駐車支援映像装置
【課題】車両周囲のデジタルの映像に対して画像処理を行った後、表示部に表示させる場合にその映像を遅延がないリアルタイムの映像として表示部に表示させることが可能な駐車支援映像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】カメラ4により得られ、デジタルに変換された車両周囲の映像を送信部2から受信する無線機器11と、車両の速度Vを検出する車速センサ16と、無線機器11により受信された映像を、画像処理した後、速度Vに基づいて補正するCPU/DSP9と、CPU/DSP9により補正された映像を表示するモニタ8とを備え、カメラ4により映像が得られてからその映像に対する画像処理が終わるまでに車両が進む距離Xを速度Vから求め、距離Xに対応する長さx分映像内の目標点が手前に表示されるように映像を補正する。
【解決手段】カメラ4により得られ、デジタルに変換された車両周囲の映像を送信部2から受信する無線機器11と、車両の速度Vを検出する車速センサ16と、無線機器11により受信された映像を、画像処理した後、速度Vに基づいて補正するCPU/DSP9と、CPU/DSP9により補正された映像を表示するモニタ8とを備え、カメラ4により映像が得られてからその映像に対する画像処理が終わるまでに車両が進む距離Xを速度Vから求め、距離Xに対応する長さx分映像内の目標点が手前に表示されるように映像を補正する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両周囲の映像を表示部に表示することにより、運転者の駐車作業を支援する駐車支援映像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両後方のカメラにより得られる映像をカーナビゲーションなどに表示させることにより、運転者のバック駐車作業を支援するものがある。
また、運転者の駐車作業を支援するものとして、車両から障害物までの距離情報を表示部に表示させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、運転者の駐車作業を支援するものとして、撮像部により得られる映像とともに車両全体が通過し得る予想軌跡を表示部に表示させるものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
このように、撮像部により得られる映像を加工して表示部に表示させる場合は、通常、撮像部により得られるアナログの映像をデジタルに変換した後、そのデジタルの映像を加工して表示部に表示させる。
【0005】
しかしながら、撮像部により得られるアナログの映像をデジタルに変換して表示部に送る場合は、例えば、図10に示すように、撮像部90により得られたアナログの映像を、CPU/DSP91においてデジタルに変換した後、圧縮する。次に、CPU/マイコン92において変調した後、無線機器93から無線機器94へ送る。そして、CPU/マイコン95において復調するとともにCPU/DSP96において伸張し表示部97に表示する。このように、デジタルの映像を表示部に送る場合、複数の画像処理が行われるため、撮像部により得られるアナログの映像をそのまま表示部に送る場合に比べて、CPU/DSP91、96やCPU/マイコン92、95の処理能力に応じて撮像部90により映像が得られてからその映像が表示部97に表示されるまでに遅延が発生してしまう。このように、表示部97に表示される際の映像に遅延が生じると、表示部97に表示されているものが実際よりも遠くに見えてしまうため、運転者の駐車作業をうまく支援できなくなるおそれがある。
【0006】
例えば、図11(a)に示すように、車両98を目標点99までバックさせる場合において、車両98のバック映像に遅延が生じていると、図11(b)に示すように、車両98が目標点99に達しても、図11(c)に示すように、目標点99がまだ表示部97に表示されているため、運転者がさらに車両98をバックさせてしまい、図11(d)に示すように、車両98が目標点99を過ぎてしまうということが発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−224013号公報
【特許文献2】特開2007−090991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明では、車両周囲のデジタルの映像に対して画像処理を行った後、表示部に表示させる場合にその映像を遅延がないリアルタイムの映像として表示部に表示させることが可能な駐車支援映像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の駐車支援映像装置は、撮像手段により得られ、デジタルに変換された車両周囲の映像を送信手段から受信する受信手段と、前記車両の速度を検出する速度検出手段と、前記受信手段により受信された映像を、画像処理した後、前記速度検出手段により検出される速度に基づいて補正する画像処理手段と、前記画像処理手段により補正された映像を表示する表示手段とを備え、前記画像処理手段は、前記撮像手段により映像が得られてからその映像に対する前記画像処理手段の画像処理が終わるまでに前記車両が進む距離を前記速度検出手段により検出される速度から求め、前記距離に対応する長さ分前記映像内の目標点が手前に表示されるように前記映像を補正する。
