食品保存容器
【課題】無色透明性を維持しつつ、紫外線を遮断し、内容物の変質を防止する果
実酒用のガラス製容器を提供すること。
【解決手段】ガラスの組成中に重量%で、0.05〜0.2%のCeO2、0.
05%以下のFe2O3、0.0002〜0.004%のSeおよび0.000
2%以下のCoOを含むソーダライムガラスからなり、最大長250mm以上、
口径100mm以上の広口びん。また、食品保存容器の外表面に無色透明な紫外
線を遮断する性能を持つ被膜の形成あるいはフィルムを被覆した。
実酒用のガラス製容器を提供すること。
【解決手段】ガラスの組成中に重量%で、0.05〜0.2%のCeO2、0.
05%以下のFe2O3、0.0002〜0.004%のSeおよび0.000
2%以下のCoOを含むソーダライムガラスからなり、最大長250mm以上、
口径100mm以上の広口びん。また、食品保存容器の外表面に無色透明な紫外
線を遮断する性能を持つ被膜の形成あるいはフィルムを被覆した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
食品を保存する容器であって、さらに詳しくは果実とアルコール類とを混合して
果実酒を造るために使用し、かつ成熟した果実酒を保存するガラス製容器に関す
る。
【背景技術】
【0002】
最近の健康志向により家庭で梅、カリン、レモンなどの果実を焼酎(ホワイトリ
カー)などに漬け込んで果実酒を作ることが盛んに行われている。特に、梅酒は
疲労回復など効能が大きいため、人気のある果実酒である。これらの果実酒には、
従来から、無色透明で、広口のガラスびんが使われており、出願人もこのびんを
製造販売している。しかしながら、清酒などのアルコール類は光線、特に紫外線
を受けると変質する性質が有るため、一般的には茶、緑、黒色の紫外線を遮断す
るガラスびんが使用されている。同じようなアルコール類の果実酒も光線の影響
を受け変質するため、経験的に新聞紙、ダンボールや布などで容器を覆い、冷暗
所で保管している。果実酒用の広口ガラスびんは、1Lから8Lまでの大型容器
のため、前記の色素地ガラスで成形することは技術的に難しいため、無色透明な
素地で成形している。しかし、生活様式の変化により、家庭内で冷暗所で保管で
きる場所が減少しており、日光や蛍光灯などの光線が当たる場所での保管が余儀
なくされているが、前記したような新聞紙等で被覆する場合、外見的に好ましく
ない。そこで、光線の影響を受けない食品保存容器の開発が望まれている。
【0003】
このような目的のために、本出願人は、特公平5−354号で示したように、
最大長が250mm以下に構成されたガラス容器であって、重量%で0.04〜
0.1%のCeO2と、0.065%以下のFe2O3を含有させたソーダライ
ムガラスからなる無色透明性を維持しつつ紫外線を遮断するガラス容器について
権利を持っている。このガラス組成は、最大長が250mm以下のガラス容器に
有効であり、果実酒用の容器などの大型の容器の場合には、光路長の関係から見
方によっては無色透明性を維持できなく、色づいて見えることもある。
【特許文献1】特公平5−354号
【0004】
また、特開平11−060269号には、0.3〜0.6%のCeO2、0.
05%以下のFe2O3および0.02〜0.07%のEr2O5の紫外線吸収
無色透明ガラス組成が開示されている。しかしながら、このガラスは紫外線を遮
断するための酸化セリウムを多く含んでいるため、そのままだとガラスが黄色を
帯びるため、消色のため酸化エルビウムを加えている。酸化エルビウムは非常に
高価な原料のため、ガラス原料費のコストアップとなる欠点がある。
【特許文献2】特開平11−060269号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ガラス容器は、密封性や化学的安定性から食品の保存性に優れ、古くから各種
用途に用いられている。本発明の課題とする果実酒用にも言うまでもなく、長く
愛用されている代物である。しかるに、上記したように、その使用時は旧態依然
として冷暗所で保存することが勧められている。そのため、折角作った果実酒も
飲み頃に出すことを忘れ、古くなり、内溶液が変質してしまうこともしばしばあ
る。これは果実酒容器の置き場所の問題もあるが、常に果実酒の熟成度合いが目
視できない状態にあると考えられる。そこで、本発明者は内溶液の状態が一目で
分り、内溶液が変質しない食品保存容器を提供することを課題とした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の課題を解決するための第一の発明は、食品を保存する容器であって、
果実とアルコール類とを混合して果実酒を造るために使用し、かつ成熟した果実
酒を保存するガラス製容器において、ガラスの組成中に重量%で、0.05〜0.
