説明

飲料ボトル用開口アタッチメント及びそれを用いた飲料ボトル

【課題】 液改質材により飲料ボトル内の液又は飲料ボトルに注入される液を改質する以外にも、他の用途に適用することができ、簡素な構成によって飲用済みの飲料ボトル及びボトルキャップの再利用効率を高め、資源の有効活用に資することのできる飲料ボトル用開口アタッチメントと、それを用いた飲料ボトルを提供する。
【解決手段】 ペットボトルB中に茶葉Tを投入し、水中に浸漬する。所定時間後に、ペットボトルBの雄ねじ部BSにアタッチメント10の雌ねじ部2を螺合し、ペットボトルBを傾けると、ペットボトルB中のお茶は、貫通孔31a,メッシュ部32等を通り、開口形成円筒部4から流出する。ペットボトルB中の茶殻TLは、貫通孔31a,メッシュ部32で捕獲されて外部への流出を阻止される。茶葉Tから抽出されたお茶が、アタッチメント10の開口形成円筒部4から飲用され、茶殻TLはペットボトルB内に留まって外部へ流出しない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、ペットボトル(PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂製容器)のようなプラスチック材料製の飲料ボトルや、スチール缶、アルミ缶のような金属材料製の飲料ボトルの開口部に装着される飲料ボトル用開口アタッチメントと、その飲料ボトル用開口アタッチメントを用いた飲料ボトルに関する。
【背景技術】
【0002】
ペットボトル等の飲料ボトルの上部に開口として形成された開口円筒部に着脱可能に装着される、アタッチメント式の浄水器が知られている(特許文献1参照)。例えば、内部の飲料を飲み終わったペットボトルに特許文献1に示すアタッチメント式の浄水器を装着すると、ペットボトルに注入される水道水等をろ過し、浄水器を取り外さなくてもろ過した水道水等を飲むことができ、飲用済みのペットボトルを再利用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−77026号公報
【0004】
しかし、特許文献1の浄水器を飲用済みのペットボトルに装着し、その内部で再び茶葉等を抽出して飲もうとしても、吸着ろ過剤を保持するための取り付け部、蓋等を介して茶葉等の収容スペースを確保しなければならない。また、浄水器として使用する場合にも、本体部分に吸着ろ過剤を保持するための取り付け部、蓋等の構造が必要であり、かつ浄水(ろ過した水道水等)を飲むには、注ぎ口(飲み口)の開口面積よりも大きな総面積を有する入水口を本体部分に設ける必要もある。このように、複雑な構造を要する特許文献1の技術を使用できる範囲(適用範囲)は狭く、実質的に浄水器としての使用に制限されることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、液改質材により飲料ボトル内の液又は飲料ボトルに注入される液を改質する以外にも、他の用途に適用することができ、簡素な構成によって飲用済みの飲料ボトル及びボトルキャップの再利用効率を高め、資源の有効活用に資することのできる飲料ボトル用開口アタッチメントと、それを用いた飲料ボトルを提供することにある。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の飲料ボトル用開口アタッチメントは、
ペットボトル等の飲料ボトルの上部に開口として形成された開口円筒部に着脱可能に装着される飲料ボトル用開口アタッチメントであって、
前記飲料ボトルの開口円筒部の外周面に形成された雄ねじ部に螺合する雌ねじ部が内周面に形成された雌ねじ付き円筒部と、
その雌ねじ付き円筒部と一体的に、かつ該雌ねじ付き円筒部の雌ねじ部が前記開口円筒部の雄ねじ部に螺合することを許容する形態で形成され、液体の流通を許容しつつ一定以上の大きさの固体の流通を阻止する本体部と、
前記雌ねじ付円筒部からこれと同心的かつ一体的に外向きに突出し、前記飲料ボトルのボトルキャップ又は専用のキャップが螺合される雄ねじ部が外周面に形成された開口形成円筒部と、
を備え、
(1)前記飲料ボトルの開口円筒部に螺合された状態で、該飲料ボトルの液中に浸漬された茶葉等の抽出用食品の残渣が該液とともに該飲料ボトル外へ流出しようとする際に前記本体部で前記残渣を捕獲して外部への流出を阻止するとともに該液の流出を許容し、
(2)もしくは前記本体部内に隔離・収容された茶葉等の抽出用食品の成分が該飲料ボトルの液中に抽出され、
(3)あるいは前記飲料ボトル内の液又は該ボトルに注入される液の改質のための液改質材が前記本体部内に隔離・収容され、その液改質材を触れつつ前記飲料ボトルに液が注入され又は液が流出することを特徴とする。
【0007】
また、上記課題を解決するために、本発明の飲料ボトル用開口アタッチメントは、
ペットボトル等の飲料ボトルの上部に開口として形成された開口円筒部に着脱可能に装着される飲料ボトル用開口アタッチメントであって、
前記飲料ボトルの開口円筒部の外周面に形成された雄ねじ部に螺合する雌ねじ部が内周面に形成された雌ねじ付き円筒部と、
その雌ねじ付き円筒部からこれと同心的かつ一体的に、しかも該雌ねじ付き円筒部の雌ねじ部が前記開口円筒部の雄ねじ部に螺合した状態で該開口円筒部の内側に位置する外周面を有して前記飲料ボトルの内部に向かって延び、内外間において液体の進入を許容しつつ一定以上の大きさの固体の通過を阻止する本体部と、
前記雌ねじ付円筒部からこれと同心的かつ一体的に、前記本体部とは反対へ突出し、前記飲料ボトルのボトルキャップ又は専用のキャップが螺合される雄ねじ部が外周面に形成された開口形成円筒部と、
を備え、
(1)前記飲料ボトルの開口円筒部に螺合された状態で、該飲料ボトルの液中に浸漬された茶葉等の抽出用食品の残渣が該液とともに該飲料ボトル外へ流出しようとする際に前記本体部で前記残渣を捕獲して外部への流出を阻止するとともに該液の流出を許容し、
(2)もしくは前記本体部内に隔離・収容された茶葉等の抽出用食品の成分が該飲料ボトルの液中に抽出され、
(3)あるいは前記飲料ボトル内の液又は該ボトルに注入される液の改質のための液改質材が前記本体部内に隔離・収容され、その液改質材を触れつつ前記飲料ボトルに液が注入され又は液が流出することを特徴とする。
【0008】
このように、飲料ボトル用開口アタッチメントの本体部は、
(1)茶葉等の抽出用食品の残渣を捕獲する機能;
(2)茶葉等の抽出用食品を内部に隔離・収容する機能;
(3)液の改質のための液改質材を内部に隔離・収容する機能;
を有することができるため、簡素な構成によって飲用済みの飲料ボトル及びボトルキャップの再利用効率を高め、資源の有効活用に資することができる。
【0009】
しかも、このようなアタッチメントの本体部が、開口円筒部の内側に位置する外周面を有して飲料ボトルの内部に向かって延びる場合には、上記した残渣の捕獲面積を大きくすることができ、液の流出を円滑にすることができる。なお、このような残渣の捕獲によって、飲料ボトル内部から外部への液の流出量(代わりに外部から飲料ボトル内部へ流入する空気の流入量でもある)が調整(制限)されるので、勢いよく流出する液でむせたりしにくくなり、高齢者や子供にとっても飲用しやすくなる。また、上記した抽出用食品や液改質材を内部に隔離・収容するスペースを大きくすることができ、成分の抽出や液の改質を能率よく行うことができる。
【0010】
