説明

食用基材、画像及びメッセージを含む商品

その上に配置された画像を有する食用基材を含む商品。物品は更に、画像に関連付けられた、画像を双方向性の構成要素に結びつけるメッセージを有する。任意選択的に、物品は、食用基材を収容する容器を含む。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食用基材を含む商品に関し、より具体的には、その上に配置された画像を有する食用基材に関する。
【背景技術】
【0002】
食品は、物質的な実体以上のものを提供する。食品は、視覚的な魅力などの手段を介して楽しみも提供する。クッキー、ケーキ、及びキャンディなど、多くの人気のある食品は、その食品を視覚的により魅力的なものにする、何らかの飾りを含む。しかしながら、そのような飾りが消費者に提供する価値は、その飾りの視覚的美観によって制限される。そのため、消費者を引き付けて、その食品を消費者が楽しめるようにするために、飾り自体の装飾的な印象がさらに重要になる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、単なる美観的価値以上のものを提供する画像を含む食品を提供することが望ましい。画像の価値が美観のみに左右されないような食品を提供することが、特に望ましい。食品が、例えば消費者との相互作用を介するなど、高められた価値を消費者に提供することもまた望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、画像の美観的価値を越える価値を提供する画像を有する食用基材を含む、商品を提供する。結果として、食用基材は、高められた価値を消費者に提供する。
【0005】
一態様では、本発明は、
(a)食用基材、
(b)前記食用基材上に配置された画像、
(c)前記画像に関連付けられた、前記画像を双方向性の構成要素と結びつけるメッセージ、及び
(d)任意選択的に、前記食用基材を収容するための容器、を含む商品を提供する。
【0006】
好ましい一実施形態では、食用基材は加工スナック菓子を含む。
【0007】
画像の価値は、画像と双方向性の構成要素との関係を、メッセージを介して作り出すことによって、高められ、維持される。このような関係は、次いで、消費者を引き付けて刺激するレベルを維持し、製品の魅力を向上させることにつながり、また、物品の製造者と消費者とのより強力な関係を作る役割も果たす。
【0008】
本明細書で引用されるすべての文献は、その関連部分において本明細書に参考として組み込まれ、いずれの文献の引用も、それが本発明に関連する先行技術であることの容認として解釈すべきでない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明は、
(a)食用基材、
(b)前記食用基材上に配置された画像、
(c)前記画像に関連付けられた、前記画像と双方向性の構成要素とを結びつけるメッセージ、及び
(d)任意選択的に、前記食用基材を収容するための容器、とを含む商品を提供する。
【0010】
A.食用基材
本明細書で使用する時、「食用基材」又は「基材」は、その上に画像を有することができる、消費に適したあらゆる材料を包含する。あらゆる適した食用基材を、本発明に使用することができる。適した食用基材の例としては、スナック菓子(例えば、薄切りポテトチップス)、加工スナック(例えば、トルティーヤチップス、ポテトチップス、クリスピーポテトチップスなどの加工チップス)、絞り出し菓子、クッキー、ケーキ、チューインガム、キャンディ、パン、フルーツ、ドライフルーツ、ビーフジャーキー、クラッカー、パスタ、ホットドッグ、薄切り肉、チーズ、パンケーキ、ワッフル、ドライフルーツフィルム、朝食用シリアル、ペストリー、アイスクリームコーン、アイスクリーム、ゼラチン、アイスクリームサンド、アイスポップ、ヨーグルト、デザート、チーズケーキ、パイ、カップケーキ、イングリッシュマフィン、ピザ、パイ、ミートパテ、及びフィッシュスティックなどを挙げることができるが、これらに限定されない。
【0011】
食用基材は、あらゆる適した形態であることができる。例えば、基材は、消費できる状態の最終食品、消費前に更なる準備が必要な食品(例えば、スナック菓子の生地、乾燥パスタ)、又はそれらの組合せであることができる。更に、基材は、堅い(例えば、加工スナック菓子)又は堅くない(例えば、ゼラチン、ヨーグルト)ものであることができる。
