説明

音声モニタリングシステム、音声モニタリング装置、音声モニタリング方法、及び、コンピュータプログラム

【課題】広い地域に渡って展開されたIP電話の音声品質を確認する場合でも、一箇所の地点から音声モニタリングを可能とし、モニタリングに伴う人的リソース、コスト、運用面の負荷を軽減する。
【解決手段】音声モニタリング装置1は、音声モニタリング対象ユーザのユーザ特定情報に対応したNW装置3とVoIP−TA4のアドレス情報をユーザ情報テーブルから読み出し、NW装置3宛に、音声パケットの複製及び転送指示と、VoIP−TA4のアドレス情報を送信する。NW装置3は、外部の装置から受信したパケットが、音声データが設定された音声パケットであり、かつ、受信したVoIP−TA4のアドレス情報が設定されている場合に、当該音声パケットを複製し、カプセル化して音声モニタリング装置1へ転送する。音声モニタリング装置1は、NW装置3から受信したパケットから音声パケットを復元して、当該音声パケット内の音声データを再生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IP(インターネットプロトコル)電話の音声モニタリングシステム、音声モニタリング装置、音声モニタリング方法、及び、コンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、IP電話の音声をモニタリングするには、モニタリング対象のIP電話が収容されているSW(スイッチ)等の保守ポートからミラーポートの設定を行うことにより、当該SWにおいて送受信される、音声通話用のIPパケット(音声パケット)を収集してモニタリングを行っていた。
一方、キャプチャ装置をネットワーク上に設置して、モニタリング対象のIP電話の音声パケットを当該キャプチャ装置内に蓄積し、必要なときにこの蓄積されている音声パケットを再生することにより、音声通話をモニタリングする技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特許第3639269号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
通信事業者では、IP電話の音声品質を確認するために、全国などの広範囲にわたってサービスを提供している各顧客についての音声をモニタリングする必要がある。しかし、モニタリング対象のIP電話が収容されているSWにミラーポートの設定を行って音声パケットを収集する上述の技術の場合、ミラーポートの設定のためのある程度のスキルが必要である。また、保守者が全国に広がるSWの設置場所に直接出向いてミラーポートの設定を行わなければならず、この設定によってコピーされた音声パケットを再現する必要がある。そのため、人的リソース、コスト、運用面などの点から通信事業者の負担が多大なものとなってしまう。全国的に展開されたサービスを考慮すれば、特許文献1の技術の場合も、数千台もあるSWを流れる音声情報を記録しておき、必要に応じて記録した音声情報をキャプチャし、保存するためのシステム内及び網内の負荷が大きくなる。加えて、網内に音声パケットを収集するためのエージェントを多数配置する必要もあるため、運用、コストの点でも負荷が多大となってしまう。
【0004】
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、多数のNW機器を用いて広い地域に渡って展開されたIP電話についての音声品質を確認する場合でも、一箇所の地点から対象となるIP電話の音声をモニタリング可能とし、かつ、モニタリングに伴う人的リソース、コスト、運用面の負荷を軽減することができる音声モニタリングシステム、音声モニタリング装置、音声モニタリング方法、及び、コンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、ネットワークに接続され、IP電話の音声をモニタリングする音声モニタリング装置と、前記ネットワークを構成し、パケットをルーチングするネットワーク装置とを備える音声モニタリングシステムであって、前記音声モニタリング装置は、ユーザ特定情報と、当該ユーザ特定情報により特定されるユーザのIP電話装置を収容しているネットワーク装置のアドレス情報と、当該ユーザのIP電話装置のアドレス情報とを対応付けた情報を示すユーザ情報テーブルを記憶する記憶部と、音声モニタリング対象のユーザのユーザ特定情報の入力を受け、当該ユーザ特定情報に対応したネットワーク装置のアドレス情報と、IP電話装置のアドレス情報とを前記ユーザ情報テーブルから読み出すユーザ収容情報検索機能部と、前記ユーザ収容情報検索機能部によって読み出されたネットワーク装置のアドレスを宛先として、音声パケットの複製及び転送指示と、前記ユーザ収容情報検索機能部によって読み出されたIP電話装置のアドレス情報とを送信するネットワーク装置制御機能部と、前記ネットワーク装置より受信したパケットから音声パケットを抽出するカプセル復元機能部と、前記カプセル復元機能部によって抽出