説明

駆虫剤および殺虫剤組成物

本発明は、一般的には新規な駆虫剤および殺虫剤組成物、そしてより特定的には活性成分としてトリアゾール誘導体を含有する組成物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には新規な駆虫剤および殺虫剤組成物、そしてより詳しくは活性成分としてトリアゾール誘導体を含有する組成物、に関する。
【背景技術】
【0002】
ヒトおよび動物集団における寄生生物感染症の制御は、まだ重要な世界的な努力を要することとして残っている。原因となる生物は、線虫綱、条虫綱および吸虫綱または原生動物門の内部寄生生物として、または節足動物門の外部寄生生物として類別することができる。この前者には、胃、腸管、リンパ系、組織、肝臓、肺、心臓および脳の感染症が包含される。例としては、旋毛虫症、リンパフィラリア症、オンコセルカ症、住血吸虫症、リーシュマニア症、トリパノソーマ症、ジアルジア鞭毛虫症、コクシジウム症およびマラリアがある。後者の外部寄生生物としては、シラミ、マダニ、ダニ、サシバエ(biting flies)、ノミおよび蚊がある。これらは、しばしばヒトまたは動物宿主への伝達のための内部寄生生物にとっての媒介動物および中間宿主として働く。特定の蠕虫病は、公知の薬剤で治療することができるけれども、耐性の発展的発生は、次世代駆虫剤において改良された効力をさらに探求することを必要とする。
【0003】
ノミ、マダニ、サシバエ(biting flies)などのような外部寄生生物の制御は、長い間ヒトおよび動物の健康養生法の重要な側面として理解されてきた。伝統的な治療法は、牛のための有名な浸液のように局所的に適用され、そして実際にこのような治療法は、まだ広く使用されている。しかしながらより現代的な研究のほこさきは、経口的または非経口的に動物に投与されることができ、そして個々の寄生生物が治療を受けた動物の血液を摂取するときその個々の寄生生物を毒殺することによって外部寄生生物集団を制御するであろう化合物の方に向けられてきた。
【0004】
内部寄生生物、特に腸管寄生生物、の制御もまた、ヒトおよび動物の健康養生法の重要な側面であった。多くの外部寄生生物撲滅薬および内部寄生生物撲滅薬が使用されているけれども、これらは、限定された活性スペクトル、繰り返し治療の必要性、および多くの場合に寄生生物による耐性、を包含する種々の問題を欠点としてもつ。そのため新規な内部−および外部寄生生物撲滅薬の開発は、長期間にわたって広範囲の寄生生物の安全で有効な処理を確実にするために必須である。
【0005】
上記の教示にもかかわらず、まだ当技術分野において害虫の処理の必要性が存在する。
【0006】
アラタ体抑制ホルモンは、摂食、運動、栄養吸収、生殖、成長および感覚認知を包含する種々の機能を制御する重要な昆虫神経ホルモン群である(Nichols,R.、J.Neurogenetics、2002、16、1−28;Birgulet外、The
EMBO J.、1999、18、5892−5900;Lenz外、Biochem.Biophys.Res.Comm.2000、273、1126−1131)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明に従えば、害虫の処理を可能にする新規な組成物が提供される。本組成物は、活性成分として式I:
【化1】

