説明

CDK、GSK及びオーロラキナーゼの活性を調節するチアゾールおよびイソチアゾール誘導体

本発明によれば、式(I)で表される化合物、またはその塩、N−酸化物、互変異性体もしくは溶媒和物が提供される。式(I)中、XはCRまたはNであり;QおよびQの各々は炭素原子であり;QはSおよびCHから選択されたものであり;QはCRおよびSから選択されたものであるが;但し、QおよびQのうちの一つがSであり、QおよびQのうちの他方がSではなく;QがSのときには、QとQとの間に二重結合があり、かつ、Qと隣接する環窒素原子Nとの間に二重結合があり;QがSのときには、QとQとの間に二重結合があり、かつ、Qと隣接する環窒素原子Nとの間に二重結合があり;Aは結合または−(CH−(B)−であり;BはC=O、NR(C=O)またはO(C=O)(ここで、Rは、水素、または水酸基もしくはC1−4アルコキシ基により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基であり;mは0、1または2であり;nは0または1であり;Rは水素であるか、またはNRが存在するときにはそれとともに、−(CH−基(式中、pは2〜4である)を形成し;Rは、水素、環員数3〜12である炭素環式基または複素環式基、または置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基であり;Rは、水素、ハロゲン、メトキシ基、またはハロゲン、ヒドロキシル基もしくはメトキシ基により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基であり;RおよびRは、それらが結合する炭素原子とともに、環員数5〜7であって、そのうちの3以下がN、OおよびSから選択されたヘテロ原子であることができる、置換されていてもよい縮合炭素環または複素環を形成し;Rは、水素、R基またはR10基(ここで、R10は特許請求の範囲において定義された通りである)である。この化合物は、サイクリン依存性キナーゼ、グリコーゲンシンターゼキナーゼおよびオーロラキナーゼの阻害剤としての活性を有する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)で表される化合物、またはその塩、N−酸化物、互変異性体もしくは溶媒和物:
【化1】