2%のCeO2、0.05%以下のFe2O3、0.0002〜0.004%の
Seおよび0.0002%以下のCoOを含むソーダライムガラスからなり、前
記食品保存容器が最大長250mm以上、口径100mm以上の広口びんであり、
無色透明性を維持しつつ、紫外線を遮断し、内容物の変質を防止することを特徴
とする食品保存容器である。第二の発明は、前記食品保存容器は肉厚2.7mm
で360nm以下の紫外線透過率が20%以下の無色透明なガラスであることを
特徴とする請求項1に記載の食品保存容器である。また、第三の発明は、前記食
品保存容器の外表面に無色透明な紫外線を遮断する性能を持つ被膜の形成あるい
はフィルムを被覆したことを特徴とする請求項1ないし2に記載の食品保存容器
である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の食品保存容器は、食品を保存する容器であって、果実とアルコール類
とを混合して果実酒を造るために使用し、かつ成熟した果実酒を保存するための
ものであり、無色透明性を維持しつつ、紫外線を遮断し、内容物の変質を防止す
るという優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下に、本発明の好ましい形態を示す。
本発明の食品保存容器は、食品を保存する容器であって、果実とアルコール類
とを混合して果実酒を造るために使用し、かつ成熟した果実酒を保存するガラス
製容器である。ガラス組成は、重量%で、0.05〜0.2%のCeO2、0.
05%以下のFe2O3、0.0002〜0.004%のSeおよび0.000
2%以下のCoOを含むソーダライムガラスからなり、前記食品保存容器が最大
長250mm以上、口径100mm以上の広口びんである。
【0009】
第一の発明においては、通常のソーダライムガラス組成中に紫外線を遮断する
成分として酸化セリウムを含有させたガラスが用いられる。ガラス中のCeO2
量は0.05重量%より少ないと紫外線を遮断する効果が小さく、0.2%重量
%を超えるとガラスが黄色味を帯びて無色透明性から外れる。
【0010】
Fe2O3量は0.05重量%以下が好ましく、これ以上ではFe3+が増え
て緑色の着色を帯びてきて無色透明性が失われてくる。
【0011】
SeとCoOは、ガラスの消色剤として用いられるもので、両者の添加量の組
合わせによって消色が可能となるが、Se量に対してCoOが多すぎると青味傾
向になり、少な過ぎると赤味傾向となる。Se量は0.0002〜0.004重
量%の範囲が好ましく、CoO量は0.0002%以下が好ましい。
【0012】
また、本発明では前記食品保存容器は肉厚2.7mmで360nm以下の紫外線
透過率が20%以下の無色透明なガラスであることが望まれる。
【0013】
梅酒は、図1に示すような光線透過率曲線を示している。これらの梅酒を、屋
外で日光暴露(平成17年3月14日〜3月17日の4日間、岩倉市)試験を行
ったところ、図2〜4に示すように、500〜520nm以下の波長域でそれぞ
れ透過率が上がり、色が薄くなる傾向が見られた。このことは、500〜520
nm以下の波長域にある梅酒成分が何らかの化学変化をしていることが予測でき
る。従って、この波長域の光線を遮断してやれば梅酒の変質を完全に防止するこ
とが可能になると推察するが、その場合容器の色としては黒色に近い色となり、
本発明の課題から外れることになる。各種食品の変質する光線の波長域は380
nm以下であることが知られており、その波長域を遮断することとし、無色透明
性を維持するためには、ガラスの肉厚が2.7mmで360nm以下の紫外線透
過率が20%以下とすることが好ましい。360nm以下の紫外線透過率が20
%を超えると梅酒の変質防止効果が弱まるので好ましくない。
【0014】
上記のガラスを用いることで、無色透明で紫外線を遮断するガラスが得られる
が、無色透明な紫外線を遮断する性能を持つ被膜の形成あるいはフィルムを被覆
すればさらに効果を高めるられる。そのためには、紫外線吸収剤を添加した樹脂
コーティングあるいは樹脂フィルムを公知の方法で被覆することで得られる。
【実施例1】
【0015】
重量%表示で、SiO2:71.6%、Al2O3:2.2%、CaO:11.
