説明

電流ミラー装置および方法

ある実施形態で、第1のトランジスタ対および第2のトランジスタ対を含む電流ミラーを備える回路が開示される。第1のトランジスタ対は第1のトランジスタおよび第2のトランジスタを含む。第2のトランジスタ対はカスコードトランジスタを含む。この回路は、第1のトランジスタおよび第2のトランジスタの両方に結合された出力を有するオペアンプも備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には電流ミラー装置と、電流ミラー装置を使用する方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
電子装置技術の発達は、動作中により少量の電力を消費するより小型の装置をもたらした。電力消費の減少は、しばしば、より小さな装置の特徴と、より低い供給電圧で動作する装置との結果である。しかし、供給電圧が低下すると、装置の動作は、しばしば、供給電圧の揺らぎに対してより敏感になる。さらに、ある装置は、異なる供給電圧で動作する回路を収容するために複数の電圧ドメインを含む。しかし、第1の電圧ドメインの回路により生成された第2の電圧ドメインのための供給電圧は、第1の電圧ドメインの供給電圧の揺らぎに対して敏感であり得る。
【0003】
在来の電流ミラー回路は、ある低電圧アプリケーションのためには受け入れがたいかもしれない供給電圧余裕度(許容度)を必要とする。さらに、在来の電流ミラー回路の出力電流は、供給電圧に対する依存性を有する。さらに、高速の電圧揺れを伴う出力は、在来の電流ミラー回路のトランジスタの出力、ゲート、およびソースの間の結合をもたらすことがある。従って、在来の電流ミラー回路は、低電圧、高周波数の負荷を駆動するためには実用的でない。
【発明の概要】
【0004】
ある特定の実施形態では、トランジスタの第1のセットとトランジスタの第2のセットとを含む電流ミラーを備える回路が開示される。トランジスタの第1のセットの中のトランジスタのうちの少なくとも1つとトランジスタの第2のセットの中のトランジスタのうちの少なくとも1つとはカスコード構成である。この回路は、トランジスタの第1のセットに結合された第1のオペアンプも備える。この回路は、トランジスタの第2のセットに結合された第2のオペアンプも備える。
【0005】
他の実施形態では、回路は、第1のトランジスタ対と第2のトランジスタ対とを含む電流ミラーを備える。第1のトランジスタ対は、第1のトランジスタと第2のトランジスタとを含む。第2のトランジスタ対は、カスコードトランジスタを含む。この回路は、第1のトランジスタおよび第2のトランジスタの両方に結合された出力を有する第1のオペアンプも備える。
【0006】
他の実施形態では、回路は、トランジスタの第1のセットとトランジスタの第2のセットとを含む電流ミラーを備える。トランジスタの第2のセットの中の少なくとも1つのトランジスタは、カスコード構成に配置される。この回路は、トランジスタの第1のセットに結合された第1のオペアンプも備える。この回路は、トランジスタの第2のセットに結合された第2のオペアンプも備える。この回路は、トランジスタの第2のセットに属するトランジスタのうちの1つに結合された電流源も備える。第1のオペアンプは第1のバイアス電圧の第1の入力を有し、第2のオペアンプは第2のバイアス電圧の第1の入力を有する。トランジスタの第1のセットは供給電圧に結合される。第1のバイアス電圧は、供給電圧とは異なる。トランジスタの第2のセットに属するトランジスタのうちの第1のものは、第1のフィードバックループを確定するように第1のオペアンプへの第2の入力に結合される。トランジスタの第1のセットの中のトランジスタのうちの1つの出力は、第2のフィードバックループを確定するように第2のオペアンプに第2の入力として提供される。トランジスタの第2のセットに属するトランジスタのうちの第2のものは、出力電流を駆動する出力を有する。
【0007】
他の実施形態では、回路装置を使用する方法が開示される。この方法は、トランジスタの第1のセットに結合された第1のオペアンプの第1の入力で第1のバイアス電圧を受け取ることを含む。この方法は、トランジスタの第2のセットに結合された第2のオペアンプの第1の入力で第2のバイアス電圧を受け取ることを含む。トランジスタの第1のセットとトランジスタの第2のセットとは電流ミラーを形成する。電流ミラーは供給電圧に結合され、第1のバイアス電圧は供給電圧とは異なる。トランジスタの第2のセットの中のトランジスタのうちの第1のものは、第1のフィードバックループを確定するように第1のオペアンプの第2の入力に結合される。トランジスタの第1のセットの中のトランジスタのうちの1つの出力は、第2のフィードバックループを確定するように第2のオペアンプに第2の入力として提供される。トランジスタの第2のセットに属するトランジスタのうちの第2のものは、電流ミラーの出力電流を駆動する出力を有する。
