説明

TRPV1アゴニストの投与のための方法および組成物

カプサイシン等のTRPV1アゴニストと溶媒系を含む組成物が提供される。本組成物の局所的な適用は皮膚および上皮へのアゴニストの迅速な送達をもたらす。対象中の侵害受容性神経線維機能の減少およびカプサイシン応答性条件の治療のための組成物を使用する方法も提供される。本発明は、哺乳動物の皮膚または粘膜表面の1cm領域下にある表皮および真皮にTRPV1アゴニストを送達する方法であって、該領域を、TRPV1アゴニストおよび少なくとも一つの浸透増強剤を含有する組成物と接触させる工程を包含し、ここで、該接触工程の30分後に少なくとも約3ナノモルの該TRPV1アゴニストが表皮および真皮に保持される方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
哺乳動物の皮膚または粘膜表面の1cm領域下にある表皮および真皮にTRPV1アゴニストを送達する方法であって、該領域を、TRPV1アゴニストおよび少なくとも一つの浸透増強剤を含有する組成物と接触させる工程を包含し、ここで、該接触工程の30分後に少なくとも約3ナノモルの該TRPV1アゴニストが表皮および真皮に保持される、方法。
【請求項2】
前記接触工程の15分後に、少なくとも約3ナノモルのTRPV1アゴニストが表皮および真皮に保持される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
少なくとも約32ナノモルが保持される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも約49ナノモルが保持される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
少なくとも約65ナノモルが保持される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
少なくとも約16ナノモルが保持される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記TRPV1アゴニストがカプサイシンである、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記接触される領域が皮膚である、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記哺乳動物がヒトである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ヒトがカプサイシン応答状態に罹患している、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記表皮および真皮の機能的侵害受容性神経線維の密度が、前記接触工程後2〜7日で測定した場合に、少なくとも約20%減少する、請求項2に記載の方法。
【請求項12】
前記組成物が、マウス皮膚吸収アッセイで測定した場合、少なくとも約3ナノモルのアゴニストを皮膚に送達する、請求項2に記載の方法。
【請求項13】
前記組成物が、エーテル、エステル、アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪アルコール、ポリオール、テルペンおよびアミンからなる群より選択される浸透増強剤を含有する、請求項2に記載の方法。
【請求項14】
被験体の選択された領域中の機能的侵害受容性神経線維の密度を減少させる方法であって、該方法は、該領域を、TRPV1アゴニストおよび一種以上の浸透増強剤を含有する即時送達組成物と接触させる工程を包含し、該組成物は、マウス皮膚吸収アッセイで測定した場合、少なくとも約3ナノモルのアゴニストを皮膚に送達する、方法。
【請求項15】
被験体の選択された領域中の機能的侵害受容性神経線維の密度を減少させる方法であって、該方法は、該領域を、TRPV1アゴニスト、および一種以上の浸透増強剤を含む溶媒系を含有する組成物と接触させる工程を包含し、該組成物は、マウス皮膚吸収アッセイで測定した場合、少なくとも約3ナノモルのアゴニストを皮膚に送達し、そして少なくとも約5μlの組成物が該領域の各1cmに約15分間以内に送達される、方法。
【請求項16】
前記選択された領域が皮膚または粘膜の表面上にある、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記組成物が少なくとも約6ナノモルのアゴニストを皮膚に送達する、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記組成物が少なくとも約16ナノモルを皮膚に送達する、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記組成物が少なくとも約32ナノモルを皮膚に送達する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記組成物が少なくとも約49ナノモルを皮膚に送達する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記組成物が少なくとも約65ナノモルのアゴニストを皮膚に送達する、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記組成物が約5ナノモル〜約290ナノモルのアゴニストを皮膚に送達する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記接触工程の沈着効果がマウス皮膚吸収アッセイで測定した場合に約0.25未満である、請求項14に記載の方法。
【請求項24】
