説明

LTEネットワークにおけるホームNode−Bを識別し、アクセス制限を実行する方法および装置

【課題】クローズドのサブスクライバグループ(CSG:closed subscriber group)セルを識別するための、ユニバーサル加入者識別モジュール(USIM)(625)を含む方法および無線送信/受信ユニット(WTRU)(600)が開示される。
【解決手段】WTRU(600)は、セル識別子(ID)を含むセルからのブロードキャストを受信する。セルIDがCSGセルに関連付けられている場合、WTRU(600)は、CSG IDがUSIM(625)にプログラムされているかどうかを判定する。セルブロードキャストは、セルがCSGセルであることを示す単一ビットの情報要素(IE)を含むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)プログラムのゴールは、さらに高速なユーザ体験、さらに豊富なアプリケーション、さらに低コストのサービスのために、改善されたスペクトル効率、低減された待ち時間、無線リソースのよりよい使用効率を提供する目的で、LTEの設定および構成についての新しい技術、新しいアーキテクチャ、および新しい方法を開発することである。これらの取り組みの一環として、3GPPは、LTEネットワークについての家庭内の発展型Node−B(HeNB)の概念を導入した。3GPPでまた、リリース8(R8)広帯域符号分割多元接続(WCDMA)について家庭内のNode−B(HNB)を検討している。
【0003】
HeNBは、無線ローカルエリア(WLAN)アクセスポイント(AP)と類似しているといえる物理デバイスを参照する。HeNBは、家庭または小規模オフィスなど、極めて小さいサービスエリアにわたりLTEサービスへのアクセスをユーザに提供する。HeNBは、たとえば、全国の家庭で今日自由に利用可能な公衆インターネット接続(たとえば、デジタル加入者線(DSL))を使用することにより、オペレータのコアネットワークに接続することが意図されている。これは特に、LTEが配備されていないエリア、および/またはレガシー3GPP無線アクセス技術(RAT)のカバレッジが既に存在するエリアにおいて有用となりうる。これはまた、たとえば、地下鉄またはショッピングモールにおける無線伝送の問題の発生により、LTEのカバレッジが薄いかまたは存在しないことがあるエリアにおいて有用になることもある。
【0004】
HeNBの閉じたサブスクライバグループ(CSG:Closed Subscriber Group)セルは、HeNBによって提供される無線カバレッジが、セルのサービスを使用することを認可された加入者のグループによってのみアクセスすることができる定義エリアである。CSGは、HeNB CSGセルにアクセスを試みる特定の場所の周辺にいる家族または誰かであってもよい(たとえば、コーヒーショップにいる誰か)。HeNBは、典型的には、LTEカバレッジが望まれるエリアにわたり1つまたは複数のCSGセルを配備するために使用することができる。CSGセルは、LTEサービスのためにHeNBによって配備するか、またはWCDMAもしくはその他のレガシー3GPP RATサービスのためにHNBによって配備することができる。加入者は、個人であるか組織であるかには関わりなく、そのようなサービスが望まれるエリアにわたりHeNBを使用してCSGセルを配備することができる。
【0005】
図1は、無線通信システム100における従来のHeNB配備の例を示している。無線通信システム100は、LTEマクロセル105、3GPPシステムセル110、上位ネットワークノード(たとえば、ゲートウェイ)115、および/またはモビリティマネージメントエンティティ(MME)/サービス提供汎用パケット無線システム(GPRS:General Packet Radio Service)サポートノード(SGSN)120を含む。上位ネットワークノード115は、いくつかのHeNB 125A、125B、および125Cのオペレーションを協調させることを担う。代替として、MME/SGSN 120は、いくつかのHeNB 125A、125B、および125Cのオペレーションを協調させることを担ってもよい。MMEは、3G/2G SGSNのLET等価物である。LTEマクロセル105および3GPPシステム110(たとえば、WCDMA/GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communication))の関係は、これらの2つの技術のカバレッジが重なり合うエリアがあってもよいということである。これは、GSMとWCDMA技術の同時に生じるカバレッジと類似している。LTEマクロセル105および3GPPシステムセル110の上位ネットワークノード115との関係は、あいまいである。ほとんど確実に、上位ネットワークノード115は、MME/SGSN 120とインターフェイスをとるゲートウェイ機能である可能性が高い。ゲートウェイとして、上位ネットワークノード115の役割は、いくつかの小さいホームセルをサポートしながら、MME/SGSN120に向けて単一マクロセルとして機能することであるかもしれない。
【0006】
CSGセルは、周辺のマクロセルのそれとは異なるトラッキングエリア(TA)に属すことができる。そのようなTAは、参照により完全に示されたように組み込まれる2008年3月7日出願の同時係属の米国特許出願第12/044,491号に開示されているように、CSG TAとしてみなすことができる。周囲のマクロセルは通常、比較的大きく(たとえば、少なくとも数平方ブロックをカバーする)、e−Node−B(すなわち、基地局)を使用することによりオペレータによって配備される。HeNBは、家庭において配備される小規模な基地局であり、HeNBによって提供されるセルは、家庭の小さなエリアをカバーするだけである。
【0007】
セルブロードキャストは、セルのすべての無線送信/受信ユニット(WTRU)によって読み取ることができる、特定の共通物理チャネル(すなわち、ブロードキャストチャネル)上でセルが送出する大きなメッセージである。セルブロードキャストは、WTRUがどのセル、ネットワークなどにアクセスしているか、およびどのフィーチャがサポートされるかなど、WTRUの各々が知る必要のある情報を搬送する。CSGセルは、TAブロードキャストが、セルブロードキャストの特殊なタグまたは情報要素(IE)によって識別されるようなCSG TAであるか、または何の特殊なマーカーも存在しないことによって識別されるような通常のTAであるかどうかを、そのセルブロードキャストで示すことができる。WTRUは、次いで、メモリデバイス(たとえば、ユニバーサル集積回路カード(UICC:Universal Integrated Circuit Card)に常駐するユニバーサル加入者識別モジュール(USIM:Universal Subscriber Identity Module))内、WTRU内、またはそのLTE等価物(UICC上の任意の他のアプリケーションであってもよい)のいずれかで、そのサブスクリプションをチェックして、WTRUがこのCSGセルにアクセスを有するかどうかを確認することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
