説明

IPアドレスの発見

SIPベース・ネットワークのユーザと当該ネットワークの外部のSIPユーザとの間の通信を促進する方法が提供される。前記SIPベース・ネットワークの各ユーザは、当該ネットワークに所属するホスト名部分とユーザ名部分とを含むSIP URIを持つ。前記外部のSIPユーザは、SIP URIをコンタクトIPアドレスに変換するためにピア・ツー・ピア・ネットワークにアクセス可能である。前記方法は、前記SIPベース・ネットワークへのゲートウェイの識別子と当該ゲートウェイのIPアドレスとの間のマッピングを前記ピア・ツー・ピア・ネットワークに発行するステップを備える。前記識別子は、前記ホスト名部分に対応するか又はそこから導出可能である。前記SIPベース・ネットワークの前記ユーザの1人に関連付けられたURIに関して前記ゲートウェイで問い合わせが受信されると、当該URIがコンタクトIPアドレスに変換される。前記問い合わせの発信元のノードに対して当該コンタクトIPアドレスが返される。また、SIPユーザエージェントを提供するように構成される装置、及び、SIPベース・ネットワークのユーザと当該ネットワークの外部のSIPユーザとの間の通信を促進するゲートウェイ装置も提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プライベート・セッション開始プロトコル(SIP)ネットワークのユーザと外部SIPユーザとの間の通信を促進する方法、並びに、ピアSIPユーザエージェントにコンタクトするためのSIPユーザエージェントを提供するように構成される装置、プライベートSIPベース・ネットワークのユーザをピア・ツー・ピアSIPベース・ネットワークに対して相互接続するためのゲートウェイ、及び、ピア・ツー・ピアSIPベース・ネットワークのノードに関する。
【背景技術】
【0002】
分散コンピューティングは、分散データ構造内部の全ての協働するネットワークノード間の恒常的な相互作用を必要とする。サーバはボトルネックにも単一障害点にもなり得るので、伝統的なクライアント−サーバベースのアプローチを使用してネットワークノード間のそのような恒常的な相互作用を提供することは不可能である。この理由により、全てのネットワークノードが同等の役割を担う、所謂ピア・ツー・ピア(P2P)ネットワークが提案されてきた。P2Pネットワークでは、全てのネットワークノードがクライアント機能及びサーバ機能の両方を組み込んでおり、各ノードがネットワーク内の他のノードに対して直接要求を行うという意味において、全てのネットワークノードは対等である。
【0003】
協働ネットワーク環境では、共通のデータリポジトリが必要とされ、このデータリポジトリもP2P手段によって実装可能である。このデータリポジトリのために分散ハッシュテーブル(DHT)が使用され、ハッシュ関数を利用してデータキーが座標空間(coordinate space)にマッピングされ座標空間が参加ノード間で分散される。ルーティングアルゴリズムは、空間の所与のセグメントを担当するノードを発見すること、従って問い合わされた(queried)キーを発見すること、を担う。DHTアプリケーションの中には、所謂コンシステント・ハッシュ法(consistent hashing)を使用するものがある。コンシステント・ハッシュ法では、キー及びノード識別子を同一の座標空間にマッピングするために同一のハッシュ関数が使用され、空間区間(space partition)をノードにマッピングするために距離メトリックが使用される。そのようなアプリケーションでは、参加ノードは、固有の識別子によって識別されるが、自分たちのネットワークアドレスを用いてアドレス指定される。それゆえ、ネットワーク内の各ノードは、他の参加ノードと通信可能になるためには、データのトリプレット(固有の識別子、IPアドレス、ポート番号)を必要とする。
【0004】
そのようなDHTが実装されたデータ構造の1つは、I. Stoica, R. Morris, D. Karger, F. Kaashoek and H. Balakrishnan, "Chord: A scalable peer-to-peer lookup service for internet applications", Proceedings of SIGCOMM'01, 2001によって開示される、所謂Chordリング構造である。Chordリング構造では、使用される識別子空間は円であり、最大の識別子及び最小の識別子は隣接するノードを表し、識別子は、最小のものから最大のものへと、時計回りに組織される。更に、そのようなChordリング構造では、特定のノードと直接隣り合う2つの隣接ノードは、その特定のノードの「先行者(predecessor)」及び「後行者(successor)」と呼ばれ、前者は反時計回り方向の隣接ノードであり、後者は時計回り方向の隣接ノードである(即ち、最小の識別子を持つノードを除く全てのノードにとって、特定のノードの先行者は、その特定のノードよりも小さい識別子を持つノードの中では最大の識別子を持つノードであり、最小の識別子を持つノードにとっては、そのノードの先行者は全てのノードの中で最大の識別子を持つノードである)。特定のノードの後行者も同様に定められるが、ノードの順序付けは反対方向になる。