前記沈着効果が約0.1未満である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記沈着効果が約0.02未満である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記沈着効果が約0.001未満である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記沈着効果が約0.001〜約0.25の範囲内である、請求項14に記載の方法。
【請求項28】
前記接触工程の分布効果が、マウス皮膚吸収アッセイで測定し場合に0.5〜2の範囲内である、請求項14に記載の方法。
【請求項29】
前記組成物がTRPV1アゴニストおよび溶媒系を含有し、浸透増強剤が該溶媒系の少なくとも20%(v/v)を構成する、請求項14に記載の方法。
【請求項30】
浸透増強剤が前記溶媒系の少なくとも50%(v/v)を構成する、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
浸透増強剤が前記溶媒系の少なくとも90%(v/v)を構成する、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
浸透増強剤が前記溶媒系の少なくとも95%(v/v)を構成する、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記溶媒系が、エーテル、エステル、アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪アルコール、ポリオール、テルペンおよびアミンからなる群より選択された浸透増強剤を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項34】
前記溶媒系が脂肪アルコールおよびテルペンからなる群より選択される浸透増強剤を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項35】
前記溶媒系が1−メントン、ジメチルイソソルビド、カプリルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ブチレングリコール、吉草酸、ペラルゴン酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリル酸、オレイン酸、イソ吉草酸、イソプロピルブチレート、イソプロピルヘキサノエート、ブチルアセテート、メチルアセテート、メチルバレレート、エチルオレエート、ポロキサマー、d−ピペリトン、メチルノネン酸、メチルノネンアルコール、およびd−プレゴンからなる群より選択される浸透増強剤を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項36】
前記組成物が前記TRPV1アゴニストを0.05%(w/v)〜60%(w/v)の濃度で含有する、請求項14に記載の方法。
【請求項37】
前記TRPV1アゴニストがバニロイドである、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記TRPV1アゴニストがカプサイシンである、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記組成物が前記TRPV1アゴニストを1%(w/v)〜20%(w/v)の濃度で含有する、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
前記被験体がヒトである、請求項14に記載の方法。
【請求項41】
前記接触工程が局所適用または点滴注入による、請求項14に記載の方法。
【請求項42】
前記組成物の哺乳動物の皮膚への15分間の適用が、機能的侵害受容性神経線維の密度の少なくとも約50%の低下をもたらし、該哺乳動物は、マウスまたはヒトからなる群より選択される、請求項14に記載の方法。
【請求項43】
前記被験体がヒトである、請求項14に記載の方法。
【請求項44】
前記被験体がカプサイシン応答状態に罹患している、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記カプサイシン応答状態が神経障害性疼痛、侵害受容性と神経障害性との混合病因により生じる疼痛、炎症性痛覚過敏症、慢性外陰病変、間質性膀胱炎、過活動膀胱、前立腺過形成、鼻炎、直腸過敏症、口内焼灼感症候群、口腔粘膜炎、ヘルペス、前立腺肥大、皮膚炎、掻痒、疥癬、耳鳴り、乾癬、いぼ、皮膚癌、頭痛、またはしわである、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
TRPV1アゴニストおよび少なくとも一種の浸透増強剤を含有する組成物の非閉塞投与または非付着投与を包含する被験体中のカプサイシン応答状態を処置する方法であって、該組成物が、マウス皮膚吸収アッセイで測定した場合に、皮膚に少なくとも約3ナノモルのアゴニストを送達する、方法。
【請求項47】
TRPV1アゴニストおよび少なくとも二種の浸透増強剤を含有する組成物の投与を包含する被験体中のカプサイシン応答状態を処置する方法であって、該組成物が、マウス皮膚吸収アッセイで測定した場合に、皮膚に少なくとも約3ナノモルのアゴニストを送達する、方法。
【請求項48】
前記組成物が皮膚、粘膜または内皮の表面上の領域に適用される、請求項46に記載の方法。
【請求項49】
前記組成物が少なくとも約6ナノモルのアゴニストを皮膚に送達する、請求項46に記載の方法。
【請求項50】
