3Dのための分割画面
3次元ビデオ・ストリームが第2のビデオ・フォーマットに再符号化される際に3次元ビデオ・ストリームを視覚的に検査する方法、装置、およびシステムが提供される。復号された3次元ビデオ・ストリームのフレームの部分および再符号化されている3次元ビデオ・ストリームのフレームの対応する部分が合成されたビデオ・フレームに配置し、ビデオ・フレームの各部分が合成されたビデオ・フレーム内に共に現れるようにする。合成されたビデオ・フレーム内のビデオ・フレームの各部分の間の境界を操作し、ビデオ・フレームの各部分の間の境界上の視差の変化、さらに、合成されたビデオ・フレームの各部分の重なりが見えないようにする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2010年2月24日付で出願された米国仮特許出願第61/307,734号の利益を主張するものであり、その開示内容全体を本明細書に盛り込んだものとする。
【0002】
本発明は、一般的には、3Dコンテンツの視覚的な評価に関し、より具体的には、3Dコンテンツの評価のための分割画面を実施するための方法、装置、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
比較対象となるコンテンツの2つ以上のシーケンスを比較するために、プレイヤーは、1つの画面上に、または他の場合には、複数の画面上に、コンテンツの少なくとも部分を同時に表示することができる。このような技術は、一般的には、分割画面と呼ばれている。最も一般的な分割画面技術として、垂直分割画面モードおよび垂直バタフライ分割画面モードが挙げられる。例として、図1Aは、2Dシーケンスの原フレーム(オリジナルのフレーム)の表示の代表的な図であり、図1Bは、図1Aの2Dシーケンスの原フレームを符号化したバージョンの表示の代表的な図である。このようなシーケンスを比較するために、分割画面技術を使用することができる。例として、図2Aは、従来技術に係る分割画面技術に従って垂直分割画面方向(vertical split screen orientation)に表示される図1Aの2Dシーケンスの原フレームおよび図1Bの2Dシーケンスの原フレームを符号化したバージョンの代表的な図を描いている。図2Aに例示されるように、垂直分割画面技術は、原シーケンスと符号化後のシーケンスとをサイドバイサイドで(横に並べて)比較できるようにすることにより正確性の評価、例えば、符号化処理の正確性の評価を行う視覚的手段を提供する。
【0004】
このような比較を行うには、バタフライ垂直分割画面(butterfly vertical split screen)も有用である。例として、図2Bは、従来技術に係る分割画面技術に従って垂直バタフライ分割画面方向(orientation)に表示される図1Aの2Dシーケンスの原フレームおよび図1Bの2Dシーケンスの原フレームを符号化したバージョンの代表的な図である。図2Bに例示されるように、垂直バタフライ分割画面技術は、原シーケンスと符号化済のシーケンスとをサイドバイサイドで(side−by−side)比較できるようにすることにより正確性の評価、例えば、符号化処理の正確性の評価を行う視覚的手段を提供する。
【0005】
このような分割画面技術は、2次元コンテンツの場合に良好に機能するものであるが、垂直分割画面モードは、3次元コンテンツを表示する際には様々な欠点を有することがある。より具体的には、分割画面技術が3次元コンテンツに適用されると、画像/画面間の境界で、突然の視差(disparity)の変化が表示されることがある。さらに、一方の領域/画像の再構成された3次元画像が他方の領域/画像と重なることがある。またさらに、分割画面技術としてバタフライ・モードが使用される場合には、3次元画像は、反転した視差(inverted disparity)(デプス)を有する。
【発明の概要】
【0006】
本発明の各実施形態は、分割画面モードでの3Dコンテンツの表示に関わる表示の問題を解決する方法、装置、およびシステムを提供することによって、従来技術の欠点に対処する。
【0007】
本発明の一実施形態においては、3次元ビデオ・ストリームが第2のビデオ・フォーマットに再符号化される際に3次元ビデオ・ストリームを視覚的に検査する方法は、
復号された3次元ビデオ・ストリームを少なくとも2つの復号されたビデオ・ストリームに分割するステップと、
少なくとも2つの分割された3次元ビデオ・ストリームのうちの1つを第2のビデオ・フォーマットに再符号化するステップと、
再符号化されていない復号された3次元ビデオ・ストリームのフレームの少なくとも部分および再符号化された3次元ビデオ・ストリームのフレームの対応する部分を合成されたビデオ・フレームに配置し、復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分が合成されたビデオ・フレームに共に現れるようにするステップと、
復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の境界のビューを妨げ、復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の境界上の視差の変化、さらに、復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の重なりが見えないようにするステップと、を含む。
【0008】
本発明の代替的な実施形態においては、左眼用ビデオ・ストリームおよび右眼用ビデオ・ストリームを含む復号された3次元ビデオ・ストリームが第2のビデオ・フォーマットに再符号化される際に3次元ビデオ・ストリームを視覚的に検査する装置は、
復号された3次元ビデオ・ストリームの左眼用ビデオ・ストリームまたは右眼用ビデオ・ストリームのフレームの少なくとも部分および再符号化されている復号された3次元ビデオ・ストリームの分割コピーの左眼用ビデオ・ストリームまたは右眼用ビデオ・ストリームのフレームの対応する部分を第2のフォーマットで、合成されたビデオ・フレームに配置し、復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分が合成されたビデオ・フレームに共に現れるようにする手段を含む。さらに、この装置は、復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の境界のビューに対して操作を行い、復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の境界上の視差の変化、さらに、復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の重なりが見えないようにする手段を含む。
【0009】
本発明の代替的な実施形態においては、3次元ビデオ・ストリームが第2のビデオ・フォーマットに再符号化される際に3次元ビデオ・ストリームを視覚的に検査するシステムは、
左眼用ビデオ・ストリームおよび右眼用ビデオ・ストリームを有する3次元ビデオ・ストリームを復号するビデオ復号器と、
復号された3次元ビデオ・ストリームを少なくとも2つの復号された3次元ビデオ・ストリームに分割するストリーム・スプリッタと、
少なくとも2つの復号されたビデオ・ストリームのうちの1つを受信し、少なくとも2つの復号されたビデオ・ストリームのうちの受信されたビデオ・ストリームを第2のビデオ・フォーマットに再符号化する符号化器と、
再符号化されていない復号された3次元ビデオ・ストリームの左眼用ビデオ・ストリームまたは右眼用ビデオ・ストリームのフレームの少なくとも部分および再符号化された3次元ビデオ・ストリームの左眼用ビデオ・ストリームまたは右眼用ビデオ・ストリームのフレームの対応する部分を合成されたビデオ・フレームに配置し、復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分が合成されたビデオ・フレームに共に現れるようにする少なくとも1つのビデオ・ミキサと、
復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の境界のビューに対して操作を行い、復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の境界上の視差の変化、さらに、復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の重なりが見えないようにするレンダラと、を含む。本発明の一実施形態においては、システムは、ビデオ・フレームの混合され、レンダリングされた部分を合成されたビデオ・フレーム内に表示する表示装置をさらに含むことができる。
【0010】
本発明の開示内容は、添付図面を参照して以下の詳細な説明を考慮することによって容易に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1A】2Dシーケンスの原フレームの表示の代表的な図である。
【図1B】図1Aの2Dシーケンスの原フレームを符号化したバージョンの表示の代表的な図である。
【図2A】従来技術に係る分割画面技術に従って垂直分割画面方向に表示される図1Aの2Dシーケンスの原フレームおよび図1Bの2Dシーケンスの原フレームを符号化したバージョンの代表的な図である。
【図2B】従来技術に係る分割画面技術に従って垂直バタフライ分割画面方向に表示される図1Aの2Dシーケンスの原フレームおよび図1Bの2Dシーケンスの原フレームを符号化したバージョンの代表的な図である。
【図3A】3Dシーケンスの左右の原フレームの表示の代表的な図である。
【図3B】図3Aの3Dシーケンスの左右の原フレームを符号化したバージョンの表示の代表的な図である。
【図4A】従来技術に係る分割画面技術に従って垂直分割画面方向に表示される図3Aの3Dシーケンスの左右の原フレームおよび図3Bの3Dシーケンスの左右の原フレームを符号化したバージョンの代表的な図である。
【図4B】従来技術に係る分割画面技術に従って垂直バタフライ分割画面方向に表示される図3Aの3Dシーケンスの左右の原フレームおよび図3Bの3Dシーケンスの左右の原フレームを符号化したバージョンの代表的な図である。
【図5A】本発明の実施形態に従って垂直分割画面方向に表示される図3Aの3Dシーケンスの左右の原フレームおよび図3Bの3Dシーケンスの左右の原フレームを符号化したバージョンの代表的な図である。