【0005】
加えて、そのようなChordリング構造では、ネットワークに参加している全てのノードが、自分自身の識別子(それ自体を含む)と先行者の識別子(それ自体を除く)との間の識別子空間区間を担当するようになる。ノードの挿入、及び、データ項目を求めるためのこの区間のキーを伴う要求は全て、この特定のノードのアドレスへと転送されることになる。
【0006】
この領域における研究の多くは、DHTアルゴリズムを改良すること、又は、ファイル共有アプリケーション(例えば、BitTorrent及びeMule)を開発することに重点を置いてきていた。最近まで、個人間の通信(例えば、音声電話及びマルチメディア電話)のためにP2P技術を活用することに対しては、あまり努力の重点が置かれてこなかった。しかしながら、P2Pネットワークにおけるそのような個人間通信を可能にするであろうプロトコルを標準化する、進行中の努力がある。これらの標準化の努力は、IETF(Internet Engineering Task Force)のP2PSIP(Peer-to-Peer Session Initiation Protocol)ワーキンググループで行われている。このワーキンググループの今日までの成果として、
1) D. Bryan, P. Matthews, E. Shim, D. Willis, Concepts and Terminology for Peer to Peer SIP, November 2007, draft-ietf-p2psip-concepts-01 (http://tools.ietf.org/id/draft-ietf-p2psip-concepts-01.txt) 及び
2) E. Marocco, D. Bryan, Interworking between P2PSIP Overlays and Conventional SIP Networks, March 2007, draft-marocco-p2psip-interwork-01 (http://tools.ietf.org/id/draft-marocco-p2psip-interwork-01.txt)
が挙げられる。
【0007】
ユーザがピア・ユーザの位置を特定して接続することができる独立したP2PSIPネットワークを構築することは可能であるかもしれないが、所与のP2PSIPの中のユーザが他のP2PSIPネットワークの中のユーザやIMSネットワークや伝統的なクライアント/サーバネットワークの中のユーザと通信できるようにするためには、少なくとも一部のネットワークがゲートウェイ経由で既存のSIPベース・ネットワークに接続されることが期待される。
【0008】
P2Pネットワークの相互接続を可能にするソリューションが、Marocco及びBryanによって提示されている(上記を参照)。これは、ドメイン・ネーム・システム(DNS)に登録されたプロキシを使用することにより、相互接続を可能にする。所与のP2PSIPネットワークについて、外部URIに宛てられた問い合わせは、ローカルプロキシへ転送される。するとプロキシは、DNSに問い合わせることで、その外部URIを担当するプロキシのIPアドレスを決定する。このIPアドレスがP2PSIPネットワーク内の問い合わせ元のユーザへ返されることで、そのユーザは、例えばSIP INVITEをリモートプロキシへ転送することができる。リモートプロキシはその招待要求をリモートユーザへ転送する。しかしながら、このソリューションに伴う潜在的な問題は、各プロキシが有効なDNSドメイン名を持つ必要があるということである。このことは、ダイナミック環境(例えば、プロキシのIPアドレスがしばしば変化する環境)やアドホック環境(例えば、大規模な会議やスポーツのイベント)には適していない。
【発明の概要】
【0009】
本発明の目的は、少なくとも1つがP2PSIPネットワークを含む複数のSIPベース・ネットワークの相互接続を可能にすることである。これは、識別子及びゲートウェイIPアドレスをP2PSIPネットワークに登録可能なゲートウェイを提供することにより達成される。ここで、識別子は、ホスト名部分に対応するか、又は、ホスト名部分から導出可能である。
【0010】
本発明の第1の態様によれば、SIPベース・ネットワークのユーザと当該ネットワークの外部のSIPユーザとの間の通信を促進する方法が提供される。前記SIPベース・ネットワークの各ユーザは、当該ネットワークに所属するホスト名部分とユーザ名部分とを含むSIP URIを持つ。前記外部のSIPユーザは、SIP URIをコンタクトIPアドレスに変換(resolve)するためにピア・ツー・ピア・ネットワークにアクセス可能である。前記方法は、前記SIPベース・ネットワークへのゲートウェイの識別子と当該ゲートウェイのIPアドレスとの間のマッピングを前記ピア・ツー・ピア・ネットワークに発行するステップを備える。前記識別子は、前記ホスト名部分に対応するか又はそこから導出可能である。前記SIPベース・ネットワークの前記ユーザの1人に関連付けられたURIに関して前記ゲートウェイで問い合わせが受信されると、当該URIがコンタクトIPアドレスに変換される。前記問い合わせの発信元のノードに対して当該コンタクトIPアドレスが返される。前記URIをコンタクトIPアドレスに変換する前記ステップは、前記SIPベース・ネットワークのピア・ツー・ピア・ネットワークにおける検索を実行するステップを含んでもよい。
