RF−IDタグ搭載光記録媒体
【課題】複数枚保有する光記録媒体では、録画した番組等の容易な検索が困難である。
【解決手段】本発明は、操作者のRF−IDタグ用リーダーライター搭載遠隔操作装置の操作により、検索している番組情報を記録するRF−IDタグ搭載光記録媒体では発光ダイオードを点灯させて操作者の検索を容易とすることで課題の解決をはかるものである。
さらに、操作者のRF−IDタグ用リーダーライター搭載遠隔操作装置の操作により、ブックマーク情報及び視聴制限情報をRF−IDタグ搭載光記録媒体のRF−IDタグ部に記録し、ブックマーク情報を活用した効率的な再生及び成人向け番組等を録画した場合の視聴制限をかけることも可能とするものである。
【解決手段】本発明は、操作者のRF−IDタグ用リーダーライター搭載遠隔操作装置の操作により、検索している番組情報を記録するRF−IDタグ搭載光記録媒体では発光ダイオードを点灯させて操作者の検索を容易とすることで課題の解決をはかるものである。
さらに、操作者のRF−IDタグ用リーダーライター搭載遠隔操作装置の操作により、ブックマーク情報及び視聴制限情報をRF−IDタグ搭載光記録媒体のRF−IDタグ部に記録し、ブックマーク情報を活用した効率的な再生及び成人向け番組等を録画した場合の視聴制限をかけることも可能とするものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RF−ID(Radio Frequency Identification)タグシステムを利用した光記録媒体に録画した番組の目視で検索を容易にするRF−IDタグ搭載光記録媒体に関するものである。
なお、RF−IDタグを搭載する光記録媒体としては、CD−RW(Compact Disc−Rewritable)を初めとするDVD−RAM(Digital Versatile Disc−Random Access Memory),DVD−RW(Digital Versatile Disc−ReWritable),及び次世代DVDと称されるブルー・レイ ディスク(Blu−ray Disc)及びHD DVD(Hight Density Digital Versatile Disc)及び次々世代DVD等の光ディスクを対象とする。
【背景技術】
【0002】
近年、DVDレコーダー等の再生録画装置の普及が開始され、一般家庭では、地上波テレビジョン放送の番組等を光記録媒体に録画している。
さらに、光記録媒体は、ビデオテープに比べ容積が少ないため、一般家庭での保管も有利である。
このため、一般家庭では、番組等録画済みの光記録媒体が増加し、番組等録画済みの光記録媒体の中から、見たい番組を目視で検索することに時間がかかるようになってきている。
操作者が、光記録媒体に録画した見たい番組等を目視で検索する基本的な手段は、光記録媒体の非記録層面に録画した番組のタイトル等を油性筆記具等で記述し、この記述されたタイトルを手がかりに見たい番組等を目視で検索することである。
しかしながら、光記録媒体の非記録面に録画した番組のタイトルを油性筆記用具等油性等で直接記述しても、光記録媒体が多数あると、当然のことながら目視での検索に時間がかかることになる。
また、光記録媒体の残存録画可能時間は、再生録画装置に挿入して判別する必要がある。これでは、録画したい番組の開始時間が迫っている場合等では、操作者は新しい光記録媒体があれば、これに録画するのが一般的である。
また、光記録媒体が大容量になればなる程、光記録媒体内に様々な番組も録画が可能になる。このため、録画した番組ごとに個別視聴制限設定の必要性が出てくる。例えば子供に見せたくない成人向け番組等を録画した場合である。
また、光記録媒体では、大容量であるが故に操作者が再生時に、例えば料理番組のレシピ等の録画箇所にブックマーク(栞)をつけられれば、再視聴時に容易に頭出しが可能となる。さらに、ビデオテープでは、ビデオデッキを停止した箇所から、巻き戻さなければ再生可能である。しかし、光記録媒体では、チャプター再生等、大枠の箇所からしか再生が出来ない欠点がある。
このため、特許文献1では、インデックス装置及びこの装置に用いられる目次記録用RF―IDタグ付記録媒体並びにそのRF―IDタグを公開している。
【0003】
【特許文献1】特開2001−297568
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された発明では、RF−IDタグへの書込・読出手段搭載記録・再生装置により、RF−IDタグ付き記録媒体への番組記録時に電子番組情報をRF−IDタグに自動記録する。操作者が、電子番組情報を記録したRF−IDタグ付き記録媒体をRF−IDタグ書込・読出手段搭載再生録画装置にかかげて、非接触状態で電子番組情報を読み取ることを特徴としている。
このため、特許文献1では、操作者が、目視での検索のたびに電子番組情報が記録されたRF−IDタグ付き記録媒体をRF−IDタグ書込・読出手段搭載再生録画装置にかかげる必要がある。数枚程度であれば問題ないが、数十枚程度になると操作者の手間が煩雑になり、時間がかることになる。
さらに、特許文献1では、RF−IDタグ付き記録媒体を有効に利用するための残存録画可能時間の把握、視聴制限の設定及び視聴再開時の利便性を向上させるブックマークの設定若しくは見ていた箇所よりの視聴再開といった現状の光記録媒体に課されている課題は何も解決していない。
そこで、本発明者は、光記録媒体の有効活用を図るべく、録画した番組の目視で検索容易性、容易な残存録画可能時間の把握、視聴制限の容易な設定、ブックマークの容易な設定及び見ていた箇所よりの視聴再開を図るべく、鋭意研究して発明してものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のRF−IDタグ搭載光記録媒体は、以下の各態様に記載の手段により上記の課題を解決するものである。
本発明の第1の態様は、RF−IDタグ部(7)を搭載した光記録媒体において、当該RF−IDタグ部(7)を制御する電磁エネルギーを利用して発光する発光素子(発光ダイオードを意味する。)(6)を光記録媒体に設けたことを特徴とするRF−IDタグ部(7)を搭載した光記録媒体である。
【0006】
本発明の第2の態様は、発光素子(6)からの光が、光記録媒体を構成する透明樹脂基材を介して当該光記録媒体の端面から確認可能になるように前記発光素子を当該光記録媒体の凹部に設けたことを特徴とするRF−IDタグ部(7)を搭載した光記録媒体である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、RF−IDタグ搭載光記録媒体に搭載されているRF−IDタグ部を制御するために遠隔操作装置のRF−IDタグ用リーダーライター部からの電磁エネルギーを利用して発光させるので、遠隔操作により、多数の光記録媒体の中から必要とする特定の光記録媒体のみ発光させることができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
<書換可能記録媒体>