【図5B】本発明の実施形態に従って垂直バタフライ分割画面方向に表示される図3Aの3Dシーケンスの左右の原フレームおよび図3Bの3Dシーケンスの左右の原フレームを符号化したバージョンの代表的な図である。
【図6】本発明の実施形態に従った分割画面モードで3Dコンテンツを正しく表示するシステムのハイレベル・ブロック図である。
【図7】本発明の実施形態に従って本発明の実施形態が適用される3D符号化/復号システム700のハイレベル・ブロック図である。
【図8】本発明の実施形態に従って3次元ビデオ・ストリームが第2のビデオ・フォーマットに再符号化される際に3次元ビデオ・ストリームを視覚的に検査するための方法のハイレベル・フロー図である。
【0012】
図面は、本発明の概念を例示するためのものであり、必ずしも、本発明を例示する構成がこれらの図面の構成のみに限定されるものではないことを理解すべきである。理解を容易にするために、可能な箇所では、図を通して同一の要素を示すために同一の参照符号が使用されている。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は、分割画面モードにおける3Dコンテンツの表示に関わる表示の問題を解決する方法、装置、およびシステムを有益に提供する。本発明は、主に、2つの画像間の境界で垂直な不透明または黒色のバーまたはスペースを生成することによって視差誤差(disparity error)を補正する処理との関連で説明されるが、本発明のこの特定の実施形態を本発明の範囲を限定するように取り扱うべきではない。本発明の開示内容に基づく情報を得た当業者であれば、本発明の概念は、2つ以上の画像間の境界において、実質的に、どのような形、色、方向、または、サイズを有するブロッキング手段またはスペーシング手段を使用しても達成できることが理解できるであろう。
【0014】
図面において示される様々な要素の機能は、専用のハードウエアの使用により提供されてもよく、適切なソフトウエアと関連付けてソフトウエアを実行することが可能なハードウエアの使用によって提供されてもよい。機能がプロセッサによって提供される場合にも、単一の専用プロセッサによって提供されてもよく、単一の共有プロセッサによって提供されてもよく、複数の別個のプロセッサによって提供されてもよく、プロセッサの中に共有されているものがあってもよい。さらに、用語「プロセッサ」または「コントローラ」を明示的に使用した場合であっても、ソフトウエアを実行することが可能なハードウエアのみを意味するように解釈されるべきではなく、限定するものではないが、ディジタル信号プロセッサ(DSP)・ハードウエア、ソフトウエアを格納する読み出し専用メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、および不揮発性の記憶装置を暗黙的に含むことがある。また、本明細書における本開示内容の原理、態様、および、実施形態についての全ての記載、さらに、その特定の例は、構造的な均等物および機能的な均等物の双方を包含するように意図されている。さらに、このような均等物は、現在公知の均等物だけでなく、将来において開発される均等物、即ち、構造に係らず、同一の機能を実行するように開発されたどのような要素でも包含するように意図されている。
【0015】
従って、例えば当業者であれば、本明細書において示されたブロック図は、本発明の原理を実施する例示的なシステム・コンポーネントおよび/または回路の概念図であることが理解できよう。同様に、フローチャート、フロー図、状態遷移図、擬似コードなどは、いずれも様々な処理を表すことが理解できよう。これらの処理は、実質的にコンピュータによって読み取り可能なメディアにおいて表すことができ、コンピュータまたはプロセッサにより実行され、このようなコンピュータまたはプロセッサが明示的に図示されているかどうかに関わるものではない。
【0016】
上述したように、分割画面技術は2次元コンテンツの場合に良好に機能するものであるが、垂直分割画面モードは3次元コンテンツを表示する際には様々な欠点を有することがある。より具体的には、分割画面技術が3次元コンテンツに適用されると、画像/画面間の境界で、突然の視差の変化が表示されることがある。さらに、一方の領域/画像の再構成された3次元画像が他方の領域/画像と重なることがある。例として、図3Aは、3Dシーケンスの左右の原フレームの表示の代表的な図を描いており、図3Bは、図3Aの3Dシーケンスの左右の原フレームを符号化したバージョンの表示の代表的な図を描いている。
【0017】
このようなシーケンスを比較するために、コンテンツは、垂直の分割画面方向に配置することができる。例として、図4Aは、従来技術に係る分割画面技術に従って垂直分割画面方向に表示される図3Aの3Dシーケンスの左右の原フレームおよび図3Bの3Dシーケンスの左右の原フレームを符号化したバージョンの代表的な図を描いている。即ち、図4Aにおいて、3Dシーケンスの左側の原フレームの画像は、3Dシーケンスの左側の符号化されたフレームの画像と共に、垂直分割画面方向に表示されており、3Dシーケンスの右側の原フレームの画像は、3Dシーケンスの右側の符号化されたフレームの画像と共に、垂直分割画面方向に表示されている。図4Aに描かれているように、3Dシーケンスの左側の原フレームの再構成された3次元画像は、3Dシーケンスの左側の符号化されたフレームの画像と重なっている。同様のことが3Dシーケンスの右側の原フレームの画像と3Dシーケンスの右側の符号化されたフレームの画像にも当てはまる。図4Aから、さらに、画像間の画像/画面間の境界で、突然の視差の変化が表示されていることが理解できるであろう。
【0018】
垂直バタフライ分割画面技術の適用に関わる問題が図4Bに例示されている。例として、図4Bは、従来技術に係る分割画面技術に従って垂直バタフライ分割画面方向に表示される図3Aの3Dシーケンスの左右の原フレームおよび図3Bの3Dシーケンスの左右の原フレームを符号化したバージョンの代表的な図を描いている。即ち、図4Bにおいて、3Dシーケンスの左側の原フレームの画像は、3Dシーケンスの左側の符号化された画像と共に、垂直バタフライ分割画面方向に表示されており、3Dシーケンスの右側の原フレームの画像は、3Dシーケンスの右側の符号化された画像と共に、垂直バタフライ分割画面方向に表示されている。図4Bに描かれているように、3Dシーケンスの左側の原フレームの再構成された3次元画像のデプスは、3Dシーケンスの左側の符号化されたフレームの画像に対して反転されている。同様のことが3Dシーケンスの右側の原フレームの画像と3Dシーケンスの右側の符号化されたフレームの画像にも当てはまる。より具体的には、分割画面技術のためにバタフライ・モードが使用される場合には、3次元画像は反転された視差(デプス)を有する。
【0019】
本発明の一実施形態においては、従来技術に係る垂直分割画面技術の上述した欠点に対処するために、より具体的には、垂直分割画面技術の境界上の視差に最終的に突然の変化が生ずることを避けるために、さらに、一方の領域と他方の領域とが重なることを避けるために、発明者は、表示された画像間の境界上に垂直なバーをレンダリングにより生成することを提案する。例として、図5Aは、本発明の実施形態に係る分割画面技術に従って垂直分割画面方向に表示される図3Aの3Dシーケンスの左右の原フレームおよび図3Bの3Dシーケンスの左右の原フレームを符号化したバージョンの代表的な図を描いている。即ち、図5Aにおいて、3Dシーケンスの左側の原フレームの画像は、3Dシーケンスの左側の符号化された画像と共に、垂直分割画面方向に表示されており、3Dシーケンスの右側の原フレームの画像は、3Dシーケンスの右側の符号化されたフレームの画像と共に、垂直分割画面方向に表示されている。図5Aに描かれているように、垂直の黒色バーが原画像と符号化されたフレームの画像との間の境界に置かれ、3Dシーケンスの左/右の原フレームの画像と3Dシーケンスの左/右の符号化されたフレームの画像との間での重なりのビューを妨げるようにしている。
【0020】
本発明の概念に従って、さらに、図5Aの実施形態の垂直な黒色バーが3Dシーケンスの左側/右側の原フレームの画像と3Dシーケンスの左側/右側の符号化されたフレームの画像との間の境界における突然の視差の変化のビューを妨げるように使用される。
【0021】
本発明の一実施形態においては、3Dコンテンツの2つのソースの左右のビューの間の視差の値を使用して、本発明の垂直バーの厚さ(thickness)が判定される。本発明の代替的な実施形態においては、本発明の垂直なバーの厚さは、ユーザによって、ユーザにとって利用可能な複数の厚さの中から選択される。例えば、本発明のこのような実施形態においては、ユーザは、本発明の垂直バーの厚さとして、50画素の厚さ、100画素の厚さ、または、150画素の厚さのうちから選択することができる。
【0022】
本発明の代替的な実施形態においては、従来技術に係る垂直分割画面技術の上述した欠点に対処するために、具体的には、垂直分割画面技術の境界上の視差に最終的に突然の変化が表示されることを避けるために、さらに、一方の領域が他方の領域と重なることを避けるために、発明者は、2つの画像間の境界にレンダリングによりオフセットを生じさせることを提案する。より具体的には、本発明の代替的な実施形態においては、図5Aの実施形態の場合のような画像間の境界上に垂直バーをレンダリングにより生成する代わりに、2つの画像間の境界でオフセットを使用することができる。図5Aの実施形態と同様に、本明細書において説明するこのような本発明の実施形態においては、本発明の画像間のオフセットのサイズを3Dコンテンツの2つのソースの左右のビューの間の視差の値を使用して決定することができる。本発明の代替的な実施形態においては、本発明のオフセットのサイズは、ユーザによって、ユーザにとって利用可能な複数のオフセットのサイズから選択することができる。例えば、本発明のこのような実施形態においては、ユーザは、本発明のオフセットのサイズとして、50画素のオフセットのサイズ、100画素のオフセットのサイズ、または、150画素のオフセットのサイズのうちから選択することができる。
【0023】
