説明

(Rp)−8−置換cAMPSを製造する方法

【課題】
【解決手段】本発明は、(Rp)−8−置換 アデノシン−3’,5’−サイクリックホスホロチオ酸、またはその塩もしくはエステルの製造方法に関連する。その製造方法は、8−ブロモアデノシン−3’,5’−サイクリックリン酸をp−アミド化し、そのp−アミド体を塩基および二硫化炭素と反応させ、(Rp)−8−ブロモアデノシン−3’,5’−サイクリックホスホロチオ酸またはその塩もしくはエステルを生じる工程を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、(Rp)−8−置換 アデノシン−3’,5’−サイクリック ホスホロチオ酸またはその誘導体の新規製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
天然に存在するプリン・サイクリック・一リン酸、サイクリック・アデノシン・一リン酸(cAMP)およびサイクリック・グアノシン・一リン酸 (cGMP)は、ホルモンの細胞機能に対する効果を仲介するのに重要なメッセンジャー分子である。
【0003】
そのようなサイクリック・ヌクレオチドの類似体は、免疫機能を向上または低減することに関連した疾患を治療するのに用いられうることが提案されている。従ってそのような類似体の1つは、アデノシン・サイクリック・モノホスホロチオエート(cAMPS)またはより正確にはアデノシン3’,5’−サイクリック・モノホスホロチオエートであり、この場合、リン原子からぶら下がっている酸素の1つが硫黄で置き換えられている。その結果、リンはキラル中心になり、Rp配置(リン原子において)の場合、cAMPSはcAMPアンタゴニストであり、一方、Sp配置(リン原子において)の場合、cAMPアゴニストである。
【0004】
HIV治療の一部としてのcAMPアンタゴニストとしての(Rp)−cAMPSの使用は、例えばWO98/48809(特許文献1)の実施例において提案されており、腫瘍性成長の阻害剤としてのcAMPSの使用は、US−A−5843916(特許文献2)において提案されている。
【0005】
様々な8−ヘテロ置換(Rp)−cAMPS化合物が当該分野で公知であり、ブロモ、クロロおよびヨード化合物が含まれる。また、8−置換−OH誘導体、−SR誘導体(式中、Rはメチル、エチル、イソプロピル、フェニルまたは置換フェニルである)、−NHR誘導体(式中、Rはヘキサンまたはシクロプロパン)および8−ピペリジノcAMPSが知られている。
【0006】
8−置換cAMPSの製造方法は公知であり、とりわけWO2005/123755(特許文献3)の方法、この文献には8−カルビル置換基をcAMPSへ4つの方法により導入することが説明されている。まず最初に、8−ハロゲン化3’5’−サイクリック・ホスホロアミデートを8−カルビル化し、その後リンに結合した窒素を硫黄で置き換え、その反応ではキラルなリンの配置は保持され;2番目および3番目において、アデノシンを8−カルビル化し、その後、サイクリック・リン基を導入する;そして4番目に8−ハロcAMPSを8−カルビル化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際公開第98/48809号パンフレット
【特許文献2】米国特許第5843916号明細書
【特許文献3】国際公開第2005/123755号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ここで驚いたことに、従来知られていた8−置換(Rp)−cAMPS(特に臭素の部分的8位交換、例えば、ある反応工程の間、塩素との臭素の部分的8位交換)の製造方法に関連した欠点が、反応試薬および反応条件を選択することにより著しく減じるか、または、予防さえすることができることを我々は見出した。以後、本発明を説明するが、本発明は、変換の間に8位において望ましくない更なる置換が著しく起こることなく、ホスホロアミデート中間体をそのホスホロチオエート類似体へ変換すること、それにより、実質的に純粋な生成物を製造することができることを可能にした。この生成物はさらに所望であれば制御して8位をさらに置換してもよい。
【課題を解決するための手段】
【0009】
従って、本発明の一観点から、本発明は、(Rp)−8−置換アデノシン−3’,5’−サイクリックホスホロチオ酸またはその誘導体を製造する方法を提供する。この方法は、8−ブロモアデノシン−3’,5’−サイクリックリン酸をP−アミド化し、P−アミド体(アミデート)を塩基および二硫化炭素と反応させて(Rp)−8−ブロモアデノシン−3’,5’−サイクリックホスホロチオ酸またはその塩もしくはエステルを得る工程を含む。P−アミド化は、任意に置換された1級アミン、例えば、アリールアミン、アルキルアミンまたはアラルキルアミン、特に好ましくはベンジルアミンとの反応により行うことが好ましい。
