説明

アポトーシス方法、遺伝子およびタンパク質

LEU2染色体遺伝子座のガラクトース誘導性プロモーターの制御下で機能的Baxポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含むW303aサッカロミセス・セレヴィシエ酵母細胞、酵母細胞およびcDNAライブラリーを酵母細胞に形質転換するのに適した酵母プラスミドベクターを含むパーツのキット、Bax媒介アポトーシスの阻害剤である又は前記阻害剤をコードするポリヌクレオチドのcDNAライブラリーをスクリーニングする酵母細胞の使用、Bax媒介アポトーシスを阻害し、酵母細胞でスクリーニングされるヒト海馬cDNAライブラリーから同定される遺伝子及びポリペプチド、前記ライブラリーから同定されるBax媒介アポトーシスの阻害剤を用いる細胞でBax媒介アポトーシスに対抗する方法、前記ライブラリーから同定される抗アポトーシスポリペプチドの阻害剤又は拮抗薬を用いる細胞でBax媒介アポトーシスを促進する方法、を開示する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
遺伝子型MAT−a、ade2−1、trp1−1、leu2−3、leu2−112、his3−11、his3−15、ura3−1およびcan1−100を有し、かつLEU2染色体遺伝子座において組込まれたガラクトース誘導性プロモーターの制御下で機能的Baxポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含有する、サッカロミセス・セレヴィシエ酵母細胞。
【請求項2】
遺伝子型MAT−a、ade2−1、trp1−1、leu2−3、leu2−112、his3−11、his3−15、ura3−1およびcan1−100を有し、かつガラクトース誘導性プロモーターの制御下で機能的Baxポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含み、およびLEU2染色体遺伝子座における組込に適したプラスミドを組込む酵母を含有する、サッカロミセス・セレヴィシエ酵母細胞。
【請求項3】
前記酵母細胞が株W303−1Aである、請求項1または2に記載のサッカロミセス・セレヴィシエ酵母細胞。
【請求項4】
前記機能的BaxポリペプチドがヒトBaxポリペプチド、またはそのプロアポトーシス断片または変種を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のサッカロミセス・セレヴィシエ酵母細胞。
【請求項5】
前記機能的Baxポリペプチドをコードするポリヌクレオチドのコドンが酵母について最適化されている、請求項1から4のいずれか一項に記載のサッカロミセス・セレヴィシエ酵母細胞。
【請求項6】
前記機能的Baxポリペプチドをコードするポリヌクレオチドが配列番号2の配列を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のサッカロミセス・セレヴィシエ酵母細胞。
【請求項7】
前記ガラクトース誘導性プロモーターがGAL1またはGAL10である、請求項1から6のいずれか一項に記載のサッカロミセス・セレヴィシエ酵母細胞。
【請求項8】
前記機能的BaxポリペプチドをコードするポリヌクレオチドがSUC2転写ターミネーター配列によって停止される、請求項1から7のいずれか一項に記載のサッカロミセス・セレヴィシエ酵母細胞。
【請求項9】
ガラクトースの存在下における機能的Baxポリペプチドの発現の結果、細胞の死滅がもたらされる、請求項1から8のいずれか一項に記載のサッカロミセス・セレヴィシエ酵母細胞。
【請求項10】
株W303baxleuである、請求項1から9のいずれか一項に記載のサッカロミセス・セレヴィシエ酵母細胞。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一項に記載の酵母細胞、およびポリヌクレオチドのライブラリーを酵母細胞に形質転換するのに適した酵母プラスミドベクターを含むパーツのキット。
【請求項12】
前記酵母プラスミドベクターが、誘導性プロモーターの制御下でポリヌクレオチドのライブラリーからポリヌクレオチドを発現させるのに適している、請求項11に記載のパーツのキット。
【請求項13】
前記酵母プラスミドベクターがpYES2(Stratagene)である、請求項11または12に記載のパーツのキット。
【請求項14】
酵母細胞において誘導性プロモーターの制御下にあるポリヌクレオチドの発現を誘導する薬剤をさらに含む、請求項11から13のいずれか一項に記載のパーツのキット。
【請求項15】
酵母細胞におけるポリヌクレオチドの発現を誘導する薬剤がガラクトースである、請求項14に記載のパーツのキット。
【請求項16】
ガラクトースをさらに含む、請求項11から14のいずれか一項に記載のパーツのキット。
【請求項17】
前記ポリヌクレオチドのライブラリーがcDNAライブラリーである、請求項11から16のいずれか一項に記載のパーツのキット。
【請求項18】