された音声パケット内の音声データを再生する再生機能部とを備え、前記ネットワーク装置は、外部の装置から受信したパケットをルーチングして他の装置へ送信するルーチング部と、前記音声モニタリング装置から、音声パケットの複製及び転送指示と、音声モニタリング対象のIP電話装置のアドレス情報とを受信する指示受信部と、前記ルーチング部により受信したパケットが、音声データを設定した音声パケットであり、かつ、前記指示受信部によって受信したIP電話装置のアドレス情報が設定されている場合に、当該音声パケットを複製するパケット複製機能部と、前記パケット複製機能部によって複製されたパケットをカプセル化して音声モニタリング装置へ転送するカプセル化転送機能部とを備える、ことを特徴とする音声モニタリングシステムである。
【0006】
また、本発明は、上述する音声モニタリングシステムであって、前記音声モニタリング対象のIP電話装置のアドレス情報は、IPアドレスであることを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、上述する音声モニタリングシステムであって、前記音声モニタリング対象のIP電話装置のアドレス情報は、VLAN−IDであることを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、上述する音声モニタリングシステムであって、前記音声モニタリング対象のIP電話装置のアドレス情報は、UDPパケットヘッダ内のIPアドレス及びポート番号であることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上述する音声モニタリングシステムであって、前記音声モニタリング対象のIP電話装置のアドレス情報は、IPパケットヘッダ内のIPアドレス、及び、UDPパケットヘッダ内のポート番号であることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上述する音声モニタリングシステムであって、前記カプセル復元機能部によって抽出された音声パケットからIP電話装置のアドレス情報を取得し、さらに、取得したIP電話装置に対応したユーザ特定情報を前記ユーザ情報テーブルから読み出し、読み出したユーザ特定情報と、前記抽出された音声パケットとを対応づけて前記記憶部に書き込む蓄積機能部をさらに備え、再生機能部は、再生が指示されたユーザ特定情報に対応した音声パケットを前記記憶部から読み出して再生する、ことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、ネットワークに接続され、IP電話の音声をモニタリングする音声モニタリング装置と、前記ネットワークを構成し、パケットをルーチングするネットワーク装置とを備える音声モニタリングシステムにおける前記音声モニタリング装置であって、ユーザ特定情報と、当該ユーザ特定情報により特定されるユーザのIP電話装置を収容しているネットワーク装置のアドレス情報と、当該ユーザのIP電話装置のアドレス情報とを対応付けた情報を示すユーザ情報テーブルを記憶する記憶部と、音声モニタリング対象のユーザのユーザ特定情報の入力を受け、当該ユーザ特定情報に対応したネットワーク装置のアドレス情報と、IP電話装置のアドレス情報とを前記ユーザ情報テーブルから読み出すユーザ収容情報検索機能部と、前記ユーザ収容情報検索機能部によって読み出されたネットワーク装置のアドレスを宛先として、音声パケットの複製及び転送指示と、前記ユーザ収容情報検索機能部によって読み出されたIP電話装置のアドレス情報とを送信するネットワーク装置制御機能部と、音声パケットの複製及び転送指示を送信した前記ネットワーク装置から、前記IP電話装置のアドレス情報が設定され、当該ネットワーク装置において複製された音声パケットをカプセル化したパケットを受信し、受信したパケットから前記音声パケットを抽出するカプセル復元機能部と、前記カプセル復元機能部によって抽出された音声パケット内の音声データを再生する再生機能部と、を備えることを特徴とする音声モニタリング装置である。
【0012】
上述した課題を解決するために、本発明は、ネットワークに接続され、IP電話の音声をモニタリングする音声モニタリング装置と、前記ネットワークを構成し、外部の装置から受信したパケットをルーチングして他の装置へ送信するネットワーク装置とを備える音声モニタリングシステムに用いられる音声モニタリング方法であって、前記音声モニタリング装置は、ユーザ特定情報と、当該ユーザ特定情報により特定されるユーザのIP電話装置を収容しているネットワーク装置のアドレス情報と、当該ユーザのIP電話装置のアドレス情報とを対応付けた情報を示すユーザ情報テーブルを記憶する記憶部を備えており、前記音声モニタリング装置において、収容情報検索機能部が、音声モニタリング対象のユーザのユーザ特定情報の入力を受け、当該ユーザ特定情報に対応したネットワーク装置のアドレス情報と、IP電話装置のアドレス情報とを前記ユーザ情報テーブルから読み出し、ネットワーク