【0011】
理解されるであろうこととして、前記SIPベース・ネットワークは任意の適切なSIPネットワークであってよく、例えば、IPマルチメディア・サブシステム・ネットワーク、又は、クライアント−サーバSIPベース・ネットワークである。
【0012】
前記問い合わせは、外部のSIPユーザから受信されてもよい。或いは、前記問い合わせは、更なるゲートウェイから受信されてもよい。後者の場合、前記問い合わせは、当該更なるゲートウェイの後ろにいるSIPユーザに代わって送信される。
【0013】
幾つかの実施形態においては、前記SIPベース・ネットワークは、更なるピア・ツー・ピア・ネットワークを含んでもよい。これらの実施形態においては、最初に言及した前記ピア・ツー・ピア・ネットワークの各ユーザは、第2のホスト名部分を含むSIP URIを持つ。これらの実施形態に従う前記方法は、前記ゲートウェイの識別子と前記ゲートウェイのIPアドレスとの間のマッピングを前記更なるピア・ツー・ピア・ネットワークに発行するステップを備える。当該識別子は、前記第2のホスト名部分に対応するか又はそこから導出可能である。最初に言及された前記ピア・ツー・ピア・ネットワークの前記ユーザの1人に関連付けられたURIに関して前記ゲートウェイで問い合わせが受信されると、当該URIがコンタクトIPアドレスに変換される。前記問い合わせの発信元のノードに対して当該コンタクトIPアドレスが返される。
【0014】
前記ピア・ツー・ピア・ネットワーク、又は、前記ピア・ツー・ピア・ネットワーク及び前記更なるピア・ツー・ピア・ネットワークの各々にマッピングを発行する前記ステップは、前記ゲートウェイを前記ピア・ツー・ピア・ネットワーク、又は、前記ピア・ツー・ピア・ネットワーク及び前記更なるピア・ツー・ピア・ネットワークに登録するステップを含んでもよい。
【0015】
前記ピア・ツー・ピア・ネットワーク、又は、前記ピア・ツー・ピア・ネットワーク及び前記更なるピア・ツー・ピア・ネットワークの各々は、オーバーレイネットワークであってもよい。前記オーバーレイネットワークは、分散ハッシュテーブル(DHT)ベースのアドレス指定メカニズムを採用してもよく、こうすると、前記オーバーレイネットワークは分散ハッシュテーブルベースのネットワークである。前記ピア・ツー・ピア・ネットワーク、又は、前記ピア・ツー・ピア・ネットワーク及び前記更なるピア・ツー・ピア・ネットワークの各々が分散ハッシュテーブルベースのネットワークである場合、マッピングは、SIP URIをハッシュ関数に通すことで得られる値を用いてネットワーク全体に分散され、前記ピア・ツー・ピア・ネットワーク、又は、前記ピア・ツー・ピア・ネットワーク及び前記更なるピア・ツー・ピア・ネットワークの各々の1以上のノードに格納され得る。
【0016】
幾つかの実施形態では、前記ゲートウェイで受信される前記問い合わせは、P2PSIP(ピア・ツー・ピアSIP)getメッセージである。
【0017】
前記コンタクトIPアドレスへ宛てられ前記ゲートウェイで受信されたSIPメッセージは、前記SIPベース・ネットワーク内の宛先SIPユーザへ転送することができる。理解されるであろうこととして、これらのSIPメッセージは、前記問い合わせの発信元のノードへ前記コンタクトIPアドレスが返された後で、転送される。
【0018】
本発明の第2の態様によれば、SIPユーザエージェントを提供するように構成される装置が提供される。前記装置は、登録ユニットと、SIPセッション開始器と、検出器と、IPアドレス変換ユニットと、を備える。前記登録ユニットは、前記SIPユーザエージェントをローカル・ピア・ツー・ピアSIPベース・ネットワークに登録するためのものであり、前記SIPセッション開始器は、ピアSIPユーザエージェントとのSIPセッションを開始するためのものである。前記検出器は、前記ピアSIPユーザエージェントのSIP URIから、当該ピアSIPユーザエージェントが外部ドメインに所属するか否かを検出するためのものである。前記IPアドレス変換ユニットは、前記ピアSIPユーザエージェントが外部ドメインに所属する場合に、前記ローカル・ピア・ツー・ピア・ネットワークと前記外部ドメインとを相互接続するゲートウェイのIPアドレスを取得するために、前記SIP URIのホスト部分を使用して前記ローカル・ピア・ツー・ピア・ネットワークに対して問い合わせを行うように構成される。前記IPアドレス変換ユニットはまた、前記ピアSIPユーザエージェントのコンタクトIPアドレスを取得するために、前記IPアドレスを使用して前記ゲートウェイに問い合わせを行うように構成される。前記SIPセッション開始器は、前記受信したコンタクトIPアドレスを使用して前記ピアSIPユーザエージェントに対してセッション開始メッセージを送信するように更に構成される。前記ローカル・ピア・ツー・ピアSIPベース・ネットワークは、分散ハッシュテーブルベースのネットワークであってもよい。
【0019】