【0008】
電流ミラーの実施形態により提供される1つの特別の利点は、出力電流が電圧源における変動に対して不感であるために動作が頑健であることである。他の1つの利点は、電流ミラー回路の供給電圧とは無関係である基準電圧レベルに保たれる出力電圧レベルが電圧ドメインに供給され得ることである。他の1つの利点は、低供給電圧での動作により低電力動作が可能にされることである。開示された電流ミラー回路装置は、より低い供給電圧で、より良好な出力インピーダンスを伴って、速い出力電圧の揺れに対する高められた不感性を伴って、高周波数発振器を駆動することができる。
【0009】
ここでの開示の他の態様、利点、および特徴は、次のセクション、すなわち図面の簡単な説明、発明を実施するための形態、および特許請求の範囲を含む本願全体を検討した後に明らかになるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】電流ミラー装置の第1の実施形態の回路図である。
【図2】電流ミラー装置の第2の実施形態の回路図である。
【図3】電流装置を使用する方法の実施形態のフローチャートである。
【図4】電流ミラー回路を含むシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1を参照すると、回路装置100が示されている。回路装置100は、第1のオペアンプ102と第2のオペアンプ110とを含む。回路装置100は、第1のトランジスタ122および第2のトランジスタ132を含むトランジスタの第1の対などの、トランジスタの第1のセットと、第3のトランジスタ124および第4のトランジスタ134を含むトランジスタの第2の対などの、トランジスタの第2のセットとを含む電流ミラーを備える。トランジスタの第2のセットの中のトランジスタのうちの少なくとも1つはカスコード構成である。例えば、トランジスタ124またはトランジスタ134あるいは両方がカスコード構成であり得る。第1のオペアンプ102は、第1のトランジスタ122および第2のトランジスタ132に結合されている。第1のオペアンプ102は、第1のバイアス電圧(Vbias1)104の第1の入力を有すると共に、第3のトランジスタ124に結合されたノード125から提供されるフィードバック信号に応答する第2の入力106を有する。
【0012】
第2のオペアンプ110は、第1のトランジスタ122に結合されたノード123に感応する第1の入力114と、第2のバイアス電圧(Vbias2)に感応する第2の入力112とを有する。ある特定の実施形態では、入力112に提供される第2のバイアス電圧は、実質的に固定されていて、電流経路120および130を介して電流ミラーに提供される供給電圧118の変動とは無関係である。ある特定の例では、第2のバイアス電圧は、供給電圧118から単一トランジスタのドレイン−ソース間飽和電圧を減じた電圧などの、利用可能な電圧の範囲にセットされ得る。
【0013】
第1の電流経路120内のトランジスタ122および124は、ノード125および接地128に結合されている電流源126から入力を受け取るように結合されている。第2の電流経路130内のトランジスタ132および134は、出力電圧および出力電流136を出力ノード135において提供するように結合されている。出力電流136は、第4のトランジスタ134の出力により提供される。電流ミラーの出力電圧は、第2のバイアス電圧により限定される。
【0014】
ある特定の実施形態では、第1のトランジスタ対(122および132)は供給電圧118に結合され、供給電圧118は第1のバイアス電圧104および第2のバイアス電圧112と異なる。従って、供給電圧118の変動は、バイアス電圧104および112の使用により回路100の他の部分から絶縁される。
動作中、第3のトランジスタ124の出力は、第1のフィードバックループを確定するようにノード125を介して第1のオペアンプ102に入力として提供される。さらに、第1のトランジスタ122の出力は、第2のフィードバックループを確定するようにノード123を介して第2のオペアンプ110に入力として提供される。フィードバックループは、オペアンプ102および110が供給電圧118とは無関係に一定のバイアスを維持することを可能にする。
【0015】
ある特定の実施形態では、電流ミラーを確定するトランジスタの第1および第2のセットの中のトランジスタ122,124,132,134の各々は、図に示されているように、電界効果型トランジスタである。適切な電界効果型トランジスタの一例は金属酸化物電界効果トランジスタ(MOSFET)である。