Bax媒介アポトーシスの阻害剤についてポリヌクレオチドのライブラリーをスクリーニングする方法を行うための指示書をさらに含む、請求項11から17のいずれか一項に記載のパーツのキット。
【請求項19】
(a)酵母プラスミドベクター中のポリヌクレオチドのライブラリーを提供し;
(b)前記ポリヌクレオチドのライブラリーを請求項1から10のいずれか一項に記載の酵母細胞に形質転換し;
(c)酵母プラスミドベクター中の機能的Baxポリペプチドの、およびポリヌクレオチドの発現を可能とする条件下で形質転換された酵母を平板培養し;および、
(d)成長する酵母コロニーを同定することを含み、
酵母コロニーの成長は、酵母プラスミドベクター中のポリヌクレオチドがBax媒介アポトーシスの阻害剤である、またはそれをコードすることを示す方法であって、Bax媒介アポトーシスの阻害剤である、またはそれをコードするポリヌクレオチドについてスクリーニングする方法。
【請求項20】
前記ポリヌクレオチドのライブラリーがヒト脳組織、糖尿病に関与する組織、癌組織、心臓組織、関節リウマチに関与する組織、細胞系、または細菌またはウイルスゲノムから生じたcDNAライブラリーである、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記酵母プラスミドベクター中の前記ポリヌクレオチドのライブラリーが誘導性プロモーターの制御下にある、請求項19または20に記載の方法。
【請求項22】
前記誘導性プロモーターがテトラサイクリン誘導性プロモーター、メチオニン誘導性プロモーター、ガラクトース誘導性プロモーター、ADH2プロモーターまたはメタロチオネインプロモーターである、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記ガラクトース誘導性プロモーターがGAL1またはGAL10である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記酵母プラスミドベクターがpYES2である、請求項19から23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記形質転換工程(b)が高効率形質転換である、請求項19から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記平板培養工程(c)が、ガラクトースの存在下で30℃にて平板培養された酵母細胞を少なくとも72時間インキュベートすることを含む、請求項19から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記工程(d)で同定された酵母コロニーに存在する酵母プラスミドベクター中のポリヌクレオチドの配列を得ることをさらに含む、請求項19から26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記工程(d)で同定された酵母コロニーに存在するプラスミドベクターからのポリヌクレオチド、または前記ポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドを、アポトーシスのモデルにおいてBax媒介アポトーシスを阻害する能力について再度テストすることをさらに含む、請求項19から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記工程(d)で同定された酵母コロニーに存在するプラスミドベクターからのポリヌクレオチドを修飾し、次いで、修飾されたポリヌクレオチド、または前記修飾されたポリヌクレオチドによってコードされたポリペプチドを、アポトーシスのモデルにおいてBax媒介アポトーシスを阻害する能力についてテストすることをさらに含む、請求項19から28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
得られた配列データに基づいてポリヌクレオチドを同定し、次いで、同定されたポリヌクレオチドに対応するポリヌクレオチド、または前記対応するピリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドを、アポトーシスのモデルにおいてBax媒介アポトーシスを阻害する能力についてテストすることをさらに含む、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記アポトーシスのモデルが酵母細胞モデル、哺乳動物細胞モデル、およびアポトーシスのインビボモデルから選択される、請求項28から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
Bax媒介アポトーシスを阻害する能力を有するポリヌクレオチドまたはポリペプチドを医薬的に許容される組成物に処方する工程をさらに含む、請求項31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
