説明

飲酒運転抑制装置

【課題】結果的に飲酒運転をしてしまった場合であっても、安全に運転を停止させることができる飲酒運転抑制装置を提供すること。
【解決手段】運転席アルコール濃度を検出したら(ステップS10)、その運転席アルコール濃度が基準値以上か否かを判定する(ステップS20)。そして、運転席アルコール濃度が基準値以上の場合には、制御装置14がコンビネーションヘッドライト21を点灯させるときには、コンビネーションヘッドライト21の配光範囲をロービーム時の配光範囲よりも車両側に設定された飲酒検出時配光範囲にする(ステップS30)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲酒運転を抑制する飲酒運転抑制装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、飲酒運転を抑制する装置が種々提案されている。例えば、特許文献1の飲酒時の自動車エンジン始動装置は、運転者が飲酒していることを検知した場合には、エンジンの始動を不能にしている。
【0003】
また、特許文献2には、走行中にアルコール反応が検出された場合には、音声と表示で警告を発しハザードランプを点滅させ速度制限、車両停止を運転者に指示し、従わない場合は警告を発しながら時間プログラムにより段階的に燃料制御を行い強制的な退避処置を実行する技術が提案されている。
【0004】
さらに、特許文献3には、運転中に吸気に含まれるアルコール濃度が規定値以下でない場合には地図情報に基づいて安全に停車できる場所までの経路を探索し、探索した経路を自動的に案内する技術が提案されている。
【特許文献1】特開平8−150853号公報
【特許文献2】特開2005−206128号公報
【特許文献3】特開2005−24507号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1〜特許文献3は、それぞれ以下のような問題を有している。まず、特許文献1の飲酒時の自動車エンジン始動装置では、飲酒していない人がエンジン始動させれば、その後、飲酒している人が運転をすることができてしまう。
【0006】
次に、特許文献2で提案されている技術は、走行中にアルコール反応が検出された場合には、音声と表示で警告を発しハザードランプを点滅させ速度制限、車両停止を運転者に指示しているが、従わない場合は強制的な退避処置を実行しているので、周囲の交通状況によってはその退避処置でかえって危険な状況を引き起こす可能性がある。
【0007】
また、特許文献3で提案されている技術は、地図情報から安全に停車できる場所を決めることは非常に困難で実用化することは難しい。
【0008】
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、結果的に飲酒運転をしてしまった場合であっても、安全に運転を停止させることができる飲酒運転抑制装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために請求項1の飲酒運転抑制装置は、車両の運転席付近の空気中のアルコール濃度を示す運転席アルコール濃度を検出するアルコール濃度検出装置と、前記アルコール濃度検出装置によって検出された運転席アルコール濃度が基準値以上か否かを判定するアルコール濃度判定装置と、前記車両のヘッドライトが点灯している状態において、前記アルコール濃度判定装置によって前記運転席アルコール濃度が基準値以上と判定されたことに基づいて、運転しにくくするために、前記ヘッドライトの配光範囲を、ロービーム時の配光範囲よりも車両側に設定された飲酒検出時配光範囲とするヘッドライト制御装置とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明では、ヘッドライトが点灯している状態においてアルコール濃度が基準値以上と判定されると、ヘッドライトの配光範囲をロービームのときよりも車両側に変更しており、これによって前方の視認性が低下して、運転がしにくくなる。運転がしにくくなると、運転を停止しようと考えられることから、飲酒運転を抑制できることになる。しかも、ヘッドライトを消灯させるのではなく、前方の視認性を低下させるのみであることから、周囲の状況はある程度確認できる。したがって、安全な停止位置を探し、その位置まで安全を確保しつつ走行させることが可能となる。なお、飲酒運転をする時間帯は夜が多いので、本発明のように、夜に点灯させるヘッドライトを制御することによって飲酒運転を抑制させるようにすると、飲酒運転を抑制できる場合が多くなる。