0%:Na2O:12.8%、K2O:1.2%、MgO:0.2、Fe2O3
:0.03%、Se:0.001%、CoO:0.0001%とCeO2を表1
に示すように、それぞれ0.06、0.1、0.15、0.18%含む組成のも
のと比較例としてCeO2を含まないもの、0.25%含む組成のものを常法に
より溶融、成形し、最大長(口天面から底面までの長さ)が284mm、口径が
112mmの透明果実酒びんを製造した。
【0016】
2.7mmでの360nm以下の紫外線透過率を測定した。次に、びんを4日
間日光暴露後の内容物の変質状態を目視により検査した。さらに、実施例A、B
について無色透明な紫外線遮断性能フィルムを被覆して、実施例E、実施例Fと
して同様の測定、実験を行った。それらの結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
以上のように、本発明の実施例は、無色透明性を維持しつつ、紫外線を遮断し
て、内容物の品質を防止する効果があることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】梅酒の光線透過率曲線である。
【図2】屋外で日光暴露試験を行った結果1である。
【図3】屋外で日光暴露試験を行った結果2である。
【図4】屋外で日光暴露試験を行った結果3である。
【技術分野】
【0001】
食品を保存する容器であって、さらに詳しくは果実とアルコール類とを混合して
果実酒を造るために使用し、かつ成熟した果実酒を保存するガラス製容器に関す
る。
【背景技術】
【0002】
最近の健康志向により家庭で梅、カリン、レモンなどの果実を焼酎(ホワイトリ
カー)などに漬け込んで果実酒を作ることが盛んに行われている。特に、梅酒は
疲労回復など効能が大きいため、人気のある果実酒である。これらの果実酒には、
従来から、無色透明で、広口のガラスびんが使われており、出願人もこのびんを
製造販売している。しかしながら、清酒などのアルコール類は光線、特に紫外線
を受けると変質する性質が有るため、一般的には茶、緑、黒色の紫外線を遮断す
るガラスびんが使用されている。同じようなアルコール類の果実酒も光線の影響
を受け変質するため、経験的に新聞紙、ダンボールや布などで容器を覆い、冷暗
所で保管している。果実酒用の広口ガラスびんは、1Lから8Lまでの大型容器
のため、前記の色素地ガラスで成形することは技術的に難しいため、無色透明な
素地で成形している。しかし、生活様式の変化により、家庭内で冷暗所で保管で
きる場所が減少しており、日光や蛍光灯などの光線が当たる場所での保管が余儀
なくされているが、前記したような新聞紙等で被覆する場合、外見的に好ましく
ない。そこで、光線の影響を受けない食品保存容器の開発が望まれている。
【0003】
このような目的のために、本出願人は、特公平5−354号で示したように、
最大長が250mm以下に構成されたガラス容器であって、重量%で0.04〜
0.1%のCeO2と、0.065%以下のFe2O3を含有させたソーダライ
ムガラスからなる無色透明性を維持しつつ紫外線を遮断するガラス容器について
権利を持っている。このガラス組成は、最大長が250mm以下のガラス容器に
有効であり、果実酒用の容器などの大型の容器の場合には、光路長の関係から見
方によっては無色透明性を維持できなく、色づいて見えることもある。
【特許文献1】特公平5−354号
【0004】
また、特開平11−060269号には、0.3〜0.6%のCeO2、0.
