説明

5−HT6リガンドとしてのテトラヒドロ−β−カルボリン−スルホンアミド誘導体

本発明は、一般式(I)の新規なテトラヒドロ−β−カルボリン−スルホンアミド誘導体、場合によりそれらの立体異性体、好ましくは、鏡像異性体またはジアステレオマー、それらのラセミ体のうち1つの形態、あるいはそれらの立体異性体、好ましくは、鏡像異性体またはジアステレオマーの少なくとも2種の、いずれの混合比であってもよい混合物の形態、あるいは対応する生理学上許容される塩または対応する溶媒和物に関する。これらの化合物は5−HT受容体に関連する障害または疾病の予防および/または治療のための薬剤において、薬理活性剤として好適である。本発明はまた、記載の化合物を得るための2つの異なる方法ならびにそれらを含有する医薬組成物に関する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
発明の分野
本発明は、一般式(I)
【化1】

のテトラヒドロ−β−カルボリン−スルホンアミド誘導体の、場合によりそれらの立体異性体、好ましくは、鏡像異性体またはジアステレオマー、それらのラセミ体のうち1つの形態、あるいはそれらの立体異性体、好ましくは、鏡像異性体またはジアステレオマーの少なくとも2種の、いずれの混合比であってもよい混合物の形態、あるいは対応する生理学上許容される塩または対応する溶媒和物の使用に関する。これらの化合物は5−HT受容体に関連する障害または疾病の予防および/または治療のための薬剤において、薬理活性剤として好適である。
発明の背景
【0002】
セロトニン受容体(5−HT)のスーパーファミリーは、14のヒトサブクラスを包含する7クラス(5−HT−5−HT)を含む。[D. Hoyer、et al., Neuropharmacology, 1997, 36, 419]。この5−HT受容体は、ラット[F. J. Monsma, et al., Mol. Pharmacol., 1993, 43, 320; M. Ruat, et al., Biochem. Biophys. Res. Commun., 1993, 193, 268]とヒト[R. Kohen, et al., J. Neurochem., 1996, 66, 47]の双方において分子クローニングにより同定された最も最近のセロトニン受容体である。5−HT受容体親和性を有する化合物は、中枢神経系、および過敏性腸症候群などの胃腸管の種々の障害の治療に有用である。5−HT受容体親和性を有する化合物はまた、不安、鬱病および認知記憶障害の治療にも有用である[M. Yoshioka, et al., Ann. NY Acad. Sci., 1998, 861, 244; A. Bourson, et al., Br. J. Pharmacol., 1998, 125, 1562; D. C. Rogers, et al., Br. J. Pharmacol. Suppl., 1999, 127, 22P; A. Bourson, et al., J. Pharmacol. Exp. Ther., 1995, 274, 173; AJ. Sleight, et al., Behav. Brain Res., 1996, 73, 245; T. A. Branchek, et al., Annu. Rev. Pharmacol. Toxicol., 2000, 40, 319; C. Routledge, et al., Br. J. Pharmacol., 2000, 130, 1606]。統合失調症を治療するための定型および非定型抗精神病薬は5−HT受容体に対して高い親和性を有することが示されている[B. L. Roth, et al., J. Pharmacol. Exp. Ther., 1994, 268, 1403; C. E. Glatt, et al., Mol. Med., 1995, 1, 398; F. J. Mosma, et al., Mol. Pharmacol., 1993, 43, 320; T. Shinkai, et al., Am. J. Med. Genet, 1999, 88, 120]。5−HT受容体親和性を有する化合物は小児の運動亢進(ADHD,注意欠陥/多活動障害)の治療に有用である[W. D. Hirst, et al., Br. J. Pharmacol., 2000, 130, 1597; C. Gerard, et al., Brain Research, 1997, 746, 207; M. R. Pranzatelli, Drugs of Today, 1997, 33, 379]。さらに、5−HT受容体はまた摂食においても役割を果たしていることが示されている[Neuropharmacology, 2001, 41, 210-219]。摂食障害、特に肥満症は、糖尿病または冠動脈疾患などのいっそう生命を脅かす他の重篤な疾病を発症するリスクを高めることから、あらゆる年代のヒトの健康に対する重篤で急速に高まっている脅威である。
【0003】
テトラヒドロ−β−カルボリンは、5−HT2A、5−HT2Bおよび5−HT2Cなどの他のセロトニン受容体に対して親和性が示されている[特許WO97/00871;J. E. Audia, et al., J. Med. Chem., 1996, 39, 2773-2780]。
【0004】
特許WO02/064590、WO02/064591、WO02/088123およびWO02/098875は、環状グアノシン3’,5’−一リン酸特異的ホスホジエステラーゼ(cGMP特異的PDE)、特に、PDE5の阻害剤としてのテトラヒドロ−β−カルボリン、ならびに心血管障害および勃起不全の治療におけるそれらの有用性を開示している。
【0005】
特許WO99/33800は、因子Xaの阻害剤としてのテトラヒドロ−β−カルボリンならびに血栓塞栓性疾患におけるそれらの有用性を開示している。
【0006】
驚くことに、以下に示す一般式(I)の置換テトラヒドロ−β−カルボリン化合物は5−HT受容体に対して良好ないしは優れた親和性を示すことが判明した。従って、これらの化合物は、5−HT受容体に関連する障害または疾病の予防および/または治療の薬剤における薬理活性剤として特に好適である。
発明の詳細な説明
【0007】
本発明は、摂食に関連する障害または疾病の予防および/または治療のため、好ましくは、食欲調節のため、体重の維持、増加または減少のため、肥満、多食症、食欲不振症、悪液質またはII型糖尿病(非インスリン依存性真性糖尿病)、好ましくは、肥満により引き起こされるII型糖尿病の予防および/または治療のため、あるいは過敏性大腸症候群;中枢神経系の障害;不安;パニック発作;鬱病;双極型障害;認知障害;記憶障害;老人性痴呆;精神病;好ましくはアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病および多発性硬化症からなる群から選択される神経変性疾患;統合失調症;精神病;あるいは多活動障害、好ましくは、注意欠陥/多活動障害(ADHD)の予防および/または治療のため、あるいは認知の改善(認知の増進)のために好適である薬剤の精密化に有用な5−HT受容体に対して親和性を有する新規な化合物に関する。
【0008】
本発明の対象となる化合物は、一般式(I):
【化2】

