説明

香料系

本願は、香料原材料、香料系、並びにかかる香料原材料及び/又はかかる香料系を含む消費者製品に加えて、かかる香料系、及び消費者製品を製造並びに使用するプロセスに関する。本明細書に開示される送達系を含む香料組成物は、かかる香料原材料が特徴にバリエーションをもたらすことができ、またかかる組成物が所望の匂いプロファイルを提供することができるため、香料業界の選択肢を広げる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、香料原材料、香料送達系、並びにかかる香料原材料及び/又はかかる香料送達系を含む消費者製品に加えて、かかる香料原材料、香料送達系、及び消費者製品を製造並びに使用するプロセスに関する。
【背景技術】
【0002】
消費者製品は、かかる製品及び/若しくはかかる製品と接触する部位に所望の香りを提供することができ、並びに/又は望ましくない匂いをマスキングすることができる、1種以上の香料及び/又は香料送達系を含むことができる。現在の香料及び香料送達系は、望ましい匂いを提供しているが、消費者は、長続きし得かつ各人の好みに応じて調整された香りを有する製品を探し続けている。(例えば、米国特許出願第2007/0275866 A1号及び米国特許出願第12/133866号を参照)−残念ながら、入手可能な香料原材料及び香料送達系の給源(pool)は、例えば、潜在的供給上の制約により、非常に制限を受けているため、香料業界の要望を完全に満たすことができていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願第2007/0275866 A1号
【特許文献2】米国特許出願第12/133866号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、香料製造者は、現在の香料材料に取って代わり得る、又は現在の香料材料の代替として機能し得る香料原材料及び香料送達系の更により大きな給源を必要としている。
【0005】
出願人らは、本明細書に開示される香料原材料は、例えば、Lilial(登録商標)としても知られているp−t.ブチル−α−メチルジヒドロ桂皮アルデヒドの特徴及び/又は匂いプロファイルを含む、全体的性能を提供し得るため、本明細書に開示される香料原材料、及び送達系を含む組成物が、香料業界の選択肢を広げると考える。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願は、香料原材料、香料系、並びにかかる香料原材料及び/又はかかる香料系を含む消費者製品に加えて、かかる香料系、及び消費者製品を製造並びに使用するプロセスに関する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
定義
本明細書で使用するとき、「消費者製品」は、一般に、販売される形態での使用又は消費を意図するベビーケア、ビューティケア、布地及びホームケア、ファミリーケア、フェミニンケア、ヘルスケア、スナック、及び/若しくは飲料製品又は装置を意味する。かかる製品としては、おむつ、よだれかけ、拭き取り用品;脱色、着色、染色、コンディショニング、シャンプー、スタイリングを含む毛髪(ヒト、イヌ、及び/又はネコ)の処理に関連する製品及び/又は方法;防臭剤及び制汗剤;パーソナルクレンジング;化粧品;上質な芳香剤を含む消費者使用のためのクリーム、ローション、及び他の局所塗布製品の塗布を含むスキンケア;並びにシェービング製品、エアフレッシュナー及び芳香送達系を含む空気ケア、車ケア、食器洗浄、布地コンディショニング(柔軟化及び/又はフレッシュニングを含む)、洗濯洗浄、洗濯及びすすぎ添加剤並びに/又はケア、床及び便器洗浄剤を含む硬質表面洗浄及び/又は処理、並びに消費者用又は業務用の他の洗浄などの、布地及びホームケア領域内の布地、硬質表面、及び任意の他の表面処理に関する製品及び/又は方法;トイレットペーパー、フェイシャルティッシュ、紙ハンカチ、及び/又は紙タオルに関連する製品及び/又は方法;タンポン、女性用ナプキン;練り歯磨き、歯用ジェル、歯用リンス、義歯接着剤、歯ホワイトニングを含む口腔ケアに関連する製品及び/又は方法;咳及び風邪治療薬、鎮痛剤、処方薬、ペットヘルス及び栄養を含む店頭販売ヘルスケア;主に慣習的な食事の間又は食事随伴物としての消費が意図される加工食品(非限定的な例としては、ポテトチップス、トルティーヤチップス、ポップコーン、プレッツェル、コーンチップス、シリアルバー、野菜チップス又はクリスプ、スナックミックス、パーティミックス、マルチグレインチップス、スナッククラッカー、チーズスナック、ポークラインズ、コーンスナック、ペレットスナック、押出成形スナック及びベーグルチップが挙げられる)、並びにコーヒーが挙げられるが、これらに限定されない。
【0008】
本明細書で使用するとき、「洗浄及び/又は処理組成物」という用語は、特に指示のない限り、ビューティケア、布地及びホームケア製品を含む消費者製品の部分集合である。かかる製品としては、脱色、着色、染色、コンディショニング、シャンプー、スタイリングを含む毛髪(ヒト、イヌ、及び/又はネコ)を処理するための製品;防臭剤及び制汗剤;パーソナルクレンジング;化粧品;上質な芳香剤を含む消費者使用のためのクリーム、ローション、及び他の局所塗布製品の塗布を含むスキンケア;並びにシェービング製品、エアフレッシュナー及び芳香送達系を含む空気ケア、車ケア、食器洗浄、布地コンディショニング(柔軟化及び/又はフレッシュニングを含む)、洗濯洗浄、洗濯及びすすぎ添加剤並びに/又はケア、床及び便器洗浄剤を含む硬質表面洗浄及び/又は処理、顆粒又は粉末状の多目的すなわち「強力」洗浄剤、特に洗浄洗剤を含む、布地及びホームケア領域内の布地、硬質表面、及び任意の他の表面を処理するための製品;液体、ゲル又はペースト状の多目的洗浄剤、特にいわゆる強力液体型;液体高級衣類用洗剤;手洗い食器洗浄剤又は軽質食器洗浄剤、特に泡立ちのよいもの;家庭又は業務用の各種の錠剤、顆粒、液体、及びすすぎ補助剤型を含む食器洗い機用洗剤;抗菌手洗い用型を含む液体洗浄及び殺菌剤、手洗い石鹸、マウスウォッシュ、義歯洗浄剤、歯磨剤、車又はカーペット用シャンプー、便器洗浄剤を含む浴室洗浄剤;ヘアシャンプー及びヘアリンス;シャワーゲル、上質な芳香剤、及び泡状溶液、並びに金属洗浄剤;に加えて漂白添加剤、及び「染み用スティック」又は前処理用型などの洗浄助剤、乾燥機添加シート等の基材を有する製品、乾燥及び湿潤型拭取り用品並びにパッド、不織布基材、及びスポンジ;並びに全て消費者及び/又は業務用のスプレー剤、及びミスト剤;並びに/又は練り歯磨き、歯用ジェル、歯用リンス、義歯接着剤、歯ホワイトニングを含む口腔ケアに関連する方法が挙げられるが、これらに限定されない。
【0009】
本明細書で使用するとき、「布地及び/若しくは硬質表面洗浄及び/又は処理組成物」という用語は、特に指示のない限り、顆粒又は粉末状の多目的すなわち「強力」洗浄剤、特に洗浄洗剤;液体、ゲル又はペースト状の多目的洗浄剤、特にいわゆる強力液体型;液体高級衣類用洗剤;手洗い食器洗浄剤又は軽質食器洗浄剤、特に泡立ちのよいもの;家庭用及び業務用の各種の錠剤、顆粒、液体、及びすすぎ補助剤型を含む食器洗い機用洗剤;抗菌手洗い用型を含む液体洗浄殺菌剤、手洗い石鹸、車又はカーペット用シャンプー、便器洗浄剤を含む浴室洗浄剤;並びに金属洗浄剤、液体、固体、及び/又は乾燥機用シート形態であり得る柔軟化及び/又はフレッシュニングを含む布地コンディショニング製品;に加えて漂白添加剤、及び「染み用スティック」又は前処理用型などの洗浄助剤、乾燥機添加シート等の基材を有する製品、乾燥及び湿潤型拭取り用品並びにパッド、不織布基材、及びスポンジ;並びにスプレー剤、及びミスト剤が挙げられる洗浄及び処理組成物の部分集合である。適用可能であったかかる製品は全て、かかる製品が特定の態様において非水性であり得る程度に、標準的、濃縮、又は更には高濃縮形態であり得る。
【0010】
本明細書で使用するとき、「a」及び「an」のような冠詞は、特許請求の範囲で使用されるときには、1以上の請求又は記載されるものを意味するものと理解される。
【0011】
本明細書で使用するとき、「含む(include)」、「含む(includes)」及び「含んでいる(including)」という用語は、非限定的であるように意味される。
【0012】
本明細書で使用するとき、「固体」という用語は、顆粒、粉末、塊、及び錠剤の製品形態を含む。
【0013】
本明細書で使用するとき、「流体」という用語は、液体、ゲル、ペースト及びガスの製品形態を含む。
【0014】
本明細書で使用するとき、「部位(situs)」という用語には、紙製品、布地、衣服、硬質表面、毛髪、及び皮膚が含まれる。
【0015】
特記しない限り、構成成分又は組成物の濃度は全て、当該構成成分又は組成物の活性部分に関するものであり、かかる構成成分又は組成物の市販の供給源に存在し得る不純物、例えば残留溶媒又は副生成物は除外される。
【0016】
百分率及び比率は全て、特に指示のない限り、重量で計算される。百分率及び比率は全て、特に指示のない限り、組成物全体を基準にして計算される。
【0017】
本明細書全体にわたって記載されるあらゆる最大数値限定は、それより小さいあらゆる数値限定を、そのような小さい数値限定が本明細書に明示的に記載されたものとして包含すると理解されるべきである。本明細書全体にわたって記載されるあらゆる最小数値限定は、それより大きいあらゆる数値限定を、そのような大きい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように含む。本明細書全体をわたって記載されるあらゆる数値範囲は、そのようなより広い数値範囲内に入るそれよりも狭いあらゆる数値範囲を、そのようなより狭い数値範囲が全て本明細書に明確に記載されているかのように含む。
【0018】
好適な香料原材料(本明細書では以後「PRM」と称する)
p−t.ブチル−α−メチルジヒドロ桂皮アルデヒド(CAS番号80−54−6)の代替物を形成するために好適なPRMとしては、以下の表1に列挙されるPRM、及びかかるPRMの立体異性体が挙げられる。
【表1−1】

【表1−2】

【表1−3】

【0019】
表1のPRM 1〜44は、多数の用途においてp−t.ブチル−α−メチルジヒドロ桂皮アルデヒドの性能を再現し得る有用なコア材料であり、表1のPRM 45〜94は、1種以上のコア材料と組み合わせたとき、所望の性能を提供し得、かかるコア材料単独では、所望の性能を提供しない、有用な補助材料である。
【0020】
未希釈の(neat)香料組成物に対する好適なp−t.ブチル−α−メチルジヒドロ桂皮アルデヒドの質量置換比は、以下のように表される:
【数1】

