説明

アキシャルギャップ型電動機

【課題】さらなるトルクの増大を実現するアキシャルギャップ型電動機を提供する。
【解決手段】極固定側磁極片は、出力軸に同軸の円周方向に配列されて、出力軸に同軸の円周方向に交互にN極およびS極を形成する極固定側対向面を配置する。極遷移側磁極片は、円周方向に配列されて、極遷移側対向面42で極固定側磁極片に向き合いつつすれ違う。極遷移側対向面42で磁極は変遷する。第1仮想平面に平行な第3仮想平面に投影される極固定側対向面の投影像の電気角と、第3仮想平面に投影される極遷移側対向面42の投影像の電気角とは、出力軸に同軸の円周線上で有効磁束の最大値を確立する数値関係に設定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアキシャルギャップ型電動機に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献2に示されるように、アキシャルギャップ型電動機は広く知られる。アキシャルギャップ型電動機では出力軸に直交する平面内で出力軸に同心の(以下「同軸の」という)円の円周方向に複数個の磁石が配列される。個々の磁石には、出力軸の軸心に直交する第1仮想平面に沿って平面すなわち極固定側対向面が規定される。極固定側対向面にはN極またはS極が形成される。N極およびS極は円周方向に交互にロータ上に配置される。ロータは出力軸に連結される。
【0003】
アキシャルギャップ型電動機では複数個のステータコアが出力軸に同軸の円周方向に配列される。個々のステータコアには、第1仮想平面に平行な第2仮想平面に沿って平面すなわち極遷移側対向面が規定される。極遷移側対向面は極固定側第1仮想平面に向き合わせられる。極遷移側対向面では、ステータコアに巻かれる巻き線の働きで磁極はN極とS極との間で変遷する。この磁極の変遷に応じて出力軸の軸心回りでロータは回転する。その結果、出力軸は回転する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−282989号公報
【特許文献2】特開2008−131682号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般に電動機では磁石やステータコアは出力軸に同軸の円周方向にできる限り隙間なく配置される。こうしてスペースが有効活用されれば、磁石やステータコアで生成される磁束の増大が期待される。その結果、電動機のトルクの増大が見込まれる。
【0006】
例えば特許文献2に記載されるように、ステータコアの巻き線が並列接続で結線されると、アキシャルギャップ型電動機のトルクの向上が見込まれる。このアキシャルギャップ型電動機では円周方向に配列される磁石の個数に比べてステータコアの個数は少ない。こうしたアキシャルギャップ型電動機でさらなるトルクの増大が模索される。
【0007】
本発明のいくつかの態様によれば、さらなるトルクの増大を実現するアキシャルギャップ型電動機が提供されることができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
アキシャルギャップ型電動機の一形態は、出力軸と、前記出力軸に同軸の円周方向に配列されて、前記出力軸の軸心に直交する第1仮想平面に沿って規定される極固定側対向面にN極またはS極を形成し、前記出力軸に同軸の円周方向に交互に前記N極および前記S極を配置する複数の極固定側磁極片と、前記円周方向に配列されて、前記第1仮想平面に平行な第2仮想平面に沿って規定される極遷移側対向面で前記第1仮想平面に向き合わせられ前記極遷移側対向面で磁極を変遷させる複数の極遷移側磁極片とを備え、前記第1仮想平面に平行な第3仮想平面に投影される前記極固定側対向面の投影像に関して前記出力軸に同軸の円周線で横切られる前記投影像の電気角と、前記第3仮想平面に投影される前記極遷移側対向面の投影像に関して前記円周線で横切られる前記投影像の電気角とは、前記円周線上で有効磁束の最大値を確立する数値関係に設定される。
【0009】
こうしたアキシャルギャップ型電動機では、極固定側対向面と極遷移側対向面とが互いに向き合いつつすれ違う際に、出力軸に同軸の円周線上で有効磁束の最大値が確立される。有効磁束の増大はトルクを増大させる。アキシャルギャップ型電動機のトルクは増大する。
【0010】
