アデノシンA1レセプター・アゴニストとしてのプリン誘導体およびその使用方法
【課題】アデノシンA1レセプター・アゴニストとしてのプリン誘導体およびその使用方法を提供する。
【解決手段】本発明は、プリン誘導体、有効な量のプリン誘導体を含んでなる組成物、ならびに、動物の代謝速度を低減させる方法、心筋保護の際に心筋傷害から動物の心臓を保護する方法、または、心疾患、神経障害、虚血状態、再潅流傷害、肥満、消耗病もしくは糖尿病を治療または予防する方法であって、有効な量のプリン誘導体を投与の必要のある動物に投与することからなる方法、に関する。
【解決手段】本発明は、プリン誘導体、有効な量のプリン誘導体を含んでなる組成物、ならびに、動物の代謝速度を低減させる方法、心筋保護の際に心筋傷害から動物の心臓を保護する方法、または、心疾患、神経障害、虚血状態、再潅流傷害、肥満、消耗病もしくは糖尿病を治療または予防する方法であって、有効な量のプリン誘導体を投与の必要のある動物に投与することからなる方法、に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
次式:
【化1】
(式中、
Aは‐CH2OSO2NH2であり;
BおよびCは‐OHであり;
Dは、
【化2】
であり;
AおよびBは互いにトランス位にあり;
BおよびCは互いにシス位にあり;
CおよびDは互いにシス位にあるか、または互いにトランス位にあり;
R1は、−C3−C8単環式シクロアルキル、−C3−C8単環式シクロアルケニル、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−C8−C12二環式シクロアルキル、または−C8−C12二環式シクロアルケニルであり;
R2は、−ハロ、−CN、−NHR8、−OR8、−SR8、−NHC(O)OR8、−NHC(O)R4、−NHC(O)NHR8、−NHNHC(O)R4、−NHNHC(O)OR8、−NHNHC(O)NHR8、または−NH−N=C(R6)R7であり;
R4は、−H、−C1−C15アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−C≡C−(C1−C10アルキル)または−C≡C−アリールであり;
R6は、−C1−C10アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(3〜7員単環式
複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−フェニレン−(CH2)nCOOH、または−フェニレン−(CH2)nCOO−(C1−C10アルキル)であり;
R7は、−H、−C1−C10アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、または−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)であり;
R8は、−C1−C15アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−C≡C−(C1−C10アルキル)または−C≡C−アリールであり;かつ
nはそれぞれ独立に1〜5の整数である)
を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項2】
次式:
【化3】
(式中、
Aは−CH2ONO2であり;
BおよびCは−OHであり;
Dは
【化4】
であり;
AおよびBは互いにトランス位にあり;
BおよびCは互いにシス位にあり;
CおよびDは互いにシス位にあるか、または互いにトランス位にあり;
R1は、−H、−C1−C10アルキル、−アリール、−3〜7員単環式複素環、−8〜12員二環式複素環、−C3−C8単環式シクロアルキル、−C3−C8単環式シクロアルケニル、−C8−C12二環式シクロアルキル、−C8−C12二環式シクロアルケ
ニル、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH2)n−アリールであり;
R2は、−CN、−NHR4、−NHC(O)R4、−NHC(O)OR4、−NHC(O)NHR4、−NHNHC(O)R4、−NHNHC(O)OR4、−NHNHC(O)NHR4、または−NH−N=C(R6)R7であり;
R4は、−C1−C15アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−C≡C−(C1−C10アルキル)または−C≡C−アリールであり;
R6は、−C1−C10アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−フェニレン−(CH2)nCOOH、または−フェニレン−(CH2)nCOO−(C1−C10アルキル)であり;
R7は、−H、C1−C10アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)であり;かつ
nはそれぞれ独立に1〜5の整数である)
を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項3】
次式:
【化5】
(式中、
Aは−CH2NHR5であり;
BおよびCは−OHであり;
Dは
【化6】
であり;
AおよびBは互いにトランス位にあり;
BおよびCは互いにシス位にあり;
CおよびDは互いにシス位にあるか、または互いにトランス位にあり;
R1は、−H、−C1−C10アルキル、−アリール、−3〜7員単環式複素環、−8〜12員二環式複素環、−C3−C8単環式シクロアルキル、−C3−C8単環式シクロアルケニル、−C8−C12二環式シクロアルキル、−C8−C12二環式シクロアルケニル、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH2)n−アリールであり;
R2は、−NHR4、−OR4、−SR4、−NHC(O)R4、−NHC(O)OR4、−NHC(O)NHR4、−NHNHC(O)R4、−NHNHC(O)NHR4、または−NHNHC(O)OR4であり;
R4は、−C1−C15アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−C≡C−(C1−C10アルキル)、または−C≡C−アリールであり;
R5は、−C(O)O(C1−C10アルキル)、−C(O)NH(C1−C10アルキル)、−C(O)N(C1−C10アルキル)2、−C(O)NH−アリール、−CH(NH2)NH2、または−CH(NH2)NH(C1−C10アルキル)であり;かつ
nはそれぞれ独立に1〜5の整数である)