【表2−1】

【表2−2】

【表2−3】

【0021】
上記表2に開示される置換濃度から、実質的に同じ性能、例えば、所望の濃度で以下の効果のうち1種以上を有する未希釈の香料を得ることができる:未希釈の製品の匂い;布地に塗布したときの湿った布地の匂い;布地に塗布したときの乾いた布地の匂い;香料マイクロカプセル等の封入体を含む封入体からの漏れ低減;特定の香料送達技術における純粋油に対するヘッドスペースの増加;パッケージに適用されるマトリクス香料送達で用いられるときの匂い;洗浄及び/又は処理組成物に適用されたときの未希釈の製品の匂い;上質な芳香剤において用いられるときの上質な芳香剤組成物の匂い;かかる組成物を含む組成物が毛髪に塗布されたときの乾いた毛髪の匂い;かかる組成物を含む溶液からの香料ブルーム及び部位に塗布されたときの特徴。かかる効果は、標準的な試験方法論を適用することにより確認することができる。
【0022】
1つの態様では、上述の置換技術を使用する好適な香料組成物は、本質的に0重量%のp−t.ブチル−α−メチルジヒドロ桂皮アルデヒド、又は更には0重量%のp−t.ブチル−α−メチルジヒドロ桂皮アルデヒドと、約0.01〜約80、約0.01〜約40、約0.01〜約18、又は更には約0.01〜約7重量%の以下から選択されるカクテルと、を含むA香料であり得る:
a)カクテルの総重量に基づいて、約0.01〜約10、約0.01〜約5、又は更には約0.01〜約2重量%のオクタヒドロ−4,7−メタノインダニリデンブタナールと、約0.001〜約5、約0.001〜約2、又は更には約0.001〜約0.5重量%の4,8−ジメチルデカ−4,9−ジエナールと、を含むカクテル;
b)カクテルの総重量に基づいて、約0.1〜約50、約0.1〜約25、又は更には約0.1〜約10重量%のβ−メチル−3−(1−メチルエチル)−ベンゼンプロパナールと、約0.1〜約20、約0.1〜約5、又は更には約0.01〜約1重量%のイソヘキセニルシクロヘキセニルカルボキシアルデヒドと、を含むカクテル;
c)カクテルの総重量に基づいて、約0.1〜約50、約0.1〜約25、又は更には約0.1〜約10重量%のα−メチル−4−(1−メチルエチル)−ベンゼンプロパナールと、約10〜約100、約50〜約100、又は更には約75〜約100重量%の2−(2−メチルプロピル)−4−メチル−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールと、を含むカクテル;
d)カクテルの総重量に基づいて、約0.001〜約5、約0.001〜約1.0、又は更には約0.001〜約0.1重量%の[(3,7−ジメチル−6−オクテニル)オキシ]−アセトアルデヒドと、約0.1〜約75、約0.1〜約25、又は更には約0.1〜約5重量%のα−メチル−4−(1−メチルエチル)−ベンゼンプロパナールと、約25〜約100、約50〜約100、又は更には約75〜約100重量%の7−ヒドロキシ−3,7−ジメチル−オクタナールと、を含むカクテル;
e)カクテルの総重量に基づいて、約0.001〜約5、約0.001〜約1、又は更には約0.001〜約0.1重量%の[(3,7−ジメチル−6−オクテニル)オキシ]−アセトアルデヒドと、約0.1〜約75、約0.1〜約25、又は更には約0.1〜約5重量%のα−メチル−4−(1−メチルエチル)−ベンゼンプロパナールと、約25〜約100、約50〜約100、又は更には約75〜約100重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸ヘキシルエステルと、を含むカクテル;
f)カクテルの総重量に基づいて、約10〜約100、約10〜約75、又は更には約10〜約50重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸フェニルメチルエステルと、約0.1〜約50、約0.1〜約25、又は更には約0.1〜約5重量%の4−(1,1−ジメチルエチル)ベンゼンプロパナールと、約0.1〜約50、約0.1〜約25、又は更には約0.1〜約10重量%のオクタヒドロ−8,8−ジメチルナフタレン−2−カルボキシアルデヒドと、約0.1〜約75、約0.1〜約50、又は更には約0.1〜約20重量%のα−メチル−4−(1−メチルエチル)−ベンゼンプロパナールと、約1.0〜約75、約1.0〜約50、又は更には約1.0〜約25重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸ヘキシルエステルと、約0.1〜約75、約0.1〜約50、又は更には約0.1〜約25重量%の3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−オールと、約0.1〜約75、約0.1〜約50、又は更には約0.1〜約20重量%の4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒドと、約0.1〜約20、約0.1〜約5、又は更には約0.01〜約1重量%の2,6−ジメチル−5−ヘプテナールと、約0.1〜約75、約0.1〜約50、又は更には約0.1〜約10重量%の2−シクロヘキシリデン−2−フェニルアセトニトリルと、約0.1〜約10、約0.1〜約5、又は更には約0.001〜約0.5重量%の3−ヒドロキシ−2−ブタノンと、を含むカクテル;
g)カクテルの総重量に基づいて、約1.0〜約75、約5〜約50、又は更には約5〜約25重量%のn−サリチル酸ペンチルと、約1〜約75、約5〜約50、又は更には約10〜約20重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸フェニルメチルエステルと、約0.1〜約25、約0.1〜約10、又は更には約0.5〜約5重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸−(Z)−3−ヘキセニルエステルと、約1〜約75、約5〜約50、又は更には約10〜約20重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸シクロヘキシルエステルと、約0.1〜約20、約0.1〜約5、又は更には約0.01〜約2重量%のオクタヒドロ−4,7−メタノインダニリデンブタナールと、約0.1〜約20、約0.1〜約5、又は更には約0.01〜約1重量%の4,8−ジメチルデカ−4,9−ジエナールと、約1〜約75、約5〜約50、又は更には約10〜約25重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸ヘキシルエステルと、約1.0〜約75、約5〜約50、又は更には約10〜約25重量%のヘキサヒドロ−4,7−メタノインデン5(6)イルイソブチレートと、を含むカクテル;
h)カクテルの総重量に基づいて、約1.0〜約75、約5〜約50、又は更には約10〜約20重量%のn−サリチル酸ペンチルと、約1〜約75、約5〜約50、又は更には約10〜約20重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸フェニルメチルエステルと、約1〜約50、約0.1〜約10、又は更には約0.1〜約5重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸−(Z)−3−ヘキセニルエステルと、約1〜約75、約5〜約50、又は更には約10〜約20重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸シクロヘキシルエステルと、約0.1〜約25、約0.1〜約10、又は更には約0.1〜約5重量%のオクタヒドロ−8,8−ジメチルナフタレン−2−カルボキシアルデヒドと、約0.1〜約20、約0.1〜約5、又は更には約0.01〜約2重量%のオクタヒドロ−4,7−メタノインダニリデンブタナールと、約0.1〜約20、約0.1〜約5、又は更には約0.01〜約1重量%の4,8−ジメチルデカ−4,9−ジエナールと、約1〜約75、約5〜約50、又は更には約10〜約20重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸ヘキシルエステルと、約1〜約75、約5〜約50、又は更には約10〜約20重量%の3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−オールと、約0.1〜約50、約0.1〜約25、又は更には約0.1〜約5重量%のシス−4−(1−メチルエチル)−シクロヘキサンメタノールと、約0.1〜約20、約0.1〜約5、又は更には約0.01〜約1重量%の2,6−ジメチル−5−ヘプテナールと、約0.1〜約50、約0.1〜約25、又は更には約0.1〜約5重量%の2−シクロヘキシリデン−2−フェニルアセトニトリルと、約0.1〜約80、約0.1〜約25、又は更には約1〜約5重量%のα−ヘキシル桂皮アルデヒドと、約0.1〜約50、約0.1〜約25、又は更には約1〜約5重量%のヘキサヒドロ−4,7−メタノインデン5(6)イルイソブチレートと、約1〜約75、約1〜約50、又は更には約10〜約20重量%の1,4−ジオキサシクロヘプタデカン−5,17−ジオンと、約0.1〜約5、約0.1〜約1、又は更には約0.01〜約0.5重量%の4−ヒドロキシ−3−メトキシ−ベンズアルデヒドと、を含むカクテル;
i)カクテルの総重量に基づいて、約1〜約75、約5〜約50、更には約10〜約20重量%のシス−4−(1−メチルエチル)−シクロヘキサンメタノールと、約1〜約75、約5〜約50、又は更には約10〜約20重量%の1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−8,8−ジメチル−2−ナフトアルデヒド(混合物)と、約5〜約90、約10〜約75、又は更には約25〜約50重量%の2,6−ジメチル−2−オクタノールと、約1〜約75、約5〜約50、又は更には約10〜約25重量%のメチル2−ヘキシル−3−オキソ−シクロペンタンカルボキシレートと、を含むカクテル;
j)カクテルの総重量に基づいて、約0.1〜約50、約0.1〜約10、又は更には約0.1〜約5重量%の4−(1,1−ジメチルエチル)ベンゼンプロパナールと、約0.1〜約20、約0.1〜約5、又は更には約0.1〜約1重量%のオクタヒドロ−8,8−ジメチルナフタレン−2−カルボキシアルデヒドと、約1〜約75、約5〜約50、又は更には約10〜約20重量%のα−メチル−4−(1−メチルエチル)−ベンゼンプロパナールと、約0.1〜約20、約0.1〜約5、又は更には約0.01〜約1重量%のβ−メチル−3−(1−メチルエチル)−ベンゼンプロパナールと、約1〜約75、約5〜約50、又は更には約10〜約25重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸ヘキシルエステルと、約1〜約75、約5〜約50、又は更には約10〜約20重量%の4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒドと、約0.1〜約20、約0.1〜約5、又は更には約0.01〜約1重量%の2,6−ジメチル−5−ヘプテナールと、約1〜約75、約5〜約50、又は更には約10〜約20重量%の2−オキソ−2フェニル−シクロペンタン酢酸メチルエステルと、約1〜約75、約5〜約50、又は更には約10〜約20重量%のヘキサヒドロ−4,7−メタノインデン5(6)イルイソブチレートと、約1〜約75、約5〜約50、又は更には約10〜約25重量%の3−アセチル−3,4,10,10−テトラメチルビシクロ[4.4.0]デカンと、約0.01〜約7.5、約0.01〜約5、又は更には約0.01〜約1重量%のドデカナールと、約0.1〜約50、約0.1〜約5、又は更には約0.1〜約1重量%の2−(2(4−メチル−3−シクロヘキセン−1−イル)プロピル)−シクロペンタノンと、約0.001〜約5、約0.001〜約2、又は更には約0.001〜約1重量%の4−(4−ヒドロキシフェニル)ブタノン−2と、を含むカクテル;
k)カクテルの総重量に基づいて、約0.1〜約50、約0.1〜約10、又は更には約0.1〜約5重量%の2−[(7−ヒドロキシ−3,7−ジメチルオクチリデン)アミノ]−安息香酸メチルと、約1〜約75、約5〜約50、又は更には約10〜約20重量%の3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−オールと、約0.1〜約25、約0.1〜約10、又は更には約0.1〜約5重量%のシス−4−(1−メチルエチル)−シクロヘキサンメタノールと、約0.01〜約20、約0.01〜約5、又は更には約0.01〜約1重量%の2,6−ジメチル−5−ヘプテナールと、約0.01〜約20、約0.01〜約5、又は更には約0.01〜約1重量%の2,6,10−トリメチル−9−ウンデセナールと、約0.1〜約25、約0.1〜約10、又は更には約0.1〜約5重量%のγ−デカラクトンと、約1〜約90、約1〜約50、又は更には約1〜約10重量%のイソヘキセニルシクロヘキセニルカルボキシアルデヒドと、を含むカクテル;
l)カクテルの総重量に基づいて、約0.1〜約50、約0.1〜約25、又は更には約0.1〜約10重量%の4−(1,1−ジメチルエチル)ベンゼンプロパナールと、約0.1〜約75、約0.1〜約50、又は更には約0.1〜約10重量%のα−メチル−4−(1−メチルエチル)−ベンゼンプロパナールと、約10〜約95、約10〜約75、又は更には約10〜約50重量%の3−(4−イソブチル−フェニル)−2−メチル−プロピオンアルデヒドと、を含むカクテル;
m)及びこれらの混合物。
【0023】
上記表1に開示されるPRM及びかかるPRMの立体異性体は、IFF Global Headquarters,521 West 57th Street New York,NY 10019,United States;Givaudan SA(Corporate),5,Chemin de la Parfumerie,1214 Vernier;Firmenich SA,Route des Jeunes 1,P.O.Box 239,Geneve 8 CH−1211,Switzerland;高砂香料工業株式会社、東京都大田区蒲田5丁目37番1号ニッセイアロマスクエア17F;及びSymrise AG 1 37603 Holzminden Germanyから入手することができる。
