説明

C型肝炎を含むフラビウイルス関連疾患を治療するためのプリンヌクレオシド類似体

本発明は、C型肝炎、フラビウイルスおよび/またはペスチウイルスに感染した宿主、特にヒトを治療するための方法であって、有効量の抗HCV性の生物学的に活性なペントフラノヌクレオシドを宿主に投与することを含んでなり、このペントフラノヌクレオシド塩基が場合によっては置換されている2−アザプリンである方法に関する。場合によっては置換されているペントフラノヌクレオシド、またはこれらの塩もしくはプロドラッグは、単独で、または1つ以上の場合によっては置換されているペントフラノヌクレオシドまたは他の抗ウイルス剤と組み合わせて投与され得る。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
フラビウイルスまたはペスチウイルスに感染した宿主を治療する方法であって、
有効量の式(I):
【化1】

で表わされる抗ペスチウイルスまたは抗フラビウイルス性の生物学的に活性なリボフラノヌクレオシドまたはこれらの薬理学的に許容し得る塩またはプロドラッグを投与することを含んでなり、
式中、
RはH、モノ−、ジ−、またはトリホスフェート、安定化ホスフェート、またはホスホネートであり;
XはO、S[O]、CH、CHOH、CH−アルキル、CH−アルケニル、CH−アルキニル、C−ジアルキル、CH−O−アルキル、CH−O−アルケニル、CH−O−アルキニル、CH−S−アルキル、CH−S−アルケニル、CH−S−アルキニル、NH、N−アルキル、N−アルケニル、N−アルキニル、S(O)N−アルキル、S(O)N−アルケニル、S(O)N−アルキニル、SCH−ハロゲン、またはC−(ハロゲン)(ここで、アルキル、アルケニルまたはアルキニルは場合によっては置換されていてもよい)
であり;
nは0〜2であり;
XがCH、CHOH、CH−アルキル、CH−アルケニル、CH−アルキニル、C−ジアルキル、CH−O−アルキル、CH−O−アルケニル、CH−O−アルキニル、CH−S−アルキル、CH−S−アルケニル、CH−S−アルキニル、CH−ハロゲン、またはC−(ハロゲン)である場合には、
各RおよびR1’は、独立してH、OH、場合によっては置換されているアルキル、低級アルキル、アジド、シアノ、場合によっては置換されているアルケニルまたはアルキニル、−C(O)O−(アルキル)、−C(O)O(低級アルキル)、−C(O)O−(アルケニル)、−C(O)O−(アルキニル)、−O(アシル)、−O(低級アシル)、−O(アルキル)、−O(低級アルキル)、−O(アルケニル)、−O(アルキニル)、ハロゲン、ハロゲン化アルキル、−NO、−NH、−NH(低級アルキル)、−N(低級アルキル)、−NH(アシル)、−N(アシル)、−C(O)NH、−C(O)NH(アルキル)、−C(O)N(アルキル)、S(O)N−アルキル、S(O)N−アルケニル、S(O)N−アルキニル、SCH−ハロゲン(ここでアルキル、アルケニル、および/またはアルキニルは場合によっては置換されていてもよい)
であり;
XがO、S[O]、NH、N−アルキル、N−アルケニル、N−アルキニル、S(O)N−アルキル、S(O)N−アルケニル、S(O)N−アルキニル、またはSCH−ハロゲンである場合には、
各RおよびR1’は独立してH、場合によっては置換されているアルキル、低級アルキル、アジド、シアノ、場合によっては置換されているアルケニルまたはアルキニル、−C(O)O−(アルキル)、−C(O)O(低級アルキル)、−C(O)O−(アルケニル)、−C(O)O−(アルキニル)、ハロゲン化アルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(アルキル)、−C(O)N(アルキル)、−C(H)=N−NH、C(S)NH、C(S)NH(アルキル)、またはC(S)N(アルキル)(ここで、アルキル、アルケニルおよび/またはアルキニルは場合によっては置換されていてもよい)
であって;
各RおよびRは独立してOH、NH、SH、F、Cl、Br、I、CN、NO、−C(O)NH、−C(O)NH(アルキル)、または−C(O)N(アルキル)、N、場合によっては置換されているアルキル、低級アルキル、場合によっては置換されているアルケニルまたはアルキニル、ハロゲン化アルキル、−C(O)O−(アルキル)、−C(O)O(低級アルキル)、−C(O)O−(アルケニル)、−C(O)O−(アルキニル)、−O(アシル)、−O(アルキル)、−O(アルケニル)、−O(アルキニル)、−OC(O)NH、NC、C(O)OH、SCN、OCN、−S(アルキル)、−S(アルケニル)、−S(アルキニル)、−NH(アルキル)、−N(アルキル)、−NH(アルケニル)、−NH(アルキニル)、アミノ酸残基または誘導体、プロドラッグまたはインビボでOHを提供する脱離基、またはO、Sおよび/またはNを単独もしくは組合せてヘテロ原子として独立して有する場合によっては置換されている3〜7員ヘテロ環であり;
各R2’およびR3’は独立してH;場合によっては置換されているアルキル、アルケニル、またアルキニル;−C(O)O(アルキル)、−C(O)O(低級アルキル)、−C(O)O(アルケニル)、−C(O)O(アルキニル)、−C(O)NH、−C(O)NH(アルキル)、−C(O)N(アルキル)、−O(アシル)、−O(低級アシル)、−O(アルキル)、−O(低級アルキル)、−O(アルケニル)、ハロゲン、ハロゲン化アルキル、特にCF、アジド、シアノ、NO、−S(アルキル)、−S(アルケニル)、−S(アルキニル)、NH、−NH(アルキル)、−N(アルキル)、−NH(アルケニル)、−NH(アルキニル)、−NH(アシル)、または−N(アシル)であり、3’−CにおけるRもOHであってもよく;および
塩基は
【化2】

