説明

SAW共振片、SAW共振子

【課題】SAW共振片、SAW共振子、及びこれらの製造方法を提供する。
【解決手段】圧電基板14上において、一対のSAW素子18(19)と、前記一対のSAW素子18(19)の出力側にそれぞれ接続した一対の出力端子32(33)と、前記一対のSAW素子18(19)のそれぞれ入力側に共通に接続した入力端子28と、を形成したSAW共振片12であって、前記一対のSAW素子18(19)は、入力側を互いに対向させ、SAW素子18、19の中心位置が前記圧電基板14のSAWの伝播方向の中心線で線対称となる位置に配置し、前記一対の出力端子32(33)は、前記線対称となる位置に形成し、前記入力端子28は、前記線対称の中心線16上に形成してなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、SAW共振子に関し、特に一枚の圧電基板に複数のSAW素子を搭載したSAW共振子の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、弾性表面波(Surface Acoustic Wave、以下SAWと称す)を用いたSAWデバイスの小型化、または部品点数の削減を図るため、一枚の圧電基板上に複数のSAW素子を配設する場合がある。特許文献1において一枚の圧電基板上にSAWフィルタが複数、互いに中心周波数を異ならせて設けられ、前記複数のSAWフィルタの入力端及び出力端の少なくとも一方が共通化されているSAWフィルタが開示されている。特許文献1に係るSAWフィルタにおいては、SAW素子の配置及び結線は比較的自由な形態で行われている。
【特許文献1】特開2003−289234号公報
【特許文献2】特開2005−136938号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一方で、発振を目的としたSAW共振子についても、その小型化、または部品点数の削減を目的として、同一の共振周波数を持った互いに並列に接続されたSAW素子を一枚の圧電基板上に形成する場合がある。
【0004】
しかし、本来同一の共振周波数となるように設計したSAW共振子上のSAW素子であっても、その配置、及び配線方法が異なる場合は、SAW素子に対する寄生容量等の影響に差が生じ、共振周波数にばらつきが生じるという問題がある。さらに、前記SAW共振子はSAW共振片の裏面に接着剤を塗布し凹部を有するパッケージベースの底部へ実装されるが、特許文献2に記載のようにSAW共振片の接着剤からの応力を緩和させる目的で、SAW共振片の長辺の一端にのみ接着剤を塗布することがなされる。しかしながら、同一基板に複数のSAW素子を形成したSAW共振子において、接着剤の塗布位置のSAW素子からの距離がSAW素子ごとに異なると、SAW素子に対する応力に差が生じるため、これが原因で共振周波数にばらつきが生じるという問題がある。
【0005】
そこで本発明は上記問題に着目し、同一基板に複数のSAW素子を配置しても共振周波数のばらつきを抑制するSAW共振片、SAW共振子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]圧電基板上において、一対のSAW素子と、前記一対のSAW素子の出力側にそれぞれ接続した一対の出力端子と、前記一対のSAW素子のそれぞれ入力側に共通に接続した入力端子と、を形成したSAW共振片であって、前記一対のSAW素子は、入力側を互いに対向させ、各SAW素子の中心位置が前記圧電基板のSAWの伝播方向の中心線で線対称となる位置に配置し、前記一対の出力端子は、前記中心線で線対称となる位置に形成し、前記入力端子は、前記中心線上に形成し、たことを特徴とするSAW共振片。
【0007】
上記構成により、一対のSAW素子は圧電基板上において配置及び配線が線対称の関係になる。よって、SAW素子に対する寄生容量等の寄与は一致するため、本来設計された
共振周波数からズレが生じたとしても、ズレの量は互いに等しいので、実効的な共振周波数にばらつきが生じることのないSAW共振片となる。
【0008】
[適用例2]前記一対のSAW素子は、その長手方向を前記圧電基板の長辺と平行に形成し、前記一対の出力端子及び前記入力端子を前記長辺の一端に形成し、前記入力端子を前記一端に形成したことを特徴とする適用例1に記載のSAW共振片。
上記構成により、SAW素子の長手方向を圧電基板の長辺と平行な方向に配置したため、圧電基板を小型化することが可能なSAW共振片となる。
【0009】
[適用例3]適用例2に記載のSAW共振片の前記一対の出力端子、及び/もしくは、前記入力端子の位置に対応する裏面の位置であり、且つ、前記SAW素子と平面視で重複しない位置に接着剤を塗布して、前記SAW共振片をパッケージに対して片持ち支持状態で接着して形成したことを特徴とするSAW共振子。
【0010】
上記構成により、SAW素子から接着剤の塗布位置が離れることになるので、接着剤のSAW素子に対する応力を抑制することが可能であるとともに、各SAW素子に対する接着剤からの応力が等しくなるため、各SAW素子に対する寄生容量等の寄与が等しい状態を維持し、SAW素子の実効的な共振周波数にばらつきが生じることのないSAW共振子となる。