【0010】
これにより、車両周囲のデジタルの映像に対して画像処理を行った後、表示部に表示させる場合において、その映像を遅延がないリアルタイムの映像として表示手段に表示させることができる。
【0011】
また、前記画像処理手段は、前記距離に対応する長さ分前記映像の各画素の位置を前記映像において下方に移動するように構成してもよい。
また、前記画像処理手段は、前記映像の一番下のラインから上方にいくに従って前記距離に対応する長さを短くするように構成してもよい。
【0012】
また、前記画像処理手段は、前記距離に対応する長さ分前記映像内の目標点よりも下方部分を切り取った後、残りの映像を前記長さ分引き伸ばすように構成してもよい。
また、前記受信手段は、複数の前記送信手段から送信される映像を受信し、前記画像処理手段は、前記受信手段により受信された各映像を、それぞれ、画像処理した後、前記速度検出手段により検出される速度に基づいて補正し、それら補正後の映像を互いに合成し、前記表示手段は、前記画像処理手段により合成された映像を表示するように構成してもよい。
【0013】
これにより、上記駐車支援映像装置をアラウンドビューシステムに適用することができる。
また、上記駐車支援映像装置は、前記車両のハンドルの舵角を検出する舵角検出手段を備え、前記画像処理手段は、前記舵角検出手段により検出される舵角に基づいて、前記映像をその映像の一番下のラインの中央を中心として回転させた後、前記距離に対応する長さ分前記表示手段に表示される映像が手前に表示されるように前記映像を補正するように構成してもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、車両周囲の映像を表示部に表示することにより、運転者の駐車動作を支援する駐車支援映像装置において、車両周囲のデジタルの映像に対して画像処理を行った後、表示部に表示させる場合にその映像を遅延がないリアルタイムの映像として表示部に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態の駐車支援映像装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態の駐車支援映像装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】回転角度θ回転させた映像の一例を示す図である。
【図4】速度Vと、遅延180nsで車両が進む距離Xとの関係を示す図である。
【図5】第1実施形態の駐車支援映像装置における補正方法を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態の駐車支援映像装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】第2実施形態の駐車支援映像装置における補正方法を示す図である。
【図8】アラウンドビューシステムを示す図である。
【図9】本発明の第3実施形態の駐車支援映像装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】既存の駐車支援映像装置の構成を示す図である。
【図11】既存の駐車支援映像装置における問題点を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、本発明の実施形態の駐車支援映像装置の構成を示す図である。
図1に示す駐車支援映像装置1は、送信部2と、受信部3とを備えている。
送信部2は、カメラ4(撮像手段)と、CPU/DSP5と、CPU/マイコン6と、無線機器7(送信手段)とを備えている。
【0017】
CPU/DSP5は、カメラ4により得られたアナログの映像をデジタルに変換した後、圧縮する。
CPU/マイコン6は、CPU/DSP5により圧縮された映像を変調する。
【0018】
無線機器7は、CPU/マイコン6により変調された映像を送信する。
受信部3は、例えば、カーナビゲーションであって、モニタ8(表示手段)と、CPU/DSP9(画像処理手段)と、CPU/マイコン10と、無線機器11(受信手段)と、ROM/RAM12とを備えている。
【0019】
無線機器11は、無線機器7により送信された映像を受信する。
CPU/マイコン10は、無線機器11により受信された映像を復調する。
CPU/DSP9は、CPU/マイコン10により復調された映像を伸張した後、補正する。
【0020】
モニタ8は、CPU/DSP9により補正された映像を表示する。
CPU/DSP9は、画像処理部13と、移動距離演算部14と、角度演算部15とを備えている。
【0021】
画像処理部13は、ROM/RAM12を画像処理用バッファとして用いて、CPU/マイコン10により復調された映像を伸張する。また、画像処理部13は、伸張後の映像を角度演算部15により演算された回転角度θ2回転させた後、移動距離演算部14により求められた距離Xに対応する長さx分映像内の目標点が手前に表示されるように、回転後の映像を補正する。