また、アキシャルギャップ型電動機の一形態は、出力軸と、前記出力軸に同軸の円周方向に配列されて、前記出力軸の軸心に直交する第1仮想平面に沿って規定される極固定側対向面にN極またはS極を形成し、前記出力軸に同軸の円周方向に交互に前記N極および前記S極を配置する複数の極固定側磁極片と、前記円周方向に配列されて、前記第1仮想平面に平行な第2仮想平面に沿って規定される極遷移側対向面で前記第1仮想平面に向き合わせられ前記極遷移側対向面で磁極を変遷させる複数の極遷移側磁極片とを備え、前記第1仮想平面に平行な第3仮想平面内で、当該第3仮想平面に投影される前記極遷移側対向面の投影像に関して前記出力軸に同軸の第1円周線で横切られる前記投影像の電気角は、前記第3仮想平面に投影される前記極固定側対向面の投影像に関して同第1円周線で横切られる前記投影像の電気角との間に有効磁束の最大値を確立する角度値よりも小さく設定され、前記第3仮想平面内で、当該第3仮想平面に投影される前記極遷移側対向面の投影像に関して前記出力軸に同軸で前記第1円周線よりも大きい第2円周線で横切られる前記投影像の電気角は、前記第3仮想平面に投影される前記極固定側対向面の投影像に関して同第2円周線で横切られる前記投影像の電気角との間に有効磁束の最大値を確立する角度値よりも大きく設定される。
【0011】
第1円周線および第2円周線の間では、第1円周線よりも大きく第2円周線よりも小さいいずれかの円周線上で、極固定側対向面の電気角と極遷移側対向面の電気角との間に有効磁束の最大値を確立する数値関係が設定されることができる。その結果、極固定側対向面と極遷移側対向面とが互いに向き合いつつすれ違う際に、出力軸に同軸の円周線上で有効磁束の最大値が確立される。有効磁束の増大はトルクを増大させる。アキシャルギャップ型電動機のトルクは増大する。
【0012】
アキシャルギャップ型電動機では、隣接する前記極固定側磁極片同士は内径側から外径側にかけて等幅の隙間で仕切られればよい。こうした構成によれば、極固定側磁極片は円周方向にできる限り隙間なく配置されることができる。例えば、極固定側磁極片の輪郭が出力軸の軸心を中心に半径線で仕切られると、半径方向に出力軸から遠ざかるにつれて極固定側磁極片同士の間で空間は増大してしまう。
【0013】
さらにまた、アキシャルギャップ型電動機では、前記極固定側対向面の半径方向輪郭線は前記出力軸に同軸の半径線から傾斜してもよい。こういった傾斜によれば、極遷移側対向面に対して極固定側対向面がすれ違うと、極固定側対向面の半径方向輪郭線は傾斜なしに比べて長い時間にわたって極遷移側対向面の半径方向輪郭線に交差し続ける。したがって、隣接する極固定側対向面同士の間で極遷移側対向面に作用する磁束の変化は和らげられる。特に、極遷移側対向面の電気角が縮小されても、スムーズな回転が実現されることができる。
【0014】
さらにまた、アキシャルギャップ型電動機の一形態は、出力軸と、前記出力軸に同軸の円周方向に配列されて、前記出力軸の軸心に直交する第1仮想平面に沿って規定される第1極固定側対向面にN極またはS極を形成し、前記出力軸に同軸の円周方向に交互に前記N極および前記S極を配置する複数の第1極固定側磁極片と、前記第1仮想平面に平行な第2仮想平面に沿って規定される第2極固定側対向面で空間を挟んで前記第1磁極片に個々に向き合わせられ、向き合う前記第1極固定側対向面と反対の磁極を形成し、前記円周方向に交互にN極およびS極を配置する複数の第2極固定側磁極片と、前記空間内で前記円周方向に配列されて、前記第1仮想平面に平行な第3仮想平面に沿って規定される第1極遷移側対向面で前記第1仮想平面に向き合わせられ前記第1極遷移側対向面で磁極を変遷させ、前記第2仮想平面に平行な第4仮想平面に沿って規定される第2極遷移側対向面で前記第2仮想平面に向き合わせられ前記第2極遷移側対向面で前記第1極遷移側対向面の磁極の変遷に応じて磁極を変遷させる複数の極遷移側磁極片とを備え、前記第1仮想平面に平行な第5仮想平面に投影される前記第1極固定側対向面の投影像に関して前記出力軸に同軸の第1円周線で横切られる前記投影像の電気角と、前記第5仮想平面に投影される前記第1極遷移側対向面の投影像に関して前記第1円周線で横切られる前記投影像の電気角とは、前記円周線上で有効磁束の最大値を確立する数値関係に設定され、前記第5仮想平面に投影される前記第2極固定側対向面の投影像に関して前記出力軸の同軸の第2円周線で横切られる前記投影像の電気角と、前記第5仮想平面に投影される前記第2極遷移側対向面の投影像に関して前記第2円周線で横切られる前記投影像の電気角とは、前記第2円周線上で有効磁束の最大値を確立する数値関係に設定される。
【0015】
こうしたアキシャルギャップ型電動機では、第1極固定側対向面と第1極遷移側対向面とが互いに向き合いつつすれ違う際に、出力軸に同軸の円周線線上で有効磁束の最大値が確立される。同様に、第2極固定側対向面と第2極遷移側対向面とが互いに向き合いつつすれ違う際に、出力軸に同軸の円周線上で有効磁束の最大値が確立される。こうして有効磁束の増大はトルクを増大させる。アキシャルギャップ型電動機のトルクは増大する。
【0016】