を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項4】
次式:
【化7】
(式中、
Aは−R3であり;
BおよびCは−OHであり;
Dは
【化8】
であり;
AおよびBは互いにトランス位にあり;
BおよびCは互いにシス位にあり;
CおよびDは互いにシス位にあるか、または互いにトランス位にあり;
R1は、−H、−C1−C10アルキル、−アリール、−3〜7員単環式複素環、−8〜12員二環式複素環、−C3−C8単環式シクロアルキル、−C3−C8単環式シクロアルケニル、−C3−C8単環式シクロアルケニル、−C8−C12二環式シクロアルキル、−C8−C12二環式シクロアルケニル、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH2)n−アリールであり;
R2は、−H、−ハロ、−CN、−NHR4、−OR4、−SR4、−NHC(O)R4、−NHC(O)OR4、−NHC(O)NHR4、−NHNHC(O)R4、−NHNHC(O)NHR4、−NHNHC(O)OR4、または−NH−N=C(R6)R7であり;
R3は、−CH2ONOまたは−CH2OSO3Hであり;
R4は、−C1−C15アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−C≡C−(C1−C10アルキル)、または−C≡Cアリールであり;
R6は、−C1−C10アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−フェニレン−(CH2)nCOOH、または−フェニレン−(CH2)nCOO−(C1−C10アルキル)であり;
R7は、−H、C1−C10アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、または−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)であり;かつ
nはそれぞれ独立に1〜5の整数である)
を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項5】
次式:
【化9】
(式中、
Aは−CH2R3であり;
BおよびCは−OHであり;
Dは
【化10】
であり;
AおよびBは互いにトランス位にあり;
BおよびCは互いにシス位にあり;
CおよびDは互いにシス位にあるか、または互いにトランス位にあり;
R1は、−3〜7員単環式複素環、−8〜12員二環式複素環、−C3−C8単環式シクロアルキル、−C3−C8単環式シクロアルケニル、−C8−C12二環式シクロアルキル、−C8−C12二環式シクロアルケニル、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH2)n−アリールであり;
R2は、−ハロ、−CN、−NHC(O)R4、−NHR4、−OR4、−SR4、−NHC(O)OR4、−NHC(O)NHR4、−NHNHC(O)R4、−NHNHC(O)OR4、−NHNHC(O)NHR4、または−NH−N=C(R6)R7であり;
R3は、−OSO2NH(C1−C10アルキル)、−OSO2N(C1−C10アルキル)2、または−OSO2NH−アリールであって、C1−C10アルキルはそれぞれ独立であり;
R4は、−C1−C15アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−C≡C−(C1−C10アルキル)、または−C≡C−アリールであり;
R6は、−C1−C10アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH
2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−フェニレン−(CH2)nCOOH、または−フェニレン−(CH2)nCOO−(C1−C10アルキル)であり;
R7は、−H、−C1−C10アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、または−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)であり;かつ
nはそれぞれ独立に1〜5の整数である)
を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項6】
次式:
【化11】
(式中、
Aは−CH2ONO2であり;
BおよびCは−OHであり;
Dは
【化12】
であり;
AおよびBは互いにトランス位にあり;
BおよびCは互いにシス位にあり;
CおよびDは互いにシス位にあるか、または互いにトランス位にあり;
R1は−C3−C8単環式シクロアルキルであり;かつ
R2は−Hまたは−ハロである)
を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項7】
次式:
【化13】
(式中、
Aは−CH2ONO2であり;
BおよびCは−OHであり;
Dは
【化14】
であり;
AおよびBは互いにトランス位にあり;
BおよびCは互いにシス位にあり;
CおよびDは互いにシス位にあるか、または互いにトランス位にあり;
R2は−Hまたは−ハロである)
を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項8】
次式:
【化15】
(式中、
Aは−CH2OHであり;
BおよびCは−OHであり;
Dは
【化16】
であり;
AおよびBは互いにトランス位にあり;
BおよびCは互いにシス位にあり;
CおよびDは互いにシス位にあるか、または互いにトランス位にあり;
R1はそれぞれ独立に、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)m−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)m−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)m−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)m−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH2)m−アリールであるか、あるいは、両方のR1基が結合している炭素原子とともに−C3−C8単環式シクロアルキル、−C3−C8単環式シクロアルケニル、−C8−C12二環式シクロアルキル、または−C8−C12二環式シクロアルケニルを形成し;