[式中、
Xは、CRまたはNであり;
およびQの各々は、炭素原子であり;
は、SおよびCHから選択されたものであり;
は、CRおよびSから選択されたものであるが;但し、QおよびQのうちの一つがSであり、QおよびQのうちの他方がSではなく;
がSのときには、QとQとの間に二重結合があり、かつ、Qと隣接する環窒素原子Nとの間に二重結合があり;QがSのときには、QとQとの間に二重結合があり、かつ、Qと隣接する環窒素原子Nとの間に二重結合があり;
Aは、結合または−(CH−(B)−であり;
Bは、C=O、NR(C=O)またはO(C=O)(ここで、Rは、水素、または水酸基もしくはC1−4アルコキシ基により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基であり;
mは、0、1または2であり;
nは、0または1であり;
は、水素であるか、またはNRが存在するときにはそれとともに、−(CH−基(式中、pは、2〜4である)を形成し;
は、水素、環員数3〜12である炭素環式基または複素環式基、または置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基であり;
は、水素、ハロゲン、メトキシ基、またはハロゲン、ヒドロキシル基もしくはメトキシ基により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基であり;
およびRは、それらが結合する炭素原子とともに、環員数5〜7であって、そのうちの3以下がN、OおよびSから選択されたヘテロ原子であることができる、置換されていてもよい縮合炭素環または複素環を形成し;
は、水素、R基またはR10基(ここで、R10は、ハロゲン、水酸基、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノ基、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ基、環員数3〜12の炭素環式基および複素環式基;R−R基(ここで、Rは、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり;そしてRは、水素、環員数3〜12の炭素環式基および複素環式基、ならびに水酸基、オキソ基、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノ基、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ基、環員数3〜12の炭素環式基および複素環式基から選択された一つ以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基(ここで、C1−8ヒドロカルビル基の一つ以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)X1またはXC(X)Xで置き換わっていてもよい)から選択されたものである)から選択されたものである)であり;
は、水素およびC1−4ヒドロカルビル基から選択されたものであり;そして
は、O、SまたはNRであり、Xは、=O、=Sまたは=NRである]。
【請求項2】
がSであり、QがCRであり、したがって、式(I)の化合物がイソチアゾールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が、水素、塩素またはメチルである、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
が、水素である、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
がCHであり、QがSであり、したがって、式(I)の化合物がチアゾールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
Xが、Nである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
が、水素である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
部分に結合したR−A−NH部分が、アミドR−(CH−C(=O)NHまたはウレアR−(CH−NHC(=O)NH(ここで、各mは、0、1または2であり、好ましくは0または1であり、最も好ましくは0である)の形態をとっている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
部分に結合したR−A−NH部分が、アミドR−(CH−C(=O)NHの形態をとっている、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
部分に結合したR−A−NH部分が、ウレアR−(CH−NHC(=O)NHの形態をとっている、請求項8に記載の化合物。
【請求項11】
が、環員数3〜10の単環式基または二環式基である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
が、環員数3〜7、より一般的には環員数3〜6、例えば、環員数3、4、5または6の単環式基である、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
前記単環式基Rが、環員数3〜7、より一般的には環員数3〜6、例えば、環員数3、4、5または6の非芳香族炭素環式基である、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
が、単環式シクロアルキル基およびアザシクロアルキル基から選択されたものである、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
前記非芳香族炭素環式基が、シクロアルキル基、特にシクロプロピル基である、請求項13に記載の化合物。
【請求項16】
が、非置換および置換フェニル基、ピラゾロ[1,5−a]ピリジニル基、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン基、インドール−4−イル基、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニル基、t−ブチル基、フラニル基、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル基、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、ベンゾキサゾール−2−イル基、2H−テトラゾール−5−イル基、ピラジン−2−イル基、ピラゾリル基、ベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基、α−アミノベンジル基、α−メチルアミノベンジル基、4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル基、2H−フタラジン−1−オン−4−イル基、ベンゾキサゾール−7−イル基、キナゾリニル基、2−ナフチル基、シクロプロピル基、ベンゾ[c]イソキサゾール−3−イル基、4−ピペリジニル基、5−チアゾリル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、3−ピロリル基、イソキサゾリル基、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基、4−ピリミジニル基、シクロヘキシル基、テトラヒドロピラン−4−イル基、テトラヒドロキノリニル基、4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾフラニル基およびモルホリニル基から選択されたものであり;一つ以上の置換基R10が存在することができ、このR10は、ハロゲン、水酸基、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノ基、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ基、環員数3〜12の炭素環式基および複素環式基;R−R基(ここで、Rは、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり;そしてRは、水素、環員数3〜12の炭素環式基および複素環式基、ならびに水酸基、オキソ基、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノ基、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ基、環員数3〜12の炭素環式基および複素環式基から選択された一つ以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基(ここで、C1−8ヒドロカルビル基の一つ以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)X1またはXC(X)Xで置き換わっていてもよい)から選択されたものである)から選択されたものであるか;または2つの隣接する基R10が、それらが結合する炭素原子またはヘテロ原子とともに、5員ヘテロアリール環または5員もしくは6員非芳香族炭素環式基または複素環式基を形成してもよく、前記ヘテロアリール基および複素環式基は、N、OおよびSから選択された3以下のヘテロ原子環員を含んでおり;
が、水素およびC1−4ヒドロカルビル基から選択されたものであり;そして
が、O、SまたはNRであり、Xが、=O、=Sまたは=NRである、
請求項11に記載の化合物。
【請求項17】
前記R上の置換基が、ハロゲン、水酸基、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、環員数5または6でO、NおよびSから選択された2以下のヘテロ原子を有する複素環式基、R−R基(ここで、Rは、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SOまたはSOであり、Rは、水素、環員数5または6でO、NおよびSから選択された2以下のヘテロ原子を含む複素環式基、ならびに水酸基、オキソ基、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノ基、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ基、環員数5または6でO、NおよびSから選択された2以下のヘテロ原子を含む炭素環式基および複素環式基から選択された一つ以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基(ここで、前記C1−8ヒドロカルビル基の1個以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xで置き換えられていてもよい)から選択されたものであり、XはOまたはSであり、Xは=Oまたは=Sである)からなる群R10aから選択されたものである、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
前記R上の置換基が、ハロゲン、水酸基、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、R−R基(ここで、Rは、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SOまたはSOであり、Rは、水素、ならびに水酸基、オキソ基、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基およびカルボキシ基から選択された一つ以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基(ここで、前記C1−8ヒドロカルビル基の1個以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xで置き換えられていてもよい)から選択されたものであり、XはOまたはSであり、Xは=Oまたは=Sである)からなる群R10bから選択されたものである、請求項16に記載の化合物。
【請求項19】
上の置換基が、ハロゲン、水酸基、トリフルオロメチル基、R−R基(ここで、Rは、結合またはOであり、Rは、水素、ならびに水酸基およびハロゲンから選択された一つ以上の置換基により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基から選択されたものである)から選択されたものである、請求項16に記載の化合物。
【請求項20】
上の置換基が、フッ素、塩素、メトキシ基、エトキシ基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、アミノ基、オキサゾリル基、モルホリノ基、トリフルオロメチル基、ブロモメチル基、クロロエチル基、ピロリジノ基、ピロリジニルエトキシ基、ピロリジニルメチル基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、モルホリノ基、N−メチルピペラジノ基、ピペラジン基、ピペリジノ基、ピロリジノ基およびモルホリノメチル基から選択されたものである、請求項16に記載の化合物。
【請求項21】
が、1個、2個、3個または4個の置換基を有し、より典型的には1個、2個または3個の置換基を有する、請求項16〜20のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項22】
が、フェニル環であり、そして、
(i)前記フェニル環の2位、3位および4位のいずれか一つに位置している単一の置換基があるか、
(ii)前記環の2位、3位、4位または6位に、2個または3個の置換基があるか、
(iii)前記フェニル環が、2,6−二置換、2,3−二置換、2,4−二置換、2,5−二置換、2,3,6−三置換または2,4,6−三置換である、
請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
が、フッ素、塩素およびR−R(式中、RはOであり、RがC1−4アルキル基である)から選択された置換基により2位および6位が二置換されているフェニル基である、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
が、
(i)表1における基A1〜基A183(例えば、基A1〜基A60)から選択されたものであるか、
(ii)表1における基A1〜基A34から選択されたものであるか、
(iii)表1における基A1〜基A24、基A26〜基A34、基A38〜基A46、基A48〜基A57、基A59〜基A64、基A66〜基A114、基A116〜基A165、基A167〜基A168および基A170〜基A183から選択されたものである、
請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項25】
が、2,6−ジフルオロフェニル基、2−メトキシフェニル基、2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル基、2−フルオロ−6−メトキシフェニル基、2−フルオロ−5−メトキシフェニル基、2,6−ジメトキシフェニル基、2,4−ジメトキシフェニル基、2−クロロ−6−フルオロフェニル基、2,6−ジクロロフェニル基、2,4,6−トリフルオロフェニル基、2−クロロ−6−メチル基、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イル基およびピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル基から選択されたものである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項26】
が、2,6−ジフルオロフェニル基である、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
が、シクロプロピル基である、請求項15に記載の化合物。
【請求項28】
が、水素、ハロゲン、メトキシ基、またはハロゲン基、水酸基もしくはメトキシ基により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基である、請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項29】
が、水素、塩素またはメチル基である、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
が、水素である、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
およびRが、それらが結合している5員環とともに、環系(i)〜(iv)から選択された置換されていてもよい環系を形成している、請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物:
【化2】

(式中、各環系は、請求項16で定義されている一つ以上の基R10により置換されていてもよい)。
【請求項32】
前記環系が、環系(i)である、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
置換基R10が、ハロゲン(例えば、フッ素および塩素)、R−R基(式中、Rは、結合、O、CO、C(X)Xであり、Rは、水素、環員数3〜7(好ましくは環員数5または6)の複素環式基、ならびに水酸基、カルボキシ基、アミノ基、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ基、および環員数3〜7(例えば、環員数5または6)の複素環式基から選択された一つ以上の置換基により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基(例えば、飽和ヒドロカルビル基、例えば、アルキル基またはシクロアルキル基)から選択されたものである)から選択されたものである、請求項31または32に記載の化合物。
【請求項34】
式(II)で表される、請求項1に記載の化合物:
【化3】