【0022】
移動距離演算部14は、ROM/RAM12に記録されている演算用テーブルを用いて、車速センサ16(速度検出手段)により検出される車両の速度Vに対応する、カメラ4により映像が得られてからその映像に対する画像処理部13の画像処理が終わるまでに車両が進む距離Xを求める。
【0023】
角度演算部15は、舵角センサ17(舵角検出手段)により検出される車両のハンドルの舵角θ1に基づいて車両の回転角度θ2を演算する。
<第1実施形態>
図2は、第1実施形態の駐車支援映像装置1におけるCPU/DSP9の動作を示すフローチャートである。
【0024】
まず、CPU/DSP9は、CPU/マイコン10により復調された映像が入力されると(S11)、車速センサ16により検出された速度V及び舵角センサ17により検出されたハンドルの舵角θ1を取り込む(S12)。
【0025】
次に、CPU/DSP9は、角度演算部15において、速度V及び舵角θ1に基づいて車両の進行方向に対応する回転角度θ2を演算する(S13)。
次に、CPU/DSP9は、画像処理部13において、伸張後の映像を、その映像の一番下のラインの中央を中心として回転角度θ2回転させる(S14)。例えば、図3に示すように、伸張後の映像を、その映像の一番下のラインの中央(原点)を中心として回転角度θ2回転させる。
【0026】
次に、CPU/DSP9は、移動距離演算部14において、ROM/RAM12に記録されている演算用テーブルを使用し、速度Vに対応する距離Xを求める。例えば、図4に示す速度V(km/h)と、遅延時間180nsで車両が進む距離X(m)とが対応する演算用テーブルにおいて、速度Vが1km/hのとき、距離Xとして0.05mが求められる。
【0027】
そして、CPU/DSP9は、画像処理部13において、回転後の映像の各画素を、距離Xに対応する長さx分下方に移動する(S16)。このとき、映像の一番下のラインに近い画素を長さx分下方に移動させ、映像の一番下のラインから遠い画素程、長さxを短くして下方に移動させる。例えば、モニタ8の画面サイズをVGA(640×480)とし、車両から1m離れた目標点(例えば、障害物)をモニタ8の中央に表示させ、回転角度θ2としてゼロ、距離Xとして0.05mが求められた場合、図5に示すように、映像の一番下のラインに近い画素を12(=480×(1/(2÷0.05)))画素分(上記長さxに対応)下方に移動し、映像の一番下のラインから全体ラインの3/4離れた画素を9(=12×3/4)画素分下方に移動する。
【0028】
第1実施形態の駐車支援映像装置1によれば、画像処理により生じる遅延時間において実際に車両が進む距離Xに対応する長さx分映像を下方に移動させてモニタ8に表示させることができるので、車両周囲のデジタルの映像に対して画像処理を行った後、モニタ8に表示させる場合において、その映像を遅延がないリアルタイムの映像としてモニタ8に表示させることができる。
<第2実施形態>
図6は、第1実施形態の駐車支援映像装置1におけるCPU/DSP9の動作を示すフローチャートである。なお、第2実施形態の駐車支援映像装置の構成は、図1に示す駐車支援映像装置1の構成と同様である。また、図6に示すS21〜S25は、図2に示すS11からS15と同様であるため、その説明を省略する。
【0029】
S25において、距離Xが求められると、CPU/DSP9は、距離Xに対応する長さx分の画素を映像の一番下のラインから上方に向かって切り取る(S26)。例えば、モニタ8の画面サイズをVGA(640×480)とし、車両から1m離れた目標点(例えば、障害物)をモニタ8の中央に表示させ、回転角度θ2としてゼロ、距離Xとして0.05mが求められた場合、図7(a)に示すように、映像の一番下のラインから上方に向かって12(=480×(1/(2÷0.05)))ライン分(上記長さxに対応)の画素を映像から切り取る。
【0030】
そして、CPU/DSP9は、切り取った画素分、残りの映像を下方に引き伸ばす(S27)。例えば、図7(b)に示すように、切り取った12ライン分、残りの468ライン分の各画素を下方に引き伸ばす。
【0031】
また、図7(c)に示すように、映像を回転角度θ2回転させ距離Xに対応する長さx分の画素を映像の一番下のラインから上方に向かって切り取った後、その切り取った画素分、残りの映像を下方に引き伸ばした場合は、モニタ8に表示される映像として足りない部分の画素(斜線部分の画素)を加え、図7(d)に示すような映像をつくる。
【0032】
また、切り取る映像範囲は、目標点よりも下方であれば、特に限定されない。
第2実施形態の駐車支援映像装置1によれば、画像処理により生じる遅延時間において実際に車両が進む距離Xに対応する長さx分映像の下方部分を切り取った後、その切り取った分、残りの映像を下方に引き伸ばしてモニタ8に表示させることができるので、車両周囲のデジタルの映像に対して画像処理を行った後、モニタ8に表示させる場合において、その映像を遅延がないリアルタイムの映像としてモニタ8に表示させることができる。
【0033】