【0012】
更に、食用基材は、犬用ビスケット又は犬用おやつなどを含むがこれらに限定されない、ペットフードを包含することができる。
商品は、1つ又は複数の食用基材を含むことができる。
【0013】
好ましい一実施形態では、基材は油で揚げた加工スナック菓子である。画像は、いずれかの適した手段によって、スナック菓子の上に配置することができる。例えば、チップスの生地を油で揚げて、油で揚げた加工スナック菓子を作る前に、画像を生地の上に配置することができ、あるいは、油で揚げた後にチップスの上に画像を配置することもできる。
【0014】
一実施形態では、加工スナック菓子は、米国特許第5,464,643号(ロッジ(Lodge))及び米国特許第6,066,353号(ヴィラグラン(Villagran)ら)に記載されるような、ポテトから作られる加工クリスピースナックである。
【0015】
B.前記食用基材上に配置される画像
食用基材は、その上に配置される画像を含む。画像は、1つ又はそれ以上の文章、図柄、又はそれらの組合せを含み得る。本明細書で使用する時、「文章」は、1つ又はそれ以上の英数字表示を意味する。文章は、文字、数字、単語、及びそれらの組合せを包含し得る。本明細書で使用する時、「図柄」は、絵による表現を意味する。
【0016】
例えば、図柄は、物体、記号、場面、人物、動物、おもちゃ、又はキャラクターを包含し得る。適したキャラクターとしては、まんがのキャラクター及び許諾を得たキャラクター、並びにメディア、広告における有名人に関連付けられたキャラクター、又は特定の文化で周知のキャラクターなどを挙げることができる。
【0017】
本明細書で使用する時、「〜の上に配置される」は、1つの要素が別の要素と一体化することができるか、又は1つの要素が別の要素に固着されるあるいはその上に置かれる別個の構造体であることができることを意味する。したがって、画像は、食用基材に直接又は間接的に、食用基材上に置かれる材料に、食用基材中に、あるいは他の変形又はそれらの組合せで適用することができる。ある実施形態では、画像は、印刷、スプレー塗布、又は別の方法で基材の表面上に直接適用することができる。別の実施形態では、画像は、基材の表面上に置かれた材料に適用することができる。画像は、基材の外側表面上に、又は基材の内側に、あるいはそれらの組合せで配置することができる。
【0018】
画像を基材上に配置するあらゆる適した手段を、本明細書で使用することができる。例えば、画像は、印刷、描画、塗布、あるいは別の方法で、食用基材に付着させることができる。画像は、単色又は多色であることができる。画像は、染料、顔料、他の天然あるいは合成物質、又はそれらの組合せを含むことができる。
【0019】
一実施形態では、画像は、基材上に印刷される。印刷方法としては、レーザー、インクジェット(例えば、サーマルバブルジェット、ピエゾドロップオンデマンド、連続インクジェット)、グラビア、フレキソ、及びスタンプを挙げることができるが、これらに限定されない。
【0020】
別の実施形態では、画像を含む食用ステッカーが基材に固着される。
別の実施形態では、画像を含む薄膜が、食用接着剤で基材に固着される。
好ましい実施形態では、インクジェット画像が加工スナック菓子の上に印刷される。
別の実施形態では、食用インクで形成された画像が、一人分のヨーグルトの表面上に配置される。
【0021】
あらゆる適した画像を使用することができる。画像は、1つ又はそれ以上の図柄の要素、1つ又はそれ以上の文章の要素、又はそれらの組合せを含むことができる。非限定例としては、文字、数字、単語、動物、まんがのキャラクター、メディアの有名人、風刺まんが、歴史上の出来事、及び写真が挙げられる。
【0022】
さらに、画像は、単語、数字、手がかり、ヒント、ジョーク、啓示、雑学クイズ、写真、絵、パズル、物語、ゲーム、又は一続きの出来事(例えば、アニメーション)の全体又は一部の形態であることができる。例えば、画像は、雑学クイズの問題の部分を含むことができる。一実施形態では、画像は、ジグソーパズルの1ピースを図示する。
【0023】
画像は、食用基材の視覚的部分の一部分又は全体を覆うことができる。さらに、画像は、前記食用基材上に配置された1つ又はそれ以上の画像を包含することができる。
【0024】