本発明の第3の態様によれば、SIPベース・ネットワークのユーザと当該ネットワークの外部のSIPユーザとの間の通信を促進するゲートウェイ装置が提供される。前記SIPベース・ネットワークの各ユーザは、当該ネットワークに所属するホスト名部分とユーザ名部分とを含むSIP URIを持つ。前記外部のSIPユーザは、SIP URIをコンタクトIPアドレスに変換するためにピア・ツー・ピア・ネットワークにアクセス可能である。前記ゲートウェイ装置は、発行ユニットとIPアドレス変換ユニットとを備える。前記発行ユニットは、前記ゲートウェイ装置の識別子とIPアドレスとの間のマッピングを前記ピア・ツー・ピア・ネットワークに発行するためのものである。前記識別子は、前記ホスト名部分に対応するか又はそこから導出可能である。前記IPアドレス変換ユニットは、前記SIPベース・ネットワークの前記ユーザの1人に関連付けられたURIに関して前記ゲートウェイ装置で問い合わせが受信されると、当該URIをコンタクトIPアドレスに変換するように構成される。前記IPアドレス変換ユニットは、前記問い合わせの発信元のノードに対して当該コンタクトIPアドレスを返すように更に構成される。
【0020】
前記IPアドレス変換ユニットは、前記SIPベース・ネットワークのピア・ツー・ピア・ネットワーク内で問い合わせを実行することにより、前記URIをコンタクトIPアドレスに変換するように構成されてもよい。
【0021】
本発明の第4の態様によれば、プライベートSIPベース・ネットワークのユーザと当該ネットワークの外部のSIPユーザとの間の通信を促進する方法が提供される。前記プライベートSIPベース・ネットワークの各ユーザは、当該ネットワークに所属するホスト名部分とユーザ名部分とを含むSIP URIを持つ。前記外部のSIPユーザは、SIP URIをコンタクトIPアドレスに変換するためにピア・ツー・ピア・ネットワークにアクセス可能である。前記方法は、前記プライベートSIPベース・ネットワークのゲートウェイのIPアドレスと前記ホスト名部分との関連付けを前記ピア・ツー・ピアSIPベース・ネットワークに発行するステップを備える。前記外部のSIPユーザの1人においてピア・ツー・ピア・セッションが開始される。前記ホスト名部分に関して前記ピア・ツー・ピアSIPベース・ネットワークに第1の検索要求が送信される。それに応えて前記ゲートウェイの前記IPアドレスが外部のSIPユーザへ返される。提供されたIPアドレスを使用して、更なる検索要求が前記ゲートウェイへ送信される。当該検索要求は、前記プライベートSIPベース・ネットワークの内部のユーザのSIP URI、又は当該SIP URIの派生物を含む。前記内部のユーザのIPアドレスが前記外部のSIPユーザへ返される。前記ピア・ツー・ピア・ネットワークは分散ハッシュテーブルベースのネットワークであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】IMSネットワーク、クライアント−サーバSIPベース・ネットワーク、及びP2PSIPネットワークの間の相互接続を可能にするゲートウェイを概略的に示す。
【図2】ゲートウェイの登録手順を示すシグナリングフローである。
【図3】セッション確立からのシグナリングフローである。
【図4】P2PSIP UAにおける手順を概略的に示す。
【図5】ゲートウェイにおける手順を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
P2PSIPネットワークは、そこに登録しているメンバーのコンタクトアドレスを維持管理することになる。DHTベースのネットワークの場合、これが意味することは、各メンバーについて、ネットワークがURI(Universal Resource Identifier)とIPアドレスとの間のマッピングを維持管理するということである。マッピング情報は、URIに対してハッシング(hashing)を適用することにより、オーバーレイネットワークの複数のノードのあちこちへ分散される。例として、企業LANの中に実装されたP2PSIPネットワークを考える。LANはホスト名(例えば、"example.com")に関連付けられており、そうすることで、LANのユーザはそれぞれ、"user.name@example.com"という形式のURIを持つ。もちろん、他のドメイン内のユーザ(即ち、その企業LANの外部のユーザ)は、このP2PSIPネットワークのメンバーではなく、このネットワークは彼らのIPアドレスに関する知識を持たない。
【0024】
P2P環境において複数のURIベースのネットワークを接続するためのメカニズム(ここでは”URIConn”と呼ぶ)をここで説明する。このメカニズムは、スタティック環境、ダイナミック環境、及びアドホック環境に適している。このメカニズムの動作の利点は、このメカニズムがドメイン・ネーム・システム(DNS)の使用に依存しないことである。
【0025】