前記組成物が少なくとも約16ナノモルを皮膚に送達する、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記組成物が少なくとも約32ナノモルを皮膚に送達する、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記組成物が少なくとも約49ナノモルを皮膚に送達する、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記組成物が少なくとも約65ナノモルのアゴニストを皮膚に送達する、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記組成物が約5ナノモル〜約290ナノモルのアゴニストを皮膚に送達する、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記接触工程の沈着効果がマウス皮膚吸収アッセイで測定した場合に、約0.25未満である、請求項46に記載の方法。
【請求項56】
前記沈着効果が約0.1未満である、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記沈着効果が約0.02未満である、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記沈着効果が約0.001未満である、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記沈着効果が約0.001〜約0.25の範囲内である、請求項55に記載の方法。
【請求項60】
前記接触工程の分布効果が、マウス皮膚吸収アッセイで測定した場合に、0.5〜2の範囲内である、請求項46に記載の方法。
【請求項61】
前記組成物がTRPV1アゴニストおよび溶媒系を含有し、浸透増強剤が該溶媒系の少なくとも20%(v/v)を構成する、請求項46に記載の方法。
【請求項62】
浸透増強剤が前記溶媒系の少なくとも50%(v/v)を構成する、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
浸透増強剤が前記溶媒系の少なくとも90%(v/v)を構成する、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
浸透増強剤が前記溶媒系の少なくとも95%(v/v)を構成する、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記溶媒系が、エーテル、エステル、アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪アルコール、ポリオール、テルペンおよびアミンからなる群より選択された浸透増強剤を含む、請求項46に記載の方法。
【請求項66】
前記溶媒系が脂肪アルコールおよびテルペンからなる群より選択される浸透増強剤を含む、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記溶媒系が1−メントン、ジメチルイソソルビド、カプリルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ブチレングリコール、吉草酸、ペラルゴン酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリル酸、オレイン酸、イソ吉草酸、イソプロピルブチレート、イソプロピルヘキサノエート、ブチルアセテート、メチルアセテート、メチルバレレート、エチルオレエート、ポロキサマー、d−ピペリトン、メチルノネン酸、メチルノネンアルコール、およびd−プレゴンからなる群より選択される浸透増強剤を含む、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記組成物が前記TRPV1アゴニストを0.05%(w/v)〜60%(w/v)の濃度で含有する、請求項46に記載の方法。
【請求項69】
前記TRPV1アゴニストがバニロイドである、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記TRPV1アゴニストがカプサイシンである、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記組成物が前記TRPV1アゴニストを1%(w/v)〜20%(w/v)の濃度で含有する、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記組成物の哺乳動物の皮膚への15分間の適用が、前記接触工程の2〜7日後に測定した場合に機能的侵害受容性神経線維の密度の少なくとも約20%の低下を生じる、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記組成物の哺乳動物の皮膚への15分間の適用が、前記接触工程の7日後に測定した場合に機能的侵害受容性神経線維の密度の少なくとも約50%の低下を生じる、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記領域下の上皮および真皮における機能的侵害受容性神経線維の密度が、前記接触工程の7日後に測定した場合に少なくとも約20%低下する、請求項14に記載の方法。
【請求項75】
前記組成物が局所的に投与される、請求項46に記載の方法。
【請求項76】
前記組成物が点滴注入により投与される、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記組成物が注射により投与される、請求項46に記載の方法。
【請求項78】
前記組成物がマイクロエマルジョンの形態で投与される、請求項46に記載の方法。
【請求項79】
前記カプサイシン応答状態が神経障害性疼痛、侵害受容性と神経障害性との混合病因により生じる疼痛、炎症性痛覚過敏症、慢性外陰病変、間質性膀胱炎、過活動膀胱、前立腺過形成、鼻炎、直腸過敏症、口内焼灼感症候群、口腔粘膜炎、ヘルペス、前立腺肥大、皮膚炎、掻痒、疥癬、耳鳴り、乾癬、いぼ、皮膚癌、頭痛、またはしわである、請求項46に記載の方法。
【請求項80】
前記神経障害性疼痛が、糖尿病ニューロパシー、ポストヘルペス神経痛、HIV/AIDS、外傷性傷害、複合領域疼痛症候群、三叉神経痛、先端紅痛症および幻想痛と関連する、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