細胞を、FKBP2(FKBP−13);α−シヌクレイン(SNCA)、真核生物翻訳伸長因子1 α1(EEF1A1);小胞結合膜タンパク質3(VAMP3);シナプトソーム結合タンパク質(SNAP25);RIMS3;RAB40B;3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−補酵素Aシンターゼ1(HMGCS1);ステアロイル−CoAデサチュラーゼ5(SCD5);ATPase Atp2a2(ATP2A2);hnRNPメチルトランスフェラーゼ様1(HRMT1L1);および配列番号16、配列番号17、配列番号18または配列番号19を含むポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドから選択されるポリペプチド、またはこれらのポリペプチドのいずれかの抗アポトーシス誘導体、または前記ポリペプチドまたは誘導体のいずれかをコードするポリヌクレオチドと接触させることを含む方法であって、細胞においてBax媒介アポトーシスに対抗する方法。
【請求項34】
インビトロで行われる、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
細胞においてBax媒介アポトーシスに対抗するための医薬の調製における、FKBP2、SNCA、EEF1A1、VAMP3、SNAP25、RIMS3、RAB40B、HMGCS1、SCD5、ATP2A2、HRMT1L1、および配列番号16、配列番号17、配列番号18または配列番号19を含むポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドから選択されるポリペプチド、またはこれらのポリペプチドのいずれかの抗アポトーシス誘導体、または前記ポリペプチドまたは誘導体のいずれかをコードするポリヌクレオチドの使用。
【請求項36】
医療で用いられる、FKBP2、SNCA、VAMP3、SNAP25、RIMS3、RAB40B、HMGCS1、SCD5、HRMT1L1、および配列番号16、配列番号17、配列番号18または配列番号19を含むポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドから選択されるポリペプチド、またはこれらのポリペプチドのいずれかの抗アポトーシス誘導体、または前記ポリペプチドまたは誘導体のいずれかをコードするポリヌクレオチド。
【請求項37】
FKBP2、SNCA、VAMP3、SNAP25、RIMS3、RAB40B、HMGCS1、SCD5、HRMT1L1、および配列番号16、配列番号17、配列番号18または配列番号19を含むポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドから選択されるポリペプチド、またはこれらのポリペプチドのいずれかの抗アポトーシス誘導体、また前記前記ポリペプチドまたは誘導体のいずれかをコードするポリヌクレオチド、および医薬的に許容される担体または賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項38】
FKBP2、SNCA、EEF1A1、VAMP3、SNAP25、RIMS3、RAB40B、HMGCS1、SCD5、ATP2A2、HRMT1L1、および配列番号16、配列番号17、配列番号18または配列番号19を含むポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドから選択されるポリペプチド、またはこれらのポリペプチドのいずれかの抗アポトーシス誘導体、または前記ポリペプチドまたは誘導体のいずれかをコードするポリヌクレオチドを患者に投与することを含む方法であって、神経変性病または疾患、心血管病、関節リウマチおよび糖尿病から選択される患者における病気または疾患に対抗する方法。
【請求項39】
神経変性病または疾患、心血管病、関節リウマチおよび糖尿病から選択される患者において病気または疾患に対抗するための医薬調製における、FKBP2、SNCA、EEF1A1、VAMP3、SNAP25、RIMS3、RAB40B、HMGCS1、SCD5、ATP2A2、HRMT1L1、および配列番号16、配列番号17、配列番号18または配列番号19を含むポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドから選択されるポリペプチド、またはこれらのポリペプチドのいずれかの抗アポトーシス誘導体、または前記ポリペプチドまたは誘導体のいずれかをコードするポリヌクレオチドの使用。
【請求項40】
前記神経変性病または疾患が発作、脊髄外傷、頭部負傷、脊髄筋萎縮症(SMA)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を含む運動ニューロン疾患、アルツハイマー病(AD)、パーキンソン病(PD)およびハンチントン病(HD)から選択される、請求項38または39に記載の方法または使用。
【請求項41】
細胞を、FKBP2、SNCA、EEF1A1、VAMP3、SNAP25、RIMS3、RAB40B、HMGCS1、SCD5、ATP2A2、HRMT1L1、および配列番号16、配列番号17、配列番号18または配列番号19を含むポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドから選択されるポリペプチドの阻害剤またはアンタゴニストと接触させることを含む方法であって、細胞においてBax媒介アポトーシスを増加させる方法。
