説明

Crを含有する有価金属含有副産物のマイクロ波加熱炭素還元法

【課題】Crを含有する有価金属含有副産物に対して、特定条件におけるマイクロ波を照射することにより、Crを含有する鉱物相を局部的に、かつ、効率的に加熱して、Fe又はNiの酸化物のみならず、Cr酸化物までも炭素還元する方法を提供する。
【解決手段】Crを含有する有価金属含有副産物を炭素当量が0.5〜5となるように炭材と混合し、単一モードマイクロ波キャビティー又は制御された多重モードマイクロ波キャビティー内において、電場強度が100V/m以上、1×1010V/m以下の条件でマイクロ波照射により還元処理する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製鉄所で発生するCrを含有する有価金属含有副産物を還元して、有価金属を回収するにあたり、マイクロ波を用いて効率的に省エネルギーで行う炭素還元方法に関するものである。特に、ステンレス鋼を製造する製鉄所で発生するCrを含有する有価金属含有副産物のマイクロ波加熱炭素還元法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
製鉄所で発生する製鋼ダスト、スラグ、酸洗スラッジ、焼鈍時のスケールなどの有価金属含有副産物は、鉄、ニッケル、クロム、マンガンなどの有価金属を含有しており、従来から多くの回収方法が提案されてきた(例えば、特許文献1〜6参照。)。
【0003】
これらの方法は、概して、まず、有価金属含有副産物を水分やバインダーならびに炭素と混合して、ブリケットを作製し、これをバーナーなど外熱式にて加熱する。コークスや石炭などの炭素源が着火温度に到達すると燃焼開始し、さらに昇温すると、Fe、Ni、Crの還元が始まる。
【0004】
しかしながら、Crを還元するにあたっては、熱力学的に考慮しても、1200℃以上の高温が必要となる。また、製鋼ダスト、スラグ、酸洗スラッジ、焼鈍時のスケールなどの有価金属含有副産物に含まれる有価金属は、全体の30〜70%であり、残部は、CaO、SiO、Al、MgOなどである。そのため、有価金属を還元するためには、脈石成分までも1200℃以上に昇温させることが必要であり、エネルギー的には無駄な部分が多かった。
【0005】
また、最近では、マイクロ波を有価金属含有副産物に適用し、有価金属を還元回収する技術も報告されている(例えば、特許文献7及び8参照。)。しかしながら、これらの技術では、従来と同程度の温度にまで加熱する必要があり、上記の課題を解決し得るものではなかった。
【0006】
【特許文献1】特開平8−260014号公報
【特許文献2】特開2003−247026号公報
【特許文献3】特開昭61−15929号公報
【特許文献4】特開昭61−177331号公報
【特許文献5】特開昭61−177332号公報
【特許文献6】特開昭61−177337号公報
【特許文献7】特開平11−246918号公報
【特許文献8】特開2001−348631号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
よって、本発明は、Crを含有する有価金属含有副産物に対して、特定条件におけるマイクロ波を照射することにより、Crを含有する鉱物相を局部的に、かつ、効率的に加熱して、Fe又はNiの酸化物のみならず、Cr酸化物までも炭素還元する方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
発明者らは、上記課題を解決するために、Crを含有する有価金属含有副産物に対するマイクロ波照射の諸条件について鋭意検討を重ねた結果、特定条件のマイクロ波を照射することにより、CaO、SiO、Al、MgOなどの脈石成分には余分な熱を与えずに、被還元物にのみ有効に熱を加え、局部的に1200℃以上にまで加熱することができ、そのため、有価金属含有副産物の代表温度が900℃程度であっても、Fe又はNiのみならず、Crまでも還元し得ることを見い出した。
【0009】