【0024】
更なる補助PRMは、p−t.ブチル−α−メチルジヒドロ桂皮アルデヒドを本明細書に開示される置換材料/組成物により全体又は一部を置換するとき、未希釈の香料を形成するのに有用であり得る。好適な補助PRMとしては、アセタール、アルコール、アルデヒド(aldeyhdes)、アルケン、アズレン、環式エステル、環式ケトン、エステル、エーテル、フラン、ケトン、ラクトン、ピラン、ニトリル、及びシッフ塩基が挙げられる。かかる補助PRMは、本明細書に開示される置換材料/組成物に加えられる。例えば、未希釈の香料組成物が、1%のp−t.ブチル−α−メチルジヒドロ桂皮アルデヒドと、1%の化学名2−(2−メチルプロピル)−4−メチル−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールを有する表1の材料番号18とを含む場合、p−t.ブチル−α−メチルジヒドロ桂皮アルデヒドが置換される未希釈の香料は、2%の表1の材料番号18を含むであろう。
【0025】
好適な補助アルデヒドPRMの例としては、α−アミル桂皮アルデヒド、アニスアルデヒド、デシルアルデヒド、ラウリンアルデヒド、メチルn−ノニルアセトアルデヒド、メチルオクチルアセトアルデヒド、ノニルアルデヒド、ベンゼンカルボキシアルデヒド、ネラール、ゲラニアール、1,1ジエトキシ−3,7ジメチル−2,6オクタジエン、4−イソプロピルベンズアルデヒド、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、α−メチル−p−イソプロピルジヒドロ桂皮アルデヒド、3−(3−イソプロピルフェニル)ブタナール、α−ヘキシル桂皮アルデヒド、7−ヒドロキシ−3,7−ジメチルオクタン−1−アール、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、オクチルアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、ヘキサナール、3,7−ジメチルオクタナール、6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−2−エン−2−ブタナール、ノナナール、オクタナール、2−ノネナールウンデセナール、2−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセニル−1)−2−ブテナール、2,6−ジメチルオクタナール3−(p−イソプロピルフェニル)プロピオンアルデヒド、3−フェニル−4−ペンテナールシトロネラール、o/p−エチル−α,α−、9−デセナール、ジメチルジヒドロ桂皮アルデヒド、p−イソブチル−α−メチルヒドロ桂皮アルデヒド、シス−4−デセン−1−アール、2,5−ジメチル−2−エテニル−4−ヘキセナール、トランス−2−メチル−2−ブテナール、3−メチルノナナール、α−シネンサール、3−フェニルブタナール、2,2−ジメチル−3−フェニルプロピオンアルデヒド、m−t.ブチル−α−メチルジヒドロ桂皮アルデヒド、ゲラニルオキシアセトアルデヒド、トランス−4−デセン−1−アール、メトキシシトロネラール、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0026】
好適な補助エステルPRMの例としては、アリルシクロヘキサンプロピオネート、アリルヘプタノエート、アリルアミルグリコレート、アリルカプロエート、アミルアセテート(n−ペンチルアセテート)、アミルプロピオネート、ベンジルアセテート、ベンジルプロピオネート、サリチル酸ベンジル、シス−3−ヘキセニルアセテート、シトロネリルアセテート、シトロネリルプロピオネート、サリチル酸シクロヘキシル、ジヒドロイソジャスモネートジメチルベンジルカルビニルアセテート、エチルアセテート、アセト酢酸エチル、酪酸エチル、エチル−2−メチルブチラート、エチル−2−メチルペンタノエートフェンチルアセテート(1,3,3−トリメチル−2−ノルボルナニルアセテート)、トリシクロデセニルアセテート、トリシクロデセニルプロピオネート、酢酸ゲラニル、シス−3−ヘキセニルイソブチレート、ヘキシルアセテート、シス−3−ヘキセニルサリチレート、n−ヘキシルサリチレート、イソボルニルアセテート、リナリルアセテート、p−t−ブチルシクロヘキシルアセテート、(−)−L−メンチルアセテート、o−t−ブチルシクロヘキシルアセテート)、安息香酸メチル、メチルジヒドロイソジャスモネート、α−メチルベンジルアセテート、サリチル酸メチル、2−フェニルエチルアセテート、プレニルアセテート、セドリルアセテート、シクラビュート(Cyclabute)、フェネチルフェニルアセテート、ギ酸テルピニル、シトロネリルアントラニレート、エチルトリシクロ[5.2.1.0−2,6]デカン−2−カルボキシレート、n−ヘキシルエチルアセトアセテート、2−t−ブチル−4−メチル−シクロヘキシルアセテート、ギ酸、3,5,5−トリメチルヘキシルエステル、クロトン酸フェネチル、酢酸シクロゲラニル、クロトン酸ゲラニル、ゲラン酸エチル、ゲラニルイソブチレート、エチル2−ノニノエート2,6−オクタジエン酸、3,7−ジメチル−、メチルエステル、吉草酸シトロネリル、2−ヘキセニルシクロペンタノン、シクロヘキシルアントラニレート、チグリン酸L−シトロネリル、チグリン酸ブチル、チグリン酸ペンチル、カプリル酸ゲラニル、9−デセニルアセテート、2−イソプロピル−5−メチルヘキシル−1ブチラート、安息香酸n−ペンチル、安息香酸2−メチルブチル(安息香酸ペンチルとの混合物)、ジメチルベンジルカルビニルプロピオネート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、トランス−2−ヘキセニルサリチレート、ジメチルベンジルカルビニルイソブチレート、3,7−ジメチルオクチルホルメート、ギ酸ロジニル、イソ吉草酸ロジニル、酢酸ロジニル、酪酸ロジニル、プロピオン酸ロジニル、シクロヘキシルエチルアセテート、酪酸ネリル、テトラヒドロゲラニルブチラート、ミルセニルアセテート、2,5−ジメチル−2−エテニルヘキサ−4−エン酸、メチルエステル、2,4−ジメチルシクロヘキサン−1−メチルアセテート、酢酸オシメニル、イソ酪酸リナリル、6−メチル−5−ヘプテニル−1アセテート、4−メチル−2−ペンチルアセテート、n−ペンチル2−メチルブチラート、プロピルアセテート、イソプロペニルアセテート、イソプロピルアセテート、1−メチルシクロヘキサ−3−エンカルボン酸、メチルエステル、チグリン酸プロピル、プロピル/イソブチルシクロペンタ−3−エニル−1−アセテート(α−ビニル)、ブチル2−フロエート、エチル2−ペンテノエート、(E)−メチル3−ペンテノエート、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート、クロトン酸n−ペンチル、n−ペンチルイソブチレート、ギ酸プロピル、酪酸フルフリル、アンゲリカ酸メチル、ピバル酸メチル、カプロン酸プレニル、プロピオン酸フルフリル、リンゴ酸ジエチル、イソプロピル2−メチルブチラート、マロン酸ジメチル、ギ酸ボルニル、酢酸スチラリル、1−(2−フリル)−1−プロパノン、l−シトロネリルアセテート、3,7−ジメチル−1,6−ノナジエン−3−イルアセテート、クロトン酸ネリル、ジヒドロミリセニルアセテート、テトラヒドロミリセニルアセテート、酢酸ラバンデュリル、4−シクロオクテンイルイソブチレート、シクロペンチルイソブチレート、3−メチル−3−ブテニルアセテート、酢酸アリル、ギ酸ゲラニル、シス−3−ヘキセニルカプロエート及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0027】
好適な補助アルコールPRMの例としては、ベンジルアルコール、β−γ−ヘキセノール(2−ヘキセン−1−オール)、セドロール、シトロネロール、桂皮アルコール、p−クレゾール、クミンアルコール、ジヒドロミルセノール、3,7−ジメチル−1−オクタノール、ジメチルベンジルカルビノール、ユーカリプトール、オイゲノール、フェンチルアルコール、ゲラニオール、ヒドラトピックアルコール、イソノニルアルコール(3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール)、リナロール、メチルカビコール(エストラゴール)、メチルオイゲノール(オイゲニルメチルエーテル)、ネロール、2−オクタノール、パチョリアルコール、フェニルヘキサノール(3−メチル−5−フェニル−1−ペンタノール)、フェネチルアルコール、α−テルピネオール、テトラヒドロリナロール、テトラヒドロミルセノール、4−メチル−3デセン−5−オール、l−3,7−ジメチルオクタン−1−オール、2−(フルフリル−2)−ヘプタノール、6,8−ジメチル−2−ノナノール、エチルノルボルニルシクロヘキサノール、β−メチルシクロヘキサンエタノール、3,7−ジメチル−(2),6−オクテン(アジエン)−1−オール、トランス−2−ウンデセン−1−オール2−エチル−2−プレニル−3−ヘキセノール、イソブチルベンジルカルビノール、ジメチルベンジルカルビノール、オシメノール、3,7−ジメチル−1,6−ノナジエン−3−オール(シス&トランス)、テトラヒドロミルセノール、α−テルピネオール、9−デセノール−1,2(ヘキセニル)シクロペンタノール、2,6−ジメチル−2−ヘプタノール、3−メチル−1−オクテン−3−オール、2,6−ジメチル−5−ヘプタン−2−オール、3,7,9−トリメチル−1,6−デカジエン−3−オール、3,7−ジメチル−6−ノネン−1−オール、3,7−ジメチル−1−オクチン−3−オール、2,6−ジメチル−1,5,7−オクタトリエノール−3、ジヒドロミルセノール、2,6,10−トリメチル−5,9−ウンデカジエンオール、2,5−ジメチル−2−プロピルヘキサ−4−エノール−1,(Z),3−ヘキセノール、o,m,p−メチル−フェニルエタノール、2−メチル−5−フェニル−1−ペンタノール、3−メチルフェネチルアルコール、パラ−メチルジメチルベンジルカルビノール、メチルベンジルカルビノール、p−メチルフェニルエタノール、3,7−ジメチル−2−オクテン−1−オール、2−メチル−6−メチレン−7−オクテン−4−オール及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0028】
好適な補助ケトンPRMの例としては、オキサシクロヘプタデカ−10−エン−2−オン、ベンジルアセトン、ベンゾフェノン、L−カルボン、シス−ジャスモン、4−(2,6,6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−イル)−ブト−3−エン−4−オン、エチルアミルケトン、α−イオノン、イオノンβ、エタノン、オクタヒドロ−2,3,8,8−テトラメチル−2−アセトナフタレン、α−イロン、1−(5,5−ジメチル−1−シクロヘキセン−1−イル)−4−ペンテン−1−オン、3−ノナノン、エチルヘキシルケトン、メントン、4−メチルアセトフェノン、γ−メチルイオノンメチルペンチルケトン、メチルヘプテノン(6−メチル−5−ヘプテン−2−オン)、メチルヘプチルケトン、メチルヘキシルケトン、δムセノン、2−オクタノン、2−ペンチル−3−メチル−2−シクロペンテン−1−オン、2−ヘプチルシクロペンタノン、α−メチルイオノン、3−メチル−2−(トランス−2−ペンテニル)−シクロペンテノン、オクテニルシクロペンタノン、n−アミルシクロペンテノン、6−ヒドロキシ−3,7−ジメチルオクタン酸ラクトン、2−ヒドロキシ−2−シクロヘキセン−1−オン、3−メチル−4−フェニル−3−ブテン−2−オン、2−ペンチル−2,5,5−トリメチルシクロペンタノン、2−シクロペンチルシクロペンタノール−1,5−メチルヘキサン−2−オン、γ−ドデカラクトン、δ−ドデカラクトンδ−ドデカラクトン、γ−ノナラクトン、δ−ノナラクトン、γ−オクタラクトン、δ−ウンデカラクトン、γ−ウンデカラクトン及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0029】
好適な補助エーテルPRMの例としては、p−クレシルメチルエーテル、4,6,6,7,8,8−ヘキサメチル−1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−シクロペンタ(G)−2−ベンゾピラン、β−ナフチルメチルエーテル、メチルイソブテニルテトラヒドロピラン、(ファントリド)5−アセチル−1,1,2,3,3,6ヘキサメチルインダン、(トナリド)7−アセチル−1,1,3,4,4,6−ヘキサメチルテトラリン、2−フェニルエチル3−メチルブタ−2−エニルエーテル、エチルゲラニルエーテル、フェニルエチルイソプロピルエーテル及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0030】
好適な補助アルケンPRMの例としては、アロオシメン、カンフェン、β−カリオフィレン、カジネン、ジフェニルメタン、d−リモネン、リモレン、β−ミルセン、パラ−シメン、α−ピネン、β−ピネン、α−テルピネン、γ−テルピネン、テルピネオレン、7−メチル−3−メチレン−1,6−オクタジエン及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0031】
好適な補助ニトリルPRMの例としては、3,7−ジメチル−6−オクテンニトリル、3,7−ジメチル−2(3)、6−ノナジエンニトリル、(2E,6Z)2,6−ノナジエンニトリル、n−ドデカンニトリルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0032】
好適な補助シッフ塩基PRMの例としては、シトロネリルニトリル、ノナナール/メチルアントラニレート、アントラニル酸、N−オクチリデン−、メチルエステル(L)−、ヒドロキシシトロネラル/メチルアントラニレート、2−メチル−3−(4−シクラメンアルデヒド/メチルアントラニレート、メトキシフェニルプロパナール/メチルアントラニレート、エチルp−アミノベンゾエート/ヒドロキシシトロネラール、シトラール/メチルアントラニレート、2,4−ジメチルシクロヘキサ−3−エンカルバルデヒドメチルアントラニレート、ヒドロキシシトロネラール−インドール及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0033】
