説明

RYR受容体の調節に関与する障害を予防及び治療するための薬剤

本発明は、下記式(I)の化合物、並びにその塩、水和物、溶媒和物、複合物、及びプロドラッグを提供する。
【化1】


本発明は、さらに式(I)の化合物の合成方法を提供する。その上、本発明は、式(I)の化合物を含む医薬組成物並びに該医薬組成物を用いて、細胞内のカルシウムチャンネル機能を調節するRyR受容体と関係がある障害及び疾患を治療及び予防する方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式の化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、水和物、溶媒和物、複合物、及びプロドラッグ。
【化1】

(式中、
nは0、1、又は2であり;
qは0、1、2、3、又は4であり;
各Rは、ハロゲン、-OH、-NH2、-NO2、-CN、-CF3、-OCF3、-N3、-SO3H、-S(=O)2アルキル、-S(=O)アルキル、-OS(=O)2CF3、アシル、-O-アシル、アルキル、アルコキシル、アルキルアミノ、アルキルアリールアミノ、アルキルチオ、シクロアルキル、アルキルアリール、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリルアルキル、アルケニル、アルキニル、(ヘテロ-)アリール、(ヘテロ-)アリールチオ、及び(ヘテロ-)アリールアミノから成る群より独立に選択され;ここで、各アシル、-O-アシル、アルキル、アルコキシル、アルキルアミノ、アルキルアリールアミノ、アルキルチオ、シクロアルキル、アルキルアリール、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリルアルキル、アルケニル、アルキニル、(ヘテロ-)アリール、(ヘテロ-)アリールチオ、及び(ヘテロ-)アリールアミノは置換され又は無置換でよく;
R1は、H、オキソ、アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルから成る群より選択され;ここで、各アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルは置換され又は無置換でよく;
R2は、H、-C(=O)R5、-C(=S)R6、-SO2R7、-P(=O)R8R9、-(CH2)m-R10、アルキル、アリール、アルキルアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、及びヘテロサイクリルから成る群より選択され;ここで、各アルキル、アリール、アルキルアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、及びヘテロサイクリルは置換され又は無置換でよく;
R3は、H、-CO2Y、-C(=O)NHY、アシル、-O-アシル、アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルから成る群より選択され;ここで、各アシル、アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルは置換され又は無置換でよく;かつYは、H、アルキル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルから成る群より選択され、ここで、各アルキル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルは置換され又は無置換でよく;
R4は、H、アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルから成る群より選択され;ここで、各アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルは置換され又は無置換でよく;
R5は、-NR15R16、-(CH2)qNR15R16、-NHNR15R16、-NHOH、-OR15、-C(=O)NHNR15R16、-CO2R15、-C(=O)NR15R16、-CH2X、アシル、アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より選択され;ここで、各アシル、アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく、かつqは1、2、3、4、5、又は6であり;
R6は、-OR15、-NHNR15R16、-NHOH、-NR15R16、-CH2X、アシル、アルケニル、アルキル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より選択され;ここで、各アシル、アルケニル、アルキル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく;
R7は、-OR15、-NR15R16、-NHNR15R16、-NHOH、-CH2X、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より選択され;ここで、各アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく;
R8及びR9は、OH、アシル、アルケニル、アルコキシル、アルキル、アルキルアミノ、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より独立に選択され;ここで、各アシル、アルケニル、アルコキシル、アルキル、アルキルアミノ、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく;
R10は、-NR15R16、OH、-SO2R11、-NHSO2R11、C(=O)(R12)、NHC=O(R12)、-OC=O(R12)、及び-P(=O)R13R14から成る群より選択され;
R11、R12、R13、及びR14は、H、OH、NH2、-NHNH2、-NHOH、アシル、アルケニル、アルコキシル、アルキル、アルキルアミノ、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より独立に選択され;ここで、各アシル、アルケニル、アルコキシル、アルキル、アルキルアミノ、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく;
Xは、ハロゲン、-CN、-CO2R15、-C(=O)NR15R16、-NR15R16、-OR15、-SO2R7、及び-P(=O)R8R9から成る群より選択され;かつ
R15及びR16は、H、アシル、アルケニル、アルコキシル、OH、NH2、アルキル、アルキルアミノ、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より独立に選択され;ここで、各アシル、アルケニル、アルコキシル、アルキル、アルキルアミノ、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく;かつ任意に、R15とR16が、それらが結合しているNと一緒にヘテロ環(置換されていてもよい)を形成してもよく;
該ベンゾチアゼピン環の窒素は、任意に四級窒素でもよく;
但し、qが0かつnが0の場合、R2は、H、Et、-C(=O)NH2、(=O)NHPh、-C(=S)NH-nブチル、-C(=O)NHC(=O)CH2Cl、-C(=O)H、-C(=O)Me、-C(=O)Et、-C(=O)CH=CH2、-S(=O)2Me、又は-S(=O)2Etでなく;
さらに、qが0かつnが1又は2の場合、R2は、-C(=O)Me、-C(=O)Et、-S(=O)2Me、又は-S(=O)2Etでなく;
さらに、qが1かつRが該ベンゾチアゼピン環の6位におけるMe、Cl、又はFの場合、R2は、H、Me、-C(=O)H、-C(=O)Me、-C(=O)Et、-C(=O)Ph、-S(=O)2Me、又は-S(=O)2Etでなく;かつ
さらに、qが1、nが0かつRが該ベンゾチアゼピン環の7位におけるOCT3、OH、C1-C3アルコキシルの場合、R2は、H、-C(=O)CH=CH2、又は下記式の基でないことを条件とする。)
【化2】

【請求項2】
前記化合物がS1、S2、S3、S4、S5、S6、S7、S9、S11、S12、S13、S14、S19、S20、S22、S23、S37、S38、S40、S43、S44、S45、S46、S47、S48、S49、S50、S51、S52、S53、S54、S55、S56、S57、S58、S59、S60、S61、S62、S63、S64、S66、S67、S69、S70、S71、S72、S73、S74、S75、S76、S77、S78、S79、S80、S81、S82、S83、S84、S85、S86、S87、S88、S89、S90、S91、S92、S93、S94、S95、S96、S97、S98、S99、S100、S101、S102、S103、S104、S107、S108、S109、S110、S111、S112、S113、S114、S115、S116、S117、S118、S119、S120、S121、S122、及びS123から成る群より選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記化合物がS47、S50、S64、S74、S75、S77、S85、S101、S102、S103、S104及びS107から成る群より選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
前記化合物がS47である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
前記化合物がS50である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
前記化合物がS64である、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
前記化合物がS74である、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
前記化合物がS75である、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
前記化合物がS77である、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
前記化合物がS85である、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
前記化合物がS101である、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
前記化合物がS102である、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
前記化合物がS103である、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
前記化合物がS104である、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
前記化合物がS107である、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
下記式の化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、水和物、溶媒和物、複合物、及びプロドラッグを含む、医薬組成物。
【化3】