さらに、画像は、不変又は可変であることができる。不変の画像としては、食用基材の消費前に変化しないものが挙げられる。可変の画像としては、食用基材の消費前に、何らかの手段で変形可能なものが挙げられる。
【0025】
例えば、可変の画像としては、視覚的に変形可能なものが挙げられる。一実施形態では、基材が唾液と接触した時(例えば、基材を舐めた時)に、目に見えない画像が目に見えるようになる。別の実施形態では、基材がブラックライト光源の下に置かれた時に、画像が目に見えるようになる。更に別の実施形態では、基材が唾液と接触した時に、目に見える画像が目に見えないようになる。更にまた別の実施形態では、基材が唾液と接触した時に、目に見える画像が消え、第2の別個の画像が現れる。
【0026】
一実施形態では、容器は複数の食用基材を含み、前記容器内の1より多い食用基材が同じ画像を含む(例えば、少なくとも2つが同じである)。
別の実施形態では、容器は複数の食用基材を含み、少なくとも1つの食用基材が画像を含む(例えば、少なくとも1つの印刷されたポテトチップ)。
別の実施形態では、容器は複数の食用基材を含み、少なくとも2つの食用基材がその上に配置された画像を有する。食用基材の少なくとも2つは、互いに異なる画像を有する。
【0027】
(好ましい実施形態)
好ましい実施形態では、商品は、
(a)容器、
(b)前記容器内に収容された、その数がnに等しい複数の食用基材、及び
(c)1〜n個の画像であって、異なる画像の数が1〜n個であり、前記食用基材の1〜nの上に配置された画像、
(d)少なくとも1〜n個の前記画像に関連付けられたメッセージであって、少なくとも1〜n個の画像を双方向性の構成要素に結びつけるメッセージ、を含む。
【0028】
一実施形態では、1つ又はそれ以上の画像は多色であり得る。別の実施形態では、容器内のすべての画像は異なっている(異なる画像の数=n)。更に別の実施形態では、物品は少なくとも10個の食用基材を含み、異なる画像の数は少なくとも10である。
更にまた別の実施形態では、異なる画像の数は、一人分の食用基材を含む食用基材の数に等しい。
【0029】
C.前記画像に関連付けられた、画像を双方向性の構成要素に結びつけるメッセージ
商品はさらに、画像に関連付けられたメッセージであって、画像を双方向性の構成要素に結びつけるメッセージを含む。本明細書で使用する時、「双方向性の構成要素」は、画像に対して、画像自体の外観以上の状況上の意味を与える、触感、音声、視覚(例えば、図柄、文章)、味覚、又は香りによるあらゆる構成要素を包含する。例えば、双方向性の構成要素は、画像を理解する又は見るための、情報又はツールなどの手段を提供することができるか、あるいは、双方向性の構成要素は、画像を補助又は補足するか、完全なものを作るための情報を提供することができる。したがって、双方向性の構成要素は、消費者に対する画像の価値を高めるのに役立つ。
【0030】
双方向性の構成要素は、容器、包装、包装の挿入物、非食用の消費者用物品、印刷媒体(例えば、印刷された広告)、広告看板、別の食用基材に見出される印刷された文章又は図柄などが挙げられるがこれらに限定されないいずれかの適したメディア、あるいはインターネット(例えば、ウェブサイト)、オンライン通信、テレビ、ラジオ、又は口頭による伝達などの別のいずれかの適した手段によって、供給することができる。双方向性の構成要素は、食用基材を収容する容器に直接又は間接的に取り付けられた、印刷された材料であることができる。
【0031】
一実施形態では、双方向性の構成要素は、画像を含む食用基材の一部分ではない。別の実施形態では、双方向性の構成要素は、画像を含む食用基材の一部分である。更に別の実施形態では、双方向性の構成要素は、別の食用基材上に見出される。
【0032】
本明細書で使用する時、「消費者」は、商品のあらゆる購入者、潜在的購入者、ユーザ、又は潜在的ユーザを包含する。
【0033】
