説明

電話端末および電話システム

【課題】内部ネットワーク内の他の電話端末の通話状態に応じた制御を行うことが可能な電話端末および電話システムを提供する。
【解決手段】この電話端末1は、SIPを用いたパケット通信による通話を制御するCPU11と、LAN10のHGW6に接続可能なLAN通信部12とを備える。そして、CPU11は、LAN10内の電話端末2および3のSIP情報を選択的にフィルタリングして取得し、電話端末2および3の通話状態を検出するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電話端末および電話システムに関し、特に、パケット通信による通話が可能な電話端末および電話システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パケット通信による通話が可能な電話端末および電話システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、ネットワークに接続され、SIP(Session Initiation Protocol)(呼制御プロトコル)を用いたパケット通信による通話が可能な複数の端末(電話端末)が開示されている。この複数の端末には、対応する1つの端末が送受信したSIP信号データ(呼制御プロトコル情報)を取得するパケットキャプチャ装置がそれぞれ接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−258988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の1つの端末(電話端末)に接続されたパケットキャプチャ装置では、ネットワーク内の他の端末が送受信したSIP信号データ(呼制御プロトコル情報)を取得していないため、ネットワーク内の他の端末の通話状態に応じた制御を端末が行うことができないという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、内部ネットワーク内の他の電話端末の通話状態に応じた制御を行うことが可能な電話端末および電話システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の第1の局面による電話端末は、呼制御プロトコルを用いたパケット通信による通話を制御する制御部と、内部ネットワークのホームゲートウェイに接続可能な通信部とを備え、制御部は、内部ネットワーク内の他の電話端末の呼制御プロトコル情報を選択的にフィルタリングして取得し、他の電話端末の通話状態を検出するように構成されている。
【0008】
この発明の第1の局面による電話端末では、上記のように、制御部を、内部ネットワーク内の他の電話端末の呼制御プロトコル情報を取得し、他の電話端末の通話状態を検出するように構成することによって、電話端末が他の電話端末の呼制御プロトコル情報に基づいて発信制御などの内部ネットワーク内の他の電話端末の通話状態に応じた制御を行うことができる。また、制御部を、内部ネットワーク内の他の電話端末の呼制御プロトコル情報を選択的にフィルタリングして取得するように構成することによって、電話端末が内部ネットワーク内の全ての呼制御プロトコル情報を取得する場合と異なり、電話端末が取得する呼制御プロトコル情報が過度に増加してしまうことを抑制することができるので、電話端末の負荷が増大することを抑制することができる。したがって、この第1の局面による電話端末によれば、電話端末の負荷が増大するのを抑制しながら、内部ネットワーク内の他の電話端末の通話状態に応じた電話端末の制御を行うことができる。
【0009】
上記第1の局面による電話端末において、好ましくは、制御部は、他の電話端末の呼制御プロトコル情報に基づいて、他の電話端末の通話状態をユーザに通知する制御または発信の制御のうち少なくとも一方を行うように構成されている。このように構成すれば、内部ネットワーク内の他の電話端末の通話状態をユーザが容易に認識することができるとともに、他の電話端末の通話状態に応じた適切な発信制御を行うことができる。
【0010】
上記制御部が他の電話端末の通話状態をユーザに通知する制御または発信の制御のうち少なくとも一方を行う構成において、好ましくは、制御部は、他の電話端末の呼制御プロトコル情報に基づいて、内部ネットワーク内の他の電話端末が通話中であると判断した場合に、他の電話端末が通話中であることをユーザに通知する制御または他の電話端末への発信を行わない制御のうち少なくとも一方を行うように構成されている。このように構成すれば、通話中である他の電話端末への発信を抑制することができるので、不必要な発信を抑制することができる。
【0011】
この場合、好ましくは、制御部は、呼制御プロトコル情報のうち呼出情報からセッション終了情報までのタイミングにおいて他の電話端末が通話中であると判断するように構成されている。このように構成すれば、他の電話端末が通話中であることを容易に制御部により判断することができる。
【0012】
上記制御部が他の電話端末の通話状態をユーザに通知する制御または発信の制御のうち少なくとも一方を行う構成において、好ましくは、呼制御プロトコル情報を記憶する記憶部をさらに備え、制御部は、記憶部に記憶された他の電話端末の呼制御プロトコル情報に基づいて、他の電話端末の通話状態をユーザに通知する制御または発信の制御のうち少なくとも一方を行うように構成されている。このように構成すれば、他の電話端末の呼制御プロトコル情報を記憶部に蓄積させることができるので、蓄積された呼制御プロトコル情報の一連の流れに基づいて他の電話端末の通話状態を容易に検出することができる。
