説明

電話を介した安全な支払のためのロック付き銀行コンピュータ口座システム及び対応する方法

本発明は、電話を介した安全な支払いに使用するための、銀行で使用されるロック付きコンピュータ口座システム、及び、同システムを用いる対応する方法に関する。本システムは電話(1)、公衆通信システム(2)、及び、金融コンピュータ口座システム(3)を有し、金融コンピュータ口座システム(3)は、通常はユーザの口座(3−7)をロックしており、ユーザに専用電話番号(6)を配布し、次に、システム内にユーザの口座(3−7)と関連付けられたロック解除情報を設置することを特徴とする。ユーザが公衆通信システム(2)を介して専用電話番号(6)を用いて金融コンピュータ口座システム(3)に接続すると、金融コンピュータ口座システム(3)は、所定のプログラムによってロック解除情報をチェックし、もし正しければ、ユーザの口座(3−7)を所定の時間長さだけロック解除し、正しくなければ口座をロックする。ユーザによって制御可能なロック解除プログラムによって、安全な支払が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータ及び通信の分野に関し、特に、電話信号システムを介して制御される処理を含む金融コンピュータシステム及び対応した方法に関する。
【背景技術】
【0002】
金融、コンピュータ、通信及び製造の分野では、安全な支払がいつも話題となり、継続的に研究され、改善されて来ている。1回だけのパスワード入力という方法は、電話銀行及びクレジットカードサービスにおいて採用されて来たものの、十分に安全ではない。クレジットカード詐欺、デビットカード詐欺、パスワード盗難などが次々に発生しており、安全な支払システム及び方法の更なる改善が必要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、全ての金融機関の自動支払装置に対して低コストで適用可能で、従来の技術に比してより安全で信頼性の高い支払のシステム及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の課題は以下のように達成された。
電話と、公衆通信システムと、金融コンピュータ口座システムとを有する、電話を介した安全な支払のためのロック付き銀行コンピュータシステムであって、前記金融コンピュータ口座システムは通常そのユーザの口座をロックし、ロック解除されるべき借方及び貸方のカテゴリーを設定可能であり、このような口座管理サービスは預金機関あるいは中間商によって直接提供され、ユーザに専用電話番号が割当てられ、且つ、ロック解除情報がシステム内に設定されたユーザの口座と関連付けられており、一旦ユーザが前記専用電話番号を有する電話を用いて公衆通信システムを介して金融コンピュータ口座システム接続すると、金融コンピュータ口座システムは、専用電話番号の情報が、格納されているロック解除情報と符合するか否かを所定のプログラムに基づいてチェックし、もしも符合すれば、前記ユーザの口座が所定の時間だけロック解除され、相符合しなければ、前記ユーザの口座はロック解除されず、その結果、安全な支払が達成される。
【0005】
さらに、前述したロック付き銀行コンピュータ口座システムを用いることを特徴とする電話を介した安全な支払方法が提供される。
【0006】
さらに、既存の金融機関における既存の金融コンピュータ口座システム、公衆通信システム、及び、電話を用い、銀行、クレジットカード会社、プリペイドカードサービス及び会員消費サービス等を提供する金融機関に適用可能な、電話を介した安全な支払方法であって、特定ユーザの口座に関連付けられたロック解除情報を前記金融コンピュータ口座システムにおいて設定可能であり、前記金融コンピュータ口座システムは前記ユーザに専用電話番号を割当て、そこで、前記ユーザは前記割当てられた専用電話番号を前記電話によってダイヤルすることで自分の口座をロック解除でき、金融コンピュータ口座システムは、所定のプログラムによって、前記前記専用電話番号のために設定された情報セットが、格納されているロック解除情報セットと符合するか否かをチェックし、もしも符合する場合には前記ユーザの口座がロック解除され、符合しなければユーザ口座番号はロック解除できず、前記ユーザの口座はロック解除から所定の時間長の後にロックされることを特徴とする。
【0007】
本発明の利点は、システムの安全性能が改善される点にある。既存の金融支払システムに比して、本システムの安全性は著しく改善される。ユーザの口座のロック解除は、ユーザが自分の電話番号または移動電話の番号(すなわち、割当てられた電話番号)といった特定の情報をダイヤルした場合に限って可能であり、他人はクレジットカードを詐欺でロック解除できないので、ユーザは支払いを行わない場合に、自分の口座の金が盗まれる心配をする必要がない。さらに、本発明のシステム及び方法は、低コストで少数の装置を追加することにより、既存の銀行装置に対して実施可能である。
【0008】
次に、本発明のシステム及び方法について図面と共に詳しく説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1を参照すると、図1は、本発明に係る電話を介した安全な支払のためのロック付き銀行のコンピュータ口座システム及び対応する方法を説明する概略図であり、着信表示を採用しない場合での実施例でもある。
【0010】
