説明

高速包装装置及びこのような装置を備えている包装機械

【課題】製品を一層速く連続して前進せしめることができると共に、溶着手段が溶着サイクルのほぼ全体にわたって作動している高速包装装置を提供することにある。
【解決手段】コンベヤ14と、ロール15,15’と、フィルム17,17'をコンベヤ14から出てきた製品11の上面及び下面にそれぞれ供給するための供給手段16,16'と、フィルムにより覆われた製品を受け取るカウンタ溶着ベルト18と、カウンタ溶着ベルト18のところに設けられている横方向溶着装置19とを包含し、横方向溶着装置19が3つのスポーク22を備えている回転星形様構体21を包含し、スポーク22はそれらの先端部分に溶着手段23が設けられ、これらの溶着手段23が、前記カウンタ溶着ベルト18上を前進する2つの製品間に存在する、プラスチックフィルム17,17'の一部分を一緒に溶着するために、順々に連続して前記カウンタ溶着ベルト18と協働する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高速包装装置及びこのような装置を備えている包装機械に関する。
【背景技術】
【0002】
一般には出版種類の製品である製品を構成する複数のアイテムのすべてを一緒にしっかりと束ねて保持するために、これらのアイテムを保護プラスチック層により包んで完全に閉じて又は少なくとも部分的に閉じて製品を仕上げることを行う共通の目的を有する、多くの異なる型式の包装装置が今日存在している。
【0003】
上述したように、非常によく知られている具体例は、幾つかの挿入物が付属とされる日刊新聞、雑誌などの出版製品である。
【0004】
現在、上述した出版製品の、既存する包装装置は、溶着装置の種類において互いに異なっており、これらの溶着装置は、製品の前進の間中に保護フィルムを異なる方法で製品のまわりで溶着せしめる。
【0005】
今日使用されている溶着装置の第1の具体例は、長円形の軌道を周期的にたどる溶着装置であり、この長円形の軌道をたどって溶着装置は前進している製品に追従する。このような溶着装置は、製品に到達して、プラスチックフィルムを溶着せしめ、その後前記製品から去り、次に前進して来る製品に追従するために最初の位置に戻る。
【0006】
このような包装装置の欠点として、溶着装置の1溶着サイクルにおける生産性が低いということは明らかである。
【0007】
実際に、上述した型式の溶着装置は、1サイクルのうちの短い時間の間のみプラスチックフィルムを溶着せしめるだけであり、1サイクルのうちの残りの時間の間溶着装置はただ移動を行って前進している製品に追従するか又は最初の位置に戻る。
【0008】
このような問題を除去するために、現在、“垂直”型式の溶着装置が存在する。このような溶着装置において、溶着装置は水平動きを行うことができず、上方から下方に向かって直線動きを行うのみである。しかしながら、このような溶着装置は、欠点として、高生産速度を維持することができず、このような“垂直”型式の溶着装置のところで製品を実際に停止させないとしても、製品の移動速度を遅くさせねばならない。
【0009】
今日知られている他の解決手段として、“タンク型式”と称されている溶着装置がある。このような溶着装置において、製品は連続して前進することができ、溶着装置が作動しないままでいる特別に長い時間はない。
【0010】
それにもかかわらず、欠点として、このような“タンク型式”の溶着装置は、次に述べるような強い制限がある。すねわち、包装装置の改装及び代替作業に長い時間を費やすことなしには、このような溶着装置は複数の異なる大きさの製品を包装することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、従来技術の上述した欠点を非常に簡単にかつ経済的及び特別に機能的な方法で除去することができる装置を提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、製品を一層速く連続して前進せしめることができると共に、溶着手段が溶着サイクルのほぼ全体にわたって作動している高速包装装置及びこのような装置を備えている包装機械を提供することにある。
