説明

電話番号切替サービスによって切替えられた状態を復元させる方法及びシステム(MethodandSystemforRestoringofTransferredMobileinMobileTransferService)

【課題】第1移動端末の情報によって移動通信サービスの提供を受けていた第2移動端末が一定時間以上圏外地域に在圏する場合、電話番号切替サービスを強制的に解除して、第1移動端末を元の状態に復元させる方法を提供する。
【解決手段】本発明は、第2移動端末から受信される共通パイロットチャネルの電力の強さが閾値以下である状態が閾値時間以上持続すると、第1移動端末の電話番号切替状態を解除する端末復元方法を提供する。また、本発明は、第2移動端末から受信される共通パイロットチャネルの電力の強さが閾値以下である区間の回数が事前に設定された時間単位内で閾値回数を超過すると、第1移動端末の電話番号切替状態を解除する。また、本発明は第1移動端末がサービス可能地域に在圏し、第2移動端末が圏外地域に在圏すれば、第1移動端末の電話番号切替状態を解除して復元させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話番号切替サービスによって切替えられた状態を復元させる方法及びシステムに関するものである。特に、本発明は、任意の特定の移動端末(以下、第1移動端末とする)に提供される移動通信サービスを他の移動端末(以下、第2移動端末とする)に代わりに提供する電話番号切替サービスにおいて、第2移動端末にネットワーク上で切替えられた第1移動端末の電話番号を元の状態に復元させる方法及びそのためのシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、既に使用中の移動端末の全てのプロファイル(Profile)を新たな移動端末に移転させようとする場合、機器変更や解約及び開通手続きが必要であり、これは、一時的な設定でなく再度同様の手続きを行なうまで設定が継続される。また、プロファイルが移転された後、元の状態に復帰させるためには、同様の手続きを繰り返さなければならない。
【0003】
一方、SIM(Subscriber IdentityModule)カードを利用して個人識別を行う第3世代移動通信サービスが提供されており、移動通信サービス加入者は、移動端末に装着されたSIMカードを取り外して、他の移動端末に装着して利用することができるようになった。しかし、この方法は、先に言及した通り、移動通信サービス加入者が移動端末からSIMカードを取り外して、他の移動端末に装着しなければならないので面倒である。また、SIMカードに対応していない移動端末への装着を行なうことはできない。したがって、このような煩雑さを解決するために、第1移動端末が加入した移動通信サービスを第2移動端末を通して自由に提供を受けるようにする機能が要求され、それによって電話番号切替サービスが提供されていた。
【0004】
電話番号切替サービスは、第1移動端末及び第2移動端末を使用する使用者が第2移動端末に第1移動端末の電話番号をネットワーク上で一時的に切り替えて、第2移動端末を通して第1移動端末に提供される各種移動通信サービスを利用する技術である。この時、第1移動端末の電話番号にて提供される音声/テレビ電話サービスは第2移動端末にて提供されるので、第1移動端末を利用してはいかなる移動通信サービスも提供を受けることができない。
【0005】
このような電話番号切替サービスによって切替設定された第1移動端末及び電話番号切替中状態が設定された第2移動端末を利用して移動通信サービスの提供を受けている途中で、使用者が移動することによって第2移動端末は圏外地域に在圏し、第1移動端末は使用者とともにサービスの提供が可能な地域に在圏する場合、使用者はサービス可能地域に在圏するにもかかわらず、電話番号切替中状態が設定された第2移動端末が圏外地域に在圏するので、使用者はいかなる移動通信サービスも提供を受けることができなくなる問題点が発生する。
【0006】
特に、第1移動端末は携帯電話であり、第2移動端末は車両に搭載され持ち出し不可能なテレマティクス専用移動端末である場合、使用者が電話番号切替サービスを受けている途中で地下駐車場などの圏外地域に車両を駐車させて、切替えられた第1移動端末を元の状態に復帰させる手続きを行わず携帯電話だけを所持して移動通信サービスが可能な地域に移動した場合、使用者は切替えられた第1移動端末を再び元の状態に復元させるまで、いかなる移動通信サービスも提供を受けることができなくなる。つまり、電話番号切替サービスを利用した使用者が切替えられた第1移動端末の復帰手続きを忘れて行わない場合、使用者は継続して移動通信サービスの提供を受けることができない問題点が発生する。
【0007】
そのために、使用者が電話番号切替サービスを利用した後、電話番号切替中状態が設定された第2移動端末が圏外地域に在圏することによって移動通信サービスの提供を受けることができない状態が一定時間以上維持されると、別途の手続きを行わなくても第2移動端末に切替えられている第1移動端末を復元させて、移動通信サービスの提供を受けることができるように自動復元させる技術が要求されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が目的とする技術的課題は、電話番号切替サービスによって第1移動端末の情報によって移動通信サービスの提供を受けていた第2移動端末が一定時間以上圏外地域に在圏する場合、電話番号切替サービスを強制的に解除して、第1移動端末を元の状態に復元させる方法及びそのためのシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このために、本発明の第1実施例による端末復元方法は、第1移動端末の電話番号をネットワーク上で第2移動端末に切り替えて、第2移動端末を通して第1移動端末の移動通信サービスの提供を受ける電話番号切替サービスにおいて、第2移動端末に切替えられた第1移動端末の電話番号を復元させる方法であって、(a)第2移動端末から受信される共通パイロットチャネルの電力の強さを確認する機能;及び(b)共通パイロットチャネルの受信電力の強さが事前に設定された閾値以下である状態が事前に設定された閾値時間以上であれば、第1移動端末の電話番号切替状態を解除して復元させる機能を含む。
【0010】
また、本発明の第2実施例による端末復元方法は、第1移動端末の電話番号を第2移動端末に設定して、第2移動端末を通して第1移動端末の移動通信サービスの提供を受ける電話番号切替サービスにおいて、第2移動端末に切替えられた第1移動端末の電話番号を復元させる方法であって、(a)第2移動端末から受信される共通パイロットチャネルの電力の強さを確認する機能;及び(b)共通パイロットチャネルの受信電力の強さを通して第2移動端末が移動通信サービスの提供を受けることができない状態が事前に設定された時間単位内で事前に設定された閾値回数を超過することが確認されると、第1移動端末の電話番号切替状態を解除して復元させる機能を含む。