(式中、Q−Q、R、RおよびXは、請求項1〜33のいずれか一項で定義されたとおりであり;
Yは、NまたはCR(式中、Rは、水素またはR10基であり;そしてR、RおよびRは、同一または異なっていてもよく、各々水素、または請求項1〜33のいずれか一項で定義されたとおりのR10基である)。
【請求項35】
式(III)で表される、請求項34に記載の化合物。
【化4】

【請求項36】
式(IIIa)で表される、請求項34に記載の化合物。
【化5】

【請求項37】
が水素またはC1−4アルキル基であり、より典型的にはRが水素である、請求項35または36に記載の化合物。
【請求項38】
が、2,3−二置換、2,6−二置換もしくは2,4,6−三置換フェニル基または2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシンであり、前記置換基がハロゲンおよびC1−4アルコキシ基から選択されたものである、請求項35〜37のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項39】
が、2,6−ジフルオロフェニル基、2−フルオロ−6−メトキシフェニル基、2−クロロ−6−フルオロフェニル基、2,6−ジクロロフェニル基、2,4,6−トリフルオロフェニル基、2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル基および2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン基から選択されたものである、請求項38に記載の化合物。
【請求項40】
が、シクロプロピル基である、請求項36に記載の化合物。
【請求項41】
、R、RおよびRが、各々水素、ハロゲン、水酸基、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノ基、環員数3〜12(好ましくは3〜7、より典型的には5または6)である単環式炭素環式基および複素環式基、R−R基(式中、Rは、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり;そしてRは、水素、環員数3〜7の炭素環式基または複素環式基、ならびに水酸基、C1−4アシルオキシ基、オキソ基、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノ基、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ基、環員数3〜7の炭素環式基または複素環式基から選択された一つ以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基(ここで、C1−8ヒドロカルビル基の一つ以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)X1またはXC(X)Xで置き換わっていてもよい)から選択されたものであり、R、XおよびX)から選択されたものであるか;またはR、R、RおよびRから選択された隣接する対の置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、O、NおよびSから選択された3以下のヘテロ原子を含む非芳香族5員環または6員環を形成していてもよい、請求項34〜40のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項42】
〜Rが、各々水素であるか、またはハロゲン、シアノ基、水酸基、トリフルオロメチル基、ニトロ基、R−R基(式中、Rは結合、O、COまたはC(X)Xであり、Rは水素、環員数3〜12(好ましくは環員数4〜7、例えば、環員数5および6)の複素環式基、ならびに水酸基、C1−4アシルオキシ基、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ基(例えば、モノアルキルアミノ基およびジアルキルアミノ基)、環員数3〜12、より好ましくは環員数4〜7(例えば、環員数5または6)の複素環式基から選択された一つ以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基(好ましくはC1−4ヒドロカルビル基、例えば、飽和ヒドロカルビル基、例えば、アルキル基またはシクロプロピル基)から選択されたものである)から選択されたものであり;Rが水素およびC1−4ヒドロカルビル基(例えば、飽和ヒドロカルビル基、例えば、アルキル基およびシクロアルキル基)から選択されたものであり、XがOまたはNRであり、Xが=Oである、請求項41に記載の化合物。
【請求項43】
、R、RおよびRが、各々水素、フッ素、塩素、臭素、ニトロ基、トリフルオロメチル基、カルボキシ基、R−R基(式中、Rは結合、O、COまたはC(X)Xであり、Rは水素、環員数3〜7の複素環式基(例えば、ピロリジン基、N−メチルピペラジン基またはモルホリン基)、ならびに水酸基、カルボキシ基、C1−4アシルオキシ基、アミノ基、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ基、および環員数3〜7の複素環式基(例えば、ピロリジン基、N−メチルピペラジン基またはモルホリン基)から選択された一つ以上の置換基により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基から選択されたものである)から選択されたものであるか;またはR、R、RおよびRから選択された隣接する対の置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、1個または2個の酸素原子を環員として含む非芳香族5員環または6員環を形成していてもよい、請求項41に記載の化合物。
【請求項44】
、R、RおよびRが、各々水素、フッ素、塩素、トリフルオロメチル基、R−R基(式中、Rは結合、O、CO、C(X)Xであり、Rは水素、環員数5または6の飽和複素環式基、ならびに水酸基、カルボキシ基、C1−2アシルオキシ基、アミノ基、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ基、および環員数5または6の複素環式基から選択された一つ以上の置換基により置換されていてもよいC1−2ヒドロカルビル基から選択されたものである)から選択されたものであるか;またはR、R、RおよびRから選択された隣接する対の置換基が、一つ以上のフッ素原子により置換されていてもよいメチレンジオキシ基またはエチレンジオキシ基を形成していてもよい、請求項43に記載の化合物。
【請求項45】
〜Rが、各々ハロゲン;ニトロ基;カルボキシ基;R−R基(式中、Rは結合、O、COまたはC(X)Xであり、Rは水素、環員数3〜7の複素環式基、ならびに水酸基、カルボキシ基、アミノ基、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ基、および環員数3〜7の複素環式基から選択された一つ以上の置換基により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基から選択されたものである)から選択されたものである、請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
〜Rのうちの少なくとも一つ(より好ましくは少なくとも2つ)が、水素である、請求項41〜45のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項47】
〜Rのうちの一つが置換基であり、他のものが各々水素である、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
が置換基であり、R、RおよびRが各々水素である、請求項47に記載の化合物。
【請求項49】
〜Rのうちの二つが置換基であり、残りの2つが両方とも水素である、請求項46に記載の化合物。
【請求項50】
およびRの両方が置換基であり、RおよびRの両方が水素である、請求項49に記載の化合物。
【請求項51】
が、
水素;
ハロゲン(好ましくはフッ素または塩素);
水酸基、ハロゲン(例えば、フッ素、好ましくはジフルオロ基またはトリフルオロ基、より好ましくはトリフルオロ基)およびNR1112から選択された置換基により置換されていてもよいメチル基;ならびに
C(=O)NR1112
(式中、R11およびR12は、同一または異なっていてもよく、各々水素およびC1−4アルキル基から選択されたものであるか、またはR11およびR12は、前記窒素原子とともに、O、NおよびS(好ましくはOおよびN)から選択された1個または2個のヘテロ原子環員を有する5員または6員複素環を形成している)、
から選択されたものである、請求項41〜50のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項52】
が、
水素;
ハロゲン(好ましくはフッ素または塩素);
1−4アルコキシ基(例えば、メトキシ基);
水酸基、ハロゲン(例えば、フッ素、好ましくはジフルオロ基またはトリフルオロ基、より好ましくはトリフルオロ基)およびNR1112から選択された置換基により置換されていてもよいメチル基;ならびに
C(=O)NR1112
(式中、R11およびR12は、同一または異なっていてもよく、各々水素およびC1−4アルキル基から選択されたものであるか、またはR11およびR12は、前記窒素原子とともに、O、NおよびS(好ましくはOおよびN)から選択された1個または2個のヘテロ原子環員を有する5員または6員複素環を形成している)、
から選択されたものである、請求項41〜51のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項53】
が、水素、フッ素およびメチル基から選択されたもの、最も好ましくは水素である、請求項41〜52のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項54】
が、
水素;
ハロゲン(好ましくはフッ素または塩素);
1−4アルコキシ基(例えば、メトキシ基);
水酸基、ハロゲン(例えば、フッ素、好ましくはジフルオロ基またはトリフルオロ基、より好ましくはトリフルオロ基)およびNR1112から選択された置換基により置換されていてもよいメチル基;ならびに
C(=O)NR1112
(式中、R11およびR12は、同一または異なっていてもよく、各々水素およびC1−4アルキル基から選択されたものであるか、またはR11およびR12は、前記窒素原子とともに、O、NおよびS(好ましくはOおよびN)から選択された1個または2個のヘテロ原子環員を有する5員または6員複素環を形成している)、
から選択されたものである、請求項41〜53のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項55】
〜Rが、ベンゾイミダゾール基:
【化6】