(式中、
nは0、1、又は2であり;
qは0、1、2、3、又は4であり;
各Rは、ハロゲン、-OH、-NH2、-NO2、-CN、-CF3、-OCF3、-N3、-SO3H、-S(=O)2アルキル、-S(=O)アルキル、-OS(=O)2CF3、アシル、-O-アシル、アルキル、アルコキシル、アルキルアミノ、アルキルアリールアミノ、アルキルチオ、シクロアルキル、アルキルアリール、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリルアルキル、アルケニル、アルキニル、(ヘテロ-)アリール、(ヘテロ-)アリールチオ、及び(ヘテロ-)アリールアミノから成る群より独立に選択され;ここで、各アシル、-O-アシル、アルキル、アルコキシル、アルキルアミノ、アルキルアリールアミノ、アルキルチオ、シクロアルキル、アルキルアリール、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリルアルキル、アルケニル、アルキニル、(ヘテロ-)アリール、(ヘテロ-)アリールチオ、及び(ヘテロ-)アリールアミノは置換され又は無置換でよく;
R1は、H、オキソ、アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルから成る群より選択され;ここで、各アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルは置換され又は無置換でよく;
R2は、H、-C(=O)R5、-C(=S)R6、-SO2R7、-P(=O)R8R9、-(CH2)m-R10、アルキル、アリール、アルキルアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、及びヘテロサイクリルから成る群より選択され;ここで、各アルキル、アリール、アルキルアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、及びヘテロサイクリルは置換され又は無置換でよく;
R3は、H、-CO2Y、-C(=O)NHY、アシル、-O-アシル、アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルから成る群より選択され;ここで、各アシル、アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルは置換され又は無置換でよく;かつYは、H、アルキル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルから成る群より選択され、ここで、各アルキル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルは置換され又は無置換でよく;
R4は、H、アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルから成る群より選択され;ここで、各アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルは置換され又は無置換でよく;
R5は、-NR15R16、-(CH2)qNR15R16、-NHNR15R16、-NHOH、-OR15、-C(=O)NHNR15R16、-CO2R15、-C(=O)NR15R16、-CH2X、アシル、アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より選択され;ここで、各アシル、アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく、かつqは1、2、3、4、5、又は6であり;
R6は、-OR15、-NHNR15R16、-NHOH、-NR15R16、-CH2X、アシル、アルケニル、アルキル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より選択され;ここで、各アシル、アルケニル、アルキル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく;
R7は、-OR15、-NR15R16、-NHNR15R16、-NHOH、-CH2X、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より選択され;ここで、各アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく;
R8及びR9は、OH、アシル、アルケニル、アルコキシル、アルキル、アルキルアミノ、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より独立に選択され;ここで、各アシル、アルケニル、アルコキシル、アルキル、アルキルアミノ、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく;
R10は、-NR15R16、OH、-SO2R11、-NHSO2R11、C(=O)(R12)、NHC=O(R12)、-OC=O(R12)、及び-P(=O)R13R14から成る群より選択され;
R11、R12、R13、及びR14は、H、OH、NH2、-NHNH2、-NHOH、アシル、アルケニル、アルコキシル、アルキル、アルキルアミノ、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より独立に選択され;ここで、各アシル、アルケニル、アルコキシル、アルキル、アルキルアミノ、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく;
Xは、ハロゲン、-CN、-CO2R15、-C(=O)NR15R16、-NR15R16、-OR15、-SO2R7、及び-P(=O)R8R9から成る群より選択され;かつ
R15及びR16は、H、アシル、アルケニル、アルコキシル、OH、NH2、アルキル、アルキルアミノ、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より独立に選択され;ここで、各アシル、アルケニル、アルコキシル、アルキル、アルキルアミノ、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく;かつ任意に、R15とR16が、それらが結合しているNと一緒にヘテロ環(置換されていてもよい)を形成してもよく;
該ベンゾチアゼピン環の窒素は、任意に四級窒素でもよく;
但し、qが0かつnが0の場合、R2は、H、Et、-C(=O)NH2、(=O)NHPh、-C(=S)NH-nブチル、-C(=O)NHC(=O)CH2Cl、-C(=O)H、-C(=O)Me、-C(=O)Et、-C(=O)CH=CH2、-S(=O)2Me、又は-S(=O)2Etでなく;
さらに、qが0かつnが1又は2の場合、R2は、-C(=O)Me、-C(=O)Et、-S(=O)2Me、又は-S(=O)2Etでなく;
さらに、qが1かつRが該ベンゾチアゼピン環の6位におけるMe、Cl、又はFの場合、R2は、H、Me、-C(=O)H、-C(=O)Me、-C(=O)Et、-C(=O)Ph、-S(=O)2Me、又は-S(=O)2Etでなく;かつ
さらに、qが1、nが0かつRが該ベンゾチアゼピン環の7位におけるOCT3、OH、C1-C3アルコキシルの場合、R2は、H、-C(=O)CH=CH2、又は下記式の基でないことを条件とする。)
【化4】

【請求項17】
前記化合物がS1、S2、S3、S4、S5、S6、S7、S9、S11、S12、S13、S14、S19、S20、S22、S23、S37、S38、S40、S43、S44、S45、S46、S47、S48、S49、S50、S51、S52、S53、S54、S55、S56、S57、S58、S59、S60、S61、S62、S63、S64、S66、S67、S69、S70、S71、S72、S73、S74、S75、S76、S77、S78、S79、S80、S81、S82、S83、S84、S85、S86、S87、S88、S89、S90、S91、S92、S93、S94、S95、S96、S97、S98、S99、S100、S101、S102、S103、S104、S107、S108、S109、S110、S111、S112、S113、S114、S115、S116、S117、S118、S119、S120、S121、S122、及びS123から成る群より選択される、請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項18】
鎮痛薬、抗酸化剤、芳香剤、緩衝剤、結合剤、着色剤、崩壊剤、希釈剤、乳化剤、賦形剤、増量剤、風味向上剤、ゲル化剤、滑り剤、保存剤、皮膚浸透エンハンサー、可溶化剤、安定剤、懸濁剤、甘味料、強壮剤、ビヒクル及び増粘剤から成る群より選択される少なくとも1つの添加剤をさらに含む、請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項19】
前記組成物が、カプセル剤、顆粒剤、散剤、溶液、懸濁液、及び錠剤から成る群より選択される形態で提供される、請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項20】
前記組成物が、経口、舌下、頬側、非経口、静脈内、経皮、吸入、鼻腔内、膣、筋肉内、及び直腸投与態様から成る群より選択される方法で投与される、請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項21】
前記組成物が、細胞内のカルシウムチャンネル機能を調節するRyR受容体と関係がある障害及び疾患を治療又は予防するために有効である、請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項22】
対象の障害及び疾患の治療又は予防方法であって、前記対象に、治療的に有効な量の、下記式を有する化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、水和物、溶媒和物、複合物、及びプロドラッグを投与することを含む方法。
【化5】

