けにより取り付け、リアクトル装置64やコンバータ装置66を固定するための台座72やボス74を冷却器70の裏面にろう付けにより取り付けるよう構成されている。これにより、基板62と台座72とボス74とを一括してろう付けで冷却器70に取り付けることができ、基板62を冷却器70にはんだ付けした上でリアクトル装置64やコンバータ装置66をろう付けするものに比して、より簡易な手法で製造可能な電気機器装置を提供することができる。また、ろう付けする際には合金(ろう)を加熱する必要があるが、台座72とボス74とを冷却器70にろう付けすることにより、直接リアクトル装置64やコンバータ装置66を冷却器70にろう付けする場合に比して、加熱によるリアクトル装置64,コンバータ装置66への影響を抑制することができる。
【0022】
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20に搭載される電気機器装置によれば、冷却器70の表面に基板62をろう付けにより取り付け、リアクトル装置64やコンバータ装置66を固定するための台座72やボス74を冷却器70の裏面にろう付けにより取り付けるよう構成されてるから、基板62と台座72とボス74とを一括してろう付けで冷却器70に取り付けることができ、より簡易な手法で製造可能な電気機器装置を提供することができる。
【0023】
実施例の電気機器装置では、冷却器70の裏面に取り付けた台座72にリアクトル装置64を固定するものとしたが、台座72に代えてボスを取り付けると共にリアクトル装置64に設けたボスと嵌合する凹部を設けて、リアクトル装置64をボスに固定するものとしてもよい。
【0024】
実施例の電気機器装置では、冷却器70の裏面に取り付けたボス74にコンバータ装置66を固定するものとしたが、ボス74に代えてコンバータ装置66を載置可能な形状の台座を設けて、コンバータ装置66を台座に固定するものとしてもよい。
【0025】
実施例の電気機器装置では、インバータ41の6個のトランジスタや6個のダイオード,インバータ42の12個のトランジスタや12個のダイオード12,昇圧コンバータ46の4個のトランジスタ,DCDCコンバータ52の図示しないトランジスタを有する半導体装置60を基板62に取り付けるものとしたが、各トランジスタやダイオードを複数の半導体装置に搭載して、複数の半導体装置のそれぞれを別個の基板に取り付けるものとしてもよい。
【0026】
実施例の電気機器装置では、基板62を積層基板であるものとしたが、基板62を介して半導体装置60の冷却を比較的良好に行なう熱伝導性能を有すると共に半導体装置60と冷却器70とを十分に絶縁可能な絶縁性能を有するものであればよいから、例えば、基板62を介して半導体装置60の冷却を比較的良好に行なう熱伝導性能を有すると共に半導体装置60と冷却器70とを十分に絶縁可能な絶縁性能を有する1つの層からなる単層の基板を用いるものとしてもよい。
【0027】
実施例の電気機器装置では、リアクトル装置64とコンバータ装置66とが冷却器70の裏面に取り付けれているものとしたが、リアクトル装置64,コンバータ装置66の少なくとも一方が取り付けられているものとすればよく、例えば、リアクトル装置64のみを冷却器70の裏面に取り付けて、コンバータ装置66を他の部品に取り付けるものとしてもよい。
【0028】
実施例では、エンジン22からの動力とモータMG2からの動力とを用いて走行可能なハイブリッド自動車20に適用するものとしたが、動力を入出力可能な電動機と電動機を駆動するインバータとリアクトルを用いて第1の二次電池からの電力を昇圧してインバータに供給する昇圧コンバータと第1の二次電池と第1の二次電池より電圧が低い第2の二次電池との間で直流電圧を変換する直流電圧変換コンバータとを備える電動機装置が搭載されたものであれば如何なるものに適用しても構わない。
【0029】
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、インバータ41,42,昇圧コンバータ46,DCDCコンバータ52の各トランジスタを有する半導体装置60が「半導体装置」に相当し、基板62が「基板」に相当し、冷却器70が「冷却装置」に相当し、リアクトル装置64が「電気機器」に相当し、台座72が「固定部材」に相当する。
【0030】
