説明

20−アルキル、ジェミニビタミンD3化合物及びその使用方法

本発明は、20−アルキルジェミニビタミンD化合物、ビタミンDに関連する症状を治療するために当該化合物を用いる方法、及び当該化合物を含有する医薬組成物を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化001】

(式中、
は、単結合又は二重結合であり;
は、単結合、二重結合又は三重結合であり;
、R、R及びRは、それぞれ独立して、アルキル、重水素化アルキル、ヒドロキシアルキル又はハロアルキルであり;
は、ハロゲン、ヒドロキシル、OC(O)アルキル、OC(O)ヒドロキシアルキル又はOC(O)ハロアルキルであり;
は、ハロゲン、ヒドロキシル、OC(O)アルキル、OC(O)ヒドロキシアルキル又はOC(O)ハロアルキルであり;
は、H又はCHであり;
Yは、アルキルである)
を有するビタミンD化合物、並びにその薬学的に許容されるエステル、塩及びプロドラッグ。
【請求項2】
が単結合である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が単結合である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
が二重結合である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
が三重結合である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
、R、R及びRが、それぞれ独立してアルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
及びRが、それぞれ独立してハロアルキルであり、そしてR及びRが、それぞれ独立してアルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
及びRがトリフルオロメチルであり、そしてR及びRがメチルである、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
がヒドロキシルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
がハロゲンである、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
がFである、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
がヒドロキシルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
Yが低級アルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
Yが、(C−C)アルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
Yがメチルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
がHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
がCHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
式I−a:
【化002】

(式中、
は、単結合、二重結合又は三重結合であり;
、R、R及びRは、それぞれ独立して、アルキル、ヒドロキシアルキル又はハロアルキルであり;
は、ハロゲン、ヒドロキシル、OC(O)アルキル、OC(O)ヒドロキシアルキル又はOC(O)ハロアルキルであり;
は、ヒドロキシル、OC(O)アルキル、OC(O)ヒドロキシアルキル又はOC(O)ハロアルキルであり;
は、H又はCHである)
を有するビタミンD化合物、並びにその薬学的に許容されるエステル、塩、及びプロドラッグ。
【請求項19】
がヒドロキシルであり、そしてAが単結合である、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
がCHであり、そしてRがハロゲンである、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
がCHであり、そしてRがヒドロキシルである、請求項19に記載の化合物。
【請求項22】
がHであり、そしてRがヒドロキシルである、請求項19に記載の化合物。
【請求項23】
がHであり、そしてRがハロゲンである、請求項19に記載の化合物。
【請求項24】
がFである、請求項20に記載の化合物。
【請求項25】
、R、R及びRが、アルキルである、請求項19〜24の何れか一項に記載の化合物。
【請求項26】
、R、R及びRが、メチルである、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
がヒドロキシルであり、そしてAが三重結合である、請求項18に記載の化合物。
【請求項28】
がヒドロキシルであり、そしてAが二重結合である、請求項18に記載の化合物。
【請求項29】
がCHであり、そしてRがヒドロキシルである、請求項27又は28に記載の化合物。
【請求項30】
、R、R及びRが、それぞれ独立してアルキル又はハロアルキルである、請求項27又は28に記載の化合物。

【請求項31】
及びRが、ハロアルキルである、請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
及びRが、トリフルオロメチルである、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
及びRが、アルキルである、請求項30に記載の化合物。
【請求項34】
及びRが、メチルである、請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
がHであり、そしてRがヒドロキシルである、請求項27又は28に記載の化合物。
【請求項36】
、R、R及びRが、それぞれ独立してアルキル又はハロアルキルである、請求項35に記載の化合物。
【請求項37】
及びRが、ハロアルキルである、請求項36に記載の化合物。
【請求項38】
及びRが、トリフルオロメチルである、請求項37に記載の化合物。
【請求項39】
及びRが、アルキルである、請求項36に記載の化合物。
【請求項40】
及びRが、メチルである、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
がCHであり、そしてRがハロゲンである、請求項27又は28に記載の化合物。
【請求項42】
がFである、請求項41に記載の化合物。
【請求項43】
、R、R及びRが、それぞれ独立してアルキル又はハロアルキルである、請求項42に記載の化合物。
【請求項44】
及びRが、ハロアルキルである、請求項43に記載の化合物。
【請求項45】
及びRが、トリフルオロメチルである、請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
及びRが、アルキルである、請求項43に記載の化合物。
【請求項47】
及びRが、メチルである、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
式I−b:
【化003】

