説明

音声通話システムおよびデータ変換装置

【課題】既存の無線音声通話システムを利用して、MCA無線通信設備のような専用設備を必要とせずに移動局の位置情報等の送信、受信を可能とする。
【解決手段】基地局側無線機11と複数の移動局側無線機31間との音声通話システムにおいて、基地局1および移動局3に、音声信号以外のデータを擬似音声信号に変換する手段と、無線機の音声入力手段であるマイクのPTTスイッチのPTT信号の後に擬似PTT信号を付加した伸張PTT信号を作成する手段と、PTT信号の入力がなくなった後直ちに音声信号以外のデータを擬似音声信号に変換して無線機へ送信する手段からなるデータ変換装置12、32を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話等の既存の無線音声通話システムを利用した音声通話システムおよびデータ変換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
音声通話システムに於いては、主に1つの基地局と複数の移動局間で音声による通話が行われ、様々な指示や情報の交換が行われる。特にお客さまサービス業については、その移動局の現在位置がサービスにとって重要な情報である。現在、このような要望から、GPSを用いたMCA無線通信への移行が行われているが、無線設備更新には相当な費用が発生し、中小の企業では取り組みが遅れているのが現状である。また、MCA無線通信は、通話者の位置情報の取得は可能ではあるが、その他サービスに附随する様々な情報の伝送は行う事はできない。
【0003】
従来の音声通話システムは、話者の音声を伝送することが主目的であるため、音声信号を指定された搬送波(キャリア)で変調し無線波とし、これを増幅し空中線を経由し送受信することで基地局と移動局間の情報伝達の手段としている。このため、音声以外の情報(移動局の位置座標等)を送信また、受信することは考慮されていない。
【0004】
自動車位置情報を収集する手段と、前記自動車位置情報を管理センターに送信する手段と、ディジタル地図上における複数の車両の当該位置にマークを表示する車載ディスプレイ装置とを各車両に設け、各車両に車両位置情報を配信する車両位置情報配信手段を管理センターに設けた車両位置情報提供装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−357296号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
携帯電話等の既存の無線音声通話システムを利用した位置情報の管理方法において、MCA無線通信設備のような専用設備を新たに導入することなく、既存の無線音声通話システムに軽微な変更を加えるだけで、子器(移動局)の位置情報等の送信、受信を可能とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、基地局側無線機と複数の移動局側無線機間との音声通話システムにおいて、基地局および移動局に、音声信号以外のデータを擬似音声信号に変換する手段と、無線機の音声入力手段であるマイクのPTTスイッチのPTT信号の後に擬似PTT信号を付加した伸張PTT信号を作成する手段と、PTT信号の入力がなくなった後直ちに音声信号以外のデータを擬似音声信号に変換して無線機へ送信する手段からなるデータ変換装置を設けた。
【0007】
また、本発明は、上記音声通話システムにおいて、データ変換装置に、マイクからの音声信号と、擬似音声信号を選択するセレクタを設けた。
【0008】
さらに本発明は、上記音声通話システムにおいて、移動局に、GPSシステムを搭載し、自局の位置情報を擬似音声信号に変換して基地局に対して送信する。また、本発明は、上記音声通話システムにおいて、基地局からの一斉位置情報収集指令に基づいて自局の位置情報を擬似音声信号に変換して基地局に対して送信する。または、基地局からの一斉位置情報収集指令に対して、予め設定された移動局毎の遅延時間待機後、自局の位置情報を擬似音声に変換し基地局に対して送信する。もしくは、一定の周期毎に自局の位置情報を擬似音声データに変換して基地局に対して送信する。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するために、基地局側無線機と複数の移動局側無線機間との音声通話システムを構成するデータ変換装置であって、データ変換装置は、無線機とマイクとの間に接続され、音声信号以外のデータを擬似音声信号に変換する手段と、無線機の音声入力手段であるマイクのPTTスイッチのPTT信号の後に擬似PTT信号を付加した伸張PTT信号を作成する手段と、PTT信号の入力がなくなった後直ちに音声信号以外のデータを擬似音声信号に変換して無線機へ送信する手段と、マイクからの音声信号と擬似音声信号を選択するセレクタを備えた。
