説明

BLYSアンタゴニストとその用途

本発明は、BLySシグナル伝達をブロックするポリペプチドと、そのポリペプチドをコードする核酸分子と、そのポリペプチドを含有する組成物に関する。本発明はまた本発明のポリペプチド及び組成物を使用して免疫関連疾患又は癌を治療するための方法にも関する。本発明はまたBLySシグナル伝達の阻害剤を同定するための方法にも関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
-C-X-D-X-L-X-X-X-X10-X11-X12-C-X14-X15-X16-X17(式I)(配列番号1)の配列を含んでなるポリペプチドであって、
ここで、X、X、X、X、X、X、X10、X11、X12、X14、15及びX17はシステイン以外の任意のアミノ酸であり;
16はL、F、I及びVからなる群から選択されるアミノ酸であり;
ポリペプチドは式IのN末端からC(システインN末端)及びC末端からC(システインC末端)の7個のアミノ酸残基内にシステインを含まず;
ここでCとCはジスルフィド結合によって結合されており;
ここでXLXの高次構造はLとXの間にターンの中心を持つI型βターン構造を形成し;
ここでXが二面角φに対して正の値を持つ、ポリペプチド。
【請求項2】
10が、W、F、V、L、I、Y、M及び非極性アミノ酸からなる群から選択される(配列番号2)、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項3】
10がWである(配列番号3)、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項4】
が、M、V、L、I、Y、F、W及び非極性アミノ酸からなる群から選択されるアミノ酸である(配列番号4)、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項5】
が、V、L、P、S、I、A及びRからなる群から選択される(配列番号5)、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項6】
が、V、T、I及びLからなる群から選択される(配列番号6)、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項7】
がT又はIではない(配列番号7)、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項8】
が、任意のR、K、G、N、H及び全てのD-アミノ酸からなる群から選択される(配列番号8)、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項9】
が、H、K、A、R及びQからなる群から選択される(配列番号9)、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項10】
11が、I及びVからなる群から選択される(配列番号10)、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項11】
12が、P、A、D、E及びSからなる群から選択される(配列番号11)、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項12】
16がLである(配列番号12)、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項13】
式II:
-C-X-D-X-L-V-X-X-W-X11-X12-C-X14-X15-L-X17(式II)(配列番号18)の配列を含んでなるポリペプチドであって、
ここで、X、X、X、X、X、X10、X11、X12、X14、X15及びX17はシステイン以外の任意のアミノ酸であり;
ポリペプチドは式IIのN末端からC(システインN末端)及びC末端からC(システインC末端)の7個のアミノ酸残基内にシステインを含まず;
ここでCとCはジスルフィド結合によって結合されている、ポリペプチド。
【請求項14】
-L-V-Xの高次構造はLとVの間にターンの中心を持つI型βターン構造を形成し;ここでXが二面角φに対して正の値を持つ、請求項13に記載のポリペプチド。
【請求項15】
、X、X、X、X、X14、X15及びX17が、L、P、H、R、I、T、N、S、V、A、D、及びGからなるアミノ酸の群から選択される(配列番号19)、請求項13に記載のポリペプチド。