【0013】
上記制御部が他の電話端末の通話状態をユーザに通知する制御または発信の制御のうち少なくとも一方を行う構成において、好ましくは、制御部は、他の電話端末の呼制御プロトコル情報に基づいて、他の電話端末が外線に非通知発信をしたと判断した場合に、他の電話端末が非通知発信した外線の発信先へ発信をする際に非通知発信を行う制御または他の電話端末が外線に非通知発信した情報をユーザに通知する制御のうち少なくとも一方を行うように構成されている。このように構成すれば、他の電話端末から非通知発信した信頼度の低い外線に対して通知発信してしまうことを抑制することができる。
【0014】
上記制御部が他の電話端末の通話状態をユーザに通知する制御または発信の制御のうち少なくとも一方を行う構成において、好ましくは、通知部をさらに備え、制御部は、他の電話端末の呼制御プロトコル情報に基づいて、通知部を介して他の電話端末の通話状態をユーザに通知するように構成されている。このように構成すれば、他の電話端末が通話状態であることを容易にユーザに確認させることができる。
【0015】
この場合、好ましくは、通知部は、スピーカを含み、制御部は、他の電話端末の呼制御プロトコル情報に基づいて、スピーカを介して他の電話端末の通話状態をトーキーによりユーザに通知するように構成されている。このように構成すれば、他の電話端末の通話状態をトーキーにより聴覚的にユーザに確認させることができる。ここで、トーキーとは、自動音声ガイダンスを意味する。
【0016】
上記第1の局面による電話端末において、好ましくは、制御部は、内部ネットワーク内の他の電話端末の物理アドレスまたは呼制御プロトコルのポート番号のうち少なくとも一方に基づいて、呼制御プロトコル情報を選択的にフィルタリングして取得するように構成されている。このように構成すれば、内部ネットワーク内の他の電話端末の物理アドレスまたは呼制御プロトコルのポート番号に基づいて容易に呼制御プロトコル情報を選択的にフィルタリングすることができるので、電話端末の負荷が増大することを容易に抑制することができる。
【0017】
上記第1の局面による電話端末において、好ましくは、制御部は、データリンク層をプロミスキャスモードに設定した上で、内部ネットワーク内の他の電話端末の呼制御プロトコル情報を選択的にフィルタリングして取得するように構成されている。このように構成すれば、内部ネットワーク内の他の全ての電話端末の呼制御プロトコル情報を取得することができる状態にすることができるとともに、その状態において検出対象の他の電話端末の呼制御プロトコル情報のみを容易に選択的にフィルタリングして取得することができるので、他の電話端末の通話状態を必要に応じて効率的に検出することができる。
【0018】
上記第1の局面による電話端末において、好ましくは、呼制御プロトコルとしてSIP(Session Initiation Protocol)を用いる。このように構成すれば、他の電話端末のSIP情報に基づいて容易に他の電話端末の通話状態を検出することができる。
【0019】
この発明の第2の局面による電話システムは、内部ネットワークのホームゲートウェイと、ホームゲートウェイに接続された複数の電話端末と、呼制御プロトコルを用いたパケット通信による通話を制御する制御部とを備え、制御部は、内部ネットワーク内の他の電話端末の呼制御プロトコル情報を選択的にフィルタリングして取得し、他の電話端末の通話状態を検出するように構成されている。
【0020】
この発明の第2の局面による電話システムでは、上記のように、制御部を、内部ネットワーク内の他の電話端末の呼制御プロトコル情報を取得し、他の電話端末の通話状態を検出するように構成することによって、電話端末が他の電話端末の呼制御プロトコル情報に基づいて発信制御などの内部ネットワーク内の他の電話端末の通話状態に応じた制御を行うことができる。また、制御部を、内部ネットワーク内の他の電話端末の呼制御プロトコル情報を選択的にフィルタリングして取得するように構成することによって、制御部が内部ネットワーク内の全ての呼制御プロトコル情報を取得する場合と異なり、制御部が取得する呼制御プロトコル情報が過度に増加してしまうことを抑制することができるので、制御部の負荷が増大することを抑制することができる。したがって、この第2の局面による電話システムによれば、制御部の負荷が増大するのを抑制しながら、内部ネットワーク内の他の電話端末の通話状態に応じた電話端末の制御を行うことができる。
【0021】
上記第2の局面による電話システムにおいて、好ましくは、制御部は、複数の電話端末のうちの少なくとも1つに設けられるとともに、他の電話端末の呼制御プロトコル情報に基づいて、他の電話端末の通話状態をユーザに通知する制御または発信の制御のうち少なくとも一方を行うように構成されている。このように構成すれば、内部ネットワーク内の他の電話端末の通話状態をユーザが容易に認識することができるとともに、他の電話端末の通話状態に応じた適切な発信制御を行うことができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、上記のように、電話端末が内部ネットワーク内の他の電話端末の通話状態に応じた制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態による電話端末が接続された回線を示した全体構成図である。