以上のようなアキシャルギャップ型電動機はいずれも空気調和機で利用されることができる。アキシャルギャップ型電動機は例えば送風ファンの回転駆動に利用されればよい。その他、アキシャルギャップ型電動機はいずれも乗り物で利用されることができる。アキシャルギャップ型電動機は例えば乗り物の動力源に利用されればよい。乗り物には、例えば電動アシスト自転車のほか、電気二輪車、電気自動車、ハイブリッド自動車が含まれることができる。
【発明の効果】
【0017】
以上のように本発明によれば、さらなるトルクの増大を実現するアキシャルギャップ型電動機は提供される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態に係るアキシャルギャップ型電動機の外観を概略的に示す斜視図である。
【図2】出力軸の軸心を含む平面に沿ったアキシャルギャップ型電動機の断面図である。
【図3】第1および第2磁石並びにステータコアの構成を概略的に示す分解斜視図である。
【図4】円周方向に第1および第2磁石並びにステータコアの相対位置を示す展開図である。
【図5】出力軸の軸心に直交する仮想平面内で第1極固定側対向面の投影像を概略的に示す平面図である。
【図6】出力軸の軸心に直交する仮想平面内で第1極遷移側対向面の投影像を概略的に示す平面図である。
【図7】第1極固定側対向面の半径方向輪郭線と第1極遷移側対向面の半径方向輪郭線との関係を概略的に示す拡大平面図である。
【図8】図4に対応し、磁石磁束の短絡の概念を示す概念図である。
【図9】磁石の電気角およびステータコアの電気角の関係に有効磁束の大きさを関連づけたグラフである。
【図10】無負荷誘起電圧と電気角との関係を示すグラフである。
【図11】次数ごとに電圧振幅を示すグラフである。
【図12】図10に対応し、比較例で無負荷誘起電圧と電気角との関係を示すグラフである。
【図13】図11に対応し、比較例で次数ごとに電圧振幅を示すグラフである。
【図14】アキシャルギャップ型電動機の一用途例すなわち空気調和機を概略的に示す斜視図である。
【図15】空気調和機の室内機でクロスフローファンを示す透視図である。
【図16】アキシャルギャップ型電動機の他の用途例すなわち電動アシスト自転車を概略的に示す側面図である。
【図17】電動アシストユニットの構造を概略的に示す側面図である。
【図18】第1極固定側対向面の半径方向輪郭線と第1極遷移側対向面の半径方向輪郭線との関係を概略的に示す拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
【0020】
図1は本発明の一実施形態に係るアキシャルギャップ型電動機(以下「電動機」という)11の外観を概略的に示す。電動機11は筐体12を備える。筐体12は、鍋形の筐体本体13と、筐体本体13の開口を塞ぐ円板状の蓋体14とを備える。蓋体14の中央から蓋体14の表面に直交する方向に出力軸15が突き出る。出力軸15から駆動力が取り出される。
【0021】
図2に示されるように、筐体本体13内にはステータ16が組み込まれる。ステータ16は筐体本体13に固定される。ステータ16は樹脂製の本体部材17を備える。本体部材17は筐体本体13を兼ねる。本体部材17には複数個の磁極片すなわちステータコア18が支持される。ステータコア18は本体部材17内に組み込まれる。こうした組み込みにあたって例えば成型金型内で一体成型が実施されればよい。個々のステータコア18には出力軸15の軸心に平行な軸回りで巻き線19が巻かれる。巻き線19はコイルを構成する。
【0022】
ステータ18の本体部材17には第1軸受け21が組み込まれる。第1軸受け21には出力軸15が結合される。出力軸15は軸心回りで回転自在に第1軸受け21に支持される。同様に、蓋体14には第2軸受け22が支持されてもよい。出力軸15は軸心回りで回転自在に第2軸受け22に支持される。
【0023】
出力軸15には第1ロータ23および第2ロータ24が連結される。第1ロータ23および第2ロータ24は出力軸15の軸方向に間隔を空けて出力軸15に固定される。第1ロータ23および第2ロータ24はそれぞれ円板状の支持部材25、26を備える。個々の支持部材25、26は出力軸15の軸心に直交する仮想平面に沿って広がる。第1ロータ23の支持部材25には複数個の磁極片すなわち第1磁石27が支持される。同様に、第2ロータ24の支持部材26には複数個の磁極片すなわち第2磁石28が支持される。第1および第2磁石27、28はそれぞれ対応の支持部材25、26に固定されればよい。
【0024】
第1磁石27には第1極固定側対向面27aが区画される。個々の第1極固定側対向面27aは出力軸15の軸心に直交する第1仮想平面29内で広がる。すなわち、第1極固定側対向面27aは平面に形成される。同様に、第2磁石28には第2極固定側対向面28aが区画される。個々の第2極固定側対向面28aは第1仮想平面29に平行な第2仮想平面31内で広がる。すなわち、第2極固定側対向面28aは平面に形成される。第2極固定側対向面28aは空間を挟んで対応の第1極固定側対向面27aに向き合わせられる。第1仮想平面29および第2仮想平面31の間にステータコア18が配置される。