組成物の一回または二回の適用が持続性の軽減を提供する、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
前記組成物の一回の適用が持続性の軽減を提供する、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
前記組成物が皮膚の表面の領域に投与され、投与後に該領域が洗浄されて残留するアゴニストを完全に除去する、請求項46に記載の方法。
【請求項84】
前記領域が少なくとも60%(w/w)のポリエチレングリコールを含有する組成物を用いて洗浄される、請求項83に記載の方法。
【請求項85】
治療効果量のTRPV1アゴニストおよび一種以上の浸透増強剤および必要に応じて一種以上のさらなる治療活性物質を含有する薬学的組成物であって、ここで、該組成物が、マウス皮膚吸収アッセイにおいて測定した場合に少なくとも約3ナノモルのアゴニストを皮膚に送達し、該薬学的組成物が、被験体に投与するために適切な形態である、薬学的組成物。
【請求項86】
治療効果量のTRPV1アゴニストおよび一種以上の浸透増強剤および必要に応じて一種以上のさらなる治療活性物質を含有する薬学的組成物であって、ここで、該組成物が、マウス皮膚吸収アッセイにおいて測定した場合に少なくとも約3ナノモルのアゴニストを皮膚に送達し、但し、TRPV1アゴニストがカプサイシンである場合、カプサイシン濃度は0.05%より高く、そして20%未満である、薬学的組成物。
【請求項87】
二種以上の浸透増強剤を含有する、請求項85に記載の組成物。
【請求項88】
TRPV1アゴニストおよび必要に応じて一種以上のさらなる治療活性物質を、一種以上の浸透増強剤を含む溶媒系に含み、ここで、該一種以上の浸透増強剤はひとまとめにして、該溶媒系の少なくとも約50%(v/v)を構成する、請求項85に記載の組成物。
【請求項89】
前記一種以上の浸透増強剤はひとまとめにして、前記溶媒系の少なくとも約75%(v/v)を構成する、請求項88に記載の組成物。
【請求項90】
前記一種以上の浸透増強剤はひとまとめにして、前記溶媒系の少なくとも約95%(v/v)を構成する、請求項89に記載の組成物。
【請求項91】
マウス皮膚吸収アッセイで測定した場合、少なくとも約3ナノモルのアゴニストを皮膚に送達する、請求項85に記載の組成物。
【請求項92】
少なくとも約3ナノモルのアゴニストを0.25未満の沈着効果で皮膚に送達する、請求項91に記載の組成物。
【請求項93】
前記TRPV1アゴニストがカプサイシンである、請求項85に記載の組成物。
【請求項94】
1%〜15%のカプサイシンを含有する、請求項93に記載の組成物。
【請求項95】
局所麻酔薬を含有する、請求項85に記載の組成物。
【請求項96】
請求項85に記載の組成物を投与する工程を包含する、被験体中のカプサイシン応答状態を処置する、方法。
【請求項97】
マイクロエマルジョンに含まれる、請求項85に記載の組成物。
【請求項98】
カプサイシン応答状態を処置するためのシステムであって、該システムは、請求項85に記載の組成物、および処方物を皮膚または粘膜表面に適用するための非閉塞性、かつ/または、非付着性の塗布デバイスを備える、システム。
【請求項99】
前記塗布デバイスは前記組成物で前充填されている、請求項98に記載のシステム。
【請求項100】
前記組成物は、前記装置とは別個の容器に含まれる、請求項98に記載のシステム。
【請求項101】
使用者が前記塗布デバイス内の組成物の量を決定する工程を補助するための測定指標を塗布デバイスにさらに備える、請求項98に記載のシステム。
【請求項102】
前記塗布デバイスが定量噴霧エアゾール、貯蔵エネルギー定量噴霧ポンプまたは手動定量噴霧ポンプである、請求項98に記載のシステム。
【請求項103】
前記塗布デバイスがスポンジ、ブラシまたは消毒綿である、請求項98に記載のシステム。
【請求項104】
請求項98に記載のシステムおよび残留アゴニストの除去のための洗浄組成物を備える、キット。
【請求項105】
前記洗浄組成物が少なくとも約60%のポリエチレングリコールを含有する、請求項104に記載のキット。
【請求項106】
請求項98に記載の組成物を含む、TRPV1アゴニストマイクロエマルジョン。
【請求項107】
請求項106に記載のマイクロエマルジョンに身体の一部を浸漬する工程を包含する、身体の一部を冒すカプサイシン応答状態を罹患する患者を処置する、方法。
【請求項108】
前記冒された組織の領域がマイクロエマルジョンに所定の時間浸漬される、請求項107に記載の方法。
【請求項109】
請求項106のTRPV1アゴニストマイクロエマルジョンをたらいに添加する工程を包含する、治療槽を提供する方法。
【請求項110】
組織の冒された領域を受け入れることの可能なたらいを備える治療槽装置であって、該たらいは底の表面およびそこから上方に伸びる壁構造を有し、ここで、該たらいは請求項106に記載のTRPV1アゴニストマイクロエマルジョンを含有する液体を含む、治療槽装置。
【請求項111】
被験体の選択された領域における機能的侵害受容性神経線維の密度を減少させる方法であって、該方法は、該領域を請求項106に記載のTRPV1アゴニストマイクロエマルジョンに接触させる工程を包含する、方法。
【請求項112】
前記選択された領域は膀胱内皮である、請求項111に記載の方法。
【請求項113】
請求項106に記載のTRPV1アゴニストエマルジョンの投与を包含する、被験体中のカプサイシン応答状態を処置する、方法。
【請求項114】
前記カプサイシン応答状態が過活動膀胱であり、前記TRPV1アゴニストマイクロエマルジョンが膀胱に点滴注入される、請求項21に記載の方法。
【請求項115】