図2に示されている他の1つの実施形態では、電流ミラー内の4つのトランジスタの各々はバイポーラトランジスタ型デバイスである。例えば、第1のトランジスタ222、第2のトランジスタ224、第3のトランジスタ232、および第4のトランジスタ234は、各々、図に示されているように、バイポーラ型デバイスである。図2に示されている回路装置200の残りの部分は、図1に関して示されている素子と実質的に同様である。
【0016】
図3を参照すると、図1および図2に示されている回路装置などの回路装置を使用する方法が示されている。回路装置を使用する方法は、302で、トランジスタの第1のセットに結合されている第1のオペアンプの第1の入力において第1のバイアス電圧を受け取ることを含む。第1のオペアンプの例は、図1の第1のオペアンプ102あるいは図2の第1のオペアンプ202である。第1のバイアス電圧の例は、図1において入力104あるいは図2において入力204で提供される第1のバイアス電圧(Vbias1)である。この方法は、304で示されているように、トランジスタの第2のセットに結合されている第2のオペアンプの第1の入力において第2のバイアス電圧を受け取ることを含む。第2のオペアンプに提供される第2のバイアス電圧の例は、図1において第2のオペアンプ110に提供される第2のバイアス電圧(Vbias2)112あるいは図2において第2のオペアンプ210に提供される第2のバイアス電圧212である。
【0017】
方法は、電流源からトランジスタの第2のセットの中のトランジスタのうちの少なくとも1つに電流を提供することをさらに含む。適切な電流源の例は、図1に示されている電流源126あるいは図2に示されている電流源226である。トランジスタの第2のセットは、図1に示されているトランジスタ124および134あるいは図2に示されているトランジスタ224および234などの第2のトランジスタ対を含むことができる。
方法は、308において示されているように、第1のオペアンプの第1の出力を、第1のオペアンプの第2の入力で受け取られる第1のフィードバック信号に基づいて調整することをさらに含む。トランジスタの第2のセットに属するトランジスタのうちの第1のものは、第1のフィードバックループを確定するように第1のオペアンプの第2の入力に結合されている。例えば、図1に示されているように、第1のオペアンプ102の第1の出力は、ノード125に結合された第1のフィードバックループにより提供される第2の入力106で受け取られるフィードバック信号に基づいて調整され得る。
【0018】
方法は、310において、第2のオペアンプの第2の出力を、第2のオペアンプの第2の入力で受け取られる第2のフィードバック信号に基づいて調整することをさらに含む。トランジスタの第1のセットの中のトランジスタのうちの1つの出力は、第2のフィードバックループを確定するように第2のオペアンプに第2の入力として提供される。例えば、図1に示されているように、第2のオペアンプ110の第2の出力116は、ノード123を介して結合されたトランジスタ122に応答して提供される第2のフィードバックループを介して114で受け取られる入力に応答して調整され得る。
【0019】
方法は、312で示されているように、第1のオペアンプからの第1の出力をトランジスタの第1のセットに提供すると共に、第2のオペアンプの第2の出力を、結果としての出力電流を提供するために電流源からの電流を鏡映する電流ミラーのトランジスタの第2のセットに提供することをさらに含む。例えば、図1に示されているように、第1の電流経路120を通して提供される電流が鏡映されて、入力電流126と実質的に一致する出力電流136を駆動する第2の電流経路130のトランジスタの出力を介して実質的に等しい電流が提供されるように、第1のオペアンプ102からの第1の出力108は、トランジスタ122,132,124,134を含む電流ミラーに提供され得る。方法は、314で示されているように、電流ミラーの出力電流を高速アナログ回路に提供することをさらに含む。出力電流136あるいは出力電流236は、発振器あるいは他の同様のタイプのアナログ回路などの高速アナログ回路に提供され得る。さらに、出力電流136に関連する出力電圧を異なる電圧ドメインに提供することができ、その異なる電圧ドメインは、第2のオペアンプ110に提供される第2のバイアス電圧112により限定される電圧源を有する。このようにして、集積回路装置内の異なる電圧ドメインに、別々の絶縁されている電圧源が提供され得る。
【0020】
