説明

NPM−ALK、RETおよびBCR−ABLのα−カルボリン阻害剤

本発明は、式(I)の化合物(式中、R1、R2およびR3は明細書に定義されたとおりである)、その医薬組成物、ならびに発癌性ALKタンパク質、特に未分化大細胞リンパ腫(ALCL)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、炎症性筋線維芽細胞腫瘍(IMT)および非小細胞肺癌(NSCLC)を発現する癌を治療するためのその使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物:
【化1】

[式中、R1またはR2のいずれか一方はリンカー、スペーサーおよび官能基L−S−Xからなる構造であり、他方はハロゲン、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、置換へテロアルキル、アリールビニル、置換アリールビニル、ビニル、置換ビニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アシル、置換アシル、置換オキサリル、ニトロ、ニトロビニル、アミノ、置換アミノ、ホルミル、カルボキシル、またはカルボキシル誘導体から選択される。R3は、H、メチル、エトキシメチル、またはSO2Phのいずれかであり、
R1が構造L−S−Xであるとき、
−Lは−C≡C−、−CH=CH−、−C(CH3)=CH−または−CH2−CH2−からなるリンカーであり、
−Sはアリール、ヘテロアリール、アルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、置換アリール、置換ヘテロアリールまたは置換へテロアルキル{ヘテロアルキル基は−[(CH2nY]m(CH2p−(Y=O、SまたはNH、n、m=1〜3およびp=0〜4、但し、mが2または3であるとき、nは1ではない)として定義される}であり、
−Xはエーテル、アミン、アルコール、スルホキシド、スルホン、スルホンアミド、テトラゾール、カルボン酸、アミド、ニトロ、アリール、置換アリール、アルキル、シクロアルキル、複素環、置換複素環、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロゲン、またはなしを含む官能基である、
あるいは
−Lはアリール基であり、
−Sは酸素原子を介してアリール基の4位(パラ)に結合している−O−(CH2n−(n=1〜4)、またはアミド窒素を介してアリール基の3位(メタ)に結合している以下の構造のいずれかであり:
【化2】

−Xはジアルキルアミン、複素環アミン、または置換複素環アミンである、
あるいは
LはNHまたはOであり、
Sはアリール基であり、
Xは官能基、またはアリール、ヘテロアリール、アルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、置換アリール、置換ヘテロアリールもしくは置換へテロアルキル{ヘテロアルキル基は−[(CH2nY]m(CH2p−(Y=O、SまたはNH、n、m=1〜3およびp=0〜4、但し、mが2または3であるとき、nは1ではない)として定義される}から選択されるスペーサーであり、前記スペーサーはエーテル、アミン、アルコール、スルホキシド、スルホン、スルホンアミド、テトラゾール、カルボン酸、アミド、ニトロ、アリール、置換アリール、アルキル、シクロアルキル、複素環、置換複素環、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロゲンを含む官能基、またはアリール基の3位(メタ)に以下の構造を有し、
【化3】

(Raおよび/またはRbは独立に水素またはC1〜C10アルキル基、C3〜C7シクロアルキル基、アリール基、C3〜C12複素環から選択される基であるか、またはRaおよびRbは結合して、窒素とともに複素環、例えば場合により置換されているピペリジン、ピペラジンまたはモルホリンを形成する)
あるいは
−Lはアリール基であり、
−Sはアリール基の3位(メタ)に結合しているNHであり、
−Xはアレンスルホニル基またはアルカンスルホニル基−SO2c(Rcはアリール基、アルキル基またはトリフルオロアルキル基である)であり、
式中、R2が構造L−S−Xであるとき、
−Lはアリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−CH2−CH2−、
−C≡C−、−CH=CH−、−C(CH3)=CH−、−NH−、−O−、−C(O)CH2CH2C(O)−、または−C(O)CH2Y−(Y=S、O、NH、またはなし)からなるリンカーであり、
−Sはアリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、アルキル、置換アルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換へテロアルキル、またはなし(ヘテロアルキルは上記で定義したとおりである)からなるスペーサーであり、
−Xはエーテル、アミン、アルコール、スルホキシド、スルホン、スルホンアミド、テトラゾール、カルボン酸、アミド、ニトロ、アリール、置換アリール、アルキル、シクロアルキル、複素環、置換複素環、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールまたはハロゲンを含む官能基である]
立体異性体、鏡像異性体、ジアステレオ異性体、それらの薬学的に許容される塩およびプロドラッグ。
【請求項2】
式(Ia)の請求項1に記載の化合物:
【化4】