図2は、CSGセルごとに一意のTAを使用するCSG識別が実施され、それにより各CSG識別子(ID)(たとえば、1500、1501、1502、1503)がCSGセルのCSG TAと同じである従来の無線通信システムを示している。しかし、一意のトラッキングエリアコード(TAC)を各CSGセルに割り当てると、非常に大きな数のTAと大きな数の一意のTACの対応する要件があることになり、実現可能ではないことがあるという問題をもたらす。代替として、いくつかのCSGセルが単一のTAに割り当てられる場合、WTRUは、それら自身のTAだけではなく特定のTAに割り当てられる各CSGセルにアクセスすることができるので、アクセス制御が問題になることがある。
【0009】
対処される必要のあるもう1つの問題は、CSGセルにアクセスすることを許されるWTRUのリストからどのようにWTRUが追加または削除されるべきかを判定することである。対処される必要のあるさらにもう1つの問題は、CSGセルが、限定されたユーザのセット、たとえば親しい家族からのトラフィックを受け入れることができるか、またはCSGセルが、通りを通過している歩行者ユーザからのトラフィックを受け入れることができるかどうかを判定することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
CSG TA ID、CSGセルID、HeNB ID、またはこれらのIDの任意の組み合わせとすることができるCSG識別子によって識別されるCSGセルが開示される。CSGセルは、セルブロードキャスト上でのビットを設定することにより、それ自体をマクロセルから区別することができる。CSG識別子は、WTRUの使用のために構成される。CSGセルを配備するHeNBは、WTRUのアクセスをそのサービスの全部または一部に制限するように構成される。
【0011】
CSGセルは、パブリックまたはプライベートとすることができる。CSGセルは、WTRUのアクセスをそのサービスの全部または一部に制限することができる。制限は、識別子、CSGセルの容量、および/または無線強度に基づくことができる。制限は、ユーザおよび/またはオペレータが変更することができる。
【0012】
CSGセルを識別するための、USIMを含む方法およびWTRUもまた開示される。USIMは、UICCに常駐することができる。WTRUは、IDを含むセルからのブロードキャストを受信する。IDがCSGセルに関連付けられている場合、WTRUは、CSG IDがUSIMにプログラムされているかどうかを判定する。セルブロードキャストは、セルがCSGセルであることを示す単一ビットのIEを含むことができる。IDがCSG IDである場合、IDは、国、地域、オペレータ、およびHeNB番号のうちの少なくとも1つを示す複数のフィールドをさらに含むことができる。CSGセルは、ネットワークによって、または(国際モバイル加入者ID(IMSI:international mobile subscriber ID)と類似した)永久的な一意のIDによって変更することができる(一時モバイル加入者ID(TMSI:temporary mobile subscriber)と類似した)単一のIDによって識別することができる。セルブロードキャストは、CSGセルがパブリックまたはプライベートCSGセルのいずれであるかを示すビットをさらに含むことができる。セルブロードキャストは、すべてのユーザから緊急コールが許可されることを示すビットをさらに含むことができる。
【0013】
さらに詳細な理解は、添付の図面と併せて例として与えられる、以下の説明から得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】無線通信システムにおける従来のHeNBの配備の例を示す図である。
【図2】CSGごとに一意のTAを使用するCSG識別が実施され、それにより各CSG IDがCSGセルのCSG TAと同じである従来の無線通信システムを示す図である。
【図3】一意のセルIDがCSGセルごとに割り当てられる無線通信システムを示す図である。
【図4】2つのレベルのアプローチがCSGセル識別に使用される無線通信システムを示す図である。
【図5】HeNBが2つ以上のマクロセルトラッキングエリアの境界をまたぐHeNBの配備を示す図である。
【図6】セルブロードキャストを受信し、CSGセルを識別するように構成されるWTRUを示すブロック図の例である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
これ以降で参照される場合、用語「無線送信/受信ユニット(WTRU)」は、ユーザ機器(UE)、移動局、固定または移動加入者ユニット、ページャー、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、コンピュータ、または無線環境において動作することのできる任意の他のタイプのユーザ装置を含むが、これらに限定されない。これ以降で参照される場合、用語「HeNB(in−home evolved Node−B)」は、基地局、Node−B、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、または無線環境において動作することのできる任意の他のタイプのインターフェイシングデバイスを含むが、これらに限定されない。
【0016】
CSGの識別は、セルレベルで行われるべきである。したがって、WTRUは、外部的に(たとえば、WTRUによってアクセス可能なHeNBに)格納されるか、またはWTRU内に(たとえば、UICCに常駐するUSIMまたはWTRUのLTE等価物にプログラムされるか、またはUICC上の任意の他のアプリケーションを使用してプログラムされる)格納されたCSG IDに基づいて、そのWTRUがアクセスできる特定のCSGを識別することができるべきである。図2に関して前述されたように、CSG IDは、CSGセルが属するTAとすることができる。このTAは、マクロセルが属するTAとは異なることもあり、その場合、これはCSG TAと呼ばれる。