R2は、−OR4、−SR4、−NHNHC(O)R3、−NHNHC(O)NHR3、−NHNHC(O)OR7、または−NH−N=C(R5)R6であり;
R3は、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−アリール、−O−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−O−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、O−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−C≡C−(C1−C10アルキル)または−C≡C−アリールであり;
R4は、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−アリール、または−C≡C−アリールであり;
R5およびR6はそれぞれ独立に、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−アリール、−フェニレン−(CH2)nCOOH、または−フェニレン−(CH2)nCOO−(C1−C10アルキル)であるか、あるいはR5およびR6が結合している炭素原子とともにC3−C8単環式シクロアルキルまたはC8−C12二環式シクロアルキルを形成し;
R7は、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−アリール、−C≡C−(C1−C10アルキル
)、または−C≡C−アリールであり;
mは0〜3の整数であり;
nはそれぞれ独立に0〜5の整数である)
を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項9】
次式:
【化17】
(式中、
Aは−CH2R3であり;
BおよびCは−OHであり;
Dは
【化18】
であり;
AおよびBは互いにトランス位にあり;
BおよびCは互いにシス位にあり;
CおよびDは互いにシス位にあるか、または互いにトランス位にあり;
R1はそれぞれ独立に、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)m−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)m−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)m−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)m−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)m−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH2)m−アリールであるか、あるいは2つのR1が、結合している炭素原子とともに、−C3−C8単環式シクロアルキル、−C3−C8単環式シクロアルケニル、−C8−C12二環式シクロアルキル、または−C8−C12二環式シクロアルケニルを形成し;
R2は、−H、−CN、−ハロ、−N(R4)2、−OR4、−SR4、−NHC(O)R4、−NHC(O)OR4、−NHC(O)NHR4、−NHNHC(O)R4、−NHNHC(O)NHR4、−NHNHC(O)OR4、または−NH−N=C(R6)R7であり;
R3は、−ONO2、−ONO、−OSO3H、−OSO2NH2、−OSO2NH(C1−C10アルキル)、−OSO2N(C1−C10アルキル)2、−OSO2NH−アリール、または−N(R5)2であり;
R4はそれぞれ独立に、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−アリール、−C(O)O(C1−C10アルキル)、−C(O)NH(C1−C10アルキル)、−C(O)N(C1−C10アルキル)2、−C(O)NH−アリール、−C(O)N(C1−C10アルキル)2、−CH(NH2)NH2、または−CH(NH2)NH(C1−C10アルキル)であり;
R5はそれぞれ独立に、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH2)n−アリールであり;
R6およびR7はそれぞれ独立に、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−アリール、−フェニレン−(CH2)nCOOH、または−フェニレン−(CH2)nCOO−(C1−C10アルキル)であるか、あるいはR6およびR7は、結合している炭素原子とともに、−C3−C8単環式シクロアルキル、−C3−C8単環式シクロアルケニル、または−C8−C12二環式シクロアルケニルを形成し;
mは0〜3の整数であり;
nはそれぞれ独立に0〜5の整数である)
を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項10】
次式:
【化19】
(式中、
Aは−CH2OHであり;
BおよびCは−OHであり;
Dは
【化20】
であり;
AおよびBは互いにトランス位にあり;
BおよびCは互いにシス位にあり;
CおよびDは互いにシス位にあるか、または互いにトランス位にあり;
R1は、−C3−C8単環式シクロアルキルまたは−C3−C8単環式シクロアルケニルであり;
R2は、−H、−ハロ、−CN、−OR3、−SR3、−N(R3)2、−NHNHC(O)R3、−NHNHC(O)NHR3、−NHNHC(O)OR3、または−NH−N=C(R4)R5であり;
R3はそれぞれ独立に、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−アリール、−C≡C−(C1−C10アルキル)、または−C≡C−アリールであり;
R4およびR5はそれぞれ独立に、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−アリール、−フェニレン−(CH2)nCOOH、または−フェニレン−(CH2)nCOO−(C1−C10アルキル)であるか、あるいはR4およびR5は、結合している炭素原子とともに、C3−C8単環式シクロアルキル、C3−C8単環式シクロアルケニル、−C8−C12二環式シクロアルキル、または−C8−C12二環式シクロアルケニルを形成し;
nはそれぞれ独立に0〜5の整数である)
を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項11】
次式:
【化21】
(式中、