なお、抽出用食品には、例えば、緑茶、紅茶、ウーロン茶、ハーブ茶、柿の葉茶といった茶葉等を含み、水出し(低温抽出)、お湯出し(高温抽出)、いずれも可能である。また、液改質材には、麦飯石、セラミックボール、活性炭等を含む。そして、これらの抽出用食品や液改質材を本体部に収容する際、内部収容スペース内にそのままの状態で、あるいは液体の流通可能な包装紙等で所定量を包んだパック詰め(分包)状態で投入することができる。さらに、本体部の内部収容スペースや飲料ボトルの内部へ非包装状態で投入する場合、計量スプーンを用いたり、アタッチメントの開口形成円筒部や飲料ボトルの開口円筒部に挿入した漏斗を用いたりすると便利である。
【0011】
具体的な一態様として、
本体部はその軸方向において2以上に分割され、その分割本体部同士が同心的かつ着脱可能にねじ結合又は嵌合により連結されて全体として1つの本体部とされ、一の分割本体部と他の分割本体部を分離した状態において、その一の及び他の分割本体部の少なくとも一方の内部に茶葉等の抽出用食品を収容できる。
【0012】
分割本体部の少なくとも一方の内部に茶葉等の抽出用食品を収容することによって、収容スペースに対する抽出用食品の投入や除去・洗浄の作業が簡便に行えるようになる。
【0013】
また、他の態様として、
本体部はその軸方向において2以上に分割され、その分割本体部同士が同心的かつ着脱可能にねじ結合又は嵌合により連結されて全体として1つの本体部とされ、それら一の分割本体部と他の分割本体部とにまたがる内部収容スペースを備えることができる。
【0014】
複数の分割本体部にまたがる内部収容スペースを備えることによって、上記した抽出用食品や液改質材を内部に収容できるスペースが大きくなる。したがって、飲料ボトルの内容量等に応じてこれらの収容量を調節し、成分の抽出や液の改質の能率向上を図ることができる。
【0015】
さらに他の態様として、
本体部はその軸方向において2以上に分割され、その分割本体部同士が同心的かつ着脱可能にねじ結合又は嵌合により連結されて全体として1つの本体部とされ、一の分割本体部から他の分割本体部を分離・除去した状態で、その一の分割本体部により飲料ボトルの液中に浸漬された後の抽出用食品の残渣の流出を阻止し、一の分割部本体部に他の分割本体部を結合した状態で他の分割本体部内に茶葉等の抽出用食品を隔離・収容し、飲料ボトル内の液中に浸漬するようにしてもよい。
【0016】
このように、複数の分割本体部のうちの使用数を調整することによって、例えば、飲料ボトルの内容量等に応じて茶葉等の抽出用食品の投入量を容易に調節することができる。
【0017】
さらに別の態様として、
本体部はその軸方向において2以上に分割され、その分割本体部同士が同心的かつ着脱可能にねじ結合又は嵌合により連結されて全体として1つの本体部とされ、一の分割本体部から他の分割本体部を分離・除去した状態で、その一の分割本体部により飲料ボトルの液中に浸漬された後の抽出用食品の残渣の流出を阻止し、一の分割部本体部に他の分割本体部を結合した状態で他の分割本体部内に液改質材を隔離・収容し、飲料ボトル内の液中に浸漬するようにしてもよい。
【0018】
これによって、抽出用食品からの成分の抽出と、液改質材による液の改質とを同時に効率よく実行することができる。
【0019】
さらに異なる態様として、
本体部はその軸方向において2以上に分割され、その分割本体部同士が同心的かつ着脱可能にねじ結合又は嵌合により連結されて全体として1つの本体部とされ、一の分割本体部には抽出用食品を隔離・収容するとともに、他の分割本体部には液改質材を隔離・収容し、飲料ボトル内の液中に浸漬するようにしてもよい。
【0020】
これによって、抽出用食品からの成分の抽出と、液改質材による液の改質とを同時に効率よく実行することができる。
【0021】
そして、上記課題を解決するために、本発明の飲料ボトルは、
前記開口円筒部の外周面に形成された雄ねじ部を、以上で述べた飲料ボトル用開口アタッチメントの前記雌ねじ付き円筒部の内周面に形成された雌ねじ部と螺合させるとともに、前記飲料ボトル用開口アタッチメントの前記開口形成円筒部の外周面に形成された雄ねじ部に前記ボトルキャップを螺合させるアタッチメント形態と、
前記開口円筒部の外周面に形成された雄ねじ部に前記ボトルキャップを螺合させる本来の形態とに、
使用時の形態を変更可能であることを特徴とする。
【0022】
このように、ボトルキャップを共用するだけの簡素な構成によって、アタッチメント形態と本来の形態とに変更可能となり、飲用済みの飲料ボトル及びボトルキャップの再利用効率を一層高め、資源の有効活用に資することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明に係る飲料ボトル用開口アタッチメントを装着した飲料ボトルを例示する正面断面図。
【図2】本発明に係る飲料ボトル用開口アタッチメントの第一例を示す斜視図。
【図3A】図2の平面図。
【図3B】図2の正面図。
【図4】図3AのA−A断面図。
【図5】図4の一部を拡大して示す断面図。
【図6】図4に示す飲料ボトル用開口アタッチメントの第一の使用態様を表す説明図。
【図7】図6に続く使用状態の説明図。
【図8】図4に示す飲料ボトル用開口アタッチメントの第二の使用態様を表す説明図。
【図9】図8に続く使用状態の説明図。
【図10】図4に示す飲料ボトル用開口アタッチメントの第三の使用態様を表す説明図。
【図11】図10に続く使用状態の説明図。
【図12】図4に示す飲料ボトル用開口アタッチメントの第四の使用態様を表す説明図。
【図13】図12に続く使用状態の説明図。
【図14】図4に示す飲料ボトル用開口アタッチメントの第五の使用態様を表す説明図。
【図15】図14に続く使用状態の説明図。
【図16】図4に示す飲料ボトル用開口アタッチメントの第六の使用態様を表す説明図。
【図17】図16に続く使用状態の説明図。
【図18】第一分割本体部と第二分割本体部との連結構造の第一変形例を示す説明図。
【図19】第一分割本体部と第二分割本体部との連結構造の第二変形例を示す説明図。
【図20】第一分割本体部と第二分割本体部との連結構造の第三変形例を示す説明図。
【図21A】本発明に係る飲料ボトル用開口アタッチメントの第二例を示す平面図。
【図21B】図21Aの正面断面図。
【図22】図21Bに示す飲料ボトル用開口アタッチメントの使用態様の一例を表す説明図。
【図23】図22に続く使用状態の説明図。
【図24】図23に続く使用状態の説明図。
【図25】本発明に係る飲料ボトル用開口アタッチメントの第三例を示す正面断面図。
【図26】図25に示す飲料ボトル用開口アタッチメントの使用態様の一例を表す説明図。
【図27】図26に続く使用状態の説明図。
【図28】図25の第一変形例を示す正面断面図。
【図29】図25の第二変形例を示す正面断面図。
【図30】本発明に係る飲料ボトル用開口アタッチメントの第四例を示す正面断面図。
【図31】図30に示す飲料ボトル用開口アタッチメントの使用態様の一例を表す説明図。
【図32】図31に続く使用状態の説明図。
【図33】本発明に係る飲料ボトル用開口アタッチメントの第五例を示す正面半断面図。
【図34】図33のD−D断面拡大図。
【図35】図33の要部を拡大して示す断面図。
【図36】図33に示す飲料ボトル用開口アタッチメントの使用態様の一例を表す説明図。
【図37】図36に続く使用状態の説明図。
【図38】図33の第一変形例を示す正面半断面図。
