説明

高分子マイクロスフェアの調製技術

タンパク質又は他の高分子の水溶液を有機溶媒及び対イオンと接触させ、その溶液を冷却させることにより、マイクロスフェアを作製する。このマイクロスフェアは、一定の大きさの医薬の調製に有用である。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タンパク質系組成物の作製方法であって:
a) 水性溶媒中に前記タンパク質を含む溶液に対イオンを添加すること;
b) 前記溶液に有機溶媒を添加すること;及び
c) 前記溶媒を漸次的に約25℃未満の温度にまで冷却すること、
を含み、これによって、前記タンパク質を含むマイクロ粒子を含有する組成物が得られ、ここで、工程a)、b)及びc)が、同時に、連続的に、断続的に、又はあらゆる順序で行われる方法。
【請求項2】
工程a)及びb)が、同時に、又はあらゆる順序で連続して行われ、その後に、工程c)が行われる、請求項1記載の方法。
【請求項3】
工程a)、b)及びc)が、a)、次いでb)、次いでc)の順序で連続して行われる、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記有機溶媒が、前記水性溶媒と混和可能であるか又は部分的に混和可能である、請求項1記載の方法。
【請求項5】
工程c)の後に、前記溶液から前記マイクロ粒子を分離して、前記マイクロ粒子以外の成分を除去することを更に含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記組成物が、前記タンパク質を含むマイクロ粒子から本質的に成る、請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記分離が、沈澱又はろ過によって達成される、請求項5記載の方法。
【請求項8】
前記分離が、凍結乾燥によって達成される、請求項5記載の方法。
【請求項9】
前記有機溶媒が、脂肪族アルコール、芳香族アルコール、クロロホルム、塩化ジメチル、多価糖アルコール、芳香族炭化水素、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル、ジオキサン、アルカン、アルケン、共役ジエン、ジクロロメタン、アセトニトリル、酢酸エチル、ポリオール、ポリイミド、ポリエステル、ポリアルデヒド及びこれらの混合物から選択される、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記有機溶媒が、脂肪族アルコール又は芳香族アルコールである、請求項9記載の方法。
【請求項11】
前記有機溶媒が、脂肪族アルコールである、請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記脂肪族アルコールが、イソプロパノールである、請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記対イオンが、陰イオン性化合物、陽イオン性化合物及び双性イオン性化合物から選択される、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記対イオンが、陰イオン性化合物である、請求項13記載の方法。
【請求項15】
前記陰イオン性化合物が、グリシン、クエン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸亜鉛、硫酸マグネシウム、硫酸カリウム及び硫酸カルシウムから選択される、請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記陰イオン性化合物が、硫酸ナトリウムである、請求項15記載の方法。
【請求項17】
前記マイクロ粒子が、沈澱、相分離又はコロイド形成により得られる、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記溶液のpHが、前記タンパク質のplであるか又はplを下回る、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記溶液のpHが、約4.0又は4.0ないし約9.0又は9.0である、請求項17又は18に記載の方法。
【請求項20】
前記溶液のpHが、約4.5又は4.5ないし約8.0又は8.0である、請求項17又は18に記載の方法。