【発明を実施するための形態】
【0010】
酸形態とエステルまたは塩誘導体の形態との間の本発明に従う方法により、または方法に関連して生じた化合物の変換は、当業者であれば、方法のいずれの段階においても可能であることが容易に理解できるであろう。それ自体、リン酸またはホスホロチオ酸を参照することは、そのエステルまたはその塩の誘導体を含むことも意図する。
【0011】
本発明の方法により生じうる(Rp)−8−置換−cAMPSの例には、式Iの化合物ならびにその塩およびエステルを含む。
【0012】
【化1】

【0013】
[式中、
RはF、Br、ClもしくはIまたはR1Zを意味し、ここでR1は:
(1)C1-6−アルキル(直鎖状または分岐状であってもよい)もしくはC3-7−シクロアルキル、C2-6−アルキレンもしくはC5-8−シクロアルキレン、
ここでいずれの基もヘテロ原子を挿入して有していてもよく、すなわち、オキサ誘導体としてのエーテルの一部であってもよく、チア誘導体としてのスルフィドの一部であってもよく、チア誘導体は酸化されてスルホキシドもしくはスルホンであってもよく、もしくは、アザ誘導体としてアミンの一部であってもよい;
(2)C3-10−アリールもしくはC3-10−ヘテロアリール、これらは1もしくはそれ以上の炭素原子もしくはヘテロ原子において、例えば、水素もしくは重水素により、還元され、部分的に還元されたアリールもしくはヘテロアリール基を生じてもよい;または
(3)NHR2基、ここでR2は、上記(1)および(2)で定義したR1と同様であり、ただし、C1-4−CO、C5-8−アリール−COもしくはC5-8−ヘテロアリール−CO(アリールもしくはヘテロアリールは、上記(2)において定義したとおりである)も意味する]。
【0014】
上記式Iにおいて、全てのヘテロアリール系は、酸素、硫黄および窒素からなる群から独立して選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含む。
【0015】
上記に定義した前記R1基は、1またはそれ以上のハロゲン、(アルキル化、アリール化、ヘテロアリール化もしくはアシル化されたヒドロキシ誘導体およびそれらの硫黄類似体を含む)水酸基ならびに/または(アミノ基それ自体、上記のように置換されたり、もしくはアミドもしくはウレタン、カルボン酸もしくはエステルもしくはそのアミドの形態でアシル化された)アミノ基および/または環内もしくは鎖内においてオキソ基で独立して置換されていてもよい。
【0016】
本発明の一実施形態において、(Rp)−8−置換アデノシン−3’,5’−サイクリックリン酸の2’−水酸基は、工程の全てまたは幾つかの間、保護基で保護されている。(Rp)−8−置換アデノシン−3’,5’−サイクリックリン酸の2’−水酸基は、P−アミド化の前は保護基で保護され、二硫化炭素との反応の後、脱保護されるのが好ましい。保護基は、シリル保護基、特にtert−ブチルジメチルシリル(TBDMS)保護基が好ましい。
【0017】
本発明の方法において用いる塩基は、好ましくは強塩基、特にN-金属化アミン(ここで、金属はリチウム、マグネシウム、亜鉛、ナトリウム、カリウムまたはセシウムである)であるのが好ましい。
【0018】
特に好ましいのは、30より大きいpKa値、例えば31より大きいpKa値、好ましくは32より大きいpKa値、さらに好ましくは33より大きいpKa値、または特に好ましくは34を超えるpKa値、たとえば、30〜35のpKa値を有する2級アミンから誘導されたリチウムアミドであり、例えばHNR12から誘導されたリチウムアミド(ここで、R1およびR2は、同一または異なっていてもよく、任意に置換されたC1-6−アルキル、C3-6−シクロアルキル、フェニルおよびトリ(C1-3−アルキル)シリルからなる群から選択されるか、または、R1およびR2と一緒になってNが、任意に置換された5員ヘテロ芳香族モノサイクリック基もしくは6員ヘテロ芳香族モノサイクリック基を形成してもよい)である。強塩基として特に好ましいのは、金属水素化物(例えば、水素化リチウム、水素化ナトリウムまたは水素化カリウム、特に水素化ナトリウム)、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ピロール、ジフェニルアミン、ジ−sec−ブチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−イソプロピル−N−シクロヘキシルアミン、ビス−トリメチルシリルアミン、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、N−イソプロピル−N−トリメチルシリルアミン、N−ネオペンチル−N−トリメチルシリルアミンおよびN−tert−ブチル−N−トリメチルシリルアミンである。