【0011】
また、本発明の第3実施例による電話番号切替状態復元方法は、第1移動端末の電話番号を第2移動端末に設定して、第2移動端末を通して第1移動端末の移動通信サービスの提供を受ける電話番号切替サービスにおいて、第2移動端末に切替えられた第1移動端末の電話番号切替状態を復元させる方法であって、(a)第1移動端末及び第2移動端末の位置を確認する機能;及び(b)第1移動端末がサービス可能地域に在圏し、第2移動端末が圏外地域に在圏すれば、第1移動端末の電話番号切替状態を解除して復元させる機能を含む。
【0012】
また、本発明の実施例による電話番号切替システムは、第1移動端末の電話番号をネットワーク上で第2移動端末に切り替えて、第2移動端末を通して第1移動端末の移動通信サービスを提供する電話番号切替サービスのためのシステムであって、電話番号切替サービスの提供のための命令を実施して、切替えられた第2移動端末から受信される共通パイロットチャネルの電力の強さや、第1移動端末及び第2移動端末の位置によって、電話番号切替サービスの解除により切り戻し処理する交換機;及び電話番号切替サービスの解除のための命令によって、電話番号切替サービスによって第1移動端末のサービスプロファイルに切替えられた第2移動端末のサービスプロファイルを復旧させて、非活性化されていた第1移動端末のサービスプロファイルを活性化させるホーム位置登録機を含む。
【発明の効果】
【0013】
本発明の実施例により、電話番号切替サービスによって電話番号切替中状態が設定された第2移動端末が圏外地域に一定時間以上在圏すれば、電話番号切替サービスを強制的に解除させて、第1移動端末を自動的に復元させることが可能になるので、移動通信サービス加入者が手動で復元手続きを行わなくても移動通信サービスの提供を受けることができずに、重要な電話の着信を逃すなどの状況が発生するのを防止することができる。それによって、移動通信サービス加入者も移動通信サービスの提供を受けることができない状況に対する不安を解消することができ、安心して電話番号切替サービスを利用することができる効果を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は本発明の実施例による電話番号切替サービスシステムのネットワーク構成を示した図面である。
【図2】図2は本発明の第1実施例により移動端末から受信されたRSCP値が事前に設定された閾値時間の間にRSCP閾値以下の値を維持することによって電話番号切替の解除が行われる場合に、移動端末から受信される共通パイロットチャネルのRSCP値グラフの例を示した図面である。
【図3】図3は本発明の第1実施例により移動端末から受信される共通パイロットチャネルのRSCP値が事前に設定された閾値時間の間にRSCP閾値以下の値が維持される場合の電話番号切替の解除方法を説明するためのフローチャートである。
【図4】図4は本発明の第2実施例により移動端末から受信されたRSCP値が事前に設定された閾値時間の間にRSCP閾値以下の値を有する回数が事前に設定された閾値回数以上になる場合に、移動端末から受信される共通パイロットチャネルのRSCP値グラフの例を示した図面である。
【図5】図5は本発明の第2実施例により移動端末から受信される共通パイロットチャネルのRSCP値が事前に設定された閾値時間の間にRSCP閾値以下の値を有する回数が事前に設定された閾値回数以上になる場合の電話番号切替の解除方法を説明するためのフローチャートである。
【図6】図6は本発明の第3実施例により第1移動端末及び第2移動端末の位置情報を利用して、切替えられた状態を復元させる方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付した図面を参考に、本発明の実施例について、詳細に説明する。しかし、本発明は、さまざまな形態に応用できるため、ここで説明する実施例に限定されない。そして、図面では、本発明を明確に説明するために、説明上不必要な部分は省略し、明細書全体を通して類似した部分には、類似した図面符号を付けた。
【0016】
図1は本発明の実施例による電話番号切替サービスシステムのネットワーク構成を示した図面である。
【0017】
本発明の実施例による電話番号切替サービスシステムは、第1移動端末(110)、第2移動端末(120)、第1移動端末(110)及び第2移動端末(120)に提供される移動通信サービスを各々処理する第1移動通信交換機(MSC:MobileSwitching Center、以下、MSCとする)(130)及び第2MSC(140)、第1移動端末(110)及び第2移動端末(120)を各々収容する第1ホームロケーションレジスタ(HLR:HomeLocation Register、以下、HLRとする)(150)及び第2HLR(160)、電話番号切替処理を制御する電話番号切替サーバー(170)、及び第1移動端末(110)及び第2移動端末(120)のIMSI(InternationalMobileSubscriber Identity)及びMSISDN(Mobile Subscriber ISDN Number)マッピングデータを管理するナンバーポータビリティデータベース(NPDB:NumberPortability DataBase、以下、NPDBとする)(180)を含む。
【0018】
以下の説明においては、移動通信サービス加入者が第1移動端末(110)の使用中に第2移動端末(120)にネットワーク上で電話番号の切替を行って、電話番号切替中状態が設定された第2移動端末(120)を通して移動通信サービスの提供を受ける状況を基準に説明する。
【0019】
ここで、使用される第1移動端末(110)及び第2移動端末(120)としては、音声/テレビ電話、文字メッセージの送受信が可能な端末であれば制限なく適用することができる。例えば、PDA、セルラー電話、PCS電話、GSM電話、W−CDMA電話、CDMA-2000電話、MBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)電話などを挙げることができる。さらに、第2移動端末(120)は、車両に設置されて移動通信サービスの提供を受けるテレマティクス専用移動端末のような持ち出しできない端末でありうる。
【0020】
以下の説明においては、第1移動端末(110)は携帯電話であり、第2移動端末(120)は車両に搭載されたテレマティクス専用移動端末である場合を例に説明する。
【0021】
