説明

HSP90の阻害剤としてのヒドロベンズアミド誘導体

本発明は、式(1)の化合物の酸付加塩を提供する。


本発明はまた、式(1)の化合物およびそのアルキルアナログの調製方法、前記方法で用いる新規中間体、および前記中間体の調製方法を提供する。本発明はまた、式(1)の化合物およびそのエチルアナログの新規な医学的用途を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)の化合物の酸付加塩。
【化1】

【請求項2】
薬学的に許容される請求項1に記載の酸付加塩。
【請求項3】
塩酸、乳酸または硫酸で形成された塩である、請求項1または請求項2に記載の酸付加塩。
【請求項4】
L−乳酸で形成された塩である、請求項3に記載の酸付加塩。
【請求項5】
実質的に結晶形態である式(1)の化合物、
【化2】

またはその酸付加塩。
【請求項6】
結晶形態が本明細書に定義される形態FB3、FB4、FB6、FH3、FL1、FL2、FS3、FS4およびFS7から選ばれる、請求項5に記載の実質的に結晶形態である化合物またはその酸付加塩。
【請求項7】
結晶形態が本明細書に定義される形態FL1およびFL2から選ばれる、請求項6に記載の酸付加塩。
【請求項8】
式(2)の化合物の調製方法であって、
【化3】

(式中、RはC1−4アルキルである)
式(3)の化合物を接触水素化に供すること、
【化4】

(式中、PGは水素化条件下で除去可能な保護基であり、A−BはCH−CHまたはC=CHである)およびその後、式(2)の化合物が遊離塩基の形態で調製された場合、任意に前記遊離塩基を酸付加塩に変換することを含む方法。
【請求項9】
PGがベンジル基である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
A−BがC=CHである、請求項8または9に記載の方法。
【請求項11】
A−BがCH−CHである、請求項8または9に記載の方法。
【請求項12】
接触水素化がパラジウム触媒を用いて行なわれる、請求項8〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
パラジウム触媒がパラジウム炭素である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
がメチルまたはエチルである、請求項8〜13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
がメチルである、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
がエチルである、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
請求項8で定義される式(2)の化合物の調製方法であって、
(a−i)アミド形成条件下で式(4)の化合物またはその活性型もしくは誘導体と式(5)の化合物とを反応させて、
【化5】

(式中、R、PG、AおよびBは、請求項8〜11および14〜16のうちのいずれか1項と同義である)式(3)の化合物
【化6】

を得ること、および
(b)保護基PGを除去するため、およびA−BがC=CHである場合、基A−Bをイソプロピル基に還元するために、式(3)の化合物を接触水素化に供すること、およびその後式(2)の化合物が遊離塩基の形態で調製された場合、任意に遊離塩基を酸付加塩に変換することを含む方法。
【請求項18】
式(3)の化合物の調製方法であって、
【化7】

(式中、R、PG、AおよびBは、請求項8〜11および14〜16のうちのいずれか1項と同義である)
(a−i)アミド形成条件下で式(4)の化合物またはその活性型もしくは誘導体と式(5)の化合物とを反応させることを含む方法。
【化8】

【請求項19】
N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドなどのカルボジイミド誘導体であるカルボン酸活性化剤の存在下で式(4)の化合物と式(5)の化合物とを反応させる、請求項17または18に記載の方法。
【請求項20】
反応が、HOAtまたはHOBtなど触媒性補助求核試薬の存在下で行なわれる、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
式(6)の化合物の調製方法であって、
【化9】

(式中、RおよびRは同一または異なって、それぞれC1−4アルキルであるか、NRは、O、NおよびSから選ばれるさらなるヘテロ原子を場合により含み1個または2個のC1−4アルキル基により場合により置換されている4〜7員の飽和複素環を形成し;Rは水素、ハロゲン、C1−5アルキルおよびC3−4シクロアルキル基から選ばれる)
(a−ii)式(7)の化合物
【化10】

(式中、PGは水素化条件下で除去可能な保護基であり、R4’は水素、ハロゲン、C1−5アルキル、C2−5アルケニルおよびC3−4シクロアルキル基から選ばれる)と
式(8)の化合物
【化11】

とを遷移金属触媒の存在下で反応させて、式(9)の化合物を得ること
【化12】

および
(b)保護基PGを除去するため、およびR4’がC2−5アルケニルである場合は基R4’をC2−5アルキルに還元させるために、式(9)の化合物を接触水素化に供すること;およびその後、式(6)の化合物が遊離塩基の形態で調製された場合、任意に遊離塩基を酸付加塩に変換することを含む方法。
【請求項22】
式(9)の化合物の調製方法であって、
【化13】

