説明

LED素子

【課題】LEDチップから放射される光を高い効率で外部に出射することができるLED素子を提供する。
【解決手段】本発明のLED素子は、基板(10)と、この基板(10)の表面上に配置されたLEDチップ(15)と、前記基板(10)の表面上に、少なくとも前記LEDチップ(15)の周辺領域を覆うよう形成された樹脂層(20)と、この樹脂層(20)上に積層され、前記LEDチップ(15)を覆うよう略半球状に形成された透明性樹脂よりなるレンズ層(25)とを具えてなることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板上にLEDチップが配置されてなるLED素子に関するものである。
【背景技術】
【0002】
LED素子は、白熱電球や蛍光管などの他の光源に比較して、消費電力が小さく、しかも、使用寿命が長いことから、種々の分野において利用され始めている。
そして、LED素子としては、配線部を有する基板の表面上に配置されたLEDチップが透明性樹脂よりなる略半球状のレンズ層によって封止されてなる構造のものが知られている(特許文献1参照。)。
このようなLED素子におけるレンズ層は、LEDチップを含む基板の表面に、液状の熱硬化性樹脂によるポッティング加工を施すことによって形成されている(特許文献2参照)。具体的には、基板の表面に、液状の熱硬化性樹脂を滴下することにより、LEDチップを覆う略半球状の液滴よりなるレンズ用材料層を形成した後、加熱処理によってレンズ用材料層を硬化させることにより、基板の表面にレンズ層が形成される。
【0003】
しかしながら、従来のLED素子においては、以下のような問題がある。
図4は、LEDチップがレンズ層によって封止されてなる従来のLED素子の構成を示す説明図である。
このLED素子においては、図4の破線で示すように、基板90の表面に形成されたレンズ層95は、半球に近い形状、具体的には、基板90の面方向におけるレンズ層95の径x1と、レンズ層95におけるLEDチップ91の表面からの高さy1との比(x1/y1)の値が2に近いものであれば、LEDチップ91から放射された光のうち、当該レンズ層95の表面において反射する光の割合が小さいため、LEDチップ91から放射された光を高い効率で外部に出射することが可能となる。
【0004】
然るに、実際のLED素子におけるレンズ層95は、図4の実線で示すように、基板90の面方向におけるレンズ層95の径x2と、レンズ層95におけるLEDチップ91の表面からの高さy2との比(x2/y2)の値が2よりはるかに大きく、扁平な形状のものである。これは以下の理由によるものと考えられる。
LED素子においては、LEDチップ91が発する熱を外部に放熱することが必要となることから、基板90を構成する板状基体として、アルミニウム等の熱伝導性の高い金属よりなるものが用いられている。そのため、レンズ層95を形成するためのポッティング加工においては、基板90の表面に形成されたレンズ用材料層に対して加熱処理を行ったときに、熱伝導性の高い基板90が加熱されてその温度が急速に上昇する。そして、基板90の熱がレンズ用材料層に伝達されることにより、当該レンズ用材料層の温度も急速に上昇するため、レンズ用材料層を構成する熱硬化性樹脂の硬化が進行する前に、当該熱硬化性樹脂の粘度が著しく低下する結果、レンズ用材料層はその形状が保持されずに扁平な形状に変化する。そして、この状態でレンズ用材料層が硬化することにより、得られるレンズ層は扁平な形状のものとなる。
以上のように、従来のLED素子においては、レンズ層95が扁平なものであるため、レンズ層95の表面において反射する光の割合が大きく、従って、LEDチップ91から放射された光を高い効率で外部に出射することが困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】2010−62305号公報
【特許文献2】2001−36147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、LEDチップから放射される光を高い効率で外部に出射することができるLED素子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のLED素子は、基板と、