図1は、光記録媒体(1)の表面に再生録画装置の回転スピンドルへの挿入孔(2)の周りに、同心円上の凹部(3)を設た状態を示している。ここに、図2に示すRF−ID用タグチップ(4)にコイルアンテナ(5)及び発光ダイオード(6)を接続してモジュール化したRF−IDタグ部(7)を嵌め込み後透過性のある封止樹脂で封止することで、図3に示すRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)が完成する。なお、図4には、RF−IDタグ部(7)のブロック図を示す。
このRF−IDタグ用ICチップ(4)は、ISO/IEC15693等で国際規格化されてるものを採用する。
なお、光記録媒体(1)の基材は、透明ポリカーボネイト等の透明プラスチック材料であるため、発光ダイオード(6)の点灯は端面よりも目視で可能となる。
さらに、RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)の保管ケースは、図示はしないが、透明プラスチック製ケース(9)とする。これは、RF−ID搭載光記録媒体(8)が透明プラスチックケースに収納されている状態でも、発光ダイオード(6)の点灯を目視可能とするためである。さらに、透明プラスチック製ケース(9)にRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)が収納され、例えば数十枚程度透明プラスチック製ケース(9)ごとに縦に積層され保管されている状態でも、発光ダイオード(6)の点灯を目視可能とするためである。
図5に示すRF−IDタグ用チップのメモリーフォーマットは、ID情報記録部(10)には工場出荷段階で記録され書換不可能なID情報(10a)を記録する。さらに、ブックマーク設定情報記録部(11)にはブックマーク設定情報(11a)を記録可能とし、視聴制限情報記録部(12)には視聴制限情報(12a)を記録可能とし、電子番組情報記録部(13)には電子番組情報(13a)を記録可能とし、再生終了箇所情報記録部(14)には再生終了箇所情報(14a)及び残存録画可能時間情報記録部(15)には残存録画可能時間情報(15a)を記録可能とする。
【0009】
<再生録画装置及び外部電子番組データベース>
図6に示す再生録画装置(16)は、光記録媒体への映像・音声等の録画・再生機能、テレビジョン(17)への映像・音声等送信機能等の一般的な再生録画装置の機能に加え、RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)へのRF−IDタグ部(7)との情報書き込み・読み取り機能を司るRF−IDタグ用リーダーライター部(18)、遠隔操作装置(19)との双方向データ交信機能、ライブラリー情報記録部(20)及び電子番組情報(13a)取得のための外部電子番組データベース(21)との通信制御機能等を搭載する。外部電子番組データベース(21)とは、インターネット(22)を介して接続する。
なお、図7には、RF−IDタグ用リーダーライター部(18)のブロック図を示す。
【0010】
<遠隔操作装置>
図8に示す遠隔操作装置(19)は、操作者が再生録画装置(16)への遠隔操作を可能とし、RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)に録画した番組等を検索するときも使用する。
基本的には再生録画装置(16)用遠隔操作機能に加え、再生録画装置(16)とのデータ交信機能を搭載し、さらに、RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のRF−IDタグ部(7)とのデータ交信等を司るRF−IDタグ用リーダーライター部(18)を搭載したものである。
遠隔操作装置(19)には、再生録画装置等の操作ボタン部(23)、十字カーソルキー(24)、決定ボタン(25)、ブックマーク設定・再生ボタン(26)、視聴制限設定ボタン(27)等が配置されている。
さらに、遠隔操作装置(19)には視聴制限設定時等に操作者の指紋情報を取得するための指紋センサー部(28)を有している。
【0011】
本発明の利用の態様等に関して、番組録画、検索、残存録画時間の把握、ブックマーク設定及びブックマーク設定後の再生、視聴制限と視聴制限設定後の再生及び再生終了時よりの再視聴に分けて、以下に説明する。
【0012】
<番組録画時>
1)操作者は、再生録画装置(16)にRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)に挿入する。
2)再生録画装置(16)では、内蔵しているRF−IDタグ用リーダーライタ部(18)により、RF−IDタグ部(7)のID情報(10a)及び残存録画可能時間情報(15a)を読み取り、ライブラリー情報記録部(20)に記録し、テレビジョン(17)の画面にも表示する。
3)操作者は、テレビジョンに表示された残存録画可能時間情報(15a)を確認後に再生録画装置(16)又は遠隔操作装置(19)での録画操作により、RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)に番組等の録画を開始する。
4)再生録画装置(16)に内蔵されRF−IDタグ用リーダーライター部(18)は、外部電子番組データベース(21)より入手した電子番組情報(13a)をRF−IDタグ部(7)の電子番組情報記録部(13)に自動記録後、録画終了時にRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)の残存録画可能時間情報(15a)もRF−IDタグ部(7)の残存録画可能時間情報記録部(15)に自動記録する。
5)再生録画装置(16)では、さらに、ライブラリー情報記録部(20)に先に記録したRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のID情報(10a)と連動させて、録画した番組の電子番組情報(13a)と残存記録可能時間情報(15a)も記録する。
【0013】
<検索時>
1)再生録画装置(16)での本体の操作等でも検索は可能であるが、遠隔操作装置(19)を利用したキーワード目視で検索を例示して、以下に説明する。
2)操作者は、遠隔操作装置(19)で、図9に示すテレビジョン(17)の画面に選択画面(29)を表示させた後に、目視で検索(30)を十字カーソルキー(24)で選択し、決定ボタン(25)を押す。
3)テレビジョン(17)の図10に示す検索表示画面(31)には、50音表が表示さる。操作者は、見たい録画した番組タイトルの頭文字を思い浮かべ、遠隔操作装(19)上の十字カーソルキー(24)を利用して目視で検索画面上で50音表の該当する頭文字を選択後に遠隔操作装置(19)上の決定ボタン(25)を押す。
4)再生録画装置(16)では、テレビジョン(17)の画面にライブラリー情報記録部(20)に記録されている該当する頭文字を有する図11に示す録画番組等のタイトル名等の一覧画面(32)を表示する。
5)操作者は、遠隔操作装置(19)の十字カーソルキー(24)を利用して、見たい番組を選定する。
6)再生録画装置(16)は、ライブラリー情報記録部(20)より、選定された番組を録画しているRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のID情報(10a)を遠隔操作装置(19)に送信する。