が、表2に示すいずれか一つの基であるように選択されたものである、請求項41〜54のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項56】
前記ベンゾイミダゾール基が、
(i)基B1、基B3、基B5〜基B8、基B11〜基B20、基B23〜基B30および基B32〜基B47;
(ii)基B1、基B3、基B5〜基B8、基B11〜基B20、基B24、基B25、基B27〜基B30および基B32〜基B47;または
(iii)基B8、基B15および基B35、より好ましくは基B15
から選択されたものである、請求項55に記載の化合物。
【請求項57】
式(IV)で表される、請求項1に記載の化合物:
【化7】

(式中、Aは、NH(C=O)、O(C=O)またはC=Oであり;
1a、RおよびQ〜Qは、請求項1〜56のいずれか一項で定義した通りであり;
6a、R7a、R8aおよびR9aは、同一または異なっていてもよく、各々水素、ハロゲン、水酸基、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノ基、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ基、環員数3〜12の炭素環式基および複素環式基;R−R基(式中、Rは結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり;そしてRは、水素、環員数3〜12の炭素環式基および複素環式基、ならびに水酸基、オキソ基、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノ基、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ基、環員数3〜12の炭素環式基および複素環式基から選択された一つ以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基(ここで、前記C1−8ヒドロカルビル基の1個以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xで置き換えられていてもよい)から選択されたものである)から選択されたものであるか;またはR6a、R7a、R8aおよびR9aのうちの2つの隣接する基が、それらが結合している炭素原子とともに、5員ヘテロアリール環または5員または6員非芳香族複素環を形成していてもよく、この場合、前記ヘテロアリール基および複素環式基はN、OおよびSから選択された3個以下のヘテロ原子環員を含み;
は、水素およびC1−4ヒドロカルビル基から選択されたものであり;そして
は、O、SまたはNRであり、Xは=O、=Sまたは=NRであるか;
またはR6a、R7a、R8aおよびR9aから選択された隣接する対の置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、O、NおよびSから選択された3個以下のヘテロ原子を含む非芳香族5員環または6員環を形成していてもよく;
1aは、
・1個〜3個の置換基R10cにより置換された6員単環式アリール基(但し、前記アリール基がメチル基で置換されているときは、メチル基以外の少なくとも一つの置換基が存在する);
・窒素である単一のヘテロ原子環員を含む6員単環式ヘテロアリール基であって、1個〜3個の置換基R10cにより置換されているヘテロアリール基;
・窒素および硫黄から選択された3個以下のヘテロ原子環員を含む5員単環式ヘテロアリール基であって、1個〜3個の置換基R10cにより置換されていてもよいヘテロアリール基;
・単一の酸素ヘテロ原子環員および任意に窒素ヘテロ原子環員を含み、1個〜3個の置換基R10cにより置換されている5員単環式ヘテロアリール基(但し、ヘテロアリール基が窒素環員を含み、メチル基により置換されているとき、メチル基以外の少なくとも一つの置換基が存在する);
・ヘテロ原子環員数が4以下である二環式アリール基およびヘテロアリール基であって、どちらか一つの環が芳香族で、他方は非芳香族であるか、または両方の環が芳香族であり、前記二環式基が1個〜3個の置換基R10cにより置換されていてもよい、二環式アリール基およびヘテロアリール基;
・窒素、酸素および硫黄から選択された3個以下のヘテロ原子を含み、1個〜3個の置換基R10cにより置換されていてもよい、4員、6員および7員単環式C結合飽和複素環式基(但し、複素環式基が6員環であり、酸素である一つのヘテロ原子のみを含むとき、少なくとも一つの置換基R10cが存在する);
・窒素、酸素および硫黄から選択された3個以下のヘテロ原子を含み、1個〜3個の置換基R10cにより置換されていてもよい、5員単環式C結合飽和複素環式基(但し、前記複素環式基が5員環であり、窒素である一つのヘテロ原子のみを含むとき、水酸基以外の少なくとも一つの置換基R10cが存在する);
・1個〜3個の置換基R10cにより置換されていてもよい4員および6員シクロアルキル基;
・1個〜3個の置換基R10cにより置換されている3員および5員シクロアルキル基;ならびに
・Ph′CR1718−基(ここで、Ph′は、1個〜3個の置換基R10cにより置換されているフェニル基であり;R17およびR18は、同一又は異なっていてもよく、各々水素およびメチル基から選択されたものであるか;またはR17およびR18は、それらが結合している炭素原子といっしょに、シクロプロピル基を形成しているか;またはR17およびR18のうちの一つが水素であり、他方がアミノ基、メチルアミノ基、C1−4アシルアミノ基およびC1−4アルコキシカルボニルアミノ基から選択されたものである)
から選択されたものであり;
そしてR6a、R7a、R8aおよびR9aのうちの一つがモルホリノメチル基であるとき、R1aは、さらに
・非置換フェニル基および一つ以上のメチル基で置換されたフェニル基;
・窒素である単一のヘテロ原子環員を含む非置換6員単環式ヘテロアリール基;
・非置換フリル基;
・単一の酸素ヘテロ原子環員および窒素ヘテロ原子環員を含み、非置換であるか、または一つ以上のメチル基により置換されている、5員単環式ヘテロアリール基;