本明細書に開示されるように、p−t.ブチル−α−メチルジヒドロ桂皮アルデヒドの代替物を含む香料組成物は、かかる置換材料への変更を実施する前に、洗剤を含む布地及び/若しくは硬質表面洗浄並びに/又は処理組成物を含む洗浄及び/又は処理組成物を含む香料送達系及び/又は消費者製品、並びにかかる製品で用いられるものと同じ小型形態中において、同濃度で用いることができる。
【0034】
1つの態様では、表1に開示される置換材料及びその立体異性体を含む香料は、本明細書で定義する通り、消費者製品の総重量に基づいて、約0.0001%〜約100%、0.0001%〜約25%、約0.0005%〜約10%、約0.001%〜約5%、約0.005%〜約2.5%、又は更には0.01%〜約1%の濃度で消費者製品中において用いるのに好適である。
【0035】
1つの態様では、表1に開示される置換材料及びその立体異性体を含む香料は、本明細書で定義する通り、洗浄及び処理製品の総重量に基づいて、約0.0001%〜約25%、約0.0005%〜約10%、約0.001%〜約5%、約0.005%〜約2.5%、又は更には0.01%〜約1%の濃度で洗浄及び/又は処理組成物中において用いるのに好適である。
【0036】
1つの態様では、表1に開示される置換材料及びその立体異性体を含む香料は、本明細書で定義する通り、布地及び/若しくは硬質表面洗浄並びに/又は処理組成物の総重量に基づいて、約0.00001%〜約25%、0.00005%〜約10%、0.0001%〜約5%、0.0005%〜約1.0%、又は更には0.001%〜約0.5%の濃度で布地及び/若しくは硬質表面洗浄並びに/又は処理組成物中において用いるのに好適である。
【0037】
1つの態様では、上述の布地及び硬質表面洗浄並びに/又は処理組成物について開示されたのと同濃度の香料を含み得る洗剤が開示される。
【0038】
1つの態様では、表1に開示される置換材料及びその立体異性体を含む香料は、組成物の総重量に基づいて、約0.00001%〜約25%、0.00005%〜約10%、0.0001%〜約5%、0.0005%〜約1.0%、又は更には0.001%〜約0.5%の濃度で、例えば、固体又は液体であり得る非常に小型化された洗剤等の非常に小型化された布地及び硬質表面洗浄並びに/又は処理組成物を含む非常に小型化された消費者製品中において用いるのに好適である。
【0039】
香料送達系
特定の香料送達系、特定の香料送達系を製造する方法、及びかかる香料送達系の使用は、米国特許出願第2007/0275866 A1号に開示されている。かかる香料送達系としては、以下が挙げられる:
I.ポリマー支援型送達(PAD):この香料送達技術は、香料材料を送達するうえでポリマー性材料を用いるものである。古典的なコアセルベーション、水溶性又は部分水溶性〜非水溶性の荷電又は中性ポリマー、液晶、ホットメルト、ヒドロゲル、香料付与プラスチック、マイクロカプセル、ナノ−及びマイクロラテックス、ポリマー性フィルム形成剤、ポリマー性吸収剤、ポリマー性吸着剤等が一部の例である。PADにはこれらに限定されるものではないが、以下のものが含まれる:
a.)マトリクス系:芳香剤はポリマーマトリクス又は粒子中に溶解又は分散される。香料は例えば、1)製品に配合する前にポリマー中に分散するか、又は2)製品の配合時又は配合後にポリマーとは別に添加すればよい。ポリマーからの香料の拡散は、所望の表面(部位)に付着又は塗布されたポリマー性マトリクス系からの香料の放出を可能とするかその放出速度を増大させるうえで一般的な誘因であるが、香料の放出を制御する他の多くの誘因が知られている。ポリマー性粒子、フィルム、溶液等の内部又は外部への吸収、及び/又は吸着はこの技術の側面である。有機材料(例、ラテックス)からなるナノ−又はマイクロ粒子がその例である。好適な粒子としては、これらに限定されるものではないが、ポリアセタール、ポリアクリレート、ポリアクリリック、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリアリールエーテルケトン、ポリブタジエン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリクロロプレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリクロロプレン、ポリヒドロキシアルカノエート、ポリケトン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリエチレンクロリネート、ポリイミド、ポリイソプレン、ポリ乳酸、ポリメチルペンテン、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンスルフィド、ポリフタルアミド、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、並びにアクリロニトリル−ブタジエン、酢酸セルロース、エチレン−酢酸ビニル、エチレンビニルアルコール、スチレン−ブタジエン、酢酸ビニル−エチレン、及びこれらの混合物等に基づいたポリマー又はコポリマー等の広範な材料が挙げられる。
【0040】
「標準的な」系とは、ポリマーに結合した予備充填された香料を香料の放出の瞬間まで保持することを意図して香料で「予備充填」されたもののことを指す。こうしたポリマーはまた、未希釈の製品の匂いを抑制し、香料の放出速度に応じてブルーム、及び/又は持続性の効果を与えうる。こうした系における課題の1つは、1)製品内安定性(必要時まで担体内部に香料を保持すること)と、2)適時放出(使用時又は乾燥部位から)との理想的なバランスを実現することである。こうした安定性の実現は、製品内保存時、及び製品のエイジング時に特に重要である。この課題は、強力液体洗濯用洗剤等の、水性の界面活性剤含有製品において特に明らかである。利用可能な多くの「標準的な」マトリクス系は、水性の製品に配合した場合に効果的に「平衡」系となる。「平衡」系又はリザーバ系を選択してもよく、これは許容可能な製品中(in-product)拡散安定性及び利用可能な放出誘因(例えば、摩擦)を有する。「平衡」系は、香料及びポリマーを別個に製品に添加してもよく、香料とポリマーとの平衡相互作用が、1つ以上の消費者接触点において効果を導く(ポリマー支援型送達技術を有しない遊離香料制御に対して)。このポリマーも香料で予備充填することができるが、香料の一部又は全部が製品内保存時に拡散し、所望の香料原材料(PRM)がポリマーに結合した平衡状態に達する場合がある。するとポリマーは香料を表面へと輸送し、通常、香料が拡散することで放出が行われる。こうした平衡系ポリマーの使用は、未希釈の製品の未希釈の匂いの強度を低下させる可能性を有する(通常、予備充填された標準系の場合に特にそうした傾向がある)。こうしたポリマーの蓄積は放出プロファイルを「平坦化」し、持続性を高めうる。上記に示したように、こうした持続性は初期の強度を抑制することによって得られ、配合者が、より高いインパクト又は低い臭気検出閾値(ODT)又は低いコバッツ・インデックス(KI)のPRMを用いて、初期の強度が強すぎたり、変質したりすることなくFMOTの効果を得ることが可能となる。所望の消費者の接触点に影響を与えるためには、香料の放出は、適用のタイムフレーム内で起きることが重要である。好適なマイクロ粒子、及びマイクロラテックス並びにその製造方法は、米国特許出願第2005/0003980 A1号に見ることができる。マトリクス系は更にホットメルト接着剤、及び芳香性プラスチックを含む。更に、疎水的に改質された多糖類を香料添加製品に配合することによって香料蓄積を増大させ、及び/又は香料放出を改変することができる。例えば多糖類、及びナノラテックスを含むこうしたマトリクス系はすべて、PADリザーバ系等の他のPAD系を含む他のPDTと組み合わせて香料マイクロカプセル(PMC)の形態とすることができる。ポリマー支援型送達(PAD)マトリクス系としては下記の参考文献に記載のものがある。すなわち、米国特許出願第2004/0110648 A1号、同第2004/0092414 A1号、同第2004/0091445 A1号、及び同第2004/0087476 A1号、並びに米国特許第6,531,444号、同第6,024,943号、同第6,042,792号、同第6,051,540号、同第4,540,721号、及び同第4,973,422号。
【0041】
シリコーンもPDTとして用いることができるポリマーの例であり、ポリマー支援型送達「マトリクス系」に類似の方法で香料効果をもたらすことができる。かかるPDTは、シリコーン支援型送達(SAD)と称される。シリコーンを香料で予備充填したり、シリコーンをPADについて述べたような平衡システムとして使用することができる。好適なシリコーン並びにその製造方法は、国際公開第2005/102261号、米国特許出願第20050124530A1号、同第20050143282A1号、及び国際公開第2003/015736号に見ることができる。米国特許出願第2006/003913 A1号に記載されるように、機能化したシリコーンを使用することも可能である。シリコーンの例としては、ポリジメチルシロキサン、及びポリアルキルジメチルシロキサンが挙げられる。他の例としてはアミン機能性を有するものがあり、これを用いてアミン支援型送達(AAD)、及び/又はポリマー支援型送達(PAD)、及び/又はアミン反応生成物(ARP)に関連した効果を与えることができる。他のこうした例を、米国特許第4,911,852号、米国特許出願第2004/0058845 A1号、同第2004/0092425 A1号、及び同第2005/0003980 A1号に見ることができる。
【0042】
b.)リザーバ系:リザーバ系はコア/シェル型技術、すなわち芳香剤が保護シェルとして機能しうる香料放出制御膜によって包囲される技術としても知られる。マイクロカプセル内部の物質がコア、内部相、又は充填物と呼ばれるのに対して、壁は時としてシェル、コーティング、又は膜と呼ばれる。マイクロ粒子、感圧カプセル又はマイクロカプセルは、こうした技術の例である。本発明のマイクロカプセルは、これらに限定されるものではないが、コーティング、押出し、スプレイ乾燥、界面重合、その場での重合、及びマトリクス重合等の様々な手順によって形成される。使用可能なシェル材料は、水に対する安定性が大きく異なる。最も安定したものとして、水溶液(又は製品)中に特定のPRMをより長期にわたって保持することが可能なポリオキシメチレン尿素(PMU)系材料がある。こうした系には、これらに限定されるものではないが、尿素−ホルムアルデヒド、及び/又はメラミン−ホルムアルデヒドが含まれる。例えば架橋度に応じて水に速やかに又はゆっくりと溶解するように、ゼラチン系マイクロカプセルを調製してもよい。多くの他のカプセル壁材料が入手可能であり、観察される香料の拡散安定性の程度が異なっている。理論に束縛されるものではないが、例えば一旦所定の表面に付着したカプセルからの香料の放出速度は、通常、製品内の香料拡散安定性の逆の次数である。このため、例えば尿素−ホルムアルデヒド、及びメラミン−ホルムアルデヒドマイクロカプセルは通常、機械力(例えば、摩擦力、圧力、剪断応力)等の、カプセルを破壊して香料(芳香)の放出速度を増大させる、拡散以外(拡散に加えて)の放出機構を香料の放出のために必要とする。他の誘因としては、融解、溶解、加水分解又は他の化学反応、電磁放射等が挙げられる。予備充填されたマイクロカプセルの使用には、製品内安定性、並びに使用時、及び/又は表面上(部位上)放出の適正な比に加えてPRMの適切な選択が求められる。尿素−ホルムアルデヒド、及び/又はメラミン−ホルムアルデヒドに基づいたマイクロカプセルは、特に中性に近い水性溶液中で比較的安定している。これらの材料は摩擦誘因を必要とする場合があるが、これはすべての製品用途に適用できるものではない。他のマイクロカプセル材料(例えば、ゼラチン)は水性製品中では不安定な場合があり、製品内エイジングした場合に(遊離香料制御に対して)効果が低下する場合もある擦ると香りが出る(Scratch and sniff)技術は、PADの更なる別の例である。香料マイクロカプセル(PMC)は、以下の参照文献に記載されているものを含み得る:米国特許出願第2003/0125222 A1号;同第2003/215417 A1号;同第2003/216488 A1号;同第2003/158344 A1号;同第2003/165692 A1号;同第2004/071742 A1号;同第2004/071746 A1号;同第2004/072719 A1号;同第2004/072720 A1号;同第2006/0039934 A1号;同第2003/203829 A1号;同第2003/195133 A1号;同第2004/087477 A1号;同第2004/0106536 A1;並びに米国特許第6,645,479 B1号;同第6,200,949 B1号;同第4,882,220号;同第4,917,920号;同第4,514,461号;同第6,106,875号、及び同第4,234,627号、同第3,594,328号、並びに米国再発行特許第32713号。
【0043】
II.分子支援型送達(MAD):非ポリマー材料又は分子も香料の送達を向上させるうえで機能しうる。理論に束縛されるものではないが、香料は有機材料と非共有結合的に相互作用する場合があり、香料の蓄積、及び/又は放出に影響する。こうした有機材料の非限定的な例としては、これらに限定されるものではないが、有機油、ロウ、鉱物油、ペトロラタム、脂肪酸又はエステル等の疎水性物質、糖類、界面活性剤、リポソーム、更には他の香料原材料(香油)、並びにボディーオイル及び/又は他のソイル等の天然油類が挙げられる。香料定着剤は更なる別の例である。1つの態様では、非ポリマー性材料又は分子は約2よりも大きいCLogP値を有する。分子支援型送達(MAD)には、更に米国特許第7,119,060号、及び同第5,506,201号に記載のものが含まれうる。
【0044】