【図2】本発明の一実施形態による電話端末の構成を示したブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態による電話端末のCPUによる内線通話発信時の処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態による他の電話端末から発信および切断した場合のSIP情報のシーケンス図である。
【図5】本発明の一実施形態による他の電話端末から発信して外線端末から切断した場合のSIP情報のシーケンス図である。
【図6】本発明の一実施形態による外線端末から発信して他の電話端末から切断した場合のSIP情報のシーケンス図である。
【図7】本発明の一実施形態による外線端末から発信および切断した場合のSIP情報のシーケンス図である。
【図8】本発明の一実施形態による他の電話端末から発信して呼び出し中に切断した場合のSIP情報のシーケンス図である。
【図9】本発明の一実施形態による他の電話端末から発信して呼び出し後にタイムアウトした場合のSIP情報のシーケンス図である。
【図10】本発明の一実施形態による電話端末のCPUによる外線通話発信時の処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態による電話端末1の構成について説明する。
【0026】
本発明の一実施形態による電話端末1は、図1に示すように、LAN(ローカルエリアネットワーク)10に含まれている。LAN10は、電話端末2〜5と、SIPサーバとしての機能も有するHGW(ホームゲートウェイ)6とをさらに含んでいる。また、電話端末1〜5は、それぞれ、有線または無線によりHGW6に接続されている。HGW6は、インターネット100に接続されている。また、インターネット100には、外線端末200a〜200dが接続されている。また、電話端末1〜5と、HGW6とにより電話システムが主に構成されている。なお、電話端末1は、本発明の「電話端末」の一例であり、電話端末2および3は、本発明の「他の電話端末」の一例である。また、LAN10は、本発明の「内部ネットワーク」の一例である。
【0027】
電話端末1〜5は、SIP(Session Initiation Protocol)を用いた呼制御によりパケット通信による通話を行えるように構成されている。また、電話端末1〜5は、SIPサーバとしての機能も有するHGW6を介して互いにLAN10内での内線通話が行えるように構成されている。また、電話端末1〜5は、インターネット100を介して外線端末200a〜200dと外線通話が行えるように構成されている。電話端末1は、図2に示すように、CPU11と、LAN通信部12と、メモリ13と、スピーカ14と、マイク15と、表示部16とを備えている。電話端末1は、LAN通信部12を介して、HGW6に接続されている。なお、CPU11は、本発明の「制御部」の一例であり、LAN通信部12は、本発明の「通信部」の一例である。また、メモリ13は、本発明の「記憶部」の一例であり、スピーカ14および表示部16は、それぞれ、本発明の「通知部」の一例である。また、SIPは、本発明の「呼制御プロトコル」の一例である。
【0028】
ここで、本実施形態では、CPU11は、電話端末1の各部を制御するように構成されている。また、CPU11は、LAN制御部11aと、フィルタリング部11bと、SIP解析部11cと、発信発生部11dと、トーキー生成部11eとをソフトウェア的な機能として含んでいる。LAN制御部11aは、LAN通信部12を介してHGW6からパケット情報を受信するように構成されている。また、LAN制御部11aは、受信したパケット情報をフィルタリング部11bに出力するように構成されている。また、LAN制御部11aは、データリンク層がプロミスキャスモードに設定されている。これにより、LAN制御部11aは、電話端末1〜5のMACアドレスおよびSIPのポート番号が格納されたパケット情報の全てを受信可能に構成されている。また、LAN制御部11aは、LAN通信部12を介してHGW6にパケット情報を送信するように構成されている。なお、MACアドレスおよびSIPのポート番号は、それぞれ、本発明の「物理アドレス」および「呼制御プロトコルのポート番号」の一例である。
【0029】
フィルタリング部11bは、LAN制御部11aから出力されたパケット情報を選択的にフィルタリングしてSIP解析部11cに出力するように構成されている。具体的には、フィルタリング部11bは、電話端末1に加えて電話端末2および3のMACアドレスおよびSIPポート番号が格納されたパケット情報を選択的にフィルタリングしてSIP解析部11cに出力するように構成されている。つまり、フィルタリング部11bは、LAN10内の他の電話端末のうち電話端末2および3のパケット情報を選択的に取得し、電話端末4および5のパケット情報は取得しないように構成されている。
【0030】
SIP解析部11cは、フィルタリング部11bから出力されたパケット情報に含まれるSIP情報を解析するように構成されている。具体的には、SIP解析部11cは、HGW6から受信する呼制御のためのSIP情報を解析するように構成されている。また、SIP解析部11cは、解析したSIP情報をメモリ13に記憶させて蓄積するように構成されている。また、SIP解析部11cは、メモリ13に蓄積したSIP情報に基づいて発信発生部11dを制御するように構成されている。また、SIP解析部11cは、解析したSIP情報に基づいて電話端末2および3の通話状態をユーザに通知するためにトーキー生成部11eおよび表示部16を制御するように構成されている。なお、SIP情報は、本発明の「呼制御プロトコル情報」の一例である。
【0031】
