説明

CPU内蔵装置、認証解除方法(ログアウト方法)、認証方法(ログイン方法)

【課題】正しいパスワードを入力したユーザにCPU内蔵装置の使用を可能にするため、認証状態に保持されるCPU内蔵装置において、認証解除忘れを防止すること。
【解決手段】パスワードを記憶するパスワード記憶メモリC7bと、パスワード入力画面11を表示器UI3に表示するパスワード入力画面表示手段C5aと、入力されたパスワードが正しいか否か判別するパスワード判別手段C7aを有する有資格ユーザ認証手段C7と、認証状態に保持する認証状態保持手段C9と、所定の認証状態解除条件を記憶する認証状態解除条件記憶手段C8eと、認証状態解除条件が成立したか否かを判別する認証状態解除条件判別手段C11と、CPU内蔵装置Uを使用不可能な状態に保持する非認証状態保持手段C13と、認証状態自動解除条件を設定する認証状態自動解除条件設定手段C8と、を有するCPU内蔵装置U。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示器および複数の機能を有し且つCPUを内蔵したCPU内蔵装置、前記CPU内蔵装置を使用可能な認証状態(ログインした状態)から認証解除(ログアウト)する認証解除方法(ログアウト方法)、および前記CPU内蔵装置を使用可能な状態とするための認証作業(ログイン作業)を行う認証方法(ログイン方法)に関し、特に、次の構成要件(1)〜(4)を備えた前記CPU内蔵装置と、前記CPU内蔵装置に対する前記認証解除方法(ログアウト方法)と、前記認証方法(ログイン方法)とに関する。
【0002】
(1)前記CPU内蔵装置を使用する資格を有するユーザのIDまたはパスワード等を記憶するパスワード記憶メモリ。
(2)前記CPU内蔵装置を使用しようとするユーザに前記パスワードを入力することを要求するパスワード入力画面を前記表示器に表示するパスワード入力画面表示手段。
(3)前記パスワード入力画面にユーザが入力したパスワード(入力パスワード)が前記パスワード記憶メモリに記憶されたパスワード(記憶パスワード)と一致している場合に正しいパスワードが入力されたと判別するパスワード判別手段を有し、前記正しいパスワードが入力された場合に、前記正しいパスワードを入力したユーザが前記CPU内蔵装置を使用する資格の有るユーザ(有資格ユーザ)であると認証する有資格ユーザ認証手段。
(4)前記使用可能ユーザ認証手段が前記有資格ユーザであると認証した場合に、前記有資格ユーザが前記CPU内蔵装置を使用可能な状態である認証状態(ログイン状態)に保持する認証状態保持手段。
【0003】
本明細書において、「CPU内蔵装置」は、表示器および複数の機能を有し且つCPUを内蔵した装置を意味し、その具体例としては、複写機、ファクシミリ装置、複写機能およびファクシミリ機能等を有する複合機、パソコン、計算機、データベースサーバ等を挙げることができる。
【背景技術】
【0004】
前記種類のCPU内蔵装置には、セキュリティー保護や、目的以外の不正使用を防止するため、IDやパスワード入力により認証を行うものがある。前記セキュリティ保護機能等を有するCPU内蔵装置では、IDやパスワード入力により一度認証されると、認証解除をするまで認証されたユーザ権限の範囲で装置を使用する(ログインする)ことができる。しかし、ユーザが認証解除をせずにその場から離れると、他者が認証されたユーザの権限で装置を不正使用するおそれがある。このため、従来のセキュリティー保護機能等を有する前記CPU内蔵装置では、明示的な認証解除操作(認証解除キー入力等)や装置の操作終了条件(オートクリア等)で認証解除をしていた。しかし、このような認証解除方法では、前述のように他者による不正使用(操作)を防止することが困難である。
セキュリティー保護機能等を有する前記種類のCPU内蔵装置の他者による不正使用を防止するための技術として、下記の従来技術(J01)が公知である。
【0005】
(J01)特許文献1(特開2002−342284号公報)記載の技術
前記特許文献1には、ネットワークに接続された複数の計算機のうちのいずれかの計算機にログインし、その計算機のログアウトをし忘れて他の計算機を使用していると、ネットワークの通信部1は、計算機100にログイン中のユーザが他の計算機に同時にログインしているか否かを判定し、同時にログインしていると判定された場合に、各計算機における最終操作時刻を比較し、その結果、最近操作が行われたのが他の計算機であると判定された場合、最近にログインした計算機のディスプレイ装置300の画面をロックしたり、他の計算機からのログアウトを促すメッセージを表示したりする技術が記載されている。
【特許文献1】特開2002−342284号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
(従来技術(J01)の問題点)
前記従来技術(特許文献1記載の技術)は、ユーザが使用中の装置が接続されているネットワークの通信部がユーザのログイン状態を監視しており、ユーザが使用中の装置に対して、前記ユーザがユーザの必要性に応じたログオフ条件を設定することができないという問題点がある。
【0007】
本発明は、前述の事情に鑑み、表示器および複数の機能を有し且つCPUを内蔵したCPU内蔵装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置、複写機能およびファクシミリ機能等の有する複合機、パソコン、計算機、データベースサーバ等)において、次の記載内容(O01),(O02)を技術的課題とする。
(O01)CPU内蔵装置を使用しようとするユーザが認証を受ける時(ログイン時)に認証解除条件を設定することにより、認証後に認証状態に保持されるCPU内蔵装置の認証解除忘れを防止すること。
(O02)認証状態(ログイン状態)のCPU内蔵装置の使用終了後の認証解除(ログアウト)忘れを未然に防止することにより、他者によるCPU内蔵装置の無断継続使用を防止すること。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(本発明)
次に、前記課題を解決した本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施の形態の具体例(実施例)の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。また、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
【0009】
(第1発明)
前記技術的課題を解決するために、第1発明のCPU内蔵装置は、表示器および複数の機能を有し且つCPUを内蔵したCPU内蔵装置であって、次の構成要件(A01)〜(A06)を備えたことを特徴とする。
(A01)前記CPU内蔵装置(U)を使用しようとするユーザが前記CPU内蔵装置(U)を使用する資格のある有資格ユーザであると認証する有資格ユーザ認証手段(C7)、
(A02)前記有資格ユーザ認証手段(C7)が前記有資格ユーザであると認証した場合に、前記有資格ユーザが前記CPU内蔵装置(U)を使用可能な状態である認証状態に保持する認証状態保持手段(C9)、
(A03)所定の認証状態解除条件を記憶する認証状態解除条件記憶手段(C8e)、
(A04)前記認証状態解除条件が成立したか否かを判別する認証状態解除条件判別手段(C11)、
(A05)前記認証状態解除条件が成立した場合に、ユーザが前記CPU内蔵装置(U)を使用不可能な状態である非認証状態に保持する非認証状態保持手段(C13)、
(A06)前記認証状態を自動的に解除するための認証状態を自動解除条件(すなわち、ログアウト状態移行条件)を設定する認証状態自動解除条件設定手段(C8e)。
【0010】
(第1発明の作用)
前記構成要件(A01)〜(A06)を備えた第1発明のCPU内蔵装置では、有資格ユーザ認証手段(C7)は、前記CPU内蔵装置(U)を使用しようとするユーザが前記CPU内蔵装置(U)を使用する資格のある有資格ユーザであると認証する。
認証状態保持手段(C9)は、前記有資格ユーザ認証手段(C7)が前記有資格ユーザであると認証した場合に、前記有資格ユーザが前記CPU内蔵装置(U)を使用可能な状態である認証状態に保持する。
認証状態解除条件記憶手段(C8e)は、所定の認証状態解除条件を記憶する。認証状態解除条件判別手段(C11)は、前記認証状態解除条件が成立したか否かを判別する。非認証状態保持手段(C13)は、前記認証状態解除条件が成立した場合に、ユーザが前記CPU内蔵装置(U)を使用不可能な状態である非認証状態に保持する。
認証状態自動解除条件設定手段(C8e)は、前記認証状態を自動的に解除するための認証状態自動解除条件(すなわち、ログアウト状態移行条件)を設定する。
【0011】
(第1発明の形態1)
第1発明の形態1のCPU内蔵装置は、前記第1発明において、次の構成要件(A07)を備えたことを特徴とする。
(A07)前記CPU内蔵装置(U)を使用する資格を有するユーザであることを特定するパスワードを記憶するパスワード記憶メモリ(C7b)と、前記CPU内蔵装置(U)を使用しようとするユーザが入力した入力パスワードが前記パスワード記憶メモリ(C7b)に記憶された記憶パスワードと一致している場合に正しいパスワードが入力されたと判別するパスワード判別手段(C7a)とを有し、前記正しいパスワードが入力された場合に、前記正しいパスワードを入力したユーザが前記CPU内蔵装置(U)を使用する資格の有る有資格ユーザであると認証する前記有資格ユーザ認証手段(C7)。
【0012】
(第1発明の形態1の作用)
前記構成要件(A07)を備えた第1発明の形態1のCPU内蔵装置では、前記有資格ユーザ認証手段(C7)は、前記CPU内蔵装置(U)を使用する資格を有するユーザであることを特定するパスワードを記憶するパスワード記憶メモリ(C7b)と、前記CPU内蔵装置(U)を使用しようとするユーザが入力した入力パスワードが前記パスワード記憶メモリ(C7b)に記憶された記憶パスワードと一致している場合に正しいパスワードが入力されたと判別するパスワード判別手段(C7a)とを有し、前記正しいパスワードが入力された場合に、前記正しいパスワードを入力したユーザが前記CPU内蔵装置(U)を使用する資格の有る有資格ユーザであると認証する。
【0013】
(第1発明の形態2)
第1発明の形態2のCPU内蔵装置は、前記第1発明において、次の構成要件(A08)を備えたことを特徴とする。
(A08)前記CPU内蔵装置(U)を使用する資格を有するユーザであることを特定するユーザ識別番号を記憶するユーザ識別番号記憶メモリと、前記ユーザ識別番号を記憶されたユーザ識別カードが着脱可能に挿入されるユーザ識別カード挿入口と、前記CPU内蔵装置(U)を使用しようとするユーザが挿入したユーザ識別カードから読み出されたユーザ識別番号(読取識別番号)が前記ユーザ識別番号記憶メモリに記憶されたユーザ識別番号(記憶識別番号)と一致している場合に正しいユーザ識別カードがユーザ識別カード挿入口から挿入されたと判別するユーザ識別カード判別手段とを有し、前記正しい識別カードが挿入された場合に、前記正しいユーザ識別カードを挿入したユーザが前記CPU内蔵装置を使用する資格の有る有資格ユーザであると認証する前記有資格ユーザ認証手段(C7)。
【0014】
(第1発明の形態2の作用)
前記構成要件(A08)を備えた第1発明の形態2のCPU内蔵装置では、前記有資格ユーザ認証手段(C7)は、前記CPU内蔵装置(U)を使用する資格を有するユーザであることを特定するユーザ識別番号を記憶するユーザ識別番号記憶メモリと、前記ユーザ識別番号を記憶されたユーザ識別カードが着脱可能に挿入されるユーザ識別カード挿入口と、前記CPU内蔵装置(U)を使用しようとするユーザが挿入したユーザ識別カードから読み出されたユーザ識別番号(読取識別番号)が前記ユーザ識別番号記憶メモリに記憶されたユーザ識別番号(記憶識別番号)と一致している場合に正しいユーザ識別カードがユーザ識別カード挿入口から挿入されたと判別するユーザ識別カード判別手段とを有し、前記正しい識別カードが挿入された場合に、前記正しいユーザ識別カードを挿入したユーザが前記CPU内蔵装置を使用する資格の有る有資格ユーザであると認証する。
【0015】
(第1発明の形態3)
第1発明の形態3のCPU内蔵装置は、前記第1発明または第1発明の形態1もしくは2において次の構成要件(A09)を備えたことを特徴とする。
(A09)前記CPU内蔵装置(U)が有する複数の機能の中で、前記認証状態(ログイン状態)での前記有資格ユーザが使用可能な機能を設定する使用可能機能設定手段(C15)。
【0016】
(第1発明の形態3の作用)
前記構成要件(A09)を備えた第1発明の形態3のCPU内蔵装置では、使用可能機能設定手段(C15)は、前記CPU内蔵装置(U)が有する複数の機能の中で、前記ログイン状態での前記有資格ユーザが使用可能な機能を設定する。