装置制御機能部が、前記ユーザ収容情報検索機能部によって読み出されたネットワーク装置のアドレスを宛先として、音声パケットの複製及び転送指示と、前記ユーザ収容情報検索機能部によって読み出されたIP電話装置のアドレス情報とを送信し、前記ネットワーク装置において、指示受信部が、前記音声モニタリング装置から、音声パケットの複製及び転送指示と、音声モニタリング対象のIP電話装置のアドレス情報とを受信し、パケット複製機能部が、外部の装置から受信したパケットが、音声データを設定した音声パケットであり、かつ、前記指示受信部によって受信したIP電話装置のアドレス情報が設定されている場合に、当該音声パケットを複製し、カプセル化転送機能部が、前記パケット複製機能部によって複製されたパケットをカプセル化して音声モニタリング装置へ転送し、前記音声モニタリング装置において、カプセル復元機能部が、前記ネットワーク装置から受信したパケットから音声パケットを抽出し、再生機能部が、前記カプセル復元機能部によって抽出された音声パケット内の音声データを再生する、ことを特徴とする音声モニタリング方法である。
【0013】
上述した課題を解決するために、本発明は、ネットワークに接続され、IP電話の音声をモニタリングする音声モニタリング装置と、前記ネットワークを構成し、パケットをルーチングするネットワーク装置とを備える音声モニタリングシステムにおける前記音声モニタリング装置に用いられるコンピュータを、ユーザ特定情報と、当該ユーザ特定情報により特定されるユーザのIP電話装置を収容しているネットワーク装置のアドレス情報と、当該ユーザのIP電話装置のアドレス情報とを対応付けた情報を示すユーザ情報テーブルを記憶する記憶部、音声モニタリング対象のユーザのユーザ特定情報の入力を受け、当該ユーザ特定情報に対応したネットワーク装置のアドレス情報と、IP電話装置のアドレス情報とを前記ユーザ情報テーブルから読み出すユーザ収容情報検索機能部、前記ユーザ収容情報検索機能部によって読み出されたネットワーク装置のアドレスを宛先として、音声パケットの複製及び転送指示と、前記ユーザ収容情報検索機能部によって読み出されたIP電話装置のアドレス情報とを送信するネットワーク装置制御機能部、音声パケットの複製及び転送指示を送信した前記ネットワーク装置から、前記IP電話装置のアドレス情報が設定され、当該ネットワーク装置において複製された音声パケットをカプセル化したパケットを受信し、受信したパケットから前記音声パケットを抽出するカプセル復元機能部、前記カプセル復元機能部によって抽出された音声パケット内の音声データを再生する再生機能部、として機能させることを特徴とするコンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、IP電話を収容し、IPネットワークを構成するSWが広範囲にかつ多数設置されている場合であっても、任意のIP電話についての音声パケットのモニタを行う場合は、SWに対する音声パケットの複製及び転送を1箇所の拠点からユーザの電話番号等により指示し、収集することができる。よって、全国展開されたIP電話サービスについても、システムやネットワークへの負荷が少なく、また、人的リソースやコスト面においても負荷の少ないIP電話の音声モニタリングを実現することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による音声モニタリングシステムの全体構成図である。同図において、IPネットワークであるネットワークNには、音声モニタリング装置1及び呼制御装置2が接続されており、ネットワークNを構成するNW(ネットワーク)装置3は、ユーザのIP電話装置を収容する。ここでは、ユーザのIP電話装置は、電話端末5及びVoIP−TA(Voice over IP Terminal Adapter)4で構成されるものとして説明するが、VoIP−TAの代わりに、VoIPルータを用いることもできる。また、NW装置3は、例えば、IPルータやIPスイッチであり、同図では、NW装置3を1台のみ図示しているが、複数台が設置される。呼制御装置2は、SIP(Session Initiation Protocol)によりIP電話の呼制御を行うSIPサーバである。
【0016】
上記構成において、音声モニタリング装置1は、ユーザの電話端末5が接続されているVoIP−TA4を収容するNW装置3へ、音声モニタリング対象ユーザの呼について音声パケットの複製及び転送を指示する。発側の電話端末5が発呼すると、IP電話の呼制御信号であるSIP信号が呼制御装置2へ送信され、着側の電話端末5との間の呼制御が行われる。呼が確立された後、発側と着側の電話端末5の間の音声パケットは、RTP(Real-Time Transport Protocol)信号により、発着のVoIP−TA4が同じNW装置3に収容されている場合はNW装置3で折り返されて、発着のVoIP−TA4が異なるNW装置3に収容されている場合はNW装置3及びネットワークNを介して送受信される。NW装置3は、音声モニタリング対象ユーザが宛先または送信元となっているRTPパケットを複製した後、カプセル化して音声モニタリング装置1に転送する。音声モニタリング装置1は、受信した転送パケットからRTPパケットを復元して再生する。