(ここで式中、R1、R2およびR4は、独立して群H、C1−C8アルキル、フェニル、置換フェニル、ベンジル、置換ベンジル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールメチレンおよび置換ヘテロアリールメチレンから選択され;
3は、H、C1−C8アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールである)
のトリアゾール誘導体を含有する。さらに本発明は、式Iの化合物を含有する組成物ならびに殺虫剤および駆虫剤としての式Iの化合物およびその組成物の使用法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
定義
本説明においては、下記の用語を使用する。単独でのまたは別の置換基の一部としての用語“アルキル”は、他に説明しないかぎり、直鎖もしくは分枝鎖状、または環状炭化水素基、またはその組み合わせを意味し、これらは、完全飽和、モノ−またはポリ不飽和であることができ、そして指示された炭素原子数を有する(すなわちC1−C8は、1−8個の炭素を意味する)二−および多価基を包含することができる。飽和炭化水素基の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、シクロヘキシル、(シクロヘキシル)エチル、シクロプロピルメチル、例えばn−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチルの同族体および異性体などのような基がある。不飽和アルキル基は、1個またはそれ以上の二重結合または三重結合を有するものである。不飽和アルキル基の例としては、ビニル、2−プロペニル、クロチル、2−イソペンテニル、2−(ブタジエニル)、2,4−ペンタジエニル、3−(1,4−ペンタジエニル)、エチニル、1−および3−プロピニル、3−ブチニル、およびより高級な同族体および異性体がある。単独でのまたは別の置換基の一部としての用語“アルキレン”は、−CH2CH2CH2CH2−によって例示されるとおりのアルカンから誘導される二価基を意味する。
【0009】
用語“アルコキシ”、“アルキルアミノ”および“アルキルチオ”は、各々酸素、窒素または硫黄原子を通して分子の残部に結合したアルキル基を有する基を指す。同様に用語“ジアルキルアミノ”は、R基が同一または異なるアルキル基であることができる−NRRを指すために一般的な意味で使用される。
【0010】
単独でのまたは別の用語と組み合わせた用語“ヘテロアルキル”は、他に説明しないかぎり、完全に飽和されているかまたは1ないし3の不飽和(1 to 3 degrees of unsaturation)を含有し、記述された数の炭素原子ならびに1ないし3個のO、NおよびSから成る群から選択されるヘテロ原子から成り、そしてここで窒素および硫黄原子は、場合により酸化されていてもよく、そして窒素ヘテロ原子は、場合により四級化されていてもよい、安定な直鎖もしくは分枝鎖状、または環状炭化水素基、またはその組み合わせを意味する。ヘテロ原子O、NおよびSは、ヘテロアルキル基のいずれかの内部位置に置かれていることができる。例としては、−CH2−CH2−O−CH3、−CH2−CH2−NH−CH3、−CH2−CH2−N(CH3)−CH3、−CH2−S−CH2−CH3、−CH2−CH2−S(O)−CH3、−CH2−CH2−S(O)2−CH3、−CH=CH−O−CH3、−Si(CH3)3、−CH2−CH=N−OCH3、および−CH=CH−N(CH3)−CH3がある。例えば−CH2−NH−OCH3のように2個までのヘテロ原子が連続することができる。以下に“ヘテロシクロアルキル”としてより詳細に説明する基もまた用語“ヘテロアルキル”に包含される。単独でのまたは別の置換基の一部としての用語“ヘテロアルキレン”は、−CH2−CH2−S−CH2CH2−および−CH2−S−CH2CH2−NH−CH2−によって例示されるように、ヘテロアルキルから誘導される二価基を意味する。ヘテロアルキレン基については、ヘテロ原子はまた、鎖の末端のどちらかまたは両方を占めることもできる。さらにそのうえ、アルキレンおよびヘテロアルキレン連結基については、この連結基の方向は、包含されない。
【0011】
単独でのまたは他の用語と組み合わせた用語“シクロアルキル”および“ヘテロシクロアルキル”は、他に説明しないかぎり、各々“アルキル”および“ヘテロアルキル”の環状のものを表す。付加的にヘテロシクロアルキルについては、ヘテロ原子は、その複素環がその分子の残部に結合している位置を占めることができる。シクロアルキルの例としては、シクロペンチル、シクロヘキシル、1−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル、シクロヘプチルなどがある。ヘテロシクロアルキルの例としては、1−ピペリジニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−モルホリニル、3−モルホリニル、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、テトラヒドロチエン−2−イル、テトラヒドロチエン−3−イル、1−ピペラジニル、2−ピペラジニルなどがある。
【0012】
単独でのまたは別の置換基の一部としての用語“ハロ”または“ハロゲン”は、他に説明しないかぎり、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を意味する。付加的に“フルオロアルキル”のような用語は、モノフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキルを包含することを意味する。
【0013】
単独でまたは他の用語と組み合わせて(例えばアリールオキシ、アリールチオキシ、アラルキル)使用する用語“アリール”は、他に説明しないかぎり、単環もしくは共に縮合しているかまたは共有結合している多環(三環まで)であることができる芳香族置換基を意味する。用語“ヘテロアリール”は、N、OおよびSから選択される0ないし4個のヘテロ原子(ここで窒素および硫黄原子は、場合により酸化されていてもよく、そして窒素原子は、場合により四級化されていてもよい)を含有するアリール環を包含することを意味する。“ヘテロアリール”基は、ヘテロ原子を通して分子の残部に結合していることができる。アリールおよびヘテロアリール基の非限定的例としては、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、4−ビフェニル、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、3−ピラゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、ピラジニル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、2−フェニル−4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジル、4−ピリミジル、5−ベンゾチアゾリル、プリニル、2−ベンゾイミダゾリル、5−インドリル、1−イソキノリル、5−イソキノリル、2−キノキサリニル、5−キノキサリニル、3−キノリルおよび6−キノリルがある。
【0014】
上記のアリール環系の各々に対する置換基は、下記の受容できる置換基群から選択される。用語“アラルキル”は、アリールまたはヘテロアリール基がアルキル基(例えばベンジル、フェネチル、ピリジルメチルなど)またはヘテロアルキル基[例えばフェノキシメチル、2−ピリジルオキシメチル、3−(1−ナフチルオキシ)プロピルなど]に結合している基を包含することを意味する。上記用語(例えば“アルキル”、“シクロアルキル”、“ヘテロアルキル”、“ヘテロアリール”、“アリール”、“アルコキシ”、“アルキルアミノ”、“アルキルシクロアミノ”、“ジアルキルアミノ”および“アルキルチオ”)は各々、指示された基の置換形および未置換形の両者を包含することを意味する。各型の基に対する好ましい置換基を以下に示す。
【0015】
アルキルおよびヘテロアルキル基(しばしばアルキレン、アルケニル、ヘテロアルキレン、ヘテロアルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニルおよびヘテロシクロアルケニルと呼ばれる基を包含する)に対する置換基は、ゼロから(2N+1)(ここでNは、このような基中の総炭素原子数である)までの範囲の数の:−OR’、=O、=NR’、=N−OR’、−NR’R”、−SR’、−ハロゲン、−SiR’R”R、−OC(O)R’、−C(O)R’、−CO2R’、CONR’R”、−OC(O)NR’R”、−NR’C(O)R’、−NR’−C(O)NR”R'''、−NR’COOR’、−NH−C(NH2)=NH、−NR’C(NH2)=N−H、−NH−C(NH2)=NR’、−S(O)R’、S(O)2R’、−S(O)2NR’R”、−CNおよび−NO2から選択される種々の基であることができる。R’、R”およびX”は、各々独立して水素、未置換(Cl−COアルキルおよびヘテロアルキル、未置換アリール、1−3個のハロゲンで置換されたアリール、未置換アルキル、アルコキシもしくはチオアルコキシ基、またはアリール−(C1−C4)アルキル基を指す。R’およびR”が同一の窒素原子に結合しているとき、これらは、その窒素原子と一緒になって5−、6−、7または8−員環を形成することができる。例えば−NR’R”は、1−ピロリジニルおよび4−モルホリニルを包含することを意味する。上記の置換基の論議から、当業者は、用語“アルキル”がハロアルキル(例えば−CF3および−CH2CF3)およびアシル[例えば−C(O)CH3、−C(O)CF3、−C(O)CH2OCH3など]のような基を包含することを意味することを理解するであろう。
【0016】
同様に、アリール基に対する置換基は、変化し、そしてゼロから芳香環系上の総開放原子価数までの範囲の数の:ハロゲン、−OR’、−OC(O)R’、−NR’R”、−SR’、−R’、−CN、−NO2、−CO2R’、−CONR’R”、−C(O)R’、−OC(O)NR’R”、−NR”C(O)R’、−NR”C(O)2R’、−NR’−C(O)NR”R'''、−NH−C(NH2)=NH、−NR’C(NH2)=NH、−NH−C(NH2)=NR’、−S(O)R’、−S(O)2R’、−S(O)2NR’R”、−N3、−CH(Ph)2、ペルフルオロ(C1−C4)アルコキシ、およびペルフルオロ(C1−C4)アルキルから選択され;そしてここでR’、R”およびR'''は、独立して水素、(C1−C8)アルキルおよびヘテロアルキル、未置換アリール、(未置換アリール)−(C1−C4)アルキル、および(未置換アリールオキシ)−(C1−C4)アルキルから選択される。
【0017】
アリール環の隣接原子上の置換基のうちの2個は、場合により式−T−C(O)−(CH2q−U−(ここでTおよびUは、独立して−NH−、−O−、−CH2−または単結合であり、そして下付き文字qは、0から2までの整数である)の置換基で置き換えられていてもよい。あるいは、アリール環の隣接原子上の置換基のうちの2個は、場合により式−A−(CH2r−B−(ここでAおよびBは、独立して−CH2−、−O−、−NH−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−S(O)2NR’−または単結合であり、そしてrは、1から3までの整数である)の置換基で置き換えられていてもよい。このようにして形成された新しい環の単結合の1つは、場合により二重結合で置き換えられていてもよい。あるいは、アリール環の隣接原子上の置換基のうちの2個は、場合により式−(CH2)s−X−(CH2)t−[ここでsおよびtは、独立して0から3までの整数であり、そしてXは、−O−、−NR’−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、または−S(O)2NR’−である]の置換基で置き換えられていてもよい。−NR’−および−S(O)2NR’−中の置換基R’は、水素または未置換(C1−C6)アルキルから選択される。
【0018】
本明細書中で使用するとき、用語“ヘテロ原子”は、酸素(O)、窒素(N)および硫黄(S)を包含することを意味する。
【0019】
用語”薬学的に受容できる塩”は、本明細書中に記載された化合物上に見出される特定の置換基に依って、比較的無毒の酸または塩基を用いて製造される本活性化合物の塩を包含することを意味する。本発明の化合物が比較的酸性の官能基を含有するときは、中性形のこのような化合物を十分量の所望の塩基とそのまままたは適当な不活性溶媒中のいずれかで接触させることによって塩基付加塩を得ることができる。薬学的に受容できる塩基付加塩の例としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミノまたはマグネシウム塩、または同様の塩がある。本発明の化合物が比較的塩基性の官能基を含有するときは、中性形のこのような化合物を十分量の所望の酸とそのまままたは適当な不活性溶媒中のいずれかで接触させることによって酸付加塩を得ることができる。薬学的に受容できる酸付加塩の例としては、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、一水素炭酸、リン酸、一水素リン酸、二水素リン酸、硫酸、一水素硫酸、ヨウ化水素酸、または亜リン酸などのような無機酸から誘導される塩、ならびに酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸などのような比較的無毒の有機酸から誘導される塩、がある。またアルギネートなどのようなアミノ酸の塩、およびグルクロン酸またはガラクツロン酸などのような有機酸の塩も包含される[例えばBerge外(1977)J.Miami.Sci.66:1−19参照]。本発明のある特定の化合物は、その化合物を塩基付加塩または酸付加塩のいずれかに変換することを可能にする塩基性官能基および酸性官能基の両者を含有する。
【0020】
中性形の本化合物は、その塩を塩基または酸と接触させ、そして一般的な方法で親化合物を単離することによって再生させることができる。本化合物の親形は、極性溶媒中の溶解度のような特定の物性において種々の塩形とは異なるが、しかし他の点ではこれらの塩は、本発明の目的のためには化合物の親形と同等である。
【0021】
塩形に加えて、本発明は、プロドラッグ形である化合物を提供する。用語“プロドラッグ”は、公知の直接作用薬剤の誘導体を示し、この誘導体は、その薬剤と比較したとき増大された送達特性および治療価値を有し、そして酵素的(例えば血液中での加水分解による)または化学的プロセスによってその活性薬剤に変形される[T.HiguchiおよびV.Stella、“Pro−drugs as Novel Delivery Systems,”the A.C.S.Symposium Seriesの第14巻;Bioreversible Carriers in Drug Design、Edward B.Roche編、American Pharmaceutical Association and Pergamon Press、(1987);Notari,R.E.、“Theory and Practice of Prodrug Kinetics,”Methods in Enzymology、112:309−323(1985);Bodor,N.、“Novel Approaches in Prodrug Design,”Drugs of the Future、6(3):165−182(1981);およびDesign of Prodrugs(H.Bundgaad,編)中のBundgaad,H.、“ Design of Prodrugs:Bioreversible−Derivatives for Various Functional Groups and Chemical Entities,”、Elsevier、ニューヨーク(1985)参照]。プロドラッグは、改良された化学的安定性、改良された患者受容性およびコンプライアンス、改良された生物学的利用能、延長された作用期間、改良された器官選択性、改良された製剤化(例えば増大した水溶性)および/または減少した副作用(例えば毒性)の目的をもって製剤化される。本明細書中で使用するとき、“プロドラッグ”は、このようなプロドラッグが患者に投与されるとき式Iに従う活性な親薬剤をインビボ放出するいずれかの共有結合キャリヤーである。式Iの化合物のプロドラッグは、その修飾が常套的な操作またはインビボのどちらかでこわされて親化合物になるようにその化合物上に存在する官能基を修飾することによって製造される。プロドラッグには、ヒドロキシ、アミンまたはスルフヒドリル基が、患者に投与されたとき開裂して各々遊離のヒドロキシル、アミノまたはスルフヒドリル基を形成するいずれかの基に結合している式Iの化合物から誘導される化合物が包含されるが、これらに限定はされない。選択される例としては、生物加水分解性(biohydrolyzable)アミドおよび生物加水分解性エステル並びに、アルコールおよびアミン官能基の生物加水分解性カルバメート、カーボネート、アセテート、ホルメートおよびベンゾエート誘導体があるが、これらに限定はされない。さらに、プロドラッグには、アミノ酸残基、または2もしくはそれ以上(例えば2、3または4)のアミノ酸残基のポリペプチド鎖がアミドまたはエステル結合を通して式Iまたは式IIの化合物の遊離アミノ、ヒドロキシまたはカルボン酸残基に共有結合している化合物がある。このアミノ酸残基には、通常3つの文字記号によって示される20の天然に存在するアミノ酸があるがこれらに限定はされず、そしてまた4−ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリシン、デモシン(demosine)、イソデモシン(isodemosine)、3−メチルヒスチジン、ノルバリン、ベータ−アラニン、ガンマ−アミノ酪酸、シトルリン ホモシステイン、ホモセリン、オルニチンおよびメチオニンスルホンを含む。
【0022】
本発明の特定の化合物は、溶媒和していない形ならびに水和形を包含する溶媒和形で存在することができる。一般に溶媒和形は、溶媒和していない形と同等であり、本発明の範囲内に包含することを意図している。本発明の特定の化合物は、さまざまな結晶形態(multiple crystalline)形または無定形で存在することができる。一般にすべての物理的形態は、本発明によって企図される用途のために同等であって、本発明の範囲内であることを意図している。
【0023】
本発明の特定の化合物は、不斉炭素原子(光学中心)または二重結合を有し;ラセミ化合物、ジアステレオマー、幾何異性体および個々の異性体は、すべて本発明の範囲内に包含することを意図している。
【0024】
本発明の化合物はまた、このような化合物を構成する原子の1またはそれ以上で不自然な比率の原子同位体を含有することもできる。例えば、本化合物は、例えばトリチウム(3H)、ヨウ素−125(125j)または炭素−14(14C)のような放射性同位体で放射能標識することができる。本発明の化合物のすべての同位体変形物は、放射性であっても放射性でなくても、本発明の範囲内に包含することを意図している。
【0025】
好ましい態様の詳細な説明
本発明は:式Iの化合物
【化2】