【0017】
(第2発明)
第2発明の認証解除方法(ログアウト方法)は、次の構成要件(B01)〜(B03)を備えたことを特徴とする。
(B01)前記表示器(UI3)および複数の機能を有し且つCPUを内蔵したCPU内蔵装置(U)をユーザが使用可能な状態である認証状態から使用不可能な非認証状態への移行条件である認証状態自動解除条件を、認証作業時(ログイン作業時)に設定する認証状態自動解除条件設定工程、
(B02)前記認証状態において前記ユーザが前記CPU内蔵装置(U)を使用可能な状態に保持する認証状態保持工程中に、前記認証状態自動解除条件が成立したか否かを判別する認証状態解除条件成立判別工程、
(B03)前記認証状態自動解除条件が成立した場合にCPU内蔵装置(U)をユーザが使用可能な状態である認証状態から使用不可能な非認証状態に自動的に移行する状態移行工程。
【0018】
(第2発明の作用)
前記構成要件(B01)〜(B03)を備えた第2発明の認証解除方法(ログアウト方法)では、認証状態自動解除条件設定工程(すなわち、ログイン状態自動解除条件設定工程、またはログアウト状態自動移行条件設定工程)では、表示器(UI3)および複数の機能を有し且つCPUを内蔵したCPU内蔵装置(U)をユーザが使用可能な状態である認証状態から使用不可能な非認証状態への移行条件である認証状態自動解除条件(ログイン状態自動解除条件、ログアウト状態自動移行条件)を、認証作業時(ログイン作業時)に設定する。
認証状態解除条件成立判別工程は、前記認証状態において前記ユーザが前記CPU内蔵装置(U)を使用可能な状態に保持する認証状態保持工程中に、前記認証状態自動解除条件が成立したか否かを判別する。
状態移行工程では、前記認証状態自動解除条件(ログイン状態自動解除条件)が成立した場合にCPU内蔵装置(U)をユーザが使用可能な状態である認証状態から使用不可能な非認証状態に自動的に移行する。
【0019】
(第2発明の形態1)
第2発明の形態1の認証解除方法(ログアウト方法)は、前記第2発明において次の構成要件(B04)を備えたことを特徴とする。
(B04)前記ユーザが前記CPU内蔵装置(U)を使用不可能な状態である前記非認証状態(ログアウト状態)に保持する非認証状態保持工程(ログアウト状態保持工程)。
【0020】
(第2発明の形態1の作用)
前記構成要件(B04)を備えた第2発明の形態1のログアウト方法では、非認証状態保持工程(ログアウト状態保持工程)において、前記ユーザが前記CPU内蔵装置(U)を使用不可能な状態である前記非認証状態(ログアウト状態)に保持する。
【0021】
(第3発明)
第3発明の認証方法(ログイン方法)は、次の構成要件(C01)〜(C03)を備えたことを特徴とする。
(C01)前記表示器(UI3)および複数の機能を有し且つCPUを内蔵したCPU内蔵装置(U)を使用しようとするユーザにパスワードを入力することを要求するパスワード入力画面(11)を、前記表示器(UI3)に表示するパスワード入力画面表示工程、
(C02)前記パスワード入力画面(11)にユーザが入力した入力パスワードが前記パスワード記憶メモリ(C7b)に記憶された記憶パスワードと一致している場合に正しいパスワードが入力されたと判別するパスワード判別工程を含み、前記正しいパスワードが入力されたと判別された場合に、前記正しいパスワードを入力したユーザが前記CPU内蔵装置(U)を使用する資格の有る有資格ユーザであると認証する有資格ユーザ認証工程、
(C03)前記正しいパスワードを入力したユーザを前記有資格ユーザであると認証した場合に、前記有資格ユーザが前記CPU内蔵装置(U)の機能を使用可能な状態である認証状態に保持する認証状態保持工程に入る前に、前記認証状態を解除するための認証状態解除条件を設定する認証状態解除条件設定工程。
【0022】
(第3発明の作用)
前記構成要件(C01)〜(C03)を備えた第3発明の認証方法(ログイン方法)では、パスワード入力画面表示工程において、前記表示器(UI3)および複数の機能を有し且つCPUを内蔵したCPU内蔵装置(U)を使用しようとするユーザにパスワードを入力することを要求するパスワード入力画面(11)を、前記表示器(UI3)に表示する。
有資格ユーザ認証工程のパスワード判別工程では、前記パスワード入力画面(11)にユーザが入力した入力パスワードが前記パスワード記憶メモリ(C7b)に記憶された記憶パスワードと一致している場合に正しいパスワードが入力されたと判別する。前記有資格ユーザ認証工程では、前記正しいパスワードが入力されたと判別された場合に、前記正しいパスワードを入力したユーザが前記CPU内蔵装置(U)を使用する資格の有る有資格ユーザであると認証する。
前記正しいパスワードを入力したユーザを前記有資格ユーザであると認証した場合に、認証状態解除条件設定工程では、前記有資格ユーザが前記CPU内蔵装置(U)の機能を使用可能な状態である認証状態に保持する認証状態保持工程に入る前に、前記認証状態を解除するための認証状態解除条件を設定する。
【0023】
(第3発明の形態1)
第3発明の形態1の認証方法(ログイン方法)は、前記第3発明において次の構成要件(C04)を備えたことを特徴とする。
(C04)前記有資格ユーザ認証手段が前記有資格ユーザであると認証した場合に、前記有資格ユーザが前記CPU内蔵装置(U)の機能を使用可能な状態である認証状態に保持する認証状態保持工程に入る前に、前記認証状態での前記有資格ユーザが使用可能な機能を設定する使用可能機能設定工程。
【0024】
(第3発明の形態1の作用)
前記構成要件(C04)を備えた第3発明の形態2の認証方法(ログイン方法)では、前記有資格ユーザが前記CPU内蔵装置(U)の機能を使用可能な状態である認証状態に保持する認証状態保持工程に入る前に、使用可能機能設定工程において、前記認証状態での前記有資格ユーザが使用可能な機能を設定する。
【発明の効果】
【0025】
前述の本発明は、表示器および複数の機能を有し且つCPUを内蔵したCPU内蔵装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置、複写機能およびファクシミリ機能等の有する複合機、パソコン、計算機、データベースサーバ等)において、次の効果(E01),(E02)を奏する。
(E01)CPU内蔵装置を使用しようとするユーザが認証を受ける時(ログイン時)に認証解除条件を設定することにより、認証後に認証状態に保持されるCPU内蔵装置の認証解除忘れを防止することができる。
(E02)認証状態(ログイン状態)のCPU内蔵装置の使用終了後の認証解除(ログアウト)忘れを未然に防止することにより、他者によるCPU内蔵装置の無断継続使用を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【実施例1】
【0027】
図1は実施例1のCPU内蔵装置としての画像形成装置の説明図である。
図1において、CPU内蔵装置としての画像形成装置Uはプリンタ機能、複写機能、FAX機能を有する複合機により構成されている。前記画像形成装置Uは、画像記録が行われる画像記録装置(IOT(イメージアウトプットターミナル)、プリンタ部)U1と、原稿画像を読取る画像読取装置(IIT(イメージインプットターミナル)、スキャナ部)U2と、前記スキャナ部U2の画像読取り位置に原稿を自動的に搬送する自動原稿搬送装置(ADF(オートドキュメントフィーダ))U3と、を有する。前記画像記録部U1には、給紙用のシート(印刷用紙)が収容される複数の給紙トレイTRと、画像が記録されたシートが排紙される排紙トレイTRhとが設けられている。前記画像読取装置U2は、ユーザがコピースタート等の作動指令信号を入力操作するUI(ユーザインタフェース)を有している。前記実施例1の画像形成装置Uは、記録された画像の画像記録面が下面となる状態(フェイスダウン状態)で前記排紙トレイTRhに排紙される。
前記自動原稿搬送装置U3は、原稿が重ねて配置される原稿給紙トレイTG1と、前記原稿給紙トレイから取出され、前記画像読取装置U2の原稿読取位置を通過して排出される原稿排出トレイTG2とを有している。
【0028】
(画像形成装置Uの機能)
図2は実施例1の画像形成装置の機能をブロック(機能ブロック)で示したブロック線図である。
図2において、画像形成装置UのコントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、ハードディスクやROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有している。
前記構成の画像形成装置Uは、前記ハードディスクやROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0029】
前記画像形成装置UのコントローラCには、信号出力要素としての前記UI(ユーザインタフェース)が接続されている。前記UIは、コピースタートキーUI1、テンキーUI2、表示器UI3、タッチパネル(画像選択検出部材)UI4、認証解除キーUI5およびメニューキーUI6等を有している。また、前記コントローラCは、画像記録装置U1(プリンタ部)、画像読取装置U2(スキャナ部)および自動原稿搬送装置U3等の制御信号を出力する。なお、ユーザの入力を検出する前記タッチパネルUI4は、ユーザの入力に応じて所定の画像が表示される表示器UI3に重ねて配置されている。
前記コントローラCは、次に説明する各機能実現手段(プログラムモジュール)を有している。
【0030】
(画像形成装置UのコントローラCの機能)
C1:自動原稿搬送装置制御手段
自動原稿搬送装置制御手段C1は、コピースタートキーUI1の入力に応じて、自動原稿搬送装置U3の動作を制御して、自動原稿搬送装置U3にセットされた原稿を画像読取装置U2の原稿読取り位置に搬送する。
C2:画像読取装置制御手段
画像読取装置制御手段C2は、コピースタートキーUI1の入力に応じて、画像読取装置U2の動作を制御して、プラテンガラス上の原稿または自動原稿搬送装置U3により搬送された原稿の画像を読取る。
C3:画像記録装置制御手段
画像記録装置制御手段C3は、公衆回線を介して受信したイメージデータや前記画像読取装置U2で読取った原稿画像に応じて記録用紙に画像を記録し、排紙トレイTRhに排出する。
C4:イメージデータ送受信手段
イメージデータ送受信手段C4は、公衆回線を介して他の画像形成装置との間でイメージデータを送受信する。
【0031】
C5:画面表示手段(図2参照)
画面表示手段C5は、パスワード入力画面表示手段C5aと、認証エラー画面表示手段C5bと、認証状態解除条件設定画面表示手段C5cと、回数条件設定画面表示手段C5dと、時間条件設定画面表示手段C5eと、認証状態解除操作設定画面表示手段C5fと、認証状態解除用マシン状態設定画面表示手段C5gと、認証状態解除条件一覧画面表示手段C5hと、メニュー画面表示手段C5iと、を有し、ユーザの入力や通信回線を介して受信した情報(イメージデータ等)に応じた画面(画像)を前記表示器UI3に表示する。なお、前述したように表示器UI3の画像表示面には、タッチパネルUI4が重ねて配置されている。
【0032】
図3は実施例1のユーザインタフェースの表示器に表示される画面の説明図であり、図3Aはパスワード入力画面の説明図、図3Bは認証エラー画面の説明図である。
図4は実施例1のユーザインタフェースの表示器に表示される画面の説明図であり、図4Aは認証状態解除条件設定画面の説明図、図4Bは回数条件設定画面の説明図である。
図5は実施例1のユーザインタフェースの表示器に表示される画面の説明図であり、図5Aは時間条件設定画面の説明図、図5Bは認証状態解除操作設定画面の説明図である。
図6は実施例1のユーザインタフェースの表示器に表示される画面の説明図であり、図6Aは認証解除用マシン状態設定画面の説明図、図6Bは認証状態解除条件一覧画面の説明図、図6Cはメニュー画面の説明図である。
【0033】
C5a:パスワード入力画面表示手段
パスワード入力画面表示手段C5aは、認証用(ログイン用)のパスワードを入力するためのパスワード入力画面11(図3A参照)を前記表示器UI3に表示する。前記図3Aにおいて、前記パスワード入力画面11は、パスワードを入力するための複数の入力要素を有する入力値アイコン11aと、前記入力値アイコン11aの入力要素が選択された場合に図形または記号等(例えば「△」)が表示されるパスワード表示欄11bと、ユーザがパスワード入力後にログインする(認証を受ける)ためのログイン用アイコン(認証用アイコン)11cと、前記パスワード表示欄11bに表示された情報を消去(クリア)するクリア用アイコン11dと、を有している。
C5b:認証エラー画面表示手段