【請求項21】
前記溶液のpHが、約4.5又は4.5ないし約6.5又は6.5である、請求項17又は18に記載の方法。
【請求項22】
前記溶液のpHが、約4.5又は4.5ないし約5.5又は5.5である、請求項17又は18に記載の方法。
【請求項23】
前記タンパク質が、シアリダーゼ、シアリダーゼ融合タンパク質、プロテアーゼ、プロテアーゼ阻害剤、サイトカイン、インシュリン、ヒト成長ホルモン、カルシトニン、組換えヒトDNase、インターフェロン及び副甲状腺ホルモンから選択される、請求項1ないし8、12、15、16又は22のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
前記タンパク質が、プロテアーゼ阻害剤である、請求項23記載の方法。
【請求項25】
前記プロテアーゼ阻害剤が、ヒトプロテアーゼインヒビター8(PI8)である、請求項24記載の方法。
【請求項26】
前記タンパク質が、シアリダーゼ融合タンパク質である、請求項23記載の方法。
【請求項27】
前記シアリダーゼ融合タンパク質が、シアリダーゼシアリダーゼの触媒ドメイン及びアンカードメインを含み、ここで、前記シアリダーゼの触媒ドメインが、前記シアリダーゼ融合タンパク質中の唯一のシアリダーゼ部位である、請求項26記載の方法。
【請求項28】
前記シアリダーゼが、Actinomyces viscosusシアリダーゼ、Clostridium perfringensシアリダーゼ、Arthrobacter ureafaciensシアリダーゼ、Micromonospora viridifaciensシアリダーゼ、ヒトNeu2シアリダーゼ又はヒトNeu4シアリダーゼである、請求項26又は27記載の方法。
【請求項29】
前記シアリダーゼが、Actinomyces viscosusシアリダーゼである、請求項28記載の方法。
【請求項30】
前記触媒ドメインのアミノ酸配列が、配列番号1に示すアミノ酸配列の、270番目のアミノ酸ないし290番目のアミノ酸のいずれかのアミノ酸に始まり、665番目のアミノ酸ないし901番目のアミノ酸のいずれかのアミノ酸に終わる、アミノ酸残基の配列を含む、請求項29記載の方法。
【請求項31】
前記シアリダーゼの触媒ドメインの配列が、配列番号2に示すアミノ酸残基の配列を含む、請求項30記載の方法。
【請求項32】
前記触媒ドメインの配列が、配列番号1に示すアミノ酸配列の、274番目のアミノ酸に始まり、681番目のアミノ酸に終わる、アミノ酸残基の配列を含む、請求項30記載の方法。
【請求項33】
前記触媒ドメインの配列が、配列番号1に示すアミノ酸配列の、274番目のアミノ酸に始まり、666番目のアミノ酸に終わる、アミノ酸残基の配列を含む、請求項32記載の方法。
【請求項34】
前記触媒ドメインの配列が、配列番号1に示すアミノ酸配列の、290番目のアミノ酸に始まり、681番目のアミノ酸に終わる、アミノ酸の配列を含む、請求項30記載の方法。
【請求項35】
前記融合タンパク質が、グリコサミノグリカン(GAG)結合ドメインであるアンカードメインを含む、請求項27及び29ないし34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項36】
前記GAG結合ドメインが、ヒト血小板因子4のGAG結合ドメイン、ヒトインターロイキン8のGAG結合ドメイン、ヒト抗トロンビンIIIのGAG結合ドメイン、ヒトアポ蛋白EのGAG結合ドメイン、ヒト血管関連遊走タンパク質(human angio−associated migratory protein)のGAG結合ドメイン及びヒトアンフィレギュリンのGAG結合ドメインから選択される、請求項35記載の方法。
【請求項37】
前記GAG結合ドメインのアミノ酸配列が、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7又は配列番号8に示すアミノ酸残基の配列を含む、請求項36記載の方法。
【請求項38】
前記GAG結合ドメインのアミノ酸配列が、配列番号8に示すアミノ酸残基の配列を含む、請求項37記載の方法。
【請求項39】
前記シアリダーゼ融合タンパク質のアミノ酸配列が、配列番号9に示すアミノ酸残基の配列を含む、請求項26記載の方法。
【請求項40】
前記シアリダーゼ融合タンパク質のアミノ酸配列が、配列番号10に示すアミノ酸残基の配列を含む、請求項26記載の方法。