【0013】
本発明の更に他の目的は、包装装置の改装及び代替作業に長い時間を費やすことなしに、任意の大きさの製品を包装することができる高速包装装置及びこのような装置を備えている包装機械を提供することにある。
【0014】
本発明の更に他の目的は、溶着手段の作動がかなりの時間にわたって行われて、確実な溶着を提供する高速包装装置及びこのような装置を備えている包装機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の以上述べた目的は、請求項1及び15にそれぞれ記載されている高速包装装置及びこのような装置を備えている包装機械を提供することにより達成される。
【0016】
本発明の他の特徴は、従属する請求項に記載されている。
【0017】
本発明による高速包装装置及びこのような装置を備えている包装機械の特徴及び利点は、添付図面を参照して述べられる下記の例示的及び非限定的な説明から一層明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1A】本発明による高速包装装置により達成可能な製品包装の可能な一例を示す。
【図1B】本発明による高速包装装置により達成可能な製品包装の可能な他の例を示す。
【図2】本発明による高速包装装置の側面図である。
【図3A】図2の包装装置の一部分を拡大して詳細に示す側面図である。
【図3B】図2の包装装置の一部分の他の実施例を拡大して詳細に示す側面図である。
【図4】本発明による包装装置を備えている包装機械の側面図である。
【図5】図4の包装機械の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図面を参照するに、本発明による高速包装装置は符号10で示され、またこのような装置10を備えている包装機械は符号100で示されている。
【0020】
本発明の主題である高速包装装置10は、要求及び製品11の大きさにしたがって予め決めたピッチにしたがって連続して供給されて来る製品11を包装しようとしている。
【0021】
より詳細には、製品を構成する複数のアイテムのすべてを一緒にしっかりと束ねて保持するために、これらのアイテムを保護プラスチック層により包んで完全に閉じて又は少なくとも部分的に閉じて製品を仕上げることを行うために、かかる包装がなされる。
【0022】
非常によく知られている具体例は、例えば幾つかの挿入物がしばしば付属とされる日刊新聞、雑誌などの出版製品である。
【0023】
より詳細には、上述した出版製品を共通のプラスチックフィルムにより関連する挿入物と一緒に包装することは、挿入物を損失する危険なしに、製品を例えば上述した“日刊新聞+挿入物”として輸送することを可能にする。
【0024】
図1A及び図1Bにおいて、本発明による高速包装装置により達成することができる2つの可能な包装例が示されている。図1Aは、“クローズドエンベロープ”12を作るためにラッパー内に封入されている出版製品11を示す。一方、図1Bにおいて、同じ出版製品11は“バッグ”又は“サック”13を形成するために一側部に沿って開放しているラッパー内に封入されていることが示されている。この“バッグ”又は“サック”13には、おそらく、取っ手が設けられる。
【0025】
本発明による高速包装装置10は、上述した包装を迅速に行うことを可能にし、図2に見ることができるように、製品11を前進せしめることを可能とするコンベヤ14であって、予め決めたピッチにしたがって製品11を連続して供給するためのコンベヤ14と、少なくとも1枚のプラスチックフィルムのための、少なくとも1つのロール、好適には2枚のプラスチックフィルム17,17'のための2つのロール15,15'であって、コンベヤ14の上方及び下方にそれぞれ設置されてモータ51,51'により駆動される2つのロール15,15'と、少なくとも1枚の、好適には2枚のプラスチックフィルム17,17'を関連するロール15,15'から製品11の上面及び下面にそれぞれ供給するための供給手段16,16'とを包含する。
【0026】
