説明

魚群探知機

【課題】魚群の位置や移動方向を容易かつ迅速に理解できる魚群探知機を提供する。
【解決手段】画像表示器9の反響波表示領域27に、上下の基準線Lに対して左右対称の水深方向が設定され、且つ該基準線Lに沿って時間軸Tが設定された左右の区画表示域27a,27bを備え、船の左側に備えた送受波部20aから得た反響波情報を、左区画表示域27aに、船の右側に備えた送受波部20bから得た反響波情報を、右区画表示域27bに、時間軸Tに沿って時系列順に夫々表示するようにしたものであるから、船の左右いずれの方向に魚群がいるかを容易に理解できると共に、左右の反響波情報を容易かつ直感的に関係付けることでき得るため、釣果が向上し易い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波を水中に送信し、その反響波によって魚群を探知する魚群探知機に関する。
【背景技術】
【0002】
超音波を送信し、その反響波によって魚群を探知する魚群探知機はよく知られている。魚群探知機は、送信した超音波の進行する領域内で反射した反響波を受信して、送信から受信するまでの時間によって魚群または水底までの距離(深度)を得るようにしているが、前記領域内で反響波が帰来する方向を特定することはできない。そして、超音波は指向性を有していることから、その探知範囲も限定されてしまう。そのため、超音波を送受信する送受波部を複数配設するようにした構成が提案されている(例えば、特許文献1)。この構成では、複数の送受波部によって、広い範囲を探知することができると共に、各送受波部により受信した反響波をそれぞれ別々に表示することによって、魚群を探知した範囲を知ることができるようにしている。
【特許文献1】特許2572647号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記した従来の、複数の送受波部を備えた構成にあっては、図5のように、各送受波部で受信した反響波を所定の表示画面xに並べて個別に表示するようにしており、それぞれの反響波の情報(魚群エコーz1,z2や水底エコーw1,w2など)を表示する各領域y1,y2では、一般的な表示装置と同様に、画面の右から左に時間経過する時間軸t1,t2が設定されており、各反響波が別々に表示されるようになっている。すなわち、これは、各送受波部の反響波を個別に表示する表示装置を、並設したことと同じである。このような構成にあっては、魚群の反響波を受信した送受波部によって、魚群を探知した範囲を知ることができるが、各送受波部で夫々受信した反響波の関連性については、操業者の経験や能力に依存する。例えば、各送受波部により時間差で反響波を受信した場合には、この反響波が、別々の魚群を示すものなのか、一群の魚群が横切ったのか判断することが難しい。そのため、比較的経験の浅い者は、魚群の位置を間違えたり、船の舵取り方向を間違え易く、充分な釣果も得られ難い。さらに、各反響波を表示する表示領域では、時間経過に従って、各表示領域で反射波が右から左へ移動していくため、それぞれの関連性を判断し難くなる傾向にあり、表示装置から一旦視線を逸らしてしまうと、この傾向は一層強まる。また、経験豊かな者であっても、直感的な判断が遅れると、同様の問題が生じてしまう可能性もあり得る。
【0004】
本発明は、上記した問題点の解決を試みたものであって、魚群の位置や移動方向を正確に知得することができ得る魚群探知機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、超音波を水中に送波して、魚群または水底で反射した反響波を受信する送受波部を、船の左右両側に備え、各送受波部が受信した反響波に基づく左右の反響波情報を出力する魚探用送受波手段と、魚探用送受波手段が出力した左右の送受波部の反響波情報を、時刻情報と関連付けて記憶する測定情報記憶手段と、上下方向に沿った基準線に対して左右対称に水深方向が設定された左右の区画表示域からなる反響波表示領域を備えた画像表示器と、反響波表示領域の左区画表示域に、測定情報記憶手段に記憶された左の送受波部の反響波情報を、右区画表示域に、測定情報記憶手段に記憶された右の送受波部の反響波情報を、前記基準線に沿って設定された時間軸に沿って時系列順に夫々表示するように制御する画像表示制御手段とを備えてなるものであることを特徴とする魚群探知機である。尚ここで、反響波表示領域の基準線としては、画面上に表示されていても良いし、画面上に表示されない仮想線であっても良い。