【0017】
CSG IDは、WTRUがグローバルにアクセスすることができるCSGを識別する任意のIDであってもよい。図3に示されたように、CSG IDは、CSGセルのグローバルに一意のセルIDであってもよい。代替として、CSG IDは、CSGセルをブロードキャストしているHeNBのHeNB IDであっても、またはTA ID、セルID、およびHeNB IDの組み合わせであってもよい。CSG IDは、マクロセルの等価のセルIDと比較して一意のフォーマット/長さを有することができる。したがって、WTRUは、このセルがCSGセルであることを判定することができる。WTRUがセルを検出するごとに、WTRUは、IDブロードキャストがCSG IDであるかどうか判定し、CSG IDである場合、WTRUは、このCSG IDがUSIMまたはWTRUのLTE等価物にプログラムされているかどうかを判定する。このCSG IDがWTRUでプログラムされている場合、WTRUは、このCSGセルをアクセスに適していると見なすことができる。この手順は、CSG IDが、CSGセルの属しているTA IDである場合であっても行うことができる。
【0018】
代替として、別のIEをブロードキャストに追加して、セルがCSGセルであることを示すことができるが、これはわずか1ビットとすることができる。CSGセルは、したがって、このビットを設定することにより、それ自体をマクロセルから区別するであろう。マクロセルはまた、このビットをブロードキャストするが、設定しないであろう。WTRUは、セルブロードキャストの1ビットの指示を読み取り、その値を判定することにより、セルがCSGセルであることを判定することができる。ビットが設定されており、そのためにセルがCSGセルである場合、このCSGセルにアクセスできるかどうかを決定するため、WTRUは、そのUSIMまたはLTE等価物(UICC上の任意の他のアプリケーション)をチェックして、プログラムされたCSG IDがCSGセルによってブロードキャストされたCSG IDと一致するかどうかを確かめる。USIMまたはLTE等価物にプログラムされた特定のCSG IDを持つWTRUのみが、その特定のCSGセルにアクセスすることができる。CSG IDは、WCDMA CSGセルのそれと同一とすることができる。
【0019】
セルIDをCSG IDアドレスとして使用することにより、正しいCSGセルへのアクセス制御の問題に対処しても、一意のセルレベルのCSG IDの大きなセットの必要はなくならない。さらに、LTE_idleモードにおいて、WTRUは、TAレベルでのみネットワークに知られている。CSGセルが周囲のマクロセルのTAに属する場合(すなわち、CSGセルが、マクロセルが属するものとは別個のそれら自身のTAを有していない場合)、LTE_idleモードのWTRUは、すべてのマクロセルとそのTA内のCSGセルにわたりページングされ、おそらく不必要なページング負荷になることになる。この問題を克服するため、ネットワークは、WTRUがごく最近アクセスしたCSGセル内のWTRUを最初にページングするページング方法を採用することができる。ネットワークは、次いで、そのWTRUがアクセスを有する近隣のCSGセルをページングすることができる。これは、前回のTA更新(TAU)要求が受信されたTAで生じることができ、TAに関連してWTRUがアクセスを有するCSGセルの位置に関して維持されうる地理的知識をネットワークが保有することを前提とする。ページングは、次いで、周辺のマクロセルに、そしてそのWTRUが割り当てられている可能性のある他のTAに拡がることができる。
【0020】
代替として、ネットワークは、WTRUが前回キャンプしたマクロセルで最初にページングし、次いでCSGセルに移動することができよう。アドレスフィールドは、多数のマクロセルIDを収容するのに十分に大きい。さらに、CSGの使用のためのもう1つの別個の大きなIDのセットが割り当てられない場合、特定のセルIDがCSGセルのためであり、マクロセルのものではないことを示すために別の値タグまたはIEがセルブロードキャストに含まれることを条件として、マクロセルIDは再使用することもできよう。
【0021】
代替として、図4に示されるように、2レベルの方法を適用することができる。TAは、周囲のマクロセルのTAとは異なっているが、同時にセルレベルのIDを使用しているCSGセルに関連付けることができる。これは、特定のユーザまたはWTRUが、他のセルではなく特定のCSGセルであって、2つ以上のマクロセルTAの境界をまたぐこれらのCSGへのアクセスを要求することができるエンタープライズアプリケーションにとって特に有用になりうる。
【0022】
図5は、たとえば大きなオフィスをカバーするCSG TA505を示している。オフィスでは、いくつかのHeNB 510A、510B、510C、および510Dを配備して、オフィス全体にわたり十分なカバレッジを提供する。しかし、特定のHeNBは、特定の人々(たとえば、管理職)による使用のためにのみとすることもできる。まさにCSG TAだけが使用された場合、HeNB 510A、510B、510C、および510Dの各々によって配備されたすべてのCSGセルに誰もがアクセスを有するであろう。しかし、この問題は、CSG TA 505およびCSGセルIDの両方を使用することによって解決することができる。
【0023】
CSG TAにおけるWTRUは、複数マクロレベルのTAを割り当てることができるが、CSG TAで最初にページングすることができる。さらに、それらのUSIMで構成されるパラメータに依存して、一部のWTRUは特定のCSGセルにのめアクセスを有することができる。この場合も、セルIDと同様に、TACは、マクロセルTAと比較して、CSG TAについて区別できるフォーマットにすることができるか、またはマクロセルTACと同じフォーマットであるが、値タグまたはIEによって区別することができる。
【0024】
CSG IDの構造は、実際にCSGセルを配備するデバイスのセキュリティおよびモビリティにとって重要なものになりうる。CSG IDのフォーマットにより、CSGセルを配備するHeNBが、異なる地域に移動されるようにすることができる。CSGセルを配備するHeNBはまた、別のオペレータとともに使用することもできる。IDは、HeNB番号フィールドに加えて国または地域またはオペレータを示すことができるさまざまなフィールドに分割することができる。このように、HeNBが新しい場所に移動され、新しいオペレータがサブスクライブされるとき、CSG IDは、関連フィールドを変更することによって変更することができる。例を以下の表1に示す。