下記の説明においては、示されている図面にしたがってもっぱら2枚のプラスチックフィルム17,17'について述べられているが、もし1つのみのロール15が用いられる場合には、2枚のプラスチックフィルム17,17'は前進している製品11の上面及び下面のまわりを特定の供給手段16,16'によりそれぞれ包む単一のプラスチックフィルム17の一部分である。
【0027】
2つのロール15,15'が用いられている、図面に示されている構成によれば、2枚のプラスチックフィルム17,17'と包装装置10内を前進している製品11の上面及び下面との接触は、好適には、製品の下面に一層容易に接近することができる、コンベヤ14の出口で生じる。
【0028】
本発明による高速包装装置10は、コンベヤ14の下流に、カウンタ溶着ベルト18を包含する。このカウンタ溶着ベルト18は、上述した製品11を受け取ると共に、この製品11とカウンタ溶着ベルト18との間に下方のプラスチックフィルム17'を及びこの製品11の上面に上方のプラスチックフィルム17をそれぞれ受け入れる。
【0029】
カウンタ溶着ベルト18のところには、横方向溶着装置19が設けられている。この横方向溶着装置19は、少なくとも3つのスポーク22を備えている回転星形様構体21を包含し、各スポーク22はその先端部分に溶着手段23が設けられている。
【0030】
回転星形様構体21は、安全性の理由のために、その両側部をカウンタ溶着ベルト18の両側に突出している2つのソリッドディスク50により画定することができる。
【0031】
本発明によれば、少なくとも3つの溶着手段23は、図3A及び図3Bに見ることができるように、カウンタ溶着ベルト18上を前進する2つの製品11間に存在する、2枚のプラスチックフィルム17,17'の一部分を一緒に溶着せしめるために、順々に速く連続してカウンタ溶着ベルト18と協働する。
【0032】
実際に、上述した図3A及び図3Bに見ることができるように、回転星形様構体21は、カウン溶着ベルト18と同期され、常に、2つの前進する製品11間に存在している、2枚のプラスチックフィルム17,17'の一部分においてカウンタ溶着ベルト18と相互作用する。
【0033】
本発明の好適な実施例によれば、包装装置10は、更に、縦方向溶着装置20を包含する。この縦方向溶着装置20は、製品11の少なくとも1つの側部から突出している2枚のプラスチックフィルム17,17'の横方向部分を一緒に溶着せしめる。
【0034】
より詳細には、もし縦方向溶着装置20が、製品11の両側において製品11から横方向へ突出している2枚のプラスチックフィルム17,17'の横方向部分を一緒に溶着せしめる場合には、包装装置10は図1Aに示されている“クローズドエンベロープ”タイプの包装を行う。一方、もし縦方向溶着装置20が製品11の一側部のみにおいて製品11から横方向へ突出している2枚のプラスチックフィルム17,17'の横方向部分を一緒に溶着せしめる場合には、包装装置10は図1Bに示されている“バッグ”又は“サック”タイプの包装を行う。
【0035】
図2に見ることができるように、回転星形様構体21を構成する上述した少なくとも3つのスポーク23は、好適には、同一の角度にしたがって互いに規則正しく間隔を置いている。
【0036】
例えば、図示した場合におけるように、もし6つのスポーク22が用いられている場合には、これらのスポーク22は互いに60°の間隔を置いて配置される。
【0037】
本発明によれば、したがって、横方向溶着装置19の1サイクルにおいて少なくとも3つの溶着手段23をほぼ連続する作動で動かすことにより、製品11を非常に迅速に前進せしめることができる。
【0038】
更に、本発明によれば、スポーク22の先端部分に設けられている溶着手段23は、有益には、単一の位置ではなくて、関連するスポーク22を少なくとも部分的に上昇せしめる範囲の位置間に選択される可変の位置において関連するスポーク22に関して固定可能である。
【0039】
このような特別の特徴は、特に、図3Aに見ることができる。図3Aにおいて、溶着手段23は、スポーク22の先端部分に作られているスロット60により溶着手段23の許容移動範囲内に含まれるいずれか1つの位置をとることができる。
【0040】