発信発生部11dは、SIP解析部11cの制御に基づいてSIP情報を含むパケットを生成してLAN制御部11aに出力するように構成されている。トーキー生成部11eは、SIP解析部11cの制御に基づいて電話端末2および3の通話状態をユーザに通知するためのトーキー(たとえば、「電話端末2は通話中です」のような自動音声ガイダンス)を生成して、スピーカ14から出力するように構成されている。
【0032】
スピーカ14は、通話中に電気信号を音声に変換して出力するように構成されている。また、スピーカ14は、電話端末2および3の通話状態をユーザに通知するためのトーキー(自動音声ガイダンス)を出力可能に構成されている。マイク15は、通話中の音声を電気信号に変換するように構成されている。表示部16は、電話端末2および3の通話状態を表示可能に構成されている。
【0033】
次に、図3を参照して、電話端末1から電話端末2に内線通話を発信する際の電話端末1のCPU11が行う処理について説明する。
【0034】
ユーザが電話端末1のダイヤルボタン(図示せず)を操作して電話端末2へ内線発信しようとすると、ステップS11において、CPU11は、電話端末2が外線への発信を行っているか否かを判断する。言い換えると、CUP11は、電話端末2が通話中であるか否かを判断する。具体的には、CPU11は、メモリ13に記憶された電話端末2のSIP情報に基づいて、電話端末2が外線への発信を行っているか否かを判断する。電話端末2が外線への発信を行っていなければ(電話端末2が通話中でなければ)、CPU11は、電話端末2への内線発信をおこない、電話端末1から電話端末2に内線通話を発信する際の処理を終了する。
【0035】
また、電話端末2が外線への発信を行っていれば(電話端末2が通話中であれば)、CPU11は、ステップS12において、電話端末1から電話端末2への発信を行わないように制御する。また、CPU11は、電話端末2が通話中であることをユーザに通知する。具体的には、CPU11は、表示部16に電話端末2の発信番号背景色をグレーに表示して、ユーザに電話端末2が通話中であり電話端末2には発信できないことを視覚的に通知する。また、CPU11は、スピーカ14から「電話端末2は通話中です」というトーキー(自動音声ガイダンス)を出力して、ユーザに電話端末2が通話中であることを聴覚的に通知する。そして、電話端末1から電話端末2に内線通話を発信する際の処理を終了する。
【0036】
次に、図4〜図9を参照して、電話端末1のCPU11が取得する電話端末2とHGW6との間のSIP情報のシーケンスについて説明する。
【0037】
電話端末2と外線端末200aとの間で外線通話する場合、電話端末2は、HGW6を介して外線端末200aに対してSIP情報を送受信して呼制御を行う。この際、電話端末1は、電話端末2のMACアドレスおよびSIPポート番号が格納されたパケット情報を選択的にフィルタリングして電話端末2とHGW6との間のSIP情報を取得する。
【0038】
電話端末2から発信および切断して電話端末2と外線端末200aとの間で外線通話する場合、図4に示すように、電話端末2からHGW6に外線端末200a宛の発信のINVITE要求が送信される。そして、HGW6から電話端末2にINVITE要求を受信したことを示す100Tryingが返信される。さらに、HGW6から電話端末2に呼び出しを行っていることを示す180Ringing応答が送信される。この時、外線端末200aは、着信の呼び出しを行っている。そして、外線端末200aで呼び出しに応答すると(受話器をとると)、HGW6から電話端末2に接続が確立されたことを示す200OKメッセージが送信される。そして、電話端末2からHGW6に確認応答のACKが返信される。これにより、電話端末2と外線端末200aとの間で通話が可能となる。
【0039】
次に、電話端末2から電話を切ると、電話端末2からHGW6に通話の終了を示すBYE要求が送信される。そして、HGW6から電話端末2にBYE要求を受信したことを示す200OKメッセージが返信される。これにより、電話端末2と外線端末200aとの間の通話のセッションが終了する。ここで、電話端末1のCPU11は、HGW6から電話端末2への呼び出しを行っていることを示す180Ringing応答から、HGW6から電話端末2へのBYE要求に対する200OKメッセージまでのタイミングにおいて、電話端末2が通話中であると判断する。
【0040】
電話端末2から発信して、外線端末200aから切断して電話端末2と外線端末200aとの間で外線通話する場合、図5に示すように、電話端末2からHGW6に外線端末200a宛の発信のINVITE要求が送信される。そして、HGW6から電話端末2にINVITE要求を受信したことを示す100Tryingが返信される。さらに、HGW6から電話端末2に呼び出しを行っていることを示す180Ringing応答が送信される。この時、外線端末200aは、着信の呼び出しを行っている。そして、外線端末200aで呼び出しに応答すると(受話器をとると)、HGW6から電話端末2に接続が確立されたことを示す200OKメッセージが送信される。そして、電話端末2からHGW6に確認応答のACKが返信される。これにより、電話端末2と外線端末200aとの間で通話が可能となる。
【0041】
次に、外線端末200aから電話を切ると、HGW6から電話端末2に通話の終了を示すBYE要求が送信される。そして、電話端末2からHGW6にBYE要求を受信したことを示す200OKメッセージが返信される。これにより、電話端末2と外線端末200aとの間の通話のセッションが終了する。ここで、電話端末1のCPU11は、HGW6から電話端末2への呼び出しを行っていることを示す180Ringing応答から、電話端末2からHGW6へのBYE要求に対する200OKメッセージまでのタイミングにおいて、電話端末2が通話中であると判断する。
