説明

2−オキソ−1−ピロリジン誘導体の製造方法

本発明は、その置換基は明細書に記載されている通りである一般式(II)の中間体の環化を含む一般式(I)の2−オキソ−1−ピロリジン誘導体の新しい製造方法に関係する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2−オキソ−1−ピロリジン誘導体を製造する方法に関係する。ヨーロッパ特許No.0162036B1は、レベチラセタムの国際一般名で知られている化合物(S)−α−エチル−2−オキソ−1−ピロリジンアセトアミドを開示している。
【化1】

【背景技術】
【0002】
レベチラセタムは、EP 0162036B1に中枢神経系の低酸素及び虚血性の侵襲の治療及び予防のための保護的薬剤として開示されている。この化合物はまたてんかんの治療にも有効である。
【0003】
レベチラセタムの製造法はヨーロッパ特許No.0162036及び英国特許No.2225322に開示されている。
【0004】
他の2−オキソ−1−ピロリジン誘導体及びその製造法はWO 01/62726に開示されている。この特許出願は特に(2S)−2−(2−オキソ−4−(2,2−ジフルオロビニル)−1−ピロリジニル)ブタン酸 2,2−(ジメチル)エチル エステルの2つのジアステレオアイソマーの合成を記述する。最初のステップにおいて、2−アミノブタン酸塩はイタコン酸メチルと反応する。次いで、得られたエステルは(2S)−2−[4−ヒドロキシメチル−2−オキソ−1−ピロリジニル]ブタン酸 tert−ブチルに変換され、これはCFBrと反応(Wittig反応)させるためにアルデヒドに酸化される。
【0005】
本発明は2−オキソ−1−ピロリジン誘導体の別の製造方法に関係する。
【0006】
本発明は一般式(I)の化合物:
【化2】


[式中
及びRは同じか又は異なり、それぞれ独立して水素、C1−4アルキル、シアノ、アリール、−COOR、ハロゲン、RCOO−、RSOO−又はR10SOO−であり;
はR、R又は任意にアリールで置換されたC2−20アルケニルであり;
Xは−CONR1112、−COOR13又は−CNであり;
、R、R及びR10はそれぞれ独立して、水素、Ra’及びRb’から選択され;
11、R12及びR13は同じか又は異なり、それぞれ独立して水素、C1−4アルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルであり;
及びRa’はそれぞれ独立して、C1−20アルキル又は1以上のハロゲン、ヒドロキシ、チオール、アミノ、ニトロ、シアノ、チオシアナト、カルボキシ、スルホン酸、R、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、アルキルチオ、アリールチオ、アルコキシ、アリールオキシ、スルホンアミド、アシル、エステル、アミド、アジド、アシルオキシ、エステルオキシ及び/又はアミドオキシで置換されたC1−20アルキルを示し;
及びRb’はそれぞれ独立して、アリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールを示すか又は1以上のハロゲン、R、ヒドロキシ、チオール、アミノ、ニトロ、シアノ、チオシアナト、カルボキシ、スルホン酸、アリール、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、アルキルチオ、アリールチオ、アルコキシ、アリールオキシ、スルホンアミド、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、アシル、エステル、アミド、アジド、アシルオキシ、エステルオキシ及び/又はアミドオキシで置換されたアリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールを示す]
の製造方法であって、1以上の有機及び/又は無機塩基の存在下に、一般式(II):
【化3】