【0025】
【表1】

【0026】
国コードおよびオペレータコードは、好ましくは、グローバルに一意であるが、エリアコードおよびCSG番号は、特定の国またはオペレータのドメイン内のみで一意にすることができる。加えて、HNBがパブリックであるかプライベートであるか、またはサービス特性を有するかどうかを示すその他のフィールドを追加することができる。
【0027】
CSGセルは、ネットワークごとに変更することができる単一のIDによって識別することができる。このIDは、CSGセルによってブロードキャストすることができる。CSG IDが動的である場合、非アクセス階層(NAS)レベルにおけるネットワークとWTRUとの間のシグナリング、および/または無線リソース制御(RRC)レベルにおけるHeNBとWTRUとの間のシグナリングにより、CSGセルがパブリックであるか、またはアクセスがサービスベースである場合を除き、CSG IDが、特定のCSGセルにアクセスを有するすべてのWTRUで変更されるようにすることができる。ネットワークとHeNBとの間のシグナリングはまた、オペレーションおよびメインテナンス(O&M)手順および/またはHeNB上で新しいIDを構成する自己構成手順の一部とすることができる。
【0028】
代替として、各CSGは、WTRU国際モバイル加入者識別番号(IMSI)と類似した、永久的な一意のIDを有することができる。加えて、各CSGは、ネットワークによって割り振られる一時モバイル加入者識別番号(TMSI)と類似した、一時CSG ID(TCSGID)を有することができる。TCSGIDは、HeNBで動的に構成することができ、オペレータまたはユーザプリファレンスに基づいて変更することができる。TCSGIDは、好ましくは、CSGセルによってそのセルブロードキャストにおいてブロードキャストされる。WTRUは、永久的CSG IDと、それがアクセスを有する対応するTCSGIDとの間の関連付けのリストを維持することができる。ネットワークまたはHeNBとWTRUとの間のシグナリングは、WTRUの動的関連付けを構成することができる。TCSGIDは、WTRUに格納することができ、動的に構成することができる。
【0029】
ネットワークは、セキュリティなど、さまざまな理由からさまざまなCSG IDを動的に構成することができる。一例として、CSG IDは、永久的または一時的のいずれであるかにかかわらず、セキュリティ関連付けまたはキー階層の一部とすることができる。また、CSG IDがマクロセル近隣リスト指示に含まれる場合、これらの動的に構成されたCSG IDはまた、周囲のマクロセルに示すこともできる。
【0030】
アクセス制限は、潜在的な問題である。CSGセルへのアクセスをユーザの限定されたセットに制限したいかもしれないし、またはWLANホットスポットと同様に、すべての近隣ユーザへのオープンアクセスを提供し、通常のセルのように見えるようにしたいかもしれない。通常のマクロセルとパブリックアクセスCSGセルとを区別することによって追加のレベルの細分性が必要とされるかを判定することが必要である。そのような指示が必要と考えられる場合、これは、近隣のWTRUが、サービスを期待してCSGセルでキャンプしないように、無線レベルで近隣WTRUに提供されることが好ましい。この問題は、追加のビットをセルブロードキャストに追加し、それによりこのビットをブロードキャストするCSGセルがパブリックであるか、またはプライベートであるかを示すことによって解決される。このビットはオプションであってもよく、自身をCSGセルとしてアドバタイズするセルによってのみブロードキャストされるように要求することができる。ブロードキャストが「パブリック」であると示した場合、おそらく、HeNBが望まれるサービスを許容可能なサービス品質(QoS)でサポートすることを条件として、任意の近隣WTRUはそのCSGセルでキャンプすることができる。代替として、プライベートCSGセルは、CSG IDおよび上述の1ビット指示を使用して、それ自身をプライベートCSGセルとして識別することができ、パブリックCSGセルは、1ビット指示ではなく通常のセルIDをブロードキャストすることができよう。WTRUはそれで、セルブロードキャストにおける追加のサービスパラメータを使用して、このパブリックCSGセルでキャンプするかどうかの決定を行うことができる。これは、セル識別に対する黙示のアプローチである。
【0031】
アクセス制御のさらなるレベルは、HeNBに関して許容されたWTRUのWTRUアイデンティティ、つまりIMSIをプログラムすることによって提供することができる。これは、パブリックCSGセルを配備するHeNBの「すべて」に設定することができる。このように、初期ランダムアクセスチャネル(RACH)レベルのアクセスがWTRUによって試みられるとき、HeNBは、これにサービスするかどうかの決定を行うことができよう。
【0032】
アクセス制御を提供する代替の方法は、サービスベースのアクセスを許可することである。これにより、すべてのユーザが、たとえば、音声、テキストメッセージング、および緊急コールなど、特定の基本サービスについてCSGセルにアクセスを有することができるようになるであろうが、加入ユーザだけが、たとえば、高速ダウンロードなど、他のサービスにアクセスを有することができる。そのセルブロードキャストにおけるCSGセルは、特定のサービスがオープンであり、他のサービスが加入ユーザのためだけであることを示すことができる。たとえば、CSGセルは、すべてのユーザからの緊急コールを許可する(たとえそのセル上で他のサービスについてアクセスを有しないユーザであっても)ことをそのセルブロードキャストにおいて示すことができる。そのような指示は、1ビットのインジケータによって提供することができよう。非加入ユーザの緊急サービスをサポートするCSGセルは、このビットを設定することができる。緊急サービスのためにキャンプする許容可能なセルを探しているWTRUは、この指示を緊急サービスのサポートの合図として使用し、それに応じて緊急サービスのためにそのようなセルでキャンプするであろう。サービスは、WTRUによって理解される特殊なコードによって識別することができる。サブスクリプションの機構は、許可されたWTRUリストでHeNBをプログラムすることによってHeNBレベルにおいて実施することができるか、またはオペレータのネットワークで実施することができよう。