なお、第1及び第2実施形態のそれぞれの駐車支援映像装置1において、映像を回転させずに距離Xのみに基づいて映像を補正してもよい。
<第3実施形態>
図8(a)に示すように、車両の後方に設けられた送信部2、車両の右側に設けられた送信部18、車両の前方に設けられた送信部19、及び車両の左側に設けられた送信部20からそれぞれ送られてくる映像(1)〜(4)を、図8(b)に示すように、互いに合成してモニタ8に表示する場合のアラウンドビューシステムにおいても本実施形態の駐車支援映像装置1を適用することができる。なお、送信部18〜20は、それぞれ、図1に示すカメラ4と、CPU/DSP5と、CPU/マイコン6と、無線機器7とを備えているものとする。また、映像(1)〜(4)は同時に撮影され、映像(1)〜(4)が順番に受信部3に送られるものとする。
【0034】
図9は、アラウンドビューシステムである第3実施形態の駐車支援映像装置1におけるCPU/DSP9の動作を示すフローチャートである。
まず、CPU/DSP9は、画像処理部13において、映像(1)〜(4)をそれぞれ補正する(S30)。このとき、図2又は図6に示す補正方法により、映像(1)〜(4)がそれぞれ補正される。
【0035】
そして、CPU/DSP9は、補正後の映像(1)〜(4)を互いに合成する(S31)。
なお、映像(1)が補正される際に求められる距離Xは、カメラ4により映像(1)が得られてから映像(1)〜(4)の合成処理が完了するまでの遅延時間で車両が進む距離に対応しており、映像(2)が補正される際に演算される距離Xは、カメラ4により映像(2)が得られてから映像(1)〜(4)の合成処理が完了するまでの遅延時間で車両が進む距離に対応しており、映像(3)が補正される際に演算される距離Xは、カメラ4により映像(3)が得られてから映像(1)〜(4)の合成処理が完了するまでの遅延時間で車両が進む距離に対応しており、映像(4)が補正される際に演算される距離Xは、カメラ4により映像(4)が得られてから映像(1)〜(4)の合成処理が完了するまでの遅延時間で車両が進む距離に対応している。
【0036】
第3実施形態の駐車支援映像装置1によれば、送信部2、18〜20により得られる映像(1)〜(4)が合成されてモニタ8に表示されるアラウンドビューシステムにおいて、その合成映像を遅延がないリアルタイムの映像としてモニタ8に表示させることができる。
【0037】
なお、上記実施形態では、無線により映像を送信部から受信部3に送る構成であるが、有線により映像を送信部から受信部3に送るように構成してもよい。
【符号の説明】
【0038】
1 駐車支援映像装置
2 送信部
3 受信部
4 カメラ
5 CPU/DSP
6 CPU/マイコン
7 無線機器
8 モニタ
9 CPU/DSP
10 CPU/マイコン
11 無線機器
12 ROM/RAM
13 画像処理部
14 移動距離演算部
15 角度演算部
16 車速センサ
17 舵角センサ
18 送信部
19 送信部
20 送信部
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両周囲の映像を表示部に表示することにより、運転者の駐車作業を支援する駐車支援映像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両後方のカメラにより得られる映像をカーナビゲーションなどに表示させることにより、運転者のバック駐車作業を支援するものがある。
また、運転者の駐車作業を支援するものとして、車両から障害物までの距離情報を表示部に表示させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、運転者の駐車作業を支援するものとして、撮像部により得られる映像とともに車両全体が通過し得る予想軌跡を表示部に表示させるものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
このように、撮像部により得られる映像を加工して表示部に表示させる場合は、通常、撮像部により得られるアナログの映像をデジタルに変換した後、そのデジタルの映像を加工して表示部に表示させる。
【0005】
しかしながら、撮像部により得られるアナログの映像をデジタルに変換して表示部に送る場合は、例えば、図10に示すように、撮像部90により得られたアナログの映像を、CPU/DSP91においてデジタルに変換した後、圧縮する。次に、CPU/マイコン92において変調した後、無線機器93から無線機器94へ送る。そして、CPU/マイコン95において復調するとともにCPU/DSP96において伸張し表示部97に表示する。このように、デジタルの映像を表示部に送る場合、複数の画像処理が行われるため、撮像部により得られるアナログの映像をそのまま表示部に送る場合に比べて、CPU/DSP91、96やCPU/マイコン92、95の処理能力に応じて撮像部90により映像が得られてからその映像が表示部97に表示されるまでに遅延が発生してしまう。このように、表示部97に表示される際の映像に遅延が生じると、表示部97に表示されているものが実際よりも遠くに見えてしまうため、運転者の駐車作業をうまく支援できなくなるおそれがある。