この基板の表面上に配置されたLEDチップと、
前記基板の表面上に、少なくとも前記LEDチップの周辺領域を覆うよう形成された樹脂層と、
この樹脂層上に積層され、前記LEDチップを覆うよう略半球状に形成された透明性樹脂よりなるレンズ層と
を具えてなることを特徴とする。
【0008】
本発明のLED素子においては、前記レンズ層は、前記LEDチップの発光層を中心とする略半球状に形成されていることが好ましい。
また、前記樹脂層は前記基板の表面にポッティング加工を施すことによって形成されており、前記レンズ層は、前記樹脂層上にポッティング加工を施すことによって形成されていることが好ましい。
また、前記樹脂層は、前記レンズ層と同一の材料によって形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明のLED素子においては、基板の表面上には、LEDチップの周辺領域を覆う樹脂層が形成されており、この樹脂層上にレンズ層が積層されているため、ポッティング加工によってレンズ層を形成する際には、樹脂層によって基板からの熱がレンズ用材料層に伝達されることが抑制されることにより、レンズ用材料層の粘度が著しく低下することがなく、当該レンズ用材料層の形状が保持される結果、得られるレンズ層は半球状に近い形状のものとなる。
従って、本発明のLED素子によれば、レンズ層の表面において反射する光の割合が小さいため、LEDチップから放射される光を高い効率で外部に出射することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明のLED素子の一例における構成を示す説明図である。
【図2】図1に示すLED素子における要部を拡大して示す説明図である。
【図3】比較例に係るLED素子の要部の構成を示す説明図である。
【図4】LEDチップがレンズ層によって封止されてなる従来のLED素子の構成を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明のLED素子の実施の形態について説明する。
図1は、本発明のLED素子の一例における構成を示す説明図であり、図2は、図1に示すLED素子における要部を拡大して示す説明図である。
このLED素子は、表面に配線部11が形成された基板10を有し、この基板10の表面上における中央位置には、LEDチップ15が接着材12によって固定されて配置されている。このLEDチップ15はボンディングワイヤ13によって基板10の配線部11に電気的に接続されている。
また、基板10の表面上には、平面の外形が略円形の扁平な樹脂層20が、LEDチップ15の周辺領域を覆うよう形成され、この樹脂層20上には、透明性樹脂よりなるレンズ層25がLEDチップ15の表面を覆うよう積層されている。
また、基板10の表面には、当該基板10の表面から離間するに従って拡径するテーパ状の光反射面31が内周面に形成された筒状の光反射部材30が、当該光反射面31がLEDチップ15を包囲するよう配置され、この光反射部材30の筒孔内には、当該光反射部材30の光反射面31に適合するテーパ状の周面を有するレンズ部材35が、その光入射面がレンズ層25に空気層Sを介して対向するよう配置されている。
【0012】
基板10は、金属よりなる板状基体上にレジストなどの樹脂よりなる絶縁層が積層されて構成され、この絶縁層上に配線部11が形成されており、この配線部11は、LEDチップ15に電気を供給する電源(図示省略)に電気的に接続されている。
板状基体を構成する金属としては、銅、アルミニウムなどの熱電導率が高い金属を好適に用いることができる。また、基板10の厚みは、例えば0.3〜5.0mmである。
また、基板10と光反射部材30との間には、絶縁層(図示省略)が形成されている。このような絶縁層は、基板10の表面に対してアルマイト処理を施したり、絶縁材料を塗装したりすることによって形成することができる。
接着材12は、例えば銀ペースト、シリコーンペーストなどによって形成することができる。
ボンディングワイヤ13は、例えば金によって構成され、その線径は例えば25μmである。
【0013】
LEDチップ15としては、インジウム(In)、アルミニウム(Al)を含む窒化ガリウム(GaN)系の発光層16を有するものを用いることができる。