【0033】
アクセス制御のもう1つのオプションは、2レベルの再選択基準も有することであり、ここで再選択基準は、HeNBに加入していないWTRUに厳しくすることができる。非加入のWTRUは、好ましくは、圏外にならざるをえない場合、または他の代替の適切なセルがない場合に限り、CSGセルでキャンプするであろう。これは、WTRUが緊急サービスに対するカバレッジにアクセスを有するように行うことができる。非加入WTRUは、そのようなCSGセルを緊急サービスについて許容可能なセルであると見なすことができる。
【0034】
代替として、計画レベルにおいて、WTRUは、明示的にCSGセルに加入していない場合であっても、CSGセルでキャンプするためのアクセスを与えることができる。課金は好ましくは、軽減要因であるので高い。これにより、WTRUは、USIMの設定を使用することにより、いかなる制約もなくCSGセルを使用することができる。これは、ネットワークがオープンモバイルアライアンス(OMA)機構を使用し、USIMでさまざまな基準を変更することによってリアルタイムで行うことができる。
【0035】
もう1つの代替は、CSGセル容量ベースのアクセス制限である。一般に、CSGセルは、フルサービスのマクロセルよりも小さい容量を有することが見込まれるが、これは、より多くのサービスおよびより多くの加入者を扱うCSGセルの容量を制限するであろう。パブリックであるCSGセルであっても、膨大な数の加入者にサービスすることはできない。それで、CSGセルが現在フル容量で稼動しており、新しい加入者は許可されないという指示をブロードキャストすることは有用である。そのようにすることで、CSGセルカバレッジエリア内の加入者が「フルロード」インジケータを受信すると、このCSGセルからのいかなるサービスにもアクセスしようとするのを止めることができ、これは電力、アップリンクリソース、および労力の節約につながる。CSGセルは、その最大容量に到達すると、「フルロード」メッセージを送ることができる。代替として、CSGセルは、特別なWTRU、または高く払うWTRU、または緊急サービスのために特定の容量を予約しておきたいので、たとえば80%など、特定の割合に到達したときに「フルロード」指示を送ることができる。そのような指示がブロードキャストされない場合、WTRUは、CSGセルに自由にアクセスできると想定することができる。
【0036】
容量ベースのアクセス制限はまた、サービスベースのアクセスに使用することができる。たとえば、CSGセルは、音声、ビデオなどのような、異なるサービスには異なる限界を有することがある。任意のサービスの限界に到達すると、CSGセルは、セルブロードキャスト上でこの指示を送ってそれらのサービスの不要なアクセスを回避することができる。
【0037】
NASシグナリングは、IEの手段により、サブスクリプションを動的に管理し、アタッチされたWTRUにそれらがアクセスを有するサービスを示すことができる。サブスクリプションを動的に管理するためのシグナリングは、WTRUがそのUSIM、またはLTE等価物である新しいCSG IDを構成できるようにすることができる。シグナリングはまた、WTRUが、既にアクセスを有するCSGセルのCSG IDを書き直せるようにすることもできよう。これにより、オペレータは、CSGセルのCSG IDをそのO&M手順の一部として再構成することができるようになる。
【0038】
ユーザは、CSGセルがパブリックであるか、またはプライベートであるかを構成することができる。ユーザはまた、提供されるサービスなど、他のCSGセルパラメータを構成することもできる。これは、たとえばスイッチで、IPレベルのコマンドとして、HeNBに手動で行うことができる。たとえば、HeNBは、NAS/RRCメッセージを使用して、サブネットワークのルータによってHeNBに割り当てられているIPアドレスを使用することにより、またはオペレータにコンタクトし、オペレータにそのO&M手順の一部としてHeNB上のCSGセルパラメータを構成させることによって、サブネットワーク上でアクセスすることができるユーザインターフェイスを有することができる。ユーザはまた、CSGセルでのアクセスを許可される特別なWTRUおよびそれらに認可されるサービスを構成することができる。これは、この場合も、オペレータO&M手順の一部とするか、または上述のスキームを通じて行うことができる。CSG IDの存在を黙示的に使用してパブリックまたはプライベートアクセスを示すスキームが使用される場合、CSGセルは好ましくは、パブリックとして構成される。これにはその構成手順の一部として、オペレータから、区別できるCSG IDを取得する必要があろう。
【0039】
CSGセルへのアクセスに関する決定は、たとえば、サービス、サブスクリプションポリシーなどに基づいて、ネットワークにおいて行うことができる。WTRUは好ましくは、どのCSGセルにアクセスを有するかを知っている。WTRUは、この情報をネットワークから得ることができる。これらのCSGセルは、サブスクライブされたプライベートCSGセルであってもよし、またはWTRUは、CSGセルが特定のサービスについてパブリックアクセスを提供することを要求することができる。WTRUは、プル機構の手段によりこの情報を得ることができ、これによりWTRUは、アクセスすることを許されている近隣エリアにどのCSGセルが存在するかをネットワークにたずねる信号を送る。この信号は、望むサービスを示すことができるアクセスの理由を含むことができる。ネットワークは、好ましくは、適当なCSG IDのリストで応答する。WTRUは、このリスト内のCSGセルのみに再選択/ハンドオーバすることができる。代替として、ネットワークは、それ自体でそのようなリストをWTRUに送ることができる。もう1つの代替において、WTRUが、TAU/セル更新メッセージをネットワークに送ってセルまたはTA間を移動する場合、ネットワークは、WTRUがこのTAまたはそのようなセル付近でアクセスを許されるCSGセルのリストとともに応答することができる。メッセージのコンテンツは、専用のシグナリングの形態をとることができるか、またはたとえばTAU要求などの既存の機構の一部として含むこともできる。パブリックCSGセルは、セルブロードキャストにおいてこのエリア内のすべてのWTRUに示すことができ、または、特にリストが大きい場合、それらのサブセットがRRCまたはNASシグナリングによって個々のユーザに示されることができる。
【0040】