(式中、
各R’およびR”は、独立してH、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロゲン、ハロゲン化アルキル、OH、CN、N、カルボキシ、C1−4アルコキシカルボニル、NH、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルホニル、(C1−4アルキル)0−2アミノメチルであり;
各WはCl、Br、I、F、ハロゲン化アルキル、アルコキシ、OH、SH、O−アルキル、S−アルキル、O−アルケニル、O−アルキニル、S−アルケニル、S−アルキニル、−OC(O)NR、O−アシル、S−アシル、CN、SCN、OCN、NO、N、NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、NH−シクロアルキル、NH−アシル、NH=NH、CONH、CONH(アルキル)、またはCON(アルキル)であり;および
各Rは独立してH、アシル、またはC1−6アルキルであり;
各ZはO、S、NH、N−OH、N−NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、N−シクロアルキル、アルコキシ、CN、SCN、OCN、SH、NO、NH、N、NH=NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、CONH、CONH(アルキル)、またはCON(アルキル)であり;
但し、XがSである場合には、この化合物は5−(4−アミノ−イミダゾ[4,5−d][1,2,3]トリアジン−7−イル)−2−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−チオフェン−3−オールまたは7−(4−ヒドロキシ−5−ヒドロキシ−メチル−テトラヒドロ−チオフェン−2−イル)−3,7−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−d][1,2,3]トリアジン−4−オンでない)
からなる群から選択される、前記方法。
【請求項2】
フラビウイルスまたはペスチウイルスに感染した宿主を治療する方法であって、
有効量の式(II):
【化3】

で表わされる抗ペスチウイルスまたは抗フラビウイルス性の生物学的に活性なリボフラノヌクレオシドまたはこれらの薬理学的に許容し得る塩もしくはプロドラッグを投与することを含んでなり、
式中、
はCYであり;
は水素、アルキル、ブロモ、クロロ、フルオロ、ヨード、アジド、シアノ、アルケニル、アルキニル、−C(O)O(アルキル)、−C(O)O(低級アルキル)、CF、−CONH、−CONH(アルキル)、または−CON(アルキル)であり;
RはH、モノ−、ジ−、またはトリホスフェート、安定化ホスフェート、またはホスホネートであり;
はH、OH、場合によっては置換されているアルキル、低級アルキル、アジド、シアノ、場合によっては置換されているアルケニルまたはアルキニル、−C(O)O−(アルキル)、−C(O)O(低級アルキル)、−C(O)O−(アルケニル)、−C(O)O−(アルキニル)、−O(アシル)、−O(低級アシル)、−O(アルキル)、−O(低級アルキル)、−O(アルケニル)、−O(アルキニル)、ハロゲン、ハロゲン化アルキル、−NO、−NH、−NH(低級アルキル)、−N(低級アルキル)、−NH(アシル)、−N(アシル)、−C(O)NH、−C(O)NH(アルキル)、または−C(O)N(アルキル)(ここで、アルキル、アルケニル、および/またはアルキニル上の任意の置換は1つ以上のハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシまたはアルキルチオ基による任意の組合せであってもよい)であり;
各RおよびRは、独立してOH、NH、F、Cl、Br、I、CN、NO、−C(O)NH、−C(O)NH(アルキル)、−C(O)N(アルキル)、N、場合によっては置換されているアルキル、低級アルキル、場合によっては置換されているアルケニルまたはアルキニル、ハロゲン化アルキル、−C(O)O−(アルキル)、−C(O)O(低級アルキル)、−C(O)O−(アルケニル)、−C(O)O−(アルキニル)、アミノ酸残基または誘導体、プロドラッグまたはインビボでOHを提供する脱離基、またはO、Sおよび/またはNを単独もしくは組合せてヘテロ原子として独立して有する場合によっては置換されている3〜7員ヘテロ環であり;
各R2’およびR3’は、独立してH;場合によっては置換されているアルキル、アルケニル、またはアルキニル;−C(O)O(アルキル)、−C(O)O(低級アルキル)、−C(O)O(アルケニル)、−C(O)O(アルキニル)、−C(O)NH、−C(O)NH(アルキル)、または−C(O)N(アルキル)、−O(アシル)、−O(低級アシル)、−O(アルキル)、−O(低級アルキル)、−O(アルケニル)、ハロゲン、ハロゲン化アルキル、特にCF、アジド、シアノ、NO、−S(アルキル)、−S(アルケニル)、−S(アルキニル)、NH、−NH(アルキル)、−N(アルキル)、−NH(アルケニル)、−NH(アルキニル)、−NH(アシル)、または−N(アシル)であり、3’−CにおけるRもOHであってもよく;および
塩基は
【化4】

(式中、
各R’およびR”は、独立してH、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロゲン、ハロゲン化アルキル、OH、CN、N、カルボキシ、C1−4アルコキシカルボニル、NH、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルホニル、(C1−4アルキル)0−2アミノメチルであり;
各WはCl、Br、I、F、ハロゲン化アルキル、アルコキシ、OH、SH、O−アルキル、S−アルキル、O−アルケニル、O−アルキニル、S−アルケニル、S−アルキニル、−OC(O)NR、O−アシル、S−アシル、CN、SCN、OCN、NO、N、NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、NH−シクロアルキル、NH−アシル、NH=NH、CONH、CONH(アルキル)、またはCON(アルキル)であり;および
各Rは独立してH、アシル、またはC1−6アルキルであり;
各ZはO、S、NH、N−OH、N−NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、N−シクロアルキル、アルコキシ、CN、SCN、OCN、SH、NO、NH、N、NH=NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、CONH、CONH(アルキル)、またはCON(アルキル)である)
からなる群から選択される、前記方法。
【請求項3】
フラビウイルスまたはペスチウイルスに感染した宿主を治療する方法であって、有効量の式(III)
【化5】