[式中、
およびRは同一または異なり、水素、C−Cアルキル、C2−アルケニル、C−Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、C−CシクロアルキルまたはC−Cヘテロシクロアルキルを表し、場合により、−NO2;−NH2;−SH;−OH;−CN;−C(=O)−OH;−S(=O)2−OH;−C(=O)−NH2;−S(=O)2−NH2;−S(=O)2−R;−OR;−SR;−C(=O)−OR;−N(R)−S(=O)2−R;−NH−R;−NR;−C(=O)−NHR、−C(=O)−NR;−S(=O)2−NHR、−S(=O)2−NR;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−NR−C(=O)−R;−NH−C(=O)−O−R;−NR−C(=O)−O−R;−S(=O)2−O−R;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい脂肪族基;飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい、場合により少なくとも1つのヘテロ原子を環員として含み、直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい環式脂肪族基;または直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい、場合により少なくとも一置換されていてもよいアリールもしくはヘテロアリール基から独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
ここで、RおよびRはそれぞれ互いに独立に、直鎖または分枝、飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい脂肪族基;飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい、場合により少なくとも1つのヘテロ原子を環員として含み、直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい環式脂肪族基;または直鎖もしくは分枝アルキレン、アルケニレンもしくはアルキニレンを介して結合されていてもよい、場合により少なくとも一置換されていてもよいアリールもしくはヘテロアリール基を表し;
あるいは、RおよびRは一緒になって3〜6炭素のスピロ置換基を形成し;
は、水素、C−Cアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−シクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールを表し;場合により、−NO2;−NH2;−SH;−OH;−CN;−C(=O)−OH;−S(=O)2−OH;−C(=O)−NH2;−S(=O)2−NH2;−S(=O)2−R;−OR;−SR;−C(=O)−OR;−N(R)−S(=O)2−R;−NH−R;−NR;−C(=O)−NHR、−C(=O)−NR;−S(=O)2−NHR、−S(=O)2−NR;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−NR−C(=O)−R;−NH−C(=O)−O−R;−NR−C(=O)−O−R;−S(=O)2−O−R;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい脂肪族基;飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい、場合により少なくとも1つのヘテロ原子を環員として含み、直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい環式脂肪族基;または直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい、場合により少なくとも一置換されていてもよいアリールもしくはヘテロアリール基から独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
ここで、RおよびRは上記で定義された意味を有し;
は水素、CO−NR、CO−ORを表し、ここで、
およびRは同一または異なり、水素、C−Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、C−CシクロアルキルまたはC−Cヘテロシクロアルキルを表し、場合により、−NO2;−NH2;−SH;−OH;−CN;−C(=O)−OH;−S(=O)2−OH;−C(=O)−NH2;−S(=O)2−NH2;−S(=O)2−R;−OR;−SR;−C(=O)−OR;−N(R)−S(=O)2−R;−NH−R;−NR;−C(=O)−NHR、−C(=O)−NR;−S(=O)2−NHR、−S(=O)2−NR;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−NR−C(=O)−R;−NH−C(=O)−O−R;−NR−C(=O)−O−R;−S(=O)2−O−R;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい脂肪族基;飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい、場合により少なくとも1つのヘテロ原子を環員として含み、直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい環式脂肪族基;または直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい、場合により少なくとも一置換されていてもよいアリールもしくはヘテロアリール基から独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
ここで、RおよびRは上記で定義された意味を有し;
はNRSOを表し、ここで、
は水素、または場合により、C−Cアルキル、アリール、シアノ、C−Cアルコキシおよびトリフルオロメチルから独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し;
は、場合により、−NO2;−NH2;−SH;−OH;−CN;−C(=O)−OH;−S(=O)2−OH;−C(=O)−NH2;−S(=O)2−NH2;−S(=O)2−R;−OR;−SR;−C(=O)−OR;−N(R)−S(=O)2−R;−NH−R;−NR;−C(=O)−NHR、−C(=O)−NR;−S(=O)2−NHR、−S(=O)2−NR;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−NR−C(=O)−R;−NH−C(=O)−O−R;−NR−C(=O)−O−R;−S(=O)2−O−R;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい脂肪族基;飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい、場合により少なくとも1つのヘテロ原子を環員として含み、直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい環式脂肪族基;または直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい、場合により少なくとも一置換されていてもよいアリールもしくはヘテロアリール基から独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
ここで、RおよびRは上記で定義された意味を有し;
は水素、C1−4アルキル、アリール、ヘテロアリールまたはSOを表し、ここで、Rはアリール、ヘテロアリール、C3−シクロアルキル、C3−ヘテロシクロアルキルを表し、場合により、−NO2;−NH2;−SH;−OH;−CN;−C(=O)−OH;−S(=O)2−OH;−C(=O)−NH2;−S(=O)2−NH2;−S(=O)2−R;−OR;−SR;−C(=O)−OR;−N(R)−S(=O)2−R;−NH−R;−NR;−C(=O)−NHR、−C(=O)−NR;−S(=O)2−NHR、−S(=O)2−NR;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−NR−C(=O)−R;−NH−C(=O)−O−R;−NR−C(=O)−O−R;−S(=O)2−O−R;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい脂肪族基;飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい、場合により少なくとも1つのヘテロ原子を環員として含み、直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい環式脂肪族基;または直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい、場合により少なくとも一置換されていてもよいアリールもしくはヘテロアリール基から独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
ここで、RおよびRは上記で定義された意味を有し;
ただし、Rがフェニルである場合、Rはフェニル以外である]
の、場合によりその立体異性体、好ましくは、鏡像異性体またはジアステレオマー、ラセミ体のうち1つの形態、あるいはその立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーの少なくとも2種の、いずれかの混合比での混合物の形態、あるいはその生理学上許容される塩またはその対応する溶媒和物に関する。
【0009】
本発明の化合物の特定の実施形態では、R、R、RおよびRは水素、C−Cアルキルまたはフェニルから選択され、RはHであり、RはNHSOであり、ここで、Rは、場合により置換されていてもよいフェニル、ナフチル、フラニル(フリル)、チオフェニル(チエニル)、ピロリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、インドリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾキサゾリル、ベンゾイソキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、インダゾリル、ベンゾキサジアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾトリアゾリルおよびイミダゾチアゾリルから選択されるアリールまたはヘテロアリールである。
【0010】
もう1つの実施形態では、これらの化合物は以下の群:
[1]6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[2]ベンゾ[b]チオフェン−3−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[3]ナフタレン−1−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[4]5−クロロ−ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[5]5−クロロ−3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[6]ベンゾ[1,2,5]チアジアゾール−4−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[7]N−[4−(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イルスルファモイル)−フェニル]−アセトアミド;
[8]4−アミノ−N−(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−ベンゼンスルホンアミド;
[9]N−[4−メチル−5−(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イルスルファモイル)−チアゾール−2−イル]−アセトアミド;
[10]5−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[11]ベンゾフラン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[12]ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[13]5−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[14]4−フルオロ−ナフタレン−1−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[15]7−クロロ−ナフタレン−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[16]6−クロロ−ナフタレン−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[17]6−トリフルオロメチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−3−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[18]6−トリフルオロメチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[19]6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−エチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[20]ナフタレン−2−スルホン酸(2−エチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[21]5−クロロ−ナフタレン−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[22]ベンゾ[b]チオフェン−3−スルホン酸(2−エチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[23]6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸[2−(2,2,2−トリフルオロエチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン6−イル]−アミド;
[24]5−クロロ−ナフタレン−スルホン酸[2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル]−アミド;
[25]ベンゾ[b]チオフェン−3−スルホン酸[2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル]−アミド;
[26]6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−プロピル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[27]6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−イソプロピル−2、3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド; [28]ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−1−フェニル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[29]ベンゾ[b]チオフェン−3−スルホン酸(2−メチル−1−フェニル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[30]6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−5−イル)−アミド;
[31]ベンゾ[b]チオフェン−3−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−5−イル)−アミド;
[32]ナフタレン−1−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−5−イル)−アミド;
[33]5−クロロ−ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−5−イル)−アミド;
[34]ベンゾ[b]チオフェン−3−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−7−イル)−アミド;
[35]6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−7−イル)−アミド;
[36]5−クロロ−ナフタレン−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−7−イル)−アミド;
[37]5−クロロ−ナフタレン−1−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド;
[38]ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド;
[39]5−クロロ−ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド;
[40]5−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド;
[41]6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド;
[42]ナフタレン−1−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド;
[43]2,1,3−ベンゾチアジアゾール−4−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド;
[44]ベンゾフラン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド;
[45]ベンゾ[b]チオフェン−3−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド;
[46]ベンゾフラザン−4−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド;
[47]6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;および
[48]ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド塩酸塩
から選択される。
【0011】
本発明はまた、一般式(I)のテトラヒドロ−β−カルボリン−スルホンアミド誘導体を製造する方法であって、一般式(II)
【化3】

(R、R、R、RおよびRは一般式(I)に関して先に示しされている意味を有する)の化合物を一般式RSOX(式中、Rは一般式(I)に関して先に示されている意味を有し、Xはハロゲンである)と反応させることを特徴とする方法に関する。
【0012】
この反応は好ましくは、トリエチルアミン、好ましくはピリジンなどの好適な有機塩基または水酸化物などの無機塩基および/またはアルカリ金属の炭酸塩の存在下で行う。場合により、この反応は、ジアルキルエーテル、特にジエチルエーテル、または環状エーテル、特にテトラヒドロフランもしくはジオキサン、ハロゲン化有機炭化水素、特に塩化メチレンもしくはクロロホルム、非プロトン性の両性溶媒、特にアセトニトリル、またはジメチルホルムアミドなどの有機反応媒体、または他のいずれかの好適な反応媒体の存在下で行う。上記化合物クラスの少なくとも2種類の混合物または1クラスの少なくとも2種の化合物の混合物ももちろん使用可能である。
【0013】
最も好適な反応温度は0℃〜周囲温度、すなわち、およそ25℃の範囲であり、反応時間は好ましくは5分〜24時間である。
【0014】
得られた一般式(I)の誘導体は当業者に公知の常法に従って精製および/または単離することができる。好ましくは、反応媒体を蒸発させ、水を加え、最後に濾過により単離することができる固体として得られるようにpHを調整することにより単離することができ、あるいはクロロホルムまたは酢酸エチルなどの、水と不混和性の溶媒により抽出し、クロマトグラフィーまたは好適な溶媒からの再結晶により精製することができる。
【0015】
一般式RSOXの化合物は市販されているか、または例えば文献[E. E. Gilbert, Synthesis, 1969, 1, 3]に記載されているものと類似の方法によるなど、当業者に公知の標準法に従って製造することができ、一般式(II)の化合物は一般式(III)
【化4】

の化合物の水素化により製造することができる。
【0016】
水素化は好ましくは、炭素、酸化アルミニウムまたは硫酸バリウムなどの好適な支持体上のパラジウム、白金またはロジウムなどの金属触媒、好ましくは炭素上パラジウムといった金属触媒の補助で、メタノールまたはエタノールなどの溶媒中、初期水素圧5〜50psiで行う。反応時間は1〜24時間の範囲である。
【0017】
得られたアミンは、触媒を濾過し、その濾液を減圧下で濃縮することにより単離することができる。回収した生成物はそのまま使用することもできるし、あるいはクロマトグラフィーまたは好適な溶媒からの再結晶により精製することができる。
【0018】
一般式(III)の化合物は、当業者に公知の常法により、または例えば、一般式(IV)の化合物と式RCHOのアルデヒドもしくは式RCOのケトンとの反応によるPictet−Spengler環化によるなどの、本発明に記載の方法に従って製造することができる。
【化5】

【0019】
本発明は、例えば、酢酸、硫酸またはトリフルオロ酢酸などの酸の存在下、場合により、ハロゲン化炭化水素または芳香族炭化水素などの有機溶媒の存在下で行うことができる。最も好適な反応温度は周囲温度からその溶媒の還流温度の範囲である。化合物RCHOおよびRCOは市販されているか、または標準法に従って製造することができる。一般式(IV)の化合物は市販されているか、または当業者に公知の標準法に従って、あるいは製造することができる。文献[J. Holenz, et al., J. Med. Chem., 2005, 48, 1781-1795; J. E. Macor, et al., Synt. Comm., 1993, 23, 65-72]に記載されている類似法により製造することができる。
【0020】
この方法により製造される一般式(I)、(II)、(III)および(IV)の化合物は、立体異性体、特に鏡像異性体またはジアステレオマー、それらのラセミ体として、あるいはそれらの立体異性体、特に鏡像異性体またはジアステレオマーの少なくとも2種の、いずれの混合比であってもよい混合物の形態で製造され得る。鏡像異性体は、例えば、キラルカラムでのHPLCを用いて、または立体異性体の塩の分離を用いて、当業者に公知の標準法による分離により、ラセミ混合物から分離することができる。あるいは、文献[T. Soe, et al., Tetrahedron Lett., 1995, 36, 1857-1860; R. Tsuji, et al., Tetrahedron: Asymmetry, 2003, 14, 177-180]に記載の類似法により誘導することができる。
【0021】
上記の合成スキームの1つの間、または使用する好適な反応物の調製中、用いる分子のいくつかの感受性基または反応性基を保護することが必要かつ/または望ましい場合がある。これは文献[T. W. Greene & P. G. M. Wuts, Protectives in Organic Chemistry, John Wiley & Sons, 3rd edition, 1999]に記載のものなど、従来の保護基により行うことができる。これらの保護基は当業者に公知の方法により好適なその後の工程で除去することができる。個々の文献の記載は引用することにより本明細書の一部とされ、本開示の一部となる。
【0022】
本発明はまた、式RCHOのアルデヒドまたは式RCOのケトンまたはCH(OMe)(式中、RおよびRは一般式(I)に関して先に示されている意味を有する)を用いた、一般式(V)
【化6】