被験体に対するTRPV1アゴニストの治療的送達に有用な組成物を同定するための方法であって、該方法は、該組成物および該TRPV1アゴニストからなる溶液について沈着効果を決定する工程を包含し、ここで、0.2未満の沈着効果は、該組成物がTRPV1アゴニストの治療的送達に有用であることを示す、方法。
【請求項116】
前記組成物が皮膚表面に適用される場合、特定の時間の後に皮膚表皮および真皮に送達されたアゴニストの量を決定する工程をさらに包含する、請求項115に記載の方法。
【請求項117】
二種以上の組成物を、被験体へのTRPV1アゴニストの治療的送達に対する有用性に従ってランク付けするための方法であって、該方法は、該組成物および該TRPV1アゴニストまたは異なるTRPV1アゴニストからなる溶液について沈着効果を各組成物について決定する工程、各組成物について得られた値を比較する工程、および該値に従って該組成物をランク付けする工程を包含し、ここで、より低い値を有する組成物がTRPV1アゴニストの治療的送達により適しているとランク付けする、方法。
【請求項118】
カプサイシンおよびメチルノネノイルアルコールまたはメチルノネン酸を含有する、薬学的組成物。
【請求項119】
メチルノネノイルアルコールまたはメチルノネン酸を含有する組成物中の分子を塗布する工程により、皮膚または粘膜表面に塗布された分子の表皮層および皮膚層の下に入る量を増加させる、方法。
【請求項120】
前記分子が治療的に活性物質である、請求項119に記載の方法。
【請求項121】
前記分子がTRPV1アゴニストである、請求項120に記載の方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
哺乳動物の皮膚または粘膜表面の1cm領域下にある表皮および真皮にTRPV1アゴニストを送達するための組成物であって、該組成物は、TRPV1アゴニストおよび少なくとも一つの浸透増強剤を含有し、ここで、該組成物が、該領域に接触した30分後に少なくとも約3ナノモルの該TRPV1アゴニストが表皮および真皮に保持される、組成物
【請求項2】
前記組成物が、前記領域に接触した15分後に、少なくとも約3ナノモルのTRPV1アゴニストが表皮および真皮に保持される、請求項1に記載の組成物
【請求項3】
少なくとも約32ナノモルが保持される、請求項2に記載の組成物
【請求項4】
少なくとも約49ナノモルが保持される、請求項3に記載の組成物
【請求項5】
少なくとも約65ナノモルが保持される、請求項4に記載の組成物
【請求項6】
少なくとも約16ナノモルが保持される、請求項5に記載の組成物
【請求項7】
前記TRPV1アゴニストがカプサイシンである、請求項2に記載の組成物
【請求項8】
前記接触される領域が皮膚である、請求項2に記載の組成物
【請求項9】
前記哺乳動物がヒトである、請求項8に記載の組成物
【請求項10】
前記ヒトがカプサイシン応答状態に罹患している、請求項9に記載の組成物
【請求項11】
前記表皮および真皮の機能的侵害受容性神経線維の密度が、前記領域が接触した2〜7日後に測定した場合に、少なくとも約20%減少する、請求項2に記載の組成物
【請求項12】
前記組成物が、マウス皮膚吸収アッセイで測定した場合、少なくとも約3ナノモルのアゴニストを皮膚に送達するのに適している、請求項2に記載の組成物
【請求項13】
前記組成物が、エーテル、エステル、アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪アルコール、ポリオール、テルペンおよびアミンからなる群より選択される浸透増強剤を含有する、請求項2に記載の組成物
【請求項14】
被験体の選択された領域中の機能的侵害受容性神経線維の密度を減少させるための組成物であって、該組成物は、TRPV1アゴニストおよび一種以上の浸透増強剤を含有し、該組成物は、マウス皮膚吸収アッセイで測定した場合、少なくとも約3ナノモルのアゴニストを皮膚に送達するように該領域に接触される、組成物
【請求項15】
被験体の選択された領域中の機能的侵害受容性神経線維の密度を減少させるための組成物であって、該組成物は、TRPV1アゴニスト、および一種以上の浸透増強剤を含む溶媒系を含有し、該組成物は、マウス皮膚吸収アッセイで測定した場合、少なくとも約3ナノモルのアゴニストを皮膚に送達するように該領域に接触され、そして少なくとも約5μlの組成物が該領域の各1cmに約15分間以内に送達される、組成物
【請求項16】
前記選択された領域が皮膚または粘膜の表面上にある、請求項14に記載の組成物
【請求項17】
前記組成物が少なくとも約6ナノモルのアゴニストを皮膚に送達する、請求項14に記載の組成物
【請求項18】
前記組成物が少なくとも約16ナノモルを皮膚に送達する、請求項17に記載の組成物
【請求項19】
前記組成物が少なくとも約32ナノモルを皮膚に送達する、請求項18に記載の組成物
【請求項20】
前記組成物が少なくとも約49ナノモルを皮膚に送達する、請求項19に記載の組成物
【請求項21】
前記組成物が少なくとも約65ナノモルのアゴニストを皮膚に送達する、請求項20に記載の組成物
【請求項22】
前記組成物が約5ナノモル〜約290ナノモルのアゴニストを皮膚に送達する、請求項21に記載の組成物
【請求項23】
前記接触工程の沈着効果がマウス皮膚吸収アッセイで測定した場合に約0.25未満である、請求項14に記載の組成物
【請求項24】
前記沈着効果が約0.1未満である、請求項23に記載の組成物
【請求項25】
前記沈着効果が約0.02未満である、請求項24に記載の組成物
【請求項26】
前記沈着効果が約0.001未満である、請求項25に記載の組成物
【請求項27】
前記沈着効果が約0.001〜約0.25の範囲内である、請求項14に記載の組成物
【請求項28】
前記接触工程の分布効果が、マウス皮膚吸収アッセイで測定し場合に0.5〜2の範囲内である、請求項14に記載の組成物
【請求項29】