図1は、URIConnゲートウェイと呼ばれるゲートウェイがIMSネットワーク、伝統的なクライアント−サーバSIPベース・ネットワーク、及びP2PSIPネットワークの間の相互接続を可能にする、ハイレベルのシナリオを提示する。注目すべきこととして、URIConnメカニズムは、前述のネットワークには限定されない。実際、URIConnメカニズムは、ユーザをアドレス指定する(実施形態によってはEメールを含む)ためにURIを使用するあらゆるネットワークと共に使用可能である。例として、2つのP2PSIPネットワークの相互接続に関するシナリオを考える。第1のネットワークはホスト名"alpha.com"に関連付けられており、第2のネットワークはホスト名"beta.com"に関連付けられている。
【0026】
相互接続を可能にするための準備ステップは、URIConnゲートウェイが自分自身を両方のP2PSIPネットワークに登録することである。登録の後で、ゲートウェイはセッション確立を支援することができる。URIConnゲートウェイの登録手順を示すシグナリングフローを図2に示す。これらの手順は、例えば、C. Jennings, B. Lowekamp, E. Rescorla, S. Baset, H. Schulzrinne, REsource LOcation And Discovery (RELOAD), July 2008, draft-ietf-p2psip-reload-00 (http://tools.ietf.org/id/draft-ietf-p2psip-reload-00.txt)においてP2PSIPのために提案される"Store"メッセージとして実装可能な、"put"メッセージを利用する。ゲートウェイが登録を行えるようになる前に、ゲートウェイは接続先のネットワークのドメイン名を知らなければならない。このことは、例えば相互設定(manual configuration)により達成可能である。
【0027】
図2におけるメッセージ及び関連する手順は、以下の通りである。
【0028】
1.ゲートウェイがalpha.comネットワークへput要求を送信する。このput要求は、ゲートウェイのIPアドレスとbeta.comドメイン名との間のバインドを含む。
2.単数又は複数の中間ノードが、H(beta.com)を担当するオーバーレイネットワークノードへput要求を転送する。ここで、Hはハッシュ関数を示す。
3.要求に対する応答。
4.転送される応答。
【0029】
これで、alpha.comネットワークに対するURIConnゲートウェイの登録が完了する。
【0030】
5.次にゲートウェイは、beta.comネットワークへput要求を送信する。このput要求は、ゲートウェイのIPアドレスとalpha.comドメイン名との間のバインドを含む。
6.単数又は複数の中間ノードが、H(alpha.com)を担当するノードへput要求を転送する。
7.要求に対する応答。
8.転送される応答。
【0031】
これで、beta.comネットワークに対するURIConnゲートウェイの登録が完了する。
【0032】
理解されるであろうこととして、URIConnゲートウェイがP2PSIPネットワーク及びIMSネットワークを相互接続する場合、put要求はIMS側には必要でない。そうではなく、ゲートウェイは、IMSネットワークの管理者によって、IMS側に相互登録することができる。
【0033】
登録手順(図2)の完了に続いて、URIConnゲートウェイに接続された複数のネットワークのうちの1つのネットワークのユーザが、セッション確立を開始することができる。セッション確立手順の一例を、図3のシグナリングフローによって示す。図3において、メッセージ及び関連する手順は、以下の通りである。
【0034】
1.alpha.comネットワークの中の発呼者が、john.doe@beta.comに対するセッション確立を開始する。P2PSIP UAは、Request−URIの評価を行い、被呼者が異なるネットワークに位置すると判断する。UAは、beta.comに関連付けられたIPアドレスを要求するget要求を送信する。この要求の中ではドメイン部分だけが使用されることに注意されたい。この要求は、H(beta.com)とURIConnゲートウェイのIPアドレスとの間のマッピングを持つ、ローカルP2PSIPネットワーク内のノードによって受信され、このノードによって応答される。
2.URIConnゲートウェイのIPアドレスを含む、要求に対する応答。
3.発呼者のUAが、URIConnゲートウェイのIPアドレスに対してget要求を送信する。このget要求は、john.doe@beta.comに関連付けられたIPアドレスを要求するものである。この要求の中では、通常通り、ユーザ名部分及びドメイン部分の両方が使用されることに注意されたい。
4.ゲートウェイは、この要求をbeta.comネットワークへ転送する。
5.単数又は複数の中間ノードが、beta.comネットワーク内のH(john.doe@beta.com)を担当するノードへget要求を転送する。H(john.doe@beta.com)を担当するノードは、ネットワーク構成に応じて、被呼者のピア自体であってもよいし、beta.comネットワーク内の他の何らかのノードであってもよい。
6.john.doe@beta.comに関連付けられたIPアドレスを含む、要求に対する応答。
7.転送される応答。
8.転送される応答。
9.転送される応答。
10.発呼者のUAが被呼者のUAへSIP INVITEを送信する。