[式中
Yはハロゲン、−OC(O)R14、−OSO−R15及び−OClOから選択される脱離基であり;
14及びR15は、ハロゲン、又はそれぞれ任意に1以上のハロゲン、アルキル、ニトロ及び/又は3級アミノ基で置換された、アルキル、アリールアルキル、アリールを示し;
はXについて定義した通りであり;
Wは−COOR、−COMe、−CN、−PO(OEt)、−SOアリール、−COアリールから選択される電子求引基であり;
は水素、C1−6アルキル、アリール、アリールアルキルを示し、そのそれぞれのアリール及びアリールアルキルは1又はそれ以上のハロゲン、ニトロ及び/又はメトキシで置換することができる]
の中間体の環化反応を含む、製造方法を提供する。
【0007】
本明細書で使用される際、用語「アルキル」は、直鎖、分枝若しくは環状の基又はそれらの組合せを持つ飽和1価炭化水素基を示す。
【0008】
本明細書で使用される際、用語「アリール」は、芳香族炭化水素から1つの水素を除去して誘導されるフェニル又はナフチルのような有機の基を含む。
【0009】
本明細書で使用される際、用語「アリールアルキル」は、1以上の「アリール」基で置換された「アルキル」基を示す。
【0010】
本明細書で使用される際、用語「アルキルアリール」は、1以上の「アルキル」基で置換された「アリール」基を示す。
【0011】
本明細書で使用される際、用語「アルケニル」は、少なくとも1つの二重結合を持つ分枝、非分枝及び環状の炭化水素基又はそれらの組合せを示す。
【0012】
本明細書で使用される際、用語「ヘテロシクロアルキル」は、炭素環構造を中断する少なくとも1つのO、S及び/又はN原子を持つ環状アルキル(シクロアルキル)基を示す。好ましいヘテロシクロアルキルは、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリノ及びピロリジニル基である。
【0013】
本明細書で使用される際、用語「ヘテロアリール」は、炭素環構造を中断する少なくとも1つのO、S及び/又はN原子を持つ前記定義の「アリール」、例えばピリジル、フリル、ピロリル、チエニル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、テトラゾリル、ピラジニル、ピリミヂル、キノリル、イソキノリル、イソベンゾフリル、ベンゾチエニル、ピラゾリル、インドリル、イソインドリル、プリニル、カルバゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ベンゾチアゾリル又はベンゾオキサゾリルを示す。
【0014】
本明細書で使用される際、用語「ハロゲン」は、Cl、Br、F、Iの原子を示す。
【0015】
本明細書で使用される際、用語「ヒドロキシ」は、式−OHの基を示す。
【0016】
本明細書で使用される際、用語「チオール」は、式−SHの基を示す。
【0017】
本明細書で使用される際、用語「シアノ」は、式−CNの基を示す。
【0018】
本明細書で使用される際、用語「チオシアナト」は、式−SCNの基を示す。
【0019】
本明細書で使用される際、用語「カルボキシ」は、式−COOHの基を示す。
【0020】
本明細書で使用される際、用語「ニトロ」は、式−NOの基を示す。
【0021】
本明細書で使用される際、用語「アジド」は、式−Nの基を示す。
【0022】
本明細書で使用される際、用語「スルホン酸」は、式−SOHの基を示す。
【0023】
本明細書で使用される際、用語「スルホンアミド」は、1又は両方の水素が「アルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」及び/又は「ヘテロシクロアルキル」、又は上に定義したように置換されたこれらにより任意に置換することができる式−SONHの基を示す。
【0024】
本明細書で使用される際、用語「アシル」は式RCO−の基を示し、そのRは「アルキル」、「アリール」、「ヘテロシクロアルキル」又は「ヘテロアリール」基、又は前に定義したように置換されたこれらの基を示す。
【0025】
本明細書で使用される際、用語「エステル」は式−COORの基を示し、そのRは「アルキル」、「アリール」、「ヘテロシクロアルキル」又は「ヘテロアリール」基、又は前に定義されたように置換されたこれらの基を示す。
【0026】
本明細書で使用される際、用語「アルコキシ」は−OR基を示し、そのRは「アルキル」又は「ヘテロシクロアルキル」基、又は前に定義されたように置換されたこれらの基を示す。
【0027】
本明細書で使用される際、用語「アリールオキシ」は−OR基を示し、そのRは「アリール」又は「ヘテロアリール」基、又は前に定義されたように置換されたこれらの基を示す。
【0028】
本明細書で使用される際、用語「アルキルチオ」は−SR基を示し、そのRは「アルキル」又は「ヘテロシクロアルキル」基、又は前に定義されたように置換されたこれらの基を示す。
【0029】
本明細書で使用される際、用語「アリールチオ」は−SR基を示し、そのRは「アリール」又は「ヘテロアリール」基、又は前に定義されたように置換されたこれらの基を示す。
【0030】
本明細書で使用される際、用語「アシルオキシ」は式RCOO−の基を示し、そのRは「アルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」又は「ヘテロシクロアルキル」基、又は前に定義されたように置換されたこれらの基を示す。
【0031】
本明細書で使用される際、用語「アルキルスルホニル」は式−SOの基を示し、そのRは「アルキル」又は「ヘテロシクロアルキル」基、又は前に定義されたように置換されたこれらの基を示す。
【0032】
本明細書で使用される際、用語「アリールスルホニル」は式−SOの基を示し、そのRは「アリール」又は「ヘテロアリール」基、又は前に定義されたように置換されたこれらの基を示す。
【0033】
本明細書で使用される際、用語「アルキルスルフィニル」は式−SO−Rの基を示し、そのRは「アルキル」又は「ヘテロシクロアルキル」基、又は前に定義されたように置換されたこれらの基を示す。
【0034】
本明細書で使用される際、用語「アリールスルフィニル」は式−SO−Rの基を示し、そのRは「アリール」又は「ヘテロアリール」基、又は前に定義されたように置換されたこれらの基を示す。