本発明のシステム及び方法は、主に銀行などの金融機関及びそのユーザによって用いられる。一部のクレジットカードは銀行ではなくカード会社によって発行される。これらのカード会社もまた本発明中に記載されている金融機関に属しており、いずれも支払には、ATM、クレジットカードリーダ、対応するコンピュータシステム、及び、電話銀行システムといった既存のコンピュータシステム及び装置を用いている。例えば、ユーザが銀行によって各場所に設置されたATM(自動出納装置)からデビットカードを用いて現金を引出し、店舗でクレジットカードによって消費し、店舗でデビットカードによって支払う。例えば、ユーザがATMを介して銀行の自分の口座から1000元を引出す。銀行コンピュータシステムのATMが動作した後、1000元がユーザに引き出され、取引がユーザの口座に記録される。
【0011】
本発明のシステムは、主に、電話1と公衆通信システム2と金融コンピュータ口座システム3を含んでいる。
【0012】
本発明のシステム及び方法では、前述したように、主に、金融コンピュータ口座システム3でのユーザの口座3−7は引出しや振替等の操作ができないように通常は“ロック”されている。ユーザと金融機関との間で、所定の情報を用いて幾つかの操作を行う必要がある。口座3−7を“ロック解除”するためには、ユーザはシステム内でそのような要領に従った操作を行い、その後で、デビットカードを用いた引出し、電話銀行を介した振替、クレジットカードによる支払い等の操作を継続せねばならない。詐欺の機会及び可能性を避けるために、ロック解除から“所定の時間長さ”を経た後にユーザの口座はロックされる。すなわち、本発明のシステム及び対応する方法では、ユーザの全ての口座(銀行カード、クレジットカード、種々の口座を含む)が、通常はロックされており、如何なる取引もできない。取引(カードによる引出し及び支払い、振替等)が可能になる前に、ユーザは自分の口座をロック解除しなければならない。個々のロック解除操作は、数分から数十分の間でプリセット可能な一定時間に限って口座をロック解除する。ユーザはこのロック解除期間に限って支払操作を実施できる。取引が完了した後、又は、ロック解除期間が過ぎた後は、ユーザの口座は自動的にロック状態に復帰することにより、金融コンピュータ口座システム3におけるユーザの金銭の安全が確保される。
【0013】
本発明における電話1としては、移動電話1−1、固定電話機1−2、PDA1−3、コンピュータ1−4等で良く、これでロック解除操作が行われる。
【0014】
図1に示す銀行コンピュータシステムでは、金融コンピュータ口座システム3は、自動電話装置3−1、CPU3−2、メモリ3−3、ATM3−4、及び/又はクレジットカードリーダ3−5、及び/又は電話振替ユニット3−6、及び、ユーザの口座3−7を含み、自動電話装置3−1は公衆通信システム2から転送された情報を受けて、それを中央処理器であるCPU3−2に伝送し、メモリ3−3はロック解除情報8を格納し、CPU3−2は他のユニットと接続されて、それらのユニットを所定のプログラムに基づいて制御し、受け取った専用電話番号6が格納されているロック解除情報8と符合するか否かを認証の目的でチェックし、もしも符合すれば所定のプログラムに基づいてユーザの口座3−7を所定の時間長さだけロック解除し、符合しなければ、ユーザの口座3−7はロック解除されない。金融コンピュータ口座システム3におけるこのような構造は、ここに記された全ての実施形態に適用可能である。
【0015】
本実施形態は着信表示を採用せず、一つの専用電話番号6だけを用いる。本実施形態では、専用電話番号6と称される秘密の電話番号が金融コンピュータ口座システム3によってユーザに割当てられる、或いは、ユーザが自分の口座が属する金融コンピュータ口座システム3(例えば銀行)に割当を申請する。その専用電話番号は、ユーザの口座3−7と対応付けられるように金融コンピュータ口座システム3によって設定される。この番号は銀行コンピュータシステムによってユーザに対して割当られたものであり、ユーザ自身と銀行のコンピュータシステムだけが、どのユーザの口座がこの電話番号と対応付けられているかを知っており、銀行会社員を含む他人はこの番号を知らない。本実施形態では、この専用電話番号6は、ロック解除情報8としてメモリ3−3に格納される。何らかの支払取引を行おうとすれば、ユーザは任意の電話1を用いてこの専用電話番号6を公衆システム2経由で金融コンピュータ口座システム3にダイヤルし、接続された直後に電話を切る。入って来た電話を金融コンピュータ口座システム3(例えば、銀行)が受けると、そこの自動電話装置3−1が情報をCPU3−2に伝送し、CPU3−2はそのメモリ3−3から対応するロック解除情報8を探して、対応するユーザの口座3−7を見付けだし、その後、ユーザの口座3−7を一定時間だけロック解除し、これによって、ATM3−4、クレジットカードリーダ3−5、及び、電話振替ユニット3−6等がこのユーザの口座3−7をロック解除し、ユーザは所定の時間長さの操作ができ、その後、ユーザの口座は銀行によって再びロックされる。ユーザはロック解除期間内に、カードによる引出し、支払い、及び、振替等の取引を実行できる。この方法では着信番号のチェックが不要で、ユーザは任意の固定電話機その他の電話機を用いれば良いし、或いは、自分の親に秘密の番号をダイヤルするよう頼むことさえ可能である。
【0016】