本発明の一実施形態においては、従来技術に係る垂直バタフライ分割画面技術の上述した欠点に対処するために、より具体的には、3次元画像間の反転された視差(デプス)を補正するために、発明者は、バタフライ効果を有するソースの左右のビューを入れ替えることを提案する。例として、図5Bは、本発明の実施形態に従って垂直バタフライ分割画面方向に表示される図3Aの3Dシーケンスの左右の原フレームおよび図3Bの3Dシーケンスの左右の原フレームを符号化したバージョンの代表的な図を描いている。即ち、図5Bに描かれているように、3Dシーケンスの左側の原フレームの画像は、3Dシーケンスの右側の符号化されたフレームの画像と共に垂直分割画面方向に表示され、3Dシーケンスの右側の原フレームの画像は、3Dシーケンスの左側の符号化されたフレームの画像と共に垂直分割画面方向に表示される。発明者は、このような方向により、垂直バタフライ分割画面方向での3次元画像の表示における反転した視差(デプス)が補正されることを発見した。
【0024】
図6は、本発明の実施形態に従って分割画面モードで3Dコンテンツを正しく表示する装置/システムのハイレベル・ブロック図である。図6の装置/システム600は、例示的には、3Dコンテンツの第1のソースおよび第2のソースを含む。より具体的には、図6は、コンテンツの左側のビューのソース1 605と、コンテンツの右側のビューのソース1 610と、コンテンツの左側のビューのソース2 615と、コンテンツの右側のビューのソース2 620とが含まれることを例示している。本発明の一実施形態においては、コンテンツの左側のビューおよび右側のビューのソース1は、3Dビデオ・ストリームを発生するために使用される原コンテンツの左側のビューおよび右側のビューのストリームを含む。本発明のこのような実施形態においては、コンテンツの左側のビューおよび右側のビューのソース2は、3Dビデオ・ストリームを発生させるために使用される原コンテンツの左側のビューおよび右側のビューのストリームの再符号化された分割ストリームを含む。本発明の代替的な実施形態においては、この代わりに、コンテンツの左側のビューおよび右側のビューのソース2は、3Dビデオ・ストリームを発生するために使用される原コンテンツの左側のビューおよび右側のビューのストリームを含み、コンテンツの左側のビューおよび右側のビューのソース1は、3Dビデオ・ストリームを発生するために使用される原コンテンツの左側のビューおよび右側のビューのストリームの再符号化された分割ストリームを含む。
【0025】
図6の装置/システム600は、さらに、左側のビューのためのミキサ625と、右側のビューのためのミキサ630と、画像をレンダリングするためのレンダラ640と、を含む。図6の装置/システム600は、さらに、オプションとして、コミュート装置650を含む。
【0026】
図6に描かれている本発明の実施の形態に従った装置/システム600では、2つの左側のソース605、615からの左側のコンテンツ(例えば、原コンテンツ・ストリームおよび再符号化されたコンテンツ・ストリーム)が左側のビューのためのミキサ625で混合される。さらに、2つの右側のソース610、620からの右側のコンテンツ(例えば、原コンテンツ・ストリームおよび再符号化されたコンテンツ・ストリーム)が右側のビューのためのミキサ630で混合される。ミキサ625、630からの混合されたコンテンツは、次に、画像を生成するために、さらに、一実施形態では、本発明の実施形態に従った垂直分割画面画像を生成するためにレンダラ640に伝達される。より具体的には、本発明の一実施形態に従って、レンダラ640は、上述したような、比較のための垂直分割画面方向の画像の表示を可能にし、一実施形態では、本発明の概念を画像に適用する。
【0027】
より具体的には、本発明の実施形態に従って、レンダラ640は、垂直分割画面モードで表示するための画像を生成し、本発明の垂直バーを垂直分割画面モードにおける画像間の境界に適用する。本発明の代替的な実施形態においては、レンダラ640は、垂直分割画面モードで表示するための画像を生成し、本明細書において説明されている本発明の様々な実施形態で特定されているように、オフセットを垂直分割画面モードにおける画像間の境界に適用する。
【0028】
画像が垂直バタフライ分割画面モードで表示されるような場合には、図6の装置/システム600のオプションのコミュート装置650が使用される。より具体的には、本発明のコミュート装置650が使用され、上述したような垂直バタフライ分割画面方向の3次元画像の表示における反転した視差(デプス)を補正するためにコンテンツのソースのうちの少なくとも1つの左側のビューと右側のビューとが入れ替えられる。
【0029】
図6の装置/システム600において、コミュート装置650は、装置/システム600の別個のコンポーネントであるように例示されているが、本発明の代替的な実施形態においては、コミュート装置650は、ミキサ625、630またはレンダラ640の統合されたコンポーネントであってもよい。さらに、図6の実施形態においては、レンダラ640、ミキサ625、630、およびコミュート装置650は、別個のコンポーネントであるように描かれているが、本発明の代替的な実施形態においては、コンポーネントは、ハードウエアにおける1つの装置または、ソフトウエアにおける1つのコンポーネントであってもよい。
【0030】
図7は、本発明の実施形態が適用される3D符号化/復号システム700のハイレベル・ブロック図である。図7のシステム700は、例示的には、3Dビデオ・ストリームのソース702を含み、ビデオ・ストリームは、左眼ビデオ・ストリーム704および右眼ビデオ・ストリーム706を有する。システム700は、さらに、ビデオ復号器708と、ストリーム・スプリッタ710と、符号化器712と、図6の装置/システム600とを含む。
【0031】
図7のシステム700においては、左眼ビデオ・ストリーム704および右眼ビデオ・ストリーム706は、復号器708によって復号され、復号済の左眼ビデオ・ストリーム605および右眼ビデオ・ストリーム610となり、2つの復号済みの3Dビデオ・ストリームに分割するために、ストリーム・スプリッタ710に伝達される。左眼ビデオ・ストリーム605および右眼ビデオ・ストリーム610は、ストリーム・スプリッタ710により分割され、第1の分割済の3Dビデオ・ストリームは、図6の装置/システム600に伝達され、一実施形態においては、コンテンツ605の左側のビューのソース1およびコンテンツ610の右側のビューのソース1となる。図7のシステム700においては、第2の分割済の3Dビデオ・ストリームは、符号化のため、符号化器712に伝達される。符号化器によって再符号化される第2の分割済の3Dビデオ・ストリームの左眼ビデオ・ストリーム605および右眼ビデオ・ストリーム610は、図6の装置/システム600に伝達され、一実施形態においては、コンテンツ615の左側のビューのソース2およびコンテンツ620の右側のビューのソース2となる。復号された3Dのビデオ・ストリームの左眼および右眼のビデオ・ストリームは、図6の装置/システム600に関して上述したように、さらに、本発明の上述した実施の形態に従って処理される。図7のシステム700は、オプションとして、さらに、ビデオ・フレームの部分を合成されたビデオ・フレームに表示する表示装置715を含む。
【0032】
図8は、本発明の実施形態に従って3次元ビデオ・ストリームが第2のビデオ・フォーマットに再符号化される際の3次元ビデオ・ストリームの視覚的な検査のための方法のハイレベル・フロー図である。図8の方法800は、例示的には、ステップ802で開始され、このステップ802では、左眼ビデオ・ストリームおよび右眼ビデオ・ストリームを有する復号された3次元ビデオ・ストリームを、少なくとも2つの復号されたビデオ・ストリームに分割する。各ビデオ・ストリームは、左眼ビデオ・ストリームおよび右眼ビデオ・ストリームを含む。方法800は、次に、ステップ804に進む。
【0033】
ステップ804において、少なくとも2つの分割された3次元ビデオ・ストリームのうちの1つを第2のビデオ・フォーマットに再符号化する。次に、方法800は、ステップ806に進む。
【0034】
ステップ806において、まだ再符号化されていない復号された3次元ビデオ・ストリームの左眼のビデオ・ストリームまたは右眼のビデオ・ストリームのフレームの少なくとも一部、さらに、再符号化された3次元ビデオ・ストリームの左眼ビデオ・ストリームまたは右眼ビデオ・ストリームのフレームの対応する部分を合成されたビデオ・フレームに配置し、復号された3次元ビデオ・フレーム部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレーム部分が合成されたビデオ・フレームに共に現れるようにする。次に、この方法は、ステップ808に進む。
【0035】
ステップ808において、復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の境界のビューを操作し、復号された3次元ビデオ・フレーム部分と対応する再符号化された3次元ビデオ・フレーム部分との間の境界上の視差の変化、さらに、フレーム部分の重なりが見えないようにする。本発明の一実施形態では、この操作は、復号された3次元ビデオ・フレーム部分と対応する再符号化された3次元ビデオ・フレーム部分との間の境界に垂直なバーを挿入するステップを含む。本発明の代替的な実施形態においては、この操作は、復号された3次元ビデオ・フレーム部分と対応する再符号化された3次元ビデオ・フレーム部分との間の境界にオフセットを適用するステップを含む。ここで、方法800は、終了する。
【0036】
分割画面モードで3Dコンテンツを正しく表示する方法、装置、およびシステムについての様々な実施形態について説明したが、(これらの実施形態は、限定的な目的ではなく、例示的な目的で示されている)、上述した開示内容に基づいて当業者であれば、実施形態に対する変更や改変を施すことができる。従って、本発明の範囲および精神の範囲内で、開示した本発明の特定の実施形態に変更を施すことができることを理解すべきである。上述した内容は、本発明の様々な実施形態に関するが、本発明の基本的な範囲を逸脱することなく、本発明の他の実施形態、別の実施形態を企図することも可能である。
【技術分野】
【0001】
本出願は、2010年2月24日付で出願された米国仮特許出願第61/307,734号の利益を主張するものであり、その開示内容全体を本明細書に盛り込んだものとする。
【0002】
本発明は、一般的には、3Dコンテンツの視覚的な評価に関し、より具体的には、3Dコンテンツの評価のための分割画面を実施するための方法、装置、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