もう1つの代替において、オペレータコアネットワーク内の論理エンティティは、アクセス制限の決定を行うことができる。たとえば、機能エンティティは、3GPP認証、認可、およびアクセス(AAA)サーバまたはホーム加入者サーバ(HSS)とすることができ、HeNBは、たとえばWTRUがアクセスを要求するなどの適当なイベントによってトリガされると関連するWTRUサブスクリプションをダウンロードするクライアントプログラムを実施することができる。WTRUは、どのCSGセルが適当であるかの決定を行う必要はない。WTRUは、適切なシグナリングによって、ネットワークまたはCSGセルから関連情報をプルするクライアントアプリケーションを実施することができる。
【0041】
図6は、セルブロードキャストを受信し、CSGセルを識別するように構成されるWTRU600を示すブロック図の例である。WTRU600は、アンテナ605、送信機610、受信機615、プロセッサ620、およびUSIM(またはLTE等価物)625を含む。USIM(またはLTE等価物)625は、UICC(図示せず)に常駐することができる。受信機615は、セルからアンテナ605を介してセルIDを含むブロードキャストを受信するように構成される。プロセッサ620は、送信機610、受信機615、およびUSIM(またはLTE等価物)625に電気的に結合される。プロセッサ620は、セルIDがCSGセルに関連付けられているかどうかを判定し、関連付けられている場合、CSG IDがUSIMにプログラムされているかどうかを判定するように構成される。
【0042】
実施形態
1. 無線送信/受信ユニット(WTRU)がアクセスを有するクローズドのサブスクライバグループ(CSG:closed subscriber group)を識別する方法であって、
複数のCSG識別子(ID)を示すシグナリングを受信することと、
CSG IDを格納することと、
セルからブロードキャストを受信することであって、ブロードキャストはIDを含むことと、
ブロードキャストに含まれるIDがCSG IDである場合、CSG IDが複数のCSG IDのうちの1つと一致するかどうかを判定することと
を備えることを特徴とする方法。
2. 受信されたシグナリングは、非アクセス階層(NAS)シグナリングであることを特徴とする実施形態1に記載の方法。
3. セルは、CSGセルであり、CSG IDは、グローバルに一意であることを特徴とする実施形態1および2のいずれかに記載の方法。
4. CSG IDは、グローバルに一意のセルIDであることを特徴とする実施形態3に記載の方法。
5. CSG IDは、国、地域、オペレータ、およびhome evolved Node−B(HeNB)番号のうちの少なくとも1つを示す複数のフィールドを含むことを特徴とする実施形態3に記載の方法。
6. CSGは、ネットワークにより変更することができる単一のIDによって識別されることを特徴とする実施形態1から5のいずれかに記載の方法。
7. CSGは、永久的な一意のIDによって識別されることを特徴とする実施形態1から5のいずれかに記載の方法。
8. ブロードキャストは、CSGセルがプライベートCSGセルであるかどうかを示すビットをさらに含むことを特徴とする実施形態1から7のいずれかに記載の方法。
9. ブロードキャストは、CSGセルがパブリックCSGセルであるかどうかを示すビットをさらに含むことを特徴とする実施形態1から8のいずれかに記載の方法。
10. ブロードキャストは、セルがCSGセルであることを示す情報要素(IE)を含むことを特徴とする実施形態1から8のいずれかに記載の方法。
11. IEは、1ビットのインジケータであることを特徴とする実施形態10に記載の方法。
12. WTRUが、永久的CSG IDと、WTRUがアクセスを有する対応する一時CSG ID(TCSGID)との間の関連付けのリストを維持することをさらに備えることを特徴とする実施形態1から11のいずれかに記載の方法。
13. ブロードキャストは、すべてのユーザからの緊急コールが許可されることを示すビットをさらに含むことを特徴とする実施形態1から12のいずれかに記載の方法。
14. CSG IDは、CSGセルをブロードキャストしているHeNB(home evolved Node−B)のHeNB IDであることを特徴とする実施形態1から13のいずれか一項に記載の方法。
15. CSG IDは、トラッキングエリア(TA)ID、セルID、およびHeNB(home evolved Node−B)IDの組み合わせであることを特徴とする実施形態1から13のいずれかに記載の方法。
16. 複数のクローズドのサブスクライバグループ(CSG)識別子(ID)を示すシグナリングを受信するように構成された受信機であって、セルからIDを含むブロードキャストを受信するようにさらに構成される受信機と、
CSG IDを格納するように構成されたメモリデバイスと、
受信機およびメモリデバイスに電気的に結合されたプロセッサであって、ブロードキャストに含まれるIDがCSG IDであるかどうかを判定するように構成され、CSG IDである場合、CSG IDがメモリデバイスに格納された複数のCSG IDのうちの1つと一致するかどうかを判定するように構成されたプロセッサと
を備えたことを特徴とする無線送信/受信ユニット(WTRU)。
17. 受信されたシグナリングは、非アクセス階層(NAS)シグナリングであることを特徴とする実施形態16に記載のWTRU。
18. メモリデバイスは、ユニバーサル集積回路カード(UICC;Universal Integrated Circuit Card)であることを特徴とする実施形態16および17のいずれか一項に記載のWTRU。
19. CSG IDは、UICCに常駐するユニバーサル加入者識別モジュール(USIM:Universal Subscriber Identity Module)アプリケーション上に格納されることを特徴とする実施形態18に記載のWTRU。
20. セルは、CSGセルであり、CSG IDは、グローバルに一意であることを特徴とする実施形態16から19のいずれかに記載のWTRU。
21. CSG IDは、グローバルに一意のセルIDであることを特徴とする実施形態20に記載のWTRU。
22. CSG IDは、国、地域、オペレータ、およびhome evolved Node−B(HeNB)番号のうちの少なくとも1つを示す複数のフィールドを含むことを特徴とする実施形態20に記載のWTRU。
23. CSGは、ネットワークにより変更することができる単一のIDによって識別されることを特徴とする実施形態16から22のいずれかに記載のWTRU。