【請求項42】
インビトロで行われる、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
患者の細胞におけるBax媒介アポトーシスを増加させるための医薬の調製における、FKBP2、SNCA、EEF1A1、VAMP3、SNAP25、RIMS3、RAB40B、HMGCS1、SCD5、ATP2A2、HRMT1L1、および配列番号16、配列番号17、配列番号18または配列番号19を含むポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドから選択されるポリペプチドの阻害剤またはアンタゴニストの使用。
【請求項44】
医療で用いるための、FKBP2、SNCA、EEF1A1、VAMP3、SNAP25、RIMS3、RAB40B、HMGCS1、SCD5、ATP2A2、HRMT1L1、および配列番号16、配列番号17、配列番号18または配列番号19を含むポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドから選択されるポリペプチドの阻害剤またはアンタゴニスト、あるいは前記阻害剤またはアンタゴニストのいずれかをコードするポリヌクレオチド。
【請求項45】
FKBP2、SNCA、EEF1A1、VAMP3、SNAP25、RIMS3、RAB40B、HMGCS1、SCD5、ATP2A2、HRMT1L1、および配列番号16、配列番号17、配列番号18または配列番号19を含むポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドから選択されるポリペプチドの阻害剤またはアンタゴニスト、あるいは前記阻害剤またはアンタゴニストのいずれかをコードするポリヌクレオチド、および医薬的に許容される担体または賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項46】
FKBP2、SNCA、EEF1A1、VAMP3、SNAP25、RIMS3、RAB40B、HMGCS1、SCD5、ATP2A2、HRMT1L1、および配列番号16、配列番号17、配列番号18または配列番号19を含むポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドから選択されるポリペプチドの阻害剤、またはアンタゴニスト、あるいは前記阻害剤またはアンタゴニストのいずれかをコードするポリヌクレオチドを患者に投与することを含む方法であって、患者において癌に対抗する方法。
【請求項47】
患者において癌に対抗するための医薬の調製における、FKBP2、SNCA、EEF1A1、VAMP3、SNAP25、RIMS3、RAB40B、HMGCS1、SCD5、ATP2A2、HRMT1L1、および配列番号16、配列番号17、配列番号18または配列番号19を含むポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドから選択されるポリペプチドの阻害剤またはアンタゴニスト、あるいは前記阻害剤またはアンタゴニストのいずれかをコードするポリヌクレオチドの使用。
【請求項48】
前記阻害剤またはアンタゴニストが前記ポリペプチドが選択的に結合する抗体である、請求項41から47のいずれか一項に記載の方法または使用。
【請求項49】
前記阻害剤またはアンタゴニストがリボザイム、アンチセンスポリヌクレオチドまたはsiRNA分子である、請求項41から47のいずれか一項に記載の方法または使用。
【請求項50】
前記阻害剤またはアンタゴニストが請求項51から71に記載の方法によって同定可能なまたは同定される、請求項41から47のいずれか一項に記載の方法または使用。
【請求項51】
FKBP2、SNCA、EEF1A1、VAMP3、SNAP25、RIMS3、RAB40B、HMGCS1、SCD5、ATP2A2、HRMT1L1から選択される遺伝子、およびその転写されたメッセージが配列番号16、配列番号17、配列番号18または配列番号19を含むcDNA配列を有する遺伝子からのプロモーターおよび/または調節部分に操作可能に連結されたレポーター遺伝子を含む細胞を提供し、
前記細胞を候補化合物と接触させ;および、
前記レポーター遺伝子の発現を測定することを含み、
候補化合物に対する応答におけるレポーター遺伝子の発現の変化は、FKBP2、SNCA、EEF1A1、VAMP3、SNAP25、RIMS3、RAB40B、HMGCS1、SCD5、ATP2A2、HRMT1L1から選択される遺伝子、およびその転写されたメッセージが配列番号16、配列番号17、配列番号18または配列番号19を含むcDNA配列を有する遺伝子の発現を変調することができる化合物を同定する方法であって、FKBP2、SNCA、EEF1A1、VAMP3、SNAP25、RIMS3、RAB40B、HMGCS1、SCD5、ATP2A2、HRMT1L1から選択される遺伝子、およびその転写されたメッセージが配列番号16、配列番号17、配列番号18または配列番号19を含むcDNA配列を有する遺伝子の発現を変調する化合物を同定する方法。