7)遠隔操作装置(19)は、ID情報(10a)を受信後に自身に内蔵するRF−IDタグ用リーダーライター部(18)を介して、ID情報(10a)を発信する。
8)透明プラスチックケースに内蔵されて、端面が見えるように保管されている当該ID情報(10a)を記録するRF−IDタグ付き光記録媒体(8)は、発光ダイオード(6)を点灯し、操作者に所在を知らせ、目視で検索を容易にするものである。
9)操作者は、当該RF−IDタグ付き大容量書換記録可能記録媒体(8)を再生録画装置(16)に挿入すれば、見たい番組が自動再生される。
【0014】
<残存録画時間の把握>
1)操作者は、遠隔操作装置(19)にて、図9に示すテレビジョン(17)の選択画面(29)を表示後に残存録画可能時間(33)選定する。
2)再生録画装置(16)のライブラリー情報記録部(20)の中に記録されている各RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)の残存記録可能時間(33)が、テレビジョン(17)の画面に図12に示す残存記録可能時間一覧画面(34)として表示する。
3)操作者が、録画する番組の放送時間を考慮して、遠隔操作装置(19)にて、残存記録可能時間一覧画面(34)の中から、録画可能なRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のID情報(10a)を十字カーソルキー(24)を利用して選定し、決定ボタンを押すことで選択する。
4)再生録画装置(16)は、選定されたRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のID情報(10a)を遠隔操作装置(19)に送信する。
5)遠隔操作装置(19)は、ID情報(10a)を受信後に自身に内蔵するRF−IDタグ用リーダーライター部(18)を介して、発信する。
6)発信されたID情報(10a)とRF−IDタグ部(7)に記録しているID情報(10a)とが一致したRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)では、RF−IDタグ部(7)が応答信号を発信すると共に自身の発光ダイオード(6)を点灯させる。
7)操作者は、当該RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)を記録再生装置(16)に挿入して、録画を開始する。
8)なお、当該RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)が、他の部屋に持っていっている等の状態で、遠隔操作装置(19)に内蔵するRF−IDタグ用リーダーライター部(18)の交信範囲に無い場合には、RF−IDタグ部(7)よりの応答信号がないことなる。この状態では、遠隔操作装置(19)は、再生録画装置(16)にRF−IDタグ部(7)より応答信号がないとの情報を送信する。図示はしないが、再生録画装置(16)は、テレビジョン(17)の画面にこの旨を表示する。
【0015】
<ブックマーク設定及びブックマーク設定後の再生>
1)RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)に録画中又は録画した番組を再生中に料理番組のレシピの部分等の視聴者にとっての重要情報がある場合は、視聴者が、遠隔操作装置(19)のブックマーク設定・再生ボタン(26)を押すと、遠隔操作装置(19)から再生録画装置(16)にブックマーク設定 情報(26a)が送信される。
2)再生録画装置(16)は、内蔵するRF−IDタグ用リーダーライター部(18)を介して、RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のRF−IDタグ部(7)のブックマーク設定情報記録部(11)にブックマーク設定情報(26a)を記録する。
3)視聴者は、再生時にブックマーク設定情報(26)が記録されたRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)を再生録画装置(16)に挿入し、ブックマーク設定・再生ボタン(26)を押すとブックマークを設定した箇所より再生が開始される。
【0016】
<視聴制限と視聴制限設定後の再生>
<番組全体の場合>
1)成人向け番組等を録画し、番組に全体に視聴制限をかける場合は、操作者は遠隔操作装置(19)で、テレビジョン(17)に図9に示す選択画面(29)を表示後視聴制限(35)を選択する。
2)再生録画装置(16)は、内蔵するRF−IDタグ用リーダーライター部(18)により、現在挿入されているRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のRF−IDタグ部(7)に記録されている電子番組情報(13a)を読み出し、図13に示す電子番組情報一覧画面(36)をテレビジョン(17)に表示する。
3)操作者は、遠隔操作装置(19)の十字カーソルキー(24)を操作して、視聴制限をかける番組を選定する。
4)再生録画装置(16)は、図示はしないが、テレビジョン(17)の画面に操作者が遠隔操作装置(19)の指紋センサー部(28)に指を触れて、指紋の登録を要請する画面を表示する。
5)操作者は、遠隔操作装置(19)の指紋センサー部(28)に指を触させ、設定時の指紋情報(28a)を再生録画装置(16)に自動送信する。
6)再生録画装置(16)は、内蔵するRF−IDタグ用リーダーライター部(18)を介して、RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のRF−IDタグ部(7)の視聴制限情報記録部(12)に当該視聴制限情報(12a)と設定時の指紋情報(28a)とを合わせて記録する。
7)夫婦は視聴可能であるが、子供には視聴不可能とするべく、遠隔操作装置(19)の指紋センサー部(28)を利用したRF−IDタグ部(7)の視聴制限情報記録部(12)の設定時の指紋情報(28a)の記録は、複数人分の指紋の情報記録が可能とする。
8)再生録画装置(16)は、録画した番組自体にスクランブルをかけながら再録画する。
9)この視聴制限がかかった番組を録画するRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)の再生時には、再生録画装置(16)は、内蔵するRF−IDタグ用リーダーライター部(18)により、RF−IDタグ部(7)の視聴制限情報記録部(12)を確認し、図示はしないが、視聴制限がかかっている録画番組であることをテレビジョン(17)の画面に表示する。
10)操作者は、遠隔操作装置(19)の指紋センサー部(28)に視聴制限設定に登録
した指紋を有する同じ指を触れさせる。遠隔操作装置(19)より再生時の指紋情報
(28b)は再生録画装置(16)に送信される。
11)再生録画装置(16)は、内蔵するRF−IDタグ用リーダーライター部(18)
でRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のRF−IDタグ部(7)の視聴制限情報記録部(12)に記録した設定時の指紋情報(28a)を読み出し、遠隔操作装置(19)より送られた再生時の指紋情報(28b)と一致した場合のみにスクラブンブルを解除しながら、再生する。