(式中、R1、R2およびR4は、独立してH、C1−C8アルキル、フェニル、置換フェニル、ベンジル、置換ベンジル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールメチレンおよび置換ヘテロアリールメチレンを含む群から選択され;
3は、H、C1−C8アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロ
アリールである)
式Iの化合物を含有する組成物ならびに殺虫剤および駆虫剤としての式Iの化合物およびその組成物の使用法を提供する。
【0026】
スキームIに描かれる一般的な合成順序は、本発明の化合物を製造する際に有用である。
【化3】

【0027】
スキームIにおいて、R1、R2、R3およびR4は、式Iについて記載したとおりであり;
Xは、群−Cl、−Br、−I、−OSO25から選択され、
5は、メチル、フェニル、トリルまたはトリフルオロメチルである。
【0028】
式Bのイソチオシアネートを式Aの酸ヒドラジドと接触させると、式Cのチオセミカルバジドが得られ、この式Cのチオセミカルバジドは、塩基で環化されて、記載されたように式Dのトリアゾールチオンが得られる(例えば:Jaiswal,R.K.,外、J.Heterocycl.Chem.、1979、16、561;Lee、米国特許第5,498,720号;Connor外、米国特許第5,489,598号;Gall外、米国
特許第4,481,360号参照)。Dと式Eのケトンとの反応により記載されたように本発明の化合物、式Iが得られる[例えば:Babichev,F.S.,外、Khimiya Geterotsiklicheskikh Soedinenii 1977、8、1132;Lee、前掲書;Knish,E.G.,外、Farmatsevtichnii Zhurnal 1983、2、64;Gulerman,N.N.,外、Farmaco(2001)、56(12)、953−958参照]。
【0029】
本発明の化合物は、記載されたとおりのアラタ体抑制ホルモン受容体結合検定で評価された(Larsen,M.J.外、Biochemical and Biophysical Research Communications、2001、286、895−901;Lowery,D.E.,外、2001、WO 01/31005)。駆虫活性は、記載されたとおりの豚回虫筋肉引張り検定で評価された(Bowman,J.W.,外、J Neurophys.、1995、74(5)、1880−8;Davis,R.E.,外、J Neurosci.、1989、9、403−414)。
【0030】
〔実施例〕
さらに詳述することなく、当業者は、前記の詳細な説明を使用して本発明を最大限に実施することができると考えられる。以下の詳細な実施例は、種々の化合物をどのように製造するかおよび/または本発明の種々の工程をどのように実施するかを説明しており、そして単に具体的例証となるものであって、どのようにも前述の開示を制限するものではないと解釈されるべきである。当業者は、反応物ならびに反応条件および技術の両者に関して本手順からの変更を正確に理解するであろう。
【0031】
【化4】