【0017】
図2は、音声モニタリング装置1の内部構成を示すブロック図であり、本発明と関係する機能ブロックのみ抽出して示してある。
音声モニタリング装置1は、例えば、サーバ等のコンピュータ装置により実現することができ、通信部11、記憶部12、入力部13、ユーザ収容情報検索機能部14、NW装置制御機能部15、カプセル復元機能部16、RTP蓄積機能部17、再生機能部18、及び、出力部19を備える。
【0018】
通信部11は、ネットワークNを介したデータの送受信を行う。入力部13は、ユーザが情報を入力するためのキーボード、マウス、タッチパなどである。出力部19は、例えば、スピーカなどの音声出力装置やディスプレイなどの画像表示装置である。記憶部12は、ユーザ情報テーブル、問い合わせテーブル、取得済みRTPデータテーブルなどの各種データを記憶する。ユーザ情報テーブルは、各ユーザを特定する情報としての電話番号と、VoIP−TA4のアドレス、及び、当該VoIP−TA4を収容しているNW装置3のアドレスとを対応づけた情報を示す。問い合わせテーブルは、音声モニタリング対象として指定された電話番号や、音声モニタリングを問い合わせた時刻などの情報を示す。取得済みRTPデータテーブルは、音声モニタリング対象の電話番号と、当該電話番号の呼についてのRTPパケットの取得開始時刻、取得終了時刻、取得したRTPパケットの保存場所等の情報を示す。
【0019】
ユーザ収容情報検索機能部14は、ユーザ情報テーブルを参照して、音声モニタリング対象ユーザの電話番号に対応したVoIP−TA4のアドレスであるモニタリング対象アドレスと、当該VoIP−TA4を収容するNW装置3のアドレスである収容NW装置アドレスを取得する。NW装置制御機能部15は、収容NW装置アドレスで特定されるNW装置3へモニタリング対象アドレスを通知し、通知したモニタリング対象アドレスが宛先または送信元として設定されたRTPパケットの複製及び転送を指示する。さらに、NW装置制御機能部15は、問い合わせテーブルを更新する。カプセル復元機能部16は、NW装置3から受信した転送パケットから、カプセル化されたRTPパケットを復元する。RTP蓄積機能部17は、カプセル復元機能部16が復元したRTPパケットを記憶部12へ書き込むとともに、取得済みRTPデータテーブルを更新する。再生機能部18は、取得済みRTPデータテーブルを参照して、再生対象として指示された音声モニタリング対象ユーザのRTPパケットを読み出し、出力部19により当該RTPパケット内の音声データに基づいた音声を出力させる。
【0020】
図3は、NW装置3の内部構成を示すブロック図であり、本発明と関係する機能ブロックのみ抽出して示してある。
NW装置3は、ルーチング部31、記憶部32、指示受信部33、RTPパケット複製機能部34、及び、カプセル化転送機能部35を備える。ルーチング部31は、受信した通信パケットをその宛先アドレスに応じて他の装置へ転送する。指示受信部33は、当該NW装置3を宛先として音声モニタリング装置1から受信したモニタリング対象アドレスを記憶部32に書き込む。RTPパケット複製機能部34は、ルーチング部31において受信し、転送される通信パケットが、モニタリング対象アドレスが宛先または送信元となっているRTPパケットである場合に、当該RTPパケットを複製する。カプセル化転送機能部35は、RTPパケット複製機能部34により複製されたRTPパケットをカプセル化したIPパケットを生成し、音声モニタリング装置1へ送信する。
【0021】
図4は、音声モニタリング装置1の記憶部12に記憶されるユーザ情報テーブルのデータ構成例を示す図であり、設定値はダミーの内容である。同図において、ユーザ情報テーブルは、ユーザの電話番号と、当該電話番号のユーザの電話端末5を収容したVoIP−TA4のアドレスを示すユーザ収容アドレス情報と、当該VoIP−TA4を収容するNW装置3のアドレスを示す収容NW装置アドレス情報と、当該VoIP−TA4に収容されている電話端末5の端末アドレス情報と、当該VoIP−TA4の呼制御を行う呼制御装置2を特定するSIP−IDとからなるレコードで構成される。なお、電話端末5が一般の固定電話等、IPアドレスを持たない場合は、電話端末5の端末アドレス情報は設定されない。
【0022】
ユーザ収容アドレス情報は、例えば、(i)IPアドレス、(ii)VLAN(Virtual Local Area Network)−ID(MAC(Media Access Control)パケットレベル)、(iii)IPアドレス+ポート番号(UDP(User Datagram protocol)パケットヘッダ)、(iv)IPアドレス(IPパケットヘッダ)+ポート番号(UDPパケットヘッダ)、等を用いることができるが、同図においては、(iii)IPアドレス+ポート番号(UDPパケットヘッダ)のパターンを示している。