【請求項41】
前記シアリダーゼ融合タンパク質のアミノ酸配列が、配列番号11又は配列番号12に示すアミノ酸残基の配列を含む、請求項26記載の方法。
【請求項42】
前記シアリダーゼ融合タンパク質のアミノ酸配列が、配列番号13又は配列番号14に示すアミノ酸残基の配列を含む、請求項26記載の方法。
【請求項43】
前記シアリダーゼ融合タンパク質のアミノ酸配列が、配列番号17に示すアミノ酸残基の配列を含む、請求項26記載の方法。
【請求項44】
前記得られるマイクロ粒子組成物が、酸耐性コーティング剤、プロテアーゼ耐性コーティング剤、腸溶コーティング剤、充填剤、賦形剤、非活性成分、安定促進剤、味及び/又は芳香の調節剤若しくはマスキング剤、ビタミン類、治療剤、抗酸化剤、免疫調節剤、膜透過輸送調節剤、固結防止剤、キトサン又は流動促進剤を更に含む、請求項1ないし8、26、27、29ないし34及び36ないし44のいずれか1項に記載の方法。
【請求項45】
前記マイクロ粒子中のタンパク質量が、工程a)の溶液中の総タンパク質量に対して、約80%又は80%ないし約99%又は99%を超える量である、請求項1ないし8、26、27、29ないし34及び36ないし44のいずれか1項に記載の方法。
【請求項46】
前記温度が、約4℃ないし約−45℃である、請求項1ないし8、26、27、29ないし34及び36ないし44のいずれか1項に記載の方法。
【請求項47】
前記温度が、約2℃ないし約−20℃である、請求項46記載の方法。
【請求項48】
前記温度が、約2℃ないし約−15℃である、請求項47記載の方法。
【請求項49】
前記温度が、約0℃又は0℃ないし約−2℃又は−2℃から約−15℃又は−15℃ないし約−20℃又は−20℃の範囲にある、請求項48記載の方法。
【請求項50】
前記生じるタンパク質系組成物が、約55℃、50℃、45℃、44℃、42℃、40℃、39℃、38℃、37℃又はこれを下回る温度において、約1週間ないし約1月、約1月ないし約6月、約6月ないし約1年、約1年ないし約2年、又は約2年ないし約5年の保存寿命を有する、請求項1ないし8、26、27、29ないし34、 36ないし44及び46ないし49のいずれか1項に記載の方法。
【請求項51】
前記溶液及び/又は生じる組成物が、活性薬剤を更に含む、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項52】
前記活性薬剤が、抗糖尿病剤、抗痙攣薬、鎮痛剤、抗パーキンソン薬、抗炎症剤、カルシウムアンタゴニスト、麻酔薬、抗菌剤、抗マラリア剤、駆虫剤、血圧降下剤、抗ヒスタミン剤、解熱剤、α−アドレナリンアゴニスト、α遮断薬、殺生物剤、殺菌剤、呼吸器作用剤、β−アドレナリン遮断薬、避妊薬、心臓脈管薬、カルシウムチャネル阻害剤、抑制剤、診断剤、利尿剤、電解質、酵素、催眠剤、ホルモン、血糖降下剤、血糖上昇剤、筋収縮剤、筋弛緩剤、組織形成剤、糖タンパク質、核タンパク質、リポタンパク質、目薬、精神興奮剤、鎮静剤、ステロイド、交感神経様作用薬、副交感神経様作用薬、トランキライザー、経尿路剤、ワクチン、経膣剤、ビタミン類、ミネラル、非ステロイド系抗炎症剤、アンギオテンシン変換酵素、ポリヌクレオチド、ポリペプチド及び多糖から選択される、請求項51記載の方法。
【請求項53】
前記活性薬剤が、抗糖尿病剤、酵素、ホルモン、ビタミン、ミネラル及び栄養補給剤から選択される、請求項51記載の方法。
【請求項54】
前記タンパク質の少なくとも約90%の活性が、約25℃の温度での約6月ないし約1年の保存の後に保持されるように、前記マイクロ粒子の含水率が、調節される、請求項1ないし8、26、27、29ないし34、 36ないし44、46ないし49、52及び53のいずれか1項に記載の方法。
【請求項55】
前記マイクロ粒子の少なくとも約90%が、約25℃の温度での約6月ないし約1年の保存の後に凝集を起こさないように、前記マイクロ粒子の含水率が、調節される、請求項1ないし8、26、27、29ないし34、 36ないし44、46ないし49、52及び53のいずれか1項に記載の方法。
【請求項56】