【0006】
例えば、図11(a)に示すように、車両98を目標点99までバックさせる場合において、車両98のバック映像に遅延が生じていると、図11(b)に示すように、車両98が目標点99に達しても、図11(c)に示すように、目標点99がまだ表示部97に表示されているため、運転者がさらに車両98をバックさせてしまい、図11(d)に示すように、車両98が目標点99を過ぎてしまうということが発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−224013号公報
【特許文献2】特開2007−090991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明では、車両周囲のデジタルの映像に対して画像処理を行った後、表示部に表示させる場合にその映像を遅延がないリアルタイムの映像として表示部に表示させることが可能な駐車支援映像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の駐車支援映像装置は、撮像手段により得られ、デジタルに変換された車両周囲の映像を送信手段から受信する受信手段と、前記車両の速度を検出する速度検出手段と、前記受信手段により受信された映像を、画像処理した後、前記速度検出手段により検出される速度に基づいて補正する画像処理手段と、前記画像処理手段により補正された映像を表示する表示手段とを備え、前記画像処理手段は、前記撮像手段により映像が得られてからその映像に対する前記画像処理手段の画像処理が終わるまでに前記車両が進む距離を前記速度検出手段により検出される速度から求め、前記距離に対応する長さ分前記映像内の目標点が手前に表示されるように前記映像を補正する。
【0010】
これにより、車両周囲のデジタルの映像に対して画像処理を行った後、表示部に表示させる場合において、その映像を遅延がないリアルタイムの映像として表示手段に表示させることができる。
【0011】
また、前記画像処理手段は、前記距離に対応する長さ分前記映像の各画素の位置を前記映像において下方に移動するように構成してもよい。
また、前記画像処理手段は、前記映像の一番下のラインから上方にいくに従って前記距離に対応する長さを短くするように構成してもよい。
【0012】
また、前記画像処理手段は、前記距離に対応する長さ分前記映像内の目標点よりも下方部分を切り取った後、残りの映像を前記長さ分引き伸ばすように構成してもよい。
また、前記受信手段は、複数の前記送信手段から送信される映像を受信し、前記画像処理手段は、前記受信手段により受信された各映像を、それぞれ、画像処理した後、前記速度検出手段により検出される速度に基づいて補正し、それら補正後の映像を互いに合成し、前記表示手段は、前記画像処理手段により合成された映像を表示するように構成してもよい。
【0013】
これにより、上記駐車支援映像装置をアラウンドビューシステムに適用することができる。
また、上記駐車支援映像装置は、前記車両のハンドルの舵角を検出する舵角検出手段を備え、前記画像処理手段は、前記舵角検出手段により検出される舵角に基づいて、前記映像をその映像の一番下のラインの中央を中心として回転させた後、前記距離に対応する長さ分前記表示手段に表示される映像が手前に表示されるように前記映像を補正するように構成してもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、車両周囲の映像を表示部に表示することにより、運転者の駐車動作を支援する駐車支援映像装置において、車両周囲のデジタルの映像に対して画像処理を行った後、表示部に表示させる場合にその映像を遅延がないリアルタイムの映像として表示部に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態の駐車支援映像装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態の駐車支援映像装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】回転角度θ回転させた映像の一例を示す図である。
【図4】速度Vと、遅延180nsで車両が進む距離Xとの関係を示す図である。
【図5】第1実施形態の駐車支援映像装置における補正方法を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態の駐車支援映像装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】第2実施形態の駐車支援映像装置における補正方法を示す図である。
【図8】アラウンドビューシステムを示す図である。
【図9】本発明の第3実施形態の駐車支援映像装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】既存の駐車支援映像装置の構成を示す図である。
【図11】既存の駐車支援映像装置における問題点を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、本発明の実施形態の駐車支援映像装置の構成を示す図である。
