説明

非晶質軟磁性合金粉末

【課題】 高周波領域においても低損失を維持できる圧粉成形磁心用非晶質軟磁性合金粉末を実用化し、その結果として大電流に対応でき,且つ優れた低損失特性を有するインダクタ部品用圧粉成形磁心を提供すること。
【解決手段】 圧粉成形磁心は、非晶質軟磁性合金粉末とバインダーとから形成される。非晶質軟磁性合金粉末は、平均粒子径が3〜10μmの粒子で,粉末の50%以上が2以下のアスペクト比の破砕形状粒子にて構成される。この非晶質軟磁性合金粉末は、金属およびジルコニアの少なくとも一方からなる粉砕媒体ボール3と、可変ガイドベーン4とを備えた高速粉体反応装置10によって製造される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主としてインダクタンス部品用高周波磁心に用いる非晶質軟磁性合金粉末に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から高周波用インダクタンス部品には、主にソフトフェライト,高珪素鋼,および純鉄粉,非晶質鉄粉,Fe−Si粉末,Fe−Cr−Si粉末などの軟磁性粉末がインダクタ部品における磁心材料として用いられている。
【0003】
これらの材料が使用される理由は、ソフトフェライトの場合のように材料自体の比抵抗が高いことにより渦電流損失が小さくできることにあり,その他金属材料の場合においても薄板化による積層、或いは圧粉成形磁芯のように粉末化し樹脂と混練りすることで材料自体の比抵抗が低くても渦電流を小さくできるためである。
【0004】
特に、最近の各種電子機器の急激な小型化と高機能化に伴い、コイル・トランスといったインダクタ部品には小型化と同時に大きな直流電流下におけるインダクタンスが求められており、それを達成するには磁心の飽和磁束密度と高周波での損失特性を同時に向上させることが重要視されることから,近年では金属系材料を用いた圧粉成形磁心の利用が盛んになっている。
【0005】
その中でも,飽和磁束密度が高く,特定方位の結晶構造を持たないことから磁性材料特有の損失であるヒステリシス損失も少ない非晶質軟磁性合金粉末の圧粉成形磁心の適用が進んでいる。
【0006】
しかしながら,非晶質軟磁性合金粉末は10K/sec以上の高い急冷速度を必要とするため水アトマイズ法或いはガスアトマイズ法による噴霧急冷製法にのみで製造されるが,装置の能力上,製造可能な粉末の平均粒子径は12μmが限界であり,非晶質軟磁性合金粉末を用いた圧粉成形磁心の渦電流損失の改善には限界があった。
【0007】
そこで、非晶質軟磁性合金粉末のさらなる微細化が必要とされるが,例えば、特許文献1及び2など、現在いろいろな粉砕法が提案されてはいるものの非晶質軟磁性合金粉末の粉砕法として適用されている例は無い。
【0008】
また粉砕は出来ても粉砕時のおける発熱により非晶質形態を維持した状態での非晶質軟磁性合金粉末砕粉末の製造は不可能で,事実上高周波域においても優れた低損失を示す非晶質軟磁性合金粉末の製造は不可能な状況にある。
【0009】
そのため,大電流対応可能で且つ5MHz以上の高周波域においても安定した高い電力効率を有するインダクタの実現が困難であり,高周波域においても優れた低損失特性を示す非晶質軟磁性合金粉末の実用化が強く望まれている。
【0010】
【特許文献1】特許第3533526号(要約)
【特許文献2】特許第3486682号(要約)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
圧粉成形磁心を用いたインダクタ部品において,今後の更なる大電流化,高効率に対応可能な圧粉磁心用非晶質軟磁性合金粉末の提供が難しい。
【0012】
そこで、本発明はかかる問題点を解決すべくなされたもので,その技術的課題は、高周波領域においても低損失を維持できる圧粉成形磁心用非晶質軟磁性合金粉末を実用化することにあり,その結果として大電流に対応でき,且つ優れた低損失特性を有するインダクタ部品用圧粉成形磁心を提供することにある.