(式中、
nは0、1、又は2であり;
qは0、1、2、3、又は4であり;
各Rは、H、ハロゲン、-OH、-NH2、-NO2、-CN、-CF3、-OCF3、-N3、-SO3H、-S(=O)2アルキル、-S(=O)アルキル、-OS(=O)2CF3、アシル、-O-アシル、アルキル、アルコキシル、アルキルアミノ、アルキルアリールアミノ、アルキルチオ、シクロアルキル、アルキルアリール、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリルアルキル、アルケニル、アルキニル、(ヘテロ-)アリール、(ヘテロ-)アリールチオ、及び(ヘテロ-)アリールアミノから成る群より独立に選択され;ここで、各アシル、-O-アシル、アルキル、アルコキシル、アルキルアミノ、アルキルアリールアミノ、アルキルチオ、シクロアルキル、アルキルアリール、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリルアルキル、アルケニル、アルキニル、(ヘテロ-)アリール、(ヘテロ-)アリールチオ、及び(ヘテロ-)アリールアミノは置換され又は無置換でよく;
R1は、H、オキソ、アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルから成る群より選択され;ここで、各アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルは置換され又は無置換でよく;
R2は、H、-C(=O)R5、-C(=S)R6、-SO2R7、-P(=O)R8R9、-(CH2)m-R10、アルキル、アリール、アルキルアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、及びヘテロサイクリルから成る群より選択され;ここで、各アルキル、アリール、アルキルアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、及びヘテロサイクリルは置換され又は無置換でよく;
R3は、H、-CO2Y、-C(=O)NHY、アシル、-O-アシル、アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルから成る群より選択され;ここで、各アシル、アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルは置換され又は無置換でよく;かつYは、H、アルキル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルから成る群より選択され、ここで、各アルキル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルは置換され又は無置換でよく;
R4は、H、アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルから成る群より選択され;ここで、各アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルは置換され又は無置換でよく;
R5は、-NR15R16、-(CH2)qNR15R16、-NHNR15R16、-NHOH、-OR15、-C(=O)NHNR15R16、-CO2R15、-C(=O)NR15R16、-CH2X、アシル、アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より選択され;ここで、各アシル、アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく、かつqは1、2、3、4、5、又は6であり;
R6は、-OR15、-NHNR15R16、-NHOH、-NR15R16、-CH2X、アシル、アルケニル、アルキル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より選択され;ここで、各アシル、アルケニル、アルキル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく;
R7は、-OR15、-NR15R16、-NHNR15R16、-NHOH、-CH2X、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より選択され;ここで、各アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく;
R8及びR9は、OH、アシル、アルケニル、アルコキシル、アルキル、アルキルアミノ、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より独立に選択され;ここで、各アシル、アルケニル、アルコキシル、アルキル、アルキルアミノ、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく;
R10は、-NR15R16、OH、-SO2R11、-NHSO2R11、C(=O)(R12)、NHC=O(R12)、-OC=O(R12)、及び-P(=O)R13R14から成る群より選択され;
R11、R12、R13、及びR14は、H、OH、NH2、-NHNH2、-NHOH、アシル、アルケニル、アルコキシル、アルキル、アルキルアミノ、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より独立に選択され;ここで、各アシル、アルケニル、アルコキシル、アルキル、アルキルアミノ、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく;
Xは、ハロゲン、-CN、-CO2R15、-C(=O)NR15R16、-NR15R16、-OR15、-SO2R7、及び-P(=O)R8R9から成る群より選択され;かつ
R15及びR16は、H、アシル、アルケニル、アルコキシル、OH、NH2、アルキル、アルキルアミノ、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より独立に選択され;ここで、各アシル、アルケニル、アルコキシル、アルキル、アルキルアミノ、アリール、アルキルアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく;かつ任意に、R15とR16が、それらが結合しているNと一緒にヘテロ環(置換されていてもよい)を形成してもよく;
該ベンゾチアゼピン環の窒素は、任意に四級窒素でもよい。)
【請求項23】
前記化合物がS1、S2、S3、S4、S5、S6、S7、S9、S11、S12、S13、S14、S19、S20、S22、S23、S37、S38、S40、S43、S44、S45、S46、S47、S48、S49、S50、S51、S52、S53、S54、S55、S56、S57、S58、S59、S60、S61、S62、S63、S64、S66、S67、S69、S70、S71、S72、S73、S74、S75、S76、S77、S78、S79、S80、S81、S82、S83、S84、S85、S86、S87、S88、S89、S90、S91、S92、S93、S94、S95、S96、S97、S98、S99、S100、S101、S102、S103、S104、S107、S108、S109、S110、S111、S112、S113、S114、S115、S116、S117、S118、S119、S120、S121、S122、及びS123から成る群より選択される請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記障害及び疾患が、細胞内のカルシウムチャンネル機能を調節するRyR受容体と関係がある、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記障害及び疾患が、心臓障害及び疾患、骨格筋障害及び疾患、認知障害及び疾患、悪性高熱症、糖尿病、並びに乳幼児突然死症侯群から成る群より選択される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記心臓障害及び疾患が、不整心拍障害及び疾患;運動誘発性不整心拍障害及び疾患;心臓性突然死;運動誘発性心臓性突然死;うっ血性心不全;慢性閉塞性呼吸器疾患;及び高血圧から成る群より選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記不整心拍障害及び疾患並びに運動誘発性不整心拍障害及び疾患が、心房性及び心室性不整脈;心房性及び心室性細動;心房性及び心室性頻拍性不整脈;心房性及び心室性頻拍;カテコールアミン誘発性多形性心室頻拍(CPVT);及びこれらの運動誘発性の変形から成る群より選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記骨格筋障害及び疾患が、骨格筋疲労、運動誘発性骨格筋疲労、筋ジストロフィー、膀胱障害、及び尿失禁から成る群より選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記認知障害及び疾患が、アルツハイマー病、記憶損失型及び年齢依存性記憶損失から成る群より選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項30】
前記対象がin vitro又はin vivo系である、請求項22に記載の方法。
【請求項31】
前記対象がヒトである、請求項22に記載の方法。
【請求項32】
RyR受容体に対して活性な化合物を検出するための高処理能力スクリーニング方法であって、以下の工程:
構造体上のFKBPタンパク質を固定化する工程;
前記構造体上にPKA-リン酸化リアノジン受容体(RyR)を装填する工程;
前記構造体を前記RyR及びFKBP化合物とインキュベートする工程;
前記構造体を洗浄して、実質的にいずれの未結合RyRをも除去する工程;
前記構造体を抗-RyR抗体とインキュベートする工程;
前記構造体を洗浄して、実質的にいずれの未結合抗-RyR抗体をも除去する工程;
前記構造体を、蛍光標識した二次抗体で処理する工程;及び
前記構造体を蛍光リーダーで結合活性について解読する工程;
を含む方法。
【請求項33】
前記構造体がマルチ-ウェルプレートである、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
対象の疾患又は障害の診断方法であって、以下の工程:
前記対象から細胞又は組織サンプルを得る工程;
前記細胞又は組織からDNAを得る工程;
前記細胞又は組織由来の前記DNAを、RyRをコードするコントロール核酸と比較して、前記細胞又は組織由来の前記DNA中に突然変異が存在するかを決定する工程;
を含み、前記突然変異の存在は、疾患又は障害を示している、前記方法。
【請求項35】
前記対象が成人、子供又は胎児である、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記突然変異がSIDS対象に存在する、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記突然変異が、RyR1をコードするDNA中に存在する突然変異である、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
前記突然変異が、RyR2をコードするDNA中に存在する突然変異である、請求項34に記載の方法。
【請求項39】
前記RyR2の突然変異が染色体1q42-q43上にある、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記突然変異がCPTV突然変異である、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
前記障害及び疾患が、細胞内のカルシウムチャンネル機能を調節するRyR受容体と関係がある、請求項34に記載の方法。
【請求項42】
前記障害及び疾患が、心臓障害及び疾患、骨格筋障害及び疾患、認知障害及び疾患、悪性高熱症、糖尿病、並びに乳幼児突然死症侯群から成る群より選択される、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記心臓障害及び疾患が、不整心拍障害及び疾患;運動誘発性不整心拍障害及び疾患;心臓性突然死;運動誘発性心臓性突然死;うっ血性心不全;慢性閉塞性呼吸器疾患;及び高血圧から成る群より選択される、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記不整心拍障害及び疾患並びに運動誘発性不整心拍障害及び疾患が、心房性及び心室性不整脈;心房性及び心室性細動;心房性及び心室性頻拍性不整脈;心房性及び心室性頻拍;カテコールアミン誘発性多形性心室頻拍(CPTV);及びこれらの運動誘発性の変形から成る群より選択される、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記骨格筋障害及び疾患が、骨格筋疲労、運動誘発性骨格筋疲労、筋ジストロフィー、膀胱障害、及び尿失禁から成る群より選択される、請求項42に記載の方法。
【請求項46】
前記認知障害及び疾患が、アルツハイマー病、記憶損失型及び年齢依存性記憶損失から成る群より選択される、請求項42に記載の方法。
【請求項47】
対象の障害又は疾患の診断方法であって、以下の工程:
前記対象から細胞又は組織サンプルを得る工程;
前記細胞又は組織サンプルを、細胞内におけるRyRのリン酸化を増やす条件下で式1の化合物とインキュベートする工程;
(a)前記細胞又は組織内でカルスタビンに結合したRyRが、コントロール細胞又は組織(前記コントロール細胞又は組織は突然変異RyRカルシウムチャンネルを欠いている)内でカルスタビンに結合したRyRと比較して増えているか、又は
(b)前記コントロール細胞内におけるカルシウム放出の低減の不足に比べてRyRチャネル内でカルシウム放出の低減が起こっているかを決定する工程を含み;
(a)におけるRyR-結合カルスタビンの増加は前記対象の障害又は疾患を示し、又は(b)におけるRyRチャネル内のカルシウム放出の前記コントロール細胞に比べた低減は前記対象の疾患又は障害を示している、前記方法。
【請求項48】
前記対象が成人、子供又は胎児である、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記障害及び疾患が、細胞内のカルシウムチャンネル機能を調節するRyR受容体と関係がある、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
前記障害及び疾患が、心臓障害及び疾患、骨格筋障害及び疾患、認知障害及び疾患、悪性高熱症、糖尿病、並びに乳幼児突然死症侯群から成る群より選択される、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記心臓障害及び疾患が、不整心拍障害及び疾患;運動誘発性不整心拍障害及び疾患;心臓性突然死;運動誘発性心臓性突然死;うっ血性心不全;慢性閉塞性呼吸器疾患;及び高血圧から成る群より選択される、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記不整心拍障害及び疾患並びに運動誘発性不整心拍障害及び疾患が、心房性及び心室性不整脈;心房性及び心室性細動;心房性及び心室性頻拍性不整脈;心房性及び心室性頻拍;カテコールアミン誘発性多形性心室頻拍(CPTV);及びこれらの運動誘発性の変形から成る群より選択される、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記骨格筋障害及び疾患が、骨格筋疲労、運動誘発性骨格筋疲労、筋ジストロフィー、膀胱障害、及び尿失禁から成る群より選択される、請求項50に記載の方法。
【請求項54】
前記認知障害及び疾患が、アルツハイマー病、記憶損失型及び年齢依存性記憶損失から成る群より選択される、請求項50に記載の方法。
【請求項55】
対象の心臓障害又は疾患の診断方法であって、以下の工程:
前記対象から心臓の細胞又は組織サンプルを得る工程;
前記心臓の細胞又は組織サンプルを、細胞内におけるRyR2のリン酸化を増やす条件下で請求項1の化合物とインキュベートする工程;
(a)前記細胞又は組織内でカルスタビンに結合したRyR2が、コントロール細胞又は組織(前記コントロール細胞又は組織は突然変異RyR2カルシウムチャンネルを欠いている)内でカルスタビンに結合したRyR2と比較して増えているか、又は
(b)前記コントロール細胞内におけるカルシウム放出の低減の不足に比べてRyR2チャネル内でカルシウム放出の低減が起こっているかを決定する工程を含み;
(a)におけるRyR2-結合カルスタビンの増加は前記対象の障害又は疾患を示し、又は(b)におけるRyR2チャネル内のカルシウム放出の前記コントロール細胞に比べた低減は前記対象の心臓疾患又は障害を示している、前記方法。
【請求項56】
前記対象が成人、子供又は胎児である、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記心臓障害及び疾患が、不整心拍障害及び疾患;運動誘発性不整心拍障害及び疾患;心臓性突然死;運動誘発性心臓性突然死;うっ血性心不全;慢性閉塞性呼吸器疾患;及び高血圧から成る群より選択される、請求項55に記載の方法。
【請求項58】
前記不整心拍障害及び疾患並びに運動誘発性不整心拍障害及び疾患が、心房性及び心室性不整脈;心房性及び心室性細動;心房性及び心室性頻拍性不整脈;心房性及び心室性頻拍;カテコールアミン誘発性多形性心室頻拍(CPTV);及びこれらの運動誘発性の変形から成る群より選択される、請求項55に記載の方法。
【請求項59】
下記式I-aの化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、水和物、溶媒和物、複合物、及びプロドラッグ。
【化6】