【0006】
画像表示器の反響波表示領域では、左右の区画表示域に、左右の送受波部の反響波情報が、上下方向の時間軸に沿って同一の時間経過で表示される。そのため、左右の区画表示域に表示した反響波情報を関係付け易い。例えば、魚群が船の左右を横断した場合には、左右の区画表示域に一つの時間軸上で反響波情報が時間差で表示されるため、両者を容易かつ直感的に関係付けることができ、魚群の移動方向を理解することができ得る。これは、比較的経験の浅い者が使用する際に、その効果が大きい。さらに、左右の反響波情報は、一つの時間軸に沿って移動表示されるため、反響波表示領域から一旦視線を外したり、時間経過した後にも、左右の反響波情報の関係性を理解し易い。また、送受波部を船の左右に備えていることから、反響波表示領域の上下方向と船の前後方向とが同じ向きとなるため、左右の反響波情報から、魚群が船のどちら側にいるかを容易に判断することができる。このように、本発明の構成によれば、魚群の船に対する左右位置を容易に理解できると共に、魚群の移動方向をも直感的に理解することができるため、船の舵取りの正確性も増し、釣果も向上し易い。
【0007】
尚、反響波表示領域の左右の区画表示域では、基準線に対して左右対象に水深方向が設定されていることから、該基準線から左右両方向にそれぞれ同じ尺度で深度が示されるようになっている。これによっても、左右の区画表示域に表示された反響波情報を、比較的容易に見比べることができるため、両者の関係性を理解し易くなっている。
【0008】
このような本発明の構成にあって、反響波表示領域の時間軸は、上方から下方に向かって時間が進行するように設定したものが好適に用い得る。この場合には、船の進行方向と反響波表示領域の時間経過方向とが逆方向となるため、該反響波表示領域に示される反響波情報を一層理解し易くなる。
【0009】
また、左右の送受波部は、船の前後方向(進行方向)の中心線に対して左右対称となる位置に配設するようにした構成が好適である。これにより、上述した本発明にかかる作用効果を一層適正に発揮でき得る。さらに、左右の送受波部から夫々送波する左右の超音波を、該超音波の伝わる進行領域が部分的に重なるようにした構成が好適である。この場合には、船の中心線下の範囲をも探知することができ得る。
【0010】
尚、上記した反響波表示領域には、時間軸に所定の時間間隔(時刻)を示す目盛りを表示するようにしても良い。同様に、水深方向に沿って所定の深度を示す目盛りを表示するようにしても良い。
【0011】
上述した魚群探知機にあって、画像表示器の反響波表示領域が、その基準線側を水底とするように水深方向が設定されている構成が提案される。
【0012】
かかる構成にあっては、基準線の左右両側に、左右の水底情報が近接して表示されるため、船の左右の水底情報を見比べ易く、水底の形状を理解し易いという利点を有する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の魚群探知機は、上述したように、船の左右に備えた送受波部から得た左右の反響波情報を、画像表示器の反響波表示領域の左右の区画表示域に、上下方向の時間軸に沿って時系列順に夫々表示するようにしたものであるから、左右の区画表示域に表示した反響波情報を、容易かつ直感的に関係付け易いため、例えば魚群の移動方向などを理解し易い。そして、左右の区画表示域に表示された反響波情報により、船の左右いずれの方向に魚群がいるかを容易に理解することもできる。したがって、魚群の位置を直感的に判断し易く、船の舵取りの正確性が増し、釣果が向上し易い。
【0014】
上述した魚群探知機にあって、画像表示器の反響波表示領域が、その基準線側を水底とするように水深方向が設定されている構成とした場合には、基準線の左右両側に、左右の水底情報が近接して表示されることから、船の左右の水底情報を見比べ易く、水底の形状を理解し易い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の実施例を添付図面を用いて詳述する。
図1は、船50の左右にそれぞれ送受波部20a,20bが配設されている状態を示している。ここで、左右の送受波部20a,20bは、船50の前後方向(進行方向)に沿った中心線に対して左右対称となる位置に取り付けられている。