【0032】
1から3の製造
イソニコチン酸ヒドラジド(1、4.58g、33.4ミリモル)およびフェニルイソチオシアネート(2、4.52g、33.4ミリモル)をエタノール中で2時間還流させた。混合物を室温まで冷却した後、白色沈殿(8.92g)を濾過によって集めた。
物理的特性:MS(ES+) m/z 272(M+H)。
【0033】
3から4の製造
化合物3(8.19g、30ミリモル)を2N NaOH(水溶液、60mL)中で5時間還流させた。反応混合物を室温まで冷却した後、3N塩酸(70mL)を加えて溶液を酸性化した。白色沈殿を濾過によって集め、蒸留水で洗浄し、そして乾燥させた(6.62g)。
物理的特性:MS(ES−) m/z 253(M−H)。
【0034】
実施例1。6の製造
化合物4(35mg、0.14ミリモル)、2−クロロ−1−(4’−メトキシフェニル)−エタノン(5a、25mg、0.14ミリモル)および炭酸カリウム(19mg、0.14ミリモル)をアセトン(15mL)中で3時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物をブライン(40mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(40mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を5%の塩化メチレン中のメタノールで溶離することによってシリカプレート上のクロマトグラフにかけた。所望の化合物を白色固体として単離した(54mg、97%収率)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 403(M+H)+1H NMR(CDCl3)δ 8.54、8.03、7.56、7.31、6.96、4.97、3.88。
【0035】
実施例2。7の製造
化合物4(42mg、0.165ミリモル)、塩化4−クロロフェナシル(5b、31mg、0.165ミリモル)および炭酸カリウム(23mg、0.165ミリモル)をアセトン(15mL)中で3時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物をブライン(40mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(40mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を5%の塩化メチレン中のメタノールで溶離することによってシリカプレート上のクロマトグラフにかけた。所望の化合物を淡黄色固体として単離した(64mg、97%収率)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 407、409(M+H)+1H NMR(CDCl3)δ 8.55、8.01、7.59、7.49、7.31、4.95。
【0036】
実施例3。8の製造
化合物4(45mg、0.177ミリモル)、2−クロロ−4’−フェニルアセトフェノン(5c、41mg、0.177ミリモル)および炭酸カリウム(25mg、0.177ミリモル)をアセトン(16mL)中で3時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物を水(40mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(40mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を5%の塩化メチレン中のメタノールで溶離することによってシリカプレート上のクロマトグラフにかけた。所望の化合物を白色固体として単離した(79mg、99%収率)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 449(M+H)+1H NMR(CDCl3)δ 8.56、8.14、7.2−7.7、5.05。
【0037】
実施例4。9の製造
化合物4(47mg、0.185ミリモル)、2−ニトロ−4−(2−クロロアセチル)−アセトアニリド(5d、47mg、0.185ミリモル)および炭酸カリウム(26mg、0.185ミリモル)をアセトン(15mL)中で3時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物を水(40mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(40mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を5%の塩化メチレン中のメタノールで溶離することによってシリカプレート上のクロマトグラフにかけた。所望の化合物を淡黄色固体として単離した(87mg、99%収率)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 475(M+H)+1H NMR(CDCl3)δ 10.63、8.99、8.91、8.31、7.58、7.32、4.91。
【0038】
実施例5。10の製造
化合物4(44mg、0.173ミリモル)、4−(2−クロロアセチル)−アセトアニリド(5e、37mg、0.173ミリモル)および炭酸カリウム(24mg、0.173ミリモル)をアセトン(15mL)中で3時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物を水(40mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(40mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を5%の塩化メチレン中のメタノールで溶離することによってシリカプレート上のクロマトグラフにかけた。所望の化合物を白色固体として単離した(74mg、99%収率)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 430(M+H)+1H NMR(CDCl3)δ 8.57、8.02、7.79、7.68、7.61、7.35、4.96。
【0039】
実施例6。11の製造
化合物4(46mg、0.18ミリモル)、2−クロロ−4’−フルオロアセトフェノン(5f、31mg、0.18ミリモル)および炭酸カリウム(25mg、0.18ミリモル)をアセトン(15mL)中で3時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物を水(40mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(40mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を5%の塩化メチレン中のメタノールで溶離することによってシリカプレート上のクロマトグラフにかけた。所望の化合物を白色固体として単離した(70mg、99%収率)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 391(M+H)+1H NMR(CDCl3)δ 8.56、8.11、7.59、7.33、7.18、4.97。
【0040】
実施例7。12の製造
化合物4(46mg、0.18ミリモル)、2−クロロアセトフェノン(5g、28mg、0.18ミリモル)および炭酸カリウム(25mg、0.18ミリモル)をアセトン(15mL)中で3時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物を水(40mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(40mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を5%の塩化メチレン中のメタノールで溶離することによってシリカプレート上のクロマトグラフにかけた。所望の化合物を白色固体として単離した(65mg、99%収率)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 373(M+H)+1H NMR(CDCl3)δ 8.56、8.06、7.5−7.8、7.33、5.02。
【0041】
実施例8。13の製造
化合物4(51mg、0.2ミリモル)、2,2’,4’−トリクロロアセトフェノン(5h、45mg、0.2ミリモル)および炭酸カリウム(28mg、0.2ミリモル)をアセトン(15mL)中で3時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物を水(40mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(40mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を5%の塩化メチレン中のメタノールで溶離することによってシリカプレート上のクロマトグラフにかけた。所望の化合物を白色固体として単離した(88mg、99%収率)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 441、443(M+H)+1H NMR(CDCl3)δ 8.56、7.75、7.60、7.48、7.39、7.31、4.77。
【0042】
【化5】

【0043】
実施例9。14の製造
化合物4(51mg、0.2ミリモル)、6−クロロアセチル−1,4−ベンゾジオキサン(5i、43mg、0.2ミリモル)および炭酸カリウム(28mg、0.2ミリモル)をアセトン(15mL)中で3時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物を水(40mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(40mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を5%の塩化メチレン中のメタノールで溶離することによってシリカプレート上のクロマトグラフにかけた。所望の化合物を白色固体として単離した(86mg、99%収率)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 431(M+H)+1H NMR(CDCl3)δ 8.56、7.59、7.33、6.95、4.94、4.34、4.30。
【0044】
【化6】

【0045】
実施例10。15の製造
化合物4(25mg、0.1ミリモル)、6−クロロアセチル−2−ベンゾオキサゾリノン(5j、21mg、0.1ミリモル)および炭酸カリウム(14mg、0.2ミリモル)をアセトン(15mL)中で3時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物を水(40mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(40mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を5%の塩化メチレン中のメタノールで溶離することによってシリカプレート上のクロマトグラフにかけた。所望の化合物を白色固体として単離した(18mg、42%収率)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 430(M+H)+1H NMR(DMSO)δ 12.18、7.93、7.61、7.51、7.28、7.26、4.96。
【0046】
【化7】