[式中、
−Lは−C≡C−、−CH=CH−、−C(CH3)=CH−、または−CH2−CH2−からなるリンカーであり、
−Sはアリール、ヘテロアリール、アルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、置換アリール、置換ヘテロアリールまたは置換へテロアルキル{ヘテロアルキル基は−[(CH2nY]m(CH2p−(Y=O、SまたはNHならびにn、mおよびp=1〜3、但し、mが2または3であるとき、nは1ではない)として定義される}であり、
−Xはエーテル、アミン、アルコール、スルホキシド、スルホン、スルホンアミド、テトラゾール、カルボン酸、アミド、ニトロ、アリール、置換アリール、アルキル、シクロアルキル、複素環、置換複素環、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロゲン、またはなしを含む官能基である
あるいは
−Lはアリール基であり、
−Sは酸素原子を介してアリール基の4位(パラ)に結合している−O−(CH2n−(n=1〜4)、またはアミド窒素を介してアリール基の3位(メタ)に結合している以下の構造のいずれかであり:
【化5】

−XはジアルキルアミンNRab(Raおよび/またはRbは独立に水素またはC1〜C10アルキル基、C3〜C7シクロアルキル基、アリール基、C3〜C12複素環から選択される基であるか、またはRaおよびRbは結合して、窒素とともに複素環、例えば場合により置換されているピペリジン、ピペラジンまたはモルホリンを形成する)である
あるいは
−Lはアリール基であり、
−Sはアリール基の3位(メタ)に結合しているNHであり、
−Xはアレンスルホニル基またはアルカンスルホニル基−SO2c(Rcはアリール基、アルキル基またはトリフルオロアルキル基である)である
あるいは
LはNHであり、
Sはアリール基またはヘテロアリール基であり、
Xは官能基、またはアリール、ヘテロアリール、アルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、置換アリール、置換ヘテロアリールもしくは置換へテロアルキル{ヘテロアルキル基は−[(CH2nY]m(CH2p−(Y=O、SまたはNH、n、m=1〜3およびp=0〜4、但し、mが2または3であるとき、nは1ではない)として定義される}から選択されるスペーサーであり、このようなスペーサーはエーテル、アミン、アルコール、スルホキシド、スルホン、スルホンアミド、テトラゾール、カルボン酸、アミド、ニトロ、アリール、置換アリール、アルキル、シクロアルキル、複素環、置換複素環、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロゲン、またはなしを含む官能基を有し、
−R2はハロゲン、アルキル、置換アルキル、アリールビニル、置換アリールビニル、ビニル、置換ビニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アシル、置換アシル、置換オキサリル、ニトロ、ニトロビニル、アミノ、置換アミノ、ホルミルまたはカルボキシルもしくはカルボキシル誘導体であり、
−R3はH、Me、SO2Phまたはエトキシメチルである]。
【請求項3】
式(Ib)の請求項1に記載の化合物:
【化6】