図1に示すロック付き銀行コンピュータ口座システム及び対応する方法では、公衆通信システム2は、移動電話システム、及び/又は固定電話システム、及び/又はネットワーク通信システムを含み、そして、金融コンピュータ口座システム3は、銀行コンピュータシステム333、クレジットカードコンピュータシステム334、及び、デビットカード会社、会員カード会社、投資会社、証券会社等を含む。そのような特徴は本発明の全ての実施形態に適用できる。図面には一つの金融コンピュータ口座システム3だけが示されているが、本発明のシステム及び方法は、例えば、個々に独立した銀行、独立したクレジットカード会社、デビットカード会社、会員カード会社、等といった独立した或いは互いに関連した複数の金融コンピュータ口座システム3に適する。図1の実施形態では、ユーザによって送られた電話番号は専用電話番号6で、ロック解除情報8に格納されている電話番号もまた専用電話番号6で、両者は同じであり、これが本実施形態の特徴であり、本発明の特徴でもある。
【0017】
本発明の方法及びシステムは、口座の保有者が或る引出しや支払の取引を実行可能とするには、金融機関の自分の口座に対して電子的に働きかける必要があるので、アンチ詐欺型の方法及びシステムとも呼べる。この方法は、銀行口座、クレジットカード口座、プリペイド或いは定期決済カード口座、等のいずれにも適する。金融機関(銀行など)内での口座振替に関しては、例えば、銀行内部振替には本発明のロック付きシステムを採用しないが、外部からの支払いには本発明のロック付きシステムを採用する、といった契約をユーザと銀行との間で一方向的に或いは相互に行っても良い。
【0018】
いずれの場合にも、本発明の方法及びシステムを常時適用できることは間違いない。
【0019】
図2を参照すると、図2は、本発明のシステム及び対応する方法の第2実施形態であり、ここでは着信表示方式が用いられる。本実施形態では、さらに着信表示方式が用いられ、パスワード等の情報を含むことを除けば、システムは図1の実施形態と同じである。すなわち、図1の実施形態における専用電話番号6が、例えば、指定電話番号6−1、共用電話番号6−2、パスワード6−3、或いは、支出上限情報6−4等といった、ユーザに用いられる情報セットに置き換えられる。ユーザが指定電話番号6−1を用いる時、金融コンピュータ口座システム3は、着信表示を用いて、この指定電話番号6−1が情報セットの一つであるということを容易に特定できる。
【0020】
本実施形態では三つの異なるモードがあり、ユーザと金融コンピュータ口座システム3とは、以下の三つのモードのいずれか一つを“ロック解除”情報セットとして契約することができる。
【0021】
第1情報セット:ユーザは、指定電話番号6−1、及び、金融コンピュータ口座システム3によって割当てられた共用電話番号6−2をメモリ3−3に格納されるロック解除情報セット8として用いる。
第2情報セット:ユーザは、指定電話番号6−1、金融コンピュータ口座システム3によって割当てられた共用電話番号6−2、及び、パスワード6−3をメモリ3−3に格納されるロック解除情報セット8として用いる。
第3情報セット:ユーザは、指定電話番号6−1、金融コンピュータ口座システム3によって割当てられた共用電話番号6−2、パスワード6−3、及び、支出上限情報6−4をメモリ3−3に格納されるロック解除情報セット8として用いる。ここで、支出上限情報6−4はシステムによって設定されたフォーマットを有し、支出上限情報6−4の金額はユーザにて入力され、その実施はCPU3−2によって制御される。以下の実施形態においても、この支出上限情報6−4のフォーマットは同じである。
【0022】
金融コンピュータ口座システム3のCPU3−2は、ユーザからの情報セットがメモリ3−3に格納されているロック解除情報と符合するか否かをチェックし、もしも符合すれば(完全に一致する場合のみ)、CPU3−2はユーザの口座3−7をロック解除し、前記ユーザが自分の口座での取引を行えるようにする。また、着信表示は一部の領域でしか利用できないので、本実施形態も一部の領域のみに適用される。外国又は辺地については、以下の実施形態を採用できる。
【0023】
本実施形態でも、未だ銀行を金融コンピュータ口座システム3の例として用いる。先ずユーザは、銀行コンピュータシステムが着信表示からユーザを識別できるように、金融コンピュータ口座システム3(銀行など)にて、自分の移動電話の番号又は固定電話の番号を指定電話番号6−1として登録する。銀行は電話会社に複数の共用電話番号6−2を申し込む。銀行がユーザに一つの共用電話番号6−2を割当て、この共用電話番号は危険無しに数百から数万のユーザに同時に割当てることができる。これは第1情報セットの場合である。ユーザは第2情報セット及び第3情報セットの条件を選択してもよく、その場合、パスワード6−3を暗号化し、メモリ3−3に格納されるロック解除情報8をユーザの口座3−7に関連付けることができる。何らかの取引が実行できる前に、ユーザがもしも第1情報セットを選択すれば、ユーザは指定電話番号6−1を持つ移動電話を用いて共用電話番号6−2をダイヤルしなければならず、ユーザがもしも第2のロック解除情報セットを選択すれば、ユーザは更に例えば1から8桁の数字で構成可能なパスワード6−3を入力した後で電話を切らねばならず、ユーザがもしも第3のロック解除情報セットを選択すれば、ユーザは更に支出上限情報6−4を入力した後で電話を切らねばならない。ロック解除情報は公衆通信システム2を介して金融コンピュータ口座システム3に送られる。銀行のCPU3−2は、ユーザによってダイヤルされた共用電話番号6−2及び指定電話番号6−1の着信番号から、ロック解除情報8を用いて、対応するユーザの口座3−7を探し出し、前記ユーザの口座を一定時間長さだけロック解除する。ロック解除時間が過ぎた後、銀行はユーザの口座を再びロックする。ユーザはロック解除期間内に、引出し、カードによる支払い、振替等の取引を行うことができる。この方法では、ロック解除電話番号を秘密にする必要はなく、銀行は着信電話番号とCPUからのロック解除情報8とを用いて口座番号を探し出す。もしも泥棒がユーザの移動電話とカードを盗んでも、銀行には数千個の異なるロック解除番号があるので、泥棒は多数のロック解除電話番号をダイヤルしてみる必要があり、銀行コンピュータ口座システムは数回の誤ったダイヤル操作の後でユーザの口座をロックするであろう。ユーザの預金の安全を確かめるためには、ユーザは自ら銀行に行ってロック解除する必要がある。