また、LEDチップ15の発光波長は、特に限定されず、青色波長域、緑色波長域、赤色波長域などの可視光域の発光波長を有するもの、紫外線域に発光波長を有するもの、赤外線域に発光波長を有するもののいずれであってもよい。
LEDチップ15の具体的な寸法を挙げると、表面の寸法が例えば325μm×325μm、厚みが120〜270μm、LEDチップ15の裏面から発光層16の表面までの厚みが100〜250μmである。
【0014】
樹脂層20は、基板10の表面に液状の熱硬化性樹脂を用いたポッティング(樹脂盛り)加工を施すことによって形成されている。具体的には、基板10の表面上に、液状の熱硬化性樹脂を滴下することにより、LEDチップ15の周辺領域を覆う液状樹脂層を形成した後、加熱処理によって液状樹脂層を硬化させることにより、樹脂層20がLEDチップ15の周辺領域を覆うよう形成される。
【0015】
この樹脂層20は、基板10の表面におけるLEDチップ15の周辺領域のみを覆うよう形成されていてもよいが、樹脂層20を透明性樹脂によって構成する場合には、基板10の表面におけるLEDチップ15の周辺領域およびLEDチップ15の表面の両方を覆うよう形成されていてもよい。
樹脂層20を形成するための熱硬化性樹脂としては、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂などを用いることができる。
また、樹脂層20は、透明なものであっても不透明なものであってもよいが、透明なものであることが好ましく、特に、後述するレンズ層25と同一の材料によって形成されていることが好ましく、これにより、樹脂層20とレンズ層25との間での屈折率の差を無くすことができるため、樹脂層20からレンズ層25へ光が進行していくときに、両者の境界面における光の反射をなくすことができる。
また、樹脂層20の熱伝導率は、例えば0.2〜0.3W/m・Kである。
【0016】
樹脂層20におけるレンズ層25に接する部分の厚みtは、0.05〜0.6mmであることが好ましい。この厚みtが過小である場合には、レンズ層25が、図4において実線に示すレンズ層95とほぼ同等な形状となり、LEDチップ15から放出された光を効率よく外部に出射することが困難となる。一方、この厚みtが過大である場合には、反射する光の量が増加し、外部に出射される光の量が低下する。また、厚みtが大きすぎると、樹脂層20は光透過率が低いものとなって当該樹脂層20を透過する光の量が低下するため、光の利用効率が低くなる。
また、樹脂層20の径dは、後述するレンズ層25の径Dより大きければよいが、レンズ層25の径Dの2〜4倍であることが好ましい。樹脂層20の径dの具体的な値を挙げると、例えば2〜5mmである。なお、樹脂層20の形状は、この実施の形態のものに限られず、例えば基板10の表面全面に形成されていてもよい。
【0017】
レンズ層25は、樹脂層20の表面に液状の熱硬化性樹脂を用いたポッティング(樹脂盛り)加工を施すことによって形成されている。具体的には、樹脂層20の表面に、液状の熱硬化性樹脂を滴下することにより、LEDチップ15を覆う略半球状の液滴よりなるレンズ用材料層を形成した後、加熱処理によってレンズ用材料層を硬化させることにより、樹脂層20上にレンズ層25が形成される。
【0018】
レンズ層25を形成するための熱硬化性樹脂としては、得られる硬化樹脂が透明なものであればよく、その具体例としては、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂などを挙げることができる。
また、レンズ層25を形成するための熱硬化性樹脂は、樹脂層20の表面に滴下したときに略半球状の液滴が形成される程度の高い粘度を有するものであることが好ましく、例えば25℃における粘度が28Pa・sである。
また、レンズ層25を形成する透明性樹脂としては、屈折率が1.41程度のものを用いることができる。
【0019】
また、レンズ層25は、LEDチップ15の発光層16を中心とする略半球状に形成されている。具体的には、基板11の面方向におけるレンズ層25の径Dと、レンズ層25におけるLEDチップ15の発光層16からの高さHとの比(D/H)が0.75〜5であることが好ましく、より好ましくは1.6〜2.4である。
レンズ層25の径Dおよび発光層16からの高さHの具体的な値を示すと、径Dが例えば1.5〜2.5mm、発光層16からの高さHが例えば0.5〜2mmである。