III.繊維支援型送達(FAD):部位の選択又は使用はそれ自体香料の送達を向上させる可能性がある。実際、部位それ自体が香料送達技術でありうる。例えば、綿又はポリエステル等の異なる種類の布地は、香料をひき付ける、及び/又は保持する、及び/又は放出する能力に関して異なる性質を有する。繊維の表面又は内部に蓄積される香料の量は、繊維の選択によって、更に繊維の履歴又は処理によって、並びにあらゆる繊維コーティング又は処理によって変化しうる。繊維は織り繊維でも不織繊維でもよく、天然繊維でも合成繊維でもよい。天然繊維には植物、動物、及び地質学的プロセスによって作られるものが含まれ、綿、リネン、黄麻、亜麻、カラムシ、サイザルアサ、並びに紙及び布の製造に用いられる繊維が含まれるが、これらに限定されない。繊維支援型送達は、サーモメカニカルパルプ、晒又は未晒クラフト、又は亜硫酸パルプ等の木質繊維の使用からなりうる。動物繊維は、主として絹、腱、腸線、及び毛髪(ウールを含む)等の特定のタンパク質からなるものである。合成化学物質に基づいたポリマー繊維には、これらに限定されるものではないが、ポリアミドナイロン、PET又はPBTポリエステル、フェノール−ホルムアルデヒド(PF)、ポリビニルアルコール繊維(PVOH)、ポリ塩化ビニル繊維(PVC)、ポリオレフィン(PP及びPE)、及びアクリルポリマーが含まれる。こうした繊維はすべて香料で予備充填し、次いで遊離香料、及び/又は1以上の香料送達技術を含んでも含まなくてもよい製品に添加することができる。1つの態様では、香料で充填する前に繊維を製品に添加し、次いで繊維中に拡散しうる香料を製品に添加することによって繊維を香料で充填してもよい。理論に束縛されるものではないが、香料は例えば、製品の保存時に繊維表面に吸収されるか繊維内部に吸着され、後に1以上のモーメント・オブ・トゥルース又は消費者接触点において放出されうる。
【0045】
IV.アミン支援型送達(AAD):アミン支援型送達技術の手法は、アミン基を有する材料を使用することによって香料の蓄積量を増大させ、製品使用時の香料放出性を改変するものである。この手法では、製品への添加に先立って香料原材料とアミンとを予め複合又は予め反応させる必要がない。1つの態様では、本発明で使用するのに適したアミン含有AAD材料は、例えばポリエチレンイミン(PEI)等のポリアルキルイミン若しくはポリビニルアミン(PVAm)等の非芳香族、又は例えばアントラニレート等の芳香族であってよい。こうした材料は、ポリマー性又は非ポリマー性であってよい。1つの態様では、こうした材料には少なくとも1種類の第1級アミンが含まれる。この技術は、アミンの機能性によって低ODTの香料の香り(例えば、アルデヒド、ケトン、エノン)の持続性を高めるとともにその放出制御を可能とし、理論に束縛されるものではないが、更にポリマー性アミンのポリマー支援型送達による他のPRMの送達を可能とするものである。この技術を用いない場合、揮発性のトップノートが失われるのが早過ぎ、トップノートに対するミドル、及びベースノートの比が高くなってしまう。ポリマー性アミンの使用により、より高濃度のトップノート、及び他のPRMを使用することで未希釈の製品の匂いが所望よりも強くなりすぎないように新鮮さを持続したり、トップノート、及び他のPRMをより効率的に利用することが可能となる。1つの態様では、AAD系は、中性付近よりも高いpHにおいてPRMを効果的に送達する。理論に束縛されるものではないが、AAD系のより多くのアミンが脱プロトン化されるような条件下では、不飽和ケトン、及びダマスコーン等のエノンを含むアルデヒド、及びケトン等のPRMに対する、脱プロトン化されたアミンの親和性が高くなる可能性がある。別の態様では、ポリマー性アミンは、中性付近よりも低いpHにおいてPRMを効果的に送達する。理論に束縛されるものではないが、AAD系のより多くのアミンがプロトン化されるような条件下では、アルデヒド、及びケトン等のPRMに対する、プロトン化されたアミンの親和性が低くなり、幅広いPRMに対してポリマー骨格の親和性が高くなる可能性がある。こうした態様では、ポリマー支援型送達によってより高い香料効果が送達されうる。すなわち、こうした系はAADの下位に分類されるものであり、アミン−ポリマー支援型送達すなわちAPADと呼ぶことができる。pHが7未満の組成物でAPADを用いるような場合には、こうしたAPAD系はポリマー支援型送達(PAD)と考えることもできる。更なる別の態様では、AAD、及びPAD系は、アニオン性界面活性剤又はポリマー等の他の物質と相互作用して、コアセルベート、及び/又はコアセルベート状の系を形成する。別の態様では、例えば硫黄、リン、セレニウム等の窒素以外のヘテロ原子を含む物質を、アミン化合物の代わりに使用することができる。更なる別の態様では、上記の代替化合物をアミン化合物と組み合わせて使用することができる。更なる別の態様では、1個の分子がアミン部分と、例えばチオール、ホスフィン、及びセレノール等の1個以上の代替ヘテロ原子部分とを有していてもよい。好適なAAD系並びにその製造方法は、米国特許出願第2005/0003980 A1号、同第2003/0199422 A1号、同第2003/0036489 A1号、同第2004/0220074 A1号、及び米国特許第6,103,678号に見ることができる。
【0046】
V.シクロデキストリン送達系(CD):この技術による手法では、環状オリゴ糖又はシクロデキストリンを用いて香料の送達を向上させる。通常は、香料とシクロデキストリン(CD)との複合体を形成する。こうした複合体は、予め形成してもよく、その場で形成してもよく、部位の表面上又は内部で形成してもよい。理論に束縛されるものではないが、特に他の補助成分(例えば、界面活性剤)が香料とシクロデキストリンの内腔をめぐって競合するような高濃度で存在しない場合には、水の損失によって平衡状態がCD−香料複合体側に移動しうる。後の時点で水との接触や含水量の増大が起こった場合に、ブルーム効果が得られる可能性がある。更に、シクロデキストリンによって香料の配合者によるPRMの選択の柔軟性が高められる。シクロデキストリンは所望の香料安定性、蓄積、及び放出効果を得るうえで、香料で予備充填しても香料とは別に添加してもよい。好適なCD並びにその製造方法は、米国特許出願第2005/0003980 A1号、及び同第2006/0263313 A1号、並びに米国特許第5,552,378号、同第3,812,011号、同第4,317,881号、同第4,418,144号、及び同第4,378,923号に見ることができる。
【0047】
VI.デンプン封入アコード(SEA):デンプン封入アコード(SEA)技術の使用によれば、例えばデンプン等の成分を加えて液体香料を固体に変換することによって、香料の性質を改変することが可能である。その効果としては、製品保存時の香料の保持率が、特に非水性条件下において向上することがある。水分との接触時には、香料のブルームが引き起こされうる。デンプンによって製品の配合者は、通常であればSEAの非存在下では使用できないPRM又はPRMの濃度を選択することが可能となることから、他のモーメント・オブ・トゥルースにおける効果が更に得られる可能性がある。別の技術の例としては、香料を液体から固体に変換するうえでシリカ等の他の有機、及び無機材料を使用することがある。好適なSEA並びにその製造方法は、米国特許出願第2005/0003980 A1号、及び米国特許第6,458,754 B1号に見ることができる。
【0048】
VII.無機担体送達系(ZIC):この技術は、香料を送達するうえで多孔質のゼオライト又は他の無機材料を使用することに関する。香料で充填したゼオライトを、例えば香料充填ゼオライト(PLZ)をコーティングするために用いられる補助成分とともに、又はこうした補助成分なしで使用して、製品保存時、又は使用時、又は乾燥した部位からの香料放出特性を変化させることが可能である。好適なゼオライト、及び無機担体並びにその製造方法は、米国特許出願第2005/0003980 A1号、並びに米国特許第5,858,959号、同第6,245,732 B1号、同第6,048,830号、及び同第4,539,135号に見ることができる。シリカはZICの別の形態である。好適な無機担体の別の例としては無機チューブがあり、その場合香料又は他の活性物質がナノ又はマイクロチューブの内腔内に収容される。好ましくは、香料で充填した無機チューブ(香料充填チューブ又はPLT)は、ハロイサイト、又はハロイサイトと他の無機材料(他の粘土を含む)との混合物のような、鉱物性のナノ又はマイクロチューブである。PLT技術は、製品内拡散安定性、所望の部位への蓄積を向上させ、充填された香料の放出速度を制御する目的でチューブの内側、及び/又は外側に更なる成分を有してもよい。デンプン封入体等のモノマー性、及び/又はポリマー性材料を用いてPLTをコーティング、プラギング、キャッピング、又は別の方法で封入することが可能である。好適なPLT系並びにその製造方法は、米国特許第5,651,976号に見ることができる。
【0049】
VIII.プロ香料(PP):この技術は、1以上のPRMと1以上の担体との間に共有結合を有する材料を形成するために香料材料と他の基材又は化学物質とを反応させることから得られる香料技術を指す。PRMはプロPRM(すなわち、プロ香料)と呼ばれる新たな材料へと変換され、これが水又は光等の誘因に暴露されると最初のPRMを放出する。プロ香料は、増大した香料蓄積量、持続性、安定性、保持率等の向上した香料送達特性を与えうるものである。プロ香料には、モノマー性(非ポリマー性)又はポリマー性のものがある。プロ香料は予め形成してもよく、製品内保存時又は湿潤又は乾燥部位に存在しうるような平衡条件下でその場で形成してもよい。プロ香料の非限定的な例としては、マイケル付加物(例えば、β−アミノケトン)、芳香族又は非芳香族イミン(シッフ塩基)、オキサゾリジン、β−ケトエステル、及びオルトエステルが挙げられる。別の態様には、例えばα,β−不飽和ケトン、アルデヒド又はカルボキシルエステル等の、PRMを放出可能な1以上のβ−オキシ又はβ−チオカルボニル部分を有する化合物が含まれる。香料を放出させるための一般的な誘因は水との接触であるが、他の誘因として、酵素、熱、光、pH変化、自動酸化、平衡の移動、濃度又はイオン強度の変化等がある。水性の製品では、光誘因プロ香料が特に適している。こうした光プロ香料(PPP)には、これらに限定されるものではないが、誘発時にクマリン誘導体、及び香料、及び/又はプロ香料を放出するものが含まれる。放出されたプロ香料は、上記に述べた誘因のいずれかによって1以上のPRMを放出しうる。1つの態様では、光プロ香料は、光、及び/又は水分誘因に暴露された場合に窒素系プロ香料を放出する。別の態様では、光プロ香料から放出された窒素系プロ香料は、例えばアルデヒド、ケトン(エノンを含む)、及びアルコールから選択される1以上のPRMを放出する。更なる別の態様では、PPPはジヒドロキシクマリン誘導体を放出する。光誘因プロ香料は、クマリン誘導体、及び香料アルコールを放出するエステルであってもよい。1つの態様では、プロ香料は、米国特許出願第2006/0020459 A1号に記載のジメトキシベンゾイン誘導体である。別の態様では、プロ香料は、電磁放射に暴露されるとアルコールを放出する3’,5’−ジメトキシベンゾイン(DMB)誘導体である。更なる別の態様では、プロ香料は、リナロール、テトラヒドロリナロール、又はジヒドロミルセノール等の第3級アルコールを含む1以上の低ODTのPRMを放出する。好適なプロ香料並びにその製造方法は、米国特許第7,018,978 B2号、同第6,987,084 B2号、同第6,956,013 B2号、同第6,861,402 B1号、同第6,544,945 B1号、同第6,093,691号、同第6,277,796 B1号、同第6,165,953号、同第6,316,397 B1号、同第6,437,150 B1号、同第6,479,682 B1号、同第6,096,918号、同第6,218,355 B1号、同第6,133,228号、同第6,147,037号、同第7,109,153 B2号、同第7,071,151 B2号、同第6,987,084 B2号、同第6,610,646 B2号、及び同第5,958,870号、並びに米国特許出願第2005/0003980 A1号、及び同第2006/0223726 A1号に見ることができる。
【0050】
a.)アミン反応生成物(ARP):本願の目的では、ARPはPPの下位に分類されるものである。アミン官能基が1以上のPRMと予備反応してアミン反応生成物(ARP)を生成することから、「反応性」ポリマー性アミンという呼び方をすることもできる。一般に、反応性アミンは第1級、及び/又は第2級アミンであり、ポリマー又はモノマー(非ポリマー)の一部でありうる。こうしたARPは更なるPRMと混合することでポリマー支援型送達、及び/又はアミン支援型送達の効果を与えることも可能である。ポリマー性アミンの非限定的な例としては、ポリエチレンイミン(PEI)等のポリアルキルイミン、又はポリビニルアミン(PVAm)に基づいたポリマーが挙げられる。モノマー性(非ポリマー性)アミンの非限定的な例としては、2−アミノエタノール、及びこのアルキル置換誘導体等のヒドロキシルアミン類、並びにアントラニレート等の芳香族アミン類が挙げられる。ARPは香料と予め混合してもよく、リーブオン又はリンスオフの用途では香料と別に添加してもよい。別の態様では、例えば酸素、硫黄、リン又はセレニウム等の窒素以外のヘテロ原子を含む物質をアミン化合物の代わりに使用することができる。更なる別の態様では、上記の代替化合物をアミン化合物と組み合わせて使用することができる。更なる別の態様では、1個の分子がアミン部分と、例えばチオール、ホスフィン、及びセレノール等の1個以上の代替ヘテロ原子部分とを有していてもよい。その効果としては、香料の送達が向上すること、及び香料の放出制御ことがある。好適なARP並びにその製造方法は、米国特許出願第2005/0003980 A1号、及び米国特許第6,413,920 B1号に見ることができる。
【0051】
1つの態様では、表1に開示される置換材料及びその立体異性体を含む香料は、香料送達系の総重量に基づいて、0.001%〜約50%、0.005%〜30%、0.01%〜約10%、0.025%〜約5%、又は更には0.025%〜約1%の濃度で香料送達系において用いるのに好適である。
