説明

UV放射線を検出し、警告する装置及び方法

UV放射線表示器システムは、高度緊急通報サービス機能などの位置特定システムを有する無線通信ネットワークと通信するよう形成される無線電話機を備える。UV放射線を検出する複数の放射線センサが所定の領域内に配置される。放射線センサは、無線通信ネットワークと通信するよう形成される。無線通信ネットワークは、無線電話機に最も近い場所にあるセンサからの示数に基づいた少なくともUV放射線指数(UV指数)を備え、UV指数は無線電話機に送信される。無線電話機が、最も近いセンサから、閾値を超えるのに十分離れている場合、ユーザには、郵便番号、市、市の一部等などの特定の地理的指定について気象局から一般的な情報が送られる。UV放射線表示器は、無線電話機から受信されるユーザ要求又は、ユーザ加入によって、UV指数を無線電話機に供給することができる。あるいは、ユーザは、第1の要求後の特定期間、又は条件がかなり変化する場合に、要求されていないアップデートを受信し得る。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検出及び警告のシステムに関する。特に、本発明は、UV放射線検出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療専門家及び一般大衆は、太陽光線に長期にわたって露出することが人間の肌に対して有する有害な影響についてだんだん分かってきている。フィルタとして作用して、太陽光線内に存在する、地表まで到達する紫外光量を削減するオゾン層は、薄くなってきている(北極には開口部も存在する。)。大半の測定基準によれば、太陽光線内に存在する有害光線の量は増え続けており、皮膚ガンのリスクを高め、さもなければ、概して皮膚を老化させ、しみやしわを発生させる。紫外光線への過度な露出は、今日では、眼の損傷、特に白内障、の確率の増大に結びつけられ、このことは、UVカット材料によってコーティングされた眼鏡の人気が非常に高まってきている理由になっている。UVB放射線は、人間に特に有害であると考えられている特定の紫外光線帯である。
【0003】
医師及びメディアによるあらゆる警告の結果、人々は今日では、休暇中に太陽の下で過ごす時間が少なくなる傾向にある。人々が屋外で時間を費やす場合は、通常、保護がどの程度強いかを示すSPF(紫外線防止指数)を備える日焼け止めを用いることが一般的である。
【0004】
しかし、大半の人々には、(線形のスケールではない、)30SPFのローションと60SPFのローションとの間での保護の差が何であるかということ、ローションが「防水」であるか、少なくとも防滴であるということや、遊泳時間、物理的な活動による(か、単に熱による)発汗の持続時間等によって塗り直すべき頻度がなお、はっきりしない。
【0005】
更に、環境条件、時間帯、日射強度、風等などの更なる条件が存在し、それらは全て、日焼け止めを塗るべき量や塗り直すべき頻度に影響を及ぼし得る。
【0006】
UVを実際に測定しないが、装置に入力される環境条件情報に基づいて太陽の下に滞在すべき時間を算出する特定のポータブル装置が存在する。例えば、米国特許第5,365,068号明細書は、日焼けと、皮膚の損傷とに関連した特定の情報を算出する装置を開示している。このポータブル装置は、太陽の下に滞在する予定時間の長さ、ユーザの皮膚のタイプを明確にするようユーザに要求し、環境条件に関する入力(すなわち、晴れ、曇り等)に基づいて、用いるべき最適なSPF(紫外線防止指数)レベル、塗るべき量等を推奨する。これらのタイプの装置は、午前11時から午後2時までの時間帯のUV光線のピークの量や、おおよそ、初春から夏までの時期にはUVレベルが、UVが最小である12月の約2倍から3倍になるということなどの他の要因を考慮に入れていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