で表わされる抗ペスチウイルスまたは抗フラビウイルス性の生物学的に活性なリボフラノヌクレオシドまたはこれらの薬理学的に許容し得る塩もしくはプロドラッグを投与することを含んでなり、
式中、
各R、R2*、およびR*3は、独立してH、モノ−、ジ−、またはトリホスフェート、安定化ホスフェート、またはホスホネート;場合によっては置換されているアルキル、低級アルキル、場合によっては置換されているアルケニルまたはアルキニル、アシル、−C(O)−(アルキル)、−C(O)(低級アルキル)、−C(O)−(アルケニル)、−C(O)−(アルキニル)、脂質、リン脂質、炭水化物、ペプチド、コレステロール、アミノ酸残基または誘導体、またはインビボ投与される場合Hまたはホスフェートを提供する能力のある他の医薬適合性の脱離基であり;
XはO、S[O]、CH、CHOH、CH−アルキル、CH−アルケニル、CH−アルキニル、C−ジアルキル、CH−O−アルキル、CH−O−アルケニル、CH−O−アルキニル、CH−S−アルキル、CH−S−アルケニル、CH−S−アルキニル、NH、N−アルキル、N−アルケニル、N−アルキニル、S(O)N−アルキル、S(O)N−アルケニル、S(O)N−アルキニル、SCH−ハロゲン、またはC−(ハロゲン)(ここで、アルキル、アルケニルまたはアルキニルは場合によっては置換されていてもよい)であり;
nは0〜2であり;
各R2’は独立してH;場合によっては置換されているアルキル、アルケニル、またはアルキニル;−C(O)O(アルキル)、−C(O)O(低級アルキル)、−C(O)O(アルケニル)、−C(O)O(アルキニル)、−C(O)NH、−C(O)NH(アルキル)、−C(O)N(アルキル)、−OH、−O(アシル)、−O(低級アシル)、−O(アルキル)、−O(低級アルキル)、−O(アルケニル)、ハロゲン、ハロゲン化アルキル、特にCF、アジド、シアノ、NO、−S(アルキル)、−S(アルケニル)、−S(アルキニル)、NH、−NH(アルキル)、−N(アルキル)、−NH(アルケニル)、−NH(アルキニル)、−NH(アシル)、または−N(アシル)であり;および
塩基は
【化6】

(式中、
各R’およびR”は、独立してH、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロゲン、ハロゲン化アルキル、OH、CN、N、カルボキシ、C1−4アルコキシカルボニル、NH、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルホニル、(C1−4アルキル)0−2アミノメチルであり;
各WはCl、Br、I、F、ハロゲン化アルキル、アルコキシ、OH、SH、O−アルキル、S−アルキル、O−アルケニル、O−アルキニル、S−アルケニル、S−アルキニル、−OC(O)NR、O−アシル、S−アシル、CN、SCN、OCN、NO、N、NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、NH−シクロアルキル、NH−アシル、NH=NH、CONH、CONH(アルキル)、またはCON(アルキル)であり;および
各Rは独立してH、アシル、またはC1−6アルキルであり;
各ZはO、S、NH、N−OH、N−NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、N−シクロアルキル、アルコキシ、CN、SCN、OCN、SH、NO、NH、N、NH=NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、CONH、CONH(アルキル)、またはCON(アルキル)である)
からなる群から選択される、前記方法。
【請求項4】
2’が場合によっては置換されているアルキル、アルケニル、またはアルキニル;ハロゲン、ハロゲン化アルキル、CH、CF、アジド、またはシアノである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
2’が場合によっては置換されているアルキル、アルケニル、またはアルキニル;ハロゲン、ハロゲン化アルキル、CH、またはCFである、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
2’がCHまたはCFである、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
各R、R2*、およびR3*が独立してH、モノ−、ジ−、またはトリホスフェート、安定化ホスフェート、またはホスホネートである、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
各R、R2*、およびR3*が独立してHである、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
各R、R2*、およびR3*が独立してH、アシル、またはアミノ酸アシル残基である、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
XがOまたはSである、請求項3に記載の方法。
【請求項11】
XがOである、請求項3に記載の方法。
【請求項12】
フラビウイルスまたはペスチウイルスに感染した宿主を治療する方法であって、
有効量の式(IV):
【化7】