比較対象となるコンテンツの2つ以上のシーケンスを比較するために、プレイヤーは、1つの画面上に、または他の場合には、複数の画面上に、コンテンツの少なくとも部分を同時に表示することができる。このような技術は、一般的には、分割画面と呼ばれている。最も一般的な分割画面技術として、垂直分割画面モードおよび垂直バタフライ分割画面モードが挙げられる。例として、図1Aは、2Dシーケンスの原フレーム(オリジナルのフレーム)の表示の代表的な図であり、図1Bは、図1Aの2Dシーケンスの原フレームを符号化したバージョンの表示の代表的な図である。このようなシーケンスを比較するために、分割画面技術を使用することができる。例として、図2Aは、従来技術に係る分割画面技術に従って垂直分割画面方向(vertical split screen orientation)に表示される図1Aの2Dシーケンスの原フレームおよび図1Bの2Dシーケンスの原フレームを符号化したバージョンの代表的な図を描いている。図2Aに例示されるように、垂直分割画面技術は、原シーケンスと符号化後のシーケンスとをサイドバイサイドで(横に並べて)比較できるようにすることにより正確性の評価、例えば、符号化処理の正確性の評価を行う視覚的手段を提供する。
【0004】
このような比較を行うには、バタフライ垂直分割画面(butterfly vertical split screen)も有用である。例として、図2Bは、従来技術に係る分割画面技術に従って垂直バタフライ分割画面方向(orientation)に表示される図1Aの2Dシーケンスの原フレームおよび図1Bの2Dシーケンスの原フレームを符号化したバージョンの代表的な図である。図2Bに例示されるように、垂直バタフライ分割画面技術は、原シーケンスと符号化済のシーケンスとをサイドバイサイドで(side−by−side)比較できるようにすることにより正確性の評価、例えば、符号化処理の正確性の評価を行う視覚的手段を提供する。
【0005】
このような分割画面技術は、2次元コンテンツの場合に良好に機能するものであるが、垂直分割画面モードは、3次元コンテンツを表示する際には様々な欠点を有することがある。より具体的には、分割画面技術が3次元コンテンツに適用されると、画像/画面間の境界で、突然の視差(disparity)の変化が表示されることがある。さらに、一方の領域/画像の再構成された3次元画像が他方の領域/画像と重なることがある。またさらに、分割画面技術としてバタフライ・モードが使用される場合には、3次元画像は、反転した視差(inverted disparity)(デプス)を有する。
【発明の概要】
【0006】
本発明の各実施形態は、分割画面モードでの3Dコンテンツの表示に関わる表示の問題を解決する方法、装置、およびシステムを提供することによって、従来技術の欠点に対処する。
【0007】
本発明の一実施形態においては、3次元ビデオ・ストリームが第2のビデオ・フォーマットに再符号化される際に3次元ビデオ・ストリームを視覚的に検査する方法は、
復号された3次元ビデオ・ストリームを少なくとも2つの復号されたビデオ・ストリームに分割するステップと、
少なくとも2つの分割された3次元ビデオ・ストリームのうちの1つを第2のビデオ・フォーマットに再符号化するステップと、
再符号化されていない復号された3次元ビデオ・ストリームのフレームの少なくとも部分および再符号化された3次元ビデオ・ストリームのフレームの対応する部分を合成されたビデオ・フレームに配置し、復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分が合成されたビデオ・フレームに共に現れるようにするステップと、
復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の境界のビューを妨げ、復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の境界上の視差の変化、さらに、復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の重なりが見えないようにするステップと、を含む。
【0008】
本発明の代替的な実施形態においては、左眼用ビデオ・ストリームおよび右眼用ビデオ・ストリームを含む復号された3次元ビデオ・ストリームが第2のビデオ・フォーマットに再符号化される際に3次元ビデオ・ストリームを視覚的に検査する装置は、
復号された3次元ビデオ・ストリームの左眼用ビデオ・ストリームまたは右眼用ビデオ・ストリームのフレームの少なくとも部分および再符号化されている復号された3次元ビデオ・ストリームの分割コピーの左眼用ビデオ・ストリームまたは右眼用ビデオ・ストリームのフレームの対応する部分を第2のフォーマットで、合成されたビデオ・フレームに配置し、復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分が合成されたビデオ・フレームに共に現れるようにする手段を含む。さらに、この装置は、復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の境界のビューに対して操作を行い、復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の境界上の視差の変化、さらに、復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の重なりが見えないようにする手段を含む。
【0009】
本発明の代替的な実施形態においては、3次元ビデオ・ストリームが第2のビデオ・フォーマットに再符号化される際に3次元ビデオ・ストリームを視覚的に検査するシステムは、
左眼用ビデオ・ストリームおよび右眼用ビデオ・ストリームを有する3次元ビデオ・ストリームを復号するビデオ復号器と、
復号された3次元ビデオ・ストリームを少なくとも2つの復号された3次元ビデオ・ストリームに分割するストリーム・スプリッタと、
少なくとも2つの復号されたビデオ・ストリームのうちの1つを受信し、少なくとも2つの復号されたビデオ・ストリームのうちの受信されたビデオ・ストリームを第2のビデオ・フォーマットに再符号化する符号化器と、
再符号化されていない復号された3次元ビデオ・ストリームの左眼用ビデオ・ストリームまたは右眼用ビデオ・ストリームのフレームの少なくとも部分および再符号化された3次元ビデオ・ストリームの左眼用ビデオ・ストリームまたは右眼用ビデオ・ストリームのフレームの対応する部分を合成されたビデオ・フレームに配置し、復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分が合成されたビデオ・フレームに共に現れるようにする少なくとも1つのビデオ・ミキサと、
復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の境界のビューに対して操作を行い、復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の境界上の視差の変化、さらに、復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の重なりが見えないようにするレンダラと、を含む。本発明の一実施形態においては、システムは、ビデオ・フレームの混合され、レンダリングされた部分を合成されたビデオ・フレーム内に表示する表示装置をさらに含むことができる。
【0010】
本発明の開示内容は、添付図面を参照して以下の詳細な説明を考慮することによって容易に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1A】2Dシーケンスの原フレームの表示の代表的な図である。
【図1B】図1Aの2Dシーケンスの原フレームを符号化したバージョンの表示の代表的な図である。
【図2A】従来技術に係る分割画面技術に従って垂直分割画面方向に表示される図1Aの2Dシーケンスの原フレームおよび図1Bの2Dシーケンスの原フレームを符号化したバージョンの代表的な図である。
【図2B】従来技術に係る分割画面技術に従って垂直バタフライ分割画面方向に表示される図1Aの2Dシーケンスの原フレームおよび図1Bの2Dシーケンスの原フレームを符号化したバージョンの代表的な図である。
【図3A】3Dシーケンスの左右の原フレームの表示の代表的な図である。
【図3B】図3Aの3Dシーケンスの左右の原フレームを符号化したバージョンの表示の代表的な図である。
【図4A】従来技術に係る分割画面技術に従って垂直分割画面方向に表示される図3Aの3Dシーケンスの左右の原フレームおよび図3Bの3Dシーケンスの左右の原フレームを符号化したバージョンの代表的な図である。
【図4B】従来技術に係る分割画面技術に従って垂直バタフライ分割画面方向に表示される図3Aの3Dシーケンスの左右の原フレームおよび図3Bの3Dシーケンスの左右の原フレームを符号化したバージョンの代表的な図である。
【図5A】本発明の実施形態に従って垂直分割画面方向に表示される図3Aの3Dシーケンスの左右の原フレームおよび図3Bの3Dシーケンスの左右の原フレームを符号化したバージョンの代表的な図である。
【図5B】本発明の実施形態に従って垂直バタフライ分割画面方向に表示される図3Aの3Dシーケンスの左右の原フレームおよび図3Bの3Dシーケンスの左右の原フレームを符号化したバージョンの代表的な図である。
【図6】本発明の実施形態に従った分割画面モードで3Dコンテンツを正しく表示するシステムのハイレベル・ブロック図である。
【図7】本発明の実施形態に従って本発明の実施形態が適用される3D符号化/復号システム700のハイレベル・ブロック図である。
【図8】本発明の実施形態に従って3次元ビデオ・ストリームが第2のビデオ・フォーマットに再符号化される際に3次元ビデオ・ストリームを視覚的に検査するための方法のハイレベル・フロー図である。
【0012】
図面は、本発明の概念を例示するためのものであり、必ずしも、本発明を例示する構成がこれらの図面の構成のみに限定されるものではないことを理解すべきである。理解を容易にするために、可能な箇所では、図を通して同一の要素を示すために同一の参照符号が使用されている。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は、分割画面モードにおける3Dコンテンツの表示に関わる表示の問題を解決する方法、装置、およびシステムを有益に提供する。本発明は、主に、2つの画像間の境界で垂直な不透明または黒色のバーまたはスペースを生成することによって視差誤差(disparity error)を補正する処理との関連で説明されるが、本発明のこの特定の実施形態を本発明の範囲を限定するように取り扱うべきではない。本発明の開示内容に基づく情報を得た当業者であれば、本発明の概念は、2つ以上の画像間の境界において、実質的に、どのような形、色、方向、または、サイズを有するブロッキング手段またはスペーシング手段を使用しても達成できることが理解できるであろう。