【0020】
光反射部材30を構成する材料としては、アルミニウムなどの金属材料、PPA(ポリフタルアミド)などの樹脂材料を用いることができる。
光反射部材30の寸法としては、基板10に接する基端側の開口径が3.5〜4.5mm、先端側の開口径が7.0〜10.3mm、軸方向の長さが3〜5mmであり、光反射面31のテーパ角度が例えば60°である。
【0021】
この例におけるレンズ部材35は、レンズ層25に対向する光入射面に凸面が形成され、光出射面が平面とされている。
レンズ部材35を構成する材料としては、アクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂などの透明性の樹脂材料や、ガラス材料などの透明性材料を用いることができる。
また、レンズ部材35とレンズ層25との最短距離(空気層Sの最小厚み)は、例えば0.5〜1.0mmである。
【0022】
このようなLED素子においては、基板10の表面上には、LEDチップ15の周辺領域を覆う樹脂層20が形成されており、この樹脂層20上にレンズ層25が積層されているため、ポッティング加工によってレンズ層25を形成する際には、樹脂層20によって基板10からの熱がレンズ用材料層に伝達されることが抑制されることにより、レンズ用材料層を構成する熱硬化性樹脂の粘度が著しく低下することがなく、当該レンズ用材料層の形状が保持される結果、得られるレンズ層25は確実に半球状に近い形状のものとなる。
従って、本発明のLED素子によれば、レンズ層25の表面において反射する光の割合が小さいため、LEDチップ15から放射される光を高い効率で外部に出射することができる。
【実施例】
【0023】
以下、本発明のLED素子の具体的な実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0024】
〈実施例〉
図1および図2に示す構成に従い、下記の条件によりLED素子を作製した。
[基板]
基板としては、厚みが0.3mmのアルミニウムよりなる板状基体の表面に絶縁層を介して配線部が形成されてなるものを使用した。
[LEDチップ]
下記の仕様のLEDチップを、銀ペーストによって基板の表面に固定配置し、線径が25μmの金よりなるボンディングワイヤによって、基板の配線部に電気的に接続した。
LEDチップの仕様:
LEDチップとしては、下記の発光色が青色のLEDチップおよび発光色が赤色のLEDチップを使用した。
発光色が青色のLEDチップ:サファイア基板上に、インジウム(In)−ガリウム(Ga)窒化物よりなる2元系材料を成長させたものであって、縦横のサイズが325μm×325μm、厚みが120μmであり、LEDチップの裏面から発光層までの高さが約100〜110μmである。
発光色が赤色のLEDチップ:GaP基板上に、アクミニウム(Al)−ガリウム(Ga)−インジウム(In)−リン(P)窒化物よりなる4元系材料を成長させたものであって、縦横のサイズが325μm×325μm、厚みが270μmであり、LEDチップの裏面から発光層までの高さが約200〜220μmである。
【0025】
[樹脂層]
高粘度二液型液状シリコーン樹脂(母材と硬化剤とを質量比で10:1で混合したもの,25℃における粘度:28Pa・s,硬化物の引張強度:25MPa,硬化物の屈折率:1.41,硬化物の熱伝導率:0.2〜0.3W/m・K)を用い、基板の表面に、以下のようにしてポッティング加工を施すことによって樹脂層を形成した。
高粘度二液型液状シリコーン樹脂55mgを、LEDチップおよびその周辺の基板表面上に滴下することにより、LEDチップの周辺領域を覆う液状樹脂層を形成した後、150℃で15分間の条件で液状樹脂層の加熱処理を行って当該液状樹脂層を硬化させることにより、円板状の樹脂層を形成した。得られた樹脂層は、中心の厚みが0.4mmで、径が3.5mmのものであった。
【0026】
[レンズ層]
高粘度二液型液状シリコーン樹脂(樹脂層を形成するために使用したものと同一のもの)を用い、樹脂層の表面に、以下のようにしてポッティング加工を施すことによってレンズ層を形成した。