【0042】
外線端末200aから発信して、電話端末2から切断して電話端末2と外線端末200aとの間で外線通話する場合、図6に示すように、HGW6から電話端末2に電話端末2宛の発信のINVITE要求が送信される。そして、電話端末2からHGW6にINVITE要求を受信したことを示す100Tryingが返信される。さらに、電話端末2からHGW6に呼び出しを行っていることを示す180Ringing応答が送信される。この時、電話端末2は、着信の呼び出しを行っている。そして、電話端末2で呼び出しに応答すると(受話器をとると)、電話端末2からHGW6に接続が確立されたことを示す200OKメッセージが送信される。そして、HGW6から電話端末2に確認応答のACKが返信される。これにより、電話端末2と外線端末200aとの間で通話が可能となる。
【0043】
次に、電話端末2から電話を切ると、電話端末2からHGW6に通話の終了を示すBYE要求が送信される。そして、HGW6から電話端末2にBYE要求を受信したことを示す200OKメッセージが返信される。これにより、電話端末2と外線端末200aとの間の通話のセッションが終了する。ここで、電話端末1のCPU11は、電話端末2からHGW6への呼び出しを行っていることを示す180Ringing応答から、HGW6から電話端末2へのBYE要求に対する200OKメッセージまでのタイミングにおいて、電話端末2が通話中であると判断する。
【0044】
外線端末200aから発信および切断して電話端末2と外線端末200aとの間で外線通話する場合、図7に示すように、HGW6から電話端末2に電話端末2宛の発信のINVITE要求が送信される。そして、電話端末2からHGW6にINVITE要求を受信したことを示す100Tryingが返信される。さらに、電話端末2からHGW6に呼び出しを行っていることを示す180Ringing応答が送信される。この時、電話端末2は、着信の呼び出しを行っている。そして、電話端末2で呼び出しに応答すると(受話器をとると)、電話端末2からHGW6に接続が確立されたことを示す200OKメッセージが送信される。そして、HGW6から電話端末2に確認応答のACKが返信される。これにより、電話端末2と外線端末200aとの間で通話が可能となる。
【0045】
次に、外線端末200aから電話を切ると、HGW6から電話端末2に通話の終了を示すBYE要求が送信される。そして、電話端末2からHGW6にBYE要求を受信したことを示す200OKメッセージが返信される。これにより、電話端末2と外線端末200aとの間の通話のセッションが終了する。ここで、電話端末1のCPU11は、電話端末2からHGW6への呼び出しを行っていることを示す180Ringing応答から、電話端末2からHGW6へのBYE要求に対する200OKメッセージまでのタイミングにおいて、電話端末2が通話中であると判断する。
【0046】
電話端末2から外線端末200aに発信して、呼び出し中に切断した場合、図8に示すように、電話端末2からHGW6に外線端末200a宛の発信のINVITE要求が送信される。そして、HGW6から電話端末2にINVITE要求を受信したことを示す100Tryingが返信される。さらに、HGW6から電話端末2に呼び出しを行っていることを示す180Ringing応答が送信される。この時、外線端末200aは、着信の呼び出しを行っている。
【0047】
次に、電話端末2から呼び出しを切断すると、電話端末2からHGW6にCANCEL要求が送信される。そして、HGW6から電話端末2にCANCEL要求を受信したことを示す200OKメッセージが返信される。さらに、HGW6から電話端末2にINVITE要求が中止されたことを示す408Request Terminatedメッセージが送信される。そして、電話端末2からHGW6に確認応答のACKが返信される。これにより、電話端末2と外線端末200aとの間の通話のセッションが終了する。ここで、電話端末1のCPU11は、HGW6から電話端末2への呼び出しを行っていることを示す180Ringing応答から、電話端末2からHGW6へのACKまでのタイミングにおいて、電話端末2が通話中であると判断する。
【0048】
電話端末2から外線端末200aに発信して、呼び出し後にタイムアウトした場合、図9に示すように、電話端末2からHGW6に外線端末200a宛の発信のINVITE要求が送信される。そして、HGW6から電話端末2にINVITE要求を受信したことを示す100Tryingが返信される。さらに、HGW6から電話端末2に呼び出しを行っていることを示す180Ringing応答が送信される。この時、外線端末200aは、着信の呼び出しを行っている。そして、呼び出しがタイムアウトすると、HGW6から電話端末2に408Request Timeoutメッセージが送信される。そして、電話端末2からHGW6に確認応答のACKが返信される。これにより、電話端末2と外線端末200aとの間の通話のセッションが終了する。ここで、電話端末1のCPU11は、HGW6から電話端末2への呼び出しを行っていることを示す180Ringing応答から、電話端末2からHGW6へのACKまでのタイミングにおいて、電話端末2が通話中であると判断する。
【0049】
次に、図10を参照して、電話端末1から外線発信する際の電話端末1のCPU11が行う処理について説明する。