【図39】図33の第二変形例を示す正面半断面図。
【図40】本発明に係る飲料ボトル用開口アタッチメントの第六例を示す正面半断面図。
【図41】図40に示す飲料ボトル用開口アタッチメントの使用態様の一例を表す説明図。
【図42】図41に続く使用状態の説明図。
【図43】図40の変形例を示す正面断面図。
【図44】図43に示す飲料ボトル用開口アタッチメントの使用態様の一例を表す説明図。
【図45】図44に続く使用状態の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
(実施例1)
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る飲料ボトル用開口アタッチメントを装着した飲料ボトルを例示する正面断面図である。また、図2は本発明に係る飲料ボトル用開口アタッチメントの第一例を示す斜視図、図3Aはその平面図、図3Bは同じく正面図、図4は図3AのA−A断面図、図5は図4の一部を拡大して示す断面図である。図1に示す飲料ボトル用開口アタッチメント(以下、単にアタッチメントともいう)10は、ペットボトルB(飲料ボトル)の上部に開口として形成された開口円筒部Nに着脱可能に装着される。具体的には、このアタッチメント10は、雌ねじ付き円筒部1と本体部3と開口形成円筒部4とを備えている。
【0025】
図2〜図4に示すように、雌ねじ付き円筒部1の内周面には、ペットボトルBの開口円筒部Nの外周面に形成された雄ねじ部BS(図1参照)と螺合する雌ねじ部2が形成されている。本体部3は、雌ねじ付き円筒部1の雌ねじ部2が開口円筒部Nの雄ねじ部BSに螺合した状態で、開口円筒部Nの内側に位置する外周面を有するとともに、雌ねじ付き円筒部1からペットボトルBの内部に向かって、雌ねじ付き円筒部1と同心的かつ一体的に延びている(図1参照)。この本体部3は、内外間において水(液体)の進入を許容しつつ一定以上の大きさの固体(例えば茶殻TL)の通過を阻止する(図7参照)。開口形成円筒部4は、雌ねじ付円筒部1からこれと同心的かつ一体的に、本体部3とは反対へ突出している。この開口形成円筒部4の外周面には、ペットボトルBのボトルキャップCの内周面に形成された雌ねじ部CS(図1参照)と螺合する雄ねじ部5が形成されている。
【0026】
ペットボトルBの本来の形態は、開口円筒部Nの外周面に形成された雄ねじ部BSにボトルキャップCの内周面に形成された雌ねじ部CSが螺合するものである(図示省略)。一方、アタッチメント10を使用するアタッチメント形態においては、ペットボトルBの雄ねじ部BSにアタッチメント10の雌ねじ部2が螺合し、アタッチメント10の雄ねじ部5にボトルキャップCの雌ねじ部CSが螺合する(図1参照)。このように、ボトルキャップCの共用により、ペットボトルBにおける本来の形態とアタッチメント形態との利用効率が高まる。もちろん、アタッチメント形態専用のキャップを用いてもよい。
【0027】
図4及び図5に示すように、本体部3は、上下方向(軸方向)において複数(例えば2つ)の分割本体部31,32に分割され、分割本体部31,32は同心的かつ着脱可能に連結されている。具体的には、上方に位置する第一分割本体部31(一の分割本体部)は、筒状(例えば円筒状)の周壁に多数の貫通孔31aが形成された多孔部として構成されている。また、多孔部31は、その下端部近傍に、底壁に複数のろ過孔312aが貫通形成されたろ過部312を有している。これらの貫通孔31aやろ過孔312aは、内外間において水(液体)の進入を許容しつつ一定以上の大きさの固体(例えば茶殻TL;図7参照)の通過を阻止する程度の大きさ(例えば直径1〜2mm)を有する。多孔部31は、上端において、雌ねじ付円筒部1及び開口形成円筒部4と同心状に開口する本体開口部3aが形成されている。なお、多孔部31、雌ねじ付円筒部1及び開口形成円筒部4を合成樹脂材料により一体成形してもよい。
【0028】
一方、下方に位置する第二分割本体部32(他の分割本体部)は、筒状(例えば円筒状)の周壁部とその下端にてドーム状(例えば半球状)に閉塞する先端(下端)部とがメッシュ(例えば金網)で形成されたメッシュ部として構成されている。このメッシュ部32は、内外間において水(液体)の進入を許容しつつ一定以上の大きさの固体(例えば茶殻TL;図7参照)の通過を阻止する程度の大きさ(例えば0.5mm以下の網目)を有する。
【0029】
多孔部31の下端部内周面には雌ねじ部311(第一ねじ部)、メッシュ部32の上端部外周面には雄ねじ部321(第二ねじ部)がそれぞれ形成され、多孔部31とメッシュ部32とは、両ねじ部311,321の螺合により着脱可能にねじ結合される。なお、このねじ結合部において、多孔部31の最大外径とメッシュ部32の最大外径とは同径(面一)に形成されている。また、雄ねじ部321は、例えば円筒状で合成樹脂製の筒状体であり、メッシュ部32上端縁の保持部を兼ねている。
【0030】
以上のように構成されたアタッチメント10の使用態様について、図6〜図17を参照しつつ説明する。
【0031】
<第一の使用態様>(図6,図7)
ペットボトルB中に茶葉T(抽出用食品)を投入し、水(又は湯)中に浸漬する。このとき、ペットボトルBの開口円筒部Nに挿入した漏斗FNを介して茶葉Tを投入してもよい(図6参照)。所定時間(例えば10〜30分)後に、ペットボトルBの雄ねじ部BSにアタッチメント10の雌ねじ部2を螺合し、ペットボトルBを傾けると、ペットボトルB中のお茶(抽出液)は、貫通孔31a,ろ過孔312a,メッシュ部32を通り、開口形成円筒部4から流出する。しかし、ペットボトルB中の茶殻TL(残渣)は、貫通孔31a,メッシュ部32で捕獲されて外部への流出を阻止される(図7,図5参照)。したがって、茶葉Tから抽出されたお茶が、アタッチメント10の開口形成円筒部4から飲用され、茶殻TLはペットボトルB内に留まって外部へ流出しない。なお、投入した茶葉Tを浮遊状態にて短時間で抽出すると、抽出液(お茶)の味や香りがよい。
【0032】
<第二の使用態様>(図8,図9)
分離したメッシュ部32の内部に茶葉Tを投入し、両ねじ部311,321の螺合により多孔部31とメッシュ部32とを連結する。ペットボトルBの雄ねじ部BSにアタッチメント10の雌ねじ部2を螺合して、茶葉Tを水(又は湯)中に浸漬する。このとき、計量スプーンSPで定量(例えば2g又は5g)の茶葉Tを掬い取って投入してもよい(図8参照)。所定時間(例えば10〜30分)後に、ペットボトルBを傾けると、ペットボトルB中のお茶は、貫通孔31a,ろ過孔312a,メッシュ部32を通り、開口形成円筒部4から流出する。しかし、メッシュ部32中の茶殻TLは、ろ過孔312aで捕獲されて外部への流出を阻止される(図9,図5参照)。したがって、茶葉Tから抽出されたお茶が、アタッチメント10の開口形成円筒部4から飲用され、茶殻TLはメッシュ部32内に留まって外部へ流出しない。
【0033】
<第三の使用態様>(図10,図11)
分離したメッシュ部32の内部にセラミックボールS(液改質材)を投入し、両ねじ部311,321の螺合により多孔部31とメッシュ部32とを連結する。ペットボトルBの雄ねじ部BSにアタッチメント10の雌ねじ部2を螺合して、セラミックボールSを水道水中に浸漬する(図10参照)。所定時間(例えば10〜30分)後に、ペットボトルBを傾けると、ペットボトルB中の浄水(改質液)は、貫通孔31a,ろ過孔312a,メッシュ部32を通り、開口形成円筒部4から流出する。しかし、メッシュ部32中のセラミックボールSは、ろ過孔312aで捕獲されて外部への流出を阻止される(図11,図5参照)。したがって、セラミックボールSで改質された浄水が、アタッチメント10の開口形成円筒部4から飲用され、セラミックボールSはメッシュ部32内に留まって外部へ流出しない。