移動通信サービス加入者は、電話番号切替サービスを利用するために、電話番号切替中状態を設定する第2移動端末(120)に電話番号切替サービスを示すコード(例えば、*1111)と切替設定を行おうとする第1移動端末(110)の電話番号(つまり、MSISDN)とを入力した後、事前に設定された特定のボタンや通話ボタンを入力する。このような手続きによって、第1移動端末(110)の情報は移動通信網で非活性化されて発着信が禁止され、移動通信サービスに関する各処理は第2移動端末(120)を通して行われる。
【0022】
第1移動端末(110)及び第1MSC(130)、第2移動端末(120)及び第2MSC(140)は、基地局及び基地局制御装置を通して各々接続され、第1MSC(130)及び第2MSC(140)は、基本及び付加サービス処理、加入者の着信及び発信号処理、位置登録手続き及びハンドオフ手続き処理、公衆網やインテリジェント・ネットワークシステムなどの他のネットワークとの連動機能を行う。
【0023】
特に、電話番号切替サービスによって移動端末が切替設定される場合、第1MSC(130)は、第1移動端末(110)のサービスプロファイルに対して非活性化設定を行うことによって、第1移動端末(110)の発着信を遮断する。また、第2MSC(140)は、第2移動端末(120)のサービスプロファイルを第1移動端末(110)のサービスプロファイルに変更し、第2移動端末(120)のMSISDNを第1移動端末(110)のMSISDNに変更して、第1移動端末(110)に着信される呼が第2移動端末(120)に着信されるようにする。
【0024】
反対に、電話番号切替を解除する場合、第1MSC(130)は、第1移動端末(110)のサービスプロファイルを活性化し、第2MSC(140)は、第2移動端末(120)のサービスプロファイルを復旧させる。
【0025】
第2MSC(140)は、第2移動端末(120)との間に送受信される共通パイロットチャネル(CPICH:CommonPilot Channel)を通して、受信信号コードの電力の強さ量(RSCP:Receive Signal Code Power、以下、RSCPとする)を確認する。
【0026】
また、第2MSC(140)は、本発明の実施例により電話番号切替の解除のための判断基準として使用されるRSCP閾値を事前に設定及び保存して、第2移動端末(120)との通信を通して確認されたRSCPが事前に設定されたRSCP閾値に達しない場合、電話番号切替の解除要請メッセージを生成して、第1HLR(150)及び第2HLR(160)に伝達する機能を行う。
【0027】
また、第1MSC(130)及び第2MSC(140)は移動端末の位置情報を提供する位置情報サービス(LBS:Location Based Service)サーバー(図示せず)との連動、又は共通パイロットチャネルを通じたRSCPの確認を通して、第1移動端末(110)及び第2移動端末(120)が圏外地域に在圏したか、移動通信サービス可能地域に在圏したかを確認する機能を行う。また、確認された第1移動端末(110)及び第2移動端末(120)の位置によって、電話番号切替状態を解除する機能を行う。
【0028】
第1HLR(150)及び第2HLR(160)は、第1移動端末(110)及び第2移動端末(120)の加入者情報に関するサービスプロファイルを保存しているデータベースであって、移動端末(110、120)の識別番号(IMSI、MSISDNなど)、付加サービスの有無、位置情報、及び電話番号切替サービスのために必要な各種情報を保存する。
【0029】
第1移動端末(110)を担当する第1HLR(150)は、電話番号切替が行われると、第1移動端末(110)の情報に第2端末(120)に切替えられたことを表示し、第2移動端末(120)が在圏する第2MSC(140)及び/またはパケット交換ノード(SGSN:ServingGPRS Support Node)(図示せず)の情報を保存管理し、第2移動端末(120)を収容する第2HLR(160)のシステムデータを管理する。反対に、電話番号切替が解除されると、第1移動端末(110)を収容する第1HLR(150)は、電話番号切替情報を削除して、元通りに復元させる。
【0030】
一方、第2HLR(160)は、電話番号切替が行われると、第2移動端末(120)の情報に第1移動端末(110)からの電話番号切替が行われたことを表示して管理する。そして、電話番号切替が解除されると、第2HLR(160)は、第2移動端末(120)の加入者情報に表示された電話番号切替情報を削除処理する。第2HLR(160)に保存された電話番号切替情報は、電話番号切替状態で第2移動端末(120)が位置登録する場合に利用される。
【0031】
電話番号切替サーバー(170)は、電話番号切替サービス加入者情報を保存管理し、電話番号切替サービス処理を行う。つまり、電話番号切替サーバー(170)は、第1HLR(150)及び第2HLR(160)から伝送されるメッセージのサービスコードによって、電話番号切替命令メッセージまたは電話番号切替解除命令メッセージを生成した後、NPDB(180)に伝送する役割を果たす。この時、電話番号切替サーバー(170)で電話番号切替命令メッセージまたは電話番号切替解除命令メッセージを生成する際には、第1移動端末(110)のMSISDNを含む。
【0032】
また、電話番号切替サーバー(170)は、本発明の実施例により、第1HLR(150)及び第2HLR(160)から電話番号切替の解除要請が伝達されると、電話番号切替解除命令メッセージを生成して、NPDB(180)に伝送する役割を果たす。
【0033】
NPDB(180)は、第1移動端末(110)のIMSI及びMSISDNマッピングデータを保存管理し、電話番号切替サーバー(170)から伝達される電話番号切替命令メッセージまたは電話番号切替解除命令メッセージを受信すれば、メッセージに含まれている第1移動端末(110)のMSISDNを利用してIMSIを検索し、メッセージに含まれている第1移動端末(110)のMSISDNを検索されたIMSIに置き換えて第1HLR(150)及び第2HLR(160)に伝達して、電話番号切替の設定または電話番号切替の解除が行われるようにする。
【0034】
ここで、本発明の実施例による電話番号切替サービスシステムの構成の説明とにおいて、電話番号切替サーバー(170)及びNPDB(180)を別途の構成要素として説明したが、NPDB(180)は、移動端末のMSISDN及びIMSIマッピングデータを管理する機能を行う構成要素であって、電話番号切替サーバー(170)及びNPDB(180)を一つの構成要素に統合して構築することもできる。この時、NPDB(180)は、データベースとしてだけ使用され、電話番号切替サーバー(170)が前記NPDB(180)の機能を共に行うように構成することができる。以下の説明においては、説明上の便宜のために、電話番号切替サーバー(170)及びNPDB(180)が別途に構築されたことを基準に説明する。