認証エラー画面表示手段C5bは、入力されたパスワードが後述のパスワード記憶メモリC7bに記憶されたパスワードと一致しない場合に認証不可であることをユーザ(パスワード入力者)に告知する認証エラー画面12(図3B参照)を表示する。
【0034】
C5c:認証状態解除条件設定画面表示手段
認証状態解除条件設定画面表示手段C5cは、認証状態を解除する条件を設定するための認証解状態解除条件設定画面13(図4A参照)を表示する。図4Aにおいて、前記認証状態解除条件設定画面13は、認証状態を自動で解除するために回数条件設定(認証状態で使用可能なジョブの回数設定)を選択する回数設定用アイコン13aと、認証状態を自動解除するために時間条件設定(認証状態(ログイン状態)で使用可能な時間の設定)を選択する時間設定用アイコン13bと、認証状態を解除する条件を認証状態解除操作を行った場合のみに設定する認証状態解除操作設定用アイコン13cと、認証状態を自動解除する条件として認証状態解除用マシン状態(省エネモード状態)を設定する認証状態解除用マシン状態設定用アイコン13dと、ユーザが設定した認証解除条件を確認するための確認アイコン13eと、を有している。
【0035】
C5d:回数条件設定画面表示手段
回数条件設定画面表示手段C5dは、認証状態(ログイン状態)を自動解除するために使用する機能(コピー機能、FAX機能、電子メール機能、文書読込み機能、文書取出し機能)の使用可能回数を設定する回数条件設定画面14(図4B参照)を前記表示器UI3(図2参照)に表示する。図4Bにおいて、前記回数条件設定画面14は、認証状態解除条件として使用回数を設定に含まないようにするラジオボタン14aと、認証状態で継続して機能を使用する回数を1回に設定するラジオボタン14bと、認証状態で使用する機能使用可能回数を5回に設定するラジオボタン14cと、ユーザが認証状態で使用する機能使用可能回数n2(n2はユーザの入力値)を設定するためのラジオボタン14dと、選択されたラジオボタン(14a〜14dのいづれか)の入力内容を設定するための設定アイコン14eと、を有している。
なお、前記ラジオボタン(14a〜14d)は、操作画面上に現れる小さな円状のボタンであり、前記ボタン内に小径の丸を表示することにより「はい」の意思を表示する。また、複数の選択肢(14a〜14d)から1つだけを選択するのに使用される。
【0036】
C5e:時間条件設定画面表示手段
時間条件設定画面表示手段C5eは、認証状態(ログイン状態)を自動解除するまでの使用時間(認証状態継続時間)を設定する時間条件設定画面16(図5A参照)を前記表示器UI3(図2参照)に表示する。前記時間条件設定画面16は、認証状態解除条件として使用時間が含まれないようにするためのラジオボタン16aと、認証状態で継続して機能を使用する時間を10分に設定するラジオボタン16bと、認証状態で継続して機能を使用する時間t2をユーザが設定するためのラジオボタン16cと、認証状態を解除する時刻「t3a」時「t3b」分をユーザが設定するためのラジオボタン16dと、選択されたいラジオボタン(16a〜16dのいづれか)の入力内容を設定するための設定アイコン16eと、を有している。
ユーザが前記ラジオボタン16cを選択した状態では「t2」分を入力可能となり、前記ラジオボタン16dを選択した状態では時刻(「t3a」時「t3b」分)を入力可能となる。
【0037】
C5f:認証状態解除操作設定画面表示手段
認証状態解除操作設定画面表示手段C5fは、認証状態を解除する条件として認証状態の解除操作が行われたときのみに設定する認証状態解除操作設定画面17(図5B参照)を前記表示器UI3に表示する。前記認証状態解除操作設定画面17は、明示的な認証解除操作(認証解除キーUI5の入力)をするまで認証を継続する場合に選択するチェックボックス17aと、前記チェックボックス17aの情報を設定するための設定アイコン17bと、を有する。なお、前記チェックボックス17aが設定された場合、図4Aに示す前記回数条件設定(図4Aの13a参照)、時間条件設定(図4Aの13b参照)および認証状態解除用マシン状態設定(認証状態解除用マシン状態設定画面表示手段C5g(図2参照)により表示される後述の図6Aの画面参照)(図4Aの13d参照)が無効になる。したがって、前記チェックボックス17a(図5B参照)が設定された状態では、従来の画像形成装置Uの認証解除方法(明示的な認証解除操作、すなわち認証解除キーUI5の入力)のみにより、認証状態を解除することができる。
C5g:認証状態解除用マシン状態設定画面表示手段
認証状態解除用マシン状態設定画面表示手段C5g(図2参照)は、マシン状態により認証状態を自動解除するか否かの設定をする認証状態解除用マシン状態設定画面18(図6A参照)を前記表示UI3に表示する。前記認証状態解除用マシン状態設定画面18は、前記画像形成装置Uを15分放置したときに移行する省エネモードが解除された時点で認証状態を自動解除するためのチェックボックス18aと、前記チェックボックス18aの情報を設定するための設定アイコン18bと、を有している。
なお、前記認証状態解除用マシン状態設定画面表示手段C5gは、前記画像形成装置Uを15分放置したときに移行する省エネモードが起動した時点で、前記認証状態を自動解除するように設定することも可能である。
【0038】
C5h:認証状態解除条件一覧画面表示手段
認証状態解除条件一覧画面表示手段C5hは、設定された認証状態解除条件(ログイン状態解除条件、すなわちログアウト状態移行条件)を一覧表示するための認証状態解除条件一覧画面19(図6B参照)を前記表示器UI3に表示する。前記認証状態解除条件一覧画面19は、設定された認証状態解除条件(すなわち、前記使用可能設定回数、使用可能設定時間、認証状態解除操作設定の有無、および認証状態解除用マシン状態設定の有無)が表示される認証状態解除条件一覧表示欄19aと、前記認証状態解除条件一覧表示欄19aに表示された認証状態解除条件を変更するための設定変更アイコン19bと、前記認証解除条件一覧表示欄19aに表示された認証状態解除条件の確認を終了する確認終了アイコン19cと、有する。
C5i:メニュー画面表示手段
メニュー画面表示手段C5iは、画像形成装置Uの各機能(コピー機能、FAX機能、電子メール機能、文書読込み機能、文書取出し機能)を選択するためのメニュー画面21(図6C参照)を前記表示器UI3に表示する。図6Cにおいて、前記メニュー画面21は、プラテンガラス上の原稿または自動原稿搬送装置U3により搬送された原稿の画像を複写する機能を選択するコピー機能選択用アイコン21aと、公衆回線を介して他の画像形成装置にイメージデータを送信する機能を選択するFAX機能選択用アイコン21bと、公衆回線を介して電子メールを送信する機能を選択する電子メール機能選択用アイコン21cと、前記プラテンガラス上の原稿または自動原稿搬送装置U3により搬送された原稿の画像を読込む機能を選択する文書読込み機能選択用アイコン21dと、前記画像形成装置Uに記憶された情報(文書、画像等)をパソコン等に取出す(送信する)機能を選択するための文書取出し機能選択用アイコン21eと、を有している。
【0039】
C6:パスワード入力手段
パスワード入力手段C6は、入力値一時記憶メモリC6aを有している。前記入力値一時記憶メモリC6aは、前記パスワード入力画面12(図3A参照)において、前記タッチパネルUI4の検出信号に応じて選択(入力)された入力値(0〜9,*,♯)を選択された順に一時記憶する。
C7:有資格ユーザ認証手段
有資格ユーザ認証手段C7は、パスワード判別手段C7aとパスワード記憶メモリC7bとを有している。前記パスワード判別手段C7aは、前記入力値一時記憶メモリC6aに一時記憶された入力値(入力パスワード)が前記パスワード記憶メモリC7bに記憶されたパスワードと同一か否かを判別する。
C8:認証状態自動解除条件設定手段
認証状態自動解除条件設定手段C8は、回数条件設定手段C8aと、時間条件設定手段C8bと、認証状態解除操作設定手段C8cと、認証状態解除用マシン状態設定手段C8dと、認証状態解除条件記憶手段C8eと、を有している。
【0040】
C8a:回数条件設定手段
回数条件設定手段C8aは、設定回数一時記憶メモリC8a1と、予設定回数記憶メモリC8a2と、回数条件設定状態判別フラグFL1と、を有している。前記回数条件設定手段C8aは、認証状態を自動解除するための条件として前記画像形成装置Uの機能使用可能回数を設定する。
C8a1:設定回数一時記憶メモリ
設定回数一時記憶メモリC8a1は、前記回数条件設定画面14(図4B参照)において設定された機能(コピー機能、FAX機能、電子メール機能、文書読込み機能、文書取出し機能)の使用可能回数na(1,5,n2)を一時記憶する。
C8a2:予設定回数記憶メモリ
予設定回数記憶メモリC8a2は、あらかじめ設定された0よりも大きい予設定値n1を記憶する。なお、実施例1の前記予設定値n1には、1が設定されている。
FL1:回数条件設定状態判別フラグ
回数条件設定状態判別フラグFL1は、認証状態解除条件に前記画像形成装置Uの機能使用可能回数が含まれているか否かを判別するためのフラグである。前記回数条件設定状態判別フラグFL1=「0」では、認証状態解除条件として機能使用可能回数が設定されていないことを意味する。前記回数条件設定状態判別フラグFL1=「1」では、認証状態解除条件として機能使用可能回数が設定されていることを意味する。
【0041】
C8b:時間条件設定手段
時間条件設定手段C8bは、設定時間一時記憶メモリC8b1と、予設定時間記憶メモリC8b2と、時間条件設定状態判別フラグFL2と、を有している。前記時間条件設定手段C8bは、認証状態を自動解除するための条件として前記画像形成装置Uの機能使用可能時間を設定する。
C8b1:設定時間一時記憶メモリ
設定時間一時記憶メモリC8b1は、前記時間条件設定画面16(図5A参照)において設定された機能(コピー機能、FAX機能、電子メール機能、文書読込み機能、文書取出し機能)の使用可能時間ta(10,t2,t3a,t3b)を一時記憶する。
C8b2:予設定時間記憶メモリ
予設定時間記憶メモリC8b2は、あらかじめ設定された0よりも大きい予設定値t1を記憶する。なお、実施例1の前記予設定値t1には、1が設定されている。
FL2:時間条件設定状態判別フラグ
時間条件設定状態判別フラグFL2は、認証状態解除条件として前記画像形成装置Uの機能使用可能時間が設定されているか否かを判別するためのフラグである。前記時間条件設定状態判別フラグFL2=「0」では、認証状態解除条件として機能使用可能時間が設定されていないことを意味する。前記時間条件設定状態判別フラグFL2=「1」では、認証状態解除条件として機能使用可能時間が設定されていることを意味する。
【0042】
C8c:認証状態解除操作設定手段
認証状態解除操作設定手段C8cは、前記認証状態解除操作設定画面17(図5B参照)において、認証状態を解除する条件として認証状態解除操作(すなわち、認証解除キーUI5の入力)が行われたときのみに設定する(すなわち、認証状態解除操作が行われたときのみ認証状態(ログイン状態)を解除する)。なお、前記認証状態解除操作設定手段C8cが設定された状態では、前記回数条件設定、時間条件設定および認証状態解除用マシン状態設定が無効になる。
C8d:認証状態解除用マシン状態設定手段
認証状態解除用マシン状態設定手段C8dは、認証状態解除用マシン状態設定判別フラグFL3を有している。前記認証状態解除用マシン状態設定手段C8dは、前記画像形成装置Uを15分放置したときに移行する省エネモードが解除された時点で認証状態を自動解除する場合に設定する。
FL3:認証状態解除用マシン状態設定判別フラグ
認証状態解除用マシン状態設定判別フラグFL3は、認証解除条件として認証状態解除用マシン状態(省エネモードが解除された時)が設定されているか否かを判別するためのフラグである。前記認証状態解除用マシン状態設定判別フラグFL3=「0」では、認証解除条件として認証状態解除用マシン状態(省エネモードが解除された時)が設定されていないことを意味する。前記マシン状態設定時判別フラグFL3=「1」では、認証解除条件として認証状態解除用マシン状態(省エネモードが解除された時)が設定されていることを意味する。
【0043】
C8e:認証状態解除条件記憶手段
認証状態解除条件記憶手段C8eは、認証状態解除条件一時記憶メモリC8e1を有している。
C8e1:認証状態解除条件一時記憶メモリ
認証状態解除条件一時記憶メモリC8e1は、前記回数条件設定手段C8a、時間条件設定手段C8b、認証状態解除操作設定手段C8cおよび認証解除用マシン状態設定手段C8dで設定された認証状態解除条件(前記認証状態解除条件一覧画面19(図6参照)の認証状態解除条件一覧表示欄19aに表示される認証状態解除条件)を記憶する。
【0044】