【0014】
図面において示される様々な要素の機能は、専用のハードウエアの使用により提供されてもよく、適切なソフトウエアと関連付けてソフトウエアを実行することが可能なハードウエアの使用によって提供されてもよい。機能がプロセッサによって提供される場合にも、単一の専用プロセッサによって提供されてもよく、単一の共有プロセッサによって提供されてもよく、複数の別個のプロセッサによって提供されてもよく、プロセッサの中に共有されているものがあってもよい。さらに、用語「プロセッサ」または「コントローラ」を明示的に使用した場合であっても、ソフトウエアを実行することが可能なハードウエアのみを意味するように解釈されるべきではなく、限定するものではないが、ディジタル信号プロセッサ(DSP)・ハードウエア、ソフトウエアを格納する読み出し専用メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、および不揮発性の記憶装置を暗黙的に含むことがある。また、本明細書における本開示内容の原理、態様、および、実施形態についての全ての記載、さらに、その特定の例は、構造的な均等物および機能的な均等物の双方を包含するように意図されている。さらに、このような均等物は、現在公知の均等物だけでなく、将来において開発される均等物、即ち、構造に係らず、同一の機能を実行するように開発されたどのような要素でも包含するように意図されている。
【0015】
従って、例えば当業者であれば、本明細書において示されたブロック図は、本発明の原理を実施する例示的なシステム・コンポーネントおよび/または回路の概念図であることが理解できよう。同様に、フローチャート、フロー図、状態遷移図、擬似コードなどは、いずれも様々な処理を表すことが理解できよう。これらの処理は、実質的にコンピュータによって読み取り可能なメディアにおいて表すことができ、コンピュータまたはプロセッサにより実行され、このようなコンピュータまたはプロセッサが明示的に図示されているかどうかに関わるものではない。
【0016】
上述したように、分割画面技術は2次元コンテンツの場合に良好に機能するものであるが、垂直分割画面モードは3次元コンテンツを表示する際には様々な欠点を有することがある。より具体的には、分割画面技術が3次元コンテンツに適用されると、画像/画面間の境界で、突然の視差の変化が表示されることがある。さらに、一方の領域/画像の再構成された3次元画像が他方の領域/画像と重なることがある。例として、図3Aは、3Dシーケンスの左右の原フレームの表示の代表的な図を描いており、図3Bは、図3Aの3Dシーケンスの左右の原フレームを符号化したバージョンの表示の代表的な図を描いている。
【0017】
このようなシーケンスを比較するために、コンテンツは、垂直の分割画面方向に配置することができる。例として、図4Aは、従来技術に係る分割画面技術に従って垂直分割画面方向に表示される図3Aの3Dシーケンスの左右の原フレームおよび図3Bの3Dシーケンスの左右の原フレームを符号化したバージョンの代表的な図を描いている。即ち、図4Aにおいて、3Dシーケンスの左側の原フレームの画像は、3Dシーケンスの左側の符号化されたフレームの画像と共に、垂直分割画面方向に表示されており、3Dシーケンスの右側の原フレームの画像は、3Dシーケンスの右側の符号化されたフレームの画像と共に、垂直分割画面方向に表示されている。図4Aに描かれているように、3Dシーケンスの左側の原フレームの再構成された3次元画像は、3Dシーケンスの左側の符号化されたフレームの画像と重なっている。同様のことが3Dシーケンスの右側の原フレームの画像と3Dシーケンスの右側の符号化されたフレームの画像にも当てはまる。図4Aから、さらに、画像間の画像/画面間の境界で、突然の視差の変化が表示されていることが理解できるであろう。
【0018】
垂直バタフライ分割画面技術の適用に関わる問題が図4Bに例示されている。例として、図4Bは、従来技術に係る分割画面技術に従って垂直バタフライ分割画面方向に表示される図3Aの3Dシーケンスの左右の原フレームおよび図3Bの3Dシーケンスの左右の原フレームを符号化したバージョンの代表的な図を描いている。即ち、図4Bにおいて、3Dシーケンスの左側の原フレームの画像は、3Dシーケンスの左側の符号化された画像と共に、垂直バタフライ分割画面方向に表示されており、3Dシーケンスの右側の原フレームの画像は、3Dシーケンスの右側の符号化された画像と共に、垂直バタフライ分割画面方向に表示されている。図4Bに描かれているように、3Dシーケンスの左側の原フレームの再構成された3次元画像のデプスは、3Dシーケンスの左側の符号化されたフレームの画像に対して反転されている。同様のことが3Dシーケンスの右側の原フレームの画像と3Dシーケンスの右側の符号化されたフレームの画像にも当てはまる。より具体的には、分割画面技術のためにバタフライ・モードが使用される場合には、3次元画像は反転された視差(デプス)を有する。
【0019】
本発明の一実施形態においては、従来技術に係る垂直分割画面技術の上述した欠点に対処するために、より具体的には、垂直分割画面技術の境界上の視差に最終的に突然の変化が生ずることを避けるために、さらに、一方の領域と他方の領域とが重なることを避けるために、発明者は、表示された画像間の境界上に垂直なバーをレンダリングにより生成することを提案する。例として、図5Aは、本発明の実施形態に係る分割画面技術に従って垂直分割画面方向に表示される図3Aの3Dシーケンスの左右の原フレームおよび図3Bの3Dシーケンスの左右の原フレームを符号化したバージョンの代表的な図を描いている。即ち、図5Aにおいて、3Dシーケンスの左側の原フレームの画像は、3Dシーケンスの左側の符号化された画像と共に、垂直分割画面方向に表示されており、3Dシーケンスの右側の原フレームの画像は、3Dシーケンスの右側の符号化されたフレームの画像と共に、垂直分割画面方向に表示されている。図5Aに描かれているように、垂直の黒色バーが原画像と符号化されたフレームの画像との間の境界に置かれ、3Dシーケンスの左/右の原フレームの画像と3Dシーケンスの左/右の符号化されたフレームの画像との間での重なりのビューを妨げるようにしている。
【0020】
本発明の概念に従って、さらに、図5Aの実施形態の垂直な黒色バーが3Dシーケンスの左側/右側の原フレームの画像と3Dシーケンスの左側/右側の符号化されたフレームの画像との間の境界における突然の視差の変化のビューを妨げるように使用される。
【0021】
本発明の一実施形態においては、3Dコンテンツの2つのソースの左右のビューの間の視差の値を使用して、本発明の垂直バーの厚さ(thickness)が判定される。本発明の代替的な実施形態においては、本発明の垂直なバーの厚さは、ユーザによって、ユーザにとって利用可能な複数の厚さの中から選択される。例えば、本発明のこのような実施形態においては、ユーザは、本発明の垂直バーの厚さとして、50画素の厚さ、100画素の厚さ、または、150画素の厚さのうちから選択することができる。
【0022】
本発明の代替的な実施形態においては、従来技術に係る垂直分割画面技術の上述した欠点に対処するために、具体的には、垂直分割画面技術の境界上の視差に最終的に突然の変化が表示されることを避けるために、さらに、一方の領域が他方の領域と重なることを避けるために、発明者は、2つの画像間の境界にレンダリングによりオフセットを生じさせることを提案する。より具体的には、本発明の代替的な実施形態においては、図5Aの実施形態の場合のような画像間の境界上に垂直バーをレンダリングにより生成する代わりに、2つの画像間の境界でオフセットを使用することができる。図5Aの実施形態と同様に、本明細書において説明するこのような本発明の実施形態においては、本発明の画像間のオフセットのサイズを3Dコンテンツの2つのソースの左右のビューの間の視差の値を使用して決定することができる。本発明の代替的な実施形態においては、本発明のオフセットのサイズは、ユーザによって、ユーザにとって利用可能な複数のオフセットのサイズから選択することができる。例えば、本発明のこのような実施形態においては、ユーザは、本発明のオフセットのサイズとして、50画素のオフセットのサイズ、100画素のオフセットのサイズ、または、150画素のオフセットのサイズのうちから選択することができる。
【0023】
本発明の一実施形態においては、従来技術に係る垂直バタフライ分割画面技術の上述した欠点に対処するために、より具体的には、3次元画像間の反転された視差(デプス)を補正するために、発明者は、バタフライ効果を有するソースの左右のビューを入れ替えることを提案する。例として、図5Bは、本発明の実施形態に従って垂直バタフライ分割画面方向に表示される図3Aの3Dシーケンスの左右の原フレームおよび図3Bの3Dシーケンスの左右の原フレームを符号化したバージョンの代表的な図を描いている。即ち、図5Bに描かれているように、3Dシーケンスの左側の原フレームの画像は、3Dシーケンスの右側の符号化されたフレームの画像と共に垂直分割画面方向に表示され、3Dシーケンスの右側の原フレームの画像は、3Dシーケンスの左側の符号化されたフレームの画像と共に垂直分割画面方向に表示される。発明者は、このような方向により、垂直バタフライ分割画面方向での3次元画像の表示における反転した視差(デプス)が補正されることを発見した。
【0024】