【0010】
さらに、本発明は、上記データ変換装置において、前記セレクタはマイクからのPTT信号があるときにマイクからの音声信号を選択し、マイクからのPTT信号がなくなり擬似PTT信号があるときに擬似音声信号を選択して無線機へ送出する。
【0011】
本発明は、基地局と複数の移動局間での音声通話システムにおいて、移動局側ではGPSによる位置情報を常時取得することで、基地局間との音声による通話時、基地局側へ返送する移動局の音声データ後部に擬似音声に変換された移動局の位置情報を伝送することを可能とすることにより、音声通話システム位置情報管理方式を提供する。
【0012】
本発明は、上記音声通話システム位置情報管理方式で、基地局間の音声による通話時、基地局からの音声データ後部に擬似音声に変換された指令を受信した移動局側の子器は、必要な情報を子器表示部へ表示し、基地局側へ返送する移動局の音声データ後部に擬似音声に変換された移動局の位置情報と指令に応じた情報を伝送することを可能とする。
【0013】
本発明は、上記音声通話システム位置情報管理方式で、移動局側ではGPSによる時刻情報を常時取得することで、基地局からの呼出しが一定以上行われないことを検知することによって、自局の位置情報を擬似音声に変換し基地局に対して自動的に送信することを可能とする。
【0014】
本発明は、上記音声通話システム位置情報管理方式で、基地局からの一斉位置情報収集指令に対して、予め設定された子器毎の遅延時間待機後、自局の位置情報を擬似音声に変換し基地局に対して送信することを可能とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、既存の音声通話システム資産をそのまま活用し、本発明によるデータ変換装置を移動局側通信機(子器)および、基地局側通信機(親器)に接続し通常の通話を行うことで、複数移動局の現在位置および、サービスに関する様々な付加情報を基地局で一元管理可能とすることができる。位置情報が把握可能であるMCA無線システムの導入コストを負わず、位置情報以外の情報をもサービス毎に選択し管理可能とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明は、既存音声通話システムの基地局および移動局にそれぞれ無線機親器および無線機子器を接続し、移動局側でGPSによる位置情報を受信し、通常通話の音声後部に擬似音声に変換された指令およびそれに対する応答と移動局の位置情報を付加させることで、移動局の現在位置や警報などを収集可能とする音声通話システムにおける位置情報管理方式である。
【0017】
本発明は、携帯電話等の既存の無線音声通話システムを利用した位置情報の管理方法に関し、携帯電話等で利用されている無線音声通話システムは、音声を無線波として伝送することが目的であるため、そのままでは音声以外の情報(GPSによる位置情報等)を送信、または受信することができなかったが、本発明は、移動局側でGPSによる位置情報等を常時取得し、基地局との通話時に、取得した位置情報を音声データの後部に擬似音声に変換して伝送することを特徴とする。これによって、MCA無線通信設備のような専用設備を新たに導入することなく、既存の無線音声通話システムにデータ変換装置を追加するだけで、移動局の位置情報等の送信、受信が可能となる。
【0018】
図1を用いて、本発明にかかる音声通話システムにおける位置情報管理方式の構成の概要を説明する。本発明は、無線で車両に搭載された位置情報表示装置と通信する管理センター(親局)1と、管理センター1と無線を介して通話する例えば車両などに搭載された移動局(子局)3−1〜3−nとから構成される。管理センター1は、基地局側無線機11と、PTT(プッシュツートーク)スイッチ付マイク13とからなる通常の音声通話装置としての機能のほかに、データ変換装置12を有して構成される。移動局3は、移動局側無線機31と、PTTスイッチ付マイク33とからなる通常の音声通話装置としての機能のほかに、データ変換装置32と、GPSアンテナ34と、表示装置35とを有して構成される。