より詳細には、製品11の供給ピッチ及び大きさと関連し、製品11と同一の速度で前進する2枚のプラスチックフィルム17,17'の、2つの製品11間に存在する一部分で溶着手段23が常に作動することができるようにするために、関連するスポーク22の溶着手段23をカウンタ溶着ベルト18との理想的な同期を作るような位置に拘束することができる。
【0041】
図3A及び図3Bに示されているように、少なくとも3つの溶着手段23は回転星形様構体21に取り付けられているので、これらの溶着手段23は円形軌道30をたどる。
【0042】
より詳細には、本発明によれば、適所に位置させられた溶着手段23の回転中、円形軌道30はカウンタ溶着ベルト18により画定されている平面31を共通貫入する、少なくとも1つの部分を有する。
【0043】
このような方法により、本発明によれば、2枚のプラスチックフィルム17,17'をカウンタ溶着ベルト18に対して押し付けて、これらのプラスチックフィルム17,17'を一緒に溶着せしめることにより行われる、2枚のプラスチックフィルム17,17'の溶着作用は、瞬時に行われずに、溶着手段23及びカウンタ溶着ベルト18の関連する軌道30,31の干渉区域に沿って行われ、2枚のプラスチックフィルム17,17'は溶着手段23とカウンタ溶着ベルト18との間に存在する。
【0044】
したがって、溶着手段23の作動は、上述した軌道30,31の共通貫入区域の全体の間維持される。
【0045】
2つの実施例が、本発明にしたがって上述した説明と一致するものとして以下に述べられる。
【0046】
図3Aに示されている第1の実施例においては、カウンタ溶着ベルト18が溶着手段23の作動の下で変形することができる耐熱性材料により少なくとも部分的に作られ、溶着手段23が軌道30にしたがってカウンタ溶着ベルト18を局所的に変形せしめるようにしている。
【0047】
この場合において、カウンタ溶着ベルト18は、有益には、例えば少なくとも1つのばね40により付勢せしめたタイプとすることができる。
【0048】
図3Bに示されている第2の実施例においては、溶着手段23が、カウンタ溶着ベルト18に代って、例えば少なくとも1つのばね45により付勢されていると共に、カウンタ溶着ベルト18が耐熱性材料により作られて、少なくとも溶着手段23と接触する区域に硬くて平らな軌道31を備えるようにしている。
【0049】
この場合において、軌道30及び31の共通貫入区域において、溶着手段23がカウンタ溶着ベルト18上を水平方向に滑動することにより軌道を変化させる。
【0050】
上述した溶着段階中における誤りを除去するために、上述した両方の実施例の場合において、溶着手段23及びカウンタ溶着ベルト18は単一の接触点よりも相当に長い区域にわたって一緒に接触して前進する。本発明によれば、回転星形様構体21とカウンタ溶着ベルト18とが同期され、溶着手段23の周速は、少なくとも上述した接触の段階の間中、カウンタ溶着ベルト18の前進速度と等しい。
【0051】
さもなければ、2枚のプラスチックフィルム17,17'が溶着手段23とカウンタ溶着ベルト18との間に入れられているので、スリップが生じて、2枚のプラスチックフィルム17,17'の所望したような直線状の横方向溶着を行うことができない。
【0052】
更に、中断を除去するために、包装装置10は、2つのロール15,15'から2枚のプラスチックフィルム17,17'を巻きほどく、すなわち、繰り出すための自動駆動手段30,30'及び制御手段38,38'に加えて、2つの新しいロール15'',15'''を備えたときにおける2つのロール15,15'のための自動交換装置41,41'を包含することができる。
【0053】
本発明の好適な実施例によれば、2つのロール15,15'から2枚のプラスチックフィルム17,17'を繰り出すための前記自動駆動手段30,30'は、2枚のプラスチックフィルム17,17'にそれぞれ作用する2つのモータロール30,30'から成る。一方、2つのロール15,15'から2枚のプラスチックフィルム17,17'を繰り出すための前記制御手段38,38'は2つのロール38,38'から成り、これらのロール38,38'上を2枚のプラスチックフィルム17,17'が滑動し、またこれらのロール38,38'は“+”で示されている上方位置と“−”で示されている下方位置との間を移動可能である。