11.被呼者のUAが200OKにより応答する。
【0035】
SIP INVITEは、例えば、3つの異なる方法のうちの1つを使用してルーティング可能である。その3つとは、1)オーバーレイネットワークを介すること、2)リレーを介すること、及び3)直接、である。最後の方法が最も単純な事例であるため、図3はこの方法を示している。しかしながら、ネットワーク中にネットワークアドレス変換が存在する場合、方法1又は方法2が必要とされる場合もある。
【0036】
例えばIMSネットワークをbeta.comネットワークに相互接続するためにゲートウェイが使用される場合、発呼者はIMS側にいるので、メッセージ1から3及び8から9は必要とされない。発呼者のIMSユーザエージェント(UA)は、SIP INVITEを直接送信可能であり、IMSネットワークがこれをゲートウェイへルーティングすることになる。
【0037】
図4は、P2PSIP UA1の様々な機能コンポーネントを示す。最初に、アプリケーションレイヤ上の通信アプリケーション2は、所与のURIへメッセージを送信したいという要望を表現する。その後、P2Pモジュール3は、Request−URIの評価を行う。P2Pモジュール内の決定ユニット4は、Request−URIがP2PSIP UA自身と同じネットワークに所属するか否かを判定する。そうであれば、ローカルルーティングユニット5によって通常のP2PSIP UA手順が適用される。反対に、Request−URIが他の何らかのネットワークに所属する場合、外部ルーティングユニット6によって以下の手順が実行される。
【0038】
最初に、ホスト名部分だけを伴うget要求が送信される。この要求に対する応答は、ゲートウェイのIPアドレスを含む。その後、今回はユーザ名部分及びホスト名部分の両方を伴う別のget要求がゲートウェイへ直接送信される。するとゲートウェイは、所与のURIに関連付けられたIPアドレスで応答する。その後、アプリケーションレイヤ・メッセージをそのIPアドレスへ送信することができる。
【0039】
URIConnゲートウェイの中に実装される手順を、ゲートウェイの機能コンポーネントと共に、図5に示す。ゲートウェイは、メッセージを転送する際に通常のP2PSIP UAとして振る舞ってもよいし、ゲートウェイとして振る舞ってもよい。ゲートウェイは、P2PSIP UAによって実行されるのと同種のRequest−URIの評価を実行することにより(即ち、宛先URIのホスト名部分がローカルネットワークに所属するか否かを判定することにより)、自身がどのモードで振る舞うべきかを決定する。ゲートウェイモードで振る舞う場合、ゲートウェイは最初に、要求を転送するにはどの物理インタフェースが適切であるかを判断する。その後、ゲートウェイは、自分のルーティング情報データベースから、次ホップのノードのための最良の候補を探す。ルーティング情報データベースは、各ネットワーク毎に異なってもよい(P2PSIPについては、これはオーバーレイルーティングテーブルである)。最後に、ゲートウェイはメッセージを次ホップのノードへ転送する。
【0040】
図5は、ゲートウェイ10によって受信されるメッセージがalpha.comネットワークから来る場合を示す。ゲートウェイ内の決定ユニット11が最初に、宛先URIのホスト名がローカルホスト名であるか否かを判定する。そうであれば、メッセージはローカルルーティングユニット12へ渡され、alpha.comネットワーク内の次ホップのノードへ転送される。そうでなければ、メッセージはゲートウェイ処理ユニット13へ渡され、ゲートウェイ処理ユニット13は、beta.comネットワーク内の次ホップのノードを判定してメッセージをそのネットワークへ転送する。ゲートウェイはまた、登録ユニット14も備える。登録ユニット14は、alpha.comのP2Pネットワークの中に、自分のIPアドレスとbeta.comホスト部分との間のマッピングを発行(publish)するように構成される。
【0041】
幾つかの実施形態においては、ゲートウェイは「対称的に」機能可能であり、図5の転送機能を2つの(又はそれ以上の)側のネットワークに提供する。やはり注目すべきこととして、ゲートウェイがIMSネットワーク内で使用される場合、IMS端末(UA)は変更を必要としない。一緒に、IMSネットワーク及びURIConnゲートウェイは、IMS UAに対して透過的にネットワーク相互接続(internetwork)の振る舞いを行う。
【0042】
上述の相互接続手順に関する潜在的な利点は、次のように要約することができる。
・この方法はダイナミック環境及びアドホック環境に適している。
・この方法が持つオーバーヘッドは低い(例えば、この方法は過度に多くのシグナリングを生じさせはしない)。
・この方法は、少なくとも幾つかのシナリオにおいては、IMS端末のような既存のエンドユーザ端末を用いて使用可能である。
・この方法は、DNSの使用に依存しない。
・この方法は、ユーザをアドレス指定するためにURIを使用する任意のネットワークで使用可能である。
【0043】
本明細書で引用した参考文献は、本願と矛盾しない限りにおいて、ここにその全体が組み込まれる。
【0044】