05%以下のFe2O3および0.02〜0.07%のEr2O5の紫外線吸収
無色透明ガラス組成が開示されている。しかしながら、このガラスは紫外線を遮
断するための酸化セリウムを多く含んでいるため、そのままだとガラスが黄色を
帯びるため、消色のため酸化エルビウムを加えている。酸化エルビウムは非常に
高価な原料のため、ガラス原料費のコストアップとなる欠点がある。
【特許文献2】特開平11−060269号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ガラス容器は、密封性や化学的安定性から食品の保存性に優れ、古くから各種
用途に用いられている。本発明の課題とする果実酒用にも言うまでもなく、長く
愛用されている代物である。しかるに、上記したように、その使用時は旧態依然
として冷暗所で保存することが勧められている。そのため、折角作った果実酒も
飲み頃に出すことを忘れ、古くなり、内溶液が変質してしまうこともしばしばあ
る。これは果実酒容器の置き場所の問題もあるが、常に果実酒の熟成度合いが目
視できない状態にあると考えられる。そこで、本発明者は内溶液の状態が一目で
分り、内溶液が変質しない食品保存容器を提供することを課題とした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の課題を解決するための第一の発明は、食品を保存する容器であって、
果実とアルコール類とを混合して果実酒を造るために使用し、かつ成熟した果実
酒を保存するガラス製容器において、ガラスの組成中に重量%で、0.05〜0.
2%のCeO2、0.05%以下のFe2O3、0.0002〜0.004%の
Seおよび0.0002%以下のCoOを含むソーダライムガラスからなり、前
記食品保存容器が最大長250mm以上、口径100mm以上の広口びんであり、
無色透明性を維持しつつ、紫外線を遮断し、内容物の変質を防止することを特徴
とする食品保存容器である。第二の発明は、前記食品保存容器は肉厚2.7mm
で360nm以下の紫外線透過率が20%以下の無色透明なガラスであることを
特徴とする請求項1に記載の食品保存容器である。また、第三の発明は、前記食
品保存容器の外表面に無色透明な紫外線を遮断する性能を持つ被膜の形成あるい
はフィルムを被覆したことを特徴とする請求項1ないし2に記載の食品保存容器
である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の食品保存容器は、食品を保存する容器であって、果実とアルコール類
とを混合して果実酒を造るために使用し、かつ成熟した果実酒を保存するための
ものであり、無色透明性を維持しつつ、紫外線を遮断し、内容物の変質を防止す
るという優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下に、本発明の好ましい形態を示す。
本発明の食品保存容器は、食品を保存する容器であって、果実とアルコール類
とを混合して果実酒を造るために使用し、かつ成熟した果実酒を保存するガラス
製容器である。ガラス組成は、重量%で、0.05〜0.2%のCeO2、0.
05%以下のFe2O3、0.0002〜0.004%のSeおよび0.000
2%以下のCoOを含むソーダライムガラスからなり、前記食品保存容器が最大
長250mm以上、口径100mm以上の広口びんである。
【0009】
第一の発明においては、通常のソーダライムガラス組成中に紫外線を遮断する
成分として酸化セリウムを含有させたガラスが用いられる。ガラス中のCeO2
量は0.05重量%より少ないと紫外線を遮断する効果が小さく、0.2%重量
%を超えるとガラスが黄色味を帯びて無色透明性から外れる。
【0010】
Fe2O3量は0.05重量%以下が好ましく、これ以上ではFe3+が増え
て緑色の着色を帯びてきて無色透明性が失われてくる。
【0011】
SeとCoOは、ガラスの消色剤として用いられるもので、両者の添加量の組
合わせによって消色が可能となるが、Se量に対してCoOが多すぎると青味傾
向になり、少な過ぎると赤味傾向となる。Se量は0.0002〜0.004重
量%の範囲が好ましく、CoO量は0.0002%以下が好ましい。
【0012】
また、本発明では前記食品保存容器は肉厚2.7mmで360nm以下の紫外線
透過率が20%以下の無色透明なガラスであることが望まれる。
【0013】
梅酒は、図1に示すような光線透過率曲線を示している。これらの梅酒を、屋
外で日光暴露(平成17年3月14日〜3月17日の4日間、岩倉市)試験を行
ったところ、図2〜4に示すように、500〜520nm以下の波長域でそれぞ
れ透過率が上がり、色が薄くなる傾向が見られた。このことは、500〜520
nm以下の波長域にある梅酒成分が何らかの化学変化をしていることが予測でき
る。従って、この波長域の光線を遮断してやれば梅酒の変質を完全に防止するこ
とが可能になると推察するが、その場合容器の色としては黒色に近い色となり、
本発明の課題から外れることになる。各種食品の変質する光線の波長域は380
nm以下であることが知られており、その波長域を遮断することとし、無色透明
性を維持するためには、ガラスの肉厚が2.7mmで360nm以下の紫外線透
過率が20%以下とすることが好ましい。360nm以下の紫外線透過率が20
%を超えると梅酒の変質防止効果が弱まるので好ましくない。
【0014】
上記のガラスを用いることで、無色透明で紫外線を遮断するガラスが得られる
が、無色透明な紫外線を遮断する性能を持つ被膜の形成あるいはフィルムを被覆
すればさらに効果を高めるられる。そのためには、紫外線吸収剤を添加した樹脂
コーティングあるいは樹脂フィルムを公知の方法で被覆することで得られる。
【実施例1】
【0015】
重量%表示で、SiO2:71.6%、Al2O3:2.2%、CaO:11.