図1に示す駐車支援映像装置1は、送信部2と、受信部3とを備えている。
送信部2は、カメラ4(撮像手段)と、CPU/DSP5と、CPU/マイコン6と、無線機器7(送信手段)とを備えている。
【0017】
CPU/DSP5は、カメラ4により得られたアナログの映像をデジタルに変換した後、圧縮する。
CPU/マイコン6は、CPU/DSP5により圧縮された映像を変調する。
【0018】
無線機器7は、CPU/マイコン6により変調された映像を送信する。
受信部3は、例えば、カーナビゲーションであって、モニタ8(表示手段)と、CPU/DSP9(画像処理手段)と、CPU/マイコン10と、無線機器11(受信手段)と、ROM/RAM12とを備えている。
【0019】
無線機器11は、無線機器7により送信された映像を受信する。
CPU/マイコン10は、無線機器11により受信された映像を復調する。
CPU/DSP9は、CPU/マイコン10により復調された映像を伸張した後、補正する。
【0020】
モニタ8は、CPU/DSP9により補正された映像を表示する。
CPU/DSP9は、画像処理部13と、移動距離演算部14と、角度演算部15とを備えている。
【0021】
画像処理部13は、ROM/RAM12を画像処理用バッファとして用いて、CPU/マイコン10により復調された映像を伸張する。また、画像処理部13は、伸張後の映像を角度演算部15により演算された回転角度θ2回転させた後、移動距離演算部14により求められた距離Xに対応する長さx分映像内の目標点が手前に表示されるように、回転後の映像を補正する。
【0022】
移動距離演算部14は、ROM/RAM12に記録されている演算用テーブルを用いて、車速センサ16(速度検出手段)により検出される車両の速度Vに対応する、カメラ4により映像が得られてからその映像に対する画像処理部13の画像処理が終わるまでに車両が進む距離Xを求める。
【0023】
角度演算部15は、舵角センサ17(舵角検出手段)により検出される車両のハンドルの舵角θ1に基づいて車両の回転角度θ2を演算する。
<第1実施形態>
図2は、第1実施形態の駐車支援映像装置1におけるCPU/DSP9の動作を示すフローチャートである。
【0024】
まず、CPU/DSP9は、CPU/マイコン10により復調された映像が入力されると(S11)、車速センサ16により検出された速度V及び舵角センサ17により検出されたハンドルの舵角θ1を取り込む(S12)。
【0025】
次に、CPU/DSP9は、角度演算部15において、速度V及び舵角θ1に基づいて車両の進行方向に対応する回転角度θ2を演算する(S13)。
次に、CPU/DSP9は、画像処理部13において、伸張後の映像を、その映像の一番下のラインの中央を中心として回転角度θ2回転させる(S14)。例えば、図3に示すように、伸張後の映像を、その映像の一番下のラインの中央(原点)を中心として回転角度θ2回転させる。
【0026】
次に、CPU/DSP9は、移動距離演算部14において、ROM/RAM12に記録されている演算用テーブルを使用し、速度Vに対応する距離Xを求める。例えば、図4に示す速度V(km/h)と、遅延時間180nsで車両が進む距離X(m)とが対応する演算用テーブルにおいて、速度Vが1km/hのとき、距離Xとして0.05mが求められる。
【0027】
そして、CPU/DSP9は、画像処理部13において、回転後の映像の各画素を、距離Xに対応する長さx分下方に移動する(S16)。このとき、映像の一番下のラインに近い画素を長さx分下方に移動させ、映像の一番下のラインから遠い画素程、長さxを短くして下方に移動させる。例えば、モニタ8の画面サイズをVGA(640×480)とし、車両から1m離れた目標点(例えば、障害物)をモニタ8の中央に表示させ、回転角度θ2としてゼロ、距離Xとして0.05mが求められた場合、図5に示すように、映像の一番下のラインに近い画素を12(=480×(1/(2÷0.05)))画素分(上記長さxに対応)下方に移動し、映像の一番下のラインから全体ラインの3/4離れた画素を9(=12×3/4)画素分下方に移動する。
【0028】
第1実施形態の駐車支援映像装置1によれば、画像処理により生じる遅延時間において実際に車両が進む距離Xに対応する長さx分映像を下方に移動させてモニタ8に表示させることができるので、車両周囲のデジタルの映像に対して画像処理を行った後、モニタ8に表示させる場合において、その映像を遅延がないリアルタイムの映像としてモニタ8に表示させることができる。
<第2実施形態>
図6は、第1実施形態の駐車支援映像装置1におけるCPU/DSP9の動作を示すフローチャートである。なお、第2実施形態の駐車支援映像装置の構成は、図1に示す駐車支援映像装置1の構成と同様である。また、図6に示すS21〜S25は、図2に示すS11からS15と同様であるため、その説明を省略する。
【0029】