【0035】
このような電話番号切替サービスシステムにおいて、第1MSC(130)及び第2MSC(140)は移動端末から受信される共通パイロットチャネルのRSCP値を利用して切替えられた状態を復元させることもでき、位置情報サービスサーバー等を通して確認される第1移動端末(110)及び第2移動端末(120)の位置情報を利用して切替えられた状態を復元させることもできる。
【0036】
共通パイロットチャネルのRSCP値を利用して切替えられた状態を復元させる電話番号切替サービスシステムにおいて、第1MSC(130)及び第2MSC(140)は、移動端末との間に送受信される共通パイロットチャネルを通してRSCPを確認し、確認されたRSCP値が事前に設定されたRSCP閾値に達しない場合に、切替えられた状態を復元させる役割を果たす。
【0037】
このように電話番号切替の解除を要請するために、移動端末から受信されるRSCP値を事前に設定されたRSCP閾値と比較する際に、受信されたRSCP値がRSCP閾値以下の値を維持する状態が事前に設定された閾値時間の間維持されるか否かを判断する第1方法と、受信されたRSCP値が事前に設定された特定時間の間にRSCP閾値以下の値を有する回数を確認する第2方法とが使用される。
【0038】
そして、第1移動端末(110)及び第2移動端末(120)の位置情報を利用して切替えられた状態を復元させる電話番号切替サービスシステムにおいて、第1MSC(130)及び第2MSC(140)は第1移動端末(110)及び第2移動端末(120)の位置を確認して、第2移動端末(120)は圏外地域に在圏し、第1移動端末(110)はサービス可能地域に在圏している場合、切替えられた状態を復元させる役割を果たす。
【0039】
図2は本発明の第1実施例により移動端末から受信されたRSCP値が事前に設定された閾値時間の間にRSCP閾値以下の値を維持することによって電話番号切替の解除が行われる場合に、移動端末から受信される共通パイロットチャネルのRSCP値グラフの例を示した図面である。
【0040】
本発明の実施例による電話番号切替サービスシステムの第2MSC(140)は、電話番号切替が行われて第1移動端末(110)のMSISDNが設定されている第2移動端末(120)との間に事前に設定された時間単位で共通パイロットチャネルを交換する作業を行う。
【0041】
そして、第2MSC(140)は、第2移動端末(120)から受信される共通パイロットチャネルのRSCP値を確認する。第2MSC(140)では、RSCP値が図2Aのような形態であることが確認される場合に、本発明の実施例により第2移動端末(120)に電話番号切替された第1移動端末(110)を復元させる作業を行う。
【0042】
図2はRSCP閾値が−100dBmで、第2移動端末(120)から受信されるRSCP値が−100dBm以下である状態が閾値時間である5秒以上になると、電話番号切替を解除する基準として使用する場合の例である。
【0043】
電話番号切替が行われることによって、第1移動端末(110)のMSISDNが設定された第2移動端末(120)と通信する第2MSC(140)が、第2移動端末(120)から受信されたRSCP値が図2Aのような形態のグラフを示すことを確認する場合、第2MSC(140)は、第2移動端末(120)から受信されたRSCP値グラフがa及びb区域の間で事前に設定されたRSCP閾値である−100dBm以下の値を有し、a及びbの間が事前に設定された閾値時間である5秒以上であることを確認するようになり、それによって第2HLR(160)を通して電話番号切替サーバー(170)に電話番号切替の解除要請を伝達する。
【0044】
また、第2移動端末(120)と通信する第2MSC(140)が、第2移動端末(120)から受信されたRSCP値が図2Bのような形態のグラフを示すことを確認する場合、第2MSC(140)は、第2移動端末(120)から受信されるRSCP値グラフがc及びd区域の間で事前に設定されたRSCP閾値である−100dBm以下の値を有し、c及びdの間が事前に設定された閾値時間である5秒以上であることを確認するようになり、それによって第2HLR(160)を通して電話番号切替サーバー(170)に電話番号切替の解除要請を伝達する。
【0045】
ここで、図2Aは事前に設定された閾値時間以後、つまりb以後にも第2移動端末(120)が継続して圏外地域に在圏する場合のRSCP値グラフの例であり、図2Bは閾値時間以後、つまりd以後に第2移動端末(120)が圏内復帰する場合のRSCP値グラフの例である。
【0046】
図3は本発明の第1実施例により移動端末から受信される共通パイロットチャネルのRSCP値が事前に設定された閾値時間の間にRSCP閾値以下の値が維持される場合の電話番号切替の解除方法を説明するためのフローチャートである。
【0047】
電話番号切替サービスを通して第1移動端末(110)に提供される移動通信サービスを第2移動端末(120)を通して提供を受けようとする使用者は、第2移動端末(120)に設定されたキーボタンを利用してネットワークに対して電話番号切替サービスを要請する。この時、電話番号切替サービスを要請する際に、第2移動端末(120)に電話番号切替サービスを示すコード(例えば、*1111)を入力した後、切替しようとする第1移動端末(110)の電話番号(つまり、MSISDN)を入力して、通話ボタンを入力する方法が使用される(S310)。
【0048】
第2移動端末(120)から電話番号切替サービスコード、第1移動端末(110)の電話番号及び第2移動端末(120)の電話番号を受信した第2MSC(140)は、電話番号切替サービスコードの受信が確認されることによって、第2HLR(160)を通して電話番号切替サーバー(170)に受信された電話番号切替サービスコード及び端末情報を伝達する。
【0049】
第2HLR(160)を通して電話番号切替サービスコード、第1移動端末(110)の電話番号及び第2移動端末(120)の電話番号を受信した電話番号切替サーバー(170)は、電話番号切替命令メッセージを生成して、NPDB(180)に伝送し、FNSP(180)は、受信された第1移動端末(110)のMSISDNを第2移動端末(120)に設定することによって、電話番号切替作業を行う(S320)。
【0050】
電話番号切替作業が完了することによって、使用者は、第2移動端末(120)を通して第1移動端末(110)に提供される移動通信サービスを利用するようになる。この時、第2移動端末(120)を担当する第2MSC(140)は、第2移動端末(120)との間に共通パイロットチャネルを定期的に送受信する。そして、第2移動端末(120)から受信される共通パイロットチャネルを通して第2移動端末(120)のRSCP値を確認する(S330)。
