説明

着色貼付剤

【課題】皮膚染着性がない、均一に着色された含水ゲル層及び支持体層を有する着色貼付剤の提供。
【解決手段】有機顔料を分散媒に分散させた分散液を含水ゲルに添加してなる有機顔料含有含水ゲル層及び支持体層を有し、前記有機顔料含有含水ゲル層中の前記有機顔料の含有量が0.00001質量%〜1質量%であり、前記有機顔料の平均粒子径が50μm以下であり、かつ最大粒子径が90μm以下である着色貼付剤である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着色貼付剤及びその製造方法に関し、特に皮膚染着性がなく、均一に着色された含水系貼付剤及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、湿布に適用される含水ゲルは、水の気化熱により患部を冷却し、また、薬剤を経皮吸収させるために好適な膏体として用いられている。最近では、消炎鎮痛を目的としたハップ剤の他、腕や脚などの疲れやむくみの回復、発熱時の身体の冷却など、冷却を主目的とした貼付剤の基材としても使用されている。
【0003】
また、貼付剤の含水ゲルに、用途、性別、効能等に応じて異なる着色を施し識別力、商品価値を高めることが行われており、このような着色料としては、酸性染料などの水溶性染料が主に使用されている。
【0004】
しかしながら、酸性染料などの水溶性染料を含水率の高いゲルに使用すると皮膚への染着(皮膚への色移り)の問題が生じる。この皮膚への染着の問題は、冷却効果の向上(冷却時間の延長)を目的として水分量の高い含水ゲルが用いられ、更なる貼付時間の延長が可能な着色貼付剤の開発が望まれていることからより顕著となる傾向がある。
【0005】
このように、皮膚染着性が抑制され、しかも、均一に着色された含水ゲル層を有する着色貼付剤の開発が強く望まれていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような状況下、従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、皮膚染着性がない、均一に着色された含水ゲル層及び支持体層を有する着色貼付剤及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を進めた結果、有機顔料を含水ゲルに添加すること、又は有機顔料を分散媒に分散させた分散液を含水ゲルに添加することにより、高含水の粘着ゲルであっても皮膚染着性を効果的に抑制できることを知見した。
【0008】
また、通常市販されている法定の有機顔料(平均粒子径が通常数百μm程度)では、分散性に劣り含水ゲルに対して着色が薄く、均一に着色させることが困難であるため、有機顔料を粉砕して平均粒子径が50μm以下であり、かつ最大粒子径が90μm以下となるように粒度調整することにより、皮膚染着がなく、しかも、均一に着色された含水ゲルを有する着色貼付剤が得られることを知見した。
【0009】
そして、上記知見から、本発明者らが、更に鋭意検討を進めた結果、有機顔料を含有する含水ゲル層を製造する場合、平均粒子径が50μm以下であり、かつ最大粒子径が90μm以下である有機顔料を一価アルコール、多価アルコール、脂肪酸、脂肪酸塩、界面活性剤及び吸水性高分子水溶液から選ばれる分散媒に分散させた後、該分散液を含水ゲルに配合することにより、特に均一に着色された含水ゲルが得られ、上記従来からの課題を効果的に解決し得ることを見出し、本発明をなすにいたった。
【0010】
即ち、本発明は、前記課題を解決するため、下記の着色貼付剤及びその製造方法を提供する。
【0011】
請求項1の発明は、有機顔料を含有する含水ゲル層及び支持体層を有することを特徴とする着色貼付剤である。
【0012】
請求項2の発明は、有機顔料を分散媒に分散させた分散液を含水ゲルに添加してなる有機顔料含有含水ゲル層及び支持体層を有することを特徴とする着色貼付剤である。
【0013】
請求項3の発明は、分散媒が、一価アルコール、多価アルコール、脂肪酸、脂肪酸塩、界面活性剤及び吸水性高分子水溶液から選ばれる請求項2記載の着色貼付剤である。
【0014】
請求項4の発明は、有機顔料の平均粒子径が50μm以下である請求項1乃至3のいずれか1項記載の着色貼付剤である。
【0015】
請求項5の発明は、有機顔料の最大粒子径が90μm以下である請求項1乃至4のいずれか1項記載の着色貼付剤である。
【0016】
請求項6の発明は、有機顔料が、下記表1に示した粒度分布を有する、アゾ化合物又はフタロシアニン化合物である請求項1乃至5のいずれか1項記載の着色貼付剤である。
【0017】
【表1】

【0018】