(式中、R、R、RおよびRは一般式(I)に関して先に示されている意味を有する)
の化合物のPictet−Spengler環化を特徴とする、一般式(I)のテトラヒドロ−β−カルボリン−スルホンアミド誘導体を製造するためのもう1つの方法に関する。
【0023】
この反応は、例えば酢酸、硫酸またはトリフルオロ酢酸などの酸の存在下、場合により、ハロゲン化炭化水素または芳香族炭化水素などの有機溶媒の存在下で行うことができる。最も好適な反応温度は周囲温度からその溶媒の還流温度までの範囲である。化合物RCHOおよびRCOは市販されているか、または標準法に従って製造することができる。一般式(V)の化合物は市販されているか、あるいは当業者に公知の標準法に従い、または文献[J. Holenz, et al., J. Med. Chem., 2005, 48, 1781-1795; J. E. Macor, et al., Synt. Comm., 1993, 23, 65-72]に記載の類似法により製造することができる。
【0024】
この方法により製造される一般式(V)の化合物は、立体異性体、特に鏡像異性体またはジアステレオマー、それらのラセミ体として、あるいはそれらの立体異性体、特に鏡像異性体またはジアステレオマーの少なくとも2種の、いずれの混合比であってもよい混合物の形態で製造され得る。鏡像異性体は、例えば、キラルカラムでのHPLCを用いて、または立体異性体の塩の分離を用いて、当業者に公知の標準法による分離により、ラセミ混合物から分離することができる。あるいは、文献[T. Soe, et al., Tetrahedron Lett., 1995, 36, 1857-1860; R. Tsuji, et al., Tetrahedron: Asymmetry, 2003, 14, 177-180]に記載の類似法により誘導することができる。
【0025】
上記の合成スキームの1つの間、または使用する好適な反応物の調製中、用いる分子のいくつかの感受性基または反応性基を保護することが必要かつ/または望ましい場合がある。これは文献[T. W. Greene & P. G. M. Wuts, Protectives in Organic Chemistry, John Wiley & Sons, 3rd edition, 1999]に記載のものなど、従来の保護基により行うことができる。これらの保護基は当業者に公知の方法により好適なその後の工程で除去することができる。個々の文献の記載は引用することにより本明細書の一部とされ、本開示の一部となる。
【0026】
一般式(I)を有する化合物の薬理学上許容される塩は、当業者に公知の常法、好ましくは、メタノール、エタノール、ジエチルエーテル、酢酸エチル、アセトニトリルまたはアセトンなどの好適な溶媒中で、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、硝酸などの無機酸と、またはクエン酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸またはそれらの誘導体、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸などの有機酸と反応させることにより製造し、通常の、対応する塩の沈殿または結晶化技術を用いて得ることができる。
【0027】
一般式(I)の誘導体の好ましい生理学上許容される塩は、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、硝酸などの無機酸の、また、クエン酸、マレイン酸、酒石酸またはその誘導体、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、カンファースルホン酸などの有機酸の付加塩である。
【0028】
一般式(I)の誘導体またはその対応する生理学上許容される塩の生理学上許容される溶媒、特に水和物は、当業者に公知の常法により調製することができる。
【0029】
本発明はまた、ヒトを含む哺乳類における5−HT6受容体に関連する障害または疾病の予防および/または治療、より詳しくは、摂食に関連する障害または疾病の予防および/または治療のため、好ましくは、食欲調節のため、体重の維持、増加または減少のため、肥満、多食症、食欲不振症、悪液質またはII型糖尿病、好ましくは、肥満により引き起こされるII型糖尿病の予防および/または治療のため、あるいは過敏性大腸症候群;中枢神経系の障害;不安;パニック発作;鬱病;双極型障害;認知障害;記憶障害;老人性痴呆;精神病;好ましくはアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病および多発性硬化症からなる群から選択される神経変性疾患;統合失調症;精神病;あるいは多活動障害、好ましくは、注意欠陥/多活動障害の予防および/または治療のため、あるいは認知の改善のための、前記に開示したような一般式(I)のテトラヒドロ−β−カルボリン−スルホンアミド誘導体に関する。
【0030】
本発明はまた、ヒトを含む哺乳類における5−HT6受容体に関連する障害または疾病の予防および/または治療、より詳しくは、摂食に関連する障害または疾病の予防および/または治療のため、好ましくは、食欲調節のため、体重の維持、増加または減少のため、肥満、多食症、食欲不振症、悪液質またはII型糖尿病、好ましくは、肥満により引き起こされるII型糖尿病の予防および/または治療のため、あるいは過敏性大腸症候群;中枢神経系の障害;不安;パニック発作;鬱病;双極型障害;認知障害;記憶障害;老人性痴呆;精神病;好ましくはアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病および多発性硬化症からなる群から選択される神経変性疾患;統合失調症;精神病;あるいは多活動障害、好ましくは、注意欠陥/多活動障害の予防および/または治療のため、あるいは認知の改善のための薬剤の製造における、一般式(I)
【化7】

[式中、
およびRは同一または異なり、水素、C−Cアルキル、C2−アルケニル、C−Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、C−CシクロアルキルまたはC−Cヘテロシクロアルキルを表し、場合により、−NO2;−NH2;−SH;−OH;−CN;−C(=O)−OH;−S(=O)2−OH;−C(=O)−NH2;−S(=O)2−NH2;−S(=O)2−R;−OR;−SR;−C(=O)−OR;−N(R)−S(=O)2−R;−NH−R;−NR;−C(=O)−NHR、−C(=O)−NR;−S(=O)2−NHR、−S(=O)2−NR;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−NR−C(=O)−R;−NH−C(=O)−O−R;−NR−C(=O)−O−R;−S(=O)2−O−R;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい脂肪族基;飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい、場合により少なくとも1つのヘテロ原子を環員として含み、直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい環式脂肪族基;または直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい、場合により少なくとも一置換されていてもよいアリールもしくはヘテロアリール基から独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
ここで、RおよびRは上記で定義された意味を有し;
あるいは、RおよびRは一緒になって3〜6炭素のスピロ置換基を形成し;
は、水素、C−Cアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−シクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールを表し;場合により、−NO2;−NH2;−SH;−OH;−CN;−C(=O)−OH;−S(=O)2−OH;−C(=O)−NH2;−S(=O)2−NH2;−S(=O)2−R;−OR;−SR;−C(=O)−OR;−N(R)−S(=O)2−R;−NH−R;−NR;−C(=O)−NHR、−C(=O)−NR;−S(=O)2−NHR、−S(=O)2−NR;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−NR−C(=O)−R;−NH−C(=O)−O−R;−NR−C(=O)−O−R;−S(=O)2−O−R;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい脂肪族基;飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい、場合により少なくとも1つのヘテロ原子を環員として含み、直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい環式脂肪族基;または直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい、場合により少なくとも一置換されていてもよいアリールもしくはヘテロアリール基から独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
ここで、RおよびRは上記で定義された意味を有し;
は水素、CO−NR、CO−ORを表し、ここで、
およびRは同一または異なり、水素、C−Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、C−CシクロアルキルまたはC−Cヘテロシクロアルキルを表し、場合により、−NO2;−NH2;−SH;−OH;−CN;−C(=O)−OH;−S(=O)2−OH;−C(=O)−NH2;−S(=O)2−NH2;−S(=O)2−R;−OR;−SR;−C(=O)−OR;−N(R)−S(=O)2−R;−NH−R;−NR;−C(=O)−NHR、−C(=O)−NR;−S(=O)2−NHR、−S(=O)2−NR;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−NR−C(=O)−R;−NH−C(=O)−O−R;−NR−C(=O)−O−R;−S(=O)2−O−R;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい脂肪族基;飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい、場合により少なくとも1つのヘテロ原子を環員として含み、直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい環式脂肪族基;または直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい、場合により少なくとも一置換されていてもよいアリールもしくはヘテロアリール基から独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
ここで、RおよびRは上記で定義された意味を有し;
はNRSOを表し、ここで、
は水素、または場合により、C−Cアルキル、アリール、シアノ、C−Cアルコキシおよびトリフルオロメチルから独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し;
は、場合により、−NO2;−NH2;−SH;−OH;−CN;−C(=O)−OH;−S(=O)2−OH;−C(=O)−NH2;−S(=O)2−NH2;−S(=O)2−R;−OR;−SR;−C(=O)−OR;−N(R)−S(=O)2−R;−NH−R;−NR;−C(=O)−NHR、−C(=O)−NR;−S(=O)2−NHR、−S(=O)2−NR;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−NR−C(=O)−R;−NH−C(=O)−O−R;−NR−C(=O)−O−R;−S(=O)2−O−R;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい脂肪族基;飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい、場合により少なくとも1つのヘテロ原子を環員として含み、直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい環式脂肪族基;または直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい、場合により少なくとも一置換されていてもよいアリールもしくはヘテロアリール基から独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
ここで、RおよびRは上記で定義された意味を有し;
は水素、C1−4アルキル、アリール、ヘテロアリールまたはSOを表し、ここで、Rはアリール、ヘテロアリール、C3−シクロアルキル、C3−ヘテロシクロアルキルを表し、場合により、−NO2;−NH2;−SH;−OH;−CN;−C(=O)−OH;−S(=O)2−OH;−C(=O)−NH2;−S(=O)2−NH2;−S(=O)2−R;−OR;−SR;−C(=O)−OR;−N(R)−S(=O)2−R;−NH−R;−NR;−C(=O)−NHR、−C(=O)−NR;−S(=O)2−NHR、−S(=O)2−NR;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−NR−C(=O)−R;−NH−C(=O)−O−R;−NR−C(=O)−O−R;−S(=O)2−O−R;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい脂肪族基;飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい、場合により少なくとも1つのヘテロ原子を環員として含み、直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい環式脂肪族基;または直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい、場合により少なくとも一置換されていてもよいアリールもしくはヘテロアリール基から独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
ここで、RおよびRは上記で定義された意味を有する]
のテトラヒドロ−β−カルボリン−スルホンアミド誘導体、場合によりその立体異性体、好ましくは、鏡像異性体またはジアステレオマー、ラセミ体のうち1つの形態、あるいはその立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーの少なくとも2種の、いずれかの混合比での混合物の形態、あるいはその生理学上許容される塩またはその対応する溶媒和物の使用に関する。
【実施例】
【0031】
以下に示される実施例は例として示されるものであって、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
【0032】
説明1:2−メチル−6−ニトロ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリンの製造
【化8】