【0019】
他の同様なpKa値を有するアミンから誘導されたN−金属化アミンも用いることができる。故に、特に好ましいのは、上記2級アミンから誘導されたマグネシウムアミド塩基である。これらは、モノアミン塩(例えば、ブロモ(ジイソプロピルアミノ)マグネシウム)もしくはジアミン(例えば、マグネシウムビス(ジイソプロピルアミン))のいずれかとして、または好ましくはC1-6−アルキルマグネシウムアミド(例えば、ブチル−マグネシウムジイソプロピルアミン)として用いられてもよい。
【0020】
また、特に好ましいのは、R12NMgCl・LiCl(ここで、R1およびR2は、上記で定義したとおりである)の型の混合リチウム/マグネシウムアミドである。特に好ましい例は、R1およびR2は、i−プロピルである上記式の混合アミドであるか、または、N、R1およびR2は、一緒になって2,2,6,6−テトラメチルピペリジノ塩を形成する上記式の混合アミドである。
【0021】
また、特に好ましいのは、上記2級アミンから誘導される亜鉛アミド塩基である。リチウム(ジ−tert−ブチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジノ)亜鉛酸塩は、特に好ましい例である。
【0022】
また、特に好ましいのは、いわゆる「超強塩基」、有機リチウム誘導体とより重いアルカリ金属アルコキシドの複合塩基、例えば、n−ブチルリチウム−カリウム−tert−ブトキシドである。
【0023】
本発明に従い用いることができる他の強塩基には、カリウムtert−ブトキシドもしくはナトリウムtert−ブトキシド、および立体的に束縛されたC1-6−アルキルリチウム誘導体(例えば、tert−もしくはsec−ブチルリチウム)が含まれ、ある場合には、n−ブチルリチウムも用いることができる。また、金属として好ましいのは、マグネシウム、例えば、アルキルマグネシウムハロゲン化物の形態、好ましくはイソプロピルマグネシウムクロライドである。
【0024】
前記に定義した強い非求核性塩基を用いるホスホロアミデート中間体の脱プロトン化は、前記のように、選択した塩基と適合性な通常の溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド、ジクロロメタンまたは、テトラヒドロフランのようなエーテル型溶媒)において、−100℃と100℃の間、例えば−80℃と室温の間、好ましくは−78℃と0℃との間、より好ましくは−50℃と−10℃との間の温度で、1分から3時間の間、好ましくは10分から2時間の間、特に30分から90分の長さ、行われるのが好ましい。
【0025】
上記方法により製造された(Rp)−8−ブロモアデノシン−3’,5’−サイクリックホスホロチオ酸またはその塩もしくはエステルは、その後、8位を置換してもよい。好ましい実施形態において、本発明の方法は従って、他の置換基で8位において臭素を置き換える工程をさらに含む。この他の置換基は、例えば、チオール、アルコールもしくはフェノールまたは1級もしくは2級アミンであってもよい。この他の置換基は、当該分野の公知の方法、例えば求核置換を用いることにより、導入することができる。
【0026】
臭素のこのヘテロ求核置換は、例えば、硫黄原子を保護基の付加により保護することにより、ホスホロチオ酸官能基をマスクした後、適切に行うことができる。このS−保護基は、好ましくはアルキル基、特に好ましくはp−ニトロベンジル基であり、p−ニトロベンジル基は、例えば臭化ベンジルを用いてアルキル化することにより導入することができる。このS−保護基は、置換が起こった後、除去されるのが好ましい。保護基がp−ニトロベンジル基の場合、脱保護は、希水酸化ナトリウム、より好ましくは1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、またはp−チオクレゾールのようなチオールの存在下でDBUの同属体を用いた緩和な条件下で行うことができる。
【0027】