C9:認証状態保持手段(ログイン状態保持手段)
認証状態保持手段C9は、前記認証状態解除条件一時記憶メモリC8e1に記憶された認証状態解除条件が満たされるまで、前記画像形成装置Uを認証状態(ログイン状態、すなわち画像形成装置を使用可能な状態)に保持する。
C10:認証状態解除条件有無判別手段
認証状態解除条件有無判別手段C10は、次の処理(1)〜(3)を行う。
(1)前記認証状態解除条件一時記憶メモリC8e1に記憶された認証解除条件として機能使用可能回数が設定(FL1=「1」)されているか否かを判別する。
(2)前記認証状態解除条件一時記憶メモリC8e1に記憶された認証解除条件として機能使用可能時間が設定(FL2=「1」)されているか否かを判別する。
(3)前記認証状態解除条件一時記憶メモリC8e1に記憶された認証解除条件として認証状態解除用マシン状態(省エネモードが解除された時)が設定(FL3=「1」)されているか否かを判別する。
【0045】
C11:認証状態解除条件判別手段
認証状態解除条件判別手段C11は、前記認証状態解除条件有無判別手段C10の各処理(1)〜(3)に基づいて、認証状態解除条件が成立したか否かを判別する。
すなわち、前記回数条件設定状態判別フラグFL1=「1」の場合には、認証状態(ログイン状態)になってから前記認証状態解除条件一時記憶メモリC8e1に記憶された機能使用可能回数だけ使用したか否かを判別する。
前記時間条件設定状態判別フラグFL2=「1」の場合には、認証状態(ログイン状態)に移行して画像形成装置Uの機能が使用可能になってから前記認証状態解除条件一時記憶メモリC8e1に記憶された機能使用可能時間が経過した否かを判別する。
前記認証状態解除用マシン状態設定判別フラグFL3=「1」の場合には、認証状態(ログイン状態)になってから前記認証状態解除条件一時記憶メモリC8e1に記憶された認証状態解除用マシン状態(省エネモードが解除された時)になったか否かを判別する。
【0046】
C12:解除条件成立時認証状態解除手段
解除条件成立時認証状態解除手段C12は、前記認証状態解除条件判別手段C11の判別結果に基づいて認証状態を解除する。
すなわち、前記回数条件設定状態判別フラグFL1=「1」の状態において、前記認証状態解除条件一時記憶メモリC8e1に記憶された機能使用可能回数だけ使用した時点で認証状態(ログイン状態)を解除(非認証状態またはログアウト状態に移行)する。
前記時間条件設定状態判別フラグFL2=「1」の状態において、前記認証状態解除条件一時記憶メモリC8e1に記憶された機能使用可能時間が経過した時点で認証状態を解除する。
前記認証状態解除用マシン状態設定判別フラグFL3=「1」の状態において、前記認証状態解除条件一時記憶メモリC8e1に記憶された認証状態解除用マシン状態(省エネモードが解除された時)になった時点で認証状態を解除する。
【0047】
C13:非認証状態保持手段
非認証状態保持手段C13は、前記解除条件成立時認証解除手段C12により前記画像形成装置Uが認証状態を解除された時から次の認証状態に移行するまで、または前記画像形成装置Uの電源オン時から認証状態に移行するまで、前記画像形成装置Uを非認証状態(ログイン状態)に保持する。前記非認証状態(ログオフ状態)とは、前記画像形成装置Uの機能(コピー機能、FAX機能、電子メール機能、文書読込み機能、文書取出し機能)が使用不可能な状態であることを意味する。
C14:ジョブ回数カウント手段
ジョブ回数カウント手段C14は、画像形成装置Uの機能(コピー機能、FAX機能、電子メール機能、文書読込み機能、文書取出し機能)を使用した回数nをカウントする。
TM1:計測タイマ
計測タイマTM1は、認証状態解除用の時間条件が満たされたか否かを判別するための時間(使用可能設定時間)tを計測する。
【0048】
(実施例1のフローチャートの説明)
(画像形成装置のメインフローチャートの説明)
図7は実施例1の画像形成装置のメインフローチャートである。
図7のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記画像形成装置UのコントローラCのROMやハードディスク等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置Uの他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
図7に示す画像形成装置のメインフローチャートは画像形成装置Uの電源オンにより開始される。
【0049】
図7のST(ステップ)1において、認証処理を実行して、ST2に移る。なお、前記ST1の認証処理は、後述の図8により説明する。
ST2において、認証状態解除条件設定処理を実行して、ST3に移る。なお、前記認ST2の証状態解除条件設定処理は、後述の図9により説明する。
ST3において、時間条件設定状態判別フラグFL2=「0」か否かを判別する。前記時間条件設定状態判別フラグFL2=「0」の場合、認証状態解除条件として機能使用時間が設定されていないこと(認証後の機能使用可能時間が無制限であること)を意味する。ノー(N)の場合はST4に移り、イエス(Y)の場合はST5に移る。
ST4において、計測タイマTM1に機能使用可能時間taをセットして、ST5に移る。
ST5において、メニュー画面21(図6C参照)を表示器UI3に表示する。
ST6において、計測タイマTM1がタイムアップしたか否か(認証後の画像形成装置の使用時間tがt≧taとなったか否か)を判別する。なお、前記計測タイマTM1にセットされる機能使用可能時間taは、後述の図11に示す時間条件設定処理で設定された値である。ノー(N)の場合はST7に移り、イエス(Y)の場合はST22に移る。
ST7において、前記メニュー画面21のコピー機能選択用アイコン21aが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST9に移り、イエス(Y)の場合はST8に移る。
【0050】
ST8において、コピー機能選択時の処理を実行して、ST22に移る。なお、前記ST8のコピー機能選択時の処理は、後述の図14により説明する。
ST9において、前記メニュー画面21のFAX機能選択用アイコン21bが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST11に移り、イエス(Y)の場合はST10に移る。
ST10において、FAX機能選択時の処理を実行して、ST22に移る。なお、前記ST10のFAX機能選択時の処理は、後述の図14より説明する。
ST11において、前記メニュー画面21の電子メール機能選択用アイコン21cが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST13に移り、イエス(Y)の場合はST12に移る。
ST12において、電子メール機能選択時の処理を実行して、ST22に移る。なお、前記ST12の電子メール機能選択時の処理は、後述の図14により説明する。
【0051】
ST13において、前記メニュー画面21の文書読込み機能選択用アイコン21dが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST15に移り、イエス(Y)の場合はST14に移る。
ST14において、文書読込み機能選択時の処理を実行して、ST22に移る。なお、前記ST14の文書読込み機能選択時の処理は、後述の図14により説明する。
ST15において、前記メニュー画面21の文書取出し機能選択用アイコン21eが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST17に移り、イエス(Y)の場合はST16に移る。
ST16において、文書取出し機能選択時の処理を実行して、ST22に移る。なお、前記ST16の文書読込み機能選択時の処理は、後述の図14により説明する。
【0052】
ST17において、認証解除キーUI5が入力されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST18に移り、イエス(Y)の場合はST22に移る。
ST18において、省エネモード移行の条件(画像形成装置Uを15分間放置)を満足したか否かを判別する。ノー(N)の場合は前記ST6に戻り、イエス(Y)の場合はST19に移る。
ST19において、前記画像形成装置Uを省エネモードに移行して、ST20に移る。
ST20において、省エネモードが解除されたか否かを判別する。ノー(N)の場合は前記ST20を繰り返し実行し、イエス(Y)の場合はST21に移る。
ST21において、認証状態解除用マシン状態設定判別フラグFL3=「0」か否かを判別する。前記認証状態解除用マシン状態設定判別フラグFL3=「0」の場合、認証状態解除条件として認証状態解除用マシン状態(省エネモードが解除された時)が設定されていないことを意味する。ノー(N)の場合(FL3=「1」の場合)はST22に移り、イエス(Y)の場合は前記ST5に戻る。
ST22において、認証状態を解除して、前記ST1に戻る。
【0053】
図8は認証処理のフローチャートであり、前記図7のST1のサブルーチンである。
図8のST31において、次の処理(1)〜(5)を実行してST32に移る。
(1)パスワード入力画面11(図3A参照)を前記表示器UI3に表示する。
(2)機能(コピー機能、FAX機能、電子メール機能、文書読込み機能、文書取出し機能)の使用回数(ジョブ回数)n=0にする。
(3)回数条件設定状態判別フラグFL1=「0」にする。すなわち、前記回数条件設定状態判別フラグFL1=「0」の場合、認証状態解除条件として機能使用回数が設定されていないことを意味する。
(4)時間条件設定状態判別ブラグFL2=「0」にする。
(5)認証状態解除用マシン状態設定判別フラグFL3=「0」にする。
ST32において、前記パスワード入力画面11のログイン用アイコン11c(図3A参照)が選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST33に移り、イエス(Y)の場合はST37に移る。
ST33において、前記パスワード入力画面11のクリア用アイコン11dが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST35に移り、イエス(Y)の場合はST34に移る。
ST34において、前記パスワード入力画面11(図3A参照)のパスワード表示欄11bに表示された情報を消去(クリア)して、前記ST31に戻る。
【0054】
ST35において、前記パスワード入力画面11の入力値アイコン11aまたはテンキーUI2(図2参照)の入力によりパスワード(入力値)が入力されたか否かを判別する。ノー(N)の場合は前記ST32に戻り、イエス(Y)の場合はST36に移る。
ST36において、パスワードとしての入力値を入力値一時記憶メモリC6aに記憶してパスワード表示欄11bに図形△を表示する。そして、前記ST32に戻る。
ST37において、前記ST35,ST36で入力、記憶された入力値がパスワードとして正しいか否かを判別する。すなわち、前記入力値一時記憶メモリC6aに一時記憶された入力値(入力パスワード)がパスワード記憶メモリC7bに記憶されたパスワードと比較して正しいか否かを判別する。ノー(N)の場合はST38に移り、イエス(Y)の場合は前記図7のST2に移る。
ST38において、認証エラー画面12(図3B参照)を前記表示器UI3に表示して、ST39に移る。
ST39において、所定時間経過(例えば、10秒)したか否かを判別する。すなわち、前記ST38において表示された認証エラー画面12をユーザ(利用者)が確認する時間(例えば、10秒)が経過したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST39を繰り返し実行し、イエス(Y)の場合は前記ST31に戻る。
【0055】
図9は認証状態解除条件設定処理のフローチャートであり、前記図7のST2のサブルーチンである。
図9のST41において、認証状態解除条件設定画面13(図4A参照)を前記表示器UI3に表示して、ST42に移る。
ST42において、前記認証状態解除条件設定画面13の確認アイコン13eが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST43に移り、イエス(Y)の場合はST51に移る。
ST43において、前記認証状態解除条件設定画面13の回数設定用アイコン13aが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST45に移り、イエス(Y)の場合はST44に移る。
ST44において、回数条件設定処理を実行して、前記ST41に戻る。なお、前記ST44の回数条件設定処理は、後述の図10により説明する。
