説明

高流動性有機原料の加工装置

【課題】水分が多く醗酵が進行しやすい食品加工残渣物等を次加工が行いやすく本来の成分をできるだけ保持し、原料に含まれる残留栄養成分や食物繊維を容易に有効利用できる状態とし、これらを容易に連続的に低コストで加工可能な装置を提供する。
【解決手段】ケーシング4内に設けたスパイラル羽根2を有する回転可能な一つの回転軸3と、処理物投入口40と、処理物流れの下流部に設けられる排出口6とを有し、スパイラル羽根2終端部と排出口6の間に撹拌室7が設けられ、排出口部は被処理物の排出隙間寸法を調整可能とするとともに、撹拌室7近傍の外周部に温度調節部5を設け、撹拌室7に設けた撹拌羽根70は、処理物の流れの一部が逆流するように作用する形状とした。また、投入口40には処理物を押し込む為の押し込み搬送体を設けた高流動性有機原料の加工装置を提案したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機性原料であり水分を多く含んだ比較的流動性のある食品残渣等を有効利用するために、本来の成分をできるだけ損なうことが無く有効利用しやすい形に容易に加工するための加工装置に関する。
【背景技術】
【0002】
有機性原料であり比較的流動性のある食品残渣等で代表されるものにおからがあり、おからの処理方法として「おからとキトサンを酸性下に混合し、次いで中和し直径0.5〜30mmの子孔より押し出してなるおから組織化物」の製法が特開平6−22717号公報(特許文献1)が公知である。
【0003】
また、「大豆由来の水不溶性おからを、100℃を超える300℃までの温度で、かつ圧力がその温度における水の蒸気圧よりも高い圧力状態にある高温高圧水と、100kDa〜1000kDaの質量のおから分解生成物が得られるのに必要な時間接触させておからを部分分解することを特徴とする水溶性おから分解物の製造方法」が特開2002−112724号公報(特許文献2)において開示されている。
【特許文献1】特開平6−22717号公報
【特許文献2】特開2002−112724号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
有機性原料である食品加工残渣として大量に発生するものに、おから、じゃがいもの表皮部、さとうきびの絞り粕、ビートの絞り粕、果汁の絞り粕等様々なものがある。これらには残留栄養成分や食物繊維が豊富にあり、有効な再利用が望まれているにもかかわらず活用を見出せず廃棄処分されているのが現状である。例えば前記おからは、豆腐製造副産物として古来より食用として活用されて来ましたが、近年大規模の工場生産が進むにつれて大量に発生し特に都市部ではそのおからは醗酵が早いため利用されず産業廃棄物として取り扱われて来ております。おからは食物繊維の代表格として食用及び家畜の飼料として活用がされて来ておりましたが、近年の食文化の変化により、醗酵が早く保存性が利かず食感の悪いことから食品材料としても毛嫌いされてきておるとともに、家畜の飼育環境が農村部郊外へと移り、腐敗等の品質変化が短時間で起きる為、長距離の輸送ができないため利用される量も限られたものである。
【0005】
前記した特許文献1に示される装置は、おからとキトサンを酸性下に混合して中和する工程やエクストルーダーにより処理する工程があり、煩雑な作業と高価な装置が必要とされる。また、特許文献2に開示された方法は、工程毎にそれぞれの装置を使用することを前提としたものであり連続作業には不都合があり高温高圧水が必要とされ反応接触時間等の精密な管理が要求される問題がある。
【0006】
そこで、このような有機性原料である水分が多く醗酵が進行しやすい食品加工残渣物等を次加工が行いやすく本来の成分をできるだけ保持し、原料に含まれる残留栄養成分や食物繊維を容易に有効利用できる状態とし、これらを容易に連続的に低コストで加工可能な装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、ケーシング内に設けたスパイラル羽根を有する回転可能な一つの回転軸と、前記スパイラル羽根の回転により処理物が移動する流れの上流部に設けられる処理物投入口と、処理物がスパイラル羽根の回転により移動する流れの下流部に設けられる排出口とを有し、スパイラル羽根終端部と排出口の間には処理物を撹拌可能な撹拌室が設けられ、排出口部は被処理物の排出隙間寸法を調整可能とするとともに、前記撹拌室近傍の外周部に撹拌室内温度を調節可能とする温度調節部を設けたことを特徴とする高流動性有機原料の加工装置を提案したものである。
【0008】