下、氷酢酸(10mL)中、5−ニトロ−3−(2−メチルアミノエチル)−1H−インドール(1.6g、7.3mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(36.5%水溶液0.56ml、7.3mmol)を加えた。室温で20時間攪拌した後、混合物を2時間還流し、真空乾燥させた。残渣をHO(150mL)およびEtOAc(150mL)で処理した後、2M NaOHを添加して塩基性とした。有機相を分離し、水層をEtOAcで3回再抽出した。合わせた有機溶液を10%HSO水溶液(3×160mL)で抽出した。酸性水相を氷浴で冷却し、濃NaOH水溶液で塩基性とし、tert−ブチルメチルエーテル(4×175mL)で抽出した。乾燥(NaSO)抽出物を蒸発乾固させ、1.40gの2−メチル−6−ニトロ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリンを得、これをそのまま次の工程で用いた。
【0033】
また、本質的に説明1に記載したものと同じ一般法を軽微変更して用い、化合物2−メチル−5−ニトロ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン、2−エチル−6−ニトロ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン、2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−6−ニトロ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン、2−プロピル−6−ニトロ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン、2−イソプロピル−6−ニトロ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン、2−メチル−7−ニトロ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン、および2−メチル−8−ニトロ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリンを製造した。また、化合物2−メチル−6−ニトロ−1−フェニル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリンは、ホルムアルデヒドの代わりにベンズアルデヒドを用いた以外は、同じ一般法を用いて製造した。
【0034】
説明2:6−アミノ−2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリンの製造
【化9】

EtOH(300mL)中、2−メチル−6−ニトロ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン(説明1)(1.42g、6.13mmol)の溶液に、570mgの(5%)Pd/Cを加えた。この混合物を室温、20psi下で20時間水素化し、セライトパッドで濾過した。EtOHを蒸発させて乾固し、1.32gの6−アミノ−2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリンを得、これをそのまま式Iの化合物の合成に用いた。
説明1に記載したものと同じ一般法を軽微変更して用い、化合物5−アミノ−2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン、6−アミノ−2−エチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン、6−アミノ−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン、6−アミノ−2−プロピル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン、6−アミノ−2−イソプロピル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン、7−アミノ−2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン、8−アミノ−2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン、および6−アミノ−2−メチル−1−フェニル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリンも製造した。
【0035】
実施例[1].6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミドの製造
【化10】

氷浴中で冷却したピリジン(5mL)中、6−アミノ−2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン(説明2)(150mg、0.68mmol)の溶液に、200mgの6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホニルクロリド(0.68mmol)を加えた。N下、この反応混合物を室温とし、この温度で1時間攪拌した。この反応混合物を飽和NaHCO水溶液で塩基性とし、ピリジンを蒸発させた。この混合物をEtOAcおよびHOで処理し、有機相を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、分離し、NaSOで乾燥させた。この粗物質をEtOAc/MeOH/NH混合物とともにSiOカラムクロマトグラフィーを用いてさらに精製し、130mgの6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミドを得た。クリーム色の非晶質固体、融点232〜233℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.36(s,3H);2.54(bb,2H);2.61(bb,2H);6.65(dd,1H,J=8.7,2.1Hz);6.99(d,1H,J=1.8Hz);7.09(d,1H,J=8.7Hz);7.53(d,1H,J=4.5Hz);7.81(d,1H,J=4.5Hz);10.37(bb,1H);10.74(s,1H).
【0036】
また、本質的に説明1に記載したものと同じ一般法を軽微変更して用い、式(II)の対応するアミン誘導体(説明2に開示されているように得られたもの)と対応するハロゲン化スルホニルから出発し、化合物2〜7および9〜46を製造した。
【0037】
実施例[2].ベンゾ[b]チオフェン−3−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9− テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド
クリーム色の非晶質固体、融点224〜226℃。1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.34(s,3H);2.50(bb,2H);2.59(bb,2H);3.42(bb,2H);6.59(dd,1H,J=8.4,2.0Hz);6.97(d,1H,J=2.0Hz);7.01(d,1H,J=8.8Hz);7.43−7.53(m,2H);8.04(d,1H,J=7.6Hz);8.24(d,1H,J=7.6Hz);8.30(s,1H);10.03(bb,1H);10.66(s,1H).
【化11】

【0038】
実施例[3].ナフタレン−1−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド
【化12】

クリーム色の非晶質固体、融点245〜246℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.33(s,3H);2.48(bb,2H);2.57(bb,2H);3.40(bb,2H);6.55(dd,1H,J=8.7,2.1Hz);6.92(d,1H,J=1.5Hz);6.97(d,1H,J=8.7Hz);7.49(t,1H,J=8.1Hz);7.64(t,1H,J=6.9Hz);7.71(m,1H);8.02(m,2H);8.12(d,1H,J=8.1Hz);8.78(d,1H,J=8.4Hz);10.10(bb,1H);10.62(s,1H).
【0039】
実施例[4].5−クロロ−ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9− テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド
【化13】

クリーム色の非晶質固体、融点262〜263℃。1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.34(s,3H);2.51(bb,2H);2.59(bb,2H);3.42(bb,2H);6.66(dd,1H,J=8.4,2.0Hz);7.03(d,1H,J=8.8Hz);7.05(d,1H,J=2.0Hz);7.58(t,1H,J=8.0Hz);7.83(d,1H,J=7.6Hz);7.89(dd,1H,J=8.8,1.6Hz);8.08(d,1H,J=8.4Hz);8.28(d,1H,J=8.8Hz);8.36(d,1H,J=2.0Hz);9.95(bb,1H);10.67(s,1H).
【0040】
実施例[5].5−クロロ−3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド
【化14】

橙色の非晶質固体、融点259〜260℃。1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.33(s,3H);2.35(s,3H);2.52(bb,2H);2.60(bb,2H);3.44(bb,2H);6.69(dd,1H,J=8.4,2.0Hz);7.06(d,1H,J=2.0Hz);7.08(d,1H,J=8.4Hz);7.50(dd,1H,J=8.8,2.0Hz);7.93(d,1H,J=2.0Hz);7.99(d,1H,J=8.4Hz);10.16(bb,1H);10.73(s,1H).
【0041】
実施例[6].ベンゾ[1,2,5]チアジアゾール−4−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド
【化15】

黄色の非晶質固体、融点244〜245℃。1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.33(s,3H);2.48(bb,2H);2.57(bb,2H);3.40(bb,2H);6.55(dd,1H,J=8.4,2.0Hz);6.94(m,2H);7.72(dd,1H,J=8.8,7.2Hz);8.06(dd,1H,J=6.8,0.8Hz);8.30(dd,1H,J=9.2,1.2Hz);10.11(bb,1H);10.63(s,1H).
【0042】
実施例[7].N−[4−(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イルスルファモイル)−フェニル]−アセトアミド
【化16】

クリーム色の非晶質固体、融点232〜234℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.02(s,3H);2.36(s,3H);2.55(bb,2H);2.60(bb,2H);3.45(bb,2H);6.56(dd,1H,J=8.4,1.5Hz);7.00(s,1H);7.06(d,1H,J=8.4Hz);7.54(sysAB,2H,J=8.7Hz);7.61(sysAB,2H,J=8.7Hz);9.60(bb,1H);10.22(s,1H);10.67(s,1H).
【0043】
実施例[8].4−アミノ−N−(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−ベンゼンスルホンアミド
【化17】

1mLの10%NaOH水溶液中、N−[4−(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イルスルファモイル)−フェニル]−アセトアミド(実施例7)(80mg、0.2mmol)の溶液を2時間還流させた。得られた混合物をHO(25mL)およびEtOAc(25mL)で処理し、氷AcOHに添加により中和した。水相をEtOAcで再び洗浄し、合わせた有機抽出物を乾燥させ、50mgの4−アミノ−N−(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−ベンゼンスルホンアミドをクリーム色の非晶質固体として得た。融点236〜237℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.36(s,3H);2.55(bb,2H);2.61(bb,2H);3.45(bb,2H);5.83(bb,2H);6.44(sysAB,2H,J=8.7Hz);6.68(dd,1H,J=8.4,1.8Hz);6.99(bb,1H);7.05(d,1H,J=8.4Hz);7.25(sysAB,2H,J=8.7Hz);9.27(s,1H);10.63(s,1H).
【0044】
実施例[9].N−[4−メチル−5−(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イルスルファモイル)−チアゾール−2−イル]−アセトアミド
【化18】

黄色の非晶質固体、融点199〜200℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.09(s,3H);2.12(s,3H);2.12(s,3H);2.37(s,3H);2.58(bb,2H);2.62(bb,2H);3.47(bb,2H);6.72(dd,1H,J=8.4,1.8Hz);7.06(d,1H,J=1.8Hz);7.13(d,1H,J=8.4H);9.86(bb,1H);10.74(s,1H);12.40(bb,1H).
【0045】
実施例[10].5−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド
【化19】

黄色非晶質固体、融点241〜242℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.33(s,3H);2.55(bb,4H);2.78(s,6H);3.40(bb,2H);6.59(dd,1H,J=8.7,1.5Hz);6.91(s,1H);6.95(d,1H,J=8.7Hz);7.23(d,1H,J=7.5Hz);7.47(dd,1H,J=8.1,7.8Hz);7.59(dd,1H,J=8.4,7.8Hz);8.00(d,1H,J=6.9Hz);8.36(d,1H,J=8.4Hz);8.42(d,1H,J=8.7Hz);10.05(s,1H);10.61(s,1H).
【0046】
実施例[11].ベンゾフラン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド
【化20】

橙色の非晶質固体、融点165〜166℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.33(s,3H);2.59(bb,4H);2.79(bb,2H);3.65(bb,2H);6.75(dd,1H,J=8.4,1.8Hz);7.10−7.13(m,2H);7.33(dd,1H,J=7.8,7.2Hz);7.40(s,1H);7.48(dd,1H,J=7.8,7.5Hz);7.68(d,1H,J=7.5Hz);7.69(d,1H,J=6.9Hz);8.36(d,1H,J=8.4Hz);8.42(d,1H,J=8.4Hz);10.33(b,1H);10.82(s,1H).
【0047】
実施例[12].ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド
【化21】

白色の非晶質固体、融点244〜245℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.37(s,3H);2.53(bb,2H);2.62(bb,2H);3.47(bb,2H);6.68(dd,1H,J=8.4,1.8Hz);7.02−7.06(m,2H);7.56−7.66(m,2H);7.72(dd,1H,J=8.7,1.5Hz);7.40(s,1H);7.48(dd,1H,J=7.8,7.5Hz);7.95(d,1H,J=7.8Hz);8.01−8.04(m,2H);8.26(d,1H,J=1.2Hz);9.85(bb,1H);10.67(s,1H).
【0048】
実施例[13].5−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド
【化22】