【0025】
ステータコア18には第1極遷移側対向面18aおよび第2極遷移側対向面18bが区画される。個々の第1極遷移側対向面18aは第1仮想平面29に平行な第3仮想平面32内で広がる。すなわち、第1極遷移側対向面18aは平面に形成される。第1極遷移側対向面18aは第1仮想平面29に所定の距離で向き合わせられる。言い換えれば、出力軸15の静止中および回転中に第1極固定側対向面27aと第1極遷移側対向面18aとの間には常時一定の距離が維持される。
【0026】
個々の第2極遷移側対向面18bは第1仮想平面29に平行な第4仮想平面33内で広がる。すなわち、第2極遷移側対向面18bは平面に形成される。第2極遷移側対向面18bは第2仮想平面31に所定の距離で向き合わせられる。言い換えれば、出力軸15の静止中および回転中に第2極固定側対向面28aと第2極遷移側対向面18bとの間には常時一定の距離が維持される。
【0027】
図3に示されるように、第1磁石27は第1ロータ23上で出力軸15に同軸の円周方向に配列される。ここでは、12個の第1磁石27が等間隔の角位置ごとに配置される。個々の第1磁石27と出力軸15の軸心との相対的な位置関係は同一に設定される。個々の第1極固定側対向面27aではN極およびS極のいずれかが形成される。N極およびS極は円周方向に交互に配置される。
【0028】
同様に、第2磁石28は第2ロータ24上で出力軸15に同軸の円周方向に配列される。ここでは、12個の第2磁石28が等間隔の角位置ごとに配置される。すなわち、第1磁石27と同数の第2磁石28が配置される。個々の第2磁石27と出力軸15の軸心との相対的な位置関係は同一に設定される。個々の第2極固定側対向面28aではN極およびS極のいずれかが形成される。N極およびS極は円周方向に交互に配置される。
【0029】
ステータコア18はステータ16上で出力軸15に同軸の円周方向に配列される。ステータコア18は薄板の板金材の積層体として構成される。ここでは、9個のステータコア18が等間隔の角位置ごとに配置される。すなわち、第1磁石27の個数や第2磁石28の個数に比べてステータコア18の個数は少ない。個々の第1極遷移側対向面18aと出力軸15の軸心との相対的な位置関係は同一に設定される。同時に、個々の第2極遷移側対向面18bと出力軸15の軸心との相対的な位置関係は同一に設定される。
【0030】
図4に示されるように、アキシャルギャップ型電動機11ではN極の第1極固定側対向面27aに対してS極の第2極固定側対向面28aが向き合わせられる。同様に、S極の第1極固定側対向面27aに対してN極の第2極固定側対向面28aが向き合わせられる。巻き線19に駆動電流が流通すると、磁束がステータコア18内を流通する。駆動電流の向きおよび大きさに応じて第1極遷移側対向面18aの磁極は変遷する。同様に、第1極遷移側対向面18aの磁極の変遷に呼応して第2極遷移側対向面18bで磁極は変遷する。第1および第2極遷移側対向面18a、18bでは例えば正弦波曲線に従ってN極およびS極が交互に出現する。こうして第1極固定側対向面27aと第1極遷移側対向面18aとの間で引力および斥力が順番に生成され、第2極固定側対向面28aと第2極遷移側対向面18bとの間で引力および斥力が順番に生成される。ステータ16に対して第1ロータ23および第2ロータ24は相対回転する。出力軸15は回転する。
【0031】
次に、第1極固定側対向面27aの形状および第1極遷移側対向面18aの形状を詳述する。図5および図6には、第1仮想平面29に平行な任意の仮想平面(以下「投影像仮想平面」という)に投影される第1極固定側対向面27aの投影像41と、投影像仮想平面に投影される第1極遷移側対向面18aの投影像42とが描かれる。投影像41、42の投影にあたって第1極固定側対向面27aおよび第1極遷移側対向面18aは出力軸15の軸心に平行に平行移動すればよい。ここでは、第1極固定側対向面27aの輪郭および第1極遷移側対向面18aの輪郭の設定にあたって、投影像仮想平面内に、出力軸15に同軸の第1円周線45と、出力軸15に同軸で第1円周線45よりも大きい第2円周線46とが規定される。図5に示されるように、第1極固定側対向面27aの投影像41では第1円周線45上で電気角α1が特定される。同様に、第1極固定側対向面27aの投影像41では第2円周線46上で電気角α2が特定される。第1円周線45および第2円周線46が少なくとも投影像仮想平面内で途切れなく第1極固定側対向面27aの投影像41を横切る限り、第1円周線45および第2円周線46は任意の大きさに設定されればよい。その他、第1極遷移側対向面18aの投影像42の位置や形状に応じて第1円周線45および第2円周線46の大きさは適宜に調整されればよい。