【0017】
<部分的な視聴制限>
1)録画した番組の中で、例えば暴力シーン等で子供に見せたくない部分があると、操作者は、再生時に視聴制限をかけたいシーンの開始部分と終了部分に遠隔操作装置(19)のブックマーク設定・再生ボタン(26)を押す。
2)遠隔操作装置(19)によりブックマーク設定情報(11)は再生録画装置(16)に送信され、内蔵するRF−IDタグ用リーダーライター部(18)を介して、RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のRF−IDタグ部(7)のブックマーク設定情報記録部(11)に記録される。
3)再生終了時に再生録画装置(16)は、図示はしないが、テレビジョン(17)の画面にブックマーク設定シーン一覧を表示する。
4)視聴者は、視聴制限をかけるシーンを遠隔操作装置(19)の十字カーソルキー(24)で選定後、視聴制限設定ボタン(27)を押した後に遠隔操作 装置(19)の指紋センサー部(28)に指を触れさせ、設定時の指紋情報 (28a)を再生録画装置(16)に送信する。
5)再生録画装置(19)では、内蔵するRF−IDタグ用リーダーライター部(18)を介して、RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のRF−IDタグ部(7)のブックマーク設定情報記録部(11)の視聴制限がかかったシーンのブックマーク設定情報(11a)と設定時の指紋情報(28a)を合わせて記録する。
6)再生録画装置(16)は、視聴制限がかけられたシーンのみスクランブルをかけながら、再録画する。
7)再生時に操作者は、当該RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)を挿入して、遠隔操作装置(19)のスキップモード再生ボタン(37)を押して、スキップモード再生を選定すれば、視聴制限を設定したシーンをスキップして再生する。
8)再生時に操作者は、遠隔操作装置(19)のステップモード再生ボタン(38)を押して、ステップモード再生を選定すると、視聴制限をかけたシーンにくると再生録画装置(16)は、図示はしないが、確認画面をテレビジョン(17)に表示する。さらに、操作者は、遠隔操作装置(16)の指紋センサー部(28)に設定時の指紋(28a)を有す同じ指を触れさせる。遠隔操作装置(16)より再生時の指紋(28b)として、再生録画装置(16)に送信される。また、再生録画装置(16)は、内蔵するRF−IDタグ用リーダーライター部(18)でRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のRF−IDタグ部(7)の設定時の指紋情報(28b)と照合し、一致した場合のみにスクラブンルを解除しながら、再生する。
【0018】
<再生終了時よりの再視聴>
RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のRF−IDタグ部(7)には、再生終了時点の情報も自動記録する。このため、当該RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)を再生録画装置(16)に挿入し、遠隔操作装置(19)の再視聴再生ボタン(39)を押せば、前回再生終了時よりの再視聴が可能となる。
【0019】
<変形実施例>
上述の実施例の遠隔操作装置は、携帯電話に本発明の遠隔操作装置の機能を加えたものでも可能である。
再生録画装置の前面等にメモリーカード用リーダーライターを装着し、電子番組情報のデータベースには、録画した番組のタイトル等の文字情報や背景絵柄等の情報を用意する。
この場合は、操作者は、番組録画した際に、この情報をもダウンロードして、メモリーカードに記録する。
そして、操作者は、録画した番組のタイトル及び背景絵柄等の情報が記録されているメモリーカードをパーソナルコンピュータに挿入し、パーソナルコンピュータに接続された光学ディスク印字機能があるプリンターで、RF−IDタグ搭載光記録媒体の印字処理がほどこされた非記録面にタイトル等の印字を可能としても良い。
また、再生録画装置は、テレビジョン機能搭載パーソナルコンピュータであっても良い。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明は、次世代DVD及び次々世代DVD等の光ディスクも対象としているため、再生録画機器、テレビジョン機能搭載パーソナルコンピュータ等のホームユース等の機器での広範囲な利用が期待できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】RF−IDタグを搭載する前の光記録媒体の外観図
【図2】RF−IDタグ部の外観図
【図3】RF−IDタグ搭載光記録媒体の外観図
【図4】RF−IDタグ部のブロック図
【図5】RF−IDタグ用チップのメモリーフォーマット
【図6】再生録画装置及び外部電子番組データベースの概略図
【図7】RF−IDタグ用リーダーライターのブロック図
【図8】遠隔操作装置の外観図
【図9】選択画面の概略図
【図10】検索表示画面の概略図
【図11】録画番組等のタイトル表示一覧画面の概略図
【図12】残存録画可能時間一覧画面の概略図
【符号の説明】
【0022】
1………光記録媒体
2………挿入孔
3………凹部
4………RF−ID用タグチップ
5………コイルアンテナ
6………発光ダイオード
7………RF−IDタグ部
8………RF−IDタグ搭載光記録媒体
9………透明プラスチック製ケース
10……ID情報記録部
10a… ID情報
11……ブックマーク設定情報記録部
11a…ブックマーク設定情報
12……視聴制限情報記録部
12a…視聴制限情報
13……電子番組情報記録部
13a…電子番組情報
14……再生終了箇所情報記録部
14a…再生終了箇所情報
15……残存録画可能時間情報記録部
15a…残存録画可能時間情報
16……再生録画装置
17……テレビジョン
18……RF−IDタグ用リーダーライター部
19……遠隔操作装置
20……ライブラリー情報記録部
21……外部電子番組データベース
22……インターネット
23……再生録画装置等の操作ボタン部
24……十字カーソルキー
25……決定ボタン
26……ブックマーク設定・再生ボタン
27……視聴制限設定ボタン
28……指紋センサー部
28a…設定時の指紋情報
28b…再生時の指紋情報
29……選択画面
30……検索
31……検索表示画面
32……録画番組等のタイトル名等の一覧画面
33……残存録画可能時間
34……残存録画可能時間一覧画面
35……視聴制限
36……電子番組情報一覧画面
37……スキップモード再生ボタン
38……ステップモード再生ボタン
39……再視聴再生ボタン
【技術分野】
【0001】
本発明は、RF−ID(Radio Frequency Identification)タグシステムを利用した光記録媒体に録画した番組の目視で検索を容易にするRF−IDタグ搭載光記録媒体に関するものである。