メッセージは、画像を双方向性の構成要素に結びつける。本明細書で使用する時、「結びつける」は、画像及び双方向性の構成要素が何らかの形で関係しているか、関連付けられていることを伝達することを意味する。画像を双方向性の構成要素に結びつけることにより、画像の価値が高められ、それによって画像のみによって提供される価値以上の価値が与えられる。メッセージは、例えば、画像が物語の一部分を形成する(例えば、双方向性の構成要素が、埋めるべき空隙を有する物語の筋を提供する場合)、画像が謎を解決するのに使用される手がかりである(例えば、双方向性の構成要素が謎解きゲームを提供する場合)、画像がゲーム又はゲームの指示の一部分を形成する(例えば、双方向性の構成要素がゲーム又はゲームの部分を提供する場合)、画像がビデオゲームの手がかりを含む(例えば、ビデオゲームが双方向性の構成要素である場合)、画像がコンテストのためのゲームの駒、情報、又は手がかりを含む(例えば、コンテストが双方向性の構成要素である場合)、画像が出来事の一部分、ジョークの一部分、なぞなぞ、又は啓示を含む、画像がパズルの一部分又はパズルの1ピースである、何らかの方法で画像を使用することによって、おまけ又は賞がもらえる(たとえば、自転車と共に印刷された数取り札(chip)を見つけると、自転車がもらえる)、画像が物語の筋の空隙を埋めることができる、画像の謎を解くのに用いることができる、画像を一続きの出来事(例えば、一連の命令、アニメーション)の一部分として用いることができる、などのように、画像が双方向性の構成要素と共に全体の部分を形成することを、消費者に知らせることができる。
【0034】
「前記画像と関連付けられたメッセージ」又は「メッセージ」は、消費者に、画像が双方向性の構成要素と結びつけられていることを知らせる。
【0035】
メッセージは、容器、包装、包装の挿入物、非食用の消費者用物品、印刷された広告、広告看板、別の食用基材に見出される印刷された文章又は図柄などが挙げられるがこれらに限定されないいずれかの適した手段、あるいはインターネット(例えば、ウェブサイト)、オンライン通信、テレビ、ラジオ、又は口頭による伝達などの別のいずれかの適した通信手段によって、供給することができる伝達であり得る。本明細書で使用する時、「図柄」は、テレビ又はビデオゲームプログラムのディスプレイなど、一連の図柄を包含し得る。
【0036】
メッセージは、食用基材を収容する容器に直接又は間接的に取り付けられた、又は食用基材を収容する容器の近くに直接又は間接的に取り付けられた、印刷された材料であることができ、あるいは、画像又は食用基材に関連付けられた、印刷メッセージ、電子メッセージ、又は放送メッセージであることができる。
【0037】
一実施形態では、食用基材には大人の雌象の図柄が印刷される。別の食用基材には、子供の象の図柄が印刷される。食用基材を収容する容器上のメッセージは、動物の母親をその子供と合致させるように消費者を誘導する、容器上に印刷されたメッセージを有する。
【0038】
一実施形態では、複数の食用基材(例えば、加工チップス)には多様なトランプの画像が印刷される。食用基材は、容器内に収容される。容器は、その「カード」を使ってゲーム(例えば、ばば抜き、クレージーエイツ(Crazy Eights)、ブラックジャック、ポーカー)で遊ぶように消費者を誘導する、その上に印刷されたメッセージを有する。
【0039】
別の実施形態では、複数の食用基材には、異なる有名な運動選手の風刺まんがが印刷される。別の複数の食用基材には、そのような有名な運動選手のスポーツをするのに使用される用具(例えば、サッカーボール、野球のボール、ホッケーのパック、バスケットボール)が印刷される。食用基材は、消費者に販売するために容器に詰められる。包装には、運動選手とスポーツとを合致させるように消費者に指示するメッセージが印刷される。運動選手とスポーツ用具の正しい合致を示す手がかりも、包装上に提供される。
【0040】
画像と併せて、双方向性の構成要素は、教育的なもの、娯楽的なもの、楽しいもの、精神的に元気付けるもの、有益なもの、ないしは別の方法で興味を引き付けるものであり得る。
【0041】
好ましい実施形態では、メッセージは、別の食用又は非食用の消費者製品(例えば、サルサソースの容器、歯磨きの包装)、別の食用基材(例えば、同じ又は異なる容器内に収容可能なもの)の中、上又はその近く、あるいは包装又は挿入物の中、出版物(例えば、雑誌、新聞、包装広告、看板広告)、ウェブサイト、又はテレビ、ラジオ媒体に見出すことができる。
【0042】
メッセージは、画像が双方向性の構成要素と関連付けられていることを、消費者に知らせる。適したメッセージとしては、画像を、娯楽目的(例えば、ゲームで遊ぶのに基材を使用する)、教育的目的(食用基材を使用する)、あるいは一続きの出来事(例えば、物語又はゲームの中)の一部分として結びつけるように消費者を誘導するメッセージが挙げられるが、これらに限定されない。