【請求項52】
前記レポーター遺伝子の発現を増加させる同定された化合物が、インビボにてその天然に生じるプロモーターからの各遺伝子によってコードされるポリペプチドの発現を増加させることができる、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記レポーター遺伝子の発現を減少させる同定された化合物が、インビボにてその天然に生じるプロモーターからの各遺伝子によってコードされるポリペプチドの発現を減少させることができる、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
前記レポーター遺伝子がβ―GAL、GFPおよびエクオリンから選択される、請求項51に記載の方法。
【請求項55】
FKBP2、SNCA、EEF1A1、VAMP3、SNAP25、RIMS3、RAB40B、HMGCS1、SCD5、ATP2A2、HRMT1L1から選択される遺伝子、およびその転写されたメッセージが配列番号16、配列番号17、配列番号18または配列番号19を含むcDNA配列を有する遺伝子のプロモーター部分が、前記遺伝子の転写開始部位から5kb上流(5’)の領域を含む、請求項51から54のいずれか一項に記載の方法。
【請求項56】
前記プロモーターが前記遺伝子の転写開始部位から3kbまたは2kbまたは1kbまたは500bp上流(5’)の領域に位置する、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
FKBP2、SNCA、EEF1A1、VAMP3、SNAP25、RIMS3、RAB40B、HMGCS1、SCD5、ATP2A2、HRMT1L1から選択される遺伝子、およびその転写されたメッセージが配列番号16、配列番号17、配列番号18または配列番号19を含むcDNA配列を有する遺伝子の調節部分が、前記遺伝子の転写開始部位から20kb上流(5’)にある領域を含む、請求項51から56のいずれか一項に記載の方法。
【請求項58】
前記調節部分が前記遺伝子の転写開始部位から10kbまたは7kbまたは5kbまたは3kb以上、好ましくは1kbだけ5’上流にある領域に位置する、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
請求項51から58のいずれかの方法に従って、FKBP2、SNCA、EEF1A1、VAMP3、SNAP25、RIMS3、RAB40B、HMGCS1、SCD5、ATP2A2、HRMT1L1から選択される遺伝子、およびその転写されたメッセージが配列番号16、配列番号17、配列番号18または配列番号19を含むcDNA配列を有する遺伝子の発現を変調する化合物を同定し、および、
前記同定された化合物をBax媒介アポトーシス用のアッセイでテストすることを含む方法であって、細胞においてBax媒介アポトーシスを変調する化合物を同定する方法。
【請求項60】
前記アポトーシスのモデルが酵母細胞モデル、哺乳動物細胞モデル、およびアポトーシスのインビボモデルから選択される、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記レポーター遺伝子の発現を増加させる化合物がBax媒介アポトーシスの阻害剤である、請求項59または60に記載の方法。
【請求項62】
前記レポーター遺伝子の発現を減少させる化合物がBax媒介アポトーシスのプロモーターである、請求項59または60に記載の方法。
【請求項63】
誘導性プロモーターの制御下で機能的Baxポリペプチドを発現し、かつFKBP2、SNCA、EEF1A1、VAMP3、SNAP25、RIMS3、RAB40B、HMGCS1、SCD5、ATP2A2、HRMT1L1、および配列番号16、配列番号17、配列番号18または配列番号19を含むポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドから選択させるポリペプチドを、その天然に生じるプロモーターおよび/または調節配列の制御下で発現させる細胞を提供し、
前記細胞を、機能的Baxポリペプチドの発現を誘導する条件下で候補化合物と接触させ、および、
アポトーシスアッセイを行うことを含み、
前記候補化合物と接触しなかった細胞と比較したアポトーシスのレベルの変化は、Bax媒介アポトーシスを変調することができる化合物を示す方法であって、Bax媒介アポトーシスを変調する化合物を同定する方法。
【請求項64】
前記細胞が哺乳動物細胞、好ましくはヒト細胞である、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記細胞が脳細胞、好ましくは海馬細胞の一次培養、またはそれに由来する細胞系からのものである、請求項63または64のいずれか一項に記載の方法。
【請求項66】
前記細胞が、誘導性プロモーターの制御下で機能的Baxポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む構築体でトランスフェクトされているヒト細胞系からのものである、請求項63から65のいずれか一項に記載の方法。