【0011】
請求項2の飲酒運転抑制装置は、前記ヘッドライト制御装置は、前記ヘッドライトの配光範囲を前記飲酒検出時配光範囲とするときの前記ヘッドライトの色を、前記ヘッドライトの配光範囲を前記飲酒検出時配光範囲にする前の前記ヘッドライトの色と異ならせることを特徴とする。
【0012】
このように、車両のヘッドライトの色を飲酒運転時とそうでないときとで異ならせているので、飲酒運転時、その車両の周囲の人はその車両に対して注意を向けることができる。その結果、飲酒運転による事故に巻き込まれるのを抑制することができる。
【0013】
請求項3の飲酒運転抑制装置は、前記アルコール濃度判定装置によって前記運転席アルコール濃度が基準値以上と判定されたことに基づいて、前記車両のストップランプ及び方向指示灯の少なくとも一方を点滅させる灯火器制御装置をさらに備えることを特徴とする。
【0014】
このように、運転席アルコール濃度が基準値以上と判定されたことに基づいて、車両のストップランプ及び方向指示灯の少なくとも一方が自動で点滅されるので、その状態で走行しているのを車両の周囲の人が認識することによって、その車両に対して注意を向けることができる。その結果、飲酒運転による事故に巻き込まれるのを抑制することができる。
【0015】
請求項4の飲酒運転抑制装置は、前記灯火器制御装置は、前記アルコール濃度判定装置によって前記運転席アルコール濃度が基準値以上と判定されたことに基づいて、前記車両のストップランプ及び方向指示灯の少なくとも一方を点滅させる際に、その点滅周期を前記アルコール濃度判定装置によって前記運転席アルコール濃度が基準値未満と判定されたときの前記ストップランプ又は方向指示灯の点滅周期と異ならせることを特徴とする。
【0016】
このように、車両のストップランプ及び方向指示灯の少なくとも一方を点滅させる際に、その点滅周期を飲酒運転時とそうでないときとで異ならせているので、飲酒運転時、その車両の周囲の人はその車両に対してより一層注意を向けることができる。
【0017】
請求項5の飲酒運転抑制装置は、前記アルコール濃度判定装置によって前記運転席アルコール濃度が基準値以上と判定されたことに基づいて、ドライバーに飲酒運転である旨を警告する警告装置を備えることを特徴とする。これによって、飲酒運転することをドライバーに思い留まらせることが期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明に係る飲酒運転抑制装置の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態の飲酒運転抑制装置10の概略構成、飲酒運転抑制装置10に接続されえた車両の灯火器群20、オートライトセンサ30及び灯火器スイッチ40のブロック図である。同図に示すように、飲酒運転抑制装置10は、アルコール濃度検出装置11、アルコール濃度判定装置12、警告装置13及び制御装置14を備えている。
【0019】
アルコール濃度検出装置11は、車両の運転席付近に設置され、運転席付近の空気のアルコール濃度を示す運転席アルコール濃度を検出する。アルコール濃度検出装置11は、検出した運転席アルコール濃度をアルコール濃度判定装置12に出力する。
【0020】
アルコール濃度判定装置12は、運転席アルコール濃度が基準値以上か否かを判定する。その基準値は、飲酒運転に該当するか否かを定めた法律に則って定められている。アルコール濃度判定装置12は、運転席アルコール濃度が基準値以上か否かの判定結果を制御装置14に出力する。
【0021】
警告装置13は、スピーカや表示装置が用いられ、制御装置14に指示信号に基づいて、飲酒運転に該当する旨をスピーカや表示装置でドライバーに警告する。
【0022】
制御装置14は、通常のコンピュータとして構成されており、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスライン(いずれも不図示)が備えられている。ROMには、灯火器群20及び警告装置13を制御するプログラムが書き込まれており、CPUはそのプログラムに従って各種処理を実行する。例えば、ドライバーによって、灯火器スイッチ40が操作された場合には、灯火器スイッチ40の操作に基づいた灯火器21〜24を点灯又は点滅させる。また、後述するオートライトセンサ30から出力された光の強度を示す信号を受信した場合には、その光の強度を示す信号に応じて灯火器21〜24を点灯させる。