【0032】
図6に示されるように、第1極遷移側対向面18aの投影像42では第1円周線45上で電気角β1が特定される。同様に、第1極遷移側対向面18aの投影像42では第2円周線46上で電気角β2が特定される。ここで、第1極遷移側対向面18aの形状の設定にあたって、電気角β1は、電気角α1との間に有効磁束の最大値を確立する角度値よりも小さく設定される。同時に、第1極遷移側対向面18aの形状の設定にあたって、電気角β2は、電気角α2との間に有効磁束の最大値を確立する角度値よりも大きく設定される。こうすることで、第1円周線45および第2円周線46の間では、第1円周線45よりも大きく第2円周線46よりも小さいいずれかの円周線上で、第1極固定側対向面27aの投影像41の電気角αnと第1極遷移側対向面18aの投影像42の電気角βnとの間に有効磁束の最大値を確立する数値関係が設定されることができる。その結果、第1極固定側対向面27aと第1極遷移側対向面18aとの間で有効磁束の最大値は確立される。有効磁束の増大はトルクを増大させる。アキシャルギャップ型電動機11のトルクは増大する。第2極固定側対向面28aおよび第2極遷移側対向面18bの形状は第1極固定側対向面27aおよび第1極遷移側対向面18aと同様に設定されればよい。電気角β1は、電気角α1との間に有効磁束の最大値を確立する角度値に等しく設定され、電気角β2は、電気角α2との間に有効磁束の最大値を確立する角度値に等しく設定されてもよい。こうすることで、少なくとも第1円周線45や第2円周線46では、第1極固定側対向面27aの投影像41の電気角αnと第1極遷移側対向面18aの投影像42の電気角βnとの間に有効磁束の最大値を確立する数値関係が設定されることができる。
【0033】
このアキシャルギャップ型電動機11では第1磁石27は出力軸15に同軸の円周方向にできる限り隙間なく配置される。こういった配置にあたって隣接する第1磁石27同士の間では一定幅で隙間が半径方向に延びる。その結果、第1磁石27の投影像41では、第1円周線45上の電気角α1に比べて第2円周線46上の電気角α2は増大する。第2磁石28は第1磁石27と同様に円周方向にできる限り隙間なく配置される。したがって、同様に第2磁石28の輪郭では半径方向外側に向かうにつれて電気角は増大する。
【0034】
加えて、このアキシャルギャップ型電動機11では、図7に示されるように、第1極固定側対向面27aの第1半径方向輪郭線47に対して第1極遷移側対向面18aの第2半径方向輪郭線48が大きく傾斜する。したがって、第1ロータ23の回転時にステータコア18の第1極遷移側対向面18aに対して第1磁石27の第1極固定側対向面27aがすれ違うと、第1極遷移側対向面18aの第2半径方向輪郭線48は比較的に長い時間にわたって第1極固定側対向面27aの第1半径方向輪郭線47に交差し続ける。すなわち、第1極遷移側対向面18aの磁束の作用は徐々に第1極遷移側対向面18aの磁界から抜け出し隣接の第1極遷移側対向面18aの磁界に進入する。その結果、隣接する第1磁石27同士の間で第1極遷移側対向面18aに作用する磁束の変化は和らげられる。スムーズな回転が実現される。同様に、第2極固定側対向面28aの半径方向輪郭線に対して第2極遷移側対向面18bの半径方向輪郭線は大きく傾斜する。
【0035】
ここで、有効磁束の最大値を確立する角度値および数値関係を詳述する。ここで、有効磁束とは、第1磁石27または第2磁石28の表面から放出される磁束のうち、ステータコア18の内部を通過する磁束をいう。図8は、第1磁石27の個数に比べてステータコア18の個数が少ない際に一般的な第1磁石27およびステータコア18を示す。一般に、電動機では、磁石やステータコアは出力軸に同軸の円周方向にできる限り隙間なく配置される。こうしてスペースが有効活用されれば、磁石やステータコアで生成される磁束の増大が期待される。その結果、電動機のトルクの増大が見込まれる。しかしながら、本発明者は、図8に示されるように、磁石磁束の短絡に気づいた。そして、本発明者は、有効磁束の最大値を確立する角度値および数値関係をコンピュータシミュレーションで検証した。その結果、図9に示されるように、磁石の電気角すなわち円周方向の大きさと、ステータコアの電気角すなわち円周方向の大きさとの間に特定の数値関係が成立すると、有効磁束が最大値を示すことを見出した。例えば第1磁石27や第2磁石28の電気角αが156度〜180度の範囲(限界値を含む)で設定される場合には、ステータコア18の電気角βが150度〜156度の範囲(限界値を含む)で設定されれば、ステータコア18で有効磁束の最大値は確立されることができる。