24. CSGは、永久的な一意のIDによって識別されることを特徴とする実施形態16から22のいずれか一項に記載のWTRU。
25. セルからのブロードキャストは、CSGセルがプライベートCSGセルであるかどうかを示すビットをさらに含むことを特徴とする実施形態16から24のいずれかに記載のWTRU。
26. セルからのブロードキャストは、CSGセルがパブリックCSGセルであるかどうかを示すビットをさらに含むことを特徴とする実施形態16から24のいずれかに記載のWTRU。
27. ブロードキャストは、セルがCSGセルであることを示す情報要素(IE)を含むことを特徴とする実施形態16から24のいずれかに記載のWTRU。
28. IEは、1ビットのインジケータであることを特徴とする実施形態27に記載のWTRU。
29. WTRUは、永久的CSG IDと、WTRUがアクセスを有する対応する一時CSG ID(TCSGID)との間の関連付けのリストを維持することを特徴とする実施形態16から28のいずれかに記載のWTRU。
30. ブロードキャストは、すべてのユーザから緊急コールが許されることを示すビットをさらに含むことを特徴とする実施形態16から29のいずれか一項に記載のWTRU。
31. CSG IDは、CSGセルをブロードキャストしているHeNB(home evolved Node−B)のHeNB IDであることを特徴とする実施形態16から29のいずれかに記載のWTRU。
32. CSG IDは、トラッキングエリア(TA)ID、セルID、およびHeNB(home evolved Node−B)IDの組み合わせであることを特徴とする実施形態16から29のいずれかに記載のWTRU。
33. 無線送信/受信ユニット(WTRU)をクローズドのサブスクライバグループ(CSG)セルにアクセスすることから選択的に制限する方法であって、
CSGセルが、セルがパブリックセルまたはプライベートセルのいずれであるかを示す1ビットのインジケータを含むブロードキャストを伝送することと、
1ビットのインジケータが、CSGセルがパブリックであることを示す場合、CSGに属していないWTRUもCSGセルにアクセスすることを許されることができることと、
1ビットのインジケータが、CSGセルがプライベートであることを示す場合、CSGセルに関連付けられているCSGに属しているWTRUのみがCSGセルにアクセスすることができることと
を備えることを特徴とする方法。
34. HeNB(home evolved Node−B)は、CSGセルにアクセスすることを許される各WTRUに関連付けられた国際モバイル加入者IDでプログラムされ、HeNBは、WTRUが初期ランダムアクセスチャネル(RACH)レベルにアクセスを試みるときにWTRUにサービスするかどうかを判定することを特徴とする実施形態33に記載の方法。
35. 無線送信/受信ユニット(WTRU)が、クローズドのサブスクライバグループ(CSG)セルへのアクセスが許可されるかどうかを判定する方法であって、
CSGセルからブロードキャストを受信することであって、ブロードキャストが、セルがパブリックセルまたはプライベートセルのいずれであるかを示す1ビットのインジケータを含むことと、
1ビットのインジケータが、CSGセルはパブリックであることを示す場合、CSGセルにアクセスすることが許容されると判定することと、
1ビットのインジケータが、CSGセルはプライベートであり、WTRUがCSGセルに関連付けられたCSGに属していることを示す場合、CSGセルにアクセスすることが許容されると判定することと
を備えることを特徴とする方法。
36. 無線送信/受信ユニット(WTRU)をクローズドのサブスクライバグループ(CSG)セルにアクセスすることから選択的に制限する方法であって、
CSGセルが、すべてのWTRUにオープンである基本サービスと、加入ユーザに関連付けられたWTRUによってのみアクセス可能な加入者サービスを示すブロードキャストを伝送することを備えることを特徴とする方法。
37. 基本サービスは、音声、テキストメッセージング、および緊急コールのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする実施形態36に記載の方法。
38. ブロードキャストは、緊急サービスにアクセスするためにいかなるWTRUもCSGセルでキャンプすることができることを示す1ビットのインジケータを含むことを特徴とする実施形態36および37のいずれか一項に記載の方法。
39. HeNB(home evolved Node−B)は、加入者サービスにアクセスすることを許される各WTRUに関連付けられた国際モバイル加入者IDをプログラムするために使用され、HeNBは、WTRUが初期ランダムアクセスチャネル(RACH)レベルにアクセスを試みるときにWTRUをサービスするかどうかを判定することを特徴とする実施形態36および37のいずれかに記載の方法。
40. 無線送信/受信ユニット(WTRU)をクローズドのサブスクライバグループ(CSG)セルにアクセスすることから選択的に制限する方法であって、
CSGセルが、加入ユーザに関連付けられていないWTRUの再選択基準の第1のレベルを提供することと、
CSGセルが、加入ユーザに関連付けられているWTRUの再選択基準の第2のレベルを提供することと
を備えることを特徴とする方法。
41. 無線送信/受信ユニット(WTRU)をクローズドのサブスクライバグループ(CSG)セルにアクセスすることから選択的に制限する方法であって、
CSGセルが、CSGセルの現在の容量を示すブロードキャストを伝送することと、
ブロードキャストが、CSGセルが現在フル容量で稼動していることを示す場合、CSGセルによって提供されるサービスを加入ユーザに関連付けられていないWTRUのみに制限することと
を備えることを特徴とする方法。
42. クローズドのサブスクライバグループ(CSG)セルによって提供される緊急サービスにアクセスするために無線送信/受信ユニット(WTRU)によって使用される方法であって、
WTRUに緊急サービスへのアクセスを提供することができる許容可能なセルのリストを維持することと、
セルを検出することと、
検出されたセルが、WTRUがメンバーでないCSGにサービスを提供するCSGセルであることを判定することと、
検出されたCSGセルをリストに追加することと、
緊急サービスにアクセスするためにCSGセルでキャンプすることを進めることと
を備えることを特徴とする方法。
【0043】