請求項7の発明は、含水ゲル層中の水分含有量が40〜98質量%であり、かつ有機顔料の含有量が0.00001〜1質量%である請求項1乃至6のいずれか1項記載の着色貼付剤である。
【0019】
請求項8の発明は、平均粒子径が50μm以下であり、かつ最大粒子径が90μm以下である有機顔料を、一価アルコール、多価アルコール、脂肪酸、脂肪酸塩、界面活性剤及び吸水性高分子水溶液から選ばれる分散媒に分散させた後、該分散液を含水ゲルに添加し、該有機顔料含有含水ゲルを支持体に展延することを特徴とする着色貼付剤の製造方法である。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、含水ゲルに有機顔料を添加すること、又は有機顔料を分散媒に分散させた分散液を含水ゲルに添加することにより、皮膚染着性がなく、均一に着色された含水ゲル層及び支持体層を有する着色貼付剤を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明について更に詳しく説明する。
本発明の着色貼付剤は、有機顔料を含有する含水系着色ゲル層及び支持体層を有すること、又は有機顔料を分散媒に分散させた分散液を含水ゲルに添加してなる有機顔料含有含水ゲル層及び支持体層を有することを特徴とし、これにより、皮膚染着性がなく、均一に着色された含水ゲルを有する貼付剤が得られる。
【0022】
−−含水ゲル層−−
<有機顔料>
前記含水ゲル層中に含まれる有機顔料としては、平均粒子径が50μm以下、好ましくは30μm以下、より好ましくは20μm以下、更に好ましくは10μm以下である。この場合、平均粒子径の下限は、特に制限されないが、好ましくは0.05μm以上、より好ましくは0.1μm以上、更に好ましくは1μm以上である。なお、平均粒子径は、赤外線散乱法により測定される。
有機顔料の平均粒子径が大きすぎると含水ゲルの色が薄くなり、均一な着色ゲル層が得られない場合がある。
【0023】
また、有機顔料の最大粒子径は90μm以下、好ましくは70μm以下、より好ましくは50μm以下、更に好ましくは20μm以下である。なお、最大粒子径は、粒ゲージ法(グラインドメーター法)により測定される。
有機顔料の最大粒子径が大きすぎると均一な着色含水ゲル層が得られない場合がある。
【0024】
また、有機顔料は、下記表2に示した粒度分布(赤外線散乱法)を有することが好ましい。
【表2】

【0025】
前記のような平均粒子径、最大粒子径及び粒度分布を有する有機顔料は、通常市販されている法定の有機顔料を粉砕等して、粒度調整することにより得ることができる。この場合、粉砕及び分散は、ボールミル、スピードミル等による分散媒との湿式粉砕、ピンミル等による乾式粉砕後、ヘンシェルミキサーやニーダーによる混練分散があるが、3本ロールミルにより分散しながら粉砕する方法などが望ましい。
【0026】
前記有機顔料としては、アゾ化合物又はフタロシアニン化合物が好ましい。
具体的には、青色404号、黄色205号、黄色401号、橙色203号、橙色204号、橙色401号、赤色201号、赤色202号、赤色203号、赤色204号、赤色205号、赤色206号、赤色207号、赤色208号、赤色219号、赤色220号、赤色221号、赤色228号、赤色404号、赤色405号などが挙げられ、これらは1種を単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。これらの中でも、青色404号、黄色205号、橙色203号、赤色201号、赤色202号などが好ましい。
【0027】
本発明の含水ゲル層中における有機顔料の含有量は、好ましくは0.00001〜1質量%、より好ましくは0.0001〜0.1質量%、より好ましくは0.001〜0.05質量%である。
有機顔料の含有量が少なすぎると含水ゲルの着色が不十分となる場合があり、一方、多すぎると分散媒による、含水ゲルの軟化、分離が生じる場合がある。
【0028】
前記有機顔料は適当な分散媒に予備分散した後、該分散液を含水ゲルに添加することが均一な含水系着色ゲルを得る観点から好ましい。予備分散媒としては、特に制限されないが、一価アルコール、多価アルコール、脂肪酸、脂肪酸塩、界面活性剤及び吸水性高分子水溶液から選ばれるものが好ましい。
【0029】
前記一価アルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノールなどが挙げられる。
【0030】
前記多価アルコール、脂肪酸又はその塩、界面活性剤及び吸水性高分子水溶液としては、特に制限されず、後述する含水ゲルにおいて例示する多価アルコール、脂肪酸又はその塩、界面活性剤及び吸水性高分子水溶液と同様のものを使用することができる。