【0035】
本明細書で使用される際、用語「エステルオキシ」は式−OCOORの基を示し、そのRは「アルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」又は「ヘテロシクロアルキル」基、又は前に定義されたように置換されたこれらの基を示す。
【0036】
本明細書で使用される際、用語「アミノ」は式−NHの基を示し、その中の1又は両方の水素原子は任意に「アルキル」で置換することができる。
【0037】
本明細書で使用される際、用語「アミド」は式−CONHの基を示し、その中の1又は両方の水素原子は任意に「アルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」及び/又は「ヘテロシクロアルキル」、又は前に定義されたように置換されたこれらで置換することができる。
【0038】
本明細書で使用される際、用語「アミドオキシ」は式−OCONHの基を示し、その中の1又は両方の水素原子は任意に「アルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」及び/又は「ヘテロシクロアルキル」、又は前に定義されたように置換されたこれらで置換することができる。
【0039】
1より多い置換基R、Ra’、R又はRb’が一つの化合物に存在する場合には、それらは同じか又は異なる置換基であることができる。
【0040】
本明細書で使用される際、用語「脱離基」は、当業者に知られているのと同じ意味を持ち(Advanced Organic Chemistry: reactions, mechanisms and structure−Third Edition by Jerry March, John Wiley and Sons Ed.;1985 page 179)、基質分子の一部でありそれに結合する基を示し;基質分子が(例えば、求核試薬による)置換反応を受ける反応において、脱離基は置換される。
【0041】
本明細書においてYで示される好ましい脱離基は、ハロゲン、−OC(O)R14、−OSO−C−CH、−OSO−C−Br、−OSO−C−NO、−OSO−CH、−OSO−CF、−OSO−C、−OSO−CH−CF、−OSO−(CH)n−NMe、−OSO−F及び−OClOである。
【0042】
本発明の方法において、Yはハロゲンがより好ましく、最も好ましいのはFである。
【0043】
本発明の方法において、
はC1−6アルキルが好ましく、より好ましいのはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル又はイソブチルであり;最も好ましいのはメチル、エチル又はn−プロピル、特にエチルであり;
及びRは好ましくはハロゲンであり、より好ましくはFであり;
Xは好ましくは−CONR1112であり、より好ましくは−CONHであり;
Wは好ましくは−COOR、−CN、−PO(OEt)から選択される電子求引基であり;より好ましくは式−COORの基であり;
は好ましくはC1−6アルキル、アリール、アリールアルキル、1以上のハロゲン、ニトロ、メトキシで置換されたアリール又はアリールアルキルであり;より好ましくはC1−6アルキルであり、最も好ましいのはメチル又はエチルである。
【0044】
環化ステップは一般的に1以上の有機及び/又は無機の塩基の存在下に行われる。
【0045】
本発明における好ましい有機塩基は、TMG(1,1,3,3−テトラメチルグアニジン)、スパルテイン、TBD(1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デカ−5−エン)、BSA(ビス(トリメチルシリル)アセトアミド)、DBU(1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン)、BTPP(tert−ブチルイミノ−トリ(ピロリジノ)ホスホラン)、DBN(1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン)であり、より好ましいのはDBUである。
【0046】
本発明において好ましい無機塩基はNaCO、KCO、CsCO、NaH、tert−BuOKであり、より好ましいのはKCO及びCsCOであり、最も好ましいのはCsCOである。
【0047】
無機塩基は単独で又は相間移動触媒(a phase transfer catalyst)の存在下に使用することができる。無機塩基は好ましくは相間移動触媒の存在下に使用する。
【0048】
使用できる相間移動触媒の例には、BzEtNCl、BuNHSO、BuNSOBzMe及びBuNBrのような4級アンモニウム塩が含まれるがこれらに限定されない。
【0049】
環化ステップは一般的に溶媒、好ましくは非プロトン溶媒の存在下に行われる。好ましい溶媒は、トルエン、テトラヒドロフラン、ジエトキシメタン、ジメチルスルホキシド、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、メチル tert−ブチル エーテル、ジクロロメタン;アセトニトリルのようなニトリル類;ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミドのようなアミド類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンのようなケトン類又はそれらの混合物である。
【0050】
より好ましい溶媒は、ケトン、アミド及びニトリルのような極性溶媒であり、最も好ましいのはメチルエチルケトン、アセトニトリル及びN−メチルピロリドンである。
【0051】
反応は一般的に−40℃から+80℃、好ましくは−30℃から+40℃、より好ましくは−20℃から+25℃で行われる。
【0052】
本発明による方法は化合物(I)の医薬として受容し得る塩の製造にも適用することができる。
【0053】
本発明の用語「医薬として受容し得る塩」は、式(I)の化合物が形成することができる、治療上活性で毒性の無い塩基及び酸の付加塩の形態を含む。
【0054】
一般式(II)の中間体の環化は通常式(VII)の中間体を形成する。
【化4】