で表わされる抗ペスチウイルスまたは抗フラビウイルス性の生物学的に活性なリボフラノヌクレオシドまたはこれらの薬理学的に許容し得る塩もしくはプロドラッグを投与することを含んでなり、
式中、
各R、R2*、およびR3*は、独立してH、モノ−、ジ−、またはトリホスフェート、安定化ホスフェート、またはホスホネート;場合によっては置換されているアルキル、低級アルキル、場合によっては置換されているアルケニルまたはアルキニル、アシル、−C(O)−(アルキル)、−C(O)(低級アルキル)、−C(O)−(アルケニル)、−C(O)−(アルキニル)、脂質、リン脂質、炭水化物、ペプチド、コレステロール、アミノ酸残基もしくは誘導体、またはインビボ投与される場合Hまたはホスフェートを提供する能力のある他の医薬適合性の脱離基であり;
XはO、S[O]、CH、CHOH、CH−アルキル、CH−アルケニル、CH−アルキニル、C−ジアルキル、CH−O−アルキル、CH−O−アルケニル、CH−O−アルキニル、CH−S−アルキル、CH−S−アルケニル、CH−S−アルキニル、NH、N−アルキル、N−アルケニル、N−アルキニル、S(O)N−アルキル、S(O)N−アルケニル、S(O)N−アルキニル、SCH−ハロゲン、またはC−(ハロゲン)(ここで、アルキル、アルケニルまたはアルキニルは場合によっては置換されていてもよい)であり;
nは0〜2であり;
各R3’は、独立してH;場合によっては置換されているアルキル、アルケニル、またはアルキニル;−C(O)O(アルキル)、−C(O)O(低級アルキル)、−C(O)O(アルケニル)、−C(O)O(アルキニル)、−C(O)NH、−C(O)NH(アルキル)、−C(O)N(アルキル)、−OH、−O(アシル)、−O(低級アシル)、−O(アルキル)、−O(低級アルキル)、−O(アルケニル)、ハロゲン、ハロゲン化アルキル、特にCF、アジド、シアノ、NO、−S(アルキル)、−S(アルケニル)、−S(アルキニル)、NH、−NH(アルキル)、−N(アルキル)、−NH(アルケニル)、−NH(アルキニル)、−NH(アシル)、または−N(アシル)であり;および
塩基は
【化8】

(式中、
各R’およびR”は、独立してH、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロゲン、ハロゲン化アルキル、OH、CN、N、カルボキシ、C1−4アルコキシカルボニル、NH、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルホニル、(C1−4アルキル)0−2アミノメチルであり;
各WはCl、Br、I、F、ハロゲン化アルキル、アルコキシ、OH、SH、O−アルキル、S−アルキル、O−アルケニル、O−アルキニル、S−アルケニル、S−アルキニル、−OC(O)NR、O−アシル、S−アシル、CN、SCN、OCN、NO、N、NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、NH−シクロアルキル、NH−アシル、NH=NH、CONH、CONH(アルキル)、またはCON(アルキル)であり;および
各Rは独立してH、アシル、またはC1−6アルキルであり;
各ZはO、S、NH、N−OH、N−NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、N−シクロアルキル、アルコキシ、CN、SCN、OCN、SH、NO、NH、N、NH=NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、CONH、CONH(アルキル)、またはCON(アルキル)である)
からなる群から選択される、前記方法。
【請求項13】
3’が場合によっては置換されているアルキル、アルケニル、またはアルキニル;ハロゲン、ハロゲン化アルキル、CH、CF、アジド、またはシアノである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
3’が場合によっては置換されているアルキル、アルケニル、またはアルキニル;ハロゲン、ハロゲン化アルキル、CH、またはCFである、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
3’がCHまたはCFである、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
各R、R2*、およびR3*が独立してH、モノ−、ジ−、またはトリホスフェート、安定化ホスフェート、またはホスホネートである、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
各R、R2*、およびR3*が独立してHである、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
各R、R2*、およびR3*が独立してH、アシル、またはアミノ酸アシル残基である、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
XがOまたはSである、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
XがOである、請求項12に記載の方法。
【請求項21】
前記宿主が哺乳動物である、請求項1〜3および12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記哺乳動物がヒトである、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
抗ウイルス的に有効量の前記化合物、またはこれらの医薬適合性の塩もしくはプロドラッグを1つ以上の追加の抗ウイルス的に有効な薬剤と組み合わせて、またはこれと交互して投与することを更に含んでなる、請求項1〜3および12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記追加の抗ウイルス的に有効な薬剤がインターフェロン、リバビリン、インターロイキン、NS3プロテアーゼ阻害剤、システインプロテアーゼ阻害剤、フェナントレンキノン、チアゾリジン誘導体、チアゾリジンおよびベンズアニリド、ヘリカーゼ阻害剤、ポリメラーゼ阻害剤、ヌクレオチド類似体、グリオトキシン、セルレニン、アンチセンスホスホロチオエートオリゴデオキシヌクレオチド、IRES依存性翻訳阻害剤、およびリボザイムからなる群から選択される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記追加の抗ウイルス的に有効な薬剤がインターフェロンである、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記追加の抗ウイルス的に有効な薬剤がPEG−インターフェロンアルファ2a、インターフェロンアルファコン−1、天然インターフェロン、アルブフェロン、インターフェロンベータ−1a、オメガインターフェロン、インターフェロンアルファ、インターフェロンガンマ、インターフェロンタウ、インターフェロンデルタおよびインターフェロンガンマ−1bからなる群から選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記化合物が投与単位の形態のものである、請求項1〜3および12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記投与単位が50〜1000mgの前記化合物を含有する、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記投与単位が錠剤またはカプセルである、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記化合物が実質的に純粋な形態のものである、請求項1〜3および12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記化合物が少なくとも90重量%の前記β−D異性体である、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記化合物が少なくとも95重量%の前記β−D異性体である、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記化合物が少なくとも90重量%の前記β−L異性体である、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
前記化合物が少なくとも95重量%の前記β−L異性体である、請求項30に記載の方法。
【請求項35】
式(I):
【化9】