これらの中でも、グリセリン、POE(20)ソルビタンモノオレート、エチレングリコール、POE硬化ヒマシ油、エタノール、PEG1000などが好適である。
【0031】
<含水ゲル>
本発明の着色貼付剤の含水系ゲルとしては、特に制限されるものではなく目的に応じて適宜選択することができるが、水溶性高分子化合物を含有するマトリックスに多価金属塩等の架橋剤、更には架橋調整剤を添加してゲル化した含水系ゲルが好適である。
この場合、含水ゲル層中の水分含有量が40〜98質量%、好ましくは60〜98%、より好ましくは70〜95質量%である。水の含有量が少なすぎると、長時間の冷却効果が得られない場合があり、一方、多すぎると粘着基材としての保形性が保てない場合がある。
【0032】
前記水溶性高分子化合物としては、例えば、ゼラチン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、アラビアガム、トラガントガム、カラヤガム、無水マレイン酸共重合体などが挙げられる。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
【0033】
本発明においては、特にポリアクリル酸及び/又はポリアクリル酸塩とカルボキシメチルセルロースナトリウムに、上述した他の高分子化合物を混合して用いることが望ましい。
前記ポリアクリル酸としては、直鎖状、分岐鎖状等のいずれも使用可能である。分子量は1万〜1000万のものを用いることが好ましく、特に重量平均分子量が1万〜50万未満、50万〜200万未満、200万〜400万の平均分子量を有するポリアクリル酸を2種以上組み合わせると、使用感が向上するので好適である。なお、通常のアクリル酸を重合して得られた重合体の他、カーボポール(商品名:米国グッドリッチ社製)等のアクリル酸重合体を一部架橋したものも好適に使用し得る。
【0034】
また、前記ポリアクリル酸塩としては、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸カリウム等のポリアクリル酸の一価金属塩、ポリアクリル酸モノエタノールアミン、ポリアクリル酸ジエタノールアミン、ポリアクリル酸トリエタノールアミン等のポリアクリル酸のアミン塩、ポリアクリル酸のアンモニウム塩等の1種又は2種以上が好適に使用し得る。
【0035】
この場合、ポリアクリル酸とポリアクリル酸塩との配合比(質量比)は1:0.1〜1:10、特に1:1〜1:9とすることが好ましいが、ポリアクリル酸又は塩を一部中和してポリアクリル酸塩が上記比率になるようにしたものを用いても差し支えない。
【0036】
前記水溶性高分子化合物の配合量は、選択する高分子化合物の種類やその重合度により適宜選定することができるが、通常、含水ゲル全体の1〜40質量%、好ましくは3〜30質量%、より好ましくは5〜20質量%程度である。
水溶性高分子化合物の配合量が少なすぎると十分な凝集力が得られない場合があり、一方、多すぎると粘度が高くなりすぎて製造性の低下につながる場合がある。
【0037】
前記架橋剤としては、上記水溶性高分子化合物を金属架橋する多価金属イオンを放出する多価金属塩を挙げることができる。このような多価金属塩としては、水溶性高分子化合物を含有するマトリックスに添加されると系がゲル化するものである限り、その種類は、特に制限されるものではなく目的に応じて適宜選択して用いることができる。例えば、マグネシウム化合物、カルシウム化合物、亜鉛化合物、カドミウム化合物、アルミニウム化合物、チタン化合物、錫化合物、鉄化合物、クロム化合物、マンガン化合物、コバルト化合物、ニッケル化合物等が使用し得るが、本発明の貼付剤は皮膚に適用するものであり、皮膚に対する安全性を考慮するならば、アルミニウム化合物、マグネシウム化合物、カルシウム化合物等を用いることが特に好ましい。
【0038】
この場合、アルミニウム化合物、マグネシウム化合物及びカルシウム化合物はいずれのものも好適に使用し得る。具体的には、カリウムミョウバン、アンモニウムミョウバン、鉄ミョウバン等のミョウバン類、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、アルミニウムグリシネート、酢酸アルミニウム、酸化アルミニウム、含ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硝酸カルシウム、塩化カルシウム、酢酸カルシウム、酸化カルシウム、リン酸カルシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化アルミナマグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイト、これら金属を含む複塩等の水可溶性化合物、水難溶性化合物の1種又は2種以上を使用し得る。また、アルミニウム、マグネシウムを含む制酸剤も多価金属塩として配合し得る。
