説明

Raf阻害化合物およびその使用法

式I、IIAおよびIIIAの化合物は、Rafキナーゼを阻害するためおよびそれが介在する障害を治療するために有用である。哺乳動物細胞におけるそのような障害または関連する病的状態の、インビトロ、インサイチュおよびインビボ診断、予防または治療のために、式I、IIAおよびIIIAの化合物、ならびにその立体異性体および薬学的に許容される塩を使用する方法を開示する。上記の化合物によって処置される疾患および障害の例は、過剰増殖性障害(メラノーマおよびその他の皮膚癌を含む癌等)、神経変性、心臓肥大、疼痛、片頭痛および神経外傷疾患を含むがこれらに限定されない。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化75】

から選択される化合物、ならびにその立体異性体および薬学的に許容される塩[式中、
は、H、F、Cl、Br、I、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)NR、NR、C〜Cアルキル、C〜Cアリール、C〜C炭素環、5〜8員のヘテロシクリルおよび5〜8員のヘテロアリールから選択され、該アルキル、アリール、炭素環、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、R、−OR、−COOR、−C(=O)NR、−N(R)C(=O)Rおよび−NRから選択される1個または複数の基で場合によって置換されており、
は、H、F、Cl、Br、I、場合によって置換されているC〜Cアルキルおよび−(X)R[式中、Xは、O、NHまたはC(=O)である]から選択され、該アルキルは、−OR、−COOR、−C(=O)NRおよび−NRから選択される1個または複数の基で場合によって置換されており、
は、H、F、Cl、Br、I、CF、NHおよびC〜Cアルキルから独立に選択される1〜3個の置換基であり、
は、H、F、Cl、Br、I、−NRおよび−ORから選択され、
は、H、F、Cl、Br、IおよびC〜Cアルキルから選択され、該アルキルは、−NRまたは−ORで場合によって置換されており、
およびRは、H、C〜Cアルキルおよび−(CR−ヘテロアリールから選択され、該ヘテロアリールは5〜8員を有し、該アルキルまたはヘテロアリールは、−(CRNRまたは−(CRORで場合によって置換されているか、あるいは
およびRは、それらが結合した窒素と一緒になって、場合によって置換されている5〜8員の複素環または5〜8員のヘテロアリールを形成し、該複素環またはヘテロアリールは、C〜Cアルキル、−(CRNRまたは−(CRORで場合によって置換されており、
およびRは、HまたはC〜Cアルキルから独立に選択され、該アルキルは、−NRまたは−ORで場合によって置換されているか、あるいは
およびRは、それらが結合した窒素と一緒になって、場合によって置換されている5〜8員の複素環または5〜8員のヘテロアリールを形成し、該複素環またはヘテロアリールは、C〜Cアルキル、−(CRNRまたは−(CRORで場合によって置換されており、
は、H、C〜Cアルキル、ORおよび−NRから選択され、該アルキルは、−OR、−COOR、−C(=O)NRおよび−NRから選択される1個または複数の基で場合によって置換されており、
およびRは、H、C〜Cアルキルまたは5〜8員のヘテロシクリルから独立に選択され、該アルキルまたはヘテロシクリルは、C〜Cアルキル、−(CRNRまたは−(CRORで場合によって置換されており、
およびRは、H、C〜Cアルキル、−C(=O)R、−C(=O)OR、−S(O)NRであり、該アルキルは、−NRまたは−ORで場合によって置換されており、
およびRは、HまたはC〜Cアルキルから独立に選択され、
およびRは、HまたはC〜Cアルキルであるか、あるいは
およびRは、それらが結合した原子と一緒になって、場合によって置換されている5〜8員の複素環または5〜8員のヘテロアリールを形成し、該複素環またはヘテロアリールは、F、Cl、Br、IまたはC〜Cアルキルで場合によって置換されており、
tは、0、1、2、3または4である]。
【請求項2】
が、H、F、Cl、Br、I、CFおよびC〜Cアルキルから独立に選択される1〜3個の置換基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
がHである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
がClである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項5】
がHである、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
がClである、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
がFである、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
がC〜Cアルキルである、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
がメチルである、請求項1から4または8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
がNHである、請求項1または3から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
1個のRがメチルであり、別のRがClである、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
6位のRがメチルであり、7位のRがClである、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
が、R、−OR、−COOR、−C(=O)NR、−N(R)C(=O)RおよびNRから選択される1個または複数の基で場合によって置換されている5〜8員のヘテロシクリルである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
が、F、Cl、Br、I、R、−OR、−COOR、−C(=O)NR、−N(R)C(=O)RおよびNRから選択される1個または複数の基で場合によって置換されている6員のヘテロシクリルである、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項15】
が、構造:
【化76】