【0043】
一実施形態では、メッセージは、基材を一続きの出来事の一部分として使用するように、ユーザを誘導する。例えば、一続きの出来事は2つの段階を含むことができ、第1の段階は問題の形態の画像を含み、第2の段階は、食用基材以外の情報源から見出される答えを含む。
【0044】
別の実施形態では、双方向性の構成要素は謎を伝達し、メッセージは、1つ又はそれ以上の食用基材上に見出される1つ又はそれ以上の手がかりを分析する(食用基材上に見出される画像を手がかりとして用いる)ことによって、謎を解くように消費者を誘導する。謎解きは、1つ又は複数の段階のプロセスであることができる。
【0045】
別の実施形態では、画像は謎と手がかりの両方を提供する。双方向性の構成要素は、謎に対する答えを提供する(例えば、「鍵」を提供する)。メッセージは、画像を分析することによって謎を解くように、消費者を誘導する。このような一実施形態では、画像は物体の不完全な図を提供する。メッセージは、その物体が何かを推測するように、消費者を誘導する。双方向性の構成要素は、答え(鍵)を提供する。
【0046】
例えば、図6は、その上に配置された不完全な家(21)の画像を有する加工スナック菓子(20)(食用基材)と、完全な家(23)の絵による表現を有する包装の挿入物(22)(双方向性の構成要素)とを図示している。食用基材を収容する包装の上のメッセージは、その物体(家)が何かを推測し、答え(23)については包装の挿入物(22)(双方向性の構成要素)を参照するように、消費者を誘導する。
【0047】
別の実施形態では、複数の食用基材には、特定の話題(例えば、動物、科学、自然、地理、数学)に関する様々な事実が印刷される。食用基材は、容器内に共に包装される。話題に関連する画像が、容器の外側に印刷される。容器上のメッセージは、容器内の基材上に印刷された事実を読むことによって、容器に描かれた話題に関してさらに学習できることを、消費者に知らせる。
【0048】
別の実施形態では、複数の食用基材には、特定の動物に関する様々な事実が印刷される。食用基材は、容器内に共に包装される。動物の絵が、容器の外側に印刷される。容器上のメッセージは、容器内の基材上に印刷された事実を読むことによって、容器に描かれた動物に関してさらに学習できることを、消費者に知らせる。
【0049】
別の実施形態では、画像は、物語の筋を作る、物語の筋の空隙を埋める、あるいは物語の筋の流れを方向付けるために用いられる(例えば、物語を有する小冊子を提供する)。ひとり又は複数の消費者が、物語を解く又は楽しむことができる。
【0050】
本明細書で使用する時、「触感による構成要素」は、物理的な物体を包含する。一実施形態では、双方向性の構成要素は、3次元(「3D」)眼鏡の形態の触感による構成要素である。消費者が、3D眼鏡をかけて食用基材を見た場合、基材上に印刷された画像は、3次元の外観を有する。3D眼鏡に印刷されたメッセージは、画像を3Dで見るためには眼鏡をかけるように、消費者に指示する。
【0051】
一実施形態では、容器は複数の食用基材を含み、少なくとも2つの食用基材がその上に配置された画像を有する。食用基材の少なくとも2つは、異なる行動に関する画像を有する。
一実施形態では、容器は複数の食用基材を含み、前記容器内の1より多い画像が同じ双方向性の構成要素に関連する(例えば、少なくとも2つが同じである)。
別の実施形態では、容器は複数の食用基材を含み、少なくとも1つの画像が双方向性の構成要素に関連する(例えば、容器内の少なくとも1つの印刷されたチップス)。
【0052】
多様な実施形態では、出来事が別の一続きの出来事につながることができ、小さな成果がより大きな謎を生み出すことができ、一続きの出来事は、物語、詩、歌、ゲーム、パズル(例えば、ハングマン、チェッカー、チェス、三目並べ、暗号文)であることができる。例えば、テレビ広告が、食用基材上に見出される暗号文(画像)を解くのに必要な情報(双方向性の構成要素)を提供することができる。メッセージは、1つ又は複数のメディアで見出すことができ、また、暗号文を解くための手がかりをテレビ広告及び/又は他のメディアで見出すことができることを、消費者に知らせることができる。
【0053】