特徴および要素は特定の組み合わせで上述されているが、各特徴または各要素は、他の特徴および要素なしで単独で使用するか、または他の特徴および要素の有無にかかわらずさまざまな組み合わせで使用することができる。本明細書において提供される方法または流れ図は、汎用コンピュータまたはプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読記憶媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアにおいて実施することができる。コンピュータ可読記憶媒体の例は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気光学媒体、CD−ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含む。
【0044】
適したプロセッサは、例として、汎用プロセッサおよび特殊目的のプロセッサ、標準的なプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA;Field Programmable Gate Array)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、および/またはステートマシンを含む。
【0045】
ソフトウェアと関連するプロセッサは、無線送信受信ユニット(WTRU)、ユーザ機器(IE)、端末、基地局、無線ネットワークコントローラ(RNC)、または任意のホストコンピュータにおける使用のために無線周波数送受信機を実施するために使用することができる。WTRUは、カメラ、ビデオカメラモジュール、テレビ電話、スピーカーフォン、振動デバイス、スピーカー、マイクロフォン、テレビ送受信機、ハンドフリーヘッドセット、キーボード、ブルートゥース(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、液晶ディスプレイ(LCD)表示ユニット、有機発光ダイオード(OLED;organic light−emitting diode)表示ユニット、デジタル音楽プレイヤー、メディアプレイヤー、テレビゲームプレイヤーモジュール、インターネットブラウザ、および/または任意の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)もしくは超広帯域(UWB)モジュールなどのハードウェアおよび/またはソフトウェアに実装されるモジュールと共に使用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送信/受信ユニット(WTRU)において実施される方法であって、
セルからシステム情報メッセージを受信することであって、前記システム情報メッセージは、前記セルが閉じたサブスクライバグループ(CSG:closed subscriber group)セルであることを示すCSG指示、および前記CSGを識別するCSG IDを含むことと、
前記CSG IDが前記WTRUに格納された許可されたCSGのリストに含まれているという条件の下に、前記CGSセルとの通信を試みることと
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記CGSセルとの通信を試みる前に、ネットワークから前記許可されたCSGのリストを受信することをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記CSG IDおよびハンドオーバ命令の要求を含むハンドオーバ要求を送信することと、
前記ハンドオーバ要求に応答してハンドオーバ命令を受信することと、
前記ハンドオーバ命令に応答して前記CGSセルへのハンドオーバを実行することと
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記システム情報メッセージは、前記CGSセルのオペレータを識別するオペレータコードをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記CSG指示は、1ビットであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
セルからシステム情報メッセージを受信するように構成された受信器であって、前記システム情報メッセージは、前記セルが閉じたサブスクライバグループ(CSG:closed subscriber group)セルであることを示すCSG指示、および前記CSGを識別するCSG IDを含むことと、
前記CSG IDが前記WTRUに格納された許可されたCSGのリストに含まれているという条件の下に、前記CGSセルとの通信を試みるように構成されたプロセッサおよび送信器と
を備えることを特徴とするWTRU。
【請求項7】
前記受信器は、前記CGSセルとの通信を試みる前に、ネットワークから前記許可されたCSGのリストを受信するようにさらに構成されたことを特徴とする請求項6に記載のWTRU。
【請求項8】
前記送信器は、前記CSG IDおよびハンドオーバ命令の要求を含むハンドオーバ要求を送信するようにさらに構成され、
前記受信器は、前記ハンドオーバ要求に応答してハンドオーバ命令を受信するようにさらに構成され、
前記プロセッサ、前記送信器および前記受信器は、前記ハンドオーバ命令に応答して前記CGSセルへのハンドオーバを実行するようにさらに構成されたことを特徴とする請求項6に記載のWTRU。
【請求項9】
前記システム情報メッセージは、前記CGSセルのオペレータを識別するオペレータコードをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載のWTRU。
【請求項10】
前記CSG指示は、1ビットであることを特徴とする請求項6に記載のWTRU。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−102451(P2013−102451A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−273462(P2012−273462)
【出願日】平成24年12月14日(2012.12.14)
【分割の表示】特願2010−506411(P2010−506411)の分割
【原出願日】平成20年4月21日(2008.4.21)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(596008622)インターデイジタル テクノロジー コーポレーション (871)
【Fターム(参考)】