また、請求項2記載の発明は、前記0007欄記載の高流動性有機原料の加工装置において、撹拌室に設けた撹拌羽根は、スパイラル羽根の回転により移動する処理物の流れの一部が逆流するように作用する形状としたことを特徴とする請求項1記載の高流動性有機原料の加工装置を提案したものである。
【0009】
さらに、請求項3記載の発明は、前記0007欄又は0008欄記載の高流動性有機原料の加工装置において、処理物投入口には、処理物を押し込む為の押し込み搬送体を設けたことを特徴とする高流動性有機原料の加工装置を提案したものである。
【発明の効果】
【0010】
この発明の加工装置によれば、処理物がスパイラル羽根の回転により移動する流れの下流部に設けられ、スパイラル羽根終端部と排出口との間に、処理物を撹拌可能な撹拌室が設けられたことにより、処理物の水分や温度や圧力が均一に満遍なく行き渡り保持されるとともに、スパイラル羽根終端部から直接排出させる場合と比較し、撹拌室内が流れの抵抗となるため、流動性のある処理物でもスパイラル羽根によってより圧縮圧を上げることが可能となるとともに、撹拌室内がスパイラル羽根側からの押圧力のクッションの役目となり、排出口からの排出量や排出速度等の条件をより詳細に精度よく設定し易くなる。
【0011】
また、撹拌室の外周部に撹拌室内温度を調節可能とする温度調節部を設けたことにより、処理温度の調整を容易に調整できるため処理物によって異なる処理温度を容易に設定可能でより汎用性のある装置とすることができる。さらに、一工程で連続的に破砕・圧縮・混練・減加温が可能で、工程毎の処理物の移動が不要となり生産効率が良く、食品加工残渣物が発生する加工ライン上等に直接組み込み可能であり、後工程での取り扱い性も良好となる。
【0012】
また、請求項2の発明によると、撹拌室に設けた撹拌羽根は、スパイラル羽根の回転により移動する処理物の流れの一部が逆流するように作用する形状としたことにより、流動性のある処理物でも装置内の流れの抵抗が増し、より圧縮圧を上げることが可能であり、撹拌効果も良好となり、装置内の処理物の滞留時間の調整も可能となる。
【0013】
さらに、請求項3の発明によると、処理物投入口に、処理物を押し込む為の押し込み搬送体を設けたことにより、流動性のある処理物でも一定量ずつ投入可能であるとともに、本体のスパイラル羽根からの逃げ圧防止や逆流を防ぐことが可能である。
【0014】
前記のような構成とすることで、装置全体がコンパクトに構成することができ、工程毎に被処理物を一時保管や移動等をすることがなく効率的に処理が可能となった。そして工程が単純化され、ランニングコストも低く抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の一実施形態を図面を参照しながら説明する。図1はこの発明の一実施例を示す高流動性有機原料の加工装置の断面図、図2はこの発明の別実施例を示す高流動性有機原料の加工装置の断面図、図3は投入口に押し込み搬送体を設けたこの発明の別実施例を示す高流動性有機原料の加工装置の断面図である。
【0016】
有機性原料であり食品加工残渣として大量に発生するおからやじゃがいもの表皮部、さとうきびの絞り粕、ビートの絞り粕、果物類の絞り粕等は、その残留栄養成分や食物繊維が豊富にあり有効な再利用が望まれているにもかかわらず活用を見出せず廃棄処分されているのが現状であった。
【0017】
有機性原料である食品加工残渣には、蛋白質や食物繊維を多く含むものが多数ある。本発明の装置は、これら蛋白質や食物繊維を原料以外の添加物を加えずに加水分解等により、糖度及び可溶化成分を変化させ、それら食品の機能性を向上させることが可能で、原料に含まれる残留栄養成分や食物繊維を容易に有効利用できる形態に変化させることができるものである。そして、これらが容易に生産ラインに組込みできるように連続作業が可能で、低コストでの導入や低ランニングコストが可能な装置としたものである。
【0018】
また、有機性原料である食品加工残渣は、様々な加工方法が提案されてきているが、添加物が必要であったり高額なエクストルーダーを基本とした加工方法であるため、量産用の製造ラインへの組み込みに不向きであるため実用化が浸透していない現状である。
【0019】
これらを鑑みて本発明は行われており、例えばおからを本装置によって処理温度130℃以上210℃以下、圧力を5気圧以上13気圧以下の条件で保持時間を60秒以上360秒以下の各条件で圧縮磨り潰し、混練、撹拌、を行う。これによりおからが含有する蛋白質及び食物繊維の一部が加水分解及びα化(膨軟化)により可溶化され粘性を持った餅状(ゲル状)に加工される。この際有機性原料の水分は60%〜85%に調節されていると加水分解に有効であり保持時間を調整することで加水分解率を調整することができる。
【0020】