から選択される、請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
が、F、Cl、Br、I、R、−OR、−COOR、−C(=O)NR、−N(R)C(=O)RおよびNRから選択される1個または複数の基で場合によって置換されている5員のヘテロシクリルである、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項17】
が、構造:
【化77】

から選択される、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
が−C(=O)NRである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項19】
が、構造:
【化78】

から選択される、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
がHである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項21】
が−C(=O)ORである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項22】
が−C(=O)OEtである、請求項21のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項23】
がHである、請求項1から22のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項24】
がClである、請求項1から22のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項25】
が、OR、COOR、−C(=O)NRおよびNRから選択される1個または複数の基で場合によって置換されているC〜Cアルキルである、請求項1から22のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項26】
がエチルである、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
が、COORで置換されているエチルである、請求項25に記載の化合物。
【請求項28】
が−CHCHC(=O)OHである、請求項25または27に記載の化合物。
【請求項29】
が、ORまたはNRで置換されているプロピルである、請求項25に記載の化合物。
【請求項30】
が、−CHCHCHOH、−CHCHCHNH、−CHCHCHNHCHまたは−CHCHCHN(CHである、請求項25または29に記載の化合物。
【請求項31】
が−(X)Rである、請求項1から22のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項32】
XがC(=O)である、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
がORである、請求項31または32に記載の化合物。
【請求項34】
がC(=O)OCHである、請求項31から33のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項35】
式IIa:
【化79】

から選択される化合物、ならびにその立体異性体および薬学的に許容される塩[式中、
は、H、F、Cl、Br、I、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)NR、NR、C〜Cアルキル、C〜Cアリール、C〜C炭素環、5〜8員のヘテロシクリルおよび5〜8員のヘテロアリールから選択され、該アルキル、アリール、炭素環、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、R、−OR、−COOR、−C(=O)NR、−N(R)C(=O)Rおよび−NRから選択される1個または複数の基で場合によって置換されており、
は、H、F、Cl、Br、I、CF、NHおよびC〜Cアルキルから独立に選択される1〜3個の置換基であり、
は、H、F、Cl、Br、I、−NRおよび−ORから選択され、
は、H、F、Cl、Br、IおよびC〜Cアルキルから選択され、該アルキルは、−NRまたは−ORで場合によって置換されており、
およびRは、H、C〜Cアルキルおよび−(CR−ヘテロアリールから選択され、該ヘテロアリールは5〜8員を有し、該アルキルまたはヘテロアリールは、−(CRNRまたは−(CRORで場合によって置換されているか、あるいは
およびRは、それらが結合した窒素と一緒になって、場合によって置換されている5〜8員の複素環または5〜8員のヘテロアリールを形成し、該複素環またはヘテロアリールは、C〜Cアルキル、−(CRNRまたは−(CRORで場合によって置換されており、
およびRは、HまたはC〜Cアルキルから独立に選択され、該アルキルは、−NRまたは−ORで場合によって置換されているか、あるいは
およびRは、それらが結合した窒素と一緒になって、場合によって置換されている5〜8員の複素環または5〜8員のヘテロアリールを形成し、該複素環またはヘテロアリールは、C〜Cアルキル、−(CRNRまたは−(CRORで場合によって置換されており、
およびRは、H、C〜Cアルキル、−C(=O)R、−C(=O)OR、−S(O)NRであり、該アルキルは、−NRまたは−ORで場合によって置換されており、
およびRは、HまたはC〜Cアルキルから独立に選択され、
およびRは、H、F、Cl、Br、I、OH、C(=O)OHまたはC〜Cアルキルであるか、あるいは
およびRは、それらが結合した原子と一緒になって、場合によって置換されている5〜8員の複素環または5〜8員のヘテロアリールを形成し、該複素環またはヘテロアリールは、F、Cl、Br、IまたはC〜Cアルキルで場合によって置換されており、
tは、0、1、2、3または4である]。
【請求項36】
式II:
【化80】