上記方法により製造される8−置換(Rp)−cAMPSは、医薬組成物に製剤化されていてもよい。本発明の別の実施形態は、従って、(Rp)−8−置換アデノシン−3’,5’−サイクリックホスホロチオ酸、またはその塩もしくはそのエステルを製造する方法を意図する。その方法は、(Rp)−8−置換アデノシン−3’,5’−サイクリックホスホロチオ酸またはその塩もしくはそのエステルを、1またはそれ以上の医薬的に許容される担体または賦形剤と混合することにより、医薬組成物に製剤化する工程をさらに含む。(Rp)−8−置換アデノシン−3’,5’−サイクリックホスホロチオ酸の塩またはエステルは、生理学的に許容されるその塩またはエステルであるのが好ましい。
【0028】
さらなる観点から、従って、本発明は、本発明の方法により製造される生理学的に許容される8−置換(Rp)−cAMPSまたはその誘導体と、医薬的に許容される担体または賦形剤と共に含む医薬組成物を提供する。
【0029】
本発明の組成物は、例えば、錠剤、カプセル剤、散剤、シロップ剤、スプレー剤、液剤、分散剤、座薬等の通常の投与形態をとってもよい。活性剤は、1またはそれ以上の医薬的に許容される担体または賦形剤、例えば、溶媒(例えば注射剤用には水)、希釈剤、安定剤、粘度調整剤、pH調整剤、芳香剤、香味料、抗酸化剤等と混合し、通常のやり方で組成物を製造してもよい。
【0030】
本発明の方法により製造された、または、本発明の方法において用いられた化合物の「塩」の用語は、その化合物がアミノ官能基のような適切な塩基性基を有する場合、内部塩を意味し、または、無機もしくは有機酸もしくは塩基との塩を意味する。好ましくは、生理学的に許容される無機酸(例えば、臭化水素酸、リン酸、硝酸、塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸)または有機酸(例えば リンゴ酸、コハク酸,酢酸、フマル酸、マレイン酸、マンデル酸、乳酸、酒石酸およびクエン酸)との塩である。また好ましいものは、生理学的に許容される塩基(例えば、アルカリ金属水酸化物もしくはアルカリ土類金属水酸化物、例えば、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウム、または炭酸塩、アンモニア、水酸化亜鉛もしくは水酸化アンモニウムまたは、有機アミン(例えば、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、シクロヘキシルアミンおよびジシクロヘキシルアミン、とりわけ))との塩である。
【0031】
以下に本発明を詳細に説明するが、本発明を限定するものではない。
【実施例1】
【0032】
出発原料の製造(スキームA):
【0033】
【化2】

【0034】
出発原料は、市販で入手したcAMPである。国際出願WO2005/123755号パンフレットに説明したように、大量スケールでの臭素化により、8−ブロモ誘導体を得た。リボースの2’−OH基を次いで巨大なシリル基で保護して、中間体シリルオキシ誘導体を得た。他のことの中で、シリル基は、相対的な溶解性に影響を与える。それぞれ塩化シリルをシリル化のために用いた。そのシリル化は、低温で行うとハロゲン交換(塩素イオンが臭素置換基を置き換えるであろう)(その塩素イオンは、塩化シリル試薬から発生する)を防止することができ、最も効果的に行われる。反応の間、低温に保ち、反応の後処理の前に反応媒体を中和することにより、ハロゲン交換を防止する。代わりとして、それぞれ、シリルトリフレート(シリルトリフルオロメタンスルホネート)を用いることによりハロゲン交換を排除することもできる。
【実施例2】
【0035】
(Rp)−8−ブロモアデノシン−3’,5’−サイクリック ホスホロチオ酸(スキームB)の製造:
【0036】
【化3】

【0037】
基質はスキームAからのシリル保護されたブロム体である(実施例1)。アミド化は、低温で、ジクロロメタンとTHF中、塩化オキサリルとDMFを用いて、リン酸の内部活性化を経て行われる。アミンでその後処理すると、アミデート(アミド)体が得られる。(Sp)−異性体のみが単離された。アリールアミン(例えば、アニリン)またはアルキルアミン(例えば、ベンジルアミン)のいずれかを、アミン化のために用いた。アミンの選択は、8−置換基の反応性に依る。強塩基をアミド体のアミド水素を抜き出すために用いる。金属アミド体は、次いで、二硫化炭素で処理して、付加体を形成する。次いで、転位によりホスホロチオエート体を生じる。
【0038】
シリル保護は、フッ素イオンにより、例えば、DMF中フッ化アンモニウム(室温で3〜5日間)を用いて、または、フッ化セシウム(室温で数時間)を用いて、切断することができる。
【0039】
ホスホロチオ酸体は、アンモニウム塩として、好ましくはトリブチルアンモニウム塩として、精製することができる。アンモニウム塩は、所望であれば、金属水酸化物、例えば水酸化ナトリウムを単に添加することにより、アルカリ金属塩へ変換することができる。
【0040】