(式中、
は、フルオロ又はヒドロキシルであり;
は、H又はCHである)
を有する、請求項1に記載のビタミンD化合物、並びにその薬学的に許容されるエステル、塩及びプロドラッグ。
【請求項49】
がCHである、請求項48に記載の化合物。
【請求項50】
がヒドロキシルである、請求項49に記載の化合物。
【請求項51】
がフルオロである、請求項49に記載の化合物。
【請求項52】
がHであり、そしてRがヒドロキシルである、請求項48に記載の化合物。
【請求項53】
式I−c:
【化004】

(式中、
は、単結合、二重結合又は三重結合であり;
は、フルオロ又はヒドロキシルであり;
は、H又はCHである)
を有する、請求項1に記載のビタミンD化合物、並びにその薬学的に許容されるエステル、塩及びプロドラッグ。
【請求項54】
式I−d:
【化005】

(式中、
は、単結合、二重結合又は三重結合であり;
は、フルオロ又はヒドロキシルであり;
は、H又はCHである)
を有する、請求項1に記載のビタミンD化合物、並びにその薬学的に許容されるエステル、塩及びプロドラッグ。
【請求項55】
式I−e:
【化006】

(式中、
は、単結合、二重結合又は三重結合であり;
は、フルオロ又はヒドロキシルであり;
は、H又はCHである)
を有する、請求項1に記載のビタミンD化合物、並びにその薬学的に許容されるエステル、塩及びプロドラッグ。
【請求項56】
式I−f:
【化007】

(式中、
は、単結合、二重結合又は三重結合であり;
は、フルオロ又はヒドロキシルであり;
は、H又はCHである)
を有する、請求項1に記載のビタミンD化合物、並びにその薬学的に許容されるエステル、塩及びプロドラッグ。
【請求項57】
が三重結合である、請求項53〜56の何れか一項に記載の化合物。
【請求項58】
がCHである、請求項57に記載の化合物。
【請求項59】
がヒドロキシルである、請求項58に記載の化合物。
【請求項60】
がフルオロである、請求項58に記載の化合物。
【請求項61】
がHであり、そしてRがヒドロキシルである、請求項57に記載の化合物。
【請求項62】
が、シス二重結合である、請求項53〜56の何れか一項に記載の化合物。
【請求項63】
がCHである、請求項62に記載の化合物。
【請求項64】
がヒドロキシルである、請求項63に記載の化合物。
【請求項65】
がフルオロである、請求項63に記載の化合物。
【請求項66】
がHであり、そしてRがヒドロキシルである、請求項62に記載の化合物。
【請求項67】
が、トランス二重結合である、請求項53〜56の何れか一項に記載の化合物。
【請求項68】
がCHである、請求項67に記載の化合物。
【請求項69】
がヒドロキシルである、請求項68に記載の化合物。
【請求項70】
がフルオロである、請求項68に記載の化合物。
【請求項71】
がHであり、そしてRがヒドロキシルである、請求項67に記載の化合物。
【請求項72】
当該化合物が、1,25−ジヒドロキシ−20−(4−ヒドロキシ−4−メチル−ペンチル)−コレカルシフェロール(1):
【化008】

である、請求項48に記載の化合物。
【請求項73】
当該化合物が、1,25−ジヒドロキシ−20−(4−ヒドロキシ−4−メチル−ペンチル)−19−ノル−コレカルシフェロール(2):
【化009】

である、請求項48に記載の化合物。
【請求項74】
当該化合物が、1α−フルオロ−25−ヒドロキシ−20−(4−ヒドロキシ−4−メチル−ペンチル)−コレカルシフェロール(3):
【化010】

である、請求項48に記載の化合物。
【請求項75】
当該化合物が、(20S)−1、25−ジヒドロキシ−20−(5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル−ペンタ−2−イニル)−コレカルシフェロール(4):
【化011】

である、請求項53に記載の化合物。
【請求項76】
当該化合物が、(20S)−1、25−ジヒドロキシ−20−((2Z)−5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル−ペンタ−2−エニル)−コレカルシフェロール(5):
【化012】