画像の意味は、固定的であることができ、あるいは時間枠又は双方向性の構成要素を伝達するメディアに応じて変えることができる。一実施形態では、暗号文(画像)は食用基材上に提供される。暗号文は5つの記号を含む。いくつかの異なる双方向性の構成要素(例えば、テレビ、雑誌、包装のラベル、及び包装の挿入物を介して伝達される)は、暗号文を解読する鍵を提供し、それぞれが同じ暗号文に対して異なる意味を提供する。メッセージは、所定の画像に対して様々な双方向性の構成要素を用いるように、ユーザを誘導する。
【0054】
D.任意の、前記食用基材を収容するための容器
任意選択的に、商品は、前記食用基材を収容するための容器を含む。食用基材を分配し、与え、表示し、保存することができるあらゆる容器が適している。適した容器としては、袋類、缶類、箱類、ボウル類、プレート類、チューブ類、及び缶類が挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態では、容器は、加工クリスピーポテトチップスを収容可能な、丸型円筒形状の缶である。
【実施例】
【0055】
以下の実施例は、本発明を説明するものであって、本発明を制限しようとするものではない。
【0056】
(実施例1〜10)
次の実施例は、食用基材、食用基材上に配置された画像、双方向性の構成要素、及び画像と双方向性の構成要素とを結びつけるメッセージを含む商品を説明する。
【0057】
【表1−1】

【0058】
【表1−2】

【0059】
【表1−3】

【0060】
双方向性の構成要素:
* 情報又はツールなど、画像を理解したり見たりするための手段を提供する、又は
** 画像を補助又は補足して完全なものを作るための情報、その中で画像が意味を持つ状況を提供する。
【0061】
本発明の特定の実施形態を例示し記載したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には明らかであろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】実施例4の一実施形態を示す。加工クリスピーポテトチップ上に配置された画像は、双方向性の構成要素として提供され得るより大きな画像の部分。
【図2】実施例7の一実施形態を示す。画像は、ビデオゲームをより上手にプレイするためのヒントを提供する。
【図3】実施例8の一実施形態を示す。画像は、ゲームで遊ぶ時に使われる指示を提供する。
【図4】実施例9の一実施形態を示す。画像は、3D眼鏡を通してみた時に3次元の物体として見ることができる図柄である。この実施例では、車の画像が、左目の視像と右目の視像として2度チップ上に印刷されて、3次元効果を生成する。
【図5】実施例10の一実施形態を示す。チップ上に配置された画像は、5つの記号を含む暗号文である。チップを収容する容器は、暗号文を解読するための鍵を有するラベルを含む。容器上の鍵の上にメッセージが印刷され、暗号文を解読するのに鍵を使用するように、消費者に指示する。
【図6】その上に配置された不完全な家の画像を有する加工スナック菓子(食用基材)と、完全な家の絵による表現を有する包装の挿入物(双方向性の構成要素)を示す。食用基材を収容する包装上のメッセージは、その物体(家)が何であるかを推測し、答えは包装の挿入物(双方向性の構成要素)を参照するように、消費者を誘導する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)食用基材、
(b)前記食用基材上に配置された画像、
(c)前記画像に関連付けられた、前記画像を双方向性の構成要素に結びつけるメッセージ、及び
(d)任意選択的に前記食用基材を収容するための容器、
を含む商品。
【請求項2】
前記双方向性の構成要素が、前記画像を含む前記食用基材の一部分ではない、請求項1に記載の物品。
【請求項3】
前記食用基材が、スナック菓子、ポテトチップス、クリスピーポテトチップス、トルティーヤチップス、絞り出し菓子、クラッカー、クッキー、ケーキ、カップケーキ、パン、朝食用シリアル、ペストリー、アイスクリームコーン、ワッフル、パンケーキ、イングリッシュマフィン、ピザ、アイスクリームサンド、パイ、チューインガム、キャンディ、フルーツ、ドライフルーツ、ドライフルーツフィルム、ビーフジャーキー、ホットドッグ、薄切り肉、チーズ、ミートパテ、フィッシュスティック、アイスクリーム、ゼラチン、アイスポップ、ヨーグルト、デザート、及びチーズケーキから成る群から選択される、請求項1に記載の物品。