アニリンをアミド化に用いたとき、収率は40〜60%であった;ベンジルアミンを用いたとき、収率は60〜80%であった。カリウムtert−ブトキシドをアニリデート(anilidate)のチイレート化(thiylation)のための塩基として用い、ベンジルアミデートについては、リチウムアミド塩基、市販のLDAを用いた。
【実施例3】
【0041】
(Rp)−8−ブロモアデノシン−3’,5’−サイクリックホスホロチオ酸の8−置換(スキームC):
【0042】
【化4】

【0043】
立体化学的に純粋な8−ブロモ−または8−クロロ−cAMPSを、ホスホロチオエート誘導体において8位へヘテロ置換基を導入するための基質として用いた。原則的には、誘導体の幾つかの系統は、対応するアミド体(アミデート)を経て立体選択的に製造された1種類のハロゲン基質から入手可能になった。ホスホロチオ酸段階におけるプリン環の8位の臭素のヘテロ求核的置換および位置選択的置換は、ホスホロチオ酸部分における硫黄の反応性のため、困難であろう。大部分の場合、予めのS−保護がスキームCに示すように、有利であるか、または必要である。この場合、シリル保護基は最終工程まで残される。全体の安定性は、そのシリル基が早い段階で除去された場合、向上し、その結果、遊離水酸基化合物がスキームDによる最終工程に用いられる。
【0044】
【化5】

【実施例4】
【0045】
8−ブロモアデノシン−3’,5’−サイクリックリン酸
臭素(15.4ml,0.30mol)をcAMP(98.8g,0.30mol)と酢酸ナトリウム・三水和物(81.6g,0.60mol)の水(1.5L)中溶液に攪拌しながら1時間にわたって室温で添加した。24時間後、亜硫酸ナトリウムを暗赤色が消えるまで、ゆっくりと添加した。沈殿物をろ過して集め、得られた固体を水、2−プロパノールおよびジエチルエーテルで洗浄し、減圧下に乾燥させた。生成物を水(500ml)中に分散させ、重炭酸ナトリウム(1当量)をゆっくり添加して溶解させた。全ての材料が溶解したとき、少量の亜硫酸ナトリウムを添加して溶液の暗赤色を除去した。生成物の析出は1.0Mの臭化水素酸を激しく攪拌しながら滴下して添加することにより行った。得られた沈殿物を集め、水、2−プロパノール、ジエチルエーテルで洗浄し、高真空下に乾燥させて明黄色粉末を得た。
収量:92.0g(76%)
1H NMRは文献と一致していた。
【実施例5】
【0046】
2’−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−ブロモアデノシン−3’,5’−サイクリックリン酸トリブチルアンモニウム塩
(a)TBDMS−Clを用いる
TBDMS−Cl(2.72g,18mmol)を8−Br−cAMPトリブチルアンモニウム塩(実施例4)(7.0g,11.8mmol)とイミダゾール(2.45g,36mmol)のDMF(30ml)中溶液に室温で添加した。その混合物を60℃で20時間アルゴン雰囲気下で攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を水(150ml)中に懸濁させ、30分間攪拌して全てのシリル化リン酸を加水分解し、1MのHBr(約12ml,pH2〜3まで)をろ液に添加した。沈殿物をろ過して、水で洗浄して減圧下に乾燥させた。この酸をMeOH(80ml)中に懸濁させ、Bu3N(5ml)を添加した。透明な溶液が得られるまで(約30分)、得られた混合物を室温で攪拌した。溶媒は留去して除き、次の反応にそのまま用いるため、残渣を真空下P25で洗浄した。
収量:6.60g(78%)の白色固体。
【0047】
HRMS(エレクトロスプレー):負のイオン測定値:M 520.0427.計算値520.0422。
1H NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ 0.01 (3H, s, Si-CH3), 0.03 (3H, s, Si-CH3), 0.83 (9H, s, Si-t-Bu), 0.87 (9H, t), 1.28 (6H, m,), 1.53 (6H, m,), 2.79 (6H, m,), 3.90 (2H, m,), 4.11 (1H, m,), 5.02 (2H, m,), 7.53 (2H, s, NH2), 8.15 (1H, s, H-2).
13C NMR (DMSO-d6, 75 MHz): δ: -5.3, -4.7, 13.6, 18.0, 19.6, 25.6, 25.7, 51.9, 65.4, 72.3, 72.4, 76.2, 94.3, 119.2, 126.5, 150.0, 153.2, 155.0.