【0039】
なお、架橋剤の配合量は、含水ゲル全体に対して0.005〜3質量%、好ましくは0.03〜1質量%程度である。
【0040】
前記架橋調整剤としては、例えば、EDTA−Na、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、エデト酸2ナトリウム等のポリカルボン酸(塩)などが挙げられる。
【0041】
本発明の含水ゲルには、必要に応じて他のゲル基剤成分を任意に配合しても差し支えない。例えば、界面活性剤、充填剤、高吸水性高分子化合物、多価アルコール、油分、保湿剤、酸化防止剤、紫外線吸収・散乱剤、防腐剤、有効成分、香料等を配合することができる。
【0042】
前記界面活性剤としては、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤が使用可能であり、これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
なお、界面活性剤の配合量は、含水ゲル全体に対して0〜5質量%程度である。
【0043】
前記ノニオン界面活性剤として、具体的には、(脂肪酸残基、アルキル基の炭素数8〜22、好ましくは10〜18)のポリグリセリン脂肪酸エステル(例えば、ジグリセリンモノステアレートなど)、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル(例えばポリオキシエチレングリセリル(POE10)モノオレートなど)、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルなど)、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、多価アルコール脂肪酸部分エステル(例えばグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルなど)、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸部分エステル(例えばポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなど)、ポリオキシエチレンひまし油、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、エタノールアミン脂肪酸部分エステル、アルキルアミンオキサイドなどが挙げられる。
【0044】
これらのノニオン界面活性剤の中でも、POE(25)ラウリルエーテル、蔗糖脂肪酸エステル、モノオレイン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、グリセリルモノオレート、ラウリン酸グリセリル、ヤシ油脂肪酸グリセリル、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、ミリスチン酸グリセリル、デカグリセリルモノオレート、ジグリセリルジオレート、ヘキサグリセリルモノラウレート、プロピレングリコールモノステアレート、POE(20)ソルビタンモノオレート、POE(60)ソルビットテトラオレート、POE(40)モノステアレート、POE(10)オレイルエーテル、POE(10)ノニルフェニルエーテル、POE(50)硬化ひまし油、POE(5)オレイン酸アミド、オレイン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミドなどがより好ましい。なお、上記表記において、例えば「POE(25)」は25モルのエチレンオキシドを付加した構造であることを示す。
最も好ましいノニオン界面活性剤は、アルキル基の炭素数12〜18のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油である。
【0045】
前記アニオン界面活性剤としては、高級脂肪酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、アルキルイソチアネート塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキル燐酸塩等が挙げられ、これらの塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、有機アミン塩などが好ましく、アルキル基、アルケニル基の炭素数8〜22、10〜18であるものが好適である。
【0046】