Aは−CH2OHであり;
BおよびCは−OHであり;
Dは
【化22】
であり;
AおよびBは互いにトランス位にあり;
BおよびCは互いにシス位にあり;
CおよびDは互いにシス位にあるか、または互いにトランス位にあり;
R1は、−C1−C10アルキル、−(CH2)m−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)m−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)m−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)m−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)m−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、または−(CH2)m−アリールであるか、あるいはR1およびR1aが、結合している炭素原子とともに、−C3−C8単環式シクロアルキル、−C3−C8単環式シクロアルケニル、−C8−C12二環式シクロアルキル、または−C8−C12二環式シクロアルケニルを形成し;
R1aは、−C3−C8単環式シクロアルキルまたは−C3−C8単環式シクロアルケニルであり;
R2は、−OR4、−SR4、−NHNHC(O)R3、−NHNHC(O)NHR3、−NHNHC(O)OR3、または−NH−N=C(R5)R6であり;
R3は、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−アリール、−C≡C−(C1−C10アルキル)、または−C≡C−アリールであり;
R4は、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−アリール、−C≡C−(C1−C10アルキル)、または−C≡C−アリールであり;
R5およびR6はそれぞれ独立に、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−アリール、−フェニレン−(CH2)nCOOH、または−フェニレン−(CH2)nCOO−(C1−C10アルキル)であるか、あるいはR5およびR6は、結合している炭素原子とともに、C3−C8単環式シクロアルキル、C3−C8単環式シクロアルケニル、−C8−C12二環式シクロアルキル、または−C8−C12二環式シクロアルケニルを形成し;
mは0〜3の整数であり; nはそれぞれ独立に0〜5の整数である)
を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項12】
有効な量の、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩と、生理学的に許容可能な担体または賦形剤とを含んでなる組成物。
【請求項13】
神経障害を治療する方法であって、投与を必要とする動物に、神経障害を治療するのに有効な量の、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩を投与することからなる方法。ことからなる方法。
【請求項14】
心疾患を治療する方法であって、投与を必要とする動物に、心疾患を治療するのに有効な量の請求項1〜11のいずれかに記載の化合物を治療するのに有効な量の、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩を投与することからなる方法。
【請求項15】
虚血状態を治療する方法であって、投与を必要とする動物に、虚血状態を治療するのに有効な量の、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩を投与することからなる方法。とからなる方法。
【請求項16】
糖尿病を治療する方法であって、投与を必要とする動物に、糖尿病を治療するのに有効な量の、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩を投与することからなる方法。
【請求項17】
心筋保護剤と、有効な量の、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩と、生理学的に許容可能な担体または賦形剤とを含んでなる組成物。
【請求項18】
心筋保護の際に心筋傷害から動物の心臓を保護する方法であって、投与を必要とする動物に、心筋保護剤と、有効な量の、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩とを投与することからなる方法。
【請求項19】
動物の代謝速度を低減させる方法であって、投与を必要とする動物に、動物の代謝速度を低減させるのに有効な量の、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩を投与することからなる方法。
【請求項20】
動物の酸素消費速度を低減させる方法であって、投与を必要とする動物に、動物の酸素消費速度を低減させるのに有効な量の、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩を投与することからなる方法。
【請求項21】
肥満を治療する方法であって、投与を必要とする動物に、肥満を治療するのに有効な量の、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩を投与することからなる方法。
【請求項22】
消耗病を治療または予防する方法であって、投与を必要とする動物に、消耗病を治療または予防するのに有効な量の、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩を投与することからなる方法。
【請求項23】
再潅流傷害を治療または予防する方法であって、投与を必要とする動物に、再潅流傷害を治療または予防するのに有効な量の、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩を投与することからなる方法。
【請求項24】
次式:
【化23】
を有するかまたは薬学的に許容可能なその塩である、請求項6に記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩。
【請求項1】
次式:
【化1】
(式中、
Aは‐CH2OSO2NH2であり;
BおよびCは‐OHであり;
Dは、
【化2】
であり;
AおよびBは互いにトランス位にあり;
BおよびCは互いにシス位にあり;
CおよびDは互いにシス位にあるか、または互いにトランス位にあり;