【0047】
16から17の製造
4−メチルベンズヒドラジド(16、2.0g、13.3ミリモル)およびフェニルイソチオシアネート(2、1.6mL、13.3ミリモル)をエタノール中で2時間還流させた。混合物を室温まで冷却した後、白色沈殿(3.62g)を濾過によって集めた。
物理的特性:MS(ES+) m/z 286(M+H)。
【0048】
17から18の製造
化合物17(3.5g、12.3ミリモル)を2N KOH(水溶液、25mL)中で1時間還流させた。反応混合物を室温まで冷却した後、3N塩酸(70mL)を加えて溶液を酸性化した。白色沈殿を濾過によって集め、蒸留水で洗浄し、そして乾燥させた(1.2g)。
物理的特性:MS(ES−) m/z 266(M−H)。
【0049】
実施例11。19の製造
化合物18(47mg、0.176ミリモル)、2−クロロ−1−(4’−メトキシフェニル)−エタノン(5a、32mg、0.176ミリモル)および炭酸カリウム(24mg、0.176ミリモル)をアセトン(15mL)中で2時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物をブライン(40mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(40mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を4%の塩化メチレン中のメタノールで溶離することによってシリカプレート上のクロマトグラフにかけた。所望の化合物を白色固体として単離した(73mg、99%収率)。物理的特性:MS(ES+) m/z 416(M+H)+1H NMR(CDCl3)δ 8.05、7.50、7.29、7.09、6.97、4.96、3.89、2.32。
【0050】
実施例12。20の製造
化合物18(45mg、0.168ミリモル)、2−クロロ−4’−フルオロアセトフェノン(5f、29mg、0.168ミリモル)および炭酸カリウム(23mg、0.168ミリモル)をアセトン(15mL)中で2.5時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物を水(40mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(40mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を2.5%の塩化メチレン中のメタノールで溶離することによってシリカプレート上のクロマトグラフにかけた。所望の化合物を白色固体として単離した(59mg、87%収率)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 404(M+H)+1H NMR(CDCl3)δ 8.11、7.52、7.29、7.19、7.09、4.95、2.33。
【0051】
実施例13。21の製造
化合物18(54mg、0.2ミリモル)、2−クロロアセトフェノン(5g、31mg、0.2ミリモル)および炭酸カリウム(28mg、0.2ミリモル)をアセトン(15mL)中で1時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物を水(40mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(40mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を2.5%の塩化メチレン中のメタノールで溶離することによってシリカプレート上のクロマトグラフにかけた。所望の化合物を白色固体として単離した(62mg、80%収率)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 386(M+H)+1H NMR(CDCl3
δ 8.08、7.62、7.53、7.30、7.09、5.01、2.33。
【0052】
実施例14。22の製造
化合物18(47mg、0.176ミリモル)、2,2’,4’−トリクロロアセトフェノン(5h、39mg、0.176ミリモル)および炭酸カリウム(24mg、0.176ミリモル)をアセトン(15mL)中で2時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物を水(40mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(40mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を3.8%の塩化メチレン中のメタノールで溶離することによってシリカプレート上のクロマトグラフにかけた。所望の化合物を白色固体として単離した(78mg、98%収率)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 454、456(M+H)+1H NMR(CDCl3)δ 7.77、7.2−7.6、7.08、4.72、2.32。
【0053】
実施例15。23の製造
化合物18(43mg、0.16ミリモル)、2−クロロ−3’,4’−ヒドロキシアセトフェノン(5k、30mg、0.176ミリモル)および炭酸カリウム(22mg、0.16ミリモル)をアセトン(15mL)中で1時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物を水(4×20mL)、塩化メチレン(20mL)およびアセトン(15mL)で連続して洗浄した。白色固体を乾燥させた(62mg、93%収率)。
物理的特性:MS(ES−) m/z 416(M−H)+1H NMR(CDCl3)δ 10.00、9.45、7.56、7.40、7.23、7.15、4.82、2.27。
【0054】
【化8】

【0055】
24から25の製造
4−メトキシベンズヒドラジド(24、166mg、1ミリモル)およびフェニルイソチオシアネート(2、135mg、1ミリモル)をエタノール中で0.5時間還流させた。混合物を室温まで冷却した後、白色沈殿(250mg)を濾過によって集めた。物理的特性:MS(ES+) m/z 302(M+H)。
【0056】
25から26の製造
化合物25(250mg、0.83ミリモル)を2N KOH(水溶液、4mL)中に懸濁させ、混合物を0.5時間60℃に加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、3N塩酸(3mL)を加えて溶液を酸性化した。白色沈殿を濾過によって集め、蒸留水で洗浄し、そして乾燥させた(150mg)。
物理的特性:MS(ES−) m/z 282(M−H)。
【0057】
実施例16。27の製造
化合物26(40mg、0.14ミリモル)、2−クロロ−1−(4’−メトキシフェニル)−エタノン(5a、25mg、0.14ミリモル)および炭酸カリウム(24mg、0.176ミリモル)をアセトン(8mL)中で0.5時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物をブライン(10mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(15mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を塩化メチレン/ジエチルエーテルから再結晶させた(37mg、白色固体)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 432(M+H)+1H NMR(CDCl3)δ 8.03、7.48、7.33、7.25、6.96、6.79、4.94、3.89、3.78。
【0058】
実施例17。28の製造
化合物26(28mg、0.1ミリモル)、2,2’,4’−トリクロロアセトフェノン(5h、22mg、0.1ミリモル)および炭酸カリウム(24mg、0.176ミリモル)をアセトン(5mL)中で0.5時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物を水(10mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(10mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を5%の塩化メチレン中のメタノールで溶離することによってシリカプレート上のクロマトグラフにかけた。所望の化合物を白色固体として単離した(37mg、79%収率)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 470、472(M+H)+1H NMR(CDCl3)δ 7.75、7.2−7.6、6.78、4.69、3.78。
【0059】
【化9】