【0034】
<第四の使用態様>(図12,図13)
ペットボトルB中に茶葉T1を投入し、水(又は湯)中に浸漬する。所定時間(例えば10〜30分)後に、ペットボトルBの開口円筒部N中に多孔部31のみを挿入し、ペットボトルBの雄ねじ部BSにアタッチメント10の雌ねじ部2を螺合して、ペットボトルBを傾けると、ペットボトルB中のお茶は、貫通孔31a,ろ過孔312aを通り、開口形成円筒部4から流出する。しかし、ペットボトルB中の茶殻TL1は、貫通孔31a,ろ過孔312aで捕獲されて外部への流出を阻止される(図12,図5参照)。したがって、茶葉T1から抽出されたお茶が、アタッチメント10の開口形成円筒部4から飲用され、茶殻TL1はペットボトルB内に留まって外部へ流出しない。
【0035】
一方、ペットボトルB中に茶葉T1を投入するとともに、分離したメッシュ部32の内部に別の茶葉T2を投入し、両ねじ部311,321の螺合により多孔部31とメッシュ部32とを連結する。ペットボトルBの雄ねじ部BSにアタッチメント10の雌ねじ部2を螺合して、これらの茶葉T1,T2を水(又は湯)中に浸漬する。所定時間(例えば10〜30分)後に、ペットボトルBを傾けると、ペットボトルB中のお茶は、貫通孔31a,ろ過孔312a,メッシュ部32を通り、開口形成円筒部4から流出する。しかし、ペットボトルB中の茶殻TL1は貫通孔31a,メッシュ部32で捕獲され、メッシュ部32中の茶殻TL2はろ過孔312aで捕獲されて、いずれも外部への流出を阻止される(図13,図5参照)。したがって、茶葉T1,T2から抽出されたお茶が、アタッチメント10の開口形成円筒部4から飲用され、茶殻TL1,TL2はペットボトルB内に留まって外部へ流出しない。なお、図13の使用態様は、例えば内容量の大きいペットボトル(例えば3L入り)に適用できる。
【0036】
<第五の使用態様>(図14,図15)
ペットボトルB中に茶葉Tを投入し、水(又は湯)中に浸漬する。所定時間(例えば10〜30分)後に、ペットボトルBの開口円筒部N中に多孔部31のみを挿入し、アタッチメント10の雄ねじ部BSに雌ねじ部2を螺合して、ペットボトルBを傾けると、ペットボトルB中のお茶は、貫通孔31a,ろ過孔312aを通り、開口形成円筒部4から流出する。しかし、ペットボトルB中の茶殻TLは、貫通孔31a,ろ過孔312aで捕獲されて外部への流出を阻止される(図14,図5参照)。したがって、茶葉Tから抽出されたお茶が、アタッチメント10の開口形成円筒部4から飲用され、茶殻TLはペットボトルB内に留まって外部へ流出しない。
【0037】
一方、ペットボトルB中に茶葉Tを投入するとともに、分離したメッシュ部32の内部にセラミックボールSを投入し、両ねじ部311,321の螺合により多孔部31とメッシュ部32とを連結する。ペットボトルBの雄ねじ部BSにアタッチメント10の雌ねじ部2を螺合して、これらの茶葉TとセラミックボールSとを水道水中に浸漬する。所定時間(例えば10〜30分)後に、ペットボトルBを傾けると、ペットボトルB中のお茶(浄水)は、貫通孔31a,ろ過孔312a,メッシュ部32を通り、開口形成円筒部4から流出する。しかし、ペットボトルB中の茶殻TLは貫通孔31a,メッシュ部32で捕獲され、メッシュ部32中のセラミックボールSはろ過孔312aで捕獲されて、いずれも外部への流出を阻止される(図15,図5参照)。したがって、茶葉Tから抽出されセラミックボールSで浄化されたお茶が、アタッチメント10の開口形成円筒部4から飲用され、茶殻TL及びセラミックボールSはペットボトルB内に留まって外部へ流出しない。なお、図15の使用態様によって、お茶の抽出と水道水の浄化とを同時に行うことができる。
【0038】
<第六の使用態様>(図16,図17)
本体部3を多孔部31とメッシュ部32とに分離し、多孔部31の内部にはパック茶葉TP(抽出用食品)を、メッシュ部32の内部にはセラミックボールSをそれぞれ投入した後、ねじ部311,321の螺合により多孔部31とメッシュ部32とを連結する。このとき、パック茶葉TPは、液体の流通可能な包装紙等で所定量(例えば2g)を包んだパック詰め(分包)状態であり、所定時間(例えば10〜30分)後にパック茶殻TL(残渣)として取り出して廃棄される(図16参照)。その後に、ペットボトルBを傾けると、ペットボトルB中のお茶(浄水)は、貫通孔31a,ろ過孔312a,メッシュ部32を通り、開口形成円筒部4から流出する。しかし、メッシュ部32中のセラミックボールSは、ろ過孔312aで捕獲されて外部への流出を阻止される(図17,図5参照)。したがって、茶葉Tから抽出されセラミックボールSで浄化されたお茶が、アタッチメント10の開口形成円筒部4から飲用され、セラミックボールSはメッシュ部32内に留まって外部へ流出しない。
【0039】
(変形例)
図18〜図20に、多孔部31とメッシュ部32との連結構造の変形例を示す。図18のねじ結合部において、多孔部31の最大外径がメッシュ部32の最大外径よりも大きく形成されている。図19のねじ結合部において、多孔部31の下端部外周面に雄ねじ部311’(第一ねじ部)、メッシュ部32の上端部内周面に雌ねじ部321’(第二ねじ部)がそれぞれ形成されている。
【0040】
図20は、多孔部31の下端部とメッシュ部32の上端部との摩擦嵌合による連結構造例を示している。具体的には、多孔部31の下端部とメッシュ部32の上端部とのうち、一方(例えば多孔部31側)に小径部311”、他方に大径部321”をそれぞれ形成し、これら小径部311”と大径部321”とを軸方向から嵌合・固定する。なお、小径部311”を径方向内側へ弾性変形させておき、嵌合したときに弾性復帰させるようにすると、両者を締まり嵌め状態で固定することができる。
【0041】
(実施例2)
図21Aは本発明に係る飲料ボトル用開口アタッチメントの第二例を示す平面図、図21Bはその正面断面図である。これらの図に示す飲料ボトル用開口アタッチメント(以下、単にアタッチメントともいう)20の本体部3は、第一多孔部231(第一分割本体部;一の分割本体部)と第二多孔部232(第二分割本体部;他の分割本体部)とから構成されている。
【0042】
上方に位置する第一多孔部231には、筒状(例えば円筒状)の周壁に多数の貫通孔231aが形成されている。一方、下方に位置する第二多孔部232は、筒状(例えば円筒状)の周壁部とその下端にてドーム状(例えば半球状)に閉塞する先端(下端)部とが一体成形され、全体に多数の貫通孔232aが形成されている。これらの貫通孔231a,232aは、内外間において水(液体)の進入を許容しつつ一定以上の大きさの固体(例えば茶殻TL;図7参照)の通過を阻止する程度の大きさ(例えば直径1〜2mm)を有する。なお、第一多孔部231は図5(実施例1)のろ過部312を有しないため、本体部3には第一多孔部231と第二多孔部232とにまたがる内部収容スペース233が形成される。
【0043】
以上のように構成されたアタッチメント20の使用態様について、図22〜図24を参照しつつ説明する。
【0044】
