説明

CDC7キナーゼ阻害剤としてのチエノピリミジン

本発明は、式(I):


[式中の各記号は、明細書に記載のとおりである。]で表される化合物もしくはその塩、またはそのプロドラッグに関し、これらは癌の予防または治療に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】


[式中、
XおよびYは、
(1) Xが硫黄原子でありかつYが炭素原子であるか、または
(2) Xが炭素原子でありかつYが硫黄原子であり;
は、水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基、または置換基を有していてもよい複素環基であり、
は、水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよい複素環基、またはアシルであり、
は、水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよい複素環基、またはアシルであるか、
あるいは
とRとが、結合して、置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成してもよく、
とRとが、結合して、置換基を有していてもよい環を形成してもよく;
は、置換基を有していてもよい複素環基であり;
は、水素原子、ハロゲン原子、または置換基を有していてもよい炭化水素基である]
で表される化合物またはその塩。
【請求項2】
Xが、硫黄原子であり、かつ、Yが、炭素原子である、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
が、水素原子または置換基を有していてもよいC1−6アルキル基である、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
が、置換基を有していてもよいC1−6アルキル基、または置換基を有していてもよいC6−14アリール基である、請求項1記載の化合物。
【請求項5】
が、水素原子、または置換基を有していてもよいC1−6アルキル基である、請求項1記載の化合物。
【請求項6】
とRとが、結合して、置換基を有していてもよい、ベンゼン環と縮合していてもよいC3−8シクロアルカン、または置換基を有していてもよい、架橋していてもよい5または6員の非芳香族複素環を形成してもよい、請求項1記載の化合物。
【請求項7】
が、置換基を有していてもよい芳香族複素環基である、請求項1記載の化合物。
【請求項8】
が、水素原子である、請求項1記載の化合物。
【請求項9】
Xが硫黄原子であり;
Yが炭素原子であり;
が、
(1)水素原子;または
(2)(a)ハロゲン原子、
(b)ヒドロキシ基、
(c)C1−6アルコキシ−カルボニル基、
(d)(i)アミノ基、および
(ii)ニトロ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC6−14アリール基、
(e)芳香族複素環基、および
(f)非芳香族複素環カルボニル基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基;
であり、
が、
(1)(a)ハロゲン原子、
(b)C1−6アルコキシ−カルボニル基、および
(c)C1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基;または
(2)C6−14アリール基;
であり、
が、
(1)水素原子;
(2)(a)ハロゲン原子、
(b)C1−6アルコキシ−カルボニル基、および
(c)C1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基;または
(3)−CO−ORA1(式中、RA1は、水素原子またはC1−6アルキル基);
であるか、あるいは
とRとが、結合して、
(1)(a)ハロゲン原子、
(b)ヒドロキシ基、
(c)オキソ基、
(d)C1−6アルコキシ−カルボニル基、
(e)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC6−14アリール基、
(f)C3−10シクロアルキル基、および
(g)(i)C6−14アリール基、および
(ii)1ないし3個のC6−14アリール基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基
から選ばれる置換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい、ベンゼン環と縮合していてもよいC3−8シクロアルカン;または
(2)(a)(i)C6−14アリール基、
(ii)C1−6アルコキシ−カルボニル基、
(iii)C3−10シクロアルキル−カルボニル基、および
(iv)1ないし3個のC1−6アルキル基で置換されていてもよい芳香族複素環基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、
(b)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC6−14アリール基、
(c)芳香族複素環基、
(d)(i)ハロゲン原子、
(ii)C1−6アルコキシ基、
(ii)C1−6アルコキシ−カルボニル基、
(iii)C6−14アリール基、
(iv)芳香族複素環基、および
(v)C1−6アルキル−カルボニル基およびC1−6アルコキシ−カルボニル基から選ばれる置換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル基、
(e)1ないし3個のC6−14アリール基で置換されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル基、
(f)C6−14アリール−カルボニル基、
(g)C6−14アリールオキシ−カルボニル基、
(h)1ないし3個のC6−14アリール基で置換されていてもよいC3−10シクロアルキル−カルボニル基、
(i)芳香族複素環カルボニル基、
(j)非芳香族複素環カルボニル基、および
(k)C1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいカルバモイル基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい、架橋していてもよい5または6員の非芳香族複素環;
を形成してもよく;
が、
(a)ハロゲン原子、
(b)アミノ基、
(c)C7−13アラルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、および
(d)C1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいスルファモイル基
から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい、ベンゼン環または5または6員の芳香族複素環と縮合していてもよい5または6員の芳香族複素環基であり;かつ
が、水素原子、ハロゲン原子またはC1−6アルキル基である、
請求項1記載の化合物。
【請求項10】
1’−エチル−6’−(ピリジン−4−イル−1’H−スピロ[シクロペンタン−1,2’−チエノ[3,2−d]ピリミジン]−4’(3’H)−オン、またはその塩。
【請求項11】
1,2−ジメチル−6−(5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(1H)−オン、またはその塩。
【請求項12】
2−フルオロ−6’−(5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1’H−スピロ[シクロヘキサン−1,2’−チエノ[3,2−d]ピリミジン]−4’(3’H)−オン、またはその塩。
【請求項13】
請求項1記載の化合物のプロドラッグ。
【請求項14】
請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグを含有してなる医薬。
【請求項15】
Cell division cycle 7阻害剤である、請求項14記載の医薬。
【請求項16】
癌の予防または治療剤である、請求項14記載の医薬。
【請求項17】
哺乳動物に対し、請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの有効量を投与することを特徴とする、該哺乳動物におけるCell division cycle 7阻害方法。
【請求項18】
哺乳動物に対し、請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの有効量を投与することを特徴とする、該哺乳動物における癌の予防または治療方法。
【請求項19】
Cell division cycle 7阻害剤を製造するための、請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの使用。
【請求項20】
癌の予防または治療剤を製造するための、請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの使用。

【公表番号】特表2012−519653(P2012−519653A)
【公表日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−537754(P2011−537754)
【出願日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際出願番号】PCT/JP2010/054073
【国際公開番号】WO2010/101302
【国際公開日】平成22年9月10日(2010.9.10)
【出願人】(000002934)武田薬品工業株式会社 (396)
【Fターム(参考)】