【0060】
1から30の製造
イソニコチン酸ヒドラジド(1、137mg、1ミリモル)および4−メトキシフェニルイソチオシアネート(29、149mg、1ミリモル)をエタノール(6mL)中で0.5時間還流させた。混合物を室温まで冷却した後、白色沈殿(230mg)を濾過によって集めた。物理的特性:MS(ES+) m/z 302(M+H)。
【0061】
30から31の製造
化合物30(210mg、0.7ミリモル)を2N KOH(水溶液、4mL)中に懸濁させ、混合物を0.5時間60℃に加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、3N塩酸(3mL)を加えて溶液を酸性化した。白色沈殿を濾過によって集め、蒸留水で洗浄し、そして乾燥させた(150mg)。
物理的特性:MS(ES−) m/z 283(M−H)。
【0062】
実施例18。32の製造
化合物31(40mg、0.14ミリモル)、2−クロロ−1−(4’−メトキシフェニル)−エタノン(5a、25mg、0.14ミリモル)および炭酸カリウム(24mg、0.176ミリモル)をアセトン(8mL)中で0.5時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物をブライン(10mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(10mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を5%の塩化メチレン中のメタノールで溶離することによってシリカプレート上のクロマトグラフにかけた。所望の化合物を白色固体として単離した(40mg、67%収率)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 433(M+H)+1H NMR(CDCl3
δ 8.56、8.04、7.34、7.22、7.04、6.97、4.96、3.90、3.89。
【0063】
実施例19。33の製造
化合物31(50mg、0.176ミリモル)、塩化4−クロロフェナシル(5b、40mg、0.211ミリモル)および炭酸カリウム(30mg、0.22ミリモル)をアセトン(8mL)中で0.5時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物をブライン(10mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(10mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を塩化メチレン/ジエチルエーテルから再結晶させた(37mg、淡ピンク色固体)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 437、439(M+H)+1H NMR(CDCl3)δ 8.56、8.00、7.49、7.34、7.22、7.04、4.93、3.90。
【0064】
実施例20。34の製造
化合物31(50mg、0.176ミリモル)、2−クロロ−4’−フルオロアセトフェノン(5f、29mg、0.203ミリモル)および炭酸カリウム(30mg、0.22ミリモル)をアセトン(8mL)中で0.5時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物をブライン(10mL)中に注いだ。次にこの混合物を酢酸エチル(10mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を5%の塩化メチレン中のメタノールで溶離することによってシリカプレート上のクロマトグラフにかけた。所望の化合物を白色固体として単離した(52mg、70%収率)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 421(M+H)+1H NMR(CDCl3)δ 8.56、8.10、7.34、7.1−7.3、7.03、4.95、3.90。
【0065】
実施例21。35の製造
化合物31(40mg、0.14ミリモル)、2,2’,4’−トリクロロアセトフェノン(5h、31mg、0.14ミリモル)および炭酸カリウム(24mg、0.176ミリモル)をアセトン(8mL)中で0.5時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物をブライン(10mL)中に注いだ。次にこの混合物を酢酸エチル(10mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を5%の塩化メチレン中のメタノールで溶離することによってシリカプレート上のクロマトグラフにかけた。所望の化合物を白色固体として単離した(45mg、68%収率)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 471、473(M+H)+1H NMR(CDCl3)δ 8.55、7.74、7.47、7.38、7.32、7.20、7.03
、4.74、3.91。
【0066】
【化10】

【0067】
実施例22。36の製造
化合物31(50mg、0.176ミリモル)、6−クロロアセチル−1,4−ベンゾジオキサン(5i、43mg、0.2ミリモル)および炭酸カリウム(30mg、0.22ミリモル)をアセトン(8mL)中で0.5時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物をブライン(10mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(10mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を塩化メチレン/ジエチルエーテルから再結晶させた(35mg、淡ピンク色固体)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 461(M+H)+1H NMR(CDCl3)δ 8.55、7.58、7.34、7.22、7.04、6.94、4.92、4.34、4.29、3.90。
【0068】
【化11】

【0069】
1から37aの製造
イソニコチン酸ヒドラジド(1、274mg、2ミリモル)および4−メチルフェニルイソチオシアネート(36a、300mg、2ミリモル)をエタノール(10mL)中で0.5時間還流させた。混合物を室温まで冷却した後、白色沈殿(500mg)を濾過によって集めた。物理的特性:MS(ES+) m/z 287(M+H)。
【0070】
1から37bの製造
イソニコチン酸ヒドラジド(1、274mg、2ミリモル)および4−クロロフェニルイソチオシアネート(36b、340mg、2ミリモル)をエタノール(10mL)中で0.5時間還流させた。混合物を室温まで冷却した後、白色沈殿(500mg)を濾過によって集めた。物理的特性:MS(ES+) m/z 307(M+H)。
【0071】
1から37cの製造
イソニコチン酸ヒドラジド(1、274mg、2ミリモル)および2−フルオロフェニルイソチオシアネート(36c、306mg、2ミリモル)をエタノール(10mL)中で0.5時間還流させた。混合物を室温まで冷却した後、白色沈殿(550mg)を濾過によって集めた。物理的特性:MS(ES+) m/z 291(M+H)。
【0072】
37aから38aの製造
化合物37a(500mg、1.75ミリモル)を2N KOH(水溶液、8mL)中に懸濁させ、混合物を0.5時間60℃に加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、3N塩酸(7mL)を加えて溶液を酸性化した。白色沈殿を濾過によって集め、蒸留水で洗浄し、そして乾燥させた(300mg)。
物理的特性:MS(ES−) m/z 267(M−H)。
【0073】
37bから38bの製造
化合物37b(480mg、1.56ミリモル)を2N KOH(水溶液、6mL)中に懸濁させ、混合物を1.5時間60℃に加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、3N塩酸(5mL)を加えて溶液を酸性化した。淡黄色沈殿を濾過によって集め、蒸留水で洗浄し、そして乾燥させた(250mg)。
物理的特性:MS(ES−) m/z 287、289(M−H)。
【0074】
37cから38cの製造
化合物37c(530mg、1.83ミリモル)を2N KOH(水溶液、10mL)中に懸濁させ、混合物を3時間60℃に加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、3N塩酸(8mL)を加えて溶液を酸性化した。白色沈殿を濾過によって集め、蒸留水で洗浄し、そして乾燥させた(300mg)。
物理的特性:MS(ES−) m/z 271(M−H)。
【0075】
実施例23。39の製造
化合物38a(48mg、0.18ミリモル)、2−クロロ−1−(4’−メトキシフェニル)−エタノン(5a、32mg、0.18ミリモル)および炭酸カリウム(30mg、0.22ミリモル)をアセトン(8mL)中で0.5時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物をブライン(10mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(10mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を塩化メチレン/ジエチルエーテルから再結晶させた(40mg、淡黄色固体)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 439(M+Na)+1H NMR(CDCl3)δ 8.55、8.03、7.33、7.17、6.97、4.96、3.89、2.48。
【0076】
実施例24。40の製造
化合物38a(41mg、0.15ミリモル)、2,2’,4’−トリクロロアセトフェノン(5h、35mg、0.16ミリモル)および炭酸カリウム(30mg、0.22ミリモル)をアセトン(8mL)中で0.5時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物をブライン(10mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(10mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を塩化メチレン/ジエチルエーテルから再結晶させた(30mg、白色固体)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 477(M+Na)+1H NMR(CDCl3)δ 8.55、7.73、7.47、7.38、7.34、7.31、7.16、4.74、2.48。
【0077】
実施例25。41の製造
化合物38b(50mg、0.17ミリモル)、2−クロロ−1−(4’−メトキシフェニル)−エタノン(5a、36mg、0.2ミリモル)および炭酸カリウム(30mg、0.22ミリモル)をアセトン(8mL)中で0.5時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物をブライン(10mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(10mL)で抽出した。残留物を5%の塩化メチレン中のメタノールで溶離することによってシリカプレート上のクロマトグラフにかけた。所望の化合物を白色固体として単離した(43mg、55%収率)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 437(M+H)+1H NMR(CDCl3)δ 8.58、8.02、7.54、7.31、7.27、6.97、4.97、3.89。
【0078】
実施例26。42の製造
化合物38b(50mg、0.17ミリモル)、2,2’,4’−トリクロロアセトフェノン(5h、44mg、0.2ミリモル)および炭酸カリウム(30mg、0.22ミリモル)をアセトン(8mL)中で0.5時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物をブライン(10mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(10mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を塩化メチレン/ジエチルエーテルから再結晶させた(37mg、白色固体)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 475、477、479(M+H)+1H NMR(CDCl3)δ 8.58、7.73、7.55、7.47、7.38、7.28、4.76。
【0079】
実施例27。43の製造
化合物38c(50mg、0.18ミリモル)、2−クロロ−1−(4’−メトキシフェニル)−エタノン(5a、36mg、0.2ミリモル)および炭酸カリウム(30mg、0.22ミリモル)をアセトン(8mL)中で0.5時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物をブライン(10mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(10mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を塩化メチレン/ジエチルエーテルから再結晶させた(30mg、淡黄色固体)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 421(M+H)+1H NMR(CDCl3)δ 8.57、8.03、7.60、7.2−7.5、6.97、5.07、4.92、3.89。
【0080】
実施例28。44の製造
化合物38c(50mg、0.183ミリモル)、2,2’,4’−トリクロロアセトフェノン(5h、44mg、0.2ミリモル)および炭酸カリウム(30mg、0.22ミリモル)をアセトン(8mL)中で0.5時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物をブライン(10mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(10mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を5%の塩化メチレン中のメタノールで溶離することによってシリカプレート上のクロマトグラフにかけた。所望の化合物を白色固体として単離した(55mg、65%収率)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 459、461(M+H)+1H NMR(DMSO)δ 8.61、7.91、7.79、7.71、7.64、7.56、7.50、
7.32、4.87。
【0081】
【化12】