なお、RF−IDタグを搭載する光記録媒体としては、CD−RW(Compact Disc−Rewritable)を初めとするDVD−RAM(Digital Versatile Disc−Random Access Memory),DVD−RW(Digital Versatile Disc−ReWritable),及び次世代DVDと称されるブルー・レイ ディスク(Blu−ray Disc)及びHD DVD(Hight Density Digital Versatile Disc)及び次々世代DVD等の光ディスクを対象とする。
【背景技術】
【0002】
近年、DVDレコーダー等の再生録画装置の普及が開始され、一般家庭では、地上波テレビジョン放送の番組等を光記録媒体に録画している。
さらに、光記録媒体は、ビデオテープに比べ容積が少ないため、一般家庭での保管も有利である。
このため、一般家庭では、番組等録画済みの光記録媒体が増加し、番組等録画済みの光記録媒体の中から、見たい番組を目視で検索することに時間がかかるようになってきている。
操作者が、光記録媒体に録画した見たい番組等を目視で検索する基本的な手段は、光記録媒体の非記録層面に録画した番組のタイトル等を油性筆記具等で記述し、この記述されたタイトルを手がかりに見たい番組等を目視で検索することである。
しかしながら、光記録媒体の非記録面に録画した番組のタイトルを油性筆記用具等油性等で直接記述しても、光記録媒体が多数あると、当然のことながら目視での検索に時間がかかることになる。
また、光記録媒体の残存録画可能時間は、再生録画装置に挿入して判別する必要がある。これでは、録画したい番組の開始時間が迫っている場合等では、操作者は新しい光記録媒体があれば、これに録画するのが一般的である。
また、光記録媒体が大容量になればなる程、光記録媒体内に様々な番組も録画が可能になる。このため、録画した番組ごとに個別視聴制限設定の必要性が出てくる。例えば子供に見せたくない成人向け番組等を録画した場合である。
また、光記録媒体では、大容量であるが故に操作者が再生時に、例えば料理番組のレシピ等の録画箇所にブックマーク(栞)をつけられれば、再視聴時に容易に頭出しが可能となる。さらに、ビデオテープでは、ビデオデッキを停止した箇所から、巻き戻さなければ再生可能である。しかし、光記録媒体では、チャプター再生等、大枠の箇所からしか再生が出来ない欠点がある。
このため、特許文献1では、インデックス装置及びこの装置に用いられる目次記録用RF―IDタグ付記録媒体並びにそのRF―IDタグを公開している。
【0003】
【特許文献1】特開2001−297568
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された発明では、RF−IDタグへの書込・読出手段搭載記録・再生装置により、RF−IDタグ付き記録媒体への番組記録時に電子番組情報をRF−IDタグに自動記録する。操作者が、電子番組情報を記録したRF−IDタグ付き記録媒体をRF−IDタグ書込・読出手段搭載再生録画装置にかかげて、非接触状態で電子番組情報を読み取ることを特徴としている。
このため、特許文献1では、操作者が、目視での検索のたびに電子番組情報が記録されたRF−IDタグ付き記録媒体をRF−IDタグ書込・読出手段搭載再生録画装置にかかげる必要がある。数枚程度であれば問題ないが、数十枚程度になると操作者の手間が煩雑になり、時間がかることになる。
さらに、特許文献1では、RF−IDタグ付き記録媒体を有効に利用するための残存録画可能時間の把握、視聴制限の設定及び視聴再開時の利便性を向上させるブックマークの設定若しくは見ていた箇所よりの視聴再開といった現状の光記録媒体に課されている課題は何も解決していない。
そこで、本発明者は、光記録媒体の有効活用を図るべく、録画した番組の目視で検索容易性、容易な残存録画可能時間の把握、視聴制限の容易な設定、ブックマークの容易な設定及び見ていた箇所よりの視聴再開を図るべく、鋭意研究して発明してものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のRF−IDタグ搭載光記録媒体は、以下の各態様に記載の手段により上記の課題を解決するものである。
本発明の第1の態様は、RF−IDタグ部(7)を搭載した光記録媒体において、当該RF−IDタグ部(7)を制御する電磁エネルギーを利用して発光する発光素子(発光ダイオードを意味する。)(6)を光記録媒体に設けたことを特徴とするRF−IDタグ部(7)を搭載した光記録媒体である。
【0006】
本発明の第2の態様は、発光素子(6)からの光が、光記録媒体を構成する透明樹脂基材を介して当該光記録媒体の端面から確認可能になるように前記発光素子を当該光記録媒体の凹部に設けたことを特徴とするRF−IDタグ部(7)を搭載した光記録媒体である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、RF−IDタグ搭載光記録媒体に搭載されているRF−IDタグ部を制御するために遠隔操作装置のRF−IDタグ用リーダーライター部からの電磁エネルギーを利用して発光させるので、遠隔操作により、多数の光記録媒体の中から必要とする特定の光記録媒体のみ発光させることができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
<書換可能記録媒体>
図1は、光記録媒体(1)の表面に再生録画装置の回転スピンドルへの挿入孔(2)の周りに、同心円上の凹部(3)を設た状態を示している。ここに、図2に示すRF−ID用タグチップ(4)にコイルアンテナ(5)及び発光ダイオード(6)を接続してモジュール化したRF−IDタグ部(7)を嵌め込み後透過性のある封止樹脂で封止することで、図3に示すRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)が完成する。なお、図4には、RF−IDタグ部(7)のブロック図を示す。
このRF−IDタグ用ICチップ(4)は、ISO/IEC15693等で国際規格化されてるものを採用する。
なお、光記録媒体(1)の基材は、透明ポリカーボネイト等の透明プラスチック材料であるため、発光ダイオード(6)の点灯は端面よりも目視で可能となる。
さらに、RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)の保管ケースは、図示はしないが、透明プラスチック製ケース(9)とする。これは、RF−ID搭載光記録媒体(8)が透明プラスチックケースに収納されている状態でも、発光ダイオード(6)の点灯を目視可能とするためである。さらに、透明プラスチック製ケース(9)にRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)が収納され、例えば数十枚程度透明プラスチック製ケース(9)ごとに縦に積層され保管されている状態でも、発光ダイオード(6)の点灯を目視可能とするためである。