31P-NMR (CDCl3, 81MHz): δ -1.36。
【0048】
(b)TBDMS−トリフレートを用いる
TBDMS−トリフレート(4.75g,4.13ml,18mmol)を8−Br−cAMPトリブチルアンモニウム塩(実施例4)(5.3g,8.9mmol)とイミダゾール(1.72g,27mmol)のCH2Cl2(40ml)懸濁液に室温で添加した。その混合物を20時間アルゴン雰囲気下に攪拌した。溶媒を除去し、残渣を水(120ml)中に懸濁させ、30分間攪拌して全てのシリル化リン酸を加水分解し、1MのHBr(約10ml,pH2〜3まで)をろ液に添加した。沈殿物をろ過して、水で洗浄して減圧下に乾燥させた。この酸をMeOH(60ml)中に懸濁させ、Bu3N(4ml)を添加した。透明な溶液が得られるまで(約30分)、得られた混合物を室温で攪拌した。溶媒は留去して除き、次の反応にそのまま用いるため、残渣を真空下P25で洗浄した。
収量4.93g(78%)の白色固体、上記物性データを有する。
【実施例6】
【0049】
(Sp)−8−ブロモアデノシン−2’−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−3’,5’−サイクリックN−ベンジルホスホロアミデート
無水CH2Cl2(40ml)中の無水DMF(0.385ml,5.00mmol)をアルゴン・ガス雰囲気下に置き、0℃に冷却して、塩化オキサリル(3ml,2M、CH2Cl2中,6.0mmol)をゆっくり添加した。冷却浴を除去して、懸濁液を室温で30分間攪拌し、反応混合物を−65℃まで冷却し、無水CH2Cl2(3ml)中のトリブチルアンモニウム8−ブロモアデノシン−2’−O−TBDMS−3’,5’−サイクリック一リン酸(実施例5)(4.750g,6.7mmol)溶液をテフロン(登録商標)チューブを通じて添加した。その混合物をこの温度で1時間攪拌し、無水(CaH2)ベンジルアミン (2.84ml,26.8mmol)をゆっくりと添加した。1時間後、冷却浴を除去し、その反応混合物を室温で2時間攪拌し、混濁した反応混合物をCH2Cl2で120mLまで希釈し、冷飽和炭酸水素ナトリウム(2×50ml)と共に振とうした。有機相をMgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下で除去し、残渣をCH2Cl2中4%メタノールを用いてシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーに付した。
収量 2.0g(49%)の白色固体。
【0050】
TOF MS ES+: 611.1/613.1;.
31P (CDCl3, 121 MHz): δ 8.29;
1H NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 0.03 および 0.04 (6H, 2 s, 2× Si-Me), 0.84 (9H, s, Si-tBu), 3.61 − 3.68 (1H, m), 4.13 − 4.21 (3H, m,), 4.35 − 4.56 (2H, m), 5.0 (1H, d, J 5.1 Hz,), 5.62 - 5.70 (1H, m,), 5.85 (2H, bs, NH2), 5.91 (1H, s,), 7.25 - 7.33 (5H, m,), 8.21 (1H, s, H-2).
【実施例7】
【0051】
(Rp)−8−ブロモアデノシン−2’O−(tert−ブチルジメチルシリル)−3’,5’−サイクリックホスホロチオ酸
THF/ヘプタン/ジエチルエーテル(2ml,3.6mmol)中のLDAの1.8M溶液を、無水THF(30ml)中の(Sp)−8−ブロモアデノシン−2’−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−3’,5’−サイクリックN−ベンジルホスホロアミデート(実施例6)(2.0g,3.27mmol)の溶液へ−78℃で添加した。その混合物をこの温度で20分間攪拌し、CS2(0.6ml,9.81mmol)を添加した。冷却浴を10分後に除去した。その反応混合物を室温で3時間攪拌し、溶媒をロータリーエバポレーターで部分的に除去した。ヘキサンを析出が完全になるまで次いで添加した。その沈殿物を水(50ml)に溶かし、1MのHBr(3.3ml)を0℃で添加した。(Rp)−8−ブロモアデノシン−3’,5’−サイクリックホスホロチオ酸をろ過して集めて、高真空下で終夜乾燥させた。
【実施例8】
【0052】
(Rp)−8−ブロモアデノシン−3’,5’−サイクリックホスホロチオ酸トリブチルアンモニウム塩
DMF(15ml)中の無水チオ酸生成物(実施例7)(1.70g,3.16mmol)の溶液を、NH4F(0.750g)と一緒に室温で5日間攪拌した。その反応混合物をろ過し、NBu3(1.11g,6mmol)を透明溶液に添加し、溶媒を減圧下に除去した。残渣をヘキサンで洗浄し、過剰なNBu3を除去し、残渣をCH2Cl2:CH3OH:NBu3(100:10:1)を用いてシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーに付した。いくらかNBu3を含有するアンモニウム塩をCH2Cl2に溶解させ、ヘキサンにより析出させることによりさらに精製し、ろ過により単離した。
収量 1.105gの白色固体(実施例5の基質から50%)。
【0053】
TOF MS ES-: 421.9/423.9;
31P (CDCl3, 121 MHz): δ 57.28;
1H NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 0.85 - 0.97 (9H, m,), 1.23 - 1.44 (6H, m,), 1.67 - 1.76 (6H, m,), 2.97 - 3.05 (6H, m,), 4.30 - 4.42 (3H, m,), 5.05 (3H, d, J 5 Hz, 1H), 5.27 5.45 (1H, m), 5.91 (1H, bs, NH2), 5.98 (1H, s,), 8.18 (1H, s, H-2).