(式中、R、R、R4’およびPGは、請求項21と同義である)
(a−ii)式(7)の化合物
【化14】

(式中、PGは水素化条件下で除去可能な保護基であり、R4’は水素、ハロゲン、C1−5アルキル、C2−5アルケニルおよびC3−4シクロアルキル基から選ばれる)と
式(8)の化合物
【化15】

とを遷移金属触媒存在下で反応させることを含む方法。
【請求項23】
遷移金属触媒がウィルキンソン触媒である、請求項21または22に記載の方法。
【請求項24】
式(8)の化合物が式(8a)の化合物
【化16】

(式中、Rは、請求項8、15または16のいずれか1項と同義である)
である、請求項21〜23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
4’がイソプロピルまたはイソプロペニルである、請求項21〜24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
4’がイソプロペニルである、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
本明細書に定義される式(3)、(5)、(7)、(9)、(14)、(15)、(16)、(20)、(20a)、(21)または(23)の化学中間体。
【請求項28】
がエチルである、請求項8で定義される式(2)の化合物またはその塩、溶媒和物もしくはN−オキシド。
【請求項29】
薬剤で用いるための(例えば、Hsp90の阻害剤として用いるための)請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩。
【請求項30】
Hsp90により仲介される病態もしくは症状の予防または治療に用いる請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩。
【請求項31】
Hsp90により仲介される病態もしくは症状の予防または治療方法であって、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩をその必要のある被験体に投与することを含む方法。
【請求項32】
Hsp90により仲介される病態もしくは症状の罹患率の緩和または低減に用いる請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩。
【請求項33】
Hsp90により仲介される病態もしくは症状の罹患率の緩和または低減方法であって、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩をその必要のある被験体に投与することを含む方法。
【請求項34】
哺乳類における異常な細胞増殖からなる、もしくはそれから生じる疾病または症状の治療に用いる請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩。
【請求項35】
哺乳類における異常な細胞増殖からなる、もしくはそれから生じる疾病または症状の治療方法であって、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩を異常な細胞増殖を阻害するのに有効な量で前記哺乳類に投与することを含む方法。
【請求項36】
哺乳類における異常な細胞増殖からなる、もしくはそれから生じる疾病または症状の罹患率の緩和あるいは低減に用いる請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩。
【請求項37】
哺乳類における異常な細胞増殖からなる、もしくはそれから生じる疾病または症状の罹患率の緩和あるいは低減方法であって、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩を異常な細胞増殖を阻害するのに有効な量で前記哺乳類に投与することを含む方法。
【請求項38】
哺乳類における異常な細胞増殖からなる、もしくはそれから生じる疾病または症状の治療方法であって、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩をHsp90の活性を阻害するのに有効な量で前記哺乳類に投与することを含む方法。
【請求項39】
哺乳類における異常な細胞増殖からなる、もしくはそれから生じる疾病または症状の罹患率の緩和あるいは低減方法であって、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩をHsp90の活性を阻害するのに有効な量で前記哺乳類に投与することを含む方法。
【請求項40】
Hsp90の阻害方法であって、Hsp90と請求項28に記載のHsp90阻害性化合物または請求項1〜7のいずれか1項で定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩を接触させることを含む方法。
【請求項41】
請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩を使用する、Hsp90の活性を阻害することによる細胞過程(例えば、細胞分裂)の修飾方法。
【請求項42】
本明細書に記載される病態の予防または治療に用いる請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩。
【請求項43】
本明細書に定義される1つまたは複数の用途のための薬剤の製造のための、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩の使用。
【請求項44】
請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩と薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
【請求項45】
請求項8〜11のいずれか1項で定義される式(3)の化合物の調製方法であって、
式(3a)の化合物
【化17】

と、基−C(=O)−CHを基−C(=CH)−CHに変換するのに適したウィッティヒ試薬または他の試薬とを反応させることを含む方法。
【請求項46】
式(13)の化合物の調製方法であって、
【化18】

(i)式(11)の化合物
【化19】

と、(a)無水酢酸とを4−ジメチルアミノピリジンの存在下で(典型的には加熱しながら(例えば、最大約60°の温度まで))反応させ、(b)次にトリフルオロメタンスルホン酸および場合により塩化アセチルとを反応させること(典型的には室温で)、または
(ii)式(11)の化合物と塩化アセチルとをアンバーリスト15(Amberlyst15、商標)樹脂などのカチオン性イオン交換樹脂の存在下で反応させることを含む方法。
【請求項47】
式(14)の化合物とウィッティヒ試薬MePPhBrとをTHF中でカリウムt−ブトキシドの存在下で反応させることによる、式(15)の化合物の調製方法。
【化20】