である、請求項53に記載の化合物。
【請求項77】
当該化合物が、(20S)−1、25−ジヒドロキシ−20−[(2E)−5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル−ペンタ−2−エニル]−コレカルシフェロール(6):
【化013】

である、請求項53に記載の化合物。
【請求項78】
当該化合物が、(20R)−1、25−ジヒドロキシ−20−(5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル−ペンタ−2−イニル)−コレカルシフェロール(7):
【化014】

である、請求項54に記載の化合物。
【請求項79】
当該化合物が、(20R)−1、25−ジヒドロキシ−20−[(2Z)−5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル−ペンタ−2−エニル]−コレカルシフェロール(8):
【化015】

である、請求項54に記載の化合物。
【請求項80】
当該化合物が、(20R)−1、25−ジヒドロキシ−20−[(2E)−5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル−ペンタ−2−エニル]−コレカルシフェロール(9):
【化016】

である、請求項54に記載の化合物。
【請求項81】
当該化合物が、(20S)−1、25−ジヒドロキシ−20−(5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル−ペンタ−2−イニル)−19−ノル−コレカルシフェロール(10):
【化017】

である、請求項53に記載の化合物。
【請求項82】
当該化合物が、(20S)−1、25−ジヒドロキシ−20−[(2Z)−5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル−ペンタ−2−エニル]−19−ノル−コレカルシフェロール(11):
【化018】

である、請求項53に記載の化合物。
【請求項83】
当該化合物が、(20S)−1、25−ジヒドロキシ−20−[(2E)−5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル−ペンタ−2−エニル]−19−ノル−コレカルシフェロール(12):
【化019】

である、請求項53に記載の化合物。
【請求項84】
当該化合物が、(20S)−1α−フルオロ−25−ヒドロキシ−20−(5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル−ペンタ−2−イニル)−コレカルシフェロール(13):
【化020】

である、請求項53に記載の化合物。
【請求項85】
当該化合物が、(20S)−1α−フルオロ−25−ヒドロキシ−20−[(2Z)−5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル−ペンタ−2−エニル)]−コレカルシフェロール(14):
【化021】

である、請求項53に記載の化合物。
【請求項86】
当該化合物が、(20S)−1α−フルオロ−25−ヒドロキシ−20−[(2E)−5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル−ペンタ−2−エニル)]−コレカルシフェロール(15):
【化022】

である、請求項53に記載の化合物。
【請求項87】
当該化合物が、(20S)−1、25−ジヒドロキシ−20−((2Z)−5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル−ペンタ−2−エニル)−26,27−ヘキサデューテロ−コレカルシフェロール(16):
【化023】

である、請求項55に記載の化合物。
【請求項88】
当該化合物が、(20S)−1、25−ジヒドロキシ−20−((2Z)−5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル−ペンタ−2−エニル)−26,27−ヘキサデューテロ−19−ノル−コレカルシフェロール(17):
【化024】

である、請求項55に記載の化合物。
【請求項88】
当該化合物が、(20S)−1α−フルオロ−25−ヒドロキシ−20−((2Z)−5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル−ペンタ−2−エニル)−26,27−ヘキサデューテロ−コレカルシフェロール(18):
【化025】

である、請求項55に記載の化合物。
【請求項89】
当該化合物が、(20S)−1、25−ジヒドロキシ−20−((2E)−5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル−ペンタ−2−エニル)−26,27−ヘキサデューテロ−コレカルシフェロール(19):
【化026】

である、請求項55に記載の化合物。
【請求項90】
当該化合物が、(20S)−1、25−ジヒドロキシ−20−((2E)−5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル−ペンタ−2−エニル)−26,27−ヘキサデューテロ−19−ノル−コレカルシフェロール(20):
【化027】

である、請求項55に記載の化合物。
【請求項91】
当該化合物が、(20S)−1α−フルオロ−25−ヒドロキシ−20−((2E)−5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル−ペンタ−2−エニル)−26,27−ヘキサデューテロ−コレカルシフェロール(21):
【化028】

である、請求項55に記載の化合物。
【請求項92】
化合物が、(20S)−1,25−ジヒドロキシ−20−(5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル−ペンタ−2−イニル)−26,27−ヘキサデューテロ−コレカルシフェロール(22):
【化029】