・酸素である一つのヘテロ原子のみを含む非置換6員単環式C結合飽和複素環式基;ならびに
・非置換3員および5員シクロアルキル基
から選択されたものであり;
そしてR10cは、
・ハロゲン(例えば、FおよびCl);
・水酸基;
・水酸基およびハロゲンから選択された一つ以上の置換基により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルオキシ基;
・水酸基、ハロゲン、および窒素、酸素および硫黄から選択された1個または2個のヘテロ原子環員を含む5員および6員飽和複素環から選択された一つ以上の置換基で置換されたC1−4ヒドロカルビル基;
・S−C1−4ヒドロカルビル基;
・C1−4アルキル基、トリフルオロメチル基、フルオロ基およびクロロ基から選択された1個〜3個の置換基により置換されていてもよいフェニル基;
・5環員または6環員(例えば、オキサゾール基、ピリジル基、ピリミジニル基)を有し、N、OおよびSから選択された3以下のヘテロ原子を含み、C1−4アルキル基、トリフルオロメチル基、フルオロ基およびクロロ基から選択された1個〜3個の置換基により置換されていてもよい、ヘテロアリール基;
・N、OおよびSから選択された3個以下のヘテロ原子を含み、C1−4アルキル基、トリフルオロメチル基、フルオロ基およびクロロ基から選択された1個〜3個の置換基により置換されていてもよい、5員および6員非芳香族複素環式基(例えば、ピロリジノ基、ピペリジノ基、ピペラジン基、N−メチルピペラジノ基、モルホリノ基);
・シアノ基、ニトロ基、アミノ基、C1−4アルキルアミノ基、ジ−C1−4アルキルアミノ基、C1−4アシルアミノ基、C1−4アルコキシカルボニルアミノ基;
・R19−S(O)−基(式中、nは0、1または2であり、R19はアミノ基;C1−4アルキルアミノ基;ジ−C1−4アルキルアミノ基;C1−4ヒドロカルビル基;C1−4アルキル基、トリフルオロメチル基、フルオロ基およびクロロ基から選択された1個〜3個の置換基により置換されていてもよいフェニル基;およびN、OおよびSから選択された3個以下のヘテロ原子を含み、1個〜3個のC1−4アルキル置換基により置換されていてもよい、5員および6員非芳香族複素環式基から選択されたものである);ならびに
・R20−Q−基(式中、R20は、C1−4アルキル基、トリフルオロメチル基、フルオロ基およびクロロ基から選択された1個〜3個の置換基により置換されていてもよいフェニル基であり;Qは、OCH、CHO、NH、CHNH、NCH、CH、NHCOおよびCONHから選択されたリンカー基である)、
から選択されたものである)。
【請求項58】
式(V)で表される、請求項1に記載の化合物:
【化8】

(式中、
Aは、NH(C=O)またはC=Oであり;
およびQ〜Qは、請求項1〜57のいずれか一項で定義した通りであり;
1bは、1〜4個の置換基を有する置換フェニル基であり、それにより、
(i)R1bが単一の置換基を有するとき、その置換基は、ハロゲン、水酸基、水酸基およびハロゲンから選択された一つ以上の置換基により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルオキシ基;水酸基およびハロゲンから選択された一つ以上の置換基で置換されたC1−4ヒドロカルビル基;環員数5のヘテロアリール基;ならびに5員および6員非芳香族複素環式基(但し、前記ヘテロアリール基および複素環式基は、N、OおよびSから選択された3個以下のヘテロ原子を含んでいる)から選択されたものであり;
(ii)R1bが2個、3個または4個の置換基を有するとき、各々の置換基はハロゲン、水酸基、水酸基およびハロゲンから選択された一つ以上の置換基により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルオキシ基;水酸基およびハロゲンから選択された一つ以上の置換基により置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビル基;環員数5のヘテロアリール基;アミノ基;ならびに5員および6員非芳香族複素環式基から選択されたものであるか;または2つの隣接する置換基が、それらが結合している炭素原子とともに、5員ヘテロアリール環または5員もしくは6員非芳香族複素環式環を形成しており;前記ヘテロアリール基および複素環式基はN、OおよびSから選択された3個以下のヘテロ原子を含んでおり;
そしてR6a、R7a、R8aおよびR9aは、請求項1〜57のいずれか一項で定義した通りである)。
【請求項59】
に結合したR1a−A−NH基またはR1b−A−NH基がウレアR1a/1b−NHC(=O)の形態をとっている、請求項57または58に記載の化合物。
【請求項60】
式(V)において、前記フェニル基R1bが、2,6−二置換、2,3−二置換、2,4−二置換、2,5−二置換、2,3,6−三置換または2,4,6−三置換である、請求項58または59に記載の化合物。
【請求項61】
前記フェニル基R1bが、フッ素、塩素およびR−R基(式中、RはOであり、RはC1−4アルキル基である)から選択された置換基、好ましくはフッ素により、2位および6位で二置換されている、請求項60に記載の化合物。
【請求項62】
2つの隣接する置換基(好ましくは2位および3位において)が、それらが結合しているフェニル環とともに、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン基、インドリル基または2,3−ジヒドロベンゾフラニル基を形成している、請求項60に記載の化合物。
【請求項63】
1‘が、2,6−ジフルオロフェニル基、2−フルオロ−6−メトキシフェニル基、2−クロロ−6−フルオロフェニル基、2,6−ジクロロフェニル基、2,4,6−トリフルオロフェニル基および2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン基から選択されたものである、請求項62に記載の化合物。
【請求項64】
1‘が、2,6−ジフルオロフェニル基である、請求項63に記載の化合物。
【請求項65】
式(V)の化合物が、式(Va)により表されるものである、請求項58〜64のいずれか一項に記載の化合物:
【化9】