【請求項48】
請求項18で定義される式(5)の化合物の調製方法であって、
(i)式(24)の化合物
【化21】

(式中、PGは保護基(例えば、ベンジルオキシカルボニル)であり、LGは脱離基(例えば、メシルオキシ)である)と、本明細書で定義される式(22)の化合物とを反応させること、または
(ii)式(25)の化合物
【化22】

(式中、PGは保護基(例えば、ベンジルオキシカルボニル)と、本明細書で定義される式(22)の化合物とを還元的アミノ化条件下(例えば、トリアセトキシボロヒドリドナトリウムの存在下)で反応させること;および
その後、保護基PGを除去(例えば、PGがベンジルオキシカルボニルである場合は水素化により)することを含む方法。
【請求項49】
真菌性、原虫性もしくは寄生虫性の病態または症状(熱帯熱マラリア原虫による病態または症状以外)、例えば、Hsp90に対する抗体反応により特徴づけられる病態もしくは症状の予防または治療用薬剤の製造のための、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩の使用。
【請求項50】
真菌性、原虫性もしくは寄生虫性の病態または症状(熱帯熱マラリア原虫による病態または症状以外)、例えば、Hsp90に対する抗体反応により特徴づけられる病態もしくは症状の予防または治療方法であって、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩をその必要のある被験体に投与することを含む方法。
【請求項51】
抗真菌剤、抗原虫剤もしくは抗寄生虫剤(好ましくは抗真菌剤)に対する耐性の発達を防止、低減または後退させるために、前記抗真菌剤、抗原虫剤または抗寄生虫剤と併用投与するための薬剤の製造のための、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩の使用。
【請求項52】
患者(例えば、ヒト患者)における抗真菌剤に対する耐性の発達の防止または低減方法であって、抗真菌剤、抗原虫剤または抗寄生虫剤(好ましくは抗真菌剤)と請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩との組合せを前記患者に投与することを含む方法。
【請求項53】
疼痛を患う患者(例えば、ヒトなどの哺乳類)における疼痛の低減または除去に用いる薬剤の製造のための、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩の使用。
【請求項54】
痛覚、体性痛、内臓痛、急性疼痛、慢性疼痛、痛覚過敏、異痛症、術後疼痛、知覚過敏による疼痛、頭痛、炎症性疼痛(リューマチ痛、歯痛、月経痛または感染痛)、神経学的疼痛、筋骨格系疼痛、癌性疼痛または血管痛のいずれか1種以上の治療用薬剤の製造のための、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩の使用。
【請求項55】
痛覚、体性痛、内臓痛、急性疼痛、慢性疼痛、痛覚過敏、異痛症、術後疼痛、知覚過敏による疼痛、頭痛、炎症性疼痛(リューマチ痛、歯痛、月経痛または感染痛)、神経学的疼痛、筋骨格系疼痛、癌性疼痛または血管痛のいずれか1種以上の治療に用いる、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩。
【請求項56】
哺乳類(例えば、ヒト)などの患者における疼痛の治療方法であって、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩を治療上有効な量で前記患者に投与することを含む方法。
【請求項57】
疼痛を患う患者(例えば、ヒトなどの哺乳類)における疼痛の低減または除去方法であって、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩を疼痛を低減するまたは除去するのに有効な量で前記患者に投与することを含む方法。
【請求項58】
痛覚、体性痛、内臓痛、急性疼痛、慢性疼痛、痛覚過敏、異痛症、術後疼痛、知覚過敏による疼痛、頭痛、炎症性疼痛(リューマチ痛、歯痛、月経痛または感染痛)、神経学的疼痛、筋骨格系疼痛、癌性疼痛または血管痛のいずれか1種以上の治療方法であって、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩を治療上有効な量で患者に投与することを含む方法。
【請求項59】
卒中を患う患者における神経損傷の防止または低減方法であって、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩を神経保護に有効な量で前記患者に投与することを含む方法。
【請求項60】
卒中の危険性がある患者、例えば、血管炎症、アテローム性動脈硬化症、動脈高血圧、糖尿病、高脂血症および心房細動から選ばれる1種以上の危険因子を有する患者における卒中の危険性の防止または低減用薬剤の製造のための、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩の使用。
【請求項61】
卒中の危険性がある患者、例えば、血管炎症、アテローム性動脈硬化症、動脈高血圧、糖尿病、高脂血症および心房細動から選ばれる1種以上の危険因子を有する患者における卒中の危険性の防止または低減に用いる請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩。
【請求項62】
卒中の危険性がある患者、例えば、血管炎症、アテローム性動脈硬化症、動脈高血圧、糖尿病、高脂血症および心房細動から選ばれる1種以上の危険因子を有する患者における卒中の危険性の防止または低減方法であって、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩を治療上有効な量で前記患者に投与することを含む方法。
【請求項63】
ウイルス感染(またはウイルス性疾患)の予防または治療に用いる請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩。
【請求項64】
ウイルス感染(またはウイルス性疾患)の予防または治療用薬剤の製造のための請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩の使用。