褐色の非晶質固体、融点241〜242℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.36(s,3H);2.48(s,3H);2.63(bb,2H);2.79(bb,2H);3.64(bb,2H);6.77(dd,1H,J=8.4,1.8Hz);7.12(d,1H,J=8.7Hz);7.13(s,1H);7.29(dd,1H,J=8.4,1.2Hz);7.67(bb,1H);7.70(bb,1H);7.87(d,1H,J=8.4Hz);10.10(bb,1H);10.80(s,1H).
【0049】
実施例[14].4−フルオロ−ナフタレン−1−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド
【化23】

白色の非晶質固体、融点236〜238℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.33(s,3H);2.57(bb,4H);3.40(bb,2H);6.51(d,1H,J=9.0Hz);6.91(s,1H);6.97(d,1H,J=9.0Hz);7.34(dd,1H,J=9.0,9.0Hz);7.73−7.86(m,2H);7.99−8.03(m,1H);8.15(d,1H,J=9.0Hz);8.81(d,1H,J=9.0Hz);10.14(s,1H);10.65(s,1H).
【0050】
実施例[15].7−クロロ−ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド
【化24】

白色の非晶質固体、融点230〜231℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.34(s,3H);2.52(bb,2H);2.58(bb,2H);3.42(bb,2H);6.66(dd,1H,J=9.0,3.0Hz);7.02(d,1H,J=6.0Hz);7.04(bb,1H);7.65(dd,1H,J=9.0,3.0Hz);7.74(dd,1H,J=9.0,3.0Hz);8.01(d,1H,J=9.0Hz);8.07(d,1H,J=9.0Hz);8.21(d,1H,J=3.0Hz);8.27(bb,1H);9.91(s,1H);10.68(s,1H).
【0051】
実施例[16].6−クロロ−ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド
【化25】

黄色の非晶質固体、融点174〜175℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.35(s,3H);2.51(bb,2H);2.60(bb,2H);3.43(bb,2H);6.66(dd,1H,J=9.0,3.0Hz);7.02(d,1H,J=6.0Hz);7.04(s,1H);7.60(dd,1H,J=9.0,3.0Hz);7.77(dd,1H,J=9.0,3.0Hz);8.03(d,1H,J=9.0Hz);8.10(d,1H,J=6.0Hz);8.12(s、1H);8.30(bb,1H);9.89(s,1H);10.68(s,1H).
【0052】
実施例[17].6−トリフルオロメチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−3−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド
【化26】

橙色の非晶質固体。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.41(s,3H);2.57(bb,2H);2.69(bb,2H);3.54(bb,2H);6.57(dd,1H,J=8.4,2.1Hz);7.01(d,1H,J=1.8Hz);7.14(d,1H,J=8.7Hz);7.98(s、1H);8.38(s、1H);10.48(bb,1H);10.84(bs,1H).
【0053】
実施例[18].6−トリフルオロメチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド
【化27】

橙色の非晶質固体。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.41(s,3H);2.57(bb,2H);2.69(bb,2H);3.54(bb,2H);6.62(dd,1H,J=8.4,1.8Hz);7.00(d,1H,J=1.8Hz);7.10(d,1H,J=8.4Hz);7.65(d,1H,J=4.5Hz);7.94(d,1H,J=4.5Hz);10.48(bb,1H);10.78(bs,1H).
【0054】
実施例[19].6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−エチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド
【化28】

白色の非晶質固体、融点219〜222℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)1.07(t,3H,J=6.9Hz);2.53(bb,2H);2.69(bb,2H);3.51(bb,2H);6.66(d,1H,J=8.7Hz);6.99(s,1H);7.10(d,1H,J=8.4Hz);7.53(d,1H,J=4.5Hz);7.81(d,1H,J=4.5Hz);10.33(bb,1H);10.71(s,1H).
【0055】
実施例[20].ナフタレン−2−スルホン酸(2−エチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド
【化29】

クリーム色の非晶質固体、融点174〜176℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)1.04(t,3H,J=6.9Hz);2.44(bb,2H);2.52(bb,2H);2.63(bb,2H);3.45(bb,2H);6.54(dd,1H,J=8.7,2.1Hz);6.90(d,1H,J=1.5Hz);6.96(d,1H,J=8.4Hz);7.49(dd,1H,J=7.8Hz);7.61−7.74(m,2H);7.99−8.05(m,2H);8.12(d,1H,J=8.1Hz);8.77(d,1H,J=8.4Hz);10.08(bb,1H);10.59(s,1H).
【0056】
実施例[21].5−クロロ−ナフタレン−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド
【化30】

黄色の非晶質固体、融点151〜153℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)1.05(t,3H,J=7.2Hz);2.51(bb,2H);2.66(bb,2H);3.48(bb,2H);6.66(dd,1H,J=8.4,1.8Hz);7.02−7.05(m,2H);7.57(dd,1H,J=7.8,7.8Hz);7.83(d,1H,J=7.5Hz);7.89(dd,1H,J=8.7,1.5Hz);8.07(d,1H,J=8.1Hz);8.28(d,1H,J=9.0Hz);8.36(d,1H,J=1.5Hz);9.94(bb,1H);10.65(s,1H).
【0057】
実施例[22].ベンゾ[b]チオフェン−3−スルホン酸(2−エチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド
【化31】

白色の非晶質固体、融点215〜216℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)1.05(t,3H,J=7.2Hz);2.51(bb,2H);2.66(bb,2H);3.48(bb,2H);6.66(dd,1H,J=8.4,1.8Hz);7.02−7.05(m,2H);7.57(dd,1H,J=7.8,7.8Hz);7.83(d,1H,J=7.5Hz);7.89(dd,1H,J=8.7,1.5Hz);8.07(d,1H,J=8.1Hz);8.28(d,1H,J=9.0Hz);8.36(d,1H,J=1.5Hz);9.94(bb,1H);10.65(s,1H).
【0058】
実施例[23].6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸[2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル]−アミド
【化32】

白色の非晶質固体、融点232〜233℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.55(bb、2H);2.93(bb,2H);3.36(q,2H,J=10.2Hz);3.79(bb,2H);6.64(dd,1H,J=8.4,2.1Hz);6.99(d,1H,J=2.1Hz);7.06(d,1H,J=8.5Hz);7.49(d,1H,J=4.5Hz);7.83(d,1H,J=4.5Hz);9.31(bb,1H);10.66(bb,1H).
【0059】
実施例[24].5−クロロ−ナフタレン−2−スルホン酸[2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル]−アミド
【化33】

黄色の非晶質固体、融点164〜166℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.53(bb、2H);2.92(bb,2H);3.39(q,2H,J=10.5Hz);3.77(bb,2H);6.68(dd,1H,J=8.4,2.1Hz);7.05(d,1H,J=8.4Hz);7.08(d,1H,J=2.1Hz);7.58(dd,1H,J=8.1,7.8Hz);7.83(dd,1H,J=7.8,1.2Hz);7.89(dd,1H,J=8.7,1.8Hz);8.08(d,1H,J=7.5Hz);8.28(d,1H,J=9.0Hz);8.36(d,1H,J=1.8Hz);9.96(bb,1H);10.70(s,1H).
【0060】
実施例[25].ベンゾ[b]チオフェン−3−スルホン酸[2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル]−アミド
【化34】

黄色の非晶質固体、融点173〜175℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.52(bb、2H);2.92(bb,2H);3.35(q,2H,J=9.9Hz);3.78(bb,2H);6.62(dd,1H,J=8.4,2.1Hz);7.00(d,1H,J=2.1Hz);7.03(d,1H,J=8.4Hz);7.43−7.54(m,2H);8.04−8.06(m,1H);8.24−8.26(m,1H);8.30(s,1H);10.04(bb,1H);10.69(s,1H).
【0061】
実施例[26].6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−プロピル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド
【化35】

黄色の非晶質固体、融点206〜207℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)0.95(t,3H,J=7.5Hz);1.52−1.64(m,2H);2.50−2.61(m,4H);2.77(bb、2H);3.59(bb,2H);6.74(dd,1H,J=8.7,2.1Hz);7.08(d,1H,J=1.8Hz);7.18(d,1H,J=8.4Hz);7.62(d,1H,J=4.5Hz);7.90(d,1H,J=4.5Hz);10.45(bb,1H);10.80(s,1H).
【0062】
実施例[27].6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−イソプロピル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド
【化36】

橙色の非晶質固体、融点234〜235℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)1.04(d,6H,J=6.0Hz);2.52(bb、2H);2.71(bb,2H);2.83−2.96(m,1H,J=6.0Hz);3.57(bb,2H);6.64(dd,1H,J=8.4,2.1Hz);6.98(bb,1H);7.09(d,1H,J=8.1Hz);7.53(d,1H,J=4.2Hz);7.81(d,1H,J=4.5Hz);10.35(bb,1H);10.59(bb,1H).
【0063】
実施例[28].ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−1−フェニル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド
【化37】

黄色の非晶質固体、融点255〜260℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.15(s,3H);2.72(bb、2H);3.00(bb,2H);4.28(bb,1H);6.67(dd,1H,J=9.0,3.0Hz);6.95(d,1H,J=6.0Hz);7.12(bb,1H);7.22−7.31(m,5H);7.57−7.68(m,2H);7.76(dd,1H,J=9.0,3.0Hz);7.97(d,1H,J=9.0Hz);8.05(d,2H,J=9.0Hz);8.29(bb,1H);9.88(s,1H);10.11(bb,1H).
【0064】
実施例[29].ベンゾ[b]チオフェン−3−スルホン酸(2−メチル−1−フェニル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド
【化38】

白色の非晶質固体、融点232〜234℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.15(s,3H);2.73(bb、2H);3.01(bb,2H);4.27(bb,1H);6.57−6.60(m,1H);6.95(d,1H,J=6.0Hz);7.07(bs,1H);7.24−7.36(m,4H);7.48−7.56(m,3H);8.08(d,1H,J=6.0Hz);8.27(d,1H,J=9.0Hz);8.35(s,1H);10.10(s,1H);10.15(s,1H).
【0065】
実施例[30].6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−5−イル)−アミド
【化39】

黄色の非晶質固体、融点252〜253℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.40(s,3H);2.62(bb、2H);2.83(bb,2H);3.54(bb,2H);6.25(d,1H,J=7.8Hz);6.79(dd,1H,J=8.1,7.8Hz);7.14(bb,1H);7.44(bb,2H);10.13(bb,1H);10.87(s,1H).
【0066】
実施例[31].ベンゾ[b]チオフェン−3−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−5−イル)−アミド
【化40】