図5に示すRF−IDタグ用チップのメモリーフォーマットは、ID情報記録部(10)には工場出荷段階で記録され書換不可能なID情報(10a)を記録する。さらに、ブックマーク設定情報記録部(11)にはブックマーク設定情報(11a)を記録可能とし、視聴制限情報記録部(12)には視聴制限情報(12a)を記録可能とし、電子番組情報記録部(13)には電子番組情報(13a)を記録可能とし、再生終了箇所情報記録部(14)には再生終了箇所情報(14a)及び残存録画可能時間情報記録部(15)には残存録画可能時間情報(15a)を記録可能とする。
【0009】
<再生録画装置及び外部電子番組データベース>
図6に示す再生録画装置(16)は、光記録媒体への映像・音声等の録画・再生機能、テレビジョン(17)への映像・音声等送信機能等の一般的な再生録画装置の機能に加え、RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)へのRF−IDタグ部(7)との情報書き込み・読み取り機能を司るRF−IDタグ用リーダーライター部(18)、遠隔操作装置(19)との双方向データ交信機能、ライブラリー情報記録部(20)及び電子番組情報(13a)取得のための外部電子番組データベース(21)との通信制御機能等を搭載する。外部電子番組データベース(21)とは、インターネット(22)を介して接続する。
なお、図7には、RF−IDタグ用リーダーライター部(18)のブロック図を示す。
【0010】
<遠隔操作装置>
図8に示す遠隔操作装置(19)は、操作者が再生録画装置(16)への遠隔操作を可能とし、RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)に録画した番組等を検索するときも使用する。
基本的には再生録画装置(16)用遠隔操作機能に加え、再生録画装置(16)とのデータ交信機能を搭載し、さらに、RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のRF−IDタグ部(7)とのデータ交信等を司るRF−IDタグ用リーダーライター部(18)を搭載したものである。
遠隔操作装置(19)には、再生録画装置等の操作ボタン部(23)、十字カーソルキー(24)、決定ボタン(25)、ブックマーク設定・再生ボタン(26)、視聴制限設定ボタン(27)等が配置されている。
さらに、遠隔操作装置(19)には視聴制限設定時等に操作者の指紋情報を取得するための指紋センサー部(28)を有している。
【0011】
本発明の利用の態様等に関して、番組録画、検索、残存録画時間の把握、ブックマーク設定及びブックマーク設定後の再生、視聴制限と視聴制限設定後の再生及び再生終了時よりの再視聴に分けて、以下に説明する。
【0012】
<番組録画時>
1)操作者は、再生録画装置(16)にRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)に挿入する。
2)再生録画装置(16)では、内蔵しているRF−IDタグ用リーダーライタ部(18)により、RF−IDタグ部(7)のID情報(10a)及び残存録画可能時間情報(15a)を読み取り、ライブラリー情報記録部(20)に記録し、テレビジョン(17)の画面にも表示する。
3)操作者は、テレビジョンに表示された残存録画可能時間情報(15a)を確認後に再生録画装置(16)又は遠隔操作装置(19)での録画操作により、RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)に番組等の録画を開始する。
4)再生録画装置(16)に内蔵されRF−IDタグ用リーダーライター部(18)は、外部電子番組データベース(21)より入手した電子番組情報(13a)をRF−IDタグ部(7)の電子番組情報記録部(13)に自動記録後、録画終了時にRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)の残存録画可能時間情報(15a)もRF−IDタグ部(7)の残存録画可能時間情報記録部(15)に自動記録する。
5)再生録画装置(16)では、さらに、ライブラリー情報記録部(20)に先に記録したRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のID情報(10a)と連動させて、録画した番組の電子番組情報(13a)と残存記録可能時間情報(15a)も記録する。
【0013】
<検索時>
1)再生録画装置(16)での本体の操作等でも検索は可能であるが、遠隔操作装置(19)を利用したキーワード目視で検索を例示して、以下に説明する。
2)操作者は、遠隔操作装置(19)で、図9に示すテレビジョン(17)の画面に選択画面(29)を表示させた後に、目視で検索(30)を十字カーソルキー(24)で選択し、決定ボタン(25)を押す。
3)テレビジョン(17)の図10に示す検索表示画面(31)には、50音表が表示さる。操作者は、見たい録画した番組タイトルの頭文字を思い浮かべ、遠隔操作装(19)上の十字カーソルキー(24)を利用して目視で検索画面上で50音表の該当する頭文字を選択後に遠隔操作装置(19)上の決定ボタン(25)を押す。
4)再生録画装置(16)では、テレビジョン(17)の画面にライブラリー情報記録部(20)に記録されている該当する頭文字を有する図11に示す録画番組等のタイトル名等の一覧画面(32)を表示する。
5)操作者は、遠隔操作装置(19)の十字カーソルキー(24)を利用して、見たい番組を選定する。
6)再生録画装置(16)は、ライブラリー情報記録部(20)より、選定された番組を録画しているRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のID情報(10a)を遠隔操作装置(19)に送信する。
7)遠隔操作装置(19)は、ID情報(10a)を受信後に自身に内蔵するRF−IDタグ用リーダーライター部(18)を介して、ID情報(10a)を発信する。
8)透明プラスチックケースに内蔵されて、端面が見えるように保管されている当該ID情報(10a)を記録するRF−IDタグ付き光記録媒体(8)は、発光ダイオード(6)を点灯し、操作者に所在を知らせ、目視で検索を容易にするものである。
9)操作者は、当該RF−IDタグ付き大容量書換記録可能記録媒体(8)を再生録画装置(16)に挿入すれば、見たい番組が自動再生される。
【0014】
<残存録画時間の把握>
1)操作者は、遠隔操作装置(19)にて、図9に示すテレビジョン(17)の選択画面(29)を表示後に残存録画可能時間(33)選定する。
2)再生録画装置(16)のライブラリー情報記録部(20)の中に記録されている各RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)の残存記録可能時間(33)が、テレビジョン(17)の画面に図12に示す残存記録可能時間一覧画面(34)として表示する。
3)操作者が、録画する番組の放送時間を考慮して、遠隔操作装置(19)にて、残存記録可能時間一覧画面(34)の中から、録画可能なRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のID情報(10a)を十字カーソルキー(24)を利用して選定し、決定ボタンを押すことで選択する。
4)再生録画装置(16)は、選定されたRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のID情報(10a)を遠隔操作装置(19)に送信する。