【0019】
本発明の音声通話システムにおける位置情報管理方式は、既存の音声通話システムを用いて、GPS情報などの各種データを擬似音声に変換して送受信することに特徴を有している。
【0020】
管理センター(親局)1の具体的な構成を、図2を用いて説明する。管理センター(親局)1は、送受信切換部111を有する基地局側無線機11と、データ変換装置12と、PTTスイッチ132を有するマイク13とを有して構成される。データ変換装置12は、演算部121と、D/A変換部123と、セレクタ124と、A/D変換部125と、I/F部126と、ディップスイッチ127と、モニタ端子128と、マイク・PTT端子129A,129Bとを有して構成される。
【0021】
演算部121は、基地局側無線機11が受信した移動局3からのデータのうち、擬似音声化されたガード・ID・指令を取り込み、必要なデータを管理システムへ出力する機能と、移動局3を個別または一斉に呼び出し、指令等を送信する機能を有している。さらに、演算部121は、マイク13からPTTスイッチ押し下げ信号が入力されたときに、セレクタ124をマイク13からのマイク・PTT端子129Aと基地局側無線機11側のマイク・PTT端子129Bを接続するように機能する。さらに、演算部121は、音声データに加えてその他のデータを送信する場合には、PTT信号を引き伸ばしてD/A変換部123を経由した擬似音声化したデータをマイク・PTT端子129Aへ接続するようにセレクタ124を動作させる機能を有している。
【0022】
D/A変換部123は、演算部121からのディジタルデータをアナログの擬似音声信号に変換する機能を有している。
【0023】
セレクタ124は、マイク・PTT端子129Aからの音声信号またはA/D変換部123からの擬似音声信号を選択して、マイク・PTT端子129Bへ出力する機能を有している。
【0024】
A/D変換部125は、基地局側無線機11からモニタ端子128を介して入力された擬似音声信号などのアナログ信号をディジタル信号に変換して演算部121へ出力する機能を有している。
【0025】
I/F部127は、管理システムとの入出力のためのインタフェースである。
【0026】
モニタ端子128は、基地局側無線機11からのモニタ出力を受ける端子である。
【0027】
マイク・PTT端子129Aは、マイク13のPTTスイッチ132の出力を受ける端子である。
【0028】
マイク・PTT端子129Bは、演算部121で処理したPTT出力と基地局側無線機11からのPTT出力を授受する端子である。
【0029】
図3を用いて、移動局(子局)3の具体的な構成を、図3を用いて説明する。移動局3は、送受信切換部311およびスピーカ312を有する移動局側無線機31と、データ変換装置32と、PTTスイッチ332を有するマイク33と、GPSアンテナ34と、表示部35を有して構成される。データ変換装置32は、演算部321と、GPS処理部322と、D/A変換部323と、セレクタ324と、A/D変換部325と、I/F部326と、ディップスイッチ327と、モニタ端子328と、マイク・PTT端子329A,329Bとを有して構成される。
【0030】
演算部321は、移動局側無線機31が基地局側無線機11から受信したデータのうち、擬似音声化されたガード・ID・指令を取り込み、必要なデータを表示部35へ出力する機能と、マイク33からPTTスイッチ332押し下げ信号が入力されたときに、セレクタ324をマイク33からのマイク・PTT端子329Aと移動局側無線機31側のマイク・PTT端子329Bを接続するように機能する。さらに、演算部321は、音声データに加えてその他のデータを送信する場合には、PTT信号を引き伸ばしてD/A変換部323を経由した擬似音声化したデータをマイク・PTT端子329Aへ接続するようにセレクタ324を動作させる機能を有している。
【0031】
GPS処理部322は、GPSアンテナ34で受信した信号に基づいて現在地を演算し、表示部35に表示させる機能を有している。
【0032】
D/A変換部323は、演算部321からのディジタルデータをアナログの擬似音声信号に変換する機能を有している。
【0033】
セレクタ324は、マイク・PTT端子329Aからの音声信号またはA/D変換部323からの擬似音声信号を選択して、マイク・PTT端子329Bへ出力する機能を有している。