【0051】
第2MSC(140)は、受信されたRSCP値を事前に設定されたRSCP閾値と比較して、比較の結果、受信されたRSCP値がRSCP閾値以下の値を有することを確認すれば(S340)、RSCP閾値以下の値を有する状態が維持される時間を確認する(S350)。
【0052】
受信されたRSCP値がRSCP閾値以下の値を有する状態が事前に設定された閾値時間以上維持される場合、第2MSC(140)は、電話番号切替の解除を要請するメッセージを生成して、第2HLR(160)を通して電話番号切替サーバー(170)に伝送し、電話番号切替サーバー(170)は、電話番号切替解除命令メッセージを生成して、NPDB(180)に伝送する。
【0053】
電話番号切替解除命令メッセージを受信したNPDB(180)は、第2移動端末(120)に設定されている第1移動端末(110)のMSISDNを解除して、電話番号切替の解除結果を第1HLR(150)及び第2HLR(160)に伝達して、電話番号切替の解除が行われるようにする。
【0054】
第1HLR(150)及び第2HLR(160)は、受信された電話番号切替の解除結果によって、第1移動端末(110)の電話番号切替情報を削除して、第1移動端末(110)が元のMSISDN及びIMSIマッピングデータによって移動通信サービスの提供を正常に受けることができるようにする(S360)。
【0055】
ここで、S340及びS350において、受信されたRSCP値が事前に設定されたRSCP閾値以上を維持したり、RSCP閾値以下の値を有しても事前に設定された閾値時間以内にRSCP閾値以上である状態に復元される場合には、継続して電話番号切替状態を維持して、第1移動端末(110)の電話番号がマッピングされた第2移動端末(120)に移動通信サービスを提供する。
【0056】
一方、このような電話番号切替サービスが提供される途中で、第2移動端末(120)から電話番号切替サービスの解除を示すコード(例えば、*1112)が入力されると、入力された電話番号切替サービス解除コードはNPDB(180)に伝達されて、NPDB(180)は、第2移動端末(120)に設定されている第1移動端末(110)のMSISDNを解除して、電話番号切替の解除が行われるようにする作業を行う(S370)。
【0057】
このような方法によって、電話番号切替が設定された第2移動端末(120)から受信されるRSCP値が事前に設定されたRSCP閾値以下である状態が事前に設定された閾値時間以上維持される場合、電話番号切替サービスを自動的に解除し、電話番号切替状態を解除して、第1移動端末(110)を移動通信サービスの提供が可能な状態に復帰させることができる。
【0058】
図4は本発明の第2実施例により移動端末から受信されたRSCP値が事前に設定された閾値時間の間にRSCP閾値以下の値を有する回数が事前に設定された閾値回数以上になる場合に、移動端末から受信される共通パイロットチャネルのRSCP値グラフの例を示した図面である。
【0059】
本発明の実施例による電話番号切替サービスシステムは、電話番号切替が行われて第1移動端末(110)のMSISDNが設定された第2移動端末(120)から受信される共通パイロットチャネルのRSCP値が図4Aのような形態を示す場合に、切替えられた第1移動端末(110)を復元させる作業を行う。
【0060】
図4ではRSCP閾値が−100dBm以下である状態が10秒以内に3回以上発生する場合に、電話番号切替の解除作業を行うように設定された電話番号切替サービスシステムを例示して説明する。
【0061】
電話番号切替が行われることによって、第2MSC(140)は、第1移動端末(110)のMSISDNが設定された第2移動端末(120)から受信されるRSCP値が図4Aのようなグラフを示す場合、第2MSC(140)は、第2移動端末(120)から受信されるRSCP値グラフを利用して、事前に設定された閾値時間、つまり10秒間の変化を確認する。第2MSC(140)は、図4Aでa及びbの間のRSCP値グラフの変化を確認した結果、a及びbの間で設定されたRSCP閾値である−100dBm以下の値になる区間がa1、a2、及びa3で総計3回になるので、第2MSC(140)は、電話番号切替の解除要請を第2HLR(160)を通して電話番号切替サーバー(170)に伝達する。
【0062】
また、第2移動端末(120)と通信する第2MSC(140)が図4Bのような形態のRSCP値が確認される場合、第2移動端末(120)から受信されるRSCP値グラフがc及びd区域の間でRSCP閾値である−100dBm以下の値を有する区間がc1、c2、及びc3で総計3回になる。それによって、第2MSC(140)は、電話番号切替の解除要請を第2HLR(160)を通して電話番号切替サーバー(170)に伝達する。
【0063】
ここで、図4Aは閾値時間以後、つまりb以後にも第2移動端末(120)が継続して圏外地域に在圏する場合のRSCP値グラフの例であり、図4Bは閾値時間以後、つまりd以後に第2移動端末(120)が圏外地域を外れる場合のRSCP値グラフの例である。
【0064】
図5は本発明の第2実施例により移動端末から受信される共通パイロットチャネルのRSCP値が事前に設定された閾値時間の間にRSCP閾値以下の値を有する回数が事前に設定された閾値回数以上になる場合の電話番号切替の解除方法を説明するためのフローチャートである。
【0065】
本発明の第2実施例により、第2移動端末(120)が電話番号切替サービスを要請するために、事前に設定された電話番号切替サービスコード及び第1移動端末(110)の電話番号(MSISDN)を入力して、NPDB(180)で電話番号切替サービスコードの入力による電話番号切替を設定すれば、第2MSC(140)が第2移動端末(120)から受信される共通パイロットチャネルのRSCP値を確認して、第1移動端末(110)に提供される移動通信サービスを第2移動端末(120)を通して提供するS510からS530までの流れは、先に図3で説明したS310からS330までの流れと同一なので、詳細な説明は省略する。
【0066】
第2MSC(140)は、第2移動端末(120)から受信されるRSCP値を事前に設定されたRSCP閾値と比較して、RSCP閾値以下である区間が確認されると(S540)、確認された区間を記録する(S550)。
【0067】
そして、事前に設定された時間間隔の間のRSCP閾値以下である区間の回数を確認する。例えば、図4のように閾値時間が10秒と事前に設定された場合には、以前の10秒区間の間にRSCP閾値以下の区間と記録された回数を確認する(S560)。
【0068】