前記組成物がTRPV1アゴニストおよび溶媒系を含有し、浸透増強剤が該溶媒系の少なくとも20%(v/v)を構成する、請求項14に記載の組成物
【請求項30】
浸透増強剤が前記溶媒系の少なくとも50%(v/v)を構成する、請求項29に記載の組成物
【請求項31】
浸透増強剤が前記溶媒系の少なくとも90%(v/v)を構成する、請求項30に記載の組成物
【請求項32】
浸透増強剤が前記溶媒系の少なくとも95%(v/v)を構成する、請求項31に記載の組成物
【請求項33】
前記溶媒系が、エーテル、エステル、アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪アルコール、ポリオール、テルペンおよびアミンからなる群より選択された浸透増強剤を含む、請求項14に記載の組成物
【請求項34】
前記溶媒系が脂肪アルコールおよびテルペンからなる群より選択される浸透増強剤を含む、請求項14に記載の組成物
【請求項35】
前記溶媒系が1−メントン、ジメチルイソソルビド、カプリルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ブチレングリコール、吉草酸、ペラルゴン酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリル酸、オレイン酸、イソ吉草酸、イソプロピルブチレート、イソプロピルヘキサノエート、ブチルアセテート、メチルアセテート、メチルバレレート、エチルオレエート、ポロキサマー、d−ピペリトン、メチルノネン酸、メチルノネンアルコール、およびd−プレゴンからなる群より選択される浸透増強剤を含む、請求項14に記載の組成物
【請求項36】
前記組成物が前記TRPV1アゴニストを0.05%(w/v)〜60%(w/v)の濃度で含有する、請求項14に記載の組成物
【請求項37】
前記TRPV1アゴニストがバニロイドである、請求項36に記載の組成物
【請求項38】
前記TRPV1アゴニストがカプサイシンである、請求項37に記載の組成物
【請求項39】
前記組成物が前記TRPV1アゴニストを1%(w/v)〜20%(w/v)の濃度で含有する、請求項36に記載の組成物
【請求項40】
前記被験体がヒトである、請求項14に記載の組成物
【請求項41】
前記組成物が局所適用または点滴注入に適している、請求項14に記載の組成物
【請求項42】
前記組成物の哺乳動物の皮膚への15分間の適用が、機能的侵害受容性神経線維の密度の少なくとも約50%の低下をもたらし、該哺乳動物は、マウスまたはヒトからなる群より選択される、請求項14に記載の組成物
【請求項43】
前記被験体がヒトである、請求項14に記載の組成物
【請求項44】
前記被験体がカプサイシン応答状態に罹患している、請求項43に記載の組成物
【請求項45】
前記カプサイシン応答状態が神経障害性疼痛、侵害受容性と神経障害性との混合病因により生じる疼痛、炎症性痛覚過敏症、慢性外陰病変、間質性膀胱炎、過活動膀胱、前立腺過形成、鼻炎、直腸過敏症、口内焼灼感症候群、口腔粘膜炎、ヘルペス、前立腺肥大、皮膚炎、掻痒、疥癬、耳鳴り、乾癬、いぼ、皮膚癌、頭痛、またはしわである、請求項44に記載の組成物
【請求項46】
TRPV1アゴニストおよび少なくとも一種の浸透増強剤を含有する、被験体におけるカプサイシン応答状態を処置するための組成物であって、マウス皮膚吸収アッセイで測定した場合に、皮膚に少なくとも約3ナノモルのアゴニストを送達するために、非閉塞投与または非付着投与に適している、組成物
【請求項47】
TRPV1アゴニストおよび少なくとも二種の浸透増強剤を含有する、被験体におけるカプサイシン応答状態を処置するための組成物であって、マウス皮膚吸収アッセイで測定した場合に、皮膚に少なくとも約3ナノモルのアゴニストを送達するための該被験体への投与に適している、組成物
【請求項48】
前記組成物が皮膚、粘膜または内皮の表面上の領域への適用に適している、請求項46に記載の組成物
【請求項49】
前記組成物が少なくとも約6ナノモルのアゴニストを皮膚に送達する、請求項46に記載の組成物
【請求項50】
前記組成物が少なくとも約16ナノモルを皮膚に送達する、請求項49に記載の組成物
【請求項51】
前記組成物が少なくとも約32ナノモルを皮膚に送達する、請求項50に記載の組成物
【請求項52】
前記組成物が少なくとも約49ナノモルを皮膚に送達する、請求項51に記載の組成物
【請求項53】
前記組成物が少なくとも約65ナノモルのアゴニストを皮膚に送達する、請求項52に記載の組成物
【請求項54】
前記組成物が約5ナノモル〜約290ナノモルのアゴニストを皮膚に送達する、請求項53に記載の組成物
【請求項55】
前記接触工程の沈着効果がマウス皮膚吸収アッセイで測定した場合に、約0.25未満である、請求項46に記載の組成物
【請求項56】
前記沈着効果が約0.1未満である、請求項55に記載の組成物
【請求項57】
前記沈着効果が約0.02未満である、請求項56に記載の組成物
【請求項58】
前記沈着効果が約0.001未満である、請求項57に記載の組成物
【請求項59】
前記沈着効果が約0.001〜約0.25の範囲内である、請求項55に記載の組成物
【請求項60】
前記接触工程の分布効果が、マウス皮膚吸収アッセイで測定した場合に、0.5〜2の範囲内である、請求項46に記載の組成物
【請求項61】
前記組成物がTRPV1アゴニストおよび溶媒系を含有し、浸透増強剤が該溶媒系の少なくとも20%(v/v)を構成する、請求項46に記載の組成物
【請求項62】
浸透増強剤が前記溶媒系の少なくとも50%(v/v)を構成する、請求項61に記載の組成物
【請求項63】
浸透増強剤が前記溶媒系の少なくとも90%(v/v)を構成する、請求項62に記載の組成物
【請求項64】
浸透増強剤が前記溶媒系の少なくとも95%(v/v)を構成する、請求項63に記載の組成物
【請求項65】