これらの中でも、オレイン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム、セトステアリル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチル硫酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲンナトリウム、グリチルリチン酸ナトリウム、グリチルレチン酸ナトリウム、トリPOE(10)アルキルエーテル燐酸ナトリウム及びこれらのカリウム塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、N−アシルメチルタウリンナトリウムなどがより好適である。
【0047】
前記カチオン界面活性剤としては、具体的には、第1〜第3級脂肪アミン塩、第4級アンモニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミドの尿素縮合物塩、ポリエチレンポリアミン脂肪アミドの尿素縮合物の第4級アンモニウム塩等が挙げられ、より具体的には、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、ラウリルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化ベンザルコニウム、塩化ラウリルピリジニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ラウリルピリジニウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシンなどが挙げられる。
【0048】
前記両イオン性界面活性剤としては、具体的には、アミノ酸、スルホアミノ酸、
4級化ベタイン、スルホベタイン、イミダゾリニウムベタイン等が挙げられ、より具体的には、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲン、セバシン酸ジエチル、レシチン等が挙げられる。
【0049】
前記充填剤としては、例えば、カオリン、ベントナイト、モンモリロナイト、スメクタイト、酸化亜鉛、酸化チタン、無水ケイ酸等が挙げられ、これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
なお、充填剤の配合量は、含水ゲル全体に対し0〜10質量%程度である。
【0050】
前記高吸水性高分子化合物としては、例えば、架橋ポリアクリル酸の部分中和物などのイオン性高吸水性高分子化合物、変性ポリアルキレンオキサイド、N−ビニルアセトアミド架橋体、アクリルアミド架橋体等のノニオン性高吸水性高分子化合物が挙げられる。これらの中でも好ましいものは、ノニオン性高吸水性高分子化合物である。ノニオン性高吸水高分子化合物は、イオン濃度の高い水性液に対する吸水能力が、イオン性のものに比しては高いため、イオン濃度の高い製剤(例えばゲル状化粧料、医薬品、パップ剤等)中で安定に多量の水を保持することが可能である。
【0051】
このような高吸水性高分子化合物として、より具体的には、サンウエットIM−1000(三洋化成、吸水能800倍)、サンフレッシュAT−35(三洋化成、吸水能800倍)、アクアコーク(住友精化:吸水能30倍)、ノニオレックスNA−010(吸水能50倍)、ノニオレックスNA−150(吸水能50倍)、ノニオレックスNA−500(吸水能50倍)(昭和電工)等の市販品を挙げることができる。
【0052】
なお、高吸水性高分子化合物の配合量は、特に制限されるものではないが、含水ゲル全体に対して0.1〜30質量%、より好ましくは0.5〜15質量%である。
【0053】
前記多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、ソルビトール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、マルチトール、キシリトール等の1種又は2種以上を使用し得る。
【0054】
なお、多価アルコールの配合量は、含水ゲル全体に対し50質量%以下、好ましくは0〜20質量%である。
多価アルコールの配合量が50質量%を超えると、水性粘着基剤の凝集力が低下し、剥離時に水性粘着基剤が被着体に残る場合が生じる。
【0055】