【0023】
図5は、音声モニタリング装置1の記憶部12に記憶される問い合わせテーブルのデータ構成例を示す図であり、設定値はダミーの内容である。同図において、問い合わせテーブルは、問い合わせオペレーションによって、音声モニタリング対象として指示されたユーザの電話番号と、問い合わせオペレーションが行われた時刻と、当該問い合わせオペレーションを特定するための問い合わせIDと、問い合わせオペレーションを行った保守者を特定するオペレーションユーザ情報とからなるレコードで構成される。
【0024】
図6は、音声モニタリング装置1の記憶部12に記憶される取得済みRTPデータテーブルのデータ構成例を示す図であり、設定値はダミーの内容である。同図において、取得済みRTPデータテーブルは、モニタリング対象ユーザの電話番号と、当該電話番号に対応した問い合わせIDと、当該ユーザのRTPパケットの取得開始時刻及び取得終了時刻と、復元したRTPパケットが記録されているRTPファイルの保存場所とを示す情報からなるレコードにより構成される。
【0025】
図7は、音声モニタリングシステムにおける処理フローを示す図である。
同図において、保守者は、音声モニタリング装置1の入力部13により、自身のIDを入力し、さらに、音声モニタリング指示、及び、音声モニタリング対象ユーザの電話番号を入力する。音声モニタリング装置1のユーザ収容情報検索機能部14は、音声モニタリング指示、及び、音声モニタリング対象ユーザの電話番号の入力を受けると、当該電話番号をキーにして記憶部12内のユーザ情報テーブルを検索し(ステップS101)、検索の結果特定されたレコードからユーザ収容アドレス及び収容NW装置アドレスを読み出す(ステップS102)。なお、ユーザ情報テーブルに、収容NW装置アドレスの代わりにNW装置3を特定するIDを設定しておき、ユーザ情報テーブルの検索の結果特定されたレコード内のNW装置3のIDに対応するアドレスを、NW装置3のIDとNW装置3のアドレスを対応付けた情報を示すテーブルから読み出すようにしてもよい。
【0026】
NW装置制御機能部15は、ユーザ収容情報検索機能部14が読み出したユーザ収容アドレスをモニタリング対象アドレスとして設定したRTP複製及び転送要求を、ユーザ収容情報検索機能部14が読み出した収容NW装置アドレスを宛先としてNW装置3へ送信する(ステップS103)。NW装置制御機能部15は、新たな問い合わせIDを生成すると、問い合わせテーブルに、音声モニタリング対象ユーザの電話番号と、音声モニタリング指示が入力された時間と、生成した問い合わせIDと、保守者のIDとからなるレコードを追加する。NW装置3の指示受信部33は、音声モニタリング装置1からRTP複製及び転送要求を受信すると、当該RTP複製及び転送要求内に設定されているモニタリング対象アドレスを記憶部32に書き込む。
【0027】
NW装置3のルーチング部31が、他の装置からRTPパケットを受信すると、RTPパケット複製機能部34は、当該RTPパケットの宛先または送信元のアドレスが、記憶部32に記憶されているモニタリング対象アドレスと一致するか否かを判断する。一致する場合、RTPパケット複製機能部34は、当該RTPパケットを複製し(ステップS201)、ルーチング部31は、受信したRTPパケットを通常通りに転送する。カプセル化転送機能部35は、ステップS201においてRTPパケット複製機能部34が複製したRTPパケットをカプセル化し、音声モニタリング装置1のアドレスを付加して転送する(ステップS202)。
【0028】
音声モニタリング装置1のカプセル復元機能部16は、通信部11を介してNW装置3からRTPパケットがカプセル化されたIPパケットを受信すると、受信したIPパケットから音声モニタリング装置1のヘッダをはずし、NW装置3において複製されたRTPパケットを抽出することにより復元する(ステップS301)。RTP蓄積機能部17は、この復元されたRTPパケットに設定されている宛先または送信元の情報、すなわち、モニタリング対象アドレスをキーにして、記憶部12内のユーザ情報テーブルを検索し、対応する電話番号を読み出す(ステップS302)。次に、RTP蓄積機能部17は、読み出した電話番号をキーにして記憶部12内の問い合わせテーブルを検索して問い合わせIDを取得すると、取得した電話番号または問い合わせIDをキーにして記憶部12内の取得済みRTPデータテーブルを検索し、当該電話番号または当該問い合わせIDを設定したレコードが既に登録されているかを判断する。
【0029】
取得した電話番号または問い合わせIDを設定したレコードがまだ登録されていない場合、RTP蓄積機能部17は、RTPパケット保存用の新たなファイルであるRTPファイルを生成して記憶部12に書き込み、復元されたRTPパケットを、当該RTPファイルに追加して書き込む。RTP蓄積機能部17は、電話番号、問い合わせID、転送されたRTPの受信時刻を設定した取得開始時刻及び取得終了時刻、記憶部12に書き込んだRTPファイル保存場所の情報からなるレコードを取得済みRTPデータテーブルに追加する。