したがって、本発明のCrを含有する有価金属含有副産物のマイクロ波加熱炭素還元法は、Crを含有する有価金属含有副産物を炭素当量が0.5〜5となるように炭材と混合し、単一モードマイクロ波キャビティー又は制御された多重モードマイクロ波キャビティー内において、電場強度が100V/m以上、1×1010V/m以下の条件でマイクロ波照射により還元処理するすることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、Crを含有する有価金属含有副産物に対して、特定条件におけるマイクロ波を照射することにより、Crを含有する鉱物相を局部的に、かつ、効率的に加熱して、Fe又はNiの酸化物のみならず、Cr酸化物までも炭素還元することができる。
【0011】
このような効果は、以下の原理によるものである。
まず、従来技術における炭素還元法としては、抵抗炉を用いて、輻射熱によりCr含有有価金属含有副産物に炭素を混合した試料を加熱する方法、すなわち、試料を外側から加熱する方法が用いられている。この炭素還元法では、800〜1300℃の温度において、以下の(1)〜(3)式の還元反応が進行する。
2Fe(s)+3C(s)=4Fe(s)+3CO(g) (1)
2NiO(s)+C(s)=2Ni(s)+CO(g) (2)
2Cr(s)+3C(s)=4Cr(s)+3CO(g) (3)
【0012】
いずれも、固体の炭素粉が、それぞれFe、NiO及びCrを含有する鉱物相と接触することにより反応して、還元反応が進むという機構である。そして、これらの反応が進行する中でCO(g)が発生するが、このCO(g)はFe及びNiの還元反応に大きな影響を及ぼすものの、Crの還元反応に対しては影響を及ぼさない。
【0013】
ここで、(1)及び(2)式の反応は、1000℃程度で充分に還元反応が進行する。しかしながら、(3)式の反応は、1200℃以上でないと充分に還元反応が進行しない。これは、酸素ポテンシャル図から考えても、1200℃以上でないと、標準自由エネルギー変化ΔG<0の条件を満たしておらず、熱力学的にも矛盾ないものである。さらに、(3)式の反応は、1200℃であっても、長時間、たとえば、1時間保持してようやく10%程度の還元率に至るものである。
【0014】
これに対して、本発明のマイクロ波加熱炭素還元法では、単一モードマイクロ波キャビティー又は制御された多重モードマイクロ波キャビティー内において、特定範囲の電場強度でマイクロ波を照射することにより、CaO、SiO、Al、MgOなどの脈石成分には余分な熱を与えずに、被還元物にのみ有効に熱を加え、局部的に1200℃以上にまで加熱することができ、そのため、有価金属含有副産物の代表温度が900℃程度であっても、Fe又はNiのみならず、Crまでも還元することができる。また、この現象は還元反応の促進のみではなく、還元して生成した金属(合金)の粒子の成長を助長する効果がある。これは、マイクロ波還元により金属を回収するのに有利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明のCrを含有する有価金属含有副産物のマイクロ波加熱炭素還元法は、Crを含有する有価金属含有副産物に、炭素当量が0.5〜5となるように炭材を混合したものに対して行われる。本発明において炭材を用いるのは、以下に示すようなCr酸化物のマイクロ波特性に起因するためである。図1は、炭材であるグラファイト粉末とCr粉末における700Wのマイクロ波による加熱挙動を示している。グラファイトは良好な加熱挙動を有するため、マイクロ波パワーのコントロールにより、昇温速度を制御することが可能である。一方、Crの場合、温度の上昇とともに急激にマイクロ波加熱が生じやすくなり、加速的に昇温が生じる。マイクロ波加熱が誘電損失により生じるとすれば、単位体積あたりのマイクロ波吸収電力Pは、P=1/2ωε”|E|となる。ここで、ω:周波数、ε”:誘電(損)率(誘電率の虚数部)、E:マイクロ波電界である。そのため、図1における温度の上昇を考慮すると、Crの誘電(損)率は、室温のものに比べて500℃以上では、相当大きくなっていると考えられる。
【0016】