【0011】
[適用例4]圧電基板上に、第1のSAW素子と第2のSAW素子とを形成し、入力端子及び出力端子のいずれか一方を共通化したSAW共振片において、
前記第1のSAW素子及び前記第2のSAW素子は、それぞれ互いに間挿し合う複数本の電極指を有する一対のくし型電極が形成されており、前記第1のSAW素子及び前記第2のSAW素子はSAWの伝播方向に対して垂直な方向に並列に配置され、前記第1のSAW素子及び前記第2のSAW素子の互いに対向する内側のくし型電極同士は共通接続されると共に第1の端子に接続され、前記第1のSAW素子の外側のくし型電極は第2の端子に接続され、前記第2のSAW素子の外側のくし型電極は第3の端子に接続され、前記第1の端子は圧電基板のSAWの伝播方向の中心線上に配置され、前記第2の端子及び前記第3の端子は前記中心線に対し線対称に形成されてなることを特徴としたSAW共振片。
【0012】
上記構成により、一対のSAW素子は圧電基板上において配置が線対称の関係になる。よって、前記配置に起因する各SAW素子に対する寄生容量等の寄与は一致するため、本来設計された共振周波数からズレが生じたとしても、ズレの量は互いに等しいので、実効的な共振周波数にばらつきが生じることのないSAW共振片となる。
【0013】
[適用例5]前記SAW共振片は、前記第1のSAW素子及び前記第2のSAW素子の各々の内側のくし型電極を前記第1の端子に接続する第1の接続電極を備えており、前記第1の接続電極の一部または圧電基板のSAWの伝播方向の中心線上に形成されていることを特徴とした適用例4に記載のSAW共振片。
【0014】
これにより、各SAW素子の内側のくし型電極の配線が等価な関係となるため、くし型電極の内側の配線に起因する各SAW素子に対する寄生容量等の寄与は一致するため、本来設計された共振周波数からズレが生じたとしても、ズレの量は互いに等しいので、実効的な共振周波数にばらつきが生じることのないSAW共振片となる。
【0015】
[適用例6]前記SAW共振片は、前記第1のSAW素子の外側のくし型電極を前記第2の端子に接続する第2の接続電極と、前記第2のSAW素子の外側のくし型電極を前記第3の端子に接続する第3の接続電極を備えており、前記第2の接続電極及び前記第3の
接続電極は圧電基板のSAWの伝播方向の中心線に対し線対称に形成されてなることを特徴とした適用例4または5に記載のSAW共振片。
【0016】
これにより、各SAW素子の外側のくし型電極の配線が等価な関係となるため、くし型電極の外側の配線に起因する各SAW素子に対する寄生容量等の寄与は一致するため、本来設計された共振周波数からズレが生じたとしても、ズレの量は互いに等しいので、実効的な共振周波数にばらつきが生じることのないSAW共振片となる。
【0017】
[適用例7]前記第1の端子は入力端子であり、前記第2の端子及び前記第3の端子は出力端子であることを特徴とした適用例4乃至6のいずれか1項に記載のSAW共振片。
これにより、入力側及び出力側で等価な電気的特性を有し、実効的な共振周波数にばらつきが生じることのない一対のSAW素子を搭載したSAW共振片となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明に係るSAW共振片、SAW共振子を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0019】
本実施形態に係るSAW共振子10の側面図を図1(a)に、側面図を図1(b)に示す。
SAW共振子10は、SAW共振片12、パッケージ34、接着剤36、ワイヤ38、外部電極40を有する。SAW共振片12は、水晶、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム等から形成された矩形の圧電基板14から形成され、圧電基板14上にSAW素子18、入力端子28、出力端子32(33)等がパターニングされたものである。SAW共振片12は、圧電基板14の長辺14aの入力端子28及び出力端子32(33)形成側をパッケージ34に片持ち支持状態で接着剤36(図2参照)により固定されている。また入力端子28及び出力端子32(33)はAu等のワイヤ38によりパッケージ34の外部から内部に貫通し、パッケージ34外部にある外部機器(不図示)と接続可能な外部電極40と接続されている。
【0020】
SAW素子18(19)は、同一の共振周波数を持つものとして一対形成され、その長手方向を圧電基板14の長辺14a方向に向け、SAW素子18、19の中心が、圧電基板14の短辺14bを等分し長辺14a方向(SAWの伝播方向)に延びる中心線16を基準として、互いに線対称の位置となるように配設されている。
【0021】
SAW素子18(19)は、圧電基板16上に弾性表面波を発生させる第1IDT(Inter Digital Transducer)電極20(21)、第2IDT電極22(23)、及び弾性表面波を反射する反射器24(25)とから構成される。
【0022】