【請求項65】
ウイルス感染(またはウイルス性疾患)の予防または治療方法であって、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩をその必要のある被験体に投与することを含む方法。
【請求項66】
宿主生物(例えば、哺乳類(例えば、ヒト)などの動物)におけるウイルス複製の遮断または阻害に用いる請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩。
【請求項67】
宿主生物(例えば、哺乳類(例えば、ヒト)などの動物)におけるウイルス複製の遮断または阻害用薬剤の製造のための請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩の使用。
【請求項68】
宿主生物(例えば、哺乳類(例えば、ヒト)などの動物)におけるウイルス複製の遮断または阻害方法であって、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩を前記宿主生物に投与することを含む方法。
【請求項69】
アテローム性動脈硬化症の予防または治療のための請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩。
【請求項70】
アテローム性動脈硬化症の予防または治療用薬剤の製造のための請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩の使用。
【請求項71】
アテローム性動脈硬化症の予防または治療方法であって、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩をその必要のある被験体に投与することを含む方法。
【請求項72】
ユーイング肉腫の予防または治療のための請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩。
【請求項73】
ユーイング肉腫の予防または治療用薬剤の製造のための請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩の使用。
【請求項74】
ユーイング肉腫の予防または治療方法であって、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩をその必要のある被験体に投与することを含む方法。
【請求項75】
紅斑性狼瘡の予防または治療のための請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩。
【請求項76】
紅斑性狼瘡の予防または治療用薬剤の製造のための請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩の使用。
【請求項77】
紅斑性狼瘡の予防または治療方法であって、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩をその必要のある被験体に投与することを含む方法。
【請求項78】
Hsp90により仲介される病態もしくは症状の予防または治療(またはその罹患率の緩和または低減)方法であって、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩をその必要のある被験体に投与することを含み、前記Hsp90により仲介される病態もしくは症状が抗癌薬剤に対する耐性の発達である方法。
【請求項79】
(i)抗癌薬剤に対して悪性細胞を感作させる、(ii)抗癌薬剤に対する耐性の発生率を緩和または低減させる、(iii)抗癌薬剤に対する耐性を後退させる、(iv)抗癌薬剤の活性を増強させる、(v)抗癌薬剤に対する耐性の発現を遅延または防止させる方法であって、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩をその必要のある被験体に投与することを含む方法。
【請求項80】
癌の治療方法であって、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩をその必要のある被験体に投与することを含み、薬剤耐性が現れないことを特徴とする方法。
【請求項81】
治療薬(例えば、抗癌剤)で治療を受けている被験体におけるHsp90により仲介される病態もしくは症状の予防または治療(またはその罹患率の緩和または低減)方法であって、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩を前記被験体に投与することを含み、前記Hsp90により仲介される病態もしくは症状が該治療薬に対する耐性の発達である方法。
【請求項82】
(i)抗癌剤に対して悪性細胞を感作させる、(ii)抗癌剤に対する耐性の発生率を緩和または低減させる、(iii)抗癌剤に対する耐性を後退させる、(iv)抗癌剤の活性を増強させる、(v)抗癌剤に対する耐性の発現を遅延または防止させる方法であって、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩を該抗癌剤で治療を受けている被験体に投与することを含む方法。
【請求項83】
抗癌剤で治療を受けている被験体における癌の治療方法であって、請求項28に記載の化合物または請求項1〜7のいずれか1項に定義される化合物、結晶形態もしくは酸付加塩をその必要のある被験体に投与することを含み、前記抗癌剤に対する薬剤耐性が現れないことを特徴とする方法。

【公表番号】特表2010−505930(P2010−505930A)
【公表日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−531915(P2009−531915)
【出願日】平成19年10月12日(2007.10.12)
【国際出願番号】PCT/GB2007/003871
【国際公開番号】WO2008/044034
【国際公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【出願人】(504162110)アステックス、セラピューティックス、リミテッド (45)
【氏名又は名称原語表記】ASTEX THERAPEUTICS LIMITED
【Fターム(参考)】