UV放射線を実際に測定する単純な方法及び装置も、例えば、UVカードの形態で存在するが、概して、あまり精度が高くない。更に、こうしたカードは、外出時に忘れずに別に持っていかなければならない追加アイテムを表すものでもある。もっと高価な装置は、もっと精度の高い測定を備えるが、カードよりもサイズが大きくなる傾向にあり、そうしたものを持ち運ぶ可能性はより一層低くなっている。更に、UVB光線は、UVスペクトルにおける光線全ての中で人間にとって最も有害であると思われているので、得ることができる最高精度の表示を得るために、監視装置は、UVAとUVBとを区別することができるべきである。よって、個別の測定装置は、通常の、日光浴をする人がそうした測定装置を買い求めることができないか、買い求めることになるというところまでコストを上げる特定の機能を有する必要がある。
【0008】
携帯電話機は、日用品になったということが分かっており、(財布と同様に)どこでもどんな場合にでも人々が身につけている可能性が最も高い物体であるとみなし得る。更に、携帯電話ネットワークは、本来、(その動作原理によって)、かつ、最も直近では、高度緊急通報サービスに適用されるアップグレードによって、ネットワークにおける携帯電話機の地理的場所を判定するのに用いることができる。よって、病気などの緊急事態の場合、個人を、GPSを用いて場所を判定するのと同様ではあるが、精度はずっと低いやり方で携帯電話ネットワークによって位置特定することができる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、特定の携帯電話機の位置、又は領域に個別化させることができるUV放射線レポートを備えることによって携帯電話機の地理的位置特定機能を活用する。
【0010】
本発明の第1の局面では、ネットワーク・プロバイダは、地方の気象予報局からUV放射線に関する条件を受信し、適切なUVレポートをユーザの携帯電話機に送信することができる。これは、英数字のコール又はページであり得るものであり、UVレベルをアナウンスするオーディオを備え得るものでもある。レポートは、個人の携帯電話機に定期的に送信し得るものであり、ユーザによる起動要求によって送信し得るものでもある。
【0011】
よって、ユーザは、特定の領域のUV指数をすばやくかつ正確に調べることができる。この情報は、例えば、公共のビーチなどの、日焼けに関して特に関心のある領域を監視する気象予報サービスによって備えることができ、特定の郵便番号、所定のゾーン、セルエリア等のUV指数をユーザに向けてブロードキャストすることによって備えることもできる。
【0012】
本発明の別の局面では、システムには、加入者サービス、セル・サービス、又はUV検出装置を発足させる政府機関が関係する。こうした装置は、更に、情報を中央サイトに中継し、中央サイトは、今度は、要求されると、前日の夜や当日の朝の気象予報よりもずっと正確な局所化されたUV指数情報を個人に携帯電話機上に備えることができる。
【0013】
本発明の更に別の局面では、ユーザは、人間の皮膚及び眼に特に有害であると考えられているUVB情報レベルについて通知される。UV情報とともに、日焼けローションの推奨SPFレベルと、太陽の下での推奨最大露出時間を備えることができる。更に、ユーザが例えば、SPFが45の日焼けローションを持っていない場合、システムは、SPFが30の日焼けローションを持っている場合に推奨される露出時間の長さをブロードキャストすることができる。例えば、通信ネットワークは、無線電話機の付近で判定されるUV指数に基づいた、UV放射線への露出の推奨最大持続時間を無線電話機に送信することができ、最大持続時間は、SPFなしのローションが塗られることに基づいた第1の時間と、適切なSPFのものを塗ることに基づいた第2の時間とを有する。
【0014】
本発明の別の局面によれば、ユーザは、入手可能なSPFのローションのSPF評価を入力し得るものであり、通信ネットワークは、入手可能なSPFのローションの評価に基づいた第3の時間を通信する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下の記載が限定の目的ではなく例証の目的で備えているということが、当業者によって分かることとする。本発明の技術思想の範囲内と本特許請求の範囲内に多くの変形が存在するということを当業者は分かる。公知の機能及び動作の不要な詳細は、本発明を分かりにくくすることがないように本願の記載から割愛し得る。
【実施例】
【0016】