【0023】
また、制御装置14は、請求項記載のヘッドライト制御装置に相当し、アルコール濃度判定装置12出力された運転席アルコール濃度が基準値以上であることを示す信号を受信した場合には、灯火器群20を飲酒運転用に制御する。この制御内容については、本発明の特徴的部分であるので、後にフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0024】
灯火器群20は、コンビネーションヘッドライト21、方向指示灯22、ハイマウントストップランプ23及びコンビネーションリアランプ24を備えており、それぞれ制御装置14からの指示信号に基づいて点灯又は点滅する。なお、コンビネーションヘッドライト21は、ハイビーム用に光軸が設定されたライト、ロービーム用に光軸が設定されたライト、飲酒検出時用に光軸が設定されたライトを備えている。飲酒検出時用のライトの光軸は、そのライトの配光範囲(以下、飲酒検出時配光範囲という)がロービーム時よりも自車側となるように設定されており、例えば、その飲酒検出時配光範囲は車両前方10m以下の範囲とされる。
【0025】
オートライトセンサ30は、車両周囲の光の強度を検出する。そして、検出した光の強度を示す信号を制御装置14に出力する。
【0026】
灯火器スイッチ40は、ドライバーが運転席から操作できる位置に設けられ、灯火器21〜24を個別に点灯・点滅又は消灯させるスイッチである。ドライバーによって灯火器スイッチ40が操作されたときには、灯火器スイッチ40は、どの灯火器21〜24を点灯・点滅又は消灯させるかを示す信号を制御装置14に出力する。
【0027】
次に、飲酒運転抑制装置10が灯火器群20を制御するときの詳細について、図2のフローチャートを用いて説明する。なお、このフローチャートは、アルコール濃度検出装置11、アルコール濃度判定装置12、及び制御装置14が実行する。また、このフローチャートは一定期間おきに実行される。
【0028】
ステップS10では、アルコール濃度検出装置11が運転席アルコール濃度を検出する。そして、アルコール濃度検出装置11は、検出した運転席アルコール濃度をアルコール濃度判定装置12に出力する。
【0029】
ステップS20では、アルコール濃度検出装置11から供給された運転席アルコール濃度が基準値以上か否かをアルコール濃度判定装置12が判定する。そして、その判定結果を制御装置14に出力する。そして、制御装置14は、運転席アルコール濃度が基準値以上を示す判定結果を受信した場合は処理をステップS30に進め、運転席アルコール濃度が基準値未満を示す判定結果を受信した場合は処理をステップS40に進める。
【0030】
ステップS30では、制御装置14が灯火器21〜24を飲酒運転用に制御するとともに、警告装置13を用いて飲酒運転に該当する旨をドライバーに警告し、このフローチャートを終了する。灯火器21〜24を飲酒運転用に制御することについて、具体的には、オートライトセンサ30から供給される信号に基づいて又はドライバーによる灯火器スイッチ40の操作によってコンビネーションヘッドライト21を点灯させるときには、飲酒検出時用のライトを点灯させる。これによって、コンビネーションヘッドライト21による配光範囲が前述の飲酒検出時配光範囲とされる。図3は、コンビネーションヘッドライト21を飲酒運転用に制御していないときのコンビネーションヘッドライト21による照射の様子を示した図であり、図4は、コンビネーションヘッドライト21を飲酒運転用に制御しているときのコンビネーションヘッドライト21による照射の様子を示した図である。また、図3(a)、図4(a)は、コンビネーションヘッドライト21による照射の様子を車両100の上方向から見た図であり、図3(b)、図4(b)は、コンビネーションヘッドライト21による照射の様子を車両100の横方向から見た図である。図4のように、コンビネーションヘッドライト21の配光範囲をロービーム時の配光範囲よりも車両側に設定された飲酒検出時配光範囲とすることにより、前方の視認性が低下するので、運転がしにくくなる。