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明では、高速粉体反応装置を用いて非晶質軟磁性合金粉末を粉砕することで,平均粒子径が3〜10μの粒子で,粉末の50%以上が2以下のアスペクト比の破砕形状粒子にて構成されることを特徴とする高周波領域においても優れた低損失特性を有する非晶質軟磁性合金粉末を得るものである。
【0014】
即ち、本発明によれば、非晶質軟磁性合金粉砕粉末において、平均粒子径が3〜10μmの粒子で,粉末の50%以上が2以下のアスペクト比の破砕形状粒子にて構成されることを特徴とする非晶質軟磁性合金粉末が得られる。
【0015】
ここで、本発明の非晶質軟磁性合金粉末において、当該粉末における粉砕反応を促進させることで微細粒子の再凝集反応により粒子内部が3〜9μm以下の粉末にて構成され、平均粒子径10μm以上の非晶質軟磁性合金微細粒子造粒粉末からなることが好ましい。
【0016】
また、本発明によれば、金属およびジルコニアの少なくとも一方からなる粉砕媒体と可変ガイドベーンから構成される高速粉体反応装置を用いて平均粒子径3〜9μmまで微細化した非晶質軟磁性合金粉砕粉末及び非晶質軟磁性合金造粒粉末の内の少なくとも一方からなることを特徴とする非晶質軟磁性合金粉砕粉末が得られる。
【0017】
さらに、本発明によれば、軟磁性粉末とバインダーとを混合して圧縮成形してなる圧粉成形磁心であって、前記軟磁性粉末は、前記いずれかの非晶質軟磁性合金粉末からなり、前記圧粉成形磁心は、5MHz以上の高周波領域においてもQ100以上の優れた低損失特性を有することを特徴とする圧粉成形磁心が得られる。
【0018】
また、本発明によれば、金属およびジルコニアの少なくとも一方からなる粉砕媒体と、可変ガイドベーンとを備えて構成される高速粉体反応装置であって、平均粒子径3〜9μmまで微細化した非晶質軟磁性合金粉砕粉末及び非晶質軟磁性合金造粒粉末の内の少なくとも一方からなる非晶質軟磁性合金粉砕粉末を得ることを特徴とする非晶質軟磁性合金粉末の製造装置が得られる。
【発明の効果】
【0019】
本発明による非晶質軟磁性粉末は,高速粉体反応装置を用いることで,遊星型ボールミルなどの従来粉砕法に比べ高効率且つ容易に粉砕或いは造粒が可能であることから製造コストが低減できることに加え,非晶質を維持した状態での微細化或いは再造粒化が可能となることから渦電流損失が改善され,従来に比べても安価且つ低損失特性を有する圧粉成形磁心を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明についてさらに詳細に説明する。
【0021】
本発明者らは,高速粉体反応装置を用いて非晶質軟磁性合金粉末の非晶質構造を維持したままでの粉砕による微粒子化,或いは微細化後の反応を促進再合成させることにより,低損失な非晶質軟磁性粉砕微粉末や2次造粒された非晶質軟磁性合金造粒粉末の製造が可能であることを見出した。
【0022】
その結果,本発明の非晶質軟磁性粉砕粉末を圧粉成形磁心材料として用いることで,5MHz以上の高周波域においても低損失な特性を有するインダクタンス部品用の圧粉成形磁心が提供できる。
【0023】
この時の非晶質軟磁性粉末は,Fe或いはCo,Niのいずれかを主構成元素としSi,B,P,C,Cr,Mo,Nb,Vの1種類或いは2種類以上を副構成元素として含有し,その他不可避元素としてAl,O,S,N,Mg,Caを含有する非晶質軟磁性粉末を用いる事が望ましい。
【0024】
また,本発明者らは、高速反応装置内の雰囲気についてはAr或いはN雰囲気であることが望ましく,より微細化を促進する場合にはステアリン酸やチタネートカップリング材或いは界面活性剤等を添加することがより望ましく,粉砕効率も大幅に改善されることを見出した。
【0025】
さらに、本発明者らは、微粉砕効果をより促進させることで5μm以下の粉砕粒子にて再合成された非晶質軟磁性合金造粒粉末の製造も可能となり,平均粒子径が10μ以上においても高周波領域での渦電流損失が非常に少ない造粒粉末が製造可能な事も見出した。
【0026】
本発明では、これらの諸条件を組み合わせることで,非晶質軟磁性材料の特性を十分活用し且つ損失特性も改善された圧粉成形用磁心材料の提供を可能としたものである。
【0027】
それでは、本発明の非晶質軟磁性合金粉末及びそれを用いた圧粉成形磁心の具体例について、製造工程を含めて具体的に説明する。
【0028】
図1は本発明に用いた粉砕装置の構成の一例を示す概略図である。図1を参照すると、粉砕装置10は、上述の軟磁性粉末を得るために、矢印5で示されるように、粉砕機外容器2を回転させ、この粉砕機外容器2内の被粉砕物1を粉砕媒体ボール3およびガイドベーン4により粉砕する様子を示している。
【0029】
具体的には,平均粒子径が12μmの非晶質軟磁性粉末である鉄系非晶質粉(Fe−Si,Fe−Si−B,Fe−Si−B−Crおよびその他Fe基非晶質軟磁性粉末を含む),コバルト系非晶質粉をArおよびN雰囲気中にて,直径8mmのCr鋼球およびジルコニア球を用いて800rpmで1h〜12h粉砕し非晶質軟磁性微粉末を作製した。
【0030】
また,回転数を2000rpmへ増加させ粉砕された非晶質軟磁性微粉末の再結合を促進させることで再造粒化をはかり,非晶質軟磁性2次造粒粉末を作製した。
【0031】