ある特定の実施形態では、第2のバイアス電圧は、基準電圧回路により提供され得る固定された実質的に安定している電圧である。ある特定の実施形態では、図1の供給電圧118あるいは図2の供給電圧218などの供給電圧は、図1のトランジスタ122または132のドレイン−ソース間電圧などの、トランジスタの第1のセットの中のトランジスタのうちの1つのドレイン−ソース間電圧(Vds)の4倍にほぼ等しい。ある特定の実施形態では、供給電圧は1ボルト未満であり、ドレイン−ソース間電圧が約0.2ボルトである場合には0.8ボルトにほぼ等しい。
【0021】
図4を参照すると、図1および図2に示されている回路装置などの、カスコード電流ミラー回路を含むシステム400の特定の例示的な実施形態が示されている。システム400は、供給線408を介して2つ以上のオペアンプを含むカスコード電流ミラー回路402に提供される供給電圧源410を含む。ある特定の実施形態では、オペアンプを有する電流ミラー402は、図1または図2に関して示されたものなどの回路である。カスコード電流ミラー装置402は、電流源412に応答し、入力414で電流を受け取る。さらに、カスコード電流ミラー装置402は、基準電圧回路406から基準電圧404を受け取る。ある特定の実施形態では、基準電圧回路406は、実質的に安定している固定された電圧を提供するためのバンドギャップ型基準電圧回路であり得る。ある特定の実施形態では、基準電圧回路406は、カスコード電流ミラー装置402の2つのオペアンプに入力として第1のバイアス電圧および第2のバイアス電圧を提供する。カスコード電流ミラー装置402は、代表的な高速アナログ回路装置418に出力電流416および出力電圧を提供する。ある特定の実施形態では、高速アナログ回路装置418は発振器または類似の高周波数回路である。
【0022】
開示された回路およびシステムでは、改善された電流ミラーは、高い実効出力インピーダンスと、低い供給電圧と、出力電圧の速い揺れに対する高い不感性とを示すことができる。結果として生じる出力インピーダンスを改善すると共に供給電圧要件を低減するために電流ミラー装置のカスコード構成において上および下のトランジスタ対を調整するために2つのオペアンプループが使用される。さらに、第1のおよび第2の電流経路が図1および図2で示されたけれども、電流ミラーの複数の電流出力を提供するために付加的な並列電流経路が付加され得るということが理解されるべきである。さらに、入力電流源は、付加的なカスコードトランジスタを用いて実現され得る。この場合、電流ミラーの経路の各々に必要とされる最低電圧は0.8ボルトにほぼ等しく、単一のトランジスタのドレイン−ソース間飽和電圧の僅か4倍である。
【0023】
さらに、開示された回路装置は、発振器などの高速アナログ回路および同様のアプリケーションに急速に順応し得る電流ミラーを有利に提供することができる。開示された回路装置では、電流ミラーの電流比は供給電圧とは実質的に無関係である。従って、開示された回路では、電流ミラー回路への供給電圧に対する出力電流の感度が低下している。このようなものとして、複数のオペアンプを有する開示された電流ミラー回路は、低電圧での高速アナログ回路装置の動作のための改良を提供する。
【0024】
本願明細書に記載された実施形態の例示は、種々の実施形態の構造の一般的な理解を提供するように意図されている。この例示は、本願明細書に記載された構造および方法を利用する装置およびシステムの要素および特徴の全てについての完全な記述として役立つように意図されてはいない。ここでの開示を検討すれば、他の多くの実施形態が当業者にとって明白になるはずである。ここでの開示の範囲から逸脱することなく構造上のおよび論理上の置換および変更がなされ得るように、他の実施形態が利用され、またここでの開示から導出され得る。さらに、図面は単に説明的であって、同一スケールで描かれていないかもしれない。図面の中のある部分は誇張されているかもしれず、他の部分は縮小されているかもしれない。特定の実施形態が図に示されて本願明細書において記述されたけれども、同じ目的あるいは類似する目的を達成するように設計された爾後の装置が、示された特定の実施形態の代わりに用いられ得るということが理解されるべきである。ここでの開示は、種々の実施形態の任意のあらゆる爾後の改作および改変を包含するように意図されている。本願明細書を検討すれば、前述した実施形態と、本願明細書に特に記載されてはいない他の実施形態との組み合わせも当業者にとって明白になるはずである。従って、ここでの開示および図面は、限定的ではなくて説明的であると見なされるべきである。
【0025】