【0036】
本発明者は、さらに、有効磁束の最大値を確立する数値関係に基づき前述のアキシャルギャップ型電動機11の性能を検証した。検証にあたってコンピュータシミュレーションが用いられた。12個の第1磁石27と9個のステータコア18とがそれぞれ円周方向に等間隔で配列された。第1極固定側対向面27aでは第1円周線45上で157.68度の電気角が設定され第2円周線46上で166.25度の電気角が設定された。その一方で、第1極遷移側対向面18aでは第1円周線45上で136.89度の電気角が設定され第2円周線46上で170.60度の電気角が設定された。実効値で5.5ボルトの無負荷誘起電圧が得られた。7.7ボルトの基本波振幅が得られた。349ワットの出力にあたって83.9%の効率が得られた。損失は67.1ワットであった。図10に示されるように、無負荷誘起電圧で滑らかな正弦波波形が得られた。この結果をフーリエ変換したところ、図11に示されるように、振動の原因となる5次の高調波のレベルが著しく小さくなることが確認された。
【0037】
本発明者は検証にあたって比較例を用意した。この比較例では、具体例と同様に、12個の第1磁石27と9個のステータコア18とがそれぞれ円周方向に等間隔で配列された。第1極固定側対向面27aで第1円周線45上の電気角は157.68度に設定され第2円周線46上の電気角は166.25度に設定された。その一方で、第1極遷移側対向面18aでは第1円周線45上で215.72度の電気角が設定され第2円周線46上で220.32度の電気角が設定された。実効値で5.3ボルトの無負荷誘起電圧が得られた。7.4ボルトの基本波振幅が得られた。349ワットの出力にあたって81.9%の効率が得られた。損失は76.8ワットであった。図12に示されるように、無負荷誘起電圧で正弦波波形に歪みが発生した。この結果をフーリエ変換したところ、図13に示されるように、振動の原因となる5次の高調波のレベルの増加が確認された。
【0038】
図14はアキシャルギャップ型電動機11の一用途例すなわち空気調和機51を概略的に示す。空気調和機51は室外機52と室内機53とを備える。室外機52は例えば屋外に設置される。室内機53は例えば家屋の室内に設置される。室外機52には圧縮機、膨張弁および第1熱交換器が組み込まれる。室内機53には第2熱交換器が組み込まれる。圧縮機は高温高圧の冷媒を送り出す。冷房運転時、高温高圧の冷媒は膨張弁の手前で第1熱交換器に送り込まれる。第1熱交換器で冷媒は凝縮される。凝縮後の冷媒は膨張弁で減圧されて第2熱交換器に送り込まれる。第2熱交換器で冷媒は気化する。周囲の空気から熱エネルギが冷媒に受け渡される。冷気が生成される。気化した冷媒は圧縮機に戻される。その一方で、暖房運転時、高温高圧の冷媒は膨張弁の手前で第2熱交換器に送り込まれる。第2熱交換器で冷媒は凝縮化する。冷媒から周囲の空気に熱エネルギが受け渡される。暖気が生成される。凝縮後の冷媒は膨張弁で減圧されて第1熱交換器に送り込まれる。第1熱交換器で冷媒は気化する。気化した冷媒は圧縮機に送り込まれる。
【0039】
図15に示されるように、室内機53にはクロスフローファン54が組み込まれる。クロスフローファン54は水平方向に延びる回転軸回りで回転する。回転の生成にあたってクロスフローファン54にはアキシャルギャップ型電動機11が連結される。例えばクロスフローファン54の回転軸に同軸にアキシャルギャップ型電動機11の出力軸15が配置される。出力軸15はクロスフローファン54に結合される。クロスフローファン54はアキシャルギャップ型電動機11の駆動力に応じて回転する。回転時、クロスフローファン54は気流を生成する。気流は第2熱交換器を伝う。こうして第2熱交換器では気流と冷媒との間で熱エネルギが交換される。
【0040】
図16はアキシャルギャップ型電動機11の他の用途例すなわち電動アシスト自転車61を概略的に示す。電動アシスト自転車61は車体フレーム62を備える。車体フレーム62には後輪63が水平軸回りで回転自在に取り付けられる。車体フレーム62には揺動軸回りで揺動自在に操舵フレーム64が取り付けられる。揺動軸は、後輪63の回転軸に直交する仮想平面内に配置される。揺動軸は、地面から離れるにつれて後に傾斜する傾斜姿勢に保持される。操舵フレーム64には前輪65が回転自在に取り付けられる。操舵フレーム64の基準位置で前輪65の回転軸は後輪63の回転軸に平行に延びる。操舵フレーム64にはハンドル66が固定される。
【0041】