【0054】
前記移動可能な2つのロール38,38'に関連して2つのセンサ(図示せず)が設けられ、これらのセンサは、もし2つのロール38,38'が上方位置“+”の付近に位置させられた場合には、これらのロール38,38'の位置を検出して、2つのロール38,38'からの2枚のプラスチックフィルム17,17'の繰り出し速度を増加するように制御することができる。
【0055】
これに代って、もし2つのロール38,38'が下方位置“−”の付近に位置させられた場合には、前記センサは、2枚のプラスチックフィルム17,17'の適正な速度を与えるために、2つのロール15,15'の速度を遅くするであろう。
【0056】
本発明によれば、上述したようなピッチで製品が供給される包装装置10は、包装機械100の一部分を構成することができる。
【0057】
図4及び図5において、包装機械100は、包装装置10の上流に、包装しようとする製品11のフィーダ102と、供給した製品11のためのコンベヤ103とを包含し、コンベヤ103は、好適には、供給した製品11を所定のピッチで送るための手段、例えば複数のフランクした押し要素106(図2)を備えている。一方、包装機械100は、包装装置10の下流に、包装した製品11のための制御手段と、廃棄手段104,105,105'とを包含し、廃棄手段は制御されて欠陥が発見された製品11をトラップドア104により廃棄することができる。
【0058】
“空”製品、すなわち、プラスチックフィルム17,17'によってのみ形成された包装品は、アスピレータ105'と協働するエジェクタ105により排出される。
【0059】
好適には、本発明による包装機械100は、関連する包装製品11の溶着中製品11から分離された、2枚のプラスチックフィルム17,17'の一部分のためのアスピレータ手段を包含することができる。
【0060】
最後に、包装機械100の適正な機能を可能にするために、包装装置10はコンベヤ103と同期される。
【0061】
本発明の主題である装置の機能を理解することは、非常に容易である。
【0062】
製品11を予め決めた可変のピッチにしたがって連続して供給して高速で包装する、本発明による包装装置10は、製品11のためのコンベヤ14と、2枚のプラスチックフィルム17,17'のための2つのロール15,15'と、これらの2つのロール15,15'から2枚のプラスチックフィルム17,17'をコンベヤ14から出てきた製品11の上面及び下面にそれぞれ供給するための供給手段16,16'と、コンベヤ14の下流に設けられ、2枚のプラスチックフィルム17,17'により上方部分及び下方部分が覆われた製品11を受け取るカウンタ溶着ベルト18と、このカウンタ溶着ベルト18のところに設けられている横方向溶着装置19とを包含する。
【0063】
より詳細には、横方向溶着装置19は少なくとも3つのスポーク22を備えている回転星形様構体21を包含し、少なくとも3つのスポーク22はそれらの先端部分に溶着手段23が設けられ、これらの溶着手段23は、カウンタ溶着ベルト18上を前進する2つの製品11間に存在する、2枚のプラスチックフィルム17,17'の一部分を一緒に溶着するために、順々に速く連続してカウンタ溶着ベルト18と協働する。
【0064】
有益には、したがって、本発明によれば、横方向溶着装置が関連する1サイクルのうちの小さい部分にわたって作動するだけである従来技術と比較して、少なくとも3つの溶着手段23を横方向溶着装置19の1サイクルのほぼ連続する作動中に動かすことにより、製品11を迅速に前進せしめることができる。
【0065】
更に、有益には、本発明によれば、スポーク22の溶着手段23は、溶着手段23が包装しようとする製品11の供給ピッチ及び大きさと無関係に、2つの前進する製品11間に存在する、2枚のプラスチックフィルム17,17'の一部分に常に作用するようにカウンタ溶着ベルト18と理想的な同期を作るようするために、選択的に可変位置に固定可能とされる。
【0066】
最後に、本発明による包装装置10においては、溶着手段23とカウンタ溶着ベルト18との協働が、短い時間では終らず、溶着を特別に有効にかつ確実に行わせるように相当に長い時間にわたって行われる。