【請求項16】
が、ノルロイシン、M、V、L、I、Y、F、W、及び非極性アミノ酸からなる群から選択されるアミノ酸である(配列番号20)、請求項13に記載のポリペプチド。
【請求項17】
が、V、L、P、S、I、A及びRからなる群から選択される(配列番号21)、請求項13に記載のポリペプチド。
【請求項18】
が、R、K、G、N、H及び全てのD-アミノ酸からなる群から選択される(配列番号22)、請求項13に記載のポリペプチド。
【請求項19】
が、H、K、A、R及びQからなる群から選択される(配列番号23)、請求項13に記載のポリペプチド。
【請求項20】
11が、I及びVからなる群から選択される(配列番号24)、請求項13に記載のポリペプチド。
【請求項21】
12が、P、A、D、E及びSからなる群から選択される(配列番号25)、請求項13に記載のポリペプチド。
【請求項22】
式III:
E-C-F-D-X-L-V-X-X-W-V-X12-C-X14-X15-X16-X17(式III)(配列番号26)の配列を含んでなるポリペプチドであって、
ここで、X5、8、、X12、X14、X15及びX17はシステイン以外の任意のアミノ酸であり;
ここで、X16はL、F、I及びVからなる群から選択されるアミノ酸であり;
ポリペプチドは式IIIのN末端からC(システインN末端)及びC末端からC(システインC末端)の7個のアミノ酸残基内にシステインを含まず;
ここで、CとCはジスルフィド結合によって結合されている、ポリペプチド。
【請求項23】
高次構造はLとVの間にターンの中心を持つI型βターン構造を形成し;ここでVが二面角φに対して正の値を持つ、請求項22に記載のポリペプチド。
【請求項24】
5、8、、X12、X14、X15及びX17が、L、P、H、R、I、T、N、S、V、A、D、及びGからなる群から選択される(配列番号27)、請求項22に記載のポリペプチド。
【請求項25】
がLであり、XがRである(配列番号28)、請求項22に記載のポリペプチド。
【請求項26】
が、H、K、A、S、R及びQからなる群から選択される(配列番号29)、請求項22に記載のポリペプチド。
【請求項27】
12が、P、A、D、E及びSからなる群から選択される(配列番号30)、請求項22に記載のポリペプチド。
【請求項28】
12がPである(配列番号31)、請求項22に記載のポリペプチド。
【請求項29】
16がLである(配列番号32)、請求項22に記載のポリペプチド。
【請求項30】
式IIIの配列が、ECFDLLVRAWVPCSVLK(配列番号13)、ECFDLLVRHWVPCGLLR(配列番号14)、ECFDLLVRRWVPCEMLG(配列番号15)、ECFDLLVRSWVPCHMLR(配列番号16)及びECFDLLVRHWVACGLLR(配列番号17)からなる群から選択される、請求項22に記載のポリペプチド。
【請求項31】
配列番号13から配列番号17及び配列番号62から配列番号137からなる群から選択されるポリペプチド配列を含んでなるポリペプチド。
【請求項32】
ポリペプチドが式I又は式II又は式IIIのポリペプチド配列のN末端、C末端又はN末端とC末端の双方の更なる配列を含み、該更なる配列がBR3ポリペプチドに異種性である、請求項1ないし31の何れか一項に記載のポリペプチド。
【請求項33】
式I又は式II又は式IIIの配列がイムノアドヘシンタンパク質に融合又は抱合した配列である、請求項1ないし31の何れか一項に記載のポリペプチド。
【請求項34】
式I又は式II又は式IIIの配列が抗体に融合又は抱合した配列である、請求項1ないし31の何れか一項に記載のポリペプチド。
【請求項35】
抗体がF(ab)抗体、F(ab’)抗体及びscFv抗体からなる群から選択される、請求項34に記載のポリペプチド。
【請求項36】
抗体がヒト化抗体及び多重特異的抗体からなる群から選択される、請求項34に記載のポリペプチド。
【請求項37】
ポリペプチドが、成長阻害剤、細胞傷害剤、検出剤、ポリペプチドの生物学的利用能を改善する薬剤及びポリペプチドの半減期を改善する薬剤からなる群から選択される薬剤に抱合した、請求項1ないし31の何れか一項に記載のポリペプチド。
【請求項38】
上記細胞傷害剤が、毒素、抗生物質及び放射性同位元素からなる群から選択される、請求項37に記載のポリペプチド。
【請求項39】