[式中、
−Lはアリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−CH2−CH2−、−C≡C−、−CH=CH−、−C(CH3)=CH−、−NH−、−O−、−C(O)CH2CH2C(O)−または−C(O)CH2Y−(Y=S、O、NH、またはなし)からなるリンカーであり、
−Sはアリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、またはアルキル、置換アルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換へテロアルキル、またはなし(ヘテロアルキルは上記で定義したとおりである)からなるスペーサーであり、
−Xはエーテル、アミン、アルコール、スルホキシド、スルホン、スルホンアミド、テトラゾール、カルボン酸、アミド、ニトロ、アリール、置換アリール、アルキル、シクロアルキル、複素環、置換複素環、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールまたはハロゲンを含む官能基であり、
−R1はハロゲン、アルキル、置換アルキル、置換アルケン、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアルキル、置換へテロアルキル(ヘテロアルキルは上記で定義したとおりである)またはI(a)において定義した基−L−S−Xであり、
−R3はH、Me、SO2Phまたはエトキシメチルである]。
【請求項4】
式(IIa)の請求項1に記載の化合物:
【化7】

[式中、
LはNHまたはOであり、
Sはアリール基またはヘテロアリール基であり、
Xは官能基、またはアリール、ヘテロアリール、アルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、置換アリール、置換ヘテロアリールもしくは置換へテロアルキル{ヘテロアルキル基は−[(CH2nY]m(CH2p−(Y=O、SまたはNH、n、m=1〜3およびp=0〜4、但し、mが2または3であるとき、nは1ではない)として定義される}から選択されるスペーサーであり、このようなスペーサーはエーテル、アミン、アルコール、スルホキシド、スルホン、スルホンアミド、テトラゾール、カルボン酸、アミド、ニトロ、アリール、置換アリール、アルキル、シクロアルキル、複素環、置換複素環、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロゲンを含む官能基、またはアリール基の3位(メタ)に以下の構造を有し、
【化8】

(Raおよび/またはRbは独立に水素またはC1〜C10アルキル基、C3〜C7シクロアルキル基、アリール基、C3〜C12複素環から選択される基であるか、またはRaおよびRbは結合して、窒素とともに複素環、例えば場合により置換されているピペリジン、ピペラジンまたはモルホリンを形成する)
あるいは
−Lは−C≡C−、−CH=CH−、−C(CH3)=CH−または−CH2−CH2−からなるリンカーであり、
−Sはアリール、ヘテロアリール、アルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、または置換へテロアルキル{ヘテロアルキル基は−[(CH2nY]m(CH2p−(Y=O、SまたはNHならびにn、mおよびp=1〜3、但し、mが2または3であるとき、nは1ではない)として定義される}であり、
−Xはエーテル、アミン、アルコール、スルホキシド、スルホン、スルホンアミド、テトラゾール、カルボン酸、アミド、ニトロ、アリール、置換アリール、アルキル、シクロアルキル、複素環、置換複素環、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロゲン、またはなしを含む官能基である
あるいは
−Lはアリール基であり、
−Sはアリール基の4位(パラ)に結合している−O−(CH2n−(n=1〜4)、またはアミド窒素を介してアリール基の3位(メタ)に結合している以下の構造のいずれかであり:
【化9】

−XはジアルキルアミンNRab(Raおよび/またはRbは独立に水素またはC1〜C10アルキル基、C3〜C7シクロアルキル基、アリール基、C3〜C12複素環から選択される基であるか、またはRaおよびRbは結合して、窒素とともに複素環、例えば場合により置換されているピペリジン、ピペラジンまたはモルホリンを形成する)である
あるいは
−Lはアリール基であり、
−Sはアリール基の3位(メタ)に結合しているNHであり、
−Xはアレンスルホニル基またはアルカンスルホニル基−SO2c(Rcはアリール基、アルキル基またはトリフルオロアルキル基である)であり、
−R2はハロゲン、アルキル、置換アルキル、アリールビニル、置換アリールビニル、ビニル、置換ビニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アシル、置換アシル、置換オキサリル、ニトロ、ニトロビニル、アミノ、置換アミノ、ホルミルまたはカルボキシルもしくはカルボキシル誘導体であり、
−R3はH、Me、SO2Phまたはエトキシメチルである]。
【請求項5】
式(IIb)の請求項1に記載の化合物:
【化10】