【0016】
図2は、本実施例の魚群探知機1の制御回路を示すブロック図である。魚群探知機1は、マイクロコンピュータからなる主制御部11を備えている。この主制御部11には、魚群探知機1の統括的な制御を処理実行するための中央処理装置(CPU)12が配設される。この中央処理装置12には、測定情報を読み書きするための測定情報用メモリー(RAM)13が、データのやり取りを行うデータバス(図示省略)を介して接続されている。また、中央処理装置12には、種々の制御を処理実行するためのプログラムが格納されるプログラム用メモリー(ROM)15も接続されている。また、主制御部11には、計時装置16が設けられており、この計時装置16から中央処理装置12へ随時時刻情報が出力される。
【0017】
さらに、主制御部11には、入力ポート(図示省略)及び出力ポート(図示省略)が設けられ、これらのポートを介して魚探用送受波装置2が接続されている。
【0018】
魚探用送受波装置2は、超音波を送受信する送受波部20a,20bと、該送受波部20a,20bと主制御部11とを接続する送受波制御回路21とから構成されており、主制御部11から送受波制御回路21へ所定のトリガー信号が出力されると、送受波部20a,20bが所定波長の超音波パルスを水中に送波するようになっている。そして、水底(海底)や魚群に反射した反響波が送受波部20a,20bで受信(受波)されると、送受波制御回路21が、各送受波部20a,20bが夫々受信した反響波の情報(受波タイミングや受波強度等)をデジタル信号に変換し、反響波情報として主制御部11へ出力する。すなわち、本実施例にあっては、魚探用送受波装置2により本発明にかかる魚探用送受波手段が構成されている。
【0019】
送受波制御回路21から主制御部11に反響波情報が入力されると、中央処理装置12は、該反響波情報と、計時装置16から出力された時刻情報とを関連付けて、一セットの測定情報として測定情報用メモリー13に記憶する。測定情報用メモリー13は、約5時間分の測定情報を記憶可能な容量を有しており、測定情報は測定順に蓄積記憶される。測定情報が記憶容量を超えた場合には、古い測定情報が順次削除される。すなわち、本実施例にあっては、測定情報用メモリー13により、本発明にかかる測定情報記憶手段を構成する。
【0020】
また、上記した主制御部11の入力ポートには、オペレータが種々の設定を入力するためのキー操作部26が接続される。このキー操作部26はポインティングデバイスや複数のボタンを備えており、オペレータは、これらを操作することによって、画像表示器9の表示モードや各種の表示設定等を変更できる。
【0021】
また、主制御部11の入出力ポートには、表示制御回路17が接続されており、該表示制御回路17に、画像表示器9が接続される。画像表示器9は、縦長矩形状の表示画面10(図2参照)を備えるものであり、TFT、LCD、又はCRT等によって構成される。
【0022】
主制御部11の中央処理装置12は、上記した測定情報に従って画像データを生成し、さらに該画像データから表示画面情報を生成し、上記した表示制御回路17へ出力する。表示制御回路17は、中央処理装置12から表示画面情報を受け取ると、その表示画面情報を適正なビデオ信号に変換し、画像表示器9へと出力する。すなわち、本実施例にあっては、これらの中央処理装置12や表示制御回路17によって、本発明における表示制御手段が構成される。
【0023】
次に本発明の要部について説明する。
上記した送受波制御回路21は、主制御部11から所定のトリガー信号を入力すると、左右の送受波部20a,20bから夫々に超音波パルスを送波する。超音波は、送波方向に略円錐状に拡がって進行していくことから、本実施例にあっては、図1のように、左右の送受波部20a,20bから送波した左右の超音波パルスの伝播領域45a、45bが、船50の下方で部分的に重なるように、左右の送受波部20a,20bの配設位置および配設角度を調整している。
【0024】
ここで、主制御部11は、左右の送受波部20a,20bから、所定の時間間隔を置いて交互に超音波パルスを送波するように、トリガー信号の出力制御している。このように左右の送受波部20a,20bから交互に超音波パルスを送波することにより、各反響波が干渉することを抑制している。