(式中、R6a〜R9aは、請求項1〜64のいずれか一項で定義した通りであり;そして
(i)R13が、メトキシ基であり、R14〜R16が、各々水素であるか;または
(ii)R14が、オキサゾリル基、イミダゾリル基またはチアゾリル基、好ましくはオキサゾリル基であり、R13、R15およびR16が、各々水素であるか;または
(iii)R13がフッ素、塩素およびメチル基から選択されたものであり、R16がフッ素、塩素、メチル基およびメトキシ基から選択されたものであり、R14およびR15が、各々水素であるか;または
(iv)R13およびR16が各々フッ素、塩素およびメチル基から選択されたものであり、R14がフッ素、塩素、メチル基およびメトキシ基から選択されたものであり;そしてR15が、水素であるか;または
(v)R13およびR14が各々水素であり;R15が、フッ素、塩素、メチル基およびメトキシ基(より好ましくはメチル基およびメトキシ基)から選択されたものであり、R16がフッ素、塩素およびメチル基(より好ましくはフッ素)から選択されたものであり、またはR15およびR16が、フェニル環の炭素原子とともに、以下:
【化10】

から選択される基を形成する)。
【請求項66】
(i)R13がメトキシ基であり、R14〜R16が各々水素であるか;または
(iii)R13がフッ素、塩素およびメチル基から選択されたものであり、R16がフッ素、塩素、メチル基およびメトキシ基から選択されたものであり、R14およびR15が各々水素であるか;または
(vi)R13およびR16が、各々フッ素、塩素およびメチル基から選択されたものであり;R14がフッ素、塩素およびメトキシ基から選択されたものであり;そしてR15が、水素であるか;または
(vii)R13およびR14が各々水素であり、R15がメトキシ基であり、R16がフッ素であるか、またはR15およびR16が、フェニル環の炭素原子とともに、以下の基:
【化11】

を形成している、請求項65に記載の化合物。
【請求項67】
(iii)R13がフッ素、塩素およびメチル基から選択されたものであり、R16がフッ素、塩素、メチル基およびメトキシ基から選択されたものであり、R14およびR15が各々水素であるか;または
(vi)R13、R14およびR16が、各々フッ素であり、R15が水素であるか;または
(vii)R13およびR14が、各々水素であり、R15およびR16が、フェニル環の炭素原子とともに、以下の基:
【化12】

を形成している、請求の範囲65に記載の化合物。
【請求項68】
式(VI)で表される、請求項1に記載の化合物:
【化13】

(式中、
〜Qは、請求項1〜67のいずれか一項で定義した通りであり;
AがNH(C=O)またはC=Oのとき、
1cは、
(a)一置換フェニル基(但し、ここでの置換基は、o−アミノ基、o−メトキシ基;o−クロロ基;p−クロロ基;o−ジフルオロメトキシ基;o−トリフルオロメトキシ基;o−t−ブチルオキシ基;m−メチルスルホニル基およびp−フルオロ基から選択されたものである);
(b)2,4−または2,6−二置換フェニル基(但し、一つの置換基はo−メトキシ基、o−エトキシ基、o−フルオロ基、p−モルホリノ基から選択されたものであり、他方の置換基はo−フルオロ基、o−クロロ基、p−クロロ基およびp−アミノ基から選択されたものである);
(c)2,5−二置換フェニル基(但し、一つの置換基はo−フルオロ基およびo−メトキシ基から選択されたものであり、他方の置換基はm−メトキシ基、m−イソプロピル基、m−フルオロ基、m−トリフルオロメトキシ基、m−トリフルオロメチル基、m−メチルスルファニル基、m−ピロリジノスルホニル基、m−(4−メチルピペラジン−1−イル)スルホニル基、m−モルホリノスルホニル基、m−メチル基、m−クロロ基およびm−アミノスルホニル基から選択されたものである);
(d)2,4,6−三置換フェニル基(但し、ここでの置換基は、同一または異なっていてもよく、各々o−メトキシ基、o−フルオロ基、p−フルオロ基、p−メトキシ基から選択されたものであるが、但し複数のメトキシ置換基は存在しない);
(e)2,4,5−三置換フェニル基(但し、ここでの置換基は、同一または異なっていてもよく、各々o−メトキシ基、m−クロロ基およびp−アミノ基から選択されたものである);
(f)非置換ベンジル基;2,6−ジフルオロベンジル基;α,α−ジメチルベンジル基;1−フェニルシクロプロピル−1−イル基;およびα−t−ブトキシカルボニルアミノベンジル基;
(g)非置換2−フリル基、または4−(モルホリン−4−イルメチル)基、ピペリジニルメチル基から選択された単一の置換基;およびメチル基から選択される任意のさらなる置換基を有する2−フリル基;
(h)非置換ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル基;
(i)1個または2個のC1−4アルキル基で置換されたイソキサゾリル基;
(j)4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル基;
(k)3−t−ブチル−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル基;
(l)キオキサリニル基;
(m)ベンゾ[c]イソキサゾール−3−イル基;
(n)2−メチル−4−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル基;
(o)3−フェニルアミノ−2−ピリジル基;
(p)1−トルエンスルホニルピロール−3−イル基;
(q)2,4−ジメトキシ−3−ピリジル基;および6−クロロ−2−メトキシ−4−メチル−3−ピリジル基;
(r)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−イル基;
(s)5−クロロ−2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−イル基;
(t)3−メトキシ−ナフチル−2−イル基;
(u)2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イル基;
(v)1個または2個のメチル基により、5員環に置換がなされていてもよい、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニル基;
(w)2−メチルベンゾ−キサゾール−7−イル基;
(x)4−アミノシクロヘキシル−1−イル基;
(y)1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−6−イル基;
(z)2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾフラン−3−イル基;
(aa)2−ピリミジニル−1−ピペリジン−4−イル基;および1−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)−ピペリジン−4−イル基および1−メチルスルホニルピペリジン−4−イル基;
(ab)1−シアノシクロプロピル基;
(ac)N−ベンジルモルホリン−2−イル基;
から選択されたものであり、
およびAがNH(C=O)であるとき、R1‘がさらに、
(ad)非置換フェニル基
から選択され;
9bは、水素;塩素;メトキシ基;メチルスルホニル基;4−メチル−ピペラジン−1−イルカルボニル基;モルホリノカルボニル基;モルホリノメチル基;ピロリジニルカルボニル基;N−メチル−ピペリジニルオキシ基;ピロリジニルエトキシ基;モルホリノプロピルアミノメチル基;4−シクロペンチル−ピペラジン−1−イルメチル基;4−エチルスルホニル−ピペラジン−1−イルメチル基;モルホリノスルホニル基;4−(4−メチルシクロヘキシル)−ピペラジン−1−イルメチル基から選択されたものであり;そして
7bは、水素;メチル基;メトキシ基およびエトキシ基から選択されたものである)。
【請求項69】
9bがモルホリノメチル基およびメトキシ基から選択されたものであり、R9bがメトキシ基であるときR7bはメトキシ基であるか、またはR9bがモルホリノメチル基であるときR7bは水素である、請求項68に記載の化合物。
【請求項70】
式(VII)で表される、請求項1に記載の化合物:
【化14】