SAW素子18(19)において、グレーティング型の反射器24(25)は、互いに対向するように圧電基板14上の長辺14a方向に並べられて一対で配設されている。そして反射器24(25)との間に音響的に共振空洞が形成され、この空洞内に弾性表面波の定在波が発生する。この定在波と結合するように櫛型の第1IDT電極20(21)、第2IDT電極22(23)を配置するとSAW素子18(19)となる。第1IDT電極20(21)と第2IDT電極22(23)は互いに櫛を交えるように対向して配設されている。ここで、SAW素子18(19)の共振周波数をf、その波長をλ、弾性表面波の速度をVとすると、λ=V/fとなる。このため、反射器24(25)のグレーティング間隔はλ/2、各IDT電極の櫛の間隔はλとしている。
【0023】
そしてSAW素子18の第1IDT電極20は他方のSAW素子19の第1IDT電極21と対向しつつT型の第1の接続電極26を介して互いに接続され、入力端子28に接続されている。また第2IDT電極22(23)は第2の接続電極30又は第3の接続電極31により出力端子32(33)に接続されている。
【0024】
T型の第1の接続電極26は、圧電基板14の短辺14b方向で線対称となる位置に配置され、圧電基板14の短辺方向14bに延びる部分の端部がそれぞれ第1IDT電極20、第1IDT電極21に接続されている。一方、圧電基板14の長辺14a方向に延びる第1の接続電極26の部分は、前記線対称の中心線16上に形成され、その端部に入力端子28が配設されている。
【0025】
L型の第2及び第3の接続電極30(31)は、圧電基板14上で前記線対称の関係となるように一対で配設されている。圧電基板14の短辺14b方向に延びる第2及び第3の接続電極30(31)の部分は第2IDT電極22(23)に接続されている。圧電基板14の長辺14a方向に延びる第2及び第3の接続電極30(31)の部分の端部には出力端子32(33)が配設されている。そして入力端子28及び出力端子32(33)は圧電基板14の短辺14b方向に一直線上に並んで配設されている。
【0026】
このようにSAW共振片12において、SAW素子18(19)、第1の接続電極26、第2及び第3の接続電極30(31)、入力端子28、出力端子32(33)を圧電基板14上に配設することにより、一対のSAW素子18(19)は圧電基板14上において配置及び配線が線対称の関係になる。よって、SAW素子18(19)に対する寄生容量等の寄与は一致するため、本来設計された共振周波数からズレが生じたとしても、ズレの量は互いに等しいので、実効的な共振周波数にばらつきが生じることはなく、等価な周波数特性を有するSAW素子18及びSAW素子19を搭載したSAW共振片12となる。さらにSAW素子18(19)の長手方向を圧電基板14の長辺14aと平行な方向に配置したため、圧電基板14を小型化することが可能なSAW共振片となる。
【0027】
次に上述のSAW共振片12を用いたSAW共振子10について述べる。SAW共振子10はSAW共振片12を、接着剤36によりパッケージ34に接着して形成されるが、以下の4通りの接着パターンがある。
【0028】
図2(a)〜(d)にSAW共振片12の接着パターンを示す。接着パターンは全て圧電基板14上の中心線16を基準とした線対称な関係を有している。図2(a)において、接着剤36は、SAW素子18(19)等が形成された面の裏面であって、平面視して入力端子28と重なる位置(1箇所)に塗布されている。この接着パターンの場合、SAW素子18(19)までの距離も確保されるのみならず、接着面積が小さいのでSAW素子18(19)に対する応力は図2中最も小さく押さえることができる。また圧電基板14の入力端子28領域のパッケージ34側への剛性がある程度得られるため、入力端子28へのワイヤ38の接続が容易となる。図2(b)において、接着剤36は平面視して出力端子32(33)と重なる位置(2箇所)に塗布されている。この場合、圧電基板14の出力端子32(33)領域のパッケージ34側への剛性がある程度得られるため、出力端子32(33)へのワイヤ38の接続が容易となる。図2(c)において接着剤36は、平面視して入力端子28(1箇所)、及び出力端子32(33)と重なる位置(2箇所)に塗布されている。この場合、圧電基板14の入力端子28領域及び出力端子32(33)領域のパッケージ34側への剛性がある程度得られるため、入力端子28及び出力端子32(33)へのワイヤ38の接続が容易となる。図2(d)においては、接着剤36は平面視して出力端子32(33)と重なる位置(2箇所)と、入力端子28と重なる位置からSAW素子側18(19)であって、前記2箇所にある接着剤36とオーバーラップ可能な位置(1箇所)に塗布されている。図2(a)〜(c)の場合は接着剤36の接
着パターンが直線的であったのに対し、図2(d)の場合は圧電基板14の長辺14a方向にも延び、接着パターンが平面的になっているので図2において最も耐衝撃性の優れた接着パターンとなる。また図2(a)〜(d)のいずれの場合においても、平面視して接着剤36をSAW素子18(19)と重複しないように形成している。
【0029】