[式中、
−Lはアリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−CH2−CH2−、−C≡C−、−CH=CH−、−C(CH3)=CH−、−C(O)CH2CH2C(O)−または−C(O)CH2Y−(Y=S、O、NH、またはなし)からなるリンカーであり、
−Sはアリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、またはアルキル、置換アルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換へテロアルキル、またはなし(ヘテロアルキルは上記で定義したとおりである)からなるスペーサーであり、
−Xはエーテル、アミン、アルコール、スルホキシド、スルホン、スルホンアミド、テトラゾール、カルボン酸、アミド、ニトロ、アリール、置換アリール、シクロアルキル、複素環、置換複素環、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールまたはハロゲンを含む官能基であり、
−R1はハロゲン、アルキル、置換アルキル、EもしくはZ置換アルケン、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアルキル、置換へテロアルキル(ヘテロアルキルは上記で定義したとおりである)、アリールアミン、置換アリールアミンまたはII(a)において定義した基−L−S−Xであり、
−R3はH、Me、SO2Phまたはエトキシメチルである]。
【請求項6】
式(IIIa)の請求項1に記載の化合物:
【化11】

[式中、
LはNHまたはOであり、
Sはアリール基またはヘテロアリール基であり、
Xは官能基、またはアリール、ヘテロアリール、アルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、置換アリール、置換ヘテロアリールもしくは置換へテロアルキル{ヘテロアルキル基は−[(CH2nY]m(CH2p−(Y=O、SまたはNH、n、m=1〜3およびp=0〜4、但し、mは2または3であるとき、nは1ではない)として定義される}から選択されるスペーサーであり、このようなスペーサーはエーテル、アミン、アルコール、スルホキシド、スルホン、スルホンアミド、テトラゾール、カルボン酸、アミド、ニトロ、アリール、置換アリール、アルキル、シクロアルキル、複素環、置換複素環、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロゲンを含む官能基、またはアリール基の3位(メタ)に以下の構造を有し、
【化12】

(Raおよび/もしくはRbは独立に水素もしくはC1〜C10アルキル基、C3〜C7シクロアルキル基、アリール基、C3〜C12複素環から選択される基であるか、またはRaおよびRbは結合して、窒素とともに複素環、例えば場合により置換されているピペリジン、ピペラジンもしくはモルホリンを形成する)
あるいは
−Lは−C≡C−、−CH=CH−、−C(CH3)=CH−または−CH2−CH2−からなるリンカーであり、
−Sはアリール、ヘテロアリール、アルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、置換アリール、置換ヘテロアリールまたは置換へテロアルキル{ヘテロアルキル基は−[(CH2nY]m(CH2p−(Y=O、SまたはNHならびにn、mおよびp=1〜3、但し、mが2または3であるとき、nは1ではない)として定義される}であり、
−Xはエーテル、アミン、アルコール、スルホキシド、スルホン、スルホンアミド、テトラゾール、カルボン酸、アミド、ニトロ、アリール、置換アリール、アルキル、シクロアルキル、複素環、置換複素環、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロゲン、またはなしを含む官能基である
あるいは
−Lはアリール基であり、
−Sはアリール基の4位(パラ)に結合している−O−(CH2n−(n=1〜4)、またはアミド窒素を介してアリール基の3位(メタ)に結合している以下の構造のいずれかであり:
【化13】

−XはジアルキルアミンNRab(Raおよび/またはRbは独立に水素またはC1〜C10アルキル基、C3〜C7シクロアルキル基、アリール基、C3〜C12複素環から選択される基であるか、またはRaおよびRbは結合して、窒素とともに複素環、例えば場合により置換されているピペリジン、ピペラジンまたはモルホリンを形成する)である
あるいは
−Lはアリール基であり、
−Sはアリール基の3位(メタ)に結合しているNHであり、
−Xはアレンスルホニル基またはアルカンスルホニル基−SO2c(Rcはアリール基、アルキル基またはトリフルオロアルキル基である)であり、
−R2はハロゲン、アルキル、置換アルキル、アリールビニル、置換アリールビニル、ビニル、置換ビニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アシル、置換アシル、置換オキサリル、ニトロ、ニトロビニル、アミノ、置換アミノ、ホルミル、カルボキシルまたはカルボキシル誘導体であり、
−R3はH、Me、SO2Phまたはエトキシメチルである]。
【請求項7】
式(IIIb)の請求項1に記載の化合物:
【化14】

