説明

ICチップ粘着加工及び粘着剤付きICチップの実装。

【課題】 ICチップのバンプ面に剥離性粘着剤を塗布加工したことを特徴とする粘着剤付きICチップの効果により、従来のICチップを配線基盤に実装する作業工程に比較しロス率の低下の改善を実現する。
【解決手段】 ICチップの端子(バンプ)面に剥離性粘着剤を塗布加工したことを特徴とする粘着剤付きICチップ及び粘着剤付きICチップの実装方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術の分野】
【0001】
本発明は、ICチップの端子(バンプ)面に剥離性粘着剤を塗布加工し前記加工からICチップを搬送し配線基盤に実装するICチップ粘着加工及び粘着剤付きICチップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ICチップに成形されたバンプを、実装する基板の接続パッドにスルーホールを設けバンプを固定させる方法が発明されていた。
【特許文献1】特許公開番号特開2002−118141
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これには次のような欠点があった。
従来、ICチップの端子(バンプ)とIC配線基盤の電極の接着方法において欠点があった。
(イ)ICチップの端子(バンプ)とIC配線基盤の電極の接着方法において、異方性伝導膜両面テープ(縦方向のみ導通するテープ)をICチップの端子(バンプ)に接着し、IC配線基盤の電極の接着加工をおこなうが、接着加工において約180℃の熱と100〜110gの加圧の圧着加工によりICチップの実装がおこなわれていたが、熱加工や加圧により、IC基盤の破損が多くみられた。
また、異方性伝導膜両面テープは高価であるためにICの実装加工においてコストがかかっていた。
(ロ)ICチップのバンプを押しピン状に鋭角に形成し、IC配線基盤の電極に加圧接着をおこなうICチップの実装がおこなわれていたが、加圧の調整の不具合によりIC基盤の破損が多くみられた。
(ハ)ICチップのバンプを平面状に形成し、バンプに手作業にて導電性接着剤を塗布し、ICチップの実装がおこなわれていたが、この方法は手作業のみの加工となり、生産性とコストにおいて欠点がみられた。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
シリコンフィルムの表面に剥離性粘着剤が塗布され、ICチップの端子(バンプ)の背面を接着されたICチップの端子(バンプ)面に粘着剤を塗布する第一工程と、前記加工からICチップの端子(バンプ)面に塗布された粘着剤を70℃〜80℃で乾燥する第二工程と、前記加工からICチップを搬送し配線基盤に実装する第三工程で前記加工より、100℃〜110℃で乾燥圧着する第四工程とより製造される、ICチップの端子(バンプ)面に剥離性粘着剤を塗布加工したことを特徴とする粘着剤付きICチップ及び粘着剤付きICチップの実装方法を提供する。
【発明の効果】
【0005】
シリコンゴムの表面に剥離性粘着剤が塗布され、ICチップの端子(バンプ)の背面を接着されたICチップの端子(バンプ)面に剥離性粘着剤を塗布する第一工程と、前記加工からICチップの端子(バンプ)面に塗布された剥離性粘着剤を70℃〜80℃で乾燥する第二工程と、前記加工からICチップを搬送し配線基盤に実装する第三工程と前記加工より、100℃〜110℃で乾燥圧着する第四工程とより製造されるICチップ粘着加工及び粘着剤付きICチップの本発明の効果により、ICチップを配線基盤に実装する作業工程の簡易から大幅な生産コストの削減が実現される。
ICチップの端子(バンプ)面に剥離性粘着剤を塗布加工したことを特徴とする粘着剤付きICチップの効果により、従来のICチップを配線基盤に実装する作業工程に比較し、ロス率の低下の改善が実現される。
従来のICのシステムはICの生産コスト及び販売コストの費用がかかっていたためにICのシステムの活用はなされていなかったが、本発明の実施において大幅な生産コストの削減が実現されることから、ICシステムの活用実施が望めるものである。
本発明は、以上の効果を実現するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について図1乃至図4をもちいて説明する。
図1に記載されているのは、本発明の実施の形態を示した図で、シリコンフィルム(30)の表面に剥離性粘着剤(301)を塗布し任意必要個数のIC(20)が接着されている。