【0056】
ST45において、前記認証状態解除条件設定画面13の時間設定用アイコン13bが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST47に移り、イエス(Y)の場合はST46に移る。
ST46において、時間条件設定処理を実行して、前記ST41に戻る。なお、前記ST46の時間条件設定処理は、後述の図11により説明する。
ST47において、前記認証状態解除条件設定画面13の認証状態解除操作設定用アイコン13cが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST49に移り、イエス(Y)の場合はST48に移る。
ST48において、認証状態解除操作設定処理を実行して、前記ST41に戻る。なお、前記ST48の認証状態解除操作設定処理は、後述の図12により説明する。
ST49において、前記認証状態解除条件設定画面13の認証状態解除用マシン状態設定用アイコン13dが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合は前記ST42に戻り、イエス(Y)の場合はST50に移る。
【0057】
ST50において、認証状態解除用マシン状態設定処理を実行して、前記ST41に戻る。なお、前記ST50の認証状態解除用マシン状態設定処理は、後述の図13により説明する。
前記ST42でイエス(Y)の場合に移るST51において、前記ST44,ST46,ST48,ST50で設定された情報(機能使用可能回数na、機能使用可能時間taおよびラジオボタンの選択状態等)を認証状態解除条件一時記憶メモリC8e1に記憶する。そして、ST52に移る。
ST52において、認証状態解除条件一覧画面19(図6B参照)を前記表示器UI3に表示して、ST53に移る。なお、前記認証状態解除条件一覧画面19の認証状態解除条件一覧表示欄19aには、前記ST51で前記認証状態解除条件一時記憶メモリC8e1に記憶された情報が表示される。
ST53において、前記認証状態解除条件一覧画面19(図6B参照)の設定変更アイコン19bが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST54に移り、イエス(Y)の場合は前記ST41に戻る。
ST54において、前記認証状態解除条件一覧画面19(図6B参照)の確認終了アイコン19cが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合は前記ST53に戻り、イエス(Y)の場合は前記図7のST3に移る。
【0058】
図10は回数条件設定処理のフローチャートであり、前記図9のST44のサブルーチンである。
図10のST61において、回数条件設定画面14(図4B参照)を前記表示器UI3(図2参照)に表示して、ST62に移る。
ST62において、設定アイコン14eが入力されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST63に移り、イエス(Y)の場合はST73に移る。
ST63において、前記回数条件設定画面14のラジオボタン14aが選択(入力)されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST65に移り、イエス(Y)の場合はST64に移る。
【0059】
ST64において、次の処理(1),(2)を実行して、ST72に移る。
(1)回数条件設定状態判別フラグFL1=「0」にする。なお、前記回数条件設定状態判別フラグFL1=「0」では、認証状態解除条件として画像形成装置Uの機能使用可能回数が設定されていないことを意味する。
(2)設定された機能使用可能回数naに予設定値n1をセット(na=n1)する。なお、前記予設定値n1は、あらかじめ設定された0よりも大きい値であり、実施例1の前記予設定値n1には、1が設定されている。
ST65において、前記回数条件設定画面14のラジオボタン14bが選択(入力)されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST67に移り、イエス(Y)の場合はST66に移る。
ST66において、機能設定使用回数naに1をセット(na=1)して、ST71に移る。
【0060】
ST67において、前記回数条件設定画面14のラジオボタン14cが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST69に移り、イエス(Y)の場合はST68に移る。
ST68において、機能設定使用回数na=5にして、ST71に移る。
ST69において、前記回数条件設定画面14のラジオボタン14dが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合は前記ST62に戻り、イエス(Y)の場合はST70に移る。
ST70において、前記回数条件設定画面14の入力項目に入力された入力値をn2とした場合、機能設定使用回数na=n2とする。そして、ST71に移る。
ST71において、回数条件設定状態判別フラグFL1=「1」にする。なお、回数条件設定状態判別フラグFL1=「1」では、認証状態解除条件として機能使用可能回数が設定されていることを意味する。そして、ST72に移る。
【0061】
ST72において、入力情報に応じて前記回数条件設定画面14(図4B参照)の画像を更新して、前記ST62に戻る。すなわち、前記回数条件設定画面14で選択されたラジオボタン(14a〜14dのいずれか)に印(前記ラジオボタン内に小径の丸を表示)を付ける。また、前記ラジオボタン14dが選択された場合、テンキーUI2(図2参照)により入力された入力情報(入力値)を入力項目に表示する。
ST73において、前記回数条件設定画面14での入力情報を設定回数一時記憶メモリC8a1に記憶する。そして、前記図9のST41に戻る。
【0062】
図11は時間条件設定処理のフローチャートであり、前記図9のST46のサブルーチンである。
図11のST81において、時間条件設定画面16(図5A参照)を前記表示器UI3(図2参照)に表示して、ST82に移る。
ST82において、設定アイコン16eが入力されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST83に移り、イエス(Y)の場合はST93に移る。
ST83において、前記時間条件設定画面16のラジオボタン16aが選択(入力)されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST85に移り、イエス(Y)の場合はST84に移る。
【0063】
ST84において、次の処理(1),(2)を実行して、ST92に移る。
(1)時間条件設定状態判別フラグFL2=「0」にする。なお、前記時間条件設定状態判別フラグFL2=「0」では、認証状態解除条件として画像形成装置Uの機能使用可能時間が設定されていないことを意味する。
(2)設定された機能使用可能時間taに予設定値t1をセット(ta=t1)する。なお、前記予設定値t1は、あらかじめ設定された0よりも大きい値であり、実施例1の前記予設定値t1には、1が設定されている。
ST85において、前記時間条件設定画面16のラジオボタン16bが選択(入力)されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST87に移り、イエス(Y)の場合はST86に移る。
ST86において、機能設定使用時間taに10をセット(ta=10)して、ST91に移る。
【0064】
ST87において、前記時間条件設定画面16のラジオボタン16cが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST89に移り、イエス(Y)の場合はST88に移る。
ST88において、前記時間条件設定画面16のラジオボタン16cに対応する入力欄に入力された入力値をt2とした場合、機能設定使用時間ta=t2とする。そして、ST91に移る。
ST89において、前記時間条件設定画面16のラジオボタン16dが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合は前記ST82に戻り、イエス(Y)の場合はST90に移る。
ST90において、前記時間条件設定画面16の前記ラジオボタン16dに対応する入力項目に入力された入力値をt3a,t3bとした場合、機能設定使用時間ta=時刻「t3a」時「t3b」分とする。そして、ST91に移る。
【0065】
ST91において、時間条件設定状態判別フラグFL2=「1」にする。なお、時間条件設定状態判別フラグFL2=「1」では、認証状態解除条件として画像形成装置Uの機能使用可能時間が設定されていることを意味する。そして、ST92に移る。
ST92において、入力情報に応じて前記時間条件設定画面16(図5A参照)の画像を更新する。すなわち、前記時間条件設定画面16で選択されたラジオボタン(16a〜16d)に印(前記ラジオボタン内に小径の丸を表示)を付ける。また、前記ラジオボタン16cまたは16dが選択された場合、テンキーUI2(図2参照)により入力された入力情報(入力値)を前記ラジオボタン16cまたは16dに対応する入力欄に表示する。そして、前記ST82に戻る。
ST93において、前記時間条件設定画面15での入力情報を設定回数一時記憶メモリC8b1に記憶する。そして、前記図9のST41に戻る。
【0066】
図12は認証状態解除操作設定処理のフローチャートであり、前記図9のST48のサブルーチンである。
図12のST101において、認証状態解除操作設定画面17(図5B参照)を前記表示器UI3に表示して、ST102に移る。
ST102において、設定アイコン17bが入力されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST103に移り、イエス(Y)の場合はST105に移る。
ST103において、前記認証状態解除操作設定画面17のチェックボックス17aが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合は前記ST102に戻り、イエス(Y)の場合はST104に移る。
ST104において、入力に応じて前記認証状態解除操作設定画面17の画像を更新して、前記ST102に戻る。すなわち、前記認証状態解除操作設定画面17のチェックボックス17aにチェックを付けたり消したりする。
【0067】
ST105において、前記条件設定画面17のチェックボックス17aにチェックが有るか否かを判別する。ノー(N)の場合は前記図9のST41に戻り、イエス(Y)の場合はST106に移る。
ST106において、次の処理(1)〜(3)を実行して、前記図9のST41に戻る。
(1)回数条件設定状態判別フラグFL1=「0」にする。
(2)時間条件設定状態判別フラグFL2=「0」にする。
(3)認証状態解除用マシン状態設定判別フラグFL3=「0」にする。なお、前記認証状態解除用マシン状態設定判別フラグFL3=「0」では、認証解除条件として認証解除用マシン状態(省エネモードを解除した時)が設定されていないことを意味する。
【0068】
図13は認証状態解除用マシン状態設定処理のフローチャートであり、前記図9のST50のサブルーチンである。
図13のST111において、認証状態解除用マシン状態設定画面18(図6A参照)を前記表示器UI3に表示して、ST112に移る。
ST112において、設定アイコン18bが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST113に移り、イエス(Y)の場合はST115に移る。
ST113において、チェックボックス18aが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合は前記ST112に戻り、イエス(Y)の場合はST114に移る。
ST114において、入力に応じて前記認証解除用マシン状態設定画面18の画像を更新して、前記ST112に戻る。すなわち、前記認証状態解除用マシン状態設定画面18のチェックボックス18aにチェックを付けたり消したりする。
【0069】
ST115において、前記認証状態解除用マシン状態設定画面18のチェックボックス18aにチェックが有るか否かを判別する。ノー(N)の場合はST116に移り、イエス(Y)の場合はST117に移る。
ST116において、認証状態解除用マシン状態設定判別フラグFL3=「0」にする。なお、前記認証状態解除用マシン状態設定判別フラグFL3=「0」では、認証解除条件として認証状態解除用マシン状態(省エネモードが解除されたとき時)が設定されていないことを意味する。そして、前記図9のST41に戻る。