その場合、この過程は追加的に化合物(VII)から電子求引基Wを除去することを含む。
【0055】
Wが式−COOR4aの基であり、特にそのR4aがC1−6アルキルである場合には、本発明の方法は都合よく式(VIIa)の中間体の脱カルボアルコキシル化を含む
【化5】


[式中
はXについて前記で定義したとおりであり;
、R及びRは前記で定義したとおりである]。
式(VIIa)の中間体において、R4aは好ましくはメチル又はエチルである。
【0056】
中間体(VIIa)の脱カルボアルコキシル化は、したがっていずれかの適当な方法により行うことができる。
【0057】
脱カルボアルコキシル化は、例えば、A.P. Krapcho et al.,Tetrahedron Letters 1967,215に記述されているKrapcho脱カルボアルコキシル化法により、中間体(VIIa)に対し直接行うことができ、或いは化合物(VIIa)を先ず対応する酸に加水分解し、次いでそれを脱カルボアルコキシル化する。
【0058】
したがって、Wが式−COOR4aの基であり、そのR4aがC1−6アルキルである場合には、本発明の方法はより有利に中間体(VIIa)の加水分解を含む。
【0059】
一般式(VIIa)の化合物の加水分解は一般的に、メタノール、エタノール、イソプロパノール、水またはそれらの混合物のような溶媒の存在下に行われる。好ましくは、水とメタノールの混合物中で行われる。
【0060】
この加水分解は一般的に、KCO、NaCO、NaOH又はLiOHのような塩基の存在下に行われ、KCO及びNaCOが好ましい。
【0061】
電子求引基Wが、特に前記のように化合物(VIIa)の加水分解により、−COOHに変換されるか、または変換することができる場合には、本発明の方法は有利に一般式(VIIb)の中間体の脱カルボキシル化を含む
【化6】


[式中
はXについて前記に定義したとおりであり;
、R及びRは前記で定義したとおりである]。
【0062】
式(VIIb)の中間体の脱カルボキシル化は一般的に溶媒の存在下に、好ましくはジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、NMP(N−メチル−2−ピロリドン)、メチルイソブチルケトンのような沸点が110℃を超える溶媒の存在下に行われ、より好ましいのはメチルイソブチルケトン及びNMPである。
【0063】
脱カルボキシル化は好ましくは約130℃(常圧において)において行われる。
【0064】
本発明の方法において、式(II)の中間体はしたがっていずれかの適当な方法により製造することができる。
【0065】
式(II)の中間体は、好ましくは式(III)の化合物
【化7】


[式中
はXについて前記に定義したとおりであり;
Y、R、R及びRは前記で定義したとおりである]
を、式(IV)の化合物
【化8】


[式中WはWについて前記で定義したとおりであり;
はメトキシ、エトキシ、塩素、ヒドロキシ、−ONa又−OKである]
と反応させることにより製造される。
【0066】
式(III)の中間体において、Xは好ましくは−CONR1112であり、より好ましくは−CONHである。
【0067】
式(IV)の化合物において、Wは好ましくは式−COOR4bの基であり、そのR4bは好ましくはC1−6アルキルを示し、より好ましくはR4bはメチル又はエチルを示す。
【0068】
本発明の方法において、式(III)の中間体はしたがっていずれかの適当な方法、例えば、塩基及び/又はPdのような触媒の存在下に式(VI)の化合物のアルキル化により製造することができる。
【0069】
式(III)の中間体は、好ましくは式(V)の化合物
【化9】