前記油分としては、例えば、ヒマシ油、オリーブ油、カカオ油、パーム油、椿油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシード油、アボガド油等の植物油脂類;ミンク油、卵黄油等の動物油脂類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類;流動パラフィン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化水素類;ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の天然及び合成脂肪酸類;セタノール、ステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、ラウリルアルコール等の天然及び合成高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロールオレート等のエステル類などを例示することができる。
【0056】
前記保湿剤としては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール等の多価アルコール類;アミノ酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等のNMF成分;ヒアルロン酸、コラーゲン、ムコ多糖類、コンドロイチン硫酸等の水溶性高分子物質などを例示することができる。
【0057】
前記酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸及びその塩類などが挙げられる。
【0058】
前記紫外線吸収・散乱剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチルパラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシサイナメート、酸化チタン、カオリン、タルクなどを例示することができる。
【0059】
前記防腐剤としては、例えば、メチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベンなどのパラベン類、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムなどの4級カチオン、ソルビン酸、安息香酸などが挙げられる。
【0060】
前記有効成分としては、特に制限されず通常の貼付剤の有効成分に用いられているものを使用することができる。具体的には、以下のものが使用可能である。
〔非ステロイド系抗炎症剤〕
サリチル酸及びその塩類、アスピリン等のサリチル酸誘導体、アセトアミノフェン、アミノピリン、アンチピリン、オキシフェンブタゾン、スルピリン、インドメタシン、ジクロフェナックナトリウム、イブプロフェン、スリンダック、ナプロキセン、ケトプロフェン、エトフェナメート、サリチルアミド、トリエタノールアミンサリチレート、フルフェナム酸とその塩類及びその誘導体、メクロフェナム酸とその塩類及びその誘導体、コルヒチン、ブフェキサマック、イブフェナック、ロキソプロフェン、フェンブフェン、ジフルニサル、アルクロフェナック、フェニルブタゾン、メフェナム酸とその塩類及びその誘導体、フェノプロフェン、ベンダザック、ピロキシカム、フルルビプロフェン、ザルトプロフェン、エトドラクなどが挙げられる。
【0061】
〔ステロイド系抗炎症剤〕
アムシノイド、吉草酸プレドニゾロン、吉草酸ジフルコルトロン、吉草酸ベータメタゾン、酢酸ベータメタゾン、酢酸デキサメタゾン、ジプロピオン酸ベータメタゾン、デキサメタゾン、トリアムシノロンアセトニド、リルシノニド、ヒドロコルチゾン、ピバル酸フルメタゾン、フルオシノニド、フルオシノロンアセトニド、フルオトメトロン、フルドロキシコルチド、プレドニゾロン、プロピオン酸クロベタゾール、プロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、メチルプレドニゾロン、メチルプレドニゾロンアセテート、酪酸ヒドロコルチゾンなどが挙げられる。
〔筋弛緩剤〕
ジアゼパムなどが挙げられる。
〔制吐剤〕
クロルプロマジンなどが挙げられる。
〔乾癬治療剤〕
メトキサレンなどが挙げられる。
〔皮膚軟化剤又は皮膚緩和剤〕
ヒドロキノン、尿素、ヘパリン、コンドロイチン硫酸などが挙げられる。
〔他の薬効成分〕
インドメタシン、サリチル酸グリコール、サリチル酸メチル、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロフェン、スプロフェン、ロキソプロフェン、ザルトプロフェン、ピロキシカム、フェルビナク、ジフェンヒドラミン、ジブカイン、プロカイン、リドカイン、ビタミンE誘導体、グリチルレチン酸又はこれらの誘導体などが挙げられ、これらは1種単独で又は2種類以上を適宜組み合わせて使用することができる。
〔酵素製剤〕
トリプシン、パパイン、プロテアーゼ、リゾチーム、ストレプトキナーゼ、プラスミン、ウロキナーゼ、ヒアルロニダーゼ、α−キモトリプシン、セラチオペプチダーゼ、ブロメライン、セミアルカリペプチダーゼなどが挙げられる。
〔清涼化剤〕