前記タンパク質が、シアリダーゼの触媒ドメインとアンカードメインとを含む融合タンパク質であり、ここで、前記シアリダーゼの触媒ドメインが、前記融合タンパク質中の唯一のシアリダーゼ部位であり;前記有機溶媒が、約5体積%又は5体積%ないし約20体積%又は20体積%で添加され;前記対イオンは、約1 mM又は1 mMないし約5 mM又は5 mMの量で添加され;そして前記溶液のpHが、約4.5又は4.5ないし約5.5又は5.5に調節される、請求項1記載の方法。
【請求項57】
前記シアリダーゼの触媒ドメインが、Actinomyces viscosusに由来し、前記アンカードメインが、ヒトアンフィレギュリン由来のGAG結合ドメインである、請求項56記載の方法。
【請求項58】
前記pHが、約5.0である、請求項56又は57記載の方法。
【請求項59】
前記対イオンが、グリシン、クエン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸亜鉛、硫酸マグネシウム、硫酸カリウム及び硫酸カルシウムから選択される、請求項56又は57記載の方法。
【請求項60】
前記対イオンが、硫酸ナトリウムである、請求項59記載の方法。
【請求項61】
前記有機溶媒が、イソプロパノールである、請求項56又は57記載の方法。
【請求項62】
前記溶液から前記マイクロ粒子を分離して、前記マイクロ粒子以外の成分を除去することを更に含む、請求項56又は57記載の方法。
【請求項63】
前記生じる組成物が、前記タンパク質を含むマイクロ粒子から本質的に成る、請求項62記載の方法。
【請求項64】
前記分離が、沈澱又はろ過による、請求項62記載の方法。
【請求項65】
前記分離が、凍結乾燥による、請求項62記載の方法。
【請求項66】
前記マイクロ粒子の含水率が、約6%ないし約12%である、請求項62記載の方法。
【請求項67】
前記マイクロ粒子の含水率が、約7%ないし約10.5%である、請求項66記載の方法。
【請求項68】
シアリダーゼ又はシアリダーゼ融合タンパク質のマイクロ粒子を含む組成物。
【請求項69】
前記タンパク質が、シアリダーゼ融合タンパク質であり、前記シアリダーゼ融合タンパク質が、シアリダーゼの触媒ドメインとアンカードメインとを含む、請求項68記載の組成物。
【請求項70】
前記シアリダーゼが、Actinomyces viscosusシアリダーゼ、Clostridium perfringensシアリダーゼ、Arthrobacter ureafaciensシアリダーゼ、Micromonospora viridifaciensシアリダーゼ、ヒトNeu2シアリダーゼ又はヒトNeu4シアリダーゼである、請求項68又は69記載の組成物。
【請求項71】
前記シアリダーゼが、Actinomyces viscosusシアリダーゼである、請求項70記載の組成物。
【請求項72】
前記触媒ドメインのアミノ酸配列が、配列番号1に示すアミノ酸配列の、270番目のアミノ酸ないし290番目のアミノ酸のいずれかのアミノ酸残基に始まり、665番目のアミノ酸ないし901番目のアミノ酸のいずれかのアミノ酸残基に終わる、アミノ酸残基の配列を含む、請求項71記載の組成物。
【請求項73】
前記シアリダーゼの触媒ドメインの配列が、配列番号2に示すアミノ酸の配列を含む、請求項72記載の組成物。
【請求項74】
前記触媒ドメインの配列が、配列番号1に示すアミノ酸配列の、274番目のアミノ酸に始まり、681番目のアミノ酸に終わる、アミノ酸の配列を含む、請求項72記載の組成物。
【請求項75】
前記触媒ドメインの配列が、配列番号1に示すアミノ酸配列の、290番目のアミノ酸に始まり、666番目のアミノ酸に終わる、アミノ酸の配列を含む、請求項72記載の組成物。
【請求項76】
前記触媒ドメインの配列が、配列番号1に示すアミノ酸配列の、290番目のアミノ酸に始まり、681番目のアミノ酸に終わる、アミノ酸の配列を含む、請求項72記載の組成物。
【請求項77】
前記アンカードメインが、グリコサミノグリカン(GAG)結合ドメインである、請求項69ないし76のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項78】
前記GAG結合ドメインが、ヒト血小板因子4のGAG結合ドメイン、ヒトインターロイキン8のGAG結合ドメイン、ヒト抗トロンビンIIIのGAG結合ドメイン、ヒトアポ蛋白EのGAG結合ドメイン、ヒト血管関連遊走タンパク質(human angio−associated migratory protein)のGAG結合ドメイン及びヒトアンフィレギュリンのGAG結合ドメインから選択される、請求項77記載の組成物。