ペットボトルBの雄ねじ部BSにアタッチメント20の雌ねじ部2を螺合し、開口形成円筒部4から第一多孔部231と第二多孔部232とにまたがる内部収容スペース233にパック茶葉TP(抽出用食品)を投入し、水(又は湯)中に浸漬する(図22参照)。このパック茶葉TPは、液体の流通可能な包装紙等で所定量(例えば2g)を包んだパック詰め(分包)状態であり、所定時間(例えば10〜30分)後にパック茶殻TL(残渣)として取り出して廃棄される(図23参照)。その後に、ペットボトルBを傾けると、ペットボトルB中のお茶は、貫通孔231a,232aを通り、開口形成円筒部4から流出する(図24参照)。したがって、パック茶葉TPから抽出されたお茶が、アタッチメント20の開口形成円筒部4から飲用される。
【0045】
(実施例3)
図25は本発明に係る飲料ボトル用開口アタッチメントの第三例を示す正面断面図である。図25に示す飲料ボトル用開口アタッチメント(以下、単にアタッチメントともいう)30の本体部3は、筒状(例えば円筒状)の周壁部とその下端にてドーム状(例えば半球状)に閉塞する先端(下端)部とが一体成形され、全体に多数の貫通孔33aが形成された多孔部33として構成されている。これらの貫通孔33aは、内外間において水(液体)の進入を許容しつつ一定以上の大きさの固体(例えば茶殻TL;図7参照)の通過を阻止する程度の大きさ(例えば直径1〜2mm)を有する。なお、多孔部33は図5(実施例1)のろ過部312を有しないため、内部全体が収容スペースとなる。また、多孔部33(本体部3)、雌ねじ付円筒部1及び開口形成円筒部4を合成樹脂材料により一体成形してもよい。
【0046】
以上のように構成されたアタッチメント30の使用態様について、図26,図27を参照しつつ説明する。
【0047】
ペットボトルBの雄ねじ部BSにアタッチメント30の雌ねじ部2を螺合し、開口形成円筒部4から多孔部33の内部にパック茶葉TP(抽出用食品)を投入し、水(又は湯)中に浸漬する。このパック茶葉TPは、液体の流通可能な包装紙等で所定量(例えば2g)を包んだパック詰め(分包)状態であり、所定時間(例えば10〜30分)後にパック茶殻TL(残渣)として取り出して廃棄される(図26参照)。その後に、ペットボトルBを傾けると、ペットボトルB中のお茶は、貫通孔33aを通り、開口形成円筒部4から流出する(図27参照)。したがって、パック茶葉TPから抽出されたお茶が、アタッチメント30の開口形成円筒部4から飲用される。なお、アタッチメント30は、実施例1に示す第一の使用態様(図6,図7参照)のように、ペットボトルB中に茶葉T(抽出用食品)を投入する態様で使用してもよい。
【0048】
(変形例)
図28,図29に本体部3の変形例を示す。図28の本体部3を構成する多孔部33には、筒状(例えば円筒状)の周壁部の下端を平面状に閉塞する底壁部のみに複数の貫通孔33aが形成されている。図29の本体部3は、筒状(例えば円筒状)の周壁部とその下端にてドーム状(例えば半球状)に閉塞する先端(下端)部とがメッシュ(例えば金網)で形成されたメッシュ部34として構成されている。このメッシュ部34は、内外間において水(液体)の進入を許容しつつ一定以上の大きさの固体(例えば茶殻TL;図7参照)の通過を阻止する程度の大きさ(例えば0.5mm以下の網目)を有する。
【0049】
(実施例4)
図30は本発明に係る飲料ボトル用開口アタッチメントの第四例を示す正面断面図である。図30に示す飲料ボトル用開口アタッチメント(以下、単にアタッチメントともいう)40の本体部3は、雌ねじ付き円筒部1の上端部(図4(実施例1)の本体開口部3aに相当する)を平面状に閉塞する上壁部43に複数の貫通孔43aが形成されている。これらの貫通孔43aは、内外間において水(液体)の進入を許容しつつ一定以上の大きさの固体(例えば茶殻TL;図32参照)の通過を阻止する程度の大きさ(例えば直径1〜2mm)を有する。
【0050】
以上のように構成されたアタッチメント40の使用態様について、図31,図32を参照しつつ説明する。
【0051】
ペットボトルB中に茶葉T(抽出用食品)を投入し、水(又は湯)中に浸漬する(図31参照)。所定時間(例えば10〜30分)後に、ペットボトルBの雄ねじ部BSにアタッチメント40の雌ねじ部2を螺合し、ペットボトルBを傾けると、ペットボトルB中のお茶(抽出液)は、貫通孔43aを通り、開口形成円筒部4から流出する。しかし、ペットボトルB中の茶殻TL(残渣)は、貫通孔43aで捕獲されて外部への流出を阻止される(図32参照)。したがって、茶葉Tから抽出されたお茶が、アタッチメント40の開口形成円筒部4から飲用され、茶殻TLはペットボトルB内に留まって外部へ流出しない。なお、投入した茶葉Tを浮遊状態にて短時間で抽出すると、抽出液(お茶)の味や香りがよい。
【0052】
(実施例5)
図33は本発明に係る飲料ボトル用開口アタッチメントの第五例を示す正面半断面図、図34はそのD−D断面拡大図、図35は図33の要部を拡大して示す断面図である。図33に示す飲料ボトル用開口アタッチメント(以下、単にアタッチメントともいう)50の本体部3は、筒状(例えば円筒状)の周壁部とその下端にてドーム状(例えば半球状)に閉塞する先端(下端)部とが一体成形され、周壁部と先端部とにそれぞれ多数の貫通孔53a,53bが形成された多孔部53として構成されている。
【0053】
図34に示すように、周壁貫通孔53aは、多孔部53の周壁部において、1列当たりで見ると、四半周(90°)内に複数個(例えば4個)ずつ一定の方向(図では斜め45°方向)に平行状に形成され、これを1組として長手方向に多数列(例えば30列)配置されている。一方、先端貫通孔53bは、多孔部53の先端部において、複数列(例えば3列)の同心円状に並ぶように多数(例えば計28個)配置され、各々が放射状に形成されている。これらの貫通孔53a,53bは、内外間において水(液体)の進入を許容しつつ一定以上の大きさの固体(例えば茶殻TL;図7参照)の通過を阻止する程度の大きさ(例えば直径1〜2mm)を有する。なお、多孔部53は図5(実施例1)のろ過部312を有しないため、内部全体が収容スペースとなる。
【0054】
図35に示すように、雌ねじ付円筒部1及び開口形成円筒部4は合成樹脂材料により一体成形されている。合成樹脂材料製の多孔部53(本体部3)は、一体成形された雌ねじ付円筒部1及び開口形成円筒部4に対し、係合部54,6の摩擦嵌合により着脱自在(分離可能)となる形態にて、一体的に形成されている。
【0055】
具体的には、開口形成円筒部4の下端部内周面と多孔部53の上端部外周面とのうち、一方(例えば開口形成円筒部4側の内周面)に係合凸部6(係合部)が全周にわたり突出形成され、他方(例えば多孔部53側の外周面)に係合凸部6と嵌り合う係合凹部54(係合部)が全周にわたり形成されている。また、その係合凹部54の上側(挿入方向前方側)には、係合凸部6を案内して係合凹部54と嵌合させるために、下方へ向かうほど拡径し、係合凹部54よりもやや大径にて係合凹部54と連接される拡径部55が全周にわたり形成されている。さらに、係合凹部54の下側(挿入方向後方側)には、係合凹部54との嵌合状態にて係合凸部6を着座させるために、係合凹部54及び拡径部55よりも大径の着座部56が全周にわたり突出形成されている。
【0056】