当業者によって理解されるであろうこととして、本発明の範囲から逸脱することなしに、上述の実施形態に対して様々な変更を行うことができる。例えば、プライベートSIPベース・ネットワーク(P2PSIP、IMS、クライアントサーバ、等)を、個々のURIConnゲートウェイ経由で共有P2PSIPネットワークに結合することができる。このシナリオにおいて、各ゲートウェイは共有P2PSIPネットワークに別々に登録する。共有P2PSIPネットワークに直接アクセスすることにより(リモート・ピアSIPユーザの)ゲートウェイIPアドレスを判断するのではなく、ユーザは、自分自身のURIConnゲートウェイ経由でこれを行う。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
SIPベース・ネットワークのユーザと当該ネットワークの外部のSIPユーザとの間の通信を促進する方法であって、
前記SIPベース・ネットワークの各ユーザは、当該ネットワークに所属するホスト名部分とユーザ名部分とを含むSIP URIを持ち、
前記外部のSIPユーザは、SIP URIをコンタクトIPアドレスに変換するためにピア・ツー・ピア・ネットワークにアクセス可能であり、
前記方法は、前記SIPベース・ネットワークへのゲートウェイの識別子と当該ゲートウェイのIPアドレスとの間のマッピングを前記ピア・ツー・ピア・ネットワークに発行するステップを備え、前記識別子は、前記ホスト名部分に対応するか又はそこから導出可能であり、
前記方法は、前記SIPベース・ネットワークの前記ユーザの1人に関連付けられたURIに関して前記ゲートウェイで問い合わせが受信されると、当該URIをコンタクトIPアドレスに変換するステップと、前記問い合わせの発信元のノードに対して当該コンタクトIPアドレスを返すステップと、を備える
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記URIをコンタクトIPアドレスに変換する前記ステップは、前記SIPベース・ネットワークのピア・ツー・ピア・ネットワークにおける検索を実行するステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記SIPベース・ネットワークは、IPマルチメディア・サブシステム・ネットワーク、又は、クライアント−サーバSIPベース・ネットワークである
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記問い合わせは、外部のSIPユーザから受信される
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記問い合わせは、更なるゲートウェイから受信され、当該更なるゲートウェイの後ろにいるSIPユーザに代わって送信される
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記SIPベース・ネットワークは、更なるピア・ツー・ピア・ネットワークを含み、
最初に言及された前記ピア・ツー・ピア・ネットワークの各ユーザは、第2のホスト名部分を含むSIP URIを持ち、
前記方法は、前記ゲートウェイの識別子と前記ゲートウェイのIPアドレスとの間のマッピングを前記更なるピア・ツー・ピア・ネットワークに発行するステップを備え、当該識別子は、前記第2のホスト名部分に対応するか又はそこから導出可能であり、
前記方法は、最初に言及された前記ピア・ツー・ピア・ネットワークの前記ユーザの1人に関連付けられたURIに関して前記ゲートウェイで問い合わせが受信されると、当該URIをコンタクトIPアドレスに変換するステップと、前記問い合わせの発信元のノードに対して当該コンタクトIPアドレスを返すステップと、を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ピア・ツー・ピア・ネットワーク、又は、前記ピア・ツー・ピア・ネットワーク及び前記更なるピア・ツー・ピア・ネットワークの各々にマッピングを発行する前記ステップは、前記ゲートウェイを前記ピア・ツー・ピア・ネットワーク、又は、前記ピア・ツー・ピア・ネットワーク及び前記更なるピア・ツー・ピア・ネットワークに登録するステップを含む
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記ピア・ツー・ピア・ネットワーク、又は、前記ピア・ツー・ピア・ネットワーク及び前記更なるピア・ツー・ピア・ネットワークの各々は、分散ハッシュテーブルベースのネットワークであり、マッピングは、SIP URIをハッシュ関数に通すことで得られる値を用いてネットワーク全体に分散される
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記ゲートウェイで受信される前記問い合わせは、P2PSIP getメッセージである
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記コンタクトIPアドレスを返す前記ステップに続いて、当該コンタクトIPアドレスへ宛てられ前記ゲートウェイで受信されたSIPメッセージを、前記SIPベース・ネットワーク内の宛先SIPユーザへ転送するステップを備える