【0034】
A/D変換部325は、移動局側無線機31からモニタ端子328を介して入力された音声信号や擬似音声信号などのアナログ信号をディジタル信号に変換して演算部321へ出力する機能を有している。
【0035】
I/F部327は、管理システムとの入出力のためのインタフェースである。
【0036】
モニタ端子328は、移動局側無線機31からのモニタ出力を受ける端子である。
【0037】
マイク・PTT端子329Aは、マイク33のPTTスイッチ332の出力を受ける端子である。
【0038】
マイク・PTT端子329Bは、演算部321で処理したPTT出力と基地局側無線機31からのPTT出力を授受する端子である。
【0039】
GPS処理部322からのGPSデータは演算処理部321に送られ、D/A変換部323、セレクタ324を経由して、移動局側無線機31へ出力される。
【0040】
移動局側無線機31からの信号送受信タイミングの例を図4を用いて説明する。移動局側無線機31からの信号であるMON入力(a)を受信すると、演算部321は、ガードとIDと指令を取り出し復調データ(b)を生成し、復調した指令を例えば表示装置35へ表示する。
【0041】
この指令に基づいて、マイク33からは、PTTスイッチ332が押し下げられている間PTT信号(d)が入力され、PTT信号が入力されている間音声データ(c)が入力される。
【0042】
音声データはセレクタ324を経由して移動局側無線機31へ送られる。PTT信号は、演算部321へ送られ、指令に基づいて演算部321で作成されたガードおよびIDならびにGPSデータなどの応答が搭載された変調データの長さ分引き伸ばされて、伸張PTT信号(g)が出力され、伸張された時間はセレクタ324がD/A変換部323からの擬似音声信号(e)を選択して移動局側無線機31へ送出する期間となる。
【0043】
マイク・PTT端子329Bのマイク端子から移動局側無線機31への出力は、音声データとガードとIDと応答の音声信号と擬似音声信号(f)からなる信号となる。
【0044】
このようにして、管理センター1から位置情報収集の指令を受信した移動局は、擬似音声信号を用いて既存の無線通信システムにより位置情報等の音声以外のデータを送受信することができる。
【0045】
管理センター1から一斉指令があったときの各移動局3−1…3―nからの応答のタイミングについて図5を用いて説明する。図4(a)に示す管理センター1からの位置情報取得一斉指令を受信した各移動局は、それぞれに予め設定された遅延時間D1〜D5の時間が経過した後図2(f)に示す音声データとガードとIDと応答からなるマイク出力を(b2)、(b1)、(b5)、(b3)、(b4)の順に、順次送信する。
【0046】
このようにして、管理センター1は、従来の音声通話システムを用いて各移動局からそれぞれの位置情報を順次取得することができる。
【0047】
本発明は、上記基地局と複数の移動局間での音声通話システムにおいて、移動局側ではGPSによる位置情報を常時取得することで、基地局間との音声による通話時、基地局側へ返送する移動局の音声データ後部に擬似音声に変換された移動局の位置情報を伝送することを可能とする。
【0048】
また、上記音声通話システムにおける位置情報管理方式で、基地局間の音声による通話時、基地局からの音声データ後部に擬似音声に変換された指令を受信した移動局側の子器は、必要な情報を移動局の表示部へ表示し、基地局側へ返送する移動局の音声データ後部に擬似音声に変換された移動局の位置情報と指令に応じた情報を伝送することを可能とする。
【0049】
さらに、上記音声通話システムにおける位置情報管理方式で、移動局側ではGPSによる時刻情報を常時取得することで、基地局からの呼出しが一定以上行われないことを検知することによって、自局の位置情報を擬似音声に変換し基地局に対して自動的に送信することを可能とする。
【0050】
加えて、上記音声通話システムにおける位置情報管理方式で、基地局からの一斉位置情報収集指令に対して、予め設定された子器毎の遅延時間待機後、自局の位置情報を擬似音声に変換し基地局に対して送信することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明にかかる音声通話システムの構成の概要を説明する図。
【図2】本発明にかかる音声通話システムを構成する管理センターの構成の概要を説明する図。