そのため、マイクロ波を用いた加熱においては、上記のように被加熱物内の誘電率の違いにより昇温速度が異なることから、種々粉体の混合物においては、局所的な温度分布が生じる。このような観点からマイクロ波加熱において測定される温度は、平均的な温度であり、この温度を操業温度としている。グラファイトとCr酸化物の混合物においては、加熱初期から存在した局所的な温度分布により、高温部でCrの加速的な加熱が誘起される。従って、Crのような誘電率の温度依存性を利用すると、設定した低い操業温度においても、局所的な高温領域を発生させ、本来1200℃程度の高温ではないと進行し得ない還元反応を起こすことができる。その結果、有価金属以外に余分な熱を与えることなく、目的元素である有価金属のみを還元することが可能となる。なお、低温とは、本来Crの還元に必要な1200℃と比べて低い温度を意味し、特定の温度を規定するものではないが、具体的には、850〜1100℃の範囲である。
【0017】
また、本発明においては、炭素当量が0.5〜5であることが必須である。本発明における炭素当量とは、被還元酸素すなわちFeO、NiO、Crの酸素分に対する炭素のモル比で定義される(炭素当量=炭素モル量/被還元酸素モル量)。炭素は、有価金属すなわちFe、Ni、Crの還元に必要な元素であるとともに、熱源としても重要な元素である。
【0018】
例えば、グラファイトとCrとの混合物を加熱する場合、炭素当量が5以下であると、アーク放電が発生し、局部加熱が起きる。局部加熱の現象を直接捉えることは、非常に困難であるが、熱電対等による測温で観測される現象として、温度に振れが現れる。図2には、炭素当量1及び3の場合の加熱曲線を、比較して示している。このように、より炭素量が少ない場合において、顕著にアーク放電に伴う局部加熱が生じ、還元反応が進行している。また、炭素当量が2の場合においては、800℃、10分間の還元処理において、金属粒子の径が数ミリメータにまで成長することが判った。なお、炭素当量2を超える場合や、従来技術である電気炉による1000℃での還元、すなわち外熱式の場合においては、このような大きな金属粒子の発生は観察されていない。そのため、本発明における炭素当量は、3以下であることが好ましく、2以下であることがより好ましく、1以下であることがさらに好ましい。一方、炭素当量は0.5以上ないと、充分に発熱しないため、ならびに、還元剤不足のために、有価金属の還元が進行しない。特にCrは還元されない。したがって、本発明における炭素当量は、0.5〜5と規定し、0.5〜3であることが好ましく、0.5〜2であることがより好ましく、0.5〜1であることがさらに好ましい。また、炭素源としては、コークス、石炭、炭素粉などがあるが、特に限定しない。
【0019】
さらに、本発明においては、単一モードマイクロ波キャビティー又は制御された多重モードマイクロ波キャビティー内において、電場強度が100V/m以上、1×1010V/m以下の条件でマイクロ波照射することが必須である。マイクロ波発振器において発生したマイクロ波は、導波管を通して、空洞(キャビティー)内に導入される。キャビティーがマイクロ波波長に対して特徴的な寸法を有している場合、共振が起こり単一モードの定在波が生じる。この場合のキャビディーが単一モードマイクロ波キャビティーである。一方、導入されたマイクロ波をキャビティー金属壁で多重散乱させることにより多重モードマイクロ波を発生させることができる。この場合のキャビディーが制御された多重モードマイクロ波キャビティーである。なお、一般の電子レンジや大量処理用の加熱装置は、多重モードが用いられている。
【0020】
また、アーク放電を効果的に発生させるためには、マイクロ波電場勾配が大きいことが重要である。一般に被加熱物と気相の間には電場勾配が存在するが、これを高めるためには、入力するマイクロ波電場強度が高いことが効果的である。また、マイクロ波入力が低くても、単一モードキャビティー内で生じる定在波を利用し、高い電場を集中して印加することにより、アーク放電を有効に発生することが可能である。そこで、本発明においては、マイクロ波電場強度を100V/m以上としたが、多重モードマイクロ波キャビティーにおいては、マイクロ波出力の制限から、1×1010V/m以下であることが適当であるため、100V/m以上、1×1010V/m以下の範囲を規定した。