【0052】
1つの態様では、本明細書に開示される香料送達系は、消費者製品の総重量に基づいて、約0.001%〜約20%、約0.01%〜約10%、約0.05%〜約5%、約0.1%〜約0.5%の濃度で、消費者製品、洗浄及び処理組成物、並びに布地及び硬質表面洗浄並びに/又は処理組成物、洗剤、並びに例えば、固体又は液体であり得る非常に小型化された洗剤等の非常に小型化された布地及び硬質表面洗浄並びに/又は処理組成物を含む非常に小型化された消費者製品中において用いるのに好適である。
【0053】
1つの態様では、表1のPRMの量は、マイクカプセル及び/又はナノカプセル(ポリマー支援型送達(PAD)リザーバ系)の総重量に基づいて、約0.1%〜約99%、25%〜約95%、30〜約90%、45%〜約90%、65%〜約90%であり得る。
【0054】
1つの態様では、香料の総量は、デンプン封入体及びデンプン凝集体(デンプン封入アコード(SEA))の総重量に基づいて、0.1%〜約99%、25%〜約95%、30〜約90%、45%〜約90%、65%〜約90%の範囲である。1つの態様では、表1に開示される置換材料及びその立体異性体を含む香料は、かかるデンプン封入体及びデンプン凝集体中において用いるのに好適である。かかるPRM及びその立体異性体は、かかるデンプン封入体及びデンプン凝集体中において組み合わせて用いることができる。
【0055】
1つの態様では、香料の総量は、[シクロデキストリン−香料]複合体(シクロデキストリン(CD))の総重量に基づいて、0.1%〜約99%、2.5%〜約75%、5%〜約60%、5%〜約50%、5%〜約25%の範囲である。1つの態様では、表1に開示される置換材料及びその立体異性体を含む香料は、[シクロデキストリン−香料]複合体中において用いるのに好適である。かかるPRM及びその立体異性体は、かかる[シクロデキストリン−香料]複合体中において組み合わせて用いることができる。
【0056】
1つの態様では、香料の総量は、ポリマー支援型送達(PAD)マトリクス系(シリコーンを含む)の総重量に基づいて、0.1%〜約99%、2.5%〜約75%、5%〜約60%、5%〜約50%、5%〜約25%の範囲である。1つの態様では、香料の総量は、ホットメルト香料送達系/香料充填プラスチックマトリクス系の総重量に基づいて、1%〜約99%、2.5%〜約75%、5%〜約60%、5%〜約50%、10%〜約50%の範囲である。1つの態様では、表1に開示される置換材料及びその立体異性体を含む香料は、ホットメルト香料送達系/香料充填プラスチックマトリクス系を含む、かかるポリマー支援型送達(PAD)マトリクス系中において用いるのに好適である。かかるPRM及びその立体異性体は、かかるポリマー支援型送達(PAD)マトリクス系(ホットメルト香料送達系/香料充填プラスチックマトリクス系)中において組み合わせて用いることができる。
【0057】
1つの態様では、香料の総量は、アミン支援型送達(AAD)(アミノシリコーンを含む)の総重量に基づいて、1%〜約99%、2.5%〜約75%、5%〜約60%、5%〜約50%、5%〜約25%の範囲である。1つの態様では、表1に開示される置換材料及びその立体異性体を含む香料は、かかるアミン支援型送達(AAD)系中において用いるのに好適である。
【0058】
1つの態様では、香料の総量は、プロ香料(PP)アミン反応生成物(ARP)系の総重量に基づいて、0.1%〜約99%、約1%〜約99%、5%〜約90%、10%〜約75%、20%〜約75%、25%〜約60%の範囲である。1つの態様では、表1に開示される置換材料及びその立体異性体を含む香料は、かかるプロ香料(PP)アミン反応生成物(ARP)系中において用いるのに好適である。
【0059】
本明細書で開示される香料送達系としても知られている香料送達技術は、任意の種類の消費者製品、洗浄及び/又は処理組成物、布地及び硬質表面洗浄並びに/又は処理組成物、洗剤、並びに非常に小型化された洗剤において、任意の組み合わせで用いることができる。
【0060】
補助材料
本発明の目的のために、以下に例示される補助剤の非限定的な一覧は、本組成物での使用に適しており、例えば、性能を補助若しくは向上させるために、洗浄される基材の処理のために、又は香料、着色剤、染料等を用いる場合のように組成物の審美性を変化させるために、望ましくは本発明の特定の実施形態に組み込むことができる。かかる補助剤は、本出願人らの香料及び/又は香料系を介して供給される構成成分に追加されると理解される。このような追加的構成成分の明確な性質、及びそれを組み込む濃度は、組成物の物理的形態及び使用される作業の性質に依存する。適した補助材料としては、界面活性剤、ビルダー、キレート化剤、移染防止剤、分散剤、酵素、及び酵素安定剤、触媒物質、漂白活性化剤、ポリマー分散剤、粘土汚れ除去/再付着防止剤、光沢剤、泡抑制剤、染料、構造弾性化剤、布地柔軟化剤、キャリア、向水性物質、加工助剤、及び/又は顔料が挙げられるが、これらに限定されない。下記開示に加えて、このような他の補助剤の好適な例、及び使用濃度は、米国特許第5,576,282号、同第6,306,812 B1号、及び同第6,326,348 B1号に見られ、これらは参照により組み込まれる。
【0061】
各補助成分は、本出願人らの組成物にとって必須ではない。したがって、本出願人らの組成物の特定の実施形態は、以下の補助材料:漂白活性化剤、界面活性剤、ビルダー、キレート化剤、移染防止剤、分散剤、酵素及び酵素安定剤、触媒金属錯体、ポリマー系分散剤、粘土及び汚れ除去/再付着防止剤、光沢剤、泡抑制剤、染料、構造弾性化剤、柔軟剤、キャリア、向水性物質、加工助剤、並びに/又は顔料、の1種以上を含有しない。しかし、1つ以上の補助剤が存在する場合、このような1つ以上の補助剤は、以下に詳述されるように存在することも可能である。
【0062】
界面活性剤−本発明による組成物は、界面活性剤又は界面活性剤系を含むことができ、その際、界面活性剤は、非イオン性及び/若しくはアニオン性及び/若しくはカチオン性界面活性剤並びに/又は両性及び/若しくは双極性及び/若しくは半極性非イオン性界面活性剤から選択できる。界面活性剤は、典型的には洗浄組成物の約0.1重量%から、約1重量%から、又は更には約5重量%から、洗浄組成物の約99.9重量%まで、約80重量%まで、約35重量%まで、又は更には約30重量%までの濃度で存在する。
【0063】
ビルダー−本発明の組成物は、1つ以上の洗剤ビルダー又はビルダー系を含むことができる。存在する場合、組成物は典型的には、少なくとも約1重量%のビルダー、又は約5重量%又は10重量%から約80重量%まで、50重量%まで、又は更には30重量%までのかかるビルダーを含む。ビルダーとしては、ポリホスフェートのアルカリ金属、アンモニウム及びアルカノールアンモニウム塩、アルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ土類及びアルカリ金属炭酸塩、アルミノシリケートビルダー、ポリカルボキシレート化合物、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート、無水マレイン酸とエチレン又はビニルメチルエーテルとのコポリマー、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸、及びカルボキシメチルオキシコハク酸、エチレンジアミン四酢酸及びニトリロ三酢酸のようなポリ酢酸の種々のアルカリ金属、アンモニウム及び置換アンモニウム塩、並びにメリト酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、及びそれらの可溶性塩のようなポリカルボン酸塩が挙げられるが、これらに限定されない。
【0064】
キレート化剤−本明細書の組成物はまた、所望により1つ以上の銅、鉄、及び/又はマンガンキレート化剤を含有してもよい。使用される場合、キレート化剤は、一般に、本明細書の組成物の約0.1重量%〜約15重量%、又は更には本明細書の組成物の約3.0重量%〜約15重量%を構成する。
【0065】
移染防止剤−本発明の組成物はまた、1つ以上の移染防止剤を含んでもよい。好適なポリマー移染防止剤としては、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンN−オキシドポリマー、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールのコポリマー、ポリビニルオキサゾリドン及びポリビニルイミダゾール又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書の組成物中に存在する場合、移染防止剤は、洗浄組成物の約0.0001重量%から、約0.01重量%から、約0.05重量%から、洗浄組成物の約10重量%まで、約2重量%まで、又は更には約1重量%までの濃度で存在する。
【0066】
分散剤−本発明の組成物はまた、分散剤を含むことができる。好適な水溶性有機材料は、ホモポリマー又はコポリマーの酸又はそれらの塩であり、それらのうちのポリカルボン酸は、互いに炭素原子2個を超えない程度に離れている少なくとも2個のカルボキシル基を含み得る。
【0067】
酵素−組成物は、洗浄性能効果、及び/又は布地ケア効果を提供する1つ以上の洗浄性酵素を含むことができる。好適な酵素の例としては、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、ケラタナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、及びアミラーゼ、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。典型的な組み合わせは、プロテアーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、及び/又はセルラーゼのような従来の適用可能な酵素をアミラーゼと組み合わせた混液である。
【0068】
酵素安定剤−組成物、例えば洗剤において使用するための酵素は、様々な技術によって安定化可能である本明細書に用いられる酵素は、カルシウムイオン及び/又はマグネシウムイオンを酵素に供給する、最終組成物中のカルシウムイオン及び/又はマグネシウムイオンの水溶性供給源の存在によって安定化させることができる。
【0069】
触媒金属錯体−本出願人らの組成物は、触媒金属錯体を包含してもよい。金属含有漂白触媒の1つの種類は、銅、鉄、チタン、ルテニウム、タングステン、モリブデン、又はマンガンのカチオンのような、限定された漂白触媒活性の遷移金属カチオン、亜鉛又はアルミニウムのカチオンのような、漂白触媒活性をほとんど又は全く有しない補助金属カチオン、並びに触媒金属及び補助金属のカチオンに対して限定された安定度定数を有する金属イオン封鎖剤、特にエチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)及びそれらの水溶性の塩類を含む触媒系である。このような触媒は、米国特許第4,430,243号に開示される。
【0070】
所望する場合、本明細書の組成物はマンガン化合物を用いて触媒可能である。このような化合物及び使用濃度は当該技術分野で周知であり、例えば、米国特許第5,576,282号に開示されるマンガン系触媒が挙げられる。
【0071】
本明細書において有用なコバルト漂白触媒は既知であり、例えば、米国特許第5,597,936号及び同第5,595,967号に記載されている。このようなコバルト触媒は、既知の手順、例えば、米国特許第5,597,936号及び同第5,595,967号において教示されているような手順によって容易に製造される。
【0072】
本明細書における組成物は、「MRL」と略されるマクロポリ環状硬質配位子等の配位子の遷移金属錯体を適切に含む場合もある。実際には、限定するためではないが、本明細書における組成物及び方法は、水溶性の洗浄媒質内にある少なくともおよそ1憶分の一の有益剤MRL族を提供するように調整することができ、約0.005ppm〜約25ppm、約0.05ppm〜約10pm、更には約0.1ppm〜約5ppmのMRLを洗浄溶液中に提供するよう調整することができる。
【0073】
本遷移金属漂白剤触媒中の好適な遷移金属としては、マンガン、鉄、及びクロムが挙げられる。本明細書における好適なMRLは、架橋した特定の種類の超剛性配位子、例えば、5,12−ジエチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.6.2]ヘキサデカンである。
【0074】
好適な遷移金属MRLは、既知の手順、例えば、国際公開第00/32601号及び米国特許第6,225,464号で教示されているような手順によって容易に製造される。
【0075】
使用方法
本明細書に開示される特定の消費者製品を用いて、部位、とりわけ表面若しくは布地を洗浄又は処理することができる。通常、このような部位の少なくとも一部は、希釈されない形態又は希釈された液体、例えば洗浄液の、本出願人らの組成物の実施形態と接触させ、そしてその後、所望によりその部位を洗浄及び/又はすすいでもよい。1つの態様では、所望によりある部位を洗浄及び/又はすすぎ、本発明による粒子に又は前記粒子を含む組成物に接触させ、そしてその後、所望により洗浄及び/又はすすぐ。本発明の目的のために、洗浄には擦ること及び機械的撹拌が含まれるが、これらに限定されない。布地には、通常の消費者の使用条件で洗濯又は処理することが可能なほとんどいかなる布地が含まれていてもよい。開示される組成物を含み得る液体のpHは、約3〜約11.5であってよい。こうした組成物は、典型的には溶液中で約500ppm〜約15,000ppmの濃度で使用される。洗浄溶媒が水である場合、水の温度は、通常約5℃〜約90℃であり、部位が布地を含む場合、水対布地の比は、通常約1:1〜約30:1である。
【実施例】
【0076】
本発明の特定の実施形態が例示され、記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【0077】
実施例1 p−t.ブチル−α−メチルジヒドロ桂皮アルデヒド置換カクテル及びかかる置換カクテルを含む香料組成物
【表3−1】