図1は、本発明の第1の局面を示す図である。(尺度によらず描かれている)携帯電話機105を有するユーザ101は、領域A(領域B及びCも示す。)に最も近い屋外領域にいる。太陽102は、昼光とともに紫外光線も発信する。各領域は、紫外光線を検出するのに特に企図された複数のセンサ115を有する。例えば、背景文献として内容を本明細書及び特許請求の範囲に援用する、Funakoshi他による米国特許第5,387,798号明細書は、UVAとUVBを区別するセンサを開示している。UVA露出によって人間の皮膚が濃くなる一方、UVBは、しみ、水泡、皮膚ガンや白内障と関連したずっと有害なUV光線であるため、センサがUVAとUVBとを区別することが好ましいが、コストを抑える必要がある場合、特に、単純なUVセンサも用い得る。
【0017】
センサ115は、位置特定システム111と、センサ・データを解析するマイクロプロセッサ112とを有するか、光ファイバ・リンク若しくは銅線リンク117又は、アンテナ116を介した無線通信によって、位置特定システム111及びマイクロプロセッサ112と通信するネットワーク110と通信する。センサは、例えば、種々の量の紫外光線に露出されると色を変化させることができる。この変化は、フォトセンサによって検出し、無線信号又は光信号、電気信号としてネットワーク110にもう一度供給される対象の区別可能な電流レベルに変換され、それによって、更に、レベルを解析し、UV指数を見出し、太陽への推奨露出時間及び/又は、塗ることを必要とするSPFの量に関する適切な推奨を行うことができる。
【0018】
センサは、本発明のこの特定の局面では、例えば、公共のビーチの大通り沿い、公共の運動場の別々の領域、屋外アリーナ及び屋外スタジアム、バレーボール・コート、球技場、
すなわち、太陽への露出を得るきっかけになる活動を通常備える、よく行く領域として認められる如何なる場所にも配置されることが想定されている。
【0019】
3つの領域(A−C)は単に例証の目的で選ばれ、当業者は、センサの数及びタイプに関する何れかの制限、並びに/又はセンサの数及びタイプを推測するべきでない。こうした3つの領域の各々は、太陽に対する角度がわずかに異なっており、その結果、同じUV光線レベルを有しないことがあり得る。更に、太陽光線を特定の地点で直接受けることを妨げる、樹木、丘陵、高い建物などの物体が存在することが考えられる。よって、本発明の一局面によれば、ユーザが体験するものにおそらく最も厳密に関連するレベルであるので、携帯電話機に最も近い複数のセンサを用いて、UV指数を判定する。
【0020】
ユーザ102は、例えばUV指数の、表示を携帯電話機105上に受信する。電話機という語が本願の記載に選択されているが、本発明の範囲と、本特許請求の範囲記載の範囲との目的で、この特定の場合には、無線電話機は、汎用語に過ぎず、装置は、パーム・パイロットなどのPDA、電話機能の有無を問わないハンドヘルド型コンピュータ又はノートブック型コンピュータ、オーディオ・ページャであり得るページャ、(英数字の)視覚ペーパーや何れかの組み合わせを備え得ることとする。オーディオ・ディスプレイとビジュアル・ディスプレイとのうちの少なくとも一方が必要である。
【0021】
ユーザ102は、本発明の第1の局面では、特定の番号をダイアルし、携帯電話機上で直接、示数を受信することができる。この番号は、ネットワークをUV示数供給の待ち行列に入れる。本発明の他の局面では、ユーザは、サービスに加入し、ネットワークの範囲内にいる際に伝送を自動的に受信し得る。最後に、範囲内の携帯電話機は、最も近い1つ又は複数のセンサによって検出されるレベルのブロードキャストを受信することができるということも想定されている。例えば、実際の無線電話機では、このデータは携帯電話機のSMS(ショート・メッセージ・サービス)を介して送信することができる。情報は、限定するためでなく例証の目的では、CDMA、TDMA、GSM、QDMAで送信することができる。
【0022】
ネットワークが、例えば802.11などのプロトコル下で動作する無線LANであるということも想定されている。センサも、電話機(や該当する他の通信機)も、特定のWLANに関連した装置であり、電話機は、半径などの数フィート(30cm)の範囲内又は、(例えば、WLANと通信する基地局制御装置(BSC)によって定められるパイロット信号強度に基づいた、)電話機の特定の信号強度の範囲内にある所定数のセンサ115に基づいてネットワークから通信内容を受信する。