【0050】
ユーザが電話端末1のダイヤルボタン(図示せず)を操作して外線端末200bへ外線発信しようとすると、ステップS21において、CPU11は、電話端末2または3が外線端末200bへ非通知発信を行っているか否かを判断する。具体的には、CPU11は、メモリ13に記憶された電話端末2および3のSIP情報に基づいて、電話端末2または3が外線端末200bへ非通知発信を行ったか否かを判断する。電話端末2または3が外線端末200bへ非通知発信を行っていれば、ステップS22に進む。電話端末2または3が外線端末200bへ非通知発信を行っていなければ、ステップS24に進む。
【0051】
CPU11は、ステップS22において、外線端末200bへの発信をユーザ自らが非通知にしているか否かを判断する。具体的には、CPU11は、外線端末200bの電話番号の前に非通知発信を行うための「184」が付されているか否かを判断する。ユーザ自らが非通知にしていなければ、CPU11は、ステップS23において、電話端末2または3が外線端末200bへ非通知発信を行っていることをユーザに通知する。具体的には、CPU11は、電話端末2または3が外線端末200bへ非通知発信を行っていることを表示部16に表示する。また、CPU11は、スピーカ14から「外線端末200bへは非通知発信を行っています」というトーキー(自動音声ガイダンス)を出力して、ユーザに電話端末2または3が外線端末200bへ非通知発信を行っていることを聴覚的に通知する。また、CPU11は、外線端末200bへ非通知発信を行う。そして、電話端末1から外線発信する際の処理を終了する。
【0052】
ユーザ自らが外線端末200bへの発信を非通知にしていれば、CPU11は、ステップS24に進む。ステップS24において、CPU11は、外線端末200bへ外線発信を行い、電話端末1から外線発信する際の処理を終了する。
【0053】
本実施形態では、上記のように、電話端末1のCPU11を、LAN10内の電話端末2および3のSIP情報を取得し、電話端末2および3の通話状態を検出するように構成することによって、電話端末1が電話端末2および3のSIP情報に基づいて発信制御などのLAN10内の電話端末2および3の通話状態に応じた制御を行うことができる。また、CPU11を、LAN10内の電話端末2および3のSIP情報を選択的にフィルタリングして取得するように構成することによって、電話端末1がLAN10内の全てのSIP情報を取得する場合と異なり、電話端末1が取得するSIP情報が過度に増加してしまうことを抑制することができるので、電話端末1の負荷が増大することを抑制することができる。したがって、電話端末1の負荷が増大するのを抑制しながら、LAN10内の電話端末2および3の通話状態に応じた電話端末1の制御を行うことができる。
【0054】
また、本実施形態では、上記のように、電話端末1のCPU11を、電話端末2および3のSIP情報に基づいて、電話端末2および3の通話状態をユーザに通知する制御および発信の制御を行うように構成することによって、LAN10内の電話端末2の通話状態をユーザが容易に認識することができるとともに、電話端末2の通話状態に応じた適切な発信制御を行うことができる。
【0055】
また、本実施形態では、上記のように、電話端末1のCPU11を、電話端末2のSIP情報に基づいて、LAN10内の電話端末2が通話中であると判断した場合に、電話端末2が通話中であることをユーザに通知する制御および電話端末2への発信を行わない制御を行うように構成することによって、通話中である電話端末2への発信を抑制することができるので、不必要な発信を抑制することができる。
【0056】
また、本実施形態では、上記のように、電話端末1のCPU11を、SIP情報のうち呼出情報からセッション終了情報までのタイミングにおいて電話端末2が通話中であると判断するように構成することによって、電話端末2が通話中であることを容易にCPU11により判断することができる。
【0057】
また、本実施形態では、上記のように、電話端末1にSIP情報を記憶するメモリ13を設け、電話端末1のCPU11を、メモリ13に記憶された電話端末2のSIP情報に基づいて、電話端末2の通話状態をユーザに通知する制御および発信の制御を行うように構成することによって、電話端末2のSIP情報をメモリ13に蓄積させることができるので、蓄積されたSIP情報の一連の流れに基づいて電話端末2の通話状態を容易に検出することができる。
【0058】
また、本実施形態では、上記のように、電話端末1のCPU11を、電話端末2および3のSIP情報に基づいて、電話端末2または3が外線端末200bに非通知発信をしたと判断した場合に、電話端末2または3が非通知発信した外線端末200bへ発信をする際に非通知発信を行う制御および電話端末2または3が外線端末200bに非通知発信した情報をユーザに通知する制御を行うように構成することによって、電話端末2または3から非通知発信した信頼度の低い外線端末200bに対して通知発信してしまうことを抑制することができる。
【0059】
また、本実施形態では、上記のように、電話端末1のCPU11を、電話端末2および3のSIP情報に基づいて、スピーカ14を介して電話端末2および3の通話状態をトーキー(自動音声ガイダンス)によりユーザに通知するように構成することによって、電話端末2および3の通話状態をトーキーにより聴覚的にユーザに確認させることができる。また、電話端末1のCPU11を、電話端末2および3のSIP情報に基づいて、表示部16を介して電話端末2および3の通話状態をユーザに通知するように構成することによって、電話端末2および3の通話状態を視覚的にユーザに確認させることができる。