【0025】
一方、図3に、上記した画像表示器9の表示画面10の一表示例を示す。かかる表示例にあって、矩形の表示画面10には、反響波表示領域27が表示されている。この反響波表示領域27には、左右の送受波部20a,20bで受信した各反響波の情報が、可視的に表示される。
【0026】
ここで、反響波表示領域27は、その上下方向に沿った基準線Lにより左右に区画された区画表示域27a,27bから構成されている。この基準線Lは、反響波表示領域27の中心線となっており、左右の区画表示域27a,27bを同じ面積としている。そして、基準線Lに沿って時間軸Tが設定されており、該時間軸Tに沿って一定時間間隔を示す時間目盛り(図示省略)が表示されている。本実施例にあっては、反響波表示領域27の上端が最も直近の時間を示し、下方へ進むに従って過去の時間となるように設定している。すなわち、反響波表示領域27の上端から次々に新しい反響波情報が表示されるに伴って、前の反響波情報が下方へ順次移動するようになっており、総じて反響波情報が時系列順に表示している。
【0027】
また、基準線Lに対して左右対称とするように、左右の横軸に沿って水深方向が設定されており、左右の区画表示域27a,27bの深度を示す深度目盛り(図示省略)が所定間隔で表示されている。すなわち、左右の区画表示域27a,27bでは、同じ間隔で深度が表示され、左右対称に表示される。本実施例にあっては、左区画表示域27aの左端と右区画表示域27bの右端とをそれぞれ水面とし、基準線L側を水底とするように水深方向を設定している。そして、左右の区画表示域27a,27bに、その深度に従って、夫々に反響波情報を表示している。
【0028】
このような反響波表示領域27には、その左区画表示域27aに、左の送受波部20aで受信した反響波(魚群エコー37aや水底エコー38aなど)の反響波情報を表示し、右区画表示域27bに、右の送受波部20bで受信した反響波(魚群エコー37bや水底エコー38bなど)の反響波情報を表示する。ここで、魚群エコー37a,37bや水底エコー38a,38bなどの反響波情報を表示するための画像データは、上記したように、測定情報用メモリー13に記憶された測定情報に基づいて上記中央処理装置12が生成するものである。詳述すると、左右の送受波部20a,20bで受信した魚群エコー37a,37bや水底エコー38a,38bをそれぞれ、計時装置16から出力された時刻情報と関連付けて、一セットの測定情報として測定情報用メモリー13に記憶する。そして、中央処理装置12により、各測定情報に基づいて、反響波表示領域27の左区画表示域27aに、左の魚群エコー37aや水底エコー38aを表示し、右区画表示域27bに,右側の魚群エコー37bや水底エコー38bを表示するための、画像データを生成する。
【0029】
尚、上記した反響波表示領域27で表示する深度は、水底エコー38a,38bの示す深度に応じて、適宜自動的に変更するように制御している。また、基準線Lに沿った時間軸にあっては、その単位(目盛り)を、キー操作部26の操作によって変更することができる。また、反響波表示領域27で表示される反響波情報は、反響波の強さを、色や濃淡などによって表すようにしている。
【0030】
このような反響波表示領域27には、その左右の区画表示域27a,27bに、左右の送受波部20a,20bで受信した反響波が夫々に表示されるため、魚群が自船50の右側か左側かのいずれにいるかを直感的に知ることができる。さらに、左右の区画表示域27a,27bでは、同一の時間軸T(時間経過)に従って表示しており、横方向の深度も同一の単位(目盛り)に従って表示していることから、両表示域27a,27bで夫々に表示された各反響波情報の関係を容易かつ直感的に理解できる。例えば、魚群が自船50下を左から右に横切った場合には、左区画表示域27aに魚群エコー37aが表示された後に、右区画表示域27bに魚群エコー37bが表示される。そのため、魚群が横切ったことを直感的に理解し易い。このように、魚群の位置および移動方向などを容易かつ直感的に理解できるため、釣果が向上し易いという優れた効果を発揮でき得る。
【0031】