(式中、
nは0、1、又は2であり;
qは0、1、2、3、又は4であり;
各Rは、H、ハロゲン、-OH、-NH2、-NO2、-CN、-CF3、-OCF3、-N3、-SO3H、-S(=O)2アルキル、-S(=O)アルキル、-OS(=O)2CF3、アシル、アルキル、アルコキシル、アルキルアミノ、アルキルチオ、シクロアルキル、アリール、ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリルアルキル、アルケニル、アルキニル、(ヘテロ-)アリール、(ヘテロ-)アリールチオ、及び(ヘテロ-)アリールアミノから成る群より独立に選択され;ここで、各アシル、アルキル、アルコキシル、アルキルアミノ、アルキルチオ、シクロアルキル、アリール、ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリルアルキル、アルケニル、アルキニル、(ヘテロ-)アリール、(ヘテロ-)アリールチオ、及び(ヘテロ-)アリールアミノは置換され又は無置換でよく;
R2は、H、-C(=O)R5、-C=S(R6)、-SO2R7、-P(=O)R8R9、-(CH2)m-R10、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、及びヘテロサイクリルから成る群より選択され;ここで、各アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、及びヘテロサイクリルは置換され又は無置換でよく;
R5は、-NR15R16、-NHNR15R16、-NHOH、-OR15、-C(=O)NHNR15R16、-CO2R15、-C(=O)NR15R16、-CH2X、アシル、アルキル、アルケニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より選択され;ここで、各アシル、アルキル、アルケニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく;
R6は、-OR15、-NHNR15R16、-NHOH、-NR15R16、-CH2X、アシル、アルケニル、アルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より選択され;ここで、各アシル、アルケニル、アルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく;
R7は、H、-OR15、-NR15R16、-NHNR15R16、-NHOH、-CH2X、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より選択され;ここで、各アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく;
R8及びR9は、-OH、アシル、アルケニル、アルコキシル、アルキル、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より独立に選択され;ここで、各アシル、アルケニル、アルコキシル、アルキル、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく;
R10は、-NR15R16、OH、-SO2R11、-NHSO2R11、-C(=O)R12、NH(C=O)R12、-O(C=O)R12、及び-P(=O)R13R14から成る群より選択され;
mは0、1、2、3、又は4であり;
R11、R12、R13、及びR14は、H、OH、NH2、-NHNH2、-NHOH、アシル、アルケニル、アルコキシル、アルキル、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より独立に選択され;ここで、各アシル、アルケニル、アルコキシル、アルキル、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく;
Xは、ハロゲン、-CN、-CO2R15、-C(=O)NR15R16、-NR15R16、-OR15、-SO2R7、及び-P(=O)R8R9から成る群より選択され;かつ
R15及びR16は、H、アシル、アルケニル、アルコキシル、OH、NH2、アルキル、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より独立に選択され;ここで、各アシル、アルケニル、アルコキシル、アルキル、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく;かつ任意に、R15とR16が、それらが結合しているNと一緒にヘテロ環(置換され又は無置換でよい)を形成してもよく;
該ベンゾチアゼピン環の窒素は、任意に四級窒素でもよく;
但し、qが0かつnが0の場合、R2は、H、Et、-C(=O)NH2、(=O)NHPh、-C(=S)NH-nブチル、-C(=O)NHC(=O)CH2Cl、-C(=O)H、-C(=O)Me、-C(=O)Et、-C(=O)CH=CH2、-S(=O)2Me、又は-S(=O)2Etでなく;
さらに、qが0かつnが1又は2の場合、R2は、-C(=O)Me、-C(=O)Et、-S(=O)2Me、又は-S(=O)2Etでなく;
さらに、qが1かつRが該ベンゾチアゼピン環の6位におけるMe、Cl、又はFの場合、R2は、H、Me、-C(=O)H、-C(=O)Me、-C(=O)Et、-C(=O)Ph、-S(=O)2Me、又は-S(=O)2Etでなく;かつ
さらに、qが1、nが0かつRが該ベンゾチアゼピン環の7位におけるOCT3、OH、C1-C3アルコキシルの場合、R2は、H、-C(=O)CH=CH2、又は下記式の基でないことを条件とする。)
【化7】