カンフル、チモール、ボルネオール、メントール、N−エチル−p−メンタン−カルボキシアミド、p−メンタン−3,8−ジオール、l−イソプレゴール、l−メンチルグリセリルエーテル等のメントール誘導体、ハッカ、ペパーミント油、スピラントールなどを挙げることができる。
〔ビタミン類〕
パントテン酸、パンテノール、ビタミンA類(パルミチン酸レチノールなど)、ビタミンE類(酢酸d−α−トコフェロール)、ビタミンK,ビタミンC、ビタミンB群、ビタミンF、ビタミンPなどが挙げられる
〔温感付与剤〕
カプサイシン、ノニル酸バニリルアミド、ノニル酸バニリルエーテルなどが挙げられる。
〔生薬類〕
オオバク等の生薬末、トウガラシエキス等の生薬軟エキス、オオバク乾燥エキス等の生薬乾燥エキス、センブリ流エキス等の生薬流エキス、アルニカチンキ等の生薬チンキなどが挙げられる。
〔植物抽出物〕
アニス、アンジェリカ、安息香、イモーテル、カモミール、ガーリック、カルダモン、ガルバナム、キャラウェイ、キャロットシード、グアアックウッド、グレープフルーツ、サイプレス、サンダルウッド、シダーウッド、ジュニパー、スターアニス、セージ、ゼラニウム、セロリ、タイム、タラゴン、テレビン、トウヒ、乳香、バイオレット、パイン、パセリ、バーチ、パチュリー、ヒソップ、フェンネル、ブラックペッパー、ボダイジュ花、没薬、マリーゴールド、ラベンダー、ヤロウ、レモン、レモングラス、ローズ、ローズマリー、ローレル、シモツケギク、モモ、ヤグルマギク、ユーカリ、ユズ、ラベンダー等の精油類又はエキス類などが挙げられる。
〔海藻抽出物〕
アオサ科、オゴノリ科、テングサ科、ミリン科、コンブ科、アイヌワカメ科、ホンダワラ科、ヒバマタ科、フノリ科、ヒトエグサ科、ミル科、ウシケノリ科、スギノリ科、カギノリ科、イバラノリ科、ナガマツモ科、モヅク科、ダービリア科、レッソニア科及びダルス科に属する海藻の抽出物などが挙げられ、これらの中でもダービリア科に属する海藻の抽出物が好ましい。
【0062】
本発明の含水ゲルに上記有効成分を配合する場合、その物質が日本薬局方に収載されているか、他の文献等によって使用適量が定められている場合には、その使用適量に合わせて配合することが好ましい。特に使用適量が定められていない物質の配合量は0.0001〜10質量%程度とすることが好ましい。
【0063】
前記香料としては、天然植物性香料、調合香料成分、合成香料成分などを使用することができ、これらを任意に組み合わせて基剤臭や薬剤臭のマスキングをしたり、付香することができる。
【0064】
前記天然植物性香料としては、例えば、ウイキョウ油、ヒマシ油、ハッカ油、ハッカハク油、ダイウイキョウ油、ケイヒ油、チョウジ油、チミアン油、テレビン油、ヘノポジ油、ヤマジン油、ユーカリ油、ラベンダー油、レモン油、オレンジ油、トウカ油、ベルガモット油、ローズ油、シトロネラ油、レモングラス油、樟脳油、ゼラニウム油等が挙げられる。
【0065】
前記調合香料成分としては、例えば、リモネン、テルピノレン、カンフェン、シトロネロール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、メントール、ボルネオール、テルピネロール、シトロネラール、シトラール、メントン、カルボメントン、カンファー、シトロネル酸、シネオール、クルクメン、ファルネソール、ネロリドール、ヒノキ酸、サンタル酸等が好適である。
【0066】
その他、合成香料成分としては、例えば、1996年化学工業日報社刊 印藤元一著「合成香料 化学と商品知識」、1969年MONTCLAIR,N.J.ステファン・アークタンダー(STEFFEN ARCTANDER)著「パヒューム アンド フレーバー ケミカルズ(Perfume and Flavor Chemicals)」等に記載の香料が使用できる。
【0067】
−−支持体層−−
前記支持体層としては、特に制限されず通常の貼付剤の支持体層に用いられているものを使用することができる。このような材料としては、例えば、紙、厚織り、糸織り、ガーゼ、コール天、ネル等の織布、平編み、ゴム編み、タック編み、二目編み等の製法による編布、スパンレース、スパンボンド、サーマルボンド、ケミカルボンド、ニードルパンチ等の製法による不織布、ニット、プラスチックフィルム、プラスチックフィルム/繊維積層シート、又はプラスチックフィルム/親水性樹脂積層シートなどを用いることができる。
不織布の素材としては、例えば、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリアミド繊維、ポリウレタン繊維、レーヨン、麻等が挙げられる。
プラスチックフィルムを使用する場合、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン等の材料を用いることができる。