前記溶媒系が、エーテル、エステル、アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪アルコール、ポリオール、テルペンおよびアミンからなる群より選択された浸透増強剤を含む、請求項46に記載の組成物
【請求項66】
前記溶媒系が脂肪アルコールおよびテルペンからなる群より選択される浸透増強剤を含む、請求項65に記載の組成物
【請求項67】
前記溶媒系が1−メントン、ジメチルイソソルビド、カプリルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ブチレングリコール、吉草酸、ペラルゴン酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリル酸、オレイン酸、イソ吉草酸、イソプロピルブチレート、イソプロピルヘキサノエート、ブチルアセテート、メチルアセテート、メチルバレレート、エチルオレエート、ポロキサマー、d−ピペリトン、メチルノネン酸、メチルノネンアルコール、およびd−プレゴンからなる群より選択される浸透増強剤を含む、請求項66に記載の組成物
【請求項68】
前記組成物が前記TRPV1アゴニストを0.05%(w/v)〜60%(w/v)の濃度で含有する、請求項46に記載の組成物
【請求項69】
前記TRPV1アゴニストがバニロイドである、請求項68に記載の組成物
【請求項70】
前記TRPV1アゴニストがカプサイシンである、請求項69に記載の組成物
【請求項71】
前記組成物が前記TRPV1アゴニストを1%(w/v)〜20%(w/v)の濃度で含有する、請求項70に記載の組成物
【請求項72】
前記組成物の哺乳動物の皮膚への15分間の適用が、該組成物が皮膚に接触された2〜7日後に測定した場合に機能的侵害受容性神経線維の密度の少なくとも約20%の低下を生じる、請求項71に記載の組成物
【請求項73】
前記組成物の哺乳動物の皮膚への15分間の適用が、該組成物が皮膚に接触された7日後に測定した場合に機能的侵害受容性神経線維の密度の少なくとも約50%の低下を生じる、請求項72に記載の組成物
【請求項74】
前記領域にある表皮および真皮における機能的侵害受容性神経線維の密度が、前記組成物が該領域に接触された7日後に測定した場合に少なくとも約20%低下する、請求項14に記載の組成物
【請求項75】
前記組成物が局所投与に適している、請求項46に記載の組成物
【請求項76】
前記組成物が点滴注入による投与に適している、請求項75に記載の組成物
【請求項77】
前記組成物が注射による投与に適している、請求項46に記載の組成物
【請求項78】
前記組成物がマイクロエマルジョンの形態での投与に適している、請求項46に記載の組成物
【請求項79】
前記カプサイシン応答状態が神経障害性疼痛、侵害受容性と神経障害性との混合病因により生じる疼痛、炎症性痛覚過敏症、慢性外陰病変、間質性膀胱炎、過活動膀胱、前立腺過形成、鼻炎、直腸過敏症、口内焼灼感症候群、口腔粘膜炎、ヘルペス、前立腺肥大、皮膚炎、掻痒、疥癬、耳鳴り、乾癬、いぼ、皮膚癌、頭痛、またはしわである、請求項46に記載の組成物
【請求項80】
前記神経障害性疼痛が、糖尿病ニューロパシー、ポストヘルペス神経痛、HIV/AIDS、外傷性傷害、複合領域疼痛症候群、三叉神経痛、先端紅痛症および幻想痛と関連する、請求項79に記載の組成物
【請求項81】
前記組成物が、持続性の軽減を提供するための一回または二回の適用に適している、請求項80に記載の組成物
【請求項82】
前記組成物が、持続性の軽減を提供するための一回の適用に適している、請求項81に記載の組成物
【請求項83】
前記組成物が皮膚の表面の領域に投与するのに適しており、投与後に該領域が洗浄されて残留するアゴニストを完全に除去する、請求項46に記載の組成物
【請求項84】
前記領域が少なくとも60%(w/w)のポリエチレングリコールを含有する組成物を用いて洗浄される、請求項83に記載の組成物
【請求項85】
治療効果量のTRPV1アゴニストおよび一種以上の浸透増強剤および必要に応じて一種以上のさらなる治療活性物質を含有する薬学的組成物であって、ここで、該組成物が、マウス皮膚吸収アッセイにおいて測定した場合に少なくとも約3ナノモルのアゴニストを皮膚に送達し、該薬学的組成物が、被験体に投与するために適切な形態である、薬学的組成物。
【請求項86】
治療効果量のTRPV1アゴニストおよび一種以上の浸透増強剤および必要に応じて一種以上のさらなる治療活性物質を含有する薬学的組成物であって、ここで、該組成物が、マウス皮膚吸収アッセイにおいて測定した場合に少なくとも約3ナノモルのアゴニストを皮膚に送達し、但し、TRPV1アゴニストがカプサイシンである場合、カプサイシン濃度は0.05%より高く、そして20%未満である、薬学的組成物。
【請求項87】
二種以上の浸透増強剤を含有する、請求項85に記載の組成物。
【請求項88】
TRPV1アゴニストおよび必要に応じて一種以上のさらなる治療活性物質を、一種以上の浸透増強剤を含む溶媒系に含み、ここで、該一種以上の浸透増強剤はひとまとめにして、該溶媒系の少なくとも約50%(v/v)を構成する、請求項85に記載の組成物。
【請求項89】
前記一種以上の浸透増強剤はひとまとめにして、前記溶媒系の少なくとも約75%(v/v)を構成する、請求項88に記載の組成物。
【請求項90】
前記一種以上の浸透増強剤はひとまとめにして、前記溶媒系の少なくとも約95%(v/v)を構成する、請求項89に記載の組成物。
【請求項91】
マウス皮膚吸収アッセイで測定した場合、少なくとも約3ナノモルのアゴニストを皮膚に送達する、請求項85に記載の組成物。
【請求項92】
少なくとも約3ナノモルのアゴニストを0.25未満の沈着効果で皮膚に送達する、請求項91に記載の組成物。
【請求項93】
前記TRPV1アゴニストがカプサイシンである、請求項85に記載の組成物。
【請求項94】