R1は、−C3−C8単環式シクロアルキル、−C3−C8単環式シクロアルケニル、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−C8−C12二環式シクロアルキル、または−C8−C12二環式シクロアルケニルであり;
R2は、−ハロ、−CN、−NHR8、−OR8、−SR8、−NHC(O)OR8、−NHC(O)R4、−NHC(O)NHR8、−NHNHC(O)R4、−NHNHC(O)OR8、−NHNHC(O)NHR8、または−NH−N=C(R6)R7であり;
R4は、−H、−C1−C15アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−C≡C−(C1−C10アルキル)または−C≡C−アリールであり;
R6は、−C1−C10アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(3〜7員単環式
複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−フェニレン−(CH2)nCOOH、または−フェニレン−(CH2)nCOO−(C1−C10アルキル)であり;
R7は、−H、−C1−C10アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、または−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)であり;
R8は、−C1−C15アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−C≡C−(C1−C10アルキル)または−C≡C−アリールであり;かつ
nはそれぞれ独立に1〜5の整数である)
を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項2】
次式:
【化3】
(式中、
Aは−CH2ONO2であり;
BおよびCは−OHであり;
Dは
【化4】
であり;
AおよびBは互いにトランス位にあり;
BおよびCは互いにシス位にあり;
CおよびDは互いにシス位にあるか、または互いにトランス位にあり;
R1は、−H、−C1−C10アルキル、−アリール、−3〜7員単環式複素環、−8〜12員二環式複素環、−C3−C8単環式シクロアルキル、−C3−C8単環式シクロアルケニル、−C8−C12二環式シクロアルキル、−C8−C12二環式シクロアルケ
ニル、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH2)n−アリールであり;
R2は、−CN、−NHR4、−NHC(O)R4、−NHC(O)OR4、−NHC(O)NHR4、−NHNHC(O)R4、−NHNHC(O)OR4、−NHNHC(O)NHR4、または−NH−N=C(R6)R7であり;
R4は、−C1−C15アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−C≡C−(C1−C10アルキル)または−C≡C−アリールであり;
R6は、−C1−C10アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−フェニレン−(CH2)nCOOH、または−フェニレン−(CH2)nCOO−(C1−C10アルキル)であり;
R7は、−H、C1−C10アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)であり;かつ
nはそれぞれ独立に1〜5の整数である)
を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項3】
次式:
【化5】
(式中、
Aは−CH2NHR5であり;
BおよびCは−OHであり;
Dは
【化6】
であり;
AおよびBは互いにトランス位にあり;
BおよびCは互いにシス位にあり;
CおよびDは互いにシス位にあるか、または互いにトランス位にあり;
R1は、−H、−C1−C10アルキル、−アリール、−3〜7員単環式複素環、−8〜12員二環式複素環、−C3−C8単環式シクロアルキル、−C3−C8単環式シクロアルケニル、−C8−C12二環式シクロアルキル、−C8−C12二環式シクロアルケニル、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH2)n−アリールであり;
R2は、−NHR4、−OR4、−SR4、−NHC(O)R4、−NHC(O)OR4、−NHC(O)NHR4、−NHNHC(O)R4、−NHNHC(O)NHR4、または−NHNHC(O)OR4であり;
R4は、−C1−C15アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−C≡C−(C1−C10アルキル)、または−C≡C−アリールであり;
R5は、−C(O)O(C1−C10アルキル)、−C(O)NH(C1−C10アルキル)、−C(O)N(C1−C10アルキル)2、−C(O)NH−アリール、−CH(NH2)NH2、または−CH(NH2)NH(C1−C10アルキル)であり;かつ
nはそれぞれ独立に1〜5の整数である)
を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項4】
次式:
【化7】
(式中、
Aは−R3であり;
BおよびCは−OHであり;
Dは
【化8】
であり;
AおよびBは互いにトランス位にあり;
BおよびCは互いにシス位にあり;
CおよびDは互いにシス位にあるか、または互いにトランス位にあり;
R1は、−H、−C1−C10アルキル、−アリール、−3〜7員単環式複素環、−8〜12員二環式複素環、−C3−C8単環式シクロアルキル、−C3−C8単環式シクロアルケニル、−C3−C8単環式シクロアルケニル、−C8−C12二環式シクロアルキル、−C8−C12二環式シクロアルケニル、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH2)n−アリールであり;
R2は、−H、−ハロ、−CN、−NHR4、−OR4、−SR4、−NHC(O)R4、−NHC(O)OR4、−NHC(O)NHR4、−NHNHC(O)R4、−NHNHC(O)NHR4、−NHNHC(O)OR4、または−NH−N=C(R6)R7であり;
R3は、−CH2ONOまたは−CH2OSO3Hであり;
R4は、−C1−C15アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−C≡C−(C1−C10アルキル)、または−C≡Cアリールであり;