橙色の非晶質固体、融点236〜237℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.35(s,3H);2.54(bb、2H);2.82(bb,2H);3.47(bb,2H);6.11(d,1H,J=7.8Hz);6.70(dd,1H,J=7.8,7.8Hz);7.12(d,1H,J=8.1Hz);7.43−7.48(m,2H);8.05−8.12(m,2H);8.23(s,1H);9.77(bb,1H);10.82(s,1H).
【0067】
実施例[32].ナフタレン−1−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−5−イル)−アミド
【化41】

橙色の非晶質固体、融点217〜218℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.35(s,3H);2.55(bb、2H);2.83(bb,2H);3.47(bb,2H);5.97(d,1H,J=7.2Hz);6.62(dd,1H,J=7.8,7.8Hz);7.07(d,1H,J=7.8Hz);7.55(dd,1H,J=7.8,7.8Hz);7.63−7.66(m,2H);7.95(d,1H,J=6.6Hz);8.07−8.10(m,1H);8.20(d,1H,J=8.4Hz);8.66−8.69(m,1H);9.80(bb,1H);10.81(s,1H).
【0068】
実施例[33].5−クロロ−ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−5−イル)−アミド
【化42】

橙色の非晶質固体、融点245〜247℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.34(s,3H);2.55(bb、2H);2.87(bb,2H);3.47(bb,2H);6.15(d,1H,J=7.5Hz);6.69(dd,1H,J=7.8,7.8Hz);7.10(d,1H,J=8.1Hz);7.61(dd,1H,J=8.1,7.8Hz);7.87(d,1H,J=7.5Hz);7.92(dd,1H,J=9.0,1.5Hz);8.10(d,1H,J=8.1Hz);8.32−8.35(m,2H);9.70(bb,1H);10.84(s,1H).
【0069】
実施例[34].ベンゾ[b]チオフェン−3−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−7−イル)−アミド
【化43】

クリーム色の非晶質固体、融点255〜257℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.34(s,3H);2.57(bb、4H);3.41(bb,2H);6.61(dd,1H,J=8.4,1.5Hz);6.96(bb,1H);7.10(d,1H,J=8.4Hz);7.43−7.54(m,2H);8.04(d,1H,J=7.8Hz);8.27(d,1H,J=8.1Hz);8.30(s,1H);10.16(bb,1H);10.60(s,1H).
【0070】
実施例[35].6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−7−イル)−アミド
【化44】

橙色の非晶質固体、融点225〜227℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.38(s,3H);2.60(bb、4H);3.49(bb,2H);6.65(dd,1H,J=8.1,1.5Hz);7.01(d,1H,J=1.8Hz);7.18(d,1H,J=8.4Hz);7.56(d,1H,J=4.5Hz);7.86(d,1H,J=4.5Hz);10.47(bb,1H);10.72(s,1H).
【0071】
実施例[36].5−クロロ−ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−7−イル)−アミド
【化45】

白色の非晶質固体、融点257〜259℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.33(s,3H);2.56(bb、4H);3.41(bb,2H);6.67(dd,1H,J=8.1,1.5Hz);7.00(bb,1H);7.12(d,1H,J=8.4Hz);7.58(dd,1H,J=8.1,7.8Hz);7.83(d,1H,J=7.2Hz);7.89(dd,1H,J=8.7,1.5Hz);8.08(d,1H,J=8.1Hz);8.28(d,1H,J=9.0Hz);8.37(bb,1H);10.05(bb,1H);10.60(s,1H).
【0072】
実施例[37].5−クロロ−ナフタレン−1−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド
【化46】

白色の非晶質固体、融点251〜252℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.41(s,3H);2.61(bb、2H);2.66(bb,2H);3.54(bb,2H);6.24(d,1H,J=7.5Hz);6.58(dd,1H,J=7.8,7.5Hz);7.04(d,1H,J=7.8Hz);7.67(d,1H,J=7.5Hz);7.72(d,1H,J=7.2Hz);7.85(d,1H,J=7.5Hz);8.15(d,1H,J=6.6Hz);8.46(d,1H,J=8.7Hz);8.80(d,1H,J=8.7Hz);10.16(bb,1H);10.49(s,1H).
【0073】
実施例[38].ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド
【化47】

橙色の非晶質固体、融点240〜242℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.39(s,3H);2.62(bb、4H);3.51(bb,2H);6.52(d,1H,J=7.5Hz);6.67(dd,1H,J=8.7,7.5Hz);7.08(d,1H,J=7.5Hz);7.60−7.66(m,2H);7.80(dd,1H,J=8.7,1.8Hz);7.98(d,1H,J=7.8Hz);8.04−8.07(m,2H);8.32(bb,1H);9.85(bb,1H);10.52(s,1H).
【0074】
実施例[39].5−クロロ−ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド
【化48】

黄色の非晶質固体、融点256〜257℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.40(s,3H);2.62(bb、4H);3.52(bb,2H);6.48(d,1H,J=7.5Hz);6.67(dd,1H,J=7.8,7.8Hz);7.85(d,1H,J=6.9Hz);7.97(dd,1H,J=9.0,1.8Hz);8.09(d,1H,J=8.4Hz);8.31(d,1H,J=9.0Hz);8.40(d,1H,J=1.8Hz);9.94(bb,1H);10.54(s,1H).
【0075】
実施例[40].5−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド
【化49】

黄色の非晶質固体、融点225〜226℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.39(s,3H);2.61(bb、4H);2.79(s,6H);3.51(bb,2H);6.38(d,1H,J=7.8Hz);6.60(dd,1H,J=7.8,7.8Hz);7.01(d,1H,J=7.8Hz);7.23(d,1H,J=7.5Hz);7.49−7.62(m,2H);8.06(d,1H,J=6.9Hz);8.39−8.46(m,2H);10.04(bb,1H);10.41(s,1H).
【0076】
実施例[41].6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド
【化50】

黄色の非晶質固体、融点230〜232℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.47(s,3H);2.64(bb、2H);2.73(bb,2H);3.60(bb,2H);6.47(d,1H,J=8.1Hz);6.69(dd,1H,J=7.8,7.8Hz);7.49(d,1H,J=4.8Hz);7.60(d,1H,J=4.2Hz);7.95(d,1H,J=4.2Hz);10.40(s,1H);11.05(s,1H).
【0077】
実施例[42].ナフタレン−1−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド
【化51】

白色の非晶質固体、融点259〜260℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.40(s,3H);2.61(bb、4H);3.53(bb,2H);6.29(d,1H,J=7.5Hz);6.58(dd,1H,J=7.8,7.8Hz);7.03(d,1H,J=7.8Hz);7.54(dd,1H,J=7.8,7.8Hz);7.63−7.74(m,2H);8.04−8.07(m,2H);8.18(d,1H,J=8.1Hz);8.79(d,1H,J=8.4Hz);10.08(bb,1H);10.48(s,1H).
【0078】
実施例[43].2,1,3−ベンゾチアジアゾール−4−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド
【化52】

黄色の非晶質固体、融点238〜24℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.39(s,3H);2.60(bb、4H);3.51(bb,2H);6.36(d,1H,J=7.8Hz);6.60(dd,1H,J=7.5,7.5Hz);7.03(d,1H,J=7.8Hz);7.76(dd,1H,J=8.7,6.9Hz);8.13(d,1H,J=6.9Hz);8.34(d,1H,J=8.7Hz);10.10(bb,1H);10.47(s,1H).
【0079】
実施例[44].ベンゾフラン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド
【化53】

褐色の非晶質固体、融点229〜231℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.39(s,3H);2.68(bb、2H);2.77(bb,2H);3.64(bb,2H);6.60(d,1H,J=7.2Hz);6.73(dd,1H,J=7.8,7.5Hz);7.12(d,1H,J=7.5Hz);7.35(dd,1H,J=7.8,7.2Hz);7.39(bb,1H);7.47−7.53(m,1H);7.69−7.73(m,2H);10.34(bb,1H);10.63(s,1H).
【0080】
実施例[45].ベンゾ[b]チオフェン−3−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド
【化54】

白色の非晶質固体、融点225〜226℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.39(s,3H);2.62(bb、4H);3.52(bb,2H);6.39(d,1H,J=7.5Hz);6.65(dd,1H,J=7.8,7.5Hz);7.08(d,1H,J=7.8Hz);7.43−7.53(m,2H);8.06−8.08(m,1H);8.21−8.24(m,1H);8.36(s,1H);10.01(bb,1H);10.49(s,1H).
【0081】
実施例[46].ベンゾフラザン−4−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド
【化55】

黄色の非晶質固体、融点246〜247℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.45(s,3H);2.64(bb、4H);2.72(bb,2H);3.60(bb,2H);6.41(d,1H,J=7.5Hz);6.65(dd,1H,J=7.8,7.5Hz);7.06(d,1H,J=7.8Hz);7.63(dd,1H,J=9.0,6.6Hz);7.92(d,1H,J=6.6Hz);8.28(d,1H,J=9.0Hz);10.28(bb,1H);10.53(s,1H).
【0082】
実施例[47].6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド
【化56】

AcOH(2mL)中、N−(3−(2−アミノエチル)−1H−インドール−5−イル)6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−スルホンアミド(式(V)、200mg、0.5mmol)およびCH(OMe)(175μL、2mmol)の溶液を100℃で48時間攪拌した(Pictet−Spengler環化)。その後、この混合物を塩基性として、酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を乾燥させ、濃縮し、対応する6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミドをクリーム色の非晶質固体として得た。融点242〜244℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.76(bb,2H);3.35(bb、4H);4.24(bb,2H);6.45(dd,1H,J=8.7,2.4Hz);6.79−6.82(m,2H);7.27(d,1H,J=4.5Hz);7.88(d,1H,J=435Hz);9.96(bb,1H).
【0083】
実施例[48].ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド塩酸塩
【化57】