ST117において、認証状態解除用マシン状態設定判別フラグFL3=「1」にする。なお、前記認証状態解除用マシン状態設定判別フラグFL3=「1」では、認証解除条件として認証状態解除用マシン状態(省エネモードが解除された時)が設定されていることを意味する。そして、前記図9のST41に戻る。
【0070】
図14は機能選択時の処理のフローチャートであり、前記図7のST8,ST10,ST12,ST14,ST16のサブルーチンである。
図14において、前記図7のST8,ST10,ST12,ST14,ST16は同様の処理を実行する。
図14のST121において、ジョブが開始(画像形成装置Uの機能が使用)されたか否かを判別する。なお、前記ジョブとは、コピー機能選択時に実行されるコピー、FAX機能選択時に実行されるイメージデータの送信、電子メール機能選択時に実行される公衆回線を介して電子メールの送信、文書読込み機能選択時に実行される前記プラテンガラス上の原稿または自動原稿搬送装置U3により搬送された原稿の画像の読込み、文書取出し機能選択時に実行される前記画像形成装置Uに記憶された情報(文書、画像等)の取出しを意味する。ノー(N)の場合は前記ST121を繰り返し実行し、イエス(Y)の場合はST122に移る。
ST122において、回数条件設定状態判別フラグFL1=「1」か否かを判別する。ノー(N)の場合はST124に移り、イエス(Y)の場合はST123に移る。
ST123において、機能使用回数(ジョブ回数)n=n+1とする。そして、ST124に移る。
ST124において、ジョブ終了か否かを判別する。ノー(N)の場合はST124を繰り返し実行し、イエス(Y)の場合はST125に移る。
【0071】
ST125において、画像形成装置Uの機能使用回数nが、設定された機能使用可能回数naに達した(n≧na)か否かを判別する。なお、前記機能使用可能回数naは、前記図10に示す回数条件設定処理で設定された値である。ノー(N)の場合はST126に移り、イエス(Y)の場合は前記図7のST22に移る。
ST126において、計測タイマTM1がタイムアップ(t≧ta)したか否かを判別する。なお、前記計測タイマTM1にセットされる機能使用可能時間taは、前記図11に示す時間条件設定処理のサブルーチンで設定された値である。ノー(N)の場合はST127に移り、イエス(Y)の場合は前記図7のST22に移る。
ST127において、認証解除キーUI5が入力されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST128に移り、イエス(Y)の場合は前記図7のST22に移る。
ST128において、メニューキーUI6が入力されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST129に移り、イエス(Y)の場合は前記図7のST5に戻る。
ST129において、機能解除の条件(例えば、画像形成装置Uを10分間放置)を満足したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST130に移り、イエス(Y)の場合は前記図7のST5に戻る。
ST130において、ジョブ開始(画像形成装置の機能使用)か否かを判別する。ノー(N)の場合は前記ST125に移り、イエス(Y)の場合はST122に戻る。
【0072】
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1のCPU内蔵装置としての画像形成装置Uは、前記ST2において、ユーザが前記画像形成装置Uを使用可能な状態である認証状態(ログイン状態)から使用不可能な非認証状態(ログアウト状態)への移行条件である認証状態自動解除条件を、認証作業時(ログイン作業時)に設定する認証状態自動解除条件設定工程が実施される。
前記ST21,ST125,ST126において、前記認証状態(ログイン状態)において前記ユーザが前記画像形成装置Uを使用可能な状態に保持する認証状態保持工程中に、前記認証状態自動解除条件が成立したか否かを判別する認証状態解除条件成立判別工程が実施される。
前記ST22において、前記認証状態自動解除条件が成立した場合に画像形成装置Uをユーザが使用可能な状態である認証状態(ログイン状態)から使用不可能な非認証状態(ログアウト状態)に自動的に移行する状態移行工程が実施される。
前記ST22,ST31〜ST36において、前記ユーザが前記画像形成装置Uを使用不可能な状態である前記非認証状態(ログアウト状態)に保持する非認証状態保持工程(ログアウト状態保持工程)が実施される。
実施例1の認証状態解除方法は、認証状態自動解除条件設定工程、状態移行工程および非認証状態保持工程等を有している。
【0073】
前記ST31において、前記画像形成装置Uを使用しようとするユーザにパスワードを入力することを要求するパスワード入力画面11(図3A参照)を、前記表示器UI3に表示するパスワード入力画面表示工程が実施される。
前記ST2,ST37において、前記パスワード入力画面11(図3A参照)にユーザが入力したパスワード(入力パスワード)が前記パスワード記憶メモリC7bに記憶されたパスワード(記憶パスワード)と一致している場合に正しいパスワードが入力されたと判別するパスワード判別工程を含み、前記正しいパスワードが入力されたと判別された場合に、前記正しいパスワードを入力したユーザが前記画像形成装置Uを使用する資格の有るユーザ(有資格ユーザ)であると認証する有資格ユーザ認証工程が実施される。
前記ST6〜ST21において、前記有資格ユーザ認証手段C7が前記有資格ユーザであると認証した場合に、前記有資格ユーザが前記画像形成装置Uを使用可能な状態である認証状態(ログイン状態)に保持する認証状態保持工程が実施される。
実施例1の認証方法は、前記パスワード入力画面表示工程、有資格ユーザ認証工程および認証状態保持工程等を有している。
【0074】
前記構成を備えた実施例1のCPU内蔵装置としての画像形成装置Uは、正しいパスワードを入力したユーザにのみ前記画像形成装置Uの機能(コピー機能、FAX機能、電子メール機能、文書読込み機能、文書取出し機能)を使用可能にする。前記正しいパスワードを入力して認証状態(ログイン状態)に移行した際、前記画像形成装置Uの機能使用前に、前記認証状態を自動で解除(ログアウト状態に移行)するための条件設定(機能使用可能回数設定、機能使用可能時間設定、省エネモード解除時に認証状態を解除する認証状態解除用マシン状態設定)を行う。したがって、前記画像形成装置Uの機能使用後に認証状態解除操作(認証解除キーUI5入力)を前記ユーザが忘れてしまった場合でも、前記認証状態解除用の条件設定により、自動で認証状態を解除することができる。このため、目的の操作終了後に認証状態解除操作を忘れた場合でも、他者(認証者以外の人)による前記画像形成装置Uの不正使用(他者の認証状態で装置の無断継続使用)を防止することができる。
【0075】
また、代行で他者に機能使用(ジョブ)を任せる際、前記機能使用前に認証状態を自動で解除するための条件設定を認証者(ユーザ)が行っているため、機能使用後(ジョブ終了後)に代行者が認証者の権限で画像形成装置Uを多数回または長時間無断使用(不正使用)しようとしても、認証状態が自動解除される。前記画像形成装置Uの認証状態が解除された状態(非認証状態)になってからは、前記画像形成装置Uの機能が使用不可能となるので、代行者は不正使用を続けることができない。
また、機能使用可能回数naおよび機能使用可能時間ta等を、認証を受けるユーザが設定することができるので、前記画像形成装置Uの認証状態を自動解除するための条件をユーザの所望どおりに設定することができる。
【0076】
(実施例2)
図15は実施例2のCPU内蔵装置としての画像形成装置の機能をブロック(機能ブロック)で示したブロック線図である。
なお、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図15において、実施例2のコントローラCの画面表示手段C5には、前記実施例1の画面表示手段C5c〜C5gが省略され、その代わりに、認証状態解除条件設定画面C5c′が設けられている。さらに、実施例2のコントローラCは、使用可能機能設定手段C15および使用可能機能判別手段C16を備えている。
【0077】
(実施例2の画像形成装置UのコントローラCの機能)
C5:画面表示手段
画面表示手段C5は、パスワード入力画面表示手段C5aと、認証エラー画面表示手段C5bと、認証状態解除条件設定画面表示手段C5c′と、認証状態解除条件一覧画面表示手段C5hと、メニュー画面表示手段C5iと、使用可能機能設定画面表示手段C15jと、機能使用不可告知画面表示手段C5kと、を有している。
【0078】
図16は実施例2のユーザインタフェースの表示器に表示される画面の説明図であり、図16Aは認証状態設定画面の説明図、図3Bは使用可能機能設定画面の説明図、図16Cは機能使用不可告知画面の説明図である。
C5c′:認証状態解除条件設定画面表示手段
認証状態解除条件設定画面表示手段C5c′は、認証状態を解除するための条件を設定する認証解状態解除条件設定画面13′(図16A参照)を表示する。図16Aにおいて、前記認証解状態解除条件設定画面13′は、認証状態で前記画像形成装置Uの機能(コピー機能、FAX機能、電子メール機能、文書読込み機能、文書取出し機能)を使用するための条件(使用可能機能回数na、使用可能機能時間ta、認証状態解除操作設定および認証状態解除用マシン状態)を設定するための表示欄13a′と、前記表示欄13a′に入力した情報(認証状態を自動解除するための条件)を設定するための設定アイコン13b′と、を有している。
【0079】
C5j:使用可能機能設定画面表示手段
使用可能機能設定画面表示手段C5jは、認証状態で使用する機能を設定するための使用可能機能設定画面22(図6B参照)を前記表示器UI3に表示する。前記使用可能機能設定画面22は、認証状態でコピー機能を使用可能に設定するためのチェックボックス22aと、認証状態でFAX機能を使用可能に設定するためのチェックボックス22bと、認証状態で宛先表からのFAX送信のみを許可するチェックボックス22b′と、認証状態で電子メール機能を使用可能に設定するためのチェックボックス22cと、認証状態で文書読込み機能を使用可能に設定するためのチェックボックス22dと、認証状態で文書取出し機能を使用可能に設定するためのチェックボックス22eと、認証状態ですべての機能を使用可能に設定するためのアイコン22fと、前記チェックボックス22a〜22eの入力情報を設定する設定アイコン22gと、を有している。
C5k:機能使用不可告知画面表示手段
機能使用不可告知画面表示手段C5kは、認証状態で選択された機能が使用不可である場合に、その旨をユーザに告知する機能使用不可告知画面23を前記表示器UI3に表示する。すなわち、前記使用可能機能設定画面22の前記チェックボックス22a〜22eの入力情報に基づいて、認証状態で選択された機能が使用不可である場合に表示する。
【0080】
C15:使用可能機能設定手段
使用可能機能設定手段C15は、設定使用可能機能一時記憶メモリC15aを有している。前記使用可能機能設定手段C15は、前記画像形成装置Uが有する複数の機能(コピー機能、FAX機能、電子メール機能、文書読込み機能、文書取出し機能)のなかで、認証状態で使用する機能を設定(すなわち、使用可能機能を制限)する。
C15a:設定可能機能一時記憶メモリ
設定可能機能一時記憶メモリC15aは、認証状態で使用可能に設定された前記画像形成装置Uの機能を記憶する。
C16:使用可能機能判別手段
使用可能機能判別手段C16は、前記使用可能機能一時記憶メモリC15aに記憶された情報に基づいて、前記画像形成装置Uの各機能の中でどの機能が使用可能状態であるか否かを判別する。
【0081】
(実施例2の画像形成装置のメインフローチャートの説明)
図17は実施例2の画像形成装置のメインフローチャートである。
図18は実施例2の画像形成装置のメインフローチャートのつづきのフローチャートである。
なお、前記図17、図18は、前記実施例1の図7に示す実施例1の画像形成装置のメインフローチャートに対応する図面である。
図17、図18に示す実施例2の画像形成装置のフローチャートは、前記図7に示す画像形成装置のフローチャートと下記の点で相違している。なお、図17、図18のフローチャートの説明において、前記図7のフローチャートのST(ステップ)と同一の処理に対しては同一のスッテップ(ST)番号を付して詳細な説明を省略する。
【0082】
図17のST(ステップ)1の認証処理を実行してから、次にST2aにおいて、認証状態解除条件設定処理を実行して、ST2bに移る。なお、実施例2の認証状態解除条件設定処理は、前記表示器UI3に表示した前記認証解除条件設定画面13′(図16A参照)において、認証者(ユーザ)が認証状態解除条件を設定する。