【0030】
一方、取得した電話番号または問い合わせIDを設定したレコードが既に取得済みRTPデータテーブルに登録されている場合、RTP蓄積機能部17は、そのレコードからRTPファイルの保存場所を読み出し、復元されたRTPパケットを、読み出した保存場所によって特定されるRTPファイルに追加して書き込む。RTP蓄積機能部17は、取得済みRTPデータテーブルの該等するレコードに、転送されたRTPの受信時刻を設定した取得終了時刻を書き込む(ステップS303)。
【0031】
音声モニタリング装置1の入力部13により、音声モニタリング対象を特定するための検索情報、例えば、電話番号、問い合わせID、時刻のうち1以上の情報が入力されると、再生機能部18は、入力された検索情報をキーにして記憶部12内の取得済みRTPデータテーブルを検索して対応するレコードを特定し、当該レコード内のRTPファイル保存場所によって特定されるRTPファイルからRTPパケットを読み出し、読み出したRTPパケット内のペイロードに設定されている音声データを、音声に変換して出力部19により出力させる(ステップS304)。問い合わせIDの代わりに保守者のIDを検索情報として使用する場合は、保守者のIDがオペレーションユーザの情報として設定されている問い合わせテーブルのレコードから問い合わせIDを取得し、この取得した問い合わせIDを取得済みRTPデータテーブルの検索に用いる。
【0032】
なお、上記においては、NW装置3は、受信したRTPパケットの宛先または送信元のアドレスが、モニタリング対象アドレスと一致する場合に、当該RTPパケットを複製し、カプセル化して音声モニタリング装置1へ転送しているが、受信したRTPパケットの宛先が一致する場合のみ、あるいは、送信元と一致する場合のみ、当該RTPパケットを複製してカプセル化し、音声モニタリング装置1のアドレスを付加して転送するようにしてもよい。
【0033】
図8は、(a)電話端末5間で送受信される音声パケット、(b)NW装置3においてカプセル化された音声パケット、(c)音声モニタリング装置1において復元された音声パケット、(d)音声モニタリング装置1において蓄積及び再生される音声パケットについて説明するための図である。
図8(a)に示すように、電話端末5間で送受信されるRTPパケットには、音声データがペイロードに設定されており、送信元ユーザの電話端末5を特定するアドレスとしては、(i)UDPパケットヘッダ内のIPアドレス、(ii)MACパケットレベルに設定されているVLAN−ID、(iii)UDPパケットヘッダ内のIPアドレス及びポート番号、(iv)IPパケットヘッダ内のIPアドレス、及び、UDPパケットヘッダ内のポート番号等が用いられる。
【0034】
図8(b)に示すように、ステップS201において、RTPパケット複製機能部34は、ユーザアドレスとして用いられる最下層のレイヤからRTPパケットを複製する。つまり、(ii)の場合は、MACに相当するレイヤ及びその上位レイヤの部分のパケットを複製し、(i)、(iii)、(iv)の場合は、IPに相当するレイヤ及びその上位レイヤの部分のパケットを複製する。ステップS202において、カプセル化転送機能部35は、複製されたRTPパケットに、(I)音声モニタリング装置1とNW装置3が異なるセグメントの場合は音声モニタリング装置1のIPアドレスを、(II)同一セグメントの場合は音声モニタリング装置1のMACアドレスを付加することによりカプセル化し、転送する。
【0035】
図8(c)に示すように、ステップS301において、カプセル復元機能部16は、転送パケットから音声モニタリング装置1のヘッダ情報を削除し、ステップS201において複製されたRTPパケットを復元する。そして、図8(d)に示すように、ステップS303において、この抽出したRTPパケット内のRTPヘッダと音声データの部分をRTPファイルに書き込んで保持しておき、ステップS304において、当該音声データに基づいて音声が再生される。
【0036】
なお、音声モニタリング装置1、及び、NW装置3は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述したポイント音声モニタリング装置1のユーザ収容情報検索機能部14、NW装置制御機能部15、カプセル復元機能部16、及び、RTP蓄積機能部17、再生機能部18、ならびに、NW装置3の指示受信部33、RTPパケット複製機能部34及びカプセル化転送機能部35の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、CPUや各種メモリ、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものである。
【0037】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施の形態による音声モニタリングシステムの全体構成を示す図である。