の一般構造で表わされる化合物またはこれらの薬理学的に許容し得る塩もしくはプロドラッグであって、
式中、
RはH、モノ−、ジ−、またはトリホスフェート、安定化ホスフェート、またはホスホネートであり;
XはO、S[O]、CH、CHOH、CH−アルキル、CH−アルケニル、CH−アルキニル、C−ジアルキル、CH−O−アルキル、CH−O−アルケニル、CH−O−アルキニル、CH−S−アルキル、CH−S−アルケニル、CH−S−アルキニル、NH、N−アルキル、N−アルケニル、N−アルキニル、S(O)N−アルキル、S(O)N−アルケニル、S(O)N−アルキニル、SCH−ハロゲン、またはC−(ハロゲン)(ここで、アルキル、アルケニルまたはアルキニルは場合によっては置換されていてもよい)
であり;
nは0〜2であり;
XがCH、CHOH、CH−アルキル、CH−アルケニル、CH−アルキニル、C−ジアルキル、CH−O−アルキル、CH−O−アルケニル、CH−O−アルキニル、CH−S−アルキル、CH−S−アルケニル、CH−S−アルキニル、CH−ハロゲン、またはC−(ハロゲン)である場合には、
各RおよびR1’は、独立してH、OH、場合によっては置換されているアルキル、低級アルキル、アジド、シアノ、場合によっては置換されているアルケニルまたはアルキニル、−C(O)O−(アルキル)、−C(O)O(低級アルキル)、−C(O)O−(アルケニル)、−C(O)O−(アルキニル)、−O(アシル)、−O(低級アシル)、−O(アルキル)、−O(低級アルキル)、−O(アルケニル)、−O(アルキニル)、ハロゲン、ハロゲン化アルキル、−NO、−NH、−NH(低級アルキル)、−N(低級アルキル)、−NH(アシル)、−N(アシル)、−C(O)NH、−C(O)NH(アルキル)、−C(O)N(アルキル)、S(O)N−アルキル、S(O)N−アルケニル、S(O)N−アルキニル、SCH−ハロゲン(ここでアルキル、アルケニル、および/またはアルキニルは場合によっては置換されていてもよい)
であり;
XがO、S[O]、NH、N−アルキル、N−アルケニル、N−アルキニル、S(O)N−アルキル、S(O)N−アルケニル、S(O)N−アルキニル、またはSCH−ハロゲンである場合には、
各RおよびR1’は、独立してH、場合によっては置換されているアルキル、低級アルキル、アジド、シアノ、場合によっては置換されているアルケニルまたはアルキニル、−C(O)O−(アルキル)、−C(O)O(低級アルキル)、−C(O)O−(アルケニル)、−C(O)O−(アルキニル)、ハロゲン化アルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(アルキル)、−C(O)N(アルキル)、−C(H)=N−NH、C(S)NH、C(S)NH(アルキル)、またはC(S)N(アルキル)(ここでアルキル、アルケニル、および/またはアルキニルは場合によっては置換されていてもよい)であり;
各RおよびRは独立してOH、NH、SH、F、Cl、Br、I、CN、NO、−C(O)NH、−C(O)NH(アルキル)、または−C(O)N(アルキル)、N、場合によっては置換されているアルキル、低級アルキル、場合によっては置換されているアルケニルまたはアルキニル、ハロゲン化アルキル、−C(O)O−(アルキル)、−C(O)O(低級アルキル)、−C(O)O−(アルケニル)、−C(O)O−(アルキニル)、−O(アシル)、−O(アルキル)、−O(アルケニル)、−O(アルキニル)、−OC(O)NH、NC、C(O)OH、SCN、OCN、−S(アルキル)、−S(アルケニル)、−S(アルキニル)、−NH(アルキル)、−N(アルキル)、−NH(アルケニル)、−NH(アルキニル)、アミノ酸残基または誘導体、プロドラッグまたはインビボでOHを提供する脱離基、またはO、Sおよび/またはNを単独もしくは任意の組合せでヘテロ原子として独立して有する場合によっては置換されている3〜7員ヘテロ環であり;
各R2’およびR3’は独立してH;場合によっては置換されているアルキル、アルケニル、またアルキニル;−C(O)O(アルキル)、−C(O)O(低級アルキル)、−C(O)O(アルケニル)、−C(O)O(アルキニル)、−C(O)NH、−C(O)NH(アルキル)、−C(O)N(アルキル)、−O(アシル)、−O(低級アシル)、−O(アルキル)、−O(低級アルキル)、−O(アルケニル)、ハロゲン、ハロゲン化アルキル、特にCF、アジド、シアノ、NO、−S(アルキル)、−S(アルケニル)、−S(アルキニル)、NH、−NH(アルキル)、−N(アルキル)、−NH(アルケニル)、−NH(アルキニル)、−NH(アシル)、または−N(アシル)であり、3’−CにおけるRもOHであってもよく;および
塩基は
【化10】

(式中、
各R’およびR”は、独立してH、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロゲン、ハロゲン化アルキル、OH、CN、N、カルボキシ、C1−4アルコキシカルボニル、NH、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルホニル、(C1−4アルキル)0−2アミノメチルであり;
各WはCl、Br、I、F、ハロゲン化アルキル、アルコキシ、OH、SH、O−アルキル、S−アルキル、O−アルケニル、O−アルキニル、S−アルケニル、S−アルキニル、−OC(O)NR、O−アシル、S−アシル、CN、SCN、OCN、NO、N、NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、NH−シクロアルキル、NH−アシル、NH=NH、CONH、CONH(アルキル)、またはCON(アルキル)であり;および
各Rは独立してH、アシル、またはC1−6アルキルであり;
各ZはO、S、NH、N−OH、N−NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、N−シクロアルキル、アルコキシ、CN、SCN、OCN、SH、NO、NH、N、NH=NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、CONH、CONH(アルキル)、またはCON(アルキル)であり;
但し、XがSである場合には、この化合物は5−(4−アミノ−イミダゾ[4,5−d][1,2,3]トリアジン−7−イル)−2−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−チオフェン−3−オールまたは7−(4−ヒドロキシ−5−ヒドロキシ−メチル−テトラヒドロ−チオフェン−2−イル)−3,7−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−d][1,2,3]トリアジン−4−オンでない)
からなる群から選択される、前記化合物。
【請求項36】
式(II):
【化11】