ST2bにおいて、使用可能機能設定処理を実行して、ST3に移る。なお、前記使用可能機能設定処理は、後述の図19により説明する。
図18のST6でノー(N)の場合はST7′において、コピー機能使用可能判別フラグFL11=「1」か否かを判別する。前記コピー機能使用可能判別フラグFL11=「1」の状態では、前記メニュー画面21(図6C参照)のコピー機能選択用アイコン21aが白抜きにされて操作無効の状態に保持される。ノー(N)の場合はST9′に移り、イエス(Y)の場合はST7に移る。
【0083】
ST9′において、FAX機能使用可能判別フラグFL12=「1」か否かを判別する。前記FAX機能使用可能判別フラグFL12=「1」の状態では、前記メニュー画面21(図6C参照)のFAX機能選択用アイコン21bが白抜きにされて操作無効の状態に保持される。ノー(N)の場合はST11′に移り、イエス(Y)の場合はST9に移る。
ST9においてイエス(Y)の場合はST10′において、FAX機能選択時の処理を実行して、ST22に移る。なお、前記FAX機能選択時の処理は、後述の図20により説明する。
ST11′において、電子メール機能使用可能判別フラグFL13=「1」か否かを判別する。前記電子メール機能使用可能判別ブラグFL13=「1」の状態では、前記メニュー画面21(図6C参照)の電子メール機能選択用アイコン21cが白抜きにされて操作無効の状態に保持される。ノー(N)の場合はST13′に移り、イエス(Y)の場合はST11に移る。
【0084】
ST13′において、文書読込み機能使用可能判別手段FL14=「1」か否かを判別する。前記文書読込み機能使用可能判別手段FL14=「1」の状態では、前記メニュー画面21(図6C参照)の文書読込み機能選択用アイコン21dが白抜きにされて操作無効の状態に保持される。ノー(N)の場合はST15′に移り、イエス(Y)の場合はST13に移る。
ST15′において、文書取出し機能使用可能判別手段FL15=「1」か否かを判別する。前記文書取出し機能使用可能判別手段FL15=「1」の状態では、前記メニュー画面21(図6C参照)の文書取出し機能選択用アイコン21eが白抜きにされて操作無効の状態に保持される。ノー(N)の場合はST17に移り、イエス(Y)の場合はST15に移る。
【0085】
図19は使用可能機能設定処理のフローチャートであり、前記図17のST2bのサブルーチンである。
図19のST141において、使用可能機能設定画面22(図16B参照)を前記表示器UI3に表示し、ST142に移る。
ST142において、前記使用可能機能設定画面22の設定アイコン22gが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST143に移り、イエス(Y)の場合はST171に移る。
【0086】
ST143において、前記使用可能機能設定画面22のチェックボックス22aが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST147に移り、イエス(Y)の場合はST144に移る。
ST144において、コピー機能選択可能状態判別フラグFL11=「0」か否かを判別する。前記コピー機能選択可能状態判別フラグFL11=「0」の状態では、前記メニュー画面21(図6C参照)のコピー機能選択用アイコン21aを白抜きにして操作無効状態に保持される。ノー(N)の場合はST146に移り、イエス(Y)の場合はST145に移る。
ST145において、コピー機能選択可能状態判別フラグFL11=「1」にして、ST170に移る。前記コピー機能選択可能状態判別フラグFL11=「1」の状態は、前記メニュー画面21(図6C参照)のコピー機能選択用アイコン21aを選択可能な状態であり、コピー機能使用可能な状態である。
ST146において、前記コピー機能選択可能状態判別フラグFL11=「0」にして、ST170に移る。
【0087】
ST147において、前記使用可能機能設定画面22のチェックボックス22bが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST151に移り、イエス(Y)の場合はST148に移る。
ST148において、FAX機能選択可能状態判別フラグFL12=「0」か否かを判別する。前記コピー機能選択可能状態判別フラグFL12=「0」の状態では、前記メニュー画面21(図6C参照)のFAX機能選択用アイコン21bを白抜きにして操作無効状態に保持される。ノー(N)の場合はST150に移り、イエス(Y)の場合はST149に移る。
ST149において、FAX機能選択可能状態判別フラグFL12=「1」にして、ST170に移る。前記FAX機能選択可能状態判別フラグFL12=「1」の状態は、前記メニュー画面21(図6C参照)のFAX機能選択用アイコン21bを選択可能な状態であり、FAX機能使用可能な状態である。
ST150において、次の処理(1),(2)を実行して、ST170に移る。
(1)前記FAX機能選択可能状態判別フラグFL12=「0」にする。
(2)FAX機能一部使用可能状態判別フラグFL12′=「0」にする。前記FAX機能一部使用可能状態判別フラグFL12′=「0」の状態では、FAX機能に制限設定(宛先表からの送信のみを許可)をしていない状態を意味する。前記コピー機能一部使用可能状態判別フラグFL12′=「1」の状態は、FAX機能に制限設定(宛先表からの送信のみを許可)をしている状態を意味する。
【0088】
ST151において、前記使用可能機能設定画面22のチェックボックス22b′が選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST156に移り、イエス(Y)の場合はST152に移る。
ST152において、前記FAX機能選択可能状態判別フラグFL12=「1」にして、ST153に移る。
ST153において、コピー機能一部使用可能状態判別フラグFL12′=「0」か否かを判別する。ノー(N)の場合はST155に移り、イエス(Y)の場合はST154に移る。
ST154において、コピー機能一部使用可能状態判別フラグFL12′=「1」にして、ST170に移る。前記コピー機能一部使用可能状態判別フラグFL12′=「1」の状態は、FAX機能に制限設定(宛先表からの送信のみを許可)をしている状態を意味する。
ST155において、前記コピー機能一部使用可能状態判別フラグFL12′=「0」にして、ST170に移る。
【0089】
ST156において、前記使用可能機能設定画面22のチェックボックス22cが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST160に移り、イエス(Y)の場合はST157に移る。
ST157において、電子メール機能選択可能状態判別フラグFL13=「0」か否かを判別する。前記電子メール機能選択可能状態判別フラグFL13=「0」の状態では、前記メニュー画面21(図6C参照)の電子メール機能選択用アイコン21cを白抜きにして操作無効状態に保持される。ノー(N)の場合はST159に移り、イエス(Y)の場合はST158に移る。
ST158において、電子メール機能選択可能状態判別フラグFL13=「1」にして、ST170に移る。前記電子メール機能選択可能状態判別フラグFL13=「1」の状態は、前記メニュー画面21(図6C参照)の電子メール機能選択用アイコン21cを選択可能な状態であり、電子メール機能使用可能な状態である。
ST159において、前記電子メール機能選択可能状態判別フラグFL13=「0」にして、ST170に移る。
【0090】
ST160において、前記使用可能機能設定画面22のチェックボックス22dが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST164に移り、イエス(Y)の場合はST161に移る。
ST161において、文書読込み機能選択可能状態判別フラグFL14=「0」か否かを判別する。前記文書読込み機能選択可能状態判別フラグFL14=「0」の状態では、前記メニュー画面21(図6C参照)の文書読込み機能選択用アイコン21dを白抜きにして操作無効状態に保持される。ノー(N)の場合はST163に移り、イエス(Y)の場合はST162に移る。
ST162において、文書読込み機能選択可能状態判別フラグFL14=「1」にして、ST170に移る。前記文書読込み機能選択可能状態判別フラグFL14=「1」の状態は、前記メニュー画面21(図6C参照)の文書読込み機能選択用アイコン21dを選択可能な状態であり、文書読込み機能使用可能な状態である。
ST163において、前記文書読込み機能選択可能状態判別フラグFL14=「0」にして、ST170に移る。
【0091】
ST164において、前記使用可能機能設定画面22のチェックボックス22eが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST168に移り、イエス(Y)の場合はST165に移る。
ST165において、文書取出し機能選択可能状態判別フラグFL15=「0」か否かを判別する。前記文書取出し機能選択可能状態判別フラグFL15=「0」の状態では、前記メニュー画面21(図6C参照)の文書取出し機能選択用アイコン21eを白抜きにして操作無効状態に保持される。ノー(N)の場合はST167に移り、イエス(Y)の場合はST166に移る。
ST166において、文書取出し機能選択可能状態判別フラグFL15=「1」にして、ST170に移る。前記文書取出し機能選択可能状態判別フラグFL15=「1」の状態は、前記メニュー画面21(図6C参照)の文書取出し機能選択用アイコン21eを選択可能な状態であり、文書取出し機能使用可能な状態である。
ST167において、前記文書取出し機能選択可能状態判別フラグFL15=「0」にして、ST170に移る。
【0092】
ST168において、前記使用可能機能設定画面22のすべての操作を許可するアイコン22fが選択されたか否かを判別する。ノー(N)の場合は前記ST142に戻り、イエス(Y)の場合はST169に移る。
ST169において、次の処理(1)〜(6)を実行して、ST170に移る。
(1)前記コピー機能選択可能状態判別フラグFL11=「1」にする。
(2)前記FAX機能選択可能状態判別フラグFL12=「1」にする。
(3)前記コピー機能一部使用可能状態判別フラグFL12′=「0」にする。
(4)前記電子メール機能選択可能状態判別フラグFL13=「1」にする。
(5)前記文書読込み機能選択可能状態判別フラグFL14=「1」にする。
(6)前記文書取出し機能選択可能状態判別フラグFL15=「1」にする。
ST170において、入力情報に応じて前記使用可能機能設定画面22の画像を更新して、前記ST142に戻る。すなわち、前記使用可能機能設定画面22で選択されたチェックボックス22a〜22eにチェックを付ける。
ST171において、前記使用可能機能設定画面22での入力情報を設定使用可能機能一時記憶メモリC15aに記憶する。そして、前記図17のST3に移る。
【0093】
図20は実施例2のFAX機能選択時の処理のフローチャートであり、前記図18のST10′のサブルーチンである。
なお、前記図20は、前記実施例1の図14に示す実施例1の機能選択時処理のフローチャートに対応する図面である。
図20に示す実施例2のFAX機能選択時の処理のフローチャートは、前記図14に示す機能選択時処理のフローチャートと下記の点で相違している。なお、図20のフローチャートの説明において、前記図14のフローチャートのステップと同一の処理に対しては同一のスッテップ(ST)番号を付して詳細な説明を省略する。
【0094】
図20のST121aにおいて、FAX機能一部使用可能状態判別フラグFL12′=「0」が否かを判別する。ノー(N)の場合はST121bに移り、イエス(Y)の場合はST121に移る。
ST121bにおいて、宛先表からのFAX送信か否かを判別する。ノー(N)の場合はST121cに移り、イエス(Y)の場合はST121に移る。
ST121cにおいて、機能使用不可告知画面23を前記表示器UI3に表示して、ST121dに移る。
ST121dにおいて、所定時間経過(例えば、10秒)したか否かを判別する。すなわち、前記ST121cにおいて表示された機能使用不可告知画面23をユーザ(利用者)が確認する時間(例えば、10秒)が経過したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST121dを繰り返し実行し、イエス(Y)の場合は前記図7のST5に戻る。
【0095】