前輪65および後輪63の間で車体フレーム62にはサドル67が固定される。サドル67の下方で車体フレーム62には駆動軸68が回転自在に支持される。駆動軸68は後輪63の回転軸に平行に延びる。駆動軸68には左右1対のペダルアーム69が固定される。ペダルアーム69の先端には駆動軸68に平行な回転軸回りで回転自在にペダル71が取り付けられる。運転者は、サドル67に腰掛けると、左右のペダル71にそれぞれ足を置くことができる。
【0042】
駆動軸68には大径スプロケット73が連結される。大径スプロケット73の回転中心は駆動軸68の軸心に一致する。大径スプロケット73は駆動軸68に固定される。後輪63には小径スプロケット74が連結される。小径スプロケット74の回転中心は後輪63の回転軸に一致する。小径スプロケット74は後輪63に固定される。大径スプロケット73および小径スプロケット74にはチェーン75が巻き付けられる。こうして所定の減速比で大径スプロケット73の回転は小径スプロケット74に伝達される。ペダル71の踏力は後輪63の回転に変換される。
【0043】
大径スプロケット73には電動アシストユニット77が連結される。図17に示されるように、電動アシストユニット77にはアキシャルギャップ型電動機11が組み込まれる。アキシャルギャップ型電動機11の出力軸15の軸心は駆動軸68の軸心に平行に延びる。出力軸15の回転は減速歯車機構78を介して駆動軸68に伝達される。こうしてアキシャルギャップ型電動機11は駆動軸68すなわち大径スプロケット73の回転力を補う。その結果、運転者が小さな踏力しかペダル71に作用しなくても、後輪63には十分な駆動力が伝達される。電動アシスト自転車61は快適に走行する。
【0044】
アキシャルギャップ型電動機11では、図18に示されるように、第1極遷移側対向面18aの第2半径方向輪郭線48の傾斜に代えて、あるいは、そういった傾斜とともに、第1極固定側対向面27aや第2極固定側対向面28aで半径方向輪郭線47は出力軸15に同軸の半径線Aから大きく傾斜してもよい。好ましくは、第1遷移側対向面18aや第2遷移側対向面28bの半径方向輪郭線48とは半径線Aに対して反対向きに傾くことが望まれる。第1ロータ23の回転時にステータコア18の第1極遷移側対向面18aに対して第1磁石27の第1極固定側対向面27aがすれ違うと、第1極固定側対向面27aの半径方向輪郭線47は比較的に長い時間にわたって第1極遷移側対向面18aの半径方向輪郭線48に交差し続ける。すなわち、第1極固定側対向面27aの磁束の作用は徐々に第1極遷移側対向面18aの磁界から抜け出し隣接の第1極遷移側対向面18aの磁界に進入する。その結果、隣接する第1磁石27同士の間で第1極遷移側対向面18aに作用する磁束の変化は和らげられる。特に、第1極遷移側対向面18aの投影像42上で電気角β2が縮小されても、スムーズな回転が実現される。
【0045】
なお、極固定側対向面27a、28aや極遷移側対向面18a、18bの形状は本実施形態のものに限られない。電気角α1、α2、β1、β2の設定にあたってアキシャルギャップ型電動機11では第1ロータ23および第2ロータ24のいずれか一方のみが配置されてもよい。第1極遷移側対向面18aおよび第2極遷移側対向面18bでは出力軸15の半径方向に全範囲にわたって円周線上で電気角βnは電気角αnとの間に有効磁束の最大値を確立する角度値に設定されてもよい。また、アキシャルギャップ型電動機11は、電動アシスト自転車のほか、電気二輪車、電気自動車、ハイブリッド自動車、その他の乗り物一般に動力源として利用されることができる。
【符号の説明】
【0046】
11 アキシャルギャップ型電動機、15 出力軸、18 極変遷側磁極片(ステータコア)、18a 第1極遷移側対向面、18b 第2極遷移側対向面、27 極固定側磁極片(第1磁石)、27a 第1極固定側対向面、28 極固定側磁極片(第2磁石)、28a 第2極固定側対向面、29 仮想平面、31 仮想平面、32 仮想平面、33 仮想平面、41 投影像、42 投影像、45 第1円周線、46 第2円周線、51 空気調和機、61 乗り物(電動アシスト自転車)、α1 電気角、α2 電気角、β1 電気角、β2 電気角。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出力軸と、
前記出力軸に同軸の円周方向に配列されて、前記出力軸の軸心に直交する第1仮想平面に沿って規定される極固定側対向面にN極またはS極を形成し、前記出力軸に同軸の円周方向に交互に前記N極および前記S極を配置する複数の極固定側磁極片と、
前記円周方向に配列されて、前記第1仮想平面に平行な第2仮想平面に沿って規定される極遷移側対向面で前記第1仮想平面に向き合わせられ前記第2対向面で磁極を変遷させる複数の極遷移側磁極片とを備え、