そして、確認されたRSCP閾値以下の区間の回数が事前に設定された閾値回数に達するか否かを確認する。例えば、図4のように閾値回数が3回と事前に設定された場合には、確認されたRSCP閾値以下の区間の回数が3回を超過するか否かを確認する(S570)。
【0069】
そして、確認されたRSCP閾値以下の区間の回数が事前に設定された閾値回数に達すれば、第2MSC(140)は、電話番号切替の解除を要請するメッセージを生成して、第2HLR(160)及び電話番号切替サーバー(170)を通してNPDB(180)に伝送する。
【0070】
電話番号切替解除命令メッセージを受信したNPDB(180)は、第2移動端末(120)に設定されている第1移動端末(110)のMSISDNを解除して、第1移動端末(110)が元のMSISDN及びIMSIマッピングデータを利用して移動通信サービスの提供を受けることができるようにする(S580)。
【0071】
ここで、S540及びS570において、受信されたRSCP値が事前に設定されたRSCP閾値以上を維持したり、閾値時間内にRSCP閾値以下の値を有する区間が事前に設定された閾値回数以下である場合には、継続して電話番号切替状態を維持して、第1移動端末(110)の電話番号がマッピングされた第2移動端末(120)に移動通信サービスを提供する。
【0072】
電話番号切替サービスが利用されている途中で、第2移動端末(120)から電話番号切替サービス解除コードが入力されると、NPDB(180)は、第2移動端末(120)に設定されている第1移動端末(110)のMSISDNを解除して、電話番号切替の解除が行われるようにする作業を行う(S590)。
【0073】
このような方法によって、電話番号切替サービスを行う第2移動端末(120)から受信されるRSCP値が事前に設定された閾値時間の間にRSCP閾値以下の値を有する回数が事前に設定された閾値回数以上になる場合、電話番号切替サービスを自動的に解除して、第1移動端末(110)を移動通信サービスの提供が可能な状態に復帰させることができる。
【0074】
ここで、本発明の実施例による電話番号切替サービスシステムを実際に製造する際、受信されるRSCP値が閾値時間の間にRSCP閾値以下の値が維持される場合に電話番号切替を解除する第1方法と、受信されるRSCP値が閾値時間の間にRSCP閾値以下の値を有する回数が事前に設定された閾値回数以上になる場合に電話番号切替を解除する第2方法とを同時に適用して実現することもできる。
【0075】
つまり、受信されるRSCP値がRSCP閾値以下である状態を事前に設定された閾値時間以上維持したり、閾値時間以上維持されなくても事前に設定された閾値回数を超過する場合、電話番号切替状態を解除するように設定することができる。
【0076】
以上において、本発明の第1実施例により受信されるRSCP値が閾値時間の間にRSCP閾値以下の値が維持される場合に電話番号切替状態を解除したり、本発明の第2実施例により受信されるRSCP値が閾値時間の間にRSCP閾値以下の値を有する回数が事前に設定された閾値回数以上になる場合に電話番号切替状態を解除することにおいて、電話番号切替状態の解除条件が満たされれば、直ちに電話番号切替状態の解除作業を行うこともでき、電話番号切替状態の解除条件が満たされた後に、事前に設定された特定時間が経過した時点で電話番号切替状態の解除作業を行うように設定することもできる。
【0077】
ここで、電話番号切替条件が満たされた後に、事前に設定された特定時間が経過した時点で電話番号切替状態の解除作業を行うように設定する場合、電話番号切替状態の解除作業を開始する時点で第1移動端末(110)のMSISDNを含む第2移動端末(120)が圏外地域に在圏するか否かを再び確認して、電話番号切替状態の解除作業の進行または中断を決定することができるようにする2次条件を追加設定することができる。
【0078】
例えば、本発明の第1実施例により第2移動端末(120)から受信されるRSCP値によるグラフが図2A及び図2Bのような場合、a区間及びb区間でRSCP値がRSCP閾値以下の値が維持されることによって、電話番号切替状態の解除が決定される。この時、2次条件の追加設定により、電話番号切替状態の解除が決定された後に、事前に設定された特定時間(例として5秒)が経過した時点で第2移動端末(120)から受信されるRSCP値を確認する。2Aでは、電話番号切替状態の解除が決定された後に5秒経過時点で、RSCP値がRSCP閾値以下と確認され、それによって電話番号切替状態の解除作業を進めるように決定される。反面、2Bでは、電話番号切替状態の解除が決定された後に5秒経過時点で、RSCP値がRSCP閾値以上と確認され、それによって電話番号切替状態の解除作業を行わないように決定される。
【0079】
また、本発明の第2実施例により第2移動端末(120)から受信されるRSCP値によるグラフが図4A及び図4Bのような場合、a区間及びb区間でRSCP値がRSCP閾値以下の値が維持されることによって、電話番号切替状態の解除が決定される。この時、2次条件の追加設定により、4Aでは、電話番号切替状態の解除が決定された後に5秒経過時点で、RSCP値がRSCP閾値以下と確認され、それによって電話番号切替状態の解除作業を進めるように決定される。そして、4Bでは、電話番号切替状態の解除が決定された後に5秒経過時点で、RSCP値がRSCP閾値以上と確認され、それによって電話番号切替状態の解除作業を行わないように決定される。
【0080】
図6は本発明の第3実施例により第1移動端末及び第2移動端末の位置情報を利用して、切替えられた状態を復元させる方法を説明するためのフローチャートである。
【0081】
本発明の第3実施例により、第2移動端末(120)が電話番号切替サービスを要請するために、事前に設定された電話番号切替サービスコード及び第1移動端末(110)の電話番号(MSISDN)を入力して、NPDB(180)で電話番号切替サービスコード入力による電話番号切替を設定すれば、第1移動端末(110)に提供される移動通信サービスを第2移動端末(120)を通して提供するS610及びS620は、先に図3で説明したS310及びS320と同一なので、詳細な説明は省略する。
【0082】
電話番号切替サービスが提供されると、第1MSC(130)及び第2MSC(140)は第1移動端末(110)及び第2移動端末(120)の位置を確認して、第1移動端末(110)及び第2移動端末(120)が圏外地域に在圏しているか、サービス可能地域に在圏しているかを確認する。
【0083】