(式中、R1dは請求項1〜69のいずれか一項で定義したR基、R1a基、R1b基またはR1c基であり、RおよびQ〜Qは請求項1〜69のいずれか一項で定義した通りである。
【請求項71】
式(VIIa)で表される、請求項70に記載の化合物。
【化15】

【請求項72】
AがNH(C=O)であり、R1dが非置換C3−6シクロアルキル基またはR1c基である、請求項70または71に記載の化合物。
【請求項73】
前記C3−6シクロアルキル基が、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基である、請求項72に記載の化合物。
【請求項74】
1dが、シクロプロピル基である、請求項73に記載の化合物。
【請求項75】
1dが、2,6−ジフルオロフェニル基である、請求項72に記載の化合物。
【請求項76】
がSであり、QがCR(式中、Rは水素である)である、請求項74または75に記載の化合物。
【請求項77】
がCHであり、QがSである、請求項1に記載の化合物。
【請求項78】
式(VIII)で表される、請求項1に記載の化合物:
【化16】

(式中、R1eは、請求項1〜77のいずれか一項で定義したR1a基またはR1b基である)。
【請求項79】
式(IX)で表される、請求項1に記載の化合物:
【化17】

(式中、R1dは請求項1〜78のいずれか一項で定義した通りであり、Eは結合、CHまたはCHCHであり、R22は水素、ハロゲン(例えば、フッ素または塩素)およびC1−2アルコキシ基(例えば、メトキシ基)から選択されたものであり、Gは、N、OおよびSから選択された3個以下のヘテロ原子環員を含み、請求項1〜78のいずれか一項で定義した1〜4個(好ましくは2個以下、例えば0または1個)のR10基により置換されていてもよい、4〜7員飽和複素環である)。
【請求項80】
N−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2,6−ジフルオロ−ベンズアミド;
2,6−ジフルオロ−N−[4−(6−モルホリン−4−イルメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]ベンズアミド;
2,6−ジフルオロ−N−[3−(5−モルホリン−4−イルメチル−1H−インドール−2−イル)−イソチアゾール−4−イル]−ベンズアミド;
2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸[4−(6−モルホリン−4−イルメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−アミド;
2−クロロ−4−モルホリン−4−イル−N−[4−(6−モルホリン−4−イルメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ベンズアミド;
ピロリジン−2−カルボン酸[4−(5,6−ジメトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−アミド;
1−メチル−ピペリジン−4−カルボン酸[4−(5,6−ジメトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−アミド;
1−シクロプロピル−3−[3−(5−モルホリン−4−イルメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ウレア;
1−(2,6−ジフルオロフェニル)−3−[3−(5−モルホリン−4−イルメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ウレア;
1−シクロプロピル−3−[3−(5−モルホリン−4−イルメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−イソチアゾール−4−イル]−ウレア;もしくは
1−(2,6−ジフルオロフェニル)−3−[3−(5−モルホリン−4−イルメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−イソチアゾール−4−イル]−ウレア;
またはそれらの塩、互変異性体、N−酸化物もしくは溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項81】
サイクリン依存性キナーゼまたはグリコーゲンシンターゼキナーゼ−3が介在する疾病状態または病状の予防または治療用の医薬を製造するための、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項82】
サイクリン依存性キナーゼまたはグリコーゲンシンターゼキナーゼ−3が介在する疾病状態または病状を予防または治療する方法であって、必要としている被験者に、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含んでなる、方法。
【請求項83】
サイクリン依存性キナーゼまたはグリコーゲンシンターゼキナーゼ−3が介在する疾病状態または病状の発生を軽減または減少させる方法であって、必要としている被験者に、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含んでなる、方法。
【請求項84】
哺乳動物における異常細胞増殖を含むかまたはこれにより生じる疾病または病状を治療する方法であって、異常細胞増殖を阻害するのに有効な量の請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を、前記哺乳動物に投与することを含んでなる、方法。
【請求項85】
哺乳動物における異常細胞増殖を含むかまたはこれにより生じる疾病または病状の発生を軽減または減少させる方法であって、異常細胞増殖を阻害するのに有効な量の請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を前記哺乳動物に投与することを含んでなる、方法。
【請求項86】
哺乳動物における異常細胞増殖を含むかまたはこれにより生じる疾病または病状を治療する方法であって、cdkキナーゼ(例えば、cdk1またはcdk2)またはグリコーゲンシンターゼキナーゼ−3活性を阻害するのに有効な量の請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を前記哺乳動物に投与することを含んでなる、方法。
【請求項87】
哺乳動物における異常細胞増殖を含むかまたはこれにより生じる疾病または病状の発生を軽減または減少させる方法であって、cdkキナーゼ(例えば、cdk1またはcdk2)またはグリコーゲンシンターゼキナーゼ−3活性を阻害するのに有効な量の請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を前記哺乳動物に投与することを含んでなる、方法。
【請求項88】
サイクリン依存性キナーゼまたはグリコーゲンシンターゼキナーゼ−3を阻害する方法であって、前記キナーゼを、本明細書で定義した式(I)で表されるキナーゼ阻害化合物と接触させることを含んでなる、方法。
【請求項89】