【請求項60】
式中、各Rが、H、ハロゲン、-OH、OMe、-NH2、-NO2、-CN、-CF3、-OCF3、-N3、-S(=O)2C1-C4アルキル、-S(=O)C1-C4アルキル、-S-C1-C4アルキル、-OS(=O)2CF3、Ph、-NHCH2Ph、-C(=O)Me、-OC(=O)Me、モルフォリニル及びプロペニルから成る群より独立に選択され;かつnが0である、請求項59に記載の化合物。
【請求項61】
式中、R2が、-C=O(R5)、-C=S(R6)、-SO2R7、-P(=O)R8R9、及び-(CH2)m-R10から成る群より選択される、請求項60に記載の化合物。
【請求項62】
式中、各Rが、H、ハロゲン、-OH、OMe、-NH2、-NO2、-CN、-CF3、-OCF3、-N3、-S(=O)2C1-C4アルキル、-S(=O)C1-C4アルキル、-S-C1-C4アルキル、-OS(=O)2CF3、Ph、-NHCH2Ph、-C(=O)Me、-OC(=O)Me、モルフォリニル及びプロペニルから成る群より独立に選択され;かつnが1又は2である、請求項59に記載の化合物。
【請求項63】
式中、R2が、-C=O(R5)、-C=S(R6)、-SO2R7、-P(=O)R8R9、及び-(CH2)m-R10から成る群より選択される、請求項62に記載の化合物。
【請求項64】
下記式I-bを有する請求項59に記載の化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、水和物、溶媒和物、複合物、及びプロドラッグ。
【化8】