[式中Y、R及びRは前に定義したとおりであり、RはYについて前に定義したような脱離基である]
を、式(VI)の化合物
【化10】


[式中XはXについて前に定義したとおりであり、Rは前に定義したとおりである]
と反応させることにより得られる。
【0070】
式(V)の化合物において、Rは好ましくはCl、Br、I、−OSOMe又は−OSO−C−CHであり、Rはより好ましくは−OSO−C−CHである。
【0071】
本発明の方法において、式(V)の化合物はZ(Zusammen)又はE(Entgegen)異性体の形態、又はそれらの混合物であることができる。
【0072】
本発明の方法は、式(I)の化合物の幾何的及び光学的エナンチオマー、及びジアステレオマーの形態のような全ての立体異性の形態及びその混合物(ラセミ化合物を含む)の製造に関係する。
【0073】
式(I)の化合物はその構造の中に少なくとも2つの不斉中心があり、それらは(1*)及び(2*)により示されている。この不斉中心はR又はS立体配置として示すことができ、該R及びSの命名はPure.Appl.Chem.,45(1976)11−30に記載されている規則に従って使用されている。
【0074】
本発明の方法は好ましくは、(1*)で示された不斉中心が(S)−又は(R)−型であり、より好ましくは(1*)で示された不斉中心が(S)−型である式(I)の化合物の製造に適用する。
【0075】
本発明の方法は好ましくは、(2*)で示された不斉中心が(S)−又は(R)−型であり、より好ましくは(2*)で示された不斉中心が(S)−型である式(I)の化合物の製造に適用する。
【0076】
本明細書で使用される際、用語「(S)−型」は、アスタリスクによって示されたステレオジェン炭素原子がS立体配置である化合物が50%を超える、より好ましくは90%を超えることを意味する。
【0077】
本明細書で使用される際、用語「(R)−型」は、アスタリスクによって示されたステレオジェン炭素原子がR立体配置である化合物が50%を超える、より好ましくは90%を超えることを意味する。
【0078】
本発明の方法は好ましくは、(1*)で示された炭素原子が(S)−型である一般式(II)の中間体の環化に適用する。
【0079】
驚くべきことに、式(II)の中間体の環化のステップの間、並びに式(VIIa)の中間体の脱カルボアルコキシル化の間又は中間体(VIIb)の脱カルボキシル化の間、及び式(III)と式(IV)の化合物の反応の間にラセミ化が生じないことを発見した。
【0080】
本発明の方法において、より好ましくは、一般式(VI)の化合物の中の(1*)で示された炭素原子は(S)−型である。
【0081】
本発明の方法は、異なるジアステレオ異性体を分離するステップ、特に式(I)、(VIIa)及び(VIIb)のいずれかの化合物の1以上の異なるジアステレオ異性体の分離のステップを任意に含むことができる。本発明の方法は好ましくは、いずれか適当な方法、好ましくは再結晶により、より好ましくはアセトニトリル、アセトン、イソプロパノール、メタノール、水、N−メチル−2−ピロリドン又はそれらの混合物のような溶媒中において、中間体(VIIb)のジアステレオ異性体の分離を含む。本発明の方法は最も好ましくは(2*)で示された炭素原子が(S)−型である式(VIIb)の化合物の単離のステップを含む。
【0082】
本発明の方法は一般式(V)及び(VI)の化合物から出発して、インサイチューで一般式(I)の化合物を製造するために使用することもできる。この用語「インサイチュー」は反応過程の間に生成するいずれの中間体をも単離せずに2又はそれより多くの反応過程を行うことと定義される。
【0083】
本発明は特に(2S)−2−[(4S)−4−(2,2−ジフルオロビニル)−2−オキソピロリジニル]ブタンアミドの製造に適用する。
【0084】
本発明の方法は式(I)の化合物を高純度で得ることを可能にする。
【0085】
さらに、環化ステップは毒性のある又は高価な触媒、特に金属触媒を使用せずに行うことができる。
【0086】
本発明はまた式(IIa)、(III)、(VIIa)、(VIIb)及びそれらの中間体及びその塩の合成にも関係する。
【化11】

【0087】
本発明は好ましくは、Rがエチルであり;X、X及びXが−CONHであり;R、R及びYがFであり;R及びR4aがメチル又はエチルである式(IIa)、(III)、(VIIa)及び(VIIb)の中間体の合成に関係する。
【0088】
本発明はより好ましくは、(1*)により示される炭素原子が(S)−型である式(IIa)、(III)、(VIIa)及び(VIIb)の中間体に関係し;最も好ましくは一般式(VIIb)の中間体の中の(2*)により示される炭素原子が(S)−型である。
【0089】
以下の実施例は説明の目的にのみ提供され、いずれにしても発明を制限することを意図していないし、そのように解釈してはならない。発明の本質又は範囲を超えることなく以下の実施例を容易に変更及び修飾することが可能であることは当業者は理解するであろう。
【0090】
実施例1:(2S)−2−[(4S)−4−(2,2−ジフルオロビニル)−2−オキソピロリジニル]ブタンアミドの製造
1.1 (1*)が(S)−型である式(VIa)の化合物(X=−CONHでありR=エチルである一般式(VI)の化合物)の合成:
【化12】