図2は高速反応装置回転数と粉砕時間および非晶質軟磁性粉末平均粒子径の変化を示す図である。図2に示すように,高速反応装置の回転数(即ち、外容器の回転数)の上昇および粉砕時間の長時間化に伴い粉砕粒子径は微細化する傾向にある事が確認できる。
【0032】
そして、回転数が400〜1200rpmまでは、粉砕時間の長時間化に伴い粒子径の微細化が促進され1200rpm,12hの条件において平均粒子径4μmの非晶質軟磁性微粉末を製造できる事が確認できる。
【0033】
また、さらに高速反応装置の回転数を高め2000rpmとする事により,粉砕による微細化は短時間で終了し6h経過以降は粉末の2次造粒化が促進され最終的には12hの粉砕で,投入時よりも粒子径が大きい14μmの2次造粒粉末も製造可能な事が確認できる。
【0034】
尚,試料はSi=6mass%,B=4mass%,Cr=2mass%,C=0.5mass%,Fe=balanceにて構成される水アトマイズ法にて作製した平均粒子径=12μmの粉末を使用し,評価を行った。
【0035】
図3は、この時作製した非晶質軟磁性合金粉砕粉末の形状を示す電子顕微鏡写真である。尚,粉末は上記組成の非晶質軟磁性合金粉末を800rpm×10hの条件にて作製された平均粒子径6.3μmの粉末である。
【0036】
この粉末は,被粉砕粉末特有の形状である破砕形状粒子にて構成され,扁平化も抑制された状態で粉末化されていることが確認される。
【0037】
また、粒子も50%以上がアスペクト比=2以下の粉末にて構成され,形状異方性による影響も問題ない特徴を持つ粉末であることが確認される。
【0038】
図4は、この時作製した非晶質軟磁性合金造粒粉末の粒子形状を示す電子顕微鏡写真である。尚,粉末は上記組成の非晶質軟磁性合金粉末を2000rpm×12hの条件にて作製された平均粒子径13.8μmの粉末である。図4に示すように、造粒粉末は図3に示した破砕形状粒子とは異なり少なくとも5μm以下の粉末が凝集し2次粒子を形成していることが確認できる。
【0039】
図5は本発明により作製した微粉末と従来粉砕法である遊星型ボールミルにて粉砕した粉末のX線回折結果を示す図である。図5に示すように遊星型ボールミルにて粉砕した粉末は,明らかなα−Feの回折ピークが確認され結晶化の進行が確認できる。
【0040】
それに対して,本発明による微細粉末においては、明確な回折ピークは確認されず,処理開始前である0hと12h処理後でも非晶質特有の回折パターンであるハローパターンを示している事から,粉砕により結晶化する事は無く,粉砕後でも非晶質軟磁性合金の形態を維持していることが確認された。
【0041】
またこの時,遊星型ボールミルにおける粉末回収率が5%であったのに対して,本発明に用いた高速粉体反応装置においては,各種粉砕条件に関わらず90%以上の高い粉末回収率であり,本発明による粉末は回収率の高さから考えても従来粉砕法に比べ高効率且つ低コストな粉砕粉末であり製法としても処理コストに優れる粉砕,造粒方法である事が確認された。
【0042】
図6は本発明によって作製した非晶質粉砕粉末における損失係数tanδの逆数で効率を表す指標であるQの周波数特性を示す図である。尚,材料特性評価には,Si=6mass%,B=4mass%,Cr=2mass%,C=0.5mass%,Fe=balanceの組成から成るFe系非晶質軟磁性粉砕粉末に樹脂成分にて3.0mass%のとなるリコーン樹脂を添加し撹拌混合後,100℃×1hにて乾燥を行い,φ13×φ8×tの金型にて、981MPa(10.0ton/cm)の成形圧にて作製したコアに,φ0.35の銅線にて10T(ターン)の巻線を施したトロイダル形状の圧粉成形磁心を使用し評価した。
【0043】
またQの周波数特性評価にはインピータンスアナライザーを用い評価を行った。その結果を図6に示す。図6の曲線61は、粉砕前(D50=12μm),曲線62は、1200rpm、12時間(D50=4.1μm)、曲線63は、800rpm,8時間(D50=9.8μm、曲線64は2000rpm、12時間(D50=13.6μm)を夫々示している。図6から、曲線61で示される粉砕前粉末においては渦電流損失により4MHz以上の高周波領域におけるQの値が急激に低下している事が確認される。
【0044】
それに比べて、曲線62乃至63で示される本発明による非晶質軟磁性微細粉末は、5MHz以上の高周波域においてもQ=100以上の高い値を示す事が確認され,微粉化により高周波領域における渦電流損失が大幅に改善された事が確認された。
【0045】
また、曲線64で示されるように、微粉末の再合成により14μmまで粗大化した粉末においても5MHz以上の高周波領域におけるQは粉砕前粉末に比べ高く,この結果からも図4に示した粉末が再合成粉末であり,微粉末が再合成された事により渦電流損失が改善された結果である事が確認されたといえる。
【0046】
以上の事から,高速反応装置を用いる事で損失特性に優れた低損失な非晶質軟磁性合金粉末が得られることが確認され,実施例記載の内容にならい本発明による非晶質軟磁性合金粉砕粉末を圧扮成形磁心とすることで次世代磁心材料におけるクロック周波数の増加に伴う高周波化(スイッチング周波数〜10MHz)にも対応できると共に,次世代磁心材料のトレンドである大電流且つ省電力化にも対応可能な磁心材料を提供することができる.