【0082】
45から46の製造
3−チオフェンカルボン酸ヒドラジド(45、284mg、2ミリモル)および4−メトキシフェニルイソチオシアネート(29、330mg、2ミリモル)をエタノール(10mL)中で0.5時間還流させた。混合物を室温まで冷却した後、白色沈殿(600mg)を濾過によって集めた。物理的特性:MS(ES+) m/z 308(M+H)。
【0083】
46から47の製造
化合物46(600mg、1.95ミリモル)を2N KOH(水溶液、4mL)中に懸濁させ、混合物を0.5時間60℃に加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、3N塩酸(4mL)を加えて溶液を酸性化した。白色沈殿を濾過によって集め、蒸留水で洗浄し、そして乾燥させた(420mg)。
物理的特性:MS(ES−) m/z 288(M−H)。
【0084】
実施例29。48の製造
化合物47(50mg、0.173ミリモル)、2−クロロ−1−(4’−メトキシフェニル)−エタノン(5a、36mg、0.2ミリモル)および炭酸カリウム(30mg、0.22ミリモル)をアセトン(8mL)中で0.5時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物をブライン(10mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(10mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を塩化メチレン/ジエチルエーテルから再結晶させた(52mg、白色固体)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 438(M+H)+1H NMR(CDCl3)δ 8.61、7.34、7.25、7.09、7.05、6.95、4.92、3.90、3.88。
【0085】
実施例30。49の製造
化合物47(50mg、0.183ミリモル)、4−フルオロアセトフェノン(5f、34mg、0.2ミリモル)および炭酸カリウム(30mg、0.22ミリモル)をアセトン(8mL)中で0.5時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物をブライン(10mL)中に注いだ。次にこの混合物を塩化メチレン(10mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。残留物を塩化メチレン/ジエチルエーテルから再結晶させた(30mg、白色固体)。
物理的特性:MS(ES+) m/z 426(M+H)+1H NMR(CDCl3
δ 8.10、7.0−7.4、4.91、3.90。
【0086】
実施例31。簡単な生物学的検定の説明および選択された化合物の生物活性
先に記載されたように(Larson 前掲書)、CHO細胞を10cmプレート上でDAR−2 DNA(5mg/プレート)でトランスフェクションして、トランスフェクションの24時間後にトリプシン処理し、そして黒壁の96−ウェルプレート中で2×104細胞/ウェルの密度で平板培養し、百日咳毒素(PTX、100ng/ml)を使用するかまたは使用しないで37℃/5%CO2でさらに24時間インキュベートした。処理の日に、培地を吸いだし、細胞をHBBS/ヘペス(HEPES)[10mM ヘペス(HEPES)を補足したハンクスの平衡塩類溶液(Hank’s Balanced Salt Solution)]で洗浄し、そして付加的に多剤耐性ポンプを阻害するために2.5mMのプロベネシドを補足したHBSS/ヘペス(HEPES)中の4μM Fluo−3AM(0.1ml/ウェル)とともに37℃/5%CO2で1時間インキュベートした。プレートをカルシウム反応の活性化の直前に温HBSS/ヘペス(HEPES)/プロベネシド緩衝液で2回洗浄し、そして最後の洗浄の後に100μl緩衝液/ウェル当たりを残した。候補者の受容体アゴニスト化合物[HBSS/ヘペス(HEPES)中の2X濃度、100μl/ウェル]の添加によってカルシウム反応を開始させた。DSK−R1/SHEP細胞を、4mM CaCl2二水和物、0.8mM MgSO4.7H2O、20mM NaCl、20mM トリス(Tris)−ヘペス(HEPES)、120mM N−メチル−D−グルカミン/HCl、5.3mM KCl、5.6M D−グルコース、および9mM トリス(Tris)塩基を含有する改変アール平衡塩類溶液中の4μM カルシウムグリーン/0.02%プルロニックアシッド(pluronic acid)を用いて37℃/5%CO2で1時間負荷した。アルゴンレーザーを用いる96−ウェルプレートをベースにした蛍光イメージングプレートリーダー(FLIPR)[モレキュラー・デバイシーズ(Molecular Devices)、Sunnyvale、カリホルニア]上で蛍光を測定した。細胞の基準蛍光は、候補者アゴニストの添加の前に20秒間測定し、基準蛍光量を反応シグナルからひいた。カルシウムシグナルは、2秒毎に読み取りながらほぼ200秒間測定した。カルシウムイオノホアA23187を非受容体特異性カルシウム放出のための対照として使用した。
【0087】
選択された化合物を、上記のとおりの検定でその駆虫活性について評価した。評価の結果を表Iに示す。
【表1】

【0088】
実施例32:筋肉引張り検定。
先に記載されたように(Bowman、前掲書)、豚回虫筋肉ストリップの2cmのセグメントを37°回虫リンガー溶液(Ascaris Ringers Solution){ARS;mMで:KCl(24.5)、CaCl2(5.9)、MgCl2(4.9)、NaCl(4)、NaC232(125)およびトリス(Tris)(5);pH7.4}で満たした筋肉浴中につるした。試料は、最初に張力12−15gに設定し、そして薬剤処理の前にほぼ15−30分間安定させた。試験化合物をピペットでこの浴に加えて、試験室における希釈を反映して最終濃度30uMとした。生データをバイオレポート(BioReport)(商標)プログラムから集めた。選択された化合物を評価した結果を表IIに要約する。
【表2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】