【0023】
無線電話機105は今日では、適切な要員が通話者のいる場所を判定することができるように警察、消防署等への通話用の高度緊急通報サービス(911)を多くが現在有するという好ましい機能を有する。多くの場合、森の多い地域内や、暗闇の中での墜落後には、人々は、地域に不慣れであるか、自らがいる場所に対する方向が分からないことがあり得る。この機能もオンにして行方不明者を位置特定することができる。この機能は、電話機の位置、よって、その所有者の位置を判定するのにも用いることができる。更に、電話機に最も近いセンサ115、この場合、エリアBやエリアCでなくエリアAにおけるセンサを用いてUV指数等を算出する。
【0024】
ユーザは、特に要求した後にUV指数やSPFデータなどのデータを受信し得るものであり、プログラミングによってか、UV指数において重大な変化が存在するということが判定された際に更なるアップデートを受信し得るものでもある。ユーザの携帯電話機はビープ音、ベル等を鳴らし得るものであり、新たなデータを電話機の表面上に表示し得る。あるいは、最大時間又は推奨時間が過ぎると、ネットワークは、太陽への更なる露出が推奨されないという旨を電話機に通知し得る。許容できる、平均的な人間の体内でビタミンDの量を合成するのに十分な、太陽光線の量を受けた1人又は複数の個人に通知するうえで
本発明の別の局面がどのようなものであり得るかということも明らかである。ビタミンDは骨の成長において重要な役割を果たし、冬の間の長期にわたる太陽への露出の不足と、多発性硬化症にかかるリスクの増大との間で考えられる関連性を示す、文書により十分立証された研究がいくつか存在している。世界中、種々の大陸の人々は、冬期に太陽への露出が低い場合にリスクが増大している。医療専門家が光線への特定量の露出を療法として指示する、SADなどの疾患も存在する。本特許請求の範囲記載の発明は、ユーザに正確な情報を備える一方で、モニタ、センサ等を持ち運ぶことをユーザが必要としないので、こうした目的の何れについても理想的なものになる。ユーザ側で必要なのは携帯電話機のみである。
【0025】
図2A及び図2Bは、本発明による方法を示す図である。
【0026】
工程210では、無線電話ネットワークが備えられる。ネットワークは、高度緊急通報サービス及び/又はGPSなどの位置特定機能を有するものである。何れかの位置特定システムであってもよい。高度緊急通報サービスは既に携帯電話ネットワークの一部であるという利点を備えているので、GPSや特定の他の位置特定システムを開発するうえでのプロトコルは必要でない。
【0027】
工程220では、複数のセンサが複数の領域内に配置される。上記のように、ビーチ、公園、公共プール、運動場、屋外アリーナ等などの、屋外露出を受ける高トラフィック領域であり得る。センサは、例えば、ビーチの大通りに沿って配置してもよく、ビーチ沿いに建っている、地方のホテルの屋根の上、等に配置してもよい。センサは、地中に配置してもよく、その場合には、ある程度、歩行者が通常通行する側のほうに配置すべきである。地中センサは、誰かが踏むこと、物体を上に載せること、及び/又はセンサと太陽光線との間に立つことがあり得るという問題を招き、間違った示数をセンサが表すことになり得るものでもある。この理由で、街灯、ポスト等に配置することが好ましい。示数が偽であることも、ネットワークが最高示数及び最低示数の平均をとるか、最高示数及び最低示数を廃棄することができるように各領域内で複数のセンサを用いることが好ましい別の理由である。
【0028】
工程230では、各領域のセンサは、処理するよう、検出データをもう一度ネットワークに報告する。こうしたセンサは無線でネットワークに接続してよく、光ファイバを介して接続してよく、銅線を介して接続してもよい。いずれにせよ、センサの出力は、データをおそらく処理することになるネットワーク(すなわち、コントローラ)に送信する必要がある。しかし、処理は局所で行うことが考えられるが、このことによって、システムのコストが増大することになる。
【0029】