1%〜15%のカプサイシンを含有する、請求項93に記載の組成物。
【請求項95】
局所麻酔薬を含有する、請求項85に記載の組成物。
【請求項96】
請求項85に記載の組成物を含有する、被験体におけるカプサイシン応答状態を処置するための、組成物
【請求項97】
マイクロエマルジョンに含まれる、請求項85に記載の組成物。
【請求項98】
カプサイシン応答状態を処置するためのシステムであって、該システムは、請求項85に記載の組成物、および処方物を皮膚または粘膜表面に適用するための非閉塞性、かつ/または、非付着性の塗布デバイスを備える、システム。
【請求項99】
前記塗布デバイスは前記組成物で前充填されている、請求項98に記載のシステム。
【請求項100】
前記組成物は、前記デバイスとは別個の容器に含まれる、請求項98に記載のシステム。
【請求項101】
使用者が前記塗布デバイス内の組成物の量を決定する工程を補助するための測定指標を塗布デバイスにさらに備える、請求項98に記載のシステム。
【請求項102】
前記塗布デバイスが定量噴霧エアゾール、貯蔵エネルギー定量噴霧ポンプまたは手動定量噴霧ポンプである、請求項98に記載のシステム。
【請求項103】
前記塗布デバイスがスポンジ、ブラシまたは消毒綿である、請求項98に記載のシステム。
【請求項104】
請求項98に記載のシステムおよび残留アゴニストの除去のための洗浄組成物を備える、キット。
【請求項105】
前記洗浄組成物が少なくとも約60%のポリエチレングリコールを含有する、請求項104に記載のキット。
【請求項106】
請求項98に記載の組成物を含む、TRPV1アゴニストマイクロエマルジョン。
【請求項107】
請求項106に記載のマイクロエマルジョンを含有する、身体の一部を冒すカプサイシン応答状態を罹患する患者を処置するための組成物であって、該身体の一部を浸漬するのに適している、組成物
【請求項108】
前記組織の冒された領域がマイクロエマルジョンに所定の時間浸漬される、請求項107に記載の組成物
【請求項109】
請求項106のTRPV1アゴニストマイクロエマルジョンを洗面器に添加する工程を包含する、治療槽を提供する方法。
【請求項110】
組織の冒された領域を受け入れることの可能な洗面器を備える治療槽装置であって、該洗面器は底の表面およびそこから上方に延びる壁構造を有し、ここで、該洗面器は請求項106に記載のTRPV1アゴニストマイクロエマルジョンを含有する流体を含む、治療槽装置。
【請求項111】
請求項106に記載のTRPV1アゴニストマイクロエマルジョンを含有する、被験体の選択された領域における機能的侵害受容性神経線維の密度を減少させるための組成物であって、該選択された領域に接触させるのに適している、組成物
【請求項112】
前記選択された領域は膀胱内皮である、請求項111に記載の組成物
【請求項113】
請求項106に記載のTRPV1アゴニストエマルジョンを含有する、被験体におけるカプサイシン応答状態を処置するための組成物
【請求項114】
前記カプサイシン応答状態が過活動膀胱であり、前記TRPV1アゴニストマイクロエマルジョンが膀胱に点滴注入される、請求項21に記載の組成物
【請求項115】
被験体に対するTRPV1アゴニストの治療的送達に有用な組成物を同定するための方法であって、該方法は、該組成物および該TRPV1アゴニストからなる溶液について沈着効果を決定する工程を包含し、ここで、0.2未満の沈着効果は、該組成物がTRPV1アゴニストの治療的送達に有用であることを示す、方法。
【請求項116】
前記組成物が皮膚表面に適用される場合、特定の時間の後に皮膚表皮および真皮に送達されたアゴニストの量を決定する工程をさらに包含する、請求項115に記載の方法。
【請求項117】
二種以上の組成物を、被験体へのTRPV1アゴニストの治療的送達に対する有用性に従ってランク付けするための方法であって、該方法は、該組成物および該TRPV1アゴニストまたは異なるTRPV1アゴニストからなる溶液について沈着効果を各組成物について決定する工程、各組成物について得られた値を比較する工程、および該値に従って該組成物をランク付けする工程を包含し、ここで、より低い値を有する組成物がTRPV1アゴニストの治療的送達により適しているとランク付けされる、方法。
【請求項118】
カプサイシンおよびメチルノネノイルアルコールまたはメチルノネン酸を含有する、薬学的組成物。
【請求項119】
膚または粘膜表面に塗布された分子の表皮層および真皮層の下に入る量を増加させるための組成物であって、該分子およびメチルノネノイルアルコールまたはメチルノネン酸を含有する、組成物
【請求項120】
前記分子が治療的に活性物質である、請求項119に記載の組成物
【請求項121】
前記分子がTRPV1アゴニストである、請求項120に記載の組成物
【誤訳訂正2】
【訂正対象書類名】明細書
【訂正対象項目名】全文
【訂正方法】変更
【訂正の内容】

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【誤訳訂正書】
【提出日】平成18年7月7日(2006.7.7)
【誤訳訂正1】
【訂正対象書類名】特許請求の範囲
【訂正対象項目名】全文
【訂正方法】変更
【訂正の内容】

【公表番号】特表2006−522832(P2006−522832A)
【公表日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−509964(P2006−509964)
【出願日】平成16年4月12日(2004.4.12)
【国際出願番号】PCT/US2004/011336
【国際公開番号】WO2004/091521
【国際公開日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【出願人】(505080910)ニューロジェシックス, インコーポレイテッド (12)
【Fターム(参考)】