の一般構造の化合物またはこれらの薬理学的に許容し得る塩もしくはプロドラッグであって、
式中、
はCYであり;
は水素、アルキル、ブロモ、クロロ、フルオロ、ヨード、アジド、シアノ、アルケニル、アルキニル、−C(O)O(アルキル)、−C(O)O(低級アルキル)、CF、−CONH、−CONH(アルキル)、または−CON(アルキル)であり;
RはH、モノ−、ジ−、またはトリホスフェート、安定化ホスフェート、またはホスホネートであり;
はH、OH、場合によっては置換されているアルキル、低級アルキル、アジド、シアノ、場合によっては置換されているアルケニルまたはアルキニル、−C(O)O−(アルキル)、−C(O)O(低級アルキル)、−C(O)O−(アルケニル)、−C(O)O−(アルキニル)、−O(アシル)、−O(低級アシル)、−O(アルキル)、−O(低級アルキル)、−O(アルケニル)、−O(アルキニル)、ハロゲン、ハロゲン化アルキル、−NO、−NH、−NH(低級アルキル)、−N(低級アルキル)、−NH(アシル)、−N(アシル)、−C(O)NH、−C(O)NH(アルキル)、または−C(O)N(アルキル)(ここで、アルキル、アルケニル、および/またはアルキニル上の任意の置換は1つ以上のハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシまたはアルキルチオ基による任意の組合せであってもよい)であり;
各RおよびRは、独立してOH、NH、F、Cl、Br、I、CN、NO、−C(O)NH、−C(O)NH(アルキル)、−C(O)N(アルキル)、N、場合によっては置換されているアルキル、低級アルキル、場合によっては置換されているアルケニルまたはアルキニル、ハロゲン化アルキル、−C(O)O−(アルキル)、−C(O)O(低級アルキル)、−C(O)O−(アルケニル)、−C(O)O−(アルキニル)、アミノ酸残基または誘導体、プロドラッグまたはインビボでOHを提供する脱離基、またはO、Sおよび/またはNを単独もしくは組合せでヘテロ原子として独立して有する場合によっては置換されている3〜7員ヘテロ環であり;
各R2’およびR3’は、独立してH;場合によっては置換されているアルキル、アルケニル、またはアルキニル;−C(O)O(アルキル)、−C(O)O(低級アルキル)、−C(O)O(アルケニル)、−C(O)O(アルキニル)、−C(O)NH、−C(O)NH(アルキル)、および−C(O)N(アルキル)、−O(アシル)、−O(低級アシル)、−O(アルキル)、−O(低級アルキル)、−O(アルケニル)、ハロゲン、ハロゲン化アルキル、特にCF、アジド、シアノ、NO、−S(アルキル)、−S(アルケニル)、−S(アルキニル)、NH、−NH(アルキル)、−N(アルキル)、−NH(アルケニル)、−NH(アルキニル)、−NH(アシル)、または−N(アシル)であり、3’−CにおけるRもOHであってもよく;および
塩基は
【化12】


(式中、
各R’およびR”は、独立してH、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロゲン、ハロゲン化アルキル、OH、CN、N、カルボキシ、C1−4アルコキシカルボニル、NH、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルホニル、(C1−4アルキル)0−2アミノメチルであり;
各WはCl、Br、I、F、ハロゲン化アルキル、アルコキシ、OH、SH、O−アルキル、S−アルキル、O−アルケニル、O−アルキニル、S−アルケニル、S−アルキニル、−OC(O)NR、O−アシル、S−アシル、CN、SCN、OCN、NO、N、NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、NH−シクロアルキル、NH−アシル、NH=NH、CONH、CONH(アルキル)、またはCON(アルキル)であり;および
各Rは独立してH、アシル、またはC1−6アルキルであり;
各ZはO、S、NH、N−OH、N−NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、N−シクロアルキル、アルコキシ、CN、SCN、OCN、SH、NO、NH、N、NH=NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、CONH、CONH(アルキル)、またはCON(アルキル)である)
からなる群から選択される、前記化合物。
【請求項37】
式(III):
【化13】