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
SIPユーザエージェントを提供するように構成される装置であって、
前記SIPユーザエージェントをローカル・ピア・ツー・ピアSIPベース・ネットワークに登録する登録ユニットと、
ピアSIPユーザエージェントとのSIPセッションを開始するSIPセッション開始器と、
前記ピアSIPユーザエージェントのSIP URIから、当該ピアSIPユーザエージェントが外部ドメインに所属するか否かを検出する検出器と、
前記ピアSIPユーザエージェントが外部ドメインに所属する場合に、
前記ローカル・ピア・ツー・ピア・ネットワークと前記外部ドメインとを相互接続するゲートウェイのIPアドレスを取得するために、前記SIP URIのホスト部分を使用して前記ローカル・ピア・ツー・ピア・ネットワークに対して問い合わせを行い、
前記ピアSIPユーザエージェントのコンタクトIPアドレスを取得するために、前記IPアドレスを使用して前記ゲートウェイに問い合わせを行う、
IPアドレス変換ユニットと、
を備え、
前記SIPセッション開始器は、前記受信したコンタクトIPアドレスを使用して前記ピアSIPユーザエージェントに対してセッション開始メッセージを送信するように更に構成される
ことを特徴とする装置。
【請求項12】
前記ローカル・ピア・ツー・ピアSIPベース・ネットワークは、分散ハッシュテーブルベースのネットワークである
ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
SIPベース・ネットワークのユーザと当該ネットワークの外部のSIPユーザとの間の通信を促進するゲートウェイ装置であって、
前記SIPベース・ネットワークの各ユーザは、当該ネットワークに所属するホスト名部分とユーザ名部分とを含むSIP URIを持ち、
前記外部のSIPユーザは、SIP URIをコンタクトIPアドレスに変換するためにピア・ツー・ピア・ネットワークにアクセス可能であり、
前記ゲートウェイ装置は、前記ゲートウェイ装置の識別子とIPアドレスとの間のマッピングを前記ピア・ツー・ピア・ネットワークに発行する発行ユニットを備え、前記識別子は、前記ホスト名部分に対応するか又はそこから導出可能であり、
前記ゲートウェイ装置は、前記SIPベース・ネットワークの前記ユーザの1人に関連付けられたURIに関して前記ゲートウェイ装置で問い合わせが受信されると、当該URIをコンタクトIPアドレスに変換するIPアドレス変換し、前記問い合わせの発信元のノードに対して当該コンタクトIPアドレスを返すIPアドレス変換ユニットを備える
ことを特徴とするゲートウェイ装置。
【請求項14】
前記IPアドレス変換ユニットは、前記SIPベース・ネットワークのピア・ツー・ピア・ネットワーク内で問い合わせを実行することにより、前記URIをコンタクトIPアドレスに変換するように構成される
ことを特徴とする請求項13に記載のゲートウェイ装置。
【請求項15】
プライベートSIPベース・ネットワークのユーザと当該ネットワークの外部のSIPユーザとの間の通信を促進する方法であって、
前記プライベートSIPベース・ネットワークの各ユーザは、当該ネットワークに所属するホスト名部分とユーザ名部分とを含むSIP URIを持ち、
前記外部のSIPユーザは、SIP URIをコンタクトIPアドレスに変換するためにピア・ツー・ピア・ネットワークにアクセス可能であり、
前記方法は、
a)前記プライベートSIPベース・ネットワークのゲートウェイのIPアドレスと前記ホスト名部分との関連付けを前記ピア・ツー・ピアSIPベース・ネットワークに発行するステップと、
b)前記外部のSIPユーザの1人においてピア・ツー・ピア・セッションを開始し、前記ホスト名部分に関して前記ピア・ツー・ピアSIPベース・ネットワークに第1の検索要求を送信し、それに応えて前記ゲートウェイの前記IPアドレスを外部のSIPユーザへ返すステップと、
c)提供されたIPアドレスを使用して、前記プライベートSIPベース・ネットワークの内部のユーザのSIP URI、又は当該SIP URIの派生物を含む更なる検索要求を前記ゲートウェイへ送信するステップと、
d)前記内部のユーザのIPアドレスを前記外部のSIPユーザへ返すステップと、
を備えることを特徴とする方法。
【請求項16】
前記ピア・ツー・ピア・ネットワークは分散ハッシュテーブルベースのネットワークである
ことを特徴とする請求項15に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−503350(P2012−503350A)
【公表日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−526424(P2011−526424)
【出願日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際出願番号】PCT/EP2009/050189
【国際公開番号】WO2010/031597
【国際公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】