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2の画像形成装置Uでは、前記ST2bにおいて、前記有資格ユーザ認証工程の次に実行する使用可能機能設定工程であって、前記画像形成装置Uが有する複数の機能(コピー機能、FAX機能、電子メール機能、文書読込み機能、文書取出し機能)の中で、前記認証状態(ログイン状態)での前記ユーザが使用可能な機能を設定する使用可能機能設定工程が実施される。
実施例2の認証方法は、前記パスワード入力画面表示工程、有資格ユーザ認証工程、認証状態保持工程および使用可能機能設定工程等を有している。
【0096】
前記構成を備えた実施例2の画像形成装置Uは、前記実施例1の画像形成装置Uと同様に、前記画像形成装置Uの機能使用後に認証状態解除操作(認証解除キーUI5入力)を前記ユーザ(認証者)が忘れてしまった場合でも、認証状態解除用の条件設定により、自動で認証状態を解除することができる。
また、実施例2の画像形成装置Uでは、前記機能使用前に認証状態を自動で解除するための条件設定と、認証状態で使用できる機能設定と、を認証者(ユーザ)が行っている。前記認証状態で使用できる機能を設定しているため、代行で他者に機能使用(ジョブ)を任せる際、前記機能使用後(ジョブ終了後)に代行者が認証者の権限で画像形成装置Uの機能を無断使用しようとしても、認証状態で使用できる機能が制限されているため、目的の機能(すなわち、代行で他者に任せたジョブ機能)以外は使用することがきない。
【0097】
(実施例2の変更例)
図21は実施例2の変更例の説明図であり、実施例2の変更例のメニュー画面の説明図である。
なお、この実施例2の変更例の説明において、前記実施例2の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2の変更例は、下記の点で前記実施例2と相違しているが、他の点では前記実施例2と同様に構成されている。
【0098】
図21において、実施例2の変更例のメニュー画面21′には、設定表示欄21fが設けられている。前記設定表示欄21fには、前記図17のST2a(認証状態解除条件設定処理)で設定された認証解除条件と、前記図17のST2b(使用可能機能設定処理)で設定された使用可能機能と、が表示される。
認証状態の画像形成装置Uを使用する者は、前記設定表示欄21fにより、認証解除条件および使用可能機能を容易に確認することができる。なお、前記表示器UI3に表示される画面に、前記画像形成装置Uが認証状態(ログイン状態)に移行してから非認証状態(ログアウト状態)になるまでの間、認証解除条件および使用可能機能を表示する設定表示欄を表示することも可能である。
【0099】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H03)を下記に例示する。
(H01)前記実施例2において、画像形成装置Uの認証状態自動解除条件設定および使用可能機能設定を行ったが、使用可能機能のみを設定するように前記画像形成装置Uを構成することも可能である。
(H02)前記各実施例において、CPU内蔵装置としての画像形成装置(複写機能およびファクシミリ機能等を有する複合機)Uに本発明を適用したがこれに限定されず、前記CPU内蔵装置としての複写機、ファクシミリ装置、パソコン、計算機、データベースサーバ等に本発明を適用することも可能である。
(H03)前記各実施例において、画像形成装置Uの認証状態自動解除条件は、使用可能設定回数、使用可能設定時間、および認証状態解除用マシン状態設定(省エネモードが解除された時)に限定されず、用紙枚数等の種々の条件を設定することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】図1は実施例1のCPU内蔵装置としての画像形成装置の説明図である。
【図2】図2は実施例1の画像形成装置の機能をブロック(機能ブロック)で示したブロック線図である。
【図3】図3は実施例1のユーザインタフェースの表示器に表示される画面の説明図であり、図3Aはパスワード入力画面の説明図、図3Bは認証エラー画面の説明図である。
【図4】図4は実施例1のユーザインタフェースの表示器に表示される画面の説明図であり、図4Aは認証状態解除条件設定画面の説明図、図4Bは回数条件設定画面の説明図である。
【図5】図5は実施例1のユーザインタフェースの表示器に表示される画面の説明図であり、図5Aは時間条件設定画面の説明図、図5Bは認証状態解除操作設定画面の説明図である。
【図6】図6は実施例1のユーザインタフェースの表示器に表示される画面の説明図であり、図6Aは認証解除用マシン状態設定画面の説明図、図6Bは認証状態解除条件一覧画面の説明図、図6Cはメニュー画面の説明図である。
【図7】図7は実施例1の画像形成装置のメインフローチャートである。
【図8】図8は認証処理のフローチャートであり、前記図7のST1のサブルーチンである。
【図9】図9は認証状態解除条件設定処理のフローチャートであり、前記図7のST2のサブルーチンである。
【図10】図10は回数条件設定処理のフローチャートであり、前記図9のST44のサブルーチンである。
【図11】図11は時間条件設定処理のフローチャートであり、前記図9のST46のサブルーチンである。
【図12】図12は認証状態解除操作設定処理のフローチャートであり、前記図9のST48のサブルーチンである。
【図13】図13は認証状態解除用マシン状態設定処理のフローチャートであり、前記図9のST50のサブルーチンである。
【図14】図14は機能選択時の処理のフローチャートであり、前記図7のST8,ST10,ST12,ST14,ST16のサブルーチンである。
【図15】図15は実施例2のCPU内蔵装置としての画像形成装置の機能をブロック(機能ブロック)で示したブロック線図である。
【図16】図16は実施例2のユーザインタフェースの表示器に表示される画面の説明図であり、図16Aは認証状態設定画面の説明図、図3Bは使用可能機能設定画面の説明図、図16Cは機能使用不可告知画面の説明図である。
【図17】図17は実施例2の画像形成装置のメインフローチャートである。
【図18】図18は実施例2の画像形成装置のメインフローチャートのつづきのフローチャートである。
【図19】図19は使用可能機能設定処理のフローチャートであり、前記図17のST2bのサブルーチンである。
【図20】図20は実施例2のFAX機能選択時の処理のフローチャートであり、前記図18のST10′のサブルーチンである。
【図21】図21は実施例2の変更例の説明図であり、実施例2の変更例のメニュー画面の説明図である。
【符号の説明】
【0101】
11…パスワード入力画面、
C5a…パスワード入力画面表示手段、
C7…有資格ユーザ認証手段、
C7a…パスワード判別手段、
C7b…パスワード記憶メモリ、
C8…認証状態自動解除条件設定手段(ログイン状態自動解除条件、ログアウト状態自動移行条件)、
C8e…認証状態解除条件記憶手段、
C9…認証状態保持手段(ログイン状態保持手段)、
C11…認証状態解除条件判別手段、
C13…非認証状態保持手段、
C15…使用可能機能設定手段、
U…CPU内蔵装置、
UI3…表示器。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示器および複数の機能を有し且つCPUを内蔵したCPU内蔵装置であって、次の構成要件(A01)〜(A06)を備えた前記CPU内蔵装置、
(A01)前記CPU内蔵装置を使用しようとするユーザが前記CPU内蔵装置を使用する資格のある有資格ユーザであると認証する有資格ユーザ認証手段、
(A02)前記有資格ユーザ認証手段が前記有資格ユーザであると認証した場合に、前記有資格ユーザが前記CPU内蔵装置を使用可能な状態である認証状態に保持する認証状態保持手段、
(A03)所定の認証状態解除条件を記憶する認証状態解除条件記憶手段、
(A04)前記認証状態解除条件が成立したか否かを判別する認証状態解除条件判別手段、
(A05)前記認証状態解除条件が成立した場合に、ユーザが前記CPU内蔵装置を使用不可能な状態である非認証状態に保持する非認証状態保持手段、
(A06)前記認証状態を自動的に解除するためのログイン状態自動解除条件を設定する認証状態自動解除条件設定手段。
【請求項2】
次の構成要件(A07)を備えた請求項1記載のCPU内蔵装置、
(A07)前記CPU内蔵装置を使用する資格を有するユーザであることを特定するパスワードを記憶するパスワード記憶メモリと、前記CPU内蔵装置を使用しようとするユーザが入力した入力パスワードが前記パスワード記憶メモリに記憶された記憶パスワードと一致している場合に正しいパスワードが入力されたと判別するパスワード判別手段とを有し、前記正しいパスワードが入力された場合に、前記正しいパスワードを入力したユーザが前記CPU内蔵装置を使用する資格の有る有資格ユーザであると認証する有資格ユーザ認証手段。
【請求項3】
次の構成要件(A08)を備えた請求項1記載のCPU内蔵装置、
(A08)前記CPU内蔵装置を使用する資格を有するユーザであることを特定するユーザ識別番号を記憶するユーザ識別番号記憶メモリと、前記ユーザ識別番号を記憶されたユーザ識別カードが着脱可能に挿入されるユーザ識別カード挿入口と、前記CPU内蔵装置を使用しようとするユーザが挿入したユーザ識別カードから読み出されたユーザ識別番号が前記ユーザ識別番号記憶メモリに記憶されたユーザ識別番号と一致している場合に正しいユーザ識別カードがユーザ識別カード挿入口から挿入されたと判別するユーザ識別カード判別手段とを有し、前記正しい識別カードが挿入された場合に、前記正しいユーザ識別カードを挿入したユーザが前記CPU内蔵装置を使用する資格の有る有資格ユーザであると認証する有資格ユーザ認証手段。
【請求項4】
次の構成要件(A09)を備えた請求項1記載のCPU内蔵装置、
(A09)前記CPU内蔵装置が有する複数の機能の中で、前記認証状態での前記有資格ユーザが使用可能な機能を設定する使用可能機能設定手段。
【請求項5】
次の構成要件(B01)〜(B03)を備えた認証状態解除方法、
(B01)前記表示器および複数の機能を有し且つCPUを内蔵したCPU内蔵装置をユーザが使用可能な状態である認証状態から使用不可能な非認証状態への移行条件である認証状態自動解除条件を、認証作業時に設定する認証状態自動解除条件設定工程、
(B02)前記認証状態において前記ユーザが前記CPU内蔵装置を使用可能な状態に保持する認証状態保持工程中に、前記認証状態自動解除条件が成立したか否かを判別する認証状態解除条件成立判別工程、
(B03)前記認証状態自動解除条件が成立した場合にCPU内蔵装置をユーザが使用可能な状態である認証状態から使用不可能な非認証状態に自動的に移行する状態移行工程。
【請求項6】
次の構成要件(B04)を備えた請求項3記載の認証解除方法、
(B04)前記ユーザが前記CPU内蔵装置を使用不可能な状態である前記非認証状態に保持する非認証状態保持工程。
【請求項7】
次の構成要件(C01)〜(C03)を備えた認証方法、
(C01)前記表示器および複数の機能を有し且つCPUを内蔵したCPU内蔵装置を使用しようとするユーザにパスワードを入力することを要求するパスワード入力画面を、前記表示器に表示するパスワード入力画面表示工程、
(C02)前記パスワード入力画面にユーザが入力した入力パスワードが前記パスワード記憶メモリに記憶された記憶パスワードと一致している場合に正しいパスワードが入力されたと判別するパスワード判別工程を含み、前記正しいパスワードが入力されたと判別された場合に、前記正しいパスワードを入力したユーザが前記CPU内蔵装置を使用する資格の有る有資格ユーザであると認証する有資格ユーザ認証工程、
(C03)前記有資格ユーザ認証手段が前記有資格ユーザであると認証した場合に、前記有資格ユーザが前記CPU内蔵装置の機能を使用可能な状態である認証状態に保持する認証状態保持工程に入る前に、前記認証状態を解除する認証状態解除条件を設定する認証状態解除条件設定工程。
【請求項8】
次の構成要件(C04)を備えた請求項7記載の認証方法、
(C04)前記有資格ユーザ認証手段が前記有資格ユーザであると認証した場合に、前記有資格ユーザが前記CPU内蔵装置の機能を使用可能な状態である認証状態に保持する認証状態保持工程に入る前に、前記認証状態での前記有資格ユーザが使用可能な機能を設定する使用可能機能設定工程。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2007−172302(P2007−172302A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−369172(P2005−369172)
【出願日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】