【0060】
また、本実施形態では、上記のように、電話端末1のCPU11を、LAN10内の電話端末2および3のMACアドレスおよびSIPのポート番号に基づいて、SIP情報を選択的にフィルタリングして取得するように構成することによって、LAN10内の電話端末2および3のMACアドレスおよびSIPのポート番号に基づいて容易にSIP情報を選択的にフィルタリングすることができるので、電話端末1の負荷が増大することを容易に抑制することができる。
【0061】
また、本実施形態では、上記のように、電話端末1のCPU11を、データリンク層をプロミスキャスモードに設定した上で、LAN10内の電話端末2および3のSIP情報を選択的にフィルタリングして取得するように構成することによって、LAN内の電話端末2〜5のSIP情報を取得することができる状態にすることができるとともに、その状態において検出対象の電話端末2および3のSIP情報のみを容易に選択的にフィルタリングして取得することができるので、電話端末2および3の通話状態を必要に応じて効率的に検出することができる。
【0062】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0063】
たとえば、上記実施形態では、電話端末のCPU(制御部)が、他の電話端末のSIP情報(呼制御プロトコル情報)に基づいて、他の電話端末の通話状態をユーザに通知する制御および発信の制御の両方を行う構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部が、他の電話端末の通話状態をユーザに通知する制御または発信の制御のうち少なくとも一方を行う構成であればよい。
【0064】
また、上記実施形態では、電話端末のCPU(制御部)が、他の電話端末が通話中であると判断した場合に、他の電話端末が通話中であることをユーザに通知する制御および他の電話端末への発信を行わない制御の両方を行う構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部が、他の電話端末が通話中であることをユーザに通知する制御または他の電話端末への発信を行わない制御のうち少なくとも一方を行う構成であればよい。
【0065】
また、上記実施形態では、電話端末のCPU(制御部)が、他の電話端末が外線に非通知発信をしたと判断した場合に、他の電話端末が非通知発信した外線への発信先への発信をする際に非通知発信を行う制御および他の電話端末が外線に非通知発信した情報をユーザに通知する制御の両方を行う構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部が、他の電話端末が非通知発信した外線への発信先への発信をする際に非通知発信を行う制御または他の電話端末が外線に非通知発信した情報をユーザに通知する制御のうち少なくとも一方を行う構成であればよい。
【0066】
また、上記実施形態では、電話端末のCPU(制御部)が、他の電話端末のMACアドレス(物理アドレス)およびSIPのポート番号(呼制御プロトコルのポート番号)の両方に基づいて、SIP情報を選択的にフィルタリングして取得するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部が、他の電話端末の物理アドレスまたは呼制御プロトコルのポート番号のうち少なくとも一方に基づいて、呼制御プロトコル情報を選択的にフィルタリングして取得する構成であればよい。また、制御部が別の条件に基づいて他の電話端末の呼制御プロトコル情報を選択的にフィルタリングして取得してもよい。たとえば、制御部が電話番号やメールアドレスなどに基づいて呼制御プロトコル情報を選択的にフィルタリングして取得してもよい。
【0067】
また、上記実施形態では、説明の便宜上、CPU(制御部)の処理動作を処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローチャートを用いて説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部の処理動作を、イベント単位で処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。
【0068】
また、上記実施形態では、呼制御プロトコルとしてSIPを用いる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、呼制御プロトコルとしてSIP以外のプロトコルを用いてもよい。たとえば、呼制御プロトコルとしてH.323やMGCPなどのプロトコルを用いてもよい。
【0069】
また、上記実施形態では、本発明の制御部としてのCPUが電話端末1に設けられている構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明の制御部がホームゲートウェイに設けられていてもよいし、内部ネットワーク内の別の機器に設けられていてもよい。また、電話端末1に加えて他の電話端末に本発明の制御部が設けられていてもよい。
【0070】
また、上記実施形態では、CPU(制御部)が内部ネットワーク(LAN)内の他の電話端末のうち電話端末2および3(他の電話端末)のSIP情報(呼制御プロトコル情報)をフィルタリングして取得する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部が内部ネットワーク内の全ての他の電話端末の呼制御プロトコル情報を取得しつつ、制御部の負荷が大きくなった場合に、内部ネットワーク内の一部の他の電話端末の呼制御プロトコル情報を選択的にフィルタリングして取得するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0071】