【0067】
以上述べたことから、本発明による高速包装装置及びこのような装置を備えている包装機械が上述した目的を達成することがわかったであろう。
【0068】
以上述べた、本発明による高速包装装置及びこのような装置を備えている包装機械は多くの変更及び変形をすることができるものであって、これらの変更及び変形のすべてが本発明の概念に含まれるものである。また、すべての細部は技術的に等価な要素に代えることができる。実際に、使用される材料及びそれらの大きさは、技術的要求にしたがって変えることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品(11)を予め決めた可変のピッチにしたがって連続して供給して高速で包装する包装装置(10)において、前記製品(11)のためのコンベヤ(14)と、少なくとも1枚のプラスチックフィルム(17,17')のための少なくとも1つのロール(15,15')と、前記少なくとも1つのロール(15,15')から前記少なくとも1枚のプラスチックフィルム(17,17')を前記コンベヤ(14)から出てきた前記製品(11)の上面及び下面にそれぞれ供給するための供給手段(16,16')と、前記コンベヤ(14)の下流に設けられ、前記少なくとも1枚のプラスチックフィルム(17,17')により上方部分及び下方部分が覆われた前記製品(11)を受け取るカウンタ溶着ベルト(18)と、このカウンタ溶着ベルト(18)のところに設けられている横方向溶着装置(19)とを包含し、前記横方向溶着装置(19)が少なくとも3つのスポーク(22)を備えている回転星形様構体(21)を包含し、前記少なくとも3つのスポーク(22)はそれらの先端部分に溶着手段(23)が設けられ、これらの溶着手段(23)が、前記カウンタ溶着ベルト(18)上を前進する2つの前記製品(11)間に存在する、前記少なくとも1枚のプラスチックフィルム(17,17')の一部分を一緒に溶着するために、順々に連続して前記カウンタ溶着ベルト(18)と協働するようにしたことを特徴とする包装装置。
【請求項2】
請求項1記載の包装装置(10)において、2枚のプラスチックフィルム(17,17')のための2つのロール(15,15')を包含し、前記供給手段(16,16')が前記2つのロール(15,15')から前記2枚のプラスチックフィルム(17,17')を前記コンベヤ(14)から出てきた前記製品(11)の上面及び下面にそれぞれ供給することを特徴とする包装装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の包装装置(10)において、更に、前記製品(11)の少なくとも1つの側部から突出している、前記2枚のプラスチックフィルム(17,17')の一部分のための縦方向溶着装置(20)を包含することを特徴とする包装装置。
【請求項4】
請求項1記載の包装装置(10)において、前記少なくとも3つのスポーク(22)が同一の角度にしたがって互いに規則的に間隔を置いていることを特徴とする包装装置。
【請求項5】
請求項1記載の包装装置(10)において、前記溶着手段(23)が前記スポーク(22)の先端部分に沿う位置範囲内で前記回転星形様構体(21)に関して固定可能であることを特徴とする包装装置。
【請求項6】
請求項1記載の包装装置(10)において、前記溶着手段(23)が適所に位置させられている前記回転星形様構体(21)の回転中、これらの溶着手段(23)が前記カウンタ溶着ベルト(18)により画定されている平面31を少なくとも部分的に共通貫入する円形軌道(30)をたどることを特徴とする包装装置。
【請求項7】
請求項6記載の包装装置(10)において、前記カウンタ溶着ベルト(18)が、耐熱性材料により少なくとも部分的に作られていると共に、前記溶着手段(23)の作用の下で変形可能であることを特徴とする包装装置。
【請求項8】
請求項7記載の包装装置(10)において、前記カウンタ溶着ベルト(18)がばね(40)より付勢されていることを特徴とする包装装置。
【請求項9】
請求項6記載の包装装置(10)において、前記溶着手段(23)がばね(45)より付勢されていることを特徴とする包装装置。