(式中、R'及びR"は、H、ハロゲン、-OH、-NH2、-NO2、-CN、-CF3、-OCF3、-N3、-SO3H、-S(=O)2アルキル、-S(=O)アルキル、-OS(=O)2CF3、アシル、アルキル、アルコキシル、アルキルアミノ、アルキルチオ、シクロアルキル、アリール、ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリルアルキル、アルケニル、アルキニル、(ヘテロ-)アリール、(ヘテロ-)アリールチオ、及び(ヘテロ-)アリールアミノから成る群より独立に選択され;ここで、各アシル、アルキル、アルコキシル、アルキルアミノ、シクロアルキル、アリール、ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリルアルキル、アルケニル、アルキニル、(ヘテロ-)アリール、(ヘテロ-)アリールチオは置換され又は無置換でよく;
R2及びnは、請求項59の定義どおりである。)
【請求項65】
式中、R'及びR"が、H、ハロゲン、-OH、OMe、-NH2、-NO2、-CN、-CF3、-OCF3、-N3、-S(=O)2C1-C4アルキル、-S(=O)C1-C4アルキル、-S-C1-C4アルキル、-OS(=O)2CF3、Ph、-NHCH2Ph、-C(=O)Me、-OC(=O)Me、モルフォリニル及びプロペニルから成る群より独立に選択され;かつnが0である、請求項64に記載の化合物。
【請求項66】
式中、R2が、-C=O(R5)、-C=S(R6)、-SO2R7、-P(=O)R8R9、及び-(CH2)m-R10から成る群より選択される、請求項65に記載の化合物。
【請求項67】
R'がOMeであり、かつR"がHである、請求項66に記載の化合物。
【請求項68】
R'がHであり、かつR"がHである、請求項66に記載の化合物。
【請求項69】
式中、R'及びR"が、H、ハロゲン、-OH、OMe、-NH2、-NO2、-CN、-CF3、-OCF3、-N3、-S(=O)2C1-C4アルキル、-S(=O)C1-C4アルキル、-S-C1-C4アルキル、-OS(=O)2CF3、Ph、-NHCH2Ph、-C(=O)Me、-OC(=O)Me、モルフォリニル及びプロペニルから成る群より独立に選択され;かつnが1又は2である、請求項64に記載の化合物。
【請求項70】
R2が、-C=O(R5)、-C=S(R6)、-SO2R7、-P(=O)R8R9、及び-(CH2)m-R10から成る群より選択される、請求項66に記載の化合物。
【請求項71】
R'がOMeであり、かつR"がHである、請求項67に記載の化合物。
【請求項72】
R'がHであり、かつR"がHである、請求項67に記載の化合物。
【請求項73】
下記式I-eを有する請求項59に記載の化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、水和物、溶媒和物、複合物、及びプロドラッグ。
【化9】

(式中、各R、R5、q及びnは、請求項59の定義どおりである。)
【請求項74】
式中、各Rが、H、ハロゲン、-OH、OMe、-NH2、-NO2、-CN、-CF3、-OCF3、-N3、-S(=O)2C1-C4アルキル、-S(=O)C1-C4アルキル、-S-C1-C4アルキル、-OS(=O)2CF3、Ph、-NHCH2Ph、-C(=O)Me、-OC(=O)Me、モルフォリニル及びプロペニルから成る群より独立に選択され;かつnが0である、請求項73に記載の化合物。
【請求項75】
式中、R5が、-NR15R16、-NHOH、-OR15、-CH2X、アルキル、アルケニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より選択され;ここで、各アシル、アルキル、アルケニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよい、請求項74に記載の化合物。
【請求項76】
式中、各Rが、H、ハロゲン、-OH、OMe、-NH2、-NO2、-CN、-CF3、-OCF3、-N3、-S(=O)2C1-C4アルキル、-S(=O)C1-C4アルキル、-S-C1-C4アルキル、-OS(=O)2CF3、Ph、-NHCH2Ph、-C(=O)Me、-OC(=O)Me、モルフォリニル及びプロペニルから成る群より独立に選択され;かつnが1又は2である、請求項73に記載の化合物。
【請求項77】
式中、R5が、-NR15R16、-NHOH、-OR15、-CH2X、アルキル、アルケニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より選択され;ここで、各アシル、アルキル、アルケニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよい、請求項76に記載の化合物。
【請求項78】
式中、R5が、少なくとも1つの標識基で置換されているアルキルである、請求項77に記載の化合物。
【請求項79】
前記標識基が、蛍光、生物発光、化学発光、比色及び放射性標識基から成る群より選択される、請求項78に記載の化合物。
【請求項80】
前記標識基が、ボディピー、ダンシル、フルオレッセイン、ローダミン、テキサスレッド、シアニン染料、ピレン、クマリン、Cascade BlueTM、パシフィックブルー、マリーナブルー、オレゴングリーン、4',6-ジアミジノ-2-フェニルインドール(DAPI)、インドピラ染料、ルシファーイエロー、ヨウ化プロピジウム、ポルフィリン、アルギニン、並びにこれらの変形及び誘導体から選択される蛍光標識基である、請求項78に記載の化合物。
【請求項81】
前記標識基がボディピーである、請求項78に記載の化合物。
【請求項82】
下記式I-fを有する請求項59に記載の化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、水和物、溶媒和物、複合物、及びプロドラッグ。
【化10】

(式中、R'及びR"は、H、ハロゲン、-OH、-NH2、-NO2、-CN、-CF3、-OCF3、-N3、-SO3H、-S(=O)2アルキル、-S(=O)アルキル、-OS(=O)2CF3、アシル、アルキル、アルコキシル、アルキルアミノ、アルキルチオ、シクロアルキル、アリール、ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリルアルキル、アルケニル、アルキニル、(ヘテロ-)アリール、(ヘテロ-)アリールチオ、及び(ヘテロ-)アリールアミノから成る群より独立に選択され;ここで、各アシル、アルキル、アルコキシル、アルキルアミノ、シクロアルキル、アリール、ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリルアルキル、アルケニル、アルキニル、(ヘテロ-)アリール、(ヘテロ-)アリールチオは置換され又は無置換でよく;
R5及びnは、請求項59の定義どおりである。)
【請求項83】
式中、R'及びR"が、H、ハロゲン、-OH、OMe、-NH2、-NO2、-CN、-CF3、-OCF3、-N3、-S(=O)2C1-C4アルキル、-S(=O)C1-C4アルキル、-S-C1-C4アルキル、-OS(=O)2CF3、Ph、-NHCH2Ph、-C(=O)Me、-OC(=O)Me、モルフォリニル及びプロペニルから成る群より独立に選択され;かつnが0である、請求項82に記載の化合物。
【請求項84】
式中、R5が、-NR15R16、-NHOH、-OR15、-CH2X、アルキル、アルケニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より選択され;ここで、各アシル、アルキル、アルケニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよい、請求項82に記載の化合物。
【請求項85】
式中、R'がOMeであり、かつR"がHである、請求項84に記載の化合物。
【請求項86】
式中、R'がHであり、かつR"がHである、請求項84に記載の化合物。
【請求項87】
R'及びR"が、H、ハロゲン、-OH、OMe、-NH2、-NO2、-CN、-CF3、-OCF3、-N3、-S(=O)2C1-C4アルキル、-S(=O)C1-C4アルキル、-S-C1-C4アルキル、-OS(=O)2CF3、Ph、-NHCH2Ph、-C(=O)Me、-OC(=O)Me、モルフォリニル及びプロペニルから成る群より独立に選択され;かつnが1又は2である、請求項82に記載の化合物。
【請求項88】
式中、R5が、-NR15R16、-NHOH、-OR15、-CH2X、アルキル、アルケニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より選択され;ここで、各アシル、アルキル、アルケニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよい、請求項87に記載の化合物。
【請求項89】
式中、R'がOMeであり、かつR"がHである、請求項88に記載の化合物。
【請求項90】
式中、R'がHであり、かつR"がHである、請求項88に記載の化合物。
【請求項91】
下記式I-gを有する請求項59に記載の化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、水和物、溶媒和物、複合物、及びプロドラッグ。
【化11】