【図2】同実施形態による音声モニタリング装置の機能ブロック図である。
【図3】同実施形態によるNW装置の機能ブロック図である。
【図4】同実施形態によるユーザ情報テーブルのデータ構成例を示す図である。
【図5】同実施形態による問い合わせテーブルのデータ構成例を示す図である。
【図6】同実施形態による取得済みRTPデータテーブルのデータ構成例を示す図である。
【図7】同実施形態による音声モニタリングシステムの処理を示す図である。
【図8】同実施形態による音声モニタリングシステムにおいて処理される音声パケットを示す図である。
【符号の説明】
【0039】
1…音声モニタリング装置
2…呼制御装置
3…NW装置
4…VoIP−TA
5…電話端末
11…通信部
12、32…記憶部
13…入力部
14…ユーザ収容情報検索機能部
15…NW装置制御機能部
16…カプセル復元機能部
17…RTP蓄積機能部
18…再生機能部
19…出力部
31…ルーチング部
33…指示受信部
34…RTPパケット複製機能部
35…カプセル化転送機能部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続され、IP電話の音声をモニタリングする音声モニタリング装置と、前記ネットワークを構成し、パケットをルーチングするネットワーク装置とを備える音声モニタリングシステムであって、
前記音声モニタリング装置は、
ユーザ特定情報と、当該ユーザ特定情報により特定されるユーザのIP電話装置を収容しているネットワーク装置のアドレス情報と、当該ユーザのIP電話装置のアドレス情報とを対応付けた情報を示すユーザ情報テーブルを記憶する記憶部と、
音声モニタリング対象のユーザのユーザ特定情報の入力を受け、当該ユーザ特定情報に対応したネットワーク装置のアドレス情報と、IP電話装置のアドレス情報とを前記ユーザ情報テーブルから読み出すユーザ収容情報検索機能部と、
前記ユーザ収容情報検索機能部によって読み出されたネットワーク装置のアドレスを宛先として、音声パケットの複製及び転送指示と、前記ユーザ収容情報検索機能部によって読み出されたIP電話装置のアドレス情報とを送信するネットワーク装置制御機能部と、
前記ネットワーク装置より受信したパケットから音声パケットを抽出するカプセル復元機能部と、
前記カプセル復元機能部によって抽出された音声パケット内の音声データを再生する再生機能部と
を備え、
前記ネットワーク装置は、
外部の装置から受信したパケットをルーチングして他の装置へ送信するルーチング部と、
前記音声モニタリング装置から、音声パケットの複製及び転送指示と、音声モニタリング対象のIP電話装置のアドレス情報とを受信する指示受信部と、
前記ルーチング部により受信したパケットが、音声データを設定した音声パケットであり、かつ、前記指示受信部によって受信したIP電話装置のアドレス情報が設定されている場合に、当該音声パケットを複製するパケット複製機能部と、
前記パケット複製機能部によって複製されたパケットをカプセル化して音声モニタリング装置へ転送するカプセル化転送機能部と
を備える、
ことを特徴とする音声モニタリングシステム。
【請求項2】
前記音声モニタリング対象のIP電話装置のアドレス情報は、IPアドレスであることを特徴とする請求項1に記載の音声モニタリングシステム。
【請求項3】
前記音声モニタリング対象のIP電話装置のアドレス情報は、VLAN−IDであることを特徴とする請求項1に記載の音声モニタリングシステム。
【請求項4】
前記音声モニタリング対象のIP電話装置のアドレス情報は、UDPパケットヘッダ内のIPアドレス及びポート番号であることを特徴とする請求項1に記載の音声モニタリングシステム。
【請求項5】
前記音声モニタリング対象のIP電話装置のアドレス情報は、IPパケットヘッダ内のIPアドレス、及び、UDPパケットヘッダ内のポート番号であることを特徴とする請求項1に記載の音声モニタリングシステム。
【請求項6】
前記カプセル復元機能部によって抽出された音声パケットからIP電話装置のアドレス情報を取得し、さらに、取得したIP電話装置に対応したユーザ特定情報を前記ユーザ情報テーブルから読み出し、読み出したユーザ特定情報と、前記抽出された音声パケットとを対応づけて前記記憶部に書き込む蓄積機能部をさらに備え、
再生機能部は、再生が指示されたユーザ特定情報に対応した音声パケットを前記記憶部から読み出して再生する、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかの項に記載の音声モニタリングシステム。
【請求項7】
ネットワークに接続され、IP電話の音声をモニタリングする音声モニタリング装置と、前記ネットワークを構成し、パケットをルーチングするネットワーク装置とを備える音声モニタリングシステムにおける前記音声モニタリング装置であって、
ユーザ特定情報と、当該ユーザ特定情報により特定されるユーザのIP電話装置を収容しているネットワーク装置のアドレス情報と、当該ユーザのIP電話装置のアドレス情報とを対応付けた情報を示すユーザ情報テーブルを記憶する記憶部と、