である、請求項55に記載の化合物。
【請求項93】
当該化合物が、(20S)−1,25−ジヒドロキシ−20−(5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル−ペンタ−2−イニル)−26,27−ヘキサデューテロ−19−ノル−コレカルシフェロール(23):
【化030】

である、請求項55に記載の化合物。
【請求項94】
当該化合物が、(20S)−1α−フルオロ−25−ヒドロキシ−20−(5,5,5−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル−ペンタ−2−イニル)−26,27−ヘキサデューテロ−19−ノル−コレカルシフェロール(24):
【化031】

である、請求項55に記載の化合物。
【請求項95】
当該化合物が、1,25−ジヒドロキシ−20R−20−(4−ヒドロキシ−5,5,5−トリデューテロ−4−トリデューテロメチル−ペンチル)−23Z−エン−26,27−ヘキサフルオロコレカルシフェロール(25):
【化032】

である、請求項56に記載の化合物。
【請求項96】
当該化合物が、1,25−ジヒドロキシ−20R−20−(4−ヒドロキシ−5,5,5−トリデューテロ−4−トリデューテロメチル−ペンチル)−23Z−エン−26,27−ヘキサフルオロ−19−ノル−コレカルシフェロール(26):
【化033】

である、請求項56に記載の化合物。
【請求項97】
当該化合物が、1α−フルオロ−25−ヒドロキシ−20R−20−(4−ヒドロキシ−5,5,5−トリデューテロ−4−トリデューテロメチル−ペンチル)−23Z−エン−26,27−ヘキサフルオロコレカルシフェロール(27):
【化034】

である、請求項56に記載の化合物。
【請求項98】
当該化合物が、1,25−ジヒドロキシ−20R−20−(4−ヒドロキシ−5,5,5−トリデューテロ−4−トリデューテロメチル−ペンチル)−23E−エン−26,27−ヘキサフルオロコレカルシフェロール(28):
【化035】

である、請求項56に記載の化合物。
【請求項99】
当該化合物が、1,25−ジヒドロキシ−20R−20−(4−ヒドロキシ−5,5,5−トリデューテロ−4−トリデューテロメチル−ペンチル)−23E−エン−26,27−ヘキサフルオロ−19−ノル−コレカルシフェロール(29):
【化036】

である、請求項56に記載の化合物。
【請求項100】
当該化合物が、1α−フルオロ−25−ヒドロキシ−20R−20−(4−ヒドロキシ−5,5,5−トリデューテロ−4−トリデューテロメチル−ペンチル)−23E−エン−26,27−ヘキサフルオロコレカルシフェロール(30):
【化037】

である、請求項56に記載の化合物。
【請求項101】
当該化合物が、1,25−ジヒドロキシ−20R−20−(4−ヒドロキシ−5,5,5−トリデューテロ−4−トリデューテロメチル−ペンチル)−23−イン−26,27−ヘキサフルオロコレカルシフェロール(31):
【化038】

である、請求項56に記載の化合物。
【請求項102】
当該化合物が、1,25−ジヒドロキシ−20R−20−(4−ヒドロキシ−5,5,5−トリデューテロ−4−トリデューテロメチル−ペンチル)−23−イン−26,27−ヘキサフルオロ−19−ノル−コレカルシフェロール(32):
【化039】

である、請求項56に記載の化合物。
【請求項102】
当該化合物が、1α−フルオロ−25−ヒドロキシ−20R−20−(4−ヒドロキシ−5,5,5−トリデューテロ−4−トリデューテロメチル−ペンチル)−23−イン−26,27−ヘキサフルオロコレカルシフェロール(33):
【化040】

である、請求項56に記載の化合物。
【請求項103】
当該化合物が、1,25−ジヒドロキシ−20R−20−(4−ヒドロキシ−4−メチル−ペンチル)−23−イン−26,27−ヘキサフルオロ−コレカルシフェロール(34):
【化041】

である、請求項54に記載の化合物。
【請求項104】
当該化合物が、1,25−ジヒドロキシ−20R−20−(4−ヒドロキシ−4−メチル−ペンチル)−23Z−エン−26,27−ヘキサフルオロ−コレカルシフェロール(35):
【化042】

である、請求項54に記載の化合物。
【請求項105】
当該化合物が、1,25−ジヒドロキシ−20R−20−(4−ヒドロキシ−4−メチル−ペンチル)−23E−エン−26,27−ヘキサフルオロ−コレカルシフェロール(36):
【化043】