この時、第1MSC(130)及び第2MSC(140)は位置位置サービスサーバーとの連動を通して第1移動端末(110)及び第2移動端末(120)の位置情報を確認して、圏外地域に在圏するか、サービス可能地域に在圏するかを確認することもでき、第1移動端末(110)及び第2移動端末(120)から受信されるRSCP値が一定数値以下である場合、圏外地域に在圏したと見なして、第1移動端末(110)及び第2移動端末(120)の位置を確認することもできる。この他にも移動端末の位置登録手続を通してHLR(150、160)に保存される位置情報を利用して、第1移動端末(110)及び第2移動端末(120)の位置を推定するなど多様な方法を使用することができる(S630)。
【0084】
このような位置情報確認を通して、第2MSC(140)で第2移動端末(120)が圏外地域に在圏していることを確認すれば、第1MSC(130)に第1移動端末(110)の位置情報確認を要請する(S640)。
【0085】
第1MSC(130)で第1移動端末(110)の位置情報を確認した結果、第1移動端末(110)がサービス可能地域に在圏していることを確認すれば、第2MSC(140)に位置情報確認結果を通知する(S650)。
【0086】
位置情報確認結果を受信した第2MSC(140)は電話番号切替解除を要請するメッセージを生成して、第2HLR(160)及び電話番号切替サーバー(170)を通してNPDB(180)に伝送し、電話番号切替解除命令メッセージを受信したNPDB(180)は第2移動端末(120)に設定されている第1移動端末(110)のMSISDNを解除して、第1移動端末(110)が元のMSISDNとIMSIのマッピングデータを利用して、移動通信サービスの提供を受けることができるようにする(S660)。
【0087】
ここで、S640及びS650において、第2移動端末(140)がサービス可能地域に在圏したり、第2移動端末(140)と第1移動端末(130)が全て圏外地域に在圏する場合には、継続して電話番号切替状態を維持し、第1移動端末(110)の電話番号がマッピングされた第2移動端末(120)に移動通信サービスを提供する。
【0088】
一方、このような電話番号切替サービスが提供される途中で、第2移動端末(120)から電話番号切替サービスの解除を示すコードが入力されると、入力された電話番号切替サービス解除コードはNPDB(180)に伝達され、NPDB(180)は第2移動端末(120)に設定されている第1移動端末(110)のMSISDNを解除して電話番号切替解除が行われるようにする作業を行う(S670)。
【0089】
以上で説明した本発明の実施例は、装置及び方法を通してのみ実現されるのではなく、本発明の実施例の構成に対応する機能を実現するプログラムまたはそのプログラムが記録された記録媒体を通して実現されることもでき、このような実現は、先に説明した実施例の記載から本発明が属する技術分野の専門家であれば簡単に実現することができる。
【0090】
以上で、本発明の実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用したさまざまな変形及び改良形態も、本発明の権利範囲に属する。
【符号の説明】
【0091】
110…第1移動端末、120…第2移動端末、130…第1移動通信交換機、140…第2移動通信交換機、150…第1ホームロケーションレジスタ、160…第2ホームロケーションレジスタ、170…電話番号切替サーバー、180…ナンバーポータビリティデータベース。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1移動端末の電話番号を第2移動端末に設定して、前記第2移動端末を通して前記第1移動端末の移動通信サービスの提供を受ける電話番号切替サービスにおいて、前記第2移動端末に切替えられた第1移動端末を復元させる方法であって、
(a)前記第2移動端末から受信される共通パイロットチャネルの電力の強さを確認する機能;及び
(b)前記共通パイロットチャネルの電力の強さが設定された閾値以下である状態が設定された閾値時間以上であれば、前記第1移動端末の電話番号切替状態を解除して復元させる機能を含む、切替えられた状態の復元方法。
【請求項2】
前記機能(a)以前に、
前記第2移動端末から電話番号切替サービスの要請コード及び前記第1移動端末の電話番号を受信する機能;及び
前記第2移動端末の電話番号に前記第1移動端末の電話番号を設定し、前記第2移動端末のサービスプロファイルを前記第1移動端末のサービスプロファイルに変更して、前記第1移動端末を前記第2移動端末に切替させる機能を含む、請求項1に記載の切替えられた状態の復元方法。
【請求項3】
前記機能(b)は、
前記第2移動端末に設定された第1移動端末の電話番号を解除する機能;
前記第1移動端末及び前記第2移動端末のサービスプロファイルを各々活性化させる機能;及び
前記第1移動端末及び前記第2移動端末に対して各々の移動通信サービスを提供する機能を含む、請求項2に記載の切替えられた状態の復元方法。
【請求項4】
前記機能(b)は、
(b1)前記共通パイロットチャネルの電力の強さが前記閾値以下である状態が設定された閾値時間以上であることを確認する機能;
(b2) 設定された特定時間が経過した後に、前記第2移動端末から受信される共通パイロットチャネルの電力の強さを再確認する機能;及び
(b3)再確認された電力の強さが前記閾値以下であれば、前記第1移動端末の電話番号切替状態を解除し、前記再確認された電力の強さが前記閾値以上であれば、前記(a)機能以降の過程を繰り返して行う機能を特徴とする、請求項1に記載の切替えられた状態の復元方法。
【請求項5】
第1移動端末の電話番号を第2移動端末に設定して、前記第2移動端末を通して前記第1移動端末の移動通信サービスの提供を受ける電話番号切替サービスにおいて、前記第2移動端末に切替えられた第1移動端末を復元させる方法であって、
(a)前記第2移動端末から受信される共通パイロットチャネルの電力の強さを確認する機能;及び
(b)前記共通パイロットチャネルの電力の強さを通して、前記第2移動端末が移動通信サービスの提供を受けることができない状態が、設定された時間単位内で設定された閾値回数を超過することが確認されると、前記第1移動端末の電話番号切替状態を解除して復元させる機能を含む、切替えられた状態の復元方法。
【請求項6】
前記機能(b)は、
(b1)前記電力の強さを設定された閾値と比較して、前記電力の強さが前記閾値以下である区間を確認する機能;
(b2)設定された時間単位内で前記電力の強さが前記閾値以下である区間の回数を確認する機能;及び
(b3)前記電力の強さが前記閾値以下である区間の回数が設定された閾値回数を超過することが確認されると、前記第1移動端末の電話番号切替状態を解除する機能を含む、請求項5に記載の切替えられた状態の復元方法。
【請求項7】
前記機能(a)以前に、
前記第2移動端末から電話番号切替サービスの要請コード及び前記第1移動端末の電話番号を受信する機能;及び