イソプロパノール1800mlを5L反応器に入れる。1800gの酒石酸(2S)−2−アミノブチルアミドを室温で攪拌下に加える。温度を25℃以下に保ちながら700mlの25%水酸化アンモニウム水溶液をゆっくりと加える。混合物をさらに3時間攪拌し、次いで18℃、1時間で反応を完結させる。酒石酸アンモニウムを濾取する。収率:86%。
【0091】
1.2 化合物(Va)(式(V)中、R、R、Y=FでありRは=トルイルスルホニルである一般式(V)の化合物)の合成
【化13】


酢酸トリフルオロブテノール(50g、1当量)、塩化ベンジルトリエチルアンモニウム(5g、10%w/w)及びトルエン(350ml)を1Lのダブルジャケット反応器に入れる。130gの30%NaOH溶液(2.5当量)を、温度が20℃を超えないように加える。反応液をこの温度で20分間攪拌する。トシルクロリド(55.3g、0.97当量)を少量ずつ20分間で加え、混合物を20℃で3時間攪拌する。次いで水(150ml、3容量)を加えて、層を分離する。有機層を水(100ml)及び塩水(50ml)で洗う。トルエン層を減圧下に蒸発して、75gの化合物(Va)を得た(収率:89%)。
【0092】
1.3 (1*)は(S)−型である式(IIIa)の化合物(式(III)中、R=エチルであり、R、R、Y=Fであり、X=−CONHである一般式(III)の化合物)の合成
【化14】


コンデンサー及び温度計をつけた1Lの3頚フラスコに、化合物(Va)(70g;1当量)、化合物(VIa)(30.6g;1.2当量)、KCO(60.5g;2当量)、イソプロパノール(210ml)及び酢酸イソプロピル(210ml)を入れる。混合物を60℃に加熱し、この温度で17時間攪拌する。混合物を40℃に冷却し、酢酸イソプロピル(210ml)を加える。減圧下にイソプロパノールと酢酸イソプロピルの共沸混合物(350ml)を蒸留して除く。210mlの追加の酢酸イソプロピルを加えて、さらに400mlの共沸混合物を蒸留して除く。酢酸イソプロピル(70ml)を加えて、混合物を室温に冷却する。塩を濾取し、酢酸イソプロピルで洗う。水(250ml)を加え、混合物を15℃に冷却する。77mlの3M塩酸を加える(pH=2)。層を分離し、水層を酢酸イソプロピルで洗う。酢酸イソプロピル(210ml)を加え、混合物を15℃に冷却する。20mlの50%NaOH水溶液を加え(pH=7)、次いで25mlの10%NaCO水溶液を加えて、pH=10にする。水層を酢酸イソプロピルで抽出し、溶媒を蒸発して37gの化合物(IIIa)を得る(収率:71%)。

【0093】
1.4 (1*)は(S)−型である式(IIb)の化合物(式(II)中、W=−COORであり、R=エチルであり、R、R、Y=F;でありR=メチルでありX=−CONHである一般式(II)の化合物)の合成
【化15】


化合物(IIIa)160g(0.76モル)をロータリーエバポレーター中50℃でマロン酸ジメチル1005g(870ml)に溶解する。マロン酸ジメチル602g(520ml)を2Lフラスコに入れ、110℃に加熱する。化合物(IIIa)のマロン酸ジメチル溶液を加える。この混合物を110℃で40時間攪拌する。マロン酸ジメチルを減圧下に蒸留して除き、化合物(IIb)を精製せずに次のステップに使用する。
【0094】
1.5 一般式(VII)の化合物(式中W=−COOR4aであり;R=エチルであり;R、R=F;R4a=メチルでありX=−CONHである。また式中(1*)は(S)−型である)の合成
【化16】