【0021】
さらに、本発明においては、マイクロ波周波数が0.5〜30GHzであり、マイクロ波出力が0.5〜20kWであることが好ましい。マイクロ波の電場強度は周波数ともに増加するため、マイクロ波加熱に有効であるが、一方でマイクロ波の侵入する深さは、周波数とともに減衰する。これらの理由から好ましい範囲として0.5〜30GHzが選ばれる。また、マイクロ波出力は0.5kW以上でないと加熱することができない。マイクロ波出力を0.5kW以上とすることにより、試料が加熱され、温度がおよそ500℃を越えると、熱電子が発生しやすくなるためアークが生じやすくなる。この効果は、マイクロ波出力が1kWを越えると、特に著しい。一方、20kWを超える出力を持つ設備は、設備コストが膨大なものとなり、経済的に不利である。そのため、マイクロ波出力は0.5〜20kWが好ましく、より好ましくは1〜15kWである。
【0022】
また、本発明におけるCrを含有する有価金属含有副産物は、ステンレス鋼製造工程にて発生する製鋼ダスト、酸洗中和スラッジおよびスケール材の少なくとも一種であることが望ましい。この原料中におけるCrの存在形態は、水酸化物、酸化物、フッ化物のいずれであってもよい。また、上記原料中に、一部金属Crが混在していても構わない。さらに、本発明におけるCrを含有する有価金属含有副産物は、Crが0.5〜50mass%含まれることが好適である。Cr酸化物は局部加熱を引き起こす性質を持つ元素であり、0.5mass%以上でその性質が現れる。また、Crの含有量は1mass%以上であることがより好ましく、2mass%以上であることがさらに好ましい。
【0023】
さらに、本願の方法により得られる還元物は、スラグとの混合物(クリンカー)の形態である。したがって、クリンカーから金属分のみを有効に採取する必要がある。その方法としては、高炉、電気炉への装入や、粉砕後浮遊選鉱、粉砕後磁力選鉱するなどが挙げられる。いずれにしても、すでに高い還元率を獲得しているので、電気炉においても電力量の低減が実現でき、浮遊選鉱や磁力選鉱(Ni含有量が低く磁性があるメタル組成の場合)でも高い回収率が可能である。
【実施例1】
【0024】
次に、本発明の実施例を用いて、本発明の効果を説明する。
表1に示した比率の製鋼ダスト、酸洗スラッジ及びスケール材からなるCrを含有する有価金属含有副産物に、表1に示した炭素当量となるように、グラファイト粉末を混合し、これを直径10mm、高さ30mmの石英管に装入した。次いで、周波数2.45GHzの単一モード(TE105)マイクロ波キャビティー内に石英管を載置し、窒素ガス1気圧の雰囲気中において、表1に示したマイクロ波出力及び操業温度で20分間加熱し、有価金属を還元した。なお、Cr含有量については、化学分析により分析を行い、操業温度については、被覆型熱電対(K−Type)を石英管に接触させて測温した。
【0025】
【表1】

【0026】
また、上記のマイクロ波キャビティーについては、マイクロ波出力200Wを仮定し、シミュレーション法により得られたキャビティー内の電場分布を図3に示した。この電場分布においては、最大電場予測値が3.5×10V/mであり、マイクロ波出力が600Wの家庭用電子レンジの最大電場予測値4.5×10V/mに対しはるかに高いものである。
【0027】
上記のようにして還元された有価金属含有副産物は、クリンカーとなっているので、このクリンカーを粉砕し、ブロムメタノール法により金属分を溶解した。その金属溶液中のFe、Ni及びCr濃度を化学分析により測定し、それぞれ、原料中のトータルFe、Ni及びCr濃度に対する割合を求めて、Fe、Ni及びCrの還元率とした。これらの結果を表2に示した。なお、各有価金属の還元率は、Fe:70%以上、Ni:90%以上、Cr:25%以上を良好な還元率として評価した。
【0028】
【表2】

【0029】