高粘度二液型液状シリコーン樹脂45mgを、樹脂層の表面上に滴下することにより、LEDチップを覆う略半球状の液滴よりなるレンズ用材料層を形成した後、150℃で15分間の条件でレンズ用材料層の加熱処理を行って当該レンズ用材料層を硬化させることにより、略半球状のレンズ層を形成した。得られたレンズ層は、基板の面方向における径Dが2mm、LEDチップの発光層からの高さが0.9〜1.0mmのものであった。
【0027】
[光反射部材]
筒状の光反射部材を、その光反射面がLEDチップを包囲するよう基板の表面上に配置して固定した。この光反射部材は、アルミニウムよりなり、基端側の開口径が3.5mm、先端側の開口径が4.64mm、軸方向の長さが5mmであり、光反射面のテーパ角度が60°のものである。
【0028】
[レンズ部材]
光反射部材の筒孔内に、当該光反射部材の光反射面に適合するテーパ状の周面を有するレンズ部材を、その光入射面がレンズ層に空気層を介して対向するよう配置して固定した。このレンズ部材は、ポリカーボネート(PC)よりなり、光入射面に凸面が形成され、光出射面が平面のものである。
【0029】
〈比較例〉
樹脂層を形成せずに、図3に示すように、基板およびLEDチップの表面にレンズ層を形成したこと以外は、実施例1と同様の構成のLED素子を作製した。このLED素子のレンズ層は、基板の面方向における径Dが2.0mm、LEDチップの発光層からの高さが0.6〜0.7mmのものであった。
【0030】
〈参考例〉
樹脂層およびレンズ層を形成しなかったこと以外は、実施例1と同様の構成のLED素子を作製した。
【0031】
〈LED素子の評価〉
実施例、比較例および参考例に係るLED素子に、供給電流として40mAおよび60mAの電流を流して点灯し、放射される光の全放射束を測定し、参考例に係るLED素子の全放射束を100としたときの相対値を求めた。その結果は、40mAの電流を流したときには、実施例:参考例:比較例=129:100:77、60mAの電流を流したときには、実施例:参考例:比較例=127:100:77であり、実施例に係るLED素子は、参考例に係るLED素子より約3割弱明るいものであることが理解される。
【0032】
以上の結果から明らかなように、実施例に係るLED素子は、放射される光の全放射束が比較例に係るLED素子に比べて高く、従って、実施例に係るLED素子によれば、LEDチップから放射される光が高い効率で外部に出射されることが確認された。
【符号の説明】
【0033】
10 基板
11 配線部
12 接着材
13 ボンディングワイヤ
15 LEDチップ
16 発光層
20 樹脂層
25 レンズ層
30 光反射部材
31 光反射面
35 レンズ部材
90 基板
91 LEDチップ
95 レンズ層
S 空気層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
この基板の表面上に配置されたLEDチップと、
前記基板の表面上に、少なくとも前記LEDチップの周辺領域を覆うよう形成された樹脂層と、
この樹脂層上に積層され、前記LEDチップを覆うよう略半球状に形成された透明性樹脂よりなるレンズ層と
を具えてなることを特徴とするLED素子。
【請求項2】
前記レンズ層は、前記LEDチップの発光層を中心とする略半球状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のLED素子。
【請求項3】
前記樹脂層は前記基板の表面にポッティング加工を施すことによって形成されており、前記レンズ層は、前記樹脂層上にポッティング加工を施すことによって形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のLED素子。
【請求項4】
前記樹脂層は、前記レンズ層と同一の材料によって形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のLED素子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−104546(P2012−104546A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−249731(P2010−249731)
【出願日】平成22年11月8日(2010.11.8)
【出願人】(000102212)ウシオ電機株式会社 (1,414)
【Fターム(参考)】