2mLのエタノール中、50mg(0.13mmol)のナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド(実施例12)の溶液に、エタノール中、2.5Nの塩酸溶液1mLを加えた。この塩酸塩は室温で白色固体として結晶化する。融点239〜241℃。1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):δ(ppm)2.84(bb,2H);2.92(s、3H);3.31(bb,1H);3.62(bb,1H);4.30(bb,2H);4.43(bb,1H);6.76(dd,1H,J=8.7,1.8Hz);7.15(d,1H,J=8.7Hz);7.18(d,1H,J=1.8Hz);7.56−7.67(m,2H);7.72(dd,1H,J=8.7,1.8Hz);7.96(bd,1H,J=8.1Hz);8.02−8.06(m,2H);8.29(bb,1h);10.00(s,1H);10.43(bb,1H);11.05(s,1H).
【0084】
薬理学的方法:
セロトニン受容体5HTへの結合
5HT−ヒト組換え受容を発現するHEK−293細胞の細胞膜は、Receptor Biologyにより供給されたものであった。該膜の受容体濃度は2.18pmol/mgタンパク質であり、タンパク質濃度は9.17mg/mlである。実験プロトコールはB. L. Roth et al. [B. L. Roth et al., The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics, 1994, 268, 1403]に以下の軽微変更を施したものに従った。
【0085】
市販の膜を結合バッファー:50mM Tris−HCl、10mM MgCl、0.5mM EDTA(pH7.4)で希釈した(1:40希釈)。用いた放射性リガンドは2.7nM濃度の[H]−LSDであり、終濃度200μlとした。100μlの膜懸濁液(膜タンパク質〜22.9μg)を加えることでインキュベーションを開始し、37℃で60分間続けた。まず、0.5%ポリエチレンイミン溶液で前処理した、Schleicher & Schuell GF 3362製のガラスフィルターを通してBrandel Cell Harvester中へ濾過することでインキュベーションを終了させた。これらのフィルターを洗浄し3mLのTris−HClバッファー50mM pH7.4で3回洗浄し、これらのフィルターをフラスコに移し、5mlのEcoscint H液体シンチレーションカクテルを各フラスコに加えた。フラスコを数時間平衡に到達させた後、Wallac Winspectral 1414シンチレーションカウンターを用いて計数した。非特異的結合は100μMのセロトニンの存在下で測定した。試験は3反復で行った。阻害計数(K、nM)を、引用することにより本明細書の一部とされ、本開示の一部となるMunson and Rodbard, Analytical Biochemistry, 1980, 107, 220に記載の、EBDA/LIGANDプログラムを用いた非線形回帰分析により算出した。
【0086】
これらの化合物のいくつかの結合結果を下表に示す。

実施例 阻害率%(10-7M) K(nm)
1 80.7 0.9
2 79.5 2.8
4 70.6
12 89.7 15.9
13 71.1
16 85.0
19 97.0 1.1
21 72.8
22 84.6 36.7
26 87.9 2.0
27 81.8
35 90.0 8.0
38 73.5
45 87.1 29.7
【0087】
本発明はまた、一般式(I)の化合物と1以上の医薬上許容される賦形剤を含有する医薬組成物に関する。一般に、これらの医薬組成物および薬剤は、1〜60重量%の一般式(I)の1以上の誘導体と40〜99重量%の1以上の賦形剤を含む。
【0088】
患者に投与する有効成分の量は、患者の体重、投与経路、適応症および障害の重篤度によって異なる。通常、一般式(I)の少なくとも1つの誘導体、1日当たり1〜500mgが処置を必要とする患者に投与される。全一日量は1回以上で患者に投与することができる。
【0089】
錠剤当たりの処方:
実施例1の化合物 5mg
ラクトース 60mg
結晶性セルロース 25mg
K90ポビドン 5mg
前糊化デンプン 3mg
コロイド状二酸化ケイ素 1mg
ステアリン酸マグネシウム 1mg
錠剤当たりの総重量 100mg

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I):
【化1】

[式中、
およびRは同一または異なり、水素、C−Cアルキル、C2−アルケニル、C−Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、C−CシクロアルキルまたはC−Cヘテロシクロアルキルを表し、場合により、−NO2;−NH2;−SH;−OH;−CN;−C(=O)−OH;−S(=O)2−OH;−C(=O)−NH2;−S(=O)2−NH2;−S(=O)2−R;−OR;−SR;−C(=O)−OR;−N(R)−S(=O)2−R;−NH−R;−NR;−C(=O)−NHR、−C(=O)−NR;−S(=O)2−NHR、−S(=O)2−NR;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−NR−C(=O)−R;−NH−C(=O)−O−R;−NR−C(=O)−O−R;−S(=O)2−O−R;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい脂肪族基;飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい、場合により少なくとも1つのヘテロ原子を環員として含み、直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい環式脂肪族基;または直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい、場合により少なくとも一置換されていてもよいアリールもしくはヘテロアリール基から独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
ここで、RおよびRはそれぞれ互いに独立に、直鎖または分枝、飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい脂肪族基;飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい、場合により少なくとも1つのヘテロ原子を環員として含み、直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい環式脂肪族基;または直鎖もしくは分枝アルキレン、アルケニレンもしくはアルキニレンを介して結合されていてもよい、場合により少なくとも一置換されていてもよいアリールもしくはヘテロアリール基を表し;
あるいは、RおよびRは一緒になって3〜6炭素のスピロ置換基を形成し;
は、水素、C−Cアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−シクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールを表し;場合により、−NO2;−NH2;−SH;−OH;−CN;−C(=O)−OH;−S(=O)2−OH;−C(=O)−NH2;−S(=O)2−NH2;−S(=O)2−R;−OR;−SR;−C(=O)−OR;−N(R)−S(=O)2−R;−NH−R;−NR;−C(=O)−NHR、−C(=O)−NR;−S(=O)2−NHR、−S(=O)2−NR;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−NR−C(=O)−R;−NH−C(=O)−O−R;−NR−C(=O)−O−R;−S(=O)2−O−R;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい脂肪族基;飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい、場合により少なくとも1つのヘテロ原子を環員として含み、直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい環式脂肪族基;または直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい、場合により少なくとも一置換されていてもよいアリールもしくはヘテロアリール基から独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
ここで、RおよびRは上記で定義された意味を有し;
は水素、CO−NR、CO−ORを表し、ここで、
およびRは同一または異なり、水素、C−Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、C−CシクロアルキルまたはC−Cヘテロシクロアルキルを表し、場合により、−NO2;−NH2;−SH;−OH;−CN;−C(=O)−OH;−S(=O)2−OH;−C(=O)−NH2;−S(=O)2−NH2;−S(=O)2−R;−OR;−SR;−C(=O)−OR;−N(R)−S(=O)2−R;−NH−R;−NR;−C(=O)−NHR、−C(=O)−NR;−S(=O)2−NHR、−S(=O)2−NR;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−NR−C(=O)−R;−NH−C(=O)−O−R;−NR−C(=O)−O−R;−S(=O)2−O−R;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい脂肪族基;飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい、場合により少なくとも1つのヘテロ原子を環員として含み、直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい環式脂肪族基;または直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい、場合により少なくとも一置換されていてもよいアリールもしくはヘテロアリール基から独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
ここで、RおよびRは上記で定義された意味を有し;
はNRSOを表し、ここで、
は水素、または場合により、C−Cアルキル、アリール、シアノ、C−Cアルコキシおよびトリフルオロメチルから独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し;
は、場合により、−NO2;−NH2;−SH;−OH;−CN;−C(=O)−OH;−S(=O)2−OH;−C(=O)−NH2;−S(=O)2−NH2;−S(=O)2−R;−OR;−SR;−C(=O)−OR;−N(R)−S(=O)2−R;−NH−R;−NR;−C(=O)−NHR、−C(=O)−NR;−S(=O)2−NHR、−S(=O)2−NR;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−NR−C(=O)−R;−NH−C(=O)−O−R;−NR−C(=O)−O−R;−S(=O)2−O−R;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい脂肪族基;飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい、場合により少なくとも1つのヘテロ原子を環員として含み、直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい環式脂肪族基;または直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい、場合により少なくとも一置換されていてもよいアリールもしくはヘテロアリール基から独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
ここで、RおよびRは上記で定義された意味を有し;
は水素、C1−4アルキル、アリール、ヘテロアリールまたはSOを表し、ここで、Rはアリール、ヘテロアリール、C3−シクロアルキル、C3−ヘテロシクロアルキルを表し、場合により、−NO2;−NH2;−SH;−OH;−CN;−C(=O)−OH;−S(=O)2−OH;−C(=O)−NH2;−S(=O)2−NH2;−S(=O)2−R;−OR;−SR;−C(=O)−OR;−N(R)−S(=O)2−R;−NH−R;−NR;−C(=O)−NHR、−C(=O)−NR;−S(=O)2−NHR、−S(=O)2−NR;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−NR−C(=O)−R;−NH−C(=O)−O−R;−NR−C(=O)−O−R;−S(=O)2−O−R;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい脂肪族基;飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい、場合により少なくとも1つのヘテロ原子を環員として含み、直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい環式脂肪族基;または直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい、場合により少なくとも一置換されていてもよいアリールもしくはヘテロアリール基から独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
ここで、RおよびRは上記で定義された意味を有し;
ただし、Rがフェニルである場合、Rはフェニル以外である]
のテトラヒドロ−β−カルボリン−スルホンアミド誘導体、場合によりその立体異性体、好ましくは、鏡像異性体またはジアステレオマー、ラセミ体のうち1つの形態、あるいはその立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーの少なくとも2種の、いずれかの混合比での混合物の形態、あるいはその生理学上許容される塩またはその対応する溶媒和物。
【請求項2】
、R、RおよびRが水素、C−Cアルキルまたはフェニルから選択され、RはHであり、RはNHSOであり、ここで、Rが、場合により置換されていてもよいフェニル、ナフチル、フラニル(フリル)、チオフェニル(チエニル)、ピロリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、インドリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾキサゾリル、ベンゾイソキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、インダゾリル、ベンゾキサジアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾトリアゾリルおよびイミダゾチアゾリルから選択されるアリールまたはヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
以下の群:
[1]6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[2]ベンゾ[b]チオフェン−3−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[3]ナフタレン−1−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[4]5−クロロ−ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[5]5−クロロ−3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[6]ベンゾ[1,2,5]チアジアゾール−4−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[7]N−[4−(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イルスルファモイル)−フェニル]−アセトアミド;
[8]4−アミノ−N−(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−ベンゼンスルホンアミド;
[9]N−[4−メチル−5−(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イルスルファモイル)−チアゾール−2−イル]−アセトアミド;
[10]5−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[11]ベンゾフラン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[12]ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[13]5−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[14]4−フルオロ−ナフタレン−1−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[15]7−クロロ−ナフタレン−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[16]6−クロロ−ナフタレン−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[17]6−トリフルオロメチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−3−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[18]6−トリフルオロメチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[19]6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−エチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[20]ナフタレン−2−スルホン酸(2−エチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[21]5−クロロ−ナフタレン−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[22]ベンゾ[b]チオフェン−3−スルホン酸(2−エチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[23]6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸[2−(2,2,2−トリフルオロエチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン6−イル]−アミド;
[24]5−クロロ−ナフタレン−スルホン酸[2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル]−アミド;
[25]ベンゾ[b]チオフェン−3−スルホン酸[2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル]−アミド;
[26]6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−プロピル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[27]6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−イソプロピル−2、3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド; [28]ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−1−フェニル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[29]ベンゾ[b]チオフェン−3−スルホン酸(2−メチル−1−フェニル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;
[30]6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−5−イル)−アミド;
[31]ベンゾ[b]チオフェン−3−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−5−イル)−アミド;
[32]ナフタレン−1−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−5−イル)−アミド;
[33]5−クロロ−ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−5−イル)−アミド;
[34]ベンゾ[b]チオフェン−3−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−7−イル)−アミド;
[35]6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−7−イル)−アミド;
[36]5−クロロ−ナフタレン−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−7−イル)−アミド;
[37]5−クロロ−ナフタレン−1−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド;
[38]ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド;
[39]5−クロロ−ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド;
[40]5−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド;
[41]6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド;
[42]ナフタレン−1−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド;
[43]2,1,3−ベンゾチアジアゾール−4−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド;
[44]ベンゾフラン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド;
[45]ベンゾ[b]チオフェン−3−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド;
[46]ベンゾフラザン−4−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−8−イル)−アミド;
[47]6−クロロ−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−スルホン酸(2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド;および
[48]ナフタレン−2−スルホン酸(2−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−β−カルボリン−6−イル)−アミド塩酸塩
から選択される、請求項1〜2のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項4】
一般式(II)
【化2】