前記の形態の状態から、IC(20)に設けたバンプ(201)(端子)からなる面に粘着剤(101)を塗布する第一工程と、前記加工からIC(20)のバンプ(201)面に塗布された粘着剤を70℃〜80℃で乾燥する第二工程を示したものである。
IC(20)のバンプ(201)は押しピン状に鋭角に形成されることで、基盤との接着で加圧を加えた際に粘着剤の貫通と接着の強化を考慮したものである。
IC(20)に設けたバンプ(201)(端子)からなる面に粘着剤(101)を塗布する作業は印刷又は手作業も可能である。
また、IC(20)のバンプ(201)面に塗布された粘着剤を70℃〜80℃で乾燥する工程は特殊乾燥機にて湿度と温度に対応した粘着剤の粘着性において管理生産されるものである。
図2に記載されているのは、シリコンフィルム(30)の表面に剥離性粘着剤(301)を塗布し任意必要個数のIC(20)が接着され、IC(20)に設けたバンプ(201)(端子)からなる面に粘着剤(101)を塗布した状態から、シリコンフィルム(30)を拡張することで隣接されたIC(20)の粘着剤(101)は破壊分離され、個々の粘着剤付IC(10)として形成される。
粘着剤付IC(10)は個々にバキュームにて搬送され、バンプ(201)が基盤に接着され実装される。
前記の実装作業は機械にておこなわれるものである。
図3は、シリコンフィルム(30)の表面に剥離性粘着剤(301)が塗布され、IC(20)チップのバンプ(201)の背面を接着されたICチップの端子(バンプ)面に粘着剤を塗布する第一工程と、前記加工からICチップの端子(バンプ)面に塗布された粘着剤を70℃〜80℃で乾燥する第二工程と、前記加工からICチップを搬送し配線基盤に実装する第三工程と、前記加工より100℃〜110℃で乾燥圧着する第四工程によりICを基盤に実装した図である。
図4は、本発明の工程の経過をチャートに示した図である。
以上、本発明の構成で、実施において下記に示す。
本発明の実施
ICチップの端子(バンプ)面に剥離性粘着剤を塗布加工したことを特徴とする粘着剤付きICチップの実施により、従来のICチップを配線基盤に実装する作業工程に比較し、ロス率の低下の改善が実現される。
従来のICのシステムはICの生産コスト及び販売コストの費用がかかっていたためにICのシステムの活用はなされていなかったが、本発明の実施において大幅な生産コストの削減が実現されることから、ICシステムの活用実施が望めるものである。
以上、本発明は実施される。
【産業上の利用可能性】
【0007】
本発明は、商品の盗難防止や流通経路管理のために店舗入口などに設けられたリーダ装置と、このリーダ装置によりそこを通過する商品情報及び購買情報などを認識させるプリント配線シール、購買、流通経路過程における情報管理をおこなう管理装置などからなる商品管理システムにもちいるICチップ及びIC基盤でIC基盤の生産におけるICチップを配線基盤に実装する加工方法を提供するものである。
本発明は、以上の構成より産業上利用されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施における加工工程の図である。
【図2】本発明の実施におけるICチツプ分離の工程の図である。
【図3】本発明の実施におけるICチツプ実装の工程の図である。
【図4】本発明の実施における加工工程のチャートを示した図である。
【符号の説明】
【0009】
10.粘着剤付IC
101.粘着剤
20.IC
201.バンプ
30.シリコンフィルム
301.剥離性粘着剤
40.IC基盤
401.電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ICチップのバンプ面に粘着剤を塗布加工したことを特徴とする粘着剤付きICチップ。
【請求項2】
シリコンフィルムの表面に剥離性粘着剤が塗布され、ICチップのバンプの背面を接着されたICチップのバンプ面に粘着剤を塗布する第一工程と、前記加工からICチップのバンプ面に塗布された粘着剤を70℃〜80℃で乾燥する第二工程と、前記加工からICチップを搬送し配線基盤に実装する第三工程と、前記加工より、100℃〜110℃で乾燥圧着する第四工程とよりなる請求項1記載のICチップ粘着加工及び粘着剤付きICチップの実装。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−24872(P2006−24872A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−226184(P2004−226184)
【出願日】平成16年7月5日(2004.7.5)
【出願人】(591171345)
【Fターム(参考)】