[式中、
−Lはアリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−CH2−CH2−、−C≡C−、−CH=CH−、−C(CH3)=CH−、−C(O)CH2CH2C(O)−または−C(O)CH2Y(Y=S、O、NH、またはなし)からなるリンカーであり、
−Sはアリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、またはアルキル、置換アルキル、置換アリール、置換ヘテロアリールまたは置換へテロアルキル(ヘテロアルキルは上記で定義したとおりである)からなるスペーサーであり、
−Xはエーテル、アミン、アルコール、スルホキシド、スルホン、スルホンアミド、テトラゾール、カルボン酸、アミド、ニトロ、アリール、置換アリール、シクロアルキル、複素環、置換複素環、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールまたはハロゲンを含む官能基であり、
−R1はハロゲン、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアルキル、置換へテロアルキル(ヘテロアルキルは上記で定義したとおりである)、アリールアミン、置換アリールアミン、もしくはアルコキシ基または構造III(a)において定義した基−L−S−Xであり、
−R3はH、Me、SO2Phまたはエトキシメチルである]。
【請求項8】
以下の群
6−アセチル−2−メチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール(R242)
6−アセチル−3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール(R253)
2−ブロモ−1−(3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)エタノン(R251)
2−ブロモ−1−(2−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)エタノン(1)
6−ベンゾイル−2−メチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール(R243)
メチル2−オキソ−2−[2−メチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル]アセテート:(R241)
メチル2−オキソ−2−[3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル]アセテート(2):
3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−カルバルデヒド(R267)
6−ホルミル−2−メチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−9−カルボン酸tert−ブチルエステル(3)
2−メチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−カルバルデヒド(4)
3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−カルボン酸(5)
2−メチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−カルボン酸(6)
N,N−ジエチル−9−メチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−カルボキサミド(7)
N,N−ジイソプロピル−9−メチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−カルボキサミド(8)
6−ブロモ−2−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール(9)
6−ブロモ−3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール(R252)
6−ブロモ−4−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール(10)
4−(3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)−4−オキソ−酪酸(11)
4−(2−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)−4−オキソ−酪酸(12)
1−(3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)−2−フェニルスルファニルエタノン(R275)
1−(3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)−2−(ピリジン−2−イルスルファニル)エタノン(R272)
2−(ベンゾチアゾール−2−イルスルファニル)−1−(3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)エタノン(R273)
2−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルスルファニル)−1−(3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)エタノン(R274)
1−(3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)−2−(2,2−ジメチルアミノエチルスルファニル)エタノン(R284)
1−(3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)−2−(N,N−ジエチルアミノエチルスルファニル)エタノン(R283)
2−(3−ブロモフェニルスルファニル)−1−(3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)エタノン(R279)
1−(3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)−2−(2−フェノキシエチルスルファニル)エタノン(R280)
1−(3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)−2−(4,5−ジヒドロチアゾール−2−イルスルファニル)エタノン(R282)
1−(3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)−2−(5−メトキシベンゾチアゾール−2−イルスルファニル)エタノン(R301)
1−(3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)−2−(3−ヒドロキシプロピルスルファニル)エタン−1−オン。(R312)
1−(2−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)−2−(N,N−ジエチルアミノエチルスルファニル)エタン−1−オン(R305)
1−(2−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)−2−フェニルスルファニルエタノン(R306)