(式中、R、R、R、RおよびRは請求項1に示される意味を有する)
の化合物を一般式RSOX(式中、Rは請求項1に示される意味を有し、Xはハロゲンである)のハロゲン化スルホニルと反応させることを特徴とする、一般式(I)のテトラヒドロ−β−カルボリン−スルホンアミド誘導体を製造する方法。
【請求項5】
式RCHOのアルデヒドもしくは式RCOのケトンを用いた、またはCH(OMe)(式中、RおよびRは請求項1に示される意味を有する)を用いた、一般式(V)
【化3】

(式中、R、R、RおよびRは請求項1に示される意味を有する)
の化合物のPictet−Spengler環化を特徴とする、一般式(I)のテトラヒドロ−β−カルボリン−スルホンアミド誘導体の製造方法。
【請求項6】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物と1以上の医薬上許容される賦形剤とを含有する、医薬組成物。
【請求項7】
ヒトを含む哺乳類における5−HT6受容体に関連する障害または疾病の予防および/または治療のための、請求項1〜3のいずれか一項に記載の一般式(I)のテトラヒドロ−β−カルボリン−スルホンアミド誘導体。
【請求項8】
摂食に関連する障害または疾病の予防および/または治療のため、好ましくは、食欲調節のため、体重の維持、増加または減少のため、肥満、多食症、食欲不振症、悪液質またはII型糖尿病、好ましくは、肥満により引き起こされるII型糖尿病の予防および/または治療のため、あるいは過敏性大腸症候群;中枢神経系の障害;不安;パニック発作;鬱病;双極型障害;認知障害;記憶障害;老人性痴呆;精神病;好ましくはアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病および多発性硬化症からなる群から選択される神経変性疾患;統合失調症;精神病;あるいは多活動障害、好ましくは、注意欠陥/多活動障害の予防および/または治療のため、請求項7に記載の一般式(I)のテトラヒドロ−β−カルボリン−スルホンアミド誘導体。
【請求項9】
ヒトを含む哺乳類における5−HT6受容体に関連する障害または疾病の予防および/または治療のための薬剤の製造における、 一般式(I)
【化4】

[式中、
およびRは同一または異なり、水素、C−Cアルキル、C2−アルケニル、C−Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、C−CシクロアルキルまたはC−Cヘテロシクロアルキルを表し、場合により、−NO2;−NH2;−SH;−OH;−CN;−C(=O)−OH;−S(=O)2−OH;−C(=O)−NH2;−S(=O)2−NH2;−S(=O)2−R;−OR;−SR;−C(=O)−OR;−N(R)−S(=O)2−R;−NH−R;−NR;−C(=O)−NHR、−C(=O)−NR;−S(=O)2−NHR、−S(=O)2−NR;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−NR−C(=O)−R;−NH−C(=O)−O−R;−NR−C(=O)−O−R;−S(=O)2−O−R;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい脂肪族基;飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい、場合により少なくとも1つのヘテロ原子を環員として含み、直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい環式脂肪族基;または直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい、場合により少なくとも一置換されていてもよいアリールもしくはヘテロアリール基から独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
ここで、RおよびRは上記で定義された意味を有し;
あるいは、RおよびRは一緒になって3〜6炭素のスピロ置換基を形成し;
は、水素、C−Cアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−シクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールを表し;場合により、−NO2;−NH2;−SH;−OH;−CN;−C(=O)−OH;−S(=O)2−OH;−C(=O)−NH2;−S(=O)2−NH2;−S(=O)2−R;−OR;−SR;−C(=O)−OR;−N(R)−S(=O)2−R;−NH−R;−NR;−C(=O)−NHR、−C(=O)−NR;−S(=O)2−NHR、−S(=O)2−NR;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−NR−C(=O)−R;−NH−C(=O)−O−R;−NR−C(=O)−O−R;−S(=O)2−O−R;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい脂肪族基;飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい、場合により少なくとも1つのヘテロ原子を環員として含み、直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい環式脂肪族基;または直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい、場合により少なくとも一置換されていてもよいアリールもしくはヘテロアリール基から独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
ここで、RおよびRは上記で定義された意味を有し;
は水素、CO−NR、CO−ORを表し、ここで、
およびRは同一または異なり、水素、C−Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、C−CシクロアルキルまたはC−Cヘテロシクロアルキルを表し、場合により、−NO2;−NH2;−SH;−OH;−CN;−C(=O)−OH;−S(=O)2−OH;−C(=O)−NH2;−S(=O)2−NH2;−S(=O)2−R;−OR;−SR;−C(=O)−OR;−N(R)−S(=O)2−R;−NH−R;−NR;−C(=O)−NHR、−C(=O)−NR;−S(=O)2−NHR、−S(=O)2−NR;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−NR−C(=O)−R;−NH−C(=O)−O−R;−NR−C(=O)−O−R;−S(=O)2−O−R;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい脂肪族基;飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい、場合により少なくとも1つのヘテロ原子を環員として含み、直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい環式脂肪族基;または直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい、場合により少なくとも一置換されていてもよいアリールもしくはヘテロアリール基から独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
ここで、RおよびRは上記で定義された意味を有し;
はNRSOを表し、ここで、
は水素、または場合により、C−Cアルキル、アリール、シアノ、C−Cアルコキシおよびトリフルオロメチルから独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し;
は、場合により、−NO2;−NH2;−SH;−OH;−CN;−C(=O)−OH;−S(=O)2−OH;−C(=O)−NH2;−S(=O)2−NH2;−S(=O)2−R;−OR;−SR;−C(=O)−OR;−N(R)−S(=O)2−R;−NH−R;−NR;−C(=O)−NHR、−C(=O)−NR;−S(=O)2−NHR、−S(=O)2−NR;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−NR−C(=O)−R;−NH−C(=O)−O−R;−NR−C(=O)−O−R;−S(=O)2−O−R;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい脂肪族基;飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい、場合により少なくとも1つのヘテロ原子を環員として含み、直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい環式脂肪族基;または直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい、場合により少なくとも一置換されていてもよいアリールもしくはヘテロアリール基から独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
ここで、RおよびRは上記で定義された意味を有し;
は水素、C1−4アルキル、アリール、ヘテロアリールまたはSOを表し、ここで、Rはアリール、ヘテロアリール、C3−シクロアルキル、C3−ヘテロシクロアルキルを表し、場合により、−NO2;−NH2;−SH;−OH;−CN;−C(=O)−OH;−S(=O)2−OH;−C(=O)−NH2;−S(=O)2−NH2;−S(=O)2−R;−OR;−SR;−C(=O)−OR;−N(R)−S(=O)2−R;−NH−R;−NR;−C(=O)−NHR、−C(=O)−NR;−S(=O)2−NHR、−S(=O)2−NR;−O−C(=O)−R;−NH−C(=O)−R;−NR−C(=O)−R;−NH−C(=O)−O−R;−NR−C(=O)−O−R;−S(=O)2−O−R;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい脂肪族基;飽和または不飽和の、場合により少なくとも一置換されていてもよい、場合により少なくとも1つのヘテロ原子を環員として含み、直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい環式脂肪族基;または直鎖もしくは分枝アルキレンを介して結合されていてもよい、場合により少なくとも一置換されていてもよいアリールもしくはヘテロアリール基から独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
ここで、RおよびRは上記で定義された意味を有する]
のテトラヒドロ−β−カルボリン−スルホンアミド誘導体、場合によりその立体異性体、好ましくは、鏡像異性体またはジアステレオマー、ラセミ体のうち1つの形態、あるいはその立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーの少なくとも2種の、いずれかの混合比での混合物の形態、あるいはその生理学上許容される塩またはその対応する溶媒和物の使用。
【請求項10】
摂食に関連する障害または疾病の予防および/または治療のため、好ましくは、食欲調節のため、体重の維持、増加または減少のため、肥満、多食症、食欲不振症、悪液質またはII型糖尿病、好ましくは、肥満により引き起こされるII型糖尿病の予防および/または治療のため、あるいは過敏性大腸症候群;中枢神経系の障害;不安;パニック発作;鬱病;双極型障害;認知障害;記憶障害;老人性痴呆;精神病;好ましくはアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病および多発性硬化症からなる群から選択される神経変性疾患;統合失調症;精神病;あるいは多活動障害、好ましくは、注意欠陥/多活動障害の予防および/または治療のため、あるいは認知の改善のための、請求項9に記載の使用。

【公表番号】特表2009−502840(P2009−502840A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−523229(P2008−523229)
【出願日】平成18年7月26日(2006.7.26)
【国際出願番号】PCT/EP2006/007358
【国際公開番号】WO2007/028460
【国際公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【出願人】(500031124)ラボラトリオス・デル・ドクトル・エステベ・ソシエダッド・アノニマ (55)
【Fターム(参考)】