【0024】
図3を参照すると、図3は本発明のシステム及び対応方法の第3実施形態であり、着信表示を採用しない実施形態である。
【0025】
本実施形態は、図1における専用電話番号6が幾つかの情報セットに置き換えられた点を除けば、先の実施形態と同じである。本実施形態中のシステムは図1のシステムと同じである。本実施形態を第2実施形態の特別な例と考慮してもよく、すなわち、金融コンピュータ口座システム3は以下の四つの情報セットをユーザへの選択肢として提供する。
【0026】
第4情報セット:ユーザは、共用電話番号6−2、及び、パスワード6−3をメモリ3−3に格納されるロック解除情報セット8として用いる。
【0027】
第5情報セット:ユーザは、共用電話番号6−2、パスワード6−3、及び、支出上限情報6−4をメモリ3−3に格納されるロック解除情報セット8として用いる。
【0028】
第6情報セット:ユーザは、共用電話番号6−2、パスワード6−3、支出上限情報6−4、及び、指定電話番号6−1(例えばユーザが携帯する移動電話の番号)をメモリ3−3に格納されるロック解除情報セット8として用いる。
【0029】
第7情報セット:ユーザは、共用電話番号6−2、パスワード6−3、及び、指定電話番号6−1(例えばユーザが携帯する移動電話の番号)を、メモリ3−3に格納されるロック解除情報セット8として用いる。ユーザはいずれか一つの情報セットをロック解除方式として選択することができる。使用方法は先の実施形態と同じである。もしもユーザが着信表示のない地域(海外からIDDダイヤルする場合)にいれば、契約したモードの一つを用い、共用電話番号6−2をダイヤルすることができる。着信表示を利用できないので、電話が接続された後で、ユーザは情報セット中の他の情報、例えばパスワード6−3、指定電話番号6−1、及び、支出上限情報6−4を入力する必要がある。このパスワード6−3は、ユーザが表示のない地域で使用するために自分でプリセットしたものであり、ユーザ自身しか知らないパスワードである。ユーザから入力された所定の情報セットを受けると、金融コンピュータ口座システム3(例えば銀行)は、それをロック解除情報8と符合するか否かをチェックし、もしも符合すれば、金融コンピュータ口座システム3は前記ユーザの口座3−7を所定の時間長さだけロック解除し、その後再びロックする。
【0030】
図4を参照すると、図4は本発明のシステム及び対応方法の第4実施形態である。本システムは図1におけるシステムと同じであり、小切手口座及び自動振替に適する。
【0031】
先の実施形態と同様に、図1の専用電話番号6は、ユーザの選択による幾つかの情報セットに置き換えられており、金融コンピュータ口座システム3がこれをチェックする。本実施形態でも銀行を例として用い、下記の二つの情報セットが選択肢としてユーザに提供され、ロック解除方式として着信表示方式が用いられる。
【0032】
第8情報セット:ユーザは、指定電話番号6−1、共用電話番号6−2、パスワード6−3、及び、支出上限情報6−4を、メモリ3−3に格納されるロック解除情報セット8として用いる。
【0033】
第9情報セット:ユーザは、前記指定電話番号6−1、前記共用電話番号6−2、前記パスワード6−3、前記支出上限情報6−4、及び、解除日時6−5を、メモリ3−3に格納されるロック解除情報セット8として用いる。ユーザのための解除日時6−5は変化するものであり、システムによって設定されたフォーマットを有し、CPU3−2によって所定のプログラムに基づいて実行される。
【0034】
本実施形態の方式は先の実施形態と同じである。ユーザが第8情報セットを用いる場合、銀行は先ず電話ショートメッセージを送って、ユーザに小切手や自動振替のデータを知らせ、契約された方式で電話を介して対応する口座をロック解除するようにユーザに要求する。銀行は着信電話番号及びパスワードをロック解除情報8と照合し、対応する口座番号を探し出す。
【0035】
本方法は、小切手の口座及び自動振替等に適する。ユーザは先ず自分の指定電話番号6−1(例えば自分の移動電話の番号)を銀行に登録する。銀行は保有する多数の異なるロック解除用の共用電話番号6−2の中から一つをユーザに割当てる。この共用電話番号は数万人のユーザによって共用されても良い。数万人のユーザが同一の番号を共有するが、この共用電話番号の後に8桁以下のパスワード6−3が入力されるので非常に安全である。ユーザの口座で何らかの取引(小切手の現金化、自動振替等)が発生した場合、銀行コンピュータ口座システムは電話ショートメッセージを送ってユーザにその取引を知らせ、対応する口座をロック解除するようユーザに要求する。ユーザが支払いに同意する場合、以下のように、指定電話番号6−1を有する移動電話を用いて共用電話番号をダイヤルする:すなわち、ユーザが共用電話番号6−2をダイヤルし、システムが自動的に接続された後、ユーザはロック解除パスワード6−3と支出上限情報6−4とを入力する;銀行はCPU3−2を用いて対応するユーザの口座3−7を探し出し、指定電話番号6−1及びユーザによって入力されたロック解除パスワードがロック解除情報8と符合するか否かをチェックし、符合すれば対応するユーザの口座3−7がロック解除され、そこで銀行は要求された小切手の現金化、自動振替等の取引を上限金額以内で実行する。取引が完了したら、銀行はユーザの口座3−7を再びロックする。