1−(3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ブタン−1,4−ジオン(R303)。
1−(2−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ブタン−1,4−ジオン(R302)
4−(3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)−N−(4−メトキシベンジル)−4−オキソブチルアミド(R304)
3−クロロ−6−(2’−ニトロビニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(R267)
9−ベンゼンスルホニル−3−クロロ−6−(2’−ニトロビニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(14)
9−ベンゼンスルホニル−3−クロロ−6−(2’−ニトロエチル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(15)
9−ベンゼンスルホニル−3−クロロ−6−(2’−アミノエチル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(16)
N−(2−(9−(ベンゼンスルホニル)−3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)エチル)ベンズアミド(17)
N−(2−(3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)エチル)ベンズアミド(R265)
9−ベンゼンスホニル−6−ブロモ−2−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール(19)
9−ベンゼンスホニル−6−ブロモ−3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール(20)
9−ベンゼンスホニル−6−ブロモ−4−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール(21)
9−ベンゼンスルホニル−3−クロロ−6−(4−メトキシフェニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(26)
9−ベンゼンスルホニル−3−クロロ−6−(2’−フェニルエテニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(27)
(E)−9−ベンゼンスルホニル−3−クロロ−6−(2’−(4−メトキシフェニル)エテニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(28)
9−ベンゼンスルホニル−2−クロロ−6−(3−ニトロフェニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(29)
9−ベンゼンスルホニル−3−クロロ−6−(4−(モルホリン−4−イル)メチルフェニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(30)
9−ベンゼンスルホニル−3−クロロ−6−(5−モルホリン−4−イル−ピリジン−2−イル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(31)
9−ベンゼンスルホニル−2−クロロ−6−(4−メトキシフェニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(32)
9−ベンゼンスルホニル−2−クロロ−6−(2’−フェニルエテニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(33)
9−ベンゼンスルホニル−4−クロロ−6−(4−メトキシフェニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(34)
9−ベンゼンスルホニル−4−クロロ−6−(2’−フェニルエテニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(35)
9−ベンゼンスルホニル−2,6−ジ(4−メトキシフェニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(36)
9−ベンゼンスルホニル−4,6−ジ(4−メトキシフェニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(37)
4−(3−クロロ−9−(ベンゼンスルホニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)フェノール(38)
3−(4−(9−(ベンゼンスルホニル)−3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)フェノキシ)−N,N−ジエチルプロパン−1−アミン(39)
9−(ベンゼンスルホニル)−3−クロロ−6−(4−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(40)
3−クロロ−6−(4−メトキシフェニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(R277)
3−クロロ−6−(5−モルホリン−4−イル−ピリジン−2−イル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(R308)
2−クロロ−6−(2’−フェニルエテニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(41)
(E)−3−クロロ−6−(2’−(4−メトキシフェニル)エテニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(R250)
3−クロロ−6−(4−(モルホリン−4−イル)メチルフェニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(R313)
2,6−ジ(4−メトキシフェニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(R311)
3−(4−(3−クロロ−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)フェノキシ)−N,N−ジエチルプロパン−1−アミン(R337)
3−クロロ−6−(4−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(R347)
9−ベンゼンスルホニル−6−(4−メトキシフェニル)−2−(2’−フェニルエテニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(43)
9−ベンゼンスルホニル−2−(フラン−2−イル)−6−(3−ニトロフェニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(44)
9−ベンゼンスルホニル−6−(4−メトキシフェニル)−4−(2’−フェニルエテニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(45):