である、請求項54に記載の化合物。
【請求項106】
当該化合物が、1α−フルオロ−25−ヒドロキシ−20R−20−(4−ヒドロキシ−4−メチル−ペンチル)−23−イン−26,27−ヘキサフルオロコレカルシフェロール(37):
【化044】

である、請求項54に記載の化合物。
【請求項107】
当該化合物が、1α−フルオロ−25−ヒドロキシ−20R−20−(4−ヒドロキシ−4−メチル−ペンチル)−23Z−エン−26,27−ヘキサフルオロコレカルシフェロール(38):
【化045】

である、請求項54に記載の化合物。
【請求項108】
当該化合物が、1α−フルオロ−25−ヒドロキシ−20R−20−(4−ヒドロキシ−4−メチル−ペンチル)−23E−エン−26,27−ヘキサフルオロコレカルシフェロール(39):
【化046】

である、請求項54に記載の化合物。
【請求項109】
請求項1〜108の何れか一項に記載のビタミンD化合物の治療有効量を、治療を必要とする対象に投与し、その結果当該対象におけるビタミンDが関連する症状を治療することを含む、対象のビタミンDが関連する症状を治療する方法。
【請求項110】
前記ビタミンDに関連する症状が、ILT3に関連する疾患である、請求項109に記載の方法。
【請求項111】
前記ILT3に関連する疾患が、免疫疾患である、請求項110に記載の方法。
【請求項112】
前記免疫疾患が、自己免疫疾患である、請求項111に記載の方法。
【請求項113】
前記自己免疫疾患が、I型インスリン依存性糖尿病、成人呼吸窮迫症候群、炎症性腸疾患、皮膚炎、髄膜炎、血栓性血小板減少性紫斑病、シューグレン症候群、脳炎、ブドウ膜炎、ブドウ膜網膜炎、白血球接着不全症、関節リウマチ、リウマチ熱、ライター症候群、乾癬性関節炎、進行性全身性硬化症、原発性胆汁性肝硬変、天疱瘡、類天疱瘡、壊死性血管炎、重症筋無力症、多発性硬化症、エリトマトーデス、多発性筋炎、サルコイドーシス、肉芽腫症、血管炎、悪性貧血、CNS炎症性疾患、抗原抗体複合体媒介疾患、自己免疫性溶血性貧血、橋本病、グレーヴス病、習慣性自然流産、レイノー症候群、糸球体腎炎、皮膚筋炎、慢性活動性肝炎、セリアック病、エイズの自己免疫性合併症、萎縮性胃炎、強直性脊椎炎及びアジソン病よりなる群から選ばれる、請求項112に記載の方法。
【請求項114】
前記自己免疫疾患が、I型インスリン依存性糖尿病である、請求項113に記載の方法。
【請求項115】
前記免疫疾患が、移植拒絶である、請求項111に記載の方法。
【請求項116】
前記ビタミンDに関連する症状が、ビタミンD応答細胞の異常活性によって特徴付けられる疾患である、請求項109に記載の方法。
【請求項117】
前記疾患が、過剰増殖性皮膚細胞の異常活性を含んでなる、請求項116に記載の方法。
【請求項118】
前記疾患が、乾癬、基底細胞癌及び角化症から選ばれる、請求項117に記載の方法。
【請求項119】
前記疾患が、内分泌細胞の異常活性を含んでなる、請求項116に記載の方法。
【請求項120】
前記内分泌細胞が、副甲状腺細胞であり、そして異常活性が副甲状腺ホルモンのプロセシング又は分泌である、請求項119に記載の方法。
【請求項121】
前記疾患が、二次性副甲状腺機能亢進症である、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
前記疾患が、骨細胞の異常活性を含んでなる、請求項116に記載の方法。
【請求項123】
前記疾患が、骨粗鬆症、骨形成異常症、老人性骨粗鬆症、骨軟化症、くる病、嚢胞性線維性骨炎、及び腎性骨形成異常症から選ばれる、請求項122に記載の方法。
【請求項124】
前記疾患が、肝硬変又は慢性腎疾患である、請求項116に記載の方法。
【請求項125】
前記疾患が、高血圧症である、請求項116に記載の方法。
【請求項126】
前記化合物がレニンの発現を抑制して、対象における高血圧を治療する、請求項125に記載の方法。
【請求項127】
前記疾患が、良性前立腺肥大症である、請求項116に記載の方法。
【請求項128】
前記疾患が、腫瘍性疾患である、請求項116に記載の方法。
【請求項129】