【0036】
第9情報セットが使用される場合は、事情は第8情報セットの場合と類似する。小切手が開かれた後、或いは、自動振替が満期になる前に、ユーザは指定電話番号6−1を有する移動電話を用いて共用電話番号6−2をダイヤルすることで、対応する口座をロック解除する。銀行は、CPU3−2を用いて、着信電話番号及びパスワード等の情報をロック解除情報8と照合し、対応する口座番号を探し出す。口座のロック解除パスワード6−3、支出上限情報6−4、及び、解除日時6−5が受け取られ、認証された後で、銀行は小切手の現金化或いは自動振替などの取引を支出上限以内で実行する。
【0037】
本方法は次のケースに適している:すなわち、ユーザが小切手を開いた後或いは自動振替期間が満期になる前に、対応する口座をロック解除するためにユーザが自分で電話を掛けるケース。ユーザは先ず自分の指定電話番号を銀行に登録する必要がある。銀行は多数の異なるロック解除用の共用電話番号6−2を有し、その一つをユーザに割当てる。数万人のユーザが一つの共用電話番号を共有するが、この共用電話番号の後に8桁以下のロック解除パスワード6−3が入力されるので、非常に安全である。ユーザの口座で何らかの支払い(例えば、ユーザが開いた小切手が現金化される、或いは、自動振替が満期になる等)があれば、ユーザは指定電話番号6−1を有する移動電話を用いてロック解除用の共用電話番号6−2をダイヤルし、次に、システムと自動的に接続された時、ロック解除パスワード6−3、支出上限情報6−4、及び、解除日時6−5を入力する必要がある。銀行は、CPU3−2を用いて、メモリ3−3に格納されたロック解除情報8から対応するユーザの口座番号を探し出し、ユーザによってダイヤルされた電話番号及びユーザにより入力されたロック解除パスワード8をロック解除情報8に対して照合し、次に、ユーザによって入力された解除時間長さだけユーザの口座をロック解除する。銀行はユーザの口座に対して、ロック解除時間長さ内で任意の支払い(小切手の現金化、自動振替等)を上限金額内に納まる累計金額の範囲内で実行する。この方法ではロック解除電話番号を秘密にする必要がない。ロック解除日時は最大24時間まで可能で、ユーザが自分の移動電話から入力可能である。
【0038】
図5を参照すると、図5は、電話ショートメッセージ方式を採用した場合における本発明の方法及びシステムの実施形態を示し、本システムは図1のシステムと同じである。
【0039】
本実施形態では、図1における専用電話番号6もまた、金融コンピュータ口座システム3が提供した電話ショートメッセージを含むロック解除情報8によって置き換えられている。
【0040】
すなわち、第10情報セットは、指定電話番号6−1(例えばユーザ自身の移動電話の番号等)、電話ショートメッセージを受信する共用電話番号6−2、及び、1−8桁の数字で構成可能なロック解除用パスワード6−3を、メモリ3−3に格納されるロック解除情報セット8として含む。
【0041】
システムの操作方式は前述した各実施形態のものと同じである。すなわち、ユーザが第10情報セットをロック解除情報として採用した場合、ユーザは先ず銀行に(指定)電話番号6−1を登録する必要がある。銀行は多数の異なるロック解除用の共用電話番号を有し、電話ショートメッセージを受信するための一つのロック解除用共用電話番号6−2をユーザに割当てる。数万人のユーザが一つの共用電話番号を共有するが、8桁以下のロック解除パスワード6−3が電話ショートメッセージの中に入力されるので、非常に安全である。何らかの取引が可能になる前に、ユーザは指定電話番号6−1を有する電話を用いてロック解除パスワード6−3用の電話ショートメッセージを、ロック解除用共用電話番号6−2に発信しなければならない。銀行は電話ショートメッセージを受け取った後で、ロック解除情報8から対応するユーザの口座3−7の番号を探し出してチェックし、符合すれば、ユーザの口座を一定時間だけロック解除し、このロック解除期間中に、ユーザは引出し、カードによる支払い、及び、振替等の取引を行うことができ、ロック解除時間が過ぎた後に銀行はユーザの口座を再びロックする。
【0042】
図6を参照すると、図6は電子メール方式を採用した実施形態を示す。前述した各実施形態と同様に、図1に示すシステムが用いられる。専用電話番号6は電子メール情報セットに置き換えられ、システムによりロック解除情報8としてユーザに割当てられる。
【0043】
すなわち、第11情報セットは、一つの電子メールアドレス6−7、及び、メール内に含まれる8桁以下のロック解除パスワード6−8を、CPU3−2による比較とチェックのためにメモリ3−3に格納されるロック解除情報セット8として含む。
【0044】
前述したように、依然として銀行を例(金融コンピュータ口座システム3)としている。銀行はロック解除用の電子メールを受け取るための電子メールアドレス6−7をユーザに与える。この電子メールアドレスは数万人によって共有されても良い。数万人が同一の電子メールアドレスを共有しても、電子メールに8桁以下のロック解除パスワード6−8が付加されるので、非常に安全である。何らかの取引が可能となる前に、ユーザは電子メールでロック解除パスワードをロック解除用の電子メールアドレスに送信しなければならない。銀行はこの電子メールを受信して、ロック解除パスワードをチェックした後、ロック解除情報8から対応するユーザの口座番号を探し出し、ユーザの口座を一定の時間だけロック解除し、このロック解除期間内にユーザは引出し、カードによる支払い、振替等の取引を行うことができ、ロック解除時間が過ぎれば、銀行はユーザの口座を再びロックする。