1 電話端末
2、3 電話端末(他の電話端末)
6 HGW(ホームゲートウェイ)
10 LAN(内部ネットワーク)
11 CPU(制御部)
12 LAN通信部(通信部)
13 メモリ(記憶部)
14 スピーカ(通知部)
16 表示部(通知部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
呼制御プロトコルを用いたパケット通信による通話を制御する制御部と、
内部ネットワークのホームゲートウェイに接続可能な通信部とを備え、
前記制御部は、前記内部ネットワーク内の他の電話端末の呼制御プロトコル情報を選択的にフィルタリングして取得し、前記他の電話端末の通話状態を検出するように構成されている、電話端末。
【請求項2】
前記制御部は、前記他の電話端末の前記呼制御プロトコル情報に基づいて、前記他の電話端末の通話状態をユーザに通知する制御または発信の制御のうち少なくとも一方を行うように構成されている、請求項1に記載の電話端末。
【請求項3】
前記制御部は、前記他の電話端末の前記呼制御プロトコル情報に基づいて、前記内部ネットワーク内の他の電話端末が通話中であると判断した場合に、前記他の電話端末が通話中であることをユーザに通知する制御または前記他の電話端末への発信を行わない制御のうち少なくとも一方を行うように構成されている、請求項2に記載の電話端末。
【請求項4】
前記制御部は、前記呼制御プロトコル情報のうち呼出情報からセッション終了情報までのタイミングにおいて前記他の電話端末が通話中であると判断するように構成されている、請求項3に記載の電話端末。
【請求項5】
前記呼制御プロトコル情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記他の電話端末の前記呼制御プロトコル情報に基づいて、前記他の電話端末の通話状態をユーザに通知する制御または発信の制御のうち少なくとも一方を行うように構成されている、請求項2〜4のいずれか1項に記載の電話端末。
【請求項6】
前記制御部は、前記他の電話端末の前記呼制御プロトコル情報に基づいて、前記他の電話端末が外線に非通知発信をしたと判断した場合に、前記他の電話端末が非通知発信した外線の発信先へ発信をする際に非通知発信を行う制御または前記他の電話端末が外線に非通知発信した情報をユーザに通知する制御のうち少なくとも一方を行うように構成されている、請求項2〜5のいずれか1項に記載の電話端末。
【請求項7】
通知部をさらに備え、
前記制御部は、前記他の電話端末の前記呼制御プロトコル情報に基づいて、前記通知部を介して前記他の電話端末の通話状態をユーザに通知するように構成されている、請求項2〜6のいずれか1項に記載の電話端末。
【請求項8】
前記通知部は、スピーカを含み、
前記制御部は、前記他の電話端末の前記呼制御プロトコル情報に基づいて、前記スピーカを介して前記他の電話端末の通話状態をトーキーによりユーザに通知するように構成されている、請求項7に記載の電話端末。
【請求項9】
前記制御部は、前記内部ネットワーク内の他の電話端末の物理アドレスまたは呼制御プロトコルのポート番号のうち少なくとも一方に基づいて、前記呼制御プロトコル情報を選択的にフィルタリングして取得するように構成されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電話端末。
【請求項10】
前記制御部は、データリンク層をプロミスキャスモードに設定した上で、前記内部ネットワーク内の他の電話端末の呼制御プロトコル情報を選択的にフィルタリングして取得するように構成されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の電話端末。
【請求項11】
前記呼制御プロトコルとしてSIP(Session Initiation Protocol)を用いる、請求項1〜10のいずれか1項に記載の電話端末。
【請求項12】
内部ネットワークのホームゲートウェイと、
前記ホームゲートウェイに接続された複数の電話端末と、
呼制御プロトコルを用いたパケット通信による通話を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記内部ネットワーク内の他の前記電話端末の呼制御プロトコル情報を選択的にフィルタリングして取得し、前記他の電話端末の通話状態を検出するように構成されている、電話システム。
【請求項13】
前記制御部は、前記複数の電話端末のうちの少なくとも1つに設けられるとともに、他の前記電話端末の前記呼制御プロトコル情報に基づいて、前記他の電話端末の通話状態をユーザに通知する制御または発信の制御のうち少なくとも一方を行うように構成されている、請求項12に記載の電話システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−106269(P2013−106269A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−249973(P2011−249973)
【出願日】平成23年11月15日(2011.11.15)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】