【産業上の利用可能性】
【0047】
以上述べた通り、本発明に係る非晶質軟磁性合金粉末は、粉砕粉末微粒子或いは微粉の再合成による造粒化粉末であることにより低損失特性を有することから,各種電子機器の電源用部品であるチョークコイル,トランス用などの圧粉成形磁心への適用が好適である。
【0048】
また、本発明による微粉末および微粉末の再造粒化粉末で成形された高周波用磁心は、5MHz以上の高周波領域においてさらなる高性能インダクタンス部品を作製出来る。
【0049】
更に、本発明の非晶質軟磁性粉砕粉末を高周波用磁心とすることで低損失圧粉成形磁心の実用化が可能となり,金属系非晶質軟磁性粉砕粉末を用い大電流に対応できる事に加え,電力効率も改善を必要とする次世代電子機器への応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明に用いた高速粉体反応装置の概略構成を示す図である。
【図2】高速反応装置の回転数及び粉砕時間と、平均粒子径の変化を示す図である。
【図3】本発明の非晶質軟磁性粉砕粉末の形状の一例を示す電子顕微鏡写真である。
【図4】本発明の非晶質軟磁性合金造粒粉末の形状の一例を示す電子顕微鏡写真である。
【図5】本発明により作製した微粉末の結晶構造評価結果を示す図で、比較のために、従来法による遊星型ボールミルによって粉砕した粉末のX線回折結果も示している。
【図6】本発明の非晶質粉砕粉末のQの周波数特性を示す図である。
【符号の説明】
【0051】
1 被粉砕物
2 粉砕機外容器
3 粉砕媒体ボール
4 ガイドベーン
5 容器回転方向
10 高速反応装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非晶質軟磁性合金粉砕粉末において、平均粒子径が3〜10μmの粒子で,粉末の50%以上が2以下のアスペクト比の破砕形状粒子にて構成されることを特徴とする非晶質軟磁性合金粉末。
【請求項2】
請求項1に記載の非晶質軟磁性合金粉末において、当該粉末における粉砕反応を促進させることで微細粒子の再凝集反応により粒子内部が3〜9μm以下の粉末にて構成され、平均粒子径10μm以上の非晶質軟磁性合金微細粒子造粒粉末からなることを特徴とする非晶質軟磁性合金粉末。
【請求項3】
金属およびジルコニアの少なくとも一方からなる粉砕媒体と可変ガイドベーンから構成される高速粉体反応装置を用いて平均粒子径3〜9μmまで微細化した非晶質軟磁性合金粉砕粉末及び非晶質軟磁性合金造粒粉末の内の少なくとも一方からなることを特徴とする非晶質軟磁性合金粉末。
【請求項4】
軟磁性粉末とバインダーとを混合して圧縮成形してなる圧粉成形磁心であって、前記軟磁性粉末は、請求項1から3の内のいずれかに記載の非晶質軟磁性合金粉末からなり、前記圧粉成形磁心は、5MHz以上の高周波領域においてもQ100以上の優れた低損失特性を有することを特徴とする圧粉成形磁心。
【請求項5】
金属およびジルコニアの少なくとも一方からなる粉砕媒体と、可変ガイドベーンとを備えて構成される高速粉体反応装置であって、平均粒子径3〜9μmまで微細化した非晶質軟磁性合金粉砕粉末及び非晶質軟磁性合金造粒粉末の内の少なくとも一方からなる非晶質軟磁性合金粉砕粉末を得ることを特徴とする非晶質軟磁性合金粉末の製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図5】
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【図6】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−77488(P2007−77488A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−270749(P2005−270749)
【出願日】平成17年9月16日(2005.9.16)
【出願人】(000134257)NECトーキン株式会社 (1,832)
【出願人】(504237050)独立行政法人国立高等専門学校機構 (656)
【Fターム(参考)】