図1において、1は装置を駆動するモータであり、モータ1の出力軸に固着された駆動プーリ10から、Vベルト12を介して装置の入力軸13に固着された従動プーリ11に伝達され減速部14を介して装置は作動する。
【0021】
伝達された動力は、スパイラル羽根2が固着されて回転可能に設けられた回転軸3に伝達される。処理物がスパイラル羽根2の回転により移動する流れの上流部には処理物を投入する投入口40が設けられていて、処理物がスパイラル羽根2の回転により移動する流れの下流部には処理物が撹拌される撹拌室7とこれから排出される排出口6が設けられている。
【0022】
回転可能に設けられた回転軸3のスパイラル羽根2は、処理物投入口40側が一定外径の円筒状で形成された第1搬送部41と、これに連続して排出口6側の中間部は排出口6に向かってテーパー状に外径が漸減した形状に形成された第2搬送部42と、さらにこれに連続して投入口40側のスパイラル羽根2外形より小径の一定外形である撹拌羽根70が形成された撹拌室7で構成されている。これらを覆うケーシング4内壁はスパイラル羽根2外径に沿うように近接して形成されている。
【0023】
投入口40より投入された処理物は、投入口40下方の回転するスパイラル羽根2により排出口6側へ送られるとともに、スパイラル羽根ピッチの変化や排出口6に向かってテーパー状に外径が漸減した形状のスパイラル羽根により順次圧縮されると共に混錬され撹拌室7へ送られ排出口6から排出される。
【0024】
撹拌室7の撹拌羽根70は、回転軸3の回転により処理物がスパイラル羽根2により搬送される流れの方向と逆方向に流れるように作用するごとく取り付け角度や形状を設けると、撹拌効果が良くなるとともに、スパイラル羽根2終端部から直接排出させる場合と比較し、撹拌室7内が流れの抵抗となるため、流動性のある処理物でもスパイラル羽根2によってより圧縮圧を上げることが可能となり、撹拌室7内がスパイラル羽根2側からの押圧力のクッションの役目となり、排出口6からの排出量や排出速度等の条件をより詳細に精度よく設定し易くなる
【0025】
撹拌室7の外周ケーシング4内に設けたヒーター50は、温度調節可能に制御されていて、移動する処理物が通過中に所定の温度に加温する。撹拌室7内の撹拌羽根により、処理物の水分や温度や圧力が均一に満遍なく行き渡り保持される。処理物によってはスパイラル羽根による圧縮熱や摩擦熱により温度が上昇しすぎる場合はヒーターに替えて冷却装置を設けても良い。
【0026】
前記排出口6部分は、ケーシング4側が排出方向と逆方向のテーパー状に減径された部分を有し、さらに連続して回転軸3とわずかの隙間を持たせた一定内径部分と、これに連続してテーパー状に増径された形状に形成され、回転軸3側もこれに添うように形成されている。撹拌室7の出口側の回転軸3とわずかの隙間を持たせた一定外径部分手前には、流量調整プレート61が回転軸3に挿入されて設けられ、該流量調整プレート61内径部分内周には複数の処理物通過溝が設けられていて、該溝の数や大きさをそれぞれの条件に合った圧力や流量の調節のために設定すると良い。出口側に設けた掻き出し羽根63は、回転軸3の排出口6部分の外周に放射状に設けてあり、排出された処理物をケーシング4内から掻き飛ばすためのものである。
【0027】
処理圧力は、前記流量調整プレート61で調節可能であるとともに排出口6部分の隙間調節やスパイラル羽根2の回転数を調節することで容易に調整でき、スパイラル羽根2のピッチの異なるものに変更することでも可能である。
【0028】
図1の例では、スパイラル羽根2の形状を第1搬送部41と第2搬送部42のような異形形状としたが、図2のような同径のスパイラル羽根のみの形状でも良く、処理物の所定の圧力と温度および保持時間が確保できる構成であれば良い。前記のように処理物の種類により異なる処理条件の調整は、通過時間や通過量及び圧力を調節すると共に撹拌室7の外周に設けた温度調節部5の温度を調節しながら排出させ処理を行う。
【0029】
排出口6直前の処理物を混錬撹拌する撹拌室7は、処理物を混錬撹拌するための撹拌羽根70が回転軸芯を中心に放射状に且つ又は回転軸線方向に螺旋状に取付けてある。該撹拌羽根70の形状や配置位置を任意に選択することで、処理物の種類による条件に合った混錬撹拌を行うとともに処理物の排出抵抗を調節することで内部圧力の調節も可能である。また、撹拌室7のケーシング4には温度調節部5のヒーター50が設けてあり、混錬撹拌されながら処理物が均一に設定温度に保持される。
【0030】
図3に示した本発明の別実施例の高流動性有機原料の加工装置は、投入口40に押し込み搬送体8が設けてあり、該押し込み搬送体8は押し込みモータ83で駆動回転する押し込みスクリュ軸81に螺旋状に形成した押し込みスクリュ82が設けてあり、投入口40に投入された処理物が流動性のある処理物であっても一定量ずつスパイラル羽根2側に供給可能であるとともに、本体のスパイラル羽根2からの逃げ圧防止や逆流を防ぐことが可能である。