【表3−2】

OS:ジプロピレングリコール(CAS 25265−71−8)、2−ヒドロキシ−1,2,3−プロパントリカルボン酸トリエチルエステル(CAS77−93−0)、1,2−ベンゼンジカルボン酸ジエチルエステル(CAS 84−66−2)等の任意の無臭溶媒。
【表4】

【表5】

OS:ジプロピレングリコール(CAS 25265−71−8)、2−ヒドロキシ−1,2,3−プロパントリカルボン酸トリエチルエステル(CAS77−93−0)、1,2−ベンゼンジカルボン酸ジエチルエステル(CAS 84−66−2)等の任意の無臭溶媒。
【0078】
実施例2 予め形成されたアミン反応生成物
以下の成分を秤量し、ガラスバイアル瓶に加えた:
50%の、1種以上の表1のPRMを含む香料材料、
50%の、BASF製Lupasol WF(CAS番号09002−98−6)を、60℃の温水浴中に1時間入れた後、使用する。Ultra−Turrax T25ベーシック装置(IKA製)を使用して、2種類の成分の混合を5分間行う。混合が完了したら、サンプルを60℃の温水浴中に±12時間載置した。均質な粘稠材料が得られる。
【0079】
上記で記載されるのと同様の方法で、構成成分間において異なる比率を使用することが可能である:
【表6】

【0080】
実施例3:84重量%のコア/16重量%のウォールメラミンホルムアルデヒド(MF)カプセル(PADリザーバ系
25グラムのブチルアクリレート−アクリル酸コポリマー乳化剤(Colloid C351、25%固形分、pKa 4.5〜4.7(Kemira Chemicals,Inc.Kennesaw,Georgia U.S.A.)を脱イオン水200グラムに溶解及び混合する。溶液のpHを、水酸化ナトリウム溶液でpH 4.0に調整する。部分メチル化メチロールメラミン樹脂(Cymel 385、80%固形分(Cytec Industries West Paterson,New Jersey,U.S.A.))8グラムを乳化剤溶液に添加する。1種以上の表1のPRMを含む香料油200グラムを、機械的に撹拌しながら前述の混合物に添加し、温度を50℃まで上昇させた。安定なエマルションが得られるまで高速で混合した後に、第2の溶液及び4グラムの硫酸ナトリウム塩をこのエマルションに添加する。この第2の溶液は、ブチルアクリレート−アクリル酸コポリマー乳化剤(Colloid C351、25%固形分、pKa 4.5〜4.7、Kemira)10グラム、蒸留水120グラム、pHを4.8に調整するための水酸化ナトリウム溶液、部分メチル化メチロールメラミン樹脂(サイメル385、80%固形分、Cytec)25グラムを含有する。この混合物を70℃まで加熱し、連続的に攪拌しながら1晩にわたって維持して、カプセル封入プロセスを完了させる。アセトアセトアミド(Sigma−Aldrich,Saint Louis,Missouri,U.S.A.)23グラムをこの懸濁液に添加する。モデル780アキュサイザー(Accusizer)により分析したときに、30μmの平均カプセルサイズを得る。
【0081】
実施例4:ポリマー支援型送達(PAD)マトリクス系の製造プロセス
50%の1種以上の表1のPRMを含む香料組成物と、40%のNoveon製カルボキシル終端Hycar(登録商標)1300X18(CAS番号0068891−50−9)(混合前に1時間60℃の温水浴中に置く)と、10%のBASF製Lupasol(登録商標)WF(CAS番号09002−98−6)(混合前に1時間60℃の温水浴中に置く)とを含む混合物。Ultra−Turrax T25基本装備(IKA製)を用いて5分間混合することにより、混合を達成する。混合後、混合物を±12時間60℃の温水浴中に置く。均質な、粘稠かつ粘着性のある物質が得られる。
【0082】
上記で記載されるのと同様の方法で、構成成分間において異なる比率を使用することが可能である:
【表7】

【表8】

【0083】
実施例5:製品処方−布地柔軟剤
本明細書に開示されるPRM、香料、及びアミンを含有する製品処方の非限定的な例を、以下の表に要約する。
【表9】

N,N−ジ(タローオイルオキシエチル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロライド。
メチル−ビス(タローアミドエチル)−2−ヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェート。
脂肪酸とメチルジエタノールアミンとのモル比1.5:1での反応生成物を塩化メチルで四級化して得られる、N,N−ビス(ステアロイル−オキシ−エチル)N,N−ジメチルアンモニウムクロライドとN−(ステアロイル−オキシ−エチル)N−ヒドロキシエチルN,Nジメチルアンモニウムクロライドとの1:1モル混合物。
National Starchから商標名CATO(登録商標)で入手可能なカチオン性高アミローストウモロコシデンプン。
実施例1の香料。
米国特許第5,574,179号、第15欄、1〜5行目に記載の式を有する、エチレンオキシドとテレフタレートとのコポリマーであって、式中、各Xはメチルであり、各nは40であり、uは4であり、各R1は本質的に1,4−フェニレン部分であり、各R2は、本質的にエチレン、1,2−プロピレン部分、又はこれらの混合物である。
Wacker製SE39
ジエチレントリアミン五酢酸。
Rohm and Haas Co.から入手可能なKATHON(登録商標)CG。「PPM」は、「百万分率」。
グルタルアルデヒド
Dow Corning Corp.から商標名DC2310ので入手可能なシリコーン消泡剤。
Rohm and Haas Co.からAculan 44の商標名にて入手可能な、疎水変性エトキシル化ウレタン。
本明細書に開示されているようなアミン部分を含む1種以上の材料。
† 残部
【0084】
実施例6 乾燥洗濯処方
【表10】

