説明

gC1qR/p32を標的化するための方法および組成物

腫瘍におけるgC1qR/p32の発現亢進は、gC1q受容体を選択的に標的とする新規治療方法の必要性があることを示す。本発明は、gC1qR/p32と選択的に相互作用するとともに、化学療法剤、遺伝子治療ベクター又は他の薬剤を適切な組織へ選択的に標的化するのに適した分子を提供することにより、この必要性を満たす。gC1q/p32受容体を標的とするのに有用な組成物及び方法が開示される。開示される標的化は治療剤及び検出可能物質を癌細胞及び炎症部位に送達するのに有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
gC1q/p32受容体と関連する疾患を処置する方法であって、
a.gC1q/p32受容体と関連する疾患を有する対象を同定するステップと、
b.前記対象に配列番号1を含む組成物を投与するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記対象が癌を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記組成物が部分(moiety)を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記部分(moiety)が、治療成分、診断薬又はナノ粒子である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記治療成分がDNA関連プロセスを標的とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記治療成分が、細胞毒性剤、アルキル化剤、抗腫瘍抗生物質、配列選択剤(sequence−selective agent)、血管新生阻害剤、シクロホスファミド、メルファラン、マイトマイシンC、ビゼレシン、シスプラチン、ドキソルビシン、エトポシド、ミトキサントロン、SN−38、Et−743、アクチノマイシンD、ブレオマイシン、ゲルダナマイシン、クロラムブシル、メトトレキサート及びTLK286からなる群より選択される、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
gC1q/p32受容体の存在を検出する方法であって、
a.細胞とLyp−1組成物(前記Lyp−1組成物は配列番号1を含む組成物に結合した部分(moiety)を含む)とを接触させるステップと、
b.gC1q/p32受容体と前記Lyp−1組成物との相互作用を検出し、これにより、gC1q/p32受容体の存在を検出するステップと
を含む方法。
【請求項8】
前記部分(moiety)が、検出可能物質、ポリペプチド、核酸分子又は低分子である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記Lyp−1組成物がウイルスを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記Lyp−1組成物がファージを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記検出可能物質が、低分子、フルオロフォア、フルオレセイン、ローダミン、放射性核種、インジウム−111、テクネチウム−99、炭素−11、炭素−13又はそれらの組合せである、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
gC1q/p32受容体とLyp−1組成物との相互作用を検出する方法であって、前記Lyp−1組成物が、配列番号1を含む組成物に結合した部分(moiety)を含み、
a.gC1q/p32受容体を含む可能性について細胞を選択するステップと、
b.前記Lyp−1組成物と前記細胞とを接触させるステップと、
c.gC1q/p32受容体と前記Lyp−1組成物との相互作用を検出するステップとを含む方法。
【請求項13】
前記部分(moiety)が検出可能物質である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記部分(moiety)が、ポリペプチド、核酸分子、低分子、フルオロフォア、フルオレセイン、ローダミン、放射性核種、インジウム−111、テクネチウム−99、炭素−11、炭素−13又はそれらの組合せである、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
Lyp−1組成物をgC1q/p32受容体に送達する方法であって、前記Lyp−1組成物が、配列番号1を含む組成物に結合した部分(moiety)を含み、前記Lyp−1組成物と細胞とを接触させ、これにより、前記Lyp−1組成物をgC1q/p32受容体に送達するステップを含む方法。
【請求項16】
前記細胞が対象内にあり、前記細胞が、前記対象の別の細胞におけるgC1q/p32受容体の存在を検出することにより、gC1q/p32受容体を含む可能性について選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
Lyp−1組成物をgC1q/p32受容体に送達する方法であって、前記Lyp−1組成物が、配列番号1を含む組成物に結合した部分(moiety)を含み、
a.gC1q/p32受容体を含む可能性について細胞を選択するステップと、
b.前記Lyp−1組成物と前記細胞とを接触させ、これにより、前記Lyp−1組成物をgC1q/p32受容体に送達するステップと
を含む方法。
【請求項18】
対象の細胞におけるgC1q/p32受容体レベルを評価する方法であって、
a.前記対象の細胞と、配列番号1を含む組成物に結合した検出可能物質を含むLyp−1組成物とを接触させるステップと、
b.gC1q/p32受容体と相互作用するLyp−1組成物のレベルを検出し、これにより、前記細胞におけるgC1q/p32受容体レベルを評価するステップと
を含む方法。
【請求項19】
前記対象におけるgC1q/p32受容体レベルが、同一対象における過去の測定値と比較される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記対象におけるgC1q/p32受容体レベルが、対照レベル又は標準レベルと比較される、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
gC1q/p32受容体と関連する疾患を有する対象を同定する方法であって
a.前記対象の細胞とLyp−1組成物(前記Lyp−1組成物は配列番号1を含む組成物に結合した部分(moiety)を含む)とを接触させるステップと、
b.gC1q/p32受容体と前記Lyp−1組成物との相互作用を検出し、これにより、gC1q/p32の存在又はレベルを検出し、gC1q/p32受容体の存在又はレベルにより、前記対象がgC1q/p32受容体と関連する疾患を有すると確認するステップと
を含む方法。
【請求項22】
前記疾患が癌である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記細胞が癌細胞である、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
gC1q/p32受容体と相互作用する化合物をスクリーニングする方法であって、
a.被験化合物、Lyp−1組成物(前記Lyp−1組成物は配列番号1を含む)及びgC1q/p32受容体を接触させるステップと、
b.非結合Lyp−1組成物を検出し、所与量の非結合Lyp−1組成物が、gC1q/p32受容体と相互作用する化合物を示すステップと
を含む方法。
【請求項25】
前記Lyp−1組成物が、配列番号1を含む組成物に結合した部分(moiety)を更に含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記部分(moiety)が検出可能物質を更に含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
gC1q/p32受容体と関連する疾患を処置する方法であって、
a.gC1q/p32受容体と関連する疾患を有する対象を同定するステップと、
b.前記対象にgC1q/p32受容体と相互作用する組成物を投与し、これにより、gC1q/p32受容体と関連する疾患を処置するステップと
を含む方法。
【請求項28】
前記組成物が、抗体、蛋白質又は化学物質である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記細胞が、生物内、対象内、原位置、生体外、培養物中又は試験管内にある、請求項12から28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
gC1q/p32受容体と相互作用する前記組成物が、Lyp−1を模倣する、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
gC1q/p32受容体と関連する対象における疾患を処置する方法であって、gC1q/p32受容体の発現又は活性を調節する組成物を前記対象に投与し、これにより、gC1q/p32受容体と関連する対象における疾患を処置或いは予防するステップを含む方法。
【請求項32】
前記疾患が癌である、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
gC1q/p32受容体の発現又は活性が阻害される、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
gC1q/p32受容体の発現が、阻害性核酸を用いて阻害される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記阻害性核酸がsiRNAである、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
gC1q/p32受容体の活性が、LyP−1ペプチド、抗体又はLyp−1の低分子模倣体によって阻害される、請求項33に記載の方法。


【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10A】
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【図10B】
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【公表番号】特表2009−543806(P2009−543806A)
【公表日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−519695(P2009−519695)
【出願日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際出願番号】PCT/US2007/073372
【国際公開番号】WO2008/100328
【国際公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【出願人】(508236848)バーナム インスティテュート フォー メディカル リサーチ (9)
【Fターム(参考)】