S25において、距離Xが求められると、CPU/DSP9は、距離Xに対応する長さx分の画素を映像の一番下のラインから上方に向かって切り取る(S26)。例えば、モニタ8の画面サイズをVGA(640×480)とし、車両から1m離れた目標点(例えば、障害物)をモニタ8の中央に表示させ、回転角度θ2としてゼロ、距離Xとして0.05mが求められた場合、図7(a)に示すように、映像の一番下のラインから上方に向かって12(=480×(1/(2÷0.05)))ライン分(上記長さxに対応)の画素を映像から切り取る。
【0030】
そして、CPU/DSP9は、切り取った画素分、残りの映像を下方に引き伸ばす(S27)。例えば、図7(b)に示すように、切り取った12ライン分、残りの468ライン分の各画素を下方に引き伸ばす。
【0031】
また、図7(c)に示すように、映像を回転角度θ2回転させ距離Xに対応する長さx分の画素を映像の一番下のラインから上方に向かって切り取った後、その切り取った画素分、残りの映像を下方に引き伸ばした場合は、モニタ8に表示される映像として足りない部分の画素(斜線部分の画素)を加え、図7(d)に示すような映像をつくる。
【0032】
また、切り取る映像範囲は、目標点よりも下方であれば、特に限定されない。
第2実施形態の駐車支援映像装置1によれば、画像処理により生じる遅延時間において実際に車両が進む距離Xに対応する長さx分映像の下方部分を切り取った後、その切り取った分、残りの映像を下方に引き伸ばしてモニタ8に表示させることができるので、車両周囲のデジタルの映像に対して画像処理を行った後、モニタ8に表示させる場合において、その映像を遅延がないリアルタイムの映像としてモニタ8に表示させることができる。
【0033】
なお、第1及び第2実施形態のそれぞれの駐車支援映像装置1において、映像を回転させずに距離Xのみに基づいて映像を補正してもよい。
<第3実施形態>
図8(a)に示すように、車両の後方に設けられた送信部2、車両の右側に設けられた送信部18、車両の前方に設けられた送信部19、及び車両の左側に設けられた送信部20からそれぞれ送られてくる映像(1)〜(4)を、図8(b)に示すように、互いに合成してモニタ8に表示する場合のアラウンドビューシステムにおいても本実施形態の駐車支援映像装置1を適用することができる。なお、送信部18〜20は、それぞれ、図1に示すカメラ4と、CPU/DSP5と、CPU/マイコン6と、無線機器7とを備えているものとする。また、映像(1)〜(4)は同時に撮影され、映像(1)〜(4)が順番に受信部3に送られるものとする。
【0034】
図9は、アラウンドビューシステムである第3実施形態の駐車支援映像装置1におけるCPU/DSP9の動作を示すフローチャートである。
まず、CPU/DSP9は、画像処理部13において、映像(1)〜(4)をそれぞれ補正する(S30)。このとき、図2又は図6に示す補正方法により、映像(1)〜(4)がそれぞれ補正される。
【0035】
そして、CPU/DSP9は、補正後の映像(1)〜(4)を互いに合成する(S31)。
なお、映像(1)が補正される際に求められる距離Xは、カメラ4により映像(1)が得られてから映像(1)〜(4)の合成処理が完了するまでの遅延時間で車両が進む距離に対応しており、映像(2)が補正される際に演算される距離Xは、カメラ4により映像(2)が得られてから映像(1)〜(4)の合成処理が完了するまでの遅延時間で車両が進む距離に対応しており、映像(3)が補正される際に演算される距離Xは、カメラ4により映像(3)が得られてから映像(1)〜(4)の合成処理が完了するまでの遅延時間で車両が進む距離に対応しており、映像(4)が補正される際に演算される距離Xは、カメラ4により映像(4)が得られてから映像(1)〜(4)の合成処理が完了するまでの遅延時間で車両が進む距離に対応している。
【0036】
第3実施形態の駐車支援映像装置1によれば、送信部2、18〜20により得られる映像(1)〜(4)が合成されてモニタ8に表示されるアラウンドビューシステムにおいて、その合成映像を遅延がないリアルタイムの映像としてモニタ8に表示させることができる。
【0037】
なお、上記実施形態では、無線により映像を送信部から受信部3に送る構成であるが、有線により映像を送信部から受信部3に送るように構成してもよい。
【符号の説明】
【0038】
1 駐車支援映像装置
2 送信部
3 受信部
4 カメラ
5 CPU/DSP
6 CPU/マイコン
7 無線機器
8 モニタ
9 CPU/DSP
10 CPU/マイコン
11 無線機器
12 ROM/RAM
13 画像処理部
14 移動距離演算部
15 角度演算部
16 車速センサ
17 舵角センサ
18 送信部
19 送信部
20 送信部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段により得られ、デジタルに変換された車両周囲の映像を送信手段から受信する受信手段と、
前記車両の速度を検出する速度検出手段と、
前記受信手段により受信された映像を、画像処理した後、前記速度検出手段により検出される速度に基づいて補正する画像処理手段と、
前記画像処理手段により補正された映像を表示する表示手段と、
を備え、
前記画像処理手段は、前記撮像手段により映像が得られてからその映像に対する前記画像処理手段の画像処理が終わるまでに前記車両が進む距離を前記速度検出手段により検出される速度から求め、前記距離に対応する長さ分前記映像内の目標点が手前に表示されるように前記映像を補正する