多孔部53(本体部3)を開口形成円筒部4の内側において軸方向から(上方へ)挿入したとき、多孔部53の拡径部55が開口形成円筒部4の係合凸部6に乗り上げると、開口形成円筒部4が拡径部55(多孔部53)を径方向内側へ弾性変形させる。さらに多孔部53を挿入して拡径部55が係合凸部6を乗り越えると、係合凹部54(多孔部53)が弾性復帰し、係合凸部6に嵌り合って締まり嵌め状態で固定され、同時に係合凸部6が着座部56に着座することにより、多孔部53は開口形成円筒部4に一体化される。また、多孔部53を挿入方向とは反対方向(下方)に引き出すとき、拡径部55が弾性変形及び弾性復帰し、上記とは逆方向に係合凸部6を乗り越えることにより、係合凸部6と係合凹部54との嵌合が解かれ、多孔部53は開口形成円筒部4(雌ねじ付円筒部1)から分離するので、別々に保管・管理することができる。
【0057】
なお、本実施形態では、
(1)係合凸部6及び係合凹部54を全周に設けなくても、周方向に所定角度間隔で複数(例えば90°間隔で合計4個)の突起状及び窪み状に形成してもよい。
(2)多孔部53(本体部3)は、一体成形された雌ねじ付円筒部1及び開口形成円筒部4に対し、摩擦嵌合に代わるねじ嵌合により着脱自在(分離可能)となる形態にて、一体的に形成してもよい。
【0058】
以上のように構成されたアタッチメント50の使用態様について、図36,図37を参照しつつ説明する。
【0059】
開口形成円筒部4(雌ねじ付円筒部1)に挿入・一体化した多孔部53の内部に茶葉T(抽出用食品)を投入するとともに、ペットボトルBの雄ねじ部BSにアタッチメント50の雌ねじ部2を螺合して、水(又は湯)中に浸漬する(図36参照)。このときさらに、開口形成円筒部4の雄ねじ部5にボトルキャップCの雌ねじ部CSを螺合すれば、ペットボトルBの持ち運びができる。所定時間(例えば10〜30分)経過後に、雄ねじ部BSと雌ねじ部2との螺合を解除してアタッチメント50(及びボトルキャップC)をペットボトルBから取り外し、ペットボトルBを傾けると、ペットボトルB中のお茶は、開口円筒部Nから流出する(図37参照)。したがって、茶葉Tから抽出されたお茶が、ペットボトルBの開口円筒部Nから飲用される。
【0060】
そして、係合凸部6と係合凹部54との嵌合を解き(図35参照)、ペットボトルBから取り外したアタッチメント50の開口形成円筒部4(雌ねじ付円筒部1)から多孔部53(本体部3)を分離することによって、多孔部53の内部に付着する茶殻TL(残渣)を水道水で洗い流したり、洗浄ブラシで除去したりすることができる(図37参照)。
【0061】
このように、アタッチメント50では、摩擦嵌合(又はねじ嵌合)により、開口形成円筒部4(雌ねじ付円筒部1)に対して多孔部53(本体部3)を着脱自在(分離可能)としたので、多孔部53の内部を洗浄する際等の取り扱い性が向上し、多孔部53の保管・管理も容易となる。なお、アタッチメント50は、実施例1に示す第一の使用態様(図6,図7参照)のように、ペットボトルB中に茶葉T(抽出用食品)を投入する態様で使用してもよい。
【0062】
(変形例)
図33における本体部3の変形例を図38,図39に示す。図38に示すアタッチメント50では、多孔部53(本体部3)の上端に、本体開口部3aから径方向外側へ向かって円環状のフランジ部57が一体的に突出形成(例えば一体成形)されている。このフランジ部57は、多孔部53がペットボトルBの内部に挿入されたとき、開口円筒部Nの上端面に載置保持される。そして、雌ねじ付円筒部1の雌ねじ部2とペットボトルBの雄ねじ部BSとの螺合により、フランジ部57は、ペットボトルBの開口円筒部Nの上端面とアタッチメント50の雌ねじ付円筒部1の下端面との間に挟み込まれて締付固定される。このように、雌ねじ付円筒部1及び開口形成円筒部4と多孔部53(本体部3)とは別体にて分割形態に構成されているが、フランジ部57の挟み込みによって、多孔部53は雌ねじ付円筒部1及び開口形成円筒部4に対し一体的に形成される。
【0063】
図39に示すアタッチメント50では、多孔部53(本体部3)の上端に、本体開口部3aから径方向外側へ向かって円環状のフランジ部57が一体的に突出形成(例えば一体成形)され、さらに、そのフランジ部57の中途部から上向きに立ち上がる円筒状の壁部58が、雌ねじ付円筒部1及び開口形成円筒部4と同心的に突出形成(例えば一体成形)されている。この壁部58は、多孔部53をペットボトルBの内部に挿入し、雌ねじ付円筒部1の雌ねじ部2とペットボトルBの雄ねじ部BSとを螺合する際に、開口形成円筒部4の内側に位置するので、雌ねじ付円筒部1及び開口形成円筒部4(ひいてはペットボトルB)に対して多孔部53を径方向に位置決め(センタリング)する機能を有している。
【0064】
したがって、図38又は図39に示すアタッチメント50の使用態様は、多孔部53と雌ねじ付円筒部1及び開口形成円筒部4との一体化が摩擦嵌合に代わりフランジ部57の挟み込みによって達成される以外、実施例5(図36,図37参照)と同様である。なお、図38又は図39に示すアタッチメント50が、実施例1に示す第一の使用態様(図6,図7参照)のように、ペットボトルB中に茶葉T(抽出用食品)を投入する態様で使用可能である点についても、実施例5と同様である。
【0065】
このように、図38又は図39に示すアタッチメント50では、フランジ部57の挟み込みにより、開口形成円筒部4(雌ねじ付円筒部1)に対して別体にて分割形態に構成された多孔部53(本体部3)を一体化可能としたので、多孔部53の内部を洗浄する際等の取り扱い性が向上し、多孔部53の保管・管理も容易となる。また、図39に示すアタッチメント50では、壁部58により、雌ねじ付円筒部1及び開口形成円筒部4(ひいてはペットボトルB)に対して多孔部53の径方向への位置決め(センタリング)が容易である。
【0066】
(実施例6)
図40は本発明に係る飲料ボトル用開口アタッチメントの第六例を示す正面半断面図である。図40に示す飲料ボトル用開口アタッチメント(以下、単にアタッチメントともいう)60は、図38に示す本体部3を、筒状(例えば円筒状)の周壁多孔部631(第一分割本体部;一の分割本体部)と、その下端にてドーム状(例えば半球状)に閉塞する先端多孔部632(第二分割本体部;他の分割本体部)とに分割し、両多孔部631,632を同心的かつ着脱可能に連結したものである。図38と同様に、上方に位置する周壁多孔部631の周壁には、多数の周壁貫通孔53aが形成され、下方に位置する先端多孔部632には、多数の先端貫通孔53bが形成されている。
【0067】
周壁多孔部631の下端部と先端多孔部632の上端部とは、その一方(例えば周壁多孔部631の下端部内周面)に雌ねじ部631a(第一ねじ部)、他方(例えば先端多孔部632の上端部外周面)に雄ねじ部632a(第二ねじ部)がそれぞれ形成され、周壁多孔部631と先端多孔部632とは両ねじ部631a,632aの螺合により着脱可能に嵌合(ねじ結合)される。
【0068】
なお、周壁多孔部631の下端部と先端多孔部632の上端部とは、ねじ結合に代わる摩擦嵌合によって連結してもよい。この場合、周壁多孔部631の下端部と先端多孔部632の上端部とのうち、一方(例えば周壁多孔部631側)に大径部、他方に小径部をそれぞれ形成し、これら大径部と小径部とを軸方向から嵌合・固定する。なお、小径部を径方向内側へ弾性変形させておき、嵌合したときに弾性復帰させるようにすると、両者を締まり嵌め状態で固定することができる(図40,図20参照)。
【0069】