【0045】
図7を参照すると、図7はネットワーク通信方式を採用した実施形態を示す。この実施形態のシステムは前述した各実施形態のものと同じであり、図1の専用電話番号6はネットワーク通信方式に置き換えられている。
【0046】
第12のロック解除情報セットは、一つのネットワークアドレス6−9及び一つのロック解除パスワード6−10を、CPU3−2による比較とチェックのためにメモリ3−3に格納されるロック解除情報セット8として含む。
【0047】
本実施形態も銀行を例として用いる。銀行はロック解除パスワードを受け取るための一つのネットワークアドレス6−9をユーザに与える。このネットワークアドレスは数万人によって共有されても良い。数万人が同一のネットワークアドレスを共有しても、ユーザはウェブサイトにアクセスした時、このウェブサイトに8桁以下のロック解除パスワード6−10をネットワークアドレスと共に入力するので、非常に安全である。何らかの取引が可能となる前に、ユーザは、ネットワークに接続して、ネットワークアドレス6−9を有する銀行にアクセスし、ロック解除パスワード6−10を入力しなければならない。銀行はロック解除パスワードを受けて、認証した後、ロック解除情報8から対応するユーザの口座3−7の番号を探し出し、ユーザの口座を一定の時間長さだけロック解除し、このロック解除期間中にユーザは引出し、カードによる支払い、振替等の取引を行うことができ、ロック解除期間の後に、銀行はユーザの口座を再びロックする。
【0048】
本発明のシステム及び方法について上記の各実施形態と共に詳細に解説した。
【0049】
図8を参照すると、図8は、各種の金融コンピュータ機関を含む金融コンピュータ口座システム3を示し、ここには特に、銀行コンピュータシステム333、クレジットカードコンピュータシステム334、及び、証券会社、投資会社、各種のカード会社、会員カード会社等が含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明に係る電話を介した安全な支払のためのロック付き銀行コンピュータ口座システム及び対応する方法を示す概略図
【図2】着信表示方式を採用した場合での本発明に係る方法及びシステムの実施形態を示す概略図
【図3】着信表示方式を採用しない場合での本発明に係る方法及びシステムの実施形態を示す概略図
【図4】着信表示方式での小切手の口座処理と自動振替とを採用した場合での本発明に係る方法及びシステムの実施形態を示す概略図
【図5】電話ショートメッセージサービスを採用した場合での本発明に係る方法及びシステムの実施形態を示す概略図
【図6】電子メールを採用した場合での本発明に係る方法及びシステムが実施形態を示す概略図
【図7】ネットワーク通信を採用した場合での本発明に係る方法及びシステムが実施形態を示す概略図
【図8】本発明に係るシステム及び対応する方法における金融コンピュータ口座システムに含まれる金融機関を説明するための図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話(1)と、公衆通信システム(2)と、金融コンピュータ口座システム(3)とを有する、電話を介した安全な支払のためのロック付き銀行コンピュータ口座システムであって、前記金融コンピュータ口座システム(3)は通常そのユーザの口座(3−7)をロックし、ロック解除されるべき借方及び貸方のカテゴリーを設定可能であり、このような口座管理サービスは預金機関あるいは中間商によって直接提供され、ユーザに専用電話番号(6)が割当てられ、且つ、ロック解除情報(8)がシステム内に設定されたユーザの口座(3−7)と関連付けられており、一旦ユーザが前記専用電話番号(6)を有する電話(1)を用いて、公衆通信システム(2)を介して金融コンピュータ口座システム(3)と接続すると、前記金融コンピュータ口座システム(3)は、前記専用電話番号(6)の情報が、格納されているロック解除情報(8)と符合するか否かを所定のプログラムに基づいてチェックし、もしも符合すれば、前記ユーザの口座(3−7)が所定の時間だけロック解除され、符合しなければ、前記ユーザの口座はロック解除されず、その結果、安全な支払が達成されることを特徴とするロック付き銀行コンピュータ口座システム。
【請求項2】
前記金融コンピュータ口座システム(3)は、自動電話装置(3−1)、CPU(3−2)、メモリ(3−3)、ATM(3−4)、及び、クレジットカードリーダ(3−5)と、電話振替ユニット(3−6)と、ユーザの口座(3−7)とのいずれか一つ又は複数を含み、ここで、前記メモリ(3−3)は前記ロック解除情報(8)を格納し、前記CPU(3−2)は他のユニットと接続されて他のユニットを所定のプログラムに沿って制御し、受け取った専用電話番号(6)が格納されているロック解除情報(8)と符合するか否かを所定のプログラムに従ってチェックし、もしも符合すれば前記ユーザの口座(3−7)が所定の時間長さだけロック解除され、符合しなければ前記口座はロック解除できないことを特徴とする請求項1に記載のロック付き銀行コンピュータ口座システム。
【請求項3】
前記ロック解除情報(8)は専用電話番号(6)と同じであり、前記専用電話番号(6)は、以下の各情報のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のロック付き銀行コンピュータ口座システム:
ユーザに用いられる第1情報セット、これは、指定電話番号(6−1)、及び、前記金融コンピュータ口座システム(3)から割当てられた一つの共用電話番号(6−2)を含み、これら2つの要素がメモリ(3−3)に格納されるロック解除情報セット(8)として用いられる、
ユーザに用いられる第2情報セット、これは、指定電話番号(6−1)、前記金融コンピュータ口座システム(3)から割当てられた前記共用電話番号(6−2)、及び、一つのパスワード(6−3)を含み、これら三つの要素がメモリ(3−3)に格納されるロック解除情報セット(8)として用いられる、
ユーザに用いられる第3情報セット、これは、指定電話番号(6−1)、前記金融コンピュータ口座システム(3)から割当てられた前記共用電話番号(6−2)、一つのパスワード(6−3)、及び、一つの支出上限情報(6−4)を含み、これら四つの要素がメモリ(3−3)に格納されるロック解除情報セット(8)として用いられ、ここで、前記支出上限情報(6−4)のフォーマットはシステムにより設定され、前記支出上限情報(6−4)の金額はユーザにより入力されて前記CPU(3−2)によって制御され、前記支出上限情報(6−4)に関する上記の記載は下記において共通である、
ユーザに用いられる第4情報セット、これは前記共用電話番号(6−2)及び前記パスワード(6−3)を含み、これら2つの要素が前記メモリ(3−3)に格納されるロック解除情報セット(8)として用いられる、
ユーザに用いられる第5情報セット、これは前記共用電話番号(6−2)、前記パスワード(6−3)、及び、前記支出上限情報(6−4)を含み、これら3つの要素がメモリ(3−3)に格納されるロック解除情報セット(8)として用いられる、
ユーザに用いられる第6情報セット、これは前記共用電話番号(6−2)、前記パスワード(6−3)、前記支出上限情報(6−4)、及び、前記ユーザが携帯する移動電話の番号などの前記指定電話番号(6−1)を含み、これら4つの要素が前記メモリ(3−3)に格納されるロック解除情報セット(8)として用いられる、
ユーザに用いられる第7情報セット、これは前記共用電話番号(6−2)、前記パスワード(6−3)、前記ユーザが携帯する移動電話の番号などの前記指定電話番号(6−1)を含み、これら3つの要素が前記メモリ(3−3)に格納されるロック解除情報セット(8)として用いられる、
ユーザに用いられる第8情報セット、これは前記指定電話番号(6−1)、前記共用電話番号(6−2)、前記パスワード(6−3)、及び、前記支出上限情報(6−4)を含み、これら4つの要素が前記メモリ(3−3)に格納されるロック解除情報セット(8)として用いられる、
ユーザに用いられる第9情報セット、これは前記指定電話番号(6−1)、前記共用電話番号(6−2)、前記パスワード(6−3)、前記支出上限情報(6−4)、及び、一つのロック解除日時(6−5)を含み、これら5つの要素が前記メモリ(3−3)に格納されるロック解除情報セット(8)として用いられ、前記解除日時(6−5)は変化し且つ前記システムによって設定されたフォーマットを有し、所定のプログラムに基づいて前記CPU(3−2)によって実行される、
ユーザに用いられる第10情報セット、これは、例えば前記ユーザが保有する移動電話の番号等の指定電話番号(6−1)、ロック解除用の電話ショートメッセージを受信するための共用電話番号(6−2)、及び、ロック解除に用いられ、1−8桁の数字で構成可能なパスワード(6−3)を含み、これら3つの要素が共に前記メモリ(3−3)に格納されるロック解除情報セット(8)として用いられる、
ユーザに用いられる第11情報セット、これはCPU(3−2)がチェックを行うために前記メモリ(3−3)に格納される一つの電子メールアドレス(6−7)、及び、前記メール内に含まれる一つの8桁以内のロック解除パスワード(6−8)を含む、
ユーザに用いられる第12情報セット、これは一つのネットワークアドレス(6−9)、及び、一つのロック解除パスワード(6−10)を含み、これら2つの要素が、CPU(3−2)が比較してチェックするために前記メモリ(3−3)に格納されるロック解除情報セット(8)として用いられる。
【請求項4】
前記電話(1)は、移動電話、固定電話、コンピュータ、或いは、PDAであっても良いことを特徴とする請求項1に記載のロック付き銀行コンピュータ口座システム。
【請求項5】
前記公衆通信システム(2)は、移動電話システム、固定電話システム、及び、ネットワーク通信システムのいずれか一つ又は複数を含み、前記金融コンピュータ口座システム(3)は、銀行コンピュータシステム(333)、クレジットカードコンピュータシステム(334)、デビットカードコンピュータシステム、及び、金融証券会社コンピュータシステムを含むことを特徴とする請求項1に記載のロック付き銀行コンピュータ口座システム。
【請求項6】
請求項1に記載のロック付き銀行コンピュータ口座システムを用いることを特徴とする電話を介した安全な支払方法。
【請求項7】
既存の金融機関における既存の金融コンピュータ口座システム(3)、公衆通信システム(2)、及び、電話(1)を用い、銀行、クレジットカード会社、プリペイドカードサービス及び会員消費サービス等を提供する金融機関に適用可能な、電話を介した安全な支払方法であって、特定ユーザの口座(3−7)に関連付けられたロック解除情報(8)を前記金融コンピュータ口座システム(3)において設定可能であり、前記金融コンピュータ口座システム(3)は前記ユーザに専用電話番号(6)を割当て、そこで、前記ユーザは前記割当てられた専用電話番号(6)を前記電話(1)によってダイヤルすることで自分の口座(3−7)をロック解除でき、金融コンピュータ口座システム(3)は、所定のプログラムによって、前記専用電話番号(6)のために設定された情報セットが、格納されているロック解除情報セット(8)と符合するか否かをチェックし、もしも符合する場合には前記ユーザの口座(3−7)がロック解除され、符合しなければユーザ口座番号はロック解除できず、前記ユーザの口座(3−7)はロック解除から所定の時間長の後にロックされることを特徴とする安全な支払方法。