5)遠隔操作装置(19)は、ID情報(10a)を受信後に自身に内蔵するRF−IDタグ用リーダーライター部(18)を介して、発信する。
6)発信されたID情報(10a)とRF−IDタグ部(7)に記録しているID情報(10a)とが一致したRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)では、RF−IDタグ部(7)が応答信号を発信すると共に自身の発光ダイオード(6)を点灯させる。
7)操作者は、当該RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)を記録再生装置(16)に挿入して、録画を開始する。
8)なお、当該RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)が、他の部屋に持っていっている等の状態で、遠隔操作装置(19)に内蔵するRF−IDタグ用リーダーライター部(18)の交信範囲に無い場合には、RF−IDタグ部(7)よりの応答信号がないことなる。この状態では、遠隔操作装置(19)は、再生録画装置(16)にRF−IDタグ部(7)より応答信号がないとの情報を送信する。図示はしないが、再生録画装置(16)は、テレビジョン(17)の画面にこの旨を表示する。
【0015】
<ブックマーク設定及びブックマーク設定後の再生>
1)RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)に録画中又は録画した番組を再生中に料理番組のレシピの部分等の視聴者にとっての重要情報がある場合は、視聴者が、遠隔操作装置(19)のブックマーク設定・再生ボタン(26)を押すと、遠隔操作装置(19)から再生録画装置(16)にブックマーク設定 情報(26a)が送信される。
2)再生録画装置(16)は、内蔵するRF−IDタグ用リーダーライター部(18)を介して、RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のRF−IDタグ部(7)のブックマーク設定情報記録部(11)にブックマーク設定情報(26a)を記録する。
3)視聴者は、再生時にブックマーク設定情報(26)が記録されたRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)を再生録画装置(16)に挿入し、ブックマーク設定・再生ボタン(26)を押すとブックマークを設定した箇所より再生が開始される。
【0016】
<視聴制限と視聴制限設定後の再生>
<番組全体の場合>
1)成人向け番組等を録画し、番組に全体に視聴制限をかける場合は、操作者は遠隔操作装置(19)で、テレビジョン(17)に図9に示す選択画面(29)を表示後視聴制限(35)を選択する。
2)再生録画装置(16)は、内蔵するRF−IDタグ用リーダーライター部(18)により、現在挿入されているRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のRF−IDタグ部(7)に記録されている電子番組情報(13a)を読み出し、図13に示す電子番組情報一覧画面(36)をテレビジョン(17)に表示する。
3)操作者は、遠隔操作装置(19)の十字カーソルキー(24)を操作して、視聴制限をかける番組を選定する。
4)再生録画装置(16)は、図示はしないが、テレビジョン(17)の画面に操作者が遠隔操作装置(19)の指紋センサー部(28)に指を触れて、指紋の登録を要請する画面を表示する。
5)操作者は、遠隔操作装置(19)の指紋センサー部(28)に指を触させ、設定時の指紋情報(28a)を再生録画装置(16)に自動送信する。
6)再生録画装置(16)は、内蔵するRF−IDタグ用リーダーライター部(18)を介して、RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のRF−IDタグ部(7)の視聴制限情報記録部(12)に当該視聴制限情報(12a)と設定時の指紋情報(28a)とを合わせて記録する。
7)夫婦は視聴可能であるが、子供には視聴不可能とするべく、遠隔操作装置(19)の指紋センサー部(28)を利用したRF−IDタグ部(7)の視聴制限情報記録部(12)の設定時の指紋情報(28a)の記録は、複数人分の指紋の情報記録が可能とする。
8)再生録画装置(16)は、録画した番組自体にスクランブルをかけながら再録画する。
9)この視聴制限がかかった番組を録画するRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)の再生時には、再生録画装置(16)は、内蔵するRF−IDタグ用リーダーライター部(18)により、RF−IDタグ部(7)の視聴制限情報記録部(12)を確認し、図示はしないが、視聴制限がかかっている録画番組であることをテレビジョン(17)の画面に表示する。
10)操作者は、遠隔操作装置(19)の指紋センサー部(28)に視聴制限設定に登録
した指紋を有する同じ指を触れさせる。遠隔操作装置(19)より再生時の指紋情報
(28b)は再生録画装置(16)に送信される。
11)再生録画装置(16)は、内蔵するRF−IDタグ用リーダーライター部(18)
でRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のRF−IDタグ部(7)の視聴制限情報記録部(12)に記録した設定時の指紋情報(28a)を読み出し、遠隔操作装置(19)より送られた再生時の指紋情報(28b)と一致した場合のみにスクラブンブルを解除しながら、再生する。
【0017】
<部分的な視聴制限>
1)録画した番組の中で、例えば暴力シーン等で子供に見せたくない部分があると、操作者は、再生時に視聴制限をかけたいシーンの開始部分と終了部分に遠隔操作装置(19)のブックマーク設定・再生ボタン(26)を押す。
2)遠隔操作装置(19)によりブックマーク設定情報(11)は再生録画装置(16)に送信され、内蔵するRF−IDタグ用リーダーライター部(18)を介して、RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のRF−IDタグ部(7)のブックマーク設定情報記録部(11)に記録される。
3)再生終了時に再生録画装置(16)は、図示はしないが、テレビジョン(17)の画面にブックマーク設定シーン一覧を表示する。
4)視聴者は、視聴制限をかけるシーンを遠隔操作装置(19)の十字カーソルキー(24)で選定後、視聴制限設定ボタン(27)を押した後に遠隔操作 装置(19)の指紋センサー部(28)に指を触れさせ、設定時の指紋情報 (28a)を再生録画装置(16)に送信する。
5)再生録画装置(19)では、内蔵するRF−IDタグ用リーダーライター部(18)を介して、RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のRF−IDタグ部(7)のブックマーク設定情報記録部(11)の視聴制限がかかったシーンのブックマーク設定情報(11a)と設定時の指紋情報(28a)を合わせて記録する。