【請求項79】
前記GAG結合ドメインのアミノ酸配列が、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7又は配列番号8に示すアミノ酸の配列を含む、請求項78記載の組成物。
【請求項80】
前記GAG結合ドメインのアミノ酸配列が、配列番号8に示すアミノ酸の配列を含む、請求項79記載の組成物。
【請求項81】
前記シアリダーゼ融合タンパク質のアミノ酸配列が、配列番号9に示すアミノ酸の配列を含む、請求項69記載の組成物。
【請求項82】
前記シアリダーゼ融合タンパク質のアミノ酸配列が、配列番号10に示すアミノ酸の配列を含む、請求項69記載の組成物。
【請求項83】
前記シアリダーゼ融合タンパク質のアミノ酸配列が、配列番号11に示すアミノ酸の配列を含む、請求項69記載の組成物。
【請求項84】
前記シアリダーゼ融合タンパク質のアミノ酸配列が、配列番号12に示すアミノ酸の配列を含む、請求項69記載の組成物。
【請求項85】
前記シアリダーゼ融合タンパク質のアミノ酸配列が、配列番号13又は配列番号14に示すアミノ酸の配列を含む、請求項69記載の組成物。
【請求項86】
前記シアリダーゼ融合タンパク質のアミノ酸配列が、配列番号17に示すアミノ酸の配列を含む、請求項69記載の組成物。
【請求項87】
前記マイクロ粒子中のタンパク質量が、約60重量%ないし約99重量%を超える量である、請求項68ないし86のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項88】
前記マイクロ粒子中のタンパク質量が、約65重量%ないし約90重量%である、請求項87記載の組成物。
【請求項89】
前記マイクロ粒子中のタンパク質量が、約70重量%ないし約85重量%、86重量%、87重量%、88重量%、89重量%又は90重量%である、請求項88記載の組成物。
【請求項90】
前記マイクロ粒子中のタンパク質量が、約90重量%ないし約99重量%である、請求項88記載の組成物。
【請求項91】
約55℃、50℃、45℃、44℃、42℃、40℃、39℃、38℃、37℃又はこれを下回る温度において、約1週間ないし約1月、約1月ないし約6月、約6月ないし約1年、約1年ないし約2年、又は約2年ないし約5年の保存寿命を有する、請求項68ないし90のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項92】
前記マイクロ粒子が、酸耐性コーティング剤、プロテアーゼ耐性コーティング剤、腸溶コーティング剤、充填剤、賦形剤、非活性成分、安定促進剤、味及び/又は芳香の調節剤若しくはマスキング剤、ビタミン類、治療剤、抗酸化剤、免疫調節剤、膜透過輸送調節剤、固結防止剤、キトサン又は流動促進剤を更に含む、請求項68ないし91のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項93】
活性薬剤を更に含む、請求項68ないし92のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項94】
前記活性薬剤が、抗糖尿病剤、抗痙攣薬、鎮痛剤、抗パーキンソン薬、抗炎症剤、カルシウムアンタゴニスト、麻酔薬、抗菌剤、抗マラリア剤、駆虫剤、血圧降下剤、抗ヒスタミン剤、解熱剤、α−アドレナリンアゴニスト、α遮断薬、殺生物剤、殺菌剤、呼吸器作用剤、β−アドレナリン遮断薬、避妊薬、心臓脈管薬、カルシウムチャネル阻害剤、抑制剤、診断剤、利尿剤、電解質、酵素、催眠剤、ホルモン、血糖降下剤、血糖上昇剤、筋収縮剤、筋弛緩剤、組織形成剤、糖タンパク質、核タンパク質、リポタンパク質、目薬、精神興奮剤、鎮静剤、ステロイド、交感神経様作用薬、副交感神経様作用薬、トランキライザー、経尿路剤、ワクチン、経膣剤、ビタミン類、ミネラル、非ステロイド系抗炎症剤、アンギオテンシン変換酵素、ポリヌクレオチド、ポリペプチド及び多糖から選択される、請求項93記載の組成物。
【請求項95】
前記活性薬剤が、抗糖尿病剤、酵素、ホルモン、ビタミン、ミネラル及び栄養補給剤から選択される、請求項93記載の組成物。
【請求項96】
前記タンパク質の少なくとも約90%の活性が、約25℃の温度での約6月ないし約1年の保存の後に保持されるように、前記マイクロ粒子の含水率が、調節される、請求項68ないし95のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項97】