【請求項67】
前記細胞が、候補化合物の不在下において、その天然に生じるプロモーターおよび/または調節配列の制御下で、FKBP2、SNCA、EEF1A1、VAMP3、SNAP25、RIMS3、RAB40B、HMGCS1、SCD5、ATP2A2、HRMT1L1、および配列番号16、配列番号17、配列番号18または配列番号19を含むポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドから選択されるポリペプチドを発現する、請求項63から66のいずれか一項に記載の方法。
【請求項68】
前記アポトーシスのモデルが酵母細胞モデル、哺乳動物細胞、およびアポトーシスのインビボモデルから選択される、請求項63から67のいずれか一項に記載の方法。
【請求項69】
ポリペプチドを候補化合物と接触させ;
前記ポリペプチドおよび前記候補化合物を含有する複合体の存在を検出し;および、
場合により、前記ポリペプチドに結合したいずれかの化合物を同定することを含む方法であって、FKBP2、SNCA、EEF1A1、VAMP3、SNAP25、RIMS3、RAB40B、HMGCS1、SCD5、ATP2A2、HRMT1L1、および配列番号16、配列番号17、配列番号18または配列番号19を含むポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドから選択されるポリペプチド、またはその適当な抗アポトーシス誘導体に結合する化合物についてスクリーニングする方法。
【請求項70】
前記候補化合物はペプチドまたはポリペプチドである、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
高スループットスクリーニングアッセイである、請求項69または70に記載の方法。
【請求項72】
前記同定された化合物が、薬物様化合物、または薬物様化合物の開発のためのリード化合物である、請求項51から71のいずれか一項に記載の方法。
【請求項73】
前記同定された化合物が、アポトーシスのモデルにおいて、および/または適当な病気モデルにおいてテストされる、請求項51から72のいずれか一項に記載の方法。
【請求項74】
前記同定された化合物が修飾されており、前記修飾された化合物がアポトーシスのモデルにおいて、および/または適当な病気モデルにおいてテストされる、請求項51から73のいずれか一項に記載の方法。
【請求項75】
前記同定された化合物を医薬的に許容される組成物に処方することをさらに含む、請求項51から74のいずれか一項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25A】
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【図25B】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39A】
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【図39B】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61A】
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【図61B】
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【図62A】
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【図62B】
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【図62C】
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【図62D】
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【図62E】
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【図62F】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【公表番号】特表2009−526541(P2009−526541A)
【公表日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−554846(P2008−554846)
【出願日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際出願番号】PCT/GB2007/000540
【国際公開番号】WO2007/093807
【国際公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【出願人】(508194294)モーヴァス テクノロジー リミテッド (5)
【Fターム(参考)】