また、上述した実施例にあっては、反響波表示領域27の基準線L側を水底として水深方向を設定した構成であるが、別例として、図4のように、基準線Lを水面とするように水深方向を設定する構成としても良い。この画像表示器の表示画面70の反響波表示領域77は、上述の実施例と同様に、基準線Lに沿って時間軸Tが設定されており、横軸に沿って深度が設定されている。そして、基準線Lを水面とし、左区画表示域77aの左端側と右区画表示域77bの右端側とを、水底とするように、水深方向が設定されている。このような反響波表示領域77によっても、上述した実施例と同様に、本発明の作用効果を奏する。尚、図中の符号は、上述した実施例と同じ構成要素には同じ符号を記し、その説明を省略している。
【0032】
このような本発明にかかる構成にあっては、二個の送受波部20a,20bを船50の左右両側に夫々配設するようにした構成であるため、三個以上の送受波部を配設するものと異なり、配設作業も容易であり、コストも抑制することができる。そのため、比較的小型のボート等に好適に用い得る。
【0033】
一方、上述した実施例の構成にあって、画像表示器に自船位置を画像表示する構成を備えたものとすることもできる。例えば、自船位置検出手段により自船位置を検出して、この自船位置情報を、測定情報記憶手段により時刻情報と関連付けて記憶し、画像表示制御手段により、画像表示器に設けた航路表示領域に、前記自船位置情報に基づいて地図上に航路を画像表示するようにした構成とすることができる。さらに、自船位置情報と、上記した反響波表示領域で表示する反響波情報と共に、時刻情報と関係付けて一セットの測定情報として記憶処理し、両情報を関係付ける指標を、航路表示領域と反響波表示領域とに適宜表示するようにする。これにより、反響波情報の測定位置を一目で理解することができ、さらに、直近の反響波情報と過去の反響波情報との位置関係を理解することも可能となる。
【0034】
本発明にあっては、上述した実施例に限定されるものではなく、その他の構成についても、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】左右の送受波部20a,20bの配設状態を示す説明図である。
【図2】魚群探知機1の制御回路を示すブロック図である。
【図3】画像表示器9の表示画面10の一表示例である。
【図4】画像表示の表示画面70の別の表示例である。
【図5】従来の魚群探知機における、複数(二つ)の送受波部で受信した反響波を表示する表示画面xの表示例である。
【符号の説明】
【0036】
1 魚群探知機
2 魚探用送受波装置(魚探用送受波手段)
5 測定情報記憶装置(測定情報記憶手段)
9 画像表示器
20a,20b 送受波部
27 反響波表示領域
27a 左区画表示域
27b 右区画表示域
50 船(自船)
L 基準線
T 時間軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波を水中に送波して、魚群または水底で反射した反響波を受信する送受波部を、船の左右両側に備え、各送受波部が受信した反響波に基づく左右の反響波情報を出力する魚探用送受波手段と、
魚探用送受波手段が出力した左右の送受波部の反響波情報を、時刻情報と関連付けて記憶する測定情報記憶手段と、
上下方向に沿った基準線に対して左右対称に水深方向が設定された左右の区画表示域からなる反響波表示領域を備えた画像表示器と、
反響波表示領域の左区画表示域に、測定情報記憶手段に記憶された左の送受波部の反響波情報を、右区画表示域に、測定情報記憶手段に記憶された右の送受波部の反響波情報を、前記基準線に沿って設定された時間軸に沿って時系列順に夫々表示するように制御する画像表示制御手段と
を備えてなるものであることを特徴とする魚群探知機。
【請求項2】
画像表示器の反響波表示領域が、その基準線側を水底とするように水深方向が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の魚群探知機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−222414(P2009−222414A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−64354(P2008−64354)
【出願日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願人】(000116091)ロイヤル工業株式会社 (27)
【Fターム(参考)】