工程240では、ネットワークは領域毎にUV指数及び/又は推奨露出時間の少なくとも1つを算出する。UV指数に基づけば、このデータは、指数の値毎に用いる対象の推奨SPFローションと、通常、日に焼けるまでの最大時間とを示すテーブルと相互参照することができる。テーブルは、SPFに同等なものも備え得るので、例えば、SPF30ローションを推奨し得る一方、誰かがSPF15を有する場合、ネットワークは推奨露出時間を削減することになる。なお、一部の場合には、時間に対するSPFのスライディング・スケールは皮膚科医によって好まれるものでないことがあり得るが、実際には、大半の人々は、1つのタイプのローションしか有していないか、1つの非常に強い、30などのものと、より低い、15などの数のものとを、数日の露出後に用いるために有する傾向にある。
【0030】
工程250では、無線電話機からの要求によって、ネットワークは、無線電話機の位置と、無線電話機に最も近いセンサの距離とを判定することになる。この要求は、ユーザが携帯電話上のファンクション・キーを押すかこの機能の使用に特化した特定の番号をダイアルすることによって起動することができる。あるいは、ユーザは携帯電話を、情報を自動的に供給し、所定の時間毎に更新するか、特定の閾値量、情報が変化した場合に更新する太陽監視モードに入れ得る。
【0031】
工程260では、無線電話機に最も近いセンサの距離が所定の閾値よりも大きいか否かについて判定される。回答がはいの場合、示数は該当するものでないことがあり得る。示数は、位置の差によってユーザの位置に実際に存在するものよりも少ないUV露出を示すこともあり得る。そうした地点や、センサが何ら設置されていない場所では、UV示数は、最も近い市、市の一部、町、郵便番号や他の地理的指定に対する、気象局の予報に基づくものであり得る。携帯電話タワーの隣にセンサを配置し、最も近いセルエリアを用いることも考えられる。よって、工程265Aが該当することになる。この場合には、表示が一般的なUV表示であることをユーザに知らせたほうがよい。
【0032】
しかし、無線電話機に最も近いセンサまでの距離が所定の閾値よりも少ないものでない場合、ネットワークは、最も近いと認められるセンサ示数に基づいたデータを伝送することができる。この点で、情報を要求するユーザが何ら存在しない場合に別々の領域全てについて大量に算出を行うプロセッサ時間を浪費することがないように、センサ・データの処理は、ユーザが情報を要求する場合にのみ行い得ることとする。あるいは、UV指数データ(及びSPFデータ等)は、所定の時間間隔毎に更新されるテーブル内に記憶することができる。
【0033】
本発明の技術思想の範囲内又は本特許請求の範囲記載の範囲内から逸脱しない種々の修正を本発明に対して当業者によって行うことができる。例えば、領域毎に3つか4つのセンサしか示していない一方、コストに応じて、センサはもっと少なくてよく、事実上、数百にのぼってもよい。領域の数、領域のサイズは、ユーザ・ニーズに合うよう、全て変えてよい。前述のように、無線電話機及び携帯電話機の語は、同等に用いることができ、本明細書及び特許請求の範囲記載の携帯電話機又は無線電話機への言及は、PDA、ページャ、無線伝送機能を備えるノートブック型コンピュータ、音声及び/ビデオのデータを通信するのに用いる事実上全ての装置、に限定されないが、そうした言及にはそうしたものが入る。音響システム及び/又はビジュアル・ディスプレイを用いてUV指数情報を通信する。例えば、携帯電話画面上、コンピュータ画面上、PDA画面上、ページャ画面上で表示してもよく、電話機上、コンピュータ上、(該当する場合には)ページャ上、PDA上、ディジタル通信機上等のスピーカで聴くようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の第1の局面によるUV表示システムを示す図である。
【図2A】本発明による方法を示す図である。
【図2B】本発明による方法を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
UV放射線表示器システムであって、
位置特定システムを有する無線通信ネットワークとの通信するよう形成される無線電話機と、
所定の領域内に配置された、UV放射線を検出する複数の放射線センサとを備え、該放射線センサは、前記無線通信ネットワークと通信するよう形成され、