R6は、−C1−C10アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−フェニレン−(CH2)nCOOH、または−フェニレン−(CH2)nCOO−(C1−C10アルキル)であり;
R7は、−H、C1−C10アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、または−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)であり;かつ
nはそれぞれ独立に1〜5の整数である)
を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項5】
次式:
【化9】
(式中、
Aは−CH2R3であり;
BおよびCは−OHであり;
Dは
【化10】
であり;
AおよびBは互いにトランス位にあり;
BおよびCは互いにシス位にあり;
CおよびDは互いにシス位にあるか、または互いにトランス位にあり;
R1は、−3〜7員単環式複素環、−8〜12員二環式複素環、−C3−C8単環式シクロアルキル、−C3−C8単環式シクロアルケニル、−C8−C12二環式シクロアルキル、−C8−C12二環式シクロアルケニル、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH2)n−アリールであり;
R2は、−ハロ、−CN、−NHC(O)R4、−NHR4、−OR4、−SR4、−NHC(O)OR4、−NHC(O)NHR4、−NHNHC(O)R4、−NHNHC(O)OR4、−NHNHC(O)NHR4、または−NH−N=C(R6)R7であり;
R3は、−OSO2NH(C1−C10アルキル)、−OSO2N(C1−C10アルキル)2、または−OSO2NH−アリールであって、C1−C10アルキルはそれぞれ独立であり;
R4は、−C1−C15アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−C≡C−(C1−C10アルキル)、または−C≡C−アリールであり;
R6は、−C1−C10アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH
2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−フェニレン−(CH2)nCOOH、または−フェニレン−(CH2)nCOO−(C1−C10アルキル)であり;
R7は、−H、−C1−C10アルキル、−アリール、−(CH2)n−アリール、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、または−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)であり;かつ
nはそれぞれ独立に1〜5の整数である)
を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項6】
次式:
【化11】
(式中、
Aは−CH2ONO2であり;
BおよびCは−OHであり;
Dは
【化12】
であり;
AおよびBは互いにトランス位にあり;
BおよびCは互いにシス位にあり;
CおよびDは互いにシス位にあるか、または互いにトランス位にあり;
R1は−C3−C8単環式シクロアルキルであり;かつ
R2は−Hまたは−ハロである)
を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項7】
次式:
【化13】
(式中、
Aは−CH2ONO2であり;
BおよびCは−OHであり;
Dは
【化14】
であり;
AおよびBは互いにトランス位にあり;
BおよびCは互いにシス位にあり;
CおよびDは互いにシス位にあるか、または互いにトランス位にあり;
R2は−Hまたは−ハロである)
を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項8】
次式:
【化15】
(式中、
Aは−CH2OHであり;
BおよびCは−OHであり;
Dは
【化16】
であり;
AおよびBは互いにトランス位にあり;
BおよびCは互いにシス位にあり;
CおよびDは互いにシス位にあるか、または互いにトランス位にあり;
R1はそれぞれ独立に、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)m−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)m−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)m−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)m−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH2)m−アリールであるか、あるいは、両方のR1基が結合している炭素原子とともに−C3−C8単環式シクロアルキル、−C3−C8単環式シクロアルケニル、−C8−C12二環式シクロアルキル、または−C8−C12二環式シクロアルケニルを形成し;
R2は、−OR4、−SR4、−NHNHC(O)R3、−NHNHC(O)NHR3、−NHNHC(O)OR7、または−NH−N=C(R5)R6であり;
R3は、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−アリール、−O−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−O−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、O−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−C≡C−(C1−C10アルキル)または−C≡C−アリールであり;
R4は、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−アリール、または−C≡C−アリールであり;
R5およびR6はそれぞれ独立に、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−アリール、−フェニレン−(CH2)nCOOH、または−フェニレン−(CH2)nCOO−(C1−C10アルキル)であるか、あるいはR5およびR6が結合している炭素原子とともにC3−C8単環式シクロアルキルまたはC8−C12二環式シクロアルキルを形成し;