0%:Na2O:12.8%、K2O:1.2%、MgO:0.2、Fe2O3
:0.03%、Se:0.001%、CoO:0.0001%とCeO2を表1
に示すように、それぞれ0.06、0.1、0.15、0.18%含む組成のも
のと比較例としてCeO2を含まないもの、0.25%含む組成のものを常法に
より溶融、成形し、最大長(口天面から底面までの長さ)が284mm、口径が
112mmの透明果実酒びんを製造した。
【0016】
2.7mmでの360nm以下の紫外線透過率を測定した。次に、びんを4日
間日光暴露後の内容物の変質状態を目視により検査した。さらに、実施例A、B
について無色透明な紫外線遮断性能フィルムを被覆して、実施例E、実施例Fと
して同様の測定、実験を行った。それらの結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
以上のように、本発明の実施例は、無色透明性を維持しつつ、紫外線を遮断し
て、内容物の品質を防止する効果があることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】梅酒の光線透過率曲線である。
【図2】屋外で日光暴露試験を行った結果1である。
【図3】屋外で日光暴露試験を行った結果2である。
【図4】屋外で日光暴露試験を行った結果3である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品を保存する容器であって、果実とアルコール類とを混合し
て果実酒を造るために使用し、かつ成熟した果実酒を保存するガラス製容器にお
いて、ガラスの組成中に重量%で、0.05〜0.2%のCeO2、0.05%
以下のFe2O3、0.0002〜0.004%のSeおよび0.0002%以
下のCoOを含むソーダライムガラスからなり、前記食品保存容器が最大長25
0mm以上、口径100mm以上の広口びんであり、無色透明性を維持しつつ、
紫外線を遮断し、内容物の変質を防止することを特徴とする食品保存容器。
【請求項2】
前記食品保存容器は肉厚2.7mmで360nm以下の紫外線
透過率が20%以下の無色透明なガラスであることを特徴とする請求項1に記載
の食品保存容器。
【請求項3】
前記食品保存容器の外表面に無色透明な紫外線を遮断する性能
を持つ被膜の形成あるいはフィルムを被覆したことを特徴とする請求項1ないし
2に記載の食品保存容器。
【請求項1】
食品を保存する容器であって、果実とアルコール類とを混合し
て果実酒を造るために使用し、かつ成熟した果実酒を保存するガラス製容器にお
いて、ガラスの組成中に重量%で、0.05〜0.2%のCeO2、0.05%
以下のFe2O3、0.0002〜0.004%のSeおよび0.0002%以
下のCoOを含むソーダライムガラスからなり、前記食品保存容器が最大長25
0mm以上、口径100mm以上の広口びんであり、無色透明性を維持しつつ、
紫外線を遮断し、内容物の変質を防止することを特徴とする食品保存容器。
【請求項2】
前記食品保存容器は肉厚2.7mmで360nm以下の紫外線
透過率が20%以下の無色透明なガラスであることを特徴とする請求項1に記載
の食品保存容器。
【請求項3】
前記食品保存容器の外表面に無色透明な紫外線を遮断する性能
を持つ被膜の形成あるいはフィルムを被覆したことを特徴とする請求項1ないし
2に記載の食品保存容器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図2】
【図3】
【図4】
【公開番号】特開2006−273662(P2006−273662A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−95748(P2005−95748)
【出願日】平成17年3月29日(2005.3.29)
【出願人】(000198477)石塚硝子株式会社 (77)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月29日(2005.3.29)
【出願人】(000198477)石塚硝子株式会社 (77)
【Fターム(参考)】
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