化合物(IIb)(304g)のメチルエチルケトン607ml中の溶液を、2Lフラスコ中室温で攪拌下にジアザビシクロウンデセン(DBU、179g)のメチルエチルケトン(358ml)中の溶液にゆっくり加える。1時間後、温度が25℃を超えないように1N塩酸溶液300mlを加える(pH=6〜7)。層を分離し、溶媒を蒸発させる。次いで、粗製の化合物を1520mlの酢酸イソプロピルに再溶解し、有機層を100mlの水で洗い、蒸発して、上記化合物284gを得た(収率:99%)。

【0095】
1.6 ((1*)及び(2*)は(S)−型である)式(VIIb)の化合物(式(VII)中R=エチルでありR、R=FでありX=−CONHである一般式(VII)の化合物)の合成
【化17】


1Lのフラスコ中で水680mlに炭酸ナトリウム77.5gを溶解する。この混合物を20℃に冷却し、ステップ1.5で得た化合物85gのメタノール溶液を加える。混合物を25℃で24時間攪拌する。水層を酢酸イソプロピル(2x170ml)で抽出し、次いで温度を25℃以下に保って濃塩酸121mlを加えてpH=2の酸性にする。次いで、この混合物を室温で20時間攪拌する。こうして得られた固体を濾取し、水で洗い、次いで真空中で乾燥して55gの粗製化合物(VIIb)を得る(収率:68%)。メタノール中で再結晶後、純粋の化合物(VIIb)を白色粉末として単離する(収率:70%)。

【0096】
1.7 (2S)−2−[(4S)−4−(2,2−ジフルオロビニル)−2−オキソピロリジニル]ブタンアミドの合成
【化18】


ステップ1.6で得られた化合物(VIIb)141.9g及びメチルイソブチルケトン426mlを1Lフラスコに入れる。この懸濁液を6時間還流加熱する。室温に冷却し、次いで減圧下に濃縮して、粗製の(2S)−2−[(4S)−4−(2,2−ジフルオロビニル)−2−オキソピロリジニル]ブタンアミド(127g)を得て、これをメチル tert−ブチル エーテルから再結晶して純粋な(2S)−2−[(4S)−4−(2,2−ジフルオロビニル)−2−オキソピロリジニル]ブタンアミドを得た(収率71%)。


或いは、(2S)−2−[(4S)−4−(2,2−ジフルオロビニル)−2−オキソピロリジニル]ブタンアミドは活性炭で処理した後、メチルイソブチルケトン及びヘプタンの混合物から結晶化して単離することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)
【化1】


[式中
及びRは同じか又は異なりそしてそれぞれ、独立して、水素、C1−4アルキル、シアノ、アリール、−COOR、ハロゲン、RCOO−、RSOO−又はR10SO−であり;
はR、R又はアリールで任意に置換されたC2−20アルケニルであり;
Xは−CONR1112、−COOR13又は−CNであり;
、R、R及びR10はそれぞれ独立して水素、Ra’及びRb’から選択され;
11、R12及びR13は同じか又は異なり、それぞれ、独立して、水素、C1−4アルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルであり;
及びRa’はそれぞれ独立してC1−20アルキル又は1以上のハロゲン、ヒドロキシ、チオール、アミノ、ニトロ、シアノ、チオシアナト、カルボキシ、スルホン酸、R、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、アルキルチオ、アリールチオ、アルコキシ、アリールオキシ、スルホンアミド、アシル、エステル、アミド、アジド、アシルオキシ、エステルオキシ及び/又はアミドオキシにより置換されているC1−20アルキルを示し;
及びRb’はそれぞれ独立してアリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、又は1以上ハロゲン、R、ヒドロキシ、チオール、アミノ、ニトロ、シアノ、チオシアナト、カルボキシ、スルホン酸、アリール、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、アルキルチオ、アリールチオ、アルコキシ、アリールオキシ、スルホンアミド、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、アシル、エステル、アミド、アジド、アシルオキシ、エステルオキシ及び/又はアミドオキシにより置換されているアリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールを示す]
の化合物の製造方法であって、
1以上の有機及び/又は無機塩基の存在下における、
一般式(II)
【化2】