前記無線通信ネットワークは、前記無線電話機に最も近い場所にある前記センサからの示数に基づいた少なくともUV放射線指数(UV指数)を備え、該UV指数は前記無線電話機に送信されることを特徴とするUV放射線表示器システム。
【請求項2】
請求項1記載のUV放射線表示器システムであって、前記無線通信ネットワークは、前記UV指数を前記無線電話機に、該無線電話機から受信されるユーザ要求によって備えることを特徴とするUV放射線表示器システム。
【請求項3】
請求項2記載のUV放射線表示器システムであって、前記無線電話機は、所定の期間にわたって所定数の更新UV指数レポートを要求する所定の設定を有することを特徴とするUV放射線表示器システム。
【請求項4】
請求項3記載のUV放射線表示器システムであって、前記通信ネットワークは、前記UV指数が特定の所定閾値を超える場合に警告を前記無線電話機に自動的に送信することを特徴とするUV放射線表示器システム。
【請求項5】
請求項3記載のUV放射線表示器システムであって、ユーザは紫外光線への露出の時間を計り始める旨を前記通信ネットワークに更に要求し、前記通信ネットワークは、紫外光線への最大推奨露出時間が所定の閾値に達した時点を示す信号を前記無線電話機に送信することを特徴とするUV放射線表示器システム。
【請求項6】
請求項1記載のUV放射線表示器システムであって、前記無線通信ネットワークは、前記無線電話機の付近で塗る対象の日焼けローションの推奨紫外線防止指数(SPF)を前記無線電話機に送信することを特徴とするUV放射線表示器システム。
【請求項7】
請求項6記載のUV放射線表示器システムであって、前記無線通信ネットワークは、前記無線電話機の付近で判定される前記UV指数に基づいた、UV放射線への露出の推奨最大持続時間を前記無線電話機に送信し、前記最大持続時間は、SPFローションが何ら塗られないことに基づいた第1の期間と、適切なSPFを塗ることに基づいた第2の期間とを有することを特徴とするUV放射線表示器システム。
【請求項8】
請求項7記載のUV放射線表示器システムであって、ユーザは利用可能なSPFローションの評価を入力し、前記通信ネットワークは、前記利用可能なSPFローションの前記評価に基づいた第3の期間を通信することを特徴とするUV放射線表示器システム。
【請求項9】
請求項1記載のUV放射線表示器システムであって、前記位置特定システムは、前記無線電話から最短距離にある放射線センサに基づいた情報を備えるように前記無線電話機の位置を判定するのに用いる地球測位システムを備えることを特徴とするUV放射線表示器システム。
【請求項10】
請求項1記載のUV放射線表示器システムであって、前記位置特定システムは、前記無線電話機と通信することができる、1つ又は複数の基地局制御装置のうちの基地局制御装置の最強受信信号強度によって前記無線電話機の位置を判定する手段を備えることを特徴とするUV放射線表示器システム。
【請求項11】
請求項10記載のUV放射線表示器システムであって、前記位置特定システムによって受信される前記信号強度は、前記無線電話機からのパイロット信号を備えることを特徴とするUV放射線表示器システム。
【請求項12】
請求項11記載のUV放射線表示器システムであって、前記無線電話機は、紫外光線への露出に関する緊急メッセージが前記無線電話機への伝送を必要とする場合に、前記パイロット信号を介して電力削減モード及び/又は電力増加モードからのウェークアップ/電力増加メッセージを受信するよう形成されることを特徴とするUV放射線表示器システム。
【請求項13】
UV放射線表示器システムであって、
検出された紫外光線のレベルを示す、UV放射線(UV)指数と、屋外で用いる推奨SPFの日焼けローションを示す紫外線防止指数(SPF)とのうちの少なくとも一方に関する情報を受信するよう形成される無線電話機と、
UV放射線を検出する複数のセンサとを備え、該センサは、前記(UV)指数と前記(SPF)数とのうちの少なくとも一方が分かっていることが望ましい複数の所定位置に配置され、
更に、少なくとも1つの所定位置における前記複数のセンサから情報を受信し、少なくとも(UV)指数を判定するマイクロプロセッサと、