前記マイクロ粒子が、対イオンを更に含む、請求項68ないし96のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項98】
前記対イオンが、陰イオン、陽イオン、又は双性イオンである、請求項97記載の組成物。
【請求項99】
前記対イオンが、グリシン、クエン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸亜鉛、硫酸マグネシウム、硫酸カリウム及び硫酸カルシウムから選択される、請求項97記載の組成物。
【請求項100】
前記対イオンが、硫酸ナトリウムである、請求項99記載の組成物。
【請求項101】
前記マイクロ粒子中の前記対イオンの量が、約0.5重量%又は0.5重量%ないし約5重量%又は5重量%である、請求項68ないし100のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項102】
前記マイクロ粒子中の前記対イオンの量が、約0.5重量%又は0.5重量%ないし約2重量%又は2重量%である、請求項101記載の組成物。
【請求項103】
前記マイクロ粒子中の対イオンの量が、約1重量%又は1重量%ないし約2重量%又は2重量%である、請求項102記載の組成物。
【請求項104】
前記マイクロ粒子中の含水率が、約6重量%又は6重量%ないし約12重量%又は12重量%である、請求項68ないし103のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項105】
前記マイクロ粒子中の含水率が、約7重量%又は7重量%ないし約10.5重量%又は10.5重量%である、請求項104記載の組成物。
【請求項106】
経口投与用である、請求項68ないし105のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項107】
摂取用である、請求項106記載の組成物。
【請求項108】
静脈内、鼻腔内、非経口、経肺、皮下、点眼又は筋肉内投与用である、請求項68ないし105のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項109】
吸入用である、請求項68ないし105のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項110】
前記マイクロ粒子のサイズが、約0.001 μm又は0.001 μmないし約50 μm又は50 μmである、請求項68ないし110のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項111】
前記マイクロ粒子のサイズが、約0.3 μm又は0.3 μmないし約30 μm又は30 μmである、請求項110記載の組成物。
【請求項112】
前記マイクロ粒子のサイズが、約0.5 μm又は0.5 μmないし約10 μm又は10 μmである、請求項111記載の組成物。
【請求項113】
前記マイクロ粒子のサイズが、約0.5 μm又は0.5 μmないし約5.0 μm又は5.0 μmである、請求項112記載の組成物。
【請求項114】
前記マイクロ粒子のサイズが、約1.0 μm又は1.0 μmないし約5.0 μm又は5.0 μmである、請求項113記載の組成物。
【請求項115】
前記マイクロ粒子のサイズが、約1.0 μmないし約2.0、3.0、4.0又は5.0 μmである、請求項114記載の組成物。
【請求項116】
添加される有機溶媒の量が、約0.1体積%又は0.1体積%ないし約50体積%又は50体積%である、請求項1ないし8、56又は57のいずれか1項に記載の方法。
【請求項117】
添加される有機溶媒の量が、約1体積%又は1体積%ないし約30体積%又は30体積%である、請求項116記載の方法。
【請求項118】
添加される有機溶媒の量が、約5体積%又は5体積%ないし約30体積%又は30体積%である、請求項117記載の方法。
【請求項119】
添加される有機溶媒の量が、約10体積%又は10体積%ないし約30体積%又は30体積%である、請求項118記載の方法。
【請求項120】