の一般構造で表わされる化合物またはこれらの薬理学的に許容し得る塩もしくはプロドラッグであって、
式中、
各R、R2*、およびR3*は、独立してH、モノ−、ジ−、またはトリホスフェート、安定化ホスフェート、またはホスホネート;場合によっては置換されているアルキル、低級アルキル、場合によっては置換されているアルケニルまたはアルキニル、アシル、−C(O)−(アルキル)、−C(O)(低級アルキル)、−C(O)−(アルケニル)、−C(O)−(アルキニル)、脂質、リン脂質、炭水化物、ペプチド、コレステロール、アミノ酸残基もしくは誘導体、またはインビボ投与される場合Hまたはホスフェートを提供する能力のある他の医薬適合性の脱離基であり;
XはO、S[O]、CH、CHOH、CH−アルキル、CH−アルケニル、CH−アルキニル、C−ジアルキル、CH−O−アルキル、CH−O−アルケニル、CH−O−アルキニル、CH−S−アルキル、CH−S−アルケニル、CH−S−アルキニル、NH、N−アルキル、N−アルケニル、N−アルキニル、S(O)N−アルキル、S(O)N−アルケニル、S(O)N−アルキニル、SCH−ハロゲン、またはC−(ハロゲン)(ここで、アルキル、アルケニルまたはアルキニルは場合によっては置換されていてもよい)であり;
nは0〜2であり;
各R2’は独立してH;場合によっては置換されているアルキル、アルケニル、またはアルキニル;−C(O)O(アルキル)、−C(O)O(低級アルキル)、−C(O)O(アルケニル)、−C(O)O(アルキニル)、−C(O)NH、−C(O)NH(アルキル)、−C(O)N(アルキル)、−OH、−O(アシル)、−O(低級アシル)、−O(アルキル)、−O(低級アルキル)、−O(アルケニル)、ハロゲン、ハロゲン化アルキル、特にCF、アジド、シアノ、NO、−S(アルキル)、−S(アルケニル)、−S(アルキニル)、NH、−NH(アルキル)、−N(アルキル)、−NH(アルケニル)、−NH(アルキニル)、−NH(アシル)、または−N(アシル)であり;および
塩基は
【化14】

(式中、
各R’およびR”は、独立してH、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロゲン、ハロゲン化アルキル、OH、CN、N、カルボキシ、C1−4アルコキシカルボニル、NH、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルホニル、(C1−4アルキル)0−2アミノメチルであり;
各WはCl、Br、I、F、ハロゲン化アルキル、アルコキシ、OH、SH、O−アルキル、S−アルキル、O−アルケニル、O−アルキニル、S−アルケニル、S−アルキニル、−OC(O)NR、O−アシル、S−アシル、CN、SCN、OCN、NO、N、NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、NH−シクロアルキル、NH−アシル、NH=NH、CONH、CONH(アルキル)、またはCON(アルキル)であり;および
各Rは独立してH、アシル、またはC1−6アルキルであり;
各ZはO、S、NH、N−OH、N−NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、N−シクロアルキル、アルコキシ、CN、SCN、OCN、SH、NO、NH、N、NH=NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、CONH、CONH(アルキル)、またはCON(アルキル)である)
からなる群から選択される、前記化合物。
【請求項38】
2’が場合によっては置換されているアルキル、アルケニル、またはアルキニル;ハロゲン、ハロゲン化アルキル、CH、CF、アジド、またはシアノである、請求項37に記載の化合物。
【請求項39】
2’が場合によっては置換されているアルキル、アルケニル、またはアルキニル;ハロゲン、ハロゲン化アルキル、CH、またはCFである、請求項37に記載の化合物。
【請求項40】
2’がCHまたはCFである、請求項37に記載の化合物。
【請求項41】
各R、R2*、およびR3*が独立してH、モノ−、ジ−、またはトリホスフェート、安定化ホスフェート、またはホスホネートである、請求項37に記載の化合物。
【請求項42】
各R、R2*、およびR3*が独立してHである、請求項37に記載の化合物。
【請求項43】
各R、R2*、およびR3*が独立してH、アシル、またはアミノ酸アシル残基である、請求項37に記載の化合物。
【請求項44】
XがOまたはSである、請求項37に記載の化合物。
【請求項45】
XがOである、請求項37に記載の化合物。
【請求項46】
式(IV):
【化15】

の一般構造で表わされる化合物またはこれらの薬理学的に許容し得る塩もしくはプロドラッグであって、
式中、
各R、R2*、およびR3*は、独立してH、モノ−、ジ−、またはトリホスフェート、安定化ホスフェート、またはホスホネート;場合によっては置換されているアルキル、低級アルキル、場合によっては置換されているアルケニルまたはアルキニル、アシル、−C(O)−(アルキル)、−C(O)(低級アルキル)、−C(O)−(アルケニル)、−C(O)−(アルキニル)、脂質、リン脂質、炭水化物、ペプチド、コレステロール、アミノ酸残基もしくは誘導体、またはインビボ投与される場合Hまたはホスフェートを提供する能力のある他の医薬適合性の脱離基であり;
XはO、S[O]、CH、CHOH、CH−アルキル、CH−アルケニル、CH−アルキニル、C−ジアルキル、CH−O−アルキル、CH−O−アルケニル、CH−O−アルキニル、CH−S−アルキル、CH−S−アルケニル、CH−S−アルキニル、NH、N−アルキル、N−アルケニル、N−アルキニル、S(O)N−アルキル、S(O)N−アルケニル、S(O)N−アルキニル、SCH−ハロゲン、またはC−(ハロゲン)(ここで、アルキル、アルケニルまたはアルキニルは場合によっては置換されていてもよい)であり;
nは0〜2であり;
各R3’は独立してH;場合によっては置換されているアルキル、アルケニル、またアルキニル;−C(O)O(アルキル)、−C(O)O(低級アルキル)、−C(O)O(アルケニル)、−C(O)O(アルキニル)、−C(O)NH、−C(O)NH(アルキル)、−C(O)N(アルキル)、−OH、−O(アシル)、−O(低級アシル)、−O(アルキル)、−O(低級アルキル)、−O(アルケニル)、ハロゲン、ハロゲン化アルキル、特にCF、アジド、シアノ、NO、−S(アルキル)、−S(アルケニル)、−S(アルキニル)、NH、−NH(アルキル)、−N(アルキル)、−NH(アルケニル)、−NH(アルキニル)、−NH(アシル)、または−N(アシル)であり;および
塩基は
【化16】