以上のように構成されたアタッチメント60の使用態様について、図41,図42を参照しつつ説明する。
【0070】
周壁多孔部631と先端多孔部632とを連結した本体部3の内部に茶葉T(抽出用食品)を投入するとともに、本体部3をペットボトルBの内部に挿入して、フランジ部57を開口円筒部Nの上端面に載置保持させる。次に、ペットボトルBの雄ねじ部BSにボトルキャップCの雌ねじ部CSを螺合して、水(又は湯)中に浸漬する(図41参照)。このときペットボトルBの持ち運びができる。所定時間(例えば10〜30分)経過後に、雄ねじ部BSと雌ねじ部CSとの螺合を解除して本体部3をペットボトルBから取り外し、ペットボトルBを傾けると、ペットボトルB中のお茶は、開口円筒部Nから流出する(図42参照)。したがって、茶葉Tから抽出されたお茶が、ペットボトルBの開口円筒部Nから飲用される。
【0071】
そして、周壁多孔部631と先端多孔部632との嵌合(ねじ結合)を解き(図40参照)、ペットボトルBから取り外した本体部3を分離することによって、周壁多孔部631及び先端多孔部632の内部に付着する茶殻TL(残渣)を水道水で洗い流したり、洗浄ブラシで除去したりすることが容易になる(図42参照)。
【0072】
このように、フランジ部57を有する本体部3と、ペットボトルB及びボトルキャップCとを用いて、一層簡便にお茶を抽出することができる。また、周壁多孔部631と先端多孔部632とを分離可能としたので、周壁多孔部631及び先端多孔部632の内部に付着する茶殻TL(残渣)の除去が容易になる。なお、図33や図39に示すアタッチメント50において、本体部3を周壁多孔部と先端多孔部とに分離可能とした場合にも、茶殻TL(残渣)の除去が容易になる。
【0073】
本実施例のアタッチメント60を用いる場合、図36に示す態様でお茶を抽出してもよい。また、アタッチメント60は、実施例1に示す第一の使用態様(図6,図7参照)のように、ペットボトルB中に茶葉T(抽出用食品)を投入する態様で使用することもできる。
【0074】
(変形例)
図40における本体部3の変形例を図43に示す。図43に示すアタッチメント60では、雌ねじ付円筒部1、開口形成円筒部4及び周壁多孔部631(本体部3)は合成樹脂材料により一体成形されている。合成樹脂材料製の先端多孔部632(本体部3)は、雌ねじ付円筒部1及び開口形成円筒部4と一体成形された周壁多孔部631に対し、雌ねじ部631a(第一ねじ部)と雄ねじ部632a(第二ねじ部)とのねじ結合(又は摩擦嵌合)により着脱自在(分離可能)に連結されている。
【0075】
以上のように構成されたアタッチメント60の使用態様について、図44,図45を参照しつつ説明する。
【0076】
周壁多孔部631と先端多孔部632とを連結することにより、開口形成円筒部4(雌ねじ付円筒部1)と一体化された本体部3の内部に茶葉T(抽出用食品)を投入するとともに、ペットボトルBの雄ねじ部BSにアタッチメント60の雌ねじ部2を螺合して、水(又は湯)中に浸漬する(図44参照)。このときさらに、開口形成円筒部4の雄ねじ部5にボトルキャップCの雌ねじ部CSを螺合すれば、ペットボトルBの持ち運びができる。所定時間(例えば10〜30分)経過後に、雄ねじ部BSと雌ねじ部2との螺合を解除してアタッチメント60(及びボトルキャップC)をペットボトルBから取り外し、ペットボトルBを傾けると、ペットボトルB中のお茶は、開口円筒部Nから流出する(図45参照)。したがって、茶葉Tから抽出されたお茶が、ペットボトルBの開口円筒部Nから飲用される。
【0077】
そして、周壁多孔部631と先端多孔部632との嵌合(ねじ結合)を解き(図43参照)、ペットボトルBから取り外した本体部3を分離することによって、周壁多孔部631及び先端多孔部632の内部に付着する茶殻TL(残渣)を水道水で洗い流したり、洗浄ブラシで除去したりすることが容易になる(図45参照)。
【0078】
このように、周壁多孔部631と先端多孔部632とを分離可能としたので、周壁多孔部631及び先端多孔部632の内部に付着する茶殻TL(残渣)の除去が容易になる。なお、アタッチメント60は、実施例1に示す第一の使用態様(図6,図7参照)のように、ペットボトルB中に茶葉T(抽出用食品)を投入する態様で使用することもできる。
【0079】
実施例2(図21A〜図24)、実施例3(図25〜図29)、実施例4(図30〜図32)、実施例5(図33〜図39)、実施例6(図40〜図45)において実施例1(図1〜図20)と共通する機能を有する部分にはそれぞれ同一符号を付して説明を省略する。
【0080】
なお、以上の実施例では、本発明に係る飲料ボトル用開口アタッチメントを飲用後のペットボトルに適用する場合のみについて説明したが、本発明は飲料を充填するための未使用の飲料ボトル等にも適用できる。また、各実施例及び変形例は、技術的な矛盾を生じない範囲において、互いに組み合わせて使用することもできる。
【符号の説明】
【0081】
1 雌ねじ付き円筒部
2 雌ねじ部
3 本体部
3a 本体開口部
31 多孔部(第一分割本体部;一の分割本体部)
31a 貫通孔
311 第一ねじ部
312 ろ過部
312a ろ過孔
32 メッシュ部(第二分割本体部;他の分割本体部)
321 第二ねじ部
4 開口形成円筒部
5 雄ねじ部
6 係合凸部(係合部)
10 アタッチメント(飲料ボトル用開口アタッチメント)
20 アタッチメント(飲料ボトル用開口アタッチメント)
231 第一多孔部(第一分割本体部;一の分割本体部)
231a 貫通孔
232 第二多孔部(第二分割本体部;他の分割本体部)
232a 貫通孔
233 内部収容スペース
30 アタッチメント(飲料ボトル用開口アタッチメント)
33 多孔部(本体部)
33a 貫通孔
34 メッシュ部(本体部)
40 アタッチメント(飲料ボトル用開口アタッチメント)
43 上壁部
43a 貫通孔
50 アタッチメント(飲料ボトル用開口アタッチメント)
53 多孔部(本体部)
53a 周壁貫通孔
53b 先端貫通孔
54 係合凹部(係合部)
55 拡径部
56 着座部
57 フランジ部
58 壁部
60 アタッチメント(飲料ボトル用開口アタッチメント)
631 周壁多孔部(第一分割本体部;一の分割本体部)
631a 第一ねじ部
632 先端多孔部(第二分割本体部;他の分割本体部)
632a 第二ねじ部
B ペットボトル(飲料ボトル)
BS 雄ねじ部
C ボトルキャップ
CS 雌ねじ部
N 開口円筒部
S セラミックボール(液改質材)
T 茶葉(抽出用食品)
TP パック茶葉(抽出用食品)
TL 茶殻、パック茶殻(残渣)
W 水(液)
FN 漏斗
SP 計量スプーン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペットボトル等の飲料ボトルの上部に開口として形成された開口円筒部に着脱可能に装着される飲料ボトル用開口アタッチメントであって、
前記飲料ボトルの開口円筒部の外周面に形成された雄ねじ部に螺合する雌ねじ部が内周面に形成された雌ねじ付き円筒部と、
その雌ねじ付き円筒部と一体的に、かつ該雌ねじ付き円筒部の雌ねじ部が前記開口円筒部の雄ねじ部に螺合することを許容する形態で形成され、液体の流通を許容しつつ一定以上の大きさの固体の流通を阻止する本体部と、
前記雌ねじ付円筒部からこれと同心的かつ一体的に外向きに突出し、前記飲料ボトルのボトルキャップ又は専用のキャップが螺合される雄ねじ部が外周面に形成された開口形成円筒部と、