【実施例9】
【0054】
(Rp)−8−ブロモアデノシン−3’,5’−シクロホスホロチオ酸ナトリウム塩
(Rp)−8−ブロモアデノシン−3’,5’−サイクリックホスホロチオエートトリブチルアンモニウム塩(実施例8)(1.0g,1.64mmol)をMeOH(17ml)中の0.1MのNaOH中へ溶かした。そのナトリウム塩をジエチルエーテルの添加により沈殿させ、ろ過して集めた。
収量 0.650gの白色固体物質(89%)。
【0055】
MS ES-: 421.9/423.9;
31P (MeOD, 121 MHz): δ 57.96;
1H NMR (MeOD, 200 MHz): δ4.19 - 4.35 (3H, m,), 5.02 (1H, d, J 5.4 Hz), 5.38 - 5.46 (1H, m), 5.94 (1H, s), 8.18 (1H, s, H-2).
【実施例10】
【0056】
(Sp)−8−クロロアデノシン−2’O−(tert−ブチルジメチルシリル)−3’,5’−サイクリックN−ベンジルホスホロアミデート
無水CH2Cl2(50ml)中の無水DMF(0.32ml,4.24mmol)を、アルゴンガス雰囲気下に置き、0℃に冷却して、塩化オキサリル(14.2ml,CH2Cl2中2M,28.25mmol)をゆっくりと添加した。冷却浴を除去し、懸濁液を室温で30分間攪拌し、反応混合物を0℃まで冷却し、無水CH2Cl2(10ml)中のトリブチルアンモニウム8−ブロモアデノシン−2’−O−TBDMS−3’,5’−サイクリック一リン酸(4.0g,5.65mmol)の溶液をテフロン(登録商標)管を通して添加した。その混合物をこの温度で1時間攪拌し、室温になるまで放置し、溶媒を室温で除去した。固形物質をCH2Cl2(30ml)に溶かし、無水(CaH2)ベンジルアミン(3.7ml,33.9mmol)を0℃でアルゴン下に添加した。10分後に冷却浴を除去し、その反応混合物を2時間室温で攪拌した。その混濁した反応混合物をろ過し、ろ液をCH2Cl2で80mlまで希釈し、冷飽和炭酸水素ナトリウム(2×25ml)で洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下に除去し、残渣をCH2Cl2中4%メタノールを用いてシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーに付した。
収量 2.2g(68%)の白色固体。
【0057】
TOF MS ES+: 567.1/669.1;
31P (CDCl3, 121 MHz): δ 8.29;
1H NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 0.03 および 0.04 (2s, 6H 2×Si-Me), 0.84 (s, 9H, Si-tBu), 3.61 - 3.68 (m, 1H), 4.13 - 4.21 (m, 3H), 4.35 - 4.56 (m, 2H), 5.0 (d, J 5.1 Hz, 1H), 5.62 - 5.70 (m, 1H), 5.85 (bs, 2H, NH2), 5.91 (s, 1H), 7.25 - 7.33 (m, 5H), 8.23 (s, 1H, H-2);
13C NMR (CDCl3, 75 Mz): -5.1, -4.7, 18.1, 25.5, 45,3, 68.2, 71.3, 73.0, 76.3, 93.5, 118.3, 127.1, 127.5, 128.5, 137.4, 138.7, 150.0, 153.5, 154.6.
【実施例11】
【0058】
(Rp)−8−クロロアデノシン−3’,5’−サイクリックホスホロチオ酸トリブチルアンモニウム塩
THF/ヘプタン/エチルベンゼン(0.17ml,0.30mmol)中のLDAの1.8M溶液を、無水THF(5ml)中の(Sp)−8−クロロアデノシン−2’−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−3’,5’−サイクリック−N−ベンジルホスホロアミデート(実施例10)(0.160g,0.28mmol)の溶液へ−78℃で添加した。その混合物を20分間この温度で攪拌し、CS2(0.05ml,0.85mmol)を添加して、10分後に冷却浴を除去した。その反応混合物を3時間室温で攪拌し、溶媒をロータリーエバポレーターで部分的に除去した。析出が完全になるまでヘキサンを添加した。その沈殿物を水(10ml)に溶かし、1MのHBr(0.35ml,pH2〜3)を0℃で添加した。生じた(Rp)−8−クロロアデノシン−3’,5’−サイクリックホスホロチオ酸をろ過して集めて、終夜乾燥させた。
【0059】
DMF(3ml)中の無水チオ酸(0.10g,0.2mmol)の溶液を、NH4F(0.050g)と一緒に室温で5日間攪拌した。その反応混合物をろ過し、NBu3(0.090g,0.5mmol)を透明溶液に添加し、溶媒を減圧下に除去した。残渣をヘキサンで洗浄し、過剰のNBu3を除去し、残渣をCH2Cl2:CH3OH:NBu3(100:10:1)を用いてシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーに付した。NBu3を含有するアンモニウム塩をCH2Cl2に溶解させ、ヘキサンの添加により析出させることによりさらに精製した。
収量0.070g(チオ酸から約50%)の白色固体。
【0060】
TOF MS ES-:378.1/380.1;
1H NMR (CDCl3, 200 MHz): δ 0.90 - 0.98 (m, 9H), 1.28 - 1.44 (m, 6H), 1.68 - 1.76 (m, 6H), 2.97 - 3.07 (m, 6H), 4.25 - 4.42 (m, 3H), 5.03 (d, J 5.2 Hz, 1H), 5.28 - 5.48 (m, 1H), 5.81 (bs, 2H, NH2), 5.99 (s, 1H), 8.19 (s, 1H, H-2).