を有する請求項35に記載の化合物、ならびにその立体異性体および薬学的に許容される塩。
【請求項37】
式IIIa:
【化81】

から選択される化合物、ならびにその立体異性体および薬学的に許容される塩[式中、
は、H、F、Cl、Br、I、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)NR、NR、C〜Cアルキル、C〜Cアリール、C〜C炭素環、5〜8員のヘテロシクリルおよび5〜8員のヘテロアリールから選択され、該アルキル、アリール、炭素環、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、R、−OR、−COOR、−C(=O)NR、−N(R)C(=O)Rおよび−NRから選択される1個または複数の基で場合によって置換されており、
は、H、F、Cl、Br、I、CF、NHおよびC〜Cアルキルから独立に選択される1〜3個の置換基であり、
は、H、F、Cl、Br、I、−NRおよび−ORから選択され、
は、H、F、Cl、Br、IおよびC〜Cアルキルから選択され、該アルキルは、−NRまたは−ORで場合によって置換されており、
およびRは、H、C〜Cアルキルおよび−(CR−ヘテロアリールから選択され、該ヘテロアリールは5〜8員を有し、該アルキルまたはヘテロアリールは、−(CRNRまたは−(CRORで場合によって置換されているか、あるいは
およびRは、それらが結合した窒素と一緒になって、場合によって置換されている5〜8員の複素環または5〜8員のヘテロアリールを形成し、該複素環またはヘテロアリールは、C〜Cアルキル、−(CRNRまたは−(CRORで場合によって置換されており、
およびRは、HまたはC〜Cアルキルから独立に選択され、該アルキルは、−NRまたは−ORで場合によって置換されているか、あるいは
およびRは、それらが結合した窒素と一緒になって、場合によって置換されている5〜8員の複素環または5〜8員のヘテロアリールを形成し、該複素環またはヘテロアリールは、C〜Cアルキル、−(CRNRまたは−(CRORで場合によって置換されており、
およびRは、H、C〜Cアルキル、−C(=O)R、−C(=O)OR、−S(O)NRであり、該アルキルは、−NRまたは−ORで場合によって置換されており、
およびRは、HまたはC〜Cアルキルから独立に選択され、
およびRは、H、F、Cl、Br、I、OH、C(=O)OHまたはC〜Cアルキルであるか、あるいは
およびRは、それらが結合した原子と一緒になって、場合によって置換されている5〜8員の複素環または5〜8員のヘテロアリールを形成し、該複素環またはヘテロアリールは、F、Cl、Br、IまたはC〜Cアルキルで場合によって置換されており、
tは、0、1、2、3または4である]。
【請求項38】
式III:
【化82】

を有する請求項37に記載の化合物、ならびにその立体異性体および薬学的に許容される塩。
【請求項39】
Rafキナーゼによって変調される疾患または障害を予防または治療する方法であって、そのような治療を必要とする哺乳動物に、有効量の請求項1から38に記載の化合物を投与するステップを含む方法。
【請求項40】
癌を予防または治療する方法であって、そのような治療を必要とする哺乳動物に、有効量の請求項1から38に記載の化合物を、単独で、または抗癌特性を有する一種もしくは複数のさらなる化合物と組み合わせて投与するステップを含む方法。
【請求項41】
哺乳動物における過剰増殖性疾患を治療する方法であって、治療有効量の請求項1から38に記載の化合物を該哺乳動物に投与するステップを含む方法。
【請求項42】
過剰増殖性疾患の治療のための薬剤の製造における、請求項1から38に記載の化合物の使用。
【請求項43】
請求項1から38に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩と、薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む医薬組成物。
【請求項44】
式5:
【化83】

[式中、Rは、H、F、Cl、Br、I、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシである]の化合物を調製するための方法であって、
(a)式1:
【化84】

の置換2−ニトロトルエンをニトロ化試薬と反応させて、式2:
【化85】

の置換2,6−ジニトロトルエンを得るステップと、
(b)式2の置換2,6−ジニトロトルエンを選択的に還元して、式3:
【化86】

のアミノトルエンを得るステップと、
(c)式3のアミノトルエンを、式4:
【化87】

の対応するニトロインダゾールに変換するステップと、
(d)式4のニトロインダゾールを還元して、式5の6−置換インダゾールを得るステップと
を含む方法。

【公表番号】特表2010−502650(P2010−502650A)
【公表日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−526936(P2009−526936)
【出願日】平成19年8月31日(2007.8.31)
【国際出願番号】PCT/US2007/077411
【国際公開番号】WO2008/028141
【国際公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願人】(504344509)アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド (87)
【Fターム(参考)】