添加される有機溶媒の量が、約15体積%又は15体積%ないし約20体積%又は20体積%である、請求項119記載の方法。
【請求項121】
前記溶液に添加される対イオンの濃度が、約0.1 mM又は0.1 mMないし約100 mM又は100 mMである、請求項1ないし8、56又は57のいずれか1項に記載の方法。
【請求項122】
前記溶液に添加される対イオンの濃度が、約0.2 mM又は0.2 mMないし約50 mM又は50 mMである、請求項121記載の方法。
【請求項123】
前記溶液に添加される対イオンの濃度が、約0.3 mM又は0.3 mMないし約30 mM又は30 mMである、請求項122記載の方法。
【請求項124】
前記溶液に添加される対イオンの濃度が、約0.5 mM又は0.5 mMないし約20 mM又は20 mMである、請求項123記載の方法。
【請求項125】
前記溶液に添加される対イオンの濃度が、約1 mM又は1 mMないし約10 mM又は10 mMである、請求項124記載の方法。
【請求項126】
前記溶液に添加される対イオンの濃度が、約5 mM又は5 mMである、請求項125記載の方法。
【請求項127】
請求項68ないし115のいずれか1項に記載の組成物と、前記組成物用の包装材料と、前記組成物が治療に適用されることを示すラベルと、を含む製品。
【請求項128】
前記治療の適用が、インフルエンザに対してなされる、請求項127記載の製品。
【請求項129】
前記組成物の経肺投与用の吸入器を更に含む、請求項127又は128記載の製品。
【請求項130】
前記吸入器が、乾燥粉末吸入器、定量吸入器又は静電送達用装置である、請求項129記載の製品。
【請求項131】
前記漸次的な冷却が、約0.01℃/分又は0.01℃/分ないし約20℃/分又は20℃/分の速度で行われる、請求項1ないし8、26、27、29ないし34、36ないし44、46ないし49、52及び53のいずれか1項に記載の方法。
【請求項132】
前記漸次的な冷却が、約0.05℃/分若しくは0.05℃/分又は約0.1℃/分若しくは0.1℃/分ないし約10℃/分若しくは10℃/分又は約15℃/分若しくは15℃/分の速度で行われる、請求項131記載の方法。
【請求項133】
前記漸次的な冷却が、約0.2℃/分又は0.2℃/分ないし約5℃/分又は5℃/分の速度で行われる、請求項132記載の方法。
【請求項134】
前記漸次的な冷却が、約0.5℃/分又は0.5℃/分ないし約2℃/分又は2℃/分の速度で行われる、請求項133記載の方法。
【請求項135】
前記漸次的な冷却が、約1℃/分又は1℃/分の速度で行われる、請求項134記載の方法。
【請求項136】
前記マイクロ粒子のサイズが、約0.001 μm又は0.001 μmないし約50 μm又は50 μmである、請求項1ないし8、26、27、29ないし34、36ないし44、46ないし49、52及び53のいずれか1項に記載の方法。
【請求項137】
前記マイクロ粒子のサイズが、約0.3 μm又は0.3 μmないし約30 μm又は30 μmである、請求項136記載の方法。
【請求項138】
前記マイクロ粒子のサイズが、約0.5 μm又は0.5 μmないし約10 μm又は10 μmである、請求項137記載の方法。
【請求項139】
前記マイクロ粒子のサイズが、約0.5 μm又は0.5 μmないし約5.0 μm又は5.0 μmである、請求項138記載の方法。
【請求項140】
前記マイクロ粒子のサイズが、約1.0 μm又は1.0 μmないし約5.0 μm又は5.0 μmである、請求項139記載の方法。
【請求項141】
前記マイクロ粒子のサイズが、約1.0 μmないし約2.0、3.0、4.0又は5.0 μmである、請求項140記載の方法。

【公表番号】特表2009−524667(P2009−524667A)
【公表日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−552388(P2008−552388)
【出願日】平成19年1月24日(2007.1.24)
【国際出願番号】PCT/US2007/001914
【国際公開番号】WO2007/114881
【国際公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【出願人】(508221833)ネクスバイオ,インク. (4)
【Fターム(参考)】