13C NMR (CDCl3, 75 Mz): 13.6, 20.1, 25.2, 51.9, 67.1, 71.7, 71.8, 76.2, 91.6, 118.5, 138.5, 150.3, 152.9, 154.1.
【実施例12】
【0061】
(Rp)−8−クロロアデノシン−3’,5’−サイクリックホスホロチオ酸ナトリウム塩
(Rp)−8−クロロアデノシン−3’,5’−サイクリックホスホロチオ酸トリブチルアンモニウム塩(実施例11)(0.050g,0.073mmol)をMeOH中の0.1MのNaOH(0.8ml)中に溶かした。そのナトリウム塩をジエチルエーテルの添加により沈殿させた。
収量 0.030g(85%)の白色固体物質。
【0062】
TOF MS ES-: 378.1/380.1;
1H NMR (MeOH-d4, 200 MHz): δ 4.25 - 4.45 (m, 3H), 5.02 (d, J 5.2 Hz, 1H), 5.28 - 5.45 (m, 1H), 6.02 (s, 1H), 8.2 (s, 1H, H-2).
13C NMR (MeOH-d4, 75 Mz): 59.1, 63.6, 64.25, 68.3, 84.5, 110.2, 129.8, 142.4, 145.3, 147.3.

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(Rp)−8−置換アデノシン−3’,5’−サイクリックホスホロチオ酸、またはその塩もしくはエステルの製造方法であり、8−ブロモアデノシン−3’,5’−サイクリックリン酸をP−アミド化し、前記P−アミド体を塩基および二硫化炭素と反応させて(Rp)−8−ブロモアデノシン−3’,5’−サイクリックホスホロチオ酸またはその塩もしくはエステルを生じる工程を含む製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載の製造方法であって、前記P−アミド化が、ベンジルアミンとの反応により行われる製造方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載の製造方法であって、前記(Rp)−8−置換アデノシン−3’,5’−サイクリックリン酸の前記2’−水酸基が、前記P−アミド化の前に保護基により保護され、二硫化炭素との反応の後に脱保護される製造方法。
【請求項4】
請求項3に記載の製造方法であって、前記保護基が、シリル保護基である製造方法。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1つに記載の製造方法であって、前記塩基が、金属アミドである製造方法。
【請求項6】
請求項5に記載の製造方法であって、前記塩基が、30より大きいpKa値を有する2級アミンから誘導される製造方法。
【請求項7】
請求項6に記載の製造方法であって、前記塩基が、リチウムジイソプロピルアミドである製造方法。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1つに記載の製造方法であって、8位における臭素を別の置換基と置き換える工程をさらに含む製造方法。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1つに記載の製造方法であって、(Rp)−8−置換アデノシン−3’,5’−サイクリックホスホロチオ酸またはその塩もしくはエステルを、1またはそれ以上の医薬的に許容される担体または賦形剤と混合することにより医薬組成物へ製剤化する工程をさらに含む製造方法。
【請求項10】
請求項1〜8のいずれか1つに記載の製造方法により得られた、生理学的に許容される(Rp)−8−置換アデノシン−3’,5’−サイクリックホスホロチオ酸またはその塩もしくはエステルと、医薬的に許容される担体または賦形剤とを含む医薬組成物。

【公表番号】特表2010−503652(P2010−503652A)
【公表日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−527896(P2009−527896)
【出願日】平成19年9月17日(2007.9.17)
【国際出願番号】PCT/GB2007/003522
【国際公開番号】WO2008/032103
【国際公開日】平成20年3月20日(2008.3.20)
【出願人】(509074140)
【Fターム(参考)】