【請求項4】
前記画像が、インクジェットプリンタで前記食用基材上に印刷される、請求項1に記載の物品。
【請求項5】
前記双方向性の構成要素が、触感による構成要素、音声による構成要素、視覚による構成要素、味覚による構成要素、香りによる構成要素、又はそれらの組合せを含む、請求項1に記載の物品。
【請求項6】
(a)複数の食用基材、
(b)少なくとも2つの異なる食用基材上に配置された少なくとも2つの異なる画像、
(c)少なくとも1つの画像に関連付けられた、少なくとも1つの前記画像を双方向性の構成要素に結びつけるメッセージ、及び
(d)任意選択的に、前記複数の食用基材を収容するための容器、
を含む請求項1に記載の物品。
【請求項7】
前記画像及び前記双方向性の構成要素が、同じパズル又は同じゲームの構成要素である、請求項1に記載の物品。
【請求項8】
前記双方向性の構成要素が、前記画像を見るための手段を含む、請求項1に記載の物品。
【請求項9】
前記メッセージが、印刷された文章、印刷された図柄、音声による伝達、視覚による伝達、又はそれらの組み合わせを含み、さらに前記メッセージが、容器、包装、包装の挿入物、非食用の消費者用物品、印刷された広告、広告看板、別の食用基材、インターネット、オンライン通信、テレビ、ラジオ、口頭による伝達、又はそれらの組み合わせによって伝達される、請求項1に記載の物品。
【請求項10】
(a)複数の加工スナック菓子、
(b)少なくとも1つの加工スナック菓子の上に配置された画像、
(c)前記画像に関連付けられた、前記画像を双方向性の構成要素に結びつけるメッセージ、及び
(d)前記複数の加工スナック菓子を収容するための容器、
を含む商品。
【請求項11】
前記画像が、インクジェットプリンタで前記食用基材上に印刷される、請求項10に記載の物品。
【請求項12】
前記双方向性の構成要素が、触感による構成要素、音声による構成要素、視覚による構成要素、味覚による構成要素、香りによる構成要素、又はそれらの組合せを含む、請求項10に記載の物品。
【請求項13】
少なくとも2つの異なる画像が、少なくとも2つの異なる加工スナック菓子の上に配置されている、請求項10に記載の物品。
【請求項14】
それぞれの加工スナック菓子上に配置された前記画像のそれぞれが、他の加工スナック菓子の上に配置された他の画像と異なる、請求項13に記載の物品。
【請求項15】
前記加工スナック菓子それぞれが、それらの上に配置された画像を有する、請求項14に記載の物品。
【請求項16】
前記物品が、少なくとも10個の加工スナック菓子を含む、請求項14に記載の物品。
【請求項17】
前記画像が1より多い色を含む、請求項10に記載の物品。
【請求項18】
前記画像及び前記双方向性の構成要素が、同じパズル又は同じゲームの構成要素である、請求項10に記載の物品。
【請求項19】
前記双方向性の構成要素が、前記画像を見るための手段を含む、請求項10に記載の物品
【請求項20】
前記メッセージが、印刷された文章、印刷された図柄、音声による伝達、視覚による伝達、又はそれらの組合せを含み、さらに前記メッセージが、容器、包装、包装の挿入物、非食用の消費者用物品、印刷された広告、広告看板、別の食用基材、インターネット、オンライン通信、テレビ、ラジオ、口頭による伝達、又はそれらの組合せによって伝達される、請求項10に記載の物品。
【請求項21】
前記双方向性の構成要素が、前記画像を含む前記加工スナック菓子の一部分ではない、請求項10に記載の物品。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2007−527222(P2007−527222A)
【公表日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−518800(P2006−518800)
【出願日】平成16年7月2日(2004.7.2)
【国際出願番号】PCT/US2004/021372
【国際公開番号】WO2005/002360
【国際公開日】平成17年1月13日(2005.1.13)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】