表2から明らかなように、本発明である試料1〜5では、Cr還元率が30%以上と高く、優れたマイクロ波加熱炭素還元法であることが示された。これに対して、従来技術の抵抗炉を用いた還元法である試料6及び7では、Crを還元することができないことが示された。また、炭素当量が0.3である試料8では、操業温度が500℃程度までしか上がらず、Crが還元できないことが示され、炭素当量が10である試料9では、Crが20%程度までしか還元できないことが示された。さらに、マイクロ波出力が0.4kWである試料10については、十分なアーク放電が生じず、Crを還元できないことが示された。
【0030】
また、還元後の試料2に対しては、金属組織の電子顕微鏡写真を撮影し、図4に示した。図4に示すように、矢印で示す領域に良好にCr酸化物が還元され、金属Crの相が示されている。
【実施例2】
【0031】
表1に示した試料2と同様な材料からなるCrを含有する有価金属含有副産物に、炭素当量3となるように、グラファイト粉末を混合し、これを直径10mm、高さ30mmの石英管に装入した。次いで、周波数2.45GHzの単一モード(TE105)マイクロ波キャビティー内に石英管を載置し、窒素ガス1気圧の雰囲気中において、マイクロ波出力0.2kW及び表3に示した操業温度で20分間加熱し、有価金属を還元した。なお、操業温度については、被覆型熱電対(K−Type)を石英管に接触させて測温した。
【0032】
【表3】

【0033】
この還元により、図5に示すような金属Crの粒子が生成された。そして、この粒子の中直径が500μm以上に成長した粒子を計測し、マイクロ波キャビティー内の電場分布との相関を観測した。その結果を表3に示した。
【0034】
表3から明らかなように、金属酸化物のマイクロ波加熱炭素還元法により生成する粒子は、単一モードマイクロ波キャビティー内の電場の高い領域において生成した場合、大きな粒子ができやすい性質を有することが示された。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】グラファイト粉末とCr粉末における700Wのマイクロ波による加熱挙動を示す図である。
【図2】炭素当量1及び3の場合のCrの加熱曲線及びマイクロ波出力を示した図である。
【図3】単一モードマイクロ波キャビティー内における電場分布のシュミレーション結果を示す図である。
【図4】還元後の有価金属含有副産物の金属組織を示す電子顕微鏡写真である。
【図5】生成した金属粒子の光学顕微鏡写真である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
Crを含有する有価金属含有副産物を炭素当量が0.5〜5となるように炭材と混合し、単一モードマイクロ波キャビティー又は制御された多重モードマイクロ波キャビティー内において、電場強度が100V/m以上、1×1010V/m以下の条件でマイクロ波照射により還元処理するすることを特徴とするCrを含有する有価金属含有副産物のマイクロ波加熱炭素還元法。
【請求項2】
前記マイクロ波は、周波数が0.5〜30GHzであり、出力が0.5〜20kWであることを特徴とする請求項1に記載のCrを含有する有価金属含有副産物のマイクロ波加熱炭素還元法。
【請求項3】
前記Crを含有する有価金属含有副産物は、ステンレス鋼製造工程にて発生する製鋼ダスト、酸洗中和スラッジおよびスケール材の少なくとも一種であることを特徴とする請求項1又は2に記載のCrを含有する有価金属含有副産物のマイクロ波加熱炭素還元法。
【請求項4】
前記Crを含有する有価金属含有副産物は、Crが0.5〜50mass%含まれることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のCrを含有する有価金属含有副産物のマイクロ波加熱炭素還元法。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2008−231465(P2008−231465A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−68969(P2007−68969)
【出願日】平成19年3月16日(2007.3.16)
【出願人】(000232793)日本冶金工業株式会社 (84)
【出願人】(507086561)
【出願人】(503232373)
【Fターム(参考)】