前記腫瘍性疾患が、白血病、リンパ腫、メラノーマ、骨肉腫、結腸癌、直腸癌、前立腺癌、膀胱癌、並びに肺、乳房、消化器及び泌尿生殖器系の悪性腫瘍よりなる群から選ばれる、請求項128に記載の方法。
【請求項130】
前記腫瘍性疾患が、膀胱癌である、請求項129に記載の方法。
【請求項131】
前記疾患が、神経細胞脱落である、請求項116に記載の方法。
【請求項132】
前記疾患が、アルツハイマー病、ピック病、パーキンソン病、血管疾患、ハンチントン病、及び加齢性記憶障害よりなる群から選ばれる、請求項131に記載の方法。
【請求項133】
前記疾患が、ビタミンD応答の平滑筋細胞の異常活性によって特徴付けられる、請求項116に記載の方法。
【請求項134】
前記疾患が、高血圧誘発血管リモデリング、血管再狭窄及びアテローム性動脈硬化よりなる群から選ばれる過剰増殖性の血管疾患である、請求項133に記載の方法。
【請求項135】
前記疾患が、ビタミンD応答平滑筋細胞の異常代謝によって特徴付けられる、請求項116に記載の方法。
【請求項136】
前記疾患が、動脈性高血圧症である、請求項135に記載の方法。
【請求項137】
請求項1〜108の何れか一項に記載の化合物の治療有効量を投与して、対象の膀胱機能障害を治療することを含む、治療が必要な対象における膀胱機能障害を治療する方法。
【請求項138】
前記化合物が、ビタミンD受容体作動薬である、請求項137に記載の方法。
【請求項139】
前記膀胱機能障害が、膀胱肥大の存在によって特徴付けられる、請求項137に記載の方法。
【請求項140】
前記膀胱機能障害が、過活動膀胱である、請求項137に記載の方法。
【請求項141】
対象が雄性である、請求項137〜140の何れか一項に記載の方法。
【請求項142】
前記雄性が、良性の前立腺肥大(BPH)に同時に罹っている、請求項141に記載の方法。
【請求項143】
請求項1〜108の何れか一項に記載のビタミンD化合物の治療有効量を治療が必要な対象に投与し、その結果対象の泌尿生殖器疾患を治療することを含んでなる、対象の泌尿生殖器疾患を治療する方法。
【請求項144】
前記疾患が、膀胱機能障害である、請求項143に記載の方法。
【請求項145】
前記膀胱機能障害が、膀胱肥大の存在によって特徴付けられる、請求項143に記載の方法。
【請求項146】
前記疾患が、間質性膀胱炎である、請求項143に記載の方法。
【請求項147】
前記間質性膀胱炎が、膀胱機能障害及び膀胱の炎症の症状の存在によって特徴付けられる、請求項146に記載の方法。
【請求項148】
前記疾患が、良性前立腺肥大である、請求項143に記載の方法。
【請求項149】
カルシウム及びリン酸代謝の脱制御を改善するために、請求項1〜108の何れか一項に記載の化合物の治療有効量を改善を必要とする対象に投与することを含んでなる、カルシウム及びリン酸代謝の脱制御を改善する方法。
【請求項150】
カルシウム及びリン酸代謝の脱制御が骨粗鬆症となる、請求項149に記載の方法。
【請求項151】
細胞における免疫グロブリン様転写物3(ILT3)表面分子の発現を調節するのに有効な量の、請求項1〜108の何れか一項に記載の化合物を当該細胞に接触させることを含んでなる、細胞における免疫グロブリン様転写物3(ILT3)表面分子の発現を調節する方法。
【請求項152】
前記細胞が対象内にある、請求項151に記載の方法。
【請求項153】
免疫寛容の導入が必要な対象に、ILT3表面分子の発現を調節するのに有効な量の、請求項1〜108の何れか一項に記載の化合物を投与して、当該対象に免疫寛容を導入することを含んでなる、対象に免疫寛容を導入する方法。
【請求項154】
前記免疫寛容を抗原提示細胞に導入する、請求項153に記載の方法。
【請求項155】
前記抗原提示細胞が、樹状細胞、単核白血球及びマクロファージよりなる群から選ばれる、請求項154に記載の方法。
【請求項156】
移植拒絶の阻害が必要な対象に、ILT3表面分子の発現を調節するのに有効な量の、請求項1〜108の何れか一項に記載の化合物を投与して、当該対象の移植拒絶を阻害することを含む、対象における移植拒絶を阻害する方法。