(式中、R1、R2およびR4は、独立してH、C1−C8アルキル、フェニル、置換フェニル、ベンジル、置換ベンジル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールメチレンおよび置換ヘテロアリールメチレンの群から選択され;R3は、H、C1−C8アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールである)の化合物、但し、
1−(4−メトキシフェニル)−2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]エタノン(6);
1−(4−クロロフェニル)−2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]エタノン(7);
1−(4−フルオロフェニル)−2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]エタノン(11);
1−フェニル−2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]エタノン(12);
2−{[5−(4−メチルフェニル)−4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}−1−フェニルエタノン(21);
1−(4−メトキシフェニル)−2{[5−(4−メトキシフェニル)−4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン(27);または
1−(4−メトキシフェニル)−2−{[4−(4−メチルフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン(39)
の化合物を除く。
【請求項2】
次の群:
a)1−(1,1’−ビフェニル−4−イル)−2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]エタノン;
b)N−(2−ニトロ−4−{[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]アセチル}フェニル)アセトアミド;
c)N−(4−{2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]アセチル}フェニル)アセトアミド;
d)1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]エタノン;
e)1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]エタノン;
f)6−{[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]アセチル}−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
g)1−(4−メトキシフェニル)−2−{[5−(4−メチルフェニル)−4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
h)1−(4−フルオロフェニル)−2−{[5−(4−メチルフェニル)−4−フェ
ニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
i)1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−{[5−(4−メチルフェニル)−4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
j)1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−2−{[5−(4−メチルフェニル)−4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
k)1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−{[5−(4−メトキシフェニル)−4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
l)1−(4−メトキシフェニル)−2−{[4−(4−メトキシフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
m)1−(4−クロロフェニル)−2−{[4−(4−メトキシフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
n)1−(4−フルオロフェニル)−2−{[4−(4−メトキシフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
o)1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−{[4−(4−メトキシフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
p)1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−2−{[4−(4−メトキシフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
q)1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−{[4−(4−メチルフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
r)2−{[4−(4−クロロフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}−1−(4−メトキシフェニル)エタノン;
s)2−{[4−(4−クロロフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}−1−(2,4−ジクロロフェニル)エタノン;
t)2−{[4−(2−フルオロフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}−1−(4−メトキシフェニル)エタノン;
u)1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−{[4−(2−フルオロフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
v)1−(4−メトキシフェニル)−2−{[4−(4−メトキシフェニル)−5−チエン−3−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;および
w)1−(4−フルオロフェニル)−2−{[4−(4−メトキシフェニル)−5−チエン−3−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
治療の必要な哺乳類に治療上有効量の式Iの化合物またはその薬学的に受容できる塩を投与することを含む昆虫または蠕虫による寄生を治療する方法。
【請求項4】
化合物が:
a)1−(4−メトキシフェニル)−2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]エタノン;
b)1−(4−クロロフェニル)−2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]エタノン;
c)1−(1,1’−ビフェニル−4−イル)−2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]エタノン;
d)N−(2−ニトロ−4−{[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]アセチル}フェニル)アセトアミド;
e)N−(4−{2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]アセチル}フェニル)アセトアミド;
f)1−(4−フルオロフェニル)−2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]エタノン;
g)1−フェニル−2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]エタノン;
h)1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]エタノン;
i)1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]エタノン;
j)6−{[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]アセチル}−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
k)1−(4−メトキシフェニル)−2−{[5−(4−メチルフェニル)−4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
l)1−(4−フルオロフェニル)−2−{[5−(4−メチルフェニル)−4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
m)2−{[5−(4−メチルフェニル)−4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}−1−フェニルエタノン;
n)1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−{[5−(4−メチルフェニル)−4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
o)1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−2−{[5−(4−メチルフェニル)−4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
p)1−(4−メトキシフェニル)−2−{[5−(4−メトキシフェニル)−4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
q)1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−{[5−(4−メトキシフェニル)−4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
r)1−(4−メトキシフェニル)−2−{[4−(4−メトキシフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
s)1−(4−クロロフェニル)−2−{[4−(4−メトキシフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
t)1−(4−フルオロフェニル)−2−{[4−(4−メトキシフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
u)1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−{[4−(4−メトキシフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
v)1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−2−{[4−(4−メトキシフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
w)1−(4−メトキシフェニル)−2−{[4−(4−メチルフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
x)1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−{[4−(4−メチルフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
y)2−{[4−(4−クロロフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}−1−(4−メトキシフェニル)エタノン;
z)2−{[4−(4−クロロフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}−1−(2,4−ジクロロフェニル)エタノン;
aa)2−{[4−(2−フルオロフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}−1−(4−メトキシフェニル)エタノン;
bb)1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−{[4−(2−フルオロフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
cc)1−(4−メトキシフェニル)−2−{[4−(4−メトキシフェニル)−5−チエン−3−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;および
dd)1−(4−フルオロフェニル)−2−{[4−(4−メトキシフェニル)−5−チエン−3−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
式I
【化2】

(式中、
1、R2およびR4は、独立してH、C1−C8アルキル、フェニル、置換フェニル、ベンジル、置換ベンジル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールメチレンおよび置換ヘテロアリールメチレンの群から選択され;
3は、H、C1−C8アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールである)の化合物を含有する組成物。
【請求項6】
化合物が:
a)1−(4−メトキシフェニル)−2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]エタノン;
b)1−(4−クロロフェニル)−2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]エタノン;
c)1−(1,1’−ビフェニル−4−イル)−2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]エタノン;
d)N−(2−ニトロ−4{[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]アセチル}フェニル)アセトアミド;
e)N−(4−{2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]アセチル}フェニル)アセトアミド;
f)1−(4−フルオロフェニル)−2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]エタノン;
g)1−フェニル−2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]エタノン;
h)1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]エタノン;
i)1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−2−[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]エタノン;
j)6−{[(4−フェニル−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ]アセチル}−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
k)1−(4−メトキシフェニル)−2−{[5−(4−メチルフェニル)−4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
l)1−(4−フルオロフェニル)−2−{[5−(4−メチルフェニル)−4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
m)2−{[5−(4−メチルフェニル)−4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}−1−フェニルエタノン;
n)1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−{[5−(4−メチルフェニル)−4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
o)1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−2−{[5−(4−メチルフェニル)−4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
p)1−(4−メトキシフェニル)−2−{[5−(4−メトキシフェニル)−4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
q)1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−{[5−(4−メトキシフェニル)−4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
r)1−(4−メトキシフェニル)−2−{[4−(4−メトキシフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
s)1−(4−クロロフェニル)−2−{[4−(4−メトキシフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
t)1−(4−フルオロフェニル)−2−{[4−(4−メトキシフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
u)1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−{[4−(4−メトキシフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
v)1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−2−{[4−(4−メトキシフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
w)1−(4−メトキシフェニル)−2−{[4−(4−メチルフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
x)1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−{[4−(4−メチルフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
y)2−{[4−(4−クロロフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}−1−(4−メトキシフェニル)エタノン;
z)2−{[4−(4−クロロフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}−1−(2,4−ジクロロフェニル)エタノン;
aa)2−{[4−(2−フルオロフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}−1−(4−メトキシフェニル)エタノン;
bb)1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−{[4−(2−フルオロフェニル)−5−ピリジン−4−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
cc)1−(4−メトキシフェニル)−2−{[4−(4−メトキシフェニル)−5−チエン−3−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;および
dd)1−(4−フルオロフェニル)−2−{[4−(4−メトキシフェニル)−5−チエン−3−イル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]チオ}エタノン;
である、請求項5に記載の組成物。

【公表番号】特表2006−518369(P2006−518369A)
【公表日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−502460(P2006−502460)
【出願日】平成16年2月11日(2004.2.11)
【国際出願番号】PCT/IB2004/000465
【国際公開番号】WO2004/074272
【国際公開日】平成16年9月2日(2004.9.2)
【出願人】(504396379)ファルマシア・アンド・アップジョン・カンパニー・エルエルシー (130)
【Fターム(参考)】