6−(4−メトキシフェニル)−3−(2’−フェニルエテニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(R315)
6−(5−モルホリン−4−イル−ピリジン−2−イル)−3−(2’−フェニルエテニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(R307)
6−(4−(モルホリン−4−イル)メチルフェニル)−3−(2’−フェニルエテニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(R314)
(E)−3−(2−(3−フルオロフェニル)エテニル)−6−(4−メトキシフェニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(R358)
N,N−ジエチル−3−(4−(3−(2’−フェニルエテニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)フェノキシ)プロパン−1−アミン(R338)
N−(フェニル)−6−(2’−フェニルエテニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−2−アミン(R320)
N−(3−ニトロフェニル)−6−(2’−フェニルエテニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−2−アミン(R332)
N−(3−メトキシフェニル)−6−(2’−フェニルエチル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−アミン(R352)
2−(N,N−(ジエチルアミノ)エチルチオ)−1−(2−(3−ニトロフェニルアミノ)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−6−イル)エタノン(R321)
9−ベンゼンスルホニル−3−クロロ−6−(2−フェニルエチニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(59)
3−クロロ−6−(2−フェニルエチニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(60)
9−(ベンゼンスルホニル)−3−クロロ−6−(2’−フェニルエチル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(61)
3−クロロ−6−(2’−フェニルエチル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(R351)
3−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−6−フェネチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール(R354)
(E)−3−(2’−(3−フルオロフェニル)エテニル)−6−(4−ヒドロキシフェニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(R361)
3−((E)−2’−(3−フルオロフェニル)エテニル)−6−(E)−(2−(フェニル)エテニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(R359)
6−(4−メトキシフェニル)−3−(3−ニトロフェニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール(R356)
3−(6−(4−メトキシフェニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−イル)ベンゼンアミン(R357)
N−(3−(6−(4−メトキシフェニル)−9H−ピリド[2,3−b]インドール−3−イル)フェニル)ベンゼンスルホンアミド(R360)
から選択される請求項1から7に記載の化合物。
【請求項9】
適切な添加剤またはビヒクルと混合して請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物を有効成分として含む医薬組成物。
【請求項10】
未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)、ALK/NPM、RET(トランスフェクション中の再配列)、Bcr−AblおよびT315IBcr−Ablの群から選択される発癌性タンパク質キナーゼの活性を阻害することができる治療薬を調製するための請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項11】
薬剤として使用するための請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
過剰増殖性疾患の治療用薬剤を調製するための請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項13】
前記過剰増殖性疾患が癌である、請求項12に記載の使用。
【請求項14】
前記癌が、未分化大細胞リンパ腫(ALCL)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、炎症性筋線維芽細胞腫瘍(IMT)および非小細胞肺癌(NSCLC)などの発癌性ALK融合タンパク質を発現する請求項13に記載の使用。
【請求項15】
前記ALK融合タンパク質がALK/NPMである、請求項14に記載の使用。
【請求項16】
前記癌が、慢性骨髄性白血病(CML)およびPh+急性リンパ性白血病(ALL)などのBcr−AblまたはT315I Bcr−Ablタンパク質キナーゼを発現する、請求項13に記載の使用。
【請求項17】
前記癌がRETと関連した遺伝性または散発性甲状腺癌である、請求項13に記載の使用。
【請求項18】
前記甲状腺癌が、甲状腺乳頭癌(PTC)および多発性内分泌腫瘍症2型(MEN2)である、請求項17に記載の使用。

【公表番号】特表2012−501984(P2012−501984A)
【公表日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−525450(P2011−525450)
【出願日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際出願番号】PCT/EP2009/006206
【国際公開番号】WO2010/025872
【国際公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(510261603)ウニヴェルシダ’デリ ストゥディ ディ ミラノ−ビコッカ (2)
【氏名又は名称原語表記】UNIVERSITA’DEGLI STUDI DI MILANO−BICOCCA
【出願人】(510261614)ユニヴェルシテ ド ジュネーヴ (2)
【氏名又は名称原語表記】UNIVRSITE DE GENEVE
【出願人】(510261625)ユニヴェルシテ クロード ベルナール リヨン 1 (2)
【氏名又は名称原語表記】UNIVERSITE  CLAUDE BERNARD LYON 1
【Fターム(参考)】