ここで開示されている要約書は、特許請求の範囲の範囲あるいは意味を解釈したり限定したりするためには使われないという了解のもとで提出されている。さらに、前述した発明を実施するための形態において、開示を合理化することを目的として、種々の特徴事項が単一の実施形態においてまとめられるかあるいは記述されているかもしれない。ここでの開示は、特許請求の範囲に記載された実施形態が各請求項で明示的に述べられているより多くの特徴事項を必要とするべきであるという意図を反映すると解されるべきではない。むしろ、添付されている特許請求の範囲が反映しているように、発明の主題は、開示された実施形態のうちのいずれかの特徴物の全ては含まないものに向けられ得る。従って、添付されている特許請求の範囲は発明を実施するための形態に組み込まれ、各請求項は、別々に特許請求の範囲に記載された主題を定義するものとして独立している。
【0026】
前に開示された主題は限定的ではなくて例証的であると見なされるべきであり、添付されている特許請求の範囲は、本発明の真の精神および範囲に属する全ての改変形、強化形、および他の実施形態を含むように意図されている。従って、法により認められる限り、本発明の範囲は、添付されている特許請求の範囲およびそれらの同等物の最も広い許容される解釈によって決定されるべきであって、前述した詳細な説明によって限定あるいは制限されてはならない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路であって、
トランジスタの第1のセットとトランジスタの第2のセットとを含む電流ミラーであって、トランジスタの前記第1のセットの中のトランジスタのうちの少なくとも1つとトランジスタの前記第2のセットの中のトランジスタのうちの少なくとも1つとがカスコード構成である電流ミラーと、
トランジスタの前記第1のセットに結合された第1のオペアンプと、
トランジスタの前記第2のセットに結合された第2のオペアンプと、
を備える回路。
【請求項2】
請求項1記載の回路において、
トランジスタの前記第1のセットは第1のトランジスタ対であり、トランジスタの前記第2のセットは第2のトランジスタ対であり、前記第2のトランジスタ対に属するトランジスタのうちの1つに結合された電流源をさらに備える回路。
【請求項3】
請求項2記載の回路において、
前記第2のトランジスタ対に属するトランジスタのうちの第2のものは出力電流を駆動する出力を有する回路。
【請求項4】
請求項3記載の回路において、
前記第1のオペアンプは第1のバイアス電圧の入力を有し、前記第2のオペアンプは第2のバイアス電圧の入力を有する回路。
【請求項5】
請求項4記載の回路において、
前記電流ミラーの出力電圧は、前記第2のバイアス電圧により限定される回路。
【請求項6】
請求項2記載の回路において、
前記第2のトランジスタ対の中のトランジスタのうちの1つの出力は、第1のフィードバックループを確定するように前記第1のオペアンプに入力として提供される回路。
【請求項7】
請求項6記載の回路において、
前記第1のトランジスタ対の中のトランジスタのうちの1つの出力は、第2のフィードバックループを確定するように前記第2のオペアンプに入力として提供される回路。
【請求項8】
請求項2記載の回路において、
前記第1のトランジスタ対は第1のトランジスタおよび第2のトランジスタを含み、前記第2のトランジスタ対は第3のトランジスタおよび第4のトランジスタを含む回路。
【請求項9】
請求項8記載の回路において、
前記第1のトランジスタ、前記第2のトランジスタ、前記第3のトランジスタ、および前記第4のトランジスタは、それぞれ電界効果型トランジスタデバイスである回路。
【請求項10】
請求項8記載の回路において、
前記第1のトランジスタ、前記第2のトランジスタ、前記第3のトランジスタ、および前記第4のトランジスタは、それぞれバイポーラトランジスタ型デバイスである回路。
【請求項11】
回路であって、
第1のトランジスタ対と第2のトランジスタ対とを含む電流ミラーであって、前記第1のトランジスタ対が第1のトランジスタおよび第2のトランジスタを含み、前記第2のトランジスタ対がカスコードトランジスタを含む電流ミラーと、
前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタの両方に結合された出力を有する第1のオペアンプと、
を備える回路。
【請求項12】
請求項11記載の回路において、
前記第2のトランジスタ対の中の各トランジスタに結合された第2のオペアンプをさらに備える回路。
【請求項13】
請求項11記載の回路において、
前記第2のトランジスタ対に属する前記トランジスタのうちの1つに結合された電流源をさらに備え、前記電流源への入力は前記第1のオペアンプの入力に結合される回路。
【請求項14】
回路であって、