【0031】
また、制御装置14は、コンビネーションヘッドライト21を飲酒運転用に制御するとともに、コンビネーションヘッドライト21以外の灯火器22〜24を点滅させる。図5は、灯火器22〜24を点滅させた状態を示した図であり、同図(a)は車両前方から車両100を見た図であり、同図(b)は車両後方から車両100を見た図である。このように、灯火器22〜24を点滅させることにより、周囲の歩行者、車両がその車両に対して注意を向けることができる。その結果、飲酒運転による事故に巻き込まれることを抑制することができる。
【0032】
ステップS40では、制御装置14は通常の灯火器制御を実行して、このフローチャートを終了する。通常の灯火器制御とは、オートライトセンサ30から供給される信号に基づいて又はドライバーによる灯火器スイッチ40の操作によってコンビネーションヘッドライト21を点灯させるときには、図3に示すようにコンビネーションヘッドライト21の配光範囲を車両前方40メートル(ロービーム時の配光範囲)以上先までドライバーが視認できる配光範囲にする。
【0033】
また、オートライトセンサ30から供給される信号に基づいて又はドライバーによる灯火器スイッチ40の操作によってコンビネーションリアランプ24を点灯させる。さらに、図示しないブレーキペダルがドライバーによって操作されたときには、コンビネーションリアランプ24に含まれるストップランプ及びハイマウントストップランプ23を点灯させる。また、図示しない方向指示器がドライバーによって操作されたときには、左右の方向指示灯22のうち、方向指示器の操作方向に対応した方向指示灯22を点滅させる。また、図示しないハザードランプ点滅スイッチが操作されたときには、左右の方向指示灯22を点滅させる。
【0034】
以上、本実施形態の飲酒運転抑制装置10は、運転席アルコール濃度が基準値以上の場合には、コンビネーションヘッドライト21を点灯させるときには、コンビネーションヘッドライト21の配光範囲をロービーム時の配光範囲よりも車両側に設定された飲酒検出時配光範囲にする。これにより、前方の視認性が低下して、運転がしにくくなる。運転がしにくくなると、運転を停止しようと考えられることから、飲酒運転を抑制できることになる。しかも、ヘッドライトを消灯させるのではなく、前方の視認性を低下させるのみであることから、周囲の状況はある程度確認できる。したがって、安全な停止位置を探し、その位置まで安全を確保しつつ走行させることが可能となる。
【0035】
また、本実施形態の飲酒運転抑制装置10は、運転席アルコール濃度が基準値以上の場合には、灯火器22〜24を点滅させる。これにより、車両の灯火器22〜24が点滅した状態で走行しているのを、その車両の周囲の人が認識することによって、その車両に対して注意を向けることができる。その結果、飲酒運転による事故に巻き込まれるのを抑制することができる。
【0036】
さらに、本実施形態の飲酒運転抑制装置10は、運転席アルコール濃度が基準値以上の場合には、ドライバーに飲酒運転に該当する旨を警告装置13を用いて警告する。これによって、飲酒運転することをドライバーに思い留まらせることが期待できる。
【0037】
(変形例1)
上記実施形態の飲酒運転抑制装置10では、運転席アルコール濃度が基準値以上の場合には、コンビネーションヘッドライト21を点灯させるときには、コンビネーションヘッドライト21の配光範囲をロービーム時の配光範囲よりも車両側に設定された飲酒検出時配光範囲にしている。ここで、周囲の人の安全性を考慮して、コンビネーションヘッドライト21の配光範囲を飲酒検出時配光範囲にするときには、コンビネーションヘッドライト21の色を、運転席アルコール濃度が基準値未満のときのコンビネーションヘッドライト21の色と異ならせても良い。車両の周囲の人はそのコンビネーションヘッドライト21の色を視認することにより、飲酒運転であることが容易に把握することができる。その結果、飲酒運転による事故に巻き込まれるのを抑制することができる。
【0038】
なお、コンビネーションヘッドライト21の色を飲酒運転時とそうでないときとで変える方法について、例えばコンビネーションヘッドライト21を複数種類の色の複数のライトで構成する。そして、制御装置14は、その複数のライトのうち点灯させるライトを飲酒運転時とそうでないときとで異ならせる。または、飲酒運転時は、コンビネーションヘッドライト21を色付きフィルムで覆う方法もある。