なお、記樹脂フィルムのフィルム厚さは、特に制限されるものではなく、通常5〜100μm程度である。
【0068】
<着色貼付剤>
本発明の貼付剤は、平均粒子径が50μm以下であり、かつ最大粒子径が90μm以下である有機顔料を、一価アルコール、多価アルコール、脂肪酸、脂肪酸塩、界面活性剤及び吸水性高分子水溶液から選ばれる分散媒に分散させた後、該分散液を含水ゲルに添加し、該有機顔料含有含水ゲルを支持体に展延し、適当な大きさに裁断することにより製造することができる。
【0069】
本発明の着色貼付剤は、顔用、体用、及び足用などに幅広く使用可能であり、乾燥でひび割れた荒れた皮膚(かかとなど)にも使用することができるものである。
また、本発明の着色貼付剤は、色ムラがなく均一に着色された含水ゲル層を有し、後述する実施例に示すように、8時間以上貼付しても、皮膚に色移りが生じることがないものである。
【実施例】
【0070】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、これらの例によって何ら限定されるものではない。
【0071】
〔実施例1〜16、比較例1〕
表3〜5に示す組成に従って、ヘンシェルミキサーに精製水を入れ、各成分を添加し、10分間攪拌(100rpm)して含水ゲルを作成した。この含水ゲルに、予め分散媒に分散させておいた顔料を添加し、100rpmで15分間攪拌して、着色含水ゲルを得た。なお、顔料の粒度を下記方法により測定した。
得られた着色含水ゲルを支持体(ポリエステルニット)上に0.1g/cm展延後、10×14cmに裁断して実施例1〜16及び比較例1の着色貼付剤を製造した。
【0072】
得られた各着色貼付剤について、下記方法により諸特性を評価した。結果を表3〜5に併記する。なお、実施例1〜16の有機顔料はいずれも上記表3の粒度分布を満たしていた。
更に、支持体をポリエステル不織布、発泡ウレタンフィルム、ウレタンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエステルフィルム/ポリエステル不織布、ポリエステルフィルム/ポリエステルニット、ウレタンフィルム/ポリエステル不織布、ウレタンフィルム/ポリエステルニットに代えて製造しても、本発明の良好な着色貼付剤が得られた。
【0073】
<顔料の粒度測定>
最大粒子径は、粒ゲージにより測定した。
平均粒子径は、赤外線散乱法による粒度分布測定器を用いて、エタノールを分散媒に用いて湿式測定で行った。
【0074】
<貼付剤(膏体)の着色性>
目視評価により、各貼付剤の色ムラの有無を下記基準で確認した。
評価基準
◎:均一に着色
○:わずかに色ムラあり
△:やや色ムラあり
×:かなり色ムラあり
【0075】
<色移り性>
10人のパネラーにより、室温、50%RHの条件で、各貼付剤を脚に8時間貼付した後の皮膚への色移り性を下記基準で評価した。
評価基準
○:色移りなし
△:やや色移りあり
×:色移りあり
【0076】
【表3】

【0077】
【表4】

【0078】
【表5】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
有機顔料を分散媒に分散させた分散液を含水ゲルに添加してなる有機顔料含有含水ゲル層及び支持体層を有し、前記有機顔料含有含水ゲル層中の前記有機顔料の含有量が0.00001質量%〜1質量%であり、
前記有機顔料の平均粒子径が50μm以下であり、かつ最大粒子径が90μm以下であることを特徴とする着色貼付剤。
【請求項2】
前記有機顔料の平均粒子径が1μm以上20μm以下であり、かつ最大粒子径が50μm以下である請求項1に記載の着色貼付剤。
【請求項3】
分散媒が、一価アルコール、多価アルコール、脂肪酸、脂肪酸塩、界面活性剤及び吸水性高分子水溶液から選ばれる少なくとも1種である請求項1から2のいずれかに記載の着色貼付剤。
【請求項4】
有機顔料が、下記表1に示した粒度分布を有する請求項1及び3のいずれかに記載の着色貼付剤。
【表1】

【請求項5】
含水ゲル層中の水分含有量が40質量%〜98質量%である請求項1から4のいずれかに記載の着色貼付剤。

【公開番号】特開2013−107911(P2013−107911A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−49966(P2013−49966)
【出願日】平成25年3月13日(2013.3.13)
【分割の表示】特願2001−254286(P2001−254286)の分割
【原出願日】平成13年8月24日(2001.8.24)
【出願人】(000006769)ライオン株式会社 (1,816)
【Fターム(参考)】