(式中、
各R’およびR”は、独立してH、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロゲン、ハロゲン化アルキル、OH、CN、N、カルボキシ、C1−4アルコキシカルボニル、NH、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルホニル、(C1−4アルキル)0−2アミノメチルであり;
各WはCl、Br、I、F、ハロゲン化アルキル、アルコキシ、OH、SH、O−アルキル、S−アルキル、O−アルケニル、O−アルキニル、S−アルケニル、S−アルキニル、−OC(O)NR、O−アシル、S−アシル、CN、SCN、OCN、NO、N、NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、NH−シクロアルキル、NH−アシル、NH=NH、CONH、CONH(アルキル)、またはCON(アルキル)であり;および
各Rは独立してH、アシル、またはC1−6アルキルであり;
各ZはO、S、NH、N−OH、N−NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、N−シクロアルキル、アルコキシ、CN、SCN、OCN、SH、NO、NH、N、NH=NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、CONH、CONH(アルキル)、またはCON(アルキル)である)
からなる群から選択される、前記化合物。
【請求項47】
3’が場合によっては置換されているアルキル、アルケニル、またはアルキニル;ハロゲン、ハロゲン化アルキル、CH、CF、アジド、またはシアノである、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
3’が場合によっては置換されているアルキル、アルケニル、またはアルキニル;ハロゲン、ハロゲン化アルキル、CH、またはCFである、請求項46に記載の化合物。
【請求項49】
3’がCHまたはCFである、請求項46に記載の化合物。
【請求項50】
各R、R2*、およびR3*が独立してH、モノ−、ジ−、またはトリホスフェート、安定化ホスフェート、またはホスホネートである、請求項46に記載の化合物。
【請求項51】
各R、R2*、およびR3*が独立してHである、請求項46に記載の化合物。
【請求項52】
各R、R2*、およびR3*が独立してH、アシル、またはアミノ酸アシル残基である、請求項46に記載の方法。
【請求項53】
XがOまたはSである、請求項46に記載の化合物。
【請求項54】
XがOである、請求項46に記載の化合物。
【請求項55】
請求項35〜37および46のいずれか一項に記載の抗ウイルス的に有効量の前記化合物を場合によっては医薬適合性の担体、希釈剤または賦型剤と共に含んでなる医薬組成物。
【請求項56】
前記化合物、これらの塩またはプロドラッグが投与単位の形態のものである、請求項55に記載の医薬組成物。
【請求項57】
前記投与単位が約0.01〜約50mgの前記化合物を含有する、請求項56に記載の医薬組成物。
【請求項58】
前記投与単位が錠剤またはカプセルである、請求項57に記載の医薬組成物。
【請求項59】
1つ以上の追加の抗ウイルス的に有効量の前記化合物を更に含んでなる、請求項55に記載の医薬組成物。
【請求項60】
前記追加の抗ウイルス的に有効な薬剤がインターフェロン、リバビリン、インターロイキン、NS3プロテアーゼ阻害剤、システインプロテアーゼ阻害剤、フェナントレンキノン、チアゾリジン誘導体、チアゾリジンおよびベンズアニリド、ヘリカーゼ阻害剤、ポリメラーゼ阻害剤、ヌクレオチド類似体、グリオトキシン、セルレニン、アンチセンスホスホロチオエートオリゴデオキシヌクレオチド、IRES依存性翻訳阻害剤、およびリボザイムからなる群から選択される、請求項59に記載の医薬組成物。
【請求項61】
前記追加の抗ウイルス的に有効な薬剤がインターフェロンである、請求項60に記載の医薬組成物。
【請求項62】
前記追加の抗ウイルス的に有効な薬剤がPEG−インターフェロンアルファ2a、インターフェロンアルファコン−1、天然インターフェロン、アルブフェロン、インターフェロンベータ−1a、オメガインターフェロン、インターフェロンアルファ、インターフェロンガンマ、インターフェロンタウ、インターフェロンデルタおよびインターフェロンガンマ−1bからなる群から選択される、請求項61に記載の医薬組成物。
【請求項63】
前記化合物が実質的に純粋な形態のものである、請求項35〜37および46のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項64】
前記化合物が少なくとも90重量%の前記β−D異性体である、請求項63に記載の医薬組成物。
【請求項65】
前記化合物が少なくとも95重量%の前記β−D異性体である、請求項63に記載の医薬組成物。
【請求項66】
前記化合物が少なくとも90重量%の前記β−L異性体である、請求項63に記載の医薬組成物。
【請求項67】
前記化合物が少なくとも95重量%の前記β−L異性体である、請求項63に記載の医薬組成物。
【請求項68】
フラビウイルスに感染した宿主を治療するための請求項35〜54のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項69】
フラビウイルスに感染した宿主を治療するための薬剤を製造するための請求項35〜54のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項70】
フラビウイルスに感染した宿主を治療するための請求項55〜67のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項71】
フラビウイルスに感染した宿主の治療用の薬剤を製造するための請求項55〜67のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【請求項72】
前記宿主が哺乳動物である、請求項68〜71のいずれか一項に記載の使用。
【請求項73】
哺乳動物がヒトである、請求項72に記載の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−501185(P2007−501185A)
【公表日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−520940(P2006−520940)
【出願日】平成16年7月26日(2004.7.26)
【国際出願番号】PCT/IB2004/002703
【国際公開番号】WO2005/009418
【国際公開日】平成17年2月3日(2005.2.3)
【出願人】(502423808)イデニクス(ケイマン)リミテツド (16)
【出願人】(501178455)サントル・ナシオナル・ドウ・ラ・ルシエルシユ・シアンテイフイク (9)
【出願人】(502451292)リユニベルシテ・モンペリエ・ドウー (1)
【Fターム(参考)】