R7は、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−アリール、−C≡C−(C1−C10アルキル
)、または−C≡C−アリールであり;
mは0〜3の整数であり;
nはそれぞれ独立に0〜5の整数である)
を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項9】
次式:
【化17】
(式中、
Aは−CH2R3であり;
BおよびCは−OHであり;
Dは
【化18】
であり;
AおよびBは互いにトランス位にあり;
BおよびCは互いにシス位にあり;
CおよびDは互いにシス位にあるか、または互いにトランス位にあり;
R1はそれぞれ独立に、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)m−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)m−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)m−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)m−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)m−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH2)m−アリールであるか、あるいは2つのR1が、結合している炭素原子とともに、−C3−C8単環式シクロアルキル、−C3−C8単環式シクロアルケニル、−C8−C12二環式シクロアルキル、または−C8−C12二環式シクロアルケニルを形成し;
R2は、−H、−CN、−ハロ、−N(R4)2、−OR4、−SR4、−NHC(O)R4、−NHC(O)OR4、−NHC(O)NHR4、−NHNHC(O)R4、−NHNHC(O)NHR4、−NHNHC(O)OR4、または−NH−N=C(R6)R7であり;
R3は、−ONO2、−ONO、−OSO3H、−OSO2NH2、−OSO2NH(C1−C10アルキル)、−OSO2N(C1−C10アルキル)2、−OSO2NH−アリール、または−N(R5)2であり;
R4はそれぞれ独立に、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−アリール、−C(O)O(C1−C10アルキル)、−C(O)NH(C1−C10アルキル)、−C(O)N(C1−C10アルキル)2、−C(O)NH−アリール、−C(O)N(C1−C10アルキル)2、−CH(NH2)NH2、または−CH(NH2)NH(C1−C10アルキル)であり;
R5はそれぞれ独立に、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH2)n−アリールであり;
R6およびR7はそれぞれ独立に、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−アリール、−フェニレン−(CH2)nCOOH、または−フェニレン−(CH2)nCOO−(C1−C10アルキル)であるか、あるいはR6およびR7は、結合している炭素原子とともに、−C3−C8単環式シクロアルキル、−C3−C8単環式シクロアルケニル、または−C8−C12二環式シクロアルケニルを形成し;
mは0〜3の整数であり;
nはそれぞれ独立に0〜5の整数である)
を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項10】
次式:
【化19】
(式中、
Aは−CH2OHであり;
BおよびCは−OHであり;
Dは
【化20】
であり;
AおよびBは互いにトランス位にあり;
BおよびCは互いにシス位にあり;
CおよびDは互いにシス位にあるか、または互いにトランス位にあり;
R1は、−C3−C8単環式シクロアルキルまたは−C3−C8単環式シクロアルケニルであり;
R2は、−H、−ハロ、−CN、−OR3、−SR3、−N(R3)2、−NHNHC(O)R3、−NHNHC(O)NHR3、−NHNHC(O)OR3、または−NH−N=C(R4)R5であり;
R3はそれぞれ独立に、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−アリール、−C≡C−(C1−C10アルキル)、または−C≡C−アリールであり;
R4およびR5はそれぞれ独立に、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−アリール、−フェニレン−(CH2)nCOOH、または−フェニレン−(CH2)nCOO−(C1−C10アルキル)であるか、あるいはR4およびR5は、結合している炭素原子とともに、C3−C8単環式シクロアルキル、C3−C8単環式シクロアルケニル、−C8−C12二環式シクロアルキル、または−C8−C12二環式シクロアルケニルを形成し;
nはそれぞれ独立に0〜5の整数である)
を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項11】
次式:
【化21】
(式中、
Aは−CH2OHであり;
BおよびCは−OHであり;
Dは
【化22】
であり;
AおよびBは互いにトランス位にあり;
BおよびCは互いにシス位にあり;
CおよびDは互いにシス位にあるか、または互いにトランス位にあり;
R1は、−C1−C10アルキル、−(CH2)m−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)m−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)m−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)m−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)m−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、または−(CH2)m−アリールであるか、あるいはR1およびR1aが、結合している炭素原子とともに、−C3−C8単環式シクロアルキル、−C3−C8単環式シクロアルケニル、−C8−C12二環式シクロアルキル、または−C8−C12二環式シクロアルケニルを形成し;
R1aは、−C3−C8単環式シクロアルキルまたは−C3−C8単環式シクロアルケニルであり;