音声モニタリング対象のユーザのユーザ特定情報の入力を受け、当該ユーザ特定情報に対応したネットワーク装置のアドレス情報と、IP電話装置のアドレス情報とを前記ユーザ情報テーブルから読み出すユーザ収容情報検索機能部と、
前記ユーザ収容情報検索機能部によって読み出されたネットワーク装置のアドレスを宛先として、音声パケットの複製及び転送指示と、前記ユーザ収容情報検索機能部によって読み出されたIP電話装置のアドレス情報とを送信するネットワーク装置制御機能部と、
音声パケットの複製及び転送指示を送信した前記ネットワーク装置から、前記IP電話装置のアドレス情報が設定され、当該ネットワーク装置において複製された音声パケットをカプセル化したパケットを受信し、受信したパケットから前記音声パケットを抽出するカプセル復元機能部と、
前記カプセル復元機能部によって抽出された音声パケット内の音声データを再生する再生機能部と、
を備えることを特徴とする音声モニタリング装置。
【請求項8】
ネットワークに接続され、IP電話の音声をモニタリングする音声モニタリング装置と、前記ネットワークを構成し、外部の装置から受信したパケットをルーチングして他の装置へ送信するネットワーク装置とを備える音声モニタリングシステムに用いられる音声モニタリング方法であって、
前記音声モニタリング装置は、
ユーザ特定情報と、当該ユーザ特定情報により特定されるユーザのIP電話装置を収容しているネットワーク装置のアドレス情報と、当該ユーザのIP電話装置のアドレス情報とを対応付けた情報を示すユーザ情報テーブルを記憶する記憶部を備えており、
前記音声モニタリング装置において、
収容情報検索機能部が、音声モニタリング対象のユーザのユーザ特定情報の入力を受け、当該ユーザ特定情報に対応したネットワーク装置のアドレス情報と、IP電話装置のアドレス情報とを前記ユーザ情報テーブルから読み出し、
ネットワーク装置制御機能部が、前記ユーザ収容情報検索機能部によって読み出されたネットワーク装置のアドレスを宛先として、音声パケットの複製及び転送指示と、前記ユーザ収容情報検索機能部によって読み出されたIP電話装置のアドレス情報とを送信し、
前記ネットワーク装置において、
指示受信部が、前記音声モニタリング装置から、音声パケットの複製及び転送指示と、音声モニタリング対象のIP電話装置のアドレス情報とを受信し、
パケット複製機能部が、外部の装置から受信したパケットが、音声データを設定した音声パケットであり、かつ、前記指示受信部によって受信したIP電話装置のアドレス情報が設定されている場合に、当該音声パケットを複製し、
カプセル化転送機能部が、前記パケット複製機能部によって複製されたパケットをカプセル化して音声モニタリング装置へ転送し、
前記音声モニタリング装置において、
カプセル復元機能部が、前記ネットワーク装置から受信したパケットから音声パケットを抽出し、
再生機能部が、前記カプセル復元機能部によって抽出された音声パケット内の音声データを再生する、
ことを特徴とする音声モニタリング方法。
【請求項9】
ネットワークに接続され、IP電話の音声をモニタリングする音声モニタリング装置と、前記ネットワークを構成し、パケットをルーチングするネットワーク装置とを備える音声モニタリングシステムにおける前記音声モニタリング装置に用いられるコンピュータを、
ユーザ特定情報と、当該ユーザ特定情報により特定されるユーザのIP電話装置を収容しているネットワーク装置のアドレス情報と、当該ユーザのIP電話装置のアドレス情報とを対応付けた情報を示すユーザ情報テーブルを記憶する記憶部、
音声モニタリング対象のユーザのユーザ特定情報の入力を受け、当該ユーザ特定情報に対応したネットワーク装置のアドレス情報と、IP電話装置のアドレス情報とを前記ユーザ情報テーブルから読み出すユーザ収容情報検索機能部、
前記ユーザ収容情報検索機能部によって読み出されたネットワーク装置のアドレスを宛先として、音声パケットの複製及び転送指示と、前記ユーザ収容情報検索機能部によって読み出されたIP電話装置のアドレス情報とを送信するネットワーク装置制御機能部、
音声パケットの複製及び転送指示を送信した前記ネットワーク装置から、前記IP電話装置のアドレス情報が設定され、当該ネットワーク装置において複製された音声パケットをカプセル化したパケットを受信し、受信したパケットから前記音声パケットを抽出するカプセル復元機能部、
前記カプセル復元機能部によって抽出された音声パケット内の音声データを再生する再生機能部、
として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−239421(P2009−239421A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−80115(P2008−80115)
【出願日】平成20年3月26日(2008.3.26)
【出願人】(399041158)西日本電信電話株式会社 (215)
【Fターム(参考)】