ここで、「半導体装置」としては、インバータ41,42,昇圧コンバータ46,DCDCコンバータ52の各トランジスタを有する半導体装置60に限定されるものではなく、インバータ41,42,昇圧コンバータ46,DCDCコンバータ52の各トランジスタのうち一部のトランジスタを有するものなど、インバータのトランジスタおよび/または昇圧コンバータのトランジスタおよび/または直流電圧変換コンバータのトランジスタを有するものであれば如何なるものとしても構わない。「絶縁基板」としては、基板62に限定されるものでなく、半導体装置が載置されたものであれば如何なるものとしても構わない。「冷却装置」としては、冷却器70に限定されるものではなく、表面に絶縁基板がろう付けにより取り付けられインバータを冷却可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「電気機器」としては、リアクトル装置64に限定されるものではなく、コンバータ装置66のみを備えるものやリアクトル装置64とコンバータ装置66との両方を備えたものなど、昇圧コンバータのリアクトルおよび/または直流電圧変換コンバータのトランスを有するものであれば如何なるものとしても構わない。「固定部材」としては、台座72に限定されるものではなく、ボスなど、冷却装置の裏面にろう付けにより取り付けられ、電気機器を裏面に固定するものであれば如何なるものとしても構わない。
【0031】
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
【0032】
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、電気機器装置の製造産業などに利用可能である。
【符号の説明】
【0034】
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、32 駆動軸、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、41,42 インバータ、44 高圧バッテリ、46 昇圧コンバータ、47 高電圧系電力ライン、48 電池電圧系電力ライン、50 低圧バッテリ、51 低電圧系電力ライン、52 DCDCコンバータ、60 半導体装置、62 基板、62a,62c アルミ層、62b 絶縁層、64 リアクトル装置、66 コンバータ装置、70 冷却器、72 台座、74 ボス、L リアクトル、MG1,MG2 モータ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動力を入出力可能な電動機と、トランジスタを用いて前記電動機を駆動するインバータと、リアクトルとトランジスタとを用いて第1の二次電池からの電力を昇圧して前記インバータに供給する昇圧コンバータと、トランジスタとトランスとを用いて前記第1の二次電池と前記第1の二次電池より電圧が低い第2の二次電池との間で直流電圧を変換する直流電圧変換コンバータと、を備える電動機装置に搭載され、前記インバータのトランジスタおよび/または昇圧コンバータのトランジスタおよび/または直流電圧変換コンバータのトランジスタを有する半導体装置と、前記半導体装置が載置された絶縁基板と、表面に前記絶縁基板がろう付けにより取り付けられ前記インバータを冷却可能な冷却装置と、を備える電気機器装置であって、
前記昇圧コンバータのリアクトルおよび/または前記直流電圧変換コンバータのトランスを有する電気機器と、
前記冷却装置の裏面にろう付けにより取り付けられ、前記電気機器を前記裏面に固定する固定部材と、
を備える電気機器装置。
【請求項2】
請求項1記載の電気機器装置であって、
前記固定部材は、前記冷却装置の裏面に取り付けられ前記電気機器を載置可能な台座であり、
前記電気機器は、前記台座にろう付けにより取り付けられてなる、
電気機器装置。
【請求項3】
請求項1記載の電気機器装置であって、
前記固定部材は、前記冷却装置の裏面に取り付けられた少なくとも1つのボスであり、
前記電気機器は、前記ボスにより前記冷却装置の裏面に取り付けられてなる、
電気機器装置。
【請求項4】
請求項1記載の電気機器装置であって、
前記電気機器として前記昇圧コンバータのリアクトルを有する第1の電気機器と、
前記直流電圧変換コンバータを有する第2の電気機器と、
前記固定部材として前記第1の電気機器を前記裏面に固定する第1の固定部材と、
前記冷却装置の裏面にろう付けにより取り付けられ、前記第2の電気機器を前記裏面に固定する第2の固定部材と、
を備える電気機器装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−222861(P2012−222861A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−82993(P2011−82993)
【出願日】平成23年4月4日(2011.4.4)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】