本明細書に開示されているようなアミン部分を含む1種以上の材料。
**任意
【0085】
実施例7 液体洗濯処方(HDL)
【表11】

本明細書に開示されているようなアミン部分を含む1種以上の材料。
**任意
【0086】
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく制限されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
【0087】
本発明の「発明を実施するための形態」で引用した全ての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に関して先行技術であることを容認するものとして解釈すべきではない。本明細書中の用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文献中の同一の用語の任意の意味又は定義と相反する限りにおいては、本明細書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0088】
本発明の特定の実施形態が例示され、記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表1の香料原材料を含む香料。
【請求項2】
p−t.ブチル−α−メチルジヒドロ桂皮アルデヒドが、表2に係る質量比置換水準に従って置換されている、請求項1に記載の香料。
【請求項3】
本質的に0重量%のp−t.ブチル−α−メチルジヒドロ桂皮アルデヒド、最も好ましくは0重量%のp−t.ブチル−α−メチルジヒドロ桂皮アルデヒドと、0.01〜80、好ましくは0.01〜40、より好ましくは0.01〜18、最も好ましくは0.01〜7重量%のカクテルとを含み、カクテルが、
a)カクテルの総重量に基づいて、0.01〜10、より好ましくは0.01〜5、最も好ましくは0.01〜2重量%のオクタヒドロ−4,7−メタノインダニリデンブタナールと、0.001〜5、より好ましくは0.001〜2、最も好ましくは0.001〜0.5重量%の4,8−ジメチルデカ−4,9−ジエナールと、を含むカクテル;
b)カクテルの総重量に基づいて、0.1〜50、より好ましくは0.1〜25、最も好ましくは0.1〜10重量%のβ−メチル−3−(1−メチルエチル)−ベンゼンプロパナールと、0.1〜20、より好ましくは0.1〜5、最も好ましくは0.01〜1重量%のイソヘキセニルシクロヘキセニルカルボキシアルデヒドと、を含むカクテル;
c)カクテルの総重量に基づいて、0.1〜50、より好ましくは0.1〜25、最も好ましくは0.1〜10重量%のα−メチル−4−(1−メチルエチル)−ベンゼンプロパナールと、10〜100、より好ましくは50〜100、最も好ましくは75〜100重量%の2−(2−メチルプロピル)−4−メチル−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールと、を含むカクテル;
d)カクテルの総重量に基づいて、0.001〜5、より好ましくは0.001〜1、最も好ましくは0.001〜0.1重量%の[(3,7−ジメチル−6−オクテニル)オキシ]−アセトアルデヒドと、0.1〜75、より好ましくは0.1〜25、最も好ましくは0.1〜5重量%のα−メチル−4−(1−メチルエチル)−ベンゼンプロパナールと、25〜100、より好ましくは50〜100、最も好ましくは75〜100重量%の7−ヒドロキシ−3,7−ジメチル−オクタナールと、を含むカクテル;
e)カクテルの総重量に基づいて、0.001〜5、より好ましくは0.001〜1、最も好ましくは0.001〜0.1重量%の[(3,7−ジメチル−6−オクテニル)オキシ]−アセトアルデヒドと、0.1〜75、より好ましくは0.1〜25、最も好ましくは0.1〜5重量%のα−メチル−4−(1−メチルエチル)−ベンゼンプロパナールと、25〜100、より好ましくは50〜100、最も好ましくは75〜100重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸ヘキシルエステルと、を含むカクテル;
f)カクテルの総重量に基づいて、10〜100、より好ましくは10〜75、最も好ましくは10〜50重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸フェニルメチルエステルと、0.1〜50、より好ましくは0.1〜25、最も好ましくは0.1〜5重量%の4−(1,1−ジメチルエチル)ベンゼンプロパナールと、0.1〜50、より好ましくは0.1〜25、最も好ましくは0.1〜10重量%のオクタヒドロ−8,8−ジメチルナフタレン−2−カルボキシアルデヒドと、0.1〜75、より好ましくは0.1〜50、最も好ましくは0.1〜20重量%のα−メチル−4−(1−メチルエチル)−ベンゼンプロパナールと、1.0〜75、より好ましくは1〜50、最も好ましくは1〜25重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸ヘキシルエステルと、0.1〜75、より好ましくは0.1〜50、最も好ましくは0.1〜25重量%の3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−オールと、0.1〜75、より好ましくは0.1〜50、最も好ましくは0.1〜20重量%の4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒドと、0.1〜20、より好ましくは0.1〜5、最も好ましくは0.01〜1重量%の2,6−ジメチル−5−ヘプテナールと、0.1〜75、より好ましくは0.1〜50、最も好ましくは0.1〜10重量%の2−シクロヘキシリデン−2−フェニルアセトニトリルと、0.1〜10、より好ましくは0.1〜5、最も好ましくは0.001〜0.5重量%の3−ヒドロキシ−2−ブタノンと、を含むカクテル;
g)カクテルの総重量に基づいて、1.0〜75、より好ましくは5〜50、最も好ましくは5.0〜25重量%のn−サリチル酸ペンチルと、1〜75、より好ましくは5〜50、最も好ましくは10〜20重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸フェニルメチルエステルと、0.1〜25、より好ましくは0.1〜10、最も好ましくは0.5〜5重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸−(Z)−3−ヘキセニルエステルと、1〜75、より好ましくは5〜50、最も好ましくは10〜20重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸シクロヘキシルエステルと、0.1〜20、より好ましくは0.1〜5、最も好ましくは0.01〜2重量%のオクタヒドロ−4,7−メタノインダニリデンブタナールと、0.1〜20、より好ましくは0.1〜5、最も好ましくは0.01〜1重量%の4,8−ジメチルデカ−4,9−ジエナールと、1〜75、より好ましくは5〜50、最も好ましくは10〜25重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸ヘキシルエステルと、1〜75、より好ましくは5〜50、最も好ましくは10〜25重量%のヘキサヒドロ−4,7−メタノインデン5(6)イルイソブチレートと、を含むカクテル;
h)カクテルの総重量に基づいて、1.0〜75、より好ましくは5.0〜50、最も好ましくは10〜20重量%のn−サリチル酸ペンチルと、1〜75、より好ましくは5〜50、最も好ましくは10〜20重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸フェニルメチルエステルと、1〜50、より好ましくは0.1〜10、最も好ましくは0.1〜5重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸−(Z)−3−ヘキセニルエステルと、1〜75、より好ましくは5〜50、最も好ましくは10〜20重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸シクロヘキシルエステルと、0.1〜25、より好ましくは0.1〜10、最も好ましくは0.1〜5重量%のオクタヒドロ−8,8−ジメチルナフタレン−2−カルボキシアルデヒドと、0.1〜20、より好ましくは0.1〜5、最も好ましくは0.01〜2重量%のオクタヒドロ−4,7−メタノインダニリデンブタナールと、0.1〜20、より好ましくは0.1〜5、最も好ましくは0.01〜1重量%の4,8−ジメチルデカ−4,9−ジエナールと、1〜75、より好ましくは5〜50、最も好ましくは10〜20重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸ヘキシルエステルと、1.0〜75、より好ましくは5〜50、最も好ましくは10〜20重量%の3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−オールと、0.1〜50、より好ましくは0.1〜25、最も好ましくは0.1〜5重量%のシス−4−(1−メチルエチル)−シクロヘキサンメタノールと、0.1〜20、より好ましくは0.1〜5、最も好ましくは0.01〜1重量%の2,6−ジメチル−5−ヘプテナールと、0.1〜50、より好ましくは0.1〜25、最も好ましくは0.1〜5重量%の2−シクロヘキシリデン−2−フェニルアセトニトリルと、0.1〜80、より好ましくは0.1〜25、最も好ましくは1〜5重量%のα−ヘキシル桂皮アルデヒドと、0.1〜50、より好ましくは0.1〜25、最も好ましくは1〜5重量%のヘキサヒドロ−4,7−メタノインデン5(6)イルイソブチレートと、1〜75、より好ましくは1〜50、最も好ましくは10〜20重量%の1,4−ジオキサシクロヘプタデカン−5,17−ジオンと、0.1〜5、より好ましくは0.1〜1、最も好ましくは0.01〜0.5重量%の4−ヒドロキシ−3−メトキシ−ベンズアルデヒドと、を含むカクテル;
i)カクテルの総重量に基づいて、1〜75、より好ましくは5〜50、最も好ましくは10〜20重量%のシス−4−(1−メチルエチル)−シクロヘキサンメタノールと、1〜75、より好ましくは5〜50、最も好ましくは10〜20重量%の1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−8,8−ジメチル−2−ナフトアルデヒド(混合物)と、5〜90、より好ましくは10〜75、最も好ましくは25〜50重量%の2,6−ジメチル−2−オクタノールと、1〜75、より好ましくは5〜50、最も好ましくは10〜25重量%のメチル2−ヘキシル−3−オキソ−シクロペンタンカルボキシレートと、を含むカクテル;
j)カクテルの総重量に基づいて、0.1〜50、より好ましくは0.1〜10、最も好ましくは0.1〜5重量%の4−(1,1−ジメチルエチル)ベンゼンプロパナールと、0.1〜20、より好ましくは0.1〜5、最も好ましくは0.1〜1重量%のオクタヒドロ−8,8−ジメチルナフタレン−2−カルボキシアルデヒドと、1〜75、より好ましくは5〜50、最も好ましくは10〜20重量%のα−メチル−4−(1−メチルエチル)−ベンゼンプロパナールと、0.1〜20、より好ましくは0.1〜5、最も好ましくは0.01〜1重量%のβ−メチル−3−(1−メチルエチル)−ベンゼンプロパナールと、1〜75、より好ましくは5〜50、最も好ましくは10〜25重量%の2−ヒドロキシ−安息香酸ヘキシルエステルと、1〜75、より好ましくは5〜50、最も好ましくは10〜20重量%の4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒドと、0.1〜20、より好ましくは0.1〜5、最も好ましくは0.01〜1重量%の2,6−ジメチル−5−ヘプテナールと、1〜75、より好ましくは5〜50、最も好ましくは10〜20重量%の2−オキソ−2フェニル−シクロペンタン酢酸メチルエステルと、1〜75、より好ましくは5〜50、最も好ましくは10〜20重量%のヘキサヒドロ−4,7−メタノインデン5(6)イルイソブチレートと、1〜75、より好ましくは5〜50、最も好ましくは10〜25重量%の3−アセチル−3,4,10,10−テトラメチルビシクロ[4.4.0]デカンと、0.01〜7.5、より好ましくは0.01〜5、最も好ましくは0.01〜1重量%のドデカナールと、0.1〜50、より好ましくは0.1〜5、最も好ましくは0.1〜1重量%の2−(2(4−メチル−3−シクロヘキセン−1−イル)プロピル)−シクロペンタノンと、0.001〜5、より好ましくは0.001〜2、最も好ましくは0.001〜1重量%の4−(4−ヒドロキシフェニル)ブタノン−2と、を含むカクテル;
k)カクテルの総重量に基づいて、0.1〜50、より好ましくは0.1〜10、最も好ましくは0.1〜5重量%の2−[(7−ヒドロキシ−3,7−ジメチルオクチリデン)アミノ]−安息香酸メチルと、1〜75、より好ましくは5〜50、最も好ましくは10〜20重量%の3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−オールと、0.1〜25、より好ましくは0.1〜10、最も好ましくは0.1〜5重量%のシス−4−(1−メチルエチル)−シクロヘキサンメタノールと、0.01〜20、より好ましくは0.01〜5、最も好ましくは0.01〜1重量%の2,6−ジメチル−5−ヘプテナールと、0.01〜20、より好ましくは0.01〜5、最も好ましくは0.01〜1重量%の2,6,10−トリメチル−9−ウンデセナールと、0.1〜25、より好ましくは0.1〜10、最も好ましくは0.1〜5重量%のγ−デカラクトンと、1.0〜90、より好ましくは1〜50、最も好ましくは1.0〜10重量%のイソヘキセニルシクロヘキセニルカルボキシアルデヒドと、を含むカクテル;
l)カクテルの総重量に基づいて、0.1〜50、より好ましくは0.1〜25、最も好ましくは0.1〜10重量%の4−(1,1−ジメチルエチル)ベンゼンプロパナールと、0.1〜75、より好ましくは0.1〜50、最も好ましくは0.1〜10重量%のα−メチル−4−(1−メチルエチル)−ベンゼンプロパナールと、10〜95、より好ましくは10〜75、最も好ましくは10〜50重量%の3−(4−イソブチル−フェニル)−2−メチル−プロピオンアルデヒドと、を含むカクテル;
m)及びこれらの混合物、
から選択される、請求項1に記載の香料。
【請求項4】
消費者製品の総重量に基づいて、0.0001%〜100%、好ましくは0.0001%〜25%、より好ましくは0.0005%〜10%、より好ましくは0.001%〜5%、より好ましくは0.005%〜2.5%、最も好ましくは0.01%〜1%の請求項1〜3のいずれか一項に記載の香料と、補助成分と、所望により、表1の香料原材料を含む香料送達系と、を含む、消費者製品。
【請求項5】
洗浄及び処理製品の総重量に基づいて、0.0001%〜25%、好ましくは0.0005%〜10%、より好ましくは0.001%〜5%、より好ましくは0.005%〜2.5%、最も好ましくは0.01%〜1%の請求項1〜3のいずれか一項に記載の香料と、補助成分と、を含む、洗浄及び/又は処理組成物。
【請求項6】
布地及び/若しくは硬質表面洗浄並びに/又は処理組成物の総重量に基づいて、0.00001%〜25%、好ましくは0.00005%〜10%、より好ましくは0.0001%〜5%、より好ましくは0.0005%〜1.0%、最も好ましくは0.001%〜0.5%の請求項1〜3のいずれか一項に記載の香料と、補助成分と、を含む、布地及び/若しくは硬質表面洗浄並びに/又は処理組成物。
【請求項7】
布地及び/若しくは硬質表面洗浄並びに/又は処理組成物の総重量に基づいて、0.00001%〜25%、好ましくは0.00005%〜10%、より好ましくは0.0001%〜5%、より好ましくは0.0005%〜1.0%、最も好ましくは0.001%〜0.5%の請求項1〜3のいずれか一項に記載の香料と、補助成分と、を含む、洗剤。
【請求項8】
非常に小型化された消費者製品組成物の総重量に基づいて、0.00001%〜25%、好ましくは0.00005%〜10%、より好ましくは0.0001%〜5%、より好ましくは0.0005%〜1.0%、最も好ましくは0.001%〜0.5%の請求項1〜3のいずれか一項に記載の香料と、補助成分と、を含む、非常に小型化された消費者製品。
【請求項9】
香料送達系の総重量に基づいて、0.001%〜50%、好ましくは0.005%〜30%、より好ましくは0.01%〜10%、より好ましくは0.025%〜5%、最も好ましくは0.025%〜1%の表1の材料及び/又はその立体異性体と、補助成分とを含む香料送達系を、消費者製品の総重量に基づいて0.001%〜20%、好ましくは0.01%〜10%、より好ましくは0.05%〜5%、最も好ましくは0.1%〜0.5%含む、請求項4に記載の消費者製品。
【請求項10】
部位を洗浄処理する方法であって、所望により前記部位を洗浄する及び/又はすすぐ工程と、前記部位を請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物及びその混合物から選択される組成物と接触させる工程と、所望により、前記部位を洗浄する及び/又はすすぐ工程と、を含む、方法。

【公表番号】特表2012−511614(P2012−511614A)
【公表日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−540225(P2011−540225)
【出願日】平成20年12月19日(2008.12.19)
【国際出願番号】PCT/IB2008/055474
【国際公開番号】WO2009/027957
【国際公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】