【請求項157】
前記移植が固形臓器の移植である、請求項156に記載の方法。
【請求項158】
前記移植が膵島移植である、請求項156に記載の方法。
【請求項159】
前記移植が骨髄移植である、請求項156に記載の方法。
【請求項160】
抗原提示細胞に、ILT3表面分子の発現を調節するのに有効な量の、請求項1〜108の何れか一項に記載の化合物を接触させて、当該抗原提示細胞による免疫抑制活性を調節することを含んでなる、抗原提示細胞による免疫抑制活性を調節する方法。
【請求項161】
前記免疫グロブリン様転写物3(ILT3)表面分子の発現を上方に調節する、請求項151〜160の何れか一項に記載の方法。
【請求項162】
前記細胞が抗原提示細胞である、請求項151又は160に記載の方法。
【請求項163】
前記抗原提示細胞が、樹状細胞、単核白血球及びマクロファージよりなる群から選ばれる、請求項162に記載の方法。
【請求項164】
前記対象が哺乳動物である、請求項109〜163の何れか一項に記載の方法。
【請求項165】
前記対象がヒトである、請求項164に記載の方法。
【請求項166】
前記ビタミンD化合物が、薬学的に許容される製剤を用いて対象に投与される、請求項109〜163の何れか一項に記載の方法。
【請求項167】
前記ビタミンD化合物が、薬学的に許容される希釈剤又は担体と組み合わせて投与される、請求項109〜163の何れか一項に記載の方法。
【請求項168】
前記薬学的に許容される製剤が、薬学的に許容される製剤の対象への投与後少なくとも4週間にわたって、対象に前記ビタミンD化合物の持続した送達を提供する、請求項166に記載の方法。
【請求項169】
前記化合物を経口投与する、請求項109〜163の何れか一項に記載の方法。
【請求項170】
前記化合物を静脈内投与する、請求項109〜163の何れか一項に記載の方法。
【請求項171】
前記化合物を局所内投与する、請求項109〜163の何れか一項に記載の方法。
【請求項172】
前記化合物を非経口投与する、請求項109〜163の何れか一項に記載の方法。
【請求項173】
前記化合物を、体重1kg当たり0.001μg〜100μgの濃度で投与する、請求項109〜163の何れか一項に記載の方法。
【請求項174】
式IのビタミンD化合物を得ることを更に含んでなる、請求項109〜163の何れか一項に記載の方法。
【請求項175】
治療有効量の請求項1〜108の何れか一項に記載の化合物、及び薬学的に許容される希釈剤又は担体を含んでなる、医薬組成物。
【請求項176】
前記治療有効量が、ビタミンDに関連する症状を治療するのに有効である、請求項175に記載の医薬組成物。
【請求項177】
前記ビタミンDに関連する症状が、ILT3関連疾患である、請求項176に記載の医薬組成物。
【請求項178】
前記ビタミンDに関連する症状が、ビタミンD応答細胞の異常活性によって特徴付けられる疾患である、請求項176に記載の医薬組成物。
【請求項179】
当該ビタミンDに関連する症状が、膀胱機能障害、間質性膀胱炎及び良性の前立腺肥大よりなる群から選ばれる泌尿器疾患である、請求項176に記載の医薬組成物。
【請求項180】
請求項1〜108の何れか一項に記載の化合物を含む医薬組成物、及び前記請求項の何れか一項に示した方法に従ってビタミンDに関連する症状の治療に使用するための説明書を含んでなる、ビタミンDに関連する症状の治療に使用するための包装された製剤。

【公表番号】特表2008−538114(P2008−538114A)
【公表日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−503267(P2008−503267)
【出願日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際出願番号】PCT/US2006/011000
【国際公開番号】WO2006/102647
【国際公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(505403223)
【Fターム(参考)】