トランジスタの第1のセットとトランジスタの第2のセットとを含む電流ミラーであって、トランジスタの前記第2のセットの中の少なくとも1つのトランジスタがカスコード構成に配置される電流ミラーと、
トランジスタの前記第1のセットに結合された第1のオペアンプと、
トランジスタの前記第2のセットに結合された第2のオペアンプと、
トランジスタの前記第2のセットに属するトランジスタのうちの1つに結合された電流源と、を備え、
前記第1のオペアンプは第1のバイアス電圧の第1の入力を有し、前記第2のオペアンプは第2のバイアス電圧の第1の入力を有し、
トランジスタの前記第1のセットは供給電圧に結合され、前記第1のバイアス電圧は前記供給電圧とは異なり、
トランジスタの前記第2のセットに属するトランジスタのうちの第1のものは、第1のフィードバックループを確定するように前記第1のオペアンプへの第2の入力に結合され、
トランジスタの前記第1のセットの中のトランジスタのうちの1つの出力は、第2のフィードバックループを確定するように前記第2のオペアンプに第2の入力として提供され、
トランジスタの前記第2のセットに属するトランジスタのうちの第2のものは、出力電流を駆動する出力を有する回路。
【請求項15】
請求項14記載の回路において、
トランジスタの前記第1のセットは第1のトランジスタおよび第2のトランジスタを含み、トランジスタの前記第2のセットは第3のトランジスタおよび第4のトランジスタを含み、前記第1のトランジスタ、前記第2のトランジスタ、前記第3のトランジスタ、および前記第4のトランジスタはそれぞれ電界効果型トランジスタデバイスである回路。
【請求項16】
請求項14記載の回路において、
前記出力電流は、前記供給電圧の変化に対して実質的に不感である回路。
【請求項17】
回路装置を使用する方法であって、
トランジスタの第1のセットに結合された第1のオペアンプの第1の入力において第1のバイアス電圧を受け取るステップと、
トランジスタの第2のセットに結合された第2のオペアンプの第1の入力において第2のバイアス電圧を受け取るステップであって、トランジスタの前記第1のセットとトランジスタの前記第2のセットとは電流ミラーを形成し、前記電流ミラーは供給電圧に結合される、前記第2のバイアス電圧を受け取るステップと、を含み、
前記第1のバイアス電圧は、前記供給電圧とは異なり、
トランジスタの前記第2のセットの中のトランジスタのうちの第1のものは、第1のフィードバックループを確定するように前記第1のオペアンプの第2の入力に結合され、
トランジスタの前記第1のセットの中のトランジスタのうちの1つの出力は、第2のフィードバックループを確定するように前記第2のオペアンプに第2の入力として提供され、
トランジスタの前記第2のセットに属するトランジスタのうちの第2のものは、前記電流ミラーの出力電流を駆動する出力を有する方法。
【請求項18】
請求項17記載の方法において、
前記出力電流は、前記供給電圧の変化とは実質的に無関係である方法。
【請求項19】
請求項17記載の方法において、
トランジスタの前記第2のセットの中のトランジスタのうちの少なくとも1つに電流源から電流を提供するステップをさらに含む方法。
【請求項20】
請求項17記載の方法において、
前記第2のバイアス電圧は、固定される方法。
【請求項21】
請求項17記載の方法において、
前記供給電圧は、トランジスタの前記第1のセットの中のトランジスタのうちの1つのドレイン−ソース間電圧の4倍にほぼ等しい方法。
【請求項22】
請求項21記載の方法において、
前記供給電圧は、1ボルト未満である方法。
【請求項23】
請求項17記載の方法において、
前記電流ミラーの前記出力電流を高速アナログ回路に提供するステップをさらに含む方法。
【請求項24】
請求項23記載の方法において、
前記高速アナログ回路は、発振器である方法。
【請求項25】
請求項17記載の方法において、
前記出力における出力電圧は、異なる電圧ドメインに提供される方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2011−507105(P2011−507105A)
【公表日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−538082(P2010−538082)
【出願日】平成20年12月8日(2008.12.8)
【国際出願番号】PCT/US2008/085905
【国際公開番号】WO2009/076304
【国際公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【出願人】(506197901)サンディスク コーポレイション (175)
【Fターム(参考)】