請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を用いて、サイクリン依存性キナーゼまたはグリコーゲンシンターゼキナーゼ−3の活性を阻害することにより、細胞プロセス(例えば、細胞分裂)を調節する方法。
【請求項90】
オーロラキナーゼ(例えば、オーロラAキナーゼまたはオーロラBキナーゼ)のアップレギュレーションによって特徴付けられる疾病または病状の予防または治療用の医薬を製造するための、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項91】
オーロラキナーゼ(例えば、オーロラAキナーゼまたはオーロラBキナーゼ)のアップレギュレーションによって特徴付けられる癌の予防または治療用の医薬を製造するための、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項92】
オーロラA遺伝子のIle31変異体を有するサブ集団から選択された患者における癌の予防または治療用の医薬を製造するための、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項93】
オーロラA遺伝子のIle31変異体を有するサブ集団の一部分を構成していると診断された患者における癌の予防または治療用の医薬を製造するための、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項94】
オーロラキナーゼ(例えば、オーロラAキナーゼまたはオーロラBキナーゼ)のアップレギュレーションにより特徴付けられる疾病または病状を予防または治療する方法であって、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含んでなる、方法。
【請求項95】
オーロラキナーゼ(例えば、オーロラAキナーゼまたはオーロラBキナーゼ)のアップレギュレーションにより特徴付けられる疾病または病状の発生を軽減または減少させる方法であって、請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含んでなる、方法。
【請求項96】
癌を患っているかまたは患っている疑いのある患者における癌を予防または治療する(または発生を軽減または減少させる)方法であって、(i)患者を診断試験して患者がオーロラA遺伝子のIle31変異体を有するかどうかを判定する工程と、(ii)患者が前記変異体を有する場合、患者に、オーロラキナーゼ阻害活性を有する請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を投与する工程とを含んでなる、方法。
【請求項97】
オーロラキナーゼ(例えば、オーロラAキナーゼまたはオーロラBキナーゼ)のアップレギュレーションにより特徴付けられる疾病状態または病状を予防または治療する(または発生を軽減または減少させる)方法であって、(i)患者を診断試験してオーロラキナーゼのアップレギュレーションに特徴的なマーカーを検出する工程と、(ii)診断試験の結果、オーロラキナーゼのアップレギュレーションを示すと判定された場合に、患者に、オーロラキナーゼ阻害活性を有する請求項1〜80のいずれか一項に記載の化合物を投与する工程とを含んでなる、方法。
【請求項98】
医薬に使用される、式(I)で表される化合物。
【請求項99】
上記した使用および方法のために本明細書で定義されており、および本明細書に記載されている、化合物。
【請求項100】
B細胞リンパ腫を治療するための、式(I)で表される化合物、またはその塩(例えば、酸付加塩)、溶媒和物、互変異性体もしくはN−酸化物。
【請求項101】
慢性リンパ性白血病を治療するための、式(I)で表される化合物、またはその塩(例えば、酸付加塩)、溶媒和物、互変異性体もしくはN−酸化物。
【請求項102】
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫を治療するための、式(I)で表される化合物、またはその塩(例えば、酸付加塩)、溶媒和物、互変異性体もしくはN−酸化物。
【請求項103】
B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫または慢性リンパ性白血病を治療する方法であって、そのような治療を必要としている患者に、式(I)で表される化合物、またはその塩(例えば、酸付加塩)、溶媒和物、互変異性体もしくはN−酸化物を投与することによる、方法。
【請求項104】
白血病、特に再発性または不応性急性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、急性リンパ性白血病および慢性骨髄性白血病を治療するための、式(I)で表される化合物、またはその塩(例えば、酸付加塩)、溶媒和物、互変異性体もしくはN−酸化物。
【請求項105】
請求項1〜80のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を製造する方法であって、式(XII)の化合物を環化することを含んでなる、方法:
【化18】

(式中、R′はRまたはN−保護基であり、R、R、R、RおよびQ〜Qは請求項1〜80のいずれか一項で定義した通りであるが、但しR−A−におけるA部分はC=O基を含んでいる)。
【請求項106】
請求項1〜80のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を製造する方法であって、式(X)の化合物と式(XI)の化合物とを、アミド生成および環化条件下で反応させることを含んでなる、方法:
【化19】

(式中、R′はRまたはN−保護基であり、R、R、R、RおよびQ〜Qは請求項1〜80のいずれか一項で定義した通りであるが、但しR−A−におけるA部分はC=O基を含んでいる)。
【請求項107】
請求項1〜80のいずれか一項に記載の式(I)(式中、QはSであり、QはCHである)の化合物を製造する方法であって、式(XXII)の化合物:
【化20】

(式中、PGは保護基であり、R,RおよびRは請求項1〜106のいずれか一項で定義した通りである)
を環化させ、その後必要な場合には前記保護基PGを除去することを含んでなる、方法。
【請求項108】
式(XXII)の化合物が、式(XXI)の化合物と式(XI)の化合物:
【化21】

とを、アミド生成条件下で反応させることにより生成する、請求項107に記載の方法。

【公表番号】特表2008−526721(P2008−526721A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−548895(P2007−548895)
【出願日】平成17年12月30日(2005.12.30)
【国際出願番号】PCT/GB2005/005089
【国際公開番号】WO2006/070192
【国際公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願人】(504162110)アステックス、セラピューティックス、リミテッド (45)
【氏名又は名称原語表記】ASTEX THERAPEUTICS LIMITED
【Fターム(参考)】