請求項1ないし31の何れか一項に記載のポリペプチドをコードしている核酸分子。
【請求項40】
請求項39に記載の核酸分子を含んでなるベクター。
【請求項41】
請求項39に記載の核酸分子を含んでなる宿主細胞。
【請求項42】
請求項40に記載のベクターを含んでなる宿主細胞を、ベクターからポリペプチドを発現するのに適した条件下で培養することを含む、ポリペプチドを製造する方法。
【請求項43】
上記ポリペプチドが細菌中で産生される、請求項1ないし31の何れか一項に記載のポリペプチド。
【請求項44】
上記ポリペプチドがCHO細胞中で産生される、請求項1ないし31の何れか一項に記載のポリペプチド。
【請求項45】
請求項1ないし31の何れか一項に記載のポリペプチドを含有し、更に生理学的に許容可能な担体を含んでいてもよい組成物。
【請求項46】
請求項1ないし31の何れか一項に記載のポリペプチドがBLySに結合するのを防止する阻害剤を検出することを含んでなる、インビトロでのBR3へのBLySの結合の阻害剤を検出する方法。
【請求項47】
哺乳動物におけるBR3へのBLySの結合を阻害する方法において、請求項1ないし31の何れか一項に記載のポリペプチドを、哺乳動物中におけるBLySとBR3の間の結合を阻害するのに有効な量で投与することを含む方法。
【請求項48】
哺乳動物におけるBLySシグナル伝達を阻害する方法において、請求項1ないし31の何れか一項に記載のポリペプチドを、哺乳動物中におけるBLySとBR3の間の結合を阻害するのに有効な量で投与することを含む方法。
【請求項49】
治療を必要とする哺乳動物における免疫関連症状を治療する方法において、請求項1ないし31の何れか一項に記載のポリペプチドの治療的有効量で哺乳動物を治療することを含む方法。
【請求項50】
免疫関連疾患が関節リウマチ、多発性硬化症及び全身性エリテマトーデスからなる群から選択される、請求項48に記載の方法。
【請求項51】
治療を必要とする哺乳動物における癌を治療する方法において、請求項1ないし31の何れか一項に記載のポリペプチドの治療的有効量で哺乳動物を治療することを含む方法。
【請求項52】
上記癌が、白血病、リンパ腫及び骨髄腫からなる群から選択される、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
抗CD20抗体の治療的有効量がまた哺乳動物に投与される、請求項50に記載の方法。
【請求項54】
抗CD20抗体がリツキサン(登録商標)抗体である、請求項50に記載の方法。
【請求項55】
ポリペプチドが少なくとも一種の非タンパク質性ポリマーに結合されている、請求項1ないし31の何れか一項に記載のポリペプチド。
【請求項56】
非タンパク質性ポリマーが親水性合成ポリマーである、請求項55に記載のポリペプチド。
【請求項57】
非タンパク質性ポリマーがポリエチレングリコールである、請求項55に記載のポリペプチド。
【請求項58】
非タンパク質性ポリマーが2K-PEG、5K-PEG、及び20K-PEGからなる群から選択される、請求項55に記載のポリペプチド。
【請求項59】
配列番号13から配列番号17及び配列番号62から配列番号137からなる群から選択される少なくとも二種のペプチドを含んでなるポリペプチド。
【請求項60】
ペプチドが同じ配列であり、ペプチドがリンカーによって結合されている、請求項59に記載のポリペプチド。
【請求項61】
ペプチドが異なった配列であり、ペプチドがリンカーによって結合されている、請求項59に記載のポリペプチド。
【請求項62】
互いに結合されたペプチドが式:PP1-L1-PP1-L2-PP1を有し、ここで、PP1は請求項59に記載の群から選択されるペプチドであり、L1とL2が、配列が異なるリンカー配列である、請求項59に記載のポリペプチド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公表番号】特表2007−536896(P2007−536896A)
【公表日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−515182(P2006−515182)
【出願日】平成16年6月4日(2004.6.4)
【国際出願番号】PCT/US2004/017682
【国際公開番号】WO2005/005462
【国際公開日】平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】