上述のような接着パターンとすることにより、SAW素子18(19)から接着剤36の塗布位置が離れることになるので、接着剤36のSAW素子18(19)に対する応力を抑制することが可能であるとともに、SAW素子18、SAW素子19に対する接着剤36からの応力が等しくなるため、各SAW素子に対する寄生容量等の寄与が等しい状態を維持し、SAW素子18(19)の実効的な共振周波数にばらつきが生じることのないSAW共振子10となる。
【0030】
以上の実施例においては、入力端を共通にし、出力端を独立に形成した場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、入力端を独立に形成し、出力端を共通化したSAW共振片、SAW共振子においても適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本実施形態に係るSAW共振子を示す模式図である。
【図2】本実施形態に係るSAW共振片の接着パターンを示す図である。
【符号の説明】
【0032】
10………SAW共振子、12………SAW共振片、14………圧電基板、16………中心線、18………SAW素子、20………第1IDT電極、22………第2IDT電極、24………反射器、26………接続電極、28………入力端子、30………接続電極、32………出力端子、34………パッケージ、36………接着剤、38………ワイヤ、40………外部電極、42………圧電素板、44………フォトレジスト、46………枠部、48………連結部、50………フォトマスク、52………マスク、54………金属膜。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧電基板上において、一対のSAW素子と、前記一対のSAW素子の出力側にそれぞれ接続した一対の出力端子と、前記一対のSAW素子のそれぞれ入力側に共通に接続した入力端子と、を形成したSAW共振片であって、
前記一対のSAW素子は、入力側を互いに対向させ、各SAW素子の中心位置が前記圧電基板のSAWの伝播方向の中心線で線対称となる位置に配置し、
前記一対の出力端子は、前記中心線で線対称となる位置に形成し、
前記入力端子は、前記中心線上に形成し、たことを特徴とするSAW共振片。
【請求項2】
前記一対のSAW素子は、その長手方向を前記圧電基板の長辺と平行に形成し、前記一対の出力端子及び前記入力端子を前記長辺の一端に形成し、前記入力端子を前記一端に形成したことを特徴とする請求項1に記載のSAW共振片。
【請求項3】
請求項2に記載のSAW共振片の前記一対の出力端子、及び/もしくは、前記入力端子の位置に対応する裏面の位置であり、且つ、前記SAW素子と平面視で重複しない位置に接着剤を塗布して、前記SAW共振片をパッケージに対して片持ち支持状態で接着して形成したことを特徴とするSAW共振子。
【請求項4】
圧電基板上に、第1のSAW素子と第2のSAW素子とを形成し、入力端子及び出力端子のいずれか一方を共通化したSAW共振片において、
前記第1のSAW素子及び前記第2のSAW素子は、それぞれ互いに間挿し合う複数本の電極指を有する一対のくし型電極が形成されており、
前記第1のSAW素子及び前記第2のSAW素子はSAWの伝播方向に対して垂直な方向に並列に配置され、前記第1のSAW素子及び前記第2のSAW素子の互いに対向する内側のくし型電極同士は共通接続されると共に第1の端子に接続され、
前記第1のSAW素子の外側のくし型電極は第2の端子に接続され、前記第2のSAW素子の外側のくし型電極は第3の端子に接続され、
前記第1の端子は圧電基板のSAWの伝播方向の中心線上に配置され、前記第2の端子及び前記第3の端子は前記中心線に対し線対称に形成されてなることを特徴としたSAW共振片。
【請求項5】
前記SAW共振片は、前記第1のSAW素子及び前記第2のSAW素子の各々の内側のくし型電極を前記第1の端子に接続する第1の接続電極を備えており、前記第1の接続電極の一部または圧電基板のSAWの伝播方向の中心線上に形成されていることを特徴とした請求項4に記載のSAW共振片。
【請求項6】
前記SAW共振片は、前記第1のSAW素子の外側のくし型電極を前記第2の端子に接続する第2の接続電極と、前記第2のSAW素子の外側のくし型電極を前記第3の端子に接続する第3の接続電極を備えており、前記第2の接続電極及び前記第3の接続電極は圧電基板のSAWの伝播方向の中心線に対し線対称に形成されてなることを特徴とした請求項4または5に記載のSAW共振片。
【請求項7】
前記第1の端子は入力端子であり、前記第2の端子及び前記第3の端子は出力端子であることを特徴とした請求項4乃至6のいずれか1項に記載のSAW共振片。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2010−103670(P2010−103670A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−271732(P2008−271732)
【出願日】平成20年10月22日(2008.10.22)
【出願人】(000003104)エプソントヨコム株式会社 (1,528)
【Fターム(参考)】