6)再生録画装置(16)は、視聴制限がかけられたシーンのみスクランブルをかけながら、再録画する。
7)再生時に操作者は、当該RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)を挿入して、遠隔操作装置(19)のスキップモード再生ボタン(37)を押して、スキップモード再生を選定すれば、視聴制限を設定したシーンをスキップして再生する。
8)再生時に操作者は、遠隔操作装置(19)のステップモード再生ボタン(38)を押して、ステップモード再生を選定すると、視聴制限をかけたシーンにくると再生録画装置(16)は、図示はしないが、確認画面をテレビジョン(17)に表示する。さらに、操作者は、遠隔操作装置(16)の指紋センサー部(28)に設定時の指紋(28a)を有す同じ指を触れさせる。遠隔操作装置(16)より再生時の指紋(28b)として、再生録画装置(16)に送信される。また、再生録画装置(16)は、内蔵するRF−IDタグ用リーダーライター部(18)でRF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のRF−IDタグ部(7)の設定時の指紋情報(28b)と照合し、一致した場合のみにスクラブンルを解除しながら、再生する。
【0018】
<再生終了時よりの再視聴>
RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)のRF−IDタグ部(7)には、再生終了時点の情報も自動記録する。このため、当該RF−IDタグ搭載光記録媒体(8)を再生録画装置(16)に挿入し、遠隔操作装置(19)の再視聴再生ボタン(39)を押せば、前回再生終了時よりの再視聴が可能となる。
【0019】
<変形実施例>
上述の実施例の遠隔操作装置は、携帯電話に本発明の遠隔操作装置の機能を加えたものでも可能である。
再生録画装置の前面等にメモリーカード用リーダーライターを装着し、電子番組情報のデータベースには、録画した番組のタイトル等の文字情報や背景絵柄等の情報を用意する。
この場合は、操作者は、番組録画した際に、この情報をもダウンロードして、メモリーカードに記録する。
そして、操作者は、録画した番組のタイトル及び背景絵柄等の情報が記録されているメモリーカードをパーソナルコンピュータに挿入し、パーソナルコンピュータに接続された光学ディスク印字機能があるプリンターで、RF−IDタグ搭載光記録媒体の印字処理がほどこされた非記録面にタイトル等の印字を可能としても良い。
また、再生録画装置は、テレビジョン機能搭載パーソナルコンピュータであっても良い。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明は、次世代DVD及び次々世代DVD等の光ディスクも対象としているため、再生録画機器、テレビジョン機能搭載パーソナルコンピュータ等のホームユース等の機器での広範囲な利用が期待できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】RF−IDタグを搭載する前の光記録媒体の外観図
【図2】RF−IDタグ部の外観図
【図3】RF−IDタグ搭載光記録媒体の外観図
【図4】RF−IDタグ部のブロック図
【図5】RF−IDタグ用チップのメモリーフォーマット
【図6】再生録画装置及び外部電子番組データベースの概略図
【図7】RF−IDタグ用リーダーライターのブロック図
【図8】遠隔操作装置の外観図
【図9】選択画面の概略図
【図10】検索表示画面の概略図
【図11】録画番組等のタイトル表示一覧画面の概略図
【図12】残存録画可能時間一覧画面の概略図
【符号の説明】
【0022】
1………光記録媒体
2………挿入孔
3………凹部
4………RF−ID用タグチップ
5………コイルアンテナ
6………発光ダイオード
7………RF−IDタグ部
8………RF−IDタグ搭載光記録媒体
9………透明プラスチック製ケース
10……ID情報記録部
10a… ID情報
11……ブックマーク設定情報記録部
11a…ブックマーク設定情報
12……視聴制限情報記録部
12a…視聴制限情報
13……電子番組情報記録部
13a…電子番組情報
14……再生終了箇所情報記録部
14a…再生終了箇所情報
15……残存録画可能時間情報記録部
15a…残存録画可能時間情報
16……再生録画装置
17……テレビジョン
18……RF−IDタグ用リーダーライター部
19……遠隔操作装置
20……ライブラリー情報記録部
21……外部電子番組データベース
22……インターネット
23……再生録画装置等の操作ボタン部
24……十字カーソルキー
25……決定ボタン
26……ブックマーク設定・再生ボタン
27……視聴制限設定ボタン
28……指紋センサー部
28a…設定時の指紋情報
28b…再生時の指紋情報
29……選択画面
30……検索
31……検索表示画面
32……録画番組等のタイトル名等の一覧画面
33……残存録画可能時間
34……残存録画可能時間一覧画面
35……視聴制限
36……電子番組情報一覧画面
37……スキップモード再生ボタン
38……ステップモード再生ボタン
39……再視聴再生ボタン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
RF−ID(Radio Frequency Identification)タグ部を搭載した光記録媒体において、当該RF−IDタグ部を制御する電磁エネルギーを利用して発光する発光素子を光記録媒体に設けたことを特徴とするRF−IDタグ部を搭載した光記録媒体。
【請求項2】
請求項2記載の発光素子からの光が、光記録媒体を構成する透明樹脂基材を介して当該光記録媒体の端面から確認可能になるように前記発光素子を当該光記録媒体の凹部に設けたことを特徴とするRF−IDタグ部を搭載した光記録媒体。
r 2セ8c;明朝;
【請求項1】
RF−ID(Radio Frequency Identification)タグ部を搭載した光記録媒体において、当該RF−IDタグ部を制御する電磁エネルギーを利用して発光する発光素子を光記録媒体に設けたことを特徴とするRF−IDタグ部を搭載した光記録媒体。
【請求項2】
請求項2記載の発光素子からの光が、光記録媒体を構成する透明樹脂基材を介して当該光記録媒体の端面から確認可能になるように前記発光素子を当該光記録媒体の凹部に設けたことを特徴とするRF−IDタグ部を搭載した光記録媒体。
r 2セ8c;明朝;
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−179043(P2006−179043A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−368247(P2004−368247)
【出願日】平成16年12月20日(2004.12.20)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年12月20日(2004.12.20)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】
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