該マイクロプロセッサと通信し、前記(UV)指数と前記(SPF)数とのうちの少なくとも一方を前記無線電話機に送信する送信機とを備えることを特徴とするUV放射線表示器システム。
【請求項14】
請求項13記載のUV放射線表示器システムであって、前記(UV)指数と前記(SPF)数とのうちの少なくとも一方は、前記無線電話機のSMS(ショート・メッセージ・サービス)を用いて送信されることを特徴とするUV放射線表示器システム。
【請求項15】
請求項13記載のUV放射線表示器システムであって、前記(UV)指数と前記(SPF)数とのうちの少なくとも一方は、CDMAとTDMAとGSMとのうちの1つを用いて前記無線電話機に送信されることを特徴とするUV放射線表示器システム。
【請求項16】
請求項15記載のUV放射線表示器システムであって、前記複数のセンサと前記マイクロプロセッサは、IEEE802.11無線プロトコルを介して通信することを特徴とするUV放射線表示器システム。
【請求項17】
請求項13記載のUV放射線表示器システムであって、前記複数のセンサと前記マイクロプロセッサは、光ファイバと銅線との一方を介してリンクされることを特徴とするUV放射線表示器システム。
【請求項18】
請求項13記載のUV放射線表示器システムであって、前記複数のセンサは(UVBの)UV放射線を監視することを特徴とするUV放射線表示器システム。
【請求項19】
UV放射線表示器であって、
(1)検出された紫外光線のレベルを示すUV放射線(UV)指数と、(2)屋外で使用する推奨SPF日焼けローションを示す紫外線防止指数(SPF)と、(3)太陽光線の下での推奨露出時間とのうちの少なくとも1つに関する情報を受信するよう形成される無線電話を備え、
前記無線電話機は、前記無線電話機に最も近い特定の物理的場所についての、前記(UV)指数と、前記推奨SPF日焼けローションと、前記太陽光線の下での前記推奨露出時間とのうちの少なくとも1つに関連した情報の受信を可能にするよう前記無線電話機の物理的な場所を識別する高度緊急通報サービス機能を備えることを特徴とするUV放射線表示器。
【請求項20】
UV放射線表示を備える方法であって、
(a)位置特定システムを有する無線電話機と通信する通信ネットワークを備える工程と、
(b)所定の領域においてUV放射線を検出する複数の放射線センサを配置する工程とを備え、前記放射線センサは、前記通信ネットワークと通信するよう形成され、
更に、(c)UV放射線のレベルを検出し、結果を前記通信ネットワークに備える工程と、
(d)前記通信ネットワークが、UV放射線指数(UV指数)と、皮膚を日焼けから守るのに用いる推奨紫外線防止指数(SPF)ローションと、前記UV放射線への推奨露出時間とのうちの少なくとも1つを算出する工程とを備え、
前記通信ネットワークは工程(c)記載の情報を、無線電話機に、該無線電話機に最も近い場所にある前記複数のセンサから選択されるセンサからの示数に基づいて供給し、前記情報は前記無線電話機に、ユーザが、所定のコードを入力するか、ファンクション・キーを起動させることによってUV表示レベルを要求した後に供給されることを特徴とする方法。
【請求項21】
請求項20記載の方法であって、工程(d)は、所定の最大閾値距離と、位置特定される無線電話機と該無線電話機に最も近い複数のセンサとの距離とを比較し、該距離が前記所定の最大閾値距離よりも大きい場合、UV指数及びSPFに関する前記情報を、郵便番号と、地域と、市と、市の一部とのうちの1つによって供給することを特徴とする方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【公表番号】特表2007−511745(P2007−511745A)
【公表日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−530985(P2006−530985)
【出願日】平成16年10月6日(2004.10.6)
【国際出願番号】PCT/IB2004/051997
【国際公開番号】WO2005/036110
【国際公開日】平成17年4月21日(2005.4.21)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】