【0039】
(変形例2)
上記実施形態の飲酒運転抑制装置10では、運転席アルコール濃度が基準値以上の場合には、車両周囲の人の安全性を考慮して、灯火器22〜24を点滅させていた。ここで、より一層、車両周囲の人の安全性を確保するために、制御装置14は飲酒運転時とそうでないときとで灯火器22〜24の点滅周期を異ならせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本実施形態の飲酒運転抑制装置10の概略構成、飲酒運転抑制装置10に接続された車両の灯火器群20、オートライトセンサ30及び灯火器スイッチ40のブロック図である。
【図2】飲酒運転抑制装置10が灯火器群20を制御するときのフローチャートである。
【図3】通常時のコンビネーションヘッドライト21による照射の様子を示した図である。
【図4】飲酒運転時のコンビネーションヘッドライト21による照射の様子を示した図である。
【図5】飲酒運転時において、灯火器22〜24が点滅している様子を示した図である。
【符号の説明】
【0041】
10…飲酒運転抑制装置、11…アルコール濃度検出装置、12…アルコール濃度判定装置、13…警告装置、14…制御装置(ヘッドライト制御装置、灯火器制御装置)、20…灯火器群、21…コンビネーションヘッドライト、22…方向指示灯、23…ハイマウントストップランプ、24…コンビネーションリアランプ、30…オートライトセンサ、40…灯火器スイッチ、100…車両

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の運転席付近の空気中のアルコール濃度を示す運転席アルコール濃度を検出するアルコール濃度検出装置と、
前記アルコール濃度検出装置によって検出された運転席アルコール濃度が基準値以上か否かを判定するアルコール濃度判定装置と、
前記車両のヘッドライトが点灯している状態において、前記アルコール濃度判定装置によって前記運転席アルコール濃度が基準値以上と判定されたことに基づいて、運転しにくくするために、前記ヘッドライトの配光範囲を、ロービーム時の配光範囲よりも車両側に設定された飲酒検出時配光範囲とするヘッドライト制御装置とを備えることを特徴とする飲酒運転抑制装置。
【請求項2】
前記ヘッドライト制御装置は、前記ヘッドライトの配光範囲を前記飲酒検出時配光範囲とするときの前記ヘッドライトの色を、前記ヘッドライトの配光範囲を前記飲酒検出時配光範囲にする前の前記ヘッドライトの色と異ならせることを特徴とする請求項1に記載の飲酒運転抑制装置。
【請求項3】
前記アルコール濃度判定装置によって前記運転席アルコール濃度が基準値以上と判定されたことに基づいて、前記車両のストップランプ及び方向指示灯の少なくとも一方を点滅させる灯火器制御装置をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の飲酒運転抑制装置。
【請求項4】
前記灯火器制御装置は、前記アルコール濃度判定装置によって前記運転席アルコール濃度が基準値以上と判定されたことに基づいて、前記車両のストップランプ及び方向指示灯の少なくとも一方を点滅させる際に、その点滅周期を前記アルコール濃度判定装置によって前記運転席アルコール濃度が基準値未満と判定されたときの前記ストップランプ又は方向指示灯の点滅周期と異ならせることを特徴とする請求項3に記載の飲酒運転抑制装置。
【請求項5】
前記アルコール濃度判定装置によって前記運転席アルコール濃度が基準値以上と判定されたことに基づいて、ドライバーに飲酒運転である旨を警告する警告装置を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の飲酒運転抑制装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−269026(P2008−269026A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−107452(P2007−107452)
【出願日】平成19年4月16日(2007.4.16)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】