【請求項8】
前記ロック解除情報(8)は前記専用電話番号(6)と同じであり、前記専用電話番号(6)は、以下の各情報のいずれかであることを特徴とする請求項6または7に記載の安全な支払方法:
ユーザに用いられる第1情報セット、これは、前記指定電話番号(6−1)、及び、前記金融コンピュータ口座システム(3)によって割当てられた一つの共用電話番号(6−2)を含み、これら2つの要素が前記メモリ(3−3)に格納されるロック解除情報セット(8)として用いられる、
ユーザに用いられる第2情報セット、これは、前記指定電話番号(6−1)、前記金融コンピュータ口座システム(3)から割当てられた一つの共用電話番号(6−2)、及び、一つのパスワード(6−3)を含み、これら3つの要素が前記メモリ(3−3)に格納されるロック解除情報セット(8)として用いられる、
ユーザに用いられる第3情報セット、これは、前記指定電話番号(6−1)、前記金融コンピュータ口座システム(3)から割当てられた前記共用電話番号(6−2)、前記パスワード(6−3)、及び、一つの支出上限情報(6−4)を含み、これら4つの要素が前記メモリ(3−3)に格納されるロック解除情報セット(8)として用いられ、ここで、前記支出上限情報(6−4)は前記システムによって設定されたフォーマットを有し、前記支出上限情報(6−4)の金額は前記ユーザによって入力されてCPU(3−2)によって制御され、前記支出上限情報(6−4)に関する上記の記載は下記において共通である、
ユーザに用いられる第4情報セット、これは、前記共用電話番号(6−2)、及び、前記パスワード(6−3)を含み、これら2つの要素が前記メモリ(3−3)に格納されるロック解除情報セット(8)として用いられる、
ユーザに用いられる第5情報セット、これは、前記共用電話番号(6−2)、前記パスワード(6−3)、及び、前記支出上限情報(6−4)を含み、これら3つの要素が前記メモリ(3−3)に格納されるロック解除情報セット(8)として用いられる、
ユーザに用いられる第6情報セット、これは、前記共用電話番号(6−2)、前記パスワード(6−3)、前記支出上限情報(6−4)、及び、前記ユーザが携帯する移動電話の番号などの前記指定電話番号(6−1)を含み、これら4つの要素が前記メモリ(3−3)に格納されるロック解除情報セット(8)として用いられる、
ユーザに用いられる第7情報セット、これは、前記共用電話番号(6−2)、前記パスワード(6−3)、及び、前記ユーザが携帯する移動電話の番号などの前記指定電話番号(6−1)を含み、これら3つの要素が前記メモリ(3−3)に格納されるロック解除情報セット(8)として用いられる、
前記ユーザに用いられる第8情報セット、これは、前記指定電話番号(6−1)、前記共用電話番号(6−2)、前記パスワード(6−3)、及び、前記支出上限情報(6−4)を含み、これら4つの要素が前記メモリ(3−3)に格納されるロック解除情報セット(8)として用いられる、
前記ユーザに用いられる第9情報セット、これは、前記指定電話番号(6−1)、前記共用電話番号(6−2)、前記パスワード(6−3)、前記支出上限情報(6−4)、及び、一つのロック解除日時(6−5)を含み、これら5つの要素が前記メモリ(3−3)に格納されるロック解除情報セット(8)として用いられ、前記ロック解除日時(6−5)は変化し、システムによって設定されたフォーマットを有し、前記CPU(3−2)によって所定のプログラムに基づいて実行される、
ユーザに用いられる第10情報セット、これは、ユーザ自身の移動電話の番号等の前記指定電話番号(6−1)、電話ショートメッセージを受信するための共用電話番号(6−2)、1−8桁の数字で構成可能なロック解除用パスワード(6−3)を含み、これら3つの要素が前記メモリ(3−3)に格納されるロック解除情報セット(8)として用いられる、
ユーザに用いられる第11情報セット、これは、一つの電子メールアドレス(6−7)、前記メールに含まれる8桁までのロック解除パスワード(6−8)を含み、これら2つの要素が、CPU(3−2)がチェックを行うために前記メモリ(3−3)に格納されるロック解除情報セット(8)として用いられる、
ユーザに用いられる第12情報セット、これは、一つのネットワークアドレス(6−9)、及び、一つのロック解除パスワード(6−10)を含み、これら2つの要素が、CPU(3−2)が比較してチェックするために前記メモリ(3−3)に格納されるロック解除情報セット(8)として用いられる。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2007−519108(P2007−519108A)
【公表日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−549830(P2006−549830)
【出願日】平成16年1月20日(2004.1.20)
【国際出願番号】PCT/CN2004/000080
【国際公開番号】WO2005/079050
【国際公開日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(506246634)
【Fターム(参考)】