前記第2移動端末の電話番号に前記第1移動端末の電話番号を設定し、前記第2移動端末のサービスプロファイルを前記第1移動端末のサービスプロファイルに変更して、前記第1移動端末を前記第2移動端末に切替えさせる機能を含む、請求項5または6に記載の切替えられた状態の復元方法。
【請求項8】
前記機能(b3)は、
前記第2移動端末に設定された第1移動端末の電話番号を解除する機能;
前記第1移動端末及び前記第2移動端末のサービスプロファイルを各々活性化させる機能;及び
前記第1移動端末及び前記第2移動端末に対して各々の移動通信サービスを提供する機能を含む、請求項6に記載の切替えられた状態の復元方法。
【請求項9】
前記機能(b3)は、
(b31)前記閾値以下である区間の回数が設定された閾値回数を超過することを確認する機能;
(b32)設定された特定時間が経過した後に、前記第2移動端末から受信される共通パイロットチャネルの電力の強さを確認する機能;及び
(b33)前記受信された電力の強さが前記閾値以下であれば、前記第1移動端末の電話番号切替状態を解除し、前記受信された電力の強さが前記閾値以上であれば、前記(a)機能以降の過程を繰り返して行う機能を特徴とする、請求項6に記載の切替えられた状態の復元方法。
【請求項10】
第1移動端末の電話番号を第2移動端末に設定して、前記第2移動端末を通して前記第1移動端末の移動通信サービスの提供を受ける電話番号切替サービスにおいて、前記第2移動端末に切替えられた第1移動端末を復元させる方法であって、
(a)前記第1移動端末及び前記第2移動端末の位置を確認する機能;及び
(b)前記第1移動端末がサービス可能地域に在圏し、前記第2移動端末が圏外地域に在圏すれば、前記第1移動端末の電話番号切替状態を解除して復元させる機能を含む切替えられた状態の復元方法。
【請求項11】
前記機能(a)は、
前記第1移動端末又は前記第2移動端末から受信される共通パイロットチャネルの電力の強さが事前に設定された閾値以下であれば、前記第1移動端末又は前記第2移動端末が圏外地域に在圏したと判断することを特徴とする、請求項10に記載の切替えられた状態の復元方法。
【請求項12】
前記機能(a)は、
ホーム位置登録機や位置情報サービスサーバーと連動して、前記第1移動端末及び前記第2移動端末の位置情報を確認することを特徴とする、請求項10に記載の切替えられた状態の復元方法。
【請求項13】
前記機能(b)は、
(b1)前記第2移動端末の位置を確認して、前記第2移動端末が圏外地域に在圏していることを確認する機能;
(b2)前記第1移動端末の位置を確認して、前記第1移動端末がサービス可能地域に在圏していることを確認する機能;
(b3)前記第2移動端末に設定された第1移動端末の電話番号を解除する機能;
(b4)前記第1移動端末及び前記第2移動端末のサービスプロファイルをそれぞれ活性化させる機能;及び
(b5)前記第1移動端末及び前記第2移動端末に対して、それぞれの移動通信サービスを提供する機能を含む、請求項10に記載の切替えられた状態の復元方法。
【請求項14】
第1移動端末の電話番号を第2移動端末に設定して、前記第2移動端末を通して前記第1移動端末の移動通信サービスを提供する電話番号切替サービスのためのシステムであって、
前記電話番号切替サービスの提供のための命令を処理して、切替えられた第2移動端末から受信される共通パイロットチャネルの電力の強さや、前記第1移動端末及び前記第2移動端末の位置を確認して、前記電話番号切替サービスの解除のための命令を処理する交換機;及び
前記電話番号切替サービスの解除のための命令により、電話番号切替サービスによって前記第1移動端末のサービスプロファイルに切替えられた第2移動端末のサービスプロファイルを復旧させて、非活性化された第1移動端末のサービスプロファイルを活性化させるホーム位置登録機を含む、電話番号切替システム。
【請求項15】
前記ホーム位置登録機は、
前記交換機で生成される電話番号切替サービスの提供のための命令により前記第1移動端末のサービスプロファイルを非活性化させたり、前記第2移動端末のサービスプロファイルを前記第1移動端末のサービスプロファイルに変更することをもっと含む、請求項14に記載の電話番号切替システム。
【請求項16】
前記電話番号切替サービス加入者情報を保存及び管理し、前記交換機から前記電話番号切替サービスの提供のための命令を受信して電話番号切替命令メッセージを生成したり、前記電話番号切替サービスの解除のための命令を受信して電話番号切替解除命令メッセージを生成する電話番号切替サーバー;及び
前記電話番号切替サーバーから伝達される前記電話番号切替命令メッセージや前記電話番号切替解除命令メッセージにより、前記第1移動端末に対するMSISDN及びIMSIマッピング情報を変換して、前記ホーム位置登録機に伝送する番号流動管理サーバーを追加的に含む、請求項14または15に記載の電話番号切替システム。
【請求項17】
前記交換機は、
前記切替えられた第2移動端末から受信される共通パイロットチャネルの電力の強さが電力の強さの閾値以下である状態が前記閾値時間だけ維持される場合に、前記電話番号切替サービスの解除のための命令を生成することを特徴とする、請求項14に記載の電話番号切替システム。
【請求項18】
前記交換機は、
前記切替えられた第2移動端末から受信される共通パイロットチャネルの電力の強さが電力の強さ閾値以下である回数を設定された時間単位で確認して、前記確認された回数が閾値回数を超過する場合に、前記電話番号切替サービスの解除のための命令を生成することを特徴とする、請求項14に記載の電話番号切替システム。
【請求項19】
前記交換機は、
前記第2移動端末及び前記第1移動端末の位置情報を確認して、前記第2移動端末は圏外地域に在圏し、前記第1移動端末はサービス可能地域に在圏することが確認されると、前記電話番号切替サービスの解除のための命令を生成することを特徴とする、請求項14に記載の電話番号切替システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−124461(P2010−124461A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−241836(P2009−241836)
【出願日】平成21年10月20日(2009.10.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【出願人】(503007988)ケーティー・コーポレーション (9)
【氏名又は名称原語表記】KT Corporation
【住所又は居所原語表記】206 Jungja−dong,Pundang−gu,Sungnam−shi,Kyoungki−do,Korea
【Fターム(参考)】