図6は、本発明の実施形態に従って分割画面モードで3Dコンテンツを正しく表示する装置/システムのハイレベル・ブロック図である。図6の装置/システム600は、例示的には、3Dコンテンツの第1のソースおよび第2のソースを含む。より具体的には、図6は、コンテンツの左側のビューのソース1 605と、コンテンツの右側のビューのソース1 610と、コンテンツの左側のビューのソース2 615と、コンテンツの右側のビューのソース2 620とが含まれることを例示している。本発明の一実施形態においては、コンテンツの左側のビューおよび右側のビューのソース1は、3Dビデオ・ストリームを発生するために使用される原コンテンツの左側のビューおよび右側のビューのストリームを含む。本発明のこのような実施形態においては、コンテンツの左側のビューおよび右側のビューのソース2は、3Dビデオ・ストリームを発生させるために使用される原コンテンツの左側のビューおよび右側のビューのストリームの再符号化された分割ストリームを含む。本発明の代替的な実施形態においては、この代わりに、コンテンツの左側のビューおよび右側のビューのソース2は、3Dビデオ・ストリームを発生するために使用される原コンテンツの左側のビューおよび右側のビューのストリームを含み、コンテンツの左側のビューおよび右側のビューのソース1は、3Dビデオ・ストリームを発生するために使用される原コンテンツの左側のビューおよび右側のビューのストリームの再符号化された分割ストリームを含む。
【0025】
図6の装置/システム600は、さらに、左側のビューのためのミキサ625と、右側のビューのためのミキサ630と、画像をレンダリングするためのレンダラ640と、を含む。図6の装置/システム600は、さらに、オプションとして、コミュート装置650を含む。
【0026】
図6に描かれている本発明の実施の形態に従った装置/システム600では、2つの左側のソース605、615からの左側のコンテンツ(例えば、原コンテンツ・ストリームおよび再符号化されたコンテンツ・ストリーム)が左側のビューのためのミキサ625で混合される。さらに、2つの右側のソース610、620からの右側のコンテンツ(例えば、原コンテンツ・ストリームおよび再符号化されたコンテンツ・ストリーム)が右側のビューのためのミキサ630で混合される。ミキサ625、630からの混合されたコンテンツは、次に、画像を生成するために、さらに、一実施形態では、本発明の実施形態に従った垂直分割画面画像を生成するためにレンダラ640に伝達される。より具体的には、本発明の一実施形態に従って、レンダラ640は、上述したような、比較のための垂直分割画面方向の画像の表示を可能にし、一実施形態では、本発明の概念を画像に適用する。
【0027】
より具体的には、本発明の実施形態に従って、レンダラ640は、垂直分割画面モードで表示するための画像を生成し、本発明の垂直バーを垂直分割画面モードにおける画像間の境界に適用する。本発明の代替的な実施形態においては、レンダラ640は、垂直分割画面モードで表示するための画像を生成し、本明細書において説明されている本発明の様々な実施形態で特定されているように、オフセットを垂直分割画面モードにおける画像間の境界に適用する。
【0028】
画像が垂直バタフライ分割画面モードで表示されるような場合には、図6の装置/システム600のオプションのコミュート装置650が使用される。より具体的には、本発明のコミュート装置650が使用され、上述したような垂直バタフライ分割画面方向の3次元画像の表示における反転した視差(デプス)を補正するためにコンテンツのソースのうちの少なくとも1つの左側のビューと右側のビューとが入れ替えられる。
【0029】
図6の装置/システム600において、コミュート装置650は、装置/システム600の別個のコンポーネントであるように例示されているが、本発明の代替的な実施形態においては、コミュート装置650は、ミキサ625、630またはレンダラ640の統合されたコンポーネントであってもよい。さらに、図6の実施形態においては、レンダラ640、ミキサ625、630、およびコミュート装置650は、別個のコンポーネントであるように描かれているが、本発明の代替的な実施形態においては、コンポーネントは、ハードウエアにおける1つの装置または、ソフトウエアにおける1つのコンポーネントであってもよい。
【0030】
図7は、本発明の実施形態が適用される3D符号化/復号システム700のハイレベル・ブロック図である。図7のシステム700は、例示的には、3Dビデオ・ストリームのソース702を含み、ビデオ・ストリームは、左眼ビデオ・ストリーム704および右眼ビデオ・ストリーム706を有する。システム700は、さらに、ビデオ復号器708と、ストリーム・スプリッタ710と、符号化器712と、図6の装置/システム600とを含む。
【0031】
図7のシステム700においては、左眼ビデオ・ストリーム704および右眼ビデオ・ストリーム706は、復号器708によって復号され、復号済の左眼ビデオ・ストリーム605および右眼ビデオ・ストリーム610となり、2つの復号済みの3Dビデオ・ストリームに分割するために、ストリーム・スプリッタ710に伝達される。左眼ビデオ・ストリーム605および右眼ビデオ・ストリーム610は、ストリーム・スプリッタ710により分割され、第1の分割済の3Dビデオ・ストリームは、図6の装置/システム600に伝達され、一実施形態においては、コンテンツ605の左側のビューのソース1およびコンテンツ610の右側のビューのソース1となる。図7のシステム700においては、第2の分割済の3Dビデオ・ストリームは、符号化のため、符号化器712に伝達される。符号化器によって再符号化される第2の分割済の3Dビデオ・ストリームの左眼ビデオ・ストリーム605および右眼ビデオ・ストリーム610は、図6の装置/システム600に伝達され、一実施形態においては、コンテンツ615の左側のビューのソース2およびコンテンツ620の右側のビューのソース2となる。復号された3Dのビデオ・ストリームの左眼および右眼のビデオ・ストリームは、図6の装置/システム600に関して上述したように、さらに、本発明の上述した実施の形態に従って処理される。図7のシステム700は、オプションとして、さらに、ビデオ・フレームの部分を合成されたビデオ・フレームに表示する表示装置715を含む。
【0032】
図8は、本発明の実施形態に従って3次元ビデオ・ストリームが第2のビデオ・フォーマットに再符号化される際の3次元ビデオ・ストリームの視覚的な検査のための方法のハイレベル・フロー図である。図8の方法800は、例示的には、ステップ802で開始され、このステップ802では、左眼ビデオ・ストリームおよび右眼ビデオ・ストリームを有する復号された3次元ビデオ・ストリームを、少なくとも2つの復号されたビデオ・ストリームに分割する。各ビデオ・ストリームは、左眼ビデオ・ストリームおよび右眼ビデオ・ストリームを含む。方法800は、次に、ステップ804に進む。
【0033】
ステップ804において、少なくとも2つの分割された3次元ビデオ・ストリームのうちの1つを第2のビデオ・フォーマットに再符号化する。次に、方法800は、ステップ806に進む。
【0034】
ステップ806において、まだ再符号化されていない復号された3次元ビデオ・ストリームの左眼のビデオ・ストリームまたは右眼のビデオ・ストリームのフレームの少なくとも一部、さらに、再符号化された3次元ビデオ・ストリームの左眼ビデオ・ストリームまたは右眼ビデオ・ストリームのフレームの対応する部分を合成されたビデオ・フレームに配置し、復号された3次元ビデオ・フレーム部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレーム部分が合成されたビデオ・フレームに共に現れるようにする。次に、この方法は、ステップ808に進む。
【0035】
ステップ808において、復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の境界のビューを操作し、復号された3次元ビデオ・フレーム部分と対応する再符号化された3次元ビデオ・フレーム部分との間の境界上の視差の変化、さらに、フレーム部分の重なりが見えないようにする。本発明の一実施形態では、この操作は、復号された3次元ビデオ・フレーム部分と対応する再符号化された3次元ビデオ・フレーム部分との間の境界に垂直なバーを挿入するステップを含む。本発明の代替的な実施形態においては、この操作は、復号された3次元ビデオ・フレーム部分と対応する再符号化された3次元ビデオ・フレーム部分との間の境界にオフセットを適用するステップを含む。ここで、方法800は、終了する。
【0036】
分割画面モードで3Dコンテンツを正しく表示する方法、装置、およびシステムについての様々な実施形態について説明したが、(これらの実施形態は、限定的な目的ではなく、例示的な目的で示されている)、上述した開示内容に基づいて当業者であれば、実施形態に対する変更や改変を施すことができる。従って、本発明の範囲および精神の範囲内で、開示した本発明の特定の実施形態に変更を施すことができることを理解すべきである。上述した内容は、本発明の様々な実施形態に関するが、本発明の基本的な範囲を逸脱することなく、本発明の他の実施形態、別の実施形態を企図することも可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
3次元ビデオ・ストリームが第2のビデオ・フォーマットに再符号化される際に前記3次元ビデオ・ストリームを視覚的に検査する方法であって、
左眼用ビデオ・ストリームおよび右眼用ビデオ・ストリームを有する復号された3次元ビデオ・ストリームを少なくとも2つの復号されたビデオ・ストリームに分割するステップであって、該少なくとも2つの復号されたビデオ・ストリームの各々が左眼用ビデオ・ストリームおよび右眼用ビデオ・ストリームを有する、前記ステップと、
前記少なくとも2つの分割された3次元ビデオ・ストリームのうちの1つを前記第2のビデオ・フォーマットに再符号化するステップと、
再符号化されていない前記復号された3次元ビデオ・ストリームの左眼用ビデオ・ストリームまたは右眼用ビデオ・ストリームのフレームの少なくとも部分および前記再符号化された3次元ビデオ・ストリームの左眼用ビデオ・ストリームまたは右眼用ビデオ・ストリームのフレームの対応する部分を合成されたビデオ・フレームに配置し、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分が前記合成されたビデオ・フレームに共に現れるようにするステップと、
前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の境界のビューに対して操作を行い、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の前記境界上の視差の変化、さらに、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の重なりが見えないようにするステップと、を含む、前記方法。