ことを特徴とする駐車支援映像装置。
【請求項2】
請求項1に記載の駐車支援映像装置であって、
前記画像処理手段は、前記距離に対応する長さ分前記映像の各画素の位置を前記映像において下方に移動する
ことを特徴とする駐車支援映像装置。
【請求項3】
請求項2に記載の駐車支援映像装置であって、
前記画像処理手段は、前記映像の一番下のラインから上方にいくに従って前記距離に対応する長さを短くする
ことを特徴とする駐車支援映像装置。
【請求項4】
請求項1に記載の駐車支援映像装置であって、
前記画像処理手段は、前記距離に対応する長さ分前記映像内の目標点よりも下方部分を切り取った後、残りの映像を前記長さ分引き伸ばす
ことを特徴とする駐車支援映像装置。
【請求項5】
請求項1に記載の駐車支援映像装置であって、
前記受信手段は、複数の前記送信手段から送信される映像を受信し、
前記画像処理手段は、前記受信手段により受信された各映像を、それぞれ、画像処理した後、前記速度検出手段により検出される速度に基づいて補正し、それら補正後の映像を互いに合成し、
前記表示手段は、前記画像処理手段により合成された映像を表示する
ことを特徴とする駐車支援映像装置。
【請求項6】
請求項1〜5の何れか1項に記載の駐車支援映像装置であって、
前記車両のハンドルの舵角を検出する舵角検出手段を備え、
前記画像処理手段は、前記舵角検出手段により検出される舵角に基づいて、前記映像をその映像の一番下のラインの中央を中心として回転させた後、前記距離に対応する長さ分前記表示手段に表示される映像が手前に表示されるように前記映像を補正する
ことを特徴とする駐車支援映像装置。
【請求項1】
撮像手段により得られ、デジタルに変換された車両周囲の映像を送信手段から受信する受信手段と、
前記車両の速度を検出する速度検出手段と、
前記受信手段により受信された映像を、画像処理した後、前記速度検出手段により検出される速度に基づいて補正する画像処理手段と、
前記画像処理手段により補正された映像を表示する表示手段と、
を備え、
前記画像処理手段は、前記撮像手段により映像が得られてからその映像に対する前記画像処理手段の画像処理が終わるまでに前記車両が進む距離を前記速度検出手段により検出される速度から求め、前記距離に対応する長さ分前記映像内の目標点が手前に表示されるように前記映像を補正する
ことを特徴とする駐車支援映像装置。
【請求項2】
請求項1に記載の駐車支援映像装置であって、
前記画像処理手段は、前記距離に対応する長さ分前記映像の各画素の位置を前記映像において下方に移動する
ことを特徴とする駐車支援映像装置。
【請求項3】
請求項2に記載の駐車支援映像装置であって、
前記画像処理手段は、前記映像の一番下のラインから上方にいくに従って前記距離に対応する長さを短くする
ことを特徴とする駐車支援映像装置。
【請求項4】
請求項1に記載の駐車支援映像装置であって、
前記画像処理手段は、前記距離に対応する長さ分前記映像内の目標点よりも下方部分を切り取った後、残りの映像を前記長さ分引き伸ばす
ことを特徴とする駐車支援映像装置。
【請求項5】
請求項1に記載の駐車支援映像装置であって、
前記受信手段は、複数の前記送信手段から送信される映像を受信し、
前記画像処理手段は、前記受信手段により受信された各映像を、それぞれ、画像処理した後、前記速度検出手段により検出される速度に基づいて補正し、それら補正後の映像を互いに合成し、
前記表示手段は、前記画像処理手段により合成された映像を表示する
ことを特徴とする駐車支援映像装置。
【請求項6】
請求項1〜5の何れか1項に記載の駐車支援映像装置であって、
前記車両のハンドルの舵角を検出する舵角検出手段を備え、
前記画像処理手段は、前記舵角検出手段により検出される舵角に基づいて、前記映像をその映像の一番下のラインの中央を中心として回転させた後、前記距離に対応する長さ分前記表示手段に表示される映像が手前に表示されるように前記映像を補正する
ことを特徴とする駐車支援映像装置。
【図1】
【図2】
【図4】
【図6】
【図9】
【図3】
【図5】
【図7】
【図8】
【図10】
【図11】
【図2】
【図4】
【図6】
【図9】
【図3】
【図5】
【図7】
【図8】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−245859(P2010−245859A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−92746(P2009−92746)
【出願日】平成21年4月7日(2009.4.7)
【出願人】(000003218)株式会社豊田自動織機 (4,162)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月7日(2009.4.7)
【出願人】(000003218)株式会社豊田自動織機 (4,162)
【Fターム(参考)】
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