R2は、−OR4、−SR4、−NHNHC(O)R3、−NHNHC(O)NHR3、−NHNHC(O)OR3、または−NH−N=C(R5)R6であり;
R3は、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−アリール、−C≡C−(C1−C10アルキル)、または−C≡C−アリールであり;
R4は、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−アリール、−C≡C−(C1−C10アルキル)、または−C≡C−アリールであり;
R5およびR6はそれぞれ独立に、−H、−C1−C10アルキル、−(CH2)n−(3〜7員単環式複素環)、−(CH2)n−(8〜12員二環式複素環)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C3−C8単環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルキル)、−(CH2)n−(C8−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH2)n−アリール、−フェニレン−(CH2)nCOOH、または−フェニレン−(CH2)nCOO−(C1−C10アルキル)であるか、あるいはR5およびR6は、結合している炭素原子とともに、C3−C8単環式シクロアルキル、C3−C8単環式シクロアルケニル、−C8−C12二環式シクロアルキル、または−C8−C12二環式シクロアルケニルを形成し;
mは0〜3の整数であり; nはそれぞれ独立に0〜5の整数である)
を有する化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項12】
有効な量の、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩と、生理学的に許容可能な担体または賦形剤とを含んでなる組成物。
【請求項13】
神経障害を治療する方法であって、投与を必要とする動物に、神経障害を治療するのに有効な量の、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩を投与することからなる方法。ことからなる方法。
【請求項14】
心疾患を治療する方法であって、投与を必要とする動物に、心疾患を治療するのに有効な量の請求項1〜11のいずれかに記載の化合物を治療するのに有効な量の、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩を投与することからなる方法。
【請求項15】
虚血状態を治療する方法であって、投与を必要とする動物に、虚血状態を治療するのに有効な量の、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩を投与することからなる方法。とからなる方法。
【請求項16】
糖尿病を治療する方法であって、投与を必要とする動物に、糖尿病を治療するのに有効な量の、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩を投与することからなる方法。
【請求項17】
心筋保護剤と、有効な量の、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩と、生理学的に許容可能な担体または賦形剤とを含んでなる組成物。
【請求項18】
心筋保護の際に心筋傷害から動物の心臓を保護する方法であって、投与を必要とする動物に、心筋保護剤と、有効な量の、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩とを投与することからなる方法。
【請求項19】
動物の代謝速度を低減させる方法であって、投与を必要とする動物に、動物の代謝速度を低減させるのに有効な量の、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩を投与することからなる方法。
【請求項20】
動物の酸素消費速度を低減させる方法であって、投与を必要とする動物に、動物の酸素消費速度を低減させるのに有効な量の、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩を投与することからなる方法。
【請求項21】
肥満を治療する方法であって、投与を必要とする動物に、肥満を治療するのに有効な量の、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩を投与することからなる方法。
【請求項22】
消耗病を治療または予防する方法であって、投与を必要とする動物に、消耗病を治療または予防するのに有効な量の、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩を投与することからなる方法。
【請求項23】
再潅流傷害を治療または予防する方法であって、投与を必要とする動物に、再潅流傷害を治療または予防するのに有効な量の、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩を投与することからなる方法。
【請求項24】
次式:
【化23】
を有するかまたは薬学的に許容可能なその塩である、請求項6に記載の化合物または薬学的に許容可能な該化合物の塩。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公開番号】特開2010−90177(P2010−90177A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−15618(P2010−15618)
【出願日】平成22年1月27日(2010.1.27)
【分割の表示】特願2007−515304(P2007−515304)の分割
【原出願日】平成17年5月25日(2005.5.25)
【出願人】(504080179)イノテック ファーマシューティカルズ コーポレイション (24)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年1月27日(2010.1.27)
【分割の表示】特願2007−515304(P2007−515304)の分割
【原出願日】平成17年5月25日(2005.5.25)
【出願人】(504080179)イノテック ファーマシューティカルズ コーポレイション (24)
【Fターム(参考)】
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