(式中、WはS又はOであり;各R、R15、R16、q、及びnは請求項59の定義どおりである。)
【請求項92】
式中、各Rが、H、ハロゲン、-OH、OMe、-NH2、-NO2、-CN、-CF3、-OCF3、-N3、-S(=O)2C1-C4アルキル、-S(=O)C1-C4アルキル、-S-C1-C4アルキル、-OS(=O)2CF3、Ph、-NHCH2Ph、-C(=O)Me、-OC(=O)Me、モルフォリニル及びプロペニルから成る群より独立に選択され;かつnが0である、請求項91に記載の化合物。
【請求項93】
式中、WがSである、請求項92に記載の化合物。
【請求項94】
式中、R15及びR16が、H、OH、NH2、アルキル、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より独立に選択され;ここで、各アルキル、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換されていてもよく;かつ任意に、R15とR16が、それらが結合しているNと一緒にヘテロ環(置換されていてもよい)を形成してよい、請求項92に記載の化合物。
【請求項95】
式中、WがOである、請求項92に記載の化合物。
【請求項96】
式中、R15及びR16が、H、OH、NH2、アルキル、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より独立に選択され;ここで、各アルキル、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換されていてもよく;かつ任意に、R15とR16が、それらが結合しているNと一緒にヘテロ環(置換されていてもよい)を形成してよい、請求項95に記載の化合物。
【請求項97】
式中、各Rが、H、ハロゲン、-OH、OMe、-NH2、-NO2、-CN、-CF3、-OCF3、-N3、-S(=O)2C1-C4アルキル、-S(=O)C1-C4アルキル、-S-C1-C4アルキル、-OS(=O)2CF3、Ph、-NHCH2Ph、-C(=O)Me、-OC(=O)Me、モルフォリニル及びプロペニルから成る群より独立に選択され;かつnが1又は2である、請求項91に記載の化合物。
【請求項98】
式中、WがSである、請求項97に記載の化合物。
【請求項99】
式中、R15及びR16が、H、OH、NH2、アルキル、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より独立に選択され;ここで、各アルキル、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換されていてもよく;かつ任意に、R15とR16が、それらが結合しているNと一緒にヘテロ環(置換されていてもよい)を形成してよい、請求項98に記載の化合物。
【請求項100】
式中、WがOである、請求項97に記載の化合物。
【請求項101】
式中、R15及びR16が、H、OH、NH2、アルキル、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より独立に選択され;ここで、各アルキル、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換されていてもよく;かつ任意に、R15とR16が、それらが結合しているNと一緒にヘテロ環(置換されていてもよい)を形成してよい、請求項100に記載の化合物。
【請求項102】
下記式I-hを有する請求項59に記載の化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、水和物、溶媒和物、複合物、及びプロドラッグ。
【化12】

(式中、WはS又はOであり;
R'及びR"は、H、ハロゲン、-OH、-NH2、-NO2、-CN、-CF3、-OCF3、-N3、-SO3H、-S(=O)2アルキル、-S(=O)アルキル、-OS(=O)2CF3、アシル、アルキル、アルコキシル、アルキルアミノ、アルキルチオ、シクロアルキル、アリール、ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリルアルキル、アルケニル、アルキニル、(ヘテロ-)アリール、(ヘテロ-)アリールチオ、及び(ヘテロ-)アリールアミノから成る群より独立に選択され;ここで、各アシル、アルキル、アルコキシル、アルキルアミノ、シクロアルキル、アリール、ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリルアルキル、アルケニル、アルキニル、(ヘテロ-)アリール、(ヘテロ-)アリールチオは置換され又は無置換でよく;
R15、R16及びnは、請求項59の定義どおりである。)
【請求項103】
式中、R'及びR"が、H、ハロゲン、-OH、OMe、-NH2、-NO2、-CN、-CF3、-OCF3、-N3、-S(=O)2C1-C4アルキル、-S(=O)C1-C4アルキル、-S-C1-C4アルキル、-OS(=O)2CF3、Ph、-NHCH2Ph、-C(=O)Me、-OC(=O)Me、モルフォリニル及びプロペニルから成る群より独立に選択され;かつnが0である、請求項102に記載の化合物。
【請求項104】
式中、WがSである、請求項103に記載の化合物。
【請求項105】
式中、R15及びR16が、H、OH、NH2、アルキル、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より独立に選択され;ここで、各アルキル、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換されていてもよく;かつ任意に、R15とR16が、それらが結合しているNと一緒にヘテロ環(置換されていてもよい)を形成してよい、請求項103に記載の化合物。
【請求項106】
式中、R'がOMeであり、かつR"がHである、請求項105に記載の化合物。
【請求項107】
式中、R'がHであり、かつR"がHである、請求項105に記載の化合物。
【請求項108】
式中、WがOである、請求項103に記載の化合物。
【請求項109】
式中、R15及びR16が、H、OH、NH2、アルキル、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より独立に選択され;ここで、各アルキル、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換されていてもよく;かつ任意に、R15とR16が、それらが結合しているNと一緒にヘテロ環(置換されていてもよい)を形成してよい、請求項108に記載の化合物。
【請求項110】
式中、R'がOMeであり、かつR"がHである、請求項109に記載の化合物。
【請求項111】
式中、R'がHであり、かつR"がHである、請求項109に記載の化合物。
【請求項112】
式中、R'及びR"が、H、ハロゲン、-OH、OMe、-NH2、-NO2、-CN、-CF3、-OCF3、-N3、-S(=O)2C1-C4アルキル、-S(=O)C1-C4アルキル、-S-C1-C4アルキル、-OS(=O)2CF3、Ph、-NHCH2Ph、-C(=O)Me、-OC(=O)Me、モルフォリニル及びプロペニルから成る群より独立に選択され;かつnが1又は2である、請求項102に記載の化合物。
【請求項113】
式中、WがSである、請求項112に記載の化合物。
【請求項114】
式中、R15及びR16が、H、OH、NH2、アルキル、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より独立に選択され;ここで、各アルキル、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換されていてもよく;かつ任意に、R15とR16が、それらが結合しているNと一緒にヘテロ環(置換されていてもよい)を形成してよい、請求項113に記載の化合物。
【請求項115】
式中、R'がOMeであり、かつR"がHである、請求項114に記載の化合物。
【請求項116】
式中、R'がHであり、かつR"がHである、請求項114に記載の化合物。
【請求項117】
式中、WがOである、請求項112に記載の化合物。
【請求項118】
式中、R15及びR16が、H、OH、NH2、アルキル、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より独立に選択され;ここで、各アルキル、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換されていてもよく;かつ任意に、R15とR16が、それらが結合しているNと一緒にヘテロ環(置換されていてもよい)を形成してよい、請求項117に記載の化合物。
【請求項119】
式中、R'がOMeであり、かつR"がHである、請求項117に記載の化合物。
【請求項120】
式中、R'がOMeであり、かつR"がHである、請求項117に記載の化合物。
【請求項121】
下記式I-iを有する請求項59に記載の化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、水和物、溶媒和物、複合物、及びプロドラッグ。
【化13】