[式中
Yはハロゲン、−OC(O)R14、−OSO−R15及び−OClOから選択される脱離基であり;
14及びR15はハロゲン、又はそれぞれ任意に1以上のハロゲン、アルキル、ニトロ、及び/又は3級アミノ基で置換されたアルキル、アリールアルキル、アリールを示し;
はXについて定義されたとおりであり;
Wは−COOR、−COMe、−CN、−PO(OEt)、−COアリール、−COアリールから選択される電子求引基であり;
は水素、C1−6アルキル、アリール、アリールアルキルを表示し、そのアリール及びアリールアルキルのそれぞれは1以上のハロゲン、ニトロ及び/又はメトキシにより置換することができる]
の中間体の環化を含む、製造方法。
【請求項2】
Yが、ハロゲン、−OC(O)R14、−OSO−C−CH、−OSO−C−Br、−OSO−C−NO、−OSO−CH、−OSO−CF、−OSO−C、−OSO−CH−CF、−OSO−(CH−NMe、−OSO−F又は−ClOである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記塩基が、任意に相間移動触媒の存在下において、1,1,3,3−テトラメチルグアニジン、スパルテイン、1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デカ−5−エン、ビス(トリメチルシリル)アセトアミド、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン、tert−ブチルイミノ−トリ(ピロリジノ)ホスホラン、1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]ノナ−5−エン、NaCO、KCO、CsCO、NaH又はtert−BuOKから選択される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
一般式(VIIa)の中間体
【化3】


[式中
4aはC1−6アルキルであり;
は請求項1においてXについて定義したとおりであり;
、R及びRは請求項1において定義したとおりである]
の加水分解を含む、先行する請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
請求項4において定義した式(VIIa)の中間体の脱カルボアルコキシル化を含むか、又は一般式(VIIb)
【化4】


[式中
は請求項1においてXについて定義したとおりであり;
、R及びRは請求項1において定義したとおりである]
の中間体の脱カルボキシル化を含む、先行する請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
式(II)の中間体が、
式(III)
【化5】


[式中
は請求項1においてXについて定義したとおりであり;
Y、R、R及びRは請求項1において定義したとおりである]
の中間体と、式(IV)
【化6】


[式中
はメトキシ、エトキシ、塩素、ヒドロキシ、−ONa又は−OKであり;
は請求項1においてWについて定義したとおりである]
の化合物との反応を含む方法により得られる、先行する請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
は式−COOR4bの基を示し、そのR4bがC1−6アルキルを示す請求項6に記載の方法。
【請求項8】
中間体(III)が、
式(V)
【化7】


[式中、Y、R及びRは請求項1において定義したとおりであり、Rは請求項1においてYについて定義したような脱離基である]
の化合物と、式(VI)
【化8】


[式中、Xは請求項1においてXについて定義したとおりであり、Rは請求項1において定義したとおりである]
の化合物との反応を含む方法により得られる、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
が−OSO−C−CHである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
式(I)、(VIIa)及び(VIIb)の化合物のいずれかの1以上の異なるジアステレオ異性体を分離するステップを含む、先行する請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
(1*)により示された炭素原子が(S)−型である先行する請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
(2*)により示された炭素原子が(S)−型である先行する請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
(2*)により示された炭素原子が(S)−型である式(VIIb)の化合物の単離のステップを含む、請求項5から12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
Wが式−COORの基を示す、先行する請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
がC1−6アルキルを示す請求項14に記載の方法。
【請求項16】
がC1−6アルキルである、先行する請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項17】
がエチルである請求項16に記載の方法。
【請求項18】
X、X、X、X及びXが−CONR1112である、先行する請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
X、X、X、X及びXが−CONHである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
及びRがハロゲンである、先行する請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項21】
及びRがフッ素である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
Yがハロゲンである先行する、請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項23】
Yがフッ素である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
式(I)の化合物が(2S)−2−[(4S)−4−(2,2−ジフルオロビニル)−2−オキソピロリジニル]ブタンアミドである、先行する請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項25】
式(IIa)、(III)、(VIIa)、(VIIb)の合成中間体及びその塩
【化9】


[式中
、X及びXは独立して請求項1においてXについて定義したとおりであり;
、R、R、R及びYは請求項1において定義したとおりであり;
そしてR4aは請求項4において定義したとおりである]。
【請求項26】
はエチルであり、X、X及びXは−CONHであり、R、R及びYはFであり、R及びR4aはメチル又はエチルである、請求項25に記載の合成中間体。
【請求項27】
(1*)により示された炭素原子が(S)−型である、請求項25又は26に記載の合成中間体。
【請求項28】
(2*)により示された炭素原子が(S)−型である、請求項26又は27に記載の式(VIIb)の合成中間体。

【公表番号】特表2008−501740(P2008−501740A)
【公表日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−526239(P2007−526239)
【出願日】平成17年5月26日(2005.5.26)
【国際出願番号】PCT/EP2005/005689
【国際公開番号】WO2005/121082
【国際公開日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(502358717)ユ セ ベ ソシエテ アノニム (13)
【Fターム(参考)】