【請求項10】
請求項6記載の包装装置(10)において、前記カウンタ溶着ベルト(18)が耐熱性材料により少なくとも部分的に作られていると共に剛体であり、前記溶着手段(23)がばね(45)より付勢されていることを特徴とする包装装置。
【請求項11】
請求項1記載の包装装置(10)において、前記回転星形様構体(21)と前記カウンタ溶着ベルト(18)とが同期され、前記溶着手段(23)の周速が前記カウンタ溶着ベルト(18)の前進速度と等しいことを特徴とする包装装置。
【請求項12】
請求項1記載の包装装置(10)において、更に、包装装置を停止させることなしに、前記少なくとも1つのロール(15,15')のプラスチックフィルム(17,17')がなくなったときに、この少なくとも1つのロール(15,15')を少なくとも1つの新しいロール(15”,15”')に自動的に取り替える装置(41)を包含することを特徴とする包装装置。
【請求項13】
請求項1記載の包装装置(10)において、更に、前記少なくとも1枚のプラスチックフィルム(17,17')を前記少なくとも1つのロール(15,15')から繰り出すための駆動手段(30,30')及び制御手段(38,38')を包含することを特徴とする包装装置。
【請求項14】
請求項13記載の包装装置(10)において、前記少なくとも1枚のプラスチックフィルム(17,17')を前記少なくとも1つのロール(15,15')から繰り出すための前記駆動手段(30,30')が、前記少なくとも1枚のプラスチックフィルム(17,17')に作用する少なくとも1つのモータロール(30,30')から成り、また前記少なくとも1枚のプラスチックフィルム(17,17')を前記少なくとも1つのロール(15,15')から繰り出すための前記制御手段(38,38')が移動可能なロール(38,38')の移動を制御するセンサを包含し、前記少なくとも1枚のプラスチックフィルム(17,17')が前記移動可能なロール(38,38')上を滑動すると共に、前記移動可能なロール(38,38')がそれらの位置を検出することができる前記センサと関連していることを特徴とする包装装置。
【請求項15】
包装機械において、包装しようとする製品(11)のフィーダ(102)と、供給された前記製品(11)のためのコンベヤ(103)であって、前記供給された製品(11)を所定のピッチで配列する手段を備えているコンベヤ(103)と、前記所定のピッチで供給された製品(11)を包装する、請求項1〜14のいずれか一項に記載の包装装置(10)とを包含することを特徴とする包装機械。
【請求項16】
請求項15記載の包装機械(100)において、更に、前記包装装置(10)の下流に、包装された前記製品(11)を制御する手段(105)と、制御された前記製品(11)の欠陥製品を廃棄する手段(104)を包含することを特徴とする包装機械。
【請求項17】
請求項15記載の包装機械(100)において、前記供給された製品(11)を所定のピッチで配列する前記手段が複数のフランクした押し要素(106)から成ることを特徴とする包装機械。
【請求項18】
請求項15記載の包装機械(100)において、更に、前記包装された製品(11)から分離され、前記2枚のプラスチックフィルム(17,17')の一部分を吸引する吸引手段を包含することを特徴とする包装機械。
【請求項19】
請求項15記載の包装機械(100)において、前記包装装置(10)が前記コンベヤ(103)と同期されていることを特徴とする包装機械。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2009−214939(P2009−214939A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−56526(P2009−56526)
【出願日】平成21年3月10日(2009.3.10)
【出願人】(591047073)シトマ ソシエタ ペル アチオニ (9)
【住所又は居所原語表記】VIA VIGNOLESE 1927 − SPILAMBERTO,MODENA,ITALY
【Fターム(参考)】