(式中、R17が、-NR15R16、-NHNR15R16、-NHOH、-OR15、-CH2X、アルケニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルから成る群より選択され;ここで、各アルケニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロサイクリル、及びヘテロサイクリルアルキルは置換され又は無置換でよく;
各R、q、及びnは、請求項59の定義どおりである。)
【請求項122】
式中、各Rが、H、ハロゲン、-OH、OMe、-NH2、-NO2、-CN、-CF3、-OCF3、-N3、-S(=O)2C1-C4アルキル、-S(=O)C1-C4アルキル、-S-C1-C4アルキル、-OS(=O)2CF3、Ph、-NHCH2Ph、-C(=O)Me、-OC(=O)Me、モルフォリニル及びプロペニルから成る群より独立に選択され;かつnが0である、請求項121に記載の化合物。
【請求項123】
式中、R17が、-NR15R16、及び-OR15である、請求項122に記載の化合物。
【請求項124】
式中、R17が、-OH、-OMe、-NEt、-NHEt、-NHPh、-NH2、又は-NHCH2ピリジルである、請求項122に記載の化合物。
【請求項125】
式中、各Rが、H、ハロゲン、-OH、OMe、-NH2、-NO2、-CN、-CF3、-OCF3、-N3、-S(=O)2C1-C4アルキル、-S(=O)C1-C4アルキル、-S-C1-C4アルキル、-OS(=O)2CF3、Ph、-NHCH2Ph、-C(=O)Me、-OC(=O)Me、モルフォリニル及びプロペニルから成る群より独立に選択され;かつnが1又は2である、請求項122に記載の化合物。
【請求項126】
式中、R17が、-NR15R16、及び-OR15である、請求項125に記載の化合物。
【請求項127】
式中、R17が、-OH、-OMe、-NEt、-NHEt、-NHPh、-NH2、又は-NHCH2ピリジルである、請求項125に記載の化合物。
【請求項128】
下記式A1:
【化14】

(式中、R'がOMe又はHであり;nが0、1、又は2であり;かつNR15R16が、NH2、NEt2、NHCH2Ph、NHOH、並びに下記式の基
【化15】

から成る群より選択される)
の化合物の合成方法であって、
以下の工程:
(i)下記式A2:
【化16】

の化合物をトリホスゲンと反応させて下記式A3:
【化17】

の化合物を形成する工程;
(ii)前記式A3の化合物を、式HNR15R16(式中、NR15R16は前記定義どおり)のアミンと反応させて前記式A1の化合物を与える工程;
を含む方法。
【請求項129】
下記式A1:
【化18】

(式中、R'がOMe又はHであり;nが0、1、又は2であり;かつNR15R16が、NH2、NEt2、NHCH2Ph、NHOH、並びに下記式の基
【化19】

から成る群より選択される)
の化合物の合成方法であって、
以下の工程:
(i)式HNR15R16のアミンをトリホスゲンと反応させて下記式A4:
Cl3CO(C=O)NR15R16 (A4)
の化合物を形成する工程;及び
(ii)前記式A4の化合物を、下記式A2:
【化20】

(式中、R'及びnは前記定義どおり)
の化合物と反応させて前記式A1の化合物を与える工程;
を含む方法。
【請求項130】
下記式A5:
【化21】

(式中、R'がOMe又はHであり;nが0、1、又は2であり;かつRaaがC1-C4アルキル又はアリールである)
の化合物の合成方法であって、
塩基の存在下、下記式A2:
【化22】

(式中、R'及びnは前記定義どおり)
の化合物を式ClC(=O)C(=O)ORaa(式中、Raaは前記定義どおり)の酸塩化物と反応させて前記式A5の化合物を与える工程を含む方法。
【請求項131】
RaaがMe又はEtである、請求項130に記載の方法。
【請求項132】
下記式A6:
【化23】

(式中、R'がOMe又はHであり;nが0、1、又は2である)
の化合物の合成方法であって、
下記式A5:
【化24】

(式中、R'及びnは前記定義どおりであり、RaaがC1-C4アルキル又はアリールである)
の化合物を酸又は塩基と反応させる工程を含む方法。
【請求項133】
前記酸がトリフルオロ酢酸(TFA)である、請求項132に記載の方法。
【請求項134】
前記塩基が、NaOH、KOH、及びLiOHから成る群より選択される、請求項132に記載の方法。
【請求項135】
RaaがMe又はEtである、請求項132に記載の方法。

【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6−1】
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【図6−2】
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【図7】
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【図8】
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【図9−1】
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【図9−2】
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【図10−1】
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【図10−2】
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【図11−1】
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【図11−2】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21−1】
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【図21−2】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【公表番号】特表2009−506034(P2009−506034A)
【公表日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−528020(P2008−528020)
【出願日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際出願番号】PCT/US2006/032405
【国際公開番号】WO2007/024717
【国際公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【出願人】(506118526)ザ トラスティーズ オブ コロンビア ユニヴァーシティ イン ザ シティ オブ ニューヨーク (25)
【Fターム(参考)】