【請求項2】
前記操作を行うステップは、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の前記境界に垂直の黒色バーを挿入するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記垂直の黒色のバーの幅は、前記3次元ビデオ・ストリームの前記左眼用のビデオ・ストリームおよび前記右眼用のビデオ・ストリームの対応する各フレーム間の視差の値を使用して決定される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記復号された3次元ビデオ・ストリームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分が並んで現れるように合成されたビデオ・フレームに配置される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分は、前記復号された3次元ビデオ・ストリームの前記左眼用ビデオ・ストリームからのビデオ・フレームの少なくとも部分を含むと共に前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分は、前記対応する再符号化された3次元ビデオ・ストリームの左眼用ビデオ・ストリームからのビデオ・フレームの少なくとも部分を含み、または、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分は、前記復号された3次元ビデオ・ストリームの前記右眼用ビデオ・ストリームからのビデオ・フレームの少なくとも部分を含むと共に前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分は、前記対応する再符号化された3次元ビデオ・ストリームの右眼用ビデオ・ストリームからのビデオ・フレームの少なくとも部分を含み、前記ビデオ・フレームの各部分は、並んで現れるように合成されたビデオ・フレームに配置される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分は、当該ビデオ・フレームの各部分が互いにY軸に沿って反転されて見えるように合成されたビデオ・フレームに配置される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記復号された3次元ビデオ・ストリームの部分は、前記復号された3次元ビデオ・ストリームの前記左眼用ビデオ・ストリームからのビデオ・フレームの少なくとも部分を含むと共に前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分は、前記対応する再符号化された3次元ビデオ・ストリームの右眼用ビデオ・ストリームからのビデオ・フレームの少なくとも部分を含み、当該ビデオ・フレームの各部分が互いにY軸に沿って反転されて見えるように合成されたビデオ・フレームに配置される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記復号された3次元ビデオ・ストリームの部分は、前記復号された3次元ビデオ・ストリームの前記右眼用ビデオ・ストリームからのビデオ・フレームの少なくとも部分を含むと共に前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分は、前記対応する再符号化された3次元ビデオ・ストリームの左眼用ビデオ・ストリームからのビデオ・フレームの少なくとも部分を含み、当該ビデオ・フレームの各部分が互いにY軸に沿って反転されて見えるように合成されたビデオ・フレームに配置される、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記操作を行うステップは、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の境界にオフセットを適用するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記オフセットのサイズは、前記3次元ビデオ・ストリームの前記左眼用ビデオ・ストリームおよび前記右眼用ビデオ・ストリームの対応する各フレームの間の視差の値を使用して決定される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
左眼用ビデオ・ストリームおよび右眼用ビデオ・ストリームを含む復号された3次元ビデオ・ストリームが第2のビデオ・フォーマットに再符号化される際に前記3次元ビデオ・ストリームを視覚的に検査する装置であって、
前記復号された3次元ビデオ・ストリームの左眼用ビデオ・ストリームまたは右眼用ビデオ・ストリームのフレームの少なくとも部分および再符号化されている前記復号された3次元ビデオ・ストリームの分割コピーの左眼用ビデオ・ストリームまたは右眼用ビデオ・ストリームのフレームの対応する部分を前記第2のフォーマットで、合成されたビデオ・フレームに配置し、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分が前記合成されたビデオ・フレームに共に現れるようにする手段と、
前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の境界のビューに対して操作を行い、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の前記境界上の視差の変化、さらに、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の重なりが見えないようにする手段と、
を備える、前記装置。
【請求項12】
前記合成されたフレームにおける前記復号された3次元ビデオ・ストリームまたは前記再符号化された3次元ビデオ・ストリームの前記左眼用ビデオ・ストリームまたは前記右眼用ビデオ・ストリームの前記フレームの部分を入れ替える手段をさらに備える、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記入れ替えが、垂直バタフライ分割画面方向の3次元画像の表示における反転された視差を補正するように行われる、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
3次元ビデオ・ストリームが第2のビデオ・フォーマットに再符号化される際に前記3次元ビデオ・ストリームを視覚的に検査するシステムであって、
左眼用ビデオ・ストリームおよび右眼用ビデオ・ストリームを有する3次元ビデオ・ストリームを復号するビデオ復号器と、
前記復号された3次元ビデオ・ストリームを少なくとも2つの復号された3次元ビデオ・ストリームに分割するストリーム・スプリッタと、
前記少なくとも2つの復号されたビデオ・ストリームのうちの1つを受信し、前記少なくとも2つの復号されたビデオ・ストリームのうちの受信されたビデオ・ストリームを前記第2のビデオ・フォーマットに再符号化する符号化器と、
再符号化されていない前記復号された3次元ビデオ・ストリームの左眼用ビデオ・ストリームまたは右眼用ビデオ・ストリームのフレームの少なくとも部分および前記再符号化された3次元ビデオ・ストリームの左眼用ビデオ・ストリームまたは右眼用ビデオ・ストリームのフレームの対応する部分を合成されたビデオ・フレームに配置し、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分が合成されたビデオ・フレームに共に現れるようにする少なくとも1つのビデオ・ミキサと、
前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の境界のビューに対して操作を行い、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の前記境界上の視差の変化、さらに、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の重なりが見えないようにするレンダラと、
を備える、前記システム。
【請求項15】
前記復号された3次元ビデオ・ストリームまたは前記再符号化された3次元ビデオ・ストリームの前記左眼用ビデオ・ストリームまたは前記右眼用ビデオ・ストリームの部分を前記合成されたフレーム内で入れ替えるコミュートをさらに備える、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
混合され、レンダリングされた前記ビデオ・フレームの各部分を前記合成されたビデオ・フレーム内に表示する表示装置をさらに備える、請求項14に記載のシステム。
【請求項1】
3次元ビデオ・ストリームが第2のビデオ・フォーマットに再符号化される際に前記3次元ビデオ・ストリームを視覚的に検査する方法であって、
左眼用ビデオ・ストリームおよび右眼用ビデオ・ストリームを有する復号された3次元ビデオ・ストリームを少なくとも2つの復号されたビデオ・ストリームに分割するステップであって、該少なくとも2つの復号されたビデオ・ストリームの各々が左眼用ビデオ・ストリームおよび右眼用ビデオ・ストリームを有する、前記ステップと、
前記少なくとも2つの分割された3次元ビデオ・ストリームのうちの1つを前記第2のビデオ・フォーマットに再符号化するステップと、
再符号化されていない前記復号された3次元ビデオ・ストリームの左眼用ビデオ・ストリームまたは右眼用ビデオ・ストリームのフレームの少なくとも部分および前記再符号化された3次元ビデオ・ストリームの左眼用ビデオ・ストリームまたは右眼用ビデオ・ストリームのフレームの対応する部分を合成されたビデオ・フレームに配置し、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分が前記合成されたビデオ・フレームに共に現れるようにするステップと、
前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の境界のビューに対して操作を行い、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の前記境界上の視差の変化、さらに、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の重なりが見えないようにするステップと、を含む、前記方法。
【請求項2】