【0031】
本装置において処理物であるおからが処理される過程を説明すると、投入口40より投入されたおからは、スパイラル羽根2を有する回転軸3が回転することで排出口6側へ送られる。送られる際には、排出口側に移動するに従いスパイラル羽根2のピッチが漸減しているため徐々に圧縮されるとともに混練される。また、テーパー状に外径が漸減した形状に形成された第2搬送部42を設けると、さらに圧力が上昇できる。そして温度130℃〜210℃、圧力5気圧〜13気圧の条件に達すると蛋白質や食物繊維が含有する水分により加水分解をおこし糖度及び可溶化成分が増えていく。さらにスパイラル羽根2の終端に連続して設けた撹拌室7に移動し、撹拌、混練、圧縮磨り潰しが行われおからはさらに均一な成分となる。そして、前記スパイラル羽根2による押出し圧力と撹拌室7の撹拌羽根70の作用により排出口6より排出される。排出される際には、撹拌室7終端部の流量調整プレート61の内径部に設けた複数の溝の通過抵抗や回転軸3とケーシング4側との隙間通過抵抗や撹拌羽根70の逆流作用によりケーシング4内の圧力が保持される。これにより排出されたおからは、含有する蛋白質及び食物繊維が加水分解及びα化(膨軟化)により可溶化され粘性を持った餅状(ゲル状)に加工される。
【0032】
このように生成されたおからは、おから本来の蛋白質や食物繊維を加水分解させ、おからの可溶化成分を向上させマイルドで口当たりのよい食感とおからの特性を向上させた新おから食材としての活用を図ることができる。従来のおからのようなザラザラ感が無く、大豆本来の風味を生かしたまろやかな食感となり、pHも中性域であるため多方面の食材への利用の可能性がある。すなわち各食材のつなぎ材や増量材、またおから本来の高蛋白質食品素材として、さらに菓子類の原料としての利用等を図る事が可能となる。
【0033】
本発明の装置は、おからに限らず水分の多く含んだ有機性原料である食品加工残渣として大量に発生するじゃがいもの表皮部、さとうきびの絞り粕、ビートの絞り粕、果汁の絞り粕等様々なものに圧力や温度の作動条件を変えることで応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】この発明の一実施例を示す高流動性有機原料の加工装置の断面図。
【図2】この発明の別実施例を示す高流動性有機原料の加工装置の断面図。
【図3】投入口に押し込み搬送体を設けたこの発明の別実施例を示す高流動性有機原料の加工装置の断面図。
【符号の説明】
【0035】
1 モータ
10 駆動プーリ
11 従動プーリ
12 Vベルト
13 入力軸
14 減速部
2 スパイラル羽根
3 回転軸
4 ケーシング
40 投入口
41 第1搬送部
42 第2搬送部
5 温度調節部
50 ヒーター
6 排出口
61 流量調整プレート
63 掻き出し羽根
7 撹拌室
70 撹拌羽根
8 押し込み体
81 押し込みスクリュ軸
82 押し込みスクリュ
83 押し込みモータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシング内に設けたスパイラル羽根を有する回転可能な一つの回転軸と、前記スパイラル羽根の回転により処理物が移動する流れの上流部に設けられる処理物投入口と、処理物がスパイラル羽根の回転により移動する流れの下流部に設けられる排出口とを有し、スパイラル羽根終端部と排出口の間には処理物を撹拌可能な撹拌室が設けられ、排出口部は被処理物の排出隙間寸法を調整可能とするとともに、前記撹拌室近傍の外周部に撹拌室内温度を調節可能とする温度調節部を設けたことを特徴とする高流動性有機原料の加工装置。
【請求項2】
撹拌室に設けた撹拌羽根は、スパイラル羽根の回転により移動する処理物の流れの一部が逆流するように作用する形状としたことを特徴とする請求項1記載の高流動性有機原料の加工装置。
【請求項3】
処理物投入口には、処理物を押し込む為の押し込み搬送体を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の高流動性有機原料の加工装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−182922(P2008−182922A)
【公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−17757(P2007−17757)
【出願日】平成19年1月29日(2007.1.29)
【出願人】(000171746)株式会社ササキコーポレーション (192)
【Fターム(参考)】