【図3】本発明にかかる音声通話システムを構成する移動局の構成の概要を説明する図。
【図4】本発明における送受信データの構成と移動局側信号送受信タイミングの例を説明する図。
【図5】本発明における一斉指令応答のタイミングの例を説明する図。
【符号の説明】
【0052】
1:管理センター(親局)
11:基地局側無線機
111:送受信切換部
12:データ変換装置
121:演算部
123:D/A変換部
124:セレクタ
125:A/D変換部
126:I/F部
127:DIP−SW
128:モニタ端子
129:マイク・PTT端子
13:マイク
132:PTTスイッチ
3:移動局(子局)
31:移動局側無線機
311:送受信切換部
312:スピーカ
32:データ変換装置
321:演算部
322:GPS処理部
323:D/A変換部
324:セレクタ
325:A/D変換部
326:I/F部
327:DIP−SW
328:モニタ端子
329:マイク・PTT端子
33:マイク
332:PTTスイッチ
34:GPSアンテナ
35:表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局側無線機と複数の移動局側無線機間との音声通話システムにおいて、
基地局および移動局に、
音声信号以外のデータを擬似音声信号に変換する手段と、
無線機の音声入力手段であるマイクのPTTスイッチのPTT信号の後に擬似PTT信号を付加した伸張PTT信号を作成する手段と、
PTT信号の入力がなくなった後直ちに音声信号以外のデータを擬似音声信号に変換して無線機へ送信する手段からなるデータ変換装置を設けた
ことを特徴とする音声通話システム。
【請求項2】
請求項1に記載の音声通話システムにおいて、
前記データ変換装置は、マイクからの音声信号と、擬似音声信号を選択するセレクタを設けた
ことを特徴とする音声通話システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の音声通話システムにおいて、
前記移動局に、GPSシステムを搭載し、自局の位置情報を擬似音声信号に変換して基地局に対して送信する
ことを特徴とする音声通話システム。
【請求項4】
請求項3に記載の音声通話システムにおいて、
前記移動局は、前記基地局からの一斉位置情報収集指令に基づいて自局の位置情報を擬似音声信号に変換して基地局に対して送信する
ことを特徴とする音声通話システム。
【請求項5】
請求項4記載の音声通話システムにおいて、
前記移動局は、前記基地局からの一斉位置情報収集指令に対して、予め設定された移動局毎の遅延時間待機後、自局の位置情報を擬似音声に変換し基地局に対して送信する
ことを特徴とする音声通話システム。
【請求項6】
請求項3に記載の音声通話システムにおいて、
前記移動局は、一定の周期毎に自局の位置情報を擬似音声データに変換して基地局に対して送信する
ことを特徴とする音声通話システム。
【請求項7】
基地局側無線機と複数の移動局側無線機間との音声通話システムを構成するデータ変換装置であって、
データ変換装置は、無線機とマイクとの間に接続され、
音声信号以外のデータを擬似音声信号に変換する手段と、
無線機の音声入力手段であるマイクのPTTスイッチのPTT信号の後に擬似PTT信号を付加した伸張PTT信号を作成する手段と、
PTT信号の入力がなくなった後直ちに音声信号以外のデータを擬似音声信号に変換して無線機へ送信する手段と、
マイクからの音声信号と擬似音声信号を選択するセレクタを備えた
ことを特徴とするデータ変換装置。
【請求項8】
請求項7に記載のデータ変換装置において、
前記セレクタはマイクからのPTT信号があるときにマイクからの音声信号を選択し、マイクからのPTT信号がなくなり擬似PTT信号があるときに擬似音声信号を選択して無線機へ送出する
ことを特徴とするデータ変換装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−147859(P2008−147859A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−330745(P2006−330745)
【出願日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【出願人】(000205661)大崎電気工業株式会社 (61)
【Fターム(参考)】