前記操作を行うステップは、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の前記境界に垂直の黒色バーを挿入するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記垂直の黒色のバーの幅は、前記3次元ビデオ・ストリームの前記左眼用のビデオ・ストリームおよび前記右眼用のビデオ・ストリームの対応する各フレーム間の視差の値を使用して決定される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記復号された3次元ビデオ・ストリームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分が並んで現れるように合成されたビデオ・フレームに配置される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分は、前記復号された3次元ビデオ・ストリームの前記左眼用ビデオ・ストリームからのビデオ・フレームの少なくとも部分を含むと共に前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分は、前記対応する再符号化された3次元ビデオ・ストリームの左眼用ビデオ・ストリームからのビデオ・フレームの少なくとも部分を含み、または、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分は、前記復号された3次元ビデオ・ストリームの前記右眼用ビデオ・ストリームからのビデオ・フレームの少なくとも部分を含むと共に前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分は、前記対応する再符号化された3次元ビデオ・ストリームの右眼用ビデオ・ストリームからのビデオ・フレームの少なくとも部分を含み、前記ビデオ・フレームの各部分は、並んで現れるように合成されたビデオ・フレームに配置される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分は、当該ビデオ・フレームの各部分が互いにY軸に沿って反転されて見えるように合成されたビデオ・フレームに配置される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記復号された3次元ビデオ・ストリームの部分は、前記復号された3次元ビデオ・ストリームの前記左眼用ビデオ・ストリームからのビデオ・フレームの少なくとも部分を含むと共に前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分は、前記対応する再符号化された3次元ビデオ・ストリームの右眼用ビデオ・ストリームからのビデオ・フレームの少なくとも部分を含み、当該ビデオ・フレームの各部分が互いにY軸に沿って反転されて見えるように合成されたビデオ・フレームに配置される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記復号された3次元ビデオ・ストリームの部分は、前記復号された3次元ビデオ・ストリームの前記右眼用ビデオ・ストリームからのビデオ・フレームの少なくとも部分を含むと共に前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分は、前記対応する再符号化された3次元ビデオ・ストリームの左眼用ビデオ・ストリームからのビデオ・フレームの少なくとも部分を含み、当該ビデオ・フレームの各部分が互いにY軸に沿って反転されて見えるように合成されたビデオ・フレームに配置される、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記操作を行うステップは、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の境界にオフセットを適用するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記オフセットのサイズは、前記3次元ビデオ・ストリームの前記左眼用ビデオ・ストリームおよび前記右眼用ビデオ・ストリームの対応する各フレームの間の視差の値を使用して決定される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
左眼用ビデオ・ストリームおよび右眼用ビデオ・ストリームを含む復号された3次元ビデオ・ストリームが第2のビデオ・フォーマットに再符号化される際に前記3次元ビデオ・ストリームを視覚的に検査する装置であって、
前記復号された3次元ビデオ・ストリームの左眼用ビデオ・ストリームまたは右眼用ビデオ・ストリームのフレームの少なくとも部分および再符号化されている前記復号された3次元ビデオ・ストリームの分割コピーの左眼用ビデオ・ストリームまたは右眼用ビデオ・ストリームのフレームの対応する部分を前記第2のフォーマットで、合成されたビデオ・フレームに配置し、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分が前記合成されたビデオ・フレームに共に現れるようにする手段と、
前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の境界のビューに対して操作を行い、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の前記境界上の視差の変化、さらに、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の重なりが見えないようにする手段と、
を備える、前記装置。
【請求項12】
前記合成されたフレームにおける前記復号された3次元ビデオ・ストリームまたは前記再符号化された3次元ビデオ・ストリームの前記左眼用ビデオ・ストリームまたは前記右眼用ビデオ・ストリームの前記フレームの部分を入れ替える手段をさらに備える、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記入れ替えが、垂直バタフライ分割画面方向の3次元画像の表示における反転された視差を補正するように行われる、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
3次元ビデオ・ストリームが第2のビデオ・フォーマットに再符号化される際に前記3次元ビデオ・ストリームを視覚的に検査するシステムであって、
左眼用ビデオ・ストリームおよび右眼用ビデオ・ストリームを有する3次元ビデオ・ストリームを復号するビデオ復号器と、
前記復号された3次元ビデオ・ストリームを少なくとも2つの復号された3次元ビデオ・ストリームに分割するストリーム・スプリッタと、
前記少なくとも2つの復号されたビデオ・ストリームのうちの1つを受信し、前記少なくとも2つの復号されたビデオ・ストリームのうちの受信されたビデオ・ストリームを前記第2のビデオ・フォーマットに再符号化する符号化器と、
再符号化されていない前記復号された3次元ビデオ・ストリームの左眼用ビデオ・ストリームまたは右眼用ビデオ・ストリームのフレームの少なくとも部分および前記再符号化された3次元ビデオ・ストリームの左眼用ビデオ・ストリームまたは右眼用ビデオ・ストリームのフレームの対応する部分を合成されたビデオ・フレームに配置し、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分が合成されたビデオ・フレームに共に現れるようにする少なくとも1つのビデオ・ミキサと、
前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の境界のビューに対して操作を行い、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の間の前記境界上の視差の変化、さらに、前記復号された3次元ビデオ・フレームの部分および前記対応する再符号化された3次元ビデオ・フレームの部分の重なりが見えないようにするレンダラと、
を備える、前記システム。
【請求項15】
前記復号された3次元ビデオ・ストリームまたは前記再符号化された3次元ビデオ・ストリームの前記左眼用ビデオ・ストリームまたは前記右眼用ビデオ・ストリームの部分を前記合成されたフレーム内で入れ替えるコミュートをさらに備える、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
混合され、レンダリングされた前記ビデオ・フレームの各部分を前記合成されたビデオ・フレーム内に表示する表示装置をさらに備える、請求項14に記載のシステム。
【図1A】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【公表番号】特表2013−520923(P2013−520923A)
【公表日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−554966(P2012−554966)
【出願日】平成22年10月8日(2010.10.8)
【国際出願番号】PCT/US2010/002716
【国際公開番号】WO2011/105988
【国際公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(501263810)トムソン ライセンシング (2,848)
【氏名又は名称原語表記】Thomson Licensing
【住所又は居所原語表記】1−5, rue Jeanne d’Arc, 92130 ISSY LES MOULINEAUX, France
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月8日(2010.10.8)
【国際出願番号】PCT/US2010/002716
【国際公開番号】WO2011/105988
【国際公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(501263810)トムソン ライセンシング (2,848)
【氏名又は名称原語表記】Thomson Licensing
【住所又は居所原語表記】1−5, rue Jeanne d’Arc, 92130 ISSY LES MOULINEAUX, France
【Fターム(参考)】
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