を備え、
(1)前記飲料ボトルの開口円筒部に螺合された状態で、該飲料ボトルの液中に浸漬された茶葉等の抽出用食品の残渣が該液とともに該飲料ボトル外へ流出しようとする際に前記本体部で前記残渣を捕獲して外部への流出を阻止するとともに該液の流出を許容し、
(2)もしくは前記本体部内に隔離・収容された茶葉等の抽出用食品の成分が該飲料ボトルの液中に抽出され、
(3)あるいは前記飲料ボトル内の液又は該ボトルに注入される液の改質のための液改質材が前記本体部内に隔離・収容され、その液改質材を触れつつ前記飲料ボトルに液が注入され又は液が流出することを特徴とする飲料ボトル用開口アタッチメント。
【請求項2】
ペットボトル等の飲料ボトルの上部に開口として形成された開口円筒部に着脱可能に装着される飲料ボトル用開口アタッチメントであって、
前記飲料ボトルの開口円筒部の外周面に形成された雄ねじ部に螺合する雌ねじ部が内周面に形成された雌ねじ付き円筒部と、
その雌ねじ付き円筒部からこれと同心的かつ一体的に、しかも該雌ねじ付き円筒部の雌ねじ部が前記開口円筒部の雄ねじ部に螺合した状態で該開口円筒部の内側に位置する外周面を有して前記飲料ボトルの内部に向かって延び、内外間において液体の進入を許容しつつ一定以上の大きさの固体の通過を阻止する本体部と、
前記雌ねじ付円筒部からこれと同心的かつ一体的に、前記本体部とは反対へ突出し、前記飲料ボトルのボトルキャップ又は専用のキャップが螺合される雄ねじ部が外周面に形成された開口形成円筒部と、
を備え、
(1)前記飲料ボトルの開口円筒部に螺合された状態で、該飲料ボトルの液中に浸漬された茶葉等の抽出用食品の残渣が該液とともに該飲料ボトル外へ流出しようとする際に前記本体部で前記残渣を捕獲して外部への流出を阻止するとともに該液の流出を許容し、
(2)もしくは前記本体部内に隔離・収容された茶葉等の抽出用食品の成分が該飲料ボトルの液中に抽出され、
(3)あるいは前記飲料ボトル内の液又は該ボトルに注入される液の改質のための液改質材が前記本体部内に隔離・収容され、その液改質材を触れつつ前記飲料ボトルに液が注入され又は液が流出することを特徴とする飲料ボトル用開口アタッチメント。
【請求項3】
前記本体部はその軸方向において2以上に分割され、その分割本体部同士が同心的かつ着脱可能にねじ結合又は嵌合により連結されて全体として1つの本体部とされ、一の分割本体部と他の分割本体部を分離した状態において、その一の及び他の分割本体部の少なくとも一方の内部に茶葉等の抽出用食品を収容できるようにした請求項2に記載の飲料ボトル用開口アタッチメント。
【請求項4】
前記本体部はその軸方向において2以上に分割され、その分割本体部同士が同心的かつ着脱可能にねじ結合又は嵌合により連結されて全体として1つの本体部とされ、それら一の分割本体部と他の分割本体部とにまたがる内部収容スペースを備えた請求項2に記載の飲料ボトル用開口アタッチメント。
【請求項5】
前記本体部はその軸方向において2以上に分割され、その分割本体部同士が同心的かつ着脱可能にねじ結合又は嵌合により連結されて全体として1つの本体部とされ、一の分割本体部から他の分割本体部を分離・除去した状態で、その一の分割本体部により前記飲料ボトルの液中に浸漬された後の抽出用食品の残渣の流出を阻止し、前記一の分割部本体部に他の分割本体部を結合した状態で該他の分割本体部内に茶葉等の抽出用食品を隔離・収容し、前記飲料ボトル内の液中に浸漬するようにした請求項2に記載の飲料ボトル用開口アタッチメント。
【請求項6】
前記本体部はその軸方向において2以上に分割され、その分割本体部同士が同心的かつ着脱可能にねじ結合又は嵌合により連結されて全体として1つの本体部とされ、一の分割本体部から他の分割本体部を分離・除去した状態で、その一の分割本体部により前記飲料ボトルの液中に浸漬された後の抽出用食品の残渣の流出を阻止し、前記一の分割部本体部に他の分割本体部を結合した状態で該他の分割本体部内に液改質材を隔離・収容し、前記飲料ボトル内の液中に浸漬するようにした請求項2に記載の飲料ボトル用開口アタッチメント。
【請求項7】
前記本体部はその軸方向において2以上に分割され、その分割本体部同士が同心的かつ着脱可能にねじ結合又は嵌合により連結されて全体として1つの本体部とされ、一の分割本体部には前記抽出用食品を隔離・収容するとともに、他の分割本体部には前記液改質材を隔離・収容し、前記飲料ボトル内の液中に浸漬するようにした請求項2に記載の飲料ボトル用開口アタッチメント。
【請求項8】
分離不能に一体化された前記雌ねじ付き円筒部及び開口形成円筒部に対して前記本体部を分離可能に一体化するために、前記開口形成円筒部の内周面及び前記本体部の外周面には、それらのうちの一方に凸部、他方に凹部を有し、弾性変形によって係合する係合部が形成され、
前記本体部は、軸方向から挿入したとき、前記係合部の弾性変形により前記開口形成円筒部の内側に固定される一方、軸方向に引き抜き力を付与したとき、前記係合部の弾性変形により前記開口形成円筒部から分離可能である請求項2に記載の飲料ボトル用開口アタッチメント。
【請求項9】
分離不能に一体化された前記雌ねじ付き円筒部及び開口形成円筒部に対して前記本体部を分離可能に一体化するために、前記本体部には径方向外側へ向かってフランジ部が突出形成され、
前記フランジ部は、前記本体部が前記飲料ボトルの内部に挿入されたとき、前記開口円筒部に載置されるとともに、前記雌ねじ付き円筒部の雌ねじ部が前記開口円筒部の雄ねじ部に螺合したとき、前記開口円筒部と前記雌ねじ付き円筒部との間に挟み込まれる請求項2に記載の飲料ボトル用開口アタッチメント。
【請求項10】
前記フランジ部には、径方向外側へ向かう中途部から立ち上がる壁部が形成され、
前記壁部は、前記雌ねじ付き円筒部の雌ねじ部が前記開口円筒部の雄ねじ部に螺合したとき、前記開口形成円筒部の内側に位置する請求項9に記載の飲料ボトル用開口アタッチメント。
【請求項11】
前記開口円筒部の外周面に形成された雄ねじ部を、請求項1ないし10のいずれか1項に記載された飲料ボトル用開口アタッチメントの前記雌ねじ付き円筒部の内周面に形成された雌ねじ部と螺合させるとともに、前記飲料ボトル用開口アタッチメントの前記開口形成円筒部の外周面に形成された雄ねじ部に前記ボトルキャップを螺合させるアタッチメント形態と、
前記開口円筒部の外周面に形成された雄ねじ部に前記ボトルキャップを螺合させる本来の形態とに、
使用時の形態を変更可能であることを特徴とする飲料ボトル。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21A】
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【図21B】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【公開番号】特開2011−195198(P2011−195198A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−248460(P2010−248460)
【出願日】平成22年11月5日(2010.11.5)
【分割の表示】特願2010−107655(P2010−107655)の分割
【原出願日】平成22年5月7日(2010.5.7)
【出願人】(593099034)チャッティージャパン株式会社 (2)
【Fターム(参考)】