前記第1仮想平面に平行な第3仮想平面に投影される前記極固定側対向面の投影像に関して前記出力軸に同軸の円周線で横切られる前記投影像の電気角と、前記第3仮想平面に投影される前記極遷移側対向面の投影像に関して前記円周線で横切られる前記投影像の電気角とは、前記円周線上で有効磁束の最大値を確立する数値関係に設定される
ことを特徴とするアキシャルギャップ型電動機。
【請求項2】
出力軸と、
前記出力軸に同軸の円周方向に配列されて、前記出力軸の軸心に直交する第1仮想平面に沿って規定される極固定側対向面にN極またはS極を形成し、前記出力軸に同軸の円周方向に交互に前記N極および前記S極を配置する複数の極固定側磁極片と、
前記円周方向に配列されて、前記第1仮想平面に平行な第2仮想平面に沿って規定される極遷移側対向面で前記第1仮想平面に向き合わせられ前記第2対向面で磁極を変遷させる複数の極遷移側磁極片とを備え、
前記第1仮想平面に平行な第3仮想平面内で、当該第3仮想平面に投影される前記極遷移側対向面の投影像に関して前記出力軸に同軸の第1円周線で横切られる前記投影像の電気角は、前記第3仮想平面に投影される前記極固定側対向面の投影像に関して同第1円周線で横切られる前記投影像の電気角との間に有効磁束の最大値を確立する角度値よりも小さく設定され、
前記第3仮想平面内で、当該第3仮想平面に投影される前記極遷移側対向面の投影像に関して前記出力軸に同軸で前記第1円周線よりも大きい第2円周線で横切られる前記投影像の電気角は、前記第3仮想平面に投影される前記極固定側対向面の投影像に関して同第2円周線で横切られる前記投影像の電気角との間に有効磁束の最大値を確立する角度値よりも大きく設定される
ことを特徴とするアキシャルギャップ型電動機。
【請求項3】
請求項2に記載のアキシャルギャップ型電動機において、隣接する前記極固定側磁極片同士は内径側から外径側にかけて等幅の隙間で仕切られることを特徴とするアキシャルギャップ型電動機。
【請求項4】
請求項3に記載のアキシャルギャップ型電動機において、前記極固定側対向面の半径方向輪郭線は前記出力軸に同軸の半径線から傾斜することを特徴とするアキシャルギャップ型電動機。
【請求項5】
出力軸と、
前記出力軸に同軸の円周方向に配列されて、前記出力軸の軸心に直交する第1仮想平面に沿って規定される第1極固定側対向面にN極またはS極を形成し、前記出力軸に同軸の円周方向に交互に前記N極および前記S極を配置する複数の第1極固定側磁極片と、
前記第1仮想平面に平行な第2仮想平面に沿って規定される第2極固定側対向面で空間を挟んで前記第1磁極片に個々に向き合わせられ、向き合う前記第1極固定側対向面と反対の磁極を形成し、前記円周方向に交互にN極およびS極を配置する複数の第2極固定側磁極片と、
前記空間内で前記円周方向に配列されて、前記第1仮想平面に平行な第3仮想平面に沿って規定される第1極遷移側対向面で前記第1仮想平面に向き合わせられ前記第1極遷移側対向面で磁極を変遷させ、前記第2仮想平面に平行な第4仮想平面に沿って規定される第2極遷移側対向面で前記第2仮想平面に向き合わせられ前記第2極遷移側対向面で前記第1極遷移側対向面の磁極の変遷に応じて磁極を変遷させる複数の極遷移側磁極片とを備え、
前記第1仮想平面に平行な第5仮想平面に投影される前記第1極固定側対向面の投影像に関して前記出力軸に同軸の第1円周線で横切られる前記投影像の電気角と、前記第5仮想平面に投影される前記第1極遷移側対向面の投影像に関して前記第1円周線で横切られる前記投影像の電気角とは、前記第1円周線上で有効磁束の最大値を確立する数値関係に設定され、
前記第5仮想平面に投影される前記第2極固定側対向面の投影像に関して前記出力軸に同軸の第2円周線で横切られる前記投影像の電気角と、前記第5仮想平面に投影される前記第2極遷移側対向面の投影像に関して前記第2円周線で横切られる前記投影像の電気角とは、前記第2円周線上で有効磁束の最大値を確立する数値関係に設定される
ことを特徴とするアキシャルギャップ型電動機。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載のアキシャルギャップ型電動機を備えることを特徴とする空気調和機。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれか1項に記載のアキシャルギャップ型電動機を備えることを特徴とする乗り物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−210017(P2012−210017A